JP3548056B2 - 自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、前後方向に水平に延びかつ左右方向の幅が可変の商品通路に前後に並べて収納された複数の商品を、販売時に前方に移動しながら後方から押圧するプッシャに装着するための自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、この種のプッシャアダプタを有する自動販売機の商品払い出し装置を、例えば特願平10−280334号において既に出願している。図9に示すように、この商品払い出し装置31は、前後方向に延びかつ水平な商品ラック32上に左右方向に配置された複数の仕切壁33の各々に組み付けられている。各仕切壁33は、前後方向に延びるとともに、商品ラック32上に着脱自在でかつ左右方向の複数の位置に取り付け可能に構成されており、隣り合う仕切壁33、33により、商品ラック32上に前後方向に延びるとともに、商品Sを前後に並べて収納するための商品通路34が画成されている。したがって、仕切壁33の取り付け位置を変更することにより、収納し払い出すべき商品Sの左右方向の幅に応じて、商品通路34の左右方向の幅が自由に変更できるようになっている。
【0003】
商品払い出し装置31は、仕切壁33の前端部および後端部にそれぞれ回転自在に設けられた前ギア35および後ギア36と、これらに巻き掛けられたタイミングベルト37と、このタイミングベルト37に連結され、商品通路34に収納された商品S全体を、販売時に後方から押圧するプッシャ38とを有している。プッシャ38は、仕切壁33の右側面から商品通路34側に突出し、縦長矩形状の押圧面41aを有するプッシャ本体41と、これを支持しかつタイミングベルト37に連結されるとともに、仕切壁33の右側面に前後方向に延びるように形成された案内溝33aに摺動自在に係合するプッシャ支持体42とにより構成されている。このように構成されたプッシャ38を有する商品払い出し装置31において、前ギア35が、図示しない駆動機構によって回転駆動されると、これに伴いタイミングベルト37が所定方向に回転する。そうすると、これに連結されたプッシャ38は、押圧面41aが商品通路34の最後に位置する商品S(以下、本明細書において「最後商品」という。)の背面に当接した状態で、その最後商品Sを後方から押圧しながら前方に移動する。これにより、商品通路34の商品S全体が前方に移動し、最前に位置する商品(以下、本明細書において「最前商品」という。)が商品通路34の前端の払出口34aから前方に払い出される。なお、払出口34aから払い出された商品Sは、図示しない商品搬送装置によって、自動販売機の商品取出口(図示せず)に搬送される。
【0004】
このようにして、商品払い出し装置31により商品を払い出す場合、その商品の左右方向の幅がプッシャ38の押圧面41aのそれの2倍以上であるときには(以下、このような商品を本明細書において「幅広商品」という。)、最後商品の背面の中心付近をプッシャ38によって適切に押圧することができないことにより、商品の払い出しミスを生じることがある。このため、幅広商品を払い出す場合には、図9に示す右側の商品払い出し装置31のように、左右方向に延びるプッシャアダプタ43をプッシャ38に装着する。このプッシャアダプタ43は、金属板や合成樹脂板などからなり、横長矩形状の押圧部43aと、この押圧部43aの上端に連なり後方に水平に延びる取付部43bとにより、側断面L字状に形成されている。同図に示すように、プッシャアダプタ43をプッシャ38に装着する場合には、プッシャアダプタ43を、プッシャ38の上側から装着し、取付部43bの左前端部に形成された貫通孔43cにプッシャ本体41を通した状態で、プッシャ支持体42にねじ止めする。このように、プッシャアダプタ43をプッシャ38に装着することにより、左右方向に延びる大きな面積を有する押圧部43aによって最後商品Sの背面を後方から適切に押圧することが可能となり、これにより、商品S全体を前方へ移動させ、最前商品Sを適切に払い出すことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、プッシャアダプタ43をプッシャ38に装着した状態で幅広商品Sを払い出す場合、その幅広商品Sの左右方向の幅に応じた押圧部43aを有するプッシャアダプタ43が必要となる。具体的には、プッシャアダプタ43は、少なくとも幅広商品Sの左右方向の中央部付近を押圧部43aで押圧できる程度に、左右方向に延びていることが必要となる。このため、左右方向の幅の異なる多種多様な幅広商品Sを払い出そうとすると、幅広商品Sに応じた多種のプッシャアダプタ43を用意しなければならず、コスト高となる。また、商品Sが左右方向に1列で前後に並べて商品通路34に収納され、それらの商品Sをプッシャ38のみによって払い出すことが可能であっても、それらの商品が左右方向に2列あるいは3列など複数列で前後に並べて収納され、複数の商品を一度に販売しようとする場合も、上記と同様に多種のプッシャアダプタ43を用意しなければならない。
