JP2006030592A - 画像表示装置及びその駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回路規模の増大を抑え低コストで且つ高速に画素駆動電圧の書き込み可能な画像表示装置およびその駆動回路を提供する。
【解決手段】 複数の画素の各々に対応するnビットの画素データを生成する手段(画像データ生成回路20)と、所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成する手段(アナログ電圧発生回路50)と、前記画素データに応じたタイミングの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に供給する画素電圧出力手段とを備えた画像表示装置の駆動回路において、前記アナログランプ波は、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態と、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態が交互に繰り返される期間を備えた構成としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置及びその駆動回路に関し、特に、供給される電圧値に応じた画像を表示する複数の画素を有する画像表示素子を備えた画像表示装置及びその駆動回路に関する。
近年、コンピュータの処理能力の飛躍的増大により表示画像の益々の高解像度化が進んでおり、それに伴ってプロジェクターなどの画像表示装置においても高解像度化の要求が高まってきている。しかしながら、例えばプロジェクターなどにおいては、画像を表示する空間光変調素子の解像度がその要求に追いついておらず、高解像度化を実現するための様々な技術が提案されている。その一例として光路シフト手段(「シフト」は「偏向」と同義語、以後同様)を有するプロジェクターが特許第2939826号公報(特許文献1)に開示されている。
空間光変調素子としての液晶表示パネルからの出射光の光路中に偏光方向制御用パネルと水晶板からなる光路シフト手段としての光路変調素子を設け、偏光方向制御用パネルを動作させることで水晶板に入射する光の偏光方向を変える。水晶板はその結晶軸が投射光の光軸に対して傾斜して配置されており、その傾斜方向に振動する偏光に対しては光路がシフトし、直交する偏光に対してはシフトを生じない。
1フレーム画像を2つあるいは4つのフィールド(サブフレームと同義語、以後同様)で構成し、フィールド毎に液晶パネル上で時分割表示するとともに該表示に同期して偏光方向制御用パネルを動作させ、光路を画素の1ピッチ以下でシフトさせることで、液晶パネルの解像度よりも高い解像度の画像表示を行わせるものである。
一般に液晶表示パネルは、各画素に表示すべき画素データに対応した電圧を印加することにより画像を形成する。液晶表示パネルの構成例を図12に示す。
図12において、(P1,1)〜(Py,x)は各画素を表わしている。各画素は画素駆動トランジスタ及び保持容量を有し、全体としてアクティブマトリクス回路を構成している。
ゲートドライバは水平(x)方向1ライン単位で画素を順次選択する。ソースドライバは選択ラインに同期して入力されるアナログの画素電圧を対応する各画素に出力する。選択されたラインの画素駆動トランジスタはゲートがONしており、ソースドライバから出力される画素電圧を保持容量に書き込む。
アクティブマトリクス回路、ソースドライバ及びゲートドライバが形成される回路基板と対向基板との間には液晶が挟まれており、書き込まれた画素電圧に基き各画素の光学状態が制御され、全体として画像が形成される。なお、対向基板には全画素に対して共通のコモン電圧が供給されるコモン電極が配置されており、各画素は正確には書き込まれた画素電圧とコモン電圧の電圧差によって光学状態が制御される。
多くの場合、画素データはデジタルデータとして生成され、各画素に印加される電圧は、デジタルの画素データをD/A変換器にてアナログ信号に変換することにより生成される。近年の画像の高解像度化に伴い、画素データ転送においては一層の高速化が進展している。そのための有効な手段として画素データをデジタルデータのまま表示パネルに転送し、パネルの回路基板上、たとえばソースドライバにD/A変換器を内蔵してアナログ信号に変換する方法がある。
しかしながら、一般的に画素データは複数画素分同時に転送されてくるため、D/A変換器も複数必要になる。さらには個々のD/A変換器も、デジタルデータのビット数の増加に応じて飛躍的に回路構成が複雑になり、結果として極めて複雑な回路構成が要求されることとなって、歩留まりの低下や回路面積の増大などによって表示パネルが大型化及び高コスト化を招くという問題が生じる。近年、高階調で高品位の表示画像を得るために画素データは、8ビット以上が主流となっている。
D/A変換器による回路の複雑化を抑制しつつ階調性能も保持するための液晶表示素子の駆動回路として、
(1)液晶表示素子の各画素に対応する画素データを生成する画像データ生成手段、
(2)所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成するアナログ電圧発生手段、
(3)前記アナログランプ波の電圧値に対応したnビットのデジタル信号を生成するデジタル信号生成手段、
(4)各画素データと前記デジタル信号を比較するコンパレータ
を備え、画素データとデジタル信号が一致するタイミングに応じたアナログランプ波の電圧値を、対応する画素に供給することで所望の画像を表示させる方式の駆動回路が、特許第3045266号公報(特許文献2)に開示されている。
即ち、本従来技術においては、一つのアナログランプ波によってデジタル画像データをアナログ信号に変換することが可能となり、D/A変換にかかる回路規模が大幅に削減される。
特許第2939826号公報 特許第3045266号公報
しかしながら、このような方式の駆動回路では従来、1ライン分の画素に電圧を供給するごとにアナログランプ波をもとの階調レベルの電圧に戻すような制御をしていた。その際に大きな電圧変化発生するため、その電圧変化そのものに要する時間と、もとの階調レベルの電圧に戻ってから安定するまでの時間がともに長くなり、結果として次のラインの画素への電圧供給を開始するまでに時間がかかって、高速の書き込み動作が得られないという問題があった。
その様子を図13に示す。図13において、信号HDは水平同期信号であり、その1周期期間T100が1ライン分の画素への電圧書き込み時間である。T101は実質的に画素に電圧が書き込まれる時間であり、画素データに応じた階調数で電圧値が変化する。本図の例では3ビット、即ち8階調レベルで電圧が段階的に変化している。そして、T102が元の電圧に戻る遷移期間であり、T103が電圧安定時間である。
