JP2000098981A - 画像信号処理回路及びこれを用いた電気光学装置並びに電子機器 - Google Patents

画像信号処理回路及びこれを用いた電気光学装置並びに電子機器

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JP2000098981A JP10273726A JP27372698A JP2000098981A JP 2000098981 A JP2000098981 A JP 2000098981A JP 10273726 A JP10273726 A JP 10273726A JP 27372698 A JP27372698 A JP 27372698A JP 2000098981 A JP2000098981 A JP 2000098981A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴースト等の発生がない良好な表示画質を得
ることができる電気光学装置の画像信号処理回路を提供
する。 【解決手段】 複数のデータ信号線、及び複数の走査線
の交差によって形成される複数の画素を備える電気光学
装置に対して順次画像データを送出する画像信号処理回
路200において、入力された画像信号をサンプリング
して画像データを得るサンプリング回路201を備え、
画像データの値の変化が強調されるようにその値を補正
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素を備え
る電気光学装置に対して画像信号を出力する画像信号処
理回路、及びこれを用いた電気光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、駆動回路(ドライバ)を液晶パ
ネル基板上に内蔵するアクティブマトリクス型液晶表示
装置では、液晶パネルに対して画像信号線を介して画像
データを送出し、液晶パネルに内蔵される駆動回路が画
像信号線に送出される画像データに含まれる各画素のデ
ータをサンプリングするようにしている。液晶パネルで
は駆動回路が各画素のデータを順次サンプリングすると
ともに、サンプリングした画像データをデータ信号線に
対して出力することでパネルの各画素に所定の画像デー
タを書き込み、画像を表示する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に画
面の高精細化によって画像信号中の画像データ量が多く
なって画像データの書き込み周期が短くなってくると、
例えばパネル各部に形成される容量や配線の抵抗等によ
って、画像信号線に送出される電圧レベルが液晶パネル
に入力された画像データに完全には追従できなくなり、
画像信号線の電圧変化が遅延して目標とする電圧からず
れてしまうという問題がある。
【0004】このような画像信号線の電圧変化遅延があ
ると、駆動回路による画像データのサンプリングタイミ
ングでは本来の画像データの電圧レベルをサンプリング
することができず、画素に印加される画像データの電圧
が本来の電圧レベルからずれて、画像表示としてはいわ
ゆるゴースト(画像がうすく2重表示される現象)等が
発生し、液晶パネルの画質を低下させてしまう。
【0005】本発明は、ゴースト等の発生がない良好な
表示画質を得ることができる電気光学装置の画像信号処
理回路及びこれを用いた電気光学装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置の
画像信号処理回路は、複数のデータ信号線及び複数の走
査線の交差によって形成される複数の画素を備える電気
光学装置に対して画像信号を送出する画像信号処理回路
において、入力された画像信号をサンプリングするサン
プリング手段と、前記画像信号の値が変化する場合にそ
の変化方向に当該画像信号の値をシフトさせる補正手段
とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
によれば、サンプリングにより選られる画像信号の値の
変化が強調されるように値がシフトされてその値が補正
されるので、電気光学装置各部に形成される容量や、配
線の抵抗の影響を打ち消すことができる。このため、ゴ
ーストを抑制して画質を高めることができる。
【0008】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
の一態様では、前記補正手段は、前記画像信号の値の微
分成分を出力する微分回路を有し、前記微分成分に対応
する補正値を前記画像信号の値に加える。
【0009】この態様によれば、補正手段に微分回路を
有しているので、画像信号の値の変化に応じた補正を容
易に行うことができる。また、微分回路の時定数等を調
整することにより、電気光学装置の特性に合わせた適切
な補正値を得ることができる。
【0010】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
の一態様では、前記補正手段は、前記画像信号の値をそ
の変化方向にシフトするピーキング回路を有し、前記ピ
ーキング回路を経た画像信号を前記サンプリング手段で
サンプリングする。
【0011】この態様によれば、補正手段にピーキング
回路を有しているので、画像データの値の変化に応じた
補正を容易に行うことができる。
【0012】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
の一態様では、前記サンプリング手段は、時系列に入力
される前記画像信号を順次サンプリングして得られた複
数の画像信号を複数の画像信号線に並列出力するもので
あって、前記補正手段は、前記各画像信号線に出力され
る前記画像信号の値がその変化方向にシフトされるよう
にその値を補正する。
【0013】この態様によれば、複数の画像信号線を備
え、時間伸張された複数の画像データをこの画像信号線
に受ける形式の電気光学装置に適合した画像信号処理回
路を提供することができる。
【0014】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
は、複数のデータ信号線及び複数の走査線の交差によっ
て形成される複数の画素を備える電気光学装置に対して
画像信号を送出する画像信号処理回路において、時系列
に入力される画像信号を順次サンプリングして得た複数
の画像信号を複数の画像信号線に並列出力する手段と、
所定の前記画像信号線に出力される前記画像信号の値の
変化をパラメータの1つとして決められた補正値によっ
て、他の前記画像信号線に出力される前記画像信号を補
正する補正手段とを備えることを特徴とする。
【0015】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
によれば、一の画像信号を補正するに際して、他の画像
信号の変化を反映させるようにしているので、一の画像
信号の変化が他の画像信号の値に影響を与え合るような
電気光学装置の表示画像の画質を高めることができる。
【0016】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
は、複数のデータ信号線及び複数の走査線の交差によっ
て形成される複数の画素を備える電気光学装置に対して
画像信号を送出する画像信号処理回路において、時系列
に入力される画像信号をサンプリングして得た複数の画
像信号を、複数の画像信号線に並列出力する手段と、前
記複数の画像信号線に出力される前記複数の画像信号の
微分成分の総和に相当する信号を出力する微分回路と、
前記微分成分の総和に相当する信号に対応する補正値を
前記複数の画像信号に加える補正手段とを備えることを
特徴とする。
【0017】本発明の電気光学装置の画像信号処理回路
によれば、複数の画像信号を補正するに際して、複数の
画像信号の全体的な変化を反映させるようにしているの
で、画像信号どうしが影響を与え合うような電気光学装
置の表示画像の画質を高めることができる。とくに複数
の画像信号線の画像信号を複数のデータ信号線に対して
同時に出力する場合に効果的である。
【0018】また、本発明の電気光学装置を用いた電子
機器では、表示が二重に見えるゴーストがなくなるの
で、電子機器の表示品質を良好にすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、図1
〜図4を用いて、本発明による電気光学装置の画像信号
処理回路をアクティブマトリクス型液晶装置に適用した
第1の実施の形態について説明する。
【0020】図1に示す第1の実施の形態の画像信号処
理回路200は、シリアル画像信号からパラレル画像信
号を作り出して、これを画像データとして液晶パネルに
対して出力するものである。シリアル画像信号VIDは
液晶パネルの各画素に対応するデータが時系列的に並ん
だアナログ信号であり、画像信号処理回路200は各画
素の画像データが入力されるタイミングに合わせて画像
信号VIDを順次サンプリングする。そして、この画像
情報を画像信号VIDのサンプリング周期よりも長いデ
ータ時間長の6本のパラレル画像信号にシリアル−パラ
レル変換する。すなわち、画像信号処理回路200はシ
リアル画像信号VIDの画像情報のデータ時間長を伸張
する機能と、シリアルな画像信号VIDを並列なパラレ
ル画像信号に変換する、いわゆるシリアル−パラレル変
換する機能とを備えるものである。
【0021】画像信号処理回路200は6つの画像信号
サンプリング回路201a〜201fと、画像信号サン
プリング回路201a〜201fに対してサンプリング
パルスSPa〜SPfをそれぞれ対応させて送出するサ
ンプリングパルス発生部209と、画像信号サンプリン
グ回路201a〜201fに対してそれぞれクランプパ
ルスCPを送出するクランプパルス発生部210とを備
える。
【0022】画像信号サンプリング回路201a〜20
1fにはそれぞれ画像信号VIDが入力される。そし
て、6つの画像信号サンプリング回路201a〜201
fは画像信号VIDの画像データをその伝送周期に同期
してサンプリングパルスSPa〜SPfにより順次サン
プリングし、6つのパラレル画像信号に変換して、これ
らのパラレル画像信号を画像データとしてそれぞれパラ
レル画像信号線Data1〜Data6に出力する。
【0023】サンプリングパルス発生部209及びクラ
ンプパルス発生部210には、それぞれタイミング回路
300(図7参照)からドットクロックDC(画像信号
VIDのデータ伝送に同期するクロック)が入力され
る。サンプリングパルス発生部209及びクランプパル
ス発生部210は、それぞれドットクロックDCに基づ
きこれを分周するなどしてサンプリングパルスSPa〜
SPf及びクランプパルスCPを発生させる。
【0024】図2に示すように、各画像信号サンプリン
グ回路201(201a〜201f)は、それぞれシリ
アル画像信号VIDを入力する制御部202と、制御部
202の出力信号をサンプリングパルスSP(SPa〜
f)のタイミングに合わせてサンプリングするサンプル
ホールド回路204と、サンプルホールド回路204の
出力信号と基準電圧VREFとの差分を増幅する増幅器
205と、サンプルホールド回路204の出力信号の微
分成分を出力する微分回路206と、増幅器205及び
制御部202の間に設けられたクランプスイッチ207
と、制御部202及び微分回路206の間に設けられた
クランプコンデンサ208とを備える。微分回路206
は、正相入力端子がグランドに接続された差動増幅器2
06aと、この逆相入力端子に接続される入力コンデン
サ206bと、入力コンデンサ206bとサンプルホー
ルド回路204の出力端子との間に挿入接続される入力
抵抗206cと、増幅器206aの逆相入力端子と出力
端子の間に接続される帰還抵抗206dとから構成され
る。また、クランプスイッチ207は、クランプパルス
CPのタイミングに合わせてクランプする。なお、各画
像信号サンプリング回路201のサンプルホールド回路
204の出力端は、それぞれパラレル画像信号線Dat
a1〜Data6のいずれかに対応して接続されてい
る。
【0025】各画像信号サンプリング回路201のサン
