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【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体に低干渉性光を照射し、被検体において散乱した光を受光する光走査プローブと、該光走査プローブが着脱自在に接続され、前記光走査プローブを経て受光した光の情報から被検体の断層像を構築する観測装置と、を備えた光イメージング装置において、
前記光走査プローブは、
少なくともその先端は光透過性の良い素材で形成されたシースと、
前記シースの基端に設けられたハウジングを前記観測装置に取り付ける着脱手段と、
前記シースの内部に長手方向の軸周りに回転自在に設けられているパイプ部材と、
前記パイプ部材基端部に設けられた回転力伝達部材と、
前記回転力伝達部材を前記ハウジングに回転自在に保持する回転保持手段と、
前記パイプ部材の内部に設けられているシングルモードファイバで形成され、その先端部は前記パイプ部材の先端に固定されており、低干渉性光源から出射される光がその基端に入射されるように設けられているファイバと、
前記ファイバ先端からの出射光を集光するレンズと、
出射光の光路を変更するために前記レンズに固定されている出射光路変更手段と、
前記ファイバの基端部に設けられたファイバ端固定手段と、
前記ファイバ端固定手段と前記回転力伝達部材の間に設けられた弾性手段を有し、
前記観測装置は、
前記走査プローブの前記回転力伝達部材に回転力を付与する回転駆動装置と、
前記走査プローブの前記シングルモードファイバに、前記観測装置に設けられた観測光を送受するファイバを接続する光接続手段とを有
前記着脱手段により前記光走査プローブと前記観測装置を接続した際に前記光走査プローブの弾性手段により前記ファイバ端固定手段が前記光接続手段に圧接し、光接続を行うことを特徴とする光イメージング装置。
【請求項2】 観測装置と光走査プローブを備え、
前記光観測装置が、低干渉性光を発生する低干渉性光源と、検出部と、光路長可変手段と、光伝送部を備え、
該光伝送部が、前記低干渉性光を前記光走査プローブ及び前記光路長可変手段に伝送すると共に、前記低干渉性光を前記光走査プローブ及び前記光路長可変手段からの光を前記検出部に伝送する光イメージング装置において、
前記光走査プローブは、シングルモードファイバと、該シングルモードファイバの一端に設けられた光学系と、前記シングルモードファイバ及び前記光学系を保持するシャフト部材と、該シャフト部材の一端に設けられた回転伝達機構を備え、
該回転伝達機構は、前記シャフト部材に接続された回転伝達部材と、前記シングルモードファイバの端部に設けられた光接続部と、前記回転伝達部材と、該光接続部の間に配置された弾性手段とを備え、
前記回転伝達部材の内周面側に、所定の間隙を有して、前記弾性手段が配置されていることを特徴とする光イメージング装置。
【請求項3】 前記シャフト部材の中心軸に沿う方向において、前記弾性手段の一端が前記回転伝達部材と接するように、前記弾性手段が配置され、
前記回転伝達部材には、前記弾性手段が接する部分に球面部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光イメージング装置。
【請求項4】 前記弾性手段は、前記光接続部の外側に配置された弾性部材と、該弾性部材の外側に配置された受け部材を有し、
前記弾性部材の一端は前記保持部材に接し、前記弾性部材の他端は前記光接続部に接していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の光イメージング装置。
【請求項5】 前記光接続部は、前記シングルモードファイバの端部に固定されたフェルールと、該フェルールに固定された光コネクタからなることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれかに1項に記載の光イメージング装置。
【請求項6】 前記光接続部は、前記シングルモードファイバの端部に固定されたフェルールと、該フェルールに固定されたフェルール止めからなることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の光イメージング装置。
さらに、回転チューブの基端部の回転伝達手段と光ファイバ接続部材が一体になっているため、2つの回転軸の間に傾きが生じたり、回転軸を支持するベアリングにガタが生じてファイバの方向に移動すると、光プローブの光ファイバと観測装置側の光ファイバの接続が不安定になるという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の光イメージング装置は、被検体に低干渉性光を照射し、被検体において散乱した光を受光する光走査プローブと、該光走査プローブが着脱自在に接続され、前記光走査プローブを経て受光した光の情報から被検体の断層像を構築する観測装置と、を備えた光イメージング装置において、前記光走査プローブは、少なくともその先端は光透過性の良い素材で形成されたシースと、前記シースの基端に設けられたハウジングを前記観測装置に取り付ける着脱手段と、前記シースの内部に長手方向の軸周りに回転自在に設けられているパイプ部材と、前記パイプ部材基端部に設けられた回転力伝達部材と、前記回転力伝達部材を前記ハウジングに回転自在に保持する回転保持手段と、前記パイプ部材の内部に設けられているシングルモードファイバで形成され、その先端部は前記パイプ部材の先端に固定されており、低干渉性光源から出射される光がその基端に入射されるように設けられているファイバと、前記ファイバ先端からの出射光を集光するレンズと、出射光の光路を変更するために前記レンズに固定されている出射光路変更手段と、前記ファイバの基端部に設けられたファイバ端固定手段と、前記ファイバ端固定手段と前記回転力伝達部材の間に設けられた弾性手段を有し、前記観測装置は、前記光走査プローブの前記回転力伝達部材に回転力を付与する回転駆動装置と、前記光走査プローブの前記シングルモードファイバに、前記観測装置に設けられた観測光を送受するファイバを接続する光接続手段とを有し、前記着脱手段により前記光走査プローブと前記観測装置を接続した際に、前記光走査プローブの弾性手段により前記ファイバ端固定手段が前記光接続手段に圧接し、光接続を行うことを特徴とする。
