JP2000100913A - 板状体の吸着装置及びその制御方法 - Google Patents

板状体の吸着装置及びその制御方法

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JP2000100913A
JP2000100913A JP26696898A JP26696898A JP2000100913A JP 2000100913 A JP2000100913 A JP 2000100913A JP 26696898 A JP26696898 A JP 26696898A JP 26696898 A JP26696898 A JP 26696898A JP 2000100913 A JP2000100913 A JP 2000100913A
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plate
suction
closing
vacuum
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Takeshi Yakou
猛 谷古宇
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】加熱を伴なう場合でも板状体を確実に吸着する
ことができる板状体の吸着装置を提供する。 【解決手段】板状体273を吸着させるための複数の吸
着孔B1〜B16が形成された吸着板26と、複数の吸
着孔から外気を吸引させるために複数の吸着孔に接続さ
れた負圧源と、吸着孔と負圧源との接続を開閉する負圧
開閉装置Sol1〜Sol16と、吸着孔の負圧を検出
する負圧検出装置BS1〜BS16と、負圧検出装置に
より検出された負圧の値が所定値よりも小さい場合に、
少なくともその所定値よりも小さい負圧を示す吸着孔の
前記負圧源との接続を閉じるように、負圧開閉装置を制
御する制御装置150とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状体を吸着して
保持するための板状体の吸着装置及びその制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス板等の板状体のバキューム
吸着は、板状の吸着板に複数のバキューム穴、バキュー
ムミゾを設け吸着を行っている。
【0003】例えば、特開昭56−48426号公報に
は、複数のバキューム穴(パッド)によって吸着した場
合、吸着しない(吸着できない)バキューム穴を、その
もれ空気により弁体を自動的に封止させることにより閉
じる方法が開示されている。
【0004】また、特開平7−183366号公報に
は、ガラス板の吸着方法として、複数のミゾ吸着部を中
心から外へタイムラグを設けるように制御してガラス板
を吸着する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ガラス板の
加熱板へのバキューム吸着において、室温でのガラス板
のソリ、変形、加熱板のソリ、変形、あるいはガラス板
と加熱板の間へのゴミ等のかみ込みによってバキューム
圧がもれている場合、もれのないバキューム穴でのみ吸
着することはできる。しかしながら、ガラス板の加熱を
ともなう場合は、そのもれたエアーにより、バキューム
穴と、ガラス板の間には、空気の流路が形成され、その
空気の流路によって冷やされ、ガラスに温度分布を生じ
てしまう。ガラスに生じた温度分布により、更にガラス
のソリが大きくなり、そうすると更に空気の流路が拡大
し、加速的にガラスのソリが増大し、ついには、吸着し
ていたバキューム穴部分もガラスのソリによりもれ出
し、吸着が不完全になる。従って、室温でのガラス板の
吸着はもとより、加熱、冷却の全工程において、バキュ
ーム穴の吸着不完全によるもれエアーが生じないように
する必要がある。
【0006】既に述べたように、特開昭56−4842
6号公報には、1つのバキューム源を用い、複数のバキ
ュームパッドに供給し、バキュームが不完全でもれてい
るパッドについて、そのもれエアーにより、弁体を閉じ
る方法が記載されている。しかし、弁体を閉じるには、
大きなもれエアーの流量が必要となり、ガラス板と平板
の小さなスキマにできる微少なもれエアーにより弁体を
閉じることはできない。
【0007】また、特開平7−183366号公報に
は、ガラス板の同芯状の複数のミゾにより、中心部より
外へタイムラグを設けてガラスを吸着する方法が記載さ
れているが、バキューム圧がもれていた場合への対処方
法は何等開示されていない。
【0008】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、加熱を伴なう場合でも
板状体を確実に吸着することができる板状体の吸着装置
及びその制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明に係わる板状体の吸着装
置は、板状体を吸着させるための複数の吸着孔が形成さ
れた吸着板と、前記複数の吸着孔から外気を吸引させる
ために該複数の吸着孔に接続された負圧発生手段と、前
