JP2000098391A - ラビング布巻着用両面粘着テープ、液晶表示素子のラビング処理方法および液晶表示素子 - Google Patents
ラビング布巻着用両面粘着テープ、液晶表示素子のラビング処理方法および液晶表示素子Info
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Abstract
減し、表示むらを低減する。特に、中間調電圧、最適電
圧印加時における表示むらを低減する。 【解決手段】 ベースフィルム9の一方の面にローラ側
粘着剤層10を形成し、他方の面に布側粘着剤層11を
形成する。そして、ローラ側粘着剤層10とラビングロ
ーラ、布側粘着剤層11とラビング布とを接着すること
で、ラビング布をラビングローラに巻着する。ローラ側
粘着剤層10、布側粘着剤層11はともに、アクリル系
樹脂で構成されているが、ローラ側粘着剤層10は布側
粘着剤層11よりも硬質となっている。しかも、ローラ
側粘着剤層10の層厚は、40μm以上80μm未満に
設定されており、また、ローラ側粘着剤層10と布側粘
着剤層11との総厚は120μm未満に設定されてい
る。
Description
成材料の一つである配向膜を一方向にラビング処理する
ためのラビング布と回転ローラとしてのラビングローラ
とを接着するラビング布巻着用両面粘着テープ、上記ラ
ビング布巻着用両面粘着テープを介してラビングローラ
に接着されたラビング布によって上記配向膜をラビング
処理する液晶表示素子のラビング処理方法、および、配
向膜が上記方法によって処理された液晶表示素子に関す
るものである。
てラビング処理が行われている。ラビング処理とは、一
般に、液晶分子の配向方向を規制するために行う配向処
理のことであり、この処理は、通常、回転可能なラビン
グローラを有するラビング処理装置(配向処理装置)に
よってなされている。
と、ラビングローラの外周面に、無数のパイルを植設し
たラビング布を巻着すると共に、上記配向膜を形成した
ガラス基板を上記ラビングローラに近接配置し、ラビン
グローラを回転させる。すると、上記配向膜表面が上記
ラビング布によって一方向にラビングされると共に延伸
される。これにより、上記配向膜を有する一対のガラス
基板を液晶層を介して貼り合わせた際には、液晶分子
は、その長軸方向が上記ラビング方向と平行な方向に配
向される。
とラビングローラとの間隙をなくし、ラビング布のパイ
ルをガラス基板に対して均一に接触させるために、ラビ
ング布巻着用両面粘着テープ(以下、単に粘着テープと
称する)を介してラビングローラに巻着されている。上
記の粘着テープは、ローラ側粘着剤層と布側粘着剤層と
をベースフィルムの表裏面にそれぞれ形成した両面テー
プであり、ローラ側粘着剤層とラビングローラ、布側粘
着剤層とラビング布とを接触させることにより、粘着テ
ープを介してラビングローラとラビング布とを接着する
ものである。ローラ側粘着剤層、布側粘着剤層の各層厚
および材質は、ラビングローラおよびラビング布に対す
る接着性、剥離性、作業性等を考慮して適宜設定されて
いる。
示された粘着テープにおいては、ローラ側粘着剤層と布
側粘着剤層とを同じ材質のもの(例えばアクリル粘着
剤)で構成しており、しかも、布側粘着剤層がローラ側
粘着剤層よりも厚くなるように、具体的には布側粘着剤
層を例えば層厚50μmで形成する一方、ローラ側粘着
剤層を例えば層厚25μmで形成している。なお、上記
公報には、ローラ側粘着剤層の硬さについての開示は一
切なく、そのため、上記ローラ側粘着剤層は非硬質(布
側粘着剤層も同様)であると推定される。
することにより、布側粘着剤層の粘着剤をラビング布の
裏地に十分に食い込ませて、例えばラビングローラ回転
時における、ラビングローラあるいは粘着テープからの
ラビング布の剥離を抑制している。また、ローラ側粘着
剤層を比較的薄く形成することにより、ラビングローラ
とローラ側粘着剤層との間に必要以上の粘着力が生じる
のを回避して、ラビング布交換時における粘着テープの
ラビングローラからの剥離を容易にし、作業性を向上さ
せている。
着テープは、通常、各粘着剤層表面(ベースフィルムと
反対側の面)に、容易に剥離可能なセパレータが貼着さ
れた状態となっており、各粘着剤層表面が上記各セパレ
ータによって保護されるようになっている。なお、上記
各セパレータは、粘着テープ使用時にはじめて剥がされ