プルホールド回路204は、図3に示される。制御部2
02の出力信号を入力する入力バッファ204aと、出
力側に設けられた出力バッファ204bと、出力バッフ
ァ204bの正相入力端子とグランドとの間に接続され
たサンプルホールドコンデンサ204cと、入力バッフ
ァ204a及び出力バッファ204bの間に挿入された
サンプリングスイッチ204dとを備える。なお、各バ
ッファは、被増幅信号を正相入力端子に入力し、出力端
子と逆相入力端子が接続されて構成される。また、サン
プリングスイッチ204dは、サンプリングパルスSP
のタイミングに合わせてスイッチを閉じて入力バッファ
204a出力のサンプリングを行う。出力バッファ20
4bの出力はサンプルホールド回路204の出力とな
る。
【0026】次に、画像信号処理回路200の動作につ
いて説明する。
【0027】サンプリング回路201は、図4に示す従
来のサンプリング回路201Aに微分回路206を付加
したものである。従来のサンプリング回路201Aにお
いてサンプリング回路201と同一要素には同一符号を
付している。以下、サンプリング回路201の動作につ
いて、サンプリング回路201Aの動作と併せて説明す
る。
【0028】サンプリング回路201のクランプスイッ
チ207には、定期的に、例えば液晶パネルの1走査線
に相当する画素数分の画像信号のサンプリングが終了す
るごと(例えば一水平走査期間毎、より詳細には水平帰
線期間毎に)に、クランプパルスCPが入力され、その
間だけクランプスイッチ207が閉じられる。クランプ
スイッチ207が閉じられている間にクランプコンデン
サ208が増幅器205により充電されて、制御部20
2に接続された側のクランプコンデンサ208の端子電
圧は増幅器205の出力電圧と同一電圧になる。増幅器
205の出力電圧は、パラレル画像信号線Data1〜
Data6の間のオフセットをキャンセルするためのモ
ニター電圧であり、基準電圧VREFとサンプルホール
ド回路204の出力電圧との差電圧となる。
【0029】制御部202では、水平帰線期間等の画像
信号の交流成分が無く直流成分が画像信号VIDとして
入力される期間に、サンプリング回路から出力される画
像信号の基準電圧がクランプコンデンサ208の上記端
子電圧に応じて変化するように、画像信号の直流電圧レ
ベルをオフセットコントロールし、オフセットコントロ
ールされた画像信号をサンプルホールド回路204に対
して出力する。このクランプによるオフセットコントロ
ール動作を制御部202において行うことにより、基準
電圧VREFと画像信号の基準電圧が同じ値となるよう
に、フィードバック制御される。これにより、パラレル
画像信号線Data1〜Data6に出力される画像信
号の極性反転の各基準電圧は、VREFとなるように制
御されるので、パラレル画像信号線間のオフセットを除
去することができる。
【0030】制御部202の具体的な構成は、後述する
図8のオフセット制御部211と同じ構成である。図8
の制御部211のように、制御部202は、画像信号V
IDがベース端子に入力されるバイポーラトランジスタ
211aと、トランジスタ211aのエミッタ側に接続
される微分成分合成部211bとを備える。この微分成
分合成部211bはクランプコンデンサ208の出力電
圧に応じて電流値を変化させる電流源である。バイポー
ラトランジスタ211aと微分成分合成部211bとは
画像信号VIDを反転増幅回路を構成する。微分成分合
成部211bは、クランプコンデンサ208の出力電圧
に応じてバイポーラトランジスタ211aから流れ込む
電流量を可変制御する。微分成分合成部211bでの電
流量が変わることにより、制御部202からサンプルホ
ールド回路204へ出力される画像信号の直流レベルが
可変できる。従って、クランプコンデンサ208の出力
電圧に応じた直流電圧レベル分を補正値として、画像信
号VIDに重畳させた出力信号を制御部202から出力
することができる。この微分成分合成部211bは可変
電流源として構成され、例えばクランプコンデンサ20
8からの電圧を定電圧から加減算した電圧に応じてベー
スが可変制御されて電流値を変える電流源トランジスタ
からなる。この微分成分合成部211bは、サンプルホ
ールド回路204が水平帰線期間に出力する直流電圧が
上昇すると電流値を少なくしてサンプルホールド回路2
04に入力する電圧値を上昇させる。一方、上記出力電
圧の立ち下がりを微分すると電流値を多くして、サンプ
ルホールド回路204に入力する電圧値を降下させる。
なお、クランプコンデンサ208の電圧値は水平走査期
間は保持されるので、次の水平走査期間には微分成分合
成部211bはその電圧値に応じた定電流を供給しつづ
ける。
【0031】なお、画像信号VIDとしては、画像信号
の変化方向を画像データ毎又は走査線毎に反転する極性
反転回路が設けられている場合がある。この場合、上記
画像信号の基準電圧を、画像信号が極性反転(信号電圧
変化方向の反転)の振幅中心電圧とすることができ、こ
の場合クランプにより基準電圧VREFを中心に画像信
号を極性反転させて出力されることができる。また、上
記画像信号の基準電圧を、画像信号の階調可能な電圧範
囲の中間電圧付近に設定することもできる。この場合、
画像信号が極性反転するのに応じて、階調可能な電圧範
囲が正側と負側に切り換わるので、基準電圧VREF
しては、それぞれの電圧範囲の中間電圧を極性反転の切
り換わりに応じて切換設定することが必要となる。これ
により、正側の電圧範囲と負側の電圧範囲の各中間電圧
から各々の画像信号の電圧変化ができるので、中間階調
電圧レベルへの変化が容易となり、中間階調を出しやす
くなる。
【0032】クランプスイッチ207は、水平帰線期間
の有効画像信号が無い直流電圧が出力される期間であっ
て、サンプルホールド回路204の出力値に変化がなく
微分回路206の出力電圧が0である期間に閉じられる
ようにその動作が制御されており、クランプスイッチ2
07が閉じられるとき、微分回路206の出力端側のク
ランプコンデンサ208の端子は等価的に接地された状
態となっている。なお、画像信号のサンプリングが行わ
れている水平走査期間中の画像信号が存在する期間中
は、クランプスイッチ207が開かれている。
【0033】図3のサンプリングスイッチ204dに
は、ドットクロック6個に1度の周期で周期的にサンプ
リングパルス発生部209からサンプリングパルスSP
(SPa〜SPf)が与えられ、サンプリングパルスS
Pが入力される間、サンプリングスイッチ204dが閉
じられる。サンプリングスイッチ204dが閉じられて
いる間にサンプルホールドコンデンサ204cが充電さ
れる。これにより、制御部202の出力値がサンプルホ
ールドコンデンサ204cの充電電圧値としてサンプリ
ングされる。サンプルホールドコンデンサ204cの充
電電圧値は出力バッファ204bを介して出力される。
【0034】6個のサンプリング回路201a〜201
fの6個のサンプルホールド回路204に、ドットクロ
ックDCに同期して1画像データ分ずつずらせたタイミ
ングでサンプリングパルスSPa〜SPfを順次与える
ことにより、図5に示すように、サンプリング回路20
1a〜201fに1画素ずつずれた6つの画像データを
順次取り込み、6画素分のデータ時間長を有するパラレ
ル画像信号を得ることができる。
【0035】図5に示すように、パラレル画像信号線D
ata1には、(6N+1)番目の画像データの時間長
を伸長して得たパラレル画像信号が、パラレル画像信号
線Data2には、(6N+2)番目の画像データの時
間長を伸長して得たパラレル画像信号が、パラレル画像
信号線Data3には、(6N+3)番目の画像データ
の時間長を伸長して得たパラレル画像信号が、パラレル
画像信号線Data4には、(6N+4)番目の画像デ
ータの時間長を伸長して得たパラレル画像信号が、パラ
レル画像信号線Data5には、(6N+5)番目の画
像データの時間長を伸長して得たパラレル画像信号が、
パラレル画像信号線Data6には、(6N+6)番目
の画像データの時間長を伸長して得たパラレル画像信号
が、それぞれ出力される。なお「N」は0以上の整数で
ある。
【0036】パラレル画像信号線Data1〜Data
6のパラレル画像信号は、それぞれドットクロックDC
の6周期ごとに順次切り換わる。図5ではサンプリング
により得たパラレル画像信号と、元の画像データVID
とに同一の画像データ番号を付すことにより、対応関係
を示している。
【0037】図2に示す微分回路206はサンプルホー
ルド回路204の出力値の微分成分を出力し、クランプ
コンデンサ208の一端の電圧を変動させる。クランプ
スイッチ207が開いている間は、クランプコンデンサ
208の両端子間の電圧(蓄積電荷量)はほぼ一定値に
保たれるので、クランプコンデンサ208の他端(制御
部202に接続された端子)の電圧は、微分成分により
クランプコンデンサ208の一端の電圧が変動すれば、
それに応じて同量の電圧分変動する。制御部202の微
分成分合成部211b(図8参照)は、クランプコンデ
ンサ208からの電圧が上昇すると電流値が少なくな
り、サンプルホールド回路204に出力される画像信号
の電圧レベルを上昇させるため、結果としてサンプルホ
ールド回路204にサンプルホールドされる画像信号の
電圧レベルは、その前の画像信号からの電圧変化方向が
電圧上昇であれば、電圧レベルを上げる方向にシフトし
て、その変化が強調されたようになる。一方、微分成分
合成部211bは、クランプコンデンサ208からの電
圧が下降すると電流値が多くなり、サンプルホールド回
路204に出力される画像信号の電圧レベルを下降させ
るため、結果としてサンプルホールド回路204にサン
プルホールドされる画像信号の電圧レベルは、その前の
画像信号からの電圧変化方向が電圧下降であれば、電圧
レベルを下げる方向にシフトして、その変化が強調され
たようになる。したがって、サンプリング回路201の
制御部202から出力される画像信号は、微分回路20
6を介してフィードバックされた微分成分が重畳された
ものとなる。
【0038】このように、画像信号VIDの電圧値が上
昇する部分では本来の画像信号よりも高い電圧が、画像
信号VIDの電圧値が降下する部分では本来の画像信号
よりも低い電圧が、それぞれ制御部202から出力さ
れ、そして、制御部202の出力信号をサンプルホール
ド回路204でサンプリングすることにより、サンプル
ホールド回路204の出力値には上記の微分波形の重畳
が反映される。特に、微分成分を抽出しているので、画
像データの変化量が大きければ、微分成分もそれに応じ
た変化を示すので、変化が大きいほど画像信号のシフト
量は大きくなる。
【0039】図6には上段から下段に対して順番に、画
像信号VIDのデータ時間長、パラレル画像信号線Da
ta1に出力される画像信号のデータ時間長、従来のサ
ンプリング回路201A(図4参照)を用いた場合にお
ける上記画像信号Data1の波形例、本発明のサンプ
リング回路201を用いた場合における上記画像信号D
ata1の波形例を、それぞれ示している。従来の波形
例と本発明の波形例は、同じ画像信号VIDを、微分回
路206を有さない図4に示すサンプリング回路201
Aと図2に示すサンプリング回路201でそれぞれサン
プリングして得られた波形である。
【0040】図6に示すように、本発明の第1の実施の
形態では、新たな画像信号のサンプリングによって得ら
れた画像信号Dataの電圧値が、前の画像信号Dat
aの電圧値よりも高くなる場合(画像データ1と7の変
化)には、新たな画像信号の電圧に微分成分に基づく増
大分が重畳付加される。例えば、図6の期間T1では、
サンプリング回路201から出力される画像信号Dat
aの電圧は、従来のように図2に示す微分回路206を
有さないサンプリング回路201Aから出力される画像
信号Dataの電圧よりも高くなる。
【0041】また、新たな画像信号のサンプリングによ
って画像信号Dataの電圧値が低くなる場合(画像デ
ータ19と25の変化)には、新たな画像信号Data
の電圧値は微分成分に基づく電圧分だけ降下する。例え
ば、図6の期間T2では、サンプリング回路201から
出力される画像信号Dataの電圧は、上記のサンプリ
