JP2000101140A - 窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GaNを用いた基板への活性層の積層を最適
化するとともに製造工程も削減できるGaNの基板を持
つ窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法の提
供。 【解決手段】 GaNを用いた基板1の表面にInGa
Nの活性層2を直に接触させて形成し、この活性層2の
表面にp型の化合物半導体層を積層形成してその表面に
p側電極を形成する半導体発光素子の製造方法におい
て、活性層2を成長させる前に、基板1の表面を、少な
くともアンモニアガスまたはこれに加えて窒素ガス及び
水素ガスを含む雰囲気ガスの中で熱処理し、基板1の表
面の結晶性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオードや
レーザダイオード等の光デバイスに利用される窒化ガリ
ウム系化合物半導体発光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】窒化ガリウム(GaN)系化合物半導体
は、可視光発光デバイスや高温動作電子デバイス用の半
導体材料として多用されるようになり、特に発光輝度の
高い青色や緑色の発光ダイオードの分野での実用化や青
紫色のレーザダイオードの分野での展開が進んでいる。
【0003】このGaN系化合物半導体を用いた発光素
子の製造においては、有機金属気相成長法によってGa
N系半導体薄膜を成長させるのが近来では主流である。
有機金属気相成長法は、基板を設置した反応管内に3族
元素の原料ガスとして有機金属化合物ガス(トリメチル
ガリウム(以下、「TMG」と略称する。)、トリメチ
ルアルミニウム(以下、「TMA」と略称する。)、ト
リメチルインジウム(以下、「TMI」と略称する。)
等)と、5族元素の原料ガスとしてアンモニアやヒドラ
ジン等を供給し、基板温度をおよそ700℃〜1100
℃の高温で保持して、基板上にn型層と活性層とp型層
とを成長させてこれらを積層形成するというものであ
る。そして、n型層の表面及びp型層の表面のそれぞれ
にn側電極及びp側電極を接合形成したものとして発光
素子を得ることができる。
【0004】このようなGaN系化合物半導体を利用し
た発光素子は、近来では、基板として絶縁性のサファイ
アが一般的に利用され、このサファイア基板上にGaN
系化合物半導体の薄膜を積層して作製されたダブルヘテ
ロ構造を含むものが多い。
【0005】ところで、GaNを含む化合物半導体の結
晶成長においては、成長用の基板として、その上に成長
させる化合物半導体との格子定数差や熱膨張係数差が小
さいことが好ましいことが従来から広く知られている。
しかしながら、GaN系化合物半導体の薄膜成長におい
ては、GaN系化合物半導体との格子定数差及び熱膨張
係数差が非常に大きいにもかかわらず、従来からサファ
イアが専ら用いられてきた。これは、GaN系化合物半
導体の結晶成長温度が高く、また結晶成長温度付近での
窒素の平衡蒸気圧が高いことから従来の3−5族化合物
半導体のように融液からのバルク単結晶を成長させるこ
とが困難であるため、比較的安価なGaN系化合物半導
体の基板を得ることができないというのが一つの理由で
ある。
【0006】一方、GaN系化合物半導体を用いた基板
を得るための種々の方法も既に提案され、たとえば特開
平7−202265号公報や特開平9−312417号
公報等にその方法が開示されている。また、これらの公
報に記載の方法によって得られたGaN系化合物半導体
を用いた基板を持つ発光素子についても、たとえば特開
平7−94784号公報や特開平9−312417号公
報等にその開示がある。図3はこれらの公報に記載され
た発光素子の断面図である。
【0007】図3において、GaNを用いた基板21の
上に、GaNのn型層22と、窒化インジウムガリウム
(InGaN)からなる活性層23と、窒化アルミニウ
ムガリウム(AlGaN)からなるp型層24と、Ga
Nからなるp型コンタクト層25とが順次積層されてい
る。そして、基板21の底面及びp型コンタクト層25
の上面には、それぞれn側電極26及びp側電極27と
