JP4227581B2 - 電極構造体及び二次電池 - Google Patents
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Description
集電体100は、充電時の電極反応で消費する電流を効率よく供給するあるいは放電時の発生する電流を集電する役目を担っている。特に電極構造体10を二次電池の負極に適用する場合、集電体100を形成する材料としては、電気伝導度が高く、かつ、電池反応に不活性な材質が望ましい。好ましい材質としては、銅、ニッケル、鉄、ステンレススチール、チタンから選択される一種類以上の金属材料から成るものが挙げられる。また、集電体の形状としては、板状であるが、この“板状”とは、厚みについては実用の範囲上で特定されず、厚み約100μm程度もしくはそれ以下のいわゆる“箔”といわれる形態をも包含する。また、板状であって、例えばメッシュ状、スポンジ状、繊維状をなす部材、パンチングメタル、エキスパンドメタル等を採用することもできる。
電極構造体10において実際の電気化学反応が生じる層(電極材料層)102は、前述したように平均粒径が0.5μm〜60μmの範囲の粒子を該層の35重量%以上を占める主材として含有するものである。かかる主材粒子(101)の平均粒径は、より好ましくは0.5〜20μmの範囲とする。上記層102を構成する主材としては、バルクの20℃の比抵抗(電気抵抗率)が好ましくは1×10−6〜1×100Ω・cmの範囲である材料、特に好ましくは、1×10−5〜1×10−1Ω・cmの範囲にある材料を用いる。当該主材は層102中は、50重量%以上配合することがより好ましい。
電極構造体における電極材料層の主材としてスズを用いる場合、金属スズ単体からなる粒子、あるいはスズ合金からなる粒子の形で用いる。スズ合金としては、例えばスズ元素と、アンチモン、ビスマス、鉛、ニッケル、銅、銀、亜鉛、から選択される少なくとも一種類以上の元素とからなる合金で、その比率は、スズ元素が50%以上100%未満であることが好ましく、70%以上100%未満であることがより好ましい。スズ元素が50%以下である場合、充電時に取り込むリチウム量が少なくなり、その結果、電池容量が小さくなることがある。
前述したように主材としての粒子の平均粒径を、0.5μm以上60μm以下の範囲内に制御することが好ましい。特に金属スズ、もしくはスズ合金を用いて、このような平均粒径の粒子からなる層を板状集電体上に良好に形成することができる。また、金属スズ、もしくはスズ合金の粒子の場合、特に平均粒径を5μm以上50μm以下であることがより好ましい。
金属スズ、もしくはスズ合金粒子の結晶子、特に電極構造体に対して充放電を全く行う以前(未使用の状態)での結晶子の大きさを、好ましくは10nm以上50nm以下の範囲に、より好ましくは10nm以上30nm以下の範囲に制御することがより好ましい。このように微細な結晶粒のものを用いることによって、充放電時の電気化学反応をより円滑にすることができ、充電容量を向上できる、また、充放電時のリチウムの出入りによって生じる歪みを小さく抑えて、サイクル寿命を伸ばすことが可能になる。
Lc=0.94λ/(βcosθ) (Scherrerの式)
Lc:結晶子の大きさ
λ:X線ビームの波長
β:ピークの半価幅
θ:回折角
金属スズ、もしくはスズ合金粒子から構成される層の密度を、1.00g/cm3以上6.56g/cm3以下に制御することが好ましく、2.00g/cm3以上6.00g/cm3以下に制御することがより好ましい。このように層の密度を制御することにより、集電体上に設ける層の空隙率を0.10〜0.86の範囲内、好ましくは0.31〜0.73の範囲内とすることができる。金属スズ、もしくはスズ合金粒子から構成される層の密度は、単位面積当たりの重量と厚さにより計算で求めた値とした。金属スズ、もしくはスズ合金といったスズを含むが主材から構成される層の空隙率は、前述のように電極材料層の容積V′と電極材料層中の電極構成材の占める真の容積Vを用いて(V′−V)/V′により求めるが具体的に主材の密度a(g/cm3)として、層の密度が主材密度と同様になるとき0とし、(a−層の密度)/aにより求める。金属スズからなる層の場合、層の密度が金属スズの密度(a=7.29g/cm3)となる時を0とし、(7.29−層の密度)/7.29より求めた値とした。又、スズ合金の場合、合金組成より主材の密度aを求め、上記式より層の空隙率を求める。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層の表面は、当該電極構造体をリチウム電池の負極に用いる場合、放電後において細孔が形成されることが好ましく、特に直径0.10〜10μmの範囲の細孔が形成されることが好ましい。細孔が形成されることにより、次の充電の際に、層内でのリチウムとの反応面積が大きくなり、またこの細孔が空間確保の役割となり、リチウム挿入(充電)時の体積膨張が緩和でき、更なる高容量化と長寿命化を実現できる。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層の厚さは、5μm以上500μm以下の範囲とすることが好ましく、10μm以上100μm以下がより好ましい。ここで、層の厚さは、マイクロメーターで測定した値とした。厚102の厚さが、5μm以上500μm以下、特に、10μm以上100μm以下にすることで、電極としての利用率を大きくでき、高容量化できる。層の厚さが5μm以下では、電極構造体をリチウム電池の負極に用い場合、負極単位面積当たりの充電量が小さくなり、結果的に、電池容量は小さくなる。また、500μm以上では、層内部へリチウム等の活物質が移動しづらくなり、利用率が低下する。更には、電極インピーダンスが高くなり、電池性能が低下する。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層の表面の粗さは、充放電前(未使用)の状態で凹凸の山と谷の高さが1μm以上60μm以下となるようにすることが好ましく、5μm以上30μm以下とすることがより好ましい。本発明における表面粗さとは、触針法で測定した値とした。すなわち、直径5μmの針をL=400μmの間隔スイープさせたときの最大の高さから最小高さを差し引いた値とした。電極構造体をリチウム電池の負極に用い場合、層の表面粗さを上記範囲とすることで、負極の利用率を大きくでき、高容量化と、長寿命化できる。1μmよりも小さい場合、リチウムとの反応面積が小さくなり、利用率が低下する。また、60μmよりも大きい場合では、突起部へ電解が集中し易くなり、均一にリチウムと反応せず、寿命は低下する。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層において、主成分である金属スズ、もしくはスズ合金の割合が、50重量%以上100重量%以下であることが好ましい。50重量%以下では、電極構造体をリチウム電池の負極に用い場合、充電時に負極に取り込むリチウム量が少なくなり、その結果、電池容量が小さくなる。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層において、スズ元素もしくはスズ合金の主成分元素以外に、メッキ等の形成段階での使用する添加剤に起因した、炭素元素、窒素元素、酸素元素、弗素元素、硫黄元素、から選択される元素を含有していることが好ましく、これら元素の存在比率が層表面側で最も高いことを特徴とする。