記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を開閉する負圧開
閉手段と、前記吸着孔の負圧を検出する負圧検出手段
と、該負圧検出手段により検出された負圧の値が所定値
よりも小さい場合に、少なくとも該所定値よりも小さい
負圧を示す吸着孔の前記負圧発生手段との接続を閉じる
ように、前記負圧開閉手段を制御する制御手段とを具備
することを特徴としている。
【0010】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段とは、
前記複数の吸着孔の1つにつき1組ずつ設けられている
ことを特徴としている。
【0011】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記複数の吸着孔は、n個(nは2以上の整
数)のグループに分類されており、該n個のグループの
内の各グループから1つずつ選ばれたn個の吸着孔につ
き1組の前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段が設けら
れていることを特徴としている。
【0012】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記n個のグループとは、4個のグループで
あることを特徴としている。
【0013】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記吸着板は、前記板状体を加熱可能に構成
されていることを特徴としている。
【0014】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記板状体を前記吸着板により室温から所定
の温度まで加熱し冷却するまでの間を通して、前記制御
手段は、前記負圧開閉手段を同じように制御することを
特徴としている。
【0015】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記制御手段は、前記負圧開閉手段により前
記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を閉じた場合に、
前記板状体が落下するか否かを判定し、前記板状体が落
下する場合には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わない
ことを特徴としている。
【0016】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記制御手段は、前記負圧開閉手段により前
記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を閉じた場合に、
前記板状体が落下するか否かを判定し、前記板状体が落
下する場合には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わない
とともに、警報を発することを特徴としている。
【0017】また、この発明に係わる板状体の吸着装置
において、前記板状体はガラス板であることを特徴とし
ている。
【0018】また、本発明に係わる吸着装置の制御方法
は、板状体を吸着させるための複数の吸着孔が形成され
た吸着板と、前記複数の吸着孔から外気を吸引させるた
めに該複数の吸着孔に接続された負圧発生手段と、前記
吸着孔と前記負圧発生手段との接続を開閉する負圧開閉
手段と、前記吸着孔の負圧を検出する負圧検出手段とを
備える板状体の吸着装置を制御するための吸着装置の制
御方法であって、前記負圧検出手段により検出された負
圧の値が所定値よりも小さい場合に、少なくとも該所定
値よりも小さい負圧を示す吸着孔の前記負圧発生手段と
の接続を閉じることを特徴としている。
【0019】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段と
は、前記複数の吸着孔の1つにつき1組ずつ設けられて
いることを特徴としている。
【0020】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記複数の吸着孔は、n個(nは2以上の
整数)のグループに分類されており、該n個のグループ
の内の各グループから1つずつ選ばれたn個の吸着孔に
つき1組の前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段が設け
られていることを特徴としている。
【0021】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記n個のグループとは、4個のグループ
であることを特徴としている。
【0022】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記吸着板は、前記板状体を加熱可能に構
成されていることを特徴としている。
【0023】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記板状体を前記吸着板により室温から所
