JP2000101335A - チップアンテナ、アンテナ装置及び移動体通信機器 - Google Patents

チップアンテナ、アンテナ装置及び移動体通信機器

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JP2000101335A JP10275831A JP27583198A JP2000101335A JP 2000101335 A JP2000101335 A JP 2000101335A JP 10275831 A JP10275831 A JP 10275831A JP 27583198 A JP27583198 A JP 27583198A JP 2000101335 A JP2000101335 A JP 2000101335A
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    • H01Q9/0442Substantially flat resonant element parallel to ground plane, e.g. patch antenna with particular tuning means

Abstract

(57)【要約】 【課題】 共振周波数を容易に調整できるとともに、小
型化が可能なチップアンテナ、アンテナ装置及び移動体
通信機器を提供する。 【解決手段】 チップアンテナ10は、直方体状の基体
11と、基体11の一方主面上に設けられる平板状の放
射導体12と、放射導体12に対向するように、基体1
1の内部の他方主面側に設けられる平板状の接地導体1
3と、放射導体12に対向するように、放射導体12と
接地導体13との間に設けられる平板状のコンデンサ導
体14と、放射導体12と接地導体13とを接続するた
めに基体11の内部に設けられる第1短絡導体15と、
接地導体13とコンデンサ導体14とを接続するために
基体11の内部に設けられる第2短絡導体16と、基体
11の側面から他方主面にかけて設けられ、放射導体1
2に基体11の内部に設けられた接続導体17を介して
接続される給電用端子T1と、基体11の側面から他方
主面にかけて設けられ、接地導体13に基体11の側面
で接続される接地用端子T2とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップアンテナ、
アンテナ装置及び移動体通信機器に関し、特に、携帯電
話機、GPS(衛星側位システム)受信機などの移動体
通信機器に使用して好適な平面形状の小型アンテナであ
るチップアンテナ、アンテナ装置及び移動体通信機器に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、GPS受信機などの
移動体通信機器は小型軽量化の要求が高まっており、こ
れらに使用される部品も小型化が要求されている。なか
でもアンテナは構成部品の中で比較的大きな部品となる
ため、特に小型化が求められている。
【0003】かかる状況から、移動体通信機器の発展に
ともない、小型のアンテナとして、マイクロストリップ
アンテナや片側短絡マイクロストリップアンテナに代表
される平面アンテナの開発が進められてきた。なかでも
飛躍的に小型化できるアンテナとして、図16に示すよ
うな誘電体のセラミックス基板を用いた逆Fアンテナ8
0が知られている。逆Fアンテナ80は、酸化マグネシ
ウム、酸化カルシウム、酸化チタンを主成分とする比誘
電率が20の誘電体セラミックスからなる基板81を備
える。この際、逆Fアンテナ80の形状は、例えば縦1
3.0mm×横13.0mm×高さ6.0mmである。
そして、基板81の上面及び下面にそれぞれ銅の金属導
体膜を被着し、放射導体82及び接地導体83を形成す
るとともに、セラミックス基板81の側面に、放射導体
82と接地導体83とを短絡する銅の金属導体膜よりな
る所定の幅の短絡導体84を被着形成する。また、この
逆Fアンテナ80に給電するために、放射導体82の所
定の位置より基板81の側面に延長して給電用導体85
を設ける。このような逆Fアンテナ80を使用する際に
は、基板81の下面の接地導体83を、例えば携帯電話
機の金属シャーシに接触するように載置して、受信専用
アンテナとして使用する。この場合、逆Fアンテナ80
はマイクロストリップ型の逆Fアンテナとして動作す
る。なお、このような逆Fアンテナにおいては、放射導
体のインダクタンス成分をL、放射導体と接地導体との
間の容量成分をCとしたとき、共振周波数fは、 f=1/(2π・(LC)1/2) の関係が成立し、例えば、逆Fアンテナ80(図16)
の場合には約800MHzの共振周波数となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
の逆Fアンテナにおいては、低周波領域まで使用できる
ように共振周波数を低くしようとすると、放射導体と接
地導体との間の容量成分を大きくする必要があるが、そ
のためには、放射導体と接地導体との間隔を非常に狭く
する必要があり、作製の精度を要するという問題があっ
た。
【0005】また、放射導体と接地導体との間隔の作製
精度の制限から、放射導体と接地導体との間の容量成分
に限界が生じ、共振周波数の可変範囲が狭いという問題
もあった。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、共振周波数を容易に調整でき
るとともに、広帯域化が可能な小型のチップアンテナ、
アンテナ装置及び移動体通信機器を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため本発明のチップアンテナは、セラミックスからな