n(C)/n(Sn)={N(C)・σ(Sn)・λ(Sn)・S(Sn)}/{N(Sn)・σ(C)・λ(C)・S(C)}={N(C)/N(Sn)}・K(Sn/C)
n:単位体積当たりの原子数、
N:各元素のピーク面積の測定値、
σ:光イオン化断面積、
λ:電子の平均自由化行程λ、
S:分光器関数Sを考慮した値
K:感度係数
本測定においては、C.O.Wagnerによる元素の感度係数を用いて計算した。また、電極材料層内部の元素濃度は、表面をアルゴンエッチングした後に測定した結果より求める。元素の結合状態は、各元素のピーク位置より求める。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層において、スズ元素もしく金属スズ粒子、もしくはスズ合金粒子以外に、有機化合物を混合することが好ましい。かかる有機化合物としては、例えば前述したような結着剤として機能する有機高分子を用いることができる。当該有機化合物は、層内でクッション材として機能し、また粒子間の接着効果により、金属スズ或いは、スズ合金粒子を含む電極材料層の体積変化を抑制することができる。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層において、未充電状態(未使用)における金属スズの結晶格子の向きが、ある特定の格子面が優先方位配列(配向性)を有していることが好ましく、配向している格子面は、1以上3以下であることが好ましい。本明細書において、配向性を有するとは、線源にCuKαを用いたX線回折ピークで、格子面の強度比が、他の(配向外の)ピークの強度比に対して、2倍以上であることとする。このような強度比の大きい格子面が、3つ以下であることとする。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした電極材料層の形成方法としては、具体的には、電気化学反応を利用した堆積反応(電解メッキ)、還元反応を利用した堆積反応(化学メッキ)、蒸着法、もしくは、粉末と高分子化合物と溶剤からなるペーストを塗布する方法が挙げられる。本発明においては、特に電解メッキ法、あるいは化学メッキ法を採用することにより、粒子の粒径や空隙率(密度)を最適に制御している。
金属スズ又はスズ合金粒子を主材とした層の製造装置としての電解メッキ槽の一例の概略を図7に示す。
電解液301としては、少なくとも、スズイオンを0.001mol/l以上5mol/l以下含有した溶液を用いることが好ましい。具体的な電解液として、塩化物溶液、ふっ化物溶液、硫酸塩溶液、シアン化塩溶液、ピロリン酸塩溶液、過塩素酸溶液、シュウ酸塩溶液、すず酸カリウム溶液、すず酸ナトリウム溶液、有機カルボン酸塩溶液、から選択されるスズ塩の溶液を用いることができる。
電解反応中の対向電極となるアノード303の材質としては、金属スズ、もしくはスズ合金が好ましく、面積は、カソード面積に対して、0.1〜1の範囲とすることが好ましく、0.5〜1の範囲とすることがより好ましい。
電源は、アノードとカソード間に、直流電界、交流電界、パルス電界、あるいは、これらの組み合わせた電界、から選択される電界を印加できるものを用い、カソードの電流密度を、1mA/cm2以上50mA/cm2以下で処理できるものを好適に用いる。また、カソードとアノード間に印加する電圧は、0.05V以上10V以下で処理できるものが好ましい。
電解メッキ時に、電解槽内の電解液を攪拌することで、均一な厚さ、且つピンホールの少ないスズ又はスズ合金からなる層を作製できる。
金属スズ、もしくはスズ合金から構成される層を、還元反応を利用した堆積反応(化学メッキ)工程により形成することもできる。化学メッキは、化学メッキ溶液中で被処理体である集電体を処理するものである。
集電体上に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、プラズマCVD法、抵抗加熱蒸着、電子ビーム蒸着、スパッタリング法、などを利用して、金属スズ、もしくはスズ合金から構成される層を形成することもできる。
所定の粒径を有する金属スズ、もしくはスズ合金粒子をペースト化し、集電体上に金属スズ、もしくはスズ合金粒子により構成される層を形成することができる。少なくとも、平均粒径が0.5μm以上60μm以下の金属スズ、もしくはスズ合金粉末と、樹脂材料と、樹脂材料が可溶な溶媒を混合して、ペーストを調整し、そのペーストを集電体の片面もしくは両面に塗布した後に、乾燥することで、所望の層を得ることができる。
図8に上述したような本発明の金属スズ、もしくはスズ合金粒子により構成される電極材料層を有する電極構造体を作製する系(装置)の概略図の一例を示す。同図に示す装置は、メッキ浴槽401、酸化物除去槽402、乾燥機403、水洗槽404、集電体送りロール407、から基本的には構成され、帯状の集電体406がロール407により各槽内を連続的に移動し、各槽で処理がされて、集電体406上に金属スズ、もしくはスズ合金粒子により構成される層が形成される。
以上のようにして得られた金属スズ、もしくはスズ合金粒子を主材とした層(電極材料層)を有する電極構造体を、二次電池、特にリチウム二次電池の負極して用いた場合、初期充放電、少なくとも1〜3サイクルの充放電反応を経ても電極材料層には亀裂が生じない。
本発明の二次電池における正極(図11に示す412)は、集電体、正極活物質、導電補助材、結着剤、などから構成されたものである。この正極は、例えば、正極活物質、導電補助材、及び結着剤などを混合したものを、集電体の表面上に成形して作製される。
本発明における正極の集電体(図11では明示せず)は、充電時の電極反応で消費する電流を効率よく供給するあるいは放電時の発生する電流を集電する役目を担っている。したがって、正極の集電体を形成する材料としては、電導度が高く、かつ、電池反応に不活性な材質が望ましい。好ましい材質としては、ニッケル、鉄、ステンレススチール、チタン、アルミニウム、白金、金、パラジウムから選択される一種類以上の材料から成るが挙げられる。ただし、亜鉛負極の二次電池では上記材料の内、アルミニウムがアルカリの電解液に溶解するのでそのままでは使用できないので、他の金属で被覆するか合金にして使用するのが好ましい。集電体の形状としては、例えば、板状、箔状、メッシュ状、スポンジ状、繊維状、パンチングメタル、エキスパンドメタルなどの形状が採用できる。
本発明の二次電池において用いるセパレータは、負極と正極の短絡を防ぐ役割がある。また、電解液の保持する役割を有する場合もある。
本発明における電解質の使用法としては、次の3通りが挙げられる。
(1)そのままの状態で用いる方法。
(2)溶媒に溶解した溶液として用いる方法。
(3)溶液にポリマーなどのゲル化剤を添加することによって、固定化したものとして用いる方法。
本発明の二次電池の具体的な形状としては、例えば、扁平形、円筒形、直方体形、シート形などがある。又、電池の構造としては、例えば、単層式、多層式、スパイラル式などがある。その中でも、スパイラル式円筒形の電池は、負極と正極の間にセパレータを挟んで巻くことによって、電極面積を大きくすることができ、充放電時に大電流を流すことができるという特徴を有する。また、直方体形やシート形の電池は、複数の電池を収納して構成する機器の収納スペースを有効に利用することができる特徴を有する。
