JP2000102426A - 箱物家具の背板固定構造とそれに用いる部材 - Google Patents
箱物家具の背板固定構造とそれに用いる部材Info
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- JP2000102426A JP2000102426A JP10276983A JP27698398A JP2000102426A JP 2000102426 A JP2000102426 A JP 2000102426A JP 10276983 A JP10276983 A JP 10276983A JP 27698398 A JP27698398 A JP 27698398A JP 2000102426 A JP2000102426 A JP 2000102426A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 箱物家具の背板を地板、側板又は天板に刻設
した溝に差し込んで固定するときに、裏側から斜め釘打
ちする等の熟練を要する作業が必要となり、手間がかか
る。本発明は、素人でも簡単にできる箱物家具の背板固
定方法とそれに用いる固定部材に関する発明である。 【解決手段】 断面形状が凹型の固定部材で、左右の縦
壁面に滑りを阻止する逆目突起が設けられている固定部
材を溝内に差し込み、固定部材の凹所に背板を差し込ん
で固定する。 【効果】 本発明による固定部材を用いると、斜め方向
に釘打ちしたり、木ねじを斜め方向にねじ込む等、熟練
を要する固定手段を用いる必要がないので、素人でも簡
単に背板を地板、側板又は天板に固定できる。
した溝に差し込んで固定するときに、裏側から斜め釘打
ちする等の熟練を要する作業が必要となり、手間がかか
る。本発明は、素人でも簡単にできる箱物家具の背板固
定方法とそれに用いる固定部材に関する発明である。 【解決手段】 断面形状が凹型の固定部材で、左右の縦
壁面に滑りを阻止する逆目突起が設けられている固定部
材を溝内に差し込み、固定部材の凹所に背板を差し込ん
で固定する。 【効果】 本発明による固定部材を用いると、斜め方向
に釘打ちしたり、木ねじを斜め方向にねじ込む等、熟練
を要する固定手段を用いる必要がないので、素人でも簡
単に背板を地板、側板又は天板に固定できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、箱物家具の背板を
固定する部材とその固定構造に関する発明である。
固定する部材とその固定構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】箱物家具は、主として、天板、側板、地
板、背板及び扉の5部材で構成されている。背板は、通
常、図2のごとく、家具の裏側角部において、側板A、
地板B又は天板に固定される。その固定方法のひとつ
に、地板A、側板B又は天板に刻設された溝Gに背板C
を差し込み、背板Cの裏側斜め方向から側板A、地板B
又は天板に向けて釘打ち又は木ねじをねじ込むことによ
り固定する方法がある。
板、背板及び扉の5部材で構成されている。背板は、通
常、図2のごとく、家具の裏側角部において、側板A、
地板B又は天板に固定される。その固定方法のひとつ
に、地板A、側板B又は天板に刻設された溝Gに背板C
を差し込み、背板Cの裏側斜め方向から側板A、地板B
又は天板に向けて釘打ち又は木ねじをねじ込むことによ
り固定する方法がある。
【0003】また、背板Cを補強するためと、家具を壁に固
定するために、背板Cに補強桟Dを取り付け、補強桟D
から側板A、地板B又は天板に向けて斜め方向に釘、木
ねじ等の固定手段により固定する場合もある。また、
釘、木ねじ等の固定手段に代えて、溝内に接着剤を流し
込み、接着剤により固定する方法もある。
定するために、背板Cに補強桟Dを取り付け、補強桟D
から側板A、地板B又は天板に向けて斜め方向に釘、木
ねじ等の固定手段により固定する場合もある。また、
釘、木ねじ等の固定手段に代えて、溝内に接着剤を流し
込み、接着剤により固定する方法もある。
【0004】側板Aと背板C、天板と背板Cとの固定構造
も、上記と同様の固定構造である。
