JP2000101840A - 画像処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、方法及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2000101840A
JP2000101840A JP10272282A JP27228298A JP2000101840A JP 2000101840 A JP2000101840 A JP 2000101840A JP 10272282 A JP10272282 A JP 10272282A JP 27228298 A JP27228298 A JP 27228298A JP 2000101840 A JP2000101840 A JP 2000101840A
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弘之 新畠
Makoto Nokita
真 野北
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線画像を階調変換して一定階調の出力画像
を得る。 【解決手段】 す抜け削除手段101は、入力画像から
す抜け領域を削除し、ヒストグラム作成手段102は、
す抜け領域が削除された画像領域の濃度ヒストグラムを
作成する。凹凸部抽出手段103は、作成された濃度ヒ
ストグラムの凹凸部を抽出し、解析手段104は、抽出
された凹凸部の情報を用いてダイナミックレンジ変更の
ための特徴量を計算する。平滑化手段106は、入力画
像を平滑化し、変更手段107は、解析手段104で得
られた特徴量と平滑化手段106で得られた平滑画像と
に基づいて画像の濃度を変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力画像のダイナ
ミックレンジの拡大、圧縮を行う画像処理装置、方法及
びこれらに用いられるコンピュータ読み取り可能な記憶
媒に関し、特に、X線撮影された画像の微細構造を保存
したまま特定領域のダイナミックレンジを拡大、縮小す
る場合に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、X線四肢部画像は、X線が透過
しやすい軟部組織の画像、及びX線が非常に透過しにく
い骨部の画像より構成されるため、画素値の存在するレ
ンジが非常に広い。このため、軟部組織及ぴ骨部の両方
を同時に観察することが可能なX線四肢部画像を得るこ
とは困難であるとされてきた。
【0003】そこで、この問題を回避する方法として、
従来より特許第2663189号記載のダイナミックレ
ンジ圧縮方法がある。この方法は、補償後(処理後)の
画素値SD 、オリジナル画素値(入力画素値)SORG
オリジナル画像をマスクサイズM×M画素で移動平均を
とった時の平均画素値SUS及び図15に示されるような
特性を有する関数f(X)を用いて、
【0004】 SD =SORG +f(SUS) ───(1) SUS=ΣSORG /M2 ───(2) なる式(1)、(2)で表わされるものである。
【0005】ここで、関数f(SUS)が有する特性につ
いて説明すると、まず、図15に示す特性は、「0≦S
US≦BASE」ではf(SUS)が「0」となり、「SUS
>BASE」ではf(SUS)が切片を「しきい値BAS
E」、傾き「SLOPE」として単調減少するものであ
る。
【0006】従って、オリジナルの画素値SORG を濃度
相当量として、上記(1)式を実行した際には、画像の
平均濃度の高いところで濃度を引き下げる、という画像
に対する効果が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来方法では、予めBASEとSLOPEが決まってる
ため、どのような濃度分布の入力画像に対しても一律に
ダイナミックレンジを圧縮する範囲と度合いが決まって
おり、ダイナミックレンジを圧縮したくない注目領域ま
で圧縮してしまうと共に、逆に圧縮したい領域を圧縮で
きないという問題があった。
【0008】また、従来方法では入力画像の濃度分布の
幅が狭い場合に、逆にダイナミックレンジを拡大すると
いう思想がなく、濃度範囲を有効活用できないという問
題があった。
【0009】また、例えば人体の四肢の様に、主に2種
の組織(骨と軟部組織)から構成される物体の画像をフ
ィルム出力する場合、注目領域(骨)はF/S系のフイ
ルム出力と同様な出力が望まれ、さらに、F/S系のフ
ィルムでは見えない高濃度領域(軟部組織の上部濃度)
も見える様にフィルム出力することが望まれている。さ
らに、どのような入力画像に対しても同様の階調(例え
ば骨の濃度1.0、軟部組織の濃度の上限は3.0とし
て出力する)のフィルム出力が望まれている。
【0010】しかしながら、従来の方法では、階調変換
のための特徴量を安定して抽出するという思想がなく、
一律に一定濃度領域のダイナミックレンジ領域を圧縮す
るため、入力画像の濃度分布の違いにより、出力画像の
階調が変動してしまい、入力画像に依存しない安定した
濃度の階調変換が得られないという問題があった。
【0011】本発明は、上述の問題に鑑みて為されたも
ので、放射線画像中の微細構造を示す画像の階調を保存
しつつ、該放射線画像中の任意の画像領域の階調を圧縮
或は拡大し、放射線画像における所望の観察領域の画像
の階調を適性な状態に保ちながら該放射線画像の階調を
所望の階調にすることができる画像処理装置及び画像処
理方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による画像処理装置においては、放射線撮
影により得られた放射線画像中の被写体領域の濃度ヒス
トグラムを作成する作成手段と、前記作成手段により作
成された濃度ヒストグラムの情報を用いて画像の特徴量
を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された
画像の特徴量に基づいて前記放射線画像の階調を制御す
る制御手段とを有する。
【0013】また、本発明による他の画像処理装置にお
いては、放射線画像により得られた放射線画像中の所定
領域における第1の特徴量を抽出する第1の特徴量抽出
手段と、前記放射線画像における第2の特徴量を抽出す
る第2の特徴量抽出手段と、前記第1の特徴量抽出手段
において抽出される第1の特徴量と、前記第2の特徴量
抽出手段において抽出される第2の特徴量に基づいて前
記放射線画像の階調を制御する制御手段とを有する。
【0014】また、本発明による画像処理方法において
は、放射線撮影により得られた放射線画像中の被写体領
域の濃度ヒストグラムを作成する作成ステップと、前記
作成ステップにおいて作成された濃度ヒストグラムの情
報を用いて画像の特徴量を算出する算出ステップと、前
記算出ステップにおいて算出された画像の特徴量に基づ
いて前記放射線画像の階調を制御する制御ステップとを
有する。
【0015】また、本発明による他の画像処理方法にお
いては、放射線画像により得られた放射線画像中の所定
領域における第1の特徴量を抽出する第1の特徴量抽出
ステップと、前記放射線画像における第2の特徴量を抽
出する第2の特徴量抽出ステップと、前記第1の特徴量
抽出ステップにおいて抽出される第1の特徴量と、前記
第2の特徴量抽出ステップにおいて抽出される第2の特
徴量に基づいて前記放射線画像の階調を制御する制御ス
テップとを有する。
【0016】また、本発明による記憶媒体においては、
放射線撮影された画像のす抜け領域を削除する削除処理
と、上記作成された濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出す
る抽出処理と、上記抽出された凹凸部の情報を用いてダ
イナミックレンジ変更のための第1の特徴量を計算する
計算処理と、上記画像を平滑化する平滑化処理と、上記
計算された第1の特徴量と上記平滑化処理で得られた平
滑化画像に基づいて画像濃度を変更する変更処理とを実
行するためのプログラムを記憶している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
と共に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に
