JP2000100429A - 電極構造体及び二次電池 - Google Patents

電極構造体及び二次電池

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JP2000100429A
JP2000100429A JP10282086A JP28208698A JP2000100429A JP 2000100429 A JP2000100429 A JP 2000100429A JP 10282086 A JP10282086 A JP 10282086A JP 28208698 A JP28208698 A JP 28208698A JP 2000100429 A JP2000100429 A JP 2000100429A
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lithium
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JP10282086A
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Soichiro Kawakami
総一郎 川上
Masaya Asao
昌也 浅尾
Takeshi Kosuzu
武 小鈴
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクル寿命が長く、かつ、高容量、エネル
ギー密度の高い、二次電池に寄与する電極構造体を提供
する。 【解決手段】 電気化学反応でリチウムと合金化しない
材料から成る集電体100と、少なくとも金属スズもし
くはスズ合金から成る電極材料層103から成り、且つ
集電体近傍のスズ元素の濃度が、前記電極材料層中心部
のスズ元素の濃度より低い電極構造体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極構造体、リチ
ウムの酸化反応及びリチウムイオンの還元反応を利用し
たリチウム二次電池に関する。より詳細には、本発明は
高容量でサイクル寿命の長い、電極構造体と、それを用
いたリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、大気中に含まれるCO2ガス量が
増加しつつある為、室温効果により地球の温暖化が生じ
る可能性が指摘されている。火力発電所は化石燃料など
を燃焼させて得られる熱エネルギーを電気エネルギーに
変換しているが、燃焼によりCO2ガスを多量に排出す
るため新たな火力発電所は、建設することが難しくなっ
て来ている。したがって、火力発電所などの発電機にて
作られた電力の有効利用として、余剰電力である夜間電
力を一般家庭に設置した二次電池に蓄えて、これを電力
消費量が多い昼間に使用して負荷を平準化する、いわゆ
るロードレベリングが提案されつつある。
【0003】また、COx、NOx、炭化水素などを含む
大気汚染にかかわる物質を排出しないという特徴を有す
る電気自動車用途では、高エネルギー密度の二次電池の
開発が期待されている。さらに、ブック型パーソナルコ
ンピューター、ワードプロセッサー、ビデオカメラ及び
携帯電話等のポータブル機器の電源用途では、小型・軽
量で高性能な二次電池の開発が急務になっている。
【0004】このような小型・軽量で高性能な二次電池
としては、充電時の反応で、リチウムイオンを層間から
デインターカレートするリチウムインターカレーション
化合物を正極物質に、リチウムイオンを炭素原子で形成
される六員環網状平面の層間にインターカレートできる
グラファイトに代表されるカーボン材料を負極物質に用
いたロッキングチェアー型のいわゆる“リチムイオン電
池”の開発が進み、一部実用化されつつある。
【0005】しかし、この“リチウムイオン電池”で
は、カーボン材料で構成される負極は理論的には炭素原
子当たり最大1/6のリチウム原子しかインターカレー
トできないため、金属リチウムを負極物質に使用したと
きのリチウム一次電池に匹敵する高エネルギー密度の二
次電池は実現できない。もし、充電時に“リチウムイオ
ン電池”のカーボンからなる負極に理論量以上のリチウ
ム量をインターカレートしようとした場合あるいは高電
流密度の条件で充電した場合には、カーボン負極表面に
リチウム金属がデンドライト(樹枝)状に成長し、最終
的に充放電サイクルの繰り返しで負極と正極間の内部短
絡に至る可能性がありグラファイト負極の理論容量を越
える“リチウムイオン電池”では十分なサイクル寿命が
得られていない。
【0006】一方、金属リチウムを負極に用いる高容量
のリチウム二次電池が高エネルギー密度を示す二次電池
として注目されているが、実用化に至っていない。その
理由は、充放電のサイクル寿命が極めて短いためであ
る。充放電のサイクル寿命が極めて短い主原因として
は、金属リチウムが電解液中の水分などの不純物や有機
溶媒と反応して絶縁膜が形成されていたり、金属リチウ
ム箔表面が平坦でなく電界が集中する箇所があり、これ
が原因で充放電の繰り返しによってリチウム金属がデン
ドライト状に成長し、負極と正極間の内部短絡を引き起
こし寿命に至ることにあると、考えられている。
【0007】また、上述のリチウムのデンドライトが成
長して負極と正極が短絡状態となった場合、電池の持つ
エネルギーがその短絡部において短時間に消費されるた
め、電池が発熱したり、電解液の溶媒が熱により分解し
てガスを発生し、電池内の内圧が高まったりすることが
ある。いずれにしても、デンドライトの成長により、短
絡による電池の損傷や寿命低下が引き起こされ易くな
る。
【0008】上述の金属リチウム負極を用いた二次電池
の問題点である、金属リチウムと電解液中の水分や有機
溶媒との反応進行を抑えるために、負極にリチウムとア
ルミニウムなどからなるリチウム合金を用いる方法が提
案されている。しかしながら、この場合、リチウム合金