も、上記と同様の固定構造である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来方法において
は、ほぼ背板Cの厚みに等しい幅の溝Gを地板Bに刻設
し、その溝Gに背板Cを差し込むのであるが、背板Cの
裏側斜め方向から側板A、地板B又は天板に向けて釘打
ち又は木ねじをねじ込む必要があり、手間がかかる。
は、ほぼ背板Cの厚みに等しい幅の溝Gを地板Bに刻設
し、その溝Gに背板Cを差し込むのであるが、背板Cの
裏側斜め方向から側板A、地板B又は天板に向けて釘打
ち又は木ねじをねじ込む必要があり、手間がかかる。
【0006】また、最近、素人でも組立ができる箱物のユニ
ット家具の需要が増加しているが、背板を固定するとき
に、斜め方向に釘を打ち込むには、かなりの熟練が必要
で、素人には難しい。地板、側板、天板が柔らかい木材
の場合は、それ程困難ではないが、最近地板に広く用い
られているパーティクルボードのような木削片板の場
合、堅くて釘が通りにくいうえ、割れやすいので、さら
難しくなる。
ット家具の需要が増加しているが、背板を固定するとき
に、斜め方向に釘を打ち込むには、かなりの熟練が必要
で、素人には難しい。地板、側板、天板が柔らかい木材
の場合は、それ程困難ではないが、最近地板に広く用い
られているパーティクルボードのような木削片板の場
合、堅くて釘が通りにくいうえ、割れやすいので、さら
難しくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下に述べる
方法により、背板を地板、側板、天板に固定しようとす
るものである。図1は、本発明による地板Bと背板Cの
固定構造を示す断面図である。側板と背板との固定及び
天板と背板との固定構造も、図1と同じなので、以下の
説明は、地板と背板の固定構造に限定して述べ、側板と
背板との固定及び天板と背板との固定構造の説明は省略
する。
方法により、背板を地板、側板、天板に固定しようとす
るものである。図1は、本発明による地板Bと背板Cの
固定構造を示す断面図である。側板と背板との固定及び
天板と背板との固定構造も、図1と同じなので、以下の
説明は、地板と背板の固定構造に限定して述べ、側板と
背板との固定及び天板と背板との固定構造の説明は省略
する。
【0008】図1において、Cは背板、Bは地板、Pは本発
明の固定部材である。背板Cは、地板Bに刻設された溝
内に差し込まれた固定部材に差し込まれている。固定部
材Pは、断面形状が凹型で、その縦壁面の外側と内側に
は、逆止突起が設けられている。外側の逆止突起の先端
は、凹型部材の差し込み方向と逆方向に向いており、内
側の逆止突起の先端は背板の差し込み方向と逆方向に向
いている。
明の固定部材である。背板Cは、地板Bに刻設された溝
内に差し込まれた固定部材に差し込まれている。固定部
材Pは、断面形状が凹型で、その縦壁面の外側と内側に
は、逆止突起が設けられている。外側の逆止突起の先端
は、凹型部材の差し込み方向と逆方向に向いており、内
側の逆止突起の先端は背板の差し込み方向と逆方向に向
いている。
【0009】従って、地板に刻設された凹型溝に本発明の部
材を差し込む時は、比較的容易に差し込めるが、一旦差
し込んだものを抜くときには、逆止突起に阻止され容易
には抜くことができない。同様に、凹型部材に差し込ま
れた背板Cは、逆止突起に阻止され容易に抜けない。
材を差し込む時は、比較的容易に差し込めるが、一旦差
し込んだものを抜くときには、逆止突起に阻止され容易
には抜くことができない。同様に、凹型部材に差し込ま
れた背板Cは、逆止突起に阻止され容易に抜けない。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による固定部材Pは、前述
のように、断面形状が凹型で、その壁面の外側と内側に
は、逆止突起が設けられており、外側の逆止突起は、凹
型部材の差し込み方向と逆方向で、内側の逆止突起は背
板Cの差し込み方向と逆方向であることを特徴とする。
この固定部材Pは、通常プラスチック又は金属を押し出
し成型して製造される。
のように、断面形状が凹型で、その壁面の外側と内側に
