JP2022074621A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査のスループットを向上させることができる検査装置及び検査方法を提供する。【解決手段】本発明に係る検査装置1は、振動方向が第1方向の第1直線偏光を含む照明光L1において、第1直線偏光を、相互に直交する第2直線偏光と、第3直線偏光とに分離する偏光分離素子25と、分離された照明光L2を、試料SMPに対して集光するとともに、試料SMPで反射した反射光R1を集光する対物レンズ15と、反射光R1を、反射光R2と、反射光R3とに分離する光学分離部材HM2と、各偏光成分を含む反射光R4を分離する偏光分離部材22と、反射光R3を、反射光R5と、反射光R6とに分離する偏光分離部材23と、反射光R4を受光する受光素子31と、反射光R5を受光する受光素子32と、反射光R6を受光する受光素子33と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、検査装置及び検査方法に関する。
SiCやGaNに代表される化合物半導体、及び、LiNbOやLiTaO等の圧電結晶ウェハーは、貼り合わせ構造及び多層膜構造として製造する工程がある。このような構造のウェハー検査には、傷を含む結晶欠陥、異物・ボイド、膜厚ムラ等を非破壊で高速に検査・評価する技術が必要である。
一般的な非破壊法として、ナノオーダーの深さの傷検査法には、微分干渉法があり、異物・ボイドの検査には、明視野観察法があり、膜厚ムラ検査法には、光学式膜厚測定法(白色干渉法、反射分光法、偏光解析法など)がある。しかし、膜付き貼り合わせウェハー検査のような場合では、それぞれの手法により適用できる検査条件が異なるため、検査光学系の切り替えが必要である。よって、結晶欠陥、異物・ボイド、膜厚ムラ等の同時検査・測定を高速に実施するのは困難である。
図1は、貼り合わせウェハーの着目欠陥を例示した図である。図2は、貼り合わせウェハーの着目欠陥の検査方法と条件例を例示した図である。
図1及び図2に示すように、傷(Scratch)、ピット(Pit)、バンプ(Bump)等の結晶欠陥やパーティクル(Patticle)検査するためには、白色光(広帯域光)による微分干渉法を用いてもよい。これにより、膜や貼り合わせ層内で発生する内部干渉のコントラストを抑制することができ、傷やピット等の結晶欠陥を検査することができる。
ボイドを検査するためには、白色光の明視野観察法を用いてもよい。受光素子において、白色光に含まれた全波長の受光信号が合算されれば、単色光(狭帯域光)で発生するボイド周辺の内部干渉のコントラストを抑制することができ、白色光の明視野コントラストによりボイドを検査することができる。
ウェハーの膜厚ムラを検査するためには、単色光による明視野観察法を用いてもよい。これにより、膜内部の干渉で発生するコントラストによって、膜厚ムラを検査することができる。
図3は、ヘテロエピウェハーの着目欠陥を例示した図である。図4は、ヘテロエピウェハーの着目欠陥の検査方法と条件例を例示した図である。
図3及び図4に示すように、ヘテロエピウェハーの場合には、貼り合わせウェハーの場合と同様に、検査対象により、検査方法と条件例が異なる。六角形のバンプ、クラック、スリップを検査するためには、白色光(広帯域光)による微分干渉法を用いてもよい。パーティクル、V字状のVピットを検査するためには、白色光の明視野観察法を用いてもよい。特に、基板がサファイア等の透明体の場合は裏面反射を除去する必要もある。
以上のように、検査波長帯域や異なる光学原理を切り替えて組み合わせなければ多種の欠陥を検することができない。
これまでのウェハー等の試料の検査方法として、例えば、(1)反射分光による方法、(2)微分干渉観察による方法、(3)白色干渉縞走査による方法、(4)明視野観察による方法、(5)共焦点顕微鏡による方法があげられる。
特開2001-021810号公報 特開2005-173580号公報 特開2011-118427号公報 特開2013-068738号公報 特開2014-235408号公報 特開2016-048400号公報 特開2013-217703号公報
上記の各方法にはそれぞれ問題点がある。
(1)反射分光による方法
反射分光による方法は、白色光で照明した試料の反射光を分光することで分光スペクトルを測定する。分光スペクトルから反射率の極大と極小に対応する波長を求めて膜厚解析するのがピークバレー法(PV法)である。PV法は、可視光を使う場合には、波長程度(約0.5μm)以下の膜厚では、極大・極小のスペクトルパターンが得られないため、適用できない。また、分光スペクトルは、光の波長と膜厚、膜と基板の屈折率(n)と滅衰係数(k)で決定される条件により、絶対反射率の波長依存性という形で理論的に計算することができる。そこで、計測データに対して、理論反射率をパラメータフィッティングすることにより膜厚を決定するのがカーブフィット法である。一般には、数nmから数μmまで解析適応できるが、膜厚に対して、十分な測定波長のサンプリング数が必要である。
一般的な分光計では、膜厚の空間分布を高分解に測定することはできず、光が照明するエリアの平均的値となる。照明エリア内で膜厚分布(変化)が存在する場合は、反射率が平均化されてしまうため、正確な絶対反射率が得られない。さらに、一般的には、絶対反射率あるいは膜厚の分布を画像化するには、多数点の測定が必要であり、高速検査には適用できない。
(2)微分干渉観察による方法
微分干渉観察による方法は、微分干渉観察(DIC)により、表面のナノオーダーのピットやスクラッチにコントラストをつけることができる。この手法では、検光子と偏光子の他に、ノマルスキープリズムを使用する。ノマルスキープリズムは、表面を観察する光を“正常光”と“異常光”(便宜上ここではこのように表現する)とにシア量だけ試料面方向に分離した2つの光(偏光方向が互いに垂直)に分割する。このため、これらを検光子で干渉させることでシア量だけ離れた二点間の位相差に対応したコントラストをつけることができる。これにより欠陥を検出することができる。
試料が膜構造の場合や偏光特性を持つ場合は、これらにより生じるコントラストが微分干渉のコントラストを複雑化する。このため、欠陥検査を正しくできない場合がある。また、試料自体の反射率の違いや材料境界があると、凹凸による位相差コントラストとの区別が難しくなる。観察できるのは干渉コントラストや干渉色であるため、試料本来の色や明るさを判別する場合は、検光子と偏光子を光路から除去する必要がある。ただし、この明視野像は、“正常光”と“異常光”の2重像になるため、検査には使えない。通常の明視野観察をするためには、ノマルスキープリズムも光路から外す必要がある。従って、他の観察手法との同時実施は困難である。
(3)白色干渉縞走査による方法
白色干渉縞走査による方法は、試料あるいは対物レンズをZスキャンすることにより、白色光の干渉縞の最大強度位置を計算することで高さを求めることができる。膜厚を測定するためには、下地基板と膜表面からの干渉強度信号をそれぞれ分離して測定することが必要である。しかし、膜厚が1μm以下の場合、それらの強度信号を分離することが難しくなる。さらに、反射率の高い基板上に、反射率の低い透明膜が存在する場合には、透明膜からの干渉強度を精密に測定することはできず、膜厚測定は、いっそう困難なものとなる。多層膜などの対応は難しい。
光干渉法では観察されるのは干渉色や干渉コントラストになるため、試料本来の色や明るさを明視野観察のように判定できない。また、単色(狭帯域光)では白色干渉法は実現できない。
(4)明視野観察による方法
