JP2000098661A - カラートナー - Google Patents

カラートナー

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JP2000098661A
JP2000098661A JP27350498A JP27350498A JP2000098661A JP 2000098661 A JP2000098661 A JP 2000098661A JP 27350498 A JP27350498 A JP 27350498A JP 27350498 A JP27350498 A JP 27350498A JP 2000098661 A JP2000098661 A JP 2000098661A
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英治 白井
Shinichiro Omatsu
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光体へのフィルミングがなく、ヒートロール
を用いて定着させる際にもオフセットが生じにくく、か
つ保存性、耐久性及び色再現性にも優れたカラートナー
及び該カラートナーを用いた非磁性一成分現像法を提供
すること。 【解決手段】結着樹脂、離型剤、着色剤及び外添剤を含
有する、ガラス転移点が56〜75℃、水分の含有量が
0.1〜0.5重量%のカラートナーであって、前記結
着樹脂が、式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びy
は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
れる化合物を含有する多価アルコール成分と、ジカルボ
ン酸化合物及び3価以上の多価カルボン酸化合物を含有
するカルボン酸成分とを縮重合させて得られるポリエス
テルを主成分とするカラートナー、並びに該カラートナ
ーを使用する非磁性一成分現像法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法等において形成される静電潜像の現
像に用いられるカラートナー及び該カラートナーを用い
た非磁性一成分現像法に関する。
【0002】
【従来の技術】トナー像の定着法としては、ヒートロー
ル定着(熱ロール定着)方式が広く採用されているが、
カラートナー中には、光特性の観点から低軟化点のもの
が多く含有されているため、オフセット現象が起こりや
すい。そこで、カルナウバワックス、モンタンワック
ス、キャンデリヤワックス、ライスワックス等の離型剤
を含有したトナーが提案されている(特開平5−341
577号公報、特開平8−220808号公報等)が、
各種条件設定が不十分で、耐オフセット性や感光体への
耐フィルミング性及び定着トナーの透明性に欠ける等の
問題があった。さらに、保存性、耐久性、色再現性等の
カラートナーに要求される特性全てを満足するトナーは
報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、感光
体へのフィルミングがなく、ヒートロールを用いて定着
させる際にもオフセットが生じにくく、かつ保存性、耐
久性及び色再現性にも優れたカラートナー及び該カラー
トナーを用いた非磁性一成分現像法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、結着樹
脂、離型剤、着色剤及び外添剤を含有する、ガラス転移
点が56〜75℃、水分の含有量が0.1〜0.5重量
%のカラートナーであって、前記結着樹脂が、式
(I):
【0005】
【化2】
【0006】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物(多価アルコール成分中5モル
%以上)を含有する多価アルコール成分と、ジカルボン
酸化合物(カルボン酸成分中50モル%以上)及び3価
以上の多価カルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分
とを縮重合させて得られるポリエステルを主成分とし、
前記離型剤の融点が65〜110℃で、その含有量が結
着樹脂100重量部に対して1〜10重量部であり、前
記外添剤の粒子径が4〜200nmで、その含有量が外
添剤による処理前のトナー100重量部に対して1〜5
重量部であるカラートナー、並びに該カラートナーを使
用する非磁性一成分現像法に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のトナーに用いられる結着
樹脂はポリエステルを主成分とする。ポリエステルの含
有量は、着色剤の分散性、定着性及び帯電性の観点か
ら、結着樹脂中50〜100重量%、好ましくは90〜
100重量%、より好ましくは100重量%であること
が望ましい。なお、ポリエステル以外に使用可能な樹脂
としては、例えば、ポリアミド、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリカーボネート、ポリウレタン、シリコーン
系樹脂、フッ素系樹脂、石油樹脂、天然及び合成ワック
ス類等が挙げられる。
【0008】ポリエステルは、例えば、式(I):
【0009】
【化3】
【0010】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物(多価アルコール成分中5モル
%以上)を含有する多価アルコール成分と、ジカルボン
