JP2000102259A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP2000102259A
JP2000102259A JP10270822A JP27082298A JP2000102259A JP 2000102259 A JP2000102259 A JP 2000102259A JP 10270822 A JP10270822 A JP 10270822A JP 27082298 A JP27082298 A JP 27082298A JP 2000102259 A JP2000102259 A JP 2000102259A
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Japan
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capacitor
voltage
power supply
circuit
transistor
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JP10270822A
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Tomoyuki Nakano
智之 中野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スイッチング素子などに過大なストレスを与え
ないようにすると共に、小型化、低コスト化を可能とす
る電源装置を提供する。 【解決手段】平滑コンデンサC1が所定の電圧に達する
までトランジスタQ3をオフしてスイッチング素子であ
るトランジスタQ2をオフ状態に保持し、インバータ回
路の動作を遅延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電源装置として特開平9−985
80号に示すものがあった。図8は、その従来例を示し
たものであり、スイッチング素子Q101、Q102を
交互にオンオフさせることにより、スイッチング素子Q
102の両端にコンデンサC102、インダクタL10
2と共に直列に接続された負荷Z2に交流の高周波電力
を供給する電源装置である。
【0003】スイッチング素子Q102がオンしたとき
に交流電源Vac2→ダイオードブリッジDB2→イン
ダクタL101→コンデンサC101→ダイオードD1
02→スイッチング素子Q102→ダイオードブリッジ
DB2→交流電源Vac2の経路で電流が供給され、コ
ンデンサC101が充電される。
【0004】ここで、ダイオードブリッジDB2の出力
電圧がコンデンサC101の充電電圧より低下すると、
コンデンサC101の充電電圧がスイッチング素子Q
1、Q2等からなるインバータ回路の電源となる。この
とき、インダクタL101、コンデンサC101、ダイ
オードD101、D102からなる回路は部分平滑電源
として動作する。
【0005】このとき、このコンデンサC101に流れ
る充電電流によりインダクタL101にはエネルギーが
蓄積され、スイッチング素子Q102がオフするとイン
ダクタL101のエネルギーは、インダクタL101→
コンデンサC101→ダイオードD102→スイッチン
グ素子Q101の内蔵ダイオード→インダクタL101
の経路で放出される。
【0006】ところが電源投入初期においては、コンデ
ンサC101の電荷がほとんど無いので、スイッチング
素子Q102のターンオフ時にインダクタL101を流
れている電流値は大きく、コンデンサC101の充電電
圧も低い。そのため、上述した経路でのエネルギーの放
出時間が非常に長くなり、従ってスイッチング素子Q1
02が次にターンオンした際に、まだスイッチング素子
Q101の内蔵ダイオードに電流が流れていることにな
るため、スイッチング素子Q101とスイッチング素子
Q102とに瞬間的に過大な短絡電流が発生してしま
う。
【0007】また、インダクタL101はそのエネルギ
ーが放出されない間に、スイッチング素子Q102のオ
ンにより交流電源Vac2からコンデンサC101への
充電電流が流れるため直流電流が流れ続け、その電流値
もコンデンサC101が所定電圧に充電されるまで増加
してしまう。
【0008】そこで、そのような問題を解決するため
に、図9に示すように図8のスイッチング素子Q102
と並列に抵抗R101、スイッチング素子Q103の直
列接続からなるコンデンサC101の充電回路を新たに
接続すると共に、スイッチング素子Q101、Q102
を駆動する発振回路11及びスイッチング素子Q103
を制御する制御回路12を新たに設けている。
【0009】そして、電源投入時は制御回路12により
スイッチング素子Q103を一定期間オン状態にし、抵
抗R101及びスイッチング素子Q103を介してコン
デンサC101に電荷を蓄積させて、その後スイッチン
グ素子Q103をオフし、スイッチング素子Q101、
Q102の動作を開始するよう制御している。
【0010】このように構成することより、スイッチン
グ素子Q101、Q102によるインバータ回路の発振
の際には、コンデンサC101に充分な電荷が充電され
ているため、図8で述べたようなスイッチング素子など
への過大な電流ストレスの発生を防止できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例の
構成によると、コンデンサC101に所定の電圧以上の
電荷が蓄積された後に充電動作を停止させて、インバー
タ回路の動作を開始させるような複雑な制御を必要とす
る制御回路を新たに付加する必要があった。インバータ
回路の小型化、低コスト化を行うためにインバータ回路
の高周波信号の一部をスイッチング素子の駆動信号とし
て帰還する自励式のインバータ回路を備えた電源装置に
おいて、このような複雑な制御を必要とする制御回路を
付加することは小型化、低コスト化の妨げになる。
【0012】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的はインバータ回路のスイッチング素子を
自励駆動し、スイッチング素子などに過大なストレスを
与えないようにすると共に、小型化、低コスト化を可能
とする電源装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めに本発明では、交流電源より発生する交流電圧から整
流器を介して出力される出力電圧をスイッチング素子の
スイッチング動作により充電する平滑作用を有する平滑
コンデンサと、前記スイッチング素子を含む少なくとも
2つのスイッチング素子を備え、前記整流器あるいは平
滑コンデンサからの出力電圧を前記2つのスイッチング
素子のスイッチング動作により高周波信号に変換して負
荷に供給すると共に、前記高周波信号を前記2つのスイ
ッチング素子を動作させる駆動信号として帰還する自励
式インバータ回路と、前記平滑コンデンサの充電を行う
一方のスイッチング素子に起動信号を入力して前記自励
式インバータ回路を起動すると共に、前記平滑コンデン
サの両端電圧が所定の電圧に達するまで、前記充電を行
うスイッチング素子でない他方のスイッチング素子をオ
フ状態に保持して前記自励式インバータ回路の動作開始
を遅延させる遅延手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】また、前記遅延手段は、前記平滑コンデン
サの両端電圧が所定電圧に達するときにタイムアップす
る第1のタイマー回路を備え、前記第1のタイマー回路
がタイムアップしたときに、前記他方のスイッチング素
子のオフ状態の保持を解除することを特徴とする。