(1)負極層(501、601)と成形した正極層(503、603)の間に、セパレータ(507、607)を挟んで、正極缶(506)又は負極缶(608)に組み込む。
(2)電解質を注入した後、負極キャップ(505)、正極キャップ(609)とガスケット(510、610)を組み立てる。
(3)上記(2)を、かしめることによって、電池は完成する。
(1)負極701とセパレーター707と正極703からなる単位セルをセパレーターを介して複数個重ね集電体を通じて並列接続した後、電槽709に組み込む。
(2)負極端子705、正極端子706、集電体402を接続した後、電解質を注入する。
(3)電槽709の蓋を施し密閉することで電池を完成する。
ガスケット(510、610)の材料としては、例えば、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスルフォン樹脂、各種ゴムが使用できる。電池の封口方法としては、図12と図13のようにガスケットを用いた「かしめ」以外にも、ガラス封管、接着剤、溶接、半田付けなどの方法が用いられる。
本発明の二次電池で各部材を収容する電池ハウジングは、図12及び図13に示す例では、電池の各電極端子と正極缶及び負極キャップ、負極缶及び正極キャップ等を兼用する。
本発明の二次電池には、電池の内圧が高まった時の安全対策として、安全弁(図13に示す例では614、図14に示す例では714)が設けられることが好ましい。安全弁としては、例えば、ゴム、スプリング、金属ボール、破裂箔などが使用できる。
図1に示す断面構造の電極構造体を、以下の手順で作製した。
硫酸第1スズ 40g/l
硫酸 60g/l
ゼラチン 2g/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
リードSコンク 55ml/l
リードSB 30ml/l
リードアシッド 180ml/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸第1スズ 10g/l
ピロリン酸カリウム 40g/l
ポリエチレングリコール4000 1g/l
ホルマリン 0.3ml/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸第1スズ 40g/l
硫酸 60g/l
4−ビニルピリジン 10ml/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸第1スズ 40g/l
硫酸 60g/l
アニリン 5ml/l
フラン 5ml/l
溶媒は、水とエタノールの1:1(体積比)混合液
得られた金属スズから構成される層102の厚みをマイクロメーターで測定したところ、30μmであった。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸第1スズ 40g/l
硫酸 60g/l
ゼラチン 2g/l
カーボン粉末 20g/l
界面活性剤 0.5ml/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
K4P2O7 0.54mol/l
KI 2.0mol/l
SnCl2・2H2O 0.195mol/l
AgCl 0.005mol/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
ほうふっ化第1すず(%) 100/l
ほうふっ化アンチモン(%) 30/l
ほうふっ化水素酸(%) 50/l
ほう酸 25g/l
ハイドロキノン 0.2g/l
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す構造の電極構造体を作製した。
クエン酸ナトリウム 0.34mol/l
エチレンジアミン4酢酸ナトリウム 0.04mol/l
塩化スズ 0.04mol/l
三塩化チタン 0.029mol/l
酢酸ナトリウム 0.12mol/l
ベンゼンスルフォン酸 0.32g/l
pH 9
溶媒は水を用いた。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸スズ 40g/l
硫酸インジウム(III)(n水和物) 20g/l
硫酸 60g/l
ゼラチン 2g/l
溶媒は水を用いた。
本例では、スズ粉末を用いて、以下の手順で図1に示す構造の電極構造体を作製した。
本例では、スズ粉末を用いて、以下の手順で図1に示す構造の電極構造体を作製した。
本例では、シリコン粉末とスズ粉末とインジウム粉末を用いて、以下の手順で図1に示す構造の電極構造体を作製した。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸インジウム(III)(n水和物) 20g/l
硫酸 60g/l
ゼラチン 2g/l
溶媒は水を用いた。
金属スズ箔(高純度化学製:厚さ100μm)を電極構造体とした。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
本例では、図1に示す断面構造の電極構造体を作製した。
硫酸第1すず 40g/l
硫酸 60g/l
ティングローコーモスターターコンク 40ml/l
溶媒は水を用いた。
スズ粉末を用いて、以下の手順で電極構造体を作製した。
以下の分析を行った。
実施例1、及び参考例1〜19で作製した電極構造体のマイクロメーターで測定した電極材料の層の厚みと、測定した重量からスズ、或いはスズ合金層の密度を計算した。
実施例1及び参考例1〜19で作製した電極構造体の層102の空隙率を求めた。空隙率は、層の密度が、主材金属の密度(ag/cm3)の時を0とし、(a−層の密度)/aより求めた値とした。例えば、スズが主材の場合は、金属スズの密度(7.29g/cm3)の時を0とし、(7.29−層の密度)/7.29より求めた値とした。また、合金が主材の場合合金組成によって、あるいは複数種の金属材料粉末を用いる場合複数種の金属粉末の比率によって主材密度を決定し、上記式より空隙率を求める。
実施例1、及び参考例1〜15、16〜19で作製した電極構造体の層102について、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察結果からスズ、或いはスズ合金の平均粒子径を調べた。
実施例1、及び参考例1〜19で作製した電極構造体の層102の表面を、α−STEPで測定して(直径5μmの針をL=400μmの間隔スイープ)、当該表面の凹凸の山と谷の高さ(表面粗さ)を求めた。ここで、表面粗さは、その時の最大の高さから最小高さを差し引いた値とした。
実施例1、及び参考例1〜4、11、16、17、19で作製した電極構造体においては、線源にCuKαを用いたX線回折(XRD)測定を行った。
参考例1〜2、5〜7、17で作製した電極構造体の層102について、X線光電子分光法(XPS:X−ray photoelectron spectroscopy)により、各元素比率を求めた。
〔参考例20〕
本例では、図13に示した断面構造のAAサイズ(13.9mmφ×50mm)のリチウム二次電池を作製した。以下では、図13を参照して、電池の各構成物の作製手順と、電池の組み立てについて負極の作製から説明する。