は、逆止突起が設けられており、外側の逆止突起は、凹
型部材の差し込み方向と逆方向で、内側の逆止突起は背
板Cの差し込み方向と逆方向であることを特徴とする。
この固定部材Pは、通常プラスチック又は金属を押し出
し成型して製造される。
【0011】図1に示す固定部材Pは、縦壁が1層で構成さ
れているが、図3及び図4に示すものは、縦壁の高さ
が、地板に刻設された背板差し込み用の溝の深さの2倍
である。そして、中央で内側に折り曲げることができる
よう、中央部には逆止突起が設けられておらず、厚みの
薄い折り曲げ部が設けられている。縦壁の上半分をこの
折り曲げ部で180度内側方向に折り曲げて、下半分と
重ね合わせ、凹部に収容することができるので、縦壁を
2層構造とすることができる。
れているが、図3及び図4に示すものは、縦壁の高さ
が、地板に刻設された背板差し込み用の溝の深さの2倍
である。そして、中央で内側に折り曲げることができる
よう、中央部には逆止突起が設けられておらず、厚みの
薄い折り曲げ部が設けられている。縦壁の上半分をこの
折り曲げ部で180度内側方向に折り曲げて、下半分と
重ね合わせ、凹部に収容することができるので、縦壁を
2層構造とすることができる。
【0012】図1のように、縦壁が1層構造の場合、背板が
乾燥して厚み方向が収縮すると、背板と固定部材との間
に緩みが生じ易い。それに対して、図4に示す2層構造
の場合は、逆止突起のない方の裏面が凹凸面となってい
るか、或いは要所に突起部が設けられている。そのた
め、上半分を内側に折り曲げて重ね合わせたときに、2
層の壁間に隙間が存在し、2層間で滑りが生じるのを防
止するとともに、縦壁の厚み方向に対して弾性効果を発
揮するから、背板が溝から抜けるのを防止できる。
乾燥して厚み方向が収縮すると、背板と固定部材との間
に緩みが生じ易い。それに対して、図4に示す2層構造
の場合は、逆止突起のない方の裏面が凹凸面となってい
るか、或いは要所に突起部が設けられている。そのた
め、上半分を内側に折り曲げて重ね合わせたときに、2
層の壁間に隙間が存在し、2層間で滑りが生じるのを防
止するとともに、縦壁の厚み方向に対して弾性効果を発
揮するから、背板が溝から抜けるのを防止できる。
【0013】一方、図3に示す固定部材は、逆止突起のない
方の裏面に弾性のあるシートが貼ってある。中央部で上
半部を折り曲げて、縦壁を弾性シートを中芯にしてサン
ドイッチ構造とすることができるので、背板が溝から抜
けるのを防止する効果が大きい。この場合、弾性シート
の表面には、粘着剤を塗布しておき、その上から剥離紙
を貼って粘着層を保護しておくか、或いは、背板を差し
込む際に、別途粘着剤を塗布して、弾性シートどうしを
貼り合わせ、弾性シートどうしの間で滑りが生じないよ
うにすることができる。
方の裏面に弾性のあるシートが貼ってある。中央部で上
半部を折り曲げて、縦壁を弾性シートを中芯にしてサン
ドイッチ構造とすることができるので、背板が溝から抜
けるのを防止する効果が大きい。この場合、弾性シート
の表面には、粘着剤を塗布しておき、その上から剥離紙
を貼って粘着層を保護しておくか、或いは、背板を差し
込む際に、別途粘着剤を塗布して、弾性シートどうしを
貼り合わせ、弾性シートどうしの間で滑りが生じないよ
うにすることができる。
【0014】固定部材の材質は、主として、金属、プラスチ
ックが用いられるが、プラスチックが最も適している。
プラスチック製のものは、製造の際に押し出し成型が可
能なうえ、使用の際に簡単な工具で所定の長さに断裁で
きるからである。
ックが用いられるが、プラスチックが最も適している。
プラスチック製のものは、製造の際に押し出し成型が可
能なうえ、使用の際に簡単な工具で所定の長さに断裁で
きるからである。
【0015】地板の溝に固定するときは、単に地板の溝に嵌
め込むだけでもよいが、嵌合が緩いときは、接着剤を併
用すると強固に固定することができる。また、背板を差
し込むときも同様に、接着剤を併用した方が強固に固定
できる。
め込むだけでもよいが、嵌合が緩いときは、接着剤を併
用すると強固に固定することができる。また、背板を差
し込むときも同様に、接着剤を併用した方が強固に固定
できる。
【0016】