明視野観察による方法は、一般的な反射型の光学顕微鏡で実現できるものであり、試料本来の色や相対的な反射強度を簡単に検査できる。しかし、高さ方向には分解能が極めて乏しいため、凹凸形状を判定することはできない。膜構造を観察する場合には、膜厚と波長の組み合わせで観察されるコントラストが異なる。このため、最適な単色を選択することで膜厚ムラに対応する最適なコントラスト変化が得られる。白色で観察する場合には、膜構造により波長別のコントラストが重なるので複雑な色変化パターンとなる。このため、簡単にコントラストを膜厚ムラと対応させることはできない。
(5)共焦点顕微鏡による方法
共焦点顕微鏡による高さ測定や膜厚測定は、対物レンズと試料間の距離をZスキャンにより変え、合焦点位置を検出することによる方法である。膜厚数μm以下の場合は、下地基板と膜表面の反射信号を分離することはできないため、膜厚測定できない。信号の分離限界は、対物レンズの開口数に大きく依存するため、膜厚測定限界は、高倍では数μm、低倍率広視野では数十μmと著しく悪くなる。従って、ナノオーダーの凹凸を検査することはできない。膜厚が数十μmの場合には、基板と膜面の反射光が分離してしまうので、膜内干渉が発生にしにくくなる。一方で、透明基板を使う場合には、基板裏面の反射を検査信号と分離することができる。
このように、上記の各方法にはそれぞれ問題点がある。
また、先行技術文献において、特許文献1の装置は、微分干渉顕微鏡を使い、複数の波長から位相差および位相勾配を算出することはできるが、同時に明視野観察ができない。また、膜付き貼り合わせウェハー等で発生する膜内干渉の問題が回避できない。
また、例えば、特許文献2-6において、レーザー顕微鏡と微分干渉顕微鏡は、共焦点のレーザー観察と微分干渉、白色の非共焦点観察と微分干渉を光学部品の脱挿入で切り替えることはできるが、同時観察はできない。ノマルスキープリズムを装着したまま明視野観察はできない。
さらに、例えば、特許文献7において、微分干渉顕微鏡で大きな異物とナノオーダーの結晶欠陥のコントラストを判別するには、微分干渉観察を明視野あるいは暗視野を切り替える必要がある。この場合には、検査のスループットが下がってしまう問題がある。そこで、微分干渉コントラストを互いに直交する2つ(位相が反転)を同時に検出することで、2つの微分干渉コントラスト像(DIC+とDIC-)が得られる。これらを加算することで干渉項をキャンセルした明視野像を得ることができる。しかし、微分干渉法では、ノマルスキープリズムによってシア量だけ測定面方向に光が分離しているため、シア量と検査対象のサイズの関係により、像が2重になったり、平均化されてしまったりいった問題がある。
このように、結晶欠陥、異物・ボイド、膜厚ムラを検査する場合には、それぞれ専用の検査装置で検査しなければならない。複数台の装置を用意するコスト、試料となる接合ウェハーのセッティングの手間等の負担がかかるので、結晶欠陥、異物・ボイド、膜厚ムラ等のうちの少なくともいずれかを同時に検査することができ、検査のスループットを向上させることができる検査装置及び検査方法が望まれている。
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたものであり、検査のスループットを向上させることができる検査装置及び検査方法を提供することである。
本実施形態の一態様に係る検査装置は、振動方向が第1方向の第1直線偏光を含む照明光において、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の第2直線偏光と、第3方向の第3直線偏光とに分離する偏光分離素子と、分離された前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む前記照明光を、試料に対して集光するとともに、前記照明光が前記試料で反射した第1反射光を集光する対物レンズと、前記第1反射光を、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第2反射光と、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第3反射光とに分離する光学分離部材と、前記第2反射光に含まれた前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光において、前記振動方向が前記第1方向に直交する第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を分離する第1偏光分離部材と、前記第3反射光を、前記第2直線偏光を含む第5反射光と、前記第3直線偏光を含む第6反射光とに分離する第2偏光分離部材と、前記第4反射光を受光する第1受光素子と、前記第5反射光を受光する第2受光素子と、前記第6反射光を受光する第3受光素子と、を備える。このような構成により、検査のスループットを向上させることができる。
上記の検査装置では、前記偏光分離素子は、ノマルスキープリズムを含み、前記偏光分離素子は、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する前記第2方向の正常光と、前記第3方向の異常光とに分離し、前記光学分離部材は、ハーフミラーを含み、前記光学分離部材は、前記第1反射光を、前記正常光及び前記異常光を含む前記第2反射光と、前記正常光及び前記異常光を含む前記第3反射光とに分離し、前記第2偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含み、前記第2偏光分離部材は、前記第3反射光を、前記異常光を含む前記第5反射光と、前記正常光を含む前記第6反射光と、に分離してもよい。
上記の検査装置では、前記第1偏光分離部材は、偏光板を含み、前記第1偏光分離部材は、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む前記第4反射光を分離してもよい。
上記の検査装置では、前記第2偏光分離部材と、前記第3受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、前記第3受光素子は、前記第6反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第7反射光を受光してもよい。
上記の検査装置では、前記第2偏光分離部材と、前記第2受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、前記第2受光素子は、前記第5反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第8反射光を受光してもよい。
上記の検査装置では、前記光学分離部材と、前記第2偏光分離部材との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、前記第2偏光分離部材は、前記第3反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第8反射光を、前記第5反射光と、前記第6反射光とに分離してもよい。
上記の検査装置では、第4受光素子をさらに備え、前記第1偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含み、前記第1偏光分離部材は、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む前記第4反射光と、前記第1方向の各偏光成分を含む第9反射光とに分離し、前記第4受光素子は、前記第9反射光を受光してもよい。
