JP2000098253A - 観察物体の物理量を検出するための装置およびこれを用いた検出方法 - Google Patents

観察物体の物理量を検出するための装置およびこれを用いた検出方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 観察物体の勾配,微小平面部,エッジ部,段
差,位相変化量等の具体的な物理量を微分干渉顕微鏡に
よって得られる観察物体の微分干渉画像から短時間で検
出するための装置とこれを用いた検出方法を提供する。 【解決手段】 光源1と、ノマルスキープリズム13を
備えた微分干渉顕微鏡4と、偏光成分のリターデーショ
ン量を変化させる偏光子10と、CCDカメラ5と、マ
イクロコンピュータ6とを備え、前記偏光成分リターデ
ーション量を検出して偏光成分のリターデーション量が
等しく符号の異なる観察物体15の2つの微分干渉画像
を形成し、これら2つの微分干渉画像において夫々対応
する画素毎に差演算を行って差画像を取得し、この差画
像から所定の範囲の画像情報を抽出して、観察物体15
の勾配を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微分干渉顕微鏡に
よって得られた観察物体の画像情報から観察物体の形状
や観察物体の各観察点の座標,段差,位相変化等の物理
量を検出するための装置およびこれを用いた検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】微分干渉顕微鏡は、観察物体の位相変化
や段差情報等を偏光干渉により可視化できることから、
生体やICパターン等の微細構造の観察に広く用いられ
ている。特に、近年磁気ディスクの表面に形成された磁
気ヘッドの密着防止用微小突起(バンプ)の検査や、半
導体のパターン露光に用いられる位相シフトレチクルの
欠陥やリターデーション(位相差)量の測定、半導体ウ
エハーの位置決め装置等に微分干渉顕微鏡を用いる試み
がなされている。
【0003】例えば、特開平5−149719号公報お
よび特開平7−248261号公報において、微分干渉
顕微鏡をシァーリング干渉計及びマッハツェンダー干渉
計と考えて、位相シフトレチクルの欠陥検出や位相測定
に応用する方法が開示されている。また、特開平7−2
39212号公報では、微分干渉顕微鏡を用いて半導体
ウエハー上の位置決めマークのエッジ部を検出して半導
体ウエハーの位置決めを行う方法が開示されている。
【0004】しかし、これらの方法は従来の干渉計測技
術を微分干渉顕微鏡に応用したものであり、観察物体面
での光の回折の影響は考慮されていない。また、観察物
体における光の反射率や透過率の変化による光の強度変
化に対する影響についての考慮もなされていない。な
お、これらの観察物体面上の光の回折や強度変化の影響
については、特開平9−15504号公報において、本
発明者が、微分干渉顕微鏡の結像特性を明らかにして、
微分干渉顕微鏡によって得られた画像から観察物体の位
相情報を抽出する方法を示した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】微分干渉顕微鏡は観察
物体面上の位相変化を画像における濃淡の分布に変換し
ている。逆に、微分干渉画像における濃淡の分布を解析
することにより、観察物体面上の位相変化を検出するこ
とができると考えられている。また、観察物体の段差の
エッジ部は急激な位相変化を伴うことから、画像の濃淡
値にも急激な変化が生じるので、微分干渉画像から濃淡
値が急激に変化する部分を抽出することにより観察物体
の段差の位置を検出できることが、特開平7−2392
12号公報等に示されている。さらに、正常な標本の微
分干渉画像をレファレンス画像とし、このレファレンス
画像と観察物体像とを比較することで観察物体に混入し
た異物を検出する方法が、特開平5−256795号公
報に示されている。
【0006】ところで、微分干渉画像における濃淡の分
布から観察物体の位相分布を求める場合には、観察物体
における光の透過率や反射率の変化,照明光の強度変化
等の観察物体の位相変化以外の要素が混ざると、観察物
体の位相変化を正確に検出することができなくなる。こ
れらの問題は、予め観察する物体の情報をレファレンス
画像として取得し、このレファレンス画像のデータを基
にした観察物体の画像処理を行うことによって、ある程
度解決することはできる。しかし、この方法はレファレ
ンス画像との比較処理を行うために長い時間が必要にな
り、半導体等の検査では検査時間の短縮化が要望されて
いる点を考慮すると好ましくない。
【0007】また、観察物体の段差等のエッジ部の検出
では、凸部から凹部に変わる部分と凹部から凸部に変わ
る部分とでは、微分干渉画像の濃淡の分布が反転する。
従って、エッジ部を検出するには微分干渉画像において
濃淡値の極大値と極小値の両方を検出しなくてはならな
い。しかし、この場合、微分干渉画像を撮像する素子の
検出特性や照明光の強度特性の変換により、検出特性が
大きく変わってしまう。さらに、観察物体上の特定の領
域での勾配を検出する場合には、微分干渉画像からは特
定の値を検出することになり、特に外乱光の影響を受け
やすくなるという問題がある。
【0008】ところで、観察物体の段差等の位相量の変
化を計測するとき、段差が比較的小さい場合には、微分
干渉顕微鏡に干渉計測で用いられる縞走査を組み合わせ
ることにより、観察物体の位相情報を抽出することがで
きる。縞走査を行うときには、偏光成分のリターデーシ
ョン量が異なる4枚の画像を撮像して演算しなければな
らず、処理時間を短縮化する課題の達成はできない。ま
た、偏光成分のリターデーション量が0のときとπのと
きとでは、画像の濃淡値が大きく変化するので、正確な
位相量を検出するためにはダイナミックレンジの広い撮
像素子が必要になり、装置が複雑になる。なお、本発明
者は、特開平9−15504号公報において、微分干渉
顕微鏡の結像特性に着目し、微分干渉画像から位相情報
と強度情報を分離する方法を示した。
【0009】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
観察物体の勾配,微小平面部,エッジ部,段差,位相変
化量等の具体的な物理量を微分干渉顕微鏡によって得ら
れる観察物体の微分干渉画像から位相情報と強度情報と
を分離することにより、従来の方法よりも短時間で検出
するための装置とこれを用いた検出方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による検出装置は、光源と、光源からの光を
2つの偏光成分に分離するための部材を備えた光源から
の光を観察物体に導くための照明光学系と前記照明光学
系内で分離された2つの偏光成分を再構成するための部
材を備えた観察物体の像を形成するための結像光学系と
を有する微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリタ
ーデーション量を変化させる手段と、観察物体の像を撮
像する手段と、この撮像手段により取り込まれた画像の
演算を行う手段とを備えていることを特徴とする。
【0011】そして、本発明の検出装置において、照明
光学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーショ
ン量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく
符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、
これら2つの微分干渉画像において夫々対応するの画素
毎に差演算を行って差画像を取得し、この差画像から所
定の範囲の画像情報を抽出する方法を行えば、観察物体
の勾配が検出できる。
【0012】また、本発明の検出装置において、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、こ
れら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に
差演算を行って差画像を取得し、この差画像における画
像情報の絶対値を求め所定の閾値を設定し、閾値を越え
る画像領域を抽出する方法を行えば、観察物体上のエッ
ジ部が検出できる。
【0013】さらに、本発明の検出装置において、照明
光学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーショ
ン量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく
符号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、これら2
つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算
および和演算を行って差画像情報および和画像情報を取
得し、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記差画像情報をD(x,y)、前記和画像情報を
S(x,y)、前記各画像情報に対応する観察物体面上
の位相量をΦ(x,y)とするとき、以下の条件式の何
れかを用いて、前記2つの偏光成分の分離方向rに対応
する観察物体面上の位相量の微分値∂Φ(x,y)/∂
rを検出し、r方向の積分処理を行えば、観察物体面上
の位相量Φ(x,y)が検出できる。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・D
(x,y)}/{2sinθ・S(x,y)} ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cos
θ)・D(x,y)}/{2sinθ・S(x,
y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体を透過観察する場
合はk=λ/2π、観察物体を反射観察する場合はk=
λ/4πである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による検出装置は、光源
と、光源からの光を2つの偏光成分に分離するための部
材を備えた前記光源からの光を観察物体に導くための照
