JP2016174903A - 歯科診療システム - Google Patents

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Abstract

【課題】歯科治療について、患者自らのリアルパノラマ歯列画像に基づいたシミュレーション操作を行うことで患者が自分の希望を歯科医師に要求できるようなシステムを形成し、歯科における消費者即ち患者を大事にする消費者主義に基づいた新しい歯科診療システムを提供する。【解決手段】口腔内情報を手動により撮影して連写画像データを形成する撮影手段、前記撮影手段で撮影された連写画像データからリアルパノラマ歯列画像データを形成するリアルパノラマ歯列画像形成手段、前記リアルパノラマ歯列画像に対し仮想処理を行い、仮想処理リアルパノラマ歯列画像の表示出力を行う仮想処理手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像の一方又は両方に対してシミュレーション操作を行ったシミュレーション画像出力を行うシミュレーション操作出力手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像及び前記シミュレーション画像の一乃至全部を表示する表示手段よりなる。【選択図】図1

Description

本発明は、歯科診療システムに関するものである。
歯科医療分野へのコンピュータの普及により電子カルテ等、治療関連の情報の電子化が進むと共に、コンピュータに接続されて使用される撮影、録画等用の入力インターフェース機器等の高性能化、低価格化により、コンピュータ処理された口腔内情報が診療に用いられる機会が多くなった。
特表2011-500142号公報には、歯科矯正器具、補綴物を仮想モデルとして設定し、患者の仮想歯列データに基づいて、修正する手法が開示されている。
特表2011-523570号公報には、歯科治療でインプラントのポジショニングを行うために、最適化された歯の咬合の仮想モデルに基づくインプラント位置の決定手法等が開示されている。
又、患者口内でのインプラントの位置姿勢のデジタル表示を含むインプラントの3Dコンピュータ設計図と、口腔内情報に基づいて、クラウンと、インプラントの接続部などを決定する手法が開示されている。
他方、コンピュータは、現実的な仮想画像データが作成できることから、インフォームドコンセント等、患者に治療手法を説明し、理解してもらうためにも用いられている。
特開平10−94520号公報 には、インフォームドコンセント用のコンピュータシステムであって、コンピュータ画面上に表示された口腔内画像において医師が説明に用いた部位に日付情報、治療情報等が必要に応じて表示される構成が開示されている。
特開2002−83044号公報には、歯科医師又は歯科医院スタッフが患者と、入力内容に関する認識を共有しつつ、患者の歯科検査データを入力して、患者に対する必要で且つ完全な検査を行なったデータを表示する歯科検査表示手段を備えたコンピュータシステムが開示されている。
特開2006-318297号公報 には、電子カルテシステムや画像編集ソフト等、複数のアプリケーションソフト間を横断して文字・文章、記号、線図等を入力・描画することが可能な診療支援装置及び方法が開示されている。
特開2002−83044号公報では、診察がこのような一方的なものでなく患者が参加して治療メニューを作成し実行する検査システムが示されている。
国際公開WO2007/063980号には、歯列アーチホーム概形相似仮想形曲線に沿った撮影用器具を取り付けてパノラマ歯列の撮影を行う構成が記載されている。
特表2015-35111号公報には、眼下診断装置をクラウドサーバに接続することが記載され、実用新案登録第3182751号公報には、口腔内カメラで撮影した画像をクラウド側で整理記憶することが記載されている。いずれも患者データの管理用にクラウドサーバを用いるものである。
