JP5814743B2 - プローブ - Google Patents
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Description
また、歯科用のために、前記したTD−OCTが試されていたが、SS−OCTはTD−OCTに比べて、高感度かつ高速にデータを取得できることから、モーションアーチファクト(体動によるゴースト)に強いという特徴がある。
しかしながら、臼歯撮影用のプローブ内は、光スキャナ等の電気部品が集合されて内設されているため、加熱滅菌することができず、感染防止策がとれないという問題点があった。
OCT装置1(光干渉断層画像生成装置)の構成の概要について、OCT装置1によって撮影する被写体(サンプルS)を、歯科の患者の診断対象の歯牙(前歯部)である場合を例に挙げて説明する。図1及び図2に示すように、OCT装置1は、光学ユニット部10(光学ユニット)と、診断プローブ部30(プローブ)と、制御ユニット部50(制御ユニット)と、を主に備える。
OCT装置1は、光源11から照射されたレーザ光をサンプルS(被写体)に照射する計測光と、参照ミラー21とに照射する参照光にカップラ12(光分割器)で分配し、診断プローブ部30で、前記計測光をサンプルSに照射しサンプルSの内部から散乱して戻って来た散乱光と、参照ミラー21からの反射光と、をカップラ16(光合波器)で合成させた干渉光を解析して、光干渉断層画像を生成する光干渉断層画像生成装置である。
光学ユニット部10(光学ユニット)は、一般的な光コヒーレンストモグラフィの各方式が適用可能な光源、光学系、検出部を備えている。図2に示すように、光学ユニット部10は、サンプルS(被写体)に高帯域な波長のレーザ光を続けて(周期的に)照射する光源11と、レーザ光をサンプルSに照射する計測光と参照ミラー21に照射する参照光に分配するカップラ12(光分割器)と、計測光をサンプルSに照射しこのサンプルSの内部で散乱して戻って来た散乱光を受光する診断プローブ部30(プローブ)と、参照光が参照ミラー21から反射して戻って来た反射光と散乱光とを合成させて干渉光を生成するカップラ16(光合波器)と、その干渉光からサンプルSの内部情報を検出するディテクタ(検出器)23と、光源11とディテクタ23との間の光路中に設けられた光ファイバ19b,60Aやその他光学部品等を備えている。
光源11から射出された光は、光分割器であるカップラ12により、計測光と参照光とに分けられる。計測光は、サンプルアーム13のサーキュレータ14から診断プローブ部30に入射する。この計測光は、診断プローブ部30のシャッタ機構31のシャッタ312(図6参照)が開状態において、コリメータレンズ32、走査手段33(二次元MEMSミラー)を経て集光レンズ34によってサンプルSに集光され、そこで散乱、反射した後に再び集光レンズ34、走査手段33、コリメータレンズ32を経てサンプルアーム13のサーキュレータ14に戻る。戻ってきた計測光の偏光成分は、偏光コントローラ15によってより偏光の少ない状態に戻され、光合波器としてのカップラ16を介してディテクタ23に入力される。
光源11としては、例えばSS−OCT方式用のレーザ光源を用いることができる。
この場合、光源11は、例えば、中心波長1310nm、掃引波長幅100nm、掃引速度50kHz、可干渉距離(コヒーレント長)が14mmの性能のものが好ましい。
ここで、可干渉距離とは、パワースペクトルの減衰が6dBとなるときの距離に相当する。なお、レーザ光の可干渉距離は10mm以上で、48mm未満の高コヒーレント光が好ましいが、これに限定されるものではない。
参照光のコリメータレンズ19(図2参照)は、カップラ12(光分割器)で分割された参照光を平行光に収束させるレンズであり、図3に示すように、コリメータレンズユニット19’のコリメータ19dの略円筒状のレンズホルダ19a内に収容されている。