ング回路201Aから出力される画像信号Dataの電
圧よりも低くなる。
【0042】これに対して、新たな画像信号Dataの
値が直前の画像信号Dataとほとんど、あるいは全く
変わらない場合(画像データ7〜19)には、微分成分
が極めて小さいか、あるいは無くなるので、サンプリン
グ回路201とサンプリング回路201Aとの間で波形
に差が現れない。すなわち、図6における期間T3で
は、サンプリング回路201から出力される画像信号D
ataの電圧値はサンプリング回路201Aから出力さ
れる画像信号Dataの電圧値にほぼ、あるいは完全に
一致している。
【0043】本来の画像信号の電圧レベルに対する変化
量は、その変化量を微分した値に応じて変化しているの
である。
【0044】図6では画像信号線Data1に出力され
るパラレル画像信号について示しているが、画像信号線
Data2〜Data6に出力されるパラレル画像信号
の波形についても、各サンプリング回路201b〜20
1fにおいて同様に動作する。
【0045】このように画像信号処理回路200では、
微分回路206から出力されるパラレル画像信号の微分
成分をフィードバックすることで、出力されるパラレル
画像信号の電圧値を補正するようにしている。
【0046】画像信号処理回路200では、例えば微分
回路206の時定数や微分成分のフィードバック量を変
化させることにより、パラレル画像信号の補正量を調整
することができる。これらの時定数やフィードバック量
は、画像信号処理回路200に接続される電気光学装置
の特性に合わせて、例えば画像のゴーストが最小となる
ような値に設定することができる。時定数調整この場
合、図2の入力抵抗206cや帰還抵抗206dを可変
抵抗にしておき、液晶パネルにより画像表示をモニタし
ながら調整するとよい。フィードバック量は微分回路2
06の増幅器206aの増幅率を調整可能としておくと
よい。
【0047】以下、画像信号処理回路200から電気光
学装置としての液晶パネルに対してパラレル画像信号D
ata1〜Data6を出力し、画像を表示する場合の
動作について説明する。
【0048】図7は、画像信号処理回路200からのパ
ラレル画像信号Data1〜Data6を受けて画像を
表示する液晶パネルの一例を示している。図7に示すよ
うに、液晶パネルの基板100は、互いに平行に延設さ
れた多数の走査線110と、この走査線110に対し交
差する向きに平行して延設された多数のデータ信号線1
12とを備え、走査線110及びデータ信号線112の
交点ごとに対応して各画素120がマトリクス状に構成
される。この基板100と不図示の別基板とをシールで
接着することにより所定の間隙を有して対向配置し、基
板間の間隙に液晶層が封入されることで液晶パネルが構
成される。
【0049】基板100の各画素120の位置には、そ
れぞれ薄膜トランジスタ114等のスイッチング素子と
画素電極116とが互いに直列に接続されるとともに、
薄膜トランジスタ114がオンしたときに画素電極11
6に印加される電圧を蓄積するための蓄積容量115
が、それぞれ設けられている。薄膜トランジスタ114
は、ゲート電極が走査線110に、ソース電極がデータ
信号線112に、ドレイン電極が画素電極116に接続
されている。なお、基板100上には走査線110と平
行に多数の容量線117が延設されており、薄膜トラン
ジスタ114のドレイン電極及び/又は画素電極116
と容量線117とが絶縁膜を挟んで重なることで蓄積容
量115を構成している。各画素の画素電極116は、
走査線110に印加された選択電圧を受けて導通した薄
膜トランジスタ114を介して、データ信号線112か
ら画像データに応じた電圧が印加され、液晶層を挟んで
対向する別基板の内面に形成された共通電極との間に、
画像データに応じた電界を形成する。この電界に応じて
液晶分子の配列が変化し、液晶層を透過する光の偏光軸
が変調される。蓄積容量115は、薄膜トランジスタ1
14が非導通のときに、画素電極114に印加された電
圧を保持するためのものである。なお、液晶にTN(Tw
isted Nematic)型液晶を用いた場合、液晶パネルの一
対の基板の両側に偏光板が配置される。なお、図7では
1画素についてのみ詳細な構成を示しており、他の走査
線110とデータ信号線112の交点に対応する画素に
ついては図示を省略しているが、他の画素についても同
様な構成である。。
【0050】走査側駆動回路102は、シフトレジスタ
を有し、垂直走査期間毎にその最初に供給されるシフト
スタートパルスを順次シフトするのに応じて、各走査線
110a,110b…に1ラインずつ順次走査信号(選
択電圧)を出力することにより、書き込みが行われる画
素の走査線110を選択するためのものである。これら
の駆動回路は、基板100上に形成された薄膜トランジ
スタ等により構成される。
【0051】データ信号線112は、サンプリングスイ
ッチ106を介してパラレル画像信号線Data1〜D
ata6に接続されている。すなわち、第1番目のデー
タ信号線112aはサンプリングスイッチ106aを介
して第1番目のパラレル画像信号線Data1に、第2
番目のデータ信号線112bはサンプリングスイッチ1
06bを介して第2番目のパラレル画像信号線Data
2にそれぞれ接続され、同様にして第3〜第6番目のデ
ータ信号線112c〜112fは、それぞれサンプリン
グスイッチ106c〜106fを介して第3〜第6番目
のパラレル画像信号線Data3〜Data6に接続さ
れている。以下同様にして、データ信号線112はサン
プリングスイッチ106を介して、6本ずつ繰り返しパ
ラレル画像信号線Data1〜Data6に接続され
る。
【0052】上記サンプリングスイッチ121a,12
1b,…の各々は、基板上に形成された薄膜トランジス
タ等の半導体スイッチング素子により構成することがで
きる。サンプリングスイッチ121の薄膜トランジスタ
は、ゲート電極にサンプリング信号を入力し、ソース電
極が画像信号線Data1〜Data6のいずれかに接
続され、ドレイン電極がデータ信号線112に接続され
て構成され、サンプリング信号のタイミングで導通し、
画像信号線の画像データをサンプリングしてデータ信号
線112に供給する。
【0053】データ側駆動回路104は、シフトレジス
タを有し、水平走査期間毎にその最初に供給されるシフ
トスタートパルスをシフトクロックに応じて順次シフト
する。このシフトクロックは、パラレル画像信号線Da
ta1〜Data6の画像データの送出タイミングに同
期している。データ側駆動回路104はこのシフト動作
に応じて、各サンプリングスイッチ106に順次サンプ
リング信号を出力し、これを受けたサンプリングスイッ
チ106が画像データをサンプリングする。これらの駆
動回路は、基板100上に形成された薄膜トランジスタ
等により構成される。
【0054】タイミング回路ブロック300は、走査側
駆動回路102、データ側駆動回路104及び画像信号
処理回路200に対してドットクロックDC基準とした
タイミングパルスを送出する。これにより、走査側駆動
回路102、データ側駆動回路104及び画像信号処理
回路200の動作を同期させることができる。
【0055】次に、液晶パネルに画像を表示する動作に
ついて説明する。
【0056】走査側駆動回路102は、1本の走査線1
10に対して走査信号を出力し、これによって走査線が
選択される。
【0057】画像信号処理回路200からは、図5に示
すタイミングでパラレル画像信号Data1〜Data
6が出力される。一方、各サンプリングスイッチ106
は、出力されているパラレル画像信号のタイミングに合
わせて、順次閉じられる。すなわち、図5において画素
番号1のパラレル画像信号に合わせてサンプリングスイ
ッチ106aが、画素番号2のパラレル画像信号に合わ
せてサンプリングスイッチ106bが閉じられる。以下
同様にして、パラレル画像信号の出力に合わせて、順
次、サンプリングスイッチ106が閉じられる。サンプ
リングスイッチ106が閉じると、対応するデータ信号
線112がパラレル画像信号線Data1〜Data6
のいずれかに接続され、データ信号線112にパラレル
画像信号が供給される。
【0058】これにより、選択された走査線110と、
それぞれのサンプリングスイッチ112が閉じられたデ
ータ信号線120との交点に対応する画素の薄膜トラン
ジスタ114が順次オンし、各画素の書き込みを行うこ
とができる。
【0059】選択された走査線110について画素への
書き込みが終了すると、次いで隣の走査線110が選択
され、上記の書き込み動作が繰り返される。走査線11
0を順次選択して上記の書き込み動作を次々と実行する
ことにより、液晶パネルの全画素について書き込みを行
うことができる。
【0060】ところで、理想的な液晶パネルの性能とし
ては、サンプリングスイッチ106を閉じたときに、デ
ータ信号線112の電圧が画像信号Dataの電圧と完
全に一致することが望ましい。しかしながら、実際の液
晶パネルでは、パラレル画像信号線Data1〜Dat
a6やデータ信号線112に形成される抵抗や容量等の
影響を受け(時定数の影響を受け)、画像信号の電圧が
大きく変動する場合には、データ信号線112の電圧が
完全にはその電圧変化に追従できない。
【0061】例えば、図6に示すように、パラレル画像
信号線Data1の画像信号が画像データ1から画像デ
ータ7に切り換わるときに急激に立ち上がったとする
と、図7のサンプリングスイッチ106gが閉じても、
データ信号線112gの電圧が完全には画像信号に追従
せず、その電圧値は鈍って画像信号の電圧値よりも低い
電圧値をとる。また、逆に画像信号が急激に小さくなる
場合、例えば図6の画像データ19のデータから画像デ
ータ25に切り換わる場合には、対応するデータ信号線
112の電圧が鈍って変化し画像データ25の電圧値ま
では完全には下がりきらない。
【0062】このようなデータ信号線112の電圧値の
ずれを放置する場合には、表示される画像にゴースト等
が発生し、画質を低下させてしまう。
【0063】ところが、本発明の第1の実施の形態の画
像信号処理回路200では、図6の下段に示すように、
画像信号の変化に応じて変化後の画像信号の電圧値をそ
の変化方向にシフト補正しており、しかもそのシフト補
正の方向は液晶パネルの性能に基づくデータ信号線11
2の電圧値のずれを打ち消す方向とされている。すなわ
ち画像信号処理回路200は、画像信号を、その変化を
強調する方向に電圧値をシフトさせ補正して出力する。
特に画像信号の電圧変化が大きければそれに応じてシフ
ト量も大きくなるので、液晶パネル内の配線等による遅
延の影響をうまくキャンセルする。
【0064】したがって、画像信号処理回路200にお
ける画像信号の電圧値の補正量を適切に設定することに
より、データ信号線112の電圧値を適切な値に維持
し、ゴーストを低減あるいは排除することができる。
【0065】なお、本実施の形態においてはパラレル画
像信号及びその画像信号線は6つであるが、本発明はこ
れに限定されない。サンプリングスイッチ106のスイ
ッチング応答性に応じてその数を増減することができ
る。その数に応じて、画像信号サンプリング回路201
の数も増減することになる。サンプリングスイッチ10
6の応答性が良ければ、画像信号線Dataは1本でも
構わない。1本の場合であっても、本発明の構成を採用
することは、配線の抵抗や容量による電圧変化の遅延を
補償でき、有益である。
【0066】また、本実施の形態においては、画像信号
サンプリング回路201から出力される画像データDa
ta1〜Data6はドットクロックDC周期に同期し
て順次ずらしたタイミングで出力され、サンプリングス
イッチ106でのサンプリングもドットクロックDCに
同期して順次ずらしたタイミングで行われているが、本
発明はこれに限定されるものではない。複数の画像信号
サンプリング回路201から出力されるパラレル画像デ
ータData1〜Data6を同期したタイミングで同
時に出力し、サンプリングスイッチ106でのサンプリ
ングもパラレル画像信号を同時にサンプリングして、対
応するデータ信号線116に同時に画像データを供給す