る複数のシート層を積層してなる基体と、該基体に設け
られる略平板状の放射導体と、前記放射導体に対向する
ように、前記シート層を介して設けられる略平板状の接
地導体と、前記放射導体及び前記接地導体に対向するよ
うに、前記シート層を介して設けられる略平板状のコン
デンサ導体と、前記放射導体と前記接地導体とを接続す
る第1短絡導体と、前記接地導体と前記コンデンサ導体
とを接続する第2短絡導体と、前記放射導体あるいは前
記コンデンサ導体に接続される給電用端子と、前記接地
導体に接続される接地用端子とを備えることを特徴とす
る。
【0008】また、前記放射導体を複数備え、前記放射
導体のうちの少なくとも1つに給電することを特徴とす
る。
【0009】本発明のアンテナ装置は、上述のチップア
ンテナと、端部に突起部が延設された備えた実装基板と
からなり、前記突起部の一方主面に前記チップアンテナ
が実装され、前記実装基板の他方主面にグランド電極が
設けられることを特徴とする。
【0010】また、上述のチップアンテナと、一方主面
に前記チップアンテナが実装されるとともに、他方主面
にグランド電極が設けられる実装基板とからなり、前記
グランド電極は前記チップアンテナが実装される箇所の
近傍に間隙部を備えることを特徴とする。
【0011】本発明の移動体通信機器は、上述のアンテ
ナ装置を用いたことを特徴とする。
【0012】本発明のチップアンテナによれば、基体を
構成するシート層を介して放射導体に対向するように略
平板状のコンデンサ導体が設けられるため、放射導体と
コンデンサ導体との間隔、あるいはコンデンサ導体の面
積を調整することにより、チップアンテナのキャパシタ
ンス成分の容量値を容易に調整することができる。
【0013】本発明のアンテナ装置によれば、実装基板
の端部に突起部を延設したり、グランド電極に間隙部を
設けたりして、チップアンテナを実装した箇所の近傍の
グランド電極の形状を小さくするため、放射導体からの
漏れ電磁波が多くなり、その結果、アンテナ装置の放射
抵抗を大きくすることができる。
【0014】本発明の移動体通信機器によれば、広帯域
を備えたアンテナ装置や指向性の制御が可能なアンテナ
装置を用いているため、移動体通信機器の広帯域化や指
向性の制御を実現することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1は、本発明のチップアンテナに係
る第1の実施例の透視斜視図である。チップアンテナ1
0は、直方体状の基体11と、基体11の一方主面上に
設けられる平板状の放射導体12と、放射導体12に対
向するように、基体11の内部の他方主面側に設けられ
る平板状の接地導体13と、放射導体12に対向するよ
うに、放射導体12と接地導体13との間に設けられる
平板状のコンデンサ導体14と、放射導体12と接地導
体13とを接続するために基体11の内部に設けられる
第1短絡導体15と、接地導体13とコンデンサ導体1
4とを接続するために基体11の内部に設けられる第2
短絡導体16と、基体11の側面から他方主面にかけて
設けられ、放射導体12に基体11の内部に設けられた
接続導体17を介して接続される給電用端子T1と、基
体11の側面から他方主面にかけて設けられ、接地導体
13に基体11の側面で接続される接地用端子T2とを
備えてなる。
【0016】図2は、図1のチップアンテナ10を構成
する基体11の分解斜視図である。基体11は、酸化バ
リウム、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする誘電
体セラミックスからなる矩形状のシート層111〜11
5を積層してなる。このうち、シート層111上のほぼ
全面には、銅あるいは銅合金よりなり、略矩形状をなす
平板状の放射導体12が、スクリーン印刷、蒸着、ある
いはメッキによって設けられる。
【0017】また、シート層113上の短辺側の一方端
部近傍には、銅あるいは銅合金よりなり、略矩形状をな
す平板状のコンデンサ導体14が、スクリーン印刷、蒸
着、あるいはメッキによって設けられる。さらに、シー
ト層115上のほぼ全面には、銅あるいは銅合金よりな
り、略矩形状をなす平板状の接地導体13が、スクリー
ン印刷、蒸着、あるいはメッキによって設けられるとと
もに、接地導体13の一部は、シート層115の長辺側
の両端部に引き出されている。
【0018】また、シート層111〜114の所定の位
置には、厚み方向に、シート層111上の放射導体12
とシート層115上の接地導体13とを接続するビアホ
ールVH11が設けられ、このビアホールVH11が、
図1に示すところの放射導体12と接地導体13とを接
続するための第1短絡導体15となる。
【0019】さらに、シート層113,114の所定の
位置には、厚み方向に、シート層113上のコンデンサ
導体14とシート層115上の接地導体13とを接続す
るビアホールVH12が設けられ、このビアホールVH
12が、図1に示すところの接地導体13とコンデンサ
導体14とを接続するための第2短絡導体16となる。
【0020】また、シート層111〜115の所定の位
置には、厚み方向に、シート層111上の放射導体12
と基体11の側面から他方主面にかけて設けられる給電
用端子(図示せず)とを接続するビアホールVH13が
設けられ、このビアホールVH13が、図1に示すとこ
ろの放射導体12と給電用端子T1とを接続するための
接続導体17となる。
【0021】そして、シート層111〜115を積層
し、焼結することにより、その一方主面、あるいは内部
に、放射導体12、接地導体13、コンデンサ導体1
4、第1短絡導体15、第2短絡導体16及び接続導体
17を備えた基体11が形成される。