コリメータレンズユニット19’は、コリメータ19dと、コリメータ19dを抱持するコリメータ保持体19eと、コリメータ保持体19eを支持するブロック19fと、ブロック19fを光軸に直交する方向に微調整可能に支持するブラケット19hと、ブラケット19hを保持する支持台191と、支持台191を支持フレーム部材194に係合させるためのガタ防止部材192と、支持台191を支持フレーム部材194に固定するための固定具193と、前記支持フレーム部材194と、を主に備えている。
コリメータ保持体19eは、コリメータ19dを光軸方向へ進退させて微調整可能にねじ止めし、ブロック19f上に固定されている。
ブロック19fは、正面視して略コ字状のブラケット19h内に圧縮コイルばねSPを介在して光軸に直交する方向に微調整可能に支持されている。
ブラケット19hは、支持台191に固定されて一体化されている。
かかる構成により、前記コリメータ19dは、サンプルS(被写体)光側の光路長と参照光側の光路長が等しくなるように予め設定された光軸上の位置に位置調整して配置することができる。
図2に示すように、参照光の光路長変更手段24は、コリメータ19dを光軸方向に移動させて、カップラ12(光分割器)から参照ミラー21までの光路長を変更して光軸方向に位置を調整したり、光軸方向の位置を初期設定する際に使用する装置である。参照光の光路長変更手段24は、例えば、コリメータ19dを保持してそのコリメータ19dと共に光軸に沿って手動式に進退可能に配置されたコリメータレンズユニット19’と、前記参照光集光レンズ20と、前記参照ミラー21と、光軸に沿って延設されてコリメータレンズユニット19’、参照光集光レンズ20及び参照ミラー21を支持する支持フレーム部材194と、を備えて構成されている。
図2に示すように、診断プローブ部30(プローブ)は、レーザ光を2次元走査する走査手段33(二次元MEMSミラー)を含み、光学ユニット部10からのレーザ光をサンプルSに導くと共に、サンプルS内で散乱して反射した散乱光を受光して光学ユニット部10に導くものである。この診断プローブ部30は、それぞれ後記するケーブル60と、ハウジング3と、フレーム本体300と、シャッタ機構31と、コリメータレンズ32と、走査手段33(二次元MEMSミラー)と、集光レンズ34と、集光点調整機構35と、ノズル37(図4参照)と、を備えている。
図4に示すように、ケーブル60は、診断プローブ部30と、光学ユニット部10及び制御ユニット部50とを光学的及び電気的に接続するためのものである。ケーブル60は、光学ユニット部10に接続された光ファイバ60Aと、制御ユニット部50に接続された通信線60Bとを内蔵している。光ファイバ60Aは、計測光及び散乱光を伝送する。
図4〜図6に示すように、ハウジング3は、フレーム本体300や診断プローブ部30等の構成部品を覆ったり、支持したりするケース体であり、側面視して略逆L字形状(略ピストル形状)に形成されている。このため、持ち易くて操作性がよく、前記ホルダ71にも容易に取り付けることもできる形状をしている。ハウジング3には、それぞれ後記する走査手段収納部3aと、グリップ部3bと、集光レンズ収納部3cと、ノズル設置部3dと、が形成されている。ハウジング3は、水平方向に向けて形成された集光レンズ収納部3c及びノズル設置部3dに対して、グリップ部3b及び走査手段収納部3aが下方向に折れ曲がった状態に形成されている。
グリップ部3bは、利用者が手で診断プローブ部30を持つ際に握る部位であると共に、ホルダ71(図1参照)で抱持される部位である。グリップ部3bは、ハウジング3の基端部側に配置されたコリメータレンズ32の配置位置から走査手段33の配置位置までのレーザ光の光軸の方向に延びて形成されて、略円筒状に形成されている。グリップ部3bには、外周面に設置された操作ボタンSWと、ハウジング3の下面から引き出された状態に配線された光ファイバ60Aと、この光ファイバ60Aによって導入された計測光を受光してレーザ光を平行光に収束させるコリメータレンズ32と、そのレーザ光を遮断するシャッタ機構31と、が主に収納される収納空間が内設されている。