上記の検査装置では、前記照明光が前記偏光分離素子に入射するまでの光路上に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、前記偏光分離素子は、前記バンドパスフィルタを透過した前記照明光を分離してもよい。
上記の検査装置では、前記照明光は、所定の波長の範囲に渡って連続した波長の光を含む白色光でもよい。
上記の検査装置では、前記照明光は、所定の中心波長をピークとする単色光でもよい。
本実施形態の一態様に係る検査方法は、振動方向が第1方向の第1直線偏光を含む照明光において、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の第2直線偏光と、第3方向の第3直線偏光とに偏光分離素子によって分離させるステップと、分離された前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む前記照明光を対物レンズによって試料に対して集光させるとともに、前記照明光が前記試料で反射した第1反射光を前記対物レンズによって集光させるステップと、前記第1反射光を、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第2反射光と、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第3反射光とに光学分離部材によって分離させるステップと、前記第2反射光に含まれた前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光において、前記振動方向が前記第1方向に直交する第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を第1偏光分離部材によって分離させるステップと、前記第3反射光を、前記第2直線偏光を含む第5反射光と、前記第3直線偏光を含む第6反射光とに第2偏光分離部材によって分離させるステップと、前記第4反射光を第1受光素子によって受光させ、前記第5反射光を第2受光素子によって受光させ、前記第6反射光を第3受光素子によって受光させるステップと、を備える。このような構成により、検査のスループットを向上させることができる。
上記の検査方法では、前記偏光分離素子は、ノマルスキープリズムを含むようにし、前記偏光分離素子によって、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の正常光と、第3方向の異常光とに分離させ、前記光学分離部材は、ハーフミラーを含むようにし、前記光学分離部材によって、前記第1反射光を、前記正常光及び前記異常光を含む第2反射光と、前記正常光及び前記異常光を含む第3反射光と、に分離させ、前記第2偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含むようにし、前記第2偏光分離部材によって、前記第3反射光を、前記異常光を含む第5反射光と、前記正常光を含む第6反射光と、に分離させてもよい。
上記の検査方法では、前記第1偏光分離部材は、偏光板を含むようにし、前記第1偏光分離部材によって、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を分離させてもよい。
上記の検査方法では、前記受光させるステップにおいて、前記第3受光素子に、前記第2偏光分離部材と前記第3受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第7反射光を受光させてもよい。
上記の検査方法では、前記受光させるステップにおいて、前記第2受光素子に、前記第2偏光分離部材と前記第2受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第8反射光を受光させてもよい。
上記の検査方法では、前記第2偏光分離部材によって分離させるステップにおいて、前記第2偏光分離部材に、前記第3反射光が前記光学分離部材と前記第2偏光分離部材との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第8反射光を、前記第5反射光と、前記第6反射光とに分離させてもよい。
上記の検査方法では、前記第1偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含むようにし、前記第1偏光分離部材によって、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む第4反射光と、前記第1方向の各偏光成分を含む第9反射光と、に分離させ、前記受光させるステップにおいて、第4受光素子に、前記第9反射光を受光させてもよい。
上記の検査方法では、前記偏光分離素子によって分離させるステップにおいて、前記照明光が前記偏光分離素子に入射する前までの光路上に配置されたバンドパスフィルタを透過した前記照明光を分離させてもよい。
上記の検査方法では、前記照明光は、所定の波長の範囲に渡って連続した波長の光を含む白色光でもよい。
上記の検査方法では、前記照明光は、所定の中心波長をピークとする単色光でもよい。
本発明によれば、検査のスループットを向上させることができる検査装置及び検査方法を提供することができる。
貼り合わせウェハーの着目欠陥を例示した図である。 貼り合わせウェハーの着目欠陥の検査方法と条件例を例示した図である。 ヘテロエピウェハーの着目欠陥を例示した図である。 ヘテロエピウェハーの着目欠陥の検査方法と条件例を例示した図である。 実施形態に係る検査装置を例示した構成図である。 実施形態に係る検査装置において、照明光及び反射光の光軸をZ軸方向とした場合の偏光の振動方向を例示した図である。 実施形態に係る検査方法を例示したフローチャート図である。 実施形態1に係る検査装置を例示した構成図である。 実施形態2に係る検査装置を例示した構成図である。 実施形態3に係る検査装置を例示した構成図である。 実施形態3に係る検査装置において、照明光及び反射光の光軸をZ軸方向とした場合の偏光の振動方向を例示した図である。 実施形態4に係る検査装置を例示した構成図である。
以下、本実施形態の具体的構成について図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施の形態を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施の形態に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものは実質的に同様の内容を示している。
(実施形態の概要)
まず、実施形態の概要を説明する。図5は、実施形態に係る検査装置を例示した構成図である。図5に示すように、検査装置100は、光源10、レンズ11~14、対物レンズ15、スリット16、偏光分離部材21~23、光学分離部材HM1及びHM2、ミラーGM、偏光分離素子25、受光素子31~33を備えている。
光源10は、照明光L1を生成する。照明光L1は、例えば、所定の波長の範囲に渡って連続した波長の広帯域光を含む。照明光L1は、例えば、白色光である。この場合には、光源10は、白色光源である。なお、後述するように、光源10は、所定の中心波長をピークとする狭帯域光を含んでもよい。狭帯域光は、例えば、単色光である。
光源10により生成された照明光L1は、レンズ11に入射する。レンズ11は、光源10から出射された照明光L1を集光する。レンズ11によって集光された照明光L1は、スリット板に形成されたスリット16を通過する。例えば、照明光L1は、スリット16で焦点を結ぶ。スリット16を通過した照明光L1は、偏光分離部材21に入射する。偏光分離部材21は、入射した照明光L1が直線偏光を含むように変換する。偏光分離部材21は、例えば、偏光板である。なお、偏光分離部材21は、偏光ビームスプリッタでもよい。