が硬いためにスパイラル状に巻くことができないのでス
パイラル円筒形電池の作製ができないこと、サイクル寿
命が充分に延びないこと、金属リチウムを負極に用いた
電池に匹敵するエネルギー密度は充分に得られないこ
と、などの理由から、広範囲な実用化には至っていない
のが現状である。
【0009】この他、充電時にリチウムと合金を形成す
る金属として、前記のアルミニウムや、カドミウム、イ
ンジウム、スズ、アンチモン、鉛、ビスマス等が挙げら
れており、これら金属や、これら金属からなる合金、及
び、これら金属とリチウムの合金を負極に用いた二次電
池が、特開平8-64239、特開平3-62464、特開平2-1276
8、特開昭62-113366、特開昭62-15761、特開昭62-9386
6、特開昭54-78434号公報に開示されている。
【0010】しかし、これら公開公報に記載の二次電池
では負極の形状を明示しておらず、また上記合金材料を
一般的な形状である箔状を含む板状部材とし二次電池
(リチウムを活物質とした二次電池)の負極として用い
た場合、電極材料層における電池反応に寄与する部分の
表面積が小さく、大電流での充放電が困難である。
【0011】更に、上記合金材料を負極として用いた二
次電池では、充電時のリチウムとの合金化による体積膨
張、放出時に収縮が起こり、この体積変化が大きく、電
極が歪みを受けて亀裂が入る。そして、充放電サイクル
を繰り返すと微粉化が起こり、電極のインピーダンスが
上昇し、電池サイクル寿命の低下を招くという問題があ
るために実用化には至っていないのが現状である。
【0012】一方、8TH INTERNATIONAL MEETING ON LIT
HIUM BATTERIESのEXTENDED ABSTRACTS WED-02(P69〜7
2)において、直径0.07mmの銅ワイヤーに、電気化学的
に、スズ、もしくはスズ合金を堆積させることで、粒子
サイズの細かい(200〜400nm)層を形成すること
ができ、堆積層の厚みを薄く(約3μm)した電極とリチ
ウムを対極にした電池で、充放電サイクル寿命が向上す
ると報告されている。
【0013】上記文献では、0.25mA/ 2の電流密度
で、1.7Li/Snまで充電し、0.9V vs Li/Li+までの
放電を繰り返した評価において、直径1.0mmの銅線の
集電体上に同様にスズ合金を堆積させて得られた粒子サ
イズ(粒径)が2000〜4000nmの電極に対して、
200〜400nmのスズ粒子の電極が約4倍、Sn0.91Ag
0.09合金電極が約9倍、Sn0.72Sb0.28合金電極が約11
倍寿命が向上すると報告されている。
【0014】しかし、上記文献は、対極にリチウムを用
いて評価されたもので、実際の電池形態での結果は報告
されておらず、また、前記のようなサイズの粒子からな
る電極は、直径0.07mmの銅線の集電体上に堆積させ
て作製したものであり、実用的な電極形状のものではな
い。また、上述したように、直径1.0mmといった広い
面積の領域上に同様の方法でスズ合金を堆積させた場合
粒子サイズ(粒径)が2000〜4000nmである層が
形成されるが電池としての寿命は著しく低下している。
【0015】特開平5−190171号公報、特開平5
−47381号公報、特開昭63−114057号公
報、特開昭63−13264号公報では、各種リチウム
合金を使用した電池において、及び特開平5−2345
85号公報ではリチウム表面にリチウムと金属間化合物
を生成しにくい金属粉を一様に負極に付着させデンドラ
イトの析出を抑制し、充電効率を高めサイクル寿命を向
上させた電池が開示されている。しかし、いずれも負極
の寿命を飛躍的に伸ばす決定的な方法となり得ていな
い。
【0016】「JOURNAL OF APPLIED
ELECTROCHEMISTRY」22(1992
年)620〜627頁には、表面がエッチングされたア
ルミニウム箔を負極として用いたリチウム二次電池の報
告が掲載されている。
【0017】しかし、充放電サイクルを実用域まで繰り
返した場合、アルミニウム箔が膨張収縮を繰り返し、亀
裂が入ってしまい、集電性が低下するとともにデンドラ
イトの成長が起こり、この場合でも実用レベルで使用可
能なサイクル寿命を得ることはできない。
【0018】このように、リチウム二次電池(以後充放
電によるリチウムの酸化反応及びリチウムイオンの還元
反応を利用した二次電池を、カーボン材料を負極に用い
る“リチウムイオン電池”も含めて、リチウム二次電池
と呼ぶことにする)では、エネルギー密度の増大やサイ
クル寿命の長寿命化が大きな課題となっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたものであり、特にリチウムの酸化反応及
びリチウムイオンの還元反応を利用した二次電池に有用
な電極構造体、サイクル寿命が長い、高エネルギー密度
の二次電池を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、 少なくと
も、電気化学反応でリチウムと合金化しない材料から成
る集電体と、少なくとも金属スズもしくはスズ合金から
成る層から成り、且つ集電体近傍のスズ元素の濃度が、
前記スズの層中心部のスズ元素の濃度より低いことを特
徴とする電極構造体を提供するものである。
【0021】また、本発明は、電気化学反応でリチウム
の酸化反応及びリチウムイオンの還元反応を利用した二
次電池であって、少なくとも負極、電解質、正極から構
成され、該負極が、少なくとも集電体上に形成された、
金属スズもしくはスズ合金から成り充電時の電気化学反
応でリチウムと合金化してリチウム元素を保持する層か
ら成り、且つ集電体近傍のスズ元素の濃度が、前記充電
時にリチウムを保持する層中心部のスズ元素の濃度より
低い二次電池を提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来の課題を解決
するために既にスズの密度と粒径を制御することによっ
