JP2001087269A - 光プローブ装置 - Google Patents

光プローブ装置

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JP2001087269A
JP2001087269A JP26424899A JP26424899A JP2001087269A JP 2001087269 A JP2001087269 A JP 2001087269A JP 26424899 A JP26424899 A JP 26424899A JP 26424899 A JP26424899 A JP 26424899A JP 2001087269 A JP2001087269 A JP 2001087269A
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optical
distal end
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probe device
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JP26424899A
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English (en)
Inventor
Shuhei Iizuka
修平 飯塚
Mamoru Kaneko
守 金子
Akihiro Horii
章弘 堀井
Hitoshi Mizuno
均 水野
Kenji Hirooka
健児 廣岡
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シース長がばらついても先端クリアランスを
適正な位置に設定・保持できる光プローブ装置を提供す
る。 【解決手段】 光プローブ装置8Aはその基端のコネク
タ部9が回転駆動装置13と着脱自在に接続され、回転
駆動されるフレキシブルシャフト40内に挿通した第4
のシングルモードファイバ10により導光し、先端ユニ
ット39から対向する部分の光学シース38を透過して
被検体側に出射し、被検体内部からの反射光を第4のシ
ングルモードファイバ10の基端側に導光する。光学シ
ース38の後端が固定されたシース口金82は固定用パ
イプ81に嵌合して摺動自在で、先端クリアランスが適
切となる状態で止めネジ83により固定するシース長調
整機構80Aが設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体に低干渉性
光を照射し、被検体において散乱した光の情報から被検
体の断層像を構築するための光プローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生体組織を診断する場合、組織内
部の光学的情報を得ることのできる装置として、低干渉
性光を用いて被検体に対する断層像を得る干渉型のOC
T(オプティカル・コヒーレンス・トモグラフィ)が例
えば特表平6−511312号公報に開示されている。
【0003】特表平6−511312号公報では体腔内
に挿入するための外側のチューブ状シースに対して内側
に光ファイバおよび光学素子が設けられた回転パイプ部
材を設けた光プローブ装置(以下、単に光プローブ或い
はプローブと略記)が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の光プローブはシ
ースの先端側封止部内面とシース内腔の光学素子を保持
している部材の先端部との間隔である先端クリアランス
を最小にするために、シース長さの精度が要求され生産
性が悪かった。また、曲げ使用、経時変化、繰返し使用
による挿入時の摩擦などによりシースの長さが変化す
る。先端クリアランスが大きいと、観察時に術者の操作
性が悪くなり、先端クリアランスが小さいと、シース先
端部と内部の回転体が突き当たることにより回転性能が
低下し、適正なOCT画像が得られなくなる等の欠点が
あった。
【0005】また、従来の光プローブは内視鏡の鉗子孔
にプローブを挿通して体腔内に挿入するなど、プローブ
が湾曲した場合、先端の光学素子の支持部などがシース
の内側に接触しながら回転し、シースの内面を傷つけた
り、鉗子孔内への挿通操作により鉗子孔内面とシース外
面間の摩擦によりシース外面を傷つけたりすることがあ
る。このため、対向する光学素子から観察光を出入射さ
せる部分の光学特性が劣化する場合があるため、例えば
特願平10−266753に開示されているようにシー
スを交換可能とすることでシースの光学性能を維持して
いた。
【0006】しかし、シース内に挿入させるプローブ本
体の長さも個体によってばらつきがあるため、プローブ
の個体個体にあわせてシースの長さを合わせて生産する
必要があり、このことがさらにシースの生産性を悪化さ
せる要因となっていた。
【0007】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
ので、シース長、プローブ本体の長さがばらついても先
端クリアランスを適正な位置に設定・保持できる光プロ
ーブ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】低干渉性光を用いて光断
層像を得る光プローブ装置において、 少なくとも先端
側が透明で柔軟なシースと、前記シース内腔に設けられ
先端に光の出射・入射部を設けたフレキシブルシャフト
と、前記シースのシース長を調整し保持するシース長調
整機構と、を設けたことにより、シース長調整機構でシ
ース長がばらつく場合でも先端クリアランスを適正な位
置に設定・保持できるようにしている。
【0009】また、低干渉性光を用いて光断層像を得る
光プローブ装置において、少なくとも先端側が透明で柔
軟なシースと、前記シース内腔に設けられ先端に光の出
射・入射部を設けたフレキシブルシャフトと、前記シー
スが着脱自在となるようなシース着脱機構とからなり、
前記シースのシース長を調整し保持するシース長調整機
構を設けたことにより、シースが傷付いたりして光学性
能が劣化した場合でも、シースを交換することにより、
適正な光断層像を得られるようにすると共に、シース長
調整機構でシース長がばらつく場合でも先端クリアラン
スを適正な位置に設定・保持できるようにしている。
【0010】また、前記シース長調整機構を含むプロー
ブ装置全体を水密構造としたことにより、シース内に屈
折率整合液体を充満してシース内面等での反射を低減
し、光断層画像の画質を向上可能にすると共に、消毒液
での消毒等も簡単に行うことができ、体腔内での使用を
効率的に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図6は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の
光プローブ装置を備えた光イメージング装置の全体構成
を示し、図2は光プローブ装置が挿通される内視鏡を示
し、図3は光プローブ装置及び回転駆動装置の概略の構
成を示し、図4は光プローブ装置の全体を示し、図5は
光プローブ装置のコネクタの詳細な構成を示し、図6は
シース長調整機構を示す。
【0012】図1に示す光イメージング装置(光断層画
像装置)1は観測装置27内に超高輝度発光ダイオード
(以下、SLDと略記)等の低干渉性光源2を設けてい
る。この低干渉性光源2はその波長が例えば1300n
mで、その可干渉距離が例えば17μm程度であるよう
な短い距離範囲のみで干渉性を示す低干渉性光の特徴を
備えている。つまり、この光を例えば2つに分岐した
後、再び混合した場合には分岐した点から混合した点ま
での2つの光路長の差が17μm程度の短い距離範囲内
の場合には干渉した光として検出され、それより光路長
が大きい場合には干渉しない特性を示す。
【0013】この低干渉性光源2の光は第1のシングル
モードファイバ3の一端に入射され、他方の端面(先端
面)側に伝送される。この第1のシングルモードファイ
バ3は途中の光カップラ部4で第2のシングルモードフ
ァイバ5と光学的に結像されている。従って。この光カ