【0015】また、前記第1のタイマー回路は、前記整
流器からの出力電圧を充電する第2のコンデンサを備
え、前記平滑コンデンサの両端電圧が所定電圧に達した
ときに前記第2のコンデンサの充電電圧が所定値に達す
ることでタイムアップすることを特徴とする。
【0016】また、前記交流電源の投入により充電が開
始される第3のコンデンサを備え、該第3のコンデンサ
の充電電圧が所定電圧以上となったときに、前記一方の
スイッチング素子が起動することを特徴とする。
【0017】また、前記整流器の出力電圧を検出し、該
出力電圧が低下したことが検出されたとき、前記第1の
タイマー回路をリセットする電源リセット回路部を備え
たことを特徴とする。
【0018】また、前記電源リセット回路部は開閉手段
を備え、その開閉動作により前記第1のタイマー回路を
リセットすることを特徴とする。
【0019】また、前記負荷の異常を検出する異常検出
回路を備え、該異常検出回路により前記負荷の異常が検
出されたときに、前記他方のスイッチング手段がオフと
なり、前記自励式インバータ回路の動作を停止させるこ
とを特徴とする。
【0020】また、前記一方のスイッチング素子と直列
にインダクタ素子を備え、前記一方のスイッチング素子
のスイッチング動作により前記整流器からの出力電圧が
前記インダクタ素子に蓄積され、前記整流器からの出力
電圧に前記インダクタ素子に蓄積された電力が加えられ
て前記平滑コンデンサに昇圧充電されることを特徴とす
る。
【0021】また、前記負荷は放電ランプであると共
に、前記高周波信号の供給路にリーケージトランスが設
けられ、その2次巻線が前記放電ランプの電極の両端に
接続されてなり、前記リーケージトランスの2次巻線と
前記放電ランプとの接続部にカレントトランスの1次巻
線が直列に接続されると共に、該カレントトランスの2
次巻線に発生する電圧が前記スイッチング素子の駆動信
号として帰還されることを特徴とする。
【0022】また、前記負荷は放電ランプであり、該放
電ランプの始動時の所定期間、前記インバータ回路の動
作周波数を高い周波数から所定の周波数まで徐々に低下
させる周波数可変手段と、前記所定期間を計時する第2
のタイマー回路を備え、前記電源リセット回路部により
前記整流器の出力電圧が低下したことが検出されたと
き、前記第2のタイマー回路がリセットされることを特
徴とする。
【0023】また、前記負荷は放電ランプであり、該放
電ランプの始動時の所定期間、前記インバータ回路の動
作周波数を高い周波数から所定の周波数まで徐々に低下
させる周波数可変手段と、前記所定期間を計時する第2
のタイマー回路を備え、前記第1のタイマー回路をリセ
ットする前記開閉手段の開閉動作により前記第2のタイ
マー回路がリセットされることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の電源装置
の第1の実施形態を図1を用いて説明する。図1は本発
明の第1の実施形態に対応する電源装置の構成を示す回
路図であり、交流電源Vacはフィルタ回路3を介して
整流器であるダイオードブリッジDBに接続されてい
る。このフィルタ回路3は交流電源Vacの両端に接続
されたコンデンサC0と、2個の巻線を備えそれぞれの
巻線の一端がコンデンサC0の両端に接続されるライン
チョークLF0と、ラインチョークLF0の一方の巻線
に直列に接続されたインダクタL0から構成され、この
フィルタ回路3により入力電流の高周波成分が抑制され
る。
【0025】また、ダイオードブリッジDBの両端には
コンデンサC3、抵抗R2と抵抗R3の直列回路、一方
のスイッチング素子に相当する電界効果トランジスタQ
1(以下、トランジスタQ1と称する)と他方のスイッ
チング素子に相当する電界効果トランジスタQ2(以
下、トランジスタQ2と称する)の直列回路が接続され
ている。そして、トランジスタQ1の両端にはダイオー
ドD1とD2からなる直列回路が逆方向に並列接続され
ている。
【0026】更に、ダイオードD1、D2の接続点とト
ランジスタQ2のソース端子との間にはインダクタL1
と平滑コンデンサであるコンデンサC1が直列に接続さ
れている。このとき、コンデンサC1はダイオードブリ
ッジDBの出力電圧がコンデンサC1の充電電圧より低
下するとコンデンサC1の充電電圧がトランジスタQ
1、Q2を含む後述するインバータ回路の電源となる。
【0027】また、抵抗R2とR3の接続点とトランジ
スタQ1、Q2の接続点間に接続されたコンデンサC4
と、コンデンサC4の両端に直列に接続されたダイオー
ドD3、抵抗R11と、抵抗R2とR3の接続点とトラ
ンジスタQ1のゲート間に接続されたトリガ素子Q4
と、抵抗R2、R3とによりトランジスタQ1に起動信
号を出力する起動回路1が構成される。
【0028】そして、トランジスタQ1、Q2の接続点
とトランジスタQ2のソース端子との間には、カレント
トランスT1の1次巻線n1、コンデンサC2、インダ
クタL2、例えば放電灯である負荷Zが直列に接続され
ている。
【0029】このカレントトランスT1の2次巻線n2
は一端がトランジスタQ1、Q2との接続点に接続さ
れ、その他端が抵抗R4を介してトランジスタQ1のゲ
ート端子に接続されている。また、カレントトランスT
1の2次巻線n3は一端が抵抗R6を介してトランジス
タQ2のゲート端子に接続され、その他端は電界効果ト
ランジスタQ3(以下、トランジスタQ3と称する)の
ドレイン端子に接続されており、このトランジスタQ3
のソース端子はトランジスタQ2のソース端子に接続さ
れる。ここで抵抗R4、R6はカレントトランスT1か
ら各トランジスタQ1、Q2のゲート端子へ適切な信号
を帰還するためのものである。
【0030】また、コンデンサC1の両端に抵抗R8、
R9が直列に接続され、この抵抗R8、R9の接続点と
トランジスタQ3のゲート端子との間にはツェナーダイ
オードZD3が接続されている。このとき、トランジス
タQ3、トランジスタQ3のゲート端子とソース端子間
に接続された保護用の抵抗R10、ツェナーダイオード
ZD3、抵抗R8、R9により遅延手段である発振遅延
回路2Aが構成される。
【0031】尚、スイッチング素子Q1のゲート端子、
ソース端子間に並列に接続された抵抗R5、ツェナーダ
イオードZD1、およびスイッチング素子Q2のゲート
端子、ソース端子間に並列に接続された抵抗R7、ツェ
ナーダイオードZD2はそれぞれ、スイッチング素子Q
1、Q2のゲート端子の保護回路である。
【0032】このように構成された電源装置の動作を説
明する。電源が投入されると、交流電源Vacからの交
流電圧がフィルタ回路3により高周波成分が抑制された
後、、ダイオードブリッジDBにより全波整流されて、
コンデンサC3に交流電源Vacのピーク電圧まで充電
される。そして、コンデンサC3→抵抗R2→コンデン
サC4→カレントトランスの一次巻線n1→コンデンサ
C2→インダクタL2→負荷Z→コンデンサC3の閉ル
ープにより第3のコンデンサであるコンデンサC4が徐
々に充電される。その後、コンデンサC4の両端電圧が
トリガ素子Q4のブレークオーバー電圧以上となると、
トリガ素子Q4がオンしトランジスタQ1のゲート端子
とソース端子間に電圧が印加され、トランジスタQ1が
オンする。すなわち、起動回路1の起動信号によりトラ
ンジスタQ1がオンする。
【0033】トランジスタQ1がオンすると、コンデン
サC3→トランジスタQ1→カレントトランスT1の一
次巻線n1→コンデンサC2→インダクタL2→負荷Z
→コンデンサC3の閉ループに電流が流れ、カレントト
ランスT1の2次巻線n2、n3に2次電圧が発生し、
抵抗R4、R6を介してトランジスタQ1、Q2のそれ