る構成としてもよい。
【0067】(第2の実施の形態)以下、図8を用い
て、本発明による電気光学装置の画像信号処理回路の第
2の実施の形態について説明する。本実施の形態にて説
明しない部分については、第1の実施の形態と同一であ
るので説明を省略する。
【0068】第1の実施の形態では、画像信号サンプリ
ング回路201に、供給される画像信号VIDを一定周
期(帰線期間毎)クランプして画像信号Data1〜6
の基準電圧値を一定に保つクランプ回路(205、20
7、208)を採り入れているが、第2の実施の形態で
は、各画像信号サンプリング回路201a〜201fに
代えて、クランプ回路を省略した図8に示す画像信号サ
ンプリング回路201をそれぞれ用いている。
【0069】図8は、第2の実施の形態の画像信号処理
回路に設けられた各画像信号サンプリング回路201a
〜201fを示す回路図である。画像信号サンプリング
回路201はシリアル画像信号VIDを受けるオフセッ
ト制御部211と、オフセット制御部211の出力信号
をサンプリングするサンプルホールド回路212と、サ
ンプルホールド回路212の出力信号の微分成分を出力
する微分回路213とを備える。微分回路213の出力
信号はオフセット制御部211に入力される。サンプル
ホールド回路212は、図3と同様な動作を行い、その
出力端子はパラレル画像信号線Data1〜Data6
のいずれかに対応して接続される。
【0070】オフセット制御部211は画像信号VID
がベース端子に入力されるバイポーラトランジスタ21
1aと、トランジスタ211aのエミッタ側に接続され
て、微分回路213の出力信号に応じた電圧を発生させ
る微分成分合成部211bとを備え、画像信号VIDに
微分回路213の出力信号を重畳させた出力信号を出力
する。このオフセット制御部211の構成及びその動作
は、第1の実施の形態において説明した内容と同じであ
る。この微分成分合成部211bは可変電流源として構
成され、例えば微分回路213からの微分成分の電圧を
定電圧から加減算した電圧に応じてベースが可変制御さ
れて電流値を変える電流源トランジスタからなる。この
微分成分合成部211bは、サンプルホールド回路21
2の出力電圧の立ち上がりを微分回路213が微分する
とその微分成分の大きさに応じて電流値を少なくしてサ
ンプルホールド回路212に入力する電圧値を上昇させ
る。一方、上記出力電圧の立ち下がりを微分するとその
微分成分の大きさに応じて電流値を多くして、サンプル
ホールド回路212入力する電圧値を降下させる。
【0071】次に、図8に示す各画像信号サンプリング
回路の動作について説明する。
【0072】図2の場合と同様に各サンプルホールド回
路212のサンプリングスイッチ212aにサンプリン
グパルスSPが入力されることにより、サンプリングス
イッチ212aが閉じられてサンプルホールドコンデン
サ212bが充電され、画像信号VIDのサンプリング
が行われる。図8の画像信号サンプリング回路201で
は、画像信号VIDのサンプリングによって画像信号が
前回の画像信号より高い電圧レベルとなり出力値が立ち
上がる場合には、微分回路213から出力される微分成
分に応じてオフセット制御部211の出力電圧が上昇す
る。したがって、この場合には画像信号が立ち上がった
後の画像信号Dataの出力電圧値は、その変化量に応
じて本来の画像データより高い値をとる。反対に、画像
信号VIDのサンプリングによって画像信号が前回の画
像信号より低い電圧レベルとなり出力値が立ち下がる場
合には、微分回路213から出力される微分成分に応じ
てオフセット制御部211の出力電圧が下降する。した
がって、画像信号が前回の画像信号より低い電圧レベル
となって出力値が立ち下がる場合には、新たな画像信号
Dataの電圧値は、その変化量に応じて本来の画像デ
ータより低い値をとる。
【0073】このように、図8の画像信号サンプリング
回路は、第1の実施の形態の画像信号処理回路の画像サ
ンプリング回路201と同様、画像信号Dataの変化
があった場合は、その変化を強調する方向に電圧値をシ
フトさせ補正して出力する。したがって、第2の実施の
形態の画像信号処理回路は、第1の実施の形態と同様
に、電気光学装置の性能を補償して画質を向上させるこ
とができる。
【0074】なお、画像信号処理回路200では、例え
ば微分回路213の時定数や微分成分のフィードバック
量を変化させることにより、画像信号Dataの補正量
を調整することができる。これらの時定数やフィードバ
ック量は、画像信号処理回路200に接続される電気光
学装置の特性に合わせて、例えば画像のゴーストが最小
となるような値に設定することができる。この場合、時
定数調整は図8の微分回路213内の抵抗器を可変抵抗
にしておき、液晶パネルにより画像表示をモニタしなが
ら調整するとよい。フィードバック量は微分回路213
内の増幅器の増幅率を調整可能としておくとよい。
【0075】(第3の実施の形態)以下、図9を用い
て、本発明による電気光学装置の画像信号処理回路の第
3の実施の形態について説明する。本実施の形態にて説
明しない部分については、第1の実施の形態と同一であ
るので説明を省略する。
【0076】第3の実施の形態では、第1の実施の形態
で用いた各画像信号サンプリング回路201a〜201
fに代えて、図9に示す画像信号サンプリング回路20
1をそれぞれ用いたものである。
【0077】図9に示すように、第3の実施の形態で用
いる各画像信号サンプリング回路201a〜201f
は、シリアル画像信号VIDを受ける入力バッファ22
1と、画像信号をパラレル画像信号線Data1〜Da
ta6のいずれかに対応して出力する出力バッファ22
2と、出力バッファ222の正相入力端子及びグランド
の間に接続されたサンプルホールドコンデンサ223
と、サンプルホールドコンデンサ223及び入力バッフ
ァ221の出力端子の間に置かれたサンプリングスイッ
チ224とを備える。また、サンプリングスイッチ22
4と直列に、ピーキングコイル225、及び抵抗器22
6が接続されている。
【0078】次に、図9の各画像信号サンプリング回路
の動作について説明する。
【0079】各入力バッファ221にはシリアル画像信
号VIDが入力され、入力バッファ221の出力端子に
は画像信号VIDと同一の波形が出力される。図2の構
成と同様にサンプリングパルスSPがサンプリングスイ
ッチ224に入力されると、サンプリングスイッチ22
4が閉じるが、このときピーキングコイル225及びサ
ンプルホールドコンデンサ223による作用によるピー
キングが起こる。
【0080】すなわち、バッファ221の出力電圧値、
すなわち新たにサンプリングされる画像データの電圧値
がサンプルホールドコンデンサ223に保持されている
前回の保持電圧よりも大きい場合には、ピーキングコイ
ル225がない場合(短絡されている場合)よりも大き
な電流がサンプルホールドコンデンサ223に流れ込
む。このためサンプルホールドコンデンサ223の保持
電圧が大きくなり、出力バッファ222から出力される
画像信号Dataの電圧値が増加する方向に補正され
る。また、これとは反対に、新たにサンプリングされる
画像データの電圧値がサンプルホールドコンデンサ22
3に保持されている前回の保持電圧よりも小さい場合に
は、ピーキングコイル225がない場合(短絡されてい
る場合)よりも大きな電流がサンプルホールドコンデン
サ223からバッファ221に対して引き出される。こ
のためサンプルホールドコンデンサ223の保持電圧が
小さくなり、出力バッファ222から出力される画像信
号Dataの電圧値が減少する方向に補正される。な
お、抵抗器226はピーキング作用を適度に抑制するよ
うに作用する。したがって、前の画像信号と新たな画像
信号との変化量に応じたピーキング作用によって、出力
バッファ222に入力される新たな画像信号は、その変
化方向にそれを強調するように電圧値がシフトされて補
正がなされる。その電圧シフト量は画像信号VIDの変
化量に応じている。
【0081】したがって、図9の画像信号サンプリング
回路は、前回の画像信号の電圧値と新たな画像信号の電
圧値との差分に応じて、新たな画像信号を補正する機能
を有し、その補正の方向は第1及び第2の実施の形態と
同様である。
【0082】このように、図9の画像信号サンプリング
回路は、第1の実施の形態の画像信号処理回路の画像サ
ンプリング回路201と同様に作動し、画像信号Dat
aの電圧値が補正される。これにより、第3の実施の形
態の画像信号処理回路は、第1及び第2の実施の形態と
同様に、電気光学装置の性能を補償して画質を向上させ
ることができる。
【0083】なお、本実施の形態においては、第1乃至
第2の実施の形態におけるような微分回路及びクランプ
回路を設けていないが、クランプ回路については必要に
応じて、図4に示すような増幅器205、クランプコン
デンサ208、制御部202を設けてもよい。この場
合、制御部202は画像信号VIDの入力側に配置さ
れ、増幅器205は出力バッファ222の出力を入力し
て、クランプコンデンサ208を介して、画像信号の直
流レベルが基準電圧VREFになるように制御部202
をフィードバック制御する。
【0084】また、画像信号処理回路200では、例え
ばピーキング量を変化させることにより、画像信号Da
taの補正量を調整することができる。これらの補正量
は、画像信号処理回路200に接続される電気光学装置
の特性に合わせて、例えば画像のゴーストが最小となる
ような値に設定することができる。この場合、ピーキン
グコイル226や抵抗器224の値を調整して行うこと
ができる。
【0085】(第4の実施の形態)以下、図10及び図
11を用いて、本発明による電気光学装置の画像信号処
理回路の第4の実施の形態について説明する。本実施の
形態にて説明しない部分については、第1の実施の形態
と同一であるので説明を省略する。
【0086】第4の実施の形態では、第1の実施の形態
で用いた画像信号サンプリング回路201a〜201f
に代えて、図10に示す画像信号サンプリング回路20
1をそれぞれ用いている。
【0087】この画像信号サンプリング回路201は、
シリアル画像信号VIDをサンプリングする第1のサン
プリング回路231と、第1のサンプリング回路231
の出力信号の微分成分を作り出す微分回路232と、第
1のサンプリング回路231の出力信号及び微分回路2
32の出力信号を加算する加算回路233と、加算回路
233の出力信号をサンプリングする第2のサンプリン
グ回路234とを備える。
【0088】図10に示すように、第1のサンプリング
回路231は画像信号VIDを受ける入力バッファ23
1aと、サンプリング電圧値を出力する出力バッファ2
31bと、出力バッファ231bの正相入力端子及びグ
ランドの間に接続されたサンプルホールドコンデンサ2
31cと、サンプルホールドコンデンサ231c及び入
力バッファ231aの出力端子の間に接続されたサンプ
リングスイッチ231dとを備える。
【0089】微分回路232は、出力を逆相入力に帰還
した増幅器からなるバッファ232aと、第1のサンプ
リング回路231の出力端子及びバッファ232aの入
力端子の間に接続された入力コンデンサ232bと、バ
ッファ232aの入力端子及びグランドの間に接続され
た抵抗器232cとを備える。
【0090】加算回路233は、増幅器233aと、第
1のサンプリング回路231の出力端子及び増幅器23
3aの正相入力端子の間に接続された分割抵抗器233
bと、微分回路232の出力端子及び増幅器233aの
正相入力端子の間に接続された分割抵抗器233cと、
増幅器233aの出力端子及びグランド間に直列に接続
された抵抗器233d及び抵抗器233eとを備える。
抵抗器233dと抵抗器233eとの接続点は増幅器2
33aの逆相入力端子に接続されている。
【0091】加算回路233は第1サンプリング回路2
31の出力信号と、微分回路232の出力信号とを加算
するものであるが、その加算比は分割抵抗器233b及
び分割抵抗器233cの抵抗値比によって、また加算回
路233のゲインは抵抗器233d及び抵抗器233e
の抵抗値比によって、それぞれ調整可能である。