このような問題は、前記特許文献1(特許第2939826号)のようなプロジェクターにおいては特に重要となる。なぜならこれらの方式は、1フレームを複数のサブフレームに分割して1サブフレーム毎に時分割表示するようにしているので、サブフレーム間の表示の切り替えを高速に行なわないと前のサブフレームの画像が次のサブフレームに影響して、画像品質が劣化するという問題を引き起こすからである。
本発明は上記の問題を解決すべくなされたものであり、本発明の目的を列挙すると、次のようになる。
(1)回路規模の増大を抑え低コストで且つ高速に画素駆動電圧の書き込み可能
な画像表示装置および画像表示装置の駆動回路を提供することを目的とする。
(2)前記(1)を実現した画像表示装置またはその駆動回路において、画素電圧出力手段の具体的な構成手段を提供することを目的とする。
(3)前記(2)を実現した画像表示装置またはその駆動回路において、デジタル信号生成手段の具体的な構成手段を提供することを目的とする。
(4)例えば液晶を用いた画像表示素子などにおいては、素子ごとに最適な駆動電圧範囲が異なる場合がある。前記(1)〜(3)を実現した画像表示装置またはその駆動回路において、常に最適な駆動電圧範囲が得られる手段を提供することを目的とする。
(5)例えば液晶を用いた画像表示素子などにおいて通常、供給される電圧値(V)に対する表示輝度(T;液晶の光透過率と同義語)の関係、すなわちV-T特性が非線形であるために、それを所望の特性に補正するための、いわゆるガンマ補正機能が必要なる。V-T特性の一例を図14に示す。本図をみてわかるとおり、液晶に与える電圧をゼロからV1,V2,…,と等間隔に変化させてもそれに対応する光透過率T0,T1,…,は比例して変化しない。
そこで、前記(1)〜(4)を実現した画像表示装置またはその駆動回路において、画像表示素子の特性を補正して最適な階調表示特性が得られる手段を提供することを目的とする。
(6)前記(5)を実現した画像表示装置またはその駆動回路において、ガンマ補正手段の具体的な構成手段を提供することを目的とする。
(7)前記(1)〜(6)を実現した画像表示装置において、好適な構成の画像表示素子を提供することを目的とする。
(8)前記(1)〜(7)を実現した画像表示装置を用いて、低コストで且つ高解像の表示画像が高品質で得られる大画面の画像表示装置を提供することを目的とする。
(9)前記(1)〜(8)を実現した画像表示装置を用いて、一層の低コスト化が可能で且つ高品質の表示画像が得られる大画面のカラー画像表示装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために請求項1記載の発明は、複数の画素の各々に対応するnビットの画素データを生成する画像データ生成手段(図1の画像データ生成回路20)と、所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成するアナログ電圧発生手段(アナログ電圧発生回路50)と、前記画素データに応じたタイミングの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に供給する画素電圧出力手段とを備えた画像表示装置の駆動回路において、
前記アナログランプ波は、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態と、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態が交互に繰り返される期間を備えた構成としてある。
以上の構成および作用を図示すると、例えば図1,図2に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波を、表示階調が高くなる方向に電圧値が段階的に変化する期間と、表示階調が低くなる方向に電圧値が段階的に変化する期間が交互に繰り返されるようにしたので(図2のARMP参照)、ライン間において画素電圧を供給する際にアナログランプ波に大きな電圧変化が発生することがなくなり、画素データ転送の高速化が図られ、より高解像度の画像に対応した画像表示装置の駆動回路が実現される。
また、請求項2記載の発明は、一方が全画素共通に設けられた1つの共通電極、他方が各画素毎に設けられた画素電極で挟持され(図8参照)、各々前記画素電極に供給される電圧値に応じた画像を表示する画像表示素子(図1の10)と、前記複数の画素の各々に対応するnビットの画素データを生成する画像データ生成手段(画像データ生成回路20)と、所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成するアナログ電圧発生手段(アナログ電圧発生回路50)と、前記画素データに応じたタイミングの前記アナログランプ波の電圧値を対応する前記画素に供給する画素電圧出力手段とを備えた画像表示装置において、
前記アナログランプ波は、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態と、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態が交互に繰り返される期間を備えた構成としてある。
以上の構成および作用を図示すると、例えば図1,図2,図8に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波を、表示階調が高くなる方向に電圧値が段階的に変化する期間と、表示階調が低くなる方向に電圧値が段階的に変化する期間が交互に繰り返されるようにしたので(図2のARMP参照)、ライン間において画素電圧を供給する際にアナログランプ波に大きな電圧変化が発生することがなくなり、画素データ転送の高速化が図られ、より高解像度の画像に対応した画像表示装置が実現される。
また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置の駆動回路において、
前記画素電圧出力手段は、前記アナログランプ波の電圧値に対応したnビットのデジタル信号を生成するデジタル信号生成手段(デジタル信号生成回路40)と、前記画素データと前記デジタル信号を比較するコンパレータ(33)と、前記画素データと前記デジタル信号が一致するタイミングでの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に出力するスイッチ手段(アナログスイッチ34)とを備えた構成としてある。