【0006】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、1種あるいは2種程度の極めて少ない種類のもので、多種多様の商品や、左右方向に複数列で収納された商品を適切に払い出すことのできる自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタは、前後方向に水平に延びかつ左右方向の幅が可変の商品通路に前後に並べて収納された複数の商品を、販売時に前方に移動しながら後方から押圧することにより最前に位置する商品を前方に払い出すプッシャに着脱自在に構成されるとともに、販売時に、プッシャに装着された状態で、プッシャの前方への移動に伴い複数の商品を押圧する自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタであって、プッシャの押圧面よりも左右方向の幅が大きな、商品を押圧するための第1押圧部を有するとともに、プッシャに着脱自在に構成された第1アダプタ本体と、この第1アダプタ本体の左右方向の複数の位置の1つに選択的に連結されるとともに、第1アダプタ本体の第1押圧部に左右方向に連なりかつ第1押圧部と協働して商品を押圧するための第2押圧部を有する第2アダプタ本体と、を備えていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、商品通路に収納された複数の商品を、プッシャで後方から押圧することにより最前商品を前方に払い出す場合、商品の左右方向の幅がプッシャの押圧面のそれよりも大幅に大きかったり(具体的には、2倍以上)、商品が左右方向に複数列で収納されたりしているために、プッシャ単独では商品を適切に押圧することができないときに、第1アダプタ本体をプッシャに装着する。第1アダプタ本体は、プッシャの押圧面よりも左右方向の幅の大きな第1押圧部を有しているため、第1アダプタ本体をプッシャに装着することにより、プッシャ単独で商品を押圧する場合に比べて、商品との接触面積を拡大することができ、その結果、商品を適切に押圧することが可能となる。
【0009】
また、商品が、第1アダプタ本体の第1押圧部の左右方向の幅よりもさらに大きいために、第1アダプタ本体をプッシャに装着しても、商品を適切に押圧することができないときには、第1アダプタ本体に第2アダプタ本体を連結する。この第2アダプタ本体は、第1アダプタ本体に連結されることによって、第1アダプタ本体の第1押圧部に左右方向に連なりかつ第1押圧部と協働して商品を押圧する第2押圧部を有しているため、プッシャに第1アダプタ本体のみを装着した場合に比べて、商品との接触面積をさらに拡大することができる。その結果、第1アダプタ本体のみをプッシャに装着しただけでは適切に押圧することのできない商品であっても、適切に押圧することが可能となる。しかも、この第2アダプタ本体は、第1アダプタ本体の左右方向の複数の位置の1つに選択的に連結されるため、その連結位置を変更することにより、第1押圧部および第2押圧部が互いに連なることによる左右方向の幅(以下、本明細書において「押圧幅」という)を、商品通路に収納された商品に合わせて、容易に調節することができる。その結果、極めて少ない種類(多くとも第1アダプタ本体および第2アダプタ本体の2種)のアダプタ本体で、多種多様の商品や左右方向に複数列で収納された商品を適切に押圧し、最前商品を適切に払い出すことが可能となる。
【0010】