が形成されている。
【0008】このように、先の公報に記載のGaN系化
合物半導体を用いた発光素子は、活性層23をこれ自身
よりもバンドギャップの大きなn型層22とp型層24
とで挟んだダブルヘテロ構造であり、信頼性に富んだ高
効率の発光が可能な発光素子が得られるとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ダブルヘテロ構造の半
導体発光素子では、活性層はp及びnのクラッド層で挟
まれた構成とする必要がある。そして、活性層としてI
nGaNを用いた半導体発光素子では、クラッド層とし
てGaNを用いることができることは周知であるが、G
aNの基板を用いた発光素子においても、基板上にクラ
ッド層と活性層と活性層上に形成されるクラッド層とを
順次積層することに変わりはない。したがって、GaN
を基板として用いる場合でも、製造工程数が多く製品歩
留りにも限界がある。
【0010】これに対し、GaNの基板の上にn型のク
ラッド層を形成しないまま活性層を直に接触させて積層
するようにすれば、n型クラッド層を形成する工程が省
かれ、生産性の面では好ましい。しかしながら、従来の
有機金属気相成長法によってGaNの基板を製造すると
き、サファイアを基板とする場合に比べると、製造工程
またはその後の工程において表面にダメージを受けやす
い。
【0011】すなわち、サファイア基板の製造はサファ
イアと同一の材料であるアルミナの融液からの引き上げ
による結晶成長法を用いるものが一般的であり、サファ
イア基板に導入される結晶欠陥は非常に少ないとされて
いる。これに対して、GaNの基板の従来の製造方法
は、先の挙げた公報に記載のものも含めて、格子定数差
が大きいサファイアの上に有機金属気相成長法を用いて
成長形成するというものである。この場合、サファイア
の上にバッファ層を介して成長させたとしても、サファ
イアとの間の格子定数や熱膨張係数の差が大きなGaN
中には、この差に起因して結晶欠陥が多数存在する。し
たがって、GaNの結晶成長後にサファイア基板を機械
的に除去する工程で、クラックが発生したり、表面の研
磨によりGaN中の欠陥が表面露出したりすることがあ
る。このような理由から、サファイアに比べるとGaN
を用いた基板の表面はダメージを受けやすい。
【0012】GaNの基板の表面にダメージを受けると
表面の結晶性や平坦性が不良となり、その上に積層形成
する活性層の発光特性を大きく損ねることになる。した
がって、工程数の削減によって生産性の改善は図れるも
のの、発光性能の低下を招く可能性が高く、製品品質へ
の影響は無視できない。
【0013】本発明において解決すべき課題は、GaN
を用いた基板への活性層の積層を最適化するとともに製
造工程も削減できるGaNの基板を持つ窒化ガリウム系
化合物半導体発光素子の製造方法を提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、窒化ガリ
ウム系化合物半導体を用いた基板の上に直に接触させて
活性層を成長させる窒化ガリウム系化合物半導体発光素
子の製造について鋭意検討を行った。その結果、GaN
の基板の上に直接InGaNを成長させるに際し、成長
前に基板を特定の雰囲気ガス中で熱処理を行うことによ
り結晶性良く成長させることができることを見いだし
た。
【0015】すなわち、本発明は、導電性であって光透
過性の窒化ガリウムを基板とし、前記基板の一面側にn
側電極を形成し、前記基板の他面側に窒化インジウムガ
リウムの活性層を直に接触させて形成するとともに前記
活性層の表面にp型の化合物半導体層を積層形成し、前
記p型の化合物半導体層の表面にp側電極を形成する半
導体発光素子の製造方法であって、前記活性層を成長さ
せる前に、前記基板の表面を、少なくともアンモニアガ
スを含む雰囲気ガスの中で熱処理する工程を含むことを
特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、導電性
であって光透過性の窒化ガリウムを基板とし、前記基板
の一面側にn側電極を形成し、前記基板の他面側に窒化
インジウムガリウムの活性層を直に接触させて形成する
とともに前記活性層の表面にp型の化合物半導体層を積
層形成し、前記p型の化合物半導体層の表面にp側電極
