JP2000098029A - レーダ装置 - Google Patents

レーダ装置

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JP2000098029A
JP2000098029A JP10271284A JP27128498A JP2000098029A JP 2000098029 A JP2000098029 A JP 2000098029A JP 10271284 A JP10271284 A JP 10271284A JP 27128498 A JP27128498 A JP 27128498A JP 2000098029 A JP2000098029 A JP 2000098029A
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pri
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target
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JP10271284A
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English (en)
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Yasuhiro Harasawa
康弘 原澤
Hideaki Kiyosue
英敬 清末
Tatsuya Hirao
達哉 平尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 目標追尾処理を行うレーダ装置において、パ
ルス送信タイミングと目標エコー受信タイミングの重複
によるS/N劣化を回避することを狙って、複数のPR
Iを切り換えても目標が高速に移動しているためにS/
Nが改善されず、追尾不能になる場合があるという課題
があった。 【解決手段】 複数のPRIの切り換えを実行してもS
/Nが確保できない状況において、追尾性能が劣化しな
いようにPRIの切り換えタイミングを制御するPRI
切換制御手段を備えたもので、PRIを切り換えずに特
定の時間保持することにより、S/Wの僅かな改修のみ
でS/Nの劣化を防いで目標追尾性能を確保することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空間にパルス電
波を放射し、目標からのエコーを受信して目標を追尾す
る機能を有するレーダ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来のレーダ装置を示す図であ
り、1は特定方向の空間に送信波を放射し、反射波を受
信する空中線、2は空中線のビームの指向を制御するビ
ーム制御器、3は空中線へ送信機から信号を供給し、受
信信号を受信検波部へ供給するサーキュレータ、4は送
信波を発生する送信機、5は受信信号を増幅、位相検波
した後ディジタルビデオ信号に変換する受信機、6は受
信信号に離散フーリエ変換等を施す周波数分析手段、7
は上記周波数分析手段の処理結果に基づいて目標を検出
する目標検出手段、8は検出した目標の速度成分を算出
する速度検出手段、9は検出した目標までの距離を算出
する測距手段、10は探知した目標を追尾するための処
理を行う追尾手段、11は目標に関する様々な情報を画
面上に表示する表示器である。
【0003】以下に従来のレーダ装置の動作について説
明する。但し、ここで注目する点は、図9に示す構成の
レーダ装置が、目標を検出、探知した後、追尾処理を実
行している場合であるので、簡単のため、図10に基づ
いて上記追尾処理手段10で行われる動作の一部につい
て説明する。
【0004】図10に示すブロック図において、13a
は上記測距手段9から転送される目標情報から、追尾し
ている目標の目標信号対雑音電力比(以下S/Nと記
す)を算出するS/N計算手段、14aは追尾の状態の
品質を定量的に示すためのパラメータを算出する目標追
尾性能評価パラメータ計算手段、15aは上記目標追尾
性能評価パラメータ計算手段の評価結果に基づいてパル
ス繰り返し周期(以下PRIと記す)を切り換えるかど
うかを判定するPRI切換手段、16aはPRI切換手
段の結果から、送信機4及び受信機5に送出するPRI
切換信号を生成するPRI切換信号生成手段である。
【0005】送信受信を切り換えるようなレーダ装置で