ノズル設置部3dは、ノズル37が取り付けられる部位であり、この集光レンズ収納部3cよりも先端側のハウジング3の先端に形成されている。
図5に示すように、フレーム本体300は、シャッタ機構31、光軸調整機構321、走査手段33及びレンズ収納筒体352を保持する厚板状の部材であり、ハウジング3内にねじ止めされている。フレーム本体300は、ハウジング3の形状に合わせて、側面視して略逆L字形状(略ピストル形状)に形成されている。このフレーム本体300には、中央部に走査手段33が固定されるL字型部300aと、中央部から下側に延びて形成され、シャッタ機構31及び光軸調整機構321が固定される垂直部300bと、中央のL字型部300aから前側に延びて形成されて、レンズ収納筒体352が固定されている水平部300cと、垂直部300bに上下方向に延設された位置調整孔301と、水平部300cに水平方向に延設された位置調整孔302と、が主に形成されている。
そのフレーム本体300には、コリメータレンズ32をレンズホルダ322a内に内設し、レンズホルダ322aに光軸上の一端側に光ファイバ60Aを取り付けたコネクタ322bをセットにしたコリメータ322の光軸長を可変させて光軸方向の位置を調整できるようにした計測光の光路長変更手段39が設けられている。
計測光の光路長変更手段39は、フレーム本体300に計測光の光軸方向に延びて形成された位置調整孔301と、コリメータ322を保持するコリメータブラケット324と、位置調整孔301に光軸方向に移動可能に挿入されてこのコリメータブラケット324を所定位置に締結するブラケット締結具327と、を備えてなる。
位置調整孔302は、集光レンズ34を光軸に沿って進退させる集光点調整機構35を移動自在の設置するための長孔であり、調整ボルト353が移動自在に挿入されている。
図5〜図7に示すように、シャッタ機構31は、サーキュレータ14(図2参照)から送られて来た計測光と、サンプルSに計測光が当たって反射した散乱光とが診断プローブ部30を通過するのを遮断する装置であり、例えば、グリップ部3b内のコリメータレンズ32と走査手段収納部3a内の走査手段33との間に介在されている。このシャッタ機構31は、例えば、シャッタ基体311と、シャッタ312と、シャッタ駆動手段313と、シャッタ基体締結具314と、を備えている。シャッタ機構31は、シャッタ312によってサンプルSからの反射光を遮断して、表示画面上に写るノイズ(像)をソフト的に除去するゼロ点補正を行うためのものである。
シャッタ312は、透孔311aを通過する計測光及び散乱光の光路を遮断する部材であり、シャッタ駆動手段313の駆動軸(図示省略)を中心に回動して、透孔311aを開閉するように配置された板部材からなる。
シャッタ基体締結具314は、シャッタ基体311をフレーム本体300に上下方向に移動可能に固定するためのボルトである。このシャッタ基体締結具314は、フレーム本体300の位置調整孔301に挿入してシャッタ基体311に螺着される。
なお、シャッタ機構31は、手動でシャッタ312が動かすものであっても構わない。
図5〜図7に示すように、コリメータレンズ32は、コリメータレンズ32をレンズホルダ322a内に内設し、レンズホルダ322aに光軸上の一端側に光ファイバ60Aを取り付けたコネクタ322bをセットしたコリメータ322のレンズである。コリメータレンズ32は、カップラ12(図2参照)からサーキュレータ14を介して送られた計測光を受光してレーザ光を平行光に収束させる。コリメータレンズ32は、略円筒状のコリメータ322に内設されて、コリメータホルダ323及びコリメータブラケット324を介在してフレーム本体300の下部に回動可能に取り付けられている。