ップラ部4で2つに分岐されて伝送される。
【0014】第1のシングルモードファイバ3の(光カ
ップラ部4より)先端側には、非回転部と回転部とで光
を伝送可能な結合を行う光ロータリジョイント6が介挿
され、この光ロータリジョイント6内の第3のシングル
モードファイバ7の先端に第1の実施の形態の光プロー
ブ装置(以下、光プローブとも略記)8Aのコネクタ部
9が着脱自在で接続され、この光プローブ8A内に挿通
され、回転駆動される第4のシングルモードファイバ1
0に低干渉性光源2の光が伝送(導光)される。
【0015】そして、伝送された光は光プローブ8Aの
先端側から被検体としての生体組織11側に走査されな
がら照射される。また、生体組織11側での表面或いは
内部での散乱などした反射光の一部が取り込まれ、逆の
光路を経て第1のシングルモードファイバ3側に戻り、
光カップラ部4によりその一部が第2のシングルモード
ファイバ5側に移り、第2のシングルモードファイバ5
の一端から光検出器としての例えばフォトダイオード1
2に入射される。なお、光ロータリジョイント6のロー
タ側は回転駆動装置13によって回転駆動される。
【0016】また、第2のシングルモードファイバ5の
光カップラ部4より先端側には基準光の光路長を変える
光路長の可変機構14が設けてある。この光路長の可変
機構14は光走査プローブ8により生体組織11の深さ
方向に所定の走査範囲だけ走査する光路長に対応してこ
の走査範囲の光路長だけ高速に変化する第1の光路長変
化手段と、光プローブ8Aを交換して使用した場合の個
々の光プローブ8Aの長さのバラツキを吸収できるよう
にその長さのバラツキ程度の光路長を変化できる第2の
光路長の変化手段とを備えている。
【0017】第2のシングルモードファイバ5の先端に
対向してこの先端と共に1軸ステージ18上に取り付け
られ、矢印aに示す方向に移動自在のコリメートレンズ
30を介してグレーティング16が配置されている。ま
た、このグレーティング(回折格子)16と対応するレ
ンズ17を介して微小角度回動可能なガルバノメータ1
9が第1の光路長の変化手段として取付けられており、
このガルバノメータミラー19はガルバノメータコント
ローラ20により、符号bで示すように高速に回転的に
振動される。
【0018】このガルバノメータミラー19はガルバノ
メータのミラーにより反射させるもので、ガルバノメー
タに交流の駆動信号を印加してその可動部分に取り付け
たミラーを高速に回転的に振動させるものである。つま
り、光プローブ8Aにより、生体組織11の深さ方向に
所定の距離だけ高速に走査できるようにガルバノメータ
コントローラ20により、駆動信号が印加され、この駆
動信号により符号bで示すように高速に回転的に振動す
る。
【0019】そして、この回転的振動により第2のシン
グルモードファイバ5の端面から出射され、ガルバノメ
ータミラー19で反射されて戻る光の光路長は生体組織
11の深さ方向に走査する所定の距離の走査範囲だけ変
化する。つまり、ガルバノメータミラー19により、深
さ方向の断層像を得るための第1の光路長の変化手段を
形成している。このガルバノメータミラー19による光
路長の変化手段はSCIENCE VOL.276、1
997、pp2037−2039に開示されている。
【0020】また、第2のシングルモードファイバ5お
よびコリメートレンズ30は、その光軸方向に符号aで
示すように移動自在な1軸ステージ18上に設けられ、
第2の光路長の変化手段となっている。また、第2のシ
ングルモードファイバ5には、ファイバで構成される干
渉系全体および光プローブ8A内のファイバの曲げによ
って生じる複屈折性の影響を取り除くための偏波面調整
用のファイバループ29が設けられている。
【0021】一方、1軸ステージ18は光プローブ8A
を交換した場合に対し、光プローブ8Aの光路長のバラ
ツキを吸収できるだけの光路長の可変範囲を有する第2
の光路長の可変手段を形成すると共に、ガルバノメータ
ミラー19による光路長を過経して深さ方向の画像を得
る場合に所望とする位置(例えば、光プローブ8Aの先
端が生体組織の表面に密着していない場合でも、1軸ス
テージ18による光路長を変化させることにより、生体
組織11の表面位置から干渉する状態に設定することに
より、その表面位置)から画像化することができるよう
にオフセットを調整する調整手段の機能も備えているよ
うにしている。
【0022】この1軸ステージ18はステージ移動用の
モータを備え、位置制御装置21によりそのモータに駆
動信号を印加することにより1軸ステージ18は符号a
で示す方向に移動する。この光路長の可変機構14で光
路長が変えられた光は第2のシングルモードファイバ5
の途中に設けたカップラ部4で第1のシングルモードフ
ァイバ3側から漏れた光と混合されて、共にフォトダイ
オード12で受光される。
【0023】なお、例えば第2のシングルモードファイ
バ5は1軸ステージ18をその可変範囲の中間位置付近
に設定した状態では光カップラ部4から第4のシングル
モードファイバ9等を経て光プローブ8Aの先端から生
体組織11に至る光路長と、第2のシングルモードファ
イバ5を経て1軸ステージ18上のガルバノメータミラ
ー19で反射される光路長とが略等しい長さとなるよう
に設定されている。
【0024】そして、実際に接続して使用される光プロ
ーブ8Aに応じて1軸ステージ18の位置を可変設定す
ることにより、個々の光プローブ8A(内の第4のシン
グルモードファイバ10)の長さのバラツキを吸収し、
かつガルバノメータミラー19を高速で回転的振動或い
は高速振動させてその基準光側の光路長を周期的に変化
することにより、この光路長と等しい値となる生体組織
11の深さ位置での反射光とを干渉させ、他の深さ部分
での反射光は非干渉にすることができるようにしてい
る。
【0025】上記フォトダイオード12で光電変換され
た信号はアンブ22により増幅された後、復調器23に
入力される。この復調器23では干渉した光の信号部分
のみを抽出する復調処理を行い、その出力はA/D変換
器24を経てコンピュータ25に入力される。このコン
ピュータ25では断層像に対応した画像データを生成
し、モ二夕26に出力し、その表示面にOCT像26a
を表示する。このコンピュータ25は位置制御装置21
と接続され、コンピュータ25は位置制御装置2を介し
て1軸ステージ18の位置の制御を行う。また、コンピ
ュータ25はビデオ同期回路28と接続され、画像化す
る際のビデオ同期信号に同期して内部のメモリに断層像
データを格納する。
【0026】また、このビデオ同期回路28のビデオ同
期信号はそれぞれガルバノメータコントローラ20と回
転駆動装置13にも送られ、例えばガルバノメータコン
トローラ20はビデオ同期信号(より具体的には高速及
び低速の2つのビデオ同期信号における高速の第1のビ
デオ同期信号)に同期した周期で駆動信号を出力し、回
転駆動装置13はビデオ同期信号(より具体的には低速
の第2のビデオ同期信号)に同期した周期で第1のビデ
オ同期信号に同期した駆動信号を出力し、回転駆動装置
13による回転により周方向に光を走査するようにして
いる。
【0027】第1の実施の形態の光プローブ8Aは図2
に示すように内視鏡31の鉗子挿通口32から鉗子挿通
用チャンネルを経てその先端開口から光プローブ8Aの
先端側を突出させることができる。この内視鏡31は体
腔内に挿入し易いように細長で可撓性の挿入部33を有
し、この挿入部33の後端には太幅の操作部34が設け
てある。この挿入部33の後端付近には鉗子挿通口32
が設けてあり、この鉗子挿通口32はその内部で鉗子挿
通用チャンネルと連通している。
【0028】挿入部33内には図示しないライトガイド
が挿通され、このライトガイドの入射端を光源装置に接
続し、照明光を伝送して挿入部33の先端部に設けた照
明窓から出射し、患部等を照明する。また、照明窓に隣
接して観察窓が設けられ、この観察窓には対物光学系が
取り付けられ、照明された患部等を光学系に観察できる
ようにしている。そして、内視鏡31の先端部の観察光
学系の観察の下で、患部等の注目する部分の生体組織1