て、平板な集電体上にスズ層の電極材料層を形成した電
極構造体を負極に用いて、良好な充放電特性と高エネル
ギー密度が得られる、リチウムの酸化反応及びリチウム
イオンの還元反応を利用した二次電池を提案している。
【0023】本発明者ら提案の二次電池のサイクル寿命
後の負極を観察したところ、充放電時の膨張収縮により
集電体から電極材料層がはがれて集電能が低下している
ことが判明した。
【0024】本発明者らは、電極材料層の集電体界面の
スズの濃度を下げて集電体界面の電極材料層の充電時の
膨張を抑制することで、充放電サイクル寿命をさらに伸
ばせることを見出した。
【0025】図1は、本発明の電気化学反応でリチウム
と合金化する、金属スズまたはスズ合金から成る電極構
造体102の一実施態様の断面を模式的に示す概念図で
ある。図1(a)は集電体100上に金属スズ粒子10
1と導電補助材102から成る電極材料層103が設け
られた電極構造体104で、電極材料層の集電体界面の
スズ濃度が低く集電体側とは逆の側のスズ濃度が高くな
っている。図1(b)では、集電体100上にスズ濃度
の低い電極材料層105が形成され、その上にスズ濃度
の高い電極材料層106が形成された2層構造の電極材
料層から成る電極構造体104である。101、102
はそれぞれ金属スズ(または粒子スズ合金)と導電補助
材である。
【0026】図2は、本発明の二次電池(リチウム二次
電池)の一実施態様の断面を模式的に示す概念図であ
り、本発明の電極構造体を負極201に用いた二次電池
であり、負極201と正極203が、イオン伝導体(電
解質)202を介して対向し電池ハウジング(ケース)
206内に収容され、負極201、正極203は、夫々
負極端子204、正極端子205に接続している。
【0027】図1の本発明の電極構造体とは異なり、電
極材料層の金属スズ濃度が均一であるか、電極材料層の
集電体界面の金属スズ濃度が高い、電極構造体(不図
示)を図2の二次電池の負極に用いた場合、充電時に負
極にリチウムが析出しスズと合金化しスズ粒子は膨張
し、電極材料層は膨張する。放電時にはリチウムと合金
化したスズ粒子からリチウムが放出され、スズ粒子は収
縮し電極材料層も収縮する。この時、電気化学的反応で
リチウムと合金を形成しない集電体は、充放電によって
膨張収縮をしない。充放電を繰り返すことによって、膨
張収縮する電極材料層と集電体の界面ではがれが生じて
集電能が低下して寿命に至っていた。しかし、図1の本
発明の集電体界面で金属スズ濃度の低い電極材料層から
成る電極構造体を図2の二次電池の負極に用いた場合、
充放電による電極材料層の集電体界面の膨張収縮が小さ
いため、充放電を繰り返してもはがれが発生しにくな
り、充放電サイクル寿命を伸ばすことが可能になる。
【0028】本発明のリチウムの酸化還元反応を利用し
たリチウム二次電池の負極に用いる電極構造体の電極材
料層は主に金属スズを使用しているが、電気化学反応で
リチウムが析出する時にリチウムと合金化する金属を用
いた場合にも、集電体界面のリチウムと合金化し膨張す
る金属の濃度を低くすることによって、充放電の繰り替
え支持に発生する電極材料層の集電体からのはがれを抑
え、サイクル寿命を伸ばすのに効果がある。
【0029】以下では、電極構造体104の作製方法の
一例について説明する。 (1)図1(a)の電極構造体104において、電気化
学反応でリチウムと合金化するスズ金属から成る電極材
料層103は、スパッタリング、電子ビーム蒸着、メッ
キ、塗布などの手法にて直接集電体100上に形成する
ことができる。
【0030】図1(a)では、電極材料層のスズの濃度
を集電体側から徐々に高めたもので、スパッタリングで
は金属スズと導電補助材のターゲット上に設けたシャッ
ターの開閉割合を調製することによって、電子ビーム蒸
着では金属スズと導電補助材のルツボ上に設けたシャッ
ターの開閉割合もしくは電子ビーム加熱を調製すること
によって、電解メッキではスズよりイオン化傾向の小さ
い金属塩をスズ塩に混合した電解液を用い対向電極に金
属スズを用いることによって、スズの濃度勾配を持たせ
た電極材料層からなる電極構造体を作製することができ
る。10ミクロン以上の厚みの電極材料層103を得る
ためには、メッキや塗布による形成方法を採用するのが
より好ましい。
【0031】図1(b)では、集電体上に金属スズ濃度
の低い電極材料層を形成した後、金属スズ濃度の高い電
極材料層を形成して、容易に作製することができる。前
記塗布の手法にて電極材料層を形成する場合には、金属
スズ粉末101と導電補助材102に、加えて高分子材
料などから成る結着剤を混合し、溶媒を添加して粘度を
調整して、ペーストを調製し、調整したペーストを集電
体100上に塗布し、乾燥して電極構造体104を作製
する。必要に応じてロールプレス等で厚みを調整する。
図1(b)では、金属スズと導電補助材の比率の異なっ
たに種類のペーストを調製して、積層して電極材料層を
形成することができる。
【0032】前記導電補助材の材料としては、電気化学
反応でリチウムの析出時にリチウムと合金化せず、スズ
よりイオンか傾向が小さいものが好ましく、具体的な材
料としては銅、ニッケル、チタン、白金、カーボン、ス
テンレススチール、などが挙げられる。
【0033】[本発明の二次電池構成部材の説明] (負極201)前述した本発明のリチウム二次電池の負
極201には、前述した本発明の電極構造体104を使
用する。
【0034】(正極203)前述した本発明の電極構造
体を負極に用いたリチウム二次電池の対極となる正極2
03は、少なくともリチウムイオンのホスト材となる正
極活物質から成り、好ましくはリチウムイオンのホスト
材となる正極活物質から形成された層と集電体から成
る。さらに該正極活物質から形成された層は、リチウム
イオンのホスト材となる正極活物質と結着剤、場合によ
ってはこれらに導電補助材を加えた材料から成るのが好
ましい。