参考例1で作製した電極構造体を、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
〔1〕電解二酸化マンガンと炭酸リチウムを、1:0.4のモル比で混合した後、800℃で熱処理して、リチウム−マンガン酸化物を調製した。
〔2〕上記〔1〕において調製したリチウム−マンガン酸化物85wt%に、アセチレンブラックの炭素粉5wt%とポリフッ化ビリニデン粉10wt%を混合した後、N−メチル−2−ピロリドンを添加した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、厚み20μmのアルミニウム箔(集電体604)に塗布乾燥した後、ロールプレスで加圧して150℃で減圧乾燥して正極活物質層の厚み90μmの電極構造体を作製した。
〔4〕次いで、〔3〕で得られた電極構造体を所定の大きさに切断し、アルミニウム線のリードをスポット溶接で上記集電体に接続し、正極606を得た。
〔1〕十分に水分を除去したエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とを、等量混合した溶媒を調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られた溶媒に、四フッ化ホウ酸リチウム塩を1M(mol/l)溶解したものを電解液として用いた。
〔1〕ポリエチレンの微孔セパレータを用いた。
組み立ては、露点−50℃以下の水分を管理した乾燥雰囲気下で全て行った。〔1〕負極603と正極606の間にセパレータ607を挟み、セパレータ/正極/セパレータ/負極/セパレータの構成になるようにうず巻き状に巻いて、チタンクラッドのステンレススチール材の負極缶608に挿入した。
〔2〕次いで、負極リード612を負極缶608の底部にスポット溶接で接続した。負極缶の上部にネッキング装置でくびれを形成し、ポリプロピレン製のガスケット610付の正極キャップ609に正極リード613をスポット溶接機で溶接した。
〔3〕次に、電解液を注入した後、正極キャップをかぶせ、かしめ機で正極キャップと負極缶をかしめて密閉し電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
本例では、図6に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。
カーボン(グラファイト化メソフェーズ小球体、平均粒径6μm)90重量%と結着剤のポリフッ化ビニリデン10重量%を混合し、N−メチル−2−ピロリドンと共に混練して得たペーストを、コーターを用いて厚み18μmの銅箔上に塗布、乾燥して、カーボン層を80μmの厚み形成し、150℃で減圧乾燥して負極を作製した。
実施例2および参考例20〜41で作製した二次電池の性能について、下記条件の充放電サイクル試験にて評価した。
充放電サイクル試験は、北斗電工製HJ−106Mを用い、その条件としては、正極活物質量から計算される電気容量を基準に0.5C(容量/時間の0.5倍の電流)の充放電、20分の休憩時間からなるサイクルを1サイクルとて行なった。この試験では、充電より開始し、3回目の放電量を電池の容量とし、電池容量の60%を下回ったサイクル回数をサイクル寿命とした。充放電クーロン効率については3サイクル目の放電量から計算した。実施例2、参考例20〜40の電池の場合は充電のカットオフ電圧4.5V、放電のカットオフ電圧2.8Vに設定した。また、参考例41の電池の場合は充電のカットオフ電圧4.5V、放電のカットオフ電圧2.5Vに設定した。
本例では、図13に示した断面構造のAAサイズのリチウム二次電池を作製した。以下では、図13を参照して、電池の各構成物の作製手順と、電池の組み立てについて負極の作製から説明する。
〔1〕平均粒径3μmの珪素粉、平均粒径20μmのスズ粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、幅10μm厚み1μmのフレーク状銅粉を25:50:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した集電体となる厚み18μmの銅箔(集電体601)の両面に30μmの厚みに塗布し乾燥し、第一の層を30μmの厚みで得た。
〔3〕球状黒鉛粉90重量%にポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔4〕上記〔3〕で得られたペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、塗布し乾燥し第二の層(厚さ10μm)を形成した後、150℃で減圧乾燥した。
〔5〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
〔1〕電解二酸化マンガンと炭酸リチウムを、1:0.4のモル比で混合した後、800℃で熱処理して、リチウム−マンガン酸化物を調製した。
〔2〕上記〔1〕において調製したリチウム−マンガン酸化物85wt%に、アセチレンブラックの炭素粉5wt%とポリフッ化ビニリデン粉10wt%を混合した後、N−メチル−2−ピロリドンを添加した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、厚み20μmのアルミニウム箔(集電体604)に塗布乾燥した後、ロールプレスで加圧して150℃で減圧乾燥して正極活物質層の厚みを90μmとした。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断し、アルミニウム線のリードをスポット溶接で上記集電体に接続し、正極606を得た。
〔1〕十分に水分を除去したエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とを、等量混合した溶媒を調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られた溶媒に、四フッ化ホウ酸リチウム塩を1M(mol/l)溶解したものを電解液として用いた。
ポリエチレンの微孔セパレータを用いた。
組み立ては、露点−50℃以下の水分を管理した乾燥雰囲気下で全て行った。〔1〕負極603と正極606の間にセパレータ607を挟み、セパレータ/正極/セパレータ/負極/セパレータの構成になるようにうず巻き状に巻いて、チタンクラッドのステンレススチール材の負極缶608に挿入した。
〔2〕次いで、負極リード612を負極缶608の底部にスポット溶接で接続した。負極缶の上部にネッキング装置でくびれを形成し、ポリプロピレン製のガスケット610付の正極キャップ609に正極リード613をスポット溶接機で溶接した。
〔3〕次に、負極缶に電解液を注入した後、正極キャップをかぶせ、かしめ機で正極キャップと負極缶をかしめて密閉し電池を得た。
なお、この電池は正極の容量を負極に比べて大きくした電池とした。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。実施例3の(1)負極402の作製手順の〔1〕において、幅10μm厚み1μmのフレーク状銅粉に替えて平均粒径10μmの球状銅粉を使用して負極を作製した点を除いて実施例3と同様の手順で電池を得た。