特表2011-500142号公報 特表2011-523570号公報 特開平10−94520号公報 特開2002−83044号公報 特開2006-318297号公報 国際公開WO2007/063980号公報 特開2013-134711号公報 特表2015-35111号公報 実用新案登録第3182751号公報
歯科におけるインフォームド・コンセント、即ち患者に対する説明責任、それによる理解と納得、それを元にした合意は、今や世界の潮流であり、その重要性は増すばかりである。
しかるに、患者側から見ると、インフォームド・コンセントは、以下の点で、不十分と言わざるを得ないのが現状である。
1:患者の口腔内画像表示について
(1)例えば、口腔内のX線画像を用いて患者に治療について説明しても、白っぽい画像でしかも半透明でモノクローム的な画像では、患者は、具体的なイメージが浮かばず、専門的知識も無いことから、口腔内がどのような状況、症状にあるのか、たとえ歯科医師がX線画像に基づいて説明をしても、理解できないままとなってしまう。然るに、このような現状が、一般的な患者に対するインフォームド・コンセントの形式となってしまっている為に、歯科医師は、消費者でもある患者を重要視する世界の潮流から取り残される結果となる。
(2)例えば、現代病といわれ、この早急な予防や治療は重要な歯科の課題である歯周病の進行状況や広がりについて、患者の口腔内の隅々まで示すリアルなパノラマ画像を用いて患者に歯周病を説明することができる仕組みは、歯周病の理解獲得のために有効であるが、未だ存在しない。
歯科においては、患者に対して、これら歯周病の広がりや進行状況や、それに対する治療、その他の対処法を理解できる形で、しかも納得できる形で示すことが、歯周病治療のためには必要であるとされているが、患者の歯列の乱れをリアル画像で隅々まで簡便に且つ迅速に示すパノラマ的な画像表示そのものを実現する手段がないため、患者は、有効な治療を受けることができなかった。
患者の口腔内の隅々までをリアルなパノラマ画像で迅速に示すことができれば、例えば、口腔内全体の歯石や虫歯や汚れや炎症、更には、画像の表示範囲において舌癌の発見ができ、発見した症状をつぶさに患者に説明できるが、上述の通り、現状において、このようなシステムは存在しない。
治療前における汚れや疾患がある口腔内を隅々まで示すリアルなパノラマ画像と、治療後における隅々まで綺麗に治療した口腔内の状態を示すリアルなパノラマ画像とを迅速に比較し示すことで、患者の治療に対する満足感を高めることが期待できるが、現在のところ、そのような手法がない、即ち、術前、術後の短時間の間に患者に負担を与えず口腔内全体の画像を取得し比較ができるように表示する口腔内画像取得表示手段はない。
例えば、ホワイトニング治療において、術前の口腔内歯列全体の汚れた状態を示した画像と、術後のできあがり状態を示した画像をリアルタイムで患者に表示することができれば、患者にとって、十分で且つわかりやすいホワイトニングの説明となるが、このような表示システムは未だ存在していない。
2:患者口腔内画像を用いた仮想治療表示及び治療シミュレーションについて

歯科において、治療前に治療後の仮想表示した出来上がり状態を患者の口腔内のリアルなパノラマ画像を用いて迅速に撮影形成して患者に示し、治療法の種類毎の得失を説明し、どのような治療法を希望するかパノラマ画像を見ながら患者の希望を聞いて、選択させ、治療するということは、患者にとってもっとも望ましく、患者満足度を最大化する手法であり、これからの歯科でもっとも望まれている歯科サービスの一つであるが、治療前に治療後の出来上がり状態を仮想表示し、更にこの仮想表示に対してシミュレーションを行ったリアルパノラマ画像を簡便に形成し且つ迅速に患者に示す方法は未だ提案されていない。
(1)例えば、虫歯治療やインプラントやブリッジにおけるクラウンについて、患者自身のリアルなパノラマ歯列画像の治療部位に銀歯、金歯、オールセラミックス、ハイブリッドセラミックス、メタルボンド、ジルコニア等の材料で作成されたクラウンを装着した出来上がり状態を仮想的にコンピュータ上に表示して、材料毎の仮想補綴形態を比較表示することで、患者の希望に添って、補綴材料及び補綴形態を選択させることができるようになる。このことは、患者が出来上がり状態を見て治療法を選ぶことと同じであり、歯科の患者主義を実現させる有意義な方法である。