【0022】図3乃至図5は、チップアンテナ10の変
形例の透視斜視図である。図3のチップアンテナ10a
は、直方体状の基体11aと、基体11aの一方主面上
に設けられる平板状の放射導体12aと、放射導体12
aに対向するように、基体11aの内部の他方主面側に
設けられる平板状の接地導体13aと、放射導体12a
に対向するように、放射導体12aと接地導体13aと
の間に設けられる平板状のコンデンサ導体14aと、放
射導体12aと接地導体13aとを接続するために基体
11aの内部に設けられる第1短絡導体15aと、接地
導体13aとコンデンサ導体14aとを接続するために
基体11aの内部に設けられる第2短絡導体16aと、
基体11aの側面から他方主面にかけて設けられ、放射
導体12aに基体11aの内部に設けられた接続導体1
7aを介して接続される給電用端子T1aと、基体11
aの側面から他方主面にかけて設けられ、接地導体13
aに基体11aの側面で接続される接地用端子T2aと
を備えてなる。
【0023】図4のチップアンテナ10bは、直方体状
の基体11bと、基体11bの一方主面上に設けられる
平板状のコンデンサ導体14bと、コンデンサ導体14
bに対向するように、基体11bの内部の他方主面側に
設けられる平板状の接地導体13bと、コンデンサ導体
14bに対向するように、接地導体13bとコンデンサ
導体14bとの間に設けられる平板状の放射導体12b
と、放射導体12bと接地導体13bとを接続するため
に基体11bの内部に設けられる第1短絡導体15b
と、接地導体13bとコンデンサ導体14bとを接続す
るために基体11bの内部に設けられる第2短絡導体1
6bと、基体11bの側面から他方主面にかけて設けら
れ、放射導体12bに基体11bの内部に設けられた接
続導体17bを介して接続される給電用端子T1bと、
基体11bの側面から他方主面にかけて設けられ、接地
導体13bに基体11bの側面で接続される接地用端子
T2bとを備えてなる。
【0024】図5のチップアンテナ10cは、直方体状
の基体11cと、基体11cの一方主面上に設けられる
平板状のコンデンサ導体14cと、コンデンサ導体14
cに対向するように、基体11cの内部の他方主面側に
設けられる平板状の接地導体13cと、コンデンサ導体
14cに対向するように、接地導体13cとコンデンサ
導体14cとの間に設けられる平板状の放射導体12c
と、放射導体12cと接地導体13cとを接続するため
に基体11cの内部に設けられる第1短絡導体15c
と、接地導体13cとコンデンサ導体14cとを接続す
るために基体11cの内部に設けられる第2短絡導体1
6cと、基体11cの側面から他方主面にかけて設けら
れ、放射導体12cに基体11cの内部に設けられた接
続導体17cを介して接続される給電用端子T1cと、
基体11cの側面から他方主面にかけて設けられ、接地
導体13cに基体11cの側面で接続される接地用端子
T2cとを備えてなる。
【0025】特に、図4及び図5のチップアンテナ10
b,10cは、コンデンサ導体14b,14cが基体1
1b,11cの一方主面上に設けられるため、コンデン
サ導体14のトリミングが容易になり、コンデンサ導体
14の面積をより容易に調整できる。
【0026】図6(a)及び図6(b)は、図1、図3
乃至図5のチップアンテナ10,10a〜10cの等価
回路である。チップアンテナ10,10a〜10cの等
価回路は、インダクタンス成分Lとキャパシタンス成分
C1,C2とで構成され、インダクタンス成分Lは放射
導体12,12a〜12c及び第1短絡導体15,15
a〜15cのインダクタンス成分により構成され、キャ
パシタンス成分C1は放射導体12,12a〜12cと
接地導体13,13a〜13cとの間の浮遊容量により
構成され、キャパシタンス成分C2は放射導体12,1
2a〜12cとコンデンサ導体14,14a〜14cと
の間の静電容量により構成される。
【0027】そして、チップアンテナ10,10bは、
放射導体12,12bに接続導体17,17bを介して
給電用端子T1が接続されるため、放射導体12,12
bとコンデンサ導体14,14bとの間の静電容量によ
り構成されるキャパシタンス成分C2は、図6(a)に
示すように、放射導体12a,12c及び第1短絡導体
15a,15cのインダクタンス成分により構成される
インダクタンス成分Lとグランドとの間に形成されるこ
とになる。
【0028】一方、チップアンテナ10a,10cは、
コンデンサ導体14a,14cに接続導体17a,17
cを介して給電用端子T1が接続されるため、放射導体
12a,12cとコンデンサ導体14a,14cとの間
の静電容量により構成されるキャパシタンス成分C2
は、図6(b)に示すように、放射導体12a,12c
及び第1短絡導体15a,15cのインダクタンス成分
により構成されるインダクタンス成分Lと給電源Vとの
間に形成されることになる。
【0029】以上の等価回路(図6(a)及び図6
(b))から、コンデンサ導体14,14a〜14cの
面積を調整することにより、チップアンテナ10,10
a〜10cのキャパシタンス成分C2の容量値を容易に
調整することができるため、チップアンテナ10,10
a〜10cの共振周波数を容易に調整できることが解
る。
【0030】また、第1短絡導体15,15a〜15c
のインダクタンス成分を調整することにより、チップア
ンテナ10,10a〜10cのインダクタンス成分Lの
インダクタンス値を容易に調整することができるため、
チップアンテナ10,10a〜10cを搭載する移動体
通信機器の高周波部などの外部回路とのインピーダンス
整合を容易に図れることも解る。
【0031】以上の点について、実際に作製した縦5.
