JP2003148868A - 連続廃棄物処理装置 - Google Patents

連続廃棄物処理装置

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JP2003148868A
JP2003148868A JP2001345556A JP2001345556A JP2003148868A JP 2003148868 A JP2003148868 A JP 2003148868A JP 2001345556 A JP2001345556 A JP 2001345556A JP 2001345556 A JP2001345556 A JP 2001345556A JP 2003148868 A JP2003148868 A JP 2003148868A
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dried
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rotary drum
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heater
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JP2001345556A
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Sadahiro Abe
貞宏 安部
Masashi Hirabayashi
正志 平林
Toshio Hattori
敏夫 服部
Masakatsu Tsuji
正勝 辻
Shigehiro Sugiyama
茂広 杉山
Masamitsu Narita
雅光 成田
Seiji Goto
征司 後藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分を含んだ廃棄物を乾燥させる手段で、乾
燥の効率が高く、加熱による悪臭拡散を防止できる手法
を提供する。 【解決手段】 攪拌搬送するための回転ドラム3と、前
記回転ドラム3を内部に備えている容器7と、前記容器
7内の雰囲気を循環させるためのファン6と、前記雰囲
気を過熱蒸気17の状態に維持するために前記容器内に
設けられたヒーター5と、前記回転ドラム3に前記容器
7外部から被乾燥物2を連続供給する搬入機構100
と、前記容器7から乾燥物11を連続排出する排出機構
200とを備えてなる連続廃棄物処理装置。容器はほぼ
気密で、水分捕集のための凝結装置12等を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、過熱蒸気を利用し
た廃棄物処理装置に関する。特に、被乾燥物を連続的に
乾燥処理できる無排気型の廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】さまざまな産業現場、家庭等から排出さ
れる廃棄物でその処理が問題となるものに、水分の含ま
れている廃棄物がある。この問題点の代表的なものとし
て、その水分による重量増加に伴う輸送コストの上昇
や、これに含まれている水分のためにバクテリア等が繁
殖し、悪臭がさらに発生するといった環境悪化の原因と
なることがある。また、水分が環境中に流出すると、水
分に溶けた有害物質の汚染拡大の可能性がある。そし
て、水分に対応するために、処理施設の設備が複雑化す
る。さらには、最終的に焼却処分される際に焼却温度が
低下することによってダイオキシン発生の可能性が増大
する。また、残飯を家畜飼料としてのリサイクル使用す
る場合に代表されるように、水分の存在により再利用の
用途が制限されて、資源循環の妨げとなるといった問題
もある。
【0003】これらを解決するため、従来より、被乾燥
物中から水分の除去を行う乾燥処理が行われている。こ
の例として、特許第2965553号公報に開示された
技術があり、残飯等の有機廃棄物を、飽和蒸気を利用し
て殺菌し、残飯の粘着性を改善して残飯をほぐし、さら
に過熱蒸気によって乾燥する処理方法および装置が開示
されている。この文献による装置では、廃棄物の搬入回
収に際して、加熱処理している廃棄物の雰囲気が外部に
漏れることにより、加熱された廃棄物からの臭気が周囲
環境に排出される。また、加熱した蒸気は多大なエネル
ギーを要するにもかかわらず、開放系の構造となってお
り、加熱エネルギーの損失が大きい。