ぞれのゲート端子、ソース端子間に2次電圧が印加され
る。このとき、カレントトランスT1の2次巻線n2、
n3に発生する2次電圧の極性反転によりトランジスタ
Q1、Q2を交互にオンオフするよう動作する。
【0034】ところが、電源投入時はコンデンサC1は
充電されておらず、このコンデンサC1の両端電圧を抵
抗R8、R9により分圧した抵抗R9の両端電圧も低
い。そのため、抵抗R8、R9間の電位はツェナーダイ
オードZD3のツェナー電圧に達しておらず、トランジ
スタQ3はオフ状態である。よって、トランジスタQ2
をオンオフする動作は次第に減衰して消滅し、トランジ
スタQ2はオフ状態を保つようになる。
【0035】また、上述したように起動回路1からの起
動信号によりトランジスタQ1がオンすると、コンデン
サC3→トランジスタQ1→ダイオードD2→インダク
タL1→コンデンサC1→コンデンサC3の閉ループで
も電流が流れ、コンデンサC1が徐々に充電されてい
く。すなわち、交流電源Vacより発生する交流電源か
ら整流器を介して出力される出力電圧が平滑コンデンサ
であるコンデンサC1に充電される。この充電動作によ
りコンデンサC1の両端電圧がツェナーダイオードZD
3の動作電圧を超えると、トランジスタQ3がオンして
トランジスタQ2のオンオフ動作が可能となる。
【0036】よって、トランジスタQ1のオンオフ動作
の繰り返しによりコンデンサC1が充電され、その両端
電圧が所定の電圧を超えると、トランジスタQ1、Q2
が交互にオンされるよう動作が開始される。このとき、
所定の電圧とは電源投入時などにスイッチング素子であ
るトランジスタQ1、Q2に過大電流が流れない程度に
コンデンサC1に電荷が蓄えられたときの値である。こ
れにより、コンデンサC3の両端電圧が交流の高周波に
変換され、カレントトランスT1の1次巻線n1、イン
ダクタL2、負荷Zからなる共振回路で振動動作されて
負荷Zに高周波電力が供給される。このとき、コンデン
サC2で重畳された直流成分が除去される。
【0037】ここで、トランジスタQ1、Q2のオンオ
フにより発生した高周波信号がカレントトランスT1を
介して、トランジスタQ1、Q2の駆動信号としてゲー
ト端子に帰還され、オンオフ動作が継続する。すなわ
ち、トランジスタQ1、Q2、カレントトランスT1に
より自励式のインバータ回路が構成される。また、トラ
ンジスタQ1がオンされると、コンデンサC4に充電さ
れていた電荷は抵抗R2、トランジスタQ1を介して放
電され、起動回路1は動作を停止する。
【0038】本実施形態では、このような構成にするこ
とで、コンデンサC1に所定の電圧が充電された後、ト
ランジスタQ1、Q2の動作を開始させることができる
ため、スイッチング素子への過大な電流ストレスの発生
を複雑な制御回路を用いずに防止することができる。 (実施形態2)次に本発明の第2の実施形態を説明す
る。図2は本発明の第2の実施形態に対応する電源装置
の構成を示す回路図であり、図1と同じものには同じ符
号を付しその説明を省略する。図1と異なる点は負荷Z
として例えば放電灯であるランプ負荷La1を用い、ラ
ンプ負荷La1の非電源側端子間にコンデンサC15を
接続した点と、ランプ負荷La1の寿命末期などの異常
状態を検出する異常検出回路4をランプ負荷La1と並
列に設け、そしてベースが異常検出回路4に接続された
NPN型のトランジスタQ9を抵抗R10と並列に接続
した点である。
【0039】ここで、ランプ負荷La1が異常であるこ
とを異常検出回路4が検出したとき、異常検出回路4は
トランジスタQ9をオンする信号を出力する。それによ
り、トランジスタQ3がオフするため、トランジスタQ
2がオフ状態を保ち、トランジスタQ2を含むインバー
タ回路の動作を停止すると共に、起動回路1の出力によ
りトランジスタQ1がオンするので、コンデンサC3→
トランジスタQ1→ダイオードD2→インダクタL1→
コンデンザC1→コンデンサC3の閉ループで電流が流
れコンデンサC1を徐々に充電する。
【0040】そして、トランジスタQ1、Q2を備えた
インバータ回路のインバータ負荷への不要なエネルギー
蓄積を防止し、トランジスタQ1、Q2にかかる過電流
ストレスを低減できる。尚、その他の動作は図1の実施
形態と同じため、その説明を省略する。 (実施形態3)次に本発明の第3の実施形態を説明す
る。図3は本発明の第3の実施形態に対応する電源装置
の構成を示す回路図であり、図1と同じものには同じ符
号を付しその説明を省略する。図1と異なるところは、
図1ではコンデンサC3の両端にトランジスタQ1、ダ
イオードD2、インダクタL1、コンデンサC1が直列
に接続されているのに対して、図3ではコンデンサC3
の両端にトランジスタQ1、ダイオードD2、インダク
タL1、コンデンサC1の他に更に、トランジスタQ1
がオンした時コンデンサC1が充電される向きに高速ダ
イオードD5、D4が直列に接続されており、ダイオー
ドD5にコンデンサC5が並列に接続されている点であ
る。
【0041】また、図1ではトランジスタQ1とQ2の
接続点と、トランジスタQ2のソース端子との間に、カ
レントトランスT1の1次巻線n1、コンデンサC2、
インダクタL2、負荷Zが直列に接続されているのに対
して、図3ではダイオードD5を介してカレントトラン
スT1の1次巻線n1、リーケージトランスT2の1次
巻線n11、コンデンサC16が直列に接続されてお
り、このリーケージトランスT2の2次巻線n12の両
端には、その非電源側端子間にコンデンサC11が並列
接続された例えば放電灯などのランプ負荷La2が並列
に接続されている。
【0042】そして、図1の発振遅延回路2Aの代わり
に、図3ではトランジスタQ2のゲート端子とソース端
子間にコレクタ、エミッタ間を並列接続されたNPN型
のトランジスタQ5と、トランジスタQ1、Q2の直列
回路の両端に接続された抵抗R12、コンデンサC6、
ダイオードD6の直列回路と、このコンデンサC6とダ
イオードD6の接続点とトランジスタQ5のベースとの
間に接続された抵抗R13とからなる遅延手段である発
振遅延回路2Bが備えられている。尚、このダイオード
D6はコンデンサC6の放電ループを形成するためのも
のであり、そのカソードがコンデンサC6に接続されて
いる。
【0043】次にこのように構成された電源装置の動作
を説明する。まず電源が投入されると、交流電源Vac
からの交流電圧がフィルタ回路3により高周波成分が抑
制された後、ダイオードブリッジDBにより全波整流さ
れて、コンデンサC3に交流電源Vacのピーク電圧ま
で充電される。
【0044】そして、コンデンサC3→抵抗R2→コン
デンサC4→カレントトランスの一次巻線n1→リーケ
ージトランスT2の1次巻線n11→コンデンサC16
→ダイオードD4→コンデンサC3の閉ループによりコ
ンデンサC4が徐々に充電される。
【0045】その後、コンデンサC4の両端電圧がトリ
ガ素子Q4のブレークオーバー電圧以上となると、トリ
ガ素子Q4がオンしトランジスタQ1のゲート端子とソ
ース端子間に電圧が印加され、トランジスタQ1がオン
する。すなわち、起動回路1の起動信号によりトランジ
スタQ1がオンする。
【0046】こうしてトランジスタQ1がオンすると、
コンデンサC3→トランジスタQ1→カレントトランス
T1の2次巻線n1→リーケージトランスT2の1次巻
線n11→コンデンサC2→ダイオードD4→コンデン
サC3の閉ループに電流が流れ、カレントトランスT1
の2次巻線n2、n3に2次電圧が発生し、抵抗R4、
R6を介してトランジスタQ1、Q2のそれぞれのゲー
ト端子、ソース端子間に2次電圧が印加される。このと
き、カレントトランスT1の2次巻線n2、n3に発生