1側に光プローブ8Aにより、低干渉性光を照射し、そ
の生体組織11の内部の断層画像データを得て、モ二夕
26の表示面にOCT像26aを表示できるようにして
いる。
【0029】また挿入部33の先端部には湾曲部35お
よび(内視鏡)先端部36が設けられている。湾曲部3
5を経て光プローブ8Aを挿入させる時、また光プロー
ブ8Aの先端37を内視鏡先端部36より突出させて生
体組織11に接させる時、図2に示す様に光プローブ8
Aの先端部36は小さな湾曲半径で湾曲する。図3は光
プローブ8A及び回転駆動装置13の概略の構成を示
す。また、図4は光プローブ8Aの全体を示す。
【0030】図3及び図4に示すように光プローブ8A
は細長い管状の樹脂チューブで構成された光学シース3
8と、該光学シース38の基端側を(観測装置を構成す
る)回転駆動装置13に接続するコネクタ部9と、光学
シース38の内側に設けられ、自在に回転して回転力を
伝達するフレキシブルシャフト40と、フレキシブルシ
ャフト40の内腔に設けられた第4のシングルモードフ
ァイバ10と、フレキシブルシャフト40の先端に接続
保持される光出射・入射部となる先端ユニット39と、
フレキシブルシャフト40の後端に接続された回転伝達
コネクタ42及び、第4のシングルモードファイバ10
の後端に接続された光コネクタ41とを設けたコネクタ
部9と有する。なお、図5或いは図6を参照して後述す
るようにシース38の後端はシース長調整機構80Aを
介してコネクタ部9に接続されている。
【0031】光学シース38の先端は封止部で水密的に
閉塞され、この光学シース38の先端側に回転自在で配
置される先端ユニット39内には第4のシングルモード
ファイバ10の端部からの光を集光する図示しないGR
INレンズと、その集光された光を斜面で反射して直角
方向に出射するプリズム51等が設けてあり、これらは
プリズム51で出射する窓部を除いて(フレキシブルシ
ャフト40の先端に取り付けられれる)先端ハウジング
(単にハウジングとも略記)52で覆われている。ま
た、コネクタ部9も後述するように水密構造にして、光
プローブ8A全体が水密構造であり、内部に反射防止用
の屈折率整合水を充満して使用することにより、(光学
ユニット39のプリズム51とシースの屈折率に対して
その間の小さい空気の屈折率による屈折率の差が大きい
状態であるのを屈折率整合水によりほぼ同じ屈折率とす
ることにより)それらの境界面での反射を低減し、画質
の良いOCT像を得ることを可能にすると共に、(水密
構造であるので)光プローブ8Aを消毒液等で簡単に消
毒して体腔内に(直接或いは内視鏡のチャンネルを介し
て)挿入して使用ができるようになっている。
【0032】この光プローブ8Aの後端のコネクタ部9
が着脱自在で接続される回転駆動装置13は中空の回転
シャフト43及びこの回転シャフト43の後端に接続さ
れた光ロータリジョイント6を有する。この回転シャフ
ト43の先端部には光コネクタ41が設けられ、この光
コネクタ41と光ロータリジョイント6は回転シャフト
43の中空部内に配置された第3のシングルモードファ
イバ7で接続されている。
【0033】また、回転駆動装置13は回転シャフト4
3を回転するモータ44及びその回転シャフト43の回
転を検出するエンコーダ45とを有し、モータ44の回
転軸に取り付けたモータプーリ44aと、エンコーダプ
ーリ45aの回転軸に取り付けたエンコーダプーリ45
a及び回転シャフト43にはベルト46が掛け渡してあ
る。また、モータ44およびエンコーダ45は回転駆動
コントローラ48に接続されている。
【0034】次に、この回転駆動装置13の作用をまず
説明する。モータ44の回転はモータプーリ44aに伝
達され、ベルト46により回転シャフト43及びエンコ
ーダプーリ45aに伝達される。エンコーダ45は回転
シャフト43の回転速度を検出し、その回転速度が指定
された速度になるように回転駆動コントローラ48によ
りモータ44の駆動電流を制御する。これにより、回転
シャフト43は指定された速度で一定に回転する。ま
た、回転シャフト43の回転角はエンコーダ45により
検出され、回転駆動コントローラ48を経由して信号4
9がビデオ同期回路28側に送られる。
【0035】この信号49は1回転を256パルスで分
割したパルスであるA相であるA相信号49a、このA
相に対し、45度の位相ずれをもつB相のB相信号49
bと、1回転に1回のパルスである1回転信号49cと
よりなる。
【0036】次に、光プローブ8Aのシース長調整機構
80Aを除く作用を説明する。第3のシングルモードフ
ァイバ7で伝送された光は光コネクタ41によって第4
のシングルモードファイバ10に伝達される。また、回
転シャフト43の回転は回転伝達コネクタ42によって
フレキシブルシャフト40に伝達される。
【0037】第4のシングルモードファイバ10の伝送
光は先端ユニット39に伝達され、この先端ユニット3
9のプリズム51によりその斜面で全反射されて出射方
向が直角方向に変更され、透明の光学シース38を通し
て検査光として外部に出射される。そして、生体組織か
らの反射光を受光し、再び第4のシングルモードファイ
バ10に伝達する。フレキシブシャフト40の先端は先
端ユニット39に接続されているため、フレキシブルシ
ャフト40、先端ユニット39、第4のシングルモード
ファイバ10は一体で回転する。
【0038】図5は回転駆動装置13に着脱自在で接続
されるコネクタ部9の詳細な構成を示す。本実施の形態
ではこのコネクタ部9の前部にシース長調整機構80A
を設けている。
【0039】光学シース38の後端は固定用パイプ81
に嵌合してスライド自在のシース口金82の先端に水密
を確保する接着剤等で固定され、このシース口金82は
(コネクタ部9に接続固定されている)固定用パイプ8
1のネジ孔に螺合する止めネジ83により押圧されて固
定される。
【0040】固定用パイプ81はその後端が螺合によ
り、カバー88の先端に固着され、このカバー88の後
端は中継ブロック86に固定され、この中継ブロック8
6は止めリング89によりコネクタケース95に螺合で
接続固定される。
【0041】光学シース38の後端部より突出するフレ
キシブルシャフト40は中継ブロック86の中心部の孔
を通し、さらに軸受け台94の中空部を通してその内側
に先端側が配置されたコネクタ止め90に取り付けられ
る。このコネクタ止め90は光コネクタ41に接着部9
2で接合されている。
【0042】また、コネクタ止め90は軸受け93を介
して回転自在に軸受け台94に保持されている。軸受け
台94はコネクタケース95と締め付けリング96によ
って回転駆動装置13に着脱自在に取り付けられる。
【0043】また、軸受け台94の前端面に中継ブロッ
ク86の後端面が押しつけられ、止めリング89で中継
ブロック86がコネクタケース95に着脱自在に固定さ
れる。この場合、軸受け台94の端面に設けた凹部に中
継ブロック86の後端面に設けた回転止め用突起86a
をはめ込むことにより中継ブロック86が不用に回転し
ないようにしている。
【0044】また、光コネクタ41は第4のシングルモ
ードファイバ10と回転駆動装置13を接続するための
フェルール97と光コネクタ41の接続方向を定める回
り止め98を有する。
【0045】光コネクタ41を回転することにより、コ
ネクタ止め90が回転し、フレキシブルシャフト40に
回転が伝達される。また、コネクタ止め90とフレキシ
ブルシャフト40とシングルモードファイバ10は水密
接着部99で水密を確保して接着されている。
【0046】また、コネクタ止め90と軸受け台94の
間にはOリング100が水密シールとして設けられてい
る。また、中継ブロック86と軸受け台94の間にも水
密シールの機能を備えたOリング101が設けられてい
る。これらの水密シールにより、光学シース38とフレ
キシブルシャフト40との間に充填された屈折率整合水
が漏れ出すことがなく、軸受け台94に設けられた注水
口102より屈折率整合水を封入することができる。
【0047】また、フレキシブルシャフト40の隙間か
ら内部に浸入した水も漏れ出すことはない。注水口10