図5〜図7に示すように、光軸調整機構321は、コリメータレンズ32を内設したコリメータ322を光軸に対して傾けたり、進退してコリメータ322の向きと位置とを調整する装置である。光軸調整機構321は、それぞれ後記するコリメータ322と、コリメータホルダ323と、コリメータブラケット324と、ユニット締結具325と、ホルダ締結具326と、ブラケット締結具(図示省略)と、を備えて構成されている。
コリメータホルダ323は、コリメータ322を光軸を中心として矢印b方向に回動自在に保持する部材であり、コリメータ322が挿入される貫通孔323aと、貫通孔323aに切欠成形された切欠部323bと、ユニット締結具325及びホルダ締結具326が螺合されるねじ穴(図示省略)と、を有している。
ユニット締結具325は、コリメータホルダ323に回動自在に挿入されたコリメータ322の締め付けを緩めることにより矢印b方向に回動可能にしたり、締め付けてコリメータ322をコリメータホルダ323に固定したりするための締結具である。ユニット締結具325は、コリメータホルダ323の切欠部323bに直交するように形成されたねじ穴(図示省略)に螺入される。
不図示のブラケット締結具は、コリメータブラケット324を上下動及び回動自在にするためにフレーム本体300に上下方向に長く形成された位置調整孔301に取り付けるための締結具であり、位置調整孔301を挿通してコリメータブラケット324に形成されたねじ穴(図示省略)に螺合される。このブラケット締結具は、コリメータブラケット324の締め付けを緩めることにより矢印d方向に回動可能にして、コリメータブラケット324及びコリメータ322の光軸の傾きを調整することができる。
図7に示すように、走査手段33は、光ファイバ60Aによって診断プローブ部30内に導入され、コリメータレンズ32を通過したレーザ光の照射方向を変化させるためのミラーであり、コリメータレンズ32を透過した計測光の光軸を変換する二次元MEMSミラーからなる。
二次元MEMSミラーの素子は、例えば、ミラーや平面コイル等の可動構造体が形成されたシリコン層と、セラミック台座と、永久磁石との三層構造になっている。シリコン層は、中央に配置されて光を全反射するミラーと、このミラーを支える十字形状の梁と、X及びYフレームと、ミラーの周囲及び各フレームに配置され電磁力を発生する電磁駆動用の二層平面コイルと、から構成されている。そして、X及びYフレーム上に形成されたコイルへの通電により、電流の大きさに比例してX軸方向及びY軸方向に静的、動的傾斜する制御が可能になっている。
ミラーの動作角度は、例えば、デバイス平面に対してX軸方向が±10度、Y軸方向が±5度である。二次元MEMSミラーのデバイスの大きさは、例えば、10mm×10mm×5mm程度である。そのデバイスの中央にあるミラーは、一辺が2mm程度の正方形となっている。
ここで、X方向及びY方向とは、診断プローブ部30のノズル先端が正対するサンプルSの表面において横方向及び縦方向(Y軸方向)に対応する。
なお、走査手段33は、ガルバノミラーであっても構わない。
図5〜図7に示すように、集光レンズ34は、走査手段33による走査光を集光すると共に、計測光をサンプルSに集光させて照射するレンズであり、レンズ収納筒体352に内設されている。レンズ収納筒体352は、ハウジング3の集光レンズ収納部3c内に収納され、フレーム本体300に固定されている。この場合、レンズ収納筒体352は、フレーム本体300に形成された位置調整孔302に沿って進退自在に配置されている。このレンズ収納筒体352の下面部には、利用者の指が遊嵌するリング状の操作ノブ351が一体形成されている。
図5に示すように、集光点調整機構35は、集光レンズ34とノズル37に当接されたサンプルS(被写体)との間の距離を調整して集光点を調整する装置であり、ハウジング3の集光レンズ収納部3cに操作ノブ351を露出した状態で内設されている。集光点調整機構35は、フレーム本体300の水平部300cに水平方向に向けて延設された位置調整孔302と、この位置調整孔302に挿入されてレンズ収納筒体352を光軸に沿って形成された位置調整孔302の適宜な位置に固定する調整ボルト353と、レンズ収納筒体352に一体に形成されて集光レンズ34を位置調整孔302の適宜な位置に移動操作するための前記操作ノブ351と、ノズル支持体36を介在してノズル37(側視撮影用ノズル)をフレーム本体300に固定するための連結用筒体354と、を備えて構成されている。