よる画像処理装置の構成を示すブロック図である。図1
において、101は入力画像からす抜け領域(X線が素
通りした領域)を削除するす抜け削除手段、102はす
抜け削除手段101です抜け領域を削除した画像の領域
の濃度ヒストグラムを作成するヒストグラム作成手段、
103はヒストグラム作成手段102で作成された濃度
ヒストグラムの凹凸部を抽出する凹凸部抽出手段、10
4は凹凸抽出手段103で得られた凹凸部の情報を用い
てダイナミックレンジ変更のための特徴量と階調変換の
ための特徴量を計算する解析手段、106は入力画像を
平滑化する平滑化手段、107は解析手段104で得ら
れた特徴量と平滑化手段106で得られた平滑画像に基
づき濃度を変更する変更手段である。
【0018】図2は第1の実施の形態による画像処理装
置の処理の流れを示すフローチャートである。図3は横
軸に濃度値、縦軸に濃度値の出現頻度をとった凹部を持
つヒストグラムで、横軸のmaxが最大濃度値、Ta2
が左側凸部の最大値、濃度Ta2の頻度をh1、右側凸
部の最大値をTa3、濃度Ta3の頻度をh2、濃度T
a2以下の平均濃度値をTa1、濃度Ta3以下の平均
濃度値をTa4とする。Ta1、Ta4が後述する階調
変換に用いる濃度値となる。図4は横軸に濃度値、縦軸
に濃度値の出現頻度をとった凹部の無いヒストグラム
で、横軸のmaxが最大濃度値、Ta6が凸部の最大
値、濃度Ta6の頻度をh3とするものである。
【0019】図5は高濃度側のダイナミックレンジを圧
縮する場合に用いる関数を示し、図6は高濃度側のダイ
ナミックレンジを拡大する場合に用いる関数を示す。両
図において、BASEはダイナミックレンジ変更開始の
濃度値である。図7は入力画像濃度をX線フイルムの濃
度に変換する階調変換曲線を示し、横軸が入力画像濃度
値、縦軸が出力画像濃度値を表し、d1が濃度1.0、
d2が濃度1.5、d3が濃度3.0に対応する。上記
階調変換曲線は、例えば画像データを実際のフィルム出
力に模して出力する場合等に用いる。
【0020】次に動作について説明する。す抜け削除手
段101は、入力画像からす抜け領域とす抜け領域と一
定輻で接する領域とを削除する。具体的には、X線の照
射領域内のす抜け領域及びす抜け領域と一定間隔内で接
する体領域を例えば0画素で置き換える次のような画像
の変換を行う。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、f(x,y)は画像データを示
し、f1(x,y)はす抜け領域及びす抜け領域と一定
間隔内で接する体領域を削除した後の画像を示す。sg
n(x,y)は以下のように表される。Th1は実験に
より定められる定数、d1,d2は体領域を削除する幅
を決める定数である。 sgn(x,y)=0 f(x,y)≧Th1のとき sgn(x,y)=1 その他 ───(4)
【0023】次にヒストグラム作成手段102は、す抜
け削除手段101で0に置き換えられなかった濃度値の
ヒストグラムを作成する。そして凹凸部抽出手段103
は、Fhis(x)をヒストグラム曲線、dを定数と
し、 Fhis(x−d)>Fhis(x)かつFhis(x
+d)>Fhis(x) なる領域を凹部とし、その他の領域を凸部と判定する。
また定数dは(5)式で示される濃度分布b1で正規化
され(6)式で表される。 b1=max−min ───(5) d=c×b1 ───(6)
【0024】次に、解析手段104の処理を図2の流れ
に従い説明する。まず凹凸部抽出手段103で凹部が抽
出されたかどうか判定し(ステップS201)、凹部が
無い場合は、図4の凸部の最大値Ta6を抽出する(ス
テップS202)。そして(7)式に従い階調変換のた
めの濃度特徴量Ta5を計算する。
【0025】
【数2】
【0026】そして図7に示す階調変換曲線から所定の
濃度値を抽出する。例えば、濃度値Ta5が所望する縦
軸の出力濃度値(例えば1.0)になる様に階調変換曲
線を横軸に平行にシフトするか、入力濃度値を横軸に沿
ってシフトする(例えば、これは実際のフイルム濃度上
で注目領域Ta5の濃度が示す領域の濃度値に対応す
る)。そして所望する出力濃度値の最高値(例えば3.
0)に対応する入力画像d3を抽出する(これは例えば
一般日本人がフイルム上濃度で識別できる濃度限界であ
る)。
【0027】次に、(8)、(9)、(10)式に従い
ratio,SLOPE1を計算する(ステップS20
4)。 ratio=(d3−Ta6)/(max−Ta6) ───(8) もしratioが1以下ならば SLOPE1=1−ratio ───(9) ratioが1より大きければ SLOPE1=ratio−1 ───(10)
【0028】次に、ステップS201で凹部が見つかっ
た場合は、図3の左凸部の最大値Ta2とその頻度h1
を抽出する(ステップS205)。次に、右凸部の最大
値Ta3とその頻度h2を抽出する(ステップS20
6)。そしてh1とh2の比率を計算し(ステップS2
07)、比率が定数c1より大きい場合は、階調変換に
用いる特徴量Ta4を式(11)に従い計算する(ステ
ップS208)。そして図7に示す階調変換曲線から所
定の濃度値を抽出する。例えば、濃度値Ta4が所望す
る縦軸の出力濃度値(例えば1.0)になる様に階調変
換曲線を横軸に平行にシフトするか、入力濃度値を横軸
に沿ってシフトする(例えば、これは実際のフィルム濃
度上で注目領域Ta4の濃度が示す領域の濃度値に対応
する)。そして所望する出力濃度値の量高値(例えば
3.0)に対応する入力画像d3を抽出する(これは例
えば一般日本人がフィルム上濃度で識別できる濃度限界
である)。
【0029】
【数3】
【0030】次に、(12)、(13)、(14)式に
従いratio,SLOPE2を計算する(ステップS
209)。 ratio=(d3−Ta3)/(max−Ta3) ───(12) もしratioが1以下ならば SLOPE2=1−ratio ───(13) ratioが1より大きければ SLOPE2=ratio−1 ──(14)
【0031】ステップS207がYesの場合は、階調
変換の特徴量に用いるTa1を(15)式に従い計算す
る(ステップS210)。そして図7に示す階調変換曲
線から所定の濃度値を抽出する。例えば、濃度値Ta1
が所望する縦軸の出力濃度値(例えば1.0)になる様
に階調変換曲線を横軸に平行にシフトするか、入力濃度
値を横軸に沿ってシフトする(例えば、これは実際のフ
ィルム濃度上で注目領域Ta1の濃度が示す領域の濃度
値に対応する)。そして所望する出力濃度値の最高値
(例えば3.0)に対応する入力画像d3を抽出する
(これは例えば一般日本人がフィルム上濃度で識別でき
る濃度限界である)。
【0032】
【数4】
【0033】次に、(16)、(17)、(18)式に
従いratio,SLOPE3を計算する(ステップS
211)。 ratio=(d3−Ta2)/(max−Ta2) ───(16) もしratioが1以下ならば SLOPE3=1−ratio ───(17) ratioが1より大きければ SLOPE3=ratio−1 ──(18)
【0034】次に、平滑手段106はモルフォロジカル
フィルタによる演算を(19)、(20)、(21)、
(22)(23)式に従い平滑画像fus(x,y)画
像を計算する。ここでfo(x,y)を入力画像とす
る。
【0035】 f1(x,y)=min{fo(x+x1,y+y1)−D(x1,y1)| x1×x1+y1×y1≦r1×r1} ─────(19) f2(x,y)=max{f1(x+x1,y+y1)+D(x1,y1)| x1×x1+y1×y1≦r1×r1} ─────(20) f3(x,y)=max{f2(x+x1,y+y1)+D(x1,y1)| x1×x1+y1×y1≦r1Xr1} ─────(21) fus(x,y)=min{f3(x+x1,y+y1)−D(x1,y1) |x1×x1+y1×y1≦r1×r1} ─────(22)
【0036】D(x,y)を半球状フィルタ、r1を任
意の定数とし、入力画像に応じて選択される。 D(x,y)=sqrt((r1−x)2 +(r1−y)2 )、 x2 +y2 ≦r12 =−∞、その他 ───(23)
【0037】次に、ratioが1以下の場合には、図
5で示される単調減少関数f1()を用い、式(24)
に従い濃度変更を行う。ここでのBASEにはSLOP
