JP2000102613A - 注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体 - Google Patents

注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体

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JP2000102613A
JP2000102613A JP10290086A JP29008698A JP2000102613A JP 2000102613 A JP2000102613 A JP 2000102613A JP 10290086 A JP10290086 A JP 10290086A JP 29008698 A JP29008698 A JP 29008698A JP 2000102613 A JP2000102613 A JP 2000102613A
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Hitoshi Suzuki
等 鈴木
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Original Assignee
Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 注射針を針管保護キャップに収納する際に針
管保護キャップに取り付け容易な針刺し事故防止用のツ
バを必要な時に容易に取り出せるツバ集合体を安価に提
供可能する。 【構成】 注射針を収容する針管保護キャップを軸方向
に挿通して、針管保護キャップの開口部外周の外縁部に
取り付けられる注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体
であって、当該注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体
は、略中心に針管保護キャップの取り付け孔を有した板
状体を単一のツバとして、その端部に分離可能な仮結合
部を有して多数のツバが連続して設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用注射器における
針刺し事故防止に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来病院等では、院内感染を防止する為
にいろいろな対策が講じられている。その一例として
は、注射器全体を使い捨てにしている。或いは、注射器
本体の先端に取り付けられる注射針を使い捨てにしてい
る。この注射器使用後の使い捨て注射針は、針管保護キ
ャップに再収納された状態にすることが、その後の廃棄
作業にいたるまでの取り扱いの安全性の点で望ましいと
されている。しかしながら、注射器本体を一方の手で持
ち、注射器本体の先にある針を他方の手で持った針管保
護キャップに収納する際、食い違いがあると針先で針管
保護キャップを保持している指を刺してしまうことがあ
る。こうした針刺し事故は、医療従事者をエイズや肝炎
などの感染の危険にさらしている。そこで、プロテクタ
ー付きの注射針や、安全装置付き注射器、ツバ付き針管
保護キャップ、注射針取り外し容器等が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、注射針は医
療目的や患者の身体状態によって針管の長さや太さが多
様に選ばれることから、プロテクター付きの注射針はプ
ロテクター部分の汎用設計が及ばず、製品化は限定的で
かつ量産効果によるコストダウンも計られていない。
又、安全装置付き注射器においては、第一に構造上の複
雑さによる価格上の問題が普及を阻害し、加えて医療従
事者にとっての取り扱いの複雑さの点からも課題は多
い。針管保護キャップの開口部のツバを指先を覆う程度
に大径化する提案は構造が簡単で事故防止効果が期待で
きる反面、金型や組立機械などの大幅な変更が伴い実用
化はなされていない。又、注射針取り外し容器の使用に
おいては、対応可能な注射針や注射器本体が限定的であ
ったり、容器非携帯時には当然ながら対応できないな
ど、医療現場になじみにくい問題がある。そこで本発明
は、注射器使用後の使い捨て注射針を針管保護キャップ
に収納する際に針管保護キャップに取り付け容易な針刺
し事故防止用のツバを必要な時に容易に取り出せるツバ
集合体を安価に提供可能とし、併せて、針管保護キャッ
プから注射針がもれることなく安心して廃棄できること
を可能とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために以下の構成を有する。請求項1に記載の発
