JP2000099818A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】案内部材により商品の滑り方向を定め搬出不良
を防止できる自動販売機の商品搬出装置を提供する。 【解決手段】前後方向に複数の商品を載置した商品棚２
と、商品棚２の先端側に配置され最前部の商品Ａ２を押
さえる回動自在のストッパ板３１とを備え、ストッパ板
３１を前方に向かって回転して最前部の商品押さえを解
除し、最前部の商品Ａ２をストッパ板３１の後面上に滑
らせて搬出する自動販売機の商品搬出装置において、ス
トッパ板３１はその後面３１１に最前部の商品Ａ２の滑
り方向を定める案内部材３１２を設けた構造となってい
る。これにより、商品Ａ２を適正な位置に搬出できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、商品棚に載置され
た商品を最前部の商品から順次搬出する自動販売機の商
品搬出装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動販売機として、図５
及び図６に示すものを出願人は提案している（特願平１
０−４２３１１号）。

【０００３】この自動販売機１は前後に延在された断面
略コ字状の商品棚２を左右に４列、上下に４段で配置し
たもので、この各商品棚２に各種商品Ａを前後に１列に
載置している。また、各商品棚２の上方には最後部の商
品Ａ１を通じて商品Ａ全体を前方に向かって押し出す商
品搬出装置３が設置され、また、最前部の商品Ａ２の前
側には商品Ａ２を押さえる回動自在のストッパ板３１が
設置されている。

【０００４】この商品搬出装置３は、図６に示すよう
に、商品棚２の上方でこの商品棚２の前後方向全体に亘
って延在されたタイミングベルト３２と、このタイミン
グベルト３２を回動させるモータ３３と、タイミングベ
ルト３２に固着された搬出子３４とを有するもので、モ
ータ３３を駆動することにより搬出子３４を前方に移動
し、商品Ａ全体を前方に押し出すようになっている。

【０００５】この商品搬出装置３の押し出し動作により
商品棚２の最前部の商品Ａ２がストッパ板３１を押し倒
し、商品Ａ２を商品棚２から落下搬出される。この落下
搬出された商品Ａは昇降装置４のバケット４１で受けら
れ、自動販売機１の下部に配置されたコンベア装置５上
に搬出される。このコンベア装置５に搬出された商品Ａ
は商品取出口６に搬出され、この商品取出口６から顧客
により取り出され販売される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、商品棚２か
ら商品Ａ２を搬出するときは、図７に示すように、スト
ッパ板３１が前方に回転し、このストッパ板３１の後面
上を商品Ａ２が滑ってバケット４１に搬送される。

【０００７】しかしながら、図７の２点鎖線に示すよう
に、載置されている商品Ａの重心位置が一方に偏ってい
たり、商品Ａの載置状態が均一に整頓されいないとき
は、図７の２点鎖線に示すように、商品Ａ２の滑り方向
が左右にばらけてしまう。特に、左側（図３に向かって
左側）に滑走するときは、バケット４１から商品Ａ２が
はみ出て、バケット４１と自動販売機の側壁１ａとの間
に挟まれ、搬出不良を起こすおそれがあった。

【０００８】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、案
内部材により商品の滑り方向を定め搬出不良を防止する
自動販売機の商品搬出装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項１の発明は、前後方向に複数の商品を
載置した商品棚と、商品棚の先端側に配置され最前部の
商品を押さえる回動自在のストッパ板とを備え、ストッ
パ板を前方に向かって回転して最前部の商品押さえを解
除し、最前部の商品をストッパ板の後面上に滑らせて搬
出する自動販売機の商品搬出装置において、ストッパ板
はその後面に最前部の商品の滑り方向を定める案内部材
を設けた構造となっている。

【００１０】請求項１の発明によれば、案内部材により
最前部の商品の滑り方向が定められるため、商品を適正
な位置に搬出できる。なお、この案内部材はストッパ板
の後面を突出して形成すればよく、簡単な構造となって
いる。

【００１１】

【発明の実施の形態】図１及び図２は本発明に係る自動
販売機の商品搬出装置の第１実施形態を示すもので、図
１は商品搬出装置の要部を示す側面図、図２は商品搬出
装置の要部を示す平面図である。なお、自動販売機の構
造及び商品搬出装置の基本構造は従来例を示す図５及び
図６と同様であるため、これの図示及び説明を省略す
る。また、従来例と同一構成部分は同一符号をもって表
す。

【００１２】本発明に係る商品搬出装置は、ストッパ板
３１の後面の構造に特徴を有する。即ち、このストッパ
板３１は縦長に形成されており、その後面３１１の左側
（図２に向かって左側）には上下に延びる案内部材３１
２を形成している。この案内部材はストッパ板３１の後
面を断面略半円形状に突出して形成している。

【００１３】本実施形態によれば、商品搬出装置の押し
出し操作により商品Ａが前方に押圧されるときは、スト
ッパ板３１が前方に向かって回転し、図１の商品押さえ
状態から図２の押さえ解除状態となる。このとき、商品
Ａ２がストッパ板３１の後面３１１を滑ってバケット４
１に搬出されるが、案内部材３１２が左側に突出してい
るため、バケット４１の左側（図２に向かって左側）へ
の滑走が規制され、図２に示すように、バケット４１の
中寄りに向かって滑る。従って、バケット４１の端から
商品Ａ２がはみ出ることがない。

【００１４】また、案内部材３１２はストッパ板３１の
後面３１１を突出するよう形成するだけでよく、簡単な
構造となっている。

【００１５】図３及び図４は本発明に係る商品搬出装置
の第２実施形態を示すもので、図３は商品搬出装置の要
部を示す側面図、図４は商品搬出装置の要部を示す平面
図である。この実施形態はストッパ板３１の後面に設け
られる案内部材３１３の形状を改良したものである。即
ち、案内部材３１３は図４に示すように断面略三角形状
に形成され、その一方の傾斜面３１３ａが左側から右側
に向かって（図４の左側から右側に向かって）下り勾配
となっている。

【００１６】この実施形態によれば、この傾斜面３１３
ａにより、商品Ａ２がバケット４１の中寄りに向かって
案内される。その他の構成、作用は前記第１実施形態と
同様である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
案内部材により最前部の商品の滑り方向が定められるた
め、適正な位置に搬出でき、搬出不良を起こすことがな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態に係る商品搬出装置の要
部を示す側面図

【図２】本発明の第１実施形態に係る商品搬出装置の要
部を示す平面図

【図３】本発明の第２実施形態に係る商品搬出装置の要
部を示す側面図

【図４】本発明の第２実施形態に係る商品搬出装置の要
部を示す平面図

【図５】自動販売機の正面図

【図６】自動販売機の側面概略構成図

【図７】従来の商品搬出装置の要部を示す平面図

【符号の説明】

１…自動販売機、２…商品棚、３…商品搬出装置、３１
…ストッパ板、３１１…後面、３１２，３１３…案内部
材、Ａ，Ａ２…商品。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 前後方向に複数の商品を載置した商品棚
   と、該商品棚の先端側に配置され最前部の商品を押さえ
   る回動自在のストッパ板とを備え、該ストッパ板を前方
   に向かって回転して最前部の商品押さえを解除し、最前
   部の商品を該ストッパ板の後面上に滑らせて搬出する自
   動販売機の商品搬出装置において、 前記ストッパ板はその後面に最前部の商品の滑り方向を
   定める案内部材を設けたことを特徴とする自動販売機の
   商品搬出装置。
2. 【請求項２】 前記案内部材は前記ストッパ板の後面の
   一部を突出して形成したことを特徴とする請求項１記載
   の自動販売機の商品搬出装置。