E1を用いる場合はTa6、SLOPE2を用いる場合
はTa3、SLOPE3を用いる場合はTa2を用い
る。 fe(x,y)=fo(x,y)+f3(fus(x,y));fus(x, y)>BASE =fo(x,y);fus(x,y)≦BASE ───(24)
【0038】また、ratioが1より大きい場合に
は、図6で示される単調増加関数f2()を用い、式
(25)に従い濃度変更を行う。 fe(x,y)=fo(x,y)+f4(fus(x,y));fus(x・ y)>BASE =fo(x,y);fus(x,y)≦BASE ───(25)
【0039】そして、SLOPE1を用いる場合はTa
5、SLOPE2を用いる場合はTa4、SLOPE3
を用いる場合はTa1を濃度値d1に一致させ、図7で
示される階調変換曲線で階調変換を行う(ステップS2
08)。従って、どのような入力データが入力されても
階調変換のための濃度特徴量はフィルム上で1.0とな
り、maxは3.0となる。そのため、注目領域(BA
SE以下の入力濃度値)は実際のX線フィルムの見方に
近く、それ以外の濃度領域も上部の濃度限界が3.0と
なり、肉眼で識別できるように階調変換できる。
【0040】以上のように第1の実施の形態によれば、
入力画像の最大濃度値が所定濃度値より小さい場合に
は、細部構造を不変のまま、所定濃度値までダイナミッ
クレンジを拡大することができ、濃度領域を有効に活用
することができる。また、入力画像の最大濃度値が所定
濃度値より小さい場合には、細部構造を不変のまま、所
定濃度値までダイナミックレンジを圧縮することがで
き、濃度領域を有効に活用することができる。
【0041】さらに、注目領域を実際のフィルム画像の
ように階調変換することができ、それ以外の濃度領域も
所定濃度範囲に階調変換することが可能である。また、
入力画像の濃度分布が主に2種の組織(例えば骨と軟部
組織)より構成される場合に、濃度分布の形状により、
ダイナミックレンジを変更するBASE位置を変更する
ので、低濃度側の分布(例えば骨)のダイナミックレン
ジの変更量は少なく、高濃度側(軟部組織)のダイナミ
ックレンジを主に変更できる効果がある。
【0042】図8は本発明の第2の実施の形態による画
像処理装置の構成を示すブロック図である。図8におい
て、301は入力画像の所定領域から濃度特徴量を抽出
する第1の特徴量抽出手段、302は入力画像からす抜
け領域を削除するす抜け削除手段、303はす抜け削除
手段302です抜け領域を削除した領域から濃度特徴量
を抽出する第2の特徴量抽出手段、304は第1の特徴
量抽出手段301で抽出された濃度特徴量と第2の特徴
量抽出手段303で抽出された濃度特徴量からダイナミ
ックレンジ圧縮に用いるパラメータとしての濃度基準値
と比率を計算し決定するパラメータ決定手段としての第
3の特徴量抽出手段、305は入力画像を平滑化する平
滑化手段、306は第3の特徴量抽出手段304で得ら
れた上記パラメータと平滑化手段305で得られた平滑
化画像に基づいて濃度を変更する変更手段である。
【0043】図9はす抜け領域を削除した肺側面の画像
で、Aが第1の特徴量抽出手段301が特徴量を抽出す
る所定領域、Bが肺領域と体領域の境界、Cがす抜け領
域と接する部分を一定の割合で削除した体領域を示す。
【0044】図10は高濃度側のダイナミックレンジを
変更する場合に用いる関数を示し、d1が第1の特徴量
抽出手段301が抽出した特徴、実線が高濃度側のダイ
ナミックレンジを圧縮する場合に用いる関数、点線が高
濃度側のダイナミックレンジを拡大する場合に用いる関
数を示す。
【0045】図11は低濃度側のダイナミックレンジを
変更する場合に用いる関数を示し、d1が第1の特徴量
抽出手段が抽出した特徴、実線が低濃度側のダイナミッ
クレンジを圧縮する場合に用いる関数、点線が低濃度側
のダイナミックレンジを拡大する場合に用いる関数を示
す。
【0046】図12は入力画像濃度をx線フィルムの濃
度に変換する階調変換曲線を示し、横軸が入力画像濃度
値、縦軸が出力画像濃度値を表し、d1が濃度1.5,
d2が濃度3.0,d3が濃度O.25に対応する。上
記階調曲線は、例えば画像データを実際のフィルム出力
に模して出力する場合等で用いる。
【0047】次に動作について説明する。第1の特徴量
抽出手段301は、図9のAの領域の様に予め決められ
た所定領域から濃度特徴量を抽出し、この特徴量の値を
d1とする。そして、このd1を階調変換及びダイナミ
ックレンジ圧縮のための特徴量の計算に用いる。本実施
の形態では、例えば所定領域A内の濃度平均値を特徴量
とするものである。また、例えば所定領域内の濃度中間
値、最高値を用いてもよい。
【0048】次に、す抜け削除手段102はす抜け領域
とす抜け領域と一定幅で接する領域を削除する。具体的
には、X線の照射領域内のす抜け領域及びす抜け領域と
一定間隔内で接する体領域を例えば0画素で置き換える
前記(3)式による画像の変換を行う。
【0049】次に、第2の特徴量抽出手段303では、
(26)、(27)式で示されるす抜け除去後の画像中
で0でない領域の最上部座標Y1と最下部Yhを抽出
し、(28)式で示されるYlとYhの中間座標Ymを
計算する。 YI=min{y|f1(x,y)>0} ───(26) Yh=max{y|f1(x,y)>0} ───(27) Ym=(Y1+Yh)/2 ───(28)
【0050】そして、(29)式で示されるYlからY
m(頭部側半分)の間のf1(x,y)の最大値max
1と(30)式で示されるYmからYh(腹側半分)の
間の最大値max2を抽出する。ここでmax1は例え
ば腕前面上部の最大濃度値、max2は肺内の心臓下部
の最大濃度値を示す。
【0051】 max1=max{f1(x,y)|Y1≦y≦Yml───(29) max2=max{f1(x,y)|Ym≦y≦Yh}───(30) さらに、(31)式で示されるf1(x,y)の最小値
をMinとする。 min=min{f1(x,y)|f1(x,y)≠0}──(31)
【0052】そして図12に示す階調変換曲線から所定
の濃度値を抽出する。例えば、濃度値d1が所望の縦軸
の出力濃度値(例えば1.5)になる様に階調変換曲線
を横軸に平行にシフトするか、入力濃度値を横軸に沿っ
てシフトする。そして所望の出力濃度値の最高値(例え
ば3.0)に対応する入力画像値d2を抽出する(これ
は一般日本人がフイルム上濃度で識別できる濃度限界で
ある)。そして、所望の出力濃度値の最低値(例えば
0.25)に対応する入力画像値d3を抽出する。
【0053】次に、(32)、(33)、(34)式に
従い高濃度のダイナミックレンジの圧縮、拡大に用いる
ratio、SLOPEを計算する。ここでのmaxは
max1またはmax2のいずれかを示す。 ratio=(d2−d1)/(max−d1) ───(32) もしratioが1以下ならば SLOPE=1−ratio ───(33) ratioが1より大きければ SLOPE=ratio−1 ───(34)
【0054】次に、(35)、(36)、(37)式に
従い低濃度のダイナミックレンジの圧縮、拡大に用いる
ratio1,SLOPE1を計算する。 ratio1=(d1−d3)/(d1−min) ───(35)
【0055】もしratio1が1以下ならば SLOPEl=1−ratio ───(36) ratioが1より大きければ SLOPEl=ratio−1 ───(37)
【0056】そして、平滑化手段305はモルフォロジ
カルフィルタによる演算を前記(19)〜(22)式と
同様の演算に従い、f1(x,y)〜f3(x,y)を
順次求めながら平滑画像fus(x,y)画像を計算す
る。ここでfo(x,y)を入力画像とする。また、D
(x,y)のフィルタも前記(23)式と同様である。
【0057】そして、変更手段106は高濃度側と低濃
度側のダイナミックレンジ圧縮、拡大を行う。rati
oが1以下の場合には、図10の実線で示される単調減
少関数、ratioが1以上の場合には、単調増加関数
となるf1()を用い、式(38)に従い濃度変更を行
う。ここでのBASEにはd1を用いる。変換後の画像
をfe(x,y)とする。
【0058】 fe(x,y)=fo(x,y)+f1(fus(x,y));fus(x, y)>BASE =fo(x,y);fus(x,y)≦BASE ───(38)