明光学系と前記照明光学系内で分離された2つの偏光成
分を再構成するための部材を備えた観察物体の像を形成
するための結像光学系とを有する微分干渉顕微鏡と、前
記2つの偏光成分のリターデーション量を変化させる手
段と、観察物体の像を撮像する手段と、この撮像手段に
より取り込まれた画像の演算を行う手段とを備えて構成
している。
【0015】そして、本発明の検出装置において、照明
光学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーショ
ン量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく
符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、
これら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎
に差演算を行って差画像を取得し、この差画像から所定
の範囲の画像情報を抽出することにより、観察物体の勾
配が検出できる(第1の方法)。
【0016】また、本発明の検出装置において、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、こ
れら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に
差演算および和演算を行って差画像と和画像を取得し、
これら差画像と和画像における画像情報の比を演算し、
得られた結果から所定の範囲の画像情報を抽出すること
によっても、観察物体の勾配が検出できる(第2の方
法)。
【0017】また、第1または第2の方法に従った演算
の結果得られた画像情報から0値を中心に所定の範囲の
画像情報を抽出すれば、観察物体上の位相変化のない部
分または平面部分が検出できる(第3の方法)。
【0018】さらに、第3の方法によって検出された観
察物体の位相変化のない部分または平面部の面積または
形状を、基準とする他の標本から予め求めた平面部の面
積または形状と比較することにより、観察物体と標本と
の相違が検出できる(第4の方法)。
【0019】また、本発明の検出装置を用いれば、観察
物体上のエッジ部の検出も可能である。すなわち、本発
明の検出装置において、照明光学系内で分離された2つ
の偏光成分のリターデーション量を検出して偏光成分の
リターデーション量が等しく符号の異なる観察物体の2
つの微分干渉画像を形成し、これら2つの微分干渉画像
において夫々対応する画素毎に差演算を行って差画像を
取得し、この差画像における画像情報の絶対値を求め所
定の閾値を設定し、閾値を越える画像領域を抽出するこ
とにより、観察物体上のエッジ部が検出できる(第5の
方法)。
【0020】本発明の装置において、照明光学系内で分
離された2つの偏光成分のリターデーション量を検出し
て偏光成分のリターデーション量が等しく符号の異なる
観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、これら2つの
微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算およ
び和演算を行って差画像および和画像を取得し、差画像
と和画像とにおいて各画素毎に画像情報の比を演算し、
この結果から観察物体の画像情報の絶対値を求め所定の
閾値を設定し、この閾値を越える画像情報を抽出するこ
とによっても、観察物体上のエッジ部の検出が可能にな
る(第6の方法)。
【0021】また、本発明の検出装置において、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、こ
れら2つの微分干渉画像において夫々対応するの画素毎
に差演算を行って差画像を取得し、この差画像を差画像
中の最大値と最小値の間の値で割り算した値の2乗を求
め、所定の閾値を設定しこの閾値を越える画像領域を抽
出することにより、観察物体上のエッジ部の検出が可能
になる(第7の方法)。
【0022】また、本発明の検出装置において、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形成し、こ
れら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に
差演算および和演算を行って差画像および和画像を取得
し、差画像と和画像において各画素毎に画像情報の比を
演算し、この結果得られた画像情報を画像情報中の最大
値と最小値との間の値で割り算し、さらにこの結果得ら
れた値を2乗演算し所定の閾値を設定して、閾値を越え
る画像領域を抽出することにより、観察物体上のエッジ
部の検出が可能になる(第8の方法)。
【0023】さらに、第5乃至第8の方法に従って、前
記閾値を越える画像領域の座標を求めることによって
も、観察物体上のエッジ部の位置検出が可能になる(第
9の方法)。
【0024】また、第5乃至第8の方法に従って、前記
閾値を越える画像領域に特に基準となる座標を設定すれ
ば、観察物体上のエッジ部の位置検出がより高精度にで
きる(第10の方法)。
【0025】第5乃至第8の方法に従って、前記閾値を
越える画像領域の座標を求めることにより、観察物体上
の各エッジ部の間隔も検出できる(第11の方法)。
【0026】また、第5乃至第8の方法に従って、前記
閾値を越える画像領域に特に基準となる座標を設定すれ
ば、観察物体上の各エッジ部の間隔がより高精度に検出
できる(第12の方法)。
【0027】さらに、本発明の検出装置において、ま
ず、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、
これら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎
に差演算および和演算を行って差画像情報および和画像
情報を取得する。次に、前記検出した偏光成分のリター
デーション量をθ、前記差画像情報をD(x,y)、前
記和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応す
る観察物体面上の位相量をΦ(x,y)とするとき、次
の条件式(1),(2)の何れかを用いて、前記2つの偏光成
分の分離方向rに対応する観察物体面上の位相量の微分
値∂Φ(x,y)/∂rを検出し、r方向の積分処理を
行えば、観察物体上の位相量Φ(x,y)の検出が可能
になる(第13の方法)。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・D(x,y)} /{2sinθ・S(x,y)} ・・・・(1) ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cosθ)・D(x,y)} /{2sinθ・S(x,y)}] ・・・・(2) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体を透過観察する場
合はk=λ/2π、観察物体を反射観察する場合はk=
λ/4πである。
【0028】また、本発明の検出装置において、まず、
照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリターデー
ション量を検出して偏光成分のリターデーション量が等
しく符号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、これ
ら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差
演算および和演算を行って差画像情報および和画像情報
を取得する。次に、前記検出した偏光成分のリターデー
ション量をθ、前記差画像情報をD(x,y)、前記和
画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する観
察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報D
(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用いて
デコンボリューションした画像情報をd(x,y)とす
るとき、次の条件式(3),(4) の何れかを用いることによ
り、観察物体面上の位相量Φ(x,y)が検出できる
(第14の方法)。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・S(x,y)} ・・・・(3) Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・S(x,y)}] ・・・・(4) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。
【0029】本発明の検出装置において、まず、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、これら2つ
の微分干渉画像において夫々対応する位置の画素毎に差
演算および和演算を行って差画像情報および和画像情報
を取得する。次に、前記検出した偏光成分のリターデー
ション量をθ、前記差画像情報をD(x,y)、前記和
画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する観
察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報D
(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用いて
デコンボリューションした画像情報をd(x,y)、前
記和画像情報S(x,y)中の極小値を包絡する画像情
報をL(x,y)とするとき、次の条件式(5),(6) の何
れかを用いることにより、観察物体上の位相量Φ(x,
y)の検出が可能になる(第15の方法)。 Φ(x,
y)=k・{(1−cosθ)・d(x,y)}/{2
sinθ・L(x,y)} ・・・・(5) Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d(x,y)}/{2si
nθ・L(x,y)}] ・・・・(6) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。