0mm×横15.0mm×高さ3.0mmのチップアン
テナ10で説明する。図7は、チップアンテナ10の共
振周波数の変化を示す図である。これは、コンデンサ導
体14の面積とチップアンテナ10の共振周波数との関
係を調べたものである。この図から、コンデンサ導体1
4の面積を小さくする、すなわちチップアンテナ10の
キャパシタンス成分C2の容量値を小さくするにともな
い、チップアンテナ10の共振周波数が高くなっている
ことが解る。
【0032】これは、コンデンサ導体14の面積を調整
することにより、チップアンテナ10の共振周波数を容
易に調整できることを示している。加えて、コンデンサ
導体14をレーザなどによりトリミングすることにより
コンデンサ導体14の面積を調整すれば、チップアンテ
ナ10の共振周波数を容易に調整できることも示してい
る。
【0033】さらに、チップアンテナ10の共振周波数
におけるVSWR(Voltage Standing Wave Ratio:電
圧定在波比)が1.2以下と、良好なアンテナ特性を示
していることも解る。これは、チップアンテナ10の共
振周波数を調整するためにコンデンサ導体14の面積を
調整することが、チップアンテナ10のアンテナ特性に
影響を与えないことを示している。
【0034】表1に、チップアンテナ10の特性インピ
ーダンスの変化を示す。これは、短絡導体14の切断数
とチップアンテナ10の特性インピーダンスとの関係を
調べたものである。
【0035】
【表1】
【0036】この表から、放射導体12と接地導体13
とを接続する第1短絡導体15の切断数を増やす、すな
わちチップアンテナ10のインダクタンス成分L(図
6)を構成する第1短絡導体15のインダクタンス成分
を大きくするにともない、チップアンテナ10の特性イ
ンピーダンス(Z=R+iX)において、R=50,X
=0、すなわち特性インピーダンスZが50(Ω)に近
づいていることが解る。この際、チップアンテナ10の
共振周波数は、ほとんど変化していない。
【0037】一般に、チップアンテナ10を搭載する移
動体通信機器の高周波部などの外部回路の特性インピー
ダンスは50(Ω)であるため、チップアンテナの特性
インピーダンスが50(Ω)に近づくことにより、チッ
プアンテナと外部回路とのインピーダンス整合が図れる
こととなる。これは、チップアンテナ10のインダクタ
ンス成分Lのインダクタンス値を調整することにより、
チップアンテナ10と外部回路とのインピーダンス整合
が容易に図れることを示している。
【0038】上記のように、第1の実施例のチップアン
テナによれば、基体を構成するシート層を介して放射導
体に対向するように略平板状のコンデンサ導体が設けら
れるため、放射導体とコンデンサ導体との間隔、あるい
はコンデンサ導体の面積を調整することにより、チップ
アンテナのキャパシタンス成分の容量値を容易に調整す
ることができる。したがって、放射導体とコンデンサ導
体との間隔、あるいはコンデンサ導体の面積を調整する
ことにより、チップアンテナの共振周波数を容易に調整
することができる。
【0039】なお、放射導体とコンデンサ導体との間隔
は、放射導体とコンデンサ導体との間に設けられるシー
ト層の厚みを変えることにより容易に調整できるため、
設計段階での決定が可能である。加えて、コンデンサ導
体の面積も設計段階での決定が可能である。したがっ
て、従来の逆Fアンテナではできなかった設計段階でチ
ップアンテナのキャパシタンス成分の容量値を決定する
ことが可能となり、チップアンテナの共振周波数が設計
値からずれることを防止できる。
【0040】また、コンデンサ導体が略平板状であるた
め、その面積を大きく変えることができる。したがっ
て、チップアンテナのキャパシタンス成分の容量値を大
きく変えることができるため、チップアンテナの共振周
波数の可変範囲を広くすることができる。
【0041】さらに、放射導体と接地導体とを接続する
第1短絡導体のインダクタンス成分を調整することによ
り、チップアンテナの共振周波数を変化させずに、イン
ダクタンス成分のインダクタンス値のみを調整すること
ができる。したがって、チップアンテナと外部回路との
インピーダンス整合を容易に図ることができる。
【0042】図8は、本発明のチップアンテナに係る第
2の実施例の透視斜視図である。チップアンテナ20
は、直方体状の基体21と、基体21の一方主面上に設
けられる平板状の2つの放射導体22a,22bと、放
射導体22a,22bに対向するように、基体21の内
部の他方主面側に設けられる平板状の接地導体23と、
放射導体22a,22bにそれぞれ対向するように、放
射導体22a,22bと接地導体23との間に設けられ
る平板状の2つのコンデンサ導体24a,24bと、放
射導体22a,22bと接地導体23とを接続するため
に基体21の内部に設けられる第1短絡導体25a,2
5bと、接地導体23とコンデンサ導体24a,24b
とを接続するために基体21の内部に設けられる第2短
絡導体26a,26bと、基体21の側面から他方主面
にかけて設けられ、一方の放射導体22aにのみ基体2
1の内部に設けられた接続導体27を介して接続される
給電用端子T1と、基体21の側面から他方主面にかけ
て設けられ、接地導体23に基体21の側面で接続され
る接地用端子T2cとを備えてなる。
【0043】図9は、図8のチップアンテナ20を構成
する基体21の分解斜視図である。基体21は、酸化バ
リウム、酸化アルミニウム、シリカを主成分とする誘電
体セラミックスからなる矩形状のシート層211〜21
5を積層してなる。このうち、シート層211上の長辺
側の両端部近傍には、銅あるいは銅合金よりなり、略矩
形状をなす平板状の2つの放射導体22a,22bが、
スクリーン印刷、蒸着、あるいはメッキによって設けら
れる。
【0044】また、シート層213上の短辺側の一方端
部近傍には、銅あるいは銅合金よりなり、略矩形状をな
す平板状の2つのコンデンサ導体24a,24bが、ス
クリーン印刷、蒸着、あるいはメッキによって設けられ
る。さらに、シート層215上のほぼ全面には、銅ある
いは銅合金よりなり、略矩形状をなす平板状の接地導体
23が、スクリーン印刷、蒸着、あるいはメッキによっ
て設けられるとともに、接地導体23の一部は、シート
層215の長辺側の両端部に引き出されている。
【0045】また、シート層212〜215の所定の位
置には、厚み方向に、シート層215上の放射導体22
a,22bとシート層215上の接地導体23とを接続
するビアホールVH21a,VH21bが設けられ、こ
れらのビアホールVH21a,VH21bが、図8に示
すところの放射導体22a,22bと接地導体23とを
接続するための第1短絡導体25a,25bとなる。
【0046】さらに、シート層213,214の所定の
位置には、厚み方向に、シート層213上のコンデンサ
導体24a,24bとシート層215上の接地導体23
とを接続するビアホールVH22a,VH22bが設け
られ、これらのビアホールVH22a,VH22bが、
図8に示すところの接地導体23とコンデンサ導体24
a,24bとを接続するための第2短絡導体26a,2
6bとなる。
【0047】また、シート層211〜215の所定の位
置には、厚み方向に、シート層211上の一方の放射導
体22aと基体21の側面から他方主面にかけて設けら
れる給電用端子(図示せず)とを接続するビアホールV
H23が設けられ、このビアホールVH23が、図8に
示すところの放射導体22と給電用端子T1とを接続す
るための接続導体27となる。
【0048】そして、シート層211〜215を積層
し、焼結することにより、その一方主面、あるいは内部
に、2つの放射導体22a,22b、接地導体23、2
つのコンデンサ導体24a,24b、第1短絡導体25
a,25b及び第2短絡導体26a,26bを備えた基
体21が形成される。
【0049】図10は、チップアンテナ20の周波数特
性を示す図である。なお、図10中で、実線はチップア
ンテナ20(図8)、破線は比較のためのチップアンテ
ナ10(図1)である。この図から、チップアンテナ2
0は、チップアンテナ10と比較して2つの共振周波数
及び広帯域幅を有することが解る。例えば、VSWR<
3における帯域幅を比較すると、チップアンテナ10
(図1)は約113.9MHzであるのに対して、チッ
プアンテナ20(図8)は約209.8MHzとなり8
5(%)程度、帯域幅が広くなっている。
【0050】さらに、チップアンテナ10と同様に、共
振周波数におけるVSWRが1.2以下と、良好なアン
テナ特性を示していることも解る。
【0051】上記のように、第2の実施例のチップアン
テナによれば、2つの放射導体を備え、一方の放射導体
のみを給電用端子に接続することにより、一方の放射導
体のみに給電しているため、一方の放射導体の近傍に強
い電界が発生し、その電界により他方の放射導体に電流
を流すことが可能となる。
【0052】この結果、他方の放射導体に流れる電流に
より、一方の放射導体と他方の放射導体とが同時に共振
し、一方の放射導体に給電するだけでチップアンテナが
複数の共振周波数を有することとなり、それにともない
広帯域幅を有することが可能となる。
【0053】また、1つの放射導体にのみ給電している
ため、給電に必要となる電圧の低電圧化を実現すること
ができる。
【0054】図11は、本発明のアンテナ装置に係る第
1の実施例の透視下面図である。アンテナ装置30は、
図1のアンテナ装置10あるいは図8のアンテナ装置2
0と、端部に突起部31が延設された実装基板32とか
らなる。突起部31の一方主面、すなわち、実装基板3
2の一方主面と同一の面にはチップアンテナ10が実装
され、実装基板32の他方主面にはグランド電極33が
設けられる。
【0055】図12は、本発明のアンテナ装置に係る第
2の実施例の透視下面図である。アンテナ装置40は、
図1のアンテナ装置10あるいは図8のアンテナ装置2
0と、一方主面にチップアンテナ10が実装され、他方
主面にグランド電極41が設けられる実装基板42とか
らなる。実装基板42の他方主面に設けられるグランド
電極41は、チップアンテナ10が実装される箇所の近
傍にグランド電極41を設けない部分である略L字状の
間隙部43を備える。
【0056】図13は、本発明のアンテナ装置に係る第
3の実施例の透視下面図である。アンテナ装置50は、
図1のアンテナ装置10あるいは図8のアンテナ装置2
0と、一方主面にチップアンテナ10が実装され、他方
主面にグランド電極51が設けられる実装基板52とか
らなる。実装基板52の他方主面に設けられるグランド
電極51は、チップアンテナ10が実装される箇所の近
傍に幅広の略矩形状の間隙部53を備える。すなわち、
第2の実施例のアンテナ装置40と比較して、実装基板
52の他方主面に設けられるグランド電極51が備える
間隙部53の面積が大きくなっている。
【0057】表2は、上述の第1〜第3の実施例のアン
テナ装置30〜50において図1のチップアンテナ10
を用いた場合の帯域幅である。この表2において、比較
例は他方主面全面にグランド電極を設けた矩形状の実装
基板の一方主面に図1のチップアンテナ10を実装した
ものである。
【0058】
【表2】
【0059】この結果から、チップアンテナを実装した
箇所の近傍のグランド電極の形状を小さくする、すなわ
ちグランド電極を小さくするにともない、アンテナ装置
の帯域幅が広くなっていることが理解される。
【0060】すなわち、比較例、チップアンテナが実装
される箇所の近傍に略L字状の間隙部を設けたアンテナ
装置40、チップアンテナが実装される箇所の近傍に幅