【0092】第2のサンプリング回路234はバッファ
234aと、バッファ234aの入力端子及びグランド
の間に接続されたサンプルホールドコンデンサ234b
と、加算回路233の出力端子及びバッファ234aの
入力端子の間に接続されたサンプリングスイッチ234
cとを備える。この出力は、パラレル画像信号線Dat
a1〜Data6のいずれかに対応して接続される。
【0093】第1のサンプリング回路231に設けられ
たサンプリングスイッチ231d、及び第2のサンプリ
ング回路234に設けられたサンプリングスイッチ23
4cには同一のサンプリングパルスSPが入力される。
【0094】次に、図10の画像信号サンプリング回路
の動作について説明する。
【0095】図11に示す周期Tでサンプリングパルス
SPを与えることにより、第1のサンプリング回路23
1にて画像信号VIDをサンプリングすると、補正が加
えられていない画像信号、すなわち図11(a)に示す
ような画像信号が第1のサンプリング回路231から出
力される。図11において、期間Tは入力される画像信
号VIDをサンプリングするサンプリングパルスSPの
一周期を示し、期間T毎に画像信号がサンプリングされ
る。前述したように、このサンプリングパルスSPは、
ドットクロックDCの周期を画像信号信号サンプリング
回路201の数で除した周期に実質的に等しい。第1の
サンプリング回路231から出力された画像信号が微分
回路232に入力されると、微分回路232から図11
(b)に示すような画像信号の微分成分が出力される。
微分回路232から画像信号の微分成分が出力される動
作は、図2の微分回路206や図8の微分回路213と
同様である。
【0096】加算回路233の増幅器233aの正相入
力端子には、第1のサンプリング回路231の出力信号
及び微分回路232の出力信号が加算された信号が印加
され、増幅器233aの出力端子からは図11(c)に
示すような、図11(a)及び(b)の信号を合成した
信号が出力される。
【0097】第2のサンプリング回路234では、図1
1(c)に示すような信号を上記サンプリングパルスS
Pのタイミングに従ってサンプリングすることになる。
したがって、第2のサンプリング回路234の出力信号
は、図11(d)に示すように画像信号の変化を強調す
る方向(画像信号の変化方向)に電圧レベルをシフトし
て補正された波形をとる。そして、この図11(d)に
示すような画像データが電気光学装置の画像信号線Da
ta1〜Data6に供給される。
【0098】このように、図10の画像信号サンプリン
グ回路では画像信号VIDをサンプリングして画像信号
を得た後、この画像信号に画像信号の電圧変化の微分成
分を重畳させる。さらに微分成分が重畳された画像信号
をサンプリングすることにより、所望の補正を加えた画
像信号Dataを得ている。
【0099】第4の実施の形態では、第1のサンプリン
グ回路231と第2のサンプリング回路234に共通の
サンプリングパルスSPを与えているが、両者に別々の
サンプリングパルスを入力してもよい。例えば、微分成
分に応じた電圧値を出力できる範囲内であれば、第2の
サンプリングリング回路234に与えるサンプリングパ
ルスのタイミングを任意に選択できる。
【0100】このように、第4の実施の形態の画像信号
処理回路は、第1〜第3の実施の形態と同様、画像信号
Dataに補正を加えることによって電気光学装置の性
能を補償し、画質を向上させることができる。
【0101】したがって、第4の実施の形態の画像信号
処理回路は、第1〜第3の実施の形態と同様に、電気光
学装置の性能を補償して画質を向上させることができ
る。
【0102】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態におけるようなクランプ回路を設けていない
が、必要に応じて、図4に示すような増幅器205、ク
ランプコンデンサ208、制御部202を設けてもよ
い。この場合、制御部202は画像信号VIDの入力側
に配置され、増幅器205は第2のサンプリング回路2
34の出力を入力して、クランプコンデンサ208を介
して、画像信号の直流レベルが基準電圧VREFになる
ように制御部202をフィードバック制御する。
【0103】また、画像信号処理回路200では、加算
回路233の加算比やゲインを変化させることにより、
画像信号Dataの補正量を調整することができる。こ
れらの補正量は、画像信号処理回路200に接続される
電気光学装置の特性に合わせて、例えば画像のゴースト
が最小となるような値に設定することができる。この場
合、加算比は分割抵抗器233b及び分割抵抗器233
cの抵抗値比を可変可能とし、また加算回路233のゲ
インは抵抗器233d及び抵抗器233eの抵抗値比を
可変可能とすることによって、それぞれを調整して行う
ことができる。
【0104】(第5の実施の形態)以下、図12を用い
て、本発明による電気光学装置の画像信号処理回路の第
5の実施の形態について説明する。本実施の形態にて説
明しない部分については、第1の実施の形態と同一であ
るので説明を省略する。
【0105】第5の実施の形態では、第1の実施の形態
で用いた画像信号サンプリング回路201a〜201f
に代えて、図12に示す画像信号サンプリング回路20
1をそれぞれ用いている。
【0106】この画像信号サンプリング回路は、画像信
号VIDを受ける入力バッファ241と、画像信号VI
Dの微分成分を出力する微分回路242と、入力バッフ
ァ241の出力信号をサンプリングする第1のサンプリ
ング回路243と、微分回路242の出力信号をサンプ
リングする第2のサンプリング回路244と、第1のサ
ンプリング回路243の出力信号及び第2のサンプリン
グ回路244の出力信号を加算し、加算した信号を画像
信号として画像信号線Data1〜Data6のいずれ
かに対応して出力する加算回路245とを備える。第1
のサンプリング回路243及び第2のサンプリング回路
244には同一のサンプリングパルスSPが入力され
る。
【0107】図12に示すように、微分回路242は、
出力を逆相入力に帰還した増幅器からなるバッファ24
2aと、画像信号VIDが入力される端子とバッファ2
42aの入力端子の間に接続されたコンデンサ242b
と、バッファ242aの入力端子及びグランドの間に接
続された抵抗器242cとを備える。
【0108】第1のサンプリング回路243は、サンプ
リング電圧値を出力するバッファ243aと、バッファ
243aの入力端子及びグランドの間に接続されたサン
プルホールドコンデンサ243bと、サンプルホールド
コンデンサ243b及びバッファ241の出力端子の間
に接続されたサンプリングスイッチ243cとを備え
る。
【0109】第2のサンプリング回路244は、サンプ
リング電圧値を出力するバッファ244aと、バッファ
244aの入力端子及びグランドの間に接続されたサン
プルホールドコンデンサ244bと、サンプルホールド
コンデンサ244b及びバッファ242aの出力端子の
間に接続されたサンプリングスイッチ244cとを備え
る。
【0110】加算回路245は増幅器245aと、第1
のサンプリング回路243の出力端子及び増幅器245
aの正相入力端子の間に接続された分割抵抗器245b
と、微分回路244の出力端子及び増幅器245aの正
相入力端子の間に接続された分割抵抗器245cと、増
幅器245aの出力端子及びグランド間に直列に接続さ
れた抵抗器245d及び抵抗器245eとを備える。抵
抗器245dと抵抗器245eとの接続点は増幅器24
5aの逆相入力端子に接続されている。
【0111】第1のサンプリング回路243に設けられ
たサンプリングスイッチ243c、及び第2のサンプリ
ング回路244に設けられたサンプリングスイッチ24
4cにはサンプリングパルスSPが入力される。
【0112】次に、図12の画像信号サンプリング回路
の動作について説明する。
【0113】バッファ241からは画像信号VIDと同
一波形の信号が出力されるので、第1のサンプリング回
路243からは、図11(a)に相当する、補正が加え
られていない画像信号が出力される。
【0114】一方、微分回路242からは、図11
(b)に相当する画像信号の微分成分が出力される。微
分回路242から画像信号の微分成分が出力される動作
は、図2の微分回路206や図8の微分回路213と同
様である。そして、第2のサンプリング回路244はこ
の微分成分をサンプリングすることにより、微分成分に
応じた電圧値レベルのパルスを出力する。第1のサンプ
リング回路243及び第2のサンプリング回路244に
は共通のサンプリングパルスSPが与えられるので、補
正が加えられていない画像信号と上記パルスとは同一の
タイミングで出力される。
【0115】加算回路245は第1のサンプリング回路
243の出力信号及び第2のサンプリング回路244の
出力信号を加算し、図11(d)に相当するような、画
像信号VIDの電圧変化を強調する方向(電圧レベルの
変化方向)に電圧レベルをシフトして補正された画像信
号Dataが出力される。そして、この画像信号が電気
光学装置の画像信号線Data1〜Data6のいずれ
かに対応して供給される。すなわち、第5の実施の形態
では、画像信号をサンプリングした信号と、画像信号の
微分成分をサンプリングした信号とを加算して、電気光
学装置に供給している。
【0116】第5の実施の形態では、第1のサンプリン
グ回路241と第2のサンプリング回路242に共通の
サンプリングパルスSPを与えているが、両者に別々の
サンプリングパルスを入力してもよい。例えば、微分成
分に応じた電圧値を出力できる範囲内であれば、第2の
サンプリングリング回路242に与えるサンプリングパ
ルスのタイミングを任意に選択できる。
【0117】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態におけるようなクランプ回路を設けていない
が、必要に応じて、図4に示すような増幅器205、ク
ランプコンデンサ208、制御部202を設けてもよ
い。この場合、制御部202は画像信号VIDの入力側
に配置され、増幅器205は加算回路245の出力を入
力して、クランプコンデンサ208を介して、画像信号
の直流レベルが基準電圧VREFになるように制御部2
02をフィードバック制御する。
【0118】このように、第5の実施の形態の画像信号
処理回路は、第1〜第4の実施の形態と同様、画像信号
Dataに補正を加えることによって電気光学装置の性
能を補償し、画質を向上させることができる。
【0119】なお、画像信号処理回路200では、第4
の実施の形態と同様に加算回路233の加算比やゲイン
を変化させることにより、画像信号Dataの補正量を
調整することができる。また、第1の実施の形態と同様
に微分回路232の時定数やバッファ増幅率を変化させ
ることにより、画像信号Dataの補正量を調整するこ
ともできる。これらの補正量は、画像信号処理回路20
0に接続される電気光学装置の特性に合わせて、例えば
画像のゴーストが最小となるような値に設定することが
できる。この調整のための構成は、先の実施の形態と同
様である。
【0120】(第6の実施の形態)以下、図13及び図
14を用いて、本発明による電気光学装置の画像信号処
理回路の第6の実施の形態について説明する。本実施の
形態にて説明しない部分については、第1の実施の形態
と同一であるので説明を省略する。
【0121】第6の実施の形態では、第1の実施の形態
で用いた画像信号サンプリング回路201a〜201f
に代えて、図13に示す画像信号サンプリング回路20
1をそれぞれ用いている。
【0122】この画像信号サンプリング回路201は、
シリアル画像信号VIDをサンプリングするサンプリン
グ回路251と、サンプリング回路251の出力信号の
微分成分を出力する微分回路252と、サンプリング回
路251の出力信号及び微分回路252の出力信号を加
算する加算回路253とを備える。
【0123】図13に示すように、サンプリング回路2
51は、画像信号VIDを受ける入力バッファ251a
と、サンプリング電圧値を出力する出力バッファ251
bと、出力バッファ251bの正相入力端子及びグラン