集光点調整機構35は、操作ノブ351を操作して移動させることによって、操作ノブ351と共に集光レンズ34が光軸方向に進退して、集光点の位置を調整できるようになっている。
図8に示すように、ノズル37は、患者の臼歯部、口腔内組織の撮影や、直視撮影用ノズル(図示省略)で撮影困難な部位、例えば、臼歯部の咬合面、舌側面、頬側面の撮影や、その他、前歯部の舌側面側を撮影するのに最適なアングルタイプの側視撮影用ノズル(臼歯用ノズル)である。
ノズル37は、それぞれ後記する接続用筒部37a、環状溝37b、フランジ部37c、中央筒部37d、斜鏡収納部37e、貫通孔37f、開口部37g、中空部37h、位置決め部37i及び屈曲部37jが、例えば、加熱滅菌処理が可能な合成樹脂によって一体形成されている。
なお、ノズル37は、加熱滅菌処理や洗浄処理が可能な材料であれば、合成樹脂以外に、ステンレス鋼(例えば、SUS304)、チタン、チタン合金、アルミニウム合金、ニッケル合金、クロム合金、銀等の金属で形成したものであっても構わない。
環状溝37bは、接続用筒部37aの外側表面にリング状に形成された縦断面視して円弧状の溝であり、球体SBが係合した状態に配置されている。
フランジ部37cは、接続用筒部37aの先端側の外周部に突出形成された鍔状の突起であり、外環部材38の開口部位に隣接して配置されている。
斜鏡収納部37eは、斜鏡M1が収納される部位であり、開口部37gから斜鏡M1が出し入れ可能に形成されている。斜鏡収納部37eは、斜鏡M1を開口部37gから挿入して中空部37h内に配置可能に形成されている。
前記固定具Nは、例えば、ステンレス鋼製(例えば、SUS304)、チタン製、チタン合金製等の耐腐食性を有する金属からなるねじ、クリップ等である。この固定具Nは、斜鏡M1の固定穴M1eに着脱可能に固定されて、斜鏡M1をノズル37に取り付けたり、取り外したりできるようにしている。
位置決め部37iは、斜鏡M1をノズル37内の設定された所定位置に配置するための部位であり、屈曲部37jの外周部の複数箇所に形成され、斜鏡M1の回転止め溝M1cが係合する係合凸部からなる。
中空部37hは、ノズル37内の光軸に沿って略L字状に形成された筒状の空間であり、計測光及び反射光が通る空間からなる。
外環部材38は、ノズル支持体36及びスプリングSPを覆うようにその外側に配置される略筒状の部材であり、その内面に、圧縮された状態のスプリングSPの先端部を支持するばね受け凸部38aが形成されている。
図8に示すように、前記斜鏡M1は、走査手段33からの計測光をサンプルSの方向へ反射、または、サンプルSからの反射光を走査手段33の方向へ反射するための反射ミラーであり、金属素材を鏡面加工して形成した反射面を有する。この斜鏡M1は、ノズル37内の屈曲部37jから着脱して洗浄処理及び滅菌処理することができるようになっている。斜鏡M1には、それぞれ後記する斜鏡本体M1a、金属ミラー部M1b、回転止め溝M1c、凸部M1d、及び固定穴M1eが一体形成されている。
凸部M1dは、斜鏡本体M1aの背面中央部に突設した筒状突起であり、貫通孔37f内の段差部位に係合するように形成されている。
固定穴M1eは、固定具Nが着脱可能に挿着される穴であり、例えば、ねじからなる固定具Nが螺合するねじ穴からなる。
制御ユニット部50(制御ユニット)は、図2に示すように、AD変換回路51と、DA変換回路52と、二次元MEMSミラー制御回路53と、表示装置54と、OCT制御装置100とを備える。
二次元MEMSミラー制御回路53は、ミラーの軸を回転させて水平方向にミラー面の角度を変更する処理と、ミラーの軸を回転させて垂直方向にミラー面の角度を変更する処理と、を異なるタイミングで行う。