広の略矩形状の間隙部を設けたアンテナ装置50、実装
基板の端部に突起部を設け、その突起部にチップアンテ
ナを実装したアンテナ装置30の順で広帯域になってい
る。
【0061】表3は、上述の第1〜第3の実施例のアン
テナ装置30〜50において図8のチップアンテナ20
を用いた場合の帯域幅である。この表3において、比較
例は他方主面全面にグランド電極を設けた矩形状の実装
基板の一方主面に図8のチップアンテナ20を実装した
ものである。
【0062】
【表3】
【0063】この結果からも、チップアンテナを実装し
た箇所の近傍のグランド電極の形状を小さくするにとも
ない、アンテナ装置の帯域幅が広くなっていることが理
解される。
【0064】すなわち、比較例、チップアンテナが実装
される箇所の近傍に略L字状の間隙部を設けたアンテナ
装置40、チップアンテナが実装される箇所の近傍に幅
広の略矩形状の間隙部を設けたアンテナ装置50、実装
基板の端部に突起部を設け、その突起部にチップアンテ
ナを実装したアンテナ装置30の順で広帯域になってい
る。
【0065】これらの理由は、以下のように説明するこ
とができる。実装基板の端部に突起部を延設したり、グ
ランド電極に間隙部を設けたりすることにより、チップ
アンテナを実装した箇所の近傍のグランド電極の形状が
小さくなる。
【0066】したがって、放射導体からの漏れ電磁波が
多くなり、アンテナ装置の放射抵抗が大きくなるため、
アンテナ装置の入力インピーダンスをアンテナ装置が搭
載される移動体通信機器の特性インピーダンスに整合さ
せる際には、整合素子であるチップアンテナの第1短絡
導体のインダクタンス成分Lを大きくする必要がある。
【0067】その結果、第1短絡導体のQ(=k(C/
L)1/2)が小さくなり、周波数特性が広くなるため、
Qの小さい第1短絡導体を備えるチップアンテナからな
るアンテナ装置の帯域幅が広くなる。
【0068】表4は、上述の第2の実施例のアンテナ装
置40において、略L字状の間隙部の縦方向a及び横方
向bの長さを変化させた際の帯域幅である。
【0069】
【表4】
【0070】この結果から、間隙部の大きさを大きく
し、チップアンテナを実装した箇所の近傍のグランド電
極の形状を小さくするにともない、アンテナ装置の帯域
幅が広くなっていることが理解される。この理由は、上
述した表2及び表3の場合の説明と同様である。
【0071】図14は、アンテナ装置を構成する実装基
板のグランド電極上の電流分布を示す一部透視下面図で
ある。なお、図14(a)は、図12のアンテナ装置4
0において、グランド電極41の間隙部43のVを22
mm、Wを2mmにした場合であり、図14(b)は、
比較のためにグランド電極41に間隙部43を設けな
い、すなわちベタ電極の場合である。また、図14
(a)及び図14(b)において、矢印の方向は電流の
方向を、長さは電流の大きさを示す。
【0072】この結果から、グランド電極41に間隙部
43を設けない場合(図14(b))には、チップアン
テナ10,20の長手方向に対してほぼ平行に電流が分
布するのに対して、グランド電極41に間隙部43を設
ける場合(図14(a))には、チップアンテナ10,
20の実装位置と間隙部43を介して反対側の箇所で、
チップアンテナ10,20の長手方向に対してほぼ垂直
に電流が分布することが解る。
【0073】これは、グランド電極41に間隙部43を
設けることにより、アンテナ装置40を構成する実装基
板42のグランド電極41上の電流分布が変化している
ことを示している。
【0074】このことから、グランド電極41に間隙部
43を設けることにより、アンテナ装置40を構成する
実装基板42のグランド電極41上の電流分布を制御す
ることができ、その結果、アンテナ装置40の指向性を
制御することが可能となる。ちなみに、図14(a)の
アンテナ装置の場合には、アンテナ装置の指向性を測定
すると、チップアンテナ10,20の長手方向に対して
垂直な方向の偏波が強くなり、水平な方向の偏波が弱く
なっていることが解った。
【0075】なお、アンテナ装置を構成する実装基板の
グランド電極上の電流分布を制御することは、図11の
ように突起部を設けたアンテナ装置30や図13のよう
に幅広の略矩形状の間隙部を設けたアンテナ装置50に
おいても同様にできる。その結果、アンテナ装置30,
50においても同様に指向性を制御することが可能であ
る。
【0076】上述の第1〜第3の実施例のアンテナ装置
によれば、実装基板の端部に突起部を延設したり、グラ
ンド電極に間隙部を設けたりして、チップアンテナを実
装した箇所の近傍のグランド電極の形状を小さくするた
め、放射導体からの漏れ電磁波が多くなり、その結果、
アンテナ装置の放射抵抗を大きくすることができる。
【0077】したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスをアンテナ装置が搭載される移動体通信機器の特
性インピーダンスに整合させる際に、整合素子であるチ
ップアンテナの第1短絡導体のインダクタンス成分Lが
大きくなるため、第1短絡導体のQ(=k(C/L)
1/2)が小さくなり、アンテナ装置の帯域幅を広くする
ことができる。その結果、このアンテナ装置を搭載した
移動体通信機器の広帯域化をを実現することができる。
【0078】また、アンテナ装置を構成する実装基板に
突起部を設けたり、実装基板のグランド電極に間隙部を
設けることにより、実装基板のグランド電極上の電流分
布を制御することができるため、アンテナ装置の指向性
を制御することが可能となる。その結果、このアンテナ
装置を搭載した移動体通信機器の指向性の制御を実現す
ることができる。
【0079】さらに、他方主面にグランド電極を設けた
実装基板を備えるため、グランド電極側から近づく人体
等のアンテナ特性への影響を抑えることができる。