は、パルス電波を送信している間は目標エコーを受信で
きないため、パルスを送信している期間にレーダに到来
するような距離に存在する目標エコーは、レーダには検
出できないことになる。航空機搭載用のレーダでは、パ
ルス繰り返し周期が短いレーダモードを採用している場
合が多く、パルスを受信できる時間間隔(送信パルスと
送信パルスとの間隔)が非常に短いこと、PRIが短い
ために目標の距離不確定性を有することから、このよう
な目標エコーが受信できない状況が多発することにな
る。このような問題を回避するため、従来のレーダ装置
では、図11に示すように、複数のPRIを備えてい
る。ここでは説明を簡単にするため、2種類のPRI
(PRI−1、PRI−2)について取り扱うことにす
る。例えば、図11を用いて説明すると、まずPRI−
1でレーダを動作させておき、追尾している目標エコー
が上記理由により受信できない状況に陥ったと判断した
場合に、PRIをPRI−2に切り換えることで目標エ
コーが受信されるタイミングが、パルス送信期間と重複
しないようになり、目標信号のS/Nを確保している。
このPRI切り換えの判定基準としては、上記S/N計
算手段13aで算出されるS/Nや、上記目標追尾性能
評価パラメータ計算手段14aで算出され、S/Nが確
保されている場合は数値が上がり、S/Nが劣化した状
態が継続すると数値が下がるような評価パラメータが用
いられる。
【0006】しかしながら、レーダ対向目標のように、
相対速度が非常に速くなるような目標を追尾している状
態において、PRIの切り換え動作が機能しない場合が
ある。図12に示すように、PRI−1でレーダを動作
させて目標追尾を行っている際、PRI−1のパルス送
信期間と目標エコーの受信期間が重複してPRI切り換
え条件を満たした後、PRI−2に切り換えるのである
が、目標がその間に移動して、PRI−2に切り換えた
時には、目標の受信タイミングがPRI−2のパルス送
信期間と重複してしまい、これを繰り返して遂には追尾
不能になってしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーダ装置は以
上のように構成されているので、パルス送信タイミング
と目標エコー受信タイミングが重複することによる受信
信号のS/N劣化を回避することを目的として、複数の
PRIの切り換えを実行してもS/Nが改善されず、追
尾不能になる場合があるという課題がある。また、切り
換えるPRIの種類を増やせば、上記課題は回避できる
可能性があるが、切り換えロジックの複雑化、H/W規
模の増大等の問題が生じる。
【0008】この発明は上記の課題を解消するためにな
されたもので、PRIの切り換え条件を満たしていて
も、状況に応じてPRIを切り換えるタイミングを調整
することで、H/W規模を増大させることなく追尾目標
のS/Nを確保して、安定した追尾性能を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明のレーダ装置
は、追尾手段において、レーダにより得られた追尾目標
の諸元データを入力して、目標信号対雑音電力比を算出
するS/N計算手段と、上記S/N計算手段から転送さ
れるデータに基づいて追尾状態の品質を表す評価パラメ
ータを計算する目標追尾性能評価パラメータ計算手段
と、上記目標追尾性能評価パラメータ計算手段から転送
されるパラメータに基づいて、PRIの切り換えタイミ
ングを制御するPRI切換制御手段と、上記PRI切換
制御手段から転送されるデータに基づいて、送信機及び
受信機に転送するPRI切り換え制御信号を生成するP
RI切換信号生成手段とを備え、上記PRI切換制御手
段が、PRIを特定時間保持するための定数を読み込む
ホールドタイム読込手段と、上記ホールドタイム読込手
段から転送されるPRI保持時間に基づいて、PRI切
り換えタイミングを制御するPRI切換判定手段とを備
えたことを特徴とする。
【0010】また、第2の発明は、第1の発明のレーダ
装置のPRI切換制御手段が、PRIを保持する時間を
目標の距離毎にテーブルにしたホールドタイムテーブル
と、上記目標追尾性能評価パラメータ計算手段から転送
される目標諸元に従って、上記ホールドタイムテーブル
からホールドタイムを読み込むホールドタイム選定手段
と、上記ホールドタイム選定手段から転送されるPRI
保持時間に基づいて、PRI切り換えタイミングを制御
するPRI切換判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】また、第3の発明は、第1の発明のレーダ