2は通常は注水蓋103で閉塞されている。また、軸受
け台94とコネクタケース95との間にもOリング10
4を介挿して水密を確保している。
【0048】図6は図5におけるコネクタ部9の前部に
設けたシース長調整機構80Aの詳細な構成を示す。シ
ース38の基端部はシース口金82に糸巻き及び接着で
水密的に固定されている。このシース口金82の外周面
は固定用パイプ81の先端側内周面と摺動自在の摺動面
となっており、相対的に軸方向にスライド可能となって
いる。
【0049】固定用パイプ81の先端寄り内周面にはO
リング84がシース口金82に圧接するように設けられ
ており、この摺動面の水密を確保している。固定用パイ
プ81におけるOリング84より先端側の位置にプロー
ブ軸と垂直方向に貫通するネジ孔81aが設けて有り、
このネジ孔81aに止めネジ83がねじ込まれている。
【0050】固定用パイプ81の内周面のOリング84
より基端側には、シース長を調整するだけの長さのシー
ス長調整溝85が設けられている。つまり、シース口金
82を固定用パイプ81に固定する位置をシース長調整
溝85の最も前端から最も後端までの(図6に示す)シ
ース長調整範囲R内で変えることにより、シース長の長
さを可変できるシース長調整機構80Aを形成してい
る。
【0051】一方、シース長調整溝85に対して、シー
ス口金82の基端にはフランジ82aが設けられてお
り、フランジ82aの外径はシース長調整溝85の内径
より小さく、固定用パイプ81先端の内径より大きく設
定されており、シース口金82が抜けないようにしてい
る。
【0052】また、固定用パイプ81の後端と、これが
螺合で取り付けられるカバー88の段差部との間にもO
リング87が介挿され、これに隣接する螺合部分に対す
る水密を確保している。
【0053】以上の構成によれば、水密構造のシース長
調整機構80Aによりシース38の後端が固定されたシ
ース口金82をその固定用パイプ81内への挿入長を加
減してシース長を調整し、先端ユニット39(或いはハ
ウジング52)の先端がシース先端の封止部に当たらな
いよう先端クリアランスCを最小値に設定して止めネジ
83で固定すれば、シース長が異なる光プローブ8Aの
場合にも、その内部に配置される先端ユニット39の先
端がシース封止部に当たらないように適切なシース長を
保持することができる。
【0054】つまり、シース長を厳密に管理しないで製
造したようにシース長にバラツキがある場合でも、シー
ス長調整機構80Aにより、先端クリアランスCを適切
な値に設定保持できるので、歩留まりを大きくでき、生
産性が向上するし、製造コストも下げることができる。
【0055】また、先端クリアランスCの値を可変設定
することにより、屈曲して挿入する場合等の使用環境に
応じて柔軟に対応できる。例えば、先端クリアランスC
を大きく設定すれば、プローブ先端部が柔軟になり湾曲
しやすくなるので、細く湾曲の強い管腔内に挿入しやす
くなる。
【0056】さらに、固定用パイプ81をカバー88よ
り取り外すことにより、シース38とシース口金82を
1ユニットとして、固定用パイプ81から取り外すこと
でシース38を交換することができる。よって、プロー
ブを使用するうちに、シース38内面・外面のプリズム
51が対向する部分が傷付いたりして、光学性能が悪化
する場合があるが、シース38とシース口金82からな
る1ユニットを交換しさえすれば、光学性能をもとの状
態に戻すことができる。
【0057】本実施の形態は以下の効果がある。シース
長毎がばらついても先端クリアランスCを最小値等に設
定・保持でき観察時における術者の操作性が向上する。
先端クリアランスCを大きく設定・保持することにより
挿入操作時に湾曲のある細径部に挿入しやすく操作性が
向上する。
【0058】また、シース作成時にその長さの精度を厳
しくする必要がないため、生産性が向上する。さらに、
シースが傷付いたりして光学性能が悪化した場合でも、
シースのみを交換することにより適正な光断層像を得ら
れるので、使用者の出費を軽減することができる。
【0059】(第1の実施の形態の変形例)次に本発明
の第1の実施の形態の変形例を図7を参照して説明す
る。図7は第1の実施の形態の変形例におけるシース長
調整機構80A′の構成を示す。図7を参照して第1の
実施の形態と異なる部分のみを説明する。
【0060】シース長調整機構85にはその内面長手方
向にネジを形成した調整ネジ部85aを設け、フランジ
82aの外側面には前記調整ネジ部85aと係合できる
ようなネジを形成したフランジネジ部82bを設ける。
その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0061】このような構成によれば、シース口金82
を固定用パイプ81に対して長手方向軸周りに回転させ
ることで、調整ネジ部85aに対するフランジネジ部8
2bのねじ込まれる位置が変化する。よって、シース口
金82の固定用パイプ81内への挿入長を加減してシー
ス長を調整することができ、第1の実施の形態と同様の
作用を得ることができる。
【0062】本変形例には以下の効果がある。第1の実
施の形態と同様の効果を有するとともに、シースの長さ
をネジによる回転運動で微動調整できるため、シース長
の微妙な調整が容易に行うことができ操作性がさらに向
上する。
【0063】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図8を参照して説明する。図8は第2の実
施の形態におけるシース長調整機構80Bの構成を示
す。図8を参照して第1の実施の形態と異なる部分のみ
説明する。折れ止めカバー88の先端にはシース止めリ
ング61が螺合されている。シース止めリング61の内
周面にはリングゴム62が装着してある。
【0064】一方、シース38の基端部はシース口金8
2に糸巻き及び接着で固定されている。シース口金82
の外周面には凸部63が設けてあり、シース止めリング
81を締め付けることにより、リングゴム62を内径側
に突出させてシース口金82の凸部63に圧接して固定
できるようにしている。
【0065】また、シース止めリング81を緩めた状態
ではシース口金82をリングゴム62の内周に沿ってそ
の軸方向に移動可能であり、凸部63がリングゴム62
の内周面の前端に位置するところからリングゴム62の
内周面の後端に位置するところ付近まで(コネクタ部9
側に対して)シース口金82の固定位置を可変できるよ
うにしてシース長調整部80Bを形成している。その他
の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0066】次に本実施の形態の作用を説明する。シー
ス止めリング61を緩め、シース口金82をリングゴム
62内に挿入する。第1実施形態と同様に、シース38
内の先端ユニット39の先端面とシース封止部との先端
クリアランスCを最小値等の適切な値に設定した後、シ
ース止めリング61を締めつける。
【0067】このシース止めリング61を締めると、リ
ングゴム62がその前後両端から圧縮力を受け、軸方向
に縮むと同時に内径が狭くなる(半径方向内側に突出す
る)。これにより、シース口金82が締め付けられ、摩
擦力で固定される。
【0068】シース口金82外周に設けられた凸部63
は、特にシース38が外力により引っ張られた際の抜け
止めの役割を果たす。そして、シース止めリング61を
ゆるめて凸部63に対する摩擦力を弱めれば、シース口
金82を引き抜くことができ、シースを容易に交換する
ことができる。また、このリングゴム62の後端の折れ
止めカバー88の前端面及びシース口金82の凸部63
との圧接により、内部を水密構造にする機能も果たして
いる。
【0069】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態と同様の効果を有すると共に、第1の実施
の形態よりも容易にシース長が調整・交換できるので操
作性が向上する。
【0070】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態を図9を参照して以下に説明する。図9は第3の