【0035】リチウム二次電池に用いるリチウムイオン
のホスト材となる正極活物質としては、遷移金属酸化
物、遷移金属硫化物、遷移金属窒化物、リチウム−遷移
金属酸化物、リチウム−遷移金属硫化物、リチウム−遷
移金属窒化物が用いられる。遷移金属酸化物、遷移金属
硫化物、遷移金属窒化物の遷移金属元素としては、例え
ば、d殻あるいはf殻を有する金属元素であり、Sc,
Y,ランタノイド,アクチノイド,Ti,Zr,Hf,
V,Nb,Ta,Cr,Mo,W,Mn,Tc,Re,
Fe,Ru,Os,Co,Rh,Ir,Ni,Pb,P
t,Cu,Ag,Auが好適に用いられる。上記正極活
物質の形状が粉末である場合には、結着剤を用いるか、
焼結させて正極活物質層を集電体上に形成して正極を作
製する。また、上記正極活物質粉の導電性が低い場合に
は、前記電極構造体の活物質層の形成と同様に、導電補
助材を混合することが適宜必要になる。
【0036】上記集電体及び導電補助材並びに結着剤と
しては、前述した本発明の電極構造体(104)に用い
るものが同様に使用できる。
【0037】(イオン伝導体202)本発明のリチウム二
次電池のイオン伝導体には、電解液(支持電解質を溶媒
に溶解させて調製した支持電解質溶液)を保持させたセ
パレータ、 固体電解質、電解液を高分子ゲルなどでゲ
ル化した固形化電解質、などのリチウムイオンの伝導体
が使用できる。
【0038】本発明の二次電池に用いるイオン伝導体の
導電率は、25℃における値として、好ましくは1×1
-3S/cm以上、より好ましくは5×10-3S/cm
以上であることが必要である。
【0039】支持電解質としては、例えば、H2SO4
HCl,HNO3等の酸、リチウムイオン(Li+)とル
イス酸イオン(BF- 4,PF- 6,AsF- 6,ClO- 4
CF3SO- 3,BPh- 4(Ph:フェニル基))からな
る塩、及びこれらの混合塩、が挙げられる。また、ナト
リウムイオン、カリウムイオン、テトラアルキルアンモ
ニウムイオン、等の陽イオンとルイス酸イオンからなる
塩も使用できる。上記塩は、減圧下で加熱したりして、
十分な脱水と脱酸素を行っておくことが望ましい。
【0040】上記支持電解質の溶媒としては、例えば、
アセトニトリル、ベンゾニトリル、プロピレンカーボネ
イト、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、
ジエチルカーボネート、ジメチルホルムアミド、テトラ
ヒドロフラン、ニトロベンゼン、ジクロロエタン、ジエ
トキシエタン、1,2-ジメトキシエタン、クロロベンゼ
ン、γ-ブチロラクトン、ジオキソラン、スルホラン、
ニトロメタン、ジメチルサルファイド、ジメチルサルオ
キシド、ギ酸メチル、3-メチル-2-オキダゾリジノン、2
-メチルテトラヒドロフラン、3-プロピルシドノン、二
酸化イオウ、塩化ホスホリル、塩化チオニル、塩化スル
フリル、又は、これらの混合液が使用できる。
【0041】上記溶媒は、例えば、活性アルミナ、モレ
キュラーシーブ、五酸化リン、塩化カルシウムなどで脱
水するか、溶媒によっては、不活性ガス中でアルカリ金
属共存下で蒸留して不純物除去と脱水をも行うのがよ
い。
【0042】電解液の漏洩を防止するために、固体電解
質もしくは固形化電解質を使用するのが好ましい。固体
電解質としては、リチウム元素とケイ素元素とリン元素
と酸素元素から成る酸化物などのガラス、エーテル構造
を有する有機高分子の高分子錯体、などが挙げられる。
固形化電解質としては、前記電解液をゲルか剤でゲル化
して固形化したものが好ましい。ゲル化剤としては電解
液の溶媒を吸収して膨潤するようなポリマー、シリカゲ
ルなどの吸液量の多い多孔質材料を用いるのが望まし
い。上記ポリマーとしては、ポリエチレンオキサイド、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリメチ
ルメタクリレートなどが用いられる。さらに、上記ポリ
マーは架橋構造のものがより好ましい。
【0043】前記セパレータは、二次電池内で負極20
1と正極203の短絡を防ぐ役割がある。また、電解液
を保持する役割を有する場合もある。
【0044】セパレータとしては、リチウムイオンが移
動できる細孔を有し、かつ、電解液に不溶で安定である
必要がある。したがって、セパレータとしては、例え
ば、ガラス、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリ
オレフィン、フッ素樹脂、などの不織布あるいはミクロ
ポア構造の材料が好適に用いられる。また、微細孔を有
する金属酸化物フィルム、又は、金属酸化物を複合化し
た樹脂フィルムも使用できる。特に、多層化した構造を
有する金属酸化物フィルムを使用した場合には、デンド
ライトが貫通しにくいため、短絡防止に効果がある。難
燃材であるフッ素樹脂フィルム、又は、不燃材であるガ
ラス、若しくは金属酸化物フィルムを用いた場合には、
より安全性を高めることができる。
【0045】(電池の形状と構造)本発明の二次電池の具
体的な形状としては、例えば、扁平形、円筒形、直方体
形、シート形などがある。又、電池の構造としては、例
えば、単層式、多層式、スパイラル式などがある。その
中でも、スパイラル式円筒形の電池は、負極と正極の間
にセパレータを挟んで巻くことによって、電極面積を大
きくすることができ、充放電時に大電流を流すことがで
きるという特徴を有する。また、直方体形やシート形の
電池は、複数の電池を収納して構成する機器の収納スペ
ースを有効に利用することができる特徴を有する。
【0046】以下では、図3、図4を参照して、電池の
形状と構造についてより詳細な説明を行う。図3は単層
式扁平形(コイン形)電池の断面図であり、図4はスパ
イラル式円筒型電池の断面図を表している。これらのリ
チウム電池は、基本的には図2と同様な構成で、負極、
正極、電解質・セパレータ、電池ハウジング、出力端子
を有する。
【0047】図3、図4において、301と403は負