装置のPRI切換制御手段が、PRIを保持する時間を
目標の距離毎にテーブル化したホールドタイムテーブル
と、上記目標追尾性能評価パラメータ計算手段から転送
されるデータに従って、上記ホールドタイムテーブルか
らホールドタイムを読み込むホールドタイム選定手段
と、上記ホールドタイム選定手段から転送されるデータ
と前回使用したホールドタイムを比較するホールドタイ
ム評価手段と、上記ホールドタイム評価手段の結果に基
づいて、PRI切り換えタイミングを制御するPRI切
換判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】また、第4の発明のレーダ装置は、追尾手
段において、レーダにより得られた追尾目標の諸元デー
タを入力して、目標信号対雑音電力比を算出するS/N
計算手段と、上記S/N計算手段から転送されるデータ
に基づいて追尾状態の品質を表す評価パラメータを計算
する目標追尾性能評価パラメータ計算手段と、上記目標
追尾性能評価パラメータ計算手段から転送されるパラメ
ータに基づいてPRIを切り換える方式を複数備え、追
尾性能が劣化しないようにPRI切換方式を選択するP
RI切換アルゴリズム選定手段と、上記PRI切換アル
ゴリズム選定手段から転送されるデータに基づいて、送
信機及び受信機に転送するPRI切り換え制御信号を生
成するPRI切換信号生成手段とを備えたことを特徴と
する。
【0013】また、第5の発明は、第4の発明のレーダ
装置のPRI切換アルゴリズム選定手段が、従来のPR
I切換手段と、PRI切り換え時に、状況に応じてPR
Iを特定時間保持するようコントロールするPRI切換
制御手段と、追尾目標の相対速度に応じて切り換えスイ
ッチの制御信号を生成する目標速度判定手段と、上記目
標速度判定手段から転送される制御信号に基づいてPR
I切り換え方式を選択する切り換えスイッチとを備えた
ことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
レーダ装置の一実施の形態を示す構成図であり、この発
明のレーダ装置の実施の形態1〜3を示す共通の構成図
である。但し、以下の実施の形態に示す装置において、
図1に示す部分は、先の図8に示したレーダ装置でいえ
ば、その追尾処理手段10の内部に配される部分であ
り、他の重複する部分部分についての図示は省略した。
図1において、13bはS/N計算手段、14bは目標
追尾性能評価パラメータ計算手段、22はPRI切換制
御手段、16bはPRI切換信号生成手段である。図2
はこの発明の実施の形態1におけるPRI切換制御手段
22の内部構成を示す図である。24はPRIを切り換
えずに保持する時間を記憶しておくホールドタイムメモ
リ、26は上記ホールドタイムをメモリから読み出すホ
ールドタイム読込手段、27aはホールドタイムに基づ
いてPRIを切り換えるタイミングを調整するPRI切
換判定手段である。図3はこの発明の実施の形態1のレ
ーダ装置の動作を説明するための図である。
【0015】以下、図1〜3を参照して、この発明の実
施の形態1について説明する。レーダが追尾状態になる
と、追尾手段10には、角度、距離、周波数等の追尾の
ための目標情報が転送されてくる。PRIの切り換えを
行うために、まずこれらの情報からS/N計算手段13
bにおいて、追尾目標のS/Nを計算する。次に、計算
されたS/Nに基づいて、目標追尾性能評価パラメータ
計算手段において、追尾状態の品質を数値で表現する。
具体的には以下に示すように、S/Nが任意に設定でき
る閾値αTよりも大きい場合には、評価パラメータ(T
RK_Q)が大きくなるように更新し、逆にS/Nが閾
値αTよりも小さい場合には、評価パラメータが小さく
なるように更新するロジックを設けておく。 TRK_Q=1.0(初期値:追尾開始時に設定) if S/N<αT then TRK_Q=Coef1*TRK_Q else TRK_Q=(1−Coef2)+Coef2*TRK
_Q end if 但し、0<Coef1,Coef2<1.0であり、T
RK_Qは1.0が最大値となる。従って、TRK_Q
の値が1.0に近い程S/Nが確保されていて追尾の状
態が良好であることになる。逆に、TRK_Qが著しく
劣化した場合には、S/Nが不十分で追尾不能と判定さ
れ、追尾処理が終了する。
【0016】同時にPRIの切り換えの判定にも、同様
なパラメータ(PRI_Q)が用いられる。更新方法は