実施の形態の光プローブ8Cのシース長調整機構80C
の構成を示す。本実施の形態では、図9(A),(B)
に示すように、コネクタ部9にはシース長調整機構は設
けず、シース38の例えば基端付近にに蛇腹部65を設
けることによりシース長調整機構80Cの機能を持つよ
うにしている。
【0071】本実施の形態では、蛇腹部65の長さを調
整することによって、シース38の長さを調整、保持す
ることができる。
【0072】本実施の形態は以下の効果を有する。第1
の実施の形態と同様の効果を持つ他に、第1、第2の実
施の形態よりシース長の調整が簡単なので操作性が向上
する。コネクタ部9に新規のメカニカルな設計が必要な
いので従来の部品を流用でき生産性が向上する。
【0073】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態を図10を参照して以下に説明する。図10は本
発明の第4の実施の形態の光プローブ装置8Dの先端側
の構成を示す。図10に示すように、シース38の先端
付近はプリズム51を内部に固定した先端ユニット39
のハウジング52、ハウジング52の基端が先端に接続
され、その基端部から回転を伝達するフレキシブルシャ
フト40、ハウジング52を覆う光透過性のよい素材で
形成された先端キャップ71、先端キャップ71の後端
のが着脱自在に接続される連結リング72が先端に設け
られた柔軟なシース38を有する。
【0074】シース38の先端に接着剤等で取り付けら
れた連結リング72にはネジ部72aが設けてあり、キ
ャップ71の後端に設けたネジ部71aと螺合して着脱
自在にキャップ71を取り付けられるようになってい
る。また、プリズム51の位置は、キャップ71をシー
ス38に取り付けた状態で、光の出射・入射がキャップ
71の側面を透過して行えるようになっている。また、
連結リング72の段差部にはOリング73が介挿してあ
り、シース38の先端にキャップ71を取り付けた状態
ではOリング73をキャップ71の後端で押圧して内部
を水密に保持できる構造にしている。その他は例えば第
1の実施の形態と同様の構成である。
【0075】このような構成によれば、内視鏡の鉗子口
への挿通等でキャップ外面が傷付いたり、ハウジング5
2がキャップ71内面に接触して回転による摩擦でキャ
ップ71内面が傷付いて光学特性が悪化した場合には、
キャップ71を回転することにより、取り外すことがで
き、新しいものを逆方向に回転することにより装着する
ことができ、再び所定の光学性能を保つことができる。
【0076】本実施の形態は以下の効果を有する。シー
ス全体を取り替えることを必要としないで、キャップ7
1のみを交換するのみで光学性能が維持できるので、使
用者の出費が軽減できる。また、シース素材の選定に際
して、光学性能に左右されずに使用状況に適した素材を
使用できる。その他は第1の実施の形態と同様の効果を
有する。
【0077】図11は変形例の光プローブ装置8D′の
先端側の構成を示す。図10における螺合による着脱機
構の代わりに、この変形例ではクリック機構による着脱
機構を採用している。
【0078】例えばシース38の先端に取り付けた連結
リング72には、その前端を半径方向外側に突出させた
凸部72bを設け、これに隣接する部分に凹部を形成し
ている。一方、キャップ71にはその後端に前記凹部に
嵌まり込む凸部71bとこれに隣接する部分に前記凸部
72bが嵌まり込む凹部を設けている。このキャップ7
1は光透過性を有し、かつ(少なくとも)その後端側が
適度の弾性変形が可能な樹脂等で形成されている。ま
た、例えばキャップ71の後端はテーパ状に拡径にし
て、連結リング72にはめ込み易いようにしている。な
お、凸部72bには水密用のOリング73を介挿してい
る。
【0079】本変形例ではキャップ71の後端側を連結
リング72側に押し込む操作を行うことにより、キャッ
プ71の後端の凸部71bは連結リング72の凸部72
bに当たって変形して乗り越え、その凸部72bに隣接
する凹部にはまり込んで装着することができる。また、
このキャップ71を交換する場合にはキャップ71を装
着の場合と反対に先端側に引っ張ることにより、取り外
すことができる。
【0080】本変形例は第4の実施の形態よりもキャッ
プ71の着脱が容易である。また、プローブの回転スキ
ャン方式を扇状の往復運動をおこなわせるセクタスキャ
ンとすることがあるが、このようなスキャンを行う場
合、キャップ71の着脱の方位を決めておけば、プリズ
ム51の光出射面に対向する部分のみを光透過性の良い
部材で構成し、その他の部分はこれを考慮しなくて良い
ので、キャップ71の材質、構成の選択の自由度が広く
なる。その他は第4の実施と同様の効果を有する。
【0081】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態を図12を参照して以下に説明する。図12は本
発明の第5の実施の形態の光プローブ装置8Eの先端側
の構成を示す。この光プローブ装置8Eの先端側は図1
1に類似している。
【0082】図12に示すように、シース38の先端に
は連結リング72が設けてあり、この連結リング72に
はキャップ本体75Aとバルーン75Bで形成したキャ
ップ71が着脱自在に装着される。
【0083】キャップ本体75Aの外面とその後端を覆
う円環状の止着部76とが一体で形成された可撓膜部と
なるバルーン75Bがキャップ本体75Aに設けられて
おり、またキャップ本体75Aのプリズム51に対向す
る位置を避けた部位に、キャップ内面と可撓膜内面を連
通させた連通路77が設けられている。
【0084】止着部76の内径は連結リング72の先端
側の外径よりも小さく、装着の際にこの止着部76を押
し広げるように拡径に変形させて連結リング72の段差
部に接触する位置に設定することにより、その摩擦力で
水密的に固定することができる。また、この摩擦力に抗
してキャップ71を先端側に引っ張るような力を加える
ことにより、取り外すことができるようにしている。そ
の他は図11とほぼ同様の構成である。
【0085】このような構成により、第4の実施の形態
と同様な作用が得られるとともに、予めキャップ71内
およびシース38内部に水等の屈折率整合媒体を充填さ
れておき、さらに必要に応じて手元側の後端側から屈折
率整合媒体を供給すれば、キャップ本体75Aの連通路
77を通してバルーン75B側に流れ込み、バルーン7
5Bの可撓膜部を膨出させることができる。
【0086】本実施の形態は以下の効果がある。第4の
実施の形態と同様の効果の他に、キャップ71を取り付
けるだけで、バルーン75Bを容易に形成することがで
き、屈折率整合媒体によりプリズム51とキャップ7
1、キャップ71と試料との間の屈折率を整合されるこ
とにより、望ましくない反射の影響を軽減でき、OCT
画像の画質を向上させることができる。
【0087】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態を図13を参照して以下に説明する。図13は本
発明の第6の実施の形態の光プローブ8Fの先端側の構
成を示す。
【0088】図13(A)に示すように、プローブ先端
付近はプリズム51を固定したハウジング52、ハウジ
ング52に接続されたフレキシブルシャフト40、それ
を覆う樹脂製の透明なシース38、シース38の先端に
固着されたX線に対して不透過の機能を持つ金属片78
で構成される。このシース38の後端側は例えば第1の
実施の形態と同様の構成である。
【0089】このような構成によれば、X線透視下で、
胆・膵管、血管、気管支等の細い管腔臓器に光プローブ
装置8Fを挿入する際、先端の金属片78がX線造影部
となり、先端部を容易に知ることができる。
【0090】図13(B)に示す光プローブ装置8F′
のように、先端部を金属製キャップ79で封止するよう
な構成であっても良い。先端の金属片、または金属製キ
ャップは、金属でなくても金属粉末を混入した樹脂等、
X線を透過しにくい物質で構成されていれば良い。
【0091】本実施の形態は以下の効果がある。X線透