請求項2に記載の光イメージング装置は観測装置と光走査プローブを備え、前記光観測装置が、低干渉性光を発生する低干渉性光源と、検出部と、光路長可変手段と、光伝送部を備え、該光伝送部が、前記低干渉性光を前記光走査プローブ及び前記光路長可変手段に伝送すると共に、前記低干渉性光を前記光走査プローブ及び前記光路長可変手段からの光を前記検出部に伝送する光イメージング装置において、前記光走査プローブは、シングルモードファイバと、該シングルモードファイバの一端に設けられた光学系と、前記シングルモードファイバ及び前記光学系を保持するシャフト部材と、該シャフト部材の一端に設けられた回転伝達機構を備え、該回転伝達機構は、前記シャフト部材に接続された回転伝達部材と、前記シングルモードファイバの端部に設けられた光接続部と、前記回転部材と、該光接続部の間に配置されていることを特徴とする。
本実施の形態の目的は光プローブのコネクタ部に設けられた回転チューブを回転させる回転伝達手段の回転軸と、観測装置に設けられた回転駆動手段の回転軸の間の、軸同士のずれ、角度の傾き、軸方向のガタを防止し、光プローブの光ファイバと観測装置側の光ファイバの安定した接続が確保できるようにする。また、回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達されるようにする。
この低干渉性光源2の光は第1のシングルモードファイバ3の一端に入射され、他方の端面(先端面)側に伝送される。この第1のシングルモードファイバ3は途中の光カップラ部4で第2のシングルモードファイバ5と光学的に結されている。従ってこの光カップラ部4で2つに分岐されて伝送される。
上記フォトダイオード12で光電変換された信号はアン22により増幅された後、復調器23に入力される。この復調器23では干渉した光の信号部分のみを抽出する復調処理を行い、その出力はA/D変換器24を経てコンピュータ25に入力される。このコンピュータ25では断層像に対応した画像データを生成し、モニタ26に出力し、その表示面にOCT像26aを表示する。
挿入部33内には図示しないライトガイドが挿通され、このライトガイドの入射端を光源装置に接続し、照明光を伝送して挿入部33の先端部に設けた照明窓から出射し、患部等を照明する。また、照明窓に隣接して観察窓が設けられ、この観察窓には対物光学系が取り付けられ、照明された患部等を光学系に観察できるようにしている。そして、内視鏡31の先端部の観察光学系の観察の下で、患部等の注目する部分の生体組織11側に光走査プローブ8により、低干渉性光を照射し、その生体組織11の内部の断層画像データを得て、モニタ26の表示面にOCT像26aを表示できるようにしている。
このコネクタケース64の先端のシース接続部67には光学シース38を形成する樹脂チューブ50aの後端が接続され、このコネクタケース64の内側にはフレキシブルシャフト40の後端に接続されるシャフト止め68が設けてある。このシャフト止め68とコネクタケース64は軸受け69によって回転自在に保持されている。シャフト止め68にはその周方向の対向する2箇所に回転伝達ン70(図(B)参照)が対向して設けられている。
また、バネ受け72には図5の断面AAの図6(A)に示されるように突起72a及び72bが設けられ、シャフト止め68及び光コネクタ73にはそれに対応する凹部68a及び73aが設けられ、光コネクタ73がシャフト止め68に対して不用に回転するのを防止している。なお、取付リング66はコネクタケース64及びコネクタ部9全体を回転駆動装置13のハウジング65に着脱自在に接続する。
次に、観測装置を構成する回転駆動装置13の詳細構成について説明する。 ハウジング65の内腔には回転シャフト76が設けられ、2つの軸受け77a,77bにより回転自在に保持されている。回転シャフト76との一端には光アダプタ78と対向して設けられた2つの回転伝達レバー79が設けられている。 図5の断面BBを示す図6(B)のように光アダプタ78の外側の回転シャフト76には中心軸の周りで対向する2箇所の位置に回転伝達レバー79が前方に突出するように設けられ、各回転伝達レバー79にはシャフト止め68に後方に突出するように設けられた各回転伝達ン70が隣接し、回転伝達レバー79が回転すると、周方向に隣接する回転伝達ン70を押して共に回転させることにより、回転を伝達できるようにしている。
また、回転シャフト76の後端にはプーリ部80が設けられており、このプーリ部80には、図6(C)に示すように光ロータリージョイント6の回転ン81を回転させるためのU字溝82とU字溝82と回転ン81の間に設けられた弾性体83が設けられている。
また、回転シャフト76の内腔にはその前端に取り付けた光アダプタ78とその後端側に設けた光アダプタ84との間に設けられた光ファイバケーブル部85が設けてある。