【0004】また、臭気の拡散を防止する機構を備えた
別の例として、特許第3006365号公報には、廃棄
物を加熱して水分の除去を行える密閉型廃棄物処理装置
が開示されている。この文献による装置では、密閉容器
で厨芥ごみを乾燥させるが、この際に発生する水分は、
装置最外部の密閉容器の内壁に凝結させて回収されてい
る。このとき、容量が定まった密閉容器によって一定容
量ごとの処理を行い、搬入された被処理物は、処理終了
まで攪拌が継続される。
【0005】このため、搬入した全量が処理完了するま
で、処理物を取り出せない。また、処理が完了してそれ
を取り出す際にも、装置の気密を解くことによる臭気の
拡散を抑えるには、その都度、装置全体の冷却を行う必
要がある。これにより、被処理物の乾燥に必要な熱のみ
ならず、装置自体の加熱冷却に伴う熱コストが必要であ
る。つまり、処理に要するエネルギーの増大を招き、か
つ、処理時間の長時間化を招いてしまうという問題があ
る。また、処理量を増大するために処理装置を大型にす
ると、大型の容器が必要となり、装置を堅牢に作製する
必要が生じ、さらに熱コストや処理時間が増大するとい
う問題があり、装置の大型化が困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の持つ問題の少なくともいくつかを解決することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の課
題を解決するために、鋭意検討を行った。その結果、
(1)乾燥処理中の熱にともなって処理物の臭気が環境
へ排出されて、環境が悪化することを防止するために、
密閉系において乾燥処理が可能であり、かつ、(2)廃
棄物の処理を迅速に進めるため、連続的に被乾燥物の供
給および排出が可能であり、(3)装置自体を連続運転
して余分な熱コストを必要とせず低コストで大量の処理
が可能な装置を作製するに至った。
【0008】つまり、非乾燥物を攪拌搬送するための回
転ドラムと、前記回転ドラムを内部に備えている容器
と、前記容器内の雰囲気を循環させるためのファンと、
前記雰囲気を過熱蒸気の状態に維持するために前記容器
内に設けられたヒーターと、前記回転ドラムに前記容器
外部から被乾燥物を連続供給する搬入機構と、前記容器
から乾燥物を連続排出する排出機構とを備えてなる連続
廃棄物処理装置である。この装置によれば、過熱蒸気を
強制循環させ被乾燥物の状況に応じた乾燥工程が実現
し、連続運転が可能になるために、処理コストの低減が
図れる。
【0009】また、上記の連続廃棄物処理装置は、前記
搬入機構と前記排出機構をほぼ気密にすることができ
る。これによって、臭気の拡散が防止できて、熱効率が
よく、連続運転可能な連続廃棄物処理装置が実現する。
【0010】また、上記の連続廃棄物処理装置は、被乾
燥物より発生した水蒸気を凝縮水として回収する凝結装
置を用いることができる。これによって、臭気成分を適
切に捕捉でき、外界への放出が防止できるとともに、臭
気成分が、液体として、あるいは液体に溶解した形で回
収することができ、その後の処理が容易かつ低廉であ
る。
【0011】さらに、この前記凝結装置を利用する連続
廃棄物処理装置では、雰囲気の強制循環手段を伴わなく
てもよい。強制循環手段をもたずに容器内部と凝結装置
内部との圧力差を利用した構成とすることにより、構成
が単純化され、信頼性が向上するとともに装置の低廉化
が図れる。
【0012】また、これまで述べてきた装置において、
前記ヒーターは外部供給された水蒸気により熱を供給す
るヒーターとすることが可能である。この場合、例え
ば、多くの熱を排出するプラントの近くに配置して本装
置を使用する場合には、そのプラントの廃熱利用が容易
であり、安全性の高い状態で装置の運転が可能となると
ともに、ランニングコストの低下がはかれる。
【0013】また、以上のような装置において、前記回
転ドラム内部に前記ヒーターおよび前記ファンを配置す
ることができる。これによれば、装置が小型化でき、熱
効率も改善される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、必
要に応じて図面に即し、説明する。 (乾燥の原理)まず本発明で利用される乾燥手法につい
て説明する。本発明では、乾燥手段として過熱蒸気を利
用する。ここで、過熱蒸気とは、水蒸気の飽和温度以上
に加熱された蒸気、あるいは、空気と水蒸気の混合物で
ある。つまり、蒸気ではあるが、そこに含まれる水蒸気
量は、圧力と温度によって一意に定まる飽和水蒸気量に
