JP6412349B2 - プローブ - Google Patents
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Description
図8に示すように、従来のプローブ100は、走査手段200が、レーザ光の照射方向を変化させるためのミラーから成る。走査手段200は、コリメータレンズ300を透過した計測光の光軸を90度変換するX方向ガルバノミラー210と、X方向ガルバノミラー210で変換する光軸の向きに対して90度相違する向きに光軸を変換するY方向ガルバノミラー220と、を備えている。X方向ガルバノミラー210及びY方向ガルバノミラー220は、駆動部211,221と、駆動部211,221の先端に取り付けた金属あるいはガラスで製作されたミラー212,222と、を備えている。
Y方向ガルバノミラー収納部440は、Y方向ガルバノミラー220の駆動部221や、コネクタ部等が収納される部位であり、走査手段収納部420が上方に膨らんだ状態に突設されている。
例えば、術者がプローブを持つ場合は、ハウジングがストレート形状に形成されていることにより、親指をケース半体のコリメータレンズ収納部の側面に当て、人差指及び中指をケース半体の走査手段収納部の側面に当てるようにしてハウジングを掴む。プローブは、このようにしてハウジングを掴むことにより、手で鉛筆を摘むのと同じ状態で持つことができるため、被写体を撮影する際に、持ち易くて操作がし易い。
また、このような構成によれば、計測光がミラー、または、プリズムを介して第1ガルバノミラー及び第2ガルバノミラーに送られるように配置されるので、第1ガルバノミラーをハウジングの長手方向に沿って配置してコンパクトに配置することができる。
なお、便宜上、図1に示すプローブ1の状態において、ノズル40が配置される方向を「前」、筒体20が配置される方向を「後」、鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、幅方向を「左」、「右」として説明する。
OCT装置は、歯科患者の歯牙(前歯部)、臼歯、口腔内組織等の被写体(サンプル)の断層画像を撮影するための撮影装置をして用いられる。OCT装置は、光のコヒーレントを利用して被写体の断層画像を撮影する装置であり、プローブ1と、不図示の光学ユニットと、制御ユニットと、を備えている。OCT装置では、光学ユニット内で光源から照射されたレーザ光を計測光と参照光とに分配している。計測光は、プローブ1から被写体に照射され、被写体で反射されて戻ってきた散乱光をプローブ1で回収している。また、参照光は、光学ユニット内の参照ミラーに照射される。そして、光学ユニットで散乱光と参照ミラーからの反射光とを光合波器で合成させた干渉光を制御ユニットで解析して断層画像を生成している。
図1に示すように、プローブ1は、レーザ光を二次元走査する走査手段70(ガルバノミラー)を有し、光学ユニット(図示省略)からのレーザ光を被写体に導くと共に、被写体内で散乱して反射した散乱光を受光して光学ユニットに導く診断プローブ部である。
図2に示すように、プローブ1は、計測光及び散乱光の光路が設けられるハウジング10と、ハウジング10の基端部10hに設けられた筒体20と、ハウジング10の先端部10iに連結されたノズル支持体30と、ノズル支持体30に外嵌された撮影用のノズル40と、ハウジング10に内設されたフレーム本体50と、ハウジング10内の中央部基端側に配置されたコリメータレンズ60と、ハウジング10内の略中央部に配置された走査手段70と、ハウジング10内の先端部側に配置された集光レンズ80と、を主に備えている。
なお、本実施形態では、プローブ1の一例として直視撮影用のノズル40(前歯用ノズル)を備えたものを例に挙げて説明する。
図2に示すように、ハウジング10は、フレーム本体50、コリメータレンズ60、走査手段70、集光レンズ80等の構成部品を覆ったり、ノズル支持体30を支持したりする中空のケース体から成る。ハウジング10は、図1に示すように、側面視してストレート形状に形成されている。このため、ハウジング10は、親指Mbと人差指Mcと中指Mdとで鉛筆を持つのと同じようにして掴むことができるので、持ち易くて操作性がよい形状をしている。
図1〜図3に示すように、筒体20は、略円筒形状の部材であり、先端側がグリップ部10aの基端部10h内に内嵌され、基端部がグリップ部10aの基端部10hから突出した状態に配置されている。筒体20は、プローブ1と、不図示の光学ユニット部及び制御ユニット部とを電気的に接続するケーブルと、光学ユニット部に光学的に接続された光ファイバと、が挿通される部位である。
ノズル支持体30は、ノズル40をハウジング10に支持させるための部材であり、略円筒形状に形成されている。なお、このノズル支持体30、及びノズル支持体30の周辺部位は、図5に示す変形例のプローブ1Aと同一構造であるので、図5を参照して説明する。ノズル支持体30は、ハウジング10A(10)の先端部10iの集光レンズ収納部10Ab(10b)に、図5に示すように、連結用筒体31、環状係止部材32、球体支持筒体33、圧縮コイルばね34、鋼球35、及びノズル連結部40bを介在してノズル40を着脱自在(交換可能)、かつ、回動自在に装着している。ノズル支持体30の軸方向の外周面には、凹凸部30aが全周に亘って形成されている。