する2次電圧の極性反転によりトランジスタQ1、Q2
を交互にオンオフするよう動作する。
【0047】ところで電源投入時は、コンデンサC3→
抵抗R12→コンデンサC6→抵抗R13→トランジス
タQ5のベース・エミッタ→ダイオードD5→ダイオー
ドD4→コンデンサC3の閉ループで電流が流れコンデ
ンサC6が充電される。このとき、コンデンサC6の充
電電圧が所定値に達して、コンデンサC6と抵抗R13
間の電位がトランジスタQ5の動作電圧以下となるまで
の間、トランジスタQ5がオンされ、それによりトラン
ジスタQ2をオンオフする動作は次第に減衰して消滅
し、トランジスタQ2はオフ状態を保つ。
【0048】また、上述したように起動回路1からの起
動信号によりトランジスタQ1がオンすると、コンデン
サC3→トランジスタQ1→ダイオードD2→インダク
タL1→コンデンサC1→ダイオードD5→ダイオード
D4→コンデンサC3の閉ループでも電流が流れ、コン
デンサC1が徐々に充電されていく。
【0049】このとき、抵抗R12とコンデンサC6に
より第1のタイマー回路が構成され、コンデンサC6の
充電電圧が上記所定値に達するときに、すなわち第1の
タイマー回路がタイムアップするときに、コンデンサC
1の両端電圧が所定の電圧になるように、抵抗R12と
コンデンサC6の時定数が設定される。そうすることに
より、コンデンサC1の両端電圧が所定の電圧値となる
まで、トランジスタQ1、Q2を交互にオンするインバ
ータ動作が停止され、その後コンデンサC3の両端電圧
を交流の高周波に変換し、カレントトランスT1の1次
巻線n1、リーケージトランスT2、ランプ負荷La2
とコンデンサC11からなる共振回路で振動動作させ
て、ランプ負荷La2に高周波電力が供給される。
【0050】図1の実施形態で示したように、トランジ
スタQ1がオンすると、コンデンサC4に充電されてい
た電荷は抵抗R2、トランジスタQ1を介して放電さ
れ、起動回路1は動作を停止する。
【0051】本実施形態では、トランジスタQ1の降圧
チョッパ動作により引きこまれる入力電流以外にも、共
振回路内に挿入されたダイオードD5とコンデンサC5
の並列回路により電源電圧の低いときにも入力電流を取
りこむことが可能となり入力歪みが改善される。
【0052】本実施形態においても、平滑コンデンサC
1に充分な電荷が充電されるまで、スイッチング素子で
あるトランジスタQ1、Q2を含むインバータ回路の動
作を遅延させることができ、スイッチング素子の過大な
電流ストレスの発生を複雑な制御回路を用いずに防止す
ることができる。 (実施形態4)次に本発明の第4の実施形態を説明す
る。図4は本発明の第4の実施形態に対応する電源装置
の構成を示す回路図であり、図1と同じものには同じ符
号を付しその説明を省略する。図1と異なるところは、
図4ではコンデンサC3の高圧側とダイオードD1のカ
ソードの接続点の間にダイオードD7が設けられ、コン
デンサC3→ダイオードD7→トランジスタQ1→ダイ
オードD2→インダクタL1→コンデンサC1の経路で
コンデンサC1を充電する構成とした点と、発振遅延回
路2Aの代わりに遅延手段である発振遅延回路2Cを備
えた点と、電源リセット回路部5、予熱始動回路6を新
たに設けた点である。
【0053】発振遅延回路2Cは、トランジスタQ1、
Q2の直列回路に並列接続された抵抗R14、15の直
列回路と、抵抗R15と並列接続されたコンデンサC7
と、同じく抵抗R15と並列接続された抵抗R16、コ
ンデンサC8、ダイオードD8の直列回路と、トランジ
スタQ2のゲート端子、ソース端子間に並列接続された
NPN型のトランジスタQ6と、コンデンサC8とダイ
オードD8の接続点とトランジスタQ6のベース間に接
続された抵抗R19により構成される。
【0054】また電源リセット回路部5は、コンデンサ
C3の両端に並列接続された抵抗R17と抵抗R18の
直列回路と、抵抗R18に並列に接続されたコンデンサ
C9と、抵抗R18の両端にベース・コレクタ間が並列
に接続され、抵抗R14、R15の接続点にエミッタが
接続されたPNP型のトランジスタQ7により構成され
る。
【0055】そしてまた、予熱始動回路6は図1におけ
るカレントトランスT1の2次巻線n3と抵抗R6の接
続点とコンデンサC3の低圧側との間にab点が接続さ
れ、そのc点は本実施形態で新たに設けられ、そのカソ
ードがトランジスタQ7のエミッタに接続されたダイオ
ードD34のアノードに接続されている。
【0056】このように構成された電源装置の動作を説
明する。図1の実施形態で説明したように、電源が投入
されるとコンデンサC4が徐々に充電され、コンデンサ
C4の両端電圧がトリガ素子Q4のブレークオーバー電
圧以上となると、トランジスタQ1がオンする。トラン
ジスタQ1がオンすると、カレントトランスT1の2次
巻線n2、n3に2次電圧が発生し、2次電圧の極性反
転によりトランジスタQ1、Q2を交互にオンオフする
よう動作開始する点も図1の実施形態と同様であるが、
以下に述べる理由によりトランジスタQ2をオンする動
作は次第に減衰して消滅する。
【0057】すなわち、電源投入後はコンデンサC3→
ダイオードD7→抵抗R14→抵抗R16→コンデンサ
C8→抵抗R19→トランジスタQ6のベース・エミッ
タ→コンデンサC3の閉ループでコンデンサC8の充電
電圧が所定値に達してコンデンサC8と抵抗R19間の
電位がトランジスタQ6の動作電圧以下となるまでの
間、トランジスタQ2がオフ状態に保持されるからであ
る。ここで、コンデンサC8が所定値まで充電されると
トランジスタQ6がオフし、トランジスタQ2のオンオ
フ動作が可能となるため、トランジスタQ1、Q2が交
互にオンされるようインバータ回路の動作が開始され
る。
【0058】また、図1の実施形態で説明したようにト
ランジスタQ1がオンすると、コンデンサC1が徐々に
充電されていく。ここでコンデンサC8は、コンデンサ
C1の両端電圧が所定の電圧になることを検出する第1
のタイマー回路を構成し、コンデンサC8の充電電圧が
上述した所定値に達するときに、すなわち第1のタイマ
ー回路がタイムアップしたときに、コンデンサC1の両
端電圧が所定の電圧となるように設定される。このとき
の所定の電圧とは、電源投入時などにスイッチング素子
であるトランジスタQ1、Q2に過大電流が流れない程
度にコンデンサC1に予め蓄えられる電荷量をさしてい
る。そうすることで、コンデンサC1の両端電圧が所定
の電圧となるまでトランジスタQ1、Q2の動作の開始
が遅延される。
【0059】また、トランジスタQ1、Q2の動作が開
始されると、コンデンサC3の両端電圧が交流の高周波
に変換され、カレントトランスT1の1次巻線n1、イ
ンダクタL2、負荷Zからなる共振回路で振動動作され
て負荷Zに高周波電力が供給される点、スイッチング素
子Q1がオンされると、コンデンサC4に充電されてい
た電荷は抵抗R2、スイッチング素子Q1を介して放電
され、起動回路1は動作を停止する点は図1の実施形態
と同様である。
【0060】ところで、交流電源Vacの電源電圧が何
らかの原因でオンオフを繰り返した場合、例えば電源が
瞬時に停電あるいは降電圧して、整流器であるダイオー
ドブリッジDBの出力電圧が低下した場合、コンデンサ
C3の両端電圧は降下し、抵抗R17と抵抗R18の接
続点の電位、すなわちコンデンサC9の両端電圧も降下
する。そのため開閉手段であるトランジスタQ7がオン
し、コンデンサC8→抵抗R16→トランジスタQ7の
エミッタ、コレクタ→ダイオードD8→コンデンサC8
の閉ループでコンデンサC8が放電される。
【0061】そのため、電源が復帰したとき、放電した