(2)例えば、さまざまな種類の義歯やブリッジやインプラントの治療の治療後の出来上がり状態を、リアルなパノラマ画像で仮想的に表示し、患者に選択させることは、患者にとってもっとも望ましい歯科サービスである。
(3)例えば、欠損部治療の場合、義歯やブリッジやインプラントの治療後の出来上がり状態を、短時間で患者の口の中のリアルなパノラマ画像で仮想的に表示し比較して示し、患者にどの治療法を選ぶか選択されることができれば、患者にとってもっとも望ましい歯科サービスとなる。
従来の開口用器具を用いて口を強制的に開けた状態で一眼レフカメラにより撮影して口腔内の歯列側面を撮影する撮影方法は、患者に大きな負担を与えることから患者主義に反する方法でしかなく、しかも奥歯が斜視的に表示されることから撮影された歯の形状が不正確であり、パノラマとは言いにくく、歯の裏側の撮影ができない等、得られる画像の利用範囲は正面に近い撮影がされた前歯程度で狭い。
この様な現状から、簡便で且つ迅速に撮影ができ、しかも患者に負担が少ない口腔内をリアルなパノラマ画像で表示できるシステムが希求されている。
以上の課題は、患者主義、即ち消費者主義の世界的潮流の中で、歯科の緊急の課題にもなっている現状がある。
本発明の目的は以下の通りである。
1.誰でもが簡単に失敗がないリアルパノラマ歯列画像を形成可能とする口腔内撮影ができるようにする。
2.誰でもが、簡単にリアルパノラマ歯列画像において画像合成、画像操作処理によるシミュレーション操作ができるようにする。
3.リアルパノラマ歯列画像の実現により、患者の口腔内を隅々まで 例えば、虫歯、歯石、汚れ、歯周病、炎症等はもちろん、リアルパノラマ歯列画像を高画質化可能とし、スティップリングも明確に患者自身に見せることで歯肉炎の予防、発見等が可能な詳細な観察ができるようになり、口腔内のスポット撮影画像からでは発見できない虫歯、歯石、汚れ等を発見できるようにする。
4.リアルパノラマ歯列画像とX線パノラマ歯列画像を比較を実現することにより、X線に見える症状をリアルパノラマ画像との対比を、文字、絵、線等で説明表示可能な手書きツールを用いる等してわかりやすく説明するようにする。
本発明は、上述の目的実現により、患者自信の全歯及びその周辺組織が様々な角度で見ることができるリアルパノラマ歯列画像を用いたインフォームドを行うことを可能とし、それを基にしたコンセントも獲得できるようにしたものである。
歯科治療にあたって、患者に対し、歯科医師は、患者の治療について、治療前の段階で、治療後の治療の出来上がり状態を表示する仮想リアルパノラマ画像と、この仮想リアルパノラマ画像にシミュレーションを施した仮想リアルパノラマ歯列画像を表示する。
この結果、患者は治療前に自分の口の中で出来上がり状態を確認できるようになる。
患者は、治療法によって異なる口腔内における例えば補綴等の治療の出来上がりの状態、外部からの見え方、噛み心地、割れ、補綴物、歯肉及び周囲の天然歯の色、形等の経時変化等の違い、を全体の歯列の中で明確に理解できるので、自分の望む治療法を比較の上、選択することができる。
例えば、クラウンであれば、銀歯、金歯、オールセラミックス、メタルボンド、ハイブリッドセラミックス、ジルコニア等の材料の相違による口腔内での出来上がりの相違を仮想リアルパノラマ歯列画像により自分の目で確かめて、それぞれの特性を歯科医師の説明を聞くことで判断し、適した材料を選択可能とし、クラウンに限らず、様々な歯科治療に適用可能である。
本発明は、歯科治療について、患者自身のリアルパノラマ歯列画像に歯科治療データに基づく合成及び調整による仮想処理、及び治療に関する幅広いシミュレーションを行うことで、患者が自分の希望を歯科医師に要求できるシステムであって、歯科における消費者即ち患者を大事にする消費者主義という思想に基づいた画期的な歯科診療システムを提案する。