ることになるが、その際には、粘着テープにひずみが生
じないように剥がす必要があり、特に剥がし始める際に
は、指等により粘着テープに応力が直接かかってしま
い、粘着テープにひずみが生じやすくなるので、十分に
注意を払う必要がある。
非硬質と推定され、しかも、層厚25μmと薄いので、
ローラ側粘着剤層は、ローラ側セパレータの剥離の際に
上記応力によりひずみやすい。また、その際にローラ側
粘着剤層がひずまなかったとしても、布側セパレータの
剥離の際の応力により粘着テープがひずむと、その影響
でローラ側粘着剤層が容易にひずむ。すると、粘着テー
プをラビングローラに貼り付けた際に、上記両者間に局
所的に隙間が形成されてそこに気泡が進入し、粘着テー
プにいわゆる浮き(段差)が生じる。この浮きは、粘着
テープと接着されるラビング布にも影響し、ラビング処
理時の配向むらの原因となる。つまり、上記の浮きによ
って粘着テープが局所的にひずんだままとなるので、上
記粘着テープに接着されたラビング布のパイルが配向膜
に均一に接触しないようになり、その結果、配向むらが
生じることとなる。
機器等に搭載され、ディスプレイとしての役割を担って
おり、パーソナルコンピュータの高画質化に伴い、中間
調での高品位化(均一化)が益々必要とされている。し
かし、高画質化を実現するために液晶材料の特性を向上
させた結果、中間調電圧、最適電圧印加時の表示品位が
低下しやすくなり、その結果、製造歩留りが低下するこ
とにもなっている。現在、例えばSTN(Super Twiste
d Nematic )液晶表示素子においては、液晶分子の配向
状態が特に中間調の表示むらに大きく起因していること
が分かっており、それゆえに、配向むらを低減させるこ
とが急務となっている。
なされたもので、その目的は、ラビング布のラビングロ
ーラへの均一な貼着を可能とし、これによって、配向む
らを低減することのできるラビング布巻着用両面粘着テ
ープと、上記ラビング布巻着用両面粘着テープに接着さ
れたラビング布によって配向膜をラビング処理する液晶
表示素子のラビング処理方法と、配向膜が上記方法によ
って処理された液晶表示素子とを提供することにある。
ビング布巻着用両面粘着テープは、上記の課題を解決す
るために、ベースフィルムの一方の面に、回転ローラに
巻着されるローラ側粘着剤層を有する一方、ベースフィ
ルムの他方の面に、ラビング布と接着される布側粘着剤
層を有し、上記回転ローラの回転により、絶縁性基板上
の透明電極を被覆する配向膜を上記ラビング布にてラビ
ング処理することができるように、上記回転ローラと上
記ラビング布とを接着するラビング布巻着用両面粘着テ
ープにおいて、上記ローラ側粘着剤層は、上記布側粘着
剤層よりも硬質の樹脂からなっていることを特徴として
いる。
硬質樹脂で構成されているので、ローラ側粘着剤層は、
ローラ側粘着剤層表面および布側粘着剤層表面に貼着さ
れている保護層を剥離する際に応力を受けても容易にひ
ずむことはない。これにより、ラビングローラに対して
浮きを生じさせることなくローラ側粘着剤層を均一に接
着することが可能となり、これによって粘着テープの布
側粘着剤層と接着されるラビング布を、配向膜に対して
均一に接触させることが可能となる。
プの浮き、ひずみに起因する配向むらを抑えることがで
きる。これにより、一対の絶縁性基板を用いて液晶表示
素子を構成したときに、中間調電圧、最適電圧印加時で
の表示むらを低減することができ、高画質化を図ること
ができる。
は、液晶分子の配向状態が特に中間調の表示むらに大き
く起因していることが分かっており、それゆえ、上記構
成による配向むらを低減できる効果は、特にSTN液晶
表示素子の表示むら低減に大きく働く。
が強く、それゆえ、粘着テープをラビングローラから容
易に剥離させる、つまり、粘着テープの剥離性を良好に
保つことが可能である。これにより、剥離時の作業性を
向上させることができる。
面粘着テープは、上記の課題を解決するために、請求項
1の構成において、上記ローラ側粘着剤層の層厚が、4
0μm以上80μm未満であることを特徴としている。
ると、ローラ側粘着剤層は硬質と言えども外部からの応
力によるひずみ、いわゆるおれじわが生じやすくなり、
その結果、気泡進入によって粘着テープが均一にラビン
グローラに巻着されなくなる。すると、上記粘着テープ
の布側粘着剤層と接着されるラビング布は、配向膜に対
して均一に接触されなくなり、結果的に配向むらが生じ
ることになる。
上であると、ローラ側粘着剤層の粘着力が強すぎて、例
えば上記粘着テープをラビングローラから剥離する際
に、上記ラビングローラに粘着剤が残ってしまう場合が
ある。残った粘着剤の上から次の粘着テープを貼ると、
上記粘着テープに局所的な段差が生じ、これによってラ
ビング布が配向膜に均一に接触しないようになり、配向
むらが生じることになるので、このような場合は、通
常、粘着剤の除去工程が必要となる。すると、液晶表示
素子の製造効率(作業効率)は著しく低下する。
を層厚40μm以上80μm未満としているので、粘着
テープの応力ひずみを確実に抑えることができると共
に、粘着テープに適度な粘着性を持たせて樹脂残りが生
じるのを回避することができる。その結果、粘着テープ
の浮き、樹脂残りに起因する配向むらを確実に低減して
液晶表示素子の表示むらを確実に低減することができる
と共に、残存粘着剤の除去工程を不要にして液晶表示素
子の製造効率の低下を回避することができる。
面粘着テープは、上記の課題を解決するために、請求項
1または2の構成において、上記ローラ側粘着剤層と上
記布側粘着剤層との総厚が120μm未満であることを
特徴としている。
ング布の配向膜への接触力(接触圧)が増加し、これに
より、粘着テープ自体に応力ひずみが生じ、これがラビ
ング布の配向膜への応力ばらつきをもたらす。
μm未満であるので、上記応力ばらつきが生じるのを回
避することができる。その結果、配向むらをさらに確実
に抑えて、請求項1または2の構成による効果を確実に
得ることができる。
ング処理方法は、上記の課題を解決するために、請求項
1ないし3のいずれかに記載のラビング布巻着用両面粘
着テープを介してラビング布を回転ローラに巻着し、当
該回転ローラを回転させることにより、絶縁性基板上の
透明電極を被覆する配向膜を上記ラビング布にてラビン
グ処理することを特徴としている。
ビング布とを接着する粘着テープとして、請求項1ない
し3のいずれかに記載の粘着テープを用いているので、
貼り付け時の応力等によりローラ側粘着剤層にひずみが
生じることはなく、ラビングローラと粘着テープ、粘着
テープとラビング布とが均一に接着される。これによ
り、ラビング布が配向膜に対して均一に接触するように
なるので、上記配向膜に対するラビング処理を均一に行
うことができ、その結果、配向むらを低減することがで
きる。
記の課題を解決するために、絶縁性基板上の透明電極を
覆うように形成される配向膜を少なくとも備えた液晶表
示素子において、上記配向膜は、請求項4に記載の液晶
表示素子のラビング処理方法によってラビング処理され
ていることを特徴としている。
晶表示素子のラビング処理方法によって、配向膜が均一
にラビング処理され、その結果、配向むらが低減される
ので、上記配向膜を有する一対の絶縁性基板を用いて液
晶表示素子を構成したときに、中間調電圧、最適電圧印
加時での表示むらを低減することができ、高画質化を図
ることができる。
図1および図2に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
着用両面粘着テープ(以下、単に粘着テープと称する)
1が適用されるラビング処理装置は、回転駆動されるラ
ビングローラ2(回転ローラ)と、ラビングローラ2の
外周面と対向配置される可動ステージ3を備えている。
イル4aを植設したラビング布4が後述する粘着テープ
1を介して巻着される。パイル4aは、どれもほぼ同じ
長さに設定されており、本実施形態ではパイル長に起因
する配向むらは生じないと考えてよい。なお、ラビング
布4としては、吉川加工製のYA−18Rを用いた。
である液晶表示素子用基板5が載置される。液晶表示素
子用基板5とは、ガラス基板6(絶縁性基板)上に例え
ばITO(Indium Tin Oxide)膜からなる複数の透明電
極7を例えばストライプ状に形成し、さらに該透明電極
7を覆うように例えばポリイミドからなる配向膜8を形
成したものである。したがって、一対の液晶表示素子用
基板5・5を液晶層(図示せず)およびシール部材(図
示せず)を介して貼り合わせることで、液晶表示素子が
構成される。
する。図1に示すように、粘着テープ1は、例えばPE
T(ポリエチレンテレフタレート)からなる層厚25μ
mのベースフィルム9の表裏面に、ローラ側粘着剤層1
0および布側粘着剤層11を形成したものである。そし
て、ラビング布4のラビングローラ2への貼り付け前、
つまり、粘着テープ1の使用前においては、ローラ側粘
着剤層10の表面(ベースフィルム9とは反対側の面)
にローラ側セパレータ12が、布側粘着剤層11の表面
(ベースフィルム9とは反対側の面)に布側セパレータ
13が貼着されており、各粘着剤層表面が保護されるよ
うになっている。
は上記に限定されるわけではなく、例えば厚さに関して
は10〜30μmの範囲で設定可能である。
はともに、例えばアクリル酸エステルあるいはメタクリ
ル酸エステルからなるアクリル系樹脂で構成されてお
り、しかも、ローラ側粘着剤層10は布側粘着剤層11
よりも硬質、つまり、樹脂の凝集力が強いものとなって
いる。ローラ側粘着剤層10は、具体的には、リンテッ
ク株式会社製のTL−250という硬質アクリル系樹脂
で構成されている。
他方よりも分子量が大きい、ガラス転移点が高い、架橋
密度が高い、等があり、ローラ側粘着剤層10は、布側
粘着剤層11と相対的に比較して、上記の点のうち少な
くとも一つをクリアしている。なお、ローラ側粘着剤層
10、布側粘着剤層11の各層厚については後述する。
液晶表示素子のラビング処理方法について以下に説明す
る。
ングローラ2への貼り付け時には、まず、粘着テープ1
の布側セパレータ13を剥がし、剥き出しとなった布側
粘着剤層11とラビング布4とを接着する。なお、布側
セパレータ13の剥離時には、指等による応力により粘
着テープ1が極力ひずまないように布側セパレータ13
を丁寧に剥がす。
が下側となるようにラビング布4を載置し、ラビング布
4と接着された粘着テープ1におけるローラ側セパレー
タ12を、ローラ側粘着剤層10にひずみが生じないよ
うに剥がす。
ラ2だけを取り外し、剥き出しとなっているローラ側粘
着剤層10の上にラビングローラ2を乗せる。そして、
ラビングローラ2を転がすことにより、ラビング布4を
粘着テープ1を介してラビングローラ2に巻き付け、上
記ラビングローラ2をラビング処理装置にセットする。
3上に、配向膜8が上側となるように液晶表示素子用基
板5を載置し、ラビングローラ2を回転させて、ラビン
グローラ2に巻着されたラビング布4により配向膜8を
ラビング処理する。こうして1個の液晶表示素子用基板
5に対するラビング処理が終了する。
5に対しても同様にラビング処理を行い、一対の液晶表
示素子用基板5・5を配向膜8・8同士が対向するよう
に、かつ、互いの配向方向が直交するように液晶層およ
びシール部材を介して貼り合わせることで、TN(Twis
ted Nematic )液晶表示素子またはSTN(Super Twis
ted Nematic )液晶表示素子を作成する。
層10を硬質樹脂で構成しているので、ローラ側粘着剤
層10は、ローラ側セパレータ12および布側セパレー
タ13の剥離の際に指等による応力を受けてもひずむよ
うなことがなくなる。これにより、ローラ側粘着剤層1
0とラビングローラ2とをその間に局所的に隙間を形成
することなく均一に接着することができる。その結果、
粘着テープ1に接着されたラビング布4のパイル4aが
配向膜8に均一に接触するようになり、粘着テープ1の
浮きに起因して配向むらが生じるのを回避できる。した
がって、上記のようにして配向処理された一対の液晶表
示素子用基板5・5で液晶表示素子を構成することによ
り、中間調電圧、最適電圧印加時における表示むらを低
減することができ、表示品位の低下を抑制して高画質化
を図ることができる。
グ布4との接着方法では、ラビング布4と粘着テープ1
とを先に接着し、その後、上記粘着テープ1とラビング
ローラ2とを接着するようにしているが、勿論、粘着テ
ープ1とラビングローラ2とを先に接着し、その後、上
記粘着テープ1とラビング布4とを接着するようにして
もよい。
型液晶表示素子を構成する場合を例に挙げたが、この他
にも例えばTFT(Thin Film Transistor)やMIM
(Metal Insulator Metal )等のアクティブ素子を有す
るアクティブマトリクス型液晶表示素子にも本発明のラ
ビング処理を適用することができる。
10の層厚および材質、布側粘着剤層11の層厚を、以
下に示す実施例1〜4、比較例1〜5の如く変化させ、
そのときのラビングローラ2に対するラビング布4の巻
着状態、布交換時の作業性(ラビング布4の剥離性)、
液晶表示素子を構成したときの表示品位について調べ、
ローラ側粘着剤層10、布側粘着剤層11の各層厚およ
び総厚の範囲の適正化を図った。
剤層10を布側粘着剤層11よりも硬質なアクリル系樹
脂で構成し、ローラ側粘着剤層10、布側粘着剤層11
の層厚をともに40μmとして各粘着剤層の総厚を80
μmとした。
剤層10の層厚を75μmとし、各粘着剤層の総厚を1
15μmとした以外は、実施例1と同様の条件である。
剤層10の層厚を60μmとし、各粘着剤層の総厚を1
00μmとした以外は、実施例1と同様の条件である。
11の層厚を45μmとし、各粘着剤層の総厚を85μ
mとした以外は、実施例1と同様の条件である。
剤層10を従来と同様の非硬質のアクリル系樹脂で構成
した以外は、実施例1と同様の条件である。
剤層10を従来と同様の非硬質のアクリル系樹脂で構成
し、ローラ側粘着剤層10の厚さを35μmとした以外
は、実施例1と同様の条件である。
剤層10の層厚を80μmとし、各粘着剤層の総厚を1
20μmとした以外は、実施例1と同様の条件である。
11の層厚を35μmとし、各粘着剤層の総厚を75μ
mとした以外は、実施例1と同様の条件である。
剤層10、布側粘着剤層11の層厚をともに60μmと
して、各粘着剤層の総厚を120μmとした以外は、実
施例1と同様の条件である。
に示す。
ビング布4の巻着状態、布交換時の作業性、表示品位に
ついて、どれも良好な結果が得られており、総合評価と
してかなり良好である結果が得られた。一方、比較例1
〜5では、上記のうち少なくとも一つが不可となる結果
が得られており、総合評価として不可であった。また、
この表1の結果から以下のことが言える。
ーラ側粘着剤層10を硬質アクリル系樹脂で構成した場
合には、布交換時の作業性を向上させることができると
言える。これは、硬質アクリル系樹脂は通常の非硬質の
アクリル系樹脂と比べて凝集力が強いので、ローラ側粘
着剤層10とラビングローラ2との接着力が弱まり、こ
れによってラビングローラ2からの粘着テープ1の剥離
性が向上しているためと思われる。ちなみに、比較例1
では、布交換時等における粘着テープ1のラビングロー
ラ2からの剥離時に、ラビングローラ2の外周面に粘着
剤が残る、いわゆる樹脂残りが確認された。
残りが確認されたのに対し、比較例2では、上記の樹脂
残りは確認されなかったものの、ローラ側粘着剤層10
とラビングローラ2との間における気泡進入が確認され
た。比較例1の樹脂残りは、ローラ側粘着剤層10を非
硬質樹脂で構成しているため、硬質樹脂の場合よりも粘
着力が高いことに起因して生じたものと思われる。一
方、比較例2の気泡進入は、比較例1よりもローラ側粘
着剤層10の層厚が薄いので、粘着剤の体積減少により
ローラ側粘着剤層10とラビングローラ2との接着力が
弱まったためと思われる。
自体が不可能であった。これは、ローラ側粘着剤層10
は非硬質である上に、層厚減少によって外部からの応力
によりひずみを受けやすくなり、粘着テープ1のかなり
の浮き、およびそれに伴う配向むらが予想されたためで
ある。
果からも、ローラ側粘着剤層10を硬質樹脂で構成する
ことが望ましいことが言える。
硬質樹脂であるにもかかわらず、布交換時の作業性が著
しく低下する結果が得られた。これは、ローラ側粘着剤
層10が層厚80μm以上の場合は、ローラ側粘着剤層
10の粘着力が強くなり、剥離しにくくなるためと考え
られる。ラビング布4の巻着状態および表示品位に関し
ては、このことが影響していると考えられる。
強くなるため、巻着状態としては良好な結果が当然得ら
れてはいるものの、上記粘着力の増加は、布交換時にお
ける上記で説明した樹脂残りを生じさせる。これが、
次のラビング処理時に別の粘着テープ1を介してラビン
グ布4をラビングローラ2に貼り付けた際に、ラビング
布4に局所的に段差を生じさせ、配向むらひいては表示
むらをもたらす結果になる。また、樹脂残りの除去工程
を設けた場合には、液晶表示素子の製造効率の低下を招
くことになる。
m未満の場合は、ローラ側粘着剤層10は硬質と言えど
も外部からの応力によるひずみが生じやすくなり、その
結果、気泡進入によって粘着テープ1が均一にラビング
ローラ2に巻着されなくなることが分かっている。この
場合、粘着テープ1の布側粘着剤層11と接着されるラ
ビング布4は、配向膜8に対して均一に接触されなくな
り、結果的に配向むらが生じることになる。
よび上記の見解から、ローラ側粘着剤層10の層厚とし
ては、40μm以上80μm未満であることが望ましい
と言える。
プ1からの剥がれが確認された。これは、布側粘着剤層
11の層厚減少によって粘着力が低下したためと思われ
る。また、これにより、布側粘着剤層11とラビング布
4とが全体的に均一に接着されないので、パイル4aの
配向膜8への応力ばらつきが生じ、配向むらに起因する
表示むらが生じたものと思われる。
から、布側粘着剤層11の層厚は35μmよりも大きい
ほうが望ましいと言える。
グ布4の粘着テープ1からの剥がれが確認された。これ
は、ローラ側粘着剤層10、布側粘着剤層11の総厚が
120μm以上となったことにより、パイル4aの液晶
表示素子用基板5への接触力(接触圧)が増加し、これ
により、その下地である粘着テープ1に応力ひずみが生
じると共に、これがパイル4aの配向膜8への応力ばら
つきをもたらすためと考えられる。その結果、比較例4
と同様、表示むらも生じている。
結果から、布側粘着剤層11の層厚としては、40μm
以上60μm未満であることがさらに望ましく、ローラ
側粘着剤層10および布側粘着剤層11の総厚として
は、80μm以上120μm未満であることが望ましい
と言える。
両面粘着テープは、以上のように、ローラ側粘着剤層
は、布側粘着剤層よりも硬質の樹脂からなっている構成
である。
粘着剤層表面および布側粘着剤層表面に貼着されている
保護層を剥離する際に応力を受けても容易にひずむこと
はなく、また、ラビングローラに対して浮きが生じるこ
とはない。これにより、ラビング布のラビングローラへ
の巻着状態を均一・安定化することができ、ラビング布
を配向膜に対して均一に接触させることが可能となる。
プの浮き、ひずみに起因する配向むらを抑えることがで
きる。これにより、一対の絶縁性基板を用いて液晶表示
素子を構成したときに、中間調電圧、最適電圧印加時で
の表示むらを低減することができ、高画質化を図ること
ができるという効果を奏する。
が強いので、粘着テープラビングローラから容易に剥離
することができ、その結果、剥離時の作業性を向上させ
ることができるという効果を併せて奏する。
面粘着テープは、以上のように、請求項1の構成におい
て、上記ローラ側粘着剤層の層厚が、40μm以上80
μm未満である構成である。
に抑えることができると共に、粘着テープに適度な粘着
性を持たせて樹脂残りが生じるのを回避することができ
る。その結果、粘着テープの浮き、樹脂残りに起因する
配向むらを確実に低減して液晶表示素子の表示むらを確
実に低減することができると共に、請求項1の構成によ
る効果に加えて、残存粘着剤の除去工程を不要にして液
晶表示素子の製造効率の低下を回避することができると
いう効果を奏する。
面粘着テープは、以上のように、請求項1または2の構
成において、上記ローラ側粘着剤層と上記布側粘着剤層
との総厚が120μm未満である構成である。
触力増加を回避して、配向膜に対して応力ばらつきが生
じるのを回避することができる。その結果、配向むらを
さらに確実に抑えて、請求項1または2の構成による効
果を確実に得ることができるという効果を奏する。
ング処理方法は、以上のように、請求項1ないし3のい
ずれかに記載のラビング布巻着用両面粘着テープを介し
てラビング布を回転ローラに巻着し、当該回転ローラを
回転させることにより、絶縁性基板上の透明電極を被覆
する配向膜を上記ラビング布にてラビング処理する構成
である。
ラ側粘着剤層にひずみが生じることはなく、ラビングロ
ーラと粘着テープ、粘着テープとラビング布とが均一に
接着される。これにより、ラビング布が配向膜に対して
均一に接触するようになるので、上記配向膜に対するラ
ビング処理を均一に行うことができ、その結果、配向む
らを低減することができるという効果を奏する。
上のように、配向膜は、請求項4に記載の液晶表示素子
のラビング処理方法によってラビング処理されている構
成である。
のラビング処理方法によって、配向膜が均一にラビング
処理され、その結果、配向むらが低減されるので、上記
配向膜を有する一対の絶縁性基板を用いて液晶表示素子
を構成したときに、中間調電圧、最適電圧印加時での表
示むらを低減することができ、高画質化を図ることがで
きるという効果を奏する。
の概略の構成を示す断面図である。
ラビング布が巻着されたラビングローラを備えたラビン
グ処理装置、および、上記ラビング布によって配向膜が
ラビング処理される液晶表示素子用基板の概略の構成を
示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】ベースフィルムの一方の面に、回転ローラ
に巻着されるローラ側粘着剤層を有する一方、ベースフ
ィルムの他方の面に、ラビング布と接着される布側粘着
剤層を有し、上記回転ローラの回転により、絶縁性基板
上の透明電極を被覆する配向膜を上記ラビング布にてラ
ビング処理することができるように、上記回転ローラと
上記ラビング布とを接着するラビング布巻着用両面粘着
テープにおいて、 上記ローラ側粘着剤層は、上記布側粘着剤層よりも硬質
の樹脂からなっていることを特徴とするラビング布巻着
用両面粘着テープ。 - 【請求項2】上記ローラ側粘着剤層の層厚が、40μm
以上80μm未満であることを特徴とする請求項1に記
載のラビング布巻着用両面粘着テープ。 - 【請求項3】上記ローラ側粘着剤層と上記布側粘着剤層
との総厚が120μm未満であることを特徴とする請求
項1または2に記載のラビング布巻着用両面粘着テー
プ。 - 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載のラビ
ング布巻着用両面粘着テープを介してラビング布を回転
ローラに巻着し、 当該回転ローラを回転させることにより、絶縁性基板上
の透明電極を被覆する配向膜を上記ラビング布にてラビ
ング処理することを特徴とする液晶表示素子のラビング
処理方法。 - 【請求項5】絶縁性基板上の透明電極を被覆する配向膜
を少なくとも備えた液晶表示素子において、 上記配向膜は、請求項4に記載の液晶表示素子のラビン
グ処理方法によってラビング処理されていることを特徴
とする液晶表示素子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26994698A JP3787034B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | ラビング布巻着用両面粘着テープ、液晶表示素子のラビング処理方法および液晶表示素子 |
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JP2000098391A true JP2000098391A (ja) | 2000-04-07 |
JP3787034B2 JP3787034B2 (ja) | 2006-06-21 |
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ID=17479418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP26994698A Expired - Lifetime JP3787034B2 (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | ラビング布巻着用両面粘着テープ、液晶表示素子のラビング処理方法および液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3787034B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100576393B1 (ko) * | 2004-05-24 | 2006-05-03 | 김정규 | 러빙 크로쓰용 양면 점착테이프 |
JP2006241430A (ja) * | 2005-02-03 | 2006-09-14 | Sekisui Chem Co Ltd | ラビングクロス固定用両面粘着テープ及びラビングクロスの剥離方法 |
CN100447213C (zh) * | 2003-10-15 | 2008-12-31 | 琳得科株式会社 | 研磨布粘附用双面粘贴带及粘附它的辊子卷绕用研磨薄片 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP26994698A patent/JP3787034B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR100576393B1 (ko) * | 2004-05-24 | 2006-05-03 | 김정규 | 러빙 크로쓰용 양면 점착테이프 |
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