以上の構成および作用を図示すると、例えば図1,図2に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波の電圧値に対応してnビットのデジタル信号を生成し、画素データとデジタル信号を比較して一致するタイミングの電圧値を対応する画素に出力するようにしたので、簡単な構成で所望の画素電圧を各画素に出力する画像表示装置の駆動回路が実現される。
また、請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像表示装置において、
前記画素電圧出力手段は、前記アナログランプ波の電圧値に対応したnビットのデジタル信号を生成するデジタル信号生成手段(デジタル信号生成回路40)と、前記画素データと前記デジタル信号を比較するコンパレータ(33)と、前記画素データと前記デジタル信号が一致するタイミングでの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に出力するスイッチ手段(アナログスイッチ34)とを備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図1,図2に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波の電圧値に対応してnビットのデジタル信号を生成し、画素データとデジタル信号を比較して一致するタイミングの電圧値を対応する画素に出力するようにしたので、簡単な構成で所望の画素電圧を各画素に出力する画像表示装置が実現される。
また、請求項5記載の発明は、請求項3記載の画像表示装置の駆動回路において、
前記デジタル信号生成手段(図3のデジタル信号生成回路40)は、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態においては該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントアップまたはダウンし、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態においては逆に該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントダウンまたはアップするアップダウンカウンタ(41)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図3に示すようになる。このようにすれば、アップダウンカウンタ(41)を設け、アナログランプ波の電圧変化の方向に対応してアップダウンカウンタ(41)をカウントアップまたはダウンし、そのカウント値をデジタル信号として出力するようにしたので、簡単な構成で画像表示装置の駆動回路におけるデジタル信号の生成が実現される。
また、請求項6記載の発明は、請求項4記載の画像表示装置において、
前記デジタル信号生成手段(図3のデジタル信号生成回路40)は、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態においては該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントアップまたはダウンし、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態においては逆に該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントダウンまたはアップするアップダウンカウンタ(41)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図3に示すようになる。このようにすれば、アップダウンカウンタ(41)を設け、アナログランプ波の電圧変化の方向に対応してアップダウンカウンタ(41)をカウントアップまたはダウンし、そのカウント値をデジタル信号として出力するようにしたので、簡単な構成で画像表示装置におけるデジタル信号の生成が実現される。
また、請求項7記載の発明は、請求項1または請求項3または請求項5のいずれかに記載の画像表示装置の駆動回路において、
前記アナログ電圧発生手段(図4のアナログ電圧発生回路50)は、前記アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段(図6の増幅器53)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4,図6に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段(図6の増幅器53)を備えたので、例えば表示素子ごとに最適な駆動電圧範囲が異なる場合でも、常に最適な駆動電圧範囲が得られ、画像表示装置の駆動回路を用いて良好な画像品質が容易に実現できる。
また、請求項8記載の発明は、請求項2または請求項4または請求項6のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記アナログ電圧発生手段(図4のアナログ電圧発生回路50)は、前記アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段(図6の増幅器53)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4,図6に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段(図6の増幅器53)を備えたので、例えば表示素子ごとに最適な駆動電圧範囲が異なる場合でも、常に最適な駆動電圧範囲が得られ、画像表示装置において良好な画像品質が容易に実現できる。
また、請求項9記載の発明は、請求項1または請求項3または請求項5または請求項7のいずれかに記載の画像表示装置の駆動回路において、
前記アナログ電圧発生手段(図4のアナログ電圧発生回路50)は、前記アナログランプ波に対して、前記各画素の電圧・光出射率特性に応じた前記画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段(ガンマデータメモリ51)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波に対して、表示素子の各画素の電圧・透過率特性に応じた画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段(ガンマデータメモリ51)を備えたので、画像表示素子の特性を補正して最適な階調表示特性が得られるようになり、画像表示装置の駆動回路を用いて本来の高品位の画像表示が実現される。
また、請求項10記載の発明は、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記アナログ電圧発生手段(図4のアナログ電圧発生回路50)は、前記アナログランプ波に対して、前記各画素の電圧・光出射率特性に応じた前記画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段(ガンマデータメモリ51)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4に示すようになる。このようにすれば、アナログランプ波に対して、表示素子の各画素の電圧・透過率特性に応じた画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段(ガンマデータメモリ51)を備えたので、画像表示素子の特性を補正して最適な階調表示特性が得られるようになり、画像表示装置において本来の高品位の画像表示が実現される。
また、請求項11記載の発明は、請求項9記載の画像表示装置の駆動回路において、
前記ガンマ補正手段は、前記デジタル信号を入力して対応するkビット(k≧n)のガンマ補正データを出力するガンマ補正データ記憶手段(ガンマデータメモリ51)を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4に示すようになる。このようにすれば、請求項9記載の発明において、ガンマ補正手段としてデジタル信号に対応したガンマ補正データをガンマ補正データ記憶手段(ガンマデータメモリ51)から読み出して対応するD/A変換器(52)に入力するようにしたので、画像表示装置の駆動回路においてガンマ補正機能を容易に実現できる。
また、請求項12記載の発明は、請求項10記載の画像表示装置において、
前記ガンマ補正手段は、前記デジタル信号を入力して対応するkビット(k≧n)のガンマ補正データを出力するガンマ補正データ記憶手段を備えた構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図4に示すようになる。このようにすれば、請求項10記載の発明において、ガンマ補正手段としてデジタル信号に対応したガンマ補正データをガンマ補正データ記憶手段(ガンマデータメモリ51)から読み出して対応するD/A変換器(52)に入力するようにしたので、画像表示装置においてガンマ補正機能を容易に実現できる。
また、請求項13記載の発明は、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記画像表示素子は、シリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOS(Liquid Crystal On Silicon)である構成としてある(図8参照)。
以上の構成を図示すると、例えば図8に示すようになる。このようにすれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12のいずれかに記載の画像表示装置において、画像表示素子としてシリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOSを用いたので、シリコンバックプレーン上に高速動作が求められるシフトレジスタやコンパレータなどを構成することで、高速に画像データの書き込みが可能な画像表示装置が容易に実現される。
また、請求項14記載の発明は、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記画像データ生成手段は、1フレーム分の表示画像から所定の規則に従って選択した画素配列を1サブフレームとして対応する画素データを出力し、前記画像表示素子を照明する光源および照明装置(図9の98等)と、前記画像表示素子からの出射光の光路を偏向する光路偏向手段(光路偏向素子95)と、前記光路偏向手段からの出射光を拡大して投射する投射光学装置(スクリーン104等)を備え、
前記画像表示素子において空間光変調された出射光の光路の偏向状態を前記サブフレームに対応して制御し、投射面上に表示位置がずれている状態の画像を表示することで、前記画像表示素子の画素数よりも見かけ上多い画素数の画像を表示する構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図9に示すようになる。このようにすれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置を用いて、光路偏向手段(光路偏向素子95)を備えて画像表示素子の画素数よりも見かけ上多い画素数の画像を表示するようにしたので、高解像で且つ高画像品質の画像表示装置が低コストに実現される。
また、請求項15記載の発明は、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置において、
前記画像データ生成手段は、1フレーム分の各色毎の表示画像を1サブフレームとして対応する画素データを出力し、光源(図10の98)と、該光源からの光を所定の波長ごとの色に分離し、該分離された色の照明光を順次前記画像表示素子に入射する色分離素子(回転色分離円盤101)と、前記画像表示素子からの出射光を拡大して投射する投射光学装置(スクリーン104等)を備え、
前記画像表示素子において前記入射光の色に対応するサブフレーム毎に空間光変調されて出射される光を前記投射光学装置(スクリーン104)上で合成することでカラー画像を表示する構成としてある。
以上の構成を図示すると、例えば図10に示すようになる。このようにすれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置を用いて、1フレームを各色毎に時分割表示するようにしたので、高画像品質で一層低コストのカラー画像表示装置が実現される。
請求項1記載の発明によれば、ライン間において画素電圧を供給する際にアナログランプ波に大きな電圧変化が発生することがなくなり、画素データ転送の高速化が図られ、より高解像度の画像に対応した画像表示装置の駆動回路が実現される。
請求項2記載の発明によれば、ライン間において画素電圧を供給する際にアナログランプ波に大きな電圧変化が発生することがなくなり、画素データ転送の高速化が図られ、より高解像度の画像に対応した画像表示装置が実現される。
請求項3記載の発明によれば、アナログランプ波の電圧値に対応してnビットのデジタル信号を生成し、画素データとデジタル信号を比較して一致するタイミングの電圧値を対応する画素に出力するようにしたので、簡単な構成で所望の画素電圧を各画素に出力する画像表示装置の駆動回路が実現される。
請求項4記載の発明によれば、アナログランプ波の電圧値に対応してnビットのデジタル信号を生成し、画素データとデジタル信号を比較して一致するタイミングの電圧値を対応する画素に出力するようにしたので、簡単な構成で所望の画素電圧を各画素に出力する画像表示装置が実現される。
請求項5記載の発明によれば、アップダウンカウンタを設け、アナログランプ波の電圧変化の方向に対応してアップダウンカウンタをカウントアップまたはダウンし、そのカウント値をデジタル信号として出力するようにしたので、簡単な構成で画像表示装置の駆動回路におけるデジタル信号の生成が実現される。
請求項6記載の発明によれば、アップダウンカウンタを設け、アナログランプ波の電圧変化の方向に対応してアップダウンカウンタをカウントアップまたはダウンし、そのカウント値をデジタル信号として出力するようにしたので、簡単な構成で画像表示装置におけるデジタル信号の生成が実現される。
請求項7記載の発明によれば、アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段を備えたので、例えば表示素子ごとに最適な駆動電圧範囲が異なる場合でも、常に最適な駆動電圧範囲が得られ、画像表示装置の駆動回路を用いて良好な画像品質が容易に実現できる。
請求項8記載の発明によれば、アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段を備えたので、例えば表示素子ごとに最適な駆動電圧範囲が異なる場合でも、常に最適な駆動電圧範囲が得られ、画像表示装置において良好な画像品質が容易に実現できる。
請求項9記載の発明によれば、アナログランプ波に対して、表示素子の各画素の電圧・透過率特性に応じた画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段を備えたので、画像表示素子の特性を補正して最適な階調表示特性が得られるようになり、画像表示装置の駆動回路を用いて本来の高品位の画像表示が実現される。
請求項10記載の発明によれば、アナログランプ波に対して、表示素子の各画素の電圧・透過率特性に応じた画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段を備えたので、画像表示素子の特性を補正して最適な階調表示特性が得られるようになり、画像表示装置において本来の高品位の画像表示が実現される。
請求項11記載の発明によれば、請求項9記載の発明において、ガンマ補正手段としてデジタル信号に対応したガンマ補正データをガンマ補正データ記憶手段から読み出して対応するD/A変換器に入力するようにしたので、画像表示装置の駆動回路においてガンマ補正機能を容易に実現できる。
請求項12記載の発明によれば、請求項10記載の発明において、ガンマ補正手段としてデジタル信号に対応したガンマ補正データをガンマ補正データ記憶手段から読み出して対応するD/A変換器に入力するようにしたので、画像表示装置においてガンマ補正機能を容易に実現できる。
請求項13記載の発明によれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12のいずれかに記載の画像表示装置において、画像表示素子としてシリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOSを用いたので、シリコンバックプレーン上に高速動作が求められるシフトレジスタやコンパレータなどを構成することで、高速に画像データの書き込みが可能な画像表示装置が容易に実現される。
請求項14記載の発明によれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置を用いて、光路偏向手段を備えて画像表示素子の画素数よりも見かけ上多い画素数の画像を表示するようにしたので、高解像で且つ高画像品質の画像表示装置が低コストに実現される。
請求項15記載の発明によれば、請求項2または請求項4または請求項6または請求項8または請求項10または請求項12または請求項13のいずれかに記載の画像表示装置を用いて、1フレームを各色毎に時分割表示するようにしたので、高画像品質で一層低コストのカラー画像表示装置が実現される。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
[実施の形態1]…請求項1〜請求項4に対応
図1は、本実施の形態の画像表示装置とその駆動回路の構成例を概略的に示したものであり、図2はその動作の一例を示すタイミングダイヤグラムである。
図1に示すように、画像表示装置の駆動回路は、画像表示素子10と、画像データ生成回路20と、信号線駆動回路30と、デジタル信号駆動回路40と、アナログ電圧発生回路50と、走査線駆動回路60と、同期制御回路70と、基準電圧発生回路80とを備えてなる。
信号線駆動回路30は、シフトレジスタ31と、ラッチ回路32と、コンパレータ33と、アナログスイッチ34とを備えてなる。
ここで、画像表示素子10は、画面垂直方向に走査線数N、各走査線につき画素数Mの解像度を有するものとする。なお、本実施の形態では画素データを3ビットとして説明しているが、本発明の主旨はその限りではない。
画像データ生成回路20は、1水平走査期間につき1走査線分の画素データDxを出力する。ここでDxは、例えばL(1≦L≦N)番目の走査線上に位置する画素をP1,L,P2,L,…,PM,Lとすると、それぞれの画素に対応する画素データD1,L,D2,L,…,DM,Lを含み、同期信号HCKに同期して順次出力される。ここで1水平走査期間とは、水平同期信号HDの1周期期間をさす。なお、前述したとおり、DxはHCKの1周期で複数画素分のデータを同時に出力してもよい。
シフトレジスタ31は、D1,L,D2,L,…,DM,Lを同期信号HCKに同期して順次取り込む。ラッチ回路32は、後述する同期クロックCCKで水平同期信号HDの立ち上がりを検知すると、1走査線分の全画素データであるシフトレジスタの全出力を一斉に取り込み、コンパレータに出力する。
デジタル信号生成回路40は、制御信号CEN、3ビットのデジタル信号DRMP及びDRMPの同期クロックCCKを出力する。制御信号CENは、同期クロックCCKの立ち上がりで水平同期信号HDの”H”レベルを検知すると”H”になり、デジタル信号DRMPの値が”0”から順次増加する期間では”6”から”7”に変化するタイミングで、DRMPの値が”7”から順次減少する期間では”1”から”0”に変化するタイミングで”L”レベルに遷移する。
コンパレータ33は、制御信号CENが”H”レベルのとき、ラッチ回路32からの全画素データを信号DRMPと比較する。また、コンパレータ33は、ラッチ回路32からの画素データの各々に対応する出力S1〜SMを有し、信号DRMPと値の一致する画素データに対応する出力を、同期クロックCCKの立ち上がり遷移に同期して”H”レベルから”L”レベルに遷移させ、それを保持する。
図2において、信号G0〜G7はそれぞれ、信号DRMPの値の”0”〜”7”と一致する画素データに対応するコンパレータ出力S1〜SMのタイミング波形を示している。制御信号CENが”L”レベルになると、CCKの立上りに同期して全ての出力は”H”レベルに戻る。
アナログ電圧発生回路50は、同期クロックCCKに同期して電圧値が段階的に変化するアナログランプ波ARMPを生成し出力する。ARMPは、3ビットの画素データに対応する電圧値を順次とりながら時間的に変化する。
アナログスイッチ34は、コンパレータ出力Sk(1≦k≦M)が”H”レベルのときはアナログランプ波ARMPを画像表示素子に出力し、”L”レベルのときは遮断する。
走査線駆動回路60は、1水平走査期間ごとに出力R1〜RNを順次駆動して走査線を1本ずつ選択する。具体的にはR1〜RNは、水平同期信号HDの立上り遷移に同期して順次”H”になり、制御信号CENが”L”に遷移するのと同期して”L”に戻る。
同期制御回路70は、後述する制御信号S(図6参照)を発生する。
基準電圧発生回路80は、後述するコモン電圧Vcom(図6参照)を発生する。
画像表示素子10は、各画素にトランジスタが配置され、選択された走査線に接続されたトランジスタは、ゲートがONしてアナログスイッチ34からのアナログランプ電圧ARMPをそれぞれ対応する画素に供給する。
[実施の形態2]…請求項5,請求項6に対応
図3は、図1におけるデジタル信号生成手段(デジタル信号生成回路40)の構成例を概略的に示したものである。
DFF1は、水平同期信号HDが”H”レベルのとき、自身のQ出力(信号U/D)の反転信号をD入力にフィードバックされ、信号U/Dを同期クロックCCKの立ち上がりで反転させる。HDが”L”のときは信号U/Dの状態は保持される。
アップダウンカウンタ41は、入力信号U/Dが”H”レベルのときはクロックCCKをカウントアップし、U/Dが”L”レベルのときはクロックCCKをカウントダウンする。DR0〜DR2はその3ビットカウント値(DR2がMSB、DR0がLSB)であり、デジタル信号DRMPとして出力される。なお水平同期信号HDが “H”のときは、カウント値は保持される。
DFF2は、信号U/Dが”H”レベルのときはDRMPの値が”6”(DR2=DR1=”1”、DR0=”0”)のときにのみD入力が”L”になり、信号U/Dが”L”レベルのときはDRMPの値が”1”(DR2=DR1=”0”、DR0=”1”)のときにのみD入力が”L”になる。それを同期クロックCCKで取り込むことにより制御信号CENが生成される。
[実施の形態3]…請求項9〜請求項12に対応
図4は、図1におけるアナログ電圧発生回路50の構成例を概略的に示したものである。
前述のデジタル信号生成回路40からのデジタル信号DRMPは、ガンマデータメモリ51に入力される。ガンマデータメモリ51には、デジタル信号DRMPに対してガンマ補正された値が記憶されている。
即ち、DRMPを読み出しアドレスとし、その読み出し出力であるGDRがガンマ補正後のデータとなる。D/A変換器52は、ガンマデータメモリから読み出されたガンマ補正データGDRを入力し、アナログ信号DAに変換して出力する。DAは増幅器53にて適正な電圧値に調整され、アナログランプ波ARMPとして出力される。
図5は、ガンマ補正を施されたアナログランプ波の波形例を示したものであり、このような電圧波形にすることにより、前記図14に示した画像表示素子のV-T特性を線形化することができる。
[実施の形態4]…請求項7,請求項8に対応
図6は、図4における増幅器53の構成例を示したものである。
プリアンプ回路53aは、D/A変換器52(図4参照)からの出力DAを抵抗R3で電圧信号に変換する。ここでDAは電流信号としている。変換された電圧信号は、オペアンプOP1、抵抗R1及びVR2で適当なレベルに増幅される(出力V1)。ここでVR2は、出力電圧ARMPを適当な電圧幅に調整するための可変抵抗である。
加算回路53bは、プリアンプ回路53aからの出力電圧V1と、画像表示素子10(図1参照)の全画素に共通に印加されるコモン電圧Vcom(図1の基準電圧発生回路80が発生する)をアナログ的に加算して出力する。即ち、
R4=R5=R6、R8=2・R7
とすると出力電圧V2として、
V2=V1+Vcom
が得られる。
一方、反転加算回路53cは、コモン電圧からV1を引いた電圧V3を出力する。即ち、
R9=R10=R11=R12
とすると出力電圧V3として、
V3=Vcom-V1
が得られる。
アナログスイッチ53dは、図1の同期制御回路70からの制御信号Sに基いて加算回路53bからの出力電圧V2と反転加算回路53cからの出力電圧V3を所定の周期、例えば1フレーム毎に交互に選択してアナログランプ波ARMPとして出力する。すなわち、これによって画像表示素子10が液晶を用いた素子である場合には、液晶を交流駆動して動作信頼性を確保することができる。図7は、交流化されたアナログランプ波の波形例を示したものである。
[実施の形態5]…請求項13に対応
図8は、図1における画像表示素子10の一例として、シリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOSの構成例を模式的に示したものである。
即ちLCOSは液晶を封入する上下基板のうち、一方にシリコン基板が用いられている。シリコン基板を用いているために、通常の半導体デバイスと同様の微細加工プロセスが使用でき、画素トランジスタだけでなく、図1におけるシフトレジスタ31、ラッチ回路32、コンパレータ33、アナログスイッチ34、走査線駆動回路60なども同一基板上に構成することができ、小型で低コストの駆動回路が実現できる。
[実施の形態6]…請求項14に対応
図9は、本発明に基く第1の投射型画像表示装置90の構成例を概略的に示したものである。
図9において、インテグレータ光学系91は、例えばフライアイレンズアレイで構成されており、光源からの光を均一化する。コンデンサレンズ92は、照明光を空間光変調素子に集光、照明するためのものである。ここで、空間光変調素子は反射型液晶パネルであり、例えば図8に示すLCOSである。
表示制御回路93は、図1、図3、図4あるいは図6に示す回路を備え、良好なガンマ補正機能を有する。空間光変調素子94は、駆動回路からの画像データに基き、各画素に入射される照明光を変調する。空間光変調素子94で空間光変調された照明光は、画像光として光路偏向素子95に入射し、画像光が画素の配列方向に設定された量だけシフトされるように偏向される。
