JP6063187B2 - プローブ - Google Patents
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Description
また、特許文献1,2のプローブの口腔内挿入部は、集光レンズ、光スキャナ、ミラー、窓ガラス等が内設されていることにより、内部構造が複雑化しているため、部品点数及び組付工数が多く、組付け難く、コストアップの要因になっていた。
このように、プローブは、被写体を撮影する際、計測光が照射される被撮影部が延設部によって視認し難くなることがないので、被写体の被撮影部を直視して視認しながら撮影できるため、被撮影部の視認性が向上されて効率よく撮影することができる。
また、プローブは、棒状の延設部を採用することにより、構造及び形状がシンプルであるため、プローブの先端部の口腔内に挿入する部位を洗浄、殺菌処理する際の作業が行い易い。
また、かかる構成によれば、支持体は、先端部に計測光及び散乱光を反射する斜鏡が設けられていることにより、プローブで臼歯等の被写体を撮影する際に、斜鏡の先端を被写体に当接させ、斜鏡で計測光及び散乱光を反射させることにより、その被写体を容易に撮影することができる。
また、かかる構成によれば、プローブは、斜鏡の先端側端部に、リング形状、略半円形状、略C字形状、略U字形状、あるいは、円弧形状の固定具が設けられていることによって、その固定具を被写体に当接させて支持させれば、斜鏡を被写体に安定した状態に固定して撮影することができる。特に、臼歯を撮影する場合、固定具を臼歯の被撮影部の周囲等に当接させて支持させることにより、プローブを安定した状態に支持させることがきるので、撮影作業を楽に行うことができる。
図1及び図2に示すOCT装置1の構成の概要について、OCT装置1によって撮影する被写体(前歯部Sa)を、歯科患者の診断対象の歯牙(前歯部Sa)である場合を例に挙げて説明する。OCT装置1は、光学ユニット部10(光学ユニット)と、診断プローブ部30(プローブ)と、制御ユニット部50(制御ユニット)と、を主に備える。
図2に示すように、OCT装置1は、光源11から照射されたレーザ光をサンプルSに照射する計測光と、参照ミラー21(レファレンスミラー)とに照射する参照光にカップラ12(光分割器)で分配し、診断プローブ部30で、計測光をサンプルSに照射しサンプルSの内部から散乱して戻って来た散乱光と、参照ミラー21からの反射光と、をカップラ16(光合波器)で合成させた干渉光を解析して、光干渉断層画像を生成する。
光学ユニット部10は、一般的な光コヒーレンストモグラフィの各方式が適用可能な光源11、光学系、検出部を備えている。図2に示すように、光学ユニット部10は、サンプルSに高帯域な波長のレーザ光を続けて(周期的に)照射する光源11と、レーザ光をサンプルSに照射する計測光と参照ミラー21に照射する参照光に分配するカップラ12と、計測光をサンプルSに照射しサンプルSの内部で散乱して戻って来た散乱光を受光する診断プローブ部30と、参照光が参照ミラー21から反射して戻って来た反射光と散乱光とを合成させて干渉光を生成するカップラ16と、その干渉光からサンプルSの内部情報を検出するディテクタ(検出器)23と、光源11とディテクタ23との間の光路中に設けられた光ファイバ19b,60A(図4参照)やその他光学部品等を備えている。
光源11から射出された光は、光分割器であるカップラ12により計測光と参照光とに分けられる。計測光は、サンプルアーム13のサーキュレータ14から診断プローブ部30に入射する。計測光は、診断プローブ部30のシャッタ機構31のシャッタ312(図5参照)が開状態において、コリメータレンズ32、走査手段33(二次元MEMSミラー)を経て集光レンズ34によってサンプルSに集光され、そこで散乱、反射した後に再び集光レンズ34、走査手段33、コリメータレンズ32を経てサンプルアーム13のサーキュレータ14に戻る。戻ってきた計測光の偏光成分は、偏光コントローラ15によってより偏光の少ない状態に戻され、カップラ16を介してディテクタ23に入力される。
コリメータ19dは、前記コリメータレンズ19と、コリメータレンズ19を内嵌した略円筒状のレンズホルダ19aと、レンズホルダ19aに取り付けられたコネクタ19cと、一端がコネクタ19cに接続され、他端がレンズホルダ19aとサーキュレータ18とに接続された光ファイバ19bと、を備えている。コリメータレンズ19は、コリメータレンズ19の光軸と光ファイバ19bの光軸を合致させて、一定の距離を保った状態に設置されている。