ドの間に接続されたサンプルホールドコンデンサ251
cと、サンプルホールドコンデンサ251c及び入力バ
ッファ251aの出力端子の間に接続されたサンプリン
グスイッチ251dとを備える。
【0124】微分回路252は、出力を逆相入力に帰還
した増幅器からなるバッファ252aと、サンプリング
回路251の出力端子及びバッファ252aの入力端子
の間に接続されたコンデンサ252bと、バッファ25
2aの入力端子及びグランドの間に接続された抵抗器2
52cとを備える。
【0125】加算回路253は増幅器253aと、サン
プリング回路251の出力端子及び増幅器253aの正
相入力端子の間に接続された分割抵抗器253bと、微
分回路252の出力端子及び増幅器253aの正相入力
端子の間に接続された分割抵抗器253cと、増幅器2
53aの出力端子及びグランド間に直列に接続された抵
抗器253d及び抵抗器253eとを備える。抵抗器2
53d及び抵抗器253eの接続点は増幅器253aの
逆相入力端子に接続される。
【0126】次に、図13の画像信号サンプリング回路
の動作について説明する。
【0127】図14は、上段から、入力される画像信号
VID、画像信号処理回路200から出力される画像信
号Data1〜Data6、及びパラレル画像信号線D
ata1〜Data6のそれぞれに接続されて画像信号
を出力する各画像信号サンプリング回路201a〜20
1fの各部での信号を示している。横軸は各画像信号の
データ時間長を示している。なお、図14の各画像信号
サンプリング回路201の信号については、画像信号サ
ンプリング回路201からの出力信号の立ち上がり時期
を揃えて描いており、共通の時間軸での表示ではない。
【0128】サンプリング回路251にて画像信号VI
Dをサンプリングすると、補正が加えられていない画像
信号、すなわち図14(a)に示す画像信号がサンプリ
ング回路251から出力される。サンプリング回路25
1から出力された画像信号が微分回路252に入力され
ると、微分回路252から図14(b)に示す画像信号
の微分成分が出力される。微分回路252から画像信号
の微分成分が出力される動作は、図2の微分回路206
や図8の微分回路213と同様である。
【0129】加算回路253の増幅器253aの正相入
力端子には、サンプリング回路251の出力信号及び微
分回路252の出力信号が加算された信号が印加され、
増幅器253aの出力端子からは、図14(c)に示す
画像信号Dataが出力される。このパラレル画像信号
にはパラレル画像信号の変化を強調する微分成分が重畳
している。そして、この画像信号Dataが電気光学装
置の画像信号線Data1〜Data6に供給される。
【0130】図14(c)に示す画像信号Data1〜
Data6を、例えば図7に示す液晶パネルに供給した
場合には、サンプリングスイッチ106(図7参照)に
よってパラレル画像信号線Data1〜Data6のい
ずれかに接続されたデータ信号線112の電圧は微分成
分の影響を受ける。
【0131】この場合、パラレル画像信号線Data1
〜Data3に接続されるデータ信号線112では微分
成分によって電圧が上昇する方向に、パラレル画像信号
線Data5〜Data6に接続されたデータ信号線1
12では微分成分によって電圧が降下する方向に、それ
ぞれ電圧をシフトしてその変化を強調して補正される。
【0132】したがって、重畳される微分成分の比率を
調整したり、あるいは微分回路252の時定数を調整し
たりすることにより、液晶パネルの性能を補完すること
が可能である。これにより液晶パネルに表示される画像
のゴーストを抑制し、あるいは排除することができる。
【0133】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態におけるようなクランプ回路を設けていない
が、クランプ回路については必要に応じて、図4に示す
ような増幅器205、クランプコンデンサ208、制御
部202を設けてもよい。この場合、制御部202は画
像信号の入力側に配置され、増幅器205は加算回路2
53の出力を入力して、クランプコンデンサ208を介
して、画像信号の直流レベルが基準電圧VREFになる
ように制御部202をフィードバック制御する。
【0134】(第7の実施の形態)以下、図15を用い
て、本発明による電気光学装置の画像信号処理回路の第
7の実施の形態について説明する。本実施の形態にて説
明しない部分については、第1乃至第6の実施の形態と
同一であるので説明を省略する。
【0135】第1〜第6の実施の形態では6本のパラレ
ル画像信号Data1〜Data6に対して、それぞれ
の画像信号Data自体の電圧レベルの変化幅に応じた
電圧シフトを行って電圧補正を行うようにしているが、
第7の実施の形態では、それぞれのパラレル画像信号D
ata1〜Data6に対して、6本のパラレル画像信
号Data1〜Data6の電圧レベルの変化幅の平均
に応じた電圧シフトを施して補正を行う。
【0136】図15に示すように、第7の実施の形態の
画像信号処理回路は、それぞれのパラレル画像信号線D
ata1〜Data6に対して、それぞれ制御部261
a〜261f及びサンプリング回路262a〜262f
を備えるとともに、すべてのパラレル画像信号線Dat
a1〜Data6に共通の微分回路264を備える。サ
ンプリング回路262a〜262fには図1と同様にド
ットクロックDCに同期して順次1画像データ分ずれた
タイミングでサンプリングパルスSPa〜SPfが順次
入力され、画像信号が順次サンプリングされ、一方、画
像信号線Data1〜Data6には同一のタイミング
パルスOUTに同期してパラレル画像信号が出力され
る。パルスOUTは、サンプリング回路262a〜26
2fに順次画像信号がサンプリングされた時点で入力さ
れるパネルであり、ドットクロックDCの周期をサンプ
リング回路の数で除した周期を有している。
【0137】本実施の形態のサンプリング回路262の
より詳細なブロック構成は、図18に示される。サンプ
リング回路262a〜262fのそれぞれは同一の構成
をなし、第1サンプリング回路262a−1〜262f
−2と、第2サンプリング回路262a−2〜262f
−2を備える。第1サンプリング回路262a−1〜2
62f−1は、図3にて詳述したサンプルホールド回路
204や、図8の212、図10の231や234、図
12の243や244、図13の251のような回路を
用いればよく、サンプリングパルス発生部209におい
てドットクロックDCに同期して形成されたサンプリン
グパルスSPa〜SPfを対応して順次入力し、画像信
号をサンプルホールドする。サンプリングパルスSPa
〜SPfは、第1の実施の形態にて説明したように、入
力されるシリアル画像信号VIDの1画像データ周期分
ずつ順次ずれたパルスであり、連続する6個の画像デー
タを順次第1サンプリング回路に取り込ませるパルスで
ある。この第1サンプリング回路262a−1〜262
f−1にサンプルホールドされた画像データは、それぞ
れ対応する第2サンプリング回路262a−2〜262
f−2に供給され、同一のパルスOUTによりサンプル
ホールドされてパルスOUTに同期して同時に出力され
る。第2サンプリング回路262a−2〜262f−2
の構成は、図3の204や、図8の212、図10の2
31や234、図12の243や244、図13の25
1のような回路を用いればよい。なお、パルスOUT
は、6番目に発生するサンプルリングパルスSPfと同
期してあるいは若干遅れたタイミングで発生させるとよ
い。
【0138】微分回路264には、抵抗器群263の各
抵抗器を介してサンプリング回路262a〜262fの
各出力信号の合成信号が入力され、微分回路264はこ
の合成信号の微分成分を制御部261a〜261fに対
して出力する。微分回路の具体的な構成は、図2の微分
回路206を用いるとよい。この場合、206中の入力
抵抗206cは図15の抵抗器群263に置き換えられ
る。すなわち、抵抗器群263の入力抵抗を入力コンデ
ンサ206bに対して共通接続して入力する構成とする
ことが好ましい。但し、微分回路はこの構成に限定され
ることなく、抵抗器群263の出力端を共通接続して図
8の微分回路213に共通入力するような構成でも構わ
ない。このように構成することにより、微分回路264
には、サンプリング回路262a〜262fから同時に
出力された画像信号Data1〜Data6の信号電圧
が抵抗器群263により加算されて入力される。従っ
て、微分回路264からは、パラレル画像信号Data
1〜Data6の電圧変化の総和を微分した出力が現れ
るので、パラレル画像信号全体の平均的な変化に対応し
た微分成分を得ることができる。
【0139】制御部261a〜261fには同一の微分
成分が入力されるので、6本のパラレル画像信号には制
御部261a〜261fにおいて共通の電圧シフトの補
正が加えられ、各パラレル画像信号線Data1〜Da
ta6に、その補正された画像信号が出力される。この
制御部261の構成は、先に説明した図8のオフセット
制御部211と同じ構成であり、その動作も微分回路の
出力電圧により画像信号の電圧レベルを可変するもので
ある。
【0140】例えば、6本のパラレル画像信号の平均電
圧値が増大する場合には、すべての画像信号Data1
〜Data6についてプラスの補正が加えられ、各画像
信号Dataの電圧レベルが上昇する。一方、この平均
電圧値が減少する場合には、すべての画像信号Data
1〜Data6についてマイナスの補正が加えられ、各
画像信号Dataの電圧レベルが下降する。この動作
は、図16を参照することにより明らかとなる。
【0141】図16(a)は微分成分が重畳された信号
を直接電気光学装置に出力する第7の実施の形態の画像
信号処理回路を用いる場合における、パラレル画像信号
線Data1〜Data6の画像信号を示している。図
16(a)は画像信号のサンプリングにより得た補正前
のパラレル画像信号Data1〜Data6、図16
(b)は図16(a)のパラレル画像信号Data1〜
Data6の電圧変化の総和の微分成分である。
【0142】図16(b)に示すように、画像信号線D
ata1〜Data6に対応するそれぞれの微分波形は
同一であり、この微分波形はすべてのパラレル画像信号
を微分回路264で合成して得た合成信号の微分波形で
ある。そしてパラレル画像信号線Data1〜Data
6には図16(a)の各画像信号VIDに図16(b)
の微分波形を重畳したパラレル画像信号が出力される。
【0143】電気光学装置の種類によっては、パラレル
画像信号Dataどうしが影響を与え合う場合があり、
各パラレル画像信号Dataごとに独立して補正を行う
のみでは充分に電気光学装置の性能を補うことができな
いことがある。特に、サンプリング回路262a〜26
2fからの画像信号Dataの出力を同時に出力し、図
7のサンプリングスイッチ106a〜106fにて複数
のパラレル画像信号線Data1〜Data6のパラレ
ル画像信号を同時にサンプリングし、複数のデータ信号
線112に対して同時に出力する構成にした場合には、
並列的に配線される画像信号線Data1〜Data6
に伝送されるパラレル画像信号どうしが干渉し影響を与
え合う現象が発生しやすい。例えば、画像信号Data
3の画像データが非常に大きく上昇し、隣の画像信号D
ata4の画像データが下降変化する場合、Data4
の電圧は本来の電圧レベルまで低くならない。
【0144】このような場合には、第7の実施の形態の
ように、一のパラレル画像信号を電圧レベルを補正する
に際して、他のパラレル画像信号の電圧レベルの変化を
反映させるようにすれば、効果的にゴーストを排除し、
表示画像の画質を高めることができる。つまり、大きく
変化した画像信号があれば、その画像信号が他の画像信
号に与える影響を打ち消すように、他の画像信号の変化
を強調する方向(電圧変化方向)に電圧をシフトさせる
ことにより、他の画像信号の電圧変化を補償することが
できる。
【0145】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態におけるようなクランプ回路を設けていない