明に係る注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体は、注
射針を収容する針管保護キャップを軸方向に挿通して、
針管保護キャップの開口部外周の外縁部に取り付けられ
る注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体であって、当
該注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体は、略中心に
針管保護キャップの取り付け孔を有した板状体を単一の
ツバとして、その端部に分離可能な仮結合部を有して多
数のツバが連続して設けられてなる。
【0005】請求項2に記載の発明に係る注射器の針刺
し事故防止用のツバ集合体は、請求項1に記載の注射器
の針刺し事故防止用のツバ集合体に於いて、仮結合部が
ミシン目で形成されると共に、そのミシン目でジグザグ
に折曲げられて柱状に積層されてなる。
【0006】請求項3に記載の発明に係る注射器の針刺
し事故防止用のツバ集合体は、請求項1に記載の注射器
の針刺し事故防止用のツバ集合体に於いて、積層された
ツバの一側が粘着材或いは溶着或いはホットメルト等で
仮結合されてなる。
【0007】請求項4に記載の発明に係る注射器の針刺
し事故防止用のツバ集合体は、請求項1に記載の注射器
の針刺し事故防止用のツバ集合体に於いて、仮結合部が
ミシン目で形成されると共に、ロール状に巻かれてな
る。
【0008】
【実施例】先ず、図1は注射器の針刺し事故防止の従来
と共通する構成を示す斜視図である。図に示すように、
針管保護キャップ2は前端が閉塞され、開口部2aから
軸心に注射針1を収容する孔を有した筒状の樹脂成形品
などで設けられ、注射針1の小径部1aの外周部に開口
部2a近傍の内面が係合されて取り付けられる。又、針
管保護キャップ2の開口部外周には後述するツバ3の取
り付け孔3aよりやや大径に膨出した外縁部2bが設け
られている。一方、ツバ3は紙や樹脂などの板材で指の
先端が隠れる程度の十分な大きさを有し、軸心部に取り
付け孔3aが穿設されている。以上によって、注射器の
針刺し事故防止具は上記針管保護キャップ2をツバ3の
取り付け孔3aに軸方向に挿通し、開口部外周の外縁部
2bが取り付け孔3aに係止されて構成される。又、注
射器の針刺し事故防止具は、使用後の使い捨て注射針を
上記針管保護キャップ2内に収容する際に、手元が狂っ
て針先が開口部2aの外側にずれても、針先がツバ3に
あたり指先を傷つける危険が防止される。
【0009】図2は針管保護キャップ2にツバ3を取り
付けて、注射本体4の先端に取り付けられた注射針1を
開口部2aから収容する安全な状態を示している。それ
に対して、ツバ3を有さない場合には手元が狂って針先
が開口部2aの外側にずれて指を傷つけてしまう危険が
ある。
【0010】又、ツバ3は折り曲げ可能な薄肉板の軸心
部に取り付け孔3aが穿設されており、その折り曲げ側
内面の一部に粘着部を設けることによって、使用後の注
射針1を針管保護キャップ2内に収容した後、ツバ3を
容易に折り曲げると共に接着して注射針1が針管保護キ
ャップ2から漏れ出さない形状に封止することが可能で
ある。(図示せず)又、ツバ3の折り曲げを容易化する
ために所用箇所に折り線部を形成することもできる。
又、粘着面を被覆する剥離紙が設けられ封止する際には
がす。
【0011】図3は本発明の実施例1である注射器の針
刺し事故防止用のツバ集合体を示している。このツバ集
合体5は、端部にミシン目状の仮結合部6が設けられる
と共に借り結合部6でジグザグに畳み込まれて柱状をな
している。又、必要な時に単一のツバ3を容易分離可能
となる。
【0012】図4は本発明の実施例2である注射器の針
刺し事故防止用のツバ集合体7を示している。この実施
例2は、積層されたツバ3の一側が粘着材或いはホット
メルト等で仮結合(仮接合部8)されてなる。
【0013】図5は本発明の実施例3である注射器の針
刺し事故防止用のツ集合体9を示している。この実施例
3は、積層されたツバ3の一側に必要によって突部が設
けられそこを部分的に溶着して仮結合(仮接合部10)
されてなる。(突部は特に設けなくてもよい)
【0014】図6は本発明の実施例4である注射器の針
刺し事故防止用のツバ集合体11を示している。この実
施例4は、仮結合部12がミシン目で形成されると共
に、ロール状に巻かれてなる。
【0015】又、本発明の注射器の針刺し事故防止用の
ツバ集合体は、操作性、保管性、携帯性を良くするため
にツバ収納ホルダーに納めて使用することができる。ツ
バ収納ホルダーはツバ集合体の形態に応じた様々な構造
が考えられが、本願の要旨ではないので説明は省略す
る。
【0016】
【作用】注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体は、ツ