極、303と406は正極、304と408は負極端子
(負極キャップまたは負極缶)、305と409は正極
端子(正極缶または正極キャップ)、302と407は
イオン伝導体、306と410はガスケット、401は
負極集電体、404は正極集電体、411は絶縁板、4
12は負極リード、413は正極リード、414は安全
弁である。 図3に示す扁平型(コイン型)の二次電池
では、正極材料層を含む正極303と負極材料層を備え
た負極301が少なくともイオン伝導体(電解液を保持
したセパレータ)302を介して積層されており、この
積層体が正極端子としての正極缶305内に正極側から
収容され、負極側が負極端子としての負極キャップ30
4により被覆されている。そして正極缶内の他の部分に
はガスケット306が配置されている。
【0048】図4に示すスパイラル式円筒型の二次電池
では、正極集電体404上に形成された正極(材料)層
405を有する正極と、負極集電体401上に形成され
た負極(材料)層402を有した負極403が、少なく
ともイオン伝導体(電解液を保持したセパレーター)4
07を介して対向し、多重に巻回された円筒状構造の積
層体を形成している。当該円筒状構造の積層体が、負極
端子としての負極408内に収容されている。また、当
該負極缶408の開口部側には正極端子としての正極キ
ャップ409が設けられており、負極缶内の他の部分に
おいてガスケット410が配置されている。円筒状構造
の電極の積層体は絶縁板411を介して正極キャップ側
と隔てられている。正極406については正極リード4
13を介して正極キャップ409に接続されている。又
負極403については負極リード412を介して負極缶
408と接続されている。正極キャップ側には電池内部
の内圧を調整するための安全弁414が設けられてい
る。
【0049】前述したように負極301の活物質層、負
極403の活物質層402に、前述した本発明の粉末材
料からなる層を用いる。
【0050】以下では、図3や図4に示した電池の組み
立て方法の一例を説明する。 (1) 負極(301, 403)と成形した正極(303,
406)の間に、セパレータ(302, 407)を挟ん
で、正極缶(305)または負極缶(408)に組み込む。 (2) 電解質を注入した後、負極キャップ(304)また
は正極キャップ(409)とガスケット(306, 410)
を組み立てる。 (3) 上記(2) を、かしめることによって、電池は完成
する。
【0051】なお、上述したリチウム電池の材料調製、
及び電池の組立は、水分が十分除去された乾燥空気中、
又は乾燥不活性ガス中で行うのが望ましい。
【0052】上述のような二次電池を構成する部材につ
いて説明する。 (絶縁パッキング)ガスケット(306, 410)の材料と
しては、例えば、フッ素樹脂,ポリアミド樹脂,ポリス
ルフォン樹脂,各種ゴムが使用できる。電池の封口方法
としては、図3と図4のように絶縁パッキングを用いた
「かしめ」以外にも、ガラス封管,接着剤,溶接,半田
付けなどの方法が用いられる。また、図4の絶縁板の材
料としては、各種有機樹脂材料やセラミックスが用いら
れる。
【0053】(外缶)電池の外缶として、電池の正極缶
または負極缶(305, 408)、及び負極キャップまた
は正極キャップ(304, 409)から構成される。外缶
の材料としては、ステンレススチールが好適に用いられ
る。特に、チタンクラッドステンレス板や銅クラッドス
テンレス板、ニッケルメッキ鋼板などが多用される。
【0054】図3では正極缶(305)が、図4では負極
缶(408)が電池ハウジング(ケース)を兼ねているた
め、上記のステンレススチールが好ましい。ただし、正
極缶または負極缶が電池ハウジングを兼用しない場合に
は、電池ケースの材質としては、ステンレススチール以
外にも鉄、亜鉛などの金属、ポリプロピレンなどのプラ
スチック、又は、金属若しくはガラス繊維とプラスチッ
クの複合材が挙げられる。
【0055】(安全弁)リチウム二次電池には、電池の
内圧が高まった時の安全対策として、安全弁が備えられ
ている。安全弁としては、例えば、ゴム、スプリング、
金属ボール、破裂箔などが使用できる。
【0056】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0057】[電極構造体の作製例] 実施例1 本例では、図1(b)に示した断面構造の電極構造体を
作製した。平均粒径10ミクロンの金属スズ粉末、平均
粒径0.5〜1.0ミクロンの金属ニッケル粉末、結着
剤としてのカルボキシメチルセルロースと、ポリビニル
アルコールを、重量比で45:50:2.5:2.5混
合し、イオン交換水を加え、ペースト状に調製し、厚み
18μmの銅箔の片側に塗布し乾燥し第一の低スズ濃度
の電極材料層を形成した。ついで、第二の高スズ濃度の
電極材料層を形成すべく、平均粒径10ミクロンの金属
スズ粉末、結着剤としてのカルボキシメチルセルロース
と、ポリビニルアルコールを、重量比で95:2.5:
2.5混合し、イオン交換水を加え、ペースト状に調製
し、第一の電極材料層の上に塗布乾燥後、ロールプレス
機で加圧成形し、電極層40ミクロン厚の電極構造体を
作製した。
【0058】リチウムとの電気化学的な挿入脱離による
膨張評価するために、得られた上記電極構造体をカソー
ドとして、リチウム金属をアノードとして、電解液に1
M(モル/リットル)の四フッ化ホウ酸リチウムLiBF4
のエチレンカーボネートとジメチルカーボネートの1:
1混合溶液を用いて、カソード電流密度2mA/cm2
1.5時間通電して、カソードへリチウム金属析出(挿
入反応)による合金化を行い、1mA/cm2で1.2
V(v.s.Li/Li+)まで溶出(脱離反応)を行い、
電極構造体の厚みの増加を測定してリチウムの挿入脱離
後の膨張の割合を評価した。
【0059】実施例2 本例では、図1(a)に示した断面構造の電極構造体を