酸化合物(カルボン酸成分中50モル%以上)及び3価
以上の多価カルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分
とを縮重合させて得られる。
【0011】本発明において、多価アルコール成分は、
着色剤の分散性及び定着性の観点から、式(I)で表さ
れる化合物を5モル%以上、好ましくは50モル%以上
含有する。
【0012】式(I)で表される化合物としては、例え
ば、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル) プロパン、ポリオキシエチ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン等のビスフェノールAのアルキレンオキサ
イド(付加モル数1〜16)付加物等が挙げられる。ま
た、他の多価アルコール成分としては、例えば、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、水素添
加ビスフェノールA、ソルビトール、又はそれらのエー
テル化ポリヒドロキシル化合物等が挙げられ、これらの
1種以上を含有することが好ましい。
【0013】また、カルボン酸成分は、色再現性及び定
着性の観点から、ジカルボン酸化合物を50モル%以
上、好ましくは50〜95モル%含有し、3価以上の多
価カルボン酸化合物を5〜50モル%含有していること
が好ましい。
【0014】ジカルボン酸化合物としては、例えば、フ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、フマル酸、マレ
イン酸、ドデセニルコハク酸、オクチルコハク酸等の炭
素数1〜20のアルキル基又は炭素数2〜20のアルケ
ニル基で置換されたコハク酸、これらの酸の無水物、ア
ルキル(炭素数1〜8)エステル等が挙げられる。
【0015】3価以上の多価カルボン酸化合物として
は、例えば、トリメリット酸、ピロメリット酸、これら
の酸の無水物、アルキル(炭素数1〜8)エステル等が
挙げられる。
【0016】多価アルコール成分とカルボン酸成分の縮
重合は、不活性ガス雰囲気中にて、要すればエステル化
触媒を用いて、180〜250℃の温度で反応させるこ
と等により行なうことができる。
【0017】本発明のトナーに用いられる離型剤として
は、例えば、カルナウバワックス、ライスワックス等の
天然ワックス、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリ
エチレン、サゾールワックス等の合成ワックス、モンタ
ンワックス等の石炭系ワックス等が挙げられ、これらの
中では、ポリエステル樹脂との相溶性の観点から、カル
ナウバワックスが好ましい。
【0018】離型剤の融点は、保存性の観点から、65
℃以上、好ましくは70℃以上であり、耐オフセット性
の観点から、110℃以下、好ましくは100℃以下で
ある。
【0019】離型剤の含有量は、結着樹脂100重量部
に対して、耐オフセット性の観点から、1重量部以上、
好ましくは1.5重量部以上であり、定着性の観点か
ら、10重量部以下、好ましくは5重量部以下である。
【0020】本発明のトナーに用いられる着色剤として
は、従来のフルカラー用の着色剤として用いられている
染料、顔料等を特に限定なく使用することができるが、
イエロー顔料としては、C.I.ピグメントイエロー
(以下、「P.Y.」とする)17、P.Y.93、
P.Y.128、P.Y.151、P.Y.155、
P.Y.173、P.Y.180、P.Y.185及び
ソルベントイエロー(以下、「S.Y.」とする)16
2からなる群より選ばれた1種以上、マゼンタ顔料とし
ては、C.I.ピグメントレッド(以下、「P.R.」
とする)57:1、P.R.122及びP.R.184
からなる群より選ばれた1種以上、シアン顔料として
は、C.I.ピグメントブルー(以下、「P.B.」と
する)15:3、P.B.15、P.B.15:4及び
C.I.ピグメントグリーン7(以下、「P.G.」と
する)からなる群より選ばれた1種以上であることが、
色再現性の点からそれぞれ好ましい。着色剤の使用量
は、結着樹脂100重量部に対して、0.5〜10重量
部が好ましい。
【0021】本発明では、ワックスを配合しても感光体
へのフィルミングが生じないようにするため、比較的大
量の外添剤を用いる。
【0022】本発明のトナーに用いられる外添剤として
は、例えば、二酸化ケイ素(シリカ)、二酸化チタン
(チタニア)、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化マグ
ネシウム、酸化セリウム、酸化鉄、酸化銅、酸化錫等が
挙げられるが、これらのなかでは、流動性および帯電性
の付与の点からシリカが好ましく、本発明では特に、シ
リコーンオイル等の疎水化処理剤がシリカの表面に吸着
された疎水性シリカが好ましい。
【0023】シリコーンオイルにより疎水化処理を施し
た疎水性シリカの市販品としては、例えば、「アエロジ
ル R972」(日本アエロジル(株)製、平均粒子
径:約16nm)、「RA200HS」(日本アエロジ
ル(株)製、平均粒子径:約12nm)、「HVK21
50」(ワッカーケミー社製、平均粒子径:約13n
m)、「RY200」(日本アエロジル(株)製、平均
粒子径:約12nm)等を用いることができる。これら
の外添剤は、単独で用いても2種以上混合して用いても
よい。
【0024】外添剤の粒子径は、流動性及び帯電性の観