を形成する半導体発光素子の製造方法であって、前記活
性層を成長させる前に、前記基板の表面を、少なくとも
アンモニアガスを含む雰囲気ガスの中で熱処理する工程
を含むことを特徴とする窒化ガリウム系化合物半導体発
光素子の製造方法であり、アンモニアガスを含む雰囲気
ガス中での熱処理によって、窒化ガリウムの基板の表面
の結晶性を高めるとともに活性層の発光特性を劣化させ
ることのない半導体発光素子が得られるという作用を有
する。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記雰囲気ガス
は、窒素ガスと水素ガスとを含むことを特徴とする混合
ガスであることを特徴とする請求項3に記載の窒化ガリ
ウム系化合物半導体発光素子の製造方法であり、窒化ガ
リウムの基板表面の結晶性を更に一層改善させることが
できるいう作用を有する。
【0018】以下に、本発明の実施の形態の具体例を、
図面を参照しながら説明する。図1は本発明の製造方法
によって得た窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の構
造を示す断面図である。
【0019】図1において、基板1の上にはその表面に
直に接触させて、GaNよりもバンドギャップの小さい
InGaNの活性層2を成長させて形成している。この
活性層2は発光層として機能し、p型不純物及びn型不
純物をドープする方法や、活性層2を構成するInGa
NのIn組成を調整する方法等により、発光波長を調整
して所望の発光色が得られる。特に、活性層2の厚さを
約10nm以下として量子井戸構造とすると、量子井戸
効果等により、高効率で単色性の良い発光素子が得られ
る。
【0020】活性層2の上には、AlGaNからなるp
型クラッド層3を形成している。このp型クラッド層3
は、活性層2よりもバンドギャップの大きい窒化ガリウ
ム系化合物半導体からなるものであればよい。特に、A
lGaNをp型クラッド層3として用いると、基板1側
から活性層2に注入されたキャリアである電子をこの活
性層2内に効率良く閉じ込めることができるので好まし
い。
【0021】さらに、p型クラッド層3の上には、Ga
Nからなるp型コンタクト層4を形成し、このp型コン
タクト層4の上にはp側電極6が形成されている。p型
コンタクト層4はGaNを用いることが好ましいが、I
nを含むInGaN等も好ましく用いることができる。
p側電極6はニッケル(Ni)や金(Au)、白金(P
t)等の金属材料を用いたもので、単層または複層ある
いは合金で形成することができる。
【0022】一方、GaNの半導体層を形成しない側の
基板1の表面には、n側電極7が形成されている。この
n側電極7としては、アルミニウム(Al)やチタン
(Ti)またはAu等の金属材料を用い、単層または複
層あるいは合金で形成することができる。
【0023】ここで、本発明の窒化ガリウム系化合物半
導体発光素子の製造方法は、GaNを用いた基板1上に
直に接触させてInGaNからなる活性層2を成長させ
るに際して、活性層2を成長させる前に、基板1の表面
を、少なくともアンモニアを含む雰囲気ガス中で熱処理
する工程を含むことが特徴であり、以下このことについ
て説明する。
【0024】本発明者らは、窒化ガリウム系化合物半導
体を用いた基板の場合、基板自身の製造工程またはその
後工程において受けたダメージ等がその表面に少なから
ず残存していることを発見した。そして、ダブルヘテロ
構造の積層体とする製造の場合、従来の技術のように基
板上にクラッド層を形成するものでは、このクラッド層
が基板1の表面のダメージ等を緩和する緩衝層として作
用することが判った。すなわち、窒化ガリウム系化合物
半導体を用いた基板の表面がクラッド層によってコーテ
ィングされた状態となり、クラッド層の上に活性層を積
層することで基板表面のダメージの影響が抑えられるこ
とを確認した。
【0025】以上のことから、表面にダメージを受けた
GaNの基板の上に直に活性層を積層形成するよりも、
クラッド層を介在させることで活性層の表面粗度を適性
化でき、発光性能や特性への影響も少ないことが判る。
したがって、本発明の製造方法による半導体発光素子の
場合では、基板1の上に直に発光層となるInGaNの