光路偏向動作は、偏向素子駆動回路96によって制御される。なお、偏光ビームスプリッター97は、照明光と画像光を分離するためのものである。
光路偏向素子95からの出射光は、投射レンズで拡大されスクリーン104に投射される。
光路偏向量は、画素ピッチの整数分の1であることが好ましい。画素の配列方向に対して2倍の画像増倍を行う場合は、画素ピッチの1/2にし、4倍の画素増倍を行う場合は、画素ピッチの1/4にすることが好ましい。
いずれの場合も、切り替えられる偏向方向の数に応じて画像フレームを時間的に分割した複数のサブフレームで構成し、各サブフレームごとに光路偏向素子95を作用させ、光路偏向素子95の作用状態に応じた表示位置に対応する画像情報を画像表示素子に表示させることで、見かけ上高精細な画像を表示することが出来る。
なお、本実施の形態では、LCOSのように反射型の画像表示素子を空間光変調素子として用いた構成を例に説明したが、透過型の画像表示素子を用いた構成例も可能である。
[実施の形態7]…請求項15に対応
図10は、本発明に基く第2の投射型画像表示装置90Aの構成例を概略的に示したものである。
光源98より出射した照明光は、集光レンズ99によって絞られ、その焦点位置付近に配置された回転色分離円盤101に入射される。
回転色分離円盤101は、図11に示すように、所定の波長域ごとに3分割した赤色透過領域R、緑色透過領域G及び青色透過領域Bに分かれており、照射光を所定の波長域を持つ光束に色分離する。各々の領域は、多層の誘電体薄膜などよりなるフィルターで構成されている。
この回転色分離円盤101は、モータ102の回転軸102aを中心に回転され、後述する表示画像データ出力に同期して照明光を入射位置の波長域に対応する色だけを透過して、空間光変調素子94に入射させる。ここでも空間光変調素子94は、反射型画像表示素子としている。
表示制御回路93は、図1、図3、図4あるいは図6に示す回路を備え、良好なガンマ補正処理を施された画像データをRGB各色ごとに順次出力する。空間光変調素子94は、表示制御回路93からの表示画像データに基き各画素に入射される照明光を変調する。空間光変調素子94で空間光変調された照明光は、画像光として出射され、投射レンズ103でスクリーン面上に拡大投射される。なお、偏光ビームスプリッター97は、照明光と画像光を分離するためのである。
なお、本実施の形態においても反射型の液晶パネルを用いた構成を例に説明したが、透過型の液晶パネルを用いた構成例も可能であることは言うまでも無い。
本発明の実施の形態1における画像表示装置とその駆動回路の構成例を概略的に示したブロック図である。 図1のブロック図の動作の一例を示すタイミングダイヤグラムである。 図1におけるデジタル信号生成回路40の構成例を概略的に示したブロック図である。 図1におけるアナログ電圧発生回路50の構成例を概略的に示したブロック図である。 ガンマ補正を施されたアナログランプ波の波形例を示した図である。 図4における増幅器53の構成例を示したブロック図である。 交流化されたアナログランプ波の波形例を示した図である。 図1における画像表示素子10の一例として、シリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOSの構成例を模式的に示した図である。 本発明に基く第1の投射型画像表示装置90の構成例を概略的に示したブロック図である。 本発明に基く第2の投射型画像表示装置90Aの構成例を概略的に示したブロック図である。 図10における回転色分離円盤101が、所定の波長域ごとに3分割した赤色透過領域R、緑色透過領域G及び青色透過領域Bに分かれている状態を示す図である。 従来の液晶表示パネルの構成例を示す図である。 従来の液晶表示素子の駆動方式の欠点を説明する図である。 液晶を用いた画像表示素子の、供給される電圧値(V)に対する光透過率(T)の関係を示すV-T特性の一例を示す図である。
符号の説明
10 画像表示素子
20 画像データ生成回路
30 信号線駆動回路
31 シフトレジスタ
32 ラッチ回路
33 コンパレータ
34 アナログスイッチ
40 デジタル信号駆動回路
41 アップダウンカウンタ
50 アナログ電圧発生回路
51 ガンマデータメモリ
52 D/A変換器
53 増幅器
53a プリアンプ回路
53b 加算回路
53c 反転加算回路
53d アナログスイッチ
60 走査線駆動回路
70 同期制御回路
80 基準電圧発生回路
90 第1の投射型画像表示装置
90A 第2の投射型画像表示装置
91 インテグレータ光学系
92 コンデンサレンズ
93 表示制御回路
94 空間光変調素子
95 光路偏向素子
96 偏向素子駆動回路
97 偏光ビームスプリッター
98 光源
99 集光レンズ
101 回転色分離円盤
102 モータ
102a 回転軸
103 投射レンズ
104 スクリーン


Claims (15)

  1. 複数の画素の各々に対応するnビットの画素データを生成する画像データ生成手段と、所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成するアナログ電圧発生手段と、前記画素データに応じたタイミングの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に供給する画素電圧出力手段とを備えた画像表示装置の駆動回路において、
    前記アナログランプ波は、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態と、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態が交互に繰り返される期間を備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  2. 一方が全画素共通に設けられた1つの共通電極、他方が各画素毎に設けられた画素電極で挟持され、各々前記画素電極に供給される電圧値に応じた画像を表示する画像表示素子と、前記複数の画素の各々に対応するnビットの画素データを生成する画像データ生成手段と、所定の範囲で電圧値が周期的に変化するアナログランプ波を生成するアナログ電圧発生手段と、前記画素データに応じたタイミングの前記アナログランプ波の電圧値を対応する前記画素に供給する画素電圧出力手段とを備えた画像表示装置において、
    前記アナログランプ波は、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態と、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態が交互に繰り返される期間を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  3. 請求項1記載の画像表示装置の駆動回路において、