【発明の効果】本発明による固定部材を用いると、斜め
方向に釘打ちしたり、木ねじを斜め方向にねじ込む等、
熟練を要する固定手段を用いる必要がないので、素人で
も簡単に背板を地板、側板又は天板に固定できる。
方向に釘打ちしたり、木ねじを斜め方向にねじ込む等、
熟練を要する固定手段を用いる必要がないので、素人で
も簡単に背板を地板、側板又は天板に固定できる。
【図1】 本発明による地板と背板の固定構造を示す断
面図
面図
【図2】 箱物家具の各部材の斜視説明図
【図3】 固定部材の断面図
【図4】 固定部材の断面図
A 側板 B 地板 C 背板 D 補強桟 G 溝 P 背板固定部材 S 弾性シート
Claims (4)
- 【請求項1】 箱物家具の地板又は側板又は天板に背板
を固定するにあたり、地板又は側板又は天板に凹型溝が
刻設され、凹型溝内に断面形状が凹型の固定部材が差し
込まれ、該固定部材の内部に背板が差し込まれており、
固定部材の左右の縦壁面の外側には、固定部材差し込み
方向と逆方向の滑りを阻止する逆目突起が設けられ、内
側には背板差し込み方向と逆方向の滑りを阻止する逆目
突起が設けられていることを特徴とする背板の固定構
造。 - 【請求項2】 箱物家具の背板を地板又は側板又は天板
に固定する部材であって、断面形状が凹型で、左右の壁
面の外側には、固定部材差し込み方向と逆方向の滑りを
阻止する逆止突起が設けられ、内側には背板差し込み方
向と逆方向の滑りを阻止する逆止突起が設けられている
ことを特徴とする背板の固定部材。 - 【請求項3】 箱物家具の背板を地板又は側板又は天板
に固定する部材であって、断面形状が凹型で、左右の縦
壁面は2層構造となっており、それぞれの縦壁の外側層
には、固定部材差し込み方向と逆方向の滑りを阻止する
逆止突起が設けられ、内側層には背板差し込み方向と逆
方向の滑りを阻止する逆止突起が設けられており、上記
2層間に弾性を有するシートが介在していることを特徴
とする背板の固定部材。 - 【請求項4】 箱物家具の背板を地板又は側板又は天板
に固定する部材であって、断面形状が凹型で、左右の縦
壁面は2層構造となっており、それぞれの縦壁の外側層
には、固定部材差し込み方向と逆方向の滑りを阻止する
逆止突起が設けられ、内側層には背板差し込み方向と逆
方向の滑りを阻止する逆止突起が設けられており、上記
2層どうしが接する面が凹凸面であるか又は要所に突起
部が設けられていることを特徴とする背板の固定部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276983A JP2000102426A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 箱物家具の背板固定構造とそれに用いる部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10276983A JP2000102426A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 箱物家具の背板固定構造とそれに用いる部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000102426A true JP2000102426A (ja) | 2000-04-11 |
Family
ID=17577143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10276983A Pending JP2000102426A (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 箱物家具の背板固定構造とそれに用いる部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000102426A (ja) |
-
1998
- 1998-09-30 JP JP10276983A patent/JP2000102426A/ja active Pending
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