コンデンサC8が再度充電し始めることになり、第1の
タイマー回路を構成するコンデンサC8のタイマー動作
が正常に動作する。すなわち、電源に異常が発生した後
の電源復帰時にも、コンデンサC8の充電電圧が上述し
た所定値に達して、トランジスタQ2のオフ状態が解除
されるときに、コンデンサC1の両端電圧が所定の電圧
となるようにでき、コンデンサC1の両端電圧が所定の
電圧となったときに、スイッチング素子であるトランジ
スタQ1、Q2の動作が開始される。
【0062】また、本実施形態では、負荷Zを例えば図
2の実施形態で示したような非電源側端子間に図示せぬ
コンデンサの接続されたランプ負荷とし、電源投入時す
なわちランプ負荷の始動時は所定期間、トランジスタQ
2のオンする期間を縮めてインバータ回路の動作周波数
を高い周波数にして、その後徐々に所定の周波数まで低
下させるようにしている。
【0063】すなわち、電源投入後、予熱始動回路6内
の図示せぬタイマーコンデンサを充電する構成とし、こ
のタイマーコンデンサが充電されるまでのランプ始動時
の所定期間、インバータ回路の動作周波数を高い周波数
から徐々に低下させるようにしている。これにより、ラ
ンプ負荷の両端電圧をランプ負荷が点灯しない電圧に保
持して、上述したランプ負荷に接続されたコンデンサに
流れる電流により電極部を加熱する。
【0064】よって、電源投入時にランプ負荷にストレ
スを与えないように電極部が加熱されることになる。こ
こで、予熱始動回路6は周波数可変手段とタイマー回路
2を兼用している。
【0065】上述したように、交流電源Vacが何らか
の原因で瞬時降電圧や瞬時低電圧となり、ダイオードブ
リッジDBの出力電圧が低下した場合、電源が復帰して
ランプ負荷を再始動させるときに、前記タイマーコンデ
ンサが充電された状態であると、タイマー動作が正常に
行われないため、ランプ負荷にストレスがかかってしま
うことになる。
【0066】そこで、本実施形態の予熱始動回路6にお
いても、ダイオードブリッジDBの出力電圧の低下時に
第2のタイマー回路を構成するタイマーコンデンサをリ
セットするようにしている。すなわち、交流電源Vac
が瞬時に降電圧や低電圧になったときに、電源リセット
回路部5の開閉手段であるトランジスタQ7がオンす
る。トランジスタQ7がオンすると、上述したように第
1のタイマー回路を構成するコンデンサC8が放電され
るだけでなく、ダイオードD34を介して予熱始動回路
6内のタイマーコンデンサが放電される。よって、交流
電源Vacが復帰しランプ負荷が再始動するときでも、
タイマーコンデンサが再度充電されるようになるため、
ランプ負荷にストレスを与えないように電極部が加熱さ
れる。 (実施形態5)次に図5を用いて第5の実施形態を説明
する。図5は本発明の第5の実施形態に対応する電源装
置の構成を示す回路図であり、図1と同様に交流電源V
acはフィルタ回路3を介して整流器であるダイオード
ブリッジDBに接続されている。このフィルタ回路3
は、図1で説明したものと同様の構成であり、入力電流
の高周波成分を抑制する。
【0067】このダイオードブリッジDBの両端にはコ
ンデンサC10と、一方のスイッチング素子に相当する
電界効果トランジスタQ11(以下、トランジスタQ1
1と称する)、カレントトランスT3の1次巻線n2
1、リーケージトランスT4の1次巻線n31からなる
直列回路が並列に接続されている。
【0068】トランジスタQ11のソース端子と、他方
のスイッチング素子に相当する電界効果トランジスタQ
12(以下、トランジスタQ12と称する)のドレイン
端子が接続され、このトランジスタQ11、Q12から
なる直列回路の両端には、抵抗R38、R39の直列回
路と平滑コンデンサであるコンデンサC17が並列に接
続されている。ここでダイオードブリッジDBの出力電
圧がコンデンサC17の充電電圧より低下すると、コン
デンサC17の充電電圧がトランジスタQ1、Q2を含
む後述するインバータ回路の電源となる。
【0069】また、リーケージトランスT4の2次巻線
n32の両端にはランプ負荷La3が接続され、このラ
ンプ負荷La3の非電源側端子間にはコンデンサC19
が並列に接続されている。そして、トランジスタQ11
の両端には抵抗R32とコンデンサC18の直列回路が
並列に接続され、抵抗R32の両端にはコンデンサC1
8の高電位側にアノードが接続されたダイオードD10
と抵抗R31の直列回路が並列に接続されている。そし
て、抵抗R32とコンデンサC18の接続点とトランジ
スタQ11のゲート端子間にはトリガ素子Q14が接続
される。
【0070】このとき、ダイオードD10、抵抗R3
1、R32、コンデンサC18、トリガ素子Q14によ
り起動回路1Bが構成され、トランジスタQ11に起動
信号を出力する。
【0071】また、図1と同様にカレントトランスT3
の2次巻線n22の一端はトランジスタQ11のソース
端子に接続され、他端は抵抗R34を介してトランジス
タQ11のゲート端子に接続されている。そして、カレ
ントトランスT3の2次巻線n23の一端はソース端子
がトランジスタQ12のソース端子に接続された電界効
果トランジスタQ13(以下、トランジスタQ13と称
する)のドレイン端子に接続され、他端は抵抗R36を
介してトランジスタQ12のゲート端子に接続されてい
る。
【0072】尚、抵抗R38、R39の接続点とトラン
ジスタQ13のゲート端子との間にツェナーダイオード
ZD7が接続され、トランジスタQ13のゲート、ソー
ス端子間に保護用の抵抗R30が接続されている。また
トランジスタQ11のゲート、ソース端子間にゲートの
保護回路であるツェナーダイオードZD5と抵抗R35
が並列に接続され、トランジスタQ12のゲート、ソー
ス端子間にゲートの保護回路であるツェナーダイオード
ZD6と抵抗R37が並列に接続されている。ここで、
抵抗R38、R39、ツェナーダイオードZD7、抵抗
R30、トランジスタQ13により遅延手段である発振
遅延回路2Dが構成される。
【0073】次にこのように構成された電源装置の動作
を説明する。電源が投入されると、交流電源Vacから
の交流電圧がフィルタ回路3により高周波成分が抑制さ
れた後、ダイオードブリッジDBにより全波整流されて
コンデンサC10に交流電源Vacのピーク電圧まで充
電される。そして、コンデンサC10→抵抗R32→コ
ンデンサC18→カレントトランスT3の1次巻線n2
1→リーケージトランスT4の1次巻線n31→コンデ
ンサC10の閉ループでコンデンサC18が徐々に充電
され、その充電電圧がトリガ素子Q14のブレークオー
バー電圧に達すると、トリガ素子Q14がオンしてトラ
ンジスタQ11のゲート、ソース端子間に電圧が印加さ
れてトランジスタQ11がオンする。
【0074】トランジスタQ11がオンすると、コンデ
ンサC10→トランジスタQ11→カレントトランスT
3の一次巻線n21→リーケージトランスT4の1次巻
線n31→コンデンサC10の閉ループに電流が流れ、
カレントトランスT3の2次巻線n22、n23に2次
電圧が発生し、抵抗R34、R36を介してトランジス
タQ11、Q12のそれぞれのゲート端子、ソース端子
間に2次電圧が印加される。このとき、カレントトラン
スT3の2次巻線n22、n23に発生する2次電圧の
極性反転によりトランジスタQ11、Q12を交互にオ
ンオフするよう動作する。
【0075】ところが、電源投入時はコンデンサC17
は充電されておらず、このコンデンサC17の両端電圧
を抵抗R38、R39により分圧した抵抗R39の両端
電圧も低い。そのため、抵抗R38、R39間の電位は
ツェナーダイオードZD7のツェナー電圧に達しておら
ず、トランジスタQ13はオフ状態である。よって、ト