点から、4nm以上、好ましくは8nm以上であり、感
光体の傷つき防止の観点から、200nm以下、好まし
くは30nm以下である。外添剤の粒子径は、走査型電
子顕微鏡又は透過型電子顕微鏡を用いて得られる写真か
ら求めることができる。
【0025】外添剤の含有量は、外添剤による処理前の
トナー100重量部に対して、感光体へのトナーのフィ
ルミング防止の観点から、1重量部以上、好ましくは
1.5重量部以上であり、感光体の傷つきを抑制し、フ
ィルミング防止の観点から、5重量部以下、好ましくは
3.5重量部以下である。ただし、外添剤として疎水性
シリカを用いる場合は、外添剤による処理前のトナー1
00重量部に対して、疎水性シリカを1〜3重量部含有
することで、前記のような所望の効果が得られる。
【0026】本発明のトナーは、混練粉砕法、スプレイ
ドライ法、重合法等の従来より公知の方法により得られ
た粉体に、外添剤を添加することにより製造することが
できる。例えば、結着樹脂、着色剤、離型剤等をボール
ミル等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー又
は1軸もしくは2軸の押出機等で溶融混練し、冷却、粉
砕、分級して粉体を得る。その後、得られた粉体と外添
剤とをスーパーミキサー、ヘンシェルミキサー等の高速
攪拌機等で攪拌混合することにより、外添剤をトナーの
表面に付着させて、本発明のトナーを得ることができ
る。
【0027】このようにして得られる本発明のトナーの
重量平均粒子径は、通常、3〜10μmであることが好
ましい。
【0028】また、本発明のトナーには、荷電制御剤、
導電性調整剤、体質顔料、繊維状物質等の補強充填剤、
酸化防止剤、老化防止剤等の添加剤が、適宜添加されて
いてもよい。
【0029】このようにして得られる本発明のトナーの
ガラス転移点は、保存性及びフィルミング防止の観点か
ら、56℃以上、好ましくは60℃以上であり、定着性
の観点から、75℃以下、好ましくは65℃以下であ
る。
【0030】また、本発明のトナー中の水分の含有量
は、良好な帯電性を得るために、0.1重量%以上、好
ましくは0.15重量%以上であり、0.5重量%以
下、好ましくは0.3重量%以下である。
【0031】本発明のカラートナーは、磁性体微粉末を
含有するときは単独で現像剤として、また磁性体微粉末
を含有しないときは非磁性一成分系現像剤として、もし
くはキャリアと混合して二成分系現像剤として使用され
るが、帯電性及びオフセット性に優れる点から、非磁性
一成分現像剤として使用されることが好ましい。
【0032】さらに、本発明では、本発明のカラートナ
ーを用いた非磁性一成分現像法をも提供する。本発明の
現像法としては、例えば、非磁性現像ロールと、該現像
ロール上に形成されるトナー層の厚さを均一に規制しト
ナーに電荷を付与するブレードを有する現像装置に、本
発明のカラートナーを使用する方法が挙げられる。
【0033】また、本発明のカラートナーは、耐オフセ
ット性に極めて優れているため、オイル供給装置のない
定着装置においても使用可能になる。
【0034】
【実施例】〔樹脂及びトナーのガラス転移点並びに離型
剤の融点〕示差走査熱量計「DSC210」(セイコー
電子工業(株)製)を用いて昇温速度6℃/分で測定す
る。
【0035】〔水分の含有量〕トナー100gを50
℃、約1kPaの減圧条件下、乾燥機中で24時間乾燥
させて、乾燥前後の重量変化率を測定する。
【0036】樹脂製造例1 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン1モル、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン3モル、テレフタル酸3.6モル、トリメ
リット酸1.4モル、及び酸化ジブチル錫15gを窒素
雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM E28−
67に準拠して測定した軟化点が110℃に達するまで
反応させて、樹脂Aを得た。樹脂Aのガラス転移点は6
0℃であった。
【0037】樹脂製造例2 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン1モル、ポリオキシプロピ
レン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン3モル、テレフタル酸1.8モル、トリメ
リット酸7.7モル、及び酸化ジブチル錫15gを窒素
雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、ASTM E28−
67に準拠して測定した軟化点が138℃に達するまで
反応させて、樹脂Bを得た。樹脂Bのガラス転移点は6
6℃であった。
【0038】樹脂製造例3 ポリオキシエチレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン0.15モル、ポリオキシ
プロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン2.85モル、テレフタル酸0.7
6モル、アジピン酸1.05モル、及び酸化ジブチル錫
15gを窒素雰囲気下、230℃で攪拌しつつ、AST
M E28−67に準拠して測定した軟化点が99℃に
達するまで反応させて、樹脂Cを得た。樹脂Cのガラス
転移点は56℃であった。
【0039】実施例1〜20及び比較例1〜7 表1及び2に示す結着樹脂、着色剤、離型剤、及び荷電