即ち、本発明は、口腔内情報を手動により撮影して連写画像データを形成する撮影手段、前記撮影手段で撮影された連写画像データからリアルパノラマ歯列画像データを形成するリアルパノラマ歯列画像形成手段、前記リアルパノラマ歯列画像に対し仮想処理を行い、仮想処理リアルパノラマ歯列画像の表示出力を行う仮想処理手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像の一方又は両方に対してシミュレーション操作を行ったシミュレーション画像出力を行うシミュレーション操作出力手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像及び前記シミュレーション画像の一乃至全部を表示する表示手段よりなる組み合わせ構成を提案する。
本発明におけるシミュレーションには、リアルパノラマ歯列画像上の例えば歯の部分のRGB値、座標値を手動又は自動で変化させる動的なものの他、材料等に応じて異なる補綴物をリアルパノラマ画像に合成し仮想表示した画像を複数表示する静的なものも含まれる。 又、本発明は、歯側面リアルパノラマ歯列画像、上顎リアルパノラマ歯列画像及び下顎リアルパノラマ歯列画像のリアルパノラマ歯列画像の一つに補綴物の仮想表示及びシミュレーションを行う場合、複数のリアルパノラマ歯列画像にかかる補綴物等の仮想表示及びシミュレーションを行うことが好ましいが、少なくとも患者が理解しやすいリアルパノラマ画像又は、複数のリアルパノラマ画像の組み合わせを用いることが好ましい場合もある。
リアルパノラマ画像及びリアルパノラマ歯列画像には、歯列、及び歯肉を含む歯側面、上顎面、下顎面毎で構成される口腔内の歯列周辺全体を示し、これらの画像間で、関連性をもって仮想表示、シミュレーションを行うことが可能な画像を含むものである。
具体的なシミュレーションの種類は、例えば金属補綴物の場合、時間と共に表面が変色する際のシミュレーション、ブリッジやクラスプ等の隣接する歯の加工を伴う施術シミュレーション、ベニヤ等の歯表面を薄く削って装着する補綴物の施術及び歯術後の状態を示すシミュレーション、サイナスリフト、ソケットリフト等の施術方式によるそれぞれの人工歯根植立施術シミュレーション、歯面汚れ除去シミュレーション、ホワイトニングシミュレーション、温度変化によって生じる形状の収縮を行うシミュレーション、 歯の表面に患者の嗜好に応じたデザインを付してリアルパノラマ画像で表示するシミュレーション、 補綴物の種類によって耐用年数が変化する場合の経時的な耐久性の変化及び割れの発生を表示するシミュレーション、 クラウン、義歯等の補綴物を実際に装着して咀嚼使用した場合の咀嚼力の分布を表示するシミュレーション、歯の長さを揃える際に行う歯冠長の長さの調整シミュレーション、 歯面汚れ除去及びホワイトニング前後の1日平均の喫煙回数、又は紅茶、コーヒー等嗜好飲料の一日平均の摂取回数をパラメータとして、歯表面の変色状況を表示するシミュレーション、補綴物治療後の咀嚼時の噛み心地を、金属、セラミックス等の材料に応じて評価するシミュレーション等が示される。
尚、コンピュータモニタの色味は、モニター毎に変化する為、必ずしも正確とはいえないことから、シェードガイド等、歯の色見本や、その他の色見本を併せて表示し、色の補正ができる状態とすることが好ましい。
更に、その他の患者が、この治療手法を実際利用した結果に対する口コミ情報、評価情報、歯科医が具体的治療手法を実際使用する場合の具体的施術方法、材料の供給可能な企業情報等を表示する場合もある。
更に仮想処理手段及びシミュレーション操作出力手段には、処置処方の仕方から、材料の供給可能な企業、業者のデータを含み、直接メール送信等のインターネットアクセス手段を併せて含むことが好ましく、経時的に更新可能としても良い場合もある。仮想処理及びシミュレーションの種類によって、歯科医師が未経験な治療も含まれることから、上述した情報の提供を受けることで、治療ができるようになり、診療範囲を広げることも可能となる。
本発明は、簡易且つ迅速な患者の口腔内リアルパノラマ画像の作成、及び当該画像に対する仮想合成処理、シミュレーション処理を実現したことから、患者が上述した画像表示を参照することで、自分の希望を歯科医師に要求できるようになり、歯科における消費者即ち患者を大事にする消費者主義という思想の実現を可能とすると共に歯科医師は、これらの処理画像により患者にインフォームドを行うことで、それを基にしたコンセントの獲得ができるようになる。