は満たない状態のものをいう。本発明も含めて、通常
は、大気圧下において、常温よりも十分に加熱された状
態、特に100℃以上で使用し、その加熱された状態
で、飽和水蒸気量に達しない程度の水蒸気を含んでい
る。
【0015】過熱蒸気は、水蒸気を含んでいるために熱
容量が大きく、その温度より低い温度にある加熱途中の
被乾燥物に十分に熱を伝えることができる。さらに、含
まれている水蒸気がその温度および圧力における飽和水
蒸気量に達していないために、加熱された被乾燥物の水
分を蒸発させる作用がある。つまり、これら二つの性質
により、総合的に乾燥能力に優れている乾燥手段であ
る。本発明では、その過熱蒸気を、乾燥させる被乾燥物
に接触させることにより、被乾燥物表面から水分を奪
い、乾燥を行う。
【0016】(構造の説明)以下、図1に基づいて本発
明における廃棄物処理装置の例1の構造を説明する。本
発明の廃棄物処理装置1は、水分を含む被乾燥物2の乾
燥を連続的に行うために、被乾燥物の搬送機構、加熱送
風機構を備えてなる。さらに、これらの加熱に伴って発
生する臭気を密閉構造によってできるだけ外部に流出し
ないようにする。また、廃棄物処理装置1は、搬送を行
いながら乾燥を行うために、内壁にフィン8が配置され
た回転ドラム3を有する。この回転ドラム3の回転と重
力の作用によって、処理中の被乾燥物9は、回転ドラム
3内部を、回転ドラム3の回転軸の方向でフィン8の形
状で決まる方向に搬送される。図1ではこの搬送方向を
右方向にとっている。
【0017】上記回転ドラム3は、それ全体を覆う固定
された密閉容器7によって外気とは遮断されており、そ
の内部の処理中の被乾燥物9から発生するさまざまな臭
気の外部放出が防止される。さらに、この外気とは遮断
された密閉容器7を通じて被乾燥物2を搬入したり排出
したりするために、搬入機構部100および排出機構部
200は、搬入用スクリュー101および排出用スクリ
ュー201を利用して、空気の出入りを十分に抑制した
状態で被乾燥物の搬入・排出が可能となっている。
【0018】(連続搬送乾燥機構)被乾燥物2は、回転
ドラム3によって、その搬送および攪拌が同時に行われ
る(攪拌搬送作用)。回転ドラム3には、攪拌搬送作用
が適切に行われるように、内壁にフィン8が配置されて
いる。このフィン8は、適当な間隔を有する螺旋形状に
形成されている。これは、処理物の乾燥の状態が搬入部
付近と排出部付近で変化するために処理物の体積や性質
等が変化することを考慮して、回転ドラム3の各部分で
間隔や形状が適宜変更されて作製されていてもよく、確
実な搬送と十分な攪拌が適切に実行できるよう、適切な
形状が選択使用可能である。
【0019】この回転ドラム3は、密閉容器7の外部に
配置したモーター10の駆動力が、たとえばギアやチェ
ーン等によって伝達されて、回転駆動される。回転数
は、被乾燥物の性質、搬入量、乾燥の程度等の各種条件
にしたがって適宜制御される。回転ドラム3は、固定密
閉容器7の中を回転運動ができるように、図示されてい
ない回転支持機構によって保持されている。
【0020】(加熱送風機構)本発明においては、効率
よく過熱蒸気17および18を循環・噴射させるため、
加熱送風機構を用いている。これは、送風パイプ4、フ
ァン6およびヒーター5によって構成される。送風パイ
プ4は過熱蒸気を、攪拌搬送されている処理中の被乾燥
物9に適切に送風する形状を有する。
【0021】密閉容器7内の蒸気は、送風パイプ4の一
端から、ファン6の作用によって送風パイプ4内に吸い
込まれ、その内部にセットされたヒーター5によって、
加熱される。十分に加熱された蒸気は、この送風パイプ
4より噴出する。この過熱蒸気流は被乾燥物9に噴射さ
れて被乾燥物を乾燥させて、水分を水蒸気として取り込
む。その後、密閉容器7内を循環し、再びファン6、ヒ
ーター5によって送風・加熱される。加熱機構のみで送
風機構がない場合でも、過熱蒸気は準備できるが、搬入
口から排出口に向かって乾燥の程度が異なる被乾燥物が
搬送されているために、効率のよい乾燥ができず、処理
能力の低下を招く。
【0022】加熱用ヒーター5は、制御性を重視する場
合には電気加熱のヒーターが望ましい。これにより、適
切で迅速な温度制御が可能となる。また、水蒸気による
ヒーターも好適に用いることができる。この場合、安全
性が高く、さまざまな種類の被乾燥物が処理可能であ
り、被乾燥物の事前選別を詳細に実施する必要がない。
また、他施設の廃熱が熱水蒸気の形で容易に得られる場