が、クランプ回路については必要に応じて、図2に示す
ような増幅器205、クランプコンデンサ208を、各
制御部261とサンプリング回路262に対応してそれ
ぞれ設けてもよい。この場合、各増幅器205は各サン
プリング回路262の出力をそれぞれ入力して、第1の
実施の形態の図2の構成のように各クランプコンデンサ
208を充電する。各クランプコンデンサ208の他端
には図15の微分回路264の出力が共通に図2の構成
のように接続される。従って、各クランプコンデンサ2
08は他端を共通の微分回路264出力に接続され、一
方端を各増幅器205の出力と各制御部261の制御入
力端に接続された構成となり、各画像信号の直流レベル
が基準電圧VREFになるように制御部202をフィー
ドバック制御して、画像信号線間のオフセットがキャン
セルできる。
【0146】(第8の実施の形態)以下、図17を用い
て、本発明による電気光学装置の画像信号処理回路の第
8の実施の形態について説明する。本実施の形態にて説
明しない部分については、第1乃至第7の実施の形態と
同一であるので説明を省略する。
【0147】第7の実施の形態では、図15に示すよう
に、微分成分が重畳された信号を一旦サンプリング回路
262a〜262fでサンプリングし、サンプリングし
た信号をパラレル画像信号線Data1〜Data6に
出力しているが、第8の実施の形態では、画像信号に微
分成分を加算して電気光学装置の画像信号線Data1
〜Data6に対して出力する。
【0148】図17に示すように、第8の実施の形態の
画像信号処理回路は、それぞれのパラレル画像信号線D
ata1〜Data6に対して、それぞれサンプリング
回路262a〜262f及び加算回路275a〜275
fを備えるとともに、すべてのサンプリング回路262
a〜262fに共通の微分回路264を備える。サンプ
リング回路262a〜262fには図1と同様にドット
クロックDCに同期して順次1画像データ分ずれたタイ
ミングでサンプリングパルスSPa〜SPfが順次入力
され、画像信号が順次サンプリングされ、同一のタイミ
ングパルスOUTに同期してパラレル画像信号が同時に
出力される。パルスOUTは、サンプリング回路262
a〜262fに順次画像信号がサンプリングされた時点
で入力されるパネルであり、ドットクロックDCの周期
をサンプリング回路の数で除した周期を有している。
【0149】本実施の形態のサンプリング回路262の
より詳細なブロック構成は、図18に示される。サンプ
リング回路262a〜262fのそれぞれは同一の構成
をなし、第1サンプリング回路262a−1〜262f
−2と、第2サンプリング回路262a−2〜262f
−2を備える。第1サンプリング回路262a−1〜2
62f−1は、図3にて詳述したサンプルホールド回路
204や、図8の212、図10の231や234、図
12の243や244、図13の251のような回路を
用いればよく、サンプリングパルス発生部209におい
てドットクロックDCに同期して形成されたサンプリン
グパルスSPa〜SPfを対応して順次入力し、画像信
号をサンプルホールドする。サンプリングパルスSPa
〜SPfは、第1の実施の形態にて説明したように、入
力されるシリアル画像信号VIDの1画像データ周期分
ずつ順次ずれたパルスであり、連続する6個の画像デー
タを順次第1サンプリング回路に取り込ませるパルスで
ある。この第1サンプリング回路262a−1〜262
f−1にサンプルホールドされた画像データは、それぞ
れ対応する第2サンプリング回路262a−2〜262
f−2に供給され、同一のパルスOUTによりサンプル
ホールドされてパルスOUTに同期して同時に出力され
る。第2サンプリング回路262a−2〜262f−2
の構成は、図3の204や、図8の212、図10の2
31や234、図12の243や244、図13の25
1のような回路を用いればよい。なお、パルスOUT
は、6番目に発生するサンプルリングパルスSPfと同
期してあるいは若干遅れたタイミングで発生させるとよ
い。
【0150】微分回路264には、抵抗器群263の各
抵抗器を介してサンプリング回路262a〜262fの
各出力信号の合成信号が入力され、微分回路264はこ
の合成信号の微分成分を制御部261a〜261fに対
して出力する。微分回路の具体的な構成は、図2の微分
回路206を用いるとよい。この場合、206中の入力
抵抗206cは図15の抵抗器群263に置き換えられ
る。すなわち、抵抗器群263の入力抵抗を入力コンデ
ンサ206bに対して共通接続して入力する構成とする
ことが好ましい。但し、微分回路はこの構成に限定され
ることなく、抵抗器群263の出力端を共通接続して図
8の微分回路213に共通入力するような構成でも構わ
ない。このように構成することにより、微分回路264
には、サンプリング回路262a〜262fから同時に
出力された画像信号Data1〜Data6の信号電圧
が抵抗器群263により加算されて入力される。従っ
て、微分回路264からは、パラレル画像信号Data
1〜Data6の電圧変化の総和を微分した出力が現れ
るので、パラレル画像信号全体の平均的な変化に対応し
た微分成分を得ることができる。
【0151】加算回路275a〜275fはそれぞれ同
一の構成からなり、それぞれ対応するサンプリング回路
262a〜262fから同時に出力された画像信号と微
分回路264から出力された微分成分を加算する。加算
回路275a〜275fは、図10の233、図12の
245、図13の253のような加算回路を用いればよ
い。
【0152】図16(a)は微分成分が重畳された信号
を直接電気光学装置に出力する第8の実施の形態の画像
信号処理回路を用いる場合における、パラレル画像信号
線Data1〜Data6の画像信号を示している。図
16(a)は画像信号のサンプリングにより得た補正前
のパラレル画像信号Data1〜Data6、図16
(b)は図16(a)のパラレル画像信号Data1〜
Data6に重畳される微分成分を示している。
【0153】図16(b)に示すように、画像信号線D
ata1〜Data6に対応するそれぞれの微分波形は
同一であり、この微分波形は第7の実施の形態の図15
と同様、すべてのパラレル画像信号を微分回路264で
合成して得た合成信号の微分波形である。そしてパラレ
ル画像信号線Data1〜Data6には図16(a)
のパラレル画像信号に図16(b)の微分波形を加算し
て重畳したパラレル画像信号が出力される。
【0154】このように第8の実施の形態の画像信号処
理回路では、第7の実施の形態と同様、一のパラレル画
像信号を補正するに際して、他のパラレル画像信号の変
化を反映させるようにしており、パラレル画像信号どう
しが影響を与え合うような電気光学装置の表示画像の画
質を高めることができる。
【0155】電気光学装置の種類によっては、パラレル
画像信号Dataどうしが影響を与え合う場合があり、
各パラレル画像信号Dataごとに独立して補正を行う
のみでは充分に電気光学装置の性能を補うことができな
いことがある。特に、サンプリング回路262a〜26
2fからの画像信号Dataの出力を同時に出力し、図
7のサンプリングスイッチ106a〜106fにて複数
のパラレル画像信号線Data1〜Data6のパラレ
ル画像信号を同時にサンプリングし、複数のデータ信号
線112に対して同時に出力する構成にした場合には、
並列的に配線される画像信号線Data1〜Data6
に伝送されるパラレル画像信号どうしが干渉し影響を与
え合う現象が発生しやすい。例えば、画像信号Data
3の画像データが非常に大きく上昇し、隣の画像信号D
ata4の画像データが下降変化する場合、Data4
の電圧は本来の電圧レベルまで低くならない。
【0156】このような場合には、第8の実施の形態の
ように、一のパラレル画像信号を電圧レベルを補正する
に際して、他のパラレル画像信号の電圧レベルの変化を
反映させるようにすれば、効果的にゴーストを排除し、
表示画像の画質を高めることができる。つまり、大きく
変化した画像信号があれば、その画像信号が他の画像信
号に与える影響を打ち消すように、他の画像信号の変化
を強調する方向(電圧変化方向)に電圧をシフトさせる
ことにより、他の画像信号の電圧変化を補償することが
できる。
【0157】なお、本実施の形態においては、第1の実
施の形態におけるようなクランプ回路を設けていない
が、クランプ回路については必要に応じて、図2に示す
ような増幅器205、クランプコンデンサ208を、各
制御部261とサンプリング回路262に対応してそれ
ぞれ設けてもよい。この場合、各増幅器205は各サン
プリング回路262の出力をそれぞれ入力して、第1の
実施の形態の図2の構成のように各クランプコンデンサ
208を充電する。各クランプコンデンサ208の他端
には図15の微分回路264の出力が共通に図2の構成
のように接続される。従って、各クランプコンデンサ2
08は他端を共通の微分回路264出力に接続され、一
方端を各増幅器205の出力と各制御部261の制御入
力端に接続された構成となり、各画像信号の直流レベル
が基準電圧VREFになるように制御部202をフィー
ドバック制御して、画像信号線間のオフセットがキャン
セルできる。
【0158】(画像信号処理回路の変形例)以上の各実
施の形態に基づく本発明による画像信号処理回路は、液
晶パネルを構成する基板上に形成されてもよいし、液晶
パネルの基板とは別の外付け回路(外付けIC)として
形成されてもよい。
【0159】また以上の各実施の形態では、薄膜トラン
ジスタ(TFT)を用いて各画素を駆動するようにして
いるが、TFT以外の、例えばTFD(薄膜ダイオー
ド)等のアクティブ素子を用いることも可能であり、さ
らに液晶装置をパッシブマトリクス型の液晶装置として
構成することも可能である。さらに、本発明による画像
信号処理回路は、液晶装置以外の電気光学装置に対して
も有効に機能する。各電気光学装置の特性に合わせた信
号の補正を行うことにより、電気光学装置の性能を補完
してその画質を高めることができる。
【0160】なお、以上の各本実施の形態においては、
パラレル画像信号及びその画像信号線は6つであるが、
本発明はこれに限定されるものではない。サンプリング
スイッチ106のスイッチング応答性に応じてその数を
増減することができる。その数に応じて、画像信号サン
プリング回路201の数も増減することになる。サンプ
リングスイッチ106の応答性が良ければ、画像信号線
Dataは1本でも構わない。1本の場合であっても、
本発明の構成を採用することは、配線の抵抗や容量によ
る遅延を補償でき、有益である。但し、画像信号線を1
本とする実施の形態は、第7及び第8の実施の形態では
適用できない。
【0161】また、以上の各本実施の形態においては、
画像信号サンプリング回路201から出力される画像デ
ータData1〜Data6はドットクロック周期に同
期して順次ずらしたタイミングで出力され、サンプリン
グスイッチ106でのサンプリングもドットクロックに
同期して順次ずらしたタイミングで行われているが、本
発明はこれに限定されるものではない。複数の画像信号
サンプリング回路201から出力されるパラレル画像デ
ータData1〜Data6を同期したタイミングで出
力し、サンプリングスイッチ106でのサンプリングも
パラレル画像データを同時にサンプリングして、対応す
るデータ信号線116に同時に画像データを供給する構
成としてもよい。
【0162】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の
変形実施が可能である。例えば、上記実施形態において
は、各スイッチをTFTで構成していたが、基板を半導
体基板とし、各スイッチング素子を半導体基板表面に形
成されたMOSトランジスタとして構成してもよい。こ
の場合、画素電極は反射電極となり反射型液晶装置とし
て構成されることとなる。また、本発明は上述の各種の
液晶装置に適用されるものに限らず、エレクトロルミネ
ッセンス、プラズマディスプレー装置にも適用可能であ
る。
【0163】(電子機器の実施形態)次に、以上詳細に
説明した本発明の電気光学装置を備えた電子機器の実施
の形態について図19から図21を参照して説明する。