【0059】さらに、低濃度側のダイナミックレンジ圧
縮、拡大を行う。ratio1が1以下の場合に、図1
1の実線で示される単調減少関数、ratioが1以上
の場合には単調増加関数となるf3()を用い、式(3
9)に従い濃度変更を行う。ここでのBASEにはd1
を用いる。変換後の画像をfe(x,y)とする。
【0060】 fe(x,y)=fo(x,y)+f1(fus(x,y));fus(x, y)≦BASE =fo(x,y);fus(x,y)>BASE ───(39)
【0061】そして、入力画像のd1を濃度値1.5に
変換される位置に一致させ、図12の階調変換曲線で階
調変換を行う。従って、どのような入力データが入力さ
れても階調変換のための濃度特徴量はフィルム上で1.
5となり、maxは3.0、minは0.25となる。
そのため、注目領域(ダイナミックレンジの変換をしな
い領域)は実際のX線フィルムの見方に近く、それ以外
の濃度領域も上部の濃度限界が3.0、下部の濃度値が
0.25となり、肉眼で識別できるように階調変換でき
る。
【0062】以上のように第2の実施の形態によれば、
入力画像の最大濃度値が所定濃度値より小さい場合に
は、細部構造を不変のまま、所定濃度値までダイナミッ
クレンジを拡大することができ、濃度領域を有効に活用
することができる。さらに、入力画像の最大濃度値が所
定濃度値より大きい場合には、細部構造を不変のまま、
所定濃度値までダイナミックレンジを圧縮することがで
き、濃度領域を有効に活用することができる。さらに注
目領域は実際のフィルム画像のように階調変換すること
ができ、それ以外の濃度領域も所定濃度範囲に階調変換
することが可能である。
【0063】次に、第3の実施の形態を説明する。図1
3は高濃度側のダイナミックレンジを圧縮する場合に用
いる関数を示し、d1が第1の特徴量抽出手段301が
抽出した特徴量、実線が高濃度側のダイナミックレンジ
を圧縮する場合に用いる関数、点線が高濃度側のダイナ
ミックレンジを拡大する場合に用いる関数を示す。SL
OPEの開始点をmaxとd1の間の任意の位置d4と
する。
【0064】図14は低濃度側のダイナミックレンジを
圧縮する場合に用いる関数を示し、d1が第1の特徴量
抽出手段が抽出した特徴量、実線が低濃度側のダイナミ
ックレンジを圧縮する場合に用いる関数、点線が低濃度
側のダイナミックレンジを拡大する場合に用いる関数を
示す。SLOPEの開始点をminとd1の間の任意の
位置d5とする。
【0065】次に動作について説明する。(40)、
(41)、(42)式に従い高濃度のダイナミックレン
ジの圧縮、拡大に用いるratio,SLOPEを計算
する。ここでのmaxはmax1またはmax2のいず
れかを示す。
【0066】 ratio=(d2−d4)/(max−d4) ───(40) もしratioが1以下ならば SLOPE=1−ratio ───(41) ratioが1より大きければ SLOPE=ratio−1 ───(42)
【0067】次に、(43)、(44)、(45)式に
従い低濃度のダイナミックレンジの圧縮、拡大に用いる
ratio1,SLOPE1を計算する。 ratio1=(d5−d3)/(d5−min) ───(43)
【0068】もしratio1が1以下ならば SLOPE1=1−ratio1 ───(44) ratio1が1より大きければ SLOPE1=ratio1−1 ───(45) 以降は第2の実施の形態と同様の処理を行う。
【0069】以上のように第3の実施の形態によればS
LOPEの開始点を任意に移動できるため、ダイナミッ
クレンジを変更する範囲を調整できる効果がある。
【0070】次に、本発明による記憶媒体について説明
する。図1、図8の各機能ブロックによるシステムは,
ハード的に構成してもよく、また、CPUやメモリ等か
らなるコンピュータシステムに構成してもよい。コンピ
ュータシステムに構成する場合、上記メモリは本発明に
よる記憶媒体を構成する。この記憶媒体には、前述した
動作を制御するための図2のフローチャートを含む処理
手順を実行するためのプログラムが記憶される。
【0071】この記憶媒体としては、ROM、RAM等
の半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク、磁気媒
体等を用いてよく、これらをCD−ROM、FD、磁気
カード、磁気テープ、不揮発性メモリカード等に構成し
て用いてよい。
【0072】従って、この記憶媒体を図1、図8に示し
たシステム以外の他のシステムあるいは装置で用い、そ
のシステムあるいはコンピュータがこの記憶媒体に格納
されたプログラムコードを読み出し、実行することによ
っても、前述した各実施の形態と同等の機能を実現でき
ると共に、同等の効果を得ることができ、本発明の目的
を達成することができる。
【0073】また、コンピュータ上で稼働しているOS
等が処理の一部又は全部を行う場合、あるいは記憶媒体
から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに
挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された
拡張機能ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づいて、上記拡張機能ボ
ードや拡張機能ユニットに備わるCPU等が処理の一部
又は全部を行う場合にも、各実施の形態と同等の機能を
実現できると共に、同等の効果を得ることができ、本発
明の目的を達成することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
及び28に記載の発明によれば、放射線画像中の被写体
領域の濃度ヒストグラムより算出される画像の特徴量に
基づいて該放射線画像の階調を制御するので、該放射線
画像中の被写体領域における特徴量を安定して抽出する
ことができ、該放射線画像の階調を該放射線画像中の被
写体領域の濃度ヒストグラムより得られる特徴量に基づ
いて所望の階調にすることができる。例えば、放射線画
像中の被写体領域における最大画素濃度値が所定の画素
濃度値よりも小さい場合でも、微細構造を示す画像を保
存したままで該放射線画像のダイナミックレンジを拡大
或は圧縮し、放射線画像中の被写体領域を有効に活用す
ることができる。
【0075】請求項2及び29に記載の発明によれば、
す抜け領域が削除された画像を被写体領域の画像として
濃度ヒストグラムを作成するので、不要な情報を除去
し、必要な情報のみから濃度ヒストグラムを作成するこ
とができる。
【0076】請求項3及び30に記載の発明によれば、
放射線画像の濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出し、抽出
された凹凸部の情報を用いて画像の特徴量を算出するの
で、例えば、それぞれが骨や軟部組織などに対応した複
数種の画像成分によって構成されている放射線画像にお
いて各画像成分は該放射線画像の濃度ヒストグラムにお
いて凹凸として表れるため、放射線画像の濃度ヒストグ
ラムの凹凸部の情報を所望の画像成分の情報として抽出
することができる。
【0077】請求項4及び31に記載の発明によれば、
放射線画像の濃度ヒストグラム座標の画素濃度値軸上に
おいて互いに等間隔に位置する3つの画素濃度値の頻度
を比較するので、該放射線画像の濃度ヒストグラムの凹
凸部を安定して抽出し、抽出された凹凸部の情報を用い
て画像の特徴量を算出することができる。
【0078】請求項5及び32に記載の発明によれば、
放射線画像の濃度ヒストグラム座標の画素濃度値軸上に
おいて、前記濃度ヒストグラムにおける画素濃度値の分
布の幅によって正規化された距離だけお互いに離れてい
る3つの画素濃度値の頻度を比較するので、被写体によ
って放射線画像の画素濃度値の分布の幅が異なっても該
放射線画像の濃度ヒストグラムの凹凸部を安定して抽出
し、抽出された凹凸部の情報を用いて画像の特徴量を算
出することができる。
【0079】請求項6及び33に記載の発明によれば、
放射線画像を平滑化することにより得られた平滑化画像
と画像の特徴量に基づいて前記放射線画像の階調を制御
するので、放射線画像上のノイズや高周波成分の振幅の
影響を受けずに階調を制御することができ、しかも、高