本例では、図13に示した断面構図のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて、実施例3と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕平均粒径20μmのスズ粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、平均粒径0.8μmのフィラメント状ニッケル粉を75:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、水素ガス気流中150℃で還元処理を行い、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に塗布し乾燥した後、第一の層を厚さ30μmで得た。
〔3〕球状黒鉛粉90重量%にポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔4〕上記〔3〕で得られたペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、塗布し乾燥し第二の層を10μmの厚みで形成した後、減圧乾燥した。
〔5〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて、実施例3と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕フッ化水素酸とフッ化アンモニウムの水溶液に浸漬し、珪素粉の表面酸化膜を除去した平均粒径3μmの珪素粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、平均粒径0.8μmのフィラメント状ニッケル粉を75:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に、塗布し乾燥して30μmの厚みの負極第一層を形成した。
〔3〕さらに90wt(重量)%の黒鉛粉と10wt%ポリフッ化ビニリデン粉を混合しN−メチル−2−ピロリドンを添加し調製したペーストを、上記〔2〕で得られた第一の層の上に10μmの厚みに成るように塗布し乾燥して第二層を形成した後、150℃で減圧乾燥した。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて実施例3と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕平均粒径20μmのスズ粉を三塩化ビスマスと塩化銅の水溶液に浸漬して、イオン化傾向の違いを利用してスズ粉のスズの一部を銅とビスマスに置換した。なお、得られたスズ粉を酸に溶解してプラズマ発光分析で分析した結果、ビスマスと銅の含有量は10原子%程度であった。
〔2〕上記〔1〕で得られた置換処理を施したスズ粉、球状黒鉛粉、フィラメント状ニッケル粉を75:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、水素ガス気流中150℃で還元処理を行い、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に塗布し乾燥し、第一の層を30μmの厚みで形成した。
〔4〕球状黒鉛粉90重量%にポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔5〕上記〔4〕で得られたペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、10μmの厚みに塗布し乾燥し第二の層を形成した後、減圧乾燥した。
〔6〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて参考例25と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕平均粒径3μmの純度98%の珪素粉をフッ化水素酸とフッ化アンモニウムの水溶液に浸漬し、珪素粉の表面酸化膜を除去した後、スズイオンを含むスズコロイドを付着させた後スズをパラジウムと置換し、珪素表面のパラジウムを触媒に還元反応により無電解で珪素表面に銅や銀を被覆することができる。化学還元反応を利用した無電解メッキ、酒石酸カリウム・ナトリウム銅錯体と還元剤のホルムアルデヒドを含有したアルカリ性溶液に浸漬し、加温し銅での被覆処理を施した。さらに、150℃で水素気流中で熱処理して、銅表面の酸化物を還元して、銅で被覆された珪素粉を調製した。
〔2〕上記〔1〕において調製した銅被覆珪素粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、平均粒径0.8μmフィラメント状ニッケル粉を75:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)に、30μmの厚みに塗布し乾燥し負極の第一の層を得た。
〔4〕さらに90wt(重量)%の黒鉛粉と10wt%ポリフッ化ビニリデン粉を混合しN−メチル−2−ピロリドンを添加し調製したペーストを塗布し乾燥して厚み10μmの第二の層を得て、150℃で減圧乾燥した。
〔5〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて実施例3と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は参考例25と同じものを用いた。
〔1〕平均粒径40μmのアルミニウム7%含有のラネーニッケル粉を塩化第二スズの水溶液に浸漬して、80℃に加温してイオン化傾向の違いを利用してニッケル粉のニッケルの一部をスズに置換した。なお、得られたスズ粉を酸に溶解してプラズマ発光分析で分析した結果、スズの含有量は50原子%程度であった。
〔2〕上記〔1〕で得られた置換処理を施したスズ粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、平均粒径0.8μmのフィラメント状ニッケル粉を75:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、水素ガス気流中150℃で還元処理を行い、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に塗布し、第一の層を30μmの厚みで形成した。
〔4〕球状黒鉛粉50重量%に球状酸化インジウム粉40重量%とポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔5〕上記〔4〕で得られたペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、10μmの厚みに塗布し乾燥し第二の層を形成した後、減圧乾燥した。
〔6〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて参考例25と同様の手順で電池を作製した。即ち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕厚さ18μmの銅箔をアセトンとイソプロピルアルコールで洗浄し乾燥の後、該銅箔をカソード、SUS板を対向電極のアノードとして、スズの電解メッキ液(硫酸第一スズ40g/l、硫酸60g/l、ゼラチン2g/lを含有した水溶液)を使用して、28mA/cm2の電流を流し、銅箔(集電体501)の両面に粒径10μm以下のスズの層(第一の層)を厚さ30μm、メッキで形成した。