視下で先端部が確実に検出できるようにすることがで
き、操作性を向上できる。その他は第1の実施の形態と
同様の効果を有する。
【0092】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態を図14及び図15を参照して以下に説明する。
図14は本発明の第7の実施の形態の光プローブ8Gの
先端側の構成を示し、図15は使用例を示す。
【0093】図14に示すように、光プローブ8Gは先
端キャップ110で先端部を閉塞した樹脂製の少なくと
も先端部が透明なシース38、このシース38の先端側
の内腔に設けられたプリズム51等の先端ユニット39
を保持するためのハウジング52、このハウジング52
の根元部に連結されたフレキシブルシャフト40とを有
する。
【0094】本実施の形態では、シース38におけるハ
ウジング52が内蔵されている部分より後端側にある距
離をおいて、所定の方向に曲がり癖を持つ曲がり部11
1が設けられている。この曲がり部111は、外力によ
って容易に直線化しうる。
【0095】また、プリズム51より出射される観察ビ
ーム112の焦点位置Pfはシース38の外側でその外
周面に近傍となるように設計されている。例えば、焦点
位置Pfはシース外周面より0.5〜1mm程度に設定
されている。
【0096】図14のような構成によれば、焦点位置が
シース近傍に設定されているため、シース38を被検体
に接触させることで観察部位に焦点位置がくるようにで
きる。
【0097】例えば、図15に示すように内視鏡113
によりその先端部の照明及び観察光学系114のもとで
被検体115を確認しながら光プローブ8Gのシース部
分(プローブ部分)を図示しない鉗子挿入口からチャン
ネル116内に挿通して観察する場合、シース38に設
けた曲がり部111によって、プローブを被検体115
の表面組織に押し付けることをしないでも、曲がり部1
11より先端側部分を表面組織に接触させて観察ビーム
112の出射により、病変部117等に焦点位置Pfを
設定してOCT画像を得ることが容易にできる。
【0098】本実施の形態は以下の効果がある。被検体
に対する光プローブ8Gの先端側の光出射・入射部の位
置決めが確実かつ容易となり、画質の安定性および操作
性が向上する。
【0099】また、光プローブ8Gの先端側を被検体に
圧迫せずに接触させて観察することができるため、従来
よりも(圧迫変形させることなく)正確或いは忠実に被
検体の情報を得ることができる。光プローブ8Gの先端
側を被検体に圧迫せずに接触させて観察できるため、脆
弱な組織・病変部にも用いることができる。
【0100】図16は変形例の光プローブ8G′の先端
側を示す。この光プローブ8G′では、シース38の曲
がり癖による曲がり部121が、図14の場合よりもシ
ース先端側、つまりハウジング52が内蔵されている部
分を含むように例えばシース先端部からそれより後方側
に適宜の距離範囲にわたって湾曲させる形で設けてあ
る。その他は図14の場合と同様の構成である。
【0101】図16の構成によれば、この光プローブ8
G′を図15に示す内視鏡113のチャンネル116内
に挿通して使用する場合、チャンネル116の先端から
突出させるシース突出長さを変えることにより、シース
先端側の屈曲量を調整することができる。
【0102】従って、内視鏡113の先端側の軸方向と
被検体の観察対象部位の表面とのなす角度に応じてシー
ス突出長さを変えることにより、観察対象部位の表面に
プリズム51の外側のシース部分を接触させて観察する
ことができる。本変形例は第7の実施の形態と同様の効
果に加え、被検体に対するプローブの位置決めを広範囲
に設定でき、操作性が向上する。
【0103】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態を図17及び図18を参照して以下に説明する。
図17は本発明の第8の実施の形態の光プローブ8Hの
先端側の構成を示し、図18は使用例を示す。
【0104】図14では曲がり部111がハウジング5
2の内蔵位置より後方側に設けていたが、図17に示す
光プローブ8Hでは、シース38の先端からハウジング
52が内蔵されている位置の直前付近まで湾曲させる形
で曲がり部131が設けられている。
【0105】また、観察ビーム112の焦点位置Pfは
シース外周面からやや遠方になるように設計されてい
る。焦点位置Pfはシース外周面より1.5〜3.0m
m程度に設定する。以上の点以外は第7の実施の形態と
同様の構成である。
【0106】このような構成によれば、被検体に観察ビ
ーム112の焦点位置Pfがくるように、被検体に対す
るプローブの外周面をある程度の距離を設けて観察する
と良い。
【0107】例えば図18に示すように、シース先端の
先端キャップ110を被検体115における観察対象部
位(例えば病変部117)に隣接する部分に押し当てる
ようにして観察すれば、被検体115の観察対象部位に
観察ビーム112の焦点位置Pfを容易に一定に保つよ
うに設定してOCT像を得ることができる。また、被検
体115の観察対象部位部分には光プローブ8Hを圧迫
させないで観察することができる。
【0108】なお、図17ではシース38を円弧状に屈
曲させるようにして曲がり部131を形成したが、これ
に限らず、図19に示すようにハウジング52の先端よ
り先端側の位置で折れ曲げるように曲がり部132を形
成したものでもよい。
【0109】本実施の形態は以下の効果がある。被検体
に対する観察ビームの焦点位置を容易に一定に保つこと
ができるため、画質の安定性および操作性が向上する。
被検体の観察部分に対しては、光プローブ8Hの先端側
が接触しないように設定できるため、正確な被検体の情
報を得ることができる。
【0110】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態を図20を参照して以下に説明する。図20に示
す光プローブ8Iは、大小2つの穴141、142をも
つマルチルーメンチューブ143を用いたシースを採用
している。大きい穴141には光プローブの本体部が挿
入され、その後端のコネクタ部9は図示しない観測装置
に着脱自在に接続される。
【0111】また、小さい穴142には先端部に曲がり
癖をつけた柔軟な金属製のワイヤ144が挿入される。
このワイヤ144の後端側は分岐部145から外部に延
出され、ワイヤ144の後端のリング146を用いてワ
イヤ144を挿入する程度を加減すれば、シース先端部
を直線状の状態から1点鎖線、或いは2点鎖線で示すよ
うに湾曲させる湾曲機構を持たせることができる。ま
た、シース先端部に曲がり癖による曲がり部を設け、先
端には曲がり癖を設けない金属製のワイヤを用いても、
同様に湾曲機構を持たせることができる。
【0112】本実施の形態は以下の効果がある。血管等
の湾曲、分岐の多い細径管に挿入する場合等において、
ワイヤ144の後端側を操作することにより、光プロー
ブ8Iの先端側の湾曲角度などを調整でき、この湾曲機
構により所望とする細径管内に挿入することが容易にで
きる。つまり、操作性が向上する。湾曲機構を持たせる
ことにより、観察時に術者が必要と判断するときのみ第
7の実施の形態、または第8の実施の形態の作用・効果
を得ることができ、プローブの使い勝手がさらに良くな
る。
【0113】図21は変形例の光プローブ8I′を示
す。この光プローブ8I′では小さい穴142に挿入し
たワイヤ144の先端をシース先端部151に固定して
いる。また、マルチルーメンチューブ143の先端側は
弾性変形し易い軟質の素材を用いて軟質部152を形成
し、この軟質部152より後方側は比較的弾性変形しに
くい硬質の素材を用いて硬質部153を形成している。
【0114】そして、リング146を引っぱることによ
り、軟質部153の小さい穴142付近が長手方向に収
縮され、小さい穴142が形成された側を内側にして軟
質部152を湾曲させることができるようにしている。
【0115】この変形例の効果は第9の実施の形態とほ
ぼ同様の効果を有する。なお、上述した各実施の形態等
を部分的に組み合わせる等して構成される実施の形態等