周波成分の振幅を保存することができる。
【0080】請求項7及び34に記載の発明によれば、
モルフォロジカルフィルターによって放射線画像を平滑
化することにより得られた平滑化画像と画像の特徴量に
基づいて前記放射線画像の階調を制御するので、放射線
画像のエッジ構造が平滑化画像上で保存され、しかも、
放射線画像のエッジ部におけるアンダーシュートやオー
バーシュートの影響を受けずに放射線画像の階調を制御
することができる。
【0081】請求項8及び35に記載の発明によれば、
放射線画像の特徴量に基づいて該放射線画像のダイナミ
ックレンジを変更することにより該放射線画像の階調を
制御する際に、前記画像の特徴量に基づいて、前記放射
線画像のダイナミックレンジを変更する画素濃度領域を
規定するための第1のパラメータと、前記放射線画像の
ダイナミックレンジを変更する度合いを規定するための
第2のパラメータとを決定するので、放射線画像におけ
る任意の領域のダイナミックレンジを保ったまま、他の
任意の領域のダイナミックレンジを圧縮することができ
る。
【0082】請求項9及び36に記載の発明によれば、
放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部を示す情報に基づ
いて求められる画素濃度値を該放射線画像の特徴量とす
るので、該放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部は、特
定の被写体画像における画素濃度値の分布の中心を示
し、しかも、被写体によらず安定して該濃度ヒストグラ
ムに表れるため、常に安定した特徴量を得ることができ
る。
【0083】請求項10及び37に記載の発明によれ
ば、放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部の頻度最大値
に基づいて求められる画素濃度値を該放射線画像の特徴
量とするので、該放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部
の頻度最大値は、特定の被写体画像における画素濃度値
の中で最も多くを占める値であり、しかも被写体によら
ず安定して抽出できるので、常に安定した特徴量を得る
ことができる。
【0084】請求項11及び38に記載の発明によれ
ば、放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部の頻度最大値
に対応する画素濃度値以下の画素濃度値の平均値を該放
射線画像の特徴量とするので、該放射線画像の濃度ヒス
トグラムの凸部の頻度最大値に対応する画素濃度値以下
の画素濃度値の平均値は、特定の被写体画像における画
素濃度値を代表する値であり、しかも被写体によらず安
定して算出できるので、常に安定した特徴量を得ること
ができる。
【0085】請求項12及び39に記載の発明によれ
ば、放射線画像の濃度ヒストグラムの凸部を示す情報に
基づいて、該濃度ヒストグラムに凸部が複数存在する場
合には、各凸部の最大頻度値を比較することにより選択
される1つの凸部を示す情報に基づいて求められる画素
濃度値を該放射線画像の特徴量とするので、該放射線画
像中における特定の被写体画像の割合によって該放射線
画像の濃度ヒストグラムの複数の凸部を一つの凸部に融
合することができ、更に、所望の被写体画像に対応した
特徴量を常に安定して得ることができる。
【0086】請求項13及び40に記載の発明によれ
ば、放射線画像の特徴量としての画素濃度値が所望の画
素濃度値に変換されるような画素濃度変換特性を設定す
ることにより、被写体によらず、安定して所望の画素濃
度変換特性を得ることができる。
【0087】請求項14及び41に記載の発明によれ
ば、放射線画像の特徴量としての画素濃度値と、設定さ
れた画素濃度変換特性とに基づき、放射線画像のダイナ
ミックレンジを変更する度合いを規定するためのパラメ
ータを決定することにより、ダイナミックレンジ変更後
の放射線画像の濃度分布の幅を所望の幅にすることがで
きる。
【0088】請求項15及び42に記載の発明によれ
ば、記憶媒体に記憶されているプログラムに従って動作
するコンピュータにより、放射線画像の階調を該放射線
画像中の被写体領域の濃度ヒストグラムより得られる特
徴量に基づいて所望の階調にする処理動作を制御するこ
とができる。
【0089】請求項16及び43に記載の発明によれ
ば、放射線画像中の所定領域より抽出される第1及び第
2の特徴量に基づいて該放射線画像の階調を制御するの
で、該放射線画像の階調を該放射線画像中の所定領域を
基準とした所望の階調にすることができる。
【0090】請求項17及び44に記載の発明によれ
ば、前記放射線画像中の所定領域における画素濃度値の
最大値、平均値或は中間値の何れかを第1の特徴量とし
て抽出するので、これらを該第1の特徴量として放射線
画像の階調を安定して変換することができる。
【0091】請求項18及び45に記載の発明によれ
ば、前記放射線画像における画素濃度値の最大値及び/
又は最小値を第2の特徴量として抽出するので、階調変
換後の放射線画像の画素濃度値の分布の幅を所望の幅に
制限することができる。
【0092】請求項19及び46に記載の発明によれ
ば、す抜け領域が削除された画像を被写体領域の画像と
して第2の特徴量を抽出するので、不要な情報を除去
し、必要な情報のみから第2の特徴量を抽出することが
できる。
【0093】請求項20及び47に記載の発明によれ
ば、す抜け領域が削除された画像を2つの領域に分割
し、分割された2つの領域のいずれかにおける画素濃度
値の最大値を第2の特徴量として抽出するので、放射線
画像中に互いに画素濃度値の分布特性が異なる2つの領
域が存在する場合でも、各領域における特徴量を安定し
て抽出することができる。
【0094】請求項21及び48に記載の発明によれ
ば、放射線画像を平滑化することにより得られた平滑化
画像と該放射線画像中の所定領域より抽出される第1及
び第2の特徴量とに基づいて前記放射線画像の画素濃度
値を変更するので、放射線画像上のノイズや高周波成分
の振幅の影響を受けずに階調を制御することができ、し
かも、高周波成分の振幅を保存することができる。
【0095】請求項22及び49に記載の発明によれ
ば、モルフォロジカルフィルターによって放射線画像を
平滑化することにより得られた平滑化画像と画像の第1
及び第2の特徴量に基づいて前記放射線画像の階調を制
御するので、放射線画像のエッジ構造が平滑化画像上で
保存され、しかも、放射線画像のエッジ部におけるアン
ダーシュートやオーバーシュートの影響を受けずに放射
線画像の階調を制御することができる。
【0096】請求項23及び50に記載の発明によれ
ば、放射線画像の第1及び第2の特徴量に基づいて該放
射線画像のダイナミックレンジを変更することにより該
放射線画像の階調を制御する際に、前記画像の第1及び
第2の特徴量に基づいて、前記放射線画像のダイナミッ
クレンジを変更する画素濃度領域を規定するための第1
のパラメータと、前記放射線画像のダイナミックレンジ
を変更する度合いを規定するための第2のパラメータと
を決定するので、放射線画像における任意の領域のダイ
ナミックレンジを保ったまま、他の任意の領域のダイナ
ミックレンジを変更することができる。
【0097】請求項24及び51に記載の発明によれ
ば、放射線画像中の所定領域より第1の特徴量として抽
出される画素濃度値を第1のパラメータとするので、該
放射線画像中の所望の領域の階調を変更することができ
る。
【0098】請求項25及び52に記載の発明によれ
ば、放射線画像のダイナミックレンジを変更する画素濃
度領域を規定するための第1のパラメータとして決定さ
れた画素濃度値が所望の画素濃度値に変換されるような
画素濃度変換特性を設定することにより、被写体によら
ず、安定して所望の画素濃度値変換特性を得ることがで
きる。
【0099】請求項26及び53に記載の発明によれ
ば、放射線画像のダイナミックレンジを変更する画素濃
度領域を規定するための第1のパラメータとしての画素
濃度値と設定された画素濃度変換特性とに基づき、放射
線画像のダイナミックレンジを変更する度合いを規定す
るための第2のパラメータを決定することにより、ダイ
ナミックレンジ変更後の放射線画像の濃度分布の幅を所