図2に示すように、診断プローブ部30(プローブ)は、レーザ光を2次元走査する走査手段33を含み、光学ユニット部10からのレーザ光をサンプルSに導くと共に、サンプルS内で散乱して反射した散乱光を受光して光学ユニット部10に導くものである。診断プローブ部30は、それぞれ後記するケーブル60と、ハウジング3と、フレーム本体300と、シャッタ機構31と、コリメータレンズ32と、走査手段33と、集光レンズ34と、集光点調整機構35と、支持体4(図3参照)と、外環部材38とを有する。
なお、本実施形態では、診断プローブ部30の一例として直視撮影用支持体4A(前歯用支持体)を備えたものを例に挙げて説明する。
図3に示すように、ハウジング3は、フレーム本体300や診断プローブ部30等の構成部品を内設したケース体であり、中央部を縦断面して左右に二分割されたハウジング半体3e(一方を省略)を合致させてなる。ハウジング3は、側面視して略逆L字形状(略ピストル形状)に形成され、その内部に計測光及び散乱光の光路が設けられている。ハウジング3には、それぞれ後記する走査手段収納部3aと、グリップ部3bと、集光レンズ収納部3cと、筒体支持部3dと、が形成されている。ハウジング3は、水平方向に向けて形成された集光レンズ収納部3c及び筒体支持部3dに対して、グリップ部3b及び走査手段収納部3aが下方向に折曲した状態に形成されている。
グリップ部3bは、術者が手で診断プローブ部30を持つ際に握る部位であると共に、ホルダ71(図1参照)で抱持される部位である。グリップ部3bは、ハウジング3の基端部側に配置されたコリメータレンズ32の配置位置から走査手段33の配置位置までのレーザ光の光軸の方向に延設されて、略円筒状に形成されている。グリップ部3b内には、外周面に設置された操作ボタンSWと、ハウジング3の下面から引き出された状態に配線された光ファイバ60Aと、この光ファイバ60Aによって導入された計測光を受光してレーザ光を平行光に収束させるコリメータレンズ32と、そのレーザ光を遮断するシャッタ機構31と、が主に収納される収納空間が形成されている。
筒体支持部3dは、先端側に、外環部材38及び係合筒部材4Acを介在して支持体4が着脱可能に取り付けられる連結用筒体354が内嵌される円筒形状の部位であり、ハウジング3の先端に形成されている。
計測光の光路長変更手段39は、フレーム本体300に光軸方向に延設された位置調整孔301と、コリメータレンズ32を内設したレンズホルダ322aの光軸上の基端側に光ファイバ60Aを備えたコネクタ322bをセットしたコリメータ322を保持するコリメータブラケット324と、位置調整孔301に光軸方向に移動可能に挿入されてコリメータブラケット324を所定位置に締結するブラケット締結具327と、を有する。
位置調整孔302は、集光レンズ34を光軸に沿って進退させる集光点調整機構35を移動自在の設置するための長孔であり、調整ボルト353が移動自在に挿入されている。
図6に示すように、走査手段33は、光ファイバ60Aによって診断プローブ部30内に導入され、コリメータレンズ32を通過したレーザ光の照射方向を変化させるためのミラーであり、コリメータレンズ32を透過した計測光の光軸を変換する二次元MEMSミラーからなる。
二次元MEMSミラーの素子は、例えば、光を全反射するミラーや、電磁力を発生する電磁駆動用の平面コイル等の可動構造体が形成されたシリコン層と、セラミック台座と、永久磁石と、の三層構造に形成されて、コイルへ通電される電流の大きさに比例してX軸方向及びY軸方向に静的、動的傾斜する制御が可能になっている。
なお、走査手段33は、ガルバノミラーであっても構わない。
ここで、X方向及びY方向とは、診断プローブ部30の支持体先端が正対するサンプルSの表面において横方向(X軸方向)及び縦方向(Y軸方向)に対応する。
図4に示すように、集光点調整機構35は、集光レンズ34と支持体4に当接されたサンプルS(被写体)との間の距離を調整して集光点を調整する装置であり、ハウジング3の集光レンズ収納部3cに操作ノブ351を露出した状態で内設されている。集光点調整機構35は、フレーム本体300の水平部300cに水平方向に向けて延設された位置調整孔302と、位置調整孔302に挿入されてレンズ収納筒体352を光軸に沿って形成された位置調整孔302の適宜な位置に固定する調整ボルト353と、レンズ収納筒体352に一体に形成されて集光レンズ34を位置調整孔302の適宜な位置に移動操作するための操作ノブ351と、支持体保持部材36を介在して直視撮影用支持体4A(支持体4)をフレーム本体300に固定するための連結用筒体354と、を備えてなる。
集光点調整機構35は、操作ノブ351を操作して移動させることによって、操作ノブ351と共に集光レンズ34が光軸方向に進退して、集光点の位置を調整可能である。
外環部材38は、支持体保持部材36及びスプリング(図示省略)を覆うようにその外側に配置される略筒状の部材であり、その内面に、圧縮された状態のスプリング(図示省略)の先端部を支持するばね受け凸部(図示省略)が形成されている。
図6に示すように、支持体4(直視撮影用支持体4A(前歯用支持体))は、診断プローブ部30で撮影する際に、この支持体4をサンプルSに当接させることにより、診断プローブ部30を安定した状態に支持させるための部材である。支持体4は、集光レンズ34の前方に配置され計測光をサンプルSに照射して散乱光を回収する開口4Adと、撮影の際に、先端をサンプルSに当接させて診断プローブ部30とサンプルSとの間に距離を安定化させる延設部4a(棒状部4Aa)とを有する。支持体4は、ハウジング3の先端部に配置され、散乱光を回収する開口部3gに連結される。直視撮影用支持体4A(前歯用支持体)は、ハウジング3の先端部の集光レンズ収納部3cに、連結用筒体354、支持体保持部材36、スプリング(図示省略)、球体SB及び外環部材38を介在して着脱可能(交換可能)かつ回動自在に装着されている。直視撮影用支持体4Aは、例えば、ステンレス鋼等によって形成されている。
延設部4aは、ハウジング3の先端の開口部3g付近から被写体方向に向けて形成されて、棒状部4Aaの先端をサンプルSの被撮影部に当接させたときに、計測光を遮らず、かつ、被撮影部を視認する術者の邪魔にならず、見易くすることができるものであれば、その形状、設置位置、本数等は特に限定されない。
係合筒部材4Acは、直視撮影用支持体4Aの基端側を支持体保持部材36に着脱自在に取り付けるための鍔付円筒形状の部材であり、開口4Adを有する係合筒部4Afと、環状溝4Agと、フランジ部4Ahと、が一体形成されている。
連結部4Aeは、フランジ部4Ahの前側上部に縦断面視して凹溝形状に形成された棒状部固定用係合溝であり、下面に連結具4Abを挿設するための設置孔が形成されている。この連結部4Aeの幅w2は、フランジ部4Ahの幅w2と略同じ長さである。つまり、連結部4Aeの幅w2は、フランジ部4Ahの外径d3からフランジ部4Ahの内径d2を引いた長さに収まるように形成されて、棒状部4Aaの幅w1よりも僅かに長い。なお、連結部4Aeは、フランジ部4Ahに溶接して固定したものでも、フランジ部4Ahに一体成形したものでもどちらであっても構わない。
環状溝4Agは、係合筒部4Afの外周面に形成された断面視して半円状の環状溝である。直視撮影用支持体4Aは、環状溝4Agに球体SBが係合・離脱することによって、診断プローブ部30に対して着脱自在になっている。
フランジ部4Ahは、係合筒部材4Acの外周部の中央に、鍔形状に形成された部位であり、外環部材38の前端に配置されている。
二次元MEMSミラー制御回路53は、ミラーの軸を回転させて水平方向にミラー面の角度を変更する処理と、ミラーの軸を回転させて垂直方向にミラー面の角度を変更する処理と、を異なるタイミングで行う。
次に、OCT装置1を使用してサンプルS(前歯部Sa)を撮影する場合を説明する。
前歯部Saを撮影する場合は、まず、不図示の電源スイッチをONした後、診断プローブ部30の操作ボタンSWを操作して、図6に示すシャッタ機構31のシャッタ駆動手段313を駆動させてシャッタ312を開放状態にする。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。なお、既に説明した構成は同じ符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の実施形態に係るプローブの第1変形例を示す図であり、(a)が側視撮影用支持体の側面図、(b)は側視撮影用支持体の拡大斜視図、(c)は側視撮影用支持体の拡大中央縦断面図である。
また、前記実施形態では、支持体4の一例として図4に示す前歯部Sa等のサンプルSの撮影に適した直視撮影用支持体4Aを例に挙げて説明したが、図7(a)〜(b)に示すように、臼歯部Sb等の撮影に適した側視撮影用支持体4B(臼歯用支持体)であっても構わない。側視撮影用支持体4Bは、前記した直視撮影用支持体4A(図3〜図6参照)の棒状部4Aaの先端部に、斜鏡4Bjを設けてなる。
係合筒部材4Bcは、前記実施形態の係合筒部材4Acと同一である。棒状部4Baは、例えば、前記実施形態の棒状部4Aa(図4参照)の先端部を斜め下方に約45度折曲した折曲部4Biを有する。斜鏡4Bjは、計測光及び散乱光を反射するミラーであり、集光レンズ34の光軸を直交する方向に90度変換する反射鏡である。斜鏡4Bjは、少なくとも折曲部4Biが接合される背面がステンレス鋼等の接合可能な部材から形成され、反射面にミラーを備えている。
また、支持体4(側視撮影用支持体4B)は、臼歯部Sbを撮影後、新品あるいは洗浄した支持体4と交換することにより、支持体4を常に清潔な状態にすることができる。
図8は、本発明の実施形態に係るプローブの第2変形例を示す概念図であり、(a)は直視撮影用支持体の斜視図、(b)は平常時の直視撮影用支持体を示す拡大縦断面図、(c)は被写体を直視撮影用支持体で押圧しているときの状態を示す拡大縦断面図である。
また、診断プローブ部30の支持体4には、図8(a)〜(c)に示すように、この支持体4(直視撮影用支持体4A1)の長さLを、可干渉範囲内の伸縮調整範囲L1の範囲内で短く可変することができる可変機構40を設けても構わない。
連結具4A1bは、ばね収納部4A1iを連結部4A1eに着脱可能に固定するねじ等からなる。
係合筒部材4A1cは、開口4A1d、連結部4A1e、係合筒部4A1f、環状溝4A1g及びフランジ部4A1hが一体形成され、前記実施形態の係合筒部材4Acと略同一構造であるので、その説明を省略する。
ばね収納部4A1iは、例えば、直視撮影用支持体4A1を先端側へ付勢する圧縮コイルばねからなるばね部材SP1を伸縮自在に収納する有底円筒状の部材からなり、基端部側が係合筒部材4A1cに連結され、先端側が直視撮影用支持体4A1を前後方向に所定距離だけ移動可能に支持している。ばね収納部4A1iの先端側外周部には、収納部連結ナット4A1jの雌ねじ部が螺合して、収納部連結ナット4A1jをばね収納部4A1iに固定させるための雄ねじからなるねじ部4A1mが形成されている。
図9は、本発明の実施形態に係るプローブの第3変形例を示す概念図である。図10は、本発明の実施形態に係るプローブの第3変形例を示す図であり、(a)は側視撮影用支持体の斜視図、(b)は平常時の側視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(c)は被写体を側視撮影用支持体で押圧しているときの状態を示す拡大縦断面図である。
また、図9に示すように、前記第2変形例の直視撮影用支持体4A1(前歯用支持体)は、臼歯部Sbを撮影する場合、可変機構40を有する側視撮影用支持体4B1(臼歯用支持体)に取り換えることにより、臼歯部Sbの撮影を行い易くすることができる。
なお、第3変形例におけるそれ以外の構成は、第2変形例と同様な構成であるため、その説明を省略する。
また、側視撮影用支持体4B1は、ばね部材SP1のばね力に抗して伸縮させることによって、集光レンズ34の焦点位置に、撮影したい臼歯部Sbの観察部位を移動させて合わせることでピントを調整することができる。
また、診断プローブ部30は、側視撮影用支持体4B1に設けた斜鏡4B1jの先端部に固定具4B11を設けたことにより、その固定具4B11を臼歯部Sbの被撮影部の周辺に当接させて支持させることによって、フラ付くことなく安定した状態で撮影することができる。また、診断プローブ部30は、この固定具4B11を臼歯部Sbに当接させて可変機構40を伸縮させることにより、可変機構40をスムーズに伸縮させながら撮影することができる。
図11は、本発明の実施形態に係るプローブの第4変形例を示す図であり、(a)は平常時の直視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(b)は直視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図である。
また、前記第2変形例の直視撮影用支持体4A1(図8参照)は、ばね収納部4A1i及びばね部材SP1を備えた可変機構40に代えて、図11(a)、(b)に示すように、圧縮エア(付勢手段)を充填したエアスプリングSP2を備えた可変機構41を有する直視撮影用支持体4A2であっても構わない。
圧縮エア収納部4A2iは、係合筒部材4A2cと棒状部4A2aとの間に介在されて、棒状部4A2aを先端側へ付勢する圧縮エアを収納し、基端部側が係合筒部材4A2cに連結され、先端側が棒状部4A2aを前後方向に所定距離だけ移動可能に支持されている。圧縮エア収納部4A2iは、密閉状態の有底円筒形状の部材からなり、締結具4A2bによって係合筒部材4A2cの連結部4A2eに固定されている。
棒状部係止ナット4A2jは、圧縮エア収納部4A2iの先端側外周面に形成されたねじ部4A2mに螺着されることによって、棒状部4A2aを予め設定した伸縮調整範囲L1だけ進退可能に支持すると共に、空気室を密閉する。
図12は、本発明の実施形態に係るプローブの第5変形例を示す図であり、(a)は側視撮影用支持体の斜視図、(b)は平常時の側視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(c)は側視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図である。
第4変形例の直視撮影用支持体4A2に設けた可変機構41(図11(a)、(b)参照)は、図12(a)〜(c)に示すように、側視撮影用支持体4B2に設けても構わない。
なお、第3変形例で説明したリング形状の固定具4B11(図10(a)〜(c)参照)は、図12(a)〜(c)に示す固定具B21のように、略半円形状に形成された当接部4B21aを有するものであってもよい。この他、固定具B21は、略C字形状、略U字形状、あるいは、円弧形状に形成されたものであっても構わない。なお、当接部4B21aは、斜鏡4B2jに形成された切欠部に連結部4B21bを係合させて接合される。
図13は、本発明の実施形態に係るプローブの第6変形例を示す図であり、(a)は直視撮影用支持体の斜視図、(b)は平常時の直視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(c)は直視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図である。
棒状部4A3a、連結具4A3b、連結部4A3e、係合筒部4A3f及び環状溝4A3gは、前記実施形態の棒状部4Aa、連結具4Ab、連結部4Ae、係合筒部4Af及び環状溝4Agと同一構造であり、その説明は省略する。
開口4A3dは、摺接筒体4A3jに形成され、ばね受環状部材4A3k、係止ナット4A3m及び係合筒部材4A3cの内部空間に連通し、それらの内部空間により計測光及び反射光が通過する光路の一部を形成している。
係合筒部4A3fは、支持体保持部材36(図6参照)の係合部36aに係合される部材であり、前記実施形態の係合筒部4Afとは、この係合筒部4A3fが係止ナット4A3mが螺合される雄ねじ部と、ばね部材SP3の基端部側が収納されるばね収納部4A3iとが一体形成されている点で相違している。
図14は、本発明の実施形態に係るプローブの第7変形例を示す図であり、(a)は平常時の側視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(b)は側視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図、(c)は固定具の変形例を示す要部拡大斜視図である。
第6変形例の直視撮影用支持体4A3に設けた可変機構42(図13(b)、(c)参照)は、図14(a)、(b)に示すように、側視撮影用支持体4B3に設けても構わない。
側視撮影用支持体4B3は、斜鏡4B3jの先端部に、爪部4B31aを有する固定具4B31を備えていることにより、撮影する際に、固定具4B31を1歯若しくは複数歯の臼歯部Sbの表面に当接させて支持させ、さらに、爪部4B31aを臼歯部Sbの側面に当接させて係止させることができるため、可変機構42を安定した状態で伸縮させながら撮影することができる。
図15は、本発明の実施形態に係るプローブの第8変形例を示す図であり、(a)は直視撮影用支持体の斜視図、(b)は平常時の直視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(c)は直視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図である。
本発明の実施形態に係るプローブは、前記第6変形例の可変機構42(図13(a)〜(c)参照)のばね部材SP3に代えて、図15(a)〜(c)に示す第8変形例のように、エアを充填したエアスプリングSP4(付勢手段)からなる可変機構43を有する直視撮影用支持体4A4を備えたものであっても構わない。
図15(b)、(c)に示すように、可変機構43は、空気室(空気ばね)を形成する圧縮エア収納部4A4i(付勢手段収納部)と、圧縮エア収納部4A4i内に進退可能に挿入されたピストンの機能を果たす第7変形例のばね受環状部材4A3k(ピストン)と、棒状部4A3a(延設部4a)に連結されると共にピストンロッドの機能を果たす摺接筒体4A3j(ピストンロッド)と、圧縮エア収納部4A4iの一部を形成する係合筒部材4A4cと、を備えてなる。
図16は、本発明の実施形態に係るプローブの第9変形例を示す図であり、(a)は平常時の側視撮影用支持体の状態を示す拡大縦断面図、(b)は側視撮影用支持体を圧縮移動させたときの状態を示す拡大縦断面図、(c)は固定具の変形例を示す要部拡大斜視図である。
第8変形例の直視撮影用支持体4A4に設けた可変機構43(図15(a)〜(c)参照)は、図16(a)、(b)に示すように、側視撮影用支持体4B4に設けてもよい。
側視撮影用支持体4B4は、斜鏡4B4jの先端部に、左右先端に被写体方向(斜鏡4B4jとは反対の方向)に向けてそれぞれ突出形成された2つの爪部4B41aを有する半円形の固定具4B41を備えていることにより、撮影する際に、固定具4B41を臼歯部Sbの表面に当接させて支持させ、さらに、2本の爪部4B41aを臼歯部Sbの側面に当接させて係止させることで、支持スパンを長くすることができるため、爪部4B41aを臼歯部Sbにしっかりと係止させて安定させた状態で、可変機構43を伸縮させながら撮影することができる。なお、固定具4B41の2箇所に形成した2本の爪部4B41aは、臼歯部Sbに係止させる際に、2本の爪部4B41aの両方を臼歯部Sbに係止させてもよいし、片方の1本の爪部4B41aを臼歯部Sbに係止させてもよく、撮影する被撮影部の状態や歯の形状等に対応させて多様的な使い方ができる。
図17は、本発明の実施形態に係るプローブの第10変形例を示す図であり、直視撮影用支持体を取り付けたプローブの斜視図である。図18は、本発明の実施形態に係るプローブの第10変形例を示す図であり、直視撮影用支持体を取り付けハウジング半体を取り外したプローブの分解斜視図である。図19は、本発明の実施形態に係るプローブの第10変形例を示す図であり、側視撮影用支持体を取り付けたプローブの分解斜視図である。
前記実施形態の診断プローブ部30は、図17〜図19に示すように、ストレート型のハウジング3Cに前記した可変機構42(43)を配置したものでもよく、また、直視撮影用支持体4A5及び側視撮影用支持体4B5は、略ノズル状の円筒体に切欠部4A5b,4B5bを設けることで形成された延設部4A5a,4B5aであっても構わない。
グリップ部3Cb内には、基端部側にケーブル60、コリメータ322、シャッタ機構31等が主に収納されている。グリップ部3Cbの側面の集光レンズ収納部3Cc寄りの位置には、複数の操作ボタンSW(図17参照)が設けられている。
また、直視撮影用支持体4A5及び側視撮影用支持体4B5は、開口4A5d,4B5d(開口部3g)の内径d4よりも幅w3の小さい棒状の延設部4A5a,4B5aと、複数の延設部4A5a,4B5a間に切欠形成された切欠部4A5b,4B5bと、が複数形成されていることにより、切欠部4A5b,4B5bの隙間からサンプルSの被撮影部を視認しながら撮影することができるため、効率よく口腔内の被撮影部を撮影を行うことができる。
延設部4A5a,4B5aは、係合筒部材4A5c,4B5cのフランジ部4A5h,4B5hの内縁部から前方へ向けて突出形成された断面視して円弧形状の棒状部からなり、開口4A5d,4B5dの同心円上に形成されている。
なお、延設部4A5a,4B5a及び切欠部4A5b,4B5bは、1つでも複数でもよく、その数、幅w3の長さ、形状は、適宜変更しても構わない。
例えば、直視撮影用支持体4A,4A1,4A2,4A3,4A4,4A5の先端には、ゴム部材等からなる滑り止部材を設けても構わない。
同様に、側視撮影用支持体4B,4B1,4B2,4B3,4B4,4B5は、先端部に設けた斜鏡4Bj,4B1j,4B2j,4B3j,4B4j,4B5jの先端部位に、撮影時に当接させるサンプルSとの摩擦抵抗を大きくして側視撮影用支持体4Bを滑り難くしたゴム等の低摩擦係数の滑り防止手段を着脱可能に取り付けてもよい。
また、図11(a)、(b)、図15(b)、(c)に示す棒状部係止ナット4A2j、圧縮エア収納部4A4iと、摺動する棒状部4A2a、ばね受環状部材4A3kとの間には、空気漏れを防止するためのシール材等を設けてもよい。
3,3A,3B,3C ハウジング
3d,3Cd 筒体支持部
3g 開口部
11 光源
21 参照ミラー
30,30B,30C 診断プローブ部(プローブ)
33 走査手段(二次元MEMSミラー)
34 集光レンズ
4 支持体
4A,4A1,4A2,4A3,4A4,4A5 直視撮影用支持体(前歯用支持体、支持体)
4A1c,4A2c,4A3c,4A4c 係合筒部材(係合筒部)
4Aa,4A1a,4A2a,4A3a,4Ba,4B1a,4B2a,4B3a,4B4a 棒状部(延設部)
4a,4A5a,4B5a 延設部
4A1i,4A3i ばね部材収納体(付勢手段収納体)
4A2i,4A4i 圧縮エア収納部(付勢手段収納体)
4B,4B1,4B2,4B3,4B4,5B5 側視撮影用支持体(臼歯用支持体、支持体)
4Bj,4B1j,4B2j,4B3j,4B4j,4B5j 斜鏡
4B11,4B21,4B31,4B41 固定具
4B31a,4B41a 爪部
40,41,42,43 可変機構
d1 開口部の内径
L 支持体の長さ
L1 所定距離
S サンプル(被写体)
Sa 前歯部
Sb 臼歯部
SP1,SP3 ばね部材(付勢手段)
SP2,SP4 エアスプリング(付勢手段)
w1,w3 延設部の幅
Claims (5)
- 光源から照射されたレーザ光を、被写体に照射する計測光と参照ミラーに照射する参照光とに分配し、
前記被写体から反射して戻ってきた散乱光と前記参照ミラーで反射した反射光とを合成させた干渉光を解析して光干渉断層画像を生成する光干渉断層画像生成装置に使用され、
前記計測光を前記被写体に照射して前記反射して戻ってきた散乱光を回収するプローブであって、
前記計測光及び前記散乱光の光路が設けられたハウジングと、
前記ハウジングの先端部に配置され、前記散乱光を回収する開口部付近から前記被写体方向側に向けて延設され、前記被写体に当接させる支持体と、を備え、
前記支持体は、軸方向に並行して配設され前記開口部の内径よりも幅の小さい棒状の延設部を有し、
前記支持体の先端部には、前記計測光及び前記散乱光を反射する斜鏡が設けられ、
前記斜鏡の先端側端部には、リング形状、略半円形状、略C字形状、略U字形状、あるいは、円弧形状に形成され、前記被写体に当接させて支持させるための固定具が設けられていることを特徴とするプローブ。 - 前記支持体は、前記開口部に着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のプローブ。
- 前記固定具には、前記被写体に係止させる爪部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプローブ。
- 前記支持体には、当該支持体の長さを可変することが可能な可変機構が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のプローブ。
- 前記可変機構は、前記ハウジングの先端部に配置された係合筒部材と、
この係合筒部材と前記支持体との間に介在されて、前記支持体を先端側へ付勢する付勢手段と、
この付勢手段を伸縮自在に収納し、基端部側が前記係合筒部材に連結され、先端側が前記支持体を前後方向に所定距離だけ移動可能に支持した付勢手段収納体と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載のプローブ。
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