制御剤をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、バレ
ル冷却装置を備えた二軸押出機で溶融混練し、冷却、粗
粉砕した。その後、ジェットミルにより粉砕し、重量平
均粒子径が7.5μmの粉体を得た。得られた粉体10
0重量部に、表1及び2に示す外添剤を添加してヘンシ
ェルミキサーで混合することにより、粉体に表面処理を
施して、トナーY1〜10、トナーM1〜4、及びトナ
ーC1〜C13を得た。それぞれのトナーのガラス転移
点及び水分の含有量を表1及び2に合わせて示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】なお、表1及び2において、「E−84」
とは、「ボントロンE−84」(オリエント化学工業社
製)を、「R−972」とは、「アエロジル R−97
2」(日本アエロジル社製)を指しており、「STT−
30A」は、原料が二酸化チタン、平均粒子径が約40
nmであるチタン工業社製の商品である。
【0043】また、実施例に用いられた離型剤、すなわ
ち「カルナウバワックスC1」(加藤洋行(株)製)、
「SP−105」(サゾール社製)、「DC Z−60
18」(ダウコーニング社製)、及び「NP−055」
(三井化学社製)の融点は、それぞれ73℃、84℃、
86℃、126℃である。
【0044】試験例1〔耐オフセット性の評価〕 トナー5重量部と、シリコーン樹脂にて被覆した粒子径
が50μmのフェライトキャリア95重量部とをボール
ミルにて混合し、イエロー、マゼンタ、シアンの各現像
剤とした。得られたそれぞれの現像剤を「プリテール5
50」(リコー社製)に実装して、定着可能温度域より
以下の評価基準に従って評価した。結果を表3に示す。
【0045】〔評価基準〕 ◎:定着可能温度域が50℃を超えていて、実使用上特
に良好である ○:定着可能温度域が30〜50℃であり、実使用上に
問題がない ×:定着可能温度域が30℃未満であり、実使用上に問
題が生じる
【0046】試験例2〔保存性及び耐久性の評価〕 同量のイエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナ
ーを、表4に示す組み合わせで、ヒートロールを備えた
非磁性一成分現像装置「ページプレストN−4」(カシ
オ計算機社製)及び「テクトロニクス フェーザー56
0」(ソニーテクトロニクス社製)に実装し、印字率が
各色4%の印刷を1万枚連続して行った。残存する各ト
ナーの凝集状態及び1万枚目の画質を目視にて判断し、
以下の評価基準に従って保存性及び耐久性を評価した。
結果を表3、4に示す。
【0047】〔保存性の評価基準〕 ◎:凝集が全く認められず、実使用上特に良好である ○:凝集がほとんど認められず、実使用上に問題がない ×:凝集が認められ、実使用上に問題が生じる
【0048】〔耐久性の評価基準〕 ◎:画像が特に鮮明で、実使用上特に良好である ○:画像が鮮明で、実使用上に問題がない ×:画像が不良で、実使用上に問題があり、(フィルミ
ング)は感光体へのトナー融着の発生を示す
【0049】試験例3〔色再現性の評価〕 同量のイエロートナー、マゼンタトナー及びシアントナ
ーを、表4に示す組み合わせで、ヒートロールを備えた
非磁性一成分現像装置「ページプレストN−4」(カシ
オ計算機社製)及び「テクトロニクス フェーザー56
0」(ソニーテクトロニクス社製)に実装し、現像バイ
アスを調整し、イエロー、マゼンタ、シアン各色単色の
付着量を0.6mg/cm2 にして、イエローベタ画
像、マゼンタベタ画像、シアンベタ画像、プロセス・レ
ッドベタ画像、プロセス・グリーンベタ画像、プロセス
・ブルーベタ画像を採取した。それぞれの画像のa*
びb * を「X−Rite938」(Xーライト社製)で
測定し、a* とb* の色度図にプロットした。得られた
六角形の面積を測定することにより、以下の評価基準に
従って評価した。結果を表4に示す。
【0050】〔評価基準〕 ◎:面積が6000を超えていて、実使用上特に良好で
ある ○:面積が3500〜6000であり、実使用上に問題
が無い ×:面積が3500未満であり、実使用上に問題があ
り、(Y)、(M)及び(C)は、それぞれイエロート
ナー、マゼンタトナー、シアントナーのa* 、b* 値に
欠点があり、面積が小さくなっていることを示す
【0051】なお、それぞれの画像出しを6千枚まで実
施したが、同様の結果であった。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】以上の結果より、比較例のトナーは、耐オ
フセット性、保存性、耐久性、色再現性のいずれかが不
良であるのに対し、実施例のトナーは、それらすべての
特性に優れていることがわかる。
【0055】
【発明の効果】本発明により、感光体へのフィルミング
がなく、ヒートロール定着の際にもオフセットが生じに
くく、かつ保存性、耐久性及び色再現性にも優れたカラ
ートナーを提供することが可能となった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年9月1日(1999.9.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びy
は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
れる化合物(多価アルコール成分中5モル%以上)を含