作製した。集電体100として厚み18μmの銅箔をと
し、アセトン、及びイソプロピルアルコール中で脱脂洗
浄した後に、乾燥した。
【0060】上記の集電体100をカソード、スズ板を
アノードとし、カソードとアノード間の距離を6cmと
し、下記組成の電解液中、液温25℃で、攪拌を行いな
がら、カソードとアノード間に直流電界を印加して、カ
ソード電流密度を、10mA/cm2 とし、20C/cm2
電して、金属スズから構成される層103を形成した。
なお、この時のカソードとアノード間の電圧は1Vであ
った。
【0061】電解液組成 硫酸第1スズ 40g/l 硫酸銅 0.2 g/l 硫酸 60g/l ゼラチン 2g/l 溶媒は水を用いた。
【0062】水洗した後に、60g/l、Na3PO4・12H
2Oを溶解した水溶液中で、60℃の液温で、60秒
間、処理した後に、水洗し、150℃で減圧乾燥し電極
構造体を作製した。電解液中の硫酸銅は、初期の電気分
解反応で、銅の析出として消費され、その後スズリッチ
の析出となるように、濃度の設定を行った。
【0063】得られた金属スズから構成される電極材料
層の厚みはは40ミクロンであった。得られた電極構造
体の電極材料層の表面から深さ方向のスズ元素の分析を
オージェ電子分光法にて測定した結果、表面でスズ濃度
が高く、深さ方向でスズ濃度が減少し、集電体界面で最
も低くなっていることが確認された。
【0064】リチウムとの電気化学的な合金化による膨
張評価 得られた上記電極構造体を実施例1と同様にしてリチウ
ム合金化時の膨張の程度を評価した。
【0065】実施例3 本例では、図1(b)に示した断面構造の電極構造体を
作製した。平均粒径10ミクロンの金属スズ粉末、平均
粒径1〜3ミクロンの銀粉末、結着剤 としてのカルボ
キシメチルセルロースと、ポリビニルアルコールを、重
量比で45:50:2.5:2.5混合し、イオン交換
水を加え、ペースト状に調製し、厚み18μmの銅箔の
片側に塗布し乾燥して第一の低スズ濃度の電極材料層を
形成した。
【0066】ついで、平均粒径10ミクロンの金属スズ
粉末、平均粒径1〜3ミクロンの銀粉末、結着剤として
のカルボキシメチルセルロースと、ポリビニルアルコー
ルを、重量比で65:30:2.5:2.5混合し、イ
オン交換水を加え、ペースト状に調製し、第一の電極材
料層の上に塗布乾燥して第二の高スズ濃度の電極材料層
を形成した。
【0067】ついで、第三の高スズ濃度の電極材料層を
形成すべく、平均粒径10ミクロンの金属スズ粉末、結
着剤としてのカルボキシメチルセルロースと、ポリビニ
ルアルコールを、重量比で95:2.5:2.5混合
し、イオン交換水を加え、ペースト状に調製し、第二の
電極材料層の上に塗布乾燥後、ロールプレス機で加圧成
形し、電極層40ミクロン厚の電極構造体を作製した。
【0068】リチウムとの電気化学的な合金化による膨
張評価 得られた上記電極構造体を実施例1と同様にしてリチウ
ム合金化時の膨張の程度を評価した。
【0069】参考例1 本例では、図1(a)に示した電極材料層のスズ濃度を
均一に形成した電極構造体を作製した。
【0070】まず、平均粒径10ミクロンの金属スズ粉
末95重量%に、2.5重量%のカルボキシメチルセル
ロース、2.5重量%のポリビニルアルコールに、イオ
ン交換水を加え、ペースト状に調製し、18ミクロン厚
の銅箔の片側に塗布し乾燥の後、ロールプレス機で加圧
成形し、電極層40ミクロン厚の電極構造体を作製し
た。
【0071】参考例2 本例では、集電体界面付近でスズの濃度が高くなる電極
構造体、すなわち実施例1の二層構造の層の積層を逆に
作製した。
【0072】まず、平均粒径10ミクロンの金属スズ粉
末、結着剤としてのカルボキシメチルセルロースと、ポ
リビニルアルコールを、重量比で95:2.5:2.5
混合し、イオン交換水を加え、ペースト状に調製し、1
8ミクロン厚の銅箔の片側に塗布して乾燥し、第一の高
スズ濃度の電極材料層を形成した。ついで、第二の低ス
ズ濃度の電極材料層を形成すべく、平均粒径10ミクロ
ンの金属スズ粉末、平均粒径0.5〜1.0ミクロンの
金属ニッケル粉末、結着剤としてのカルボキシメチルセ
ルロースと、ポリビニルアルコールを、重量比で45:
50:2.5:2.5混合し、イオン交換水を加え、ペ
ースト状に調製し、第一の電極材料層の上に塗布乾燥
後、ロールプレス機で加圧成形し、電極層40ミクロン
厚の電極構造体を作製した。
【0073】参考例3 本例では、実施例2の電極材料層のスズ濃度を均一に形
成した電極構造体を作製した。集電体100として厚み
18μmの銅箔をとし、アセトン、及びイソプロピルア
ルコール中で脱脂洗浄した後に、乾燥した。
【0074】上記の集電体100をカソード、スズ板を
アノードとし、カソードとアノード間の距離を6cmと
し、下記組成の硫酸銅の添加をしない電解液中、液温2
5℃で、攪拌を行いながら、カソードとアノード間に直
流電界を印加して、カソード電流密度を、10mA/c
2とし、20C/cm2通電して、金属スズから構成さ
れる層103を形成した。なお、この時のカソードとア
ノード間の電圧は1Vであった。
【0075】電解液組成 硫酸第1スズ 40g/l 硫酸 60g/l ゼラチン 2g/l 溶媒は水を用いた。
【0076】水洗した後に、60g/l、Na3PO4・12H
2Oを溶解した水溶液中で、60℃の液温で、60秒
間、処理した後に、水洗し、150℃で減圧乾燥し電極
構造体を作製した。得られた金属スズから構成される電
極材料層の厚みはは40ミクロンであった。
【0077】リチウムとの電気化学的な合金化による膨
張評価 得られた上記電極構造体を実施例1と同様にしてリチウ
ム合金化時の膨張の程度を評価した。
【0078】下記表1に実施例1〜3までのリチウムの
電気化学的挿入脱離時の電極構造体の膨張率をまとめ
た。実施例1と実施例3は、参考例1の膨張率を1.0
0と規格化し、更に、実施例1については、参考例2の
膨張率を1.00と規格化した場合も示した。また、実