定の温度まで加熱し冷却するまでの間を通して、前記負
圧開閉手段を同じように制御することを特徴としてい
る。
【0024】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記負圧開閉手段により前記吸着孔と前記
負圧発生手段との接続を閉じた場合に、前記板状体が落
下するか否かを判定し、前記板状体が落下する場合に
は、前記負圧開閉手段の閉動作を行わないことを特徴と
している。
【0025】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記負圧開閉手段により前記吸着孔と前記
負圧発生手段との接続を閉じた場合に、前記板状体が落
下するか否かを判定し、前記板状体が落下する場合に
は、前記負圧開閉手段の閉動作を行わないとともに、警
報を発することを特徴としている。
【0026】また、この発明に係わる吸着装置の制御方
法において、前記板状体はガラス板であることを特徴と
している。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態
について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明の板状体の吸着装置を適用
した一実施形態の封着装置を用いて組立、封着をするワ
ークを示した図である。
【0029】図1において、271はガラス板(900
mm×600mm t=3mm)からなるフェースプレート
で、その表面には蛍光物からなる発光体271cが配置
されている。
【0030】273はガラス板からなるリアプレート
で、その表面には電子放出源273cが配置されてい
る。電子放出源273cから電子が放出され、発光体2
71cを光らせ、平面型画像表示装置を構成する。ま
た、272は外枠である。
【0031】図2は、ワークを組み立てた状態を示した
図である。
【0032】図2において、(a)は平面型画像表示装
置の斜視図で、ガラスリアプレート273とガラスフェ
ースプレート271の間に外枠272をはさみ込んでフ
リット接合したものである。(b)は断面図であり、外
枠272の融着面272a,272bには、あらかじめ
フリットガラスが塗布されている。
【0033】274はスペーサーで、内部を真空状態に
した時に大気圧でガラスプレート271,273が割れ
ない様に支柱の役割をしている。
【0034】図3は、上記のガラスプレート及び外枠を
封着する封着装置の構成を示す斜視図であり、図4は、
その側断面図である。
【0035】図3及び図4において、20は上部加熱板
で昇降テーブル18に吊り金具22a〜22eにより取
り付けられている。昇降テーブル18は、ボールネジ4
2により、昇降動作を行う。上部加熱板20にはガラス
フェースプレート271がバキューム吸着される。
【0036】26は下部加熱板でx−y−θテーブル2
8上に支柱48a,48b,50a,50bを介して設
置され、ガラスリアプレート273がバキューム吸着さ
れる。ガラスリアプレート273上には、外枠272が
のせられる。
【0037】ワークの接合動作時は、図1において、平
面度測定装置100の測定部104は、左,右どちらか
にあり、上、下加熱板20,26の間からは、逃げた位
置にある。
【0038】接合動作は、上、下加熱板20,26によ
って、外枠272に塗布されたフリットガラスが溶ける
温度である420℃まで加熱する。その後、CCDカメ
ラ36A,36Bでアライメントマーク273a,27
3bとアライメントマーク271b,271cを画像処
理し、位置を合わせるべく、x−y−θテーブル28に
よって、所定の値だけ、リアプレート273を移動させ
る。そして、昇降テーブル18を下降させ、フェースプ
レート271をリアプレート273及び外枠272に押
しつけ、降温し、フリットガラスを固化させる。そし
て、図2(a)に示す平面型画像表示装置の接合が完了
する。
【0039】以上の封着組立における、上、下加熱板2
0,26へのガラスプレート271,273のバキュー
ム吸着について詳しく説明する。
【0040】図5及び図6は、バキュームの配管構成を
示す図である。
【0041】下加熱板26には、リアガラスプレート2
73の範囲内にバキューム穴B1〜B16が形成されて
いる。夫々のバキューム穴には、ステンレス管151が
つながれ、バキューム圧力センサーBS1〜BS16が
つながれている。更に、ビニールチューブ152によっ
て、ソレノイドバルブSol1〜Sol16が夫々接続
され、ビニールチューブ153によって、集合配管15
4aにまとめられている。集合配管154aには、図3
に示すバキュームポンプ155がつながれ、常にバキュ
ーム圧を発生している。上加熱板20も同様に、フェー
スガラスプレート271の範囲内にバキューム穴B17
〜B32が形成され、バキューム圧力センサーBS17
〜BS32、ソレノイドバルブSol17〜Sol3
2、集合配管154b、バキュームポンプ155が接続
されている。バキューム圧力センサーBS1〜BS32
の電気信号は、夫々バキュームコントローラー150に
送られている。