活性層2を成長させるので、基板1の表面のダメージ等
が活性層2の結晶性に影響を及ぼし、良好な発光特性が
得られにくくなる可能性があることは十分に推測でき
る。
【0026】そこで、種々の検討を重ねた結果、GaN
等の基板1上に直にInGaN等の活性層2を接触させ
てを成長させるに際し、基板1の表面を、少なくともア
ンモニアを含む雰囲気ガス中で熱処理することが有効で
あることを見いだした、また、アンモニアに加えて窒素
ガスと水素ガスとを含む雰囲気ガスを用いてもより一層
の効果が得られ、基板1の表面のダメージ等を軽減され
るとともに基板1の表面の平坦性や結晶性が改善される
ことが確認できた。
【0027】基板1を熱処理するとその表面で原子再配
列が起きるための表面の改質や結晶性の改善に有効であ
ることは広く知られている。そして、アンモニアを含む
雰囲気ガス中で基板1を熱処理する場合では、雰囲気ガ
ス中のアンモニアが分解して生成された窒素原子が基板
1に含まれたGaN組成と反応して原子再配列を促すよ
うに作用するものと推測される。したがって、アンモニ
アを含む雰囲気ガス中での基板1の熱処理を施すこと
は、基板1表面での原子再配列が一段と促進されて表面
改質が進み、これによって基板1の表面のダメージ等の
低減に大きく貢献する。
【0028】更に、熱処理の際の雰囲気ガスとして、ア
ンモニアに加えて窒素ガスと水素ガスとを含む混合ガス
を用いることにより、原子再配列の際の原子のマイグレ
ーションが促進されるものと思われる。
【0029】熱処理の温度は900℃〜1200℃の範
囲とすることが好ましい。900℃よりも低いと熱処理
により基板1の表面の結晶性を改善する効果が低下し、
1200℃よりも高いと基板1を構成するGaNから窒
素が解離する傾向にあるからである。
【0030】図2は本発明の製造方法によって得た別の
窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の断面図である。
なお、図1に示した発光素子と同じ構成部材については
同一の符号を付して示している。
【0031】図2において、図1に示したp型クラッド
層3に相当する半導体積層部を、GaNからなる第1の
クラッド層31とAlGaNからなる第2のクラッド層
32との二重層構造としている。すなわち、活性層3に
直に接する側にGaNからなる第1のクラッド層31を
設けることにより、GaNからなる基板1上に直に成長
形成された活性層2の結晶性を良好に保持できる構成と
なっている。これにより、さらに一層高効率の発光素子
を実現することが可能となる。
【0032】
【実施例】図2に示した発光素子の製造方法は次のとお
りであり、これは有機金属気相成長法を用いた窒化ガリ
ウム系化合物半導体の成長方法を示すものである。
【0033】まず、十分に洗浄されたGaNからなる基
板1を反応管内の基板ホルダーに載置する。
【0034】次に、基板1の表面温度を1100℃に1
0分間保ち、水素ガスを流しながら基板1を加熱するこ
とにより、基板1の表面に付着している有機物等の汚れ
や水分を取り除くためのクリーニングを行う。
【0035】基板1の表面のクリーニング後、基板1の
温度を約1100℃に保持し、アンモニアを1リットル
/分、窒素ガスを4リットル/分、及び水素ガスを5リ
ットル/分で流しながら、基板1の表面を15分間熱処
理する。
【0036】基板1の表面を熱処理した後、アンモニア
と窒素ガスと水素ガスとを流しながら基板1の表面温度
を750℃まで降下させ、新たに主キャリアガスとして
窒素ガスを10リットル/分、TMG用のキャリアガス
を2cc/分、及びTMI用のキャリアガスを100c
c/分で流しながら30秒間成長させて、アンドープの
InGaNからなる活性層2を3nmの厚さで成長させ
る。
【0037】活性層2を成長後、TMI用のキャリアガ
スのみを止め、主キャリアガスとアンモニアとをそのま
まの流量で流し、TMG用のキャリアガスを0.5cc
/分で流すとともに、基板1の温度を1050℃に向け
て上昇させながら、活性層2の成長に連続してGaNか
らなる第1のクラッド層31を成長させる。そして、第
1のクラッド層31の膜厚が40Åに達したら、TMG
用のキャリアガスを止め、そのまま基板1の温度を10