望の幅にすることができる。
【0100】請求項27及び54に記載の発明によれ
ば、記憶媒体に記憶されているプログラムに従って動作
するコンピュータにより、放射線画像の階調を該放射線
画像中の所定領域を基準とした所望の階調にする処理動
作を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による画像処理装置
を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態による処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図3】濃度ヒストグラムを示す特性図である。
【図4】濃度ヒストグラムを示す特性図である。
【図5】関数f1()の形態を示す特性図である。
【図6】関数f2()の形態を示す特性図である。
【図7】階調変換曲線を示す特性図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による画像処理装置
を示すブロック図である。
【図9】す抜け領域を削除した肺側面画像を示す構成図
である。
【図10】関数f1の形態を示す特性図である。
【図11】関数f3の形態を示す特性図である。
【図12】階調変換曲線を示す特性図である。
【図13】関数f2の形態を示す特性図である。
【図14】関数f4の形態を示す特性図である。
【図15】従来の関数の形態を示す特性図である。
【符号の説明】
101 す抜け削除手段 102 ヒストグラム作成手段 103 凹凸部抽出手段 104 解析手段 106 平滑化手段 107 変更手段 301 第1の特徴量抽出手段 302 す抜け削除手段 303 第2の特徴量抽出手段 304 第3の特徴量抽出手段 305 平滑化手段 306 変更手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/262 G06F 15/68 310J

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線撮影により得られた放射線画像中
    の被写体領域の濃度ヒストグラムを作成する作成手段
    と、 前記作成手段により作成された濃度ヒストグラムの情報
    を用いて画像の特徴量を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出された画像の特徴量に基づいて
    前記放射線画像の階調を制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記作成手段は、放射線画像中のす抜け
    領域を削除する削除手段を備え、該削除手段によりす抜
    け領域が削除された画像を被写体領域の画像として濃度
    ヒストグラムを作成することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段は、前記作成手段により作
    成された濃度ヒストグラムの情報を用いて、該濃度ヒス
    トグラムの凹凸部を抽出する抽出手段を備え、該抽出手
    段により抽出された凹凸部の情報を用いて画像の特徴量
    を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  4. 【請求項4】 前記抽出手段は、濃度ヒストグラム座標
    の画素濃度値軸上において互いに等間隔に位置する3つ
    の画素濃度値の頻度を比較することにより該濃度ヒスト
    グラムの凹凸部を抽出することを特徴とする請求項3に
    記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記抽出手段は、濃度ヒストグラム座標
    の画素濃度値軸上において、前記濃度ヒストグラムにお
    ける画素濃度値の分布の幅によって正規化された距離だ
    けお互いに離れている3つの画素濃度値の頻度を比較す
    ることにより該濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記放射線画像を平滑
    化することにより平滑化画像を得る平滑化手段を備え、
    該平滑化手段により得られた平滑化画像と上記算出手段
    により算出された画像の特徴量に基づいて前記放射線画
    像の階調を制御することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記平滑化手段は、モルフォロジカルフ
    ィルターを備え、該モルフォロジカルフィルターによっ
    て前記放射線画像を平滑化することを特徴とする請求項
    6に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記算出手段により算
    出された画像の特徴量に基づいて前記放射線画像のダイ
    ナミックレンジを変更することにより該放射線画像の階
    調を制御するものであり、前記画像の特徴量に基づい
    て、前記放射線画像のダイナミックレンジを変更する画
    素濃度領域を規定するための第1のパラメータと、前記
    放射線画像のダイナミックレンジを変更する度合いを規
    定するための第2のパラメータとを決定することを特徴
    とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記算出手段において
    画像の特徴量として算出された前記濃度ヒストグラムの
    凸部を示す情報に基づいて求められる画素濃度値を第1
    のパラメータとすることを特徴とする請求項8に記載の
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記算出手段におい
    て画像の特徴量として算出された前記濃度ヒストグラム
    の凸部の頻度最大値に基づいて求められる画素濃度値を
    第1のパラメータとすることを特徴とする請求項8に記
    載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記算出手段におい
    て画像の特徴量として算出された前記濃度ヒストグラム
    の凸部の頻度最大値に対応する画素濃度値以下の画素濃
    度値の平均値を第1のパラメータとすることを特徴とす
    る請求項8に記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記算出手段におい
    て画像の特徴量として算出された前記濃度ヒストグラム
    の凸部を示す情報に基づいて、該濃度ヒストグラムに凸
    部が複数存在する場合には、各凸部の最大頻度値を比較
    することにより選択される1つの凸部を示す情報に基づ
    いて求められる画素濃度値を第1のパラメータとするこ
    とを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、決定された前記第1
    のパラメータとしての画素濃度値が所望の画素濃度値に
    変換されるような画素濃度変換特性を設定するための設
    定手段を有することを特徴とする請求項8に記載の画像
    処理装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、決定された前記第1
    のパラメータとしての画素濃度値と前記設定手段により
    設定された画素濃度変換特性とに基づき、前記第2のパ
    ラメータを決定することを特徴とする請求項13に記載
    の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記画像処理装置は、前記作成手段と
    前記算出手段と前記制御手段における処理動作を実行す
    るためのプログラムが記憶されているコンピュータによ
    り読み取り可能な記憶媒体を備え、該記憶媒体に記憶さ
    れているプログラムに従って動作するコンピュータによ
    り処理動作が制御されるように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 放射線画像により得られた放射線画像
    中の所定領域における第1の特徴量を抽出する第1の特