所に本装置を配置することで、廃熱が利用可能であり、
ランニングコストの低廉化が図れる。本実施の形態で
は、水蒸気を用いたヒーターを用いている。
【0023】加熱送風機構は、さまざまな形態のものが
使用可能であるが、図1に示すように、回転ドラム3の
中心軸に平行に、円筒状の形状を有するものが特に好適
である。このように装置を構成することによって、回転
ドラム3の中央の空間を有効に利用できるだけでなく、
被乾燥物の搬送方向である回転ドラム3の中心軸方向に
適切な温度勾配や水分量の勾配を作ることができ、乾燥
の効率が向上する。その結果、処理能力が増大し、装置
全体の小型化が図れる。また、ヒーター5の熱によって
高温となっている送風パイプ4からの放射熱によって
も、回転ドラム3や処理中の被乾燥物9の温度が上昇
し、熱効率の点からも特に好適である。
【0024】なお、送風機構の噴出口において、最も温
度が高い過熱蒸気が得られる。本例では、この部分が回
転ドラム3の搬入側に配置されているが、これは、他の
配置であってもかまわない。すなわち、乾燥後の乾燥物
が温度の高い状態でもかまわないような用途では、搬入
機構部100、送風パイプ4の噴出口、排出機構部20
0の位置関係を逆転させて配置すると、乾燥がより完全
に行われる。
【0025】(搬入機構、排出機構)本発明においては
装置1から外部への臭気拡散を防止するために、密閉構
造を採用するのが望ましい。密閉構造を実現し、かつ、
被処理物の連続搬入および排出を可能にするための搬入
機構部100および排出機構部200に関して説明す
る。
【0026】搬入機構部100は、密閉容器7の外部か
ら内部へ、水分を含んだ被乾燥物2を搬入する機構であ
る。回転ドラム3の内部に到達できる管102と、その
管102の中において被乾燥物を送るための搬入用スク
リュー101、スクリュー駆動用モーター104および
管102の外側の開口部に接続された搬入用ホッパー1
03によって構成される。
【0027】搬入用ホッパー103に搬入された被乾燥
物は、管102に達する部分では、ほとんど空隙が存在
しない程度に密集しており、これが、スクリュー101
により圧送されることによって、密集状態を保って管1
02の中を進行し、密閉容器7内の回転ドラム3内側に
搬入される。このとき、スクリュー101によって圧送
される部分の管102の長さを一定以上に確保すること
で、密閉容器7内雰囲気と外気との接触を遮断しつつ、
密閉容器7内に安定して被乾燥物を搬入できる。時間あ
たりの搬入量は、スクリュー101を回転させるモータ
ー104速度によって容易に制御可能である。
【0028】また、排出機構部200は、回転ドラム3
から排出された乾燥物11(乾燥済みの被乾燥物)を、
装置外に取り出す機構である。これも、搬入機構部10
0と同様に、気密を保ったまま乾燥物の取り出しを可能
とする構造を採用している。排出機構部200において
は、密閉容器7内に設けられた排出部に設けられた排出
用ホッパー203によって乾燥物11を収集し、さら
に、搬入部と同様の管202、排出用スクリュー201
およびモーター204によって気密を保ったまま搬出さ
れる。
【0029】搬入機構部100および排出機構部200
ともに、気密を保つため、スクリュー101および20
1と管102および202だけでは生じてしまう空隙
を、乾燥物によって安定して塞いだ状態に保つ必要があ
る。このためには、搬入用ホッパー103や排出用ホッ
パー203での乾燥物の種類や量に応じて、異なる形状
のスクリューに取り替えること、あるいは、搬入用ホッ
パー103や排出用ホッパー203の中にある乾燥物の
量に応じてそれぞれのスクリューの速度を調整すること
が有効である。
【0030】(水分凝縮機構)外部から搬入される被乾
燥物2は水分を含んでおり、これが密閉容器7内で乾燥
処理されるために、密閉容器7内には、水分が供給され
続ける。この水分は、凝結装置12および廃液トラップ
13によって、密閉容器7と外部との雰囲気の出入りを
防止したまま密閉容器7の外部へと排出回収可能であ
る。このとき、密閉容器7に搬入された非乾燥物に含ま
れる水分の蒸発や雰囲気の加熱に伴う体積増加によっ
て、密閉容器7の内部圧力が大気圧に比べて若干上昇し
ていることを利用して、密閉容器7に排出管14を設け
るだけで自噴させることができる。つまり、排出管14
以外には特段の機構なしに外部に排出可能である。自噴
した気体は排出管を通じて凝結装置12に流れ込み、冷
熱源(たとえばチラーに接続された循環型冷却水系、不