この場合、第1アダプタ本体および第2アダプタ本体は、第1押圧部および第2押圧部にそれぞれ連なる第1連結部および第2連結部をそれぞれ有しており、第1連結部および第2連結部の少なくとも一方は、左右方向に互いに所定間隔を存して配置されかつ突設された複数の係止爪を有し、他方は、複数の係止爪をそれぞれ係止可能な3つ以上の係止孔を有していることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、第2アダプタ本体を第1アダプタ本体に連結する場合、第1連結部および第2連結部の少なくとも一方の複数の係止爪を、他方の係止孔にそれぞれ係止させる。このように、第1アダプタ本体および第2アダプタ本体(第1連結部および第2連結部)が、複数の箇所で相互に連結するため、商品の押圧時に、第2アダプタ本体が第1アダプタ本体に対し回転することなどを確実に防止することができる。また、第2アダプタ本体を第1アダプタ本体に対し左右方向にずらし、係止爪を上記と異なる他の係止孔に係止させるように、第2アダプタ本体を第1アダプタ本体に連結することにより、押圧幅を、係止爪の上記所定間隔ごとに容易に拡大または縮小するように調節することができる。
【0012】
この場合、商品通路は、左右方向の幅が所定等間隔ごとに可変に構成されており、複数の係止爪の所定間隔は、所定等間隔と同一であることが好ましい。
【0013】
この構成によれば、例えば、押圧幅が既に適切な値(商品を適切に押圧できる押圧幅の値)に設定されている場合であって、商品通路に収納すべき商品に合わせて、その商品通路の左右方向の幅を拡大または縮小する場合に、その拡大または縮小した間隔分に対応して、係止爪を係止すべき係止孔を選択することにより、押圧幅を、商品通路の左右方向の幅の変更後の適切な値に容易かつ迅速に調節することができる。
【0014】
これらの場合、第1アダプタ本体および第2アダプタ本体は、構成および大きさが互いに同一であることが好ましい。
【0015】
この構成によれば、1種類のアダプタ本体で、上記第1アダプタ本体および第2アダプタ本体を共用することができる。また、1種類のアダプタ本体を製造するだけで、上記第1アダプタ本体および第2アダプタ本体を得ることができるため、第1アダプタ本体および第2アダプタ本体を互いに異なる構成および大きさで製造する場合に比べて、製造コストおよび製造工程の低減を図ることができる。
【0016】
請求項1の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタにおいて、第2アダプタ本体は、第1アダプタ本体に対し左右方向にスライド自在に構成されており、第2アダプタ本体をスライドした位置で第1アダプタ本体に固定する固定手段を、さらに備えていることが好ましい。
【0017】
この構成によれば、押圧幅を変更する場合に、第1アダプタ本体に対し第2アダプタ本体をスライドさせ、そのスライドした位置で第2アダプタ本体を固定手段により第1アダプタ本体に固定するので、第2アダプタ本体を第1アダプタ本体から一旦取り外す必要がなく、押圧幅の変更を容易かつ迅速に行うことができる。また、押圧幅を無段階にきめ細かく調節することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態によるプッシャアダプタを装着するためのプッシャを有する商品払い出し装置が仕切壁に組み付けられ、多数の仕切壁が商品ラック上に左右方向に配置されている状態を示している。この商品ラック1は、図示しない自動販売機の内部に、水平にかつ上下方向に複数段配置され、商品を載置して収納するためのものである。商品ラック1上に左右方向に配置された複数の仕切壁2は、隣設する仕切壁2、2同士と、商品ラック1の底壁とにより、前後方向に延びる商品通路3を画成している。各商品通路3には、同一品目の商品Sが前後に並べて多数収納される(図3参照)。また、各仕切壁3は、商品ラック1に対し着脱自在であって、左右方向の所定等間隔ごとの複数の位置に取り付け可能に構成されている。したがって、仕切壁2の取付位置を変更することにより、商品通路3に収納すべき商品Sに応じて、商品通路3の左右方向の幅を所定等間隔ごとに容易に変更できるようになっている。なお、商品通路3の左右方向の幅は、通常、その商品通路3に収納すべき商品の左右方向の幅や、商品を左右方向に複数列で収納するときの商品の列幅よりも若干大きくなるように設定される。
【0019】
図2に示すように、仕切壁2には、商品通路3に収納された複数の商品Sを、販売時に、後方から押圧して前方に移動させ、商品通路3の前端の払出口3a(図1参照)から最前商品Sを前方に払い出す商品払い出し装置4が組み付けられている。この商品払い出し装置4は、仕切壁2の前端部および後端部にそれぞれ回転自在に設けられた前ギア5および後ギア6と、これらのギア5、6に巻き掛けられたタイミングベルト7と、仕切壁2の右側面から商品通路3に突出するように設けられ、タイミングベルト7の所定方向の回転に伴って前方に移動しながら商品Sを後方から押圧するプッシャ8とを有している。