    徴量抽出手段と、前記放射線画像における第2の特徴量
    を抽出する第2の特徴量抽出手段と、前記第1の特徴量
    抽出手段において抽出される第1の特徴量と、前記第2
    の特徴量抽出手段において抽出される第2の特徴量に基
    づいて前記放射線画像の階調を制御する制御手段とを有
    することを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記第1の特徴量抽出手段は、前記放
    射線画像中の所定領域における画素濃度値の最大値、平
    均値或は中間値の何れかを第1の特徴量として抽出する
    ことを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 前記第2の特徴量抽出手段は、前記放
    射線画像における画素濃度値の最大値及び/又は最小値
    を第2の特徴量として抽出することを特徴とする請求項
    16に記載の画像処理装置。
  19. 【請求項19】 前記画像処理装置は、更に前記放射線
    画像中のす抜け領域を削除する削除手段を有し、前記第
    2の特徴量抽出手段は、前記削除手段によりす抜け領域
    が削除された画像における第2の特徴量を抽出すること
    を特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
  20. 【請求項20】 前記第2の特徴量抽出手段は、前記削
    除手段によりす抜け領域が削除された画像を2つの領域
    に分割し、分割された2つの領域のいずれかにおける画
    素濃度値の最大値を第2の特徴量として抽出することを
    特徴とする請求項19に記載の画像処理装置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、前記放射線画像を平
    滑化することにより平滑化画像を得る平滑化手段を備
    え、該平滑化手段により得られた平滑化画像と、前記第
    1の特徴量抽出手段において抽出される第1の特徴量
    と、前記第2の特徴量抽出手段において抽出される第2
    の特徴量とに基づいて前記放射線画像の画素濃度値を変
    更することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装
    置。
  22. 【請求項22】 前記平滑化手段は、モルフォロジカル
    フィルターを備え、該モルフォロジカルフィルターによ
    って前記放射線画像を平滑化することを特徴とする請求
    項21に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記第1の特徴量抽
    出手段において抽出される第1の特徴量と、前記第2の
    特徴量抽出手段において抽出される第2の特徴量とに基
    づいて前記放射線画像のダイナミックレンジを変更する
    ことにより該放射線画像の階調を制御するものであり、
    前記第1の特徴量抽出手段において抽出される第1の特
    徴量と、前記第2の特徴量抽出手段において抽出される
    第2の特徴量とに基づいて、前記放射線画像のダイナミ
    ックレンジを変更する画素濃度領域を規定するための第
    1のパラメータと、前記放射線画像のダイナミックレン
    ジを変更する度合いを規定するための第2のパラメータ
    とを決定することを特徴とする請求項16に記載の画像
    処理装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記第1の特徴量抽
    出手段において抽出される第1の特徴量に基づいて求め
    られる画素濃度値を第1のパラメータとすることを特徴
    とする請求項23に記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 前記制御手段は、決定された前記第1
    のパラメータとしての画素濃度値が所望の画素濃度値に
    変換されるような画素濃度変換特性を設定するための設
    定手段を有することを特徴とする請求項23に記載の画
    像処理装置。
  26. 【請求項26】 前記制御手段は、決定された前記第1
    のパラメータとしての画素濃度値と前記設定手段により
    設定された画素濃度変換特性とに基づき、前記第2のパ
    ラメータを決定することを特徴とする請求項25に記載
    の画像処理装置。
  27. 【請求項27】 前記画像処理装置は、前記第1の特徴
    量抽出手段と前記第2の特徴量抽出手段と前記制御手段
    における処理動作を実行するためのプログラムが記憶さ
    れているコンピュータにより読み取り可能な記憶媒体を
    備え、該記憶媒体に記憶されているプログラムに従って
    動作するコンピュータにより処理動作が制御されるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項16に記載の
    画像処理装置。
  28. 【請求項28】 放射線撮影により得られた放射線画像
    中の被写体領域の濃度ヒストグラムを作成する作成ステ
    ップと、 前記作成ステップにおいて作成された濃度ヒストグラム
    の情報を用いて画像の特徴量を算出する算出ステップ
    と、 前記算出ステップにおいて算出された画像の特徴量に基
    づいて前記放射線画像の階調を制御する制御ステップと
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  29. 【請求項29】 前記作成ステップは、放射線画像中の
    す抜け領域を削除する削除ステップを備え、該削除ステ
    ップにおいてす抜け領域が削除された画像を被写体領域
    の画像として濃度ヒストグラムを作成することを特徴と
    する請求項28に記載の画像処理方法。
  30. 【請求項30】 前記算出ステップは、前記作成ステッ
    プにおいて作成された濃度ヒストグラムの情報を用い
    て、該濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出する抽出ステッ
    プを備え、該抽出ステップにおいて抽出された凹凸部の
    情報を用いて画像の特徴量を算出することを特徴とする
    請求項28に記載の画像処理方法。
  31. 【請求項31】 前記抽出ステップは、濃度ヒストグラ
    ム座標の画素濃度値軸上において互いに等間隔に位置す
    る3つの画素濃度値の頻度を比較することにより該濃度
    ヒストグラムの凹凸部を抽出することを特徴とする請求
    項30に記載の画像処理方法。
  32. 【請求項32】 前記抽出ステップは、濃度ヒストグラ
    ム座標の画素濃度値軸上において、前記濃度ヒストグラ
    ムにおける画素濃度値の分布の幅によって正規化された
    距離だけお互いに離れている3つの画素濃度値の頻度を
    比較することにより該濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出
    することを特徴とする請求項30に記載の画像処理方
    法。
  33. 【請求項33】 前記制御ステップは、前記放射線画像
    を平滑化することにより平滑化画像を得る平滑化ステッ
    プを備え、該平滑化ステップにおいて得られた平滑化画
    像と上記算出ステップにおいて算出された画像の特徴量
    に基づいて前記放射線画像の階調を制御することを特徴
    とする請求項28に記載の画像処理方法。
  34. 【請求項34】 前記平滑化ステップは、モルフォロジ
    カルフィルターによって前記放射線画像を平滑化するこ
    とを特徴とする請求項33に記載の画像処理方法。
  35. 【請求項35】 前記制御ステップは、前記算出ステッ
    プにおいて算出された画像の特徴量に基づいて前記放射
    線画像のダイナミックレンジを変更することにより該放
    射線画像の階調を制御するものであり、前記画像の特徴
    量に基づいて、前記放射線画像のダイナミックレンジを
    変更する画素濃度領域を規定するための第1のパラメー