ランジスタQ12をオンオフする動作は次第に減衰して
消滅し、トランジスタQ12はオフ状態を保つようにな
る。
【0076】また、上述のようにコンデンサC10→ト
ランジスタQ11→カレントトランスT3の一次巻線n
21→リーケージトランスT4の1次巻線n31→コン
デンサC10の閉ループで電流が流れた後、インダクタ
素子に相当するカレントトランスT3の1次巻線n2
1、リーケージトランスT4の1次巻線n31に蓄積さ
れた起電力により、コンデンサC10→コンデンサC1
7→トランジスタQ12のボディダイオード→カレント
トランスT3の1次巻線n21→リーケージトランスT
4の1次巻線n31→コンデンサC10の閉ループでコ
ンデンサC17を徐々に昇圧充電していく。
【0077】この昇圧充電動作によりコンデンサC17
の両端電圧が所定の電圧、すなわちツェナーダイオード
ZD7を動作させるのに充分な電圧に達するとトランジ
スタQ13がオンされ、トランジスタQ1、Q2のオン
オフ動作、すなわちインバータ回路の動作が可能とな
る。このとき、コンデンサC17に充電される所定の電
圧とはインバータ回路が動作開始する際に、スイッチン
グ素子であるトランジスタQ1、Q2に過大電流が流れ
ない程度にコンデンサC17に予め充電される値をさし
ている。
【0078】このように、コンデンサC17に所定の電
圧が充電されると、トランジスタQ11、Q12を交互
にオンするインバータ回路が動作し、コンデンサC10
の両端電圧を交流の高周波信号に変換し、カレントトラ
ンスT3の1次巻線n21、リーケージトランスT4、
ランプ負荷La3とコンデンサC19からなる共振回路
で振動動作させて、ランプ負荷La3に高周波電力を供
給する。
【0079】ここで、トランジスタQ11、Q12のオ
ンオフにより発生した高周波信号がカレントトランスT
3を介して、トランジスタQ11、Q12の駆動信号と
してゲート端子に帰還され、オンオフ動作が継続する。
すなわち、トランジスタQ11、Q12、カレントトラ
ンスT3により自励式のインバータ回路が構成される。
【0080】本実施形態では、このような回路構成とし
たことにより、トランジスタQ11の昇圧チョッパ動作
により引き込まれる入力電流と、共振電流により充放電
されるコンデンサC10の動作により平滑電圧が電源電
圧より高い場合にも入力電流を取り込むことが可能とな
り入力歪みが改善される。
【0081】また、コンデンサC17に充分な電荷が昇
圧充電されていない間、スイッチング素子であるトラン
ジスタQ11、Q12の動作開始を遅延することができ
るため、スイッチング素子への過大なストレスの発生を
複雑な制御回路を用いずに防止できる。 (実施形態6)次に本発明の電源装置の第6の実施形態
を図6を用いて説明する。交流電源Vacはフィルタ回
路3に接続されており、このフィルタ回路3の両端には
ダイオードD20のカソードにコンデンサC12の高電
位側が直列接続された回路が並列接続されている。この
フィルタ回路3は図1で説明したものと同様の構成であ
り、入力電流の高周波成分を抑制する。
【0082】そして、ダイオードD20の両端には、カ
ソード側にコンデンサC20の高電位側が、アノード側
にダイオードD21のカソードが接続されるように、コ
ンデンサC20とダイオードD21の直列回路が接続さ
れている。また、コンデンサC20の両端には抵抗R4
8、R49の直列回路、一方のスイッチング素子に相当
する電界効果トランジスタQ22(以下、トランジスタ
Q22と称する)と、他方のスイッチング素子に相当す
る電界効果トランジスタQ21(以下、トランジスタQ
21と称する)の直列回路、抵抗R20、コンデンサC
13の直列回路が並列に接続されている。
【0083】尚、コンデンサC20は平滑コンデンサに
相当し、交流電源Vacより整流器であるダイオードD
20を介した出力電圧がコンデンサC20の充電電圧よ
り小さくなると、コンデンサC20が後述するインバー
タ回路の電源となる。
【0084】また、トランジスタQ21、Q22の接続
点とコンデンサC12の低電位側との間にはカレントト
ランスT5の1次巻線n41とリーケージトランスT6
の1次巻線n51が接続されており、リーケージトラン
スT6の2次巻線n52にはその非電源側端子間にコン
デンサC21が並列接続された例えば放電灯のランプ負
荷La4が並列に接続されている。
【0085】そしてまた、カレントトランスT5の2次
巻線n42の一端はアノードがトランジスタQ21のソ
ース端子に接続されたダイオードD23のカソードに接
続されると共に、フォトダイオードPh1と共にフォト
カプラを形成するフォトトランジスタPh2を介してト
ランジスタQ21のソース端子に接続され、他端は抵抗
R44を介してトランジスタQ21のゲート端子に接続
されている。そして、カレントトランスT5の2次巻線
n43の一端はトランジスタQ22のソース端子に接続
され、他端は抵抗R46を介してトランジスタQ22の
ゲート端子に接続されている。
【0086】さらに、抵抗R20とコンデンサC13の
接続点とトランジスタQ22のゲート端子との間にはト
リガ素子Q8が接続されると共に、抵抗R20とコンデ
ンサC13の接続点にはカソードが抵抗R21を介して
トランジスタQ21のソース端子に接続されたダイオー
ドD22のアノードが接続されている。ここで、抵抗R
20、コンデンサC13、トリガ素子Q8、ダイオード
D22、抵抗R21により起動回路1Cが構成される。
【0087】また、抵抗R48、抵抗R49の接続点と
トランジスタQ22のソース端子との間には、ツェナー
ダイオードZD4、抵抗R22、フォトダイオードPh
1の直列回路が接続されている。このとき、抵抗R4
8、R49、ツェナーダイオードZD4、抵抗R22、
フォトダイオードPh1、フォトトランジスタPh2、
ダイオードD23により遅延手段である発振遅延回路が
構成される。
【0088】そして、トランジスタQ21のゲート端子
とソース端子との間にはゲートの保護回路であるツェナ
ーダイオードZD8と抵抗R45が並列に接続されてお
り、同じくトランジスタQ22のゲート端子とソース端
子との間にはゲートの保護回路であるツェナーダイオー
ドZD9と抵抗R47が並列に接続されている。
【0089】このように構成された電源装置の動作を説
明する。
【0090】まず、電源投入と共に、交流電源Vac→
フィルタ回路3→ダイオードD20→抵抗R20→コン
デンサC13→トランジスタQ22のボディダイオード
→カレントトランスT5の1次巻線n41→リーケージ
トランスT6の1次巻線n51→フィルタ回路3→交流
電源Vacの閉ループによりコンデンサC13が充電さ
れる。
【0091】コンデンサC13の充電電圧がトリガ素子
Q8のブレークオーバー電圧を超えると、トリガ素子Q
8がオンしトランジスタQ22のゲート、ソース間に電
圧が印加されてトランジスタQ22がオンする。すなわ
ち、起動回路1Cの起動信号によりトランジスタQ2が
オンする。
【0092】そして、交流電源Vacの交流電圧が矢印
Eの向きに電流が流れる半周期の場合、上述したように
起動回路1Cの起動信号によりトランジスタQ22がオ
ンすると、交流電源Vac→フィルタ回路3→リーケー
ジトランスT6の1次巻線n51→カレントトランスT
5の1次巻線n41→トランジスタQ22→ダイオード
D21→フィルタ回路3→交流電源Vacの閉ループで
電流が流れる。
【0093】そして、カレントトランスT5の2次巻線
n42、n43に2次電圧が発生し、抵抗R44、R4
6を介してトランジスタQ21、Q22のそれぞれのゲ
ート、ソース間に2次電圧が印加される。このとき、カ
レントトランスT5の2次巻線n42、n43に発生す