【0030】本発明の検出装置において、まず、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる2つの微分干渉画像と、偏光成分のリターデ
ーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記偏光成分
のリターデーション量が等しく符号の異なる2つの微分
干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算および和
演算を行って差画像情報および和画像情報を取得する。
次に、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)とするとき、次の
条件式(7),(8) の何れかを用い、2つの偏光成分の分離
方向rに対応する観察物体の位相量の微分値∂Φ(x,
y)/∂rを検出し、r方向の積分処理を行うことによ
り、観察物体上の位相量Φ(x,y)が検出できる(第
16の方法)。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・B(x,y)} ・・・・(7) ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・B(x,y)}] ・・・・(8) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。また、B(x,y)=S(x,y)−2・
O(x,y)である。
【0031】本発明の検出装置において、まず、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる2つの微分干渉画像と、偏光成分のリターデ
ーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記偏光成分
のリターデーション量が等しく符号の異なる2つの微分
干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算および和
演算を行って差画像情報および和画像情報を取得する。
次に、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報
D(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用い
てデコンボリューションした画像情報をd(x,y)と
するとき、次の条件式(9),(10)の何れかを用いることに
より、観察物体面上の位相量Φ(x,y)が検出できる
(第17の方法)。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・B(x,y)} ・・・・(9) Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・B(x,y)}] ・・・・(10) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとしたとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。また、B(x,y)=S(x,y)−2・
O(x,y)である。
【0032】本発明の検出装置において、まず、照明光
学系内で分離された2つの偏光成分のリターデーション
量を検出して偏光成分のリターデーション量が等しく符
号の異なる2つの微分干渉画像と、偏光成分のリターデ
ーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記偏光成分
のリターデーション量が等しく符号の異なる2つの微分
干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算および和
演算を行って差画像情報および和画像情報を取得する。
次に、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報
D(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用い
てデコンボリューションした画像情報をd(x,y)、
{S(x,y)−2・O(x,y)}中の極小値を包絡
する画像情報をb(x,y)をとするとき、次の条件式
(11),(12) の何れかを用いることにより、観察物体面上
の位相量Φ(x,y)の検出ができる(第18の方
法)。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・b(x,y)} ・・・・(11) Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d(x,y)} /{2sinθ・b(x,y)}]・・・・(12) 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。
【0033】本発明者は、微分干渉顕微鏡の結像特性に
ついて、結像特性の導き方から結果までを特開平9−1
5504号公報において詳細に説明している。微分干渉
顕微鏡の特性は、微分干渉顕微鏡における像強度分布を
I(x,y)、微分干渉顕微鏡内の2つの偏光成分のリ
ターデーション量をθ、観察物体の光の透過(反射)率
をT(x,y)、微分干渉顕微鏡の位相情報をP(x,
y)、像の強度情報をA(x,y)とすると、簡略的に
次の式(13)で表せる。 I(x,y,θ)=T(x,y){(1−cosθ) ・A(x,y)/2 +sinθ・P(x,y)} ・・・・(13) また、式(13)において−θのとき、 I(x,y,−θ)=T(x,y){(1−cosθ) ・A(x,y)/2 −sinθ・P(x,y)} ・・・・(14) となる。
【0034】式(13),(14)から(13)−(14),(13)+(14)
を計算すると、 I(x,y,θ)−I(x,y,−θ) =2T(x,y)・sinθ・P(x,y) ・・・・(15) I(x,y,θ)+I(x,y,−θ) =T(x,y)・(1−cosθ)・A(x,y) ・・・・(16) となる。よって、差画像情報と和画像情報を形成するこ
とにより微分干渉画像から位相情報と像の強度情報とを
分離することが可能になる。
【0035】さらに、微分干渉画像から位相情報を抽出
することにより、観察物体の位相変化に対応した画像情
報を求めることができる。特に、微分干渉画像の位相情
報は観察物体の位相分布の微分値と相関しているので、
画像の位相情報から所定の値を抽出することにより、観
察物体において所定の値に対応した勾配を検出すること
ができる。従って、前述の第1の方法に示したように、
偏光成分のリターデーション量が等しく符号が異なる2
つの微分干渉画像から差画像を取得し、この差画像から
所定の範囲の画像情報を抽出することによって、観察物
体の勾配を容易に検出することができる。そして、この
方法をシステム化することにより観察物体の勾配を検出
する装置を構成できる。
【0036】ところで、観察物体の透過率(反射率)T
(x,y)が比較的1に近い場合は、差画像情報を取得
するだけで観察物体の勾配を十分正確に検出することが
できる。一般的な場合には、式(15)と式(16)の比を計算
すると、T(x,y)の影響を除くことができる。従っ
て、第2の方法に示したように、差画像と和画像を取得
しこれらの比を求めることにより、観察物体の光の透過
率や反射率の影響を取り除いた上で、観察物体の勾配を
検出することが可能である。また、この方法をシステム
化することにより観察物体の勾配を検出する装置を構成
できる。
【0037】また、第3の方法で述べたように、第1ま
たは第2の方法によって得られた画像情報から値が0に
なる部分を中心に所定の範囲内の画像領域を抽出する
と、位相勾配がほぼ0になる領域を抽出することができ
る。これは観察物体から位相変化のない部分又は平面部
分を検出することと等価となる。なぜなら、観察物体に
曲面や球面が存在する場合、その面頂近傍や位相変化が
生じない部分も平面ととらえることができるからであ
る。さらに、観察物体の曲面や球面等に摩耗や変形,変
質が生じると、この曲面や球面等の面頂部分にも変化が
生じる。そこで、第3の方法に示したように、観察物体
の位相変化のない部分または平面を検出することによ
り、観察物体の摩耗や変形,変質を検出することが可能
になる。また、この方法をシステム化することで、観察
物体の摩耗や変形,変質を検出する装置を構成できる。
【0038】また、第4の方法に示すように、位相変化
のない部分または平面部分の領域の面積や包絡する形状
を決め、予め基準とした標本の面積や形状と比較するこ
とにより、観察物体の摩耗や変形,変質を量的に計測す
ることが可能になる。さらに、相関検出を行うことによ
り、欠陥の検出も可能になる。この方法を自動化すれ
ば、第4の方法を実施する検出装置を構成できる。
【0039】観察物体の具体的な例としては、磁気ディ
スク上に形成された磁気ヘッドの密着防止用のバンプと
呼ばれる微小な突起や、ICチップ,ICのリードフレ
ームに形成されている球状の導電体、半導体基板上に形
成された球状の導電体等がある。そこで、前述の第4の
方法を適用することにより、観察物体が均質である場合
には、変質した部分が検出されるので相対的な欠陥を検
出することが可能になる。例えば、ディスプレイ等に用
いられる液晶セルや電極の変質を検出することが可能で
ある。
【0040】また、段差のエッジ部を検出するために、
微分干渉顕微鏡を用いることについては、特開平7−2
39212号公報に開示されている。しかし、これには
微分干渉顕微鏡の結像特性については何ら示されておら
ず、段差部で生じる位相変化が干渉縞のコントラストを
変えることからエッジ部が検出できるとしているだけで
ある。実際に段差のエッジ部を顕微鏡で観察した場合、
エッジ部で光が散乱していることが確認できる。この影
響により、微分干渉顕微鏡で段差のエッジ部を観察する
と、段差の凸部から凹部に変化する部分とその逆に凹部
から凸部に変化する部分とでは像の濃淡が非対称になる
ことが確認されている。
【0041】これの原因は、微分干渉像にエッジ部の散
乱光成分が付加されているためと考えることができる。
よって、エッジ部の散乱光は偏光特性がなくなると考
え、エッジ部の散乱光成分をN(x,y)とすると、前