    前記画素電圧出力手段は、前記アナログランプ波の電圧値に対応したnビットのデジタル信号を生成するデジタル信号生成手段と、前記画素データと前記デジタル信号を比較するコンパレータと、前記画素データと前記デジタル信号が一致するタイミングでの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に出力するスイッチ手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  4. 請求項2記載の画像表示装置において、
    前記画素電圧出力手段は、前記アナログランプ波の電圧値に対応したnビットのデジタル信号を生成するデジタル信号生成手段と、前記画素データと前記デジタル信号を比較するコンパレータと、前記画素データと前記デジタル信号が一致するタイミングでの前記アナログランプ波の電圧値を、対応する前記画素に出力するスイッチ手段とを備えたことを特徴とする画像表示装置。
  5. 請求項3記載の画像表示装置の駆動回路において、
    前記デジタル信号生成手段は、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態においては該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントアップまたはダウンし、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態においては逆に該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントダウンまたはアップするアップダウンカウンタを備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  6. 請求項4記載の画像表示装置において、
    前記デジタル信号生成手段は、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に高くなるべく電圧値が変化する状態においては該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントアップまたはダウンし、前記アナログランプ波が、表示階調レベルが段階的に低くなるべく電圧値が変化する状態においては逆に該電圧値に対応して所定のクロック信号をカウントダウンまたはアップするアップダウンカウンタを備えたことを特徴とする画像表示装置。
  7. 請求項1、請求項3または請求項5に記載の画像表示装置の駆動回路において、
    前記アナログ電圧発生手段は、前記アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段を備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  8. 請求項2、請求項4または請求項6に記載の画像表示装置において、
    前記アナログ電圧発生手段は、前記アナログランプ波の変化する電圧範囲を可変とする電圧調整手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  9. 請求項1、請求項3、請求項5または請求項7に記載の画像表示装置の駆動回路において、
    前記アナログ電圧発生手段は、前記アナログランプ波に対して、前記各画素の電圧・光出射率特性に応じた前記画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段を備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  10. 請求項2、請求項4、請求項6または請求項8に記載の画像表示装置において、
    前記アナログ電圧発生手段は、前記アナログランプ波に対して、前記各画素の電圧・光出射率特性に応じた前記画素データのガンマ補正を行わせるガンマ補正手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  11. 請求項9記載の画像表示装置の駆動回路において、
    前記ガンマ補正手段は、前記デジタル信号を入力して対応するkビット(k≧n)のガンマ補正データを出力するガンマ補正データ記憶手段を備えたことを特徴とする画像表示装置の駆動回路。
  12. 請求項10記載の画像表示装置において、
    前記ガンマ補正手段は、前記デジタル信号を入力して対応するkビット(k≧n)のガンマ補正データを出力するガンマ補正データ記憶手段を備えたことを特徴とする画像表示装置。
  13. 請求項2、請求項4、請求項6、請求項8、請求項10または請求項12に記載の画像表示装置において、
    前記画像表示素子は、シリコンバックプレーン上に液晶層とそれを駆動する電極を含む表示部を形成したLCOS(Liquid Crystal On Silicon)であることを特徴とする画像表示装置。
  14. 請求項2、請求項4、請求項6、請求項8、請求項10、請求項12または請求項13に記載の画像表示装置において、
    前記画像データ生成手段は、1フレーム分の表示画像から所定の規則に従って選択した画素配列を1サブフレームとして対応する画素データを出力し、前記画像表示素子を照明する光源および照明装置と、前記画像表示素子からの出射光の光路を偏向する光路偏向手段と、前記光路偏向手段からの出射光を拡大して投射する投射光学装置を備え、
    前記画像表示素子において空間光変調された出射光の光路の偏向状態を前記サブフレームに対応して制御し、投射面上に表示位置がずれている状態の画像を表示することで、前記画像表示素子の画素数よりも見かけ上多い画素数の画像を表示することを特徴とする画像表示装置。
  15. 請求項2、請求項4、請求項6、請求項8、請求項10、請求項12または請求項13に記載の画像表示装置において、
    前記画像データ生成手段は、1フレーム分の各色毎の表示画像を1サブフレームとして対応する画素データを出力し、光源と、該光源からの光を所定の波長ごとの色に分離し、該分離された色の照明光を順次前記画像表示素子に入射する色分離素子と、前記画像表示素子からの出射光を拡大して投射する投射光学装置を備え、
    前記画像表示素子において前記入射光の色に対応するサブフレーム毎に空間光変調されて出射される光を前記投射光学装置上で合成することでカラー画像を表示することを特徴とする画像表示装置。

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