【0020】
前ギア5は、大径および小径の平歯車によって2段に構成されており、大径の平歯車が仕切壁2の前端から外部に臨む一方、小径の平歯車に上記タイミングベルト7が巻き掛けられている。一方、後ギア6は、前ギア5の小径の平歯車と同ピッチの平歯車で構成されている。また、仕切壁2の右側面には、右方に開口し前後方向に延びる上下2つの溝(案内溝2a、収容溝2b)が形成されており、下側の収容溝2bにタイミングベルト7が収容されている。プッシャ8は、縦長矩形状の厚板からなり、図3に示すように、円柱状の飲料缶商品Sの直径よりも若干短い程度の左右方向の幅を有するプッシャ本体11と、このプッシャ本体11を支持するとともに、タイミングベルト7に連結されかつ上記案内溝2aに摺動自在に係合するプッシャ支持体12とにより構成されている。
【0021】
上記のように構成された商品払い出し装置4は、販売時に、前ギア5が図示しない駆動機構によって回転駆動されると、タイミングベルト7が所定方向に回転し、これに伴い、プッシャ8が前方に移動する。そうすると、プッシャ8は、商品通路3に収納された複数の商品Sのうち最後商品Sの背面に当接した状態で、商品S全体を後方から押圧しながら前方へ移動させ、最前商品Sを払出口3aから前方へ払い出す。なお、払出口3aから払い出された商品Sは、図示しない商品搬送装置によって、自動販売機の商品取出口(図示せず)に搬送される。
【0022】
図3に示すように、商品通路3に収納された複数の商品Sが、左右方向に1列で前後に並べて商品通路3に収納されている場合には、プッシャ8のみによって、最前商品Sを払い出すことは可能である。しかし、1回の販売で2個の商品Sを販売するために、図4に示すように、商品Sを左右方向に2列で前後に並べて商品通路3に収納する場合や、プッシャ本体11に対し左右方向の幅が大幅に大きい幅広商品を商品通路3に収納する場合には、プッシャ8単独ではそれらの商品を適切に押圧することができない。このため、上記のような場合には、商品を適切に押圧するために、図4に示すように、プッシャ8にプッシャアダプタ13を装着する。
【0023】
このプッシャアダプタ13は、薄厚の金属板あるいは樹脂板などからなり、図5に示すように、プッシャ本体11の押圧面11aよりも左右方向の幅が大きく形成された横長矩形状の押圧部14と、この押圧部14の上端に直角に屈曲して後方に水平に連なる横長矩形状の連結部15とにより、側断面L字状に形成されている。押圧部14は、販売時のプッシャ8の前方への移動に伴って、商品Sを後方から押圧する部分である。一方、連結部15は、プッシャアダプタ13自体をプッシャ8に装着するとともに、後述する場合のように、2つのプッシャアダプタ13、13を相互に連結するための部分である。
【0024】
連結部15には、その左前端部にプッシャ本体11の横断面積とほぼ同一の大きさの矩形状の貫通孔16が形成されるとともに、左端部の前後方向のほぼ中央部にねじ止め用の貫通した小孔17が形成されている。したがって、プッシャアダプタ13をプッシャ8に装着する場合には、貫通孔16にプッシャ本体11を通すようにして、プッシャアダプタ13をプッシャ8の上側から装着し、小孔17を介してプッシャ支持体12にねじ止めする。これにより、プッシャアダプタ13は、押圧部14の背面左端部がプッシャ本体11の前面に密着した状態でプッシャ8に装着される。
【0025】
なお、連結部15の左後端部には、円柱状のガイドローラ18を、鉛直線を中心に回転自在でかつ仕切壁2の右側面に当接した状態で取り付けるための貫通した小孔19(図7参照)が形成されている。上記のようにプッシャアダプタ13をプッシャ8に装着したときに、小孔19にガイドローラ18を取り付けておくことにより、プッシャアダプタ13によって商品Sを押圧する際に、プッシャアダプタ13の撓みを抑制しつつ、プッシャアダプタ13を仕切壁2に沿って前方に円滑に移動させることが可能となる。
【0026】
また、連結部15には、複数のプッシャアダプタ13(本実施形態では2つのプッシャアダプタ)をそれぞれ互いに連結するための複数の係止爪21、およびこれらの係止爪21を係止するための貫通した複数の係止孔22が形成されている。複数のプッシャアダプタ13を互いに連結するのは、例えば、図6に示すように商品Sが左右方向に3列で前後に並べて商品通路3に収納されていたり、商品がプッシャアダプタ13の左右方向の幅に比べて大幅に大きく、単一のプッシャアダプタ13のみでは、商品を適切に払い出すことができないような場合などである。