次に、OCT装置1(光干渉断層画像生成装置)を使用してサンプルS(前歯部)を撮影する場合を説明する。
サンプルSを撮影する場合は、まず、不図示の電源スイッチをONした後、診断プローブ部30のスイッチの操作ボタンSWを操作して、図6に示すシャッタ機構31のシャッタ駆動手段313を駆動させてシャッタ312を開放状態にする。
また、光軸が傾いている場合には、図6に示すホルダ締結具326を緩めて、V方向の傾きを調整すると共に、ブラケット締結具(図示省略)を緩めてA方向の傾きを調整する。
この場合、診断プローブ部30が、前記した構成からなるため、以下に示すように、従来よりも快適に撮影することができる。
すなわち、ハウジング3は、このハウジング3の略中央部に走査手段33を収納し、基端部側にコリメータ322及び光ファイバ60Aを配置し、先端部にノズル37が配置された配置構造になっていることによって、略中央部から先端部に亘ってレンズ収納筒体352が設置されているだけのスリムでシンプルな構造になっている。走査手段33は、二次元MEMSミラーからなることによって、ガルバノミラー等の他の走査手段を備えたプローブと比較して、モータ等の構成部品が少なくて小さいので、それらの部品の設置スペースも不要となるため、小型軽量化することができる。
その結果、患者が口を大きく開かなくてもノズル37を口腔内に挿入することができる。また、診断プローブ部30は、全体が小型軽量化されて、利用者が撮影する際に、長時間に亘って診断プローブ部30を手で持って撮影しても苦痛にならない重量にすることができる。
この場合、斜鏡M1全体がステンレス鋼等の金属でできているので、耐熱性及び強度を有するため、斜鏡M1を加熱滅菌等の滅菌処理や、洗浄処理を行っても、腐食したり、損傷したり、傷付いたりすることがない。さらに、その斜鏡M1は、一つのステンレス鋼等の金属材料で形成することができるので、部品点数及び組付工数を削減してコストダウンを図ることがきると共に、錆びない斜鏡M1を安価に加工して提供することができる。
なお、従来使用していた斜鏡用のミラーは、このミラーが取り付けられる樹脂製の支持体に一体形成された複数の係止爪に、ミラーを押し付けて嵌め込むようにして取り付けられていたため、取り付けの際に、係止爪が破損するという問題点があった。
本発明のプローブは、斜鏡M1を金属製ミラーで形成して固定具Nによってノズル37内に固定することにより、係止爪が破損してミラーが落下するという不具合を解消することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
グリップ部3Abは、コリメータレンズ32から反射鏡Mまでのレーザ光の光軸の方向に延びて形成されている。走査手段収納部3Aa内では、反射鏡Mで走査手段33に向けて反射され、さらに、走査手段33で反射されたレーザ光の光軸が、グリップ部Ab内の光軸に対して平行線上に反射されるように配置されている。集光レンズ収納部3Acは、その平行線の方向に延びて形成されている。このため、ハウジング3Aは、グリップ部Abから走査手段収納部3Aa及び集光レンズ収納部3Acを介してノズル37までストレートに形成されている。
図11に示すように、反射鏡Mは、光ファイバ60Aから診断プローブ部30A内に入ったレーザ光が、コリメータ322、シャッタ機構31を通ってその反射鏡Mで、走査手段33の中央にあるミラーに向けて反射するように、ハウジング3Aの長さ方向に対してグリップ部3Ab側へ傾けた状態に配置されている。
走査手段33は、二次元MEMSミラーのデバイスからなるので、ハウジング3A内における占有スペースが狭く、反射鏡Mの鏡面にミラー面が平行になるように、ハウジング3Aの長さ方向に対してノズル37側へ傾けた状態に配置されている。
図11に示すように、ノズル設置部3Adは、外環部材38を介在してノズル37が着脱自在の取り付けられる部位であり、使用用途に応じてノズル37を直視撮影用ノズル(図示省略)、あるいは、ノズル伸縮機構(図示省略)を備えたその他のノズルに適宜に取り替えることができる。ノズル設置部3Adは、集光レンズ収納部3Acの先端側からハウジング3の先端に亘って形成されている。