【0042】バキュームコントローラー150からは、
夫々のソレノイドバルブSol1〜Sol32を
「入」、「切」できるよう配線されている。
【0043】次に、上記のように構成されるバキューム
吸着の動作について説明する。
【0044】作業者は、室温にて、上加熱板20にフェ
ースガラスプレート271を押しつけ、バキュームコン
トローラー150によりソレノイドバルブSol17〜
Sol32を「入」状態にし、各バキューム穴B1〜B
16のバキュームをONにする。
【0045】即ちソレノイドバルブSol17〜Sol
32が弁を開き、ガラスプレート271をバキュームす
る。バキュームができればバキューム圧力センサーBS
17〜BS36は良信号をコントローラーに送る。バキ
ュームポンプによる元圧は、バキュームポンプ後の負圧
調整器により、500mmHgに設定されている。従ってエ
アーもれなくバキュームできれば、500mmHgの圧力を
示す。50mmHgのマージンをとって、バキューム圧力セ
ンサーは450mmHg以上なら良信号となるように設定す
る。下加熱板26にガラスプレート273をバキューム
する場合も同様である。
【0046】ここでもし、ガラスプレートのソリ、加熱
板のソリ、ガラスプレートと加熱板の間に小さなゴミを
かみ込んでしまった場合等には、バキューム圧力が下が
ってエアーがもれている状態となる(大きな面積の薄い
ガラス板は、一部分にもれがあっても他の部分は、たわ
んで吸着する性質がある。このため、バキューム穴の幾
つかがバキュームしていなくても他のバキューム穴によ
りガラス板を吸着する事は可能である。)。
【0047】エアーもれがあるバキューム穴は、バキュ
ーム圧力センサーにより検出し(450mmHg以下)、ソ
レノイドバルブを閉じる。ただしこの場合、上加熱板2
0に吸着されているガラス板は、バキュームもれが沢山
あった場合、ソレノイドバルブを閉じてしまうと落下し
てしまう。即ち、ガラスの4等分ごとのバキューム穴、
(B17,18,21,22)(B19,20,23,
24)(B25,26,29,30)(B27,28,
31,32)のそれぞれのエリアで最低1個のバキュー
ム穴がONでなければガラスは落下してしまう。もちろ
ん作業者が最初にガラス板をバキュームさせるために、
手動のフォークリフト等によってガラス板を加熱板20
に押しつけ、バキュームONした時、先の4つのエリア
で最低1個のバキューム穴がON状態になっていなけれ
ば、もはや、そのガラス板は吸着不可能である。
【0048】例えば、バキューム穴B18とB32のバ
キューム圧がもれていた場合、ソレノイドバルブによっ
てこれらのバキューム穴B18とB32を閉じるという
ような事で上加熱板20へのガラスプレート271の吸
着が行われる。
【0049】下加熱板26へのガラスプレート273の
吸着も同様である。下加熱板は、バキュームが全てOF
Fになっても落下する事はないが、4つのエリアの1つ
のエリアが全てバキュームOFFになれば、そのエリア
のガラスがソリ上がることになるので、NGとなる。従
って下加熱板に対しても上加熱板と同様の制御を行って
いる。
【0050】室温にて、上、下の加熱板にガラスプレー
トが吸着された後、昇温する。昇温中は、加熱板とガラ
スプレートの熱膨張の差により、加熱板表面とガラスプ
レートがずれてしまう。また、温度の分布に差があれば
ガラスにソリが生じる。
【0051】これらの要因により、バキューム穴とガラ
スにスキマが生じ、バキューム圧がもれる事がある。
【0052】バキューム圧がもれると、そこに外からの
空気の流路が形成され、その部分の温度が下がり、更に
温度分布が広がりソリが拡大する。そのために、バキュ
ーム圧が450mmHg以下になればソレノイドバルブを閉
じる。先に説明した4つのエリアの中の1つのエリアの
最後の1つのバキューム圧力が450mmHg以下になった
場合、それを閉じるとガラスの落下につながるのでこの
場合は、もはや工程を進める事は不可能となる。そこで
この場合は、バキュームのOFFは行わず、警報により
作業者に知らせ、工程を止め、冷却にはいると共に、ガ
ラスの落下を防ぐべく(ガラスが落下してもわれないよ
うに)弾性体等を敷く。
【0053】この様にバキューム圧が450mmHg以下に
なればバキューム圧を閉じるという制御を室温、昇温、
冷却中の工程全てについて行う。
【0054】図7は、他の例を示した図である。
【0055】バキューム穴B1〜B16の各々にバキュ
ーム圧力センサー、ソレノイドを接続すると数が多くな
る。
【0056】そこで、図7に示すように、4つのエリア
の中の1つずつを同じバキューム圧力センサー、ソレノ
イドに接続する。
【0057】即ち、B1,B3,B9,B11を1組の
バキューム圧力センサとソレノイドBS1,Sol1に
つなぐというようにする。この事により、バキューム圧
力センサー、ソレノイドの数を減らす事ができる。
【0058】動作は、先と同様にバキューム圧力センサ
ーが450mmHg以下になったらソレノイドを閉じる。こ
の場合、B1がエアーもれしてB3,B9,B11がバ
キュームしていても、450mmHg以下になればソレノイ