る2次電圧の極性反転により、トランジスタQ21、Q
22を交互にオン、オフするよう動作する。すなわち、
カレントトランスT5に発生した2次電圧がトランジス
タQ21、Q22のゲートに帰還される。このとき、ト
ランジスタQ21、Q22とカレントトランスT5によ
り自励式のインバータ回路が構成される。
【0094】ところが、電源投入時はコンデンサC20
は充電されておらず、このコンデンサC20の両端電圧
を抵抗R48、R49により分圧した抵抗R49の両端
電圧も低い。そのため、抵抗R48、R49間の電位は
ツェナーダイオードZD4のツェナー電圧に達しておら
ず、フォトダイオードPh1は動作しておらず、フォト
トランジスタPh2もオフ状態である。そのため、トラ
ンジスタQ21をオンオフする動作は次第に減衰して消
滅し、トランジスタQ21はオフ状態を保持する。
【0095】また、交流電源Vacの交流電圧が矢印E
の向きに電流が流れる半周期の場合、起動回路1Cの起
動信号によりトランジスタQ22がオンして、交流電源
Vac→フィルタ回路3→リーケージトランスT6の1
次巻線n51→カレントトランスT5の1次巻線n41
→トランジスタQ22→ダイオードD21→フィルタ回
路3→交流電源Vacの閉ループで電流が流れ、その後
トランジスタQ22がオフすると、カレントトランスT
5の1次巻線n41、リーケージトランスT6の1次巻
線n51に蓄積された起電力により、交流電源Vac→
フィルタ回路3→リーケージトランスT6の1次巻線n
51→カレントトランスT5の1次巻線n41→トラン
ジスタQ21のボディダイオード→コンデンサC20→
ダイオードD21→フィルタ回路3→交流電源Vacの
閉ループでコンデンサC20を昇圧充電していく。
【0096】この昇圧充電動作によりコンデンサC20
の両端電圧が上昇して、抵抗R48と抵抗R49の接続
点の電位がツェナーダイオードZD4の動作電圧以上と
なるとフォトダイオードPh1が動作する。すると、フ
ォトトランジスタPh2がオンし、トランジスタQ21
のオフ状態の保持が解除され、トランジスタQ1、Q2
のオンオフ動作、すなわちインバータ回路の動作が開始
される。
【0097】それにより、カレントトランスT5の1次
巻線n41、リーケージトランスT6、ランプ負荷La
4、コンデンサC21からなる共振回路で振動動作さ
せ、ランプ負荷La4に高周波電力を供給する。
【0098】また、トランジスタQ22の動作によりコ
ンデンサC13に蓄えられた電荷は、ダイオードD2
2、抵抗R21、トランジスタQ22を介して放電され
て、起動回路1Cは動作を停止する。
【0099】本実施形態では、電源電圧の極性により半
周期のみしか起動信号による昇圧充電動作を行わない
が、コンデンサC20に充分な電荷が充電されていない
間のトランジスタQ21、Q22の動作の開始を遅延さ
せることができるため、スイッチング素子であるトラン
ジスタQ21、Q22への過大な電流ストレスの発生を
複雑な制御回路を用いずに防止できる。 (実施形態7)次に本発明の第7の実施形態を説明す
る。図7は本発明の第7の実施形態に対応する電源装置
の構成を示す回路図であり、図3と同じものには同じ符
号を付しその説明を省略する。図3と異なる点は、カレ
ントトランスT1の1次巻線n1が、図3ではトランジ
スタQ1、Q2の接続点とリーケージトランスT2の1
次巻線n11との間に接続されているのに対して、図7
ではリーケージトランスT2の2次巻線n12とランプ
負荷La2との間に直列に接続されている点である。
【0100】本構成により、図3の実施形態で説明した
ようにコンデンサC1に充分な電荷が充電されていない
間、トランジスタQ1、Q2の動作の開始を遅延させる
ことができ、スイッチング素子であるトランジスタQ
1、Q2への過大な電流ストレスの発生を複雑な制御回
路を用いずに防止することができる。
【0101】また、カレントトランスT1の1次巻線n
1がリーケージトランスT2の2次巻線n12とランプ
負荷La2との間に直列に接続されているため、ランプ
負荷Laが外れた無負荷の場合にトランジスタQ1、Q
2を備えたインバータ回路の動作を起こらないようにで
きる。その他の動作は図3の実施形態と同様のためその
説明を省略する。
【0102】尚、以上の実施形態において、スイッチン
グ素子として電界効果トランジスタ(FET)で記載し
たが、NPNトランジスタのコレクタ、エミッタの両端
にダイオードを逆並列接続したものをスイッチング素子
として用いてもよい。
【0103】また、各々具体的な回路を用いて説明して
きたが、本発明の請求の範囲に記載の動作をさせるもの
であれば、他の実施形態で良いのは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の電源装置にお
いては、平滑コンデンサに所定の電圧に充電された後、
自励式のインバータ回路の動作を開始することができる
ため、スイッチング素子への過大な電流ストレスの発生
を複雑な制御回路を用いずに防止することができる。
【0105】本発明の請求項2に記載の電源装置におい
ては、前記平滑コンデンサの両端電圧が所定の電圧に達
したときにタイムアップする第1のタイマー回路を備え
ているため、前記平滑コンデンサの両端電圧が所定の電
圧に達したことを検出して、インバータ回路の動作を開
始させ、スイッチング素子への過大な電流ストレスの発
生を複雑な制御回路を用いずに防止することができる。
【0106】本発明の請求項3に記載の電源装置におい
ては、第2のコンデンサの充電電圧が所定値に達するこ
とで、平滑コンデンサの両端電圧が所定電圧に達したこ
とを検出して、インバータ回路の動作を開始させるた
め、スイッチング素子への過大な電流ストレスの発生を
複雑な制御回路を用いずに防止することができる。
【0107】本発明の請求項4に記載の電源装置におい
ては、交流電源の電源投入により充電が開始される第3
のコンデンサの充電電圧が所定電圧となったときにイン
バータ回路のスイッチング素子を起動することができ
る。
【0108】本発明の請求項5に記載の電源装置におい
ては、交流電源の瞬断時などの整流器の出力電圧の低下
時に、平滑コンデンサの両端電圧が所定の電圧に達した
ときにタイムアップする第1のタイマー回路をリセット
するため、交流電源が異常状態より復帰したときに、再
度前記第1のタイマー回路を新たに動作させることがで
き、平滑コンデンサの両端電圧が所定の電圧になるま
で、インバータ回路の動作を遅延して、電源に異常があ
った際にも、スイッチング素子への過大な電流ストレス
の発生を複雑な制御回路を用いずに防止することができ
る。
【0109】本発明の請求項6に記載の電源装置におい
ては、開閉手段の開閉動作により前記第1のタイマー回
路をリセットして、交流電源が異常状態より復帰したと
きに、再度前記第1のタイマー回路を新たに動作させる
ことができ、平滑コンデンサの両端電圧が所定の電圧に
なるまで、インバータ回路の動作を遅延して、電源に異
常があった際にも、スイッチング素子への過大な電流ス
トレスの発生を複雑な制御回路を用いずに防止すること
ができる。
【0110】本発明の請求項7に記載の電源装置におい
ては、負荷の異常時にインバータ回路の動作を停止させ
るので、スイッチング素子にかかる過電流ストレスを低
減できる。
【0111】本発明の請求項8に記載の電源装置におい
ては、平滑コンデンサを整流器の出力電圧よりも大きな
電圧まで昇圧充電することができる。
【0112】本発明の請求項9に記載の電源装置におい
ては、負荷である放電ランプが外れた場合などの無負荷
時にインバータ回路の動作を停止することができ、スイ