も本発明に属する。
【0116】[付記] 1.低干渉性光を用いて光断層像を得る光プローブ装置
において、 少なくとも先端側が透明で柔軟なシース
と、前記シース内腔に設けられ先端に光の出射・入射部
を設けたフレキシブルシャフトと、前記シースのシース
長を調整し保持するシース長調整機構と、を設けたこと
を特徴とする光プローブ装置。
【0117】2.低干渉性光を用いて光断層像を得る光
プローブ装置において、 少なくとも先端側が透明で柔
軟なシースと、前記シース内腔に設けられ先端に光の出
射・入射部を設けたフレキシブルシャフトと、前記シー
スが着脱自在となるようなシース着脱機構とからなり、
前記シースのシース長を調整し保持するシース長調整機
構を設けたことを特徴とする光プローブ装置。
【0118】3.前記シース長調整機構を含む光プロー
ブ装置全体を水密構造とした付記1又は2記載の光プロ
ーブ装置。 (付記1〜3の背景)本文と同じ。 (付記1〜3の目的)本文と同じ。
【0119】4.光プローブ装置であって、光の出射・
入射部を保持するためのハウジングと、前記ハウジング
に連結され後端部の駆動手段より回転を伝達するフレキ
シブルシャフトと、前記光の出射・入射部とハウジング
先端まで覆う先端が開口していない光透過性の良い素材
で形成されたキャップと、前記キャップ開口端に連結さ
れ出射・入射部よりも後端側のハウジングおよびフレキ
シブルシャフトを覆う柔軟なシースより構成されること
を特徴とする光プローブ装置。
【0120】5.付記4において、前記キャップの外周
面を、光透過性の良い素材で形成された可撓膜で覆い、
前記可撓膜の端部を前記キャップに止着することによっ
てバルーンを構成し、前記光の出射・入射部に面した部
分を避けた位置に前記キャップ内面と前記バルーン内面
が連通するための通路を設ける。
【0121】(付記4、5の背景)従来の光プローブで
は、内視鏡の鉗子口への挿通等でシース外面が傷付いた
り、ハウジングがキャップに接触して回転による摩擦で
シース内面が傷付いて光学特性が悪化した際、シース全
部を交換する必要があり、使用者の出費が大きかった。
また、シース素材の選定に制限があった。また、シース
と生体試料を離して観察を行う際、位置決めが困難で操
作性を悪化させるとともに、屈折率が整合されていない
ため画質が悪化する場合があった。
【0122】(付記4、5の目的)シースの光の出射・
入射部から先端の部分を交換可能とすることにより光学
性能が維持でき、使用者の出費を軽減できる光プローブ
装置を提供することを目的とし、これを達成するために
付記4の構成にした。また、バルーンを容易に設けるこ
とができ、屈折率整合媒体によりプリズムとキャップ、
キャップと試料との間の屈折率が整合されることによ
り、OCT画像の画質が向上する光プローブを提供する
ことを目的とし、これを達成するために付記5の構成に
した。
【0123】6.光プローブ装置であって、少なくとも
先端側が透明である柔軟なシースと、前記シース内腔に
設けられ先端に光の出射・入射部を設けたフレキシブル
シャフトからなり、前記シース先端部にX線に対し非透
過性の部材を用いて形成したX線造影部を設けたことを
特徴とする光プローブ装置。
【0124】(付記6の背景)従来の光プローブ装置で
は、X線の透視下で胆・膵管、血管、気管支等の細い管
腔臓器にプローブを挿入する際、シースおよびその先端
部が樹脂で形成されているためにX線の透過性が良く、
そのため明瞭な透視画像が得られないために、光プロー
ブ装置の先端部が把握しずらいという欠点があった。 (付記6の目的)X線透視下で先端部が確実に検出でき
るようにすることができ、操作性を向上できる光プロー
ブ装置を提供することを目的とし、これを達成するため
に付記6の構成にした。
【0125】7.光プローブ装置であって、少なくとも
その先端側は光透過性の良い素材で形成されており、先
端部が開口していない柔軟なシースと、前記シースの先
端側内腔に設けられた光の出射・入射部とを有し、前記
シースの少なくとも光の出射・入射部付近に曲がり部を
設けたことを特徴とする光プローブ装置。
【0126】8.付記7において、前記シースの曲がり
部は、シースに曲がり癖を持たせることにより設け、外
力により直線化しうる。 9.付記7において、前記シースの曲がり部は、シース
に湾曲機構を持たせることにより設ける。
【0127】10.光プローブ装置であって、少なくと
もその先端側は光透過性の良い素材で形成されており、
先端部が開口していない柔軟なシースと、前記シースの
先端側内腔に設けられた光の出射・入射部とを有し、前
記シースの少なくとも光の出射・入射部付近を湾曲させ
る曲がり癖を設けたワイヤを設けたことを特徴とする光
プローブ装置。 11.付記10において、前記ワイヤはシースに設けた
ワイヤ挿通穴に挿通してその長手方向に移動自在で、そ
の移動量に応じて湾曲量を調整可能にした。
【0128】12.光プローブ装置であって、少なくと
もその先端側は光透過性の良い素材で形成されており、
先端部が開口していない柔軟なシースと、前記シースの
先端側内腔に設けられた光の出射・入射部とを有し、前
記シースに設けられたワイヤ挿通穴と、前記ワイヤ挿通
穴に挿通されたワイヤと、前記ワイヤをシース先端部に
固定するワイヤ固定手段と、前記シースの先端側を後端
側に比べて柔軟な素材で形成するシース軟質部と、を有
し、前記ワイヤ挿通穴と前記ワイヤと前記ワイヤ固定手
段と前記シース軟質部より構成されるシース先端部湾曲
手段を設けたことを特徴とする光プローブ装置。
【0129】(付記7〜12の背景)従来の光プローブ
装置では内視鏡観察下で用いた場合、焦点位置が近い設
計では被検体にプローブの先端側を押し当てて観察する
ため、正確な被検体の情報が得られない。また、脆弱な
被検体には用いられない。また、焦点位置が遠い設計で
は焦点位置を観察部位に持ってくるためのプローブと被
検体の位置決めが困難という問題点があった。
【0130】(付記7〜12の目的)観察時に被検体に
対する位置決めの操作性が良く、正確に安定して被検体
の情報を得ることができる光プローブ装置を提供するこ
とを目的とし、これを達成するために付記7〜12の構
成にした。
【0131】13.被検体に低干渉性光を照射し、被検
体において散乱した光を受光し、その情報から被検体の
断層画像を構築する光イメージング装置用の観測装置に
着脱自在に接続される光走査プローブ装置であって、先
端が閉塞した細長く柔軟な筒状のシースであって、少な
くともその先端側は光透過性の良い素材で形成されたシ
ースと、先端部に前記シース後端部が固着されるシース
基端部材と、前記シース基端部材の後端部が接続され、
前記観測装置に取り付く着脱手段を持つハウジングと、
前記シースおよび前記シース基端部材の内部に回転自在
に設けられている柔軟なパイプ部材と、前記ハウジング
の内部で保持されており、前記パイプ部材基端部に設け
られた動力伝達手段と、前記パイプ部材の内部に設けら
れ、その先端部は前記パイプ部材の先端に固定されてお
り、低干渉性光源から出射される光がその基端に入射さ
れるように設けられている光ファイバと、前記光ファイ
バ先端からの出射光を被検体に照射するための出射光路
変更手段と、からなり、前記シース基端部材が、前記ハ
ウジングに対して相対的に長手方向に移動するシース基
端部材可動手段と、前記シース基端部材可動手段の可動
を固定するシース基端部材固定手段とを設けることを特
徴とする光走査プローブ装置。 14.前記ハウジングに設けられた進退受部材と、前記
シース基端部材に設けられ、前記進退受部材に着脱自在
に嵌合され、かつ進退自在である進退部材と、を有し、
前記進退受部材と前記進退部材で前記シース基端部材可
動手段を構成することを特徴とする付記13に記載の光
走査プローブ装置。
【0132】15.前記進退受部材と前記進退部材の間
に設けられた弾性体により構成される水密部材を有する
ことを特徴とする付記13に記載の光走査プローブ装
置。 16.前記進退受部材に設けられた、前記水密部材の先
端側側面と当接する第1の当接部材と、前記ハウジング
に設けられた、前記水密部材の後端側側面と当接する第