50℃まで上昇させる。
【0038】基板1の温度が1050℃に達したら、新
たに主キャリアガスとして窒素ガスを9リットル/分、
水素ガスを0.90リットル/分、TMG用のキャリア
ガスを4cc/分、TMA用のキャリアガスを6cc/
分、Mg源であるCp2Mg用のキャリアガスを50c
c/分で流しながら4分間成長させて、Mgをドープし
たp型のAlGaNからなる第2のクラッド層32を
0.1μmの厚さで成長させる。
【0039】引き続き、TMA用のキャリアガスのみを
止め、1050℃にて、新たに主キャリアガスとして窒
素ガスを9リットル/分、水素ガスを0.90リットル
/分と、TMG用のキャリアガスを4cc/分、Cp2
Mg用のキャリアガスを100cc/分で流しながら3
分間成長させ、MgをドープしたGaNからなるp型コ
ンタクト層4を0.1μmの厚さで成長させる。
【0040】成長後、原料ガスであるTMG用のキャリ
アガスとアンモニアを止め、窒素ガスと水素ガスをその
ままの流量で流しながら室温まで冷却した後、ウェハー
を反応管から取り出す。
【0041】このようにして形成した窒化ガリウム系化
合物半導体からなる量子井戸構造を含む積層構造に対し
て、フォトリソグラフィーと蒸着法により、基板1の表
面にn側電極7を蒸着形成する。さらに、同様にしてp
型コンタクト層4の表面上にNiとAuとからなるp側
電極6を蒸着形成する。
【0042】この後、ダイシング等によりチップ状に分
離して、図2に示すような窒化ガリウム系化合物半導体
発光素子が得られる。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、アンモニアガスまたは
これに加えて窒素ガスや水素ガスを含む雰囲気ガス中で
熱処理して窒化ガリウムの基板表面の結晶性を改善でき
るので、窒化ガリウムの基板の表面に直に活性層を積層
しても、その発光特性を劣化させることのない製品が得
られる。また、基板と活性層との間にクラッド層を形成
する工程が省かれるので、製品歩留り及び生産性の向上
が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって得た窒化ガリウム系
化合物半導体発光素子の構造を示す断面図
【図2】本発明の製造方法によって得た別の窒化ガリウ
ム系化合物半導体発光素子の断面図
【図3】従来の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の
構造を示す断面図
【符号の説明】
1 基板 2 活性層 3 p型クラッド層 4 p型コンタクト層 6 p側電極 7 n側電極 31 第1のクラッド層 32 第2のクラッド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F041 AA40 AA42 CA04 CA40 CA65 CA73 CA83 CA92 5F045 AA04 AB14 AB17 AC08 AC12 AC15 AD11 AD14 AF04 AF12 BB08 BB12 CA10 DA55 EB11 EB15 HA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】導電性であって光透過性の窒化ガリウムを
    基板とし、前記基板の一面側にn側電極を形成し、前記
    基板の他面側に窒化インジウムガリウムの活性層を直に
    接触させて形成するとともに前記活性層の表面にp型の
    化合物半導体層を積層形成し、前記p型の化合物半導体
    層の表面にp側電極を形成する半導体発光素子の製造方
    法であって、前記活性層を成長させる前に、前記基板の
    表面を、少なくともアンモニアガスを含む雰囲気ガスの
    中で熱処理する工程を含むことを特徴とする窒化ガリウ
    ム系化合物半導体発光素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記雰囲気ガスは、窒素ガスと水素ガスと
    を含む混合ガスであることを特徴とする請求項1に記載
    の窒化ガリウム系化合物半導体発光素子の製造方法。
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