【0080】なお、第1及び第2の実施例のチップアン
テナでは、基体が酸化バリウム、酸化アルミニウム、シ
リカを主成分とする誘電体セラミックスにより構成され
る場合について説明したが、基体は誘電体セラミックス
に限定されるものではなく、酸化チタン、酸化ネオジウ
ムを主成分とする誘電体セラミックス、ニッケル、コバ
ルト、鉄を主成分とする磁性体セラミックス、あるいは
誘電体セラミックスと磁性体セラミックスの組み合わせ
でもよい。
【0081】また、放射導体、コンデンサ導体及び接地
導体が略矩形状をなす場合について説明したが、この形
状に限定されるものではなく、略円形状、略楕円形状、
あるいは多角形状など平板状であれば同様の効果が得ら
れる。
【0082】さらに、放射導体及びコンデンサ導体のい
ずれか一方が、基体の内部に設けられる場合について説
明したが、放射導体及びコンデンサ導体の両方が基体の
内部に設けられる場合でも同様の効果が得られる。
【0083】また、接地導体が、基体の内部に設けられ
る場合について説明したが、接地導体が基体の他方主面
上に設けられる場合でも同様の効果が得られる。
【0084】さらに、第1及び第2短絡導体が、基体の
内部に設けられる場合について説明したが、基体の主面
や側面に設けられる場合でも同様の効果が得られる。
【0085】また、第2の実施例のチップアンテナで
は、給電用端子が放射導体に接続される場合について説
明したが、第1の実施例の変形例のように、給電用端子
がコンデンサ導体に接続される場合でも同様の効果が得
られる。
【0086】さらに、2つの放射導体が基体の一方主面
上に設けられる場合について説明したが、放射導体は複
数備えていればよく、放射導体が増えるにしたがい、そ
の数に応じて共振周波数を備えることができるため、よ
り広帯域幅を有するチップアンテナを実現することがで
きる。
【0087】また、複数の放射導体に給電しても広帯域
幅は実現できるが、給電する放射導体の数を少なくした
方が給電に必要となる電圧の低電圧化がより顕著にな
る。
【0088】さらに、第2の実施例のアンテナ装置で
は、間隙部の形状が、チップアンテナが搭載されていな
い方向に屈曲している略L字状である場合について説明
したが、間隙部43a,43bの形状が、チップアンテ
ナ10が搭載されている方向に屈曲している略L字状
(図15(a))や、略J字状(図15(b))であっ
ても同様の効果が得られる。
【0089】
【発明の効果】請求項1のチップアンテナによれば、基
体を構成するシート層を介して放射導体に対向するよう
に略平板状のコンデンサ導体が設けられるため、放射導
体とコンデンサ導体との間隔、あるいはコンデンサ導体
の面積を調整することにより、設計段階でチップアンテ
ナのキャパシタンス成分の容量値を容易に調整すること
ができる。したがって、設計段階で、チップアンテナの
共振周波数を容易に調整することができるとともに、チ
ップアンテナの共振周波数が設計値よりずれることを防
止できる。
【0090】また、コンデンサ導体が略平板状であるた
め、その面積を大きく変化させることができる。したが
って、チップアンテナのキャパシタンス成分の容量値を
大きく変化させることができるため、チップアンテナの
共振周波数の可変範囲を広くすることができる。
【0091】さらに、放射導体と接地導体とを接続する
第1短絡導体のインダクタンス成分を調整することによ
り、チップアンテナの共振周波数を変化させずに、イン
ダクタンス成分のインダクタンス値のみを調整すること
ができる。したがって、チップアンテナと外部回路との
インピーダンス整合を容易に図ることができる。
【0092】請求項2のチップアンテナによれば、複数
の放射導体を備え、そのうちの少なくとも1つの放射導
体に給電しているため、給電される放射導体の近傍に強
い電界が発生し、その電界により給電されない放射導体
に電流を流すことが可能となる。
【0093】この結果、給電されない放射導体に流れる
電流により、給電される放射導体と給電されない放射導
体とが同時に共振し、少なくとも1つの放射導体に給電
するだけでチップアンテナが複数の共振周波数を有する
こととなり、それにともない広帯域幅を有することが可
能となる。
【0094】請求項3のアンテナ装置によれば、実装基
板の端部に突起部を延設し、チップアンテナを実装した
箇所の近傍のグランド電極の形状を小さくするため、放
射導体からの漏れ電磁波が多くなり、その結果、アンテ
ナ装置の放射抵抗を大きくすることができる。
【0095】したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスをアンテナ装置が搭載される移動体通信機器の特
性インピーダンスに整合させる際に、整合素子であるチ
ップアンテナの第1短絡導体のインダクタンス成分Lが
大きくなるため、第1短絡導体のQ(=k(C/L)
1/2)が小さくなり、アンテナ装置の帯域幅を広くする
ことができる。
【0096】また、アンテナ装置を構成する実装基板に
突起部を設けることにより、実装基板のグランド電極上
の電流分布を制御することができるため、アンテナ装置
の指向性を制御することが可能となる。
【0097】さらに、他方主面にグランド電極を設けた
実装基板を備えるため、グランド電極側から近づく人体
等のアンテナ特性への影響を抑えることができる。
【0098】請求項4のアンテナ装置によれば、グラン
ド電極に間隙部を設け、チップアンテナを実装した箇所
の近傍のグランド電極の形状を小さくするため、放射導
体からの漏れ電磁波が多くなり、その結果、アンテナ装
置の放射抵抗を大きくすることができる。
【0099】したがって、アンテナ装置の入力インピー
ダンスをアンテナ装置が搭載される移動体通信機器の特
性インピーダンスに整合させる際に、整合素子であるチ