施例2は参考例3の膨張率を1.00と規格化した。
【0079】この表1の結果から、本発明の電極構造体
を用いれば、膨張が抑えられることがわかった。
【0080】
【表1】
【0081】[二次電池の作製例] 実施例4 以下では図3を参照して、電池の各構成物の作製手順
と、電池の組み立てについて説明する。 (1) 負極 実施例1で得られた電極構造体を直径16mmの円形に
打ち抜いて負極301に用いた。
【0082】(2)正極303の作製 硝酸リチウムと炭酸ニッケルを、1:1のモル比で
混合した後、750℃空気気流中で熱処理して、リチウム
−ニッケル酸化物を調製した。 上記において調製したリチウム−ニッケル酸化物
に、アセチレンブラックの炭素粉3wt(重量)%とポリフ
ッ化ビリニデン粉5wt%を混合した後、N-メチルピロリ
ドンを添加してペーストを作製した。 上記で得られたペーストを、厚み20μmのアルミ
ニウム箔の集電体に塗布乾燥した後、ロールプレス機で
正極活物質層の厚みを90μmに調整した。さらに、直
径15.7mmの円形に打ち抜いた後、150℃で減圧
乾燥して正極303に使用した。
【0083】(3)電解液の作製手順 十分に水分を除去したエチレンカーボネート(E
C)とジメチルカーボネート(DMC)とを、等量混合
した溶媒を調製した。 上記で得られた溶媒に、四フッ化ホウ酸リチウム
塩を1M(mol/l)溶解したものを電解液として用
いた。
【0084】(4)イオン伝導体302 厚み25ミクロンポリエチレンの微孔性フィルムを直径
16.5mmの円形に打ち抜いてセパレータとして用い
た。セパレータに電解液を保持させてイオン伝導体30
2とした。
【0085】(5)電池の組み立て 組み立ては、露点−50℃以下の水分を管理した乾燥雰
囲気下で全て行った。 正極缶305に正極303とセパレータ302を挿
入し、ポリプロピレン製のガスケット306を装着し、
電解液を注入し、負極301セパレータの上に積層し、
正極303と負極301間に圧力がかかるように図3に
は不図示のステンレススチール製のスペーサを挟み、負
極キャップ304をかぶせ、かしめ機で正極缶と負極キ
ャップをかしめて密閉して電池を得た。この電池は負極
の容量を正極に比べて大きくした正極容量規制の電池と
した。
【0086】実施例5 図3の構造の電池を作製した。負極に前記実施例2の電
極構造体を使用した以外は、実施例4と同様の操作手順
で電池を作製した。
【0087】実施例6 図3の構造の電池を作製した。負極に前記実施例3の電
極構造体を使用した以外は、実施例4と同様の操作手順
で電池を作製した。
【0088】参考例4 図3の構造の電池を作製した。負極に前記参考例1の電
極構造体を使用した以外は、実施例4と同様の操作手順
で電池を作製した。
【0089】参考例5 図3の構造の電池を作製した。負極に前記参考例2の電
極構造体を使用した以外は、実施例4と同様の操作手順
で電池を作製した。
【0090】参考例6 図3の構造の電池を作製した。負極に前記参考例3の電
極構造体を使用した以外は、実施例4と同様の操作手順
で電池を作製した。
【0091】電池の充放電サイクル評価 充放電サイクル試験の条件は、先ず、正極活物質から計
算される電気容量を基準として、0.1C(容量/時間
の0.1倍の電流)の充放電と、20分の休憩時間から
なるサイクルを1サイクルとした。充放電試験は、充電
より開始し、上記条件で3サイクル行い、電池容量は3
サイクル目の放電量とした。
【0092】更に、サイクル寿命は、正極活物質から計
算される電気容量を基準として、0.5C(容量/時間
の0.5倍の電流)の充放電と、20分の休憩時間から
なるサイクルを1サイクルとして行い、電池容量の60
%を下回ったサイクル回数により評価した。尚、充電の
カットオフ電圧は4.5V、放電のカットオフ電圧を
2.8Vに設定した。
【0093】下記表2に実施例4〜6で作製した電池の
充放電サイクル寿命の結果をまとめた。実施例4と実施
例6は、参考例4のサイクル寿命を1.0として規格化
し、実施例4においては、参考例5のサイクル寿命を
1.0として規格化した場合も示した。また、実施例5
は参考例6のサイクル寿命を1.0として規格化した。
【0094】表2から、本実施例の負極を用いることに
よって、サイクル寿命が長いことが分かった。
【0095】
【表2】
【0096】尚、実施例4〜6では、正極活物質とし
て、負極の性能を評価するために、リチウム−ニッケル
酸化物を使用した。しかし、これに限定されるものでな
く、リチウム−マンガン酸化物、リチウム−コバルト酸
化物、リチウム−バナジウム酸化物、など各種の正極活
物質も採用できる。
【0097】また、電解液に関しても、実施例4〜6ま
で1種類のものを使用したが、本発明はこれに限定され
るものではない。上記結果から、集電体界面でスズ濃度
が低い電極材料層を有した負極を使用した電池の方が、
サイクル寿命が長いことがわかった。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
リチウムの酸化反応とリチウムイオンの還元反応を利用
した二次電池において、負極が充放電サイクルを繰り返
すと電極が膨張して集電能が低下し充放電サイクル寿命
が伸びないという問題を解決できる電極構造体が提供さ
れる。ひいては、サイクル寿命の長い、高容量、高エネ
ルギー密度の二次電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電極構造体の構造の一例を模式的に示
す断面図である。
【図2】本発明の二次電池の一例を示す断面図である。
【図3】単層式偏平型電池の構造を示す断面図である。
【図4】スパイラル式円筒型電池の構造を示す概略断面
図である。