図6は、実施形態に係る検査装置100において、照明光及び反射光の光軸をZ軸方向とした場合の偏光の振動方向を例示した図である。図6に示すように、照明光L1の光軸をZ軸方向とした場合に、XY平面は、光軸に直交する。すなわち、X軸方向及びY軸方向は、光軸に直交する。ここで、偏光分離部材21を透過した直偏偏光の振動方向をX軸方向とする。そうすると、偏光分離部材21は、照明光L1を、振動方向がX軸方向の直線偏光を含むように変換する。
振動方向がX軸方向の直線偏光を含む照明光L1は、光学分離部材HM1に入射する。光学分離部材HM1は、偏光特性を有さず、入射した照明光L1の一部を透過させ、一部を反射させることにより、照明光L1を分離する。光学分離部材HM1は、例えば、ハーフミラーである。光学分離部材HM1で分離した照明光L1は、レンズ12で集光される。例えば、照明光L1は、レンズ12で平行光に変換される。レンズ12で集光された照明光L1は、ミラーGMで反射する。ミラーGMは、例えば、ガルバのミラーである。ミラーGMで反射した照明光L1は、レンズ13及びレンズ14を介して、偏光分離素子25に入射する。例えば、照明光L1は、レンズ14で平行光に変換されて、偏光分離素子25に入射する。
偏光分離素子25は、例えば、ノマルスキープリズムを含む。偏光分離素子25は、照明光L1に含まれた直線偏光を、振動方向が相互に直交する2つの直線偏光に分離する。分離された2つの直線偏光を、正常光及び異常光と呼ぶ。よって、偏光分離素子25を透過した照明光L2は、正常光及び異常光を含む。なお、偏光分離素子25は、ノマルスキープリズム以外のプリズムを含んでもよい。
図6に示すように、正常光は、XY平面において、X軸に対して+45[deg]の方向に振動する直線偏光である。異常光は、XY平面において、X軸に対して-45[deg]の方向に振動する直線偏光である。このような偏光配置となるように、偏光分離素子25の配置を設定する。よって、偏光分離素子25は、振動方向がX軸方向の直線偏光を含む照明光L1において、X軸方向の直線偏光を、振動方向が相互に直交する+45[deg]方向の直線偏光と、-45[deg]方向の直線偏光と、に分離する。正常光と異常光とは、-45[deg]方向にシア量Sだけ光軸に垂直にズレが発生する。正常光と異常光は、シア量Sだけ離れた部分の凹凸により相対的な位相差が発生する。なお、ノマルスキープリズム等の偏光分離素子25の調整でオフセット位相差は任意に設定することができる。偏光分離素子25を透過した照明光L2は、対物レンズ15に入射する。
対物レンズ15は、分離された+45[deg]方向の直線偏光と、-45[deg]方向の直線偏光とを含む照明光L2を試料SMPに対して集光する。これにより、照明光L2は、試料SMPを照明する。試料SMPは、例えば、貼り合わせウェハー、ヘテロエピウェハー等であるが、それらに限らない。照明光L2は、試料SMPにおいて焦点を結ぶ。試料SMPを照明した照明光L2は、試料SMPで反射する。対物レンズ15は、照明光L2が試料SMPで反射した反射光R1を集光する。反射光R1は、対物レンズ15を介して偏光分離素子25を透過する。偏光分離素子25を透過した反射光R1は、互いに振動方向が垂直で位相差のある2つの直線偏光を含むと考えることできる。このときの正常光と異常光の振幅をそれぞれEoとEeとする。位相もそれぞれδoとδeとする。光軸Z方向に進む波数Kの波は、以下のように書ける。ここで、K=2π/λであり、λは、中心波長である。時間項は省略する。
Figure 2022074621000002
Figure 2022074621000003
偏光分離素子25を透過した反射光R1は、レンズ14及び13を介して、ミラーGMで反射する。そして、反射光R1は、レンズ12を介して、光学分離部材HM1を透過し、光学分離部材HM2に入射する。光学分離部材HM2は、例えば、ハーフミラーを含む。光学分離部材HM2は、光学分離部材HM1と同様に、偏光特性を有さず、入射した反射光R1の一部を透過させ、一部を反射させることにより、反射光R1を分離する。したがって、光学分離部材HM2は、反射光R1を、正常光及び異常光を含む反射光R2と、正常光及び異常光を含む反射光R3と、に分離する。
光学分離部材HM2で分離された反射光R2は、偏光分離部材22に入射する。偏光分離部材22は、例えば、偏光板を含む。なお、偏光分離部材22は、偏光ビームスプリッタでもよい。偏光分離部材22は、反射光R2に含まれた正常光及び異常光のY軸方向の偏光成分を受光素子31に導く。すなわち、偏光分離部材22は、反射光R2に含まれた正常光及び異常光において、振動方向がX軸方向に直交するY軸方向の各偏光成分を含む反射光R4を分離させる。偏光分離部材22が偏光板の場合には、偏光分離部材22は、正常光及び異常光における振動方向がY軸方向の偏光成分を透過させる。偏光分離部材22で分離された反射光R4は、受光素子31に入射する。受光素子31は、反射光R4を受光する。光学分離部材HM2がハーフミラーの場合には、反射光R2は、反射光R1の強度の1/2となる。また、偏光分離部材22が角度45[deg]の偏光成分を透過させる偏光板の場合には、反射光R4の振幅は、cos45[deg]=1/√2になる。したがって、受光素子31は、下記に示す微分干渉強度Idic+を検出する。
Figure 2022074621000004
一方、偏光特性のない光学分離部材HM2によって分離された反射光R3も、(1)式及び(2)式の正常光及び異常光を含む。光学分離部材HM2によって分離された反射光R3は、偏光分離部材23に入射する。偏光分離部材23は、例えば、偏光ビームスプリッタを含む。
図6に示すように、偏光分離部材23は、透過させる振動方向及び反射させる振動方向を、正常光の振動方向(+45[deg]方向)及び異常光の振動方向(-45[deg]方向)に合うように設置されている。よって、偏光分離部材23は、反射光R3を、正常光を含む反射光R6と、異常光を含む反射光R5と、に分離する。これにより、偏光分離部材23は、正常光及び異常光を、p偏光及びs偏光として分離することができる。
反射光R5は、受光素子32に入射する。受光素子32は、反射光R5を受光する。反射光R6は、受光素子33に入射する。受光素子33は、反射光R6を受光する。これにより、受光素子32及び受光素子33は、それぞれ、s偏光を含む反射光及びp偏光を含む反射光を検出する。受光素子32及び受光素子33の検出強度は、下記の(4)式及び(5)式となる。
Figure 2022074621000005
Figure 2022074621000006
本実施形態の検査装置100において、受光素子31は、白色光を用いた微分干渉法による検査結果を検出している。よって、受光素子31は、例えば、結晶欠陥を検出することができる。受光素子31は、例えば、試料SMPが貼り合わせウェハーの場合には、傷(Scratch)、ピット(Pit)、バンプ(Bump)、パーティクル(Patticle)等の結晶欠陥を検査することができる。また、試料SMPがヘテロエピウェハーの場合には、六角形のバンプ、クラック、スリップを検査することができる。
受光素子32は、白色光を用いた明視野観察法による検査結果を検出している。よって、受光素子32は、受光素子31と異なる欠陥を検出することができる。例えば、受光素子32は、試料SMPが貼り合わせウェハーの場合には、ボイドを検出することができる。また、例えば、受光素子32は、試料SMPがヘテロエピウェハーの場合には、パーティクル、V字状のVピットを検出することができる。
次に、本実施形態の検査方法を説明する。図7は、実施形態に係る検査方法を例示したフローチャート図である。
図7のステップS11に示すように、照明光L1の直線偏光を、振動方向が相互に直交する2つの直線偏光に分離させる。具体的には、例えば、振動方向がX軸方向の直線偏光を含む照明光L1において、X軸方向の直線偏光を、振動方向が相互に直交する+45[deg]方向の直線偏光と、-45[deg]方向の直線偏光とに偏光分離素子25によって分離させる。例えば、偏光分離素子25は、ノマルスキープリズムを含むようにし、偏光分離素子によって、X軸方向の直線偏光を、+45[deg]方向の正常光と、-45[deg]方向の異常光とに分離させてもよい。
次に、ステップS12に示すように、分離された2つの直線偏光を含む照明光L2を試料SMPに対して集光させ、照明光L2が試料SMPで反射した反射光R1を集光させる。具体的には、分離された+45[deg]方向及び-45[deg]方向の直線偏光を含む照明光L2を対物レンズ15によって試料SMPに対して集光させるとともに、照明光L2が試料SMPで反射した反射光R1を対物レンズ15に集光させる。
次に、ステップS13に示すように、反射光R1を偏光特性なしで分離する。具体的には、反射光R1を、正常光及び異常光を含む反射光R2と、正常光及び異常光を含む反射光R3とに光学分離部材HM2によって分離させる。例えば、光学分離部材は、ハーフミラーを含むようにしてもよい。
次に、ステップS14に示すように、2つの直線偏光におけるY軸方向の各偏光成分を分離する。具体的には、反射光R2に含まれた正常光及び異常光において、Y軸方向の各偏光成分を含む反射光R4を偏光分離部材22によって分離させる。偏光分離部材22は、偏光板を含むようにしてもよい。
次に、ステップS15に示すように、正常光を含む反射光R6と、異常光を含む反射光R5とに分離させる。具体的には、偏光分離部材23は、偏光ビームスプリッタを含むようにし、反射光R3を、正常光を含む反射光R6と、異常光を含む反射光R5とに偏光分離部材23によって分離させる。
次に、ステップS16に示すように、各反射光R4~R6を各受光素子31~33で受光する。具体的には、反射光R4を受光素子31よって受光させ、反射光R5を受光素子32によって受光させ、反射光R6を受光素子33によって受光させる。このようにして、検査することができる。
本実施形態では、微分干渉法を使用可能な状態で、偏光分離素子25及び偏光分離部材22及び23の脱着を必要とせず、微分干渉観察と明視野観察を1回の検査で同時に実施できることができる。よって、試料SMPを検査するスループットを大幅に向上させることができる。
(実施形態1)
次に、実施形態1に係る検査装置を説明する。本実施形態の検査装置は、例えば、白色光源を用いた共焦点光学系により、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、異物・ボイドの他、膜厚ムラを同時に検査する。図8は、実施形態1に係る検査装置を例示した構成図である。図8に示すように、検査装置1は、検査装置100と同様に、光源10、レンズ11~14、対物レンズ15、スリット16、偏光分離部材21~23、光学分離部材HM1及びHM2、ミラーGM、偏光分離素子25、受光素子31~33を備えている。
本実施形態において、例えば、偏光分離素子25は、ノマルスキープリズムを含む。ノマルスキープリズムは、X軸方向の直線偏光を、振動方向が相互に直交する+45[deg]方向の正常光と、-45[deg]方向の異常光と、に分離する。光学分離部材HM2は、ハーフミラーを含む。ハーフミラーは、反射光R1を、正常光及び異常光を含む反射光R2と、正常光及び異常光を含む反射光R3と、に分離する。
偏光分離部材22は、偏光板を含む。偏光板は、反射光R2に含まれた正常光及び異常光において、Y軸方向の各偏光成分を含む反射光R4を分離させる。受光素子31は、反射光R4における微分干渉強度Idic+を検出する。
偏光分離部材23は、偏光ビームスプリッタを含む。偏光ビームスプリッタは、反射光R3を、正常光を含む反射光R6と、異常光を含む反射光R5と、に分離する。受光素子32は、s偏光として異常光を含む反射光R5を受光する。
検査装置1は、さらに、バンドパスフィルタBPFを備えている。バンドパスフィルタBPFは、偏光分離部材23と、受光素子33との間に配置されている。偏光分離部材23で分離されたp偏光として正常光を含む反射光R6は、バンドパスフィルタBPFに入射する。バンドパスフィルタBPFに入射した反射光R6は、所定の波長の範囲に制限された狭帯域の波長を有する単色光を透過させる。バンドパスフィルタBPFを透過した反射光R7は、例えば、所定の中心波長をピークとする単色光である。反射光R7は、例えば、546[nm]の単色光を含む。受光素子33は、反射光R6がバンドパスフィルタBPFを透過した反射光R7を受光する。よって、受光素子33は、単色光を含む反射光R7を検出することにより、膜厚ムラを検出することができる。これにより、本実施形態の検査装置1は、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、異物・ボイドの他、膜厚ムラを1回の撮像で同時に検査することができる。
本実施形態の検査方法は、図7のステップS16における反射光R6を受光素子33に受光させる際に、偏光分離部材23と受光素子33との間に配置されたバンドパスフィルタBPFを透過した反射光R7を受光させる。これ以外の構成及び動作は、実施形態の概要の記載に含まれている。
このように、本実施形態では、微分干渉光学系の設定において、明視野観察と白色または単色観察を光学系の切り替えなしに同時に実施できる。つまり、1回の撮像で複数の情報を得ることが可能である。よって、検査時間を大幅に短縮することができ、検査のスループットを大幅に向上させることができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2に係る検査装置を説明する。本実施形態の検査装置は、白色光源を用いた共焦点光学系により、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、膜厚ムラ、偏光度を同時に検査する。図9は、実施形態2に係る検査装置を例示した構成図である。図9に示すように、検査装置2は、検査装置1と同様に、光源10、レンズ11~14、対物レンズ15、スリット16、偏光分離部材21~23、光学分離部材HM1及びHM2、ミラーGM、偏光分離素子25、受光素子31~33、バンドパスフィルタBPFを備えている。
前述の検査装置1においては、バンドパスフィルタBPFは、偏光分離部材23と、受光素子33との間に配置されているが、本実施形態の検査装置2においては、バンドパスフィルタBPFは、光学分離部材HM2と、偏光分離部材23と、の間に配置されている。よって、光学分離部材HM2で分割された反射光R3は、バンドパスフィルタBPFにより単色光を含む反射光R8に変換される。偏光分離部材23は、反射光R3がバンドパスフィルタBPFを透過した反射光R8を、反射光R5と、反射光R6とに分離する。すなわち、単色光に変換された反射光R8は、偏光分離部材23によって、p偏光として正常光を含む反射光R6と、s偏光として異常光を含む反射光R5とに分離される。
なお、バンドパスフィルタBPFは、光学分離部材HM2と、偏光分離部材23との間に配置される代わりに、偏光分離部材23と受光素子32との間、及び、偏光分離部材23と受光素子33との間に配置されてもよい。よって、受光素子32は、反射光R5がバンドパスフィルタBPFを透過した反射光を受光し、受光素子33は、反射光R6がバンドパスフィルタBPFを透過した反射光R7を受光してもよい。この場合には、それぞれ透過させる波長の異なるバンドパスフィルタBPFを用いてもよい。これにより、2波長の膜厚ムラにも応用することができる。
本実施形態では、広帯域光の明視野観察は困難であるため、ボイド周囲に発生する膜内干渉を抑制することは困難である。(ただし、膜厚ムラの検査が不要であれば、バンドパスフィルタBPFを使わずにボイド検査を選択することがはできる。)本実施形態では、ボイドの検査の代わりに、膜の偏光特性に関する情報を取得することができる。例えば、ここでは、膜の偏光特性に関する情報を、偏光度(α)と定義し、(6)式のように計算することができ、可視化することができる。本実施形態において、前述の(4)式のIsと(5)式のIpは、同じ波長の強度である。
Figure 2022074621000007
本実施形態の検査装置2は、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、膜厚ムラ、偏光度(あるいは、バンドパスフィルタBPFを外すことにより、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、異物・ボイド、偏光度)を同時に1回の撮像でそれぞれ検査することができる。受光素子32の検出強度Is及び受光素子33の検出強度Ipのシア量のズレ分は、画像上で補正することにより回避することができる。
偏光度は、適当なスケール変換により、例えば、0~255のようにグレースケール画像として表示することができる。よって、光学異方性結晶のドメイン方向の違いと凹凸による微分干渉コントラストの偏光情報を分離することに利用することができる。
本実施形態の検査方法は、図7のステップS15における正常光を含む反射光と、異常光を含む反射光とに分離する際に、偏光分離部材23に、反射光R3が光学分離部材HM2と偏光分離部材23との間に配置されたバンドパスフィルタBPFを透過した反射光R8を、反射光R5と、反射光R6とに分離させる。これ以外の構成及び動作は、実施形態の概要及び実施形態1の記載に含まれている。
(実施形態3)
次に、実施形態3に係る検査装置を説明する。本実施形態の検査装置は、白色光源を用いた共焦点光学系により、膜厚ムラ、偏光度、位相差を同時に検査する。図10は、実施形態3に係る検査装置を例示した構成図である。図10に示すように、検査装置3は、光源10、レンズ11~14、対物レンズ15、スリット16、偏光分離部材21、23及び24、光学分離部材HM1及びHM2、ミラーGM、偏光分離素子25、受光素子31~34、バンドパスフィルタBPFを備えている。このように、本実施形態の検査装置3は、受光素子34をさらに備えている。また、偏光分離部材22の代わりに偏光分離部材24が配置されている。
本実施形態の検査装置3においては、バンドパスフィルタBPFは、照明光L1が偏光分離素子25に入射する前までの光路上に配置されている。例えば、バンドパスフィルタBPFは、光源10と、光学分離部材HM1との間、具体的には、レンズ11とスリット16との間に配置されている。これにより、照明光L1を単色光に変換している。よって、照明光L1は、所定の中心波長をピークとする単色光である。これにより、偏光分離素子25は、バンドパスフィルタBPFを透過した照明光を分離する。なお、バンドパスフィルタBPFを配置する代わりに、光源10を単色光源としてもよい。位相差を広帯域光の中心波長で代用できる場合は、照明光L1のバンドパスフィルタBPFを用いずに、白色光でも構わないが、その場合には、膜ムラの検査は困難となる。
検査装置3においては、偏光分離部材24として、偏光ビームスプリッタが配置されている。図11は、実施形態3に係る検査装置3において、照明光及び反射光の光軸をZ軸方向とした場合の偏光の振動方向を例示した図である。
図11に示すように、検査装置3において、偏光分離部材24における偏光ビームスプリッタの偏光の向きは、Y軸方向とX軸方向に向くように配置する。このように、偏光分離部材24は、偏光ビームスプリッタを含み、偏光ビームスプリッタは、反射光R2に含まれた正常光及び異常光において、Y軸方向の各偏光成分を含む反射光R4と、X軸方向の各偏光成分を含む反射光R9と、に分離する。受光素子31は、Y軸方向の直線偏光を含む反射光R4を受光する。受光素子34は、X軸方向の直線偏光を含む反射光R9を受光する。受光素子31は、微分干渉強度Idic+を検出する。受光素子34は、微分干渉強度Idic-を検出する。微分干渉強度Idic+は、(3)式と同様の(7)式である。微分干渉強度Idic-は、位相が180度ずれた干渉となるため、(8)式となる。
Figure 2022074621000008
Figure 2022074621000009
(7)式と(8)式との差分をとると、(9)式のように位相差を計算することができる。位相差を疑似的な表面凹凸と仮定すると、シア方向の微分係数を(10)式のように書くことができる。よって、これを積分計算することにより、疑似的に欠陥の凹凸を復元することができる。白色光の場合には、λには中心波長を使用する。
Figure 2022074621000010
Figure 2022074621000011
本実施形態の検査装置3は、受光素子31~受光素子34を用いている。バンドパスフィルタBPFを透過させた単色光の照明光、または、単色光の照明光を生成する光源を用いることにより、位相差、膜厚ムラ、偏光度を同時に検査することができる。
本実施形態の検査方法は、図7のステップS11における照明光の直線偏光を、振動方向が相互に直交する2つの直線偏光に分離させる際に、バンドパスフィルタBPFを透過した単色光の照明光を分離させる。また、図7のステップS14における2つの直線偏光におけるY軸方向の各偏光成分を分離させる際に、偏光分離部材24によって、反射光R2に含まれた正常光及び異常光において、Y軸方向の各偏光成分を含む反射光R4と、X軸方向の各偏光成分を含む反射光R9と、に分離させる。そして、受光素子34に、反射光R9を受光させる。これ以外の構成及び動作は、実施形態の概要及び実施形態1~2の記載に含まれている。
(実施形態4)
次に、実施形態4に係る検査装置を説明する。本実施形態の検査装置は、白色光源を用いた共焦点光学系により、ピット・スクラッチ等の結晶欠陥、位相差、異物・ボイド、偏光度を同時に検査する。
図12は、実施形態4に係る検査装置を例示した構成図である。図12に示すように、検査装置4は、前述の実施形態3の検査装置3から、バンドパスフィルタBPFを省いた構成となっている。これ以外の構成及び動作は、実施形態3と同様である。本実施形態の検査装置4は、受光素子31~受光素子34を用いるとともに、白色光の照明光L1を用いることにより、膜厚ムラ、偏光度、位相差を同時に検査することができる。
実施形態の概要及び実施形態1~4において、検査対象として複数の種類を同時に検査するための光学系としては、所望する情報により変更は可能である。例えば、膜内干渉コントラストの抑制には、白色光を用いる。これにより、微分干渉法による明視野観察において、2重像を回避するために“正常光”と“異常光”を分離して独立に受光している。これら2つの明視野像を、単色光と白色光、単色光同士、白色光同士、を予め設定しておくことで、膜ムラ、異物・ボイド検査、偏光度、微分干渉位相差の解析に使うことができる。
また、実施形態の概要及び実施形態1~4において、膜厚ムラ、異物・ボイド、結晶欠陥を同時に測定し、高スループットで検査し評価するという目的のために、以下の点を利用している。
(1)透明基板(サファイア、スピネル、合成石英等)を用いている場合には、共焦点光学系を使うことにより、裏面反射光を除去することができる。よって、正味の表面反射光を正確に測定することができる。共焦点光学と微分干渉光学系は共存可能である。基板の影響が十分無視できる場合は非共焦点光学系を使うこともできる。なお、共焦点光学系は、白色光を用いる方式ならば、スリット16方式以外の方法でもよい。
(2)これまでの分光膜厚計のように反射光を分光する代わりに、照明光を単色光(狭帯域光)として、試料SMPの反射強度を測定する。測定波長は、試料SMPによって最適化できるように選択式にしてもよい。この検査は、明視野(IpまたはIsの一方)で行う。Ip及びIsは、ノマルスキープリズム等の偏光分離素子25によって、2分割された互いに振動方向が垂直な直線偏光と考えることができる。従って、微分干渉で発生する位相差を含まずに、偏光ビームスプリッタPBSでそれぞれ分離し、別々の受光素子で検出することができる。この明視野像のコントラストは、膜厚と相関している(波長、試料SMPの光学定数は固定)ので、膜ムラ検査が可能となる。絶対反射率の基準試料として、シリコンや石英ガラスなどの、反射スペクトルが既知のサンプルを予め測定しておくことで、光学系自身の波長依存性を計算により補正することができる。
(3)異物・ボイド等の欠陥を検査するためには、上記(2)のままでは、ボイドや透明異物の周辺に干渉縞が発生してしまうため、検査の妨げとなる。したがって、明視野のIsを白色光(広帯域光)にする。白色光で発生するいろいろな波長の干渉縞を合算することで、干渉縞コントラストを抑制することができる。また、広帯域光を使うことで可干渉性を小さくすることもできる。同時に、膜内部の干渉コントラストも抑制されるため、異物やボイドの検出と判別を容易にすることができる。
(4)結晶欠陥は、ピットやスクラッチといったナノオーダーの凹凸であり、これらを検査するためには微分干渉光学系が必要である。しかし、膜付き貼り合わせウェハー等では、膜内部干渉コントラストが卓越しているため、結晶欠陥の微弱がコントラストを検出妨げとなっている。そこで、(3)と同様に、白色光(広帯域光)を用いることによって、膜内干渉コントラストを抑制し、安定して結晶欠陥を検査することができる。
(1)~(4)が膜ムラ、異物・ボイド、ピット・スクラッチを同時に測定する場合の光学系の一例であるが、(2)明視野観察(Is及びIp)を同じ波長にする場合(2a)と、異なる単波長にする場合(2b)とで、検査項目を変更することができる。さらに、微分干渉光学系の検光子に偏光ビームスプリッタPBSを用いる場合には、微分干渉のコントラスト(DIC+)と位相が180[deg]反転した微分干渉コントラスト(DIC-)をそれぞれの受光素子31及び34で測定することができる。これらの2つの微分干渉コントラストの差分には位相変化が含まれるので、同じ波長で測定した場合(2a)の結果と合わせて計算することで、位相差成分のみを定量化することができる。
(5)Ip及びIsを同じ波長で検査する場合には、それぞれ互いに偏光方向が垂直であるので、これらの比率(Ip-Is)/(Ip+Is)を用いて、簡便に結晶ドメインの相対的な方位識別を検査することができる。膜ムラと膜の偏光特性(歪)なども同時検査可能となる。微分干渉コントラストには、原理的に偏光性の効果が含まれるので、その程度を確認することができる。
(6)Ip及びIsを異なる2つの別々の波長で検査する場合には、膜ムラ検査の膜厚のダイナミックレンジを広げることができる。或いは、ウェハー上の透過性のない金属電極を識別することができる。
(7)DIC+、DIC-、Ip、Isを全て同じ波長で測定することで、微分干渉の位相差δを定量化することができる。予め、ノマルスキープリズムによって生じる位相差のオフセットを設定しておけば、絶対値として計算できる。
cosδ=((DIC+)-(DIC-))/2√(Ip・Is)
膜厚が十分に均一であれば、位相差δは勾配に対応する。よって、積分することで欠陥の凹凸形状を復元することも可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態による限定は受けない。例えば、バンドパスフィルタBPFを設置する光路内の位置により、同時に検査できる項目は、実施形態1~4以外の組み合わせを可能とすることができる。また、実施形態1~4の各構成を組み合わせたものも、実施形態の技術的思想の範囲に含まれる。
1、2、3、4、100 検査装置
10 光源
11、12、13、14 レンズ
15 対物レンズ
16 スリット
21、22、23、24 偏光分離部材
25 偏光分離素子
31、32、33、34 受光素子
BPF バンドパスフィルタ
GM ミラー
HM1、HM2 光学分離部材
L1、L2 照明光
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9 反射光
SMP 試料

Claims (20)

  1. 振動方向が第1方向の第1直線偏光を含む照明光において、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の第2直線偏光と、第3方向の第3直線偏光とに分離する偏光分離素子と、
    分離された前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む前記照明光を、試料に対して集光するとともに、前記照明光が前記試料で反射した第1反射光を集光する対物レンズと、
    前記第1反射光を、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第2反射光と、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第3反射光とに分離する光学分離部材と、
    前記第2反射光に含まれた前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光において、前記振動方向が前記第1方向に直交する第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を分離する第1偏光分離部材と、
    前記第3反射光を、前記第2直線偏光を含む第5反射光と、前記第3直線偏光を含む第6反射光とに分離する第2偏光分離部材と、
    前記第4反射光を受光する第1受光素子と、
    前記第5反射光を受光する第2受光素子と、
    前記第6反射光を受光する第3受光素子と、
    を備えた検査装置。
  2. 前記偏光分離素子は、ノマルスキープリズムを含み、
    前記偏光分離素子は、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する前記第2方向の正常光と、前記第3方向の異常光とに分離し、
    前記光学分離部材は、ハーフミラーを含み、
    前記光学分離部材は、前記第1反射光を、前記正常光及び前記異常光を含む前記第2反射光と、前記正常光及び前記異常光を含む前記第3反射光とに分離し、
    前記第2偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含み、
    前記第2偏光分離部材は、前記第3反射光を、前記異常光を含む前記第5反射光と、前記正常光を含む前記第6反射光とに分離する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第1偏光分離部材は、偏光板を含み、
    前記第1偏光分離部材は、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む前記第4反射光を分離する、