ップアンテナの第1短絡導体のインダクタンス成分Lが
大きくなるため、第1短絡導体のQ(=k(C/L)
1/2)が小さくなり、アンテナ装置の帯域幅を広くする
ことができる。
【0100】また、アンテナ装置を構成する実装基板の
グランド電極に間隙部を設けることにより、実装基板の
グランド電極上の電流分布を制御することができるた
め、アンテナ装置の指向性を制御することが可能とな
る。
【0101】さらに、他方主面にグランド電極を設けた
実装基板を備えるため、グランド電極側から近づく人体
等のアンテナ特性への影響を抑えることができる。
【0102】請求項5の移動体通信機器によれば、広帯
域を備えたアンテナ装置や指向性の制御が可能なアンテ
ナ装置を用いているため、移動体通信機器の広帯域化や
指向性の制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチップアンテナに係る第1の実施例の
透視斜視図である。
【図2】図1のチップアンテナを構成する基体の分解斜
視図である。
【図3】図1のチップアンテナの変形例を示す透視斜視
図である。
【図4】図1のチップアンテナの別の変形例を示す透視
斜視図である。
【図5】図1のチップアンテナのさらに別の変形例を示
す透視斜視図である。
【図6】(a)図1及び図4のチップアンテナの等価回
路、(b)図3及び図5のチップアンテナの等価回路を
示す回路図である。
【図7】図1のチップアンテナの共振周波数の変化を示
す図である。
【図8】本発明のチップアンテナに係る第2の実施例の
透視斜視図である。
【図9】図8のチップアンテナを構成する基体の分解斜
視図である。
【図10】図8のチップアンテナの共振周波数を示す図
である。
【図11】本発明のアンテナ装置に係る第1の実施例の
透視下面図である。
【図12】本発明のアンテナ装置に係る第2の実施例の
透視下面図である。
【図13】本発明のアンテナ装置に係る第3の実施例の
透視下面図である。
【図14】アンテナ装置を構成する実装基板のグランド
電極上の電流分布を示す一部透視下面図である。
【図15】図12のアンテナ装置の(a)変形例、
(b)別の変形例の透視下面図である。
【図16】従来の逆Fアンテナの透視斜視図である。
【符号の説明】
10,10a〜10c,20 チップアンテナ 11,111〜113,21 基体 12,12a〜12c,22a,22b 放射導体 13,23 接地導体 14,14a〜14c,24a,24b コンデン
サ導体 15,15a〜15c,25a,25b 第1短絡
導体 16,16a〜16c,26a,26b 第2短絡
導体 30,40,50 アンテナ装置 31 突起部 32,42,52 実装基板 33,41,51 グランド電極 43,53 間隙部 T1 給電用端子 T2 接地用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末定 剛 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 4E351 AA07 BB03 BB17 BB22 BB24 BB31 BB32 BB33 BB35 BB49 CC02 CC06 CC11 FF01 FF02 FF04 GG06 GG20 5J045 AA01 AA02 AB05 CA01 DA08 DA10 EA08 FA02 GA02 GA05 HA03 LA01 MA07 NA01 5J046 AA01 AA07 AB03 PA07 5K011 AA06 DA02 JA01 KA18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックスからなる複数のシート層を
    積層してなる基体と、該基体に設けられる略平板状の放
    射導体と、前記放射導体に対向するように、前記シート
    層を介して設けられる略平板状の接地導体と、前記放射
    導体及び前記接地導体に対向するように、前記シート層
    を介して設けられる略平板状のコンデンサ導体と、前記
    放射導体と前記接地導体とを接続する第1短絡導体と、
    前記接地導体と前記コンデンサ導体とを接続する第2短
    絡導体と、前記放射導体あるいは前記コンデンサ導体に
    接続される給電用端子と、前記接地導体に接続される接
    地用端子とを備えることを特徴とするチップアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記放射導体を複数備え、前記放射導体
    のうちの少なくとも1つに給電することを特徴とする請
    求項1に記載のチップアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載のチッ
    プアンテナと、端部に突起部が延設された備えた実装基
    板とからなり、前記突起部の一方主面に前記チップアン
    テナが実装され、前記実装基板の他方主面にグランド電
    極が設けられることを特徴とするアンテナ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1あるいは請求項2に記載のチッ
    プアンテナと、一方主面に前記チップアンテナが実装さ
    れるとともに、他方主面にグランド電極が設けられる実
    装基板とからなり、前記グランド電極は前記チップアン
    テナが実装される箇所の近傍に間隙部を備えることを特
    徴とするアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3あるいは請求項4に記載のアン
    テナ装置を用いたことを特徴とする移動体通信機器。
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