    タと、前記放射線画像のダイナミックレンジを変更する
    度合いを規定するための第2のパラメータとを決定する
    ことを特徴とする請求項28に記載の画像処理方法。
  36. 【請求項36】 前記制御ステップは、前記算出ステッ
    プにおいて画像の特徴量として算出された前記濃度ヒス
    トグラムの凸部を示す情報に基づいて求められる画素濃
    度値を第1のパラメータとすることを特徴とする請求項
    35に記載の画像処理方法。
  37. 【請求項37】 前記制御ステップは、前記算出ステッ
    プにおいて画像の特徴量として算出された前記濃度ヒス
    トグラムの凸部の頻度最大値に基づいて求められる画素
    濃度値を第1のパラメータとすることを特徴とする請求
    項35に記載の画像処理方法。
  38. 【請求項38】 前記制御ステップは、前記算出ステッ
    プにおいて画像の特徴量として算出された前記濃度ヒス
    トグラムの凸部の頻度最大値に対応する画素濃度値以下
    の画素濃度値の平均値を第1のパラメータとすることを
    特徴とする請求項35に記載の画像処理方法。
  39. 【請求項39】 前記制御ステップは、前記算出ステッ
    プにおいて画像の特徴量として算出された前記濃度ヒス
    トグラムの凸部を示す情報に基づいて、該濃度ヒストグ
    ラムに凸部が複数存在する場合には、各凸部の最大頻度
    値を比較することにより選択される1つの凸部を示す情
    報に基づいて求められる画素濃度値を第1のパラメータ
    とすることを特徴とする請求項35に記載の画像処理方
    法。
  40. 【請求項40】 前記制御ステップは、決定された前記
    第1のパラメータとしての画素濃度値が所望の画素濃度
    値に変換されるような画素濃度変換特性を設定するため
    の設定ステップを有することを特徴とする請求項35に
    記載の画像処理方法。
  41. 【請求項41】 前記制御ステップは、決定された前記
    第1のパラメータとしての画素濃度値と前記設定ステッ
    プにおいて設定された画素濃度変換特性とに基づき、前
    記第2のパラメータを決定することを特徴とする請求項
    40に記載の画像処理方法。
  42. 【請求項42】 前記画像処理方法は、前記作成ステッ
    プと前記算出ステップと前記制御ステップにおける処理
    動作を実行するためのプログラムが記憶されているコン
    ピュータにより読み取り可能な記憶媒体を用い、該記憶
    媒体に記憶されているプログラムに従って動作するコン
    ピュータにより実行されることを特徴とする請求項28
    に記載の画像処理方法。
  43. 【請求項43】 放射線画像により得られた放射線画像
    中の所定領域における第1の特徴量を抽出する第1の特
    徴量抽出ステップと、 前記放射線画像における第2の特徴量を抽出する第2の
    特徴量抽出ステップと、 前記第1の特徴量抽出ステップにおいて抽出される第1
    の特徴量と、前記第2の特徴量抽出ステップにおいて抽
    出される第2の特徴量に基づいて前記放射線画像の階調
    を制御する制御ステップとを有することを特徴とする画
    像処理方法。
  44. 【請求項44】 前記第1の特徴量抽出ステップは、前
    記放射線画像中の所定領域における画素濃度値の最大
    値、平均値或は中間値の何れかを第1の特徴量として抽
    出することを特徴とする請求項43に記載の画像処理方
    法。
  45. 【請求項45】 前記第2の特徴量抽出ステップは、前
    記放射線画像における画素濃度値の最大値及び/又は最
    小値を第2の特徴量として抽出することを特徴とする請
    求項43に記載の画像処理方法。
  46. 【請求項46】 前記画像処理方法は、更に前記放射線
    画像中のす抜け領域を削除する削除ステップを有し、前
    記第2の特徴量抽出ステップは、前記削除ステップにお
    いてす抜け領域が削除された画像における第2の特徴量
    を抽出することを特徴とする請求項43に記載の画像処
    理方法。
  47. 【請求項47】 前記第2の特徴量抽出ステップは、前
    記削除ステップにおいてす抜け領域が削除された画像を
    2つの領域に分割し、分割された2つの領域のいずれか
    における画素濃度値の最大値を第2の特徴量として抽出
    することを特徴とする請求項46に記載の画像処理方
    法。
  48. 【請求項48】 前記制御ステップは、前記放射線画像
    を平滑化することにより平滑化画像を得る平滑化ステッ
    プを備え、該平滑化ステップにおいて得られた平滑化画
    像と、前記第1の特徴量抽出ステップにおいて抽出され
    る第1の特徴量と、前記第2の特徴量抽出ステップにお
    いて抽出される第2の特徴量とに基づいて前記放射線画
    像の画素濃度値を変更することを特徴とする請求項43
    に記載の画像処理方法。
  49. 【請求項49】 前記平滑化ステップは、モルフォロジ
    カルフィルターによって前記放射線画像を平滑化するこ
    とを特徴とする請求項48に記載の画像処理方法。
  50. 【請求項50】 前記制御ステップは、前記第1の特徴
    量抽出ステップにおいて抽出される第1の特徴量と、前
    記第2の特徴量抽出ステップにおいて抽出される第2の
    特徴量とに基づいて前記放射線画像のダイナミックレン
    ジを変更することにより該放射線画像の階調を制御する
    ものであり、前記第1の特徴量抽出ステップにおいて抽
    出される第1の特徴量と、前記第2の特徴量抽出ステッ
    プにおいて抽出される第2の特徴量とに基づいて、前記
    放射線画像のダイナミックレンジを変更する画素濃度領
    域を規定するための第1のパラメータと、前記放射線画
    像のダイナミックレンジを変更する度合いを規定するた
    めの第2のパラメータとを決定することを特徴とする請
    求項43に記載の画像処理方法。
  51. 【請求項51】 前記制御ステップは、前記第1の特徴
    量抽出ステップにおいて抽出される第1の特徴量に基づ
    いて求められる画素濃度値を第1のパラメータとするこ
    とを特徴とする請求項50に記載の画像処理方法。
  52. 【請求項52】 前記制御ステップは、決定された前記
    第1のパラメータとしての画素濃度値が所望の画素濃度
    値に変換されるような画素濃度変換特性を設定するため
    の設定ステップを有することを特徴とする請求項50に
    記載の画像処理方法。
  53. 【請求項53】 前記制御ステップは、決定された前記
    第1のパラメータとしての画素濃度値と前記設定ステッ
    プにおいて設定された画素濃度変換特性とに基づき、前
    記第2のパラメータを決定することを特徴とする請求項
    52に記載の画像処理方法。
  54. 【請求項54】 前記画像処理方法は、前記第1の特徴
    量抽出ステップと前記第2の特徴量抽出ステップと前記
    制御ステップにおける処理動作を実行するためのプログ
    ラムが記憶されているコンピュータにより読み取り可能
    な記憶媒体を用い、該記憶媒体に記憶されているプログ
    ラムに従って動作するコンピュータにより実行されるこ
    とを特徴とする請求項43に記載の画像処理方法。
  55. 【請求項55】 放射線撮影された画像のす抜け領域を
    削除する削除処理と、 上記画像のす抜け領域を削除された領域の濃度ヒストグ
    ラムを作成する作成処理と、 上記作成された濃度ヒストグラムの凹凸部を抽出する抽
    出処理と、 上記抽出された凹凸部の情報を用いてダイナミックレン
    ジ変更のための第1の特徴量を計算する計算処理と、 上記画像を平滑化する平滑化処理と、 上記計算された第1の濃度特徴量と上記平滑化処理で得
    られた平滑化画像に基づいて画像濃度を変更する変更処
    理とを実行するためのプログラムを記憶したコンピュー
    タ読み取り可能な記憶媒体。
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