述の式(13)は、 I(x,y,θ)=T(x,y){(1−cosθ)・A(x,y)/2 +sinθ・P(x,y)+N(x,y)}・・・・(17) と表せる。式(17)式を用いても式(13)と同様に差画像情
報は式(15)で表せる。また、和画像情報については、 I(x,y,θ)+I(x,y,−θ)=T(x,y){(1−cosθ) ・A(x,y)+2N(x,y)} ・・・・(18) となるが、散乱光成分は像の強度成分と比較すると微弱
と考えられるので、式(18)式に代えて近似的に式(16)を
用いても問題はない。
【0042】従って、差画像情報を抽出することによ
り、観察物体のエッジ部の位相変化に相関した位相情報
を抽出することができる。具体的には、差画像から画像
情報の極大値と極小値の両方を求め位相情報を抽出する
ことにより、段差のエッジ部を検出することができる。
抽出される位相情報は段差の凸部から凹部に変化する部
分とその逆に凹部から凸部に変化する部分とでは像の濃
淡の変化が対称であるため、第5の方法で示すように形
成された差画像の画像情報の絶対値をとった画像情報を
形成し、この画像情報から所定の閾値以上になる部分を
抽出することにより、段差のエッジ部を検出することが
できる。
【0043】また、第6の方法で示したように、取得し
た差画像と和画像から、各画素毎に差画像と和画像にお
ける像の画像情報の比を演算することにより、観察物体
の光の透過率や反射率の悪影響を除去することができ
る。さらに、前記演算で求められた結果の絶対値をとり
所定の閾値以上になる部分を形成した画像情報を求める
ことにより、段差のエッジ部を正確に検出することがで
きる。さらに、形成された差画像の各画素データを2乗
し差画像情報の2乗画像を形成すると、段差のエッジ部
のように急激に像の濃淡が変化する部分はさらに変化が
大きくなる。よって、このようにすることで、所定の閾
値を設定してその値以上の部分を検出する第6の方法の
精度をより向上させることができる。
【0044】撮像手段で取り込まれた画像は、通常各画
素毎に0から255の256階調の整数データとして取
り扱われる。差画像を形成する場合は−255から25
5の512階調の整数データになる。この整数データを
そのまま2乗してもエッジ検出は良好に行える。さら
に、エッジ検出の精度を向上させる方法としては、形成
した差画像の最大値と最小値の間の値を設定し、この値
で形成した差画像の画像データを割り算し、差画像の画
像データを実数化する。これにより、差画像の画像デー
タは1以下の領域と1以上の領域とから構成される。そ
して、閾値として1以上の値を設定することでエッジ検
出の精度の向上が図れる。従って、前述の第7の方法を
用いることにより、段差のエッジ部をより精度よく検出
することが可能になる。
【0045】また、第8の方法で示したように、差画像
と和画像とにおける像の画像情報の比を求め観察物体の
光の透過率や反射率の悪影響を取り除いてから、形成さ
れた画像情報の最大値と最小値の間の値を用いて割り算
した画像を形成することにより、撮像素子のノイズ等の
影響を除去することができ、段差のエッジ部をより精度
よく検出することが可能になる。
【0046】また、第9の方法は第5乃至第8の方法の
応用例である。この方法では、まず、撮像した画像上に
座標系を設定し、検出したエッジ部の情報を画像上の座
標に対応させる。そして、このエッジ部の座標が所定の
座標に重なるまで相対的に観察物体を移動させることに
より、観察物体の位置決めを行うことができる。また、
検出したエッジ部が特定の大きさをもちある程度の領域
を占めるようになった場合には、その領域の座標系にお
ける2方向または1方向の中心または重心を求め、その
中心値または重心値を代表点にすることで観察物体の位
置決めを行うことができる。また、第9,第10の方法
で示したように、差画像を形成したエッジ部を検出する
ことにより、観察物体の位置決めを行うこともできる。
【0047】位置決めと同様に、検出したエッジ情報か
ら特定の2領域を設定し、その2領域の座標からその距
離を計算し、結像光学系の光学倍率等のパラメータを用
いて観察物体面上の距離に換算することで、観察物体面
上の所定の2点間の距離を計測することができる。従っ
て、第11,第12の方法で示したように、差画像を形
成しそのエッジ部を検出することにより、観察物体のエ
ッジ間隔または長さを求めることができる。
【0048】以上、第5乃至第12の方法についての説
明をしたが、これらの方法を自動化すること等により検
出装置として用いることは容易である。また、偏光成分
のリターデーション量が0のときの画像は、式(17)にお
いてエッジ部での錯乱光成分N(x,y)を表している
と考えられるので、和画像から偏光成分のリターデーシ
ョン量が0の画像情報を2倍した画像を引いた画像を形
成し、この画像を和画像と置き換えて差画像との比を求
めることにより、より高精度のエッジ検出が行える。
【0049】ところで、微分干渉顕微鏡に干渉計測で用
いられている縞走査を組み合わせて観察物体の位相分布
を計測する方法については、特開平5−149719号
公報等に開示されている。通常、微分干渉顕微鏡に縞走
査法を組み合わせた場合、偏光成分のリターデーション
量が0、π/2、π、及び3π/2の4枚の微分干渉画
像を取り込み、この4枚の微分干渉画像の各画素データ
を用いて、 tan-1[{I(π/2)−I(3π/2)]/[I(0)−I(π)}] ・・・・(19) の演算を行うことで観察物体の位相情報を求めている。
【0050】干渉計測における縞走査法は、観察物体表
面での光の回折及び散乱は生じないことを前提としてい
る。しかし、微分干渉顕微鏡は物体面で回折する光を微
分干渉画像に変換しているために、式(13)で示したよう
に、位相情報と強度情報の両方が組み合わされた形の画
像が得られる。偏光成分のリターデーション量θが±π
/2の画像を取り込み、差画像と和画像を形成すると、
差画像から式(19)の「I(π/2)−I(3π/2)」
に相当する情報が得られる。従って、微分干渉顕微鏡に
おいては、θ=±π/2の画像を用いることにより、縞
走査法と同様の情報が得られる。なお、任意のθに対し
ても同様の効果が得られる。
【0051】よって、第13の方法に示したように、微
分干渉顕微鏡で偏光成分のリターデーション量を検出し
ながら、偏光成分のリターデーション量が等しく符号の
異なる2つの微分干渉像から差画像と和画像を形成し、
これから各画素毎に像の比をとりそのtan-1の値を求
めることで観察物体のシァー方向における位相量の微分
値を検出することができる。さらに、その微分値のシァ
ー方向の積分値を求めることで、より正確に観察物体の
各点における位相量を定量測定することができる。
【0052】また、観察する物体や微分干渉顕微鏡のシ
ァー量により、微分干渉画像の濃淡が異なるので、濃淡
が最良になるリターデーション量で画像を取り込み、位
相検出することにより高精度の計測が可能となる。検出
する位相量が小さい場合には、tan-1の値を求めなく
ても近似的に位相量の微分値を求めることができ、さら
に積分処理を行うことで位相量を求めることもできる。
この場合、2枚の微分干渉画像から観察物体の位相分布
を求めることができるので、従来の縞走査法を用いるよ
りも計測時間を短縮することができる。
【0053】また、微分干渉顕微鏡では、偏光成分のリ
タデーション量が0のときとπのときとでは、画像の濃
淡の分布が大きく変わるので、縞走査法を用いる場合に
はダイナミックレンジが非常に広い撮像素子が必要にな
る。なお、本発明では、特に偏光成分のリターデーショ
ン量がπの画像を必要としないので、ダイナミックレン
ジが非常に広い撮像素子を用いなくても計測が可能であ
る。
【0054】微分干渉顕微鏡を用いて観察物体の位相分
布を計測する場合、微分干渉顕微鏡の瞳径は有限である
ため、観察物体で回折した光を全て画像情報として取得
することはできない。微分干渉顕微鏡の結像特性は前述
の式(13)で表される。また、位相情報P(x,y)と像
の強度情報A(x,y)は次の式(20),(21)に示すよう
に、夫々特有の光学的応答関数でコンボリューションさ
れた形になっている。従って、観察物体の位相情報を正
確に求めるためには微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を
考慮する必要がある。
【0055】
【数1】 ・・・・(20)
【数2】 ・・・・(21) 但し、
【数3】
【数4】 なお、ここで、Q(ξ,ζ)は照明光学系の瞳関数、R
(ξ,ζ)は結像光学系の瞳関数、Δx ,Δy はシァー
量のx成分,y成分、fx ,fy はx及びy方向の空間
周波数を示す。
【0056】しかし、本発明では前述の第14の方法で
述べたように、差画像を形成した後にその差画像を式(2
0)に示す微分干渉顕微鏡の位相情報に対応した光学的応
答特性を用いてデコンボリューション処理を行い、和画
像との差を求める等により積分処理を行わなくとも観察
物体の位相量を正確に求めることができる。
【0057】しかしながら、観察物体の位相量が弱位相
領域より大きくなると式(21)の2項と3項の影響が大き
くなりはじめる。観察物体の位相量を正確に求めるに
は、観察物体で回折散乱されない0次光を検出する必要
がある。しかし、強度上は実際的には回折散乱された光
と混ざった状態でしか検出できないので、強度情報から
0次光成分を分離しなければならない。
【0058】分離する方法としては、像の濃淡情報をフ
ーリエ変換し低い周波数のみを抽出することにより、0
次光成分を分離することができる。また、像の濃淡情報
の中で0次光成分は極小値になる部分と考えられる。よ
って、第15の方法に示したように、和画像を形成する
ことで像の濃淡情報を抽出して和画像の極小値を求め、
その極小値を包絡する画像情報L(x,y)と差画像を
デコンボリューションした画像情報d(x,y)との比
を求めることで、観察物体の位相量の検出精度を向上さ
せることができる。
【0059】以上、第13乃至第15の方法について説
明したが、これらの方法を自動化すること等により検出
装置として用いることは容易である。そして、これによ
り検出時間の短縮化や、微分干渉画像を検出する撮像素
子のダイナミックレンジの影響を受け難い等の効果が得