このような機能性を実現するために例えば、高機能、高容量のコンピュータに、複数のプログラムをインストールした状態が必要であり、その為の投資も必要になるが、クラウドサーバを単にデータの整理記憶する場所ではなく、リアルパノラマ画像作成手段、シミュレーション手段として用いることで、処理能力が低いコンピュータでもインターネットを利用したブラウザプログラムが動作するだけで、機能的で、患者にとってわかりやすい口腔内画像表示を手軽に表示でき、在宅医療、遠隔地訪問医療、国を超えた歯科医療にも効果的に利用できる。
本発明の一実施例を示す図。 本発明の他の実施例を示す図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。 本発明の実施例を説明するための図。
本発明は、ディスクトップタイプ、ノートブックタイプ、タブレットタイプ、スマートフォンタイプコンピュータ端末、コンピュータ端末に接続するハードディスク、USBメモリ、SDメモリ、DVD、CD等の記憶手段、コンピュータ端末で処理可能な口腔内データを入力する口腔内カメラ、スキャナ、X線CT、X線撮影装置等の入力手段及びコンピュータディスプレー、プリンタ等の出力表示手段の組み合わせ構成を用いて、各手段をコンピュータ端末の記憶手段に記憶されたアプリケーションプログラム、OS等の組み合わせによる処理を行うことで、実施される。その他、FPGAなどカスタム、セミカスタムASIC等が利用されても良い。
汎用的には、コンピュータ端末を用いる場合、外付け又は、内蔵するハードディスク、USBメモリ、等の記憶媒体に、OSプログラム、アプリケーションプログラム等の各種プログラムが記憶され、利用時、RAM(ランダムアクセスメモリ)にコピーされ、作動するストアードプログラム方式のコンピュータ端末が利用される。
又、プログラムには、人工知能プログラム及び、これを実行するOS等が用いられても良い。
更にコンピュータ端末がインターネットとの接続により、先進的歯科材料、技工、治療技術、同様の治療を行った患者の体験情報、口コミ情報を収集し、患者が希望する治療を行うための情報として使用する。
本発明におけるコンピュータ操作は、コンピュータ用マウス、タッチパッド、キーボート、画面タッチ等、様々なインターフェースを利用して患者等が操作するものであり、その際のコンピュータの動作は公知の手法によって行われるもので良い。画像合成等は、公知のグラフィックソフトウェアを用いて行われても良い。
本発明の一実施例を図1に示し説明する。図1で示す実施例は、コンピュータ端末のインタフェース及びソフトウェアによって構成されることが例示される。
図1において、11は、撮影手段であり、CCDカメラ、C−MOSカメラなどの口腔内カメラシステムで形成されるが、少なくとも治療部位が撮影可能なカメラ、及びその為の撮影システムであれば良く、動画撮影用のカメラであっても、連写的な静止画像が得られるものであれば利用可能である。撮影手段11は、頬肉と歯列側面によって形成される狭い空間に挿入撮影する必要があることから、棒状の口腔内カメラが好ましく、更に反射鏡を先端に装着し、内蔵又は外付けの光源で撮影部を照明するものが、歯を正面から撮影したリアルパノラマ画像が形成できる点、反射鏡部分のみを交換可能として、使用時口腔内に入る部分だけオートクレーブ等で滅菌処理ができる点、等で好適である。撮影手段11の一例として図2(a)で示す口腔内カメラを示す。撮像器を含む撮影ユニットと反射鏡を含む反射ユニットは、着脱可能で撮像器部分は、口腔内に入らない程度で、反射鏡ユニット部分が、もっとも奥の奥歯を正面から撮影できる程度の長さが好ましいが、これに限らず交換可能性及び反射鏡ユニットの長さは適宜変更されても良い場合もある。
12は、リアルパノラマ歯列画像形成手段であり、例えばコンピュータ及びソフトウェアの組み合わせ、CPLD、FPGA等のカスタム、セミカスタムICが例示され、