上記TRK_Qと同じであるが、通常はパラメータ更新
の判定に用いるS/Nの閾値(αTとαP)と、パラメ
ータをリセットするタイミングが異なる。以下にPRI
_Qの更新ロジックを示す。 PRI_Q=1.0(初期値:追尾開始時及びPRI切
換時に設定) if S/N<αP then PRI_Q=Coef1*PRI_Q else PRI_Q=(1−Coef2)+Coef2*PRI
_Q end if 但し、0<Coef1,Coef2<1.0であり、P
RI_Qは1.0が最大値となる。
【0017】上記のように更新された評価パラメータP
RI_Qは、PRI切換制御手段22に転送される。P
RI切換制御手段22では、まずPRI切換判定手段2
7aにおいて、転送されてきた評価パラメータPRI_
Qをチェックする。このPRI_Qが、別途設けた閾値
βを下回った場合に、一度PRIを切り換える。この
時、図12に示したような状況が発生して、PRIを切
り換えたにも係わらずS/Nが改善されずに評価パラメ
ータPRI_Qが改善されない場合、再度元のPRIに
戻す。これと同時に、ホールドタイム読込手段26に制
御信号を送り、ホールドタイムを呼び出す。元に戻した
PRIは、このホールドタイムに相当する時間保持され
て切り換わらない。この処理により、図3に示すよう
に、目標の移動によって切り換えた後のPRIでもS/
Nが改善されないようなタイミングの時には元のPRI
が保持されるので、S/Nを確保することができ、追尾
不能になる現象を回避することができる。なお、ホール
ドタイムの決め方は、図4に示すように、目標の受信エ
コーが一方のPRIでの受信できない領域に半分重な
り、目標の移動によって次第に重なり率が大きくなって
完全に重なった後、再び重なり具合が半分になるまでの
時間とする。即ち、目標の相対速度、パルス幅、電波伝
播速度をそれぞれV,Pwidt h ,Cとすると、ホールド
タイムTholdは次式により見積もることができる。 Thold=C*Pwidth /(2*V) (1) 実際には運用状況を鑑みて、計算機シミュレーションや
実験等を行い、詳細な調整をすればよい。
【0018】以上のように、この発明の実施の形態1で
は、PRIを切り換えても目標のS/Nが改善されない
場合に、切り換えたPRIを元に戻した後、PRIを保
持する機能を備えたことにより、僅かな改修で安定した
追尾性能を得ることができる。
【0019】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2におけるPRI切換制御手段22の内部構成を示す
図である。25aはPRIのホールドタイムを目標の距
離毎に記憶しておくホールドタイムテーブル、30aは
ホールドタイムテーブルから、条件に合ったホールドタ
イムを呼び出すホールドタイム選定手段、27bはホー
ルドタイムに基づいてPRIを切り換えるタイミングを
調整するPRI切換判定手段である。以下、図5を参照
して、この発明の実施の形態2について説明する。
【0020】実施の形態2の特徴は、PRIを保持する
ためのホールドタイムをテーブル化した点であり、その
他の動作は実施の形態1と同様であるので省略する。レ
ーダが備えている複数のPRIは、一般に時間差が僅か
であるので、例えばPRI−1とPRI−2とのパルス
送信タイミングの相対関係は、レーダから近距離の目標
に対する場合と、遠距離の目標に対する場合とでは状況
が異なる。具体的には、近距離目標に対しては、PRI
−1とPRI−2とのパルス送信タイミングの時間差が
小さく、遠距離目標に対しては、PRI−1とPRI−
2とのパルス送信タイミングの時間差が大きくなる。従
って、S/Nを確保するためにPRIを保持するホール
ドタイムの最適値も、目標の距離によって異なることが
考えられる。ホールドタイムテーブル25aは、式
(1)におけるPwidth をPRI−1とPRI−2の送
信タイミングの時間差に基づいて変化させて得られたホ
ールドタイムと、その時の目標距離を対応させて作成す
ることができる。ホールドタイムテーブル25aは、計
算機シミュレーション、実験等を行うことにより、より
詳細に調整することができる。
【0021】以上のように、この発明の実施の形態2で
は、PRIを切り換えても目標のS/Nが改善されない
場合に、切り換えたPRIを元に戻した後、PRIを保
持する機能を備えたことにより、PRIをホールドする
時間を目標の状況に応じて設けたことにより、僅かな改
修で安定した追尾性能を得ることができる。