バ収納ホルダーなどに収納して容易に携帯でき、必要な
ときにツバ3を引き出すことが可能である。又、注射針
1を針管保護キャップ2に装着する際に、万一手元が狂
って針先が針管保護キャップ2の開口部2aからずれた
場合に、針先はツバに当たるため、ツバを越えることは
なく(注射針が簡単に刺さらないような材質と肉厚が設
定される)従って、一方で針管保護キャップ2を摘んで
いる指先を傷つける危険が回避される。尚、本発明の要
旨ではないので説明を省いたが、針管保護キャップ2の
内面と注射針の小径部1aの外周との相互間にはリブや
溝との組み合わせによる回転止め(図示せず)が成され
ており、注射器本体4から注射針1を離脱する場合に
は、注射器本体4に対して針管保護キャップ2を回転さ
せながら引き離すように操作すればよい。
【0017】又、ツバ3の折り曲げ側内面の一部に粘着
部を設けることによって、使用後の注射針1を針管保護
キャップ2内に収容した後、ツバ3を容易に折り曲げる
と共に接着して注射針1が針管保護キャップ2から漏れ
出さない形状に封止されるので、血液等で汚染された針
先で刺してしまうことなく、エイズや肝炎などの感染防
止となる。又、その後の廃棄の扱いが容易且つ安全とな
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の注射器の針刺し事故防止用のツ
バ集合体の構成及び作用は以上のごとくであり、注射器
使用後の使い捨て注射針を針管保護キャップに収納する
際に針管保護キャップに取り付け容易な針刺し事故防止
用のツバを必要な時に容易に取り出せるツバ集合体を安
価に提供可能とし、血液等で汚染された針先で刺してし
まうことなく、エイズや肝炎などの感染を防止する。又
更に、針先を収容し、且つ封止された状態での廃棄を可
能とすることもでき、医療従事者のみならず廃棄作業者
の事故防止にも効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】注射器の針刺し事故防止の構成を示した斜視図
である。
【図2】針刺し事故防止用のツバをつけて、注射針を針
管保護キャップに収容する安全な状態を示す斜視図であ
る。
【図3】本発明の実施例1である注射器の針刺し事故防
止用のツバ集合体を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例2を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施例3を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施例4を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 注射針 1a 小径部 1b 後端孔 2 針管保護キャップ 2a 開口部 2b 外縁部 3 ツバ 3a 取り付け孔 4 注射器本体 5 ツバ集合体 6 仮結合部 7 ツバ集合体 8 仮結合部 9 ツバ集合体 10 仮結合部 11 ツバ集合体 12 仮結合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注射針を収容する針管保護キャップを軸
    方向に挿通して、針管保護キャップの開口部外周の外縁
    部に取り付けられる注射器の針刺し事故防止用のツバ集
    合体であって、当該注射器の針刺し事故防止用のツバ集
    合体は、略中心に針管保護キャップの取り付け孔を有し
    た板状体を単一のツバとして、その端部に分離可能な仮
    結合部を有して多数のツバが連続して設けられてなるこ
    とを特徴とする注射器の針刺し事故防止用のツバ集合
    体。
  2. 【請求項2】 仮結合部がミシン目で形成されると共
    に、そのミシン目でジグザグに折曲げられて柱状に積層
    されてなる請求項1に記載の注射器の針刺し事故防止用
    のツバ集合体。
  3. 【請求項3】 積層されたツバの一側が粘着材或いは溶
    着或いはホットメルト等で仮結合されてなる請求項1に
    記載の注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体。
  4. 【請求項4】 仮結合部がミシン目で形成されると共
    に、ロール状に巻かれてなる請求項1に記載の注射器の
    針刺し事故防止用のツバ集合体。
JP10290086A 1998-09-29 1998-09-29 注射器の針刺し事故防止用のツバ集合体 Withdrawn JP2000102613A (ja)

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Effective date: 20060110