ドを閉じる。従ってB3,B9,B11もバキュームが
切られる。しかし、それぞれのエリアの他の3つのバキ
ューム穴によりガラス板が吸着されている。それぞれの
エリアの他のバキューム穴もバキュームが切られ、それ
ぞれのエリア内の1つのバキューム穴によってのみガラ
スが吸着されている時、残る1つずつのバキューム穴も
450mmHg以下になった場合は、もはや工程を進める事
ができず、バキュームをOFFせず、警報を発し対処を
待つ。
【0059】なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可
能である。
【0060】例えば上記の実施形態では、ガラス板を吸
着する場合について説明したが、本発明は、ガラス板に
限定されることなく、他の板状の部材の吸着にも適用可
能である。
【0061】また、バキューム穴を4つのエリアに分割
する場合について説明したが、これに限定されることな
く、2つのエリア、3つのエリア、あるいは5つ以上の
エリアに分割してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
室温での上、下加熱板への板状体の吸着に関し、ソリ、
ゴミ等によりバキューム穴によるバキューム吸着の圧力
が下がり、バキュームが不適当とされる個所があって
も、それを閉じる事により、確実に板状体を吸着でき
る。
【0063】また、加熱、冷却の工程が存在する場合
に、温度分布あるいは他の要因によって、バキューム穴
によるバキューム吸着の圧力が下がっても、その個所の
バキュームを閉じる事により、板状体と加熱板の間に生
じた外気の空気流路による温度分布、ひいては、ソリの
影響を無くし、板状体を確実に加熱板に吸着する事がで
きる。
【0064】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板状体の吸着装置を適用した一実施形
態の封着装置を用いて組立、封着をするワークを示した
図である。
【図2】ワークを組み立てた状態を示した図である。
【図3】ガラスプレート及び外枠を封着する封着装置の
構成を示す斜視図である。
【図4】ガラスプレート及び外枠を封着する封着装置の
側断面図である。
【図5】バキュームの配管構成を示す図である。
【図6】バキュームの配管構成を示す図である。
【図7】他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 封着装置 18 昇降テーブル 20 上加熱板 26 下加熱板 28 x−y−θテーブル 100 平面度測定装置 150 バキュームコントローラー 151 SUS配管 152,153 ビニールチューブ 154 集合配管 155 バキュームポンプ B1〜B32 バキューム穴 BS1〜BS32 バキューム圧力センサー Sol1〜Sol32 ソレノイドバルブ 271 ガラスフェースプレート 276 ガラスリアプレート 272 外枠

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状体を吸着させるための複数の吸着孔
    が形成された吸着板と、 前記複数の吸着孔から外気を吸引させるために該複数の
    吸着孔に接続された負圧発生手段と、 前記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を開閉する負圧
    開閉手段と、 前記吸着孔の負圧を検出する負圧検出手段と、 該負圧検出手段により検出された負圧の値が所定値より
    も小さい場合に、少なくとも該所定値よりも小さい負圧
    を示す吸着孔の前記負圧発生手段との接続を閉じるよう
    に、前記負圧開閉手段を制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする板状体の吸着装置。
  2. 【請求項2】 前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段と
    は、前記複数の吸着孔の1つにつき1組ずつ設けられて
    いることを特徴とする請求項1に記載の板状体の吸着装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の吸着孔は、n個(nは2以上
    の整数)のグループに分類されており、該n個のグルー
    プの内の各グループから1つずつ選ばれたn個の吸着孔
    につき1組の前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段が設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の板状体
    の吸着装置。
  4. 【請求項4】 前記n個のグループとは、4個のグルー
    プであることを特徴とする請求項3に記載の板状体の吸
    着装置。
  5. 【請求項5】 前記吸着板は、前記板状体を加熱可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の板状
    体の吸着装置。