られる。
【0060】観察物体の位相変化が比較的大きく、段差
等のエッジ部が存在する場合には、そのエッジ部で光の
散乱が生じる。このエッジ部で生じる錯乱が位相検出の
精度を低下させる原因となり得る。この影響をなくすた
めに、第16の方法で述べたように、偏光成分のリター
デーション量が0のときの画像と偏光成分のリターデー
ション量が±θのときの画像を各1枚ずつ計3枚を撮像
し、偏光成分のリタデーション量が±θの画像から求め
られる差画像情報D(x,y),和画像情報S(x,
y)とリターデーション量が0の画像情報O(x,y)
とから、B(x,y)=S(x,y)−2・O(x,
y)の値を求め、差画像情報D(x,y)とB(x,
y)との比を求めることによりエッジ部の散乱光を除去
することができる。
【0061】また、第17の方法に示したように、第1
4の方法と同様にデコンボリューション処理を行うこと
により、微分干渉顕微鏡の応答特性の影響を考慮した位
相検出を行うことができる。また、第18の方法で述べ
たように、第15の方法と同様に画像情報の極小値を包
絡する画像情報を形成し、差画像のデコンボリューショ
ン画像との比を求めることにより、エッジ部での散乱光
の影響を考慮した位相検出を行うことができる。
【0062】以下、本発明の実施例を示し、本発明を詳
細に説明する。
【0063】第1実施例 本実施例は、磁気ディスク上に形成された磁気ヘッドの
密着防止用微小突起(バンプ)の検出方法を示すもので
ある。本実施例では、金属物体を観察するための落射型
の微分干渉顕微鏡を組み込んだ検出装置を用いる。その
概略を図1に示す。
【0064】図1に示すように、本実施例で用いる検出
装置は、光源1と、照明光学系2と結像光学系3とから
なる微分干渉顕微鏡4と、微分干渉顕微鏡4で得られた
像を撮像するCCDカメラ5と、CCDカメラ5で撮像
された像を演算するマイクロコンピュータ6とにより構
成する。照明光学系2は、光源1側から順に、レンズ
7,絞り8,レンズ9,偏光子10,1/4波長板1
1,ハーフミラー12,ノマルスキープリズム13,及
び対物レンズ14を配置して構成している。また、結像
光学系3は、観察物体15側から順に、対物レンズ1
4,ノマルスキープリズム13,ハーフミラー12,検
光子16,及びレンズ17を配置して構成している。ハ
ーフミラー12,ノマルスキープリズム13,対物レン
ズ14は照明光学系2と観察光学系3において共通であ
る。
【0065】図1に示した検出装置において、光源1か
ら射出された光は偏光子10を介することにより偏光さ
れた後、1/4波長板11を透過し、ハーフミラー12
により下方へ反射される。この反射光は、対物レンズ1
4の瞳位置に常光と異常光との分岐点がローカライズす
るように配置したノマルスキープリズム13を介し、対
物レンズ14を透過することにより、観察物体15上で
常光と異常光とが所定のシァー量だけ分離される。そし
て、観察物体15で反射された常光と異常光は、再度対
物レンズ14を透過した後、ノマルスキープリズム13
により再構成され、さらにハーフミラー12を透過した
後、検光子16を透過することにより前記常光と異常光
とが干渉し合い、レンズ17を介してCCDカメラ5の
結像面に観察物体15の微分干渉像を形成する。
【0066】ここで、偏光子10は光軸を中心として回
転可能になっている。さらに、偏光子10にはパルスモ
ータ18を接続しこれをマイクロコンピュータ6で制御
可能にして、偏光子10の回転角度を自由に設定できる
ようにしてある。従って、マイクロコンピュータ6によ
りパルスモータ18の回転を制御することにより、偏光
子10で偏光成分のリターデーション量を設定すること
ができる。また、1/4波長板11はその進相軸若しく
は遅相軸が検光子16の偏光方向と一致するように固定
されている。
【0067】本実施例では、まず、観察物体15の代わ
りにレファレンスとなるミラーを置いて観察し、マイク
ロコンピュータ6を作動させて偏光子10を回転させな
がら像の濃淡分布を取り込み、偏光子10の回転角と偏
光成分のリターデーション量の変化を求めておく。次
に、前記ミラーに代え観察物体15として磁気ディスク
を置き、偏光子10を回転させ偏光成分のリターデーシ
ョン量が所定の値θになるように設定し、磁気ディスク
の画像を取り込む。なお、この場合の偏光成分のリター
デーション量θについては、代表的な磁気ディスク等を
観察し最適とされる値を設定しておく。そして、偏光子
10を偏光線分のリターデーション量が−θとなるよう
に回転させ、画像を取り込む。取り込んだ前記2枚の画
像から差画像を形成し位相情報を抽出する。さらに、前
記差画像から0値近傍の部分を抽出し、この0値近傍の
部分とそれ以外の部分とを2値化した画像を形成する。
【0068】図2(a),(b)は夫々偏光成分のリタ
ーデーション量がθ,−θのときのバンプの微分干渉像
を示している。また、同図(c)は位相情報の抽出のた
めに形成した差画像(ここでは表示の都合上最大,最小
値を256階調で示している)を示している。さらに、
同図(d)は前記差画像から0値近傍の値を抽出し0値
近傍部分とそれ以外の部分を2値化したときの画像を示
している。なお、前記磁気ディスク上に形成されている
パンプの断面は図3に示すような形状をしている。従っ
て、バンプの面頂部分では勾配が0となる。但し、バン
プが磁気ヘッドにより摩耗または変形した場合には、面
頂部分の平面部分が変形してくる。
【0069】そして、本実施例では、図2(d)の2値
化した画像から図4に示すように面頂部分のデータを最
小近似する円Rを求めその半径または直径をパラメータ
化することにより、バンプの摩耗の度合いを検出するこ
とができる。また、磁気ディスクは光の反射率がほぼ一
様であるため、差画像を形成するだけで位相情報が検出
できる。しかし、光の反射率が一様でない観察物体に対
してはさらに図2(a),(b)に示した像の和画像を
形成し、この和画像と前記差画像において夫々対応する
各画素データ毎の比をとった画像情報を形成することに
より光の反射率の変化による影響を除去できる。
【0070】本実施例では磁気ディスクのバンプを検出
する方法について説明したが、本実施例で示した検出方
法はバンプ検出に限定されるものではない。例えば、I
Cチップまたはリードフレーム上に形成されたBGA
(ボールグリットアレイ)の球状の半田を検査する方法
としても用いることができる。この場合、球状の半田の
大きさが変化した場合には面頂部分の面積も変化するの
で、平面部分を検出して近似する円の半径や面積をパラ
メータ化することにより球状半田の大きさを検出するこ
とができる。また、形状の変化や欠陥も面頂を検出する
ことによって可能になる。
【0071】また、本実施例では落射型の微分干渉顕微
鏡を組み込んだ検出装置を用いたが、透過型の微分干渉
顕微鏡を用いれば、透過標本の均質部分の検出を行うこ
とができる。なお、この場合、均質部分を検出すること
により、逆に均質ではない部分を検出することもでき
る。
【0072】第2実施例 本実施例は、半導体ウエハーの位置合わせ用凹凸標本
(ボックスマーク)のエッジ検出の方法を示すものであ
る。検出装置は、第1実施例と同様に図1に示した落射
型の微分干渉顕微鏡を組み込んだものを用いる。
【0073】まず、図1に示した検出装置において、マ
イクロコンピュータ6を操作して偏光子10を回転させ
て偏光成分のリターデーション量を変化させ、偏光成分
のリターデーション量がθと−θの画像を取り込む。次
に、この2枚の画像から差画像を形成し、この差画像の
絶対値を求め所定の閾値を設定し、この閾値を基に閾値
以上の部分と閾値以下の部分とで画像の2値化を行う。
【0074】図5(a),(b)は夫々偏光成分のリタ
ーデーション量がθと−θの凹凸標本の微分干渉画像を
示している。また、同図(c)は位相情報を抽出するた
めに形成した差画像(ここでは表示の都合上最大,最小
値を256階調で示している)を示している。同図
(d)は前記差画像の絶対値をとって閾値を設定し、こ
の閾値を基に閾値以上の部分と閾値以下の部分とで2値
化した画像を示している。
【0075】本実施例の検出方法によれば、図5(d)
に示した画像から凹凸標本のエッジ部を検出することが
できる。そして、その画像上にx−y座標を設定し、凹
凸標本を画像上のx−y座標に対応して2次元的に移動
可能なステージに載せることにより凹凸標本の位置決め
が可能になる(図6)。さらに、図6に示した画像にお
いて、エッジ部の間隔を計測することにより凹凸標本の
長さを計測することができる。
【0076】ここで、エッジ部の位置検出の精度を向上
させる方法としては、前記画像上のx−y座標において
前述の方法により求めた閾値以上の領域の基準位置を求
め、その基準位置をエッジ部の代表点とする方法や、閾
値以上の領域における像の濃淡値の極大値を検出してこ
れを基準にしてエッジ部の座標を設定する方法がある。
【0077】本実施例では差画像の絶対値をとる例を示
したが、差画像の最大値と最小値の間に所定の値を設定
し、この値で差画像を割り算してもよい。これにより、
差画像が±1以上の領域と±1以下の領域に分離でき
る。そして、差画像の各画素データの値を2乗すること
により、前記±1以上の領域は像の濃淡値が1以上のよ
り大きい値に、±1以下の領域は像の濃淡値が1以下の
より小さい値になり、エッジ部の信号をより急峻にする
ことができ、エッジ検出の精度を向上させることができ
る。
【0078】さらに、凹凸標本も磁気ディスクと同様に
光の反射率がほぼ一様であるため、差画像を形成するだ
けでも位相情報の抽出は可能である。しかし、光の反射
率が一様でない凹凸標本に対しては、図5(a),
(b)に示した2枚の画像の和画像を形成し、差画像と
和画像において各画素データ毎の比をとった画像情報を
形成することにより、光の反射率の変化による影響を除
去できる。なお、この方法は、ICパターンの位置決め
や長さ計測に応用することができる。
【0079】また、本実施例の検出方法では、透過型の
微分干渉顕微鏡を用いることにより、液晶の透明電極の
位置決めや、透明電極の間隔計測等に応用することがで
きる。
【0080】第3実施例 本実施例は、位相物体の位相量の計測について位相格子
を用いた検出方法を示すものである。本実施例では、透
過型の微分干渉顕微鏡を組み込んだ検出装置を用いる。