【0022】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3におけるPRI切換制御手段22の内部構成を示す
図である。25bはPRIのホールドタイムを目標距離
毎に記憶しておくホールドタイムテーブル、30bはホ
ールドタイムテーブルから、条件に合ったホールドタイ
ムを呼び出すホールドタイム選定手段、27cはホール
ドタイムに基づいてPRIを切り換えるタイミングを調
整するPRI切換判定手段、35はホールドタイム選定
手段30bから転送されるホールドタイムと、前回使用
したホールドタイムを比較して選択するホールドタイム
評価手段である。以下、図6を参照して、本発明の実施
の形態3について説明する。
【0023】実施の形態3の特徴は、ホールドタイムテ
ーブル25bから抽出されたPRIを保持するためのホ
ールドタイムと、前回の処理で使用したホールドタイム
を比較して、より適切なホールドタイムを選択するよう
にした点であり、その他の動作は実施の形態2と同様で
あるので省略する。PRI切換判定手段27cからの制
御信号により、ホールドタイム選定手段30bが抽出し
たホールドタイムは、ホールドタイム評価手段35に転
送される。ホールドタイム評価手段35では、前回ホー
ルド処理を行った時のS/Nまたは追尾性能評価パラメ
ータと共にホールドタイムをバッファメモリ等に記憶し
ておき、今回選択されたホールドタイムと比較する。今
回選択したホールドタイムが前回と異なる場合には、ま
ず、今回選択したホールドタイムを使用してPRIの保
持を数サンプル行う。その時に計算されるS/Nまたは
追尾性能評価パラメータとバッファメモリに記憶してあ
るS/Nまたは追尾性能評価パラメータとを比較して、
今回選択したホールドタイムを用いて追尾処理を行って
もS/Nまたは追尾性能評価パラメータが改善される傾
向が見られない場合には、前回使用したホールドタイム
に切り換えて処理を行う。
【0024】以上のように、この発明の実施の形態3で
は、PRIを切り換えても目標のS/Nが改善されない
場合に、切り換えたPRIを元に戻した後、PRIを保
持する機能を備えたこと、PRIをホールドする時間を
目標の状況に応じて設けたことにより、僅かな改修で安
定した追尾性能を得ることができる。加えて、選択され
たPRIホールドタイムが適切でなかった場合、前回使
用したホールドタイムを適用することで、追尾の品質を
確保している。
【0025】実施の形態4.図7はこの発明のレーダ装
置の一実施の形態を示す構成図であり、この発明のレー
ダ装置の実施の形態4を示す共通の構成図である。但
し、以下の実施の形態に示す装置において、図7に示す
部分は、先の図9に示したレーダ装置でいえば、その追
尾処理手段10の内部に配される部分であり、他の重複
する部分部分についての図示は省略した。図7におい
て、13cはS/N計算手段、14cは目標追尾性能評
価パラメータ計算手段、40はPRI切換アルゴリズム
選定手段、16cはPRI切換信号生成手段である。図
8はこの発明の実施の形態4におけるPRI切換アルゴ
リズム選定手段40の内部構成を示す図である。41は
追尾している目標の相対速度に応じてスイッチ制御信号
を送出する目標速度判定手段、42は上記目標速度判定
手段41から転送される制御信号に基づき、PRI切換
方式を選択する切り換えスイッチ、22は実施の形態1
〜3で説明したPRI切換制御手段、15bは従来のレ
ーダ装置で用いられているPRI切換手段である。
【0026】以下、図8を参照して、この発明の実施の
形態4について説明する。実施の形態4の特徴は、図8
の構成図において、PRI切換アルゴリズム選定手段を
備えた点であり、その他の動作は実施の形態1〜3と同
様であるので省略する。目標が移動することによって、
PRIを切り換えてもS/Nが回復しない現象は、目標
の相対速度が比較的速い場合に発生すると考えられる。
本実施の形態では、目標速度判定手段41において、ま
ず目標の速度が抽出され、その速度が任意に設定できる
閾値γより大きい場合には、目標の速度が十分速いと判
断して実施の形態1〜3で示したPRIを切り換えずに
保持する方法を採用し、目標の相対速度が閾値γより小
さい場合には、目標の速度が十分遅いと判断して従来の
PRI切換方法を採用するように動作する。場合によっ
ては、PRI切換アルゴリズムの判定において、目標距
離に関するパラメータを追加して、判定基準を2つ設け
ても構わない。また、PRI切換方式を切り換える切り
換えスイッチは、H/Wで実現してもS/Wで実現して
もどちらでも構わない。また、以上の実施の形態では、
2つのPRI切換方式を適宜選択しているが、3種類以
上のPRI切換方式を選択するようにしても構わない。
【0027】以上のように、本発明の実施の形態4で
は、PRIを任意の期間保持する機能と、従来のPRI
切り換え機能とを備え、目標の状況に応じてこれらの2
方式を切り換えることにより、僅かな改修で、どのよう
な目標の状況においても安定した追尾性能を得ることが
できる。
【0028】なお、以上の説明においては、切り換える
PRIは、PRI−1とPRI−2の2種類としていた
が、任意の種類のPRIに関しても同様の効果がある。
【0029】
【発明の効果】以上のように第1の発明のレーダ装置に
よれば、PRIを切り換えても目標のS/Nが改善され
ない場合に、切り換えたPRIを元に戻した後、PRI
を保持する機能を備えたことにより、僅かな改修で安定
した追尾性能を得ることができる。
【0030】また、第2の発明のレーダ装置によれば、
第1の発明のレーダ装置のPRI切換制御手段におい
て、PRIをホールドする時間を追尾目標の状況に応じ
てテーブル化した構成にすることにより、より細かくP
RIを保持する時間を制御することができるので、僅か
な改修で安定した追尾性能を得ることができる。
【0031】また、第3の発明のレーダ装置によれば、
第1の発明のレーダ装置のPRI切換制御手段におい
て、PRIをホールドする時間を追尾目標の状況に応じ
てテーブル化した構成にすることと、選択されたPRI
ホールドタイムが適切かどうか評価する機能を備えたこ
とにより、僅かな改修で安定した追尾性能を得ることが
できる。
【0032】また、第4の発明のレーダ装置によれば、
PRIを任意の期間保持する機能と、従来のPRI切り
換え機能とを備え、目標の状況に応じてこれらのアルゴ
リズムを切り換えることにより、僅かな改修で、どのよ
うな目標の状況においても安定した追尾性能を得ること
ができる。
【0033】また、第5の発明のレーダ装置によれば、
PRIを任意の期間保持する機能と、従来のPRI切り
換え機能とを備え、目標の状況に応じてこれらのアルゴ
リズムを切り換えることにより、僅かな改修で、どのよ
うな目標の状況においても安定した追尾性能を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜3を示す共通の構
成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を説明するブロック
図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を説明する図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1を説明する図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態3を示す構成図であ
る。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す構成図であ
る。
【図8】 この発明の実施の形態4の内部構成を示す図
である。
【図9】 従来のレーダ装置を示す構成図である。
【図10】 従来のレーダ装置の内部構成を示す図であ
る。
【図11】 従来のレーダ装置を説明する図である。
【図12】 従来のレーダ装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 空中線、2 ビーム制御器、3 サーキュレータ、
4 送信機、5 受信機、6 周波数分析手段、7 目
標検出手段、8 速度検出手段、9 測距手段、10
追尾手段、11 表示器、12 信号処理器、13a,
13b,13cS/N計算手段、14a,14b,14
c 目標追尾性能評価パラメータ計算手段、15 PR
I切換手段、16a,16b,16c PRI切換信号
生成手段、22 PRI切換制御手段、24 ホールド
タイムメモリ、25 ホールドタイムテーブル、26
ホールドタイム読込手段、27a,27b,27c P
RI切換判定手段、30a,30b ホールドタイム選
定手段、35 ホールドタイム評価手段、40 PRI
切換アルゴリズム選定手段、41 目標速度判定手段、