【0027】
図5に示すように、プッシャアダプタ13(連結部15)の複数の係止爪21は、連結部15のほぼ中央部に形成され、左右方向に所定間隔ごとに形成された3つの上係止爪24と、左端の上係止爪24の左方に形成された係止孔22を間にしてその前後にそれぞれ形成された2つの下係止爪25とにより構成されている。各上係止爪24は、連結部15の左向きコ字状に切り欠いた内側部分を上方に直角に折り曲げ、さらにその先端部を右方に直角に折り曲げて形成されている。また、各下係止爪25は、上係止爪24と同様に切り欠いた内側部分を下方に直角に折り曲げ、さらにその先端部を右方に直角に折り曲げて形成されている。
【0028】
一方、係止孔22は、左端の上係止爪24の左方において、左右方向に所定間隔ごとに形成され、連結すべきプッシャアダプタ13の上係止爪24を係止するための3つの上係止孔26と、連結部15の前端部および後端部において、上記3つの上係止爪24を間に前後対称で、左右方向に所定間隔ごとに形成され、連結すべきプッシャアダプタ13の下係止爪25を係止するための5つの下係止孔27(前後で計10個の下係止孔)と、により構成されている。各上係止孔26は、上係止爪24の先端部を挿通可能な矩形状の挿通孔26aを有しており、この挿通孔26aの左端部には前方に延びるスリット26bが形成されている。同様に、各下係止孔27も挿通孔27aを有し、挿通孔27aの左端部には後方に延びるスリット27bが形成されている。つまり、上係止孔26および下係止孔27は、挿通孔26a、27aからのスリット26b、27bの延び方向以外については相互に同一の大きさおよび形状に形成されている。なお、3つの上係止爪24はそれぞれ、前後の下係止孔27の左側の3つと前後方向に互いに平行に延びる一直線上に配置されている。
【0029】
上記のように形成された複数の係止爪21および係止孔22を有する2つのプッシャアダプタ13を相互に連結する場合には、例えば次のようにして連結する。図7は、押圧幅が最も大きくなるように、2つのプッシャアダプタ13を連結する状態を示す。同図に示すように、プッシャ8に直接装着すべき、本発明の第1アダプタ本体としてのプッシャアダプタ13(以下「装着用アダプタ13A」という。)に対し、本発明の第2アダプタ本体としてのプッシャアダプタ13(以下「連結用アダプタ13B」という。)を上側から連結する。具体的には、装着用アダプタ13Aの右端の上係止爪24を、連結用アダプタ13Bの左端の上係止孔26(挿通孔26a)に下側から通すとともに、連結用アダプタ13Bの2つの下係止爪25を、装着用アダプタ13Aの右端の前後2つの下係止孔27(挿通孔27a)に上側からそれぞれ通し、連結用アダプタ13Bの連結部15(第2連結部)の下面左端部を、装着用アダプタ13Aの連結部15(第1連結部)の上面右端部に密着した状態で重ね合わせる。そして、連結用アダプタ13Bを、装着用アダプタ13Aに対し後方へスライドさせることにより、上係止孔26および2つの下係止孔27にそれぞれ挿通した上係止爪24および2つの下係止爪25を、スリット26b、27bにそれぞれ係止する。これにより、連結用アダプタ13Bの押圧部14(第2押圧部)の背面左端部が、装着用アダプタ13Aの押圧部14(第1押圧部)の前面右端部に密着した状態で重なり合い、両アダプタ13A、13Bが相互に抜け止め状態で強固に連結する。
【0030】
上記の連結状態では、図6に示すように、押圧幅Wが最大となるように、連結用アダプタ13Bを装着用アダプタ13Aに連結したが、押圧幅Wが上記最大押圧幅Wmaxよりも小さくても、商品通路3の商品Sを適切に押圧可能である場合や、商品通路3の左右方向の幅が最大押圧幅Wmaxよりも小さい場合などに、押圧幅Wを縮小するように、連結用アダプタ13Bの連結位置を調節する。具体的には、装着用アダプタ13Aから連結用アダプタ13Bを取り外して連結を解除し、その後、両アダプタ13A、13Bの重ね合わせ部分が大きくなるように、連結用アダプタ13Bを左方向にずらし、装着用アダプタ13Aの3つの上係止爪24のうち、2つあるいは3つ全てを、連結用アダプタ13Bの上係止孔26に係止する。したがって、装着用アダプタ13Aおよび取付用アダプタ13Bによる押圧幅Wは、上記最大押圧幅Wmax以外に2段階に調節することができるようになっている。
【0031】