このため、診断プローブ部30Aを右効き用とする場合は、操作ボタンSWを図10に示すハウジング3Aの右側側面とは反対の左側側面に配置する。つまり、操作ボタンSWは、使用する利用者の効き手に合わせて側に配置することが望ましい。
3 ハウジング
3d ノズル設置部
11 光源
21 参照ミラー
30,30A 診断プローブ部(プローブ)
33 走査手段
34 集光レンズ
36 ノズル支持体
37 ノズル(側視撮影用ノズル、臼歯用ノズル)
37c 係合部
37e 斜鏡収納部
37f 貫通孔
37g 開口部
37h 中空部
37i 位置決め部
37j 屈曲部
60A 光ファイバ
M 反射鏡
M1 斜鏡
M1a 斜鏡本体
M1b 金属ミラー部
M1c 回転止め溝
M1e 固定穴
N 固定具
S サンプル(被写体)
Claims (4)
- 光源から照射されたレーザ光を、被写体に照射する計測光と参照ミラーに照射する参照光とに分配し、
前記被写体から反射して戻ってきた散乱光と前記参照ミラーで反射した反射光とを合成させた干渉光を解析して光干渉断層画像を生成する光干渉断層画像生成装置に使用され、
前記計測光を前記被写体に照射して前記反射して戻ってきた散乱光を回収するプローブであって、
前記計測光及び前記散乱光を伝送する光ファイバと、
この光ファイバによって前記プローブ内に導入されたレーザ光の照射方向を変化させる走査手段と、
この走査手段からの前記計測光を前記被写体に照射して前記散乱光を回収する開口部を有するノズルと、
前記光ファイバ、前記走査手段、及び、前記ノズルを保持するハウジングと、を備え、
前記ノズルには、金属素材を鏡面加工して形成した反射面を有する斜鏡が内設され、
前記斜鏡は、前記計測光及び前記散乱光を反射する金属ミラー部と、
この金属ミラー部が一体形成された斜鏡本体と、
前記ノズルに形成された貫通孔に挿入された固定具が着脱可能に挿着される固定穴と、
を有して前記ノズルの中空部内に着脱可能に取り付けられていることを特徴とするプローブ。 - 光源から照射されたレーザ光を、被写体に照射する計測光と参照ミラーに照射する参照光とに分配し、
前記被写体から反射して戻ってきた散乱光と前記参照ミラーで反射した反射光とを合成させた干渉光を解析して光干渉断層画像を生成する光干渉断層画像生成装置に使用され、
前記計測光を前記被写体に照射して前記反射して戻ってきた散乱光を回収するプローブであって、
前記計測光及び前記散乱光を伝送する光ファイバと、
この光ファイバによって前記プローブ内に導入されたレーザ光の照射方向を変化させる走査手段と、
この走査手段からの前記計測光を前記被写体に照射して前記散乱光を回収する開口部を有するノズルと、
前記光ファイバ、前記走査手段、及び、前記ノズルを保持するハウジングと、を備え、
前記ノズルは、このノズルに内設されて金属素材を鏡面加工して形成した反射面を有する斜鏡と、
前記斜鏡を前記開口部から挿入して前記中空部内に配置可能に形成された斜鏡収納部と、
この斜鏡収納部の内壁に形成され、前記斜鏡が光軸に対して斜めに取り付けられるように形成された屈曲部と、
この屈曲部の外周部に形成され、前記斜鏡本体の外周部に形成された回転止め溝に係合する位置決め部と、
を有していることを特徴とするプローブ。 - 前記ノズルは、前記ハウジングの先端部に形成されたノズル設置部に装着されたノズル支持体に、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプローブ。
- 前記斜鏡は、ステンレス鋼、チタン、あるいは、チタン合金から形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のプローブ。
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