42 切り換えスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 達哉 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J070 AB01 AB03 AC02 AC11 AH25 AH35 AK40 BB01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信と受信を切り換えて空間に電波を放
    射し、反射波を受信するレーダ装置において、目標追尾
    状態で、レーダにより得られた追尾目標の諸元データを
    入力して、目標信号対雑音電力比を算出するS/N計算
    手段と、上記S/N計算手段から転送されるデータに基
    づいて追尾状態の品質を表す評価パラメータを計算する
    目標追尾性能評価パラメータ計算手段と、上記目標追尾
    性能評価パラメータ計算手段から転送されるパラメータ
    に基づいて、PRIの切り換えタイミングを制御するP
    RI切換制御手段と、上記PRI切換制御手段から転送
    されるデータに基づいて、送信機及び受信機に転送する
    PRI切り換え制御信号を生成するPRI切換信号生成
    手段とを備え、さらに上記PRI切換制御手段は、 PRIを特定時間保持するための定数を読み込むホール
    ドタイム読込手段と、上記ホールドタイム読込手段から
    転送されるPRI保持時間に基づいて、PRI切り換え
    タイミングを制御するPRI切換判定手段とを備えたこ
    とを特徴とするレーダ装置。
  2. 【請求項2】 上記PRI切換制御手段は、 PRIを保持する時間を目標の距離毎にテーブルにした
    ホールドタイムテーブルと、上記目標追尾性能評価パラ
    メータ計算手段から転送される目標諸元に従って、上記
    ホールドタイムテーブルからホールドタイムを読み込む
    ホールドタイム選定手段と、上記ホールドタイム選定手
    段から転送されるPRI保持時間に基づいて、PRI切
    り換えタイミングを制御するPRI切換判定手段とを備
    えたことを特徴とする請求項1記載のレーダ装置。
  3. 【請求項3】 上記PRI切換制御手段は、 PRIを保持する時間を目標の距離毎にテーブル化した
    ホールドタイムテーブルと、上記目標追尾性能評価パラ
    メータ計算手段から転送されるデータに従って、上記ホ
    ールドタイムテーブルからホールドタイムを読み込むホ
    ールドタイム選定手段と、上記ホールドタイム選定手段
    から転送されるデータと前回使用したホールドタイムを
    比較するホールドタイム評価手段と、上記ホールドタイ
    ム評価手段の結果に基づいて、PRI切り換えタイミン
    グを制御するPRI切換判定手段とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載のレーダ装置。
  4. 【請求項4】 送信と受信を切り換えて空間に電波を放
    射し、反射波を受信するレーダ装置において、目標追尾
    状態で、レーダにより得られた追尾目標の諸元データを
    入力して、目標信号対雑音電力比を算出するS/N計算
    手段と、上記S/N計算手段から転送されるデータに基
    づいて追尾状態の品質を表す評価パラメータを計算する
    目標追尾性能評価パラメータ計算手段と、上記目標追尾
    性能評価パラメータ計算手段から転送されるパラメータ
    に基づいてPRIを切り換える方式を複数備え、追尾性
    能が劣化しないようにPRI切換方式を選択するPRI
    切換アルゴリズム選定手段と、上記PRI切換アルゴリ
    ズム選定手段から転送されるデータに基づいて、送信機
    及び受信機に転送するPRI切り換え制御信号を生成す
    るPRI切換信号生成手段とを備えたことを特徴とする
    レーダ装置。
  5. 【請求項5】 上記PRI切換アルゴリズム選定手段
    は、 PRI切換手段と、PRI切り換え時に、状況に応じて
    PRIを特定時間保持するようコントロールするPRI
    切換制御手段と、追尾目標の相対速度に応じて切り換え
    スイッチの制御信号を生成する目標速度判定手段と、上
    記目標速度判定手段から転送される制御信号に基づいて
    PRI切り換え方式を選択する切り換えスイッチとを備
    えたことを特徴とする請求項4記載のレーダ装置。
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