  6. 【請求項6】 前記板状体を前記吸着板により室温から
    所定の温度まで加熱し冷却するまでの間を通して、前記
    制御手段は、前記負圧開閉手段を同じように制御するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の板状体の吸着装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記負圧開閉手段によ
    り前記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を閉じた場合
    に、前記板状体が落下するか否かを判定し、前記板状体
    が落下する場合には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わ
    ないことを特徴とする請求項1に記載の板状体の吸着装
    置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記負圧開閉手段によ
    り前記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を閉じた場合
    に、前記板状体が落下するか否かを判定し、前記板状体
    が落下する場合には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わ
    ないとともに、警報を発することを特徴とする請求項1
    に記載の板状体の吸着装置。
  9. 【請求項9】 前記板状体はガラス板であることを特徴
    とする請求項1に記載の板状体の吸着装置。
  10. 【請求項10】 板状体を吸着させるための複数の吸着
    孔が形成された吸着板と、前記複数の吸着孔から外気を
    吸引させるために該複数の吸着孔に接続された負圧発生
    手段と、前記吸着孔と前記負圧発生手段との接続を開閉
    する負圧開閉手段と、前記吸着孔の負圧を検出する負圧
    検出手段とを備える板状体の吸着装置を制御するための
    吸着装置の制御方法であって、 前記負圧検出手段により検出された負圧の値が所定値よ
    りも小さい場合に、少なくとも該所定値よりも小さい負
    圧を示す吸着孔の前記負圧発生手段との接続を閉じるこ
    とを特徴とする吸着装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段
    とは、前記複数の吸着孔の1つにつき1組ずつ設けられ
    ていることを特徴とする請求項10に記載の吸着装置の
    制御方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の吸着孔は、n個(nは2以
    上の整数)のグループに分類されており、該n個のグル
    ープの内の各グループから1つずつ選ばれたn個の吸着
    孔につき1組の前記負圧開閉手段と前記負圧検出手段が
    設けられていることを特徴とする請求項10に記載の吸
    着装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記n個のグループとは、4個のグル
    ープであることを特徴とする請求項12に記載の吸着装
    置の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記吸着板は、前記板状体を加熱可能
    に構成されていることを特徴とする請求項10に記載の
    吸着装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記板状体を前記吸着板により室温か
    ら所定の温度まで加熱し冷却するまでの間を通して、前
    記負圧開閉手段を同じように制御することを特徴とする
    請求項14に記載の吸着装置の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記負圧開閉手段により前記吸着孔と
    前記負圧発生手段との接続を閉じた場合に、前記板状体
    が落下するか否かを判定し、前記板状体が落下する場合
    には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わないことを特徴
    とする請求項10に記載の吸着装置の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記負圧開閉手段により前記吸着孔と
    前記負圧発生手段との接続を閉じた場合に、前記板状体
    が落下するか否かを判定し、前記板状体が落下する場合
    には、前記負圧開閉手段の閉動作を行わないとともに、
    警報を発することを特徴とする請求項10に記載の吸着
    装置の制御方法。
  18. 【請求項18】 前記板状体はガラス板であることを特
    徴とする請求項10に記載の吸着装置の制御方法。
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