2の当接部材と、第1の当接部材と第2の当接部材との
間隔を変更してかつ保持する当接部材間隔保持手段と、
前記第1の当接部材と前記第2の当接部材と当接部材間
隔保持手段とからなる、前記水密部材の圧縮手段と、を
有し、前記水密部材と前記圧縮手段とが前記シース基端
部材固定手段であることを特徴とする付記15に記載の
光走査プローブ装置。
【0133】17.付記15に記載の光走査プローブ装
置であって、前記進退受部材に設けられ、前記進退部の
進退方向に形成された第1のねじ部と、前記進退部材の
進退方向に形成され、第1のねじ部と係合する第2のね
じ部と、を有し、前記第1のねじ部と第2のねじ部とで
前記シース基端部材可動手段を構成することを特徴とす
る付記15に記載の光走査プローブ装置。 18.前記進退受部材に、前記ハウジングに対する着脱
可能手段を設け、前記進退部材の移動を前記進退受部材
に対し規制する移動規制手段を設けたことを特徴とする
付記14に記載の光走査プローブ装置。
【0134】19.前記進退受部材の前記進退部材が嵌
合される面に設けた第1のフランジと、前記進退部材に
設けた、前記第1のフランジと側面が対向する第2のフ
ランジと、を有し、前記第1のフランジと前記第2のフ
ランジが前記移動規制手段であることを特徴とする付記
18に記載の光走査プローブ装置。 20.前記シース基端部材と前記挿入穴部材の間に設け
られ、弾性部材により構成される第1の水密部材と、前
記挿入穴部材と前記ハウジングの間に設けられた、弾性
部材により構成される第2の水密部材と、を有すること
を特徴とする付記18に記載の光走査プローブ装置。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、低
干渉性光を用いて光断層像を得る光プローブ装置におい
て、 少なくとも先端側が透明で柔軟なシーズと、前記
シース内腔に設けられ先端に光の出射・入射部を設けた
フレキシブルシャフトと、前記シースのシース長を調整
し保持するシース長調整機構と、を設けているので、シ
ース長調整機構でシース長がばらつく場合でも先端クリ
アランスを適正な位置に設定・保持できる。
【0136】また、低干渉性光を用いて光断層像を得る
光プローブ装置において、 少なくとも先端側が透明で
柔軟なシーズと、前記シース内腔に設けられ先端に光の
出射・入射部を設けたフレキシブルシャフトと、前記シ
ースが着脱自在となるようなシース着脱機構とからな
り、前記シースのシース長を調整し保持するシース長調
整機構を設けているので、シースが傷付いたりして光学
性能が劣化した場合でも、シースを交換することによ
り、適正な光断層像を得られるようにすると共に、シー
ス長調整機構でシース長がばらつく場合でも先端クリア
ランスを適正な位置に設定・保持できる。また、前記シ
ース長調整機構を含むプローブ装置全体が水密構造とし
たことにより、反射を低減する屈折率整合媒体を充満し
てシース内面等での反射を低減して、画質の良い光イメ
ージング像を得ることを可能にすると共に、消毒液での
消毒も簡単にでき、体腔内での使用を効率的に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を備えた光イメージ
ング装置の全体構成を示す図。
【図2】光プローブ装置が挿通される内視鏡を光プロー
ブ装置と共に示す図。
【図3】光プローブ装置及び回転駆動装置の概略の構成
を示す断面図。
【図4】光プローブ装置の全体を示す側面図。
【図5】光プローブ装置のコネクタの詳細な構成を示す
断面図。
【図6】シース長調整機構を示す断面図。
【図7】第1の実施の形態の変形例におけるシース長調
整機構を示す断面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるシース長調
整機構を示す断面図。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるシース長調
整機構を示す断面図。
【図10】本発明の第4の実施の形態の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図11】第4の実施の形態の変形例の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図12】本発明の第5の実施の形態の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図13】本発明の第6の実施の形態の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図14】本発明の第7の実施の形態の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図15】使用例を示す図。
【図16】第7の実施の形態の変形例の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図17】本発明の第8の実施の形態の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図18】使用例を示す図。
【図19】第8の実施の形態の変形例の光プローブ装置
の先端側の構成を示す断面図。
【図20】本発明の第9の実施の形態の光プローブ装置
を示す側面図。
【図21】第9の実施の形態の変形例の光プローブ装置
の構成を示す側面図。
【符号の説明】
1A…光イメージング装置 2…低干渉性光源 3…第1のシングルモードファイバ 4…光カップラ部 5…第2のシングルモードファイバ 6…光ロータリジョイント 7…第3のシングルモードファイバ 8A…光プローブ(装置) 9…コネクタ部 10…第4のシングルモードファイバ 11…生体組織 13…回転駆動装置 14…光路長の可変機構 16…グレーティング 18…1軸ステージ 19…ガルバノメータミラー 20…ガルバノメータコントローラ 21…位置制御装置 26…モニタ 25…コンピュータ 27…観測装置 38…光学シース 39…先端ユニット 40…フレキシブルシャフト 51…プリズム 52…ハウジング 80A…シース長調整機構 81…固定用パイプ 82…シース口金 82a…フランジ 83…止めネジ 84,87…Oリング 85…シース長調整溝 C…先端クリアランス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 章弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 水野 均 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 廣岡 健児 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA05 BB12 EE09 FF01 FF02 GG02 JJ12 JJ17 KK01 LL01 NN07 PP04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低干渉性光を用いて光断層像を得る光プ
    ローブ装置において、 少なくとも先端側が透明で柔軟なシースと、 前記シース内腔に設けられ先端に光の出射・入射部を設
    けたフレキシブルシャフトと、 前記シースのシース長を調整し保持するシース長調整機
    構と、 を設けたことを特徴とする光プローブ装置。
  2. 【請求項2】 低干渉性光を用いて光断層像を得る光プ
    ローブ装置において、 少なくとも先端側が透明で柔軟なシースと、 前記シース内腔に設けられ先端に光の出射・入射部を設
    けたフレキシブルシャフトと、 前記シースが着脱自在となるようなシース着脱機構とか
    らなり、 前記シースのシース長を調整し保持するシース長調整機
    構を設けたことを特徴とする光プローブ装置。
  3. 【請求項3】 前記シース長調整機構を含む光プローブ
    装置全体を水密構造とした請求項1又は2記載の光プロ
    ーブ装置。
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