〔2〕平均粒径5μmの球状黒鉛粉90重量%にポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、上記〔1〕において調製したスズ層の上に、銅箔に10μmの厚みに塗布し乾燥した後、150℃で減圧乾燥し第二の層を得た。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、図13に示した断面構造のリチウム二次電池を作製した。負極に以下の手順で作製したものを用いた点を除いて実施例3と同様の手順で電池を作製した。すなわち、負極以外は実施例3と同じものを用いた。
〔1〕厚さ18μmの銅箔をアセトンとイソプロピルアルコールで洗浄し乾燥の後、該銅箔をカソード、SUS板を対向電極のアノードとして、硝酸ニッケル0.1M(mol/l)水溶液を使用して、2.5mA/cm2の電流を流し、電気流を制御して銅箔の両面の突起部に酸化ニッケルを析出させた後、150℃で減圧乾燥した。
〔2〕〔1〕で得られた銅箔をカソード、SUS板を対向電極のアノードとして、スズの電解メッキ液(硫酸第一スズ40g/l、硫酸60g/l、ゼラチン2g/lを含有した水溶液)を使用して、28mA/cm2の電流を流し、銅箔(集電体501)の両面に粒径10μm以下のスズの層(第一の層)を厚さ30μm形成し、100℃で減圧乾燥した。なお、スズの粒径は電子顕微鏡観察にて決定した。
〔3〕〔2〕で得られた金属スズ層の突起部に、〔1〕と同様な操作で電気量を制御して酸化ニッケルを析出し、100℃で減圧乾燥した。
〔4〕球状黒鉛粉90重量%にポリフッ化ビニリデン粉10重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔5〕上記〔4〕で得られたペーストを、上記〔3〕で突起部を部分的に酸化ニッケルで被覆したスズ層(第一の層)の上に塗布し乾燥した後、150℃で減圧乾燥し厚み10μmで第二の層を得た。
〔6〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本発明では、図12に示した断面構造のコイン形のリチウム二次電池を作製した。以下では、図12を参照して、電池の各構成部材の作製手順を説明する。
〔1〕平均粒径3μmの珪素粉、平均粒径20μmのスズ粉、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、長さ10μm、厚み1μmのフレーク状銅粉を25:50:15:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に30μmの厚みに塗布し乾燥し第一の層を30μmの厚みで形成した。
〔3〕球状酸化亜鉛粉85重量%にポリフッ化ビニリデン粉15重量%混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔4〕上記〔3〕で得られたペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、10μmの厚みに塗布し乾燥し第二の層を形成した後、150℃で減圧乾燥した。
〔5〕次いで、所定の大きさに切断し、負極501を得た。
〔1〕電解二酸化マンガンと炭酸リチウムを、1:0.4のモル比で混合した後、800℃で熱処理して、リチウム−マンガン酸化物を調製した。
〔2〕上記〔1〕において調製したリチウム−マンガン酸化物85wt%に、アセチレンブラックの炭素粉5wt%とポリフッ化ビニリデン粉10wt%を混合した後、N−メチル−2−ピロリドンを添加した。
〔3〕上記〔2〕で得られたペーストを、厚み20μmのアルミニウム箔(集電体504)に塗布乾燥した後、ロールプレスで加圧して150℃で減圧乾燥して正極活物質層の厚みを90μmの正極を作製した。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断し、正極503を得た。
〔1〕十分に水分を除去したエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とを、等量混合した溶媒を調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られた溶媒に、四フッ化ホウ酸リチウム塩を1M(mol/l)溶解したものを電解液として用いた。
ポリエチレンの微孔セパレータを用いた。
組み立ては、露点−50℃以下の水分を管理した乾燥雰囲気下で全て行った。〔1〕正極缶506に正極503とセパレータ507を挿入し、ポリプロピレン製のガスケット510を装着し、電解液を注入し、負極501セパレータ507の上に積層し、正極503と負極501間に圧力がかかるように図12には不図示のステンレススチール製のスペーサを挟み、負極キャップ505をかぶせ、かしめ機で正極缶と負極キャップをかしめて密閉して電池を得た。この電池は正極の容量を負極に比べて大きくした正極容量規制の電池とした。
本例では負極として以下の操作で作製したものを使用した点が実施例3と異なり、実施例3における二層形成の負極の採用はしなかった。
〔1〕90wt(重量)%の黒鉛粉と10wt%ポリフッ化ビニリデン粉を混合しN−メチル−2−ピロリドンを添加ペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔の両面に塗布し乾燥した後その表面にロールプレス機で黒鉛から成る層を90μmの厚みに調製して形成し、150℃で減圧乾燥した。
〔3〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
本例では、参考例42の(1)負極603の作製手順の〔1〕において、球状黒鉛粉の混合を行わなかった点を除いて、参考例42と同様の手順で電池の作製を試みた。
本例では、実施例5において、(1)負極603の作製手順〔1〕の平均粒径3μmの珪素粉に替えて、平均粒径60μmの珪素粉を使用して負極を作製した点を除いて実施例5と同様の手順により電池を作製した。すなわち、負極以外は実施例5と同じものを用いた。
本例では、参考例45において、(1)負極603の作製手順〔1〕の電解メッキによりスズ層を厚み40μm形成し、手順〔2〕と〔3〕で第二層を形成しないで負極を作製した点を除いて参考例45と同様の手順により電池を作成した。
本例では、参考例45において、(1)負極603の作製手順〔1〕の電解メッキによりスズ層を厚み40μm形成し、手順〔2〕と〔3〕で第二層の形成手順の代わりに黒鉛をスパッタリングして第二層として単一材のカーボン層を厚み1μm形成して負極を作製した点を除いて参考例45と同様の手順により電池を作成した。すなわち、負極以外は参考例45と同じものを用いた。
本例では、参考例45において、(1)負極603の作製手順〔1〕で形成したスズ層被覆の銅箔を水素気流中で300℃で熱処理を施した後、徐冷してスズ層のスズ粒径を100μm以上に高めて負極を作製した点を除いて参考例45と同様の手順により電池を作成した。
本例では、参考例45において、(1)負極603の作製手順〔1〕の電解メッキによりスズ層を厚み5μm形成し、手順〔2〕と〔3〕で第二層を厚み35μm形成して負極を作製した点を除いて参考例45と同様の手順により電池を作成した。