表面側の歯列側面について、前記撮影手段で撮影された連写画像であって、左側面と右側面のそれぞれの歯列を奥歯から前歯にかけて連写撮影していき、それぞれの側面歯列を示す連写リアル画像に対して、個々のリアル画像間の共通する部位、又は歯列の中心となる部位に基づいて順次合成していき歯列両側面の2つの部分リアルパノラマ歯列画像を形成すると共に両側面のリアルパノラマ歯列画像を、両者の共通部位で合成する手法が例示される。合成手法は、公知手法が用いられても良く、例えば、中間輝度法、ブロックマッチング法、オプテイカルフロー法等が例示される。
リアルパノラマ画像形成手段12は、歯列表側面のリアルパノラマ歯列画像の他、上顎歯列を下面方向から連写撮影したリアル画像、下顎歯列の上面方向から連写撮影したリアル画像から形成したリアルパノラマ画像を出力する他、歯の裏側面を上顎側面及び下顎側面でそれぞれ連写撮影したリアル画像から形成した歯裏上顎側面リアルパノラマ画像と歯裏下顎側面リアルパノラマ画像とを重ね合わせて形成した歯裏側面リアルパノラマ画像を形成し出力するものであっても良い。
13は、仮想処理手段であり、リアルパノラマ歯列画像形成手段12と同様、コンピュータ及び仮想処理アプリケーションソフトウェア、又はこれらの組み合わせに類するカスタム又はセミカスタムIC等で構成され、例えば、ホワイトニング、クラウン、インレー、その他の補綴物、人工歯根、マニキュア、義歯、ブリッジ、連冠、歯列矯正、ベニヤ、クラスプ等の歯科治療情報を記憶手段18から読み取し、表示手段14に表示されたリアルパノラマ歯列画像に合成、置換、画像操作等で仮想表示を行う為の処理をする手段である。
歯科治療情報は、部品データとも呼ばれ、リアルパノラマ画像が歯を正面から撮影している場合は、部品データも見本を側面、上面等正面から撮影された画像、又は、コンピュータグラフィック描画で形成されていることが好ましいが、これに限るものではなく、リアルパノラマ画像の状態に応じた部品データであっても良い。
又、部品データには、例えば歯とその周辺の歯肉の組み合わせが合っても良い。
更に仮想処理手段13は、前記選択された治療情報に対して、実際同じような治療を行った患者のコメント、写真画像、動画、口コミデータ、を記憶手段18から読み出して出力したり、歯科医師が必要とする場合は、施術方法、必要とする歯科材料について入手経路、価格、納入時期等のデータを記憶手段18から読み出して出力する手段を備えていても良い。
仮想処理手段13は、更にインターネットの歯科分野又は一般分野の検索サイトにアクセス可能として、治療目的に係るキーワードの入力により、得られる検索結果で、口コミデータ、及び歯科医師等のコメントデータ、治療を受けた患者のコメントデータを取得する手段を備えることが好ましい場合もある。取得したデータは、日付情報と共に、随時又は一定間隔で蓄積されて、再度利用可能とすることが好ましい。
仮想処理手段13は、治療における検索用キーワードを予め蓄積し、入力手段17から患者がキーワードを用いて蓄積された歯科支援データ又はインターネットのサイトデータを検索する場合、蓄積された検索キーワードリストを表示して、リスト内のキーワードを入力手段17から入力し、歯科医療用専用検索サイト、又はyahoo(登録商標)、google(登録商標)等の汎用検索エンジンによるホームページ検索をする検索調査手段により、調査結果を表示手段14へ出力表示させても良い。
尚、検索用のキーワードは、日常使用する専門性の低い歯科用語(詰め物、虫歯、銀歯等)のワードを予めキーワードリストデータとして、記憶手段18が記憶してもよい。
14は、表示手段であり、コンピュータに接続されたモニター、及びプリンタ、携帯電話表示画面等で構成されている。表示手段14は、仮想処理手段13、と接続し仮想処理手段13から出力されるデータを表示するためのものである。又、プリンタの場合は、データを印字して表示する場合もある。