この光ファイバケーブル部85は、光アダプタ81と接続する光コネクタ86と、光アダプタ84と接続される光コネクタ87と、光コネクタ87と光コネクタ87を接続するシングルモードファイバ88とを有する。また、光ロータリジョイント6の光コネクタ89は光アダプタ84によって光コネクタ87に接続されている。
また、ハウジング65におけるコネクタ部9が挿入して接続されるコネクタ接続部には、軸90を中心に可動する挿入検知レバー91とスイッチ92が設けられており、コネクタ部9が挿入されいない場合には図5の点線で示すような状態であり、コネクタ部9を挿入することにより、点線から実線で示すように回動する挿入検知レバー91によりスイッチ92をオンする。
回転シャフト76及び光アダプタ78、光ファイバケーブル85、光アダプタ84、光ロータリージョイント6の光コネクタ89と回転ピン81は一体で回転される。回転シャフト76に設けられた回転伝達レバー79が回転伝達ン70を押し、コネクタ部9のシャフト止め68に回転を伝達する。
この時、バネ受け72に設けられた突起72a及び72bにより光コネクタ73もシャフト止め68と一体に回転する。そして、シャフト止め68の回転はフレキシブルシャフト40に伝達される。
本実施の形態によれば、光走査プローブ8のコネクタ部9に設けられた回転チューブを回転させる回転伝達手段の回転軸と、観測装置27側に設けられた回転駆動手段の回転軸の間に、軸同士のずれ、角度の傾き、軸方向のガタが存在しても、それらのずれ等を吸収して光走査プローブ8の光ファイバと観測装置27側の光ファイバとの安定した接続が確保できる。また、回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達される。
コネクタハウジング105は断面C−Cを示す図8(B)に示すように、平面109を有し、シャフト止め103には回転防止ピン110が設けられており、シャフト止め103、コネクタハウジング105、回転防止ン110の間にはそれぞれ隙間があるため、コネクタハウジング105はシャフト止め103に対して一体で回転するが、若干可動である。
また、図5の回転シャフト76の代わりに設けられた回転シャフト11の内腔には光ファイバアダプタ116が設けられているこの光ファイバアダプタ116の先端は光アダプタ部117となり、この光アダプタ部117にはフェルール118が設けられている
光ファイバアダプタ116の後端にはフェルール119が設けられ、ネジ部120によりアダプタ121に固定されている。アダプタ121はハウジング65に固定されているため、光ファイバアダプタ116もハウジング65に対して固定されている。
アダプタ121によりフェルール119と光コネクタ122が接続される。フェルール118とフェルール119にはシングルモードファイバ88が挿通されている
シャフト止め111の後端部(着脱の場合の先端部)112と回転シャフト114の先端部115は図9のD−D断面を示す図10に示されるように、周方向に交互に端部が隣接するように配置され、回転シャフト114の回転は先端部115及び後端部112によってシャフト止め111に伝達される。
また、回転シャフト11の先端部115には複数の回転止め124が設けられている。コネクタ部9が挿入されていない状態では、挿入検知レバー91は図示されないバネにより点線で示される位置に保持されている。
(第4の実施の形態)
本実施の形態の目的は光プローブのコネクタ部に設けられた回転チューブを回転させる回転伝達手段の回転軸と、観測装置に設けられた回転駆動手段の回転軸の間の、軸同士のずれ、角度の傾き、軸方向のガタを防止し、光プローブの光ファイバと観測装置側の光ファイバの安定した接続が確保できるようにする。また、回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達されるようにする。
これを模式的に示したのが図13(B)である。一回の深さ方向の走査の走査方向をt0からt7の線で示す。t0〜t7の時間的間隔は一定であるが、回転速度が一定でないためにt0からt4の線の角度の間隔は広いが、t5からt7の線の間隔は狭い。
相対位置算出手段143からのプローブ回転角と走査タイミングの関係から補間演算手段145はフレームメモリ141の記憶情報を用いて観察像データ146をフレームメモリ147上に格納し、それがモニタ26にOCT像として表示されるようになっている。
次に作用を説明する。
フレームメモリ141は多数時系列的な1次元情報の集合を多数の1次元情報の列として2次元で記憶できるメモリである。エンコーダ45のZ信号49cにより新しい2次元情報の記憶を開始する。
(付記1−2、1−3の目的):回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達されるようにする。
(付記1−2の作用)回転軸同士の間に、軸同士のずれが存在しても、平行方向のずれが回転軸の径方向に設けられた空隙に吸収されるため、回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達される。
(付記1−3)回転軸同士の間に、角度の傾きが存在しても、傾きのずれが軸受に吸収されるため、回転力が回転駆動手段の回転軸から回転伝達手段の回転軸に円滑伝達される。
【図15】
図14とは異なる他の方法の説明図。
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