本例では、実施例7において、(1)負極501の作成手順〔1〕の第二層を形成しないで負極を作製した点が、実施例7とは異なる。すなわち、負極以外は実施例7と同じものを用いた。
実施例3〜7および参考例42〜54で作製した電池の、充放電サイクル試験を行い、電池の単位体積当たりのエネルギー密度と、サイクル寿命についての評価を行った。
実施例3 1.6
実施例4 1.4
参考例42 1.5
実施例5 1.3
参考例43 1.6
実施例6 1.4
参考例44 1.6
参考例45 1.5
参考例46 1.5
実施例7 1.4
参考例47 1.0
以上に示す結果から、実施例3から実施例7の二次電池は、負極に充電時にリチウムイオンがインターカレートする黒鉛を用いた電池に対比して、より高エネルギー密度を有することがわかった。また、実施例3から7の二次電池の充放電のサイクル寿命に関しては、実施例7の電池が参考例47のサイクル寿命を多少下回るのを除き、ほぼ参考例37の電池と同等のサイクル寿命が得られることがわかった。
(サイクル寿命の比較)
参考例45/参考例50 1.9
実施例7 /参考例54 1.8
上記結果から、第二層を有した負極を使用した電池の方が、サイクル寿命が長いことがわかった。
(サイクル寿命の比較)
実施例5 /参考例49 1.9
参考例45/参考例52 2.7
上記結果から、負極の第一層には粒径の小さな主材を用いた方が寿命が長くなることがわかった。
(サイクル寿命の比較)
参考例45/参考例51 1.2
上記結果から、負極の第二層には有機高分子材との複合材層を用いた方が寿命が長くなることがわかった。
(性能の比較) エネルギー密度の規格値 サイクル寿命の規格値
参考例45/参考例53 1.3 1.1
上記結果から、負極の第二層の厚みが厚すぎた場合には、本発明の特徴である高エネルギー密度が損なわれることがわかった。
本例では、図12に示した断面構造のニッケル亜鉛二次電池を作製した。
〔1〕平均粒径20μmの酸化亜鉛粉に、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、長さ10μm、厚み1μmのフレーク状銅粉を重量比85:5:5で遊星ボールミルにて混合し、ポリ4フッ化エチレン分散水溶液を上記混合物とポリ4フッ化エチレンの重量比が95:5になるように混合し、ペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、銅のエキスパンドメタルに塗布し乾燥した後、ロールプレス機で厚みを調整し第一の層(厚み125μm)を形成した。
〔3〕スズ−インジウム酸化物(ITO)粉と黒鉛粉とカルボキシメチルセルロース粉を重量比で45:45:10の比利率で混合し、水を添加してペーストを調製した。
〔4〕上記〔2〕で得られた酸化亜鉛の第一の層の上に、上記〔3〕で得られたペーストを塗布し乾燥した後、ロールプレス機で厚みを調整し第二の層(厚み25μm)を得た。
〔5〕次に所定の大きさに切断して負極を作製した。
〔1〕水酸化ニッケルに、ニッケル粉を加えて、結着剤としてカルボキシメチルセルロース、及び水を加えて、ペーストを調製し、ニッケルの発泡体(住友電工社製セルメット)に充填した後、乾燥、プレスして作製した。
〔2〕次いで、所定の大きさに切断して正極503を作製した。
水酸化リチウムを添加した30wt%水酸化カリウム水溶液を使用した。
浸水処理したポリプロピレン不織布を浸水処理した微孔性のポリプロピレンフィルムでサンドイッチした100μm厚のものを用いた。
チタンクラッドのステンレススチール材の正極缶506に正極503とセパレータ507を挿入し、ポリプロピレン製のガスケット510を装着し、電解液を注入し、負極501セパレータ507の上に積層し、正極503と負極501間に圧力がかかるように図12には不図示のステンレススチール製のスペーサを挟み、チタンクラッドのステンレススチール材の負極キャップ505をかぶせ、かしめ機で正極缶と負極キャップをかしめて密閉して電池を得た。
本例では、参考例54において、(1)負極601の作製手順〔4〕の第二層を形成しないで負極を作製した点を除いて参考例54とは異なる。即ち、負極以外は参考例54と同じものを用い電池を作製した。
以下では、作製した電池の性能評価について説明する。性能評価は、充放電サイクル試験において得られる、サイクル寿命について行った。
本例では、図12に示す断面構造の空気亜鉛二次電池を作製した。
〔1〕平均粒径20μm酸化亜鉛粉に、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、平均粒径0.8μmのフィラメント状ニッケル粉を重量比85:5:5で遊星ボールミルにて混合し、ポリ4フッ化エチレン分散水溶液を上記混合物とポリ4フッ化エチレンの重量比が95:5になるように混合し、ペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、銅のエキスパンドメタルに塗布し乾燥した後、ロールプレス機で厚みを調整し第一の層を形成した(厚み125μm)。
〔3〕炭化タングステン粉とカルボキシメチルセルロース粉を重量比で95:10の比利率で混合し、水を添加してペーストを調製した。
〔4〕上記〔2〕で得られた酸化亜鉛の第一の層の上に、上記〔3〕で得られたペーストを塗布し乾燥し第二の層を形成した後、ロールプレス機で厚みを調整した(厚み25μm)。
〔5〕次いで、所定の大きさに切断し、負極501を得た。
〔1〕アセチレンブラックに二酸化マンガン、酸化ニッケル、酸化コバルト、を混合し、ポリ4フッ化エチレン分散水溶液を添加してペースト化したものをニッケルメッシュに塗布し乾燥後、ローラープレス機で厚みを調整した。
〔2〕次いで、所定の大きさに切断し、正極503を得た。
水酸化リチウムを添加した30wt%水酸化カリウム水溶液を使用した。
浸水処理したポリプロピレン不織布を浸水処理した微孔性のポリプロピレンフィルムでサンドイッチした100μm厚のものを用いた。
チタンクラッドのステンレススチール材の空気取り込み孔付き正極缶506に、空気拡散紙と撥水膜のポリテトラフルオロエチレンフィルムを挿入し、正極503とセパレータ507を挿入し、ポリプロピレン製のガスケット510を装着し、電解液を注入し、負極501をセパレータ507の上に積層し、正極503と負極501間に圧力がかかるように図12には不図示のステンレススチール製のスペーサを挟み、チタンクラッドのステンレススチール材の負極キャップ505をかぶせ、かしめ機で正極缶と負極キャップをかしめて密閉して電池を得た。
本例では、参考例56において、(1)亜鉛負極401の作製手順〔1〕では球状黒鉛粉、フィラメント状ニッケル粉を混合しないで、酸化亜鉛粉に、ポリ4フッ化エチレン分散水溶液を添加し、酸化亜鉛とポリ4フッ化エチレンの重量比が95:5になるように混合し、ペーストを調製して負極を作製した点を除いて参考例56と同様に電池を作成した。
以下では、作製した電池の性能評価について説明する。性能評価は、充放電サイクル試験において得られる、電池の単位堆積当たりのエネルギー密度と、サイクル寿命について行った。
本例では負極として以下の操作で作製したものを使用した点が実施例3と異なる。具体的には、実施例3における負極の第二層の形成に使用する材料が異なった。