その概略を図7に示す。
【0081】図7に示すように、本実施例で用いる検出
装置は、光源21と、照明光学系22と結像光学系23
とからなる微分干渉顕微鏡24と、微分干渉顕微鏡24
で得られた像を撮像するCCDカメラ25と、CCDカ
メラ25で撮像された像を演算するマイクロコンピュー
タ26とにより構成する。照明光学系22は、レンズ2
7,絞り28,レンズ29,偏光子30,1/4波長板
31,ノマルスキープリズム32,及びコンデンサーレ
ンズ33からなっている。また、観察光学系23は、対
物レンズ34,ノマルスキープリズム35,検光子3
6,及びレンズ37を配置して構成している。
【0082】図7に示した検出装置において、光源21
から射出された光は偏光子30により偏光された後、1
/4波長板31を透過しコンデンサーレンズ33の瞳位
置に常光と異常光との分岐点がローカライズするように
配置したノマルスキープリズム32によりコンデンサー
レンズ33を介して観察物体15上で常光と異常光とを
所定のシァー量だけ分離させる。観察物体15を透過し
た常光と異常光は対物レンズ34を透過した後、対物レ
ンズ34の瞳位置に前記常光と異常光との合波点がロー
カライズするように配置したノマルスキープリズム35
により再構成され、さらに検光子36を透過する際に前
記常光と異常光とが互いに干渉し合い、レンズ37を介
してCCDカメラ25の結像面に観察物体15の微分干
渉像を形成する。
【0083】本実施例では、光源21内には干渉フィル
タを配置し、射出される照明光が波長550nmの準単
色光になるように設定している。また、偏光子30は光
軸を中心として回転可能になっている。さらに、偏光子
30にはパルスモータ38を接続しこれをマイクロコン
ピュータ26で制御可能にして、偏光子30の回転角度
を自由に設定できるようにしてある。従って、マイクロ
コンピュータ26によりパルスモータ38の回転を制御
することにより、偏光子30で偏光成分のリターデーシ
ョン量を設定することができる。1/4波長板31はそ
の進相軸若しくは遅相軸が検光子36の偏光方向と一致
するように固定されている。
【0084】まず、本実施例では、均一的な位相物体を
観察し、偏光子30を回転させながら像の濃淡分布を取
り込み、偏光子30の回転角と偏光成分のリターデーシ
ョン量の変化を求めておく。次に、偏光成分のリターデ
ーション量がθになるように偏光子30を回転させて観
察物体15の画像を取り込む。なお、このときの偏光子
30の回転角をマイクロコンピュータ26で検出し、同
時にこのときの偏光成分のリターデーション量もマイク
ロコンピュータ26で記憶する。同様に、偏光成分のリ
ターデーション量が−θになるように偏光子30を回転
させて観察物体15の画像を取り込む。また、このとき
の偏光子30の回転角をマイクロコンピュータ26で検
出し、同時にこのときの偏光成分のリターデーション量
もマイクロコンピュータ26で記憶する。そして、取り
込んだ偏光成分のリターデーション量がθと−θである
2枚の画像から差画像と和画像を形成する。さらに、形
成した差画像をマイクロコンピュータ26において図8
に示す微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用いてデコン
ボリューションして、新たに光学的応答関数を考慮した
位相情報画像を形成する。その後、形成された各画像情
報を前記和画像で割り算し、tan-1の値を求め、検出
した偏光成分のリターデーション量θから求めた以下の
値を掛けて位相分布に変換する。
【0085】 k・(1−cos θ)/2sinθ 但しk=λ/2π(λ=550nm) ・・・・(22)
【0086】図9(a),(b)は夫々偏光成分のリタ
ーデーション量がθ,−θである位相物体の画像を示し
ている。図9(c),(d)は同図(a),(b)に示
した画像により形成された差画像,和画像を示してい
る。図9(e)はこのときの位相分布の再現図(格子の
断面図)を示している。また、参考までに従来の縞走査
法を用いてデコンボリューション処理を行った位相分布
を再現した格子の断面図を図10に示す。
【0087】以上のように、本実施例によれば、偏光成
分のリターデーション量が±θの2つの画像から従来の
縞走査法による測定と同等の観察物体の位相分布が求め
られることが分かる。特に、従来の縞走査法を用いる場
合では偏光成分のリターデーションが異なる4つの画像
が必要になるのに対し、本実施例では偏光成分のリター
デーション量が異なる2つの画像を用いるのみで従来の
方法と同様に位相分布を求めることができるので、計測
時間を短縮することができる。
【0088】ところで、本実施例の検出方法において、
予め観察する物体の位相量が比較的小さいことが分かっ
ている場合には、tanφ=φの近似が成り立つので、
tan-1の値を求める処理を省略することができ、計測
時間をさらに短縮することができる。そして、差画像と
和画像との比を求めた後の画像をデコンボリューション
処理しても同様の結果が得られる。
【0089】また、微分干渉顕微鏡の光学的応答特性
は、照明光学系の明るさ絞りの径の大きさにより特性が
変わる。観察物体によっては位相分布が特定の空間周波
数帯域に偏る場合がある。このような物体の位相検出を
行うときには、明るさ絞りの径を適当な大きさに設定す
ることにより、応答特性を1に近い値のまま維持できる
ので、デコンボリューション処理を行わなくても位相分
布を正確に求めることができる。
【0090】本実施例では、偏光成分のリターデーショ
ン量の検出を偏光子30の回転角を検出することにより
行っているが、検出装置に偏光成分のリターデーション
量を検出する手段を付加し、この検出手段からの信号を
用いて偏光成分のリターデーション量を求めてもよい。
また、偏光成分のリターデーション量を変化させる場
合、偏光子30を回転させる方法だけではなく、偏光子
30と1/4波長板31との間に液晶素子を挿入し、液
晶素子の印加電圧を変化させる方法や、偏光子30と1
/4波長板31との間に1/2波長板を挿脱可能に配置
する方法等を用いても同様の効果が得られる。
【0091】また、本実施例では透過観察を行う例を示
しているが、図1に示した落射型の微分干渉顕微鏡を用
いても同様の位相分布を求めることができる。但し、落
射型のものを用いる場合には、観察物体が金属等の反射
物体である場合、検出される位相分布が2倍の値にな
る。従って、このような場合には、前述の式(22)におい
てk=λ/4πとして位相分布を求めることが必要であ
る。
【0092】本実施例では、偏光成分のリターデーショ
ン量が±θの2つの画像から観察物体の位相分布を求め
る具体的な方法を示しているが、同様に、偏光成分のリ
ターデーション量が±θの2つの画像と偏光成分のリタ
ーデーション量が0の画像を取り込み、図9(d)に示
した画像から偏光成分のリターデーション量が0の画像
情報の2倍を引き算してB(x,y)を求め(但しB
(x,y)=S(x,y)−2・O(x,y))、図9
(c)に示した差画像とB(x,y)との比を形成する
ことにより、観察物体のエッジ部の光の散乱の影響を考
慮した位相分布を検出することができる。
【0093】以上、本発明では第1乃至第3実施例を示
して説明したように、撮像手段(CCDカメラ)を1台
にし、偏光成分のリターデーション量を変化させながら
画像を撮像する方法について述べてきた。しかし、本発
明の意図は1台の撮像手段を使用することに限定される
ことはなく、2台の撮像手段を用いても同様の効果を得
ることができる。
【0094】例えば、図11,12に示しように、検光
子に代えて観察光学系中にPBS(偏光ビームスプリッ
タ)を配置して2つの直交する2偏光成分に分離し、夫
々の偏光成分をCCDカメラで受光するようにしてもよ
い。このようにすることにより、2つのCCDカメラの
結像面には夫々偏光成分のリターデーション量が等しく
符号の異なる微分干渉画像が形成される。よって、この
2台のCCDカメラからの画像を演算することにより、
観察物体の勾配,平面部,複屈折部分、歪み,段差のエ
ッジ部分,位相分布等の物理量を検出することができ
る。
【0095】以上説明したように、本発明は、特許請求
の範囲に記載した特徴と併せ、以下の(1)〜(15)
に示す特徴も有している。
【0096】(1)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分リターデ
ーション量を検出して偏光成分のリターデーション量が
等しく符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を形
成し、これら2つの微分干渉画像において夫々対応する
画素毎に差演算および和演算を行って差画像と和画像を
取得し、これら差画像と和画像とにおける像の画像情報
の比を演算し、得られた結果から所定の範囲の画像情報
を抽出することにより、観察物体の勾配を検出する方
法。
【0097】(2)請求項2または前記(1)に記載の
方法に従った演算の結果得られた画像情報から0値を中
心に所定の範囲の画像情報を抽出することにより、観察
物体上の位相変化のない部分または平面部分を検出する
方法。
【0098】(3)前記(2)に記載の方法によって検
出された観察物体の位相変化のない部分または平面部の
面積または形状を、基準とする標本から予め求めた平面
部の面積または形状と比較することにより、観察物体と
標本との相違を検出する方法。
【0099】(4)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を
形成し、これら2つの微分干渉画像において夫々対応す
る画素毎に差演算および和演算を行って差画像および和
画像を取得し、差画像と和画像とにおいて各画素毎に比
を演算し、この結果から観察物体の画像の絶対値を求
め、所定の閾値を設定し、この閾値を越える画像情報を
抽出することにより、観察物体上のエッジ部を検出する
方法。
【0100】(5)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を
形成し、これら2つの微分干渉画像において夫々対応す
る画素毎に差演算を行って差画像を取得し、この差画像
を差画像中の最大値と最小値の間の値で割り算した値の
2乗を求め、所定の閾値を設定しこの閾値を越える画像