有する多価アルコール成分と、ジカルボン酸化合物(カ
ルボン酸成分中50モル%以上)及び3価以上の多価カ
ルボン酸化合物(カルボン酸成分中5〜50モル%)
含有するカルボン酸成分とを縮重合させて得られるポリ
エステルを主成分とし、前記離型剤の融点が65〜11
0℃で、その含有量が結着樹脂100重量部に対して1
〜10重量部であり、前記外添剤の粒子径が4〜200
nmで、その含有量が外添剤による処理前のトナー10
0重量部に対して1〜5重量部であるカラートナー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】(式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン
基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16で
ある)で表される化合物(多価アルコール成分中5モル
%以上)を含有する多価アルコール成分と、ジカルボン
酸化合物(カルボン酸成分中50モル%以上)及び3価
以上の多価カルボン酸化合物(カルボン酸成分中5〜5
0モル%)を含有するカルボン酸成分とを縮重合させて
得られるポリエステルを主成分とし、前記離型剤の融点
が65〜110℃で、その含有量が結着樹脂100重量
部に対して1〜10重量部であり、前記外添剤の粒子径
が4〜200nmで、その含有量が外添剤による処理前
のトナー100重量部に対して1〜5重量部であるカラ
ートナー、並びに該カラートナーを使用する非磁性一成
分現像法に関する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬藤 雅弘 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 白井 英治 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 尾松 真一郎 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 (72)発明者 日高 安啓 和歌山市湊1334番地 花王株式会社研究所 内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA06 AA08 AA21 CA08 CA12 CA14 CA21 CB13 DA04 DA06 EA03 EA05 EA07 EA10 FA07 FB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、離型剤、着色剤及び外添剤を
    含有する、ガラス転移点が56〜75℃、水分の含有量
    が0.1〜0.5重量%のカラートナーであって、前記
    結着樹脂が、式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数2〜4のアルキレン基、x及びy
    は正の数を示し、xとyの和は1〜16である)で表さ
    れる化合物(多価アルコール成分中5モル%以上)を含
    有する多価アルコール成分と、ジカルボン酸化合物(カ
    ルボン酸成分中50モル%以上)及び3価以上の多価カ
    ルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分とを縮重合さ
    せて得られるポリエステルを主成分とし、前記離型剤の
    融点が65〜110℃で、その含有量が結着樹脂100
    重量部に対して1〜10重量部であり、前記外添剤の粒
    子径が4〜200nmで、その含有量が外添剤による処
    理前のトナー100重量部に対して1〜5重量部である
    カラートナー。
  2. 【請求項2】 外添剤として、疎水性シリカを外添剤に
    よる処理前のトナー100重量部に対して1〜3重量部
    含有する請求項1記載のカラートナー。
  3. 【請求項3】 着色剤が、C.I.ピグメントイエロー
    17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグ
    メントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー1
    51、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピ
    グメントイエロー173、C.I.ピグメントイエロー
    180、C.I.ピグメントイエロー185及びソルベ
    ントイエロー162からなる群より選ばれた1種以上の
    イエロー顔料、C.I.ピグメントレッド57:1、
    C.I.ピグメントレッド122及びC.I.ピグメン
    トレッド184からなる群より選ばれた1種以上のマゼ
    ンタ顔料、又はC.I.ピグメントブルー15:3、
    C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
    ルー15:4及びC.I.ピグメントグリーン7からな
    る群より選ばれた1種以上のシアン顔料である、フルカ
    ラー用の請求項1又は2記載のカラートナー。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載のカラートナ
    ーを使用する非磁性一成分現像法。
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