図示)に熱的に接触する。これにより、凝縮が行われて
液体成分が回収可能であるとともに、凝縮器内の水蒸気
を補うようにして密閉容器7からその雰囲気が凝結装置
12に流れ込む。また、密閉容器7内の雰囲気をファン
など(図示せず)で強制的に凝結装置12に送り込んだ
り、凝結装置12から密閉容器7へ気体成分を戻すリタ
ーンパイプ(不図示)を設けたりすることにより、より
多くの水分を排出させることができるようにすることも
可能である。
【0031】このとき、凝結装置12によって取り出さ
れた液体成分15は、被乾燥物9による臭気や、その他
の液化した揮発物、油分等が溶け込んで含まれており、
環境中に拡散排出させることなく液体の状態で回収がさ
れるため、容易かつ安価に環境の悪化が防止できる。
【0032】(運転方法:運転の初期)運転の初期に
は、モーター19で駆動されている回転ドラム3および
送風ファン6を運転し、ヒーター5の加熱を開始した
後、水分を含んだ蒸気が、スチーム導入口16から密閉
容器7内へと導入される。これにより、装置全体の温度
を上昇させることができるだけでなく、装置内部に適量
の水蒸気が導入される。この操作により、運転初期であ
っても、容易に過熱蒸気を得ることができる。過熱蒸気
が循環しはじめた後、密閉容器7内に被乾燥物2の搬入
を開始する。
【0033】搬入開始直後は、一定量の乾燥物11が排
出用ホッパー203に蓄積されるまで、排出用スクリュ
ー201は停止していてよい。回転ドラム3に搬入され
た被処理中の乾燥物9は、過熱蒸気の乾燥作用と、回転
ドラム3の内壁を搬送されている時のフィン8による攪
拌作用により、排出用ホッパー203側に向かってむら
なく乾燥されながら搬送されて行く。乾燥物11は、回
転ドラム3の終端部から、排出用ホッパー203に向か
って落下する。乾燥物11によって排出用ホッパー20
3が満たされ、排出機構部200の気密が保てる程度に
蓄積されてきたら、排出用スクリュー201を処理量に
応じて回転させることにより、装置外部に乾燥物11が
取り出せる。乾燥が順調に進み出すと、スチーム導入口
16を封じて、外部から導入したスチームの供給を停止
し、その後は定常運転に移行する。
【0034】(運転方法:定常運転)定常運転において
は、過熱蒸気を実現するための水蒸気が、被乾燥物から
得られる水分によって供給される。この水分が供給され
ても、密閉容器7内の雰囲気の状態が乾燥に適した状態
になるように、装置全体を制御する。具体的には、外部
から容易に制御可能な、被乾燥物搬入速度、加熱温度、
ファン6による風速、回転ドラム3回転速度、排出速度
等を適切に調整する。このうち、被乾燥物の種類および
状態(有機物・無機物の違い、水分量の違い)と、目的
物の状態(乾燥の程度、有機物の場合炭化可否等)によ
ってさ、さまざまな装置の状態に制御することができ
る。
【0035】たとえば、被乾燥物2が水分を含んだ有機
物で、重量や容積削減を目的に炭化させて回収する場合
には、最終的な乾燥物11の到達温度が250℃程度に
なるように制御される。また、被乾燥物2が同じく有機
物であるが、炭化させずに回収する場合(たとえば厨芥
ごみから家畜飼料や肥料を作る場合)には、同温度が1
20℃から230℃程度、好ましくは150℃から20
0℃程度になるように制御される。さらに、被乾燥物2
が水分を含んだ無機物である汚泥などで一定以上の水分
除去が目的であれば、精密な制御を必要としない。
【0036】また、本装置1に搬入される被乾燥物2の
種類によっては、爆発性のガスの発生等が考えられるた
め、この観点からも、温度が適切に制御される。
【0037】なお、密閉容器7内部は、運転初期にスチ
ームが導入され、定常運転後は若干昇圧された状態に保
たれているため、装置外の空気からの酸素侵入が抑制さ
れる。これにより、各種の可燃性ガスが発生しても、直
ちに爆発等があるものではない。また、水蒸気が多量に
含まれているので、被処理物の帯電も防止でき、この点
からも安全な運転が可能であった。
【0038】以上のようにして、被乾燥物2の搬入、乾
燥、排出が連続的に行われ、装置1はメンテナンス時以
外では、連続運転が可能である。また、被乾燥物2の種
類が変化しても、外部から容易に制御可能な、搬入量、
加熱温度、ファン6による風速、回転ドラム3回転速
度、排出速度等の調整によって乾燥が可能であった。
【0039】
【発明の効果】本発明による廃棄物処理装置によれば、
ヒーターが容器内にあって気密状態が保たれるので、熱