ッチング素子にかかる過電流ストレスを低減することが
できる。
【0113】本発明の請求項10に記載の電源装置にお
いては、放電ランプ始動時の所定期間を計時する第2の
タイマー回路をリセットするので、交流電源が復帰し放
電ランプが再始動するときでも、第2のタイマー回路を
再度新たに動作させることができ、放電ランプにストレ
スを与えないようにできる。
【0114】本発明の請求項11に記載の電源装置にお
いては、前記第1のタイマー回路をリセットする第2の
開閉手段の開閉動作により、前記第2のタイマー回路の
リセットするので部品点数の削減になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に対応する電源装置の
構成を示す回路図である。
【図8】従来の電源装置の構成を示す回路図である。
【図9】従来の他の電源装置の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 起動回路 2A 発振遅延回路 3 フィルタ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 41/24 H05B 41/24 L

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源より発生する交流電圧から整流
    器を介して出力される出力電圧をスイッチング素子のス
    イッチング動作により充電する平滑作用を有する平滑コ
    ンデンサと、 前記スイッチング素子を含む少なくとも2つのスイッチ
    ング素子を備え、前記整流器あるいは平滑コンデンサか
    らの出力電圧を前記2つのスイッチング素子のスイッチ
    ング動作により高周波信号に変換して負荷に供給すると
    共に、前記高周波信号を前記2つのスイッチング素子を
    動作させる駆動信号として帰還する自励式インバータ回
    路と、 前記平滑コンデンサの充電を行う一方のスイッチング素
    子に起動信号を入力して前記自励式インバータ回路を起
    動すると共に、前記平滑コンデンサの両端電圧が所定の
    電圧に達するまで、前記充電を行うスイッチング素子で
    ない他方のスイッチング素子をオフ状態に保持して前記
    自励式インバータ回路の動作開始を遅延させる遅延手段
    とを備えたことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 前記遅延手段は、前記平滑コンデンサの
    両端電圧が所定電圧に達するときにタイムアップする第
    1のタイマー回路を備え、前記第1のタイマー回路がタ
    イムアップしたときに、前記他方のスイッチング素子の
    オフ状態の保持を解除することを特徴とする請求項1に
    記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のタイマー回路は、前記整流器
    からの出力電圧を充電する第2のコンデンサを備え、前
    記平滑コンデンサの両端電圧が所定電圧に達したときに
    前記第2のコンデンサの充電電圧が所定値に達すること
    でタイムアップすることを特徴とする請求項2に記載の
    電源装置。
  4. 【請求項4】 前記交流電源の投入により充電が開始さ
    れる第3のコンデンサを備え、該第3のコンデンサの充
    電電圧が所定電圧以上となったときに、前記一方のスイ
    ッチング素子が起動することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載の電源装置。
  5. 【請求項5】 前記整流器の出力電圧を検出し、該出力
    電圧が低下したことが検出されたとき、前記第1のタイ
    マー回路をリセットする電源リセット回路部を備えたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  6. 【請求項6】 前記電源リセット回路部は開閉手段を備
    え、その開閉動作により前記第1のタイマー回路をリセ
    ットすることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 【請求項7】 前記負荷の異常を検出する異常検出回路
    を備え、該異常検出回路により前記負荷の異常が検出さ
    れたときに、前記他方のスイッチング手段がオフとな
    り、前記自励式インバータ回路の動作を停止させること
    を特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電源装
    置。
  8. 【請求項8】 前記一方のスイッチング素子と直列にイ
    ンダクタ素子を備え、前記一方のスイッチング素子のス
    イッチング動作により前記整流器からの出力電圧が前記
    インダクタ素子に蓄積され、前記整流器からの出力電圧
    に前記インダクタ素子に蓄積された電力が加えられて前
    記平滑コンデンサに昇圧充電されることを特徴とする請
    求項1から7のいずれかに記載の電源装置。
  9. 【請求項9】 前記負荷は放電ランプであると共に、前
    記高周波信号の供給路にリーケージトランスが設けら
    れ、その2次巻線が前記放電ランプの電極の両端に接続
    されてなり、前記リーケージトランスの2次巻線と前記
    放電ランプとの接続部にカレントトランスの1次巻線が
    直列に接続されると共に、該カレントトランスの2次巻
    線に発生する電圧が前記スイッチング素子の駆動信号と
    して帰還されることを特徴とする請求項1から8のいず
    れかに記載の電源装置。
  10. 【請求項10】 前記負荷は放電ランプであり、該放電
    ランプの始動時の所定期間、前記インバータ回路の動作
    周波数を高い周波数から所定の周波数まで徐々に低下さ
    せる周波数可変手段と、前記所定期間を計時する第2の
    タイマー回路を備え、前記電源リセット回路部により前
    記整流器の出力電圧が低下したことが検出されたとき、
    前記第2のタイマー回路がリセットされることを特徴と
    する請求項5に記載の電源装置。
  11. 【請求項11】 前記負荷は放電ランプであり、該放電
    ランプの始動時の所定期間、前記インバータ回路の動作
    周波数を高い周波数から所定の周波数まで徐々に低下さ
    せる周波数可変手段と、前記所定期間を計時する第2の
    タイマー回路を備え、前記第1のタイマー回路をリセッ
    トする前記開閉手段の開閉動作により前記第2のタイマ
    ー回路がリセットされることを特徴とする請求項6に記
    載の電源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010505233A (ja) * 2006-09-30 2010-02-18 オスラム シルヴェニア インコーポレイテッド 改善されたインバータ始動回路を有する電子バラスト
JP2010521778A (ja) * 2007-03-12 2010-06-24 リバティ ハードウェア マニュファクチュアリング コーポレーション 電力制御調光回路

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JP2010505233A (ja) * 2006-09-30 2010-02-18 オスラム シルヴェニア インコーポレイテッド 改善されたインバータ始動回路を有する電子バラスト
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