【符号の説明】 100 集電体 101 スズもしくはスズ合金粒子 102 導電補助材 103 電極材料層(活物質層) 104 電極構造体 105 低スズ濃度電極材料層 106 高スズ濃度電極材料層 201 、301、403 負極 202 、303、406 正極 203 、302、407 イオン伝導体 204 負極端子 205 正極端子 206 電槽(ハウジング) 304 負極キャップ 305 正極缶 306 、410 ガスケット 401 負極集電体 402 負極層 404 正極集電体 405 正極層 408 負極缶 409 正極キャップ 411 絶縁板 412 負極リード 413 正極リード 414 安全弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小鈴 武 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5H017 AA03 BB06 BB08 BB12 BB14 BB16 CC01 CC25 DD03 EE01 EE04 EE08 HH00 HH06 5H029 AJ03 AJ05 AK01 AK02 AK05 AL12 AM00 AM02 AM03 AM04 AM05 AM06 AM07 AM16 BJ02 BJ03 BJ04 BJ12 BJ14 DJ06 DJ07 DJ12 EJ01 HJ00

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、電気化学反応でリチウムと
    合金化しない材料から成る集電体と、少なくとも金属ス
    ズもしくはスズ合金から成る層から成り、且つ集電体近
    傍のスズ元素の濃度が前記全スズの層の平均スズ元素の
    濃度より低いことを特徴とする電極構造体。
  2. 【請求項2】 前記スズから成る層の集電体近傍のスズ
    元素の濃度が、前記スズから成る層の電極構造体表面近
    傍のスズ元素の濃度より低いことを特徴とする請求項1
    記載の電極構造体。
  3. 【請求項3】 前記スズから成る層において、集電体近
    傍から電極構造体表面近傍に向かってスズ元素の濃度勾
    配があることを特徴とする請求項1乃至2記載の電極構
    造体。
  4. 【請求項4】 前記スズから成る層が、銅、ニッケ
    ル、銀、白金、チタン、金から選択される一種類以上の
    金属元素を含有し、集電体近傍の該金属元素の濃度が、
    前記スズの層中の平均濃度より高いことを特徴とする請
    求項1記載の電極構造体。
  5. 【請求項5】 前記スズから成る層が、銅、ニッケ
    ル、銀、白金、チタン、金から選択される一種類以上の
    金属元素を含有し、前記スズから成る層において、集電
    体近傍から電極構造体表面近傍に向かって該金属元素の
    濃度勾配があることを特徴とする請求項1記載の電極構
    造体。
  6. 【請求項6】 前記集電体が、銅もしくはニッケル金属
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載の電
    極構造体。
  7. 【請求項7】 リチウムの酸化反応及びリチウムイオン
    の還元反応を利用した二次電池の負極に用いられる請求
    項1乃至6のいずれかに記載の電極構造体。
  8. 【請求項8】 電気化学反応でリチウムの酸化反応及び
    リチウムイオンの還元反応を利用した二次電池であっ
    て、少なくとも負極、電解質、正極から構成され、該負
    極が、少なくとも集電体上に形成された、金属スズもし
    くはスズ合金から成り充電時の電気化学反応でリチウム
    と合金化してリチウム元素を保持する層から成り、且つ
    該スズから成る層の集電体表面近傍のスズ元素の濃度
    が、該スズから成る層の平均のスズ元素の濃度より低い
    ことを特徴とする二次電池。
  9. 【請求項9】 前記スズから成る層の集電体近傍のスズ
    元素の濃度が、電解質と接する負極表面側の前記スズか
    ら成る層のスズ元素の濃度より低いことを特徴とする請
    求項8記載の二次電池。
  10. 【請求項10】 前記スズから成る層において、集電
    体表面近傍から電極構造体表面側に向かってスズ元素の
    濃度勾配があることを特徴とする請求項8または9記載
    の二次電池。
  11. 【請求項11】 前記スズから成る層が、銅、ニッケ
    ル、銀、白金、チタン、金から選択される一種類以上の
    金属元素を含有し、集電体近傍の該金属元素の濃度が、
    前記スズの層中の平均の濃度より高いことを特徴とする
    請求項8記載の二次電池。
  12. 【請求項12】 前記スズから成る層が、銅、ニッケ
    ル、銀、白金、チタン、金から選択される一種類以上の
    金属元素を含有し、前記スズから成る層において、集電
    体近傍から電極構造体表面近傍に向かって該金属元素の
    濃度勾配があることをことを特徴とする請求項8記載の
    二次電池。
  13. 【請求項13】 前記集電体が、銅もしくはニッケル金
    属から構成されていることを特徴とする請求項8記載の
    二次電池。
  14. 【請求項14】 前記負極がリチウムの酸化反応及びリ
    チウムイオンの還元反応を利用した二次電池に用いられ
    る請求項8乃至12のいずれかに記載の二次電池。
  15. 【請求項15】 前記負極の充電時にリチウムを保持す
    る層が、銅、ニッケル、銀、白金、チタン、金から選択
    される一種類以上の金属元素を含有し、集電体近傍の該
    リチウム保持層の金属元素の濃度が、電解質と接する負
    極表面近傍に向かって減少していることを特徴とする請
    求項7記載の二次電池。
  16. 【請求項16】 前記集電体が、銅もしくはニッケル金
    属から構成されていることを特徴とする請求項8記載の
    二次電池。
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