効率が向上する。また、単位時間あたりの処理量の増大
が図れる。また、非処理物の搬入および排出をしながら
乾燥処理が行えるため、装置停止時間の削減が可能で装
置の稼動時間長く取ることができることにより、装置の
実際の使用状態での処理能力の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る連続廃棄物処理装置
の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 廃棄物処理装置 2 被乾燥物(廃棄物) 3 回転ドラム 4 送風パイプ 5 ヒーター 6 ファン 7 密閉容器 8 フィン 9 処理中の被乾燥物 10 モーター 11 乾燥物(廃棄物) 12 凝結装置 13 廃液トラップ 14 排出管 15 液体成分 16 スチーム導入口 17 過熱蒸気 18 過熱蒸気 19 モーター 100 搬入機構部 200 排出機構部 101、201 スクリュー 102、202 管 103、203 ホッパー 104、204 モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F26B 21/00 B09B 3/00 303H 21/02 ZAB 303M (72)発明者 服部 敏夫 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 辻 正勝 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 杉山 茂広 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 成田 雅光 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 後藤 征司 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 Fターム(参考) 3L113 AA06 AB02 AC05 AC08 AC40 AC68 BA39 DA02 DA04 4D004 AA03 AA46 AB01 CA15 CA22 CA32 CA42 CA48 CB21 CB32 CB42 CB43 CB45 4G036 AA04 4G037 CA01 CA11 EA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被乾燥物を攪拌搬送するための回転ドラ
    ムと、前記回転ドラムを内部に備えている容器と、前記
    容器内の雰囲気を循環させるためのファンと、前記雰囲
    気を過熱蒸気の状態に維持するために前記容器内に設け
    られたヒーターと、前記回転ドラムに前記容器外部から
    被乾燥物を連続供給する搬入機構と、前記容器から乾燥
    物を連続排出する排出機構とを備えてなる連続廃棄物処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記搬入機構と前記排出機構がほぼ気密
    になっていることを特徴とする請求項1に記載の連続廃
    棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 被乾燥物より発生した水蒸気を凝縮水と
    して回収する凝結装置を備えることを特徴とする請求項
    1または2に記載の連続廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記凝結装置が雰囲気の強制循環手段を
    伴わないことを特徴とする請求項3に記載の連続廃棄物
    処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ヒーターは外部供給された水蒸気に
    より熱を供給するヒーターであることを特徴とする請求
    項1から4のいずれかに記載の連続廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 前記回転ドラム内部に前記ヒーターおよ
    び前記ファンが配置されていることを特徴とする請求項
    1から5のいずれかに記載の連続廃棄物処理装置。
JP2001345556A 2001-11-12 2001-11-12 連続廃棄物処理装置 Withdrawn JP2003148868A (ja)

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