領域を抽出することにより、観察物体上のエッジ部を検
出する方法。
【0101】(6)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる観察物体の2つの微分干渉画像を
形成し、これら2つの微分干渉画像において夫々対応す
る画素毎に差演算および和演算を行って差画像および和
画像を取得し、差画像と和画像とにおいて各画素毎に比
を演算し、この結果得られた画像情報をその画像情報の
最大値と最小値との間の値で割り算し、さらにこの結果
得られた値を2乗演算し所定の閾値を設定して、閾値を
越える画像領域を抽出することにより、観察物体上のエ
ッジ部を検出する方法。
【0102】(7)請求項4または前記(4)乃至
(6)に記載の方法に従って、前記閾値を越える画像領
域の座標を求めることにより、観察物体上のエッジ部の
位置検出を行う方法。
【0103】(8)請求項4または前記(4)乃至
(6)に記載の方法に従って、前記閾値を越える画像領
域の中心または重心を求めることにより、観察物体上の
エッジ部の位置検出を行う方法。
【0104】(9)請求項4または前記(4)乃至
(6)に記載の方法に従って、前記閾値を越える画像領
域の座標を求めることにより、観察物体上の各エッジ部
の間隔を検出する方法。
【0105】(10)請求項4または前記(4)乃至
(6)に記載の方法に従って、前記閾値を越える画像領
域の中心または重心を求めることにより、観察物体上の
各エッジ部の間隔の検出を行う方法。
【0106】(11)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、
これら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎
に差演算および和演算を行って差画像情報および和画像
情報を取得し、前記検出した偏光成分のリターデーショ
ン量をθ、前記差画像情報をD(x,y)、前記和画像
情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する観察物
体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報D
(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用いて
デコンボリューションした画像情報をd(x,y)とす
るとき、次の条件式の何れかを用いることにより、観察
物体面上の位相量Φ(x,y)を検出を行う方法。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,
y)}/{2sinθ・S(x,y)} Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d
(x,y)}/{2sinθ・S(x,y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合にk=λ/
4πである。
【0107】(12)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像を形成して、
これら2つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎
に差演算および和演算を行って差画像情報および和画像
情報を取得し、前記検出した偏光成分のリターデーショ
ン量をθ、前記差画像情報をD(x,y)、前記和画像
情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する観察物
体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報D
(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用いて
デコンボリューションした画像情報をd(x,y)、前
記和画像情報S(x,y)中の像の濃淡値の極小値を包
絡する画像情報L(x,y)をとするとき、次の条件式
の何れかを用いることにより、観察物体上の位相量Φ
(x,y)を検出する方法。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,
y)}/{2sinθ・L(x,y)} Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d
(x,y)}/{2sinθ・L(x,y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。
【0108】(13)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像と偏光成分の
リターデーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記
偏光成分のリターデーション量が等しく符号の異なる2
つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算
および和演算を行って差画像情報および和画像情報を取
得し、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)とするとき、次の
条件式の何れかを用いて、前記2つの偏光成分の分離方
向rに対応する観察物体の位相量の微分値∂Φ(x,
y)/∂rを検出し、r方向の積分処理を行うことによ
り、観察物体上の位相量Φ(x,y)の検出を行う方
法。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・d
(x,y)}/{2sinθ・B(x,y)} ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cos
θ)・d(x,y)}/{2sinθ・B(x,
y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。また、B(x,y)=S(x,y)−2・
O(x,y)である。
【0109】(14)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像と偏光成分の
リターデーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記
偏光成分のリターデーション量が等しく符号の異なる2
つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算
および和演算を行って差画像情報および和画像情報を取
得し、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報
D(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用い
てデコンボリューションした画像情報をd(x,y)と
するとき、次の条件式の何れかを用いることにより、観
察物体面上の位相量Φ(x,y)を検出を行う方法。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,
y)}/{2sinθ・B(x,y)} Φ(x,y)=k・tan-1〔{(1−cosθ)・d
(x,y)}/{2sinθ・B(x,y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとしたとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。また、B(x,y)=S(x,y)−2・
O(x,y)である。
【0110】(15)請求項1に記載の検出装置におい
て、照明光学系内で分離された2つの偏光成分のリター
デーション量を検出して偏光成分のリターデーション量
が等しく符号の異なる2つの微分干渉画像と偏光成分の
リターデーション量が0の微分干渉画像を形成し、前記
偏光成分のリターデーション量が等しく符号の異なる2
つの微分干渉画像において夫々対応する画素毎に差演算
および和演算を行って差画像情報および和画像情報を取
得し、前記検出した偏光成分のリターデーション量を
θ、前記偏光成分のリターデーション量が0の画像情報
をO(x,y)、前記差画像情報をD(x,y)、前記
和画像情報をS(x,y)、前記各画像情報に対応する
観察物体面上の位相量をΦ(x,y)、前記差画像情報
D(x,y)を微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を用い
てデコンボリューションした画像情報をd(x,y)、
{S(x,y)−2・O(x,y)}中の像の濃淡値の
極小値を包絡する画像情報をb(x,y)とするとき、
次の条件式の何れかを用いることにより、観察物体面上
の位相量Φ(x,y)の検出を行う方法。 Φ(x,y)=k・{(1−cosθ)・d(x,
y)}/{2sinθ・b(x,y)} Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cos
θ)・d(x,y)}/{2sinθ・b(x,
y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
る光の波長をλとするとき、観察物体の透過観察の場合
はk=λ/2π、観察物体の反射観察の場合はk=λ/
4πである。
【0111】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、まず観
察物体の微小な平面部分を正確に検出することができ
る。また、微小な平面部分を検出することにより、磁気
ディスクの磁気ヘッド密着防止用微小突起の形状や欠陥
の検出を行うことができる。次に、画像情報を抽出して
その絶対値や2乗値を形成することにより、エッジ部分
による散乱光等の外乱の影響を受けずにエッジ部の検出
を行うことができ、半導体ウエハー上に形成された位置
決め用凹凸標本のエッジ部を正確に検出することができ
る。そして、偏光成分のリターデーション量が±θであ
る2つの画像から観察物体の位相分布を計測することが
できるので、観察物体の位相分布を計測する時間を短縮
することができる。また、従来の縞走査法と比較すると
画像を撮像する素子のダイナミックレンジに影響される
ことが少なくなり、装置の簡素化も図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による観察物体の物理量を検出するため
の装置の構成を示す図である。
【図2】(a),(b)は夫々図1に示した装置を用い
て第1実施例による方法で取得した偏光成分のリターデ
ーション量がθ,−θのときの観察物体の微分干渉像を
示す図である。(c)は(a),(b)に示した画像に
より形成した差画像を示す図である。(d)は(c)に
示した差画像から0値近傍の値を抽出し0値近傍の部分
とそれ以外の部分とを2値化したときの画像を示す図で
ある。
【図3】磁気ディスク上に形成されているバンプの断面
図である。
【図4】図3に示したバンプの摩耗の度合いを検出する
ための、図2(d)に示した画像から前記バンプの面頂
部分の情報を最少近似した画像を示す図である。
【図5】(a),(b)は夫々図1に示した装置を用い
て第2実施例による方法で取得した偏光成分のリターデ
ーション量がθ,−θのときの観察物体の微分干渉像を
示す図である。(c)は(a),(b)に示した画像に
より形成した差画像を示す図である。(d)は(c)に
示した差画像の絶対値をとって閾値を設定し、この閾値
を基に閾値以上の部分と閾値以下の部分とで2値化した
画像を示す図である。
【図6】第2実施例の方法により観察物体のエッジ部を
検出し観察物体の位置決めを行う手順を説明するための
図である。
【図7】本発明による観察物体の物理量を検出するため
の装置の構成を示す図である。
【図8】微分干渉顕微鏡の光学的応答特性を示すグラフ
である。
【図9】(a),(b)は夫々図7に示した装置を用い
て第3実施例による方法で取得した偏光成分のリターデ
ーション量がθ,−θのときの観察物体の微分干渉像を
示す図である。(c),(d)は夫々(a),(b)に
示した画像により形成した差画像,和画像を示す図であ
る。(e)は位相分布再現図である。
【図10】従来の縞操作法により検出される位相分布再
現図である。
【図11】本発明による観察物体の物理量を検出するた
めの装置の構成を示す図である。
【図12】本発明による観察物体の物理量を検出するた
めの装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,21 光源 2,22 照明光学系 3,23 結像光学系 4,24 微分干渉顕微鏡 5,25 CCDカメラ 6,26 マイクロコンピュータ 7,9,17,27,29,37 レンズ 8,28 絞り 10,30 偏光子 11,31 1/4波長板 12 ハーフミラー 13,32,35 ノマルスキープリズム 14,34 対物レンズ 15 観察物体 16,36 検光子 18,38 パルスモータ 33 コンデンサーレンズ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、観察物体の像を撮像する
    手段とを備え、前記リターデーション量を変化させる手
    段によって形成されたリターデーション量が等しく符号
    の異なる観察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で
    撮像する検出装置において、 前記2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素
    毎に差演算を行って差画像情報を取得し、該差画像情報
    から所定の範囲の画像情報を抽出することにより観察物
    体の勾配を検出する演算手段を備えていることを特徴と
    する検出装置。
  2. 【請求項2】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、観察物体の像を撮像する
    手段とを備え、前記リターデーション量を変化させる手
    段によって形成されたリターデーション量が等しく符号
    の異なる観察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で
    撮像する検出装置に用いられる方法であって、 該2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素毎
    に差演算を行って差画像情報を取得し、該差画像情報か
    ら所定の範囲の画像情報を抽出することにより観察物体
    の勾配を検出する方法。
  3. 【請求項3】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、観察物体の像を撮像する
    手段とを備え、前記リターデーション量を変化させる手
    段によって形成されたリターデーション量が等しく符号
    の異なる観察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で
    撮像する検出装置において、 該2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素毎
    に差演算を行って差画像情報を取得し、該差画像情報に
    おける絶対値を求め所定の閾値を設定し、閾値を越える
    画像情報を抽出することにより観察物体のエッジ部を検
    出する手段を備えていることを特徴とする検出装置。
  4. 【請求項4】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、観察物体の像を撮像する
    手段とを備え、前記リターデーション量を変化させる手
    段によって形成されたリターデーション量が等しく符号
    の異なる観察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で
    撮像する検出装置に用いられる方法であって、 該2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素毎
    に差演算を行って差画像情報を取得し、該差画像情報に
    おける絶対値を求め所定の閾値を設定し、閾値を越える
    画像情報を抽出することにより観察物体のエッジ部を検
    出する方法。
  5. 【請求項5】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、前記リターデーション量
    を検出する手段と、観察物体の像を撮像する手段とを備
    え、前記リターデーション量を変化させる手段によって
    形成されたリターデーション量が等しく符号の異なる観
    察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で撮像する検
    出装置において、 該2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素毎
    に差演算および和演算を行って差画像情報D(x,y)
    と和画像情報S(x,y)を取得し、前記リターデーシ
    ョン量を検出する手段によって検出した偏光成分のリタ
    ーデーション量をθ、前記各画像情報に対応する観察物
    体面上の位相量をΦ(x,y)とするとき、以下の式の
    何れかを用いて、前記2つの偏光成分の分離方向rに対
    応する観察物体面上の位相量の微分値∂Φ(x,y)/
    ∂rを検出し、r方向の積分処理を行うことにより、観
    察物体面上の位相量Φ(x,y)を検出する演算手段を
    備えていることを特徴とする検出装置。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・D
    (x,y)}/{2sinθ・S(x,y)} ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cos
    θ)・D(x,y)}/{2sinθ・S(x,
    y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
    る光の波長をλとするとき、観察物体を透過観察する場
    合はk=λ/2π、観察物体を反射観察する場合はk=
    λ/4πである。
  6. 【請求項6】 光源と、該光源からの光を2つの偏光成
    分に分離するための部材を備えた前記光源からの光を観
    察物体に導くための照明光学系と、前記照明光学系内で
    分離された2つの偏光成分を再構成するための部材を備
    えた観察物体の像を形成するための結像光学系とを有す
    る微分干渉顕微鏡と、前記2つの偏光成分のリターデー
    ション量を変化させる手段と、前記リターデーション量
    を検出する手段と、観察物体の像を撮像する手段とを備
    え、前記リターデーション量を変化させる手段によって
    形成されたリターデーション量が等しく符号の異なる観
    察物体の2つの微分干渉像を前記撮像手段で撮像する検
    出装置に用いられる方法であって、 該2つの微分干渉像の画像において夫々対応する画素毎
    に差演算および和演算を行って差画像情報D(x,y)
    と和画像情報S(x,y)を取得し、前記リターデーシ
    ョン量を検出する手段によって検出した偏光成分のリタ
    ーデーション量をθ、前記各画像情報に対応する観察物
    体面上の位相量をΦ(x,y)とするとき、以下の式の
    何れかを用いて、前記2つの偏光成分の分離方向rに対
    応する観察物体面上の位相量の微分値∂Φ(x,y)/
    ∂rを検出し、r方向の積分処理を行うことにより、観
    察物体面上の位相量Φ(x,y)を検出する方法。 ∂Φ(x,y)/∂r=k・{(1−cosθ)・D
    (x,y)}/{2sinθ・S(x,y)} ∂Φ(x,y)/∂r=k・tan-1〔{(1−cos
    θ)・D(x,y)}/{2sinθ・S(x,
    y)}] 但し、前記kに関し、前記検出装置の光源から射出され
    る光の波長をλとするとき、観察物体を透過観察する場
    合はk=λ/2π、観察物体を反射観察する場合はk=
    λ/4πである。
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