JP2000101757A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP2000101757A
JP2000101757A JP10269729A JP26972998A JP2000101757A JP 2000101757 A JP2000101757 A JP 2000101757A JP 10269729 A JP10269729 A JP 10269729A JP 26972998 A JP26972998 A JP 26972998A JP 2000101757 A JP2000101757 A JP 2000101757A
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Haruhito Ibe
晴仁 井部
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Ricoh Elemex Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信トラフィック、通信時間及び通信コスト
の増加を抑制しつつ、真に必要な情報を効率良く送信で
きるファクシミリ装置を提供すること。 【解決手段】 画像入力部11から取り込んだ画像デー
タの原稿イメージをプレビュー画面14上に表示し、ユ
ーザがこのプレビュー画面14に表示した原稿イメージ
の所望の領域を領域選択部15を用いて選択したなら
ば、該選択した領域に対応する画像データを相手側のフ
ァクシミリ装置に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿を光学的に読
み取った画像データを指定された宛先装置に送信するフ
ァクシミリ装置に関し、特に、通信トラフィック、通信
時間及び通信コストの増加を抑制しつつ、真に必要な情
報を効率良く送信できるファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置が送受信するFAXデ
ータは、1ページあたりのデータ量が多いため、公衆回
線網の通信トラフィック、通信時間及び通信コストの増
加の原因となっている。例えば、国際電信電話諮問委員
会(CCITT)が勧告するG4ファクシミリでは、M
MH(Modified Modified Haffman )圧縮符号化方式を
用いて送信前にFAXデータを圧縮処理するが、かかる
圧縮処理を行ったとしても、複雑な図形の画像データ等
を送信する場合にはそのデータ量が大きくなる。このた
め、ファクシミリ装置が送信するFAXデータのデータ
量を減らすことにより、公衆回線網の通信トラフィッ
ク、通信時間及び通信コストを低減する従来技術が提案
されている。
【0003】例えば、特開平8−84237号公報に
は、通信先のファクシミリ装置の機能に基づいて原稿を
読み取って画像データを取得し、該取得した画像データ
を通信先のファクシミリ装置に送信するよう構成したフ
ァクシミリ装置が開示されている。すなわち、この従来
技術は、通信先のファクシミリ装置が低解像度の印刷の
みしか行えない場合には、高解像度のFAXデータを送
信したとしても無駄になることから、通信先のファクシ
ミリ装置の機能に合わせた画像の読取りを行い、もって
不要な送信データの発生を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来技術によると、原稿の一部分のみを相手に送信したい
場合であっても、この原稿の全データを相手側に送信し
なければならないために、トラフィック上の無駄や通信
コストの増加を排除することができないという問題点が
あった。
【0005】特に、昨今の原稿は、あらかじめ規定され
た書式にしたがって作成されることが多いため、この原
稿に含まれる全ての情報を送信せねばならないケースは
どちらかと言えば稀であり、多くの場合は、この原稿中
の一部分の情報のみを送信すれば足りる。なお、ユーザ
自身が、手作業で真に送信すべき領域を原稿から抜き出
し、新たな原稿を作成することとすると、FAXデータ
量を低減できるものの、この新たな原稿作成に係わるユ
ーザの負担が大きく、また文書管理についても煩雑化す
るという問題点が生じる。
【0006】このため、通信トラフィック、通信時間及
び通信コストの増加を抑制しつつ、真に必要な情報を効
率良く送信できるファクシミリ装置をいかに実現するか
が極めて重要な課題となっている。
【0007】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て、通信トラフィック、通信時間及び通信コストの増加
を抑制しつつ、真に必要な情報を効率良く送信できるフ
ァクシミリ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、原稿を読み取った画像データを指定
された宛先装置に送信するファクシミリ装置において、
前記画像データの送信に先だって、該画像データの原稿
イメージをプレビュー表示する表示手段と、前記表示手
段がプレビュー表示した原稿イメージ上の所望の領域を
選択する領域選択手段と、前記領域選択手段が選択した
領域の画像データを前記宛先装置に送信する送信手段と
を具備したことを特徴とする。
【0009】このように、この第1の発明では、画像デ
ータの送信に先だって、該画像データの原稿イメージを
プレビュー表示し、プレビュー表示した原稿イメージ上
の所望の領域を選択すると、選択した領域の画像データ
のみを宛先装置に送信する。このため、通信トラフィッ
ク、通信時間及び通信コストの増加を抑制しつつ、真に
必要な情報を効率良く送信できる。
【0010】また、第2の発明は、イメージデータを表
示し得る表示部及び該表示部上の位置指示を行う方向キ
ーを少なくとも有する操作パネルをさらに具備し、前記
表示手段は、前記操作パネルの表示部に前記画像データ
の原稿イメージをプレビュー表示し、前記領域選択手段
は、前記操作パネルの方向キーを用いて該操作パネルの
表示部にプレビュー表示した原稿イメージ上の所望の領
域を選択することを特徴とする。
【0011】このように、第2の発明では、操作パネル
の表示部に画像データの原稿イメージをプレビュー表示
し、該操作パネルの方向キーを用いて表示部に表示した
原稿イメージ上の所望の領域を選択する。このため、通
常ファクシミリ装置が有する操作パネルを用いて原稿イ
メージの表示及び領域の選択を行うことができ、新たに
プレビュー画面等のハードウエアを設ける必要がなくな
る。
【0012】また、第3の発明は、イメージデータの表
示並びにパネル面の押下による位置指示が可能なタッチ
パネルで形成された操作パネルをさらに具備し、前記表
示手段は、前記操作パネルに前記画像データの原稿イメ
ージをプレビュー表示し、前記領域選択手段は、前記操
作パネルのパネル面の押下による位置指示により該操作
パネルに表示した原稿イメージ上の所望の領域を選択す
ることを特徴とする。
【0013】このように、第3の発明では、タッチパネ
ルで形成される操作パネルに画像データの原稿イメージ
をプレビュー表示し、この操作パネルへの接触入力によ
り原稿イメージ上の所望の領域を選択する。このため、
簡易かつ迅速な操作で領域を選択することができる。
【0014】また、第4の発明は、外部モニタ並びに該
外部モニタの表示画面上の位置指示を行う方向キーをさ
らに具備し、前記表示手段は、前記外部モニタの表示画
面に前記画像データの原稿イメージをプレビュー表示
し、前記領域選択手段は、前記方向キーを用いて前記外
部モニタの表示画面に表示した原稿イメージ上の所望の
領域を選択することを特徴とする。
【0015】このように、第4の発明では、外部モニタ
の表示画面に画像データの原稿イメージをプレビュー表
示し、方向キーを用いて外部モニタに表示した原稿イメ
ージ上の所望の領域を選択する。このため、プレビュー
表示する画面を鮮明かつ大型なものにすることができ
る。
【0016】また、第5の発明は、外部モニタ並びに該
外部モニタの表示画面上の位置指示を行うマウスをさら
に具備し、前記表示手段は、前記外部モニタの表示画面
に前記画像データの原稿イメージをプレビュー表示し、
前記領域選択手段は、前記マウスを用いて前記外部モニ
タの表示画面に表示した原稿イメージ上の所望の領域を
選択することを特徴とする。
【0017】このように、第5の発明では、外部モニタ
の表示画面に画像データの原稿イメージをプレビュー表
示し、マウスを用いて外部モニタの表示画面に表示した
原稿イメージ上の所望の領域を選択する。このため、ワ
ークステーション等で慣れ親しんだ操作によって領域指
定を簡単に行うことができる。
【0018】また、第6の発明は、原稿を読み取った画
像データを指定された宛先装置に送信するファクシミリ
装置において、前記画像データの送信に先だって、該画
像データから所定の領域の画像データを前記原稿の書式
に基づいて自動的に切り出す切出手段と、前記切出手段
が切り出した画像データを前記宛先装置に送信する送信
手段とを具備したことを特徴とする。
【0019】このように、第6の発明では、画像データ
の送信に先だって、該画像データから所定の領域の画像
データを原稿の書式に基づいて自動的に切り出し、切り
出した画像データを宛先装置に送信する。このため、ユ
ーザの負担を招くことなく、真に必要な情報を効率良く
送信することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のファクシミリ装置
について、〔実施の形態1〕、〔実施の形態2〕の順
で、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0021】〔実施の形態1〕図1は、実施の形態1で
用いるファクシミリ装置の構成を示す機能ブロック図で
ある。図1に示すファクシミリ装置10は、従来のファ
クシミリ装置のように画像入力部11から入力した画像
データの全てをFAXデータとして送信するだけではな
く、ユーザが選択した所望の画像データのみを送信でき
るようにしている。
【0022】具体的には、このファクシミリ装置10で
は、画像入力部11から取り込んだ画像データの原稿イ
メージをプレビュー画面14上に表示し、ユーザがこの
プレビュー画面14に表示した原稿イメージの所望の領
域を領域選択部15を用いて選択したならば、該選択し
た領域の画像データを相手側のファクシミリ装置に送信
する。
【0023】図1に示すように、このファクシミリ装置
10は、画像入力部11と、操作パネル12と、制御部
13と、プレビュー画面14と、領域選択部15と、画
像メモリ16と、印刷部17と、通信インターフェース
部18とからなる。
【0024】画像入力部11は、図示しない原稿台にセ
ットされた原稿を光学的に読取り、ビットマップにより
形成された原稿の画像データを入力するスキャナ等の入
力部である。
【0025】操作パネル12は、送信相手の電話番号を
入力するテンキー、部分送信を行う場合に押下する部分
送信キー、送信相手の電話番号や通信状況等を表示する
液晶パネル等を有する入力部兼表示部である。なお、ユ
ーザがこの部分送信キーを押下した場合には、後述する
部分選択処理部13aが画像入力部11から入力された
画像データの原稿イメージをプレビュー画面14に表示
し、領域選択部15による領域選択を可能とする。
【0026】制御部13は、ファクシミリ装置10の全
体制御を司り、部分選択処理部13a、送信処理部13
b、データ圧縮/解凍部13c及び受信処理部13dを
少なくとも有する。この部分選択処理部13aは、操作
パネル12の部分送信キーが押下された場合に機能発揮
し、画像入力部11から入力した画像データの原稿イメ
ージをプレビュー画面14に表示するとともに、領域選
択部15によるプレビュー画面14上での領域選択を可
能とし、この領域選択部15による領域選択がなされた
場合には、画像入力部11から入力した画像データから
選択された領域の画像データを切り出して送信処理部1
3bに出力する。
【0027】送信処理部13bは、画像入力部11から
入力した画像データ又は部分選択処理部13aが選択し
た一部分の画像データを受け取り、データ圧縮/解凍部
13cを用いて該画像データを圧縮した後、圧縮した画
像データを含むFAXデータを通信インターフェース部
18に出力する。
【0028】データ圧縮/解凍部13cは、CCITT
の勧告にしたがって、画像データを圧縮又は解凍する処
理部であり、例えばG4規格の場合には、画像データを
MMH方式を用いて圧縮又は解凍する。
【0029】受信処理部13dは、通信インターフェー
ス部18が公衆回線網を介して受信したFAXデータを
受け取り、データ圧縮/解凍部13cを用いて該画像デ
ータを解凍した後、解凍した画像データを印刷部17を
用いて印刷する。
【0030】プレビュー画面14は、画像入力部11か
ら入力した画像データの原稿イメージを表示するための
液晶パネル等からなる表示デバイスであり、領域選択部
15は、プレビュー画面14に表示した原稿イメージの
所望の領域をユーザが選択する際に用いる方向キー等か
らなる入力デバイスである。
【0031】画像メモリ16は、送信待ちの画像データ
や印刷待ちの画像データを一時記憶するメモリであり、
印刷部17は、受信したFAXデータを印刷用紙に印刷
するプリンタ等の出力デバイスである。
【0032】通信インターフェース部18は、CCIT
Tで規定される所定の通信プロトコルにしたがって、公
衆回線網を介したFAXデータの送信及び受信を司る処
理部である。
【0033】このように、このファクシミリ装置10
は、従来のファクシミリ装置が有する画像データの送受
信機能や圧縮/解凍機能以外に、画像データの原稿イメ
ージをプレビュー画面14に表示し、その一部分を領域
選択部15で選択して、画像データの部分送信を行える
よう構成している。
【0034】次に、図1に示すファクシミリ装置10の
送信処理手順について説明する。図2は、図1に示すフ
ァクシミリ装置10の送信処理手順を示すフローチャー
トである。ユーザが図3(b)に示す原稿台31に同図
(a)に示す原稿30をセットし、操作パネル12のテ
ンキー12aを操作して相手先の電話番号を入力すると
ともに、部分送信キー12bを操作して部分送信を行う
か否かを設定すると(S201)、画像入力部11によ
り画像データが取り込まれる(S202)。
【0035】そして、部分送信を行うか否かを判断し
(S203)、部分送信を行う場合には、図3(b)に
示すように入力した画像データの原稿イメージをプレビ
ュー画面14に表示する(S204)。
【0036】ここで、ユーザが領域設定部15を操作し
て、図3(c)に示すようにプレビュー画面14上の原
稿イメージの所望の領域33を選択すると、部分選択処
理部13aは、画像データから当該選択領域を切り出す
(S205)。なお、この領域33の選択に際しては、
例えば該領域33の左上部(切出開始位置)と右下部
(切出終了位置)とが指示される。
【0037】そして、この画像データの一部分を受け取
った送信処理部13bは、データ圧縮/解凍部13cを
用いて画像データを圧縮し(S206)、該圧縮データ
を含むFAXデータを送信処理する(S207)。
【0038】なお、部分送信を行わない場合には(S2
03)、従来と同様に画像データ全てを圧縮した後、該
圧縮データを含むFAXデータを送信する(S206〜
S207)。
【0039】上述してきたように、実施の形態1では、
画像入力部11から取り込んだ画像データの原稿イメー
ジをプレビュー画面14上に表示し、ユーザがこのプレ
ビュー画面14に表示した原稿イメージの所望の領域を
領域選択部15を用いて選択したならば、該選択した領
域に対応する画像データを相手側のファクシミリ装置に
送信するよう構成したので、下記に示す効果が得られ
る。 1) 通信トラフィック、通信時間及び通信コストの増
加を抑制しつつ、真に必要な情報を効率良く送信するこ
とができる。 2) 原稿の中の相手側に送信する部分をユーザが自由
に選択することができる。
【0040】なお、本実施の形態では、プレビュー画面
14及び領域選択部15を操作パネル12と別個に設け
た場合を示したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、プレビュー画面14を操作パネル12の液晶パネ
ルと兼用し、領域選択部15を操作パネル12の方向キ
ーと兼用することもできる。このようにプレビュー画面
14及び領域選択部15を操作パネル12と兼用する
と、通常ファクシミリ装置が有する操作パネルを用いて
原稿イメージの表示及び領域の選択を行うことができ、
新たにプレビュー画面等のハードウエアを設ける必要が
なくなる。
【0041】また、このプレビュー画面14及び領域選
択部15を一体のタッチパネルとして形成し、ユーザに
よるタッチ操作によって、簡易かつ迅速に所望の領域を
選択できるよう構成することもできる。なお、このタッ
チパネルとしては、例えばパネル面の下部に圧力センサ
を設け、指等の圧力をこの圧力センサで検知するよう構
成することができる。
【0042】さらに、図4(a)に示すように、かかる
プレビュー画面14を外部モニタ40上に表示したり、
領域選択部15としてマウス41を用いることもでき
る。このように外部モニタ40を用いると、プレビュー
画面の空間的・機能的な制約がなくなるため、プレビュ
ー画面を鮮明に表示することが可能となり、またマウス
41を用いると、ワークステーション等で慣れ親しんだ
操作により領域指定を簡単に行うことができる。
【0043】〔実施の形態2〕前述した実施の形態1で
は、ユーザがプレビュー画面上で自ら領域を選択するこ
ととしたが、最近の原稿は、何らかの書式にしたがって
作成される場合が多いため、真に送信すべき情報が、原
稿内の所定の枠線で区切られた領域に限定される場合が
考えられる。特に、原稿の書式内に会社のロゴマーク等
の図形が印刷されているような場合には、圧縮効率の悪
いかかる図形に起因して、通信トラフィック、通信時間
及び通信コストが増加するため、これらの図形はFAX
データの一部として送信すべきではない。
【0044】このように、原稿の書式によっては、ユー
ザ自身が記述する領域がその一部に限られる場合が多
く、このユーザ自身が記述した領域のみを送信すれば足
りることから、この領域を原稿の種別に従って自動的に
選択することができる。
【0045】そこで以下では、原稿の所定の領域の画像
データのみを自動的に部分送信する実施の形態2につい
て説明する。
【0046】図5は、実施の形態2で用いるファクシミ
リ装置50の構成を示す機能ブロック図である。なお、
図1に示すファクシミリ装置10の機能部と同様の機能
部は、同一の番号を付すこととしてその詳細な説明を省
略する。
【0047】同図に示すファクシミリ装置50は、画像
入力部11から入力された画像データの全てをFAXデ
ータとして送信するのではなく、画像データの一部分の
みを送信する点で図1に示すファクシミリ装置10と共
通するが、原稿書式に基づいて領域を自動的に切り出し
て送信する点で図1に示すファクシミリ装置10と異な
る。
【0048】具体的には、このファクシミリ装置50で
は、画像入力部11から取り込んだ画像データから原稿
書式にしたがって相手側に送信する領域を自動的に切り
出し、切り出した画像データを原稿書式を示すデータ
(以下「書式データ」と言う。)とともに相手側に送信
する。
【0049】一方、受信側のファクシミリ装置50で
は、FAXデータを受信した際に、このFAXデータが
書式データを有する場合には、該書式データが示す原稿
書式の画像データを画像データ記憶部53eから取り出
し、この画像データの所定の位置に受信した画像データ
を貼り付けて印刷する。
【0050】このように、このファクシミリ装置50で
は、指定された原稿書式に応じて真に送信すべき領域を
自動的に切り出して部分送信し、受信側のファクシミリ
装置において書式データが示す原稿書式の画像データを
付与することとしている。また、図5に示すように、こ
のファクシミリ装置50は、画像入力部11と、操作パ
ネル12と、制御部53と、画像メモリ16と、印刷部
17と、通信インターフェース部18とを有する。
【0051】制御部53は、ファクシミリ装置50の全
体制御を司り、部分選択処理部53a、テーブル53
b、送信処理部53c、データ圧縮/解凍部13c、受
信処理部53d及び画像データ記憶部53eを少なくと
も有する。
【0052】部分選択処理部53aは、操作パネル12
の部分送信キーが押下された場合に機能発揮し、画像入
力部11から入力した画像データから相手側に送信すべ
き領域を自動的に切り出して送信処理部53cに出力す
る。具体的には、原稿書式と切り出し領域の座標位置
(切出開始位置及び切出終了位置)とを対応づけたテー
ブル53bをあらかじめ記憶しておき、操作パネル12
上で原稿書式が選択されると、テーブル53bから切り
出し領域の座標位置を呼び出して、画像データの切り出
しを行う。
【0053】また、送信処理部53cは、画像入力部1
1から入力した画像データ又は部分選択処理部53aが
自動選択した一部分の画像データを受け取り、データ圧
縮/解凍部13cを用いて該画像データを圧縮した後、
該圧縮した画像データに原稿書式を付与したFAXデー
タを通信インターフェース部18に出力する。このよう
に、この送信処理部53cは、FAXデータに原稿書式
を示す書式データを付与する点で図1に示す送信処理部
13bと異なる。
【0054】また、受信処理部53dは、通信インター
フェース部18が公衆回線網を介して受信したFAXデ
ータを受け取り、データ圧縮/解凍部13cを用いて該
画像データを解凍しつつ、FAXデータが有する書式デ
ータが示す原稿書式の画像データを画像データ記憶部5
3eから取り出し、この原稿書式の画像データに受信し
た画像データを貼り付けて印刷する。
【0055】このように、このファクシミリ装置50
は、原稿書式に基づいて画像入力部11が入力した画像
データから所定の領域の画像データを自動的に切り出
し、切り出した画像データのみを送信するよう構成して
いる。
【0056】次に、図5に示すファクシミリ装置50の
送信処理手順について説明する。図6は、図5に示すフ
ァクシミリ装置50の送信処理手順を示すフローチャー
トである。ユーザが原稿台に原稿をセットし、操作パネ
ル12のテンキーを操作して相手先の電話番号を入力す
るとともに、部分送信キーを操作して部分送信を行うか
否かの選択並びに原稿書式の選択を行うと(S601〜
S602)、画像入力部11により画像データが取り込
まれる(S603)。
【0057】そして、部分送信を行うか否かを判断し
(S604)、部分送信を行う場合には、選択された原
稿書式に対応する切り出し領域の座標位置をテーブル5
3bから取り出し、この座標位置に基づいて該当する領
域の画像データを自動的に切り出す(S605)。
【0058】そして、切り出した画像データを受け取っ
た送信処理部53cは、データ圧縮/解凍部13cを用
いて該画像データを圧縮し(S606)、圧縮データに
書式データを付加してFAXデータを作成して送信する
(S607、609)。
【0059】なお、部分送信を行わない場合には(S6
04)、従来と同様に画像データ全てを圧縮した後、該
圧縮データを含むFAXデータを送信する(S608〜
S609)。
【0060】次に、図5に示すファクシミリ装置50の
受信処理手順について説明する。なお、図7は、図5に
示すファクシミリ装置50の受信処理手順を示すフロー
チャートである。同図に示すように、ファクシミリ装置
50がFAXデータを公衆回線網を介して受信したなら
ば(S701)、該FAXデータに含まれる画像データ
をデータ圧縮/解凍部13cを用いて解凍する(S70
2)。
【0061】そして、FAXデータに書式データが含ま
れているか否かを確認し(S703)、書式データが含
まれている場合には、該書式データが示す原稿書式の画
像データを画像データ記憶部53eから読出し(S70
4)、読み出した画像データに解凍した画像データを貼
り付けて(S705)、印刷処理する。
【0062】なお、FAXデータに書式データが含まれ
ていない場合には、画像データ全体が送信されているこ
とから、解凍した画像データをそのまま印刷処理する
(S706)。
【0063】上述してきたように、実施の形態2では、
画像入力部11から入力画像データから原稿書式に対応
する切り出し領域の画像を自動的に切り出し、切り出し
た画像データのみを送信するよう構成したので、下記に
示す効果が得られる。 1) 通信トラフィック、通信時間及び通信コストの増
加を抑制しつつ、真に必要な情報を効率良く送信するこ
とができる。 2) ユーザの負担を招くことなく、真に必要な情報を
効率良く送信することができる。
【0064】なお、本実施の形態では、受信側におい
て、原稿書式の画像データに受信した画像データを貼り
付けて印刷するよう構成したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、原稿書式の画像データを補完するこ
となく受信した画像データそのものを印刷処理すること
も可能である。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
は、画像データの送信に先だって、該画像データの原稿
イメージをプレビュー表示し、表示した原稿イメージ上
の所望の領域を選択すると、選択した領域の画像データ
のみを宛先装置に送信するよう構成したため、通信トラ
フィック、通信時間及び通信コストの増加を抑制しつ
つ、真に必要な情報を効率良く送信できる。また、原稿
の中の相手側に送信する部分をユーザが自由に選択する
ことができる。
【0066】また、第2の発明は、操作パネルの表示部
に画像データの原稿イメージをプレビュー表示し、該操
作パネルの方向キーを用いて表示部に表示した原稿イメ
ージ上の所望の領域を選択するよう構成したため、通常
ファクシミリ装置が有する操作パネルを用いて原稿イメ
ージの表示及び領域の選択を行うことができ、新たにプ
レビュー画面等のハードウエアを設ける必要がなくな
る。
【0067】また、第3の発明は、タッチパネルで形成
される操作パネルに画像データの原稿イメージをプレビ
ュー表示し、この操作パネルへの接触入力により原稿イ
メージ上の所望の領域を選択するよう構成したため、簡
単かつ迅速な操作で領域を選択することができる。
【0068】また、第4の発明は、外部モニタの表示画
面に画像データの原稿イメージをプレビュー表示し、方
向キーを用いて外部モニタの表示画面に表示した原稿イ
メージ上の所望の領域を選択するよう構成したため、プ
レビュー表示する画面を鮮明かつ大型なものにすること
ができる。
【0069】また、第5の発明は、外部モニタの表示画
面に画像データの原稿イメージをプレビュー表示し、マ
ウスを用いて外部モニタの表示画面に表示した原稿イメ
ージ上の所望の領域を選択するよう構成したため、ワー
クステーション等で慣れ親しんだ操作によって領域を選
択することができる。
【0070】また、第6の発明は、画像データの送信に
先だって、該画像データから所定の領域の画像データを
原稿の書式に基づいて自動的に切り出し、切り出した画
像データを宛先装置に送信するよう構成したため、通信
トラフィック、通信時間及び通信コストの増加を抑制し
つつ、真に必要な情報を効率良く送信することができ
る。ため、ユーザの負担を招くことなく、真に必要な情
報を効率良く送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1で用いるファクシミリ装置の構
成を示す機能ブロック図である。
【図2】 図1に示すファクシミリ装置の送信処理手順
を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示すファクシミリ装置の上面外観図及
び原稿の一例を示す説明図である。
【図4】 図1に示すプレビュー画面を外部モニタに表
示する場合を示す説明図である。
【図5】 実施の形態2で用いるファクシミリ装置の構
成を示す機能ブロック図である。
【図6】 図5に示すファクシミリ装置の送信処理手順
を示すフローチャートである。
【図7】 図5に示すファクシミリ装置の受信処理手順
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置 11 画像入力部 12 操作パネル 12a テンキー 12b 部分送信キー 13 制御部 13a 部分選択処理部 13b 送信処理部 13c データ圧縮/解凍部 13d 受信処理部 14 プレビュー画面 15 領域選択部 16 画像メモリ 17 印刷部 18 通信インターフェース部 30 原稿 31 原稿台 33 選択領域 40 外部モニタ 41 マウス 50 ファクシミリ装置 53 制御部 53a 部分選択処理部 53b テーブル 53c 送信処理部 53d 受信処理部 53e 画像データ記憶部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を読み取った画像データを指定され
    た宛先装置に送信するファクシミリ装置において、 前記画像データの送信に先だって、該画像データの原稿
    イメージをプレビュー表示する表示手段と、 前記表示手段がプレビュー表示した原稿イメージ上の所
    望の領域を選択する領域選択手段と、 前記領域選択手段が選択した領域の画像データを前記宛
    先装置に送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 イメージデータを表示し得る表示部及び
    該表示部上の位置指示を行う方向キーを少なくとも有す
    る操作パネルをさらに具備し、 前記表示手段は、前記操作パネルの表示部に前記画像デ
    ータの原稿イメージをプレビュー表示し、前記領域選択
    手段は、前記操作パネルの方向キーを用いて該操作パネ
    ルの表示部にプレビュー表示した原稿イメージ上の所望
    の領域を選択することを特徴とする請求項1記載のファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】 イメージデータの表示並びにパネル面の
    押下による位置指示が可能なタッチパネルで形成された
    操作パネルをさらに具備し、 前記表示手段は、前記操作パネルに前記画像データの原
    稿イメージをプレビュー表示し、前記領域選択手段は、
    前記操作パネルのパネル面の押下による位置指示により
    該操作パネルに表示した原稿イメージ上の所望の領域を
    選択することを特徴とする請求項1記載のファクシミリ
    装置。
  4. 【請求項4】 外部モニタ並びに該外部モニタの表示画
    面上の位置指示を行う方向キーをさらに具備し、 前記表示手段は、前記外部モニタの表示画面に前記画像
    データの原稿イメージをプレビュー表示し、前記領域選
    択手段は、前記方向キーを用いて前記外部モニタの表示
    画面に表示した原稿イメージ上の所望の領域を選択する
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 外部モニタ並びに該外部モニタの表示画
    面上の位置指示を行うマウスをさらに具備し、 前記表示手段は、前記外部モニタの表示画面に前記画像
    データの原稿イメージをプレビュー表示し、前記領域選
    択手段は、前記マウスを用いて前記外部モニタの表示画
    面に表示した原稿イメージ上の所望の領域を選択するこ
    とを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 原稿を読み取った画像データを指定され
    た宛先装置に送信するファクシミリ装置において、 前記画像データの送信に先だって、該画像データから所
    定の領域の画像データを前記原稿の書式に基づいて自動
    的に切り出す切出手段と、 前記切出手段が切り出した画像データを前記宛先装置に
    送信する送信手段と、 を具備したことを特徴とするファクシミリ装置。
JP10269729A 1998-09-24 1998-09-24 ファクシミリ装置 Pending JP2000101757A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8508806B2 (en) 2006-03-30 2013-08-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Communication device capable of displaying preview of transmission data

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