また、両アダプタ13A、13Bの係止爪21同士の間隔および係止孔22同士の間隔はいずれも、仕切壁2の左右方向の複数の取付位置の所定等間隔と同一になっている。したがって、例えば、収納すべき商品に合わせて、仕切壁2の取付位置を1ピッチずらし、商品通路3の左右方向の幅を変更したときには、それに合わせて、連結用アダプタ13Bを1ピッチずらすだけで、両アダプタ13A、13Bによる押圧幅Wを、変更後の商品通路3およびこの商品通路3に収納すべき商品に応じた適切な値に容易に調節することができる。さらに、両アダプタ13A、13Bを相互に連結した場合には、これらは少なくとも3カ所(1以上の上係止爪24、および2つの下係止爪25)で係止され、しかも各係止爪21はいずれも鉤状に形成されているため、商品Sを押圧する際には、連結用アダプタ13Bは装着用アダプタ13Aに対し、回転したり外れたりすることなく、一体となって商品Sを押圧する。
【0032】
次に、図8を参照して、上記プッシャアダプタ13と形状および大きさが若干異なる他のプッシャアダプタ28を使用する場合について、簡単に説明する。このプッシャアダプタ28は、左右方向の幅がプッシャアダプタ13のそれよりも短く、3つの上係止爪24と一直線上の下係止孔27が、連結部15の前端部および後端部にそれぞれ3つずつ形成されたものである。なお、以下の説明では、上記プッシャアダプタ13およびプッシャアダプタ28を、適宜、それぞれ「大型アダプタ13」および「小型アダプタ28」という。
【0033】
上記のように形成された小型アダプタ28を大型アダプタ13に連結することにより、図8(a)に示すように、大型アダプタ13同士を連結する場合に比べて、押圧幅Wをより小さくするように調節することができる。つまり、大型アダプタ13同士を押圧幅Wが最小となるように連結したときよりも、押圧幅Wをさらに小さくすることができ、商品Sの左右方向の幅や列幅に応じて、押圧幅Wをより適切に調節することが可能となる。
【0034】
また、図8(b)に示すように、小型アダプタ28同士を連結することも当然可能である。この場合、同一の小型アダプタ28を2つ用意すればよいため、互いに構成および大きさの異なる大型アダプタ13および小型アダプタ28を製造する場合に比べて、製造コストおよび製造工程の低減を図ることができ、また、上記と同様に、押圧幅Wを適切に調節することも可能である。
【0035】
以上詳述したように、本実施形態のプッシャアダプタ13、28によれば、これをプッシャ8に装着することにより、プッシャ8単独で商品Sを押圧する場合に比べて、商品Sとの接触面積を拡大することができ、プッシャ8単独で適切に押圧することのできない商品であっても、適切かつ確実に押圧することが可能となる。また、構成および大きさが同一の大型アダプタ13同士、あるいは小型アダプタ28同士を組み合わせたり、大型アダプタ13と小型アダプタ28を組み合わせたりすることにより、押圧幅Wを多様に調節することができる。つまり、極めて少ない種類のプッシャアダプタで、多種多様の商品や左右方向に複数列で収納された商品を適切に押圧し、最前商品を適切に払い出すことができるとともに、製造コストおよび製造工程の低減を図ることができる。
【0036】
なお、本実施形態では、2つのプッシャアダプタを連結した場合について説明したが、商品の左右方向の幅や列幅に応じて、3個以上のプッシャアダプタを相互に連結して、プッシャ8に装着してもよい。
【0037】
また、本実施形態では、互いに連結すべき両プッシャアダプタに、係止爪および係止孔を形成することにより、これらを介して両プッシャアダプタを連結しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、両プッシャアダプタを相互に左右方向にスライド自在に構成するとともに、スライドした位置で固定するように構成してもよい。具体的には、両プッシャアダプタのいずれか一方に、他方のプッシャアダプタを左右方向にスライドさせて案内するためのガイドレールなどを設け、スライドした位置で両プッシャアダプタをねじなど(固定手段)によって固定する。このようにプッシャアダプタを構成することにより、両プッシャアダプタを互いに離すことなく、押圧幅を容易かつ迅速に変更でき、しかも無段階にきめ細かく調節することが可能となる。
【0038】