【0164】先ず図19に、上述した電気光学装置を備
えた電子機器の概略構成を示す。図19においては、上
述した電気光学装置を液晶装置200として表してい
る。
【0165】図19に示す電子機器は、表示情報出力源
1000、画像信号処理回路1002、上述した走査線
駆動回路102及びデータ線駆動回路104を含む駆動
回路1004、液晶パネルブロック10、クロック発生
回路1008並びに電源回路1010を備えて構成され
ている。表示情報出力源1000は、ROM(ReadOnly
Memory)、RAM(Random Access Memory)、光デ
ィスク装置などのメモリ、同調回路等を含み、クロック
発生回路1008からのクロックに基いて、所定フォー
マットの画像信号などの画像情報を画像信号処理回路1
002に出力する。画像信号処理回路1002は、本発
明の画像信号処理回路であって、増幅・極性反転回路、
ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等
の周知の各種処理回路を含み、さらには上記した本発明
のサンプリング回路等を含んで構成されている。駆動回
路1004は、図7の走査線駆動回路102及びデータ
線駆動回路104によって前述の駆動方法により液晶パ
ネルブロック10を駆動する。電源回路1010は、上
述の各回路に所定電源を供給する。尚、液晶パネルブロ
ック100を構成するTFTアレイ基板の上に、駆動回
路1004を搭載してもよく、これに加えて画像信号処
理回路1002を搭載してもよい。
【0166】次に図20、図21を用いて、このように
構成された電子機器の具体例を各々示す。
【0167】(液晶プロジェクタ)図20において、電
子機器の一例たる液晶プロジェクタ1100は、投射型
の液晶プロジェクタであり、光源1110と、ダイクロ
イックミラー1113,1114と、反射ミラー111
5,1116,1117と、入射レンズ1118,リレ
ーレンズ1119,出射レンズ1120と、本発明の画
像信号処理回路及び電気光学装置により構成される液晶
ライトバルブ1122,1123,1124と、クロス
ダイクロイックプリズム1125と、投射レンズ112
6とを備えて構成されている。液晶ライトバルブ112
2、1123,1124は、上述した本発明の電気光学
装置を3個用意し、各々液晶ライトバルブとして用いた
ものである。また、光源1110はメタルハライド等の
ランプ1111とランプ1111の光を反射するリフレ
クタ1112とからなる。
【0168】以上のように構成される液晶プロジェクタ
1110においては、青色光・緑色光反射のダイクロイ
ックミラー1113は、光源1110からの白色光束の
うちの赤色光を透過させると共に、青色光と緑色光とを
反射する。透過した赤色光は反射ミラー1117で反射
されて、赤色光用液晶ライトバルブ1122に入射され
る。一方、ダイクロイックミラー1113で反射された
色光のうち緑色光は緑色光反射のダイクロイックミラー
1114によって反射され、緑色光用液晶ライトバルブ
1123に入射される。また、青色光は第2のダイクロ
イックミラー1114も透過する。青色光に対しては、
長い光路による光損失を防ぐため、入射レンズ111
8、リレーレンズ1119、出射レンズ1120を含む
リレーレンズ系からなる導光手段1121が設けられ、
これを介して青色光が青色光用液晶ライトバルブ112
4に入射される。各ライトバルブにより変調された3つ
の色光はクロスダイクロイックプリズム1125に入射
する。このプリズムは4つの直角プリズムが貼り合わさ
れ、その内面に赤光を反射する誘電体多層膜と青光を反
射する誘電体多層膜とか十字状に形成されている。これ
らの誘電体多層膜によって3つの色光が合成されて、カ
ラー画像を表す光が形成される。合成された光は、投射
光学系である投射レンズ1126によってスクリーン1
127上に投射され、画像が拡大されて表示される。
【0169】(ラップトップ型パーソナルコンピュー
タ)図21において、電子機器の他の例たるラップトッ
プ型のパーソナルコンピュータ1200は、上述した本
発明の画像信号処理回路及び電気光学装置を用いた液晶
パネルブロック100がトップカバーケース内1206
に備えられており、更にCPU、メモリ、モデム等を収
容すると共にキーボード1202が組み込まれた本体1
204を備えている。本発明の電気光学装置をこのよう
なラップトップ型のパーソナルコンピュータ1200に
用いると、輝度むら及び色むらの無い高品質の画像表示
が可能であり、CRT等を用いたデスクトップ型パーソ
ナルコンピュータと比べて遜色のない使用環境を提供す
ることができる。
【0170】以上図19から図21を参照して説明した
電子機器の他にも、ヘッドマウントディスプレイ、液晶
テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオ
テープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、
電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、携帯電
話、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装
置等などが図19に示した電子機器の例として挙げられ
る。
【0171】以上説明したように、本発明によれば、ゴ
ーストの無い高品位の画像表示が可能な電気光学装置2
00を備えた各種の電子機器を実現できる。
【0172】
【発明の効果】本発明の電気光学装置の画像信号処理回
路は、電気光学装置の性能を補償するように画像データ
に補正を加えたうえで電気光学装置に対して出力するの
で、表示画像のゴーストを抑制して画質を高めることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の電気光学装置の画像信号処
理回路を示すブロック図。
【図2】画像信号サンプリング回路を示す電気回路図。
【図3】サンプリング回路を示す電気回路図。
【図4】従来のサンプリング回路を示す電気回路図。
【図5】相展開の動作を示すタイミングチャート。
【図6】パラレル画像信号の補正動作を示すタイミング
チャート。
【図7】第1の実施の形態の画像信号処理回路に接続さ
れた液晶パネルの構成を示す図。
【図8】第2の実施の形態の画像信号処理回路に設けら
れたサンプリング回路を示す電気回路図。
【図9】第3の実施の形態の画像信号処理回路に設けら
れたサンプリング回路を示す電気回路図。
【図10】第4の実施の形態の画像信号処理回路に設け
られたサンプリング回路を示す電気回路図。
【図11】図10のサンプリング回路各部の信号波形を
示す図。
【図12】第5の実施の形態の画像信号処理回路に設け
られたサンプリング回路を示す電気回路図。
【図13】第6の実施の形態の画像信号処理回路に設け
られたサンプリング回路を示す電気回路図。
【図14】図13のサンプリング回路各部の信号波形を
示す図。
【図15】第7の実施の形態の画像信号処理回路を示す
電気回路図。
【図16】第8の実施の形態の画像信号処理回路におけ
るパラレル画像信号の補正処理を各部の波形によって示
す図。
【図17】第8の実施の形態の画像信号処理回路を示す
電気回路図。
【図18】第7及び第8の実施の形態のサンプリング回
路の詳細を示すブロック図。
【図19】本発明の電子機器の概略構成図。
【図20】本発明の電子機器の一例を示す液晶プロジェ
クタの構成図。
【図21】本発明の電子機器の一例を示すパーソナルコ
ンピュータの概観図。
【符号の説明】
110 走査線 112 データ信号線 204 サンプリング回路 206 微分回路 Data1〜Data6 パラレル画像信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H093 NA16 NC13 NC22 NC23 NC25 NC26 ND32 ND36 NG02 5C006 AA01 AA16 AA22 AC27 AF25 AF42 AF46 AF51 AF52 AF54 AF72 BB12 BB16 BB29 BC03 BC13 BC16 BF03 BF11 BF23 BF25 BF27 BF28 BF37 BF43 BF46 EA01 EC05 EC11 EC13 FA16 FA18 FA22 FA37 5C080 AA10 BB05 CC03 DD07 DD09 EE29 EE30 FF11 GG08 JJ02 JJ03 JJ04 JJ06 KK01 KK20 KK42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のデータ信号線及び複数の走査線の
    交差によって形成される複数の画素を備える電気光学装
    置に対して画像信号を送出する画像信号処理回路におい
    て、 入力された画像信号をサンプリングするサンプリング手
    段と、前記画像信号の値が変化する場合にその変化方向
    に当該画像信号の値をシフトさせる補正手段とを備える
    ことを特徴とする画像信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、前記画像信号の値の微
    分成分を出力する微分回路を有し、前記微分成分に対応
    する補正値を前記画像信号の値に加えることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記画像信号の値をそ
    の変化方向にシフトするピーキング回路を有し、前記ピ
    ーキング回路を経た画像信号を前記サンプリング手段で
    サンプリングすることを特徴とする請求項1に記載の画
    像信号処理回路。
  4. 【請求項4】 前記サンプリング手段は、時系列に入力
    される前記画像信号を順次サンプリングして得られた複
    数の画像信号を複数の画像信号線に並列出力するもので
    あって、 前記補正手段は、前記各画像信号線に出力される前記画
    像信号の値がその変化方向にシフトされるようにその値
    を補正するものであることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の画像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 複数のデータ信号線及び複数の走査線の
    交差によって形成される複数の画素を備える電気光学装
    置に対して画像信号を送出する画像信号処理回路におい
    て、 時系列に入力される画像信号を順次サンプリングして得
    た複数の画像信号を複数の画像信号線に並列出力する手
    段と、 所定の前記画像信号線に出力される前記画像信号の値の
    変化をパラメータの1つとして決められた補正値によっ
    て、他の前記画像信号線に出力される前記画像信号を補
    正する補正手段とを備えることを特徴とする画像信号処
    理回路。
  6. 【請求項6】 複数のデータ信号線及び複数の走査線の
    交差によって形成される複数の画素を備える電気光学装
    置に対して画像信号を送出する画像信号処理回路におい
    て、 時系列に入力される画像信号をサンプリングして得た複
    数の画像信号を、複数の画像信号線に並列出力する手段
    と、 前記複数の画像信号線に出力される前記複数の画像信号
    の微分成分の総和に相当する信号を出力する微分回路
    と、 前記微分成分の総和に相当する信号に対応する補正値を
    前記複数の画像信号に加える補正手段とを備えることを
    特徴とする画像信号処理回路。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の画像信
    号処理回路を有することを特徴とする電気光学装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の電気光学装置を備えた
    ことを特徴とする電子機器。
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