なお、ノズル支持体30は、連結部材によって、ハウジング10の先端部10iにノズル40を着脱自在に取り付けることができるものであればよく、その構造は特に限定されない。
図2及び図3に示すように、ノズル40は、走査手段70からの計測光を被写体に照射して散乱光を回収する筒状の部材であり、基端部が30に挿入されている。ノズル40は、例えば、前歯を撮影するのに使用される直視撮影用ノズルから成る。なお、ノズル40は、視撮影用ノズルであっても、臼歯を撮影するのに使用される側視撮影用ノズルであってもよく、着脱して側視撮影用ノズルに交換可能になっている。
図2及び図3に示すように、フレーム本体50は、コリメータレンズ60、走査手段70、及び集光レンズ80を保持する厚板部材であり、ハウジング10内にねじ止めされている。フレーム本体50は、ハウジング10の形状に合わせて、側面視してストレート形状に形成されている。
図3に示すように、フレーム本体50は、側面視して、ハウジング10の形状に合わせて、コリメータレンズ保持部50a、及び集光レンズ保持部50bが前後方向に延設されている。フレーム本体50の中央部は、走査手段保持部50cが上下左右方向に向けて折曲形成されている。このため、フレーム本体50は、側面視して、全体がストレート形状に形成されている。フレーム本体50は、平面視及び側面視して、ケース半体11のグリップ部10a及び集光レンズ収納部10bの形状に合わせて、コリメータレンズ保持部50a及び集光レンズ保持部50bが、前後方向に延設されている。
コリメータレンズ60は、光ファイバ(図示省略)からグリップ部10a内に導入された計測光を受光して平行光に収束させるレンズである。コリメータレンズ60は、コリメータ61と、コリメータホルダ62と、コリメータブラケット63と、コリメータ61固定用のホルダ締結具64と、コリメータホルダ62固定用のブラケット締結具65と、コリメータブラケット63固定用のフレーム締結具(図示省略)と、を備えている。
なお、本実施形態では、コリメータレンズ60の光軸方向の位置、及び光軸Laに対する傾きが調整可能であると共に、計測光の光路長及び光軸Laの傾きを調整することができる。
走査手段70は、ハウジング10内に導入された計測光の照射方向を変化させる装置であり、ハウジング10内の光軸方向の略中央部に配置された2つのガルバノミラー(72,73)を備えて構成されている。走査手段70は、ハウジング10内に導入された計測光を反射させるミラー71と、ミラー71で反射された計測光を反射させる第1ガルバノミラー72と、第1ガルバノミラー72で反射した計測光をノズル40に向けて反射する第2ガルバノミラー73と、を備えている。走査手段70は、傾けたミラー面の角度を調整する角度調整機構72b,73bを備えている。
ミラー71は、計測光の光路に対してミラー面を45度に傾けた状態で、ミラー収納部10fに固定されている。ミラー71は、ミラー収納部10f内にコリメータレンズ60側に向けて傾斜させて設置されている。ミラー71は、ミラー面を有する鏡面体71aと、鏡面体71aを保持するミラーケース71bと、を備えている。
鏡面体71aは、コリメータレンズ60を透過した計測光の光軸Laを90度変換するように、光軸に対してミラー面を上向きに45度に傾けて配置されている。
第1ガルバノミラー72は、ミラー71で反射した上向きの計測光の光軸Lbを横方向に90度変換するガルバノミラーから成る。第1ガルバノミラー72は、ガルバノミラー収納部10e内の上部に、下方向に対して型傾斜させて設置されている。
第1ガルバノミラー72は、ミラー71からの計測光を第2ガルバノミラー73に向けて反射させる第1ガルバノミラー本体72aと、第1ガルバノミラー本体72aの角度を調整可能な角度調整機構72bと、を備えている。
角度調整機構72bは、第1ガルバノミラー本体72aのミラー面を、A方向を軸としてモータ駆動によって回動させて、光軸Lbに対する角度を調節することができる。
第1ガルバノミラー72は、第1ガルバノミラー本体72aに対して、角度調整機構72bが基端側に配置されるように、ハウジング10内に取り付けられている。
第2ガルバノミラー73は、第1ガルバノミラー72で変換した光軸Lcの向きに対して前方向に90度相違する向きに光軸Ldを変換するガルバノミラーから成る。第2ガルバノミラー73は、ガルバノミラー収納部10e内の上部に、前方向に対して傾けて設置されている。第2ガルバノミラー73は、第2ガルバノミラー73からの計測光を集光レンズ80(ノズル37)に向けて反射させる第2ガルバノミラー本体73aと、第2ガルバノミラー本体73aの角度を調整可能な角度調整機構73bと、を備えている。角度調整機構73bは、第2ガルバノミラー本体73aのミラー面を、B方向を軸としてモータ駆動によって回動させて、光軸Lcに対する角度を調節することができる。第2ガルバノミラー73は、第2ガルバノミラー本体73aに対して、角度調整機構73bが下側に配置されるように、ハウジング10内に取り付けられている。
集光レンズ80は、レンズ本体81と、レンズ収納体82と、から構成されて、ハウジング10の集光レンズ収納部10bの先端寄りの位置内に収容されている。また、集光レンズ80の集光点を光軸方向に位置(距離)を調節できる集光点調整機構の機能を備えている。このため、集光レンズ80を光軸方向に移動させて、集光レンズ80と被写体(前歯部)との間の距離を調整することによって、被写体に対する計測光の集光点を調整することができる。集光レンズ80は、走査手段70による走査光を集光すると共に、計測光を被写体に集光させて照射するレンズである。
次に、プローブ1を使用して歯部や歯肉等の口腔内組織である被写体を撮影する場合を説明する。
プローブ1は、撮影する際に、集光レンズ80と、ノズル40の先端に当接させた被写体との間の距離を調整して集光点を調整する集光点調整機構を備えているため、撮影する断層画像を被写体の基準面から深さ方向に位置調整して、深さ方向に広い範囲に亘って断層画像を得ることができる。
図1に示すように、術者がプローブ1を持つ場合は、ハウジング10がストレート形状に形成されていることにより、親指Mbをケース半体12のコリメータレンズ収納部10cの側面に当て、人差指Mc及び中指Mdをケース半体11の走査手段収納部10dの側面に当てるようにしてハウジング10を掴む。プローブ1は、このようにしてハウジング10を掴むことにより、手Maで鉛筆を摘むのと同じ状態で持つことができるため、被写体を撮影する際に、持ち易くて操作がし易い。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成及び同一形状部位は、同じ符号を付してその説明を省略する。
前記実施形態及び変形例では、プローブ1の一例として、前歯(切歯)を被写体とし、ストレート形状のハウジング10,10Aの先端に直視撮影用のノズル40を備えたものを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。
プローブ1は、被写体を臼歯として側視撮影用ノズル(臼歯用ノズル)に交換して使用しても構わない。
10,10A ハウジング
10a,10Aa グリップ部
10b,10Ab 集光レンズ収納部
10g 開口部
10h 基端部
10i 先端部
40 ノズル
70,70A 走査手段
71 ミラー
72,72A 第1ガルバノミラー
72b,73b 角度調整機構
73,73A 第2ガルバノミラー
Claims (2)
- 計測光を被写体に照射して前記被写体から反射して戻ってきた散乱光を回収する光干渉断層画像生成装置に使用されるプローブであって、
前記計測光及び前記散乱光の光路が設けられたハウジングと、
前記ハウジング内に導入された前記計測光の照射方向を変化させる走査手段と、
前記走査手段からの前記計測光を前記被写体に照射して前記散乱光を回収するノズルと、を備え、
前記走査手段は、前記ハウジング内に導入された前記計測光を反射させる第1ガルバノミラーと、
前記第1ガルバノミラーで反射した前記計測光を前記ノズルに向けて反射する第2ガルバノミラーと、を備え、
前記ハウジングは、前記計測光が導入される基端部側に形成されたグリップ部と、
前記ノズルが配置される先端部側に形成された集光レンズ収納部と、
前記グリップ部の先端側に形成されて、前記グリップ部よりも内径が大きく拡径するように形成されたコリメータレンズ収納部と、
前記ハウジングの中央部に配置されて前記走査手段を収納し、前記グリップ部及び前記集光レンズ収納部の外径よりも大きく形成された走査手段収納部と、を有し、
前記グリップ部内に導入された前記計測光の前記走査手段までの光路と、前記走査手段から前記集光レンズ収納部の先端に形成された開口部までの前記計測光の光路とが、平行に配置されるように、前記第1ガルバノミラー及び前記第2ガルバノミラーが配置されていることを特徴とするプローブ。 - 前記走査手段は、前記ハウジング内に導入された前記計測光を前記第1ガルバノミラーに向けて反射させるミラー、または、プリズムと、
前記第1ガルバノミラー及び前記第2ガルバノミラーのミラー面の角度を調整する角度調整機構と、
を備えて、前記走査手段収納部に収納され、
前記走査手段収納部は、ガルバノミラー収納部とミラー収納部とを備えて構成され、
前記ミラー、または、プリズムは、前記計測光の光路に対してミラー面を45度に傾けて配置されて前記ミラー収納部に収納され、
前記ミラー収納部は、前記走査手段収納部の先端側に形成された前記ガルバノミラー収納部の配置位置から下方向に膨らんで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプローブ。
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