また、実施形態で示したプッシャアダプタの細部の構成などは、あくまで例示であり、本発明の趣旨の範囲内で適宜、変更することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタは、1種あるいは2種程度の極めて少ない種類のもので、多種多様の商品や、左右方向に複数列で収納された商品を適切に払い出すことができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるプッシャアダプタを装着するためのプッシャを有する商品払い出し装置が仕切壁に組み付けられ、多数の仕切壁が商品ラック上に左右方向に配置されている状態を示す斜視図である。
【図2】商品払い出し装置を組み込んだ仕切壁を示す斜視図である。
【図3】商品が左右方向に1列で前後に並べて商品通路に収納された状態を示す斜視図である。
【図4】商品が左右方向に2列で前後に並べて商品通路に収納され、プッシャにプッシャアダプタが装着された状態を示す斜視図である。
【図5】プッシャアダプタを拡大して示す斜視図である。
【図6】商品が左右方向に3列で前後に並べて商品通路に収納され、相互に連結された2つのプッシャアダプタがプッシャに装着された状態を示す斜視図である。
【図7】2つのプッシャアダプタを相互に連結する状態を示す分解斜視図である。
【図8】(a)は、大型アダプタと小型アダプタを相互に連結し、これをプッシャに装着した状態を示し、(b)は小型アダプタ同士を相互に連結し、これをプッシャに装着した状態を示す斜視図である。
【図9】従来のプッシャアダプタをプッシャに装着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 商品通路
4 商品払い出し装置
8 プッシャ
13 プッシャアダプタ
13A 装着用アダプタ(第1アダプタ本体)
13B 連結用アダプタ(第2アダプタ本体)
14 押圧部(第1押圧部、第2押圧部)
15 連結部(第1連結部、第2連結部)
21 係止爪
22 係止孔
28 小型アダプタ
W 押圧幅
Wmax 最大押圧幅
S 商品
Claims (5)
- 前後方向に水平に延びかつ左右方向の幅が可変の商品通路に前後に並べて収納された複数の商品を、販売時に前方に移動しながら後方から押圧することにより最前に位置する商品を前方に払い出すプッシャに着脱自在に構成されるとともに、販売時に、当該プッシャに装着された状態で、当該プッシャの前方への移動に伴い前記複数の商品を押圧する自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタであって、
前記プッシャの押圧面よりも左右方向の幅が大きな、商品を押圧するための第1押圧部を有するとともに、前記プッシャに着脱自在に構成された第1アダプタ本体と、
この第1アダプタ本体の左右方向の複数の位置の1つに選択的に連結されるとともに、前記第1アダプタ本体の前記第1押圧部に左右方向に連なりかつ当該第1押圧部と協働して商品を押圧するための第2押圧部を有する第2アダプタ本体と、
を備えていることを特徴とする自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ。 - 前記第1アダプタ本体および前記第2アダプタ本体は、前記第1押圧部および前記第2押圧部にそれぞれ連なる第1連結部および第2連結部をそれぞれ有しており、
前記第1連結部および前記第2連結部の少なくとも一方は、左右方向に互いに所定間隔を存して配置されかつ突設された複数の係止爪を有し、他方は、前記複数の係止爪をそれぞれ係止可能な3つ以上の係止孔を有していることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ。 - 前記商品通路は、左右方向の幅が所定等間隔ごとに可変に構成されており、
前記複数の係止爪の前記所定間隔は、当該所定等間隔と同一であることを特徴とする請求項2に記載の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ。 - 前記第1アダプタ本体および前記第2アダプタ本体は、構成および大きさが互いに同一であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ。
- 前記第2アダプタ本体は、前記第1アダプタ本体に対し左右方向にスライド自在に構成されており、
当該第2アダプタ本体をスライドした位置で当該第1アダプタ本体に固定する固定手段を、さらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品払い出し装置のプッシャアダプタ。
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