15は、シミュレーション操作出力手段であり、例えば、上記仮想処理手段13で表示されたクラウン、インレー、ベニヤその他の補綴物、人工歯根、マニキュア、義歯、ブリッジ、連冠、歯列矯正、 等の仮想治療表示に対し、治療目的に対応する治療後、及び治療経過時の色、形状、構成、その他の状態等を患者、歯科医師等の治療支援の為の情報として出力し、シミュレーション表示可能な動画、静止画、説明で形成されることが好ましい。
例えば、 患者のリアルパノラマ歯列画像の一つに仮想処理手段13において、部品データとしてクラウン補綴物画像データが記憶手段18から呼び出され大きさが調整されて合成された補綴物治療後の仮想画像の補綴物又はその周辺の歯肉の形状、色、又は、補綴物周辺の天然歯の色、形状等を、例えば時間を手動又は自動で変化させて、補綴物が変色、収縮していく状態を仮想表示させる。
変色は、銀歯、硬質レジン前装冠、ハイブリッドセラミックス等 変色が時間と共に生じる場合に適用されることが好ましい。硬質レジン前装冠、ハイブリッドセラミックスは、前歯に用いられる場合、その変色は、審美性に大きく関わることから、様々なパラメータ、例えば、一日平均の喫煙回数をパラメータ値として、これを変化させた場合の汚れの程度の変化を表示させても良い。
又金属製の補綴物に対し、例えば、時間、温度、等の変化に伴う補綴物の形状の収縮を仮想的に表示してもよい。
銀歯は、金銀パラジウム合金等の銀合金で形成されるが、その成分である銀が、唾液、食物等に含まれる硫化物と反応し、硫化銀膜が生成され、黒く変色する場合がある。シミュレーション操作出力手段は、この様子を時間と共に、補綴物の色を変化させて仮想表示させることをシミュレーション表示するものが例示される。
歯肉についても、銀歯等の銀合金製補綴物治療の場合 経時的な変色状態をシミュレーション表示しても良く、歯と歯肉の一部を組み合わた部品データにより歯と歯肉の両方が変色するシミュレーション表示を行っても良い。
銀歯は、経時的に変色していくほか、歯肉にブラックマージンという黒く変色する場合があることから、補綴材料と併せて歯肉部も黒く変色させることが好ましい。
これらシミュレーションは、コンピュータのモニター上に仮想的な回転又はスライド調整つまみを表示させ、GUI手法を用いて部品データの色、形状を変化調整したり、コンピュータ用マウスの左右のボタン、コンピュータ用マウスに付属するローラーの押圧、回転操作による変化調整、キーボードの2種類のキー操作による変化調整、タッチスイッチの場合、画面上の仮想スイッチの操作による変化調整等するものが例示される。上述した部品データは、2次元状のデータを示したが、複数のリアルパノラマ画像の組み合わせを表示して用いた場合、3次元状の部品データを2次元状に変換して使用する場合もある。
16は、X線パノラマ画像入力手段であり、既存の公知X線パノラマ撮影装置を利用して口腔内X線パノラマ口腔内画像をJPEG、GIF、BMP、等汎用コンピュータが操作可能な形式の画像を入手可能な手段である。
X線パノラマ画像は、例えば、撮影したX線パノラマ画像写真を、イメージスキャナで読み取り画像データに変換してもよい場合もある。
17は、入力手段であり、仮想処理手段13へ操作信号及び制御信号を入力する為の信号を生成する手段であり、コンピュータマウス、キーボード等のユーザーインタフェース、その他、遠隔操作入力等、外部からの操作信号、制御信号を入力する為の手段である。 更に、表示手段14にリアルパノラマ歯列画像、X線パノラマ歯列画像の片方又は両方が表示された状態で、歯科医師が説明を行う際、手書き入力による画面表示を行うことが好ましい。手書き入力は、一般的なグラフィックソフトウェアが持つ公知手法が利用可能である。手書き入力用のペンを利用した入力や、画面に指を接触させて入力する等の手段、 コンピュータインタフェースを介して調整することを可能とするものであって、例えば、付属するキーボードの特定のキー、マウスの左右のボタン、及びコンピュータ用マウスに付属するローラーの前進、後退、画面上のタッチスイッチ等、主に患者が操作可能なインターフェースによる増減、変更操作等ができるものを示す。