〔1〕平均粒径3μmの珪素粉、平均粒径20μmのスズ粉、球状黒鉛粉、フレーク状銅粉を25:50:15:5:5の重量比で遊星ボールミルにて混合した後、得られた混合粉にポリフッ化ビニリデン粉を重量比で95:5の割合で混合し、N−メチル−2−ピロリドンを添加しペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、アセトンとイソプロピルアルコールで洗浄した厚み18μmの銅箔(集電体501)の両面に塗布し乾燥し30μmの厚みの第一の層を形成した。
〔3〕上記〔2〕で得られた第一の層より比抵抗の低い(1×10−5Ω・cm)市販の銀ペーストを、上記〔2〕において調製した第一の層の上に、塗布し乾燥し160℃で熱処理を施した第二の層を10μmの厚みに形成した後、150℃で減圧乾燥した。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断し、負極501を得た。
本例では、(1)負極603の作製手順〔1〕で形成した第一層のスズ層の上に比抵抗の低いアルミニウム層を形成して負極を作製した点を除いて、参考例45と同様の手順で電池を作製した。
〔1〕厚さ18μmの銅箔をアセトンとイソプロピルアルコールで洗浄し乾燥の後、該銅箔をカソード、SUS板を対向電極のアノードとして、スズの電解メッキ液(硫酸第一スズ40g/l、硫酸60g/l、ゼラチン2g/lを含有した水溶液)を使用して、28mA/cm2の電流を流し、銅箔(集電体501)の両面に粒径10μm以下のスズの層(第一の層)を厚さ39μm、メッキで形成した。
〔2〕上記〔1〕で得られた第一の層スズ層より明らかに比抵抗の低いアルミニウムの第二層を、上記〔1〕において調製した第一の層の上に、1μmの厚みに電子ビーム蒸着法で形成した。
〔3〕次いで、所定の大きさに切断し、ニッケル線のリードをスポット溶接で上記電極に接続し、負極603を得た。
他の点は参考例45と同様にして二次電池を得た。
本例では、参考例54において、(1)負極601の作製手順〔1〕の第二層に比抵抗の低い材料を用いて負極を作製した点を除いて、参考例54と同様の手順で電池を作成した。
〔1〕平均粒径20μmの酸化亜鉛粉に、平均粒径5μmの球状黒鉛粉、長さ10μm、厚み1μmのフレーク状銅粉を重量比85:5:5で遊星ボールミルにて混合し、ポリ4フッ化エチレン分散水溶液を上記混合物とポリ4フッ化エチレンの重量比が95:5になるように混合し、ペーストを調製した。
〔2〕上記〔1〕で得られたペーストを、銅のエキスパンドメタルに塗布し乾燥した後、ロールプレス機で厚みを調整し第一の層を形成した(厚み125μm)。
〔3〕上記〔2〕で得られた酸化亜鉛の第一の層の上に、第一の層より比抵抗の低い2×10−4Ω・cmの市販の銅ペーストを塗布し乾燥し第二の層を形成した後、ロールプレス機で厚みを調整した(厚み25μm)。
〔4〕次いで、所定の大きさに切断して負極を作製した。
本例では、参考例54において、参考例60と同じ負極を用いて、参考例54と同様にして電池を作製した。
二次電池における負極の第一層及び第二層の比抵抗の効果を対比するために、参考例58〜61の電池に対して充放電サイクル試験を行い、サイクル寿命を測定した。
(サイクル寿命の比較)
実施例3 /参考例58 2.6
実施例6 /参考例59 2.1
参考例54/参考例60 3.4
参考例56/参考例61 3.7
上記結果から、第一層より比抵抗の高い第二層を有した負極を使用した電池の方が、サイクル寿命が長いことがわかった。
100 集電体
101 主材粒子
102、102’ 電極材料層
103 突起部
104 被覆層
105 コア部
106 被覆層
107 有機高分子材
108、109、110 導電補助材
Claims (12)
- 板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記主材が銅、ニッケル、銀、スズから選択される一種類以上の金属で部分的に表面が覆われている珪素粒子からなることを特徴とするリチウムの酸化還元反応を利用した二次電池の負極に用いられる電極構造体。 - 板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記電極材料層上に、無機材料80〜98重量%および有機高分子材料2〜20重量%からなる層を有することを特徴とするリチウムの酸化還元反応を利用した二次電池の負極に用いられる電極構造体。 - 前記電極材料層の主材を構成する材料のバルク状態での20℃における比抵抗が、前記集電体の材料の比抵抗より高く、且つ前記無機材料80〜98重量%を含有する層の無機材料のバルク状態での20℃における比抵抗が、前記電極材料層の主材を構成する材料のバルク状態での20℃における比抵抗より高い請求項2に記載の電極構造体。
- 前記無機材料のバルク状態での20℃における比抵抗は、1×10−4〜1×102Ω・cmである請求項3に記載の電極構造体。
- 少なくとも負極、正極、及び電解質を有し、リチウムの酸化還元を利用して充放電を行う二次電池であって、
負極が、板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記主材が銅、ニッケル、銀、スズから選択される一種類以上の金属で表面が覆われている珪素粒子からなることを特徴とする二次電池。 - 少なくとも負極、正極、及び電解質を有し、リチウムの酸化還元を利用して充放電を行う二次電池であって、
負極が、板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記電極材料層上に、無機材料80〜98重量%および有機高分子材料2〜20重量%からなる層を有することを特徴とする二次電池。 - 前記電極材料層の主材を構成する材料のバルク状態での20℃における比抵抗が、前記集電体の材料の比抵抗より高く、且つ前記無機材料80〜98重量%を含有する層の無機材料のバルク状態での20℃における比抵抗が、前記電極材料層の主材を構成する材料のバルク状態での20℃における比抵抗より高い請求項6に記載の二次電池。
- 前記無機材料のバルク状態での20℃における比抵抗は、1×10−4〜1×102Ω・cmである請求項7に記載の二次電池。
- 板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記電極材料層が有機高分子材を2重量%以上20重量%以下含有することを特徴とするリチウムの酸化還元反応を利用した二次電池の負極に用いられる電極構造体。 - 前記電極材料層が、前記主材となる粒子に加えて炭素材料又は金属材料からなる導電補助材を含有する請求項1、2又は9に記載の電極構造体。
- 少なくとも負極、正極、及び電解質を有し、リチウムの酸化還元を利用して充放電を行う二次電池であって、
負極が、板状の集電体と、該板状の集電体の片面もしくは両面に平均粒径0.5〜60μmの粒子からなる主材35重量%以上を含有する電極材料層を有し、
前記主材が珪素から構成されており、前記電極材料層の空隙率の範囲が0.10〜0.86であり、
前記電極材料層が有機高分子材を2重量%以上20重量%以下含有することを特徴とする二次電池。 - 前記電極材料層が、前記主材となる粒子に加えて炭素材料又は金属材料からなる導電補助材を含有する請求項5、6又は11に記載の二次電池。
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