    請求項2に記載の検査装置。
  4. 前記第2偏光分離部材と、前記第3受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、
    前記第3受光素子は、前記第6反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第7反射光を受光する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の検査装置。
  5. 前記第2偏光分離部材と、前記第2受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、
    前記第2受光素子は、前記第5反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第8反射光を受光する、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記光学分離部材と、前記第2偏光分離部材との間に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、
    前記第2偏光分離部材は、前記第3反射光が前記バンドパスフィルタを透過した第8反射光を、前記第5反射光と、前記第6反射光とに分離する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の検査装置。
  7. 第4受光素子をさらに備え、
    前記第1偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含み、
    前記第1偏光分離部材は、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む前記第4反射光と、前記第1方向の各偏光成分を含む第9反射光とに分離し、
    前記第4受光素子は、前記第9反射光を受光する、
    請求項2に記載の検査装置。
  8. 前記照明光が前記偏光分離素子に入射するまでの光路上に配置されたバンドパスフィルタをさらに備え、
    前記偏光分離素子は、前記バンドパスフィルタを透過した前記照明光を分離する、
    請求項7に記載の検査装置。
  9. 前記照明光は、所定の波長の範囲に渡って連続した波長の光を含む白色光である、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の検査装置。
  10. 前記照明光は、所定の中心波長をピークとする単色光である、
    請求項7に記載の検査装置。
  11. 振動方向が第1方向の第1直線偏光を含む照明光において、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の第2直線偏光と、第3方向の第3直線偏光とに偏光分離素子によって分離させるステップと、
    分離された前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む前記照明光を対物レンズによって試料に対して集光させるとともに、前記照明光が前記試料で反射した第1反射光を前記対物レンズによって集光させるステップと、
    前記第1反射光を、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第2反射光と、前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光を含む第3反射光とに光学分離部材によって分離させるステップと、
    前記第2反射光に含まれた前記第2直線偏光及び前記第3直線偏光において、前記振動方向が前記第1方向に直交する第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を第1偏光分離部材によって分離させるステップと、
    前記第3反射光を、前記第2直線偏光を含む第5反射光と、前記第3直線偏光を含む第6反射光とに第2偏光分離部材によって分離させるステップと、
    前記第4反射光を第1受光素子によって受光させ、前記第5反射光を第2受光素子によって受光させ、前記第6反射光を第3受光素子によって受光させるステップと、
    を備えた検査方法。
  12. 前記偏光分離素子は、ノマルスキープリズムを含むようにし、
    前記偏光分離素子によって、前記第1直線偏光を、前記振動方向が相互に直交する第2方向の正常光と、第3方向の異常光とに分離させ、
    前記光学分離部材は、ハーフミラーを含むようにし、
    前記光学分離部材によって、前記第1反射光を、前記正常光及び前記異常光を含む第2反射光と、前記正常光及び前記異常光を含む第3反射光と、に分離させ、
    前記第2偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含むようにし、
    前記第2偏光分離部材によって、前記第3反射光を、前記異常光を含む第5反射光と、前記正常光を含む第6反射光と、に分離させる、
    請求項11に記載の検査方法。
  13. 前記第1偏光分離部材は、偏光板を含むようにし、
    前記第1偏光分離部材によって、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む第4反射光を分離させる、
    請求項12に記載の検査方法。
  14. 前記受光させるステップにおいて、
    前記第3受光素子に、前記第2偏光分離部材と前記第3受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第7反射光を受光させる、
    請求項11~13のいずれか1項に記載の検査方法。
  15. 前記受光させるステップにおいて、
    前記第2受光素子に、前記第2偏光分離部材と前記第2受光素子との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第8反射光を受光させる、
    請求項14に記載の検査方法。
  16. 前記第2偏光分離部材によって分離させるステップにおいて、
    前記第2偏光分離部材に、前記第3反射光が前記光学分離部材と前記第2偏光分離部材との間に配置されたバンドパスフィルタを透過した第8反射光を、前記第5反射光と、前記第6反射光とに分離させる、
    請求項11~13のいずれか1項に記載の検査方法。
  17. 前記第1偏光分離部材は、偏光ビームスプリッタを含むようにし、
    前記第1偏光分離部材によって、前記第2反射光に含まれた前記正常光及び前記異常光において、前記第4方向の各偏光成分を含む第4反射光と、前記第1方向の各偏光成分を含む第9反射光と、に分離させ、
    前記受光させるステップにおいて、
    第4受光素子に、前記第9反射光を受光させる、
    請求項12に記載の検査方法。
  18. 前記偏光分離素子によって分離させるステップにおいて、
    前記照明光が前記偏光分離素子に入射する前までの光路上に配置されたバンドパスフィルタを透過した前記照明光を分離させる、
    請求項17に記載の検査方法。
  19. 前記照明光は、所定の波長の範囲に渡って連続した波長の光を含む白色光である、
    請求項11~18のいずれか1項に記載の検査方法。
  20. 前記照明光は、所定の中心波長をピークとする単色光である、
    請求項17に記載の検査方法。
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