18は、記憶手段であり、部品データの他、入力手段17を介して患者及び歯科医師が調整して入力した調整データを一時的又は継続的に記録したり、例えば、電子カルテ用の治療データとして利用可能な情報を記録するものであり、一時的又は継続的に記憶する必要があるデータを上述した記憶メディアによって記録する。
又、記憶手段18は、実際の歯を撮影した際と同様の色彩、形状を備えた部品データであって、それぞれ2次元数値、又は3次元数値構成されたデータを記憶する。これらの部品データは、仮想処理手段13の操作時に任意に拡大縮小、可変着色を調整手段により可能とするものであって、患者、歯科医師が取り扱いやすい一般的なグラフィックソフトウェアで使用される部品リスト、3DCADで用いられる3D部品データと同様の機能動作で表示可能としてもよい。
19は送受信手段であり、外部とインターネット、イントラネット等と接続し、例えば歯科材料の入手等をする場合は、業者サイトとの接続を行って、見積書の送受信を行ったり、口コミデータサイトとの接続や、検索サイトとの接続を行う場合もある。
次に図1の動作例を図2、図3から図8及び図23を参照して説明する。
撮影手段11は、図2(a)で示す口腔内カメラ200を歯科医師等が手動で操作して歯列面に沿って平行に移動させながら連写撮影して得られた連写画像をリアルパノラマ歯列画像形成手段12へ出力する。リアルパノラマ歯列画像形成手段12は、これら連写画像からパノラマ状の歯列側面リアルパノラマ画像302、上顎リアルパノラマ歯列画像304、下顎リアルパノラマ歯列画像303の3画像を形成して、仮想処理手段13へ出力する。歯列側面リアルパノラマ画像302は、歯側面の表側のリアルパノラマ画像であるが、裏面のリアルパノラマ画像を併設表示しても良い場合もある。 上顎リアルパノラマ歯列画像304例えば、図2(a)で示す口腔内カメラ200を下方向から上方向へ反射鏡206を所定間隔で歯列に沿って平行に移動させながら連写撮影を行って、連写リアル画像を形成した後、これらを、共通部分等に基づいて連結接続して上顎リアルパノラマ歯列画像を形成しても良い。下顎リアルパノラマ歯列画像303及び裏面も同様に連写撮影されても良い場合もある。 リアルパノラマ歯列画像形成手段12は、仮想処理手段13を介して、表示手段14(例えば、図2で示すコンピュータモニター211の画面表示)に対して、例えば図3で示す画面を表示させる。更にこれらの画像は、記憶手段18のカルテ保存領域に記録され、その際、患者コード、氏名、日付等が併せて記録しても良い。図3で示す画面300は、選択メニュー301を画面の上部に横一列に表示し、これをコンピュータマウスのポインタを操作したり、キーボードの該当するキーを押したり、タッチパネルの場合は、指で接触したりして選択操作する。
302は、歯列側面のリアルパノラマ画像であり、303は、下顎の歯列を上部方向から見た下顎リアルパノラマ歯列画像であり、304は、上顎における歯列を下方向から見た上顎リアルパノラマ歯列画像を示す。更に歯の裏側で形成された全部又は一部のリアルパノラマ歯列画像が表示されてもよい。
これらのパノラマ歯列画像は、それぞれ異なるサイズであるが、角度が撮像器のレンズに対して40度から50度、好ましくは45度で配置した反射鏡を備えた口腔内カメラにより、所定の間隔で、歯列面を手動で平行に移動させながら連写画像を形成し、これら連写画像の共通部分に基づいて連結合成した点で同じであり、歯の正面を撮影している点で正しい歯の形状が撮影されているが、手動操作のために、歯列面と反射鏡との距離が異なり、得られる画像のサイズは異なる。
本発明では、これを、例えば、側面リアルパノラマ歯列画像302の歯幅を画像から測定し、対応する下顎リアルパノラマ歯列画像303、上顎リアルパノラマ歯列画像304の歯の歯幅に一致させる様に画像を拡大縮小させて調整しても良い。
例えば、歯列側面リアルパノラマ歯列画像302の歯幅302aに対応する上顎リアルパノラマ歯列画像304の歯幅304a、歯列側面リアルパノラマ歯列画像302の歯幅302bに対応する下顎リアルパノラマ歯列画像303の歯幅303bの値を一致するように、下顎リアルパノラマ歯列画像303、上顎リアルパノラマ歯列画像304のサイズを拡大縮小操作し同じ値とