JP2000101352A - 周波数二逓倍器の多段化方法及び多段型周波数逓倍器 - Google Patents

周波数二逓倍器の多段化方法及び多段型周波数逓倍器

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JP2000101352A
JP2000101352A JP11250973A JP25097399A JP2000101352A JP 2000101352 A JP2000101352 A JP 2000101352A JP 11250973 A JP11250973 A JP 11250973A JP 25097399 A JP25097399 A JP 25097399A JP 2000101352 A JP2000101352 A JP 2000101352A
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Masahiro Kiyokawa
雅博 清川
G Stubbs Malcolm
ジー. スタッブズ マルコム
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UK Government
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Communications Research Centre Canada
UK Government
Communications Research Laboratory
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
    • H03B19/00Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source
    • H03B19/06Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source by means of discharge device or semiconductor device with more than two electrodes
    • H03B19/14Generation of oscillations by non-regenerative frequency multiplication or division of a signal from a separate source by means of discharge device or semiconductor device with more than two electrodes by means of a semiconductor device
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P5/00Coupling devices of the waveguide type
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03BGENERATION OF OSCILLATIONS, DIRECTLY OR BY FREQUENCY-CHANGING, BY CIRCUITS EMPLOYING ACTIVE ELEMENTS WHICH OPERATE IN A NON-SWITCHING MANNER; GENERATION OF NOISE BY SUCH CIRCUITS
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  • Microwave Amplifiers (AREA)
  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した出力レベルを保持した状態で基本周
波数の信号を連続的に二逓倍してゆくことにより、高速
大容量通信システムやマイクロ波およびミリ波レーダに
使用できる周波数の信号が得られるようにする。 【解決手段】 対向する方向で見た場合に中間の高調波
周波数でインピーダンス整合を達成するよう選択された
電気パラメータを有する伝送線路を備える段間ネットワ
ーク20,30を介して、周波数二逓倍用の三端子トラ
ンジスタデバイスであるトランジスタ16,26,36
を多段接続することで、入力ネットワーク10から出力
ネットワーク40より取り出すまで、基本周波数f0
第2高調波2f0 、第4の高調波4f0 、そして第8の
高調波8f0 に対してインピーダンス整合を行えるよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振器の出力周波
数を逓倍するための方法および装置に関し、特に、マイ
クロ波およびミリ波周波数帯域の周波数源を提供するた
めの周波数二逓倍器の縦続接続に関する。
【0002】
【従来の技術】活発化しているKa帯域における高デー
タレートの無線通信システムは、高安定、低位相雑音の
信号源を必要としており、位相同期発振器(PLO)が
有望な候補と考えられている。しかし、ミリ波PLOの
構成では、複数の無線周波数(RF)コンポーネントか
らなる複雑な回路を必要とし、しばしば大げさなパッケ
ージングや高DC電力消費と共に全体的なコスト高を引
き起こすことになる。最近では、低コストのICからな
る低GHzシンセサイザ信号源を利用するためにミリ波
注入同期発振器が研究されており、例えば「Kamog
awa et al.,“Injection−loc
ked oscillator chain:a po
ssible solution to millim
eter−wave MMIC synthesize
rs,”1996 IEEE MTT−S Sympo
sium Digest,pp.517−520」、
「Suematsu,et al.,“Millime
ter−wave HBT MMIC synthes
izers using sub−harmonica
lly injection−locked osci
llators,”1997 IEEE GaAs I
C Symposium Digest,pp.271
−274.」に報告されている。
【0003】高逓倍次数を用いるこれらの方法は、より
高い性能を得るための魅力的な手段でもある。周波数逓
倍に対する位相雑音劣化がf2 に従って変化し、一方マ
イクロ波及びミリ波発振器の位相雑音がf4 −f5 に従
って劣化することが、「Isota et al.,
“Overview of millimeter−w
ave monolithic circuits,”
27th European Microwave C
onference Proceedings,pp.
1316−1322(Sept.1997)」に報告さ
れている。
【0004】ミリ波PLOの代わりとしては、従来はマ
イクロ波PLOに後続して周波数逓倍器が使用されてい
た。より高次の逓倍を達成するために、周波数逓倍器は
しばしば一連の周波数二逓倍器で構成される。周波数二
逓倍は高い変換効率を持つため好適であるからである。
そうした逓倍器においては、従来は周波数変換デバイス
としてダイオードが使用され、二逓倍器の間に駆動電力
増幅器を設けて周波数逓倍に伴う変換損失を補償するこ
とが必要であった。
【0005】電界効果トランジスタ(FET)などのト
ランジスタを用いることにより変換利得を得ることがで
きるが、「H.Wang,et al.,“A W−b
and source module using M
MIC’s,”IEEE Trans.Microwa
ve Theory Tech.,Vol.MTT−4
3,No.5,pp.1010−1016,May 1
995」に報告されるように、小電力デバイスが使用さ
れるミリ波周波数など高周波数範囲では段間増幅器が必
要とされた。
【0006】デバイスの能力や動作周波数によっては、
駆動増幅器を用いず縦続接続された周波数二逓倍器が、
「Ninomiya et al.,“60−GHz
transceiver for high−spee
d wireless LAN system,”19
96 IEEE MTT−S SymposiumDi
gest,pp.1171−1174」、「濱田等“周
波数逓倍器を用いた60GHz帯位相同期発振器”19
97年電子情報通信学会春季総合大会C−2−45」に
報告されている。
【0007】しかし、これらのシステムでは、各段は、
入出力インピーダンスが各周波数で50Ωに整合した独
立した回路であった。
【0008】従来技術に従う縦続接続された周波数二逓
倍器の構成は図1に示すとおりである。初段の周波数二
逓倍器1は、連続接続した、基本波周波数信号に対する
50Ωの整合を行うための第1入力整合ネットワーク1
a、第1トランジスタ1b、基本波周波数を抑圧するた
めの第1四分の一波長開放端スタブ1c、第2高調波周
波数信号に対する50Ωの整合を行うための第1出力整
合ネットワーク1dを含んでいる。第2段の周波数二逓
倍器2は、連続接続した、第2高調波周波数信号に対す
る50Ωの整合を行うための第2入力整合ネットワーク
2a、第2トランジスタ2b、第2高調波周波数を抑圧
するための第2四分の一波長開放端スタブ2c、第4高
調波周波数信号に対する50Ωの整合を行うための第2
出力整合ネットワーク2dを含んでいる。Kawaka
mi、Kudoによる1988年6月28日発行の米国
特許第4,754,229号では、図1に示すのと同様
の構成要素を有する整合回路のマイクロ波設計を記載し
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図1の構成は、各段が
独立に設計され、各段の対応する周波数に対して50Ω
終端への整合を行うように各段の入出力インピーダンス
が整合される、縦続接続された周波数二逓倍器からな
る。したがって、各入出力インピーダンス整合ネットワ
ークでは50Ωへの整合のために異なるスタブが必要で
ある。比較的小電力のデバイスが用いられているため、
電力レベルは高くても約0dBmである。駆動電力レベ
ルを向上させるために中電力トランジスタを使用する
と、周波数帯域幅が狭くなってしまう。これは、元来比
較的低い中電力トランジスタの入力抵抗が、しばしば、
基本波周波数を抑圧するための四分の一波長開放端スタ
ブによって更に低下させられるため、50Ωに対して更
に高い変換比が必要となるためである。例えば、Nor
throp Grumman社製 GaAs系 500
μm PHEMT は約5Ωの入力抵抗を示すため、5
0Ωに対する変換比は約10である。四分の一波長開放
端スタブの影響でこの比は等価的に更に高くなる。その
ような大きな比の場合に、尤もらしい帯域幅を保ちなが
ら回路を50Ωに終端させるためには、インピーダンス
整合回路を追加する必要がでてくる。
【0010】本発明の目的は、低周波数マイクロ波帯域
における発振器の出力周波数を逓倍する方法および装置
を提供することである。
【0011】本発明の他の目的は、マイクロ波およびミ
リ波周波数帯域において高安定、低位相雑音の局部発振
源を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】したがって、本発明の一態様に従えば、周
波数逓倍方法であって、(a)基本波周波数成分f0
有する入力信号を受信し、(b)前記基本波周波数成分
に整合する入力インピーダンスを提供し、(c)入力信
号から出力周波数成分2n 0 を有する出力信号を生成
するために、連続したn個の周波数二逓倍動作を実行
し、k番目(k≦n)の二逓倍動作として示す各周波数
二逓倍動作は、入力周波数成分2(k-1) 0 を有するk
番目の入力信号を受信し、2k 0 の高調波周波数成分
を有するk番目の中間信号をk番目の入力信号から生成
し、中間信号から入力周波数成分2(k-1) 0 を抑圧
し、(d)各一対の連続するk番目と(k+1)番目の
周波数二逓倍動作間において、高調波周波数成分2k
0 に対する段間インピーダンス整合を提供し、(e)出
力周波数成分2n 0 に整合する出力インピーダンスを
提供する工程を備えることを特徴とする、周波数逓倍方
法が提供される。好ましくは、少なくとも一つも二逓倍
動作工程が、前記入力信号を受信する工程の後に信号安
定化工程をさらに含んでいると良い。
【0013】本発明の他の態様に従えば、多段型周波数
逓倍器における周波数二逓倍段であって、(a)入力周
波数成分f0 を有する入力信号を受信し、当該基本波周
波数成分に対するインピーダンス整合を提供する入力ネ
ットワークと、(b)入力信号から出力周波数成分2n
0 を有する出力信号を生成するためのn個の周波数二
逓倍器(ここで、k番目(k≦n)の二逓倍器として示
す各周波数二逓倍器は、入力周波数成分2(k-1) 0
有するk番目の入力信号を受信し、また、当該入力信号
から2k 0 高調波周波数成分を有するk番目の中間信
号を生成するための手段と、中間信号から当該入力周波
数成分を抑圧する手段と、から構成される。)と、
(c)各一対の隣接するk番目と(k+1)番目の周波
数二逓倍器間に位置し、高調波周波数成分2k 0 に対
する段間インピーダンス整合を提供するための(n−
1)個の段間ネットワークと、(d)出力周波数成分2
n 0 に対するインピーダンス整合のための出力ネット
ワークと、を連続して配置することで構成されることを
特徴とする、多段型周波数逓倍器が提供される。
【0014】本発明の態様として、n=2の場合、基本
波周波数信号が入力ネットワーク手段に印加される時、
出力ネットワーク手段から第4高調波周波数信号が提供
される。また、他の態様として、n=3の場合、基本波
周波数信号が入力ネットワーク手段に印加される時、出
力ネットワーク手段から第8高調波周波数信号が提供さ
れる。
【0015】上記した本発明の態様において、周波数二
逓倍器は三端子トランジスタデバイスからなり、トラン
ジスタは電界効果トランジスタ(FET)、高電子移動
度トランジスタ(HEMT)のいずれでもよい。さらに
好ましくは、抑圧手段は、最も効果的な周波数抑圧を提
供するのに適切な電気長だけトランジスタデバイス出力
端子から離れて位置した、四分の一波長開放端スタブで
ある。実際には、多くの場合、電気長は実質的に0であ
る。また実用上は、伝送線路はマイクロストリップ線路
であって、互いに対向する方向から見て実質的に同じ値
と反対の極性を持つ、一組の反射係数を成すことにより
共役段間インピーダンス整合を達成するよう選択され
た、特性インピーダンスと電気長を含む電気パラメータ
を有する。特性インピーダンスを実質的に50Ωに選択
することも可能である。本発明の他の態様として、更
に、安定化手段を入力ポートに備えるものとし、これを
シャント抵抗で構成すれば好適である。
【0016】本発明は駆動増幅器を二逓倍器間に設ける
必要なく多段型周波数逓倍器内に段間整合を提供する。
本発明の一つの利点は、インピーダンス整合のためのス
タブが除去されるために回路トポロジーが簡素化される
ことであり、結果として回路全体のサイズの縮小にもな
る。他の利点は、縦続接続二逓倍器が中電力三端子トラ
ンジスタを使用する時、帯域幅を狭めることなく駆動電
力レベルを増加することが可能であり、それにより局部
発振器から要求される出力電力レベルを安定させること
ができることである。本発明の装置および方法は、マイ
クロ波およびミリ波レーダにおける高速大容量通信シス
テムにおいて特に有用に使用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2(a)は本発明に従う二個の
段間ネットワークを用いた三段周波数逓倍器構成の動作
原理を示すブロック図である。逓倍器は、連続した配置
で、入力ネットワーク10,第1トランジスタ16,第
1段間ネットワーク20,第2トランジスタ26,第2
段間ネットワーク30,第3トランジスタ36および出
力ネットワーク40を含んでいる。四個のネットワーク
は、各々相当する周波数、つまり、基本波周波数f0
第2高調波2f0 、第4高調波4f0 、そして第8高調
波8f0 に対してインピーダンス整合を行う。
【0018】一般的に、多段型周波数逓倍器はn個の周
波数逓倍器を含むものとして、また入力信号から出力信
号成分2n 0 を生成するものとして記載される。各周
波数逓倍器はk番目(k≦n)の二逓倍器として示さ
れ、2(k-1) 0 の入力周波数成分を有すk番目の入力
信号を受信し、その信号から2k 0 の高調波周波数成
分を有するk番目の中間信号を生成する。
【0019】図2(b)は図2(a)の構成において使
用される段間ネットワーク20、30の各々の実施形態
の要素を示す図である。そうした段間ネットワークは、
主要入力信号成分を抑圧する四分の一波長(λ/4)開
放端スタブ1を備え、スタブ1はDCブロックキャパシ
タ3を含む伝送線路2に接続している。次段の二逓倍器
の入力抵抗が0に近いか負の時、周波数二逓倍トランジ
スタデバイス6のゲート5に接続するシャント抵抗4が
安定化に使用される。トランジスタデバイス6は、第2
高調波周波数を生成する目的でその非線形性を利用する
ようにバイアスされた三端子トランジスタである。本実
施形態ではトランジスタデバイス6は電界効果トランジ
スタ(FET)または高電子移動度トランジスタ(HE
MT)であるが、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ
(HBT)などの他の種類のトランジスタも使用するこ
とができる。二つの連続するトランジスタデバイス間の
インピーダンス整合は、必要な共役段間インピーダンス
整合を提供するために伝送線路2の適切な特性インピー
ダンスとその電気長を選択することにより行われる。本
実施形態では、伝送線路2はマイクロストリップ線路で
あるが、コプレーナ線路などの他の伝送線路も用いるこ
とができる。
【0020】開放端スタブ1の方向にはさほど重要性は
ないが、インピーダンス整合のためのスタブ1は図中上
向きに図示されているのに対し、入力信号の抑圧のため
のスタブは下向きに図示されている。ここでは開放端ス
タブは開放回路で終わる伝送線路セクションとして定義
されている。
【0021】また図2(b)には先行トランジスタ6′
と開放端スタブ1の間に位置する伝送線路セクション7
が示され、入力信号抑圧スタブが先行トランジスタ6′
のドレイン8から距離を隔てて位置していることを示し
ている。しかし、この伝送線路セクション7は全ての実
施形態で必ずしも必要とされない。多くの場合、図3に
示す実施形態のように、先行トランジスタ6′のドレイ
ン8に可能な限り近く開放端スタブ1を位置させること
で良好に動作する。この伝送線路セクション7を含む二
個の連続するトランジスタ6′、6の間の全体の回路は
段間ネットワーク20として動作する。図2(a),
(b)の段間ネットワーク20は、図1に示す入出力ポ
ート整合ネットワーク1d、2aに代わるものである。
【0022】この構成は(中)電力用トランジスタを用
いる周波数二逓倍器を使用して可能であり、これにより
連続段で変換利得を生じ、十分に高レベルで駆動電力を
保持することができる。それは、位相同期ループ発振器
の出力周波数を逓倍して、マイクロ波およびミリ波周波
数帯域において高安定かつ低位相雑音の局部周波数源を
提供するために有用である。この装置は、電圧制御され
た発振器の出力周波数を逓倍して、マイクロ波およびミ
リ波周波数帯域においてレーダ送信機からの出力信号を
提供するためにも有用である。
【0023】好適な実施形態において、安定化手段とし
て、トランジスタ6のゲート側に位置するシャント抵抗
4を使用する効果が試された。二つの周波数帯域、7.
5/15GHz、15/30GHzに対して単独段の周
波数二逓倍器が設計され作製された。伝送線路やキャパ
シタなど他のネットワーク要素と共に単一の半導体ウエ
ファ上で、シャント抵抗がモノリシックにトランジスタ
デバイス、ここではHEMTに一体化されている。例え
ば、7.5/15GHz二逓倍器においては、幅30ミ
クロン、長さ100ミクロンの抵抗金属薄膜を使用して
500Ωの抵抗が作製されている。この抵抗は次のキャ
パシタと「ヴィア」ホールによって接地分流されてい
る。このシャント抵抗はゲートからデバイスへ向けて見
て振幅の反射係数を0.876まで減少させることが判
明している。そして、共役インピーダンス整合を得るよ
うに入力整合ネットワークが設計されている。本設計を
用いることで、周波数逓倍器の動作において実験的に発
振は全く観測されなかった。このように、これらの回路
は良く安定化されている。
【0024】図3は本発明に従う三段周波数逓倍器構成
の実施形態を示す図である。この構成は、基本波周波数
に対する入力ポート整合ネットワーク10、それぞれ第
2および第4高調波周波数に対する第1および第2段間
整合ネットワーク20、30、および第8高調波周波数
に対する出力ポート整合ネットワーク40からなる。開
放端スタブ19、49はそれぞれ入力ポート整合ネット
ワーク10および出力ポート整合ネットワーク40に対
して使用される。図2(b)に示すシャント抵抗4はこ
の実施形態では使用されない。段間伝送線路に対して5
0Ωの特性インピーダンスが用いられる。
【0025】キャパシタ23、33の値は、考慮されて
いる無線周波数に対して短絡に近くなるように選択され
る。本実施形態では、伝送線路幅に相当する大きさであ
ることから、10pFのチップキャパシタが使用されて
いる。そのインピーダンスは基本波周波数に対して数Ω
であるが(より高次の高調波に対してはインピーダンス
は0Ωに近くなる)、その効果は設計で考慮されてい
る。スタブ21、31の長さは、相当する波長(それぞ
れ第2および第4高調波)のほぼ四分の一である。ここ
で「波長」は実効波長、つまりマイクロストリップ線路
の幾何学的な構造を考慮した波長を示すのに使用されて
いる。
【0026】効率的な周波数二逓倍を達成するために、
第1,第2,第3トランジスタ16,26,36はフォ
ワードコンダクションポイントかピンチオフ付近にバイ
アスされ、デバイスは半波整流器として使う。より少な
いDC電力消費のために、また比較的低周波の高調波成
分が増幅されないようにするために、ピンチオフバイア
ス動作が採用される。各トランジスタ16,26,36
のゲートバイアス電圧がピンチオフ以下に保たれる時、
ソースとドレインの間のチャネルが完全にブロックされ
て、各ドレイン−ソースチャネルには電流が流れない。
その時、正弦波入力信号があれば、各トランジスタ1
6,26,36は駆動波形の正の半周期においてのみO
N状態になり、よって第2高調波周波数成分が効率よく
発生する。
【0027】好適な実施形態においては、本装置は金属
キャリア上に搭載された厚さ250μmのアルミナ基板
上のマイクロストリップ線路を含んでいる。使用される
中電力のデバイスは、第1段二逓倍器用として市販の6
00μm MESFETのFujitsu(登録商標)
FSX52X、第2および第3段用にNorthrop
Grumman社製 GaAs系 500μm PH
EMTである。この設計は、入射波に対する反射波の比
により定義される小信号散乱パラメータ(Sパラメー
タ)に基づいている。
【0028】例えば、入力ポートと出力ポートからなる
2ポートネットワークの場合、散乱パラメータS11は入
力ポートにおける入射波に対する反射波の比として定義
され、この時出力ポートは伝送線路の特性インピーダン
スに終端される。同様に、他の散乱パラメータS22も、
入力ポートが伝送線路の特性インピーダンスに終端され
る時出力ポートにおける入射波に対する反射波の比とし
て定義される。これらのパラメータは、非線形現象が支
配的になる大信号動作に比してしばしば「小信号」と称
される。逓倍器は非線形動作を利用しているが、デバイ
スの大信号特性が未知の場合には、その設計のために、
予備的なアプローチとして小信号Sパラメータがしばし
ば使用される。各トランジスタデバイスの出力側では、
各段への入力周波数信号を抑圧するために四分の一波長
開放端スタブが配置される。各トランジスタデバイスは
効率的な第2高調波の生成のためにピンチオフでバイア
スされる。四分の一波長開放端スタブがトランジスタデ
バイスの出力側に接続されているため、ゲートからトラ
ンジスタに向けて見た、入力周波数に対するS11は、以
下の式に従ってS11′に変化する。
【0029】S11′=S11+Δ Δ=S1221ΓL /(1−S22ΓL ) ΓL =−exp(−j2θ)
【0030】ここでθはドレインから四分の一波長開放
端スタブの位置までの電気長である。角度arg(Δ)
がarg(S11)に近いような場合には、振幅|S11
|は最大になる。この振幅は、入力抵抗が比較的小さ
く、したがって|S11|が比較的大きい中電力のFET
に対して1に近いかそれ以上になり得る。例えば、FS
X52Xの|S11|は基本波周波数f0 = 3.5GHz
において0.871であり、電気長θが実質的に0のと
き|S11′|は0.949に増加する。同様にNort
hrop Grumman社製 500 μm PHE
MTの|S11|は第2高調波周波数2f0 =7GHzに
おいて0.937であるが、一方|S11′|は1.00
3となる。同じデバイスの第4高調波周波数4f0 =1
4GHzにおける|S11|は0.921であり、その|
11′|は1.054である。
【0031】一方、先行のデバイスに対する|S22|は
1より十分に小さいが、|S11|とは顕著には異ならな
い。Northrop Grumman社製 500
μmPHEMTの|S22|は7GHzで0.782、1
4GHzでは0.839である。したがって、本実施形
態においては、振幅をそのままにしておき、50Ωの特
性インピーダンスの伝送線路とDCブロックキャパシタ
からなる各段間セクションの適切な電気長を選択するこ
とにより、各々の反射係数の位相が整合される。上記S
パラメータは、トランジスタデバイスの各タイプの典型
的な測定データに基づいているが、パラメータは各タイ
プについていくつかのデバイスを測定することにより獲
得したものである。
【0032】また、自動メカニカルチューナーを用いる
ことでNorthrop Grumman社製デバイス
の大信号特性評価を行った。入出力端子にチューナーを
セットし、大信号入射波が印加されている状態でチュー
ナーを変化させた。このようにして、第2高調波が最も
効率よく発生するように入出力インピーダンスを調整し
た。最適インピーダンスに対応するように評価された1
4GHzに対する大信号S11及びS22の大きさは小信号
パラメータの場合より小さいことがわかった。これは安
定化の点において好都合な条件である。
【0033】電気長θの0以外の適切な値とは、入力周
波数成分2(k-1) 0 を最も効率良く抑圧し、高調波周
波数成分2k 0 を最も効率よく生成するような値であ
る。これは下記の文献に記述されているようなアプロー
チ(研究方法)を用いてなされている。「C.Raus
cher, “High−frequency dou
bler operation of GaAs fi
eld−effecttransistors,” I
EEE Trans. MicrowaveTheor
y Tech., vol. MTT−31, pp.
462−473, June 1983.」しかしなが
ら実施する際には、ピンチオフ動作の場合、実質的に0
の値のθが適切であることがわかっている。これは、入
力周波数成分に対してドレインが短絡回路になることを
意味する。
【0034】以下に、k番目および(k+1)番目のデ
バイスの間の伝送線路セクションの特性インピーダンス
および電気長に関して、伝送線路セクションの適切な電
気パラメータを決定するための一般的な式をあげる。高
調波周波数2k 0 (ここで、f0 は基本波周波数)に
対するk番目のデバイスの出力インピーダンスがRk
jXk で表され、同じ周波数に対する(k+1)番目の
デバイスの入力インピーダンスがRk+1 +jXk+1 で表
されるとすると、適切な特性インピーダンスZ k,k+1
そしてk番目および(k+1)番目のデバイスの間の電
気長Lk,k+1 は以下のように表される。
【0035】(Zk,k+1 2 =(Xk 2 k+1 −Xk+1
2 k )/(Rk −Rk+1 )+Rkk+1k,k+1 =(λg /2π)arctan{(Rk −Rk+1 )Z
k,k+1 /(Rk k+1−Xk k+1 )}
【0036】ここでλg は有効波長である。「arct
an」は周期πの周期的関数であるので、正の値が想定
される場合は0からπまでの値を取り、結果としてL
k,k+1は大きくてもλg /2である。Zk,k+1 の値とし
ては実数が想定されているため、これらの式は第一式右
辺が正のときにのみ解を持つ。例えばNorthrop
Grumman社製PHEMT デバイスの14GHz
における場合、この値は負になる。このため、本実施形
態においては位相のみ共役的に整合をとったのである。
【0037】段間ネットワークのパラメータが上記のよ
うに選択されると、回路は高調波周波数2k 0 に対
して共役的に整合される。段間ネットワーク上の点から
n番目のデバイスに向けて見たインピーダンスがZ
out,k と表されるとすると、ネットワークから(k+
1)番目のデバイスに向けたインピーダンスはZin,k+1
と表され、こうして整合条件はZout,k =(Zin,k+1
* で表される。これは段間ネットワーク上のいずれの点
においても有効である。反射係数を用いて表現する場合
は、S22,k=(S11,k+1* となる。極性表現において
は、|S22,k|=|S 11,k+1|、arg(S22,k)=−
arg(S11,k+1)となる。
【0038】上記により一般的なアプローチが得られる
としても、好適な実施形態は位相共役条件arg(S
22,k)=−arg(S11,k+1)のみが有効であるように
設計されている。言い換えると、対向する方向から見た
反射係数の位相は同じ値で反対の極性を有している。Z
k,k+1 の振幅は50Ω、長さはL1,2 =0.310
λg、L2,3 =0.137λg として選択される。MI
C作製の都合のため、第2段間ネットワークに余分の
0.5λg の長さのセクションが付加されている。
【0039】試験の目的で、基本波周波数に対する入力
整合ネットワークおよび上述のような二個の段間整合ネ
ットワークにより、二段の周波数二逓倍回路を持つ周波
数四逓倍器の実施例(図示せず)が構成された(ここで
第二段間回路はその機能を有しない)。二段の周波数二
逓倍器回路には、出力ポート上に基本波周波数抑圧スタ
ブのみ設けられている。二逓倍回路を試験する間、二つ
の回路の間に位相シフタを設け、位相を機械的に変化さ
せた。図4に示すように、第4高調波電力は180度の
周期で9dB変化した。ここで、基本波周波数は3.6
GHz、入力電力は6dBmである。最高レベルより1
dB低い出力電力を与える角度の間の位相差は25度で
あった。この位相変化に対し比較的敏感でない特徴は、
設計上好都合である。
【0040】段間インピーダンス整合を取り込んで試験
された四逓倍器の実施例の出力周波数は14.25GH
zであった。測定された第4高調波出力電力およびこの
四逓倍器の変換利得は図5に入力電力の関数として示さ
れている。入力電力−1dBmに対して最大変換利得1
3.8dBが得られた。図6は第4高調波電力を基本波
周波数の関数として示している。ここで、入力電力は
1.5dBmである。出力電力は測定系の周波数依存性
の影響を受けている。測定系を較正することでこの変動
は小さくなる。不要な高調波は、図7に示すように、第
2(−27dBc)および第5(−35dBc)の高調
波を除き、第4高調波に比して−40dBcよりも低い
値に抑圧された。ここで、図面上部に示されるように、
縦軸のスケールは一目盛あたり10dBである。この二
段周波数逓倍器は出力整合回路が省略されているにも拘
わらず、良好な特性を示した。上記のような出力整合ス
タブを追加することで更に特性が良くなることが期待さ
れる。
【0041】第3トランジスタデバイス及び第8高調波
に対する出力ポート整合ネットワークをこの四逓倍器に
組み合わせると、三段逓倍器が得られる。この回路の測
定された第8高調波出力電力の入力電力に対する特性が
図8に示されている。好適な逓倍器では入力電力−3d
Bmに対する最大変換利得6.1dBが示されている。
入力電力0dBmに対して出力電力4.3dBmが得ら
れた。入力電力が2dBmの場合、全DC消費電力は2
57mWであった。第3トランジスタデバイスへの入力
電力は10dBm以上であるため、第3周波数逓倍に関
するネットワーク、すなわち、第2段間ネットワークお
よび出力整合ネットワークは、小信号Sパラメータを用
いた設計によっては、適切には実現されていない。大信
号パラメータを取り込むことにより、性能が更に向上す
ることが期待される。
【0042】もちろん、本発明の精神および範囲から逸
脱することなく上述の発明の特定の実施形態にさまざま
な変更や改造を行うことも可能であり、発明の精神およ
び範囲は請求項に規定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】二個の周波数二逓倍段からなる、従来の周波数
逓倍器を示す図である。
【図2】(a)本発明に従う二個の段間ネットワークを
用いた三段周波数逓倍器の構成を示すブロック図であ
る。 (b)図2(a)の構成で使用される各段間ネットワー
クの要素を示す図である。
【図3】図2に示す三段周波数逓倍器の回路図である。
【図4】本発明に従う四逓倍器における、角度に対する
測定した第4高調波出力電力をグラフに示した図であ
る。
【図5】本発明に従う四逓倍器における、入力電力に対
する測定した第4高調波出力電力及び変換利得をグラフ
に示した図である。
【図6】本発明に従う四逓倍器における、入力電力が
1.5dBmの時の基本波周波数に対する測定した第4
高調波出力電力をグラフに示した図である。
【図7】本発明の二段逓倍器の実施形態における不要な
高調波の抑圧をグラフに示した図である。
【図8】図3の三段逓倍器に対する、入力電力に対する
第8高調波出力電力及び変換利得をグラフに示した図で
ある。
【符号の説明】
10 入力ネットワーク 16 第1トランジスタ 20 第1段間ネットワーク 26 第2トランジスタ 30 第2段間ネットワーク 36 第3トランジスタ 40 出力ネットワーク
フロントページの続き (71)出願人 599126408 ハー マジェスティ ザ クウィーン イ ン ライト オブ カナダ アズ リプレ ゼンティド バイ ザ ミニスター オブ インダストリィ スルー ザ コミュー ニケイションズ リサーチ センター Her Majesty the Que en in Right of Cana da as Represented b y the Minister of I ndustry through the Communications Res earch Centre カナダ国、オタワ オウエン ケイ2エイ チ 8エス2、 ボックス 11490 ステ イション エイチ、 カーリング アヴェ ニュ 3701 (72)発明者 清川 雅博 東京都小金井市貫井北町4−2−1 郵政 省通信総合研究所内 (72)発明者 マルコム ジー. スタッブズ カナダ国、オタワ オウエン ケイ2エイ チ 8エス2、 ボックス 11490 ステ イション エイチ、 カーリング アヴェ ニュ 3701 コミューニケイションズ リ サーチ センター内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数二逓倍器の多段化方法であって、
    (a)基本波周波数成分f0 を有する入力信号を受信
    し、(b)前記基本波周波数成分に整合する入力インピ
    ーダンスを提供し、(c)入力信号から出力周波数成分
    n 0 を有する出力信号を生成するために、連続した
    n個の周波数二逓倍動作を実行し、k番目(k≦n)の
    二逓倍動作として示す各周波数二逓倍動作は、 入力周波数成分2(k-1) 0 を有するk番目の入力信号
    を受信し、 2k 0 の高調波周波数成分を有するk番目の中間信号
    をk番目の入力信号から生成し、 中間信号から入力周波数成分2(k-1) 0 を抑圧し、
    (d)各一対の連続するk番目と(k+1)番目の周波
    数二逓倍動作間において、高調波周波数成分2k 0
    対する段間インピーダンス整合を提供し、(e)出力周
    波数成分2n 0 に整合する出力インピーダンスを提供
    する工程を備えることを特徴とする、周波数二逓倍器の
    多段化方法。
  2. 【請求項2】 前記周波数二逓倍動作の少なくとも一つ
    は三端子トランジスタデバイスを用いることによって実
    行することを特徴とする請求項1に記載の周波数二逓倍
    器の多段化方法。
  3. 【請求項3】 前記入力周波数を抑圧する工程は、四分
    の一波長開放端スタブにより実行されることを特徴とす
    る請求項1に記載の周波数二逓倍器の多段化方法。
  4. 【請求項4】 前記共役段間インピーダンス整合は、高
    調波周波数で互いに対向する方向から見た場合反対の位
    相を有する一組の反射係数を提供するよう設定された電
    気パラメータを有する伝送線路により提供されることを
    特徴とする請求項1に記載の周波数二逓倍器の多段化方
    法。
  5. 【請求項5】 前記一組の反射係数は実質的に同じ大き
    さを有することを特徴とする請求項4に記載の周波数二
    逓倍器の多段化方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも一つも二逓倍動作工程は、前
    記入力信号を受信する工程の後に信号安定化工程をさら
    に含むことを特徴とする、請求項1に記載の周波数二逓
    倍器の多段化方法。
  7. 【請求項7】 周波数二逓倍器を多段型周波数逓倍器で
    あって、(a)入力周波数成分f0 を有する入力信号を
    受信し、当該基本波周波数成分に対するインピーダンス
    整合を提供する入力ネットワークと、(b)入力信号か
    ら出力周波数成分2n 0 を有する出力信号を生成する
    ためのn個の周波数二逓倍器(ここで、k番目(k≦
    n)の二逓倍器として示す各周波数二逓倍器は、入力周
    波数成分2(k-1) 0 を有するk番目の入力信号を受信
    し、また、当該入力信号から2k 0 高調波周波数成分
    を有するk番目の中間信号を生成するための手段と、中
    間信号から当該入力周波数成分を抑圧する手段と、から
    構成される。)と、(c)各一対の隣接するk番目と
    (k+1)番目の周波数二逓倍器間に位置し、高調波周
    波数成分2k 0 に対する段間インピーダンス整合を提
    供するための(n−1)個の段間ネットワークと、
    (d)出力周波数成分2n 0 に対するインピーダンス
    整合のための出力ネットワークと、を連続して配置する
    ことで構成されることを特徴とする、多段型周波数逓倍
    器。
  8. 【請求項8】 前記周波数二逓倍器の少なくとも一つは
    三端子トランジスタデバイスを備えることを特徴とす
    る、請求項7に記載の多段型周波数逓倍器。
  9. 【請求項9】 前記三端子トランジスタデバイスは電界
    効果トランジスタ(FET)であることを特徴とする、
    請求項8に記載の多段型周波数逓倍器。
  10. 【請求項10】 前記三端子トランジスタデバイスは高
    電子移動度トランジスタ(HEMT)であることを特徴
    とする、請求項8に記載の多段型周波数逓倍器。
  11. 【請求項11】 前記抑圧手段は、最も効果的な周波数
    抑圧を提供するのに適切な電気長だけトランジズタデバ
    イス出力端子から離れて位置した、四分の一波長開放端
    スタブであることを特徴とする、請求項8に記載の多段
    型周波数逓倍器。
  12. 【請求項12】 前記電気長は実質的に0であることを
    特徴とする、請求項8に記載の多段型周波数逓倍器。
  13. 【請求項13】 少なくとも一つの周波数二逓倍器に前
    記入力ポートに安定化手段をさらに備えることを特徴と
    する、請求項7に記載の多段型周波数逓倍器。
  14. 【請求項14】 前記安定化手段はシャント抵抗である
    ことを特徴とする、請求項13に記載の多段型周波数逓
    倍器。
  15. 【請求項15】 互いに対向する方向に見る前記インピ
    ーダンス整合ネットワークの一組の反射係数が反対の位
    相を有するように、前記伝送線路の電気パラメータが選
    択されることを特徴とする、請求項7に記載の多段型周
    波数逓倍器。
  16. 【請求項16】 前記電気パラメータは、前記一組の反
    射係数が実質的に同じ大きさを有するように設定された
    特性インピーダンスと電気長を含むことを特徴とする、
    請求項15に記載の多段型周波数逓倍器。
  17. 【請求項17】 前記特徴インピーダンスは実質的に5
    0Ωであることを特徴とする、請求項16に記載の多段
    型周波数逓倍器。
  18. 【請求項18】 前記伝送線路はマイクロストリップ線
    路であることを特徴とする、請求項15に記載の多段型
    周波数逓倍器。
  19. 【請求項19】 基本波周波数信号が前記入力ネットワ
    ーク手段に印加された時に、前記出力ネットワーク手段
    により第4高調波信号が提供されるように、n=2であ
    ることを特徴とする、請求項7に記載の多段型周波数逓
    倍器。
  20. 【請求項20】 基本波周波数信号が前記入力ネットワ
    ーク手段に印加された時に、前記出力ネットワーク手段
    により第8高調波信号が提供されるように、n=3であ
    ることを特徴とする、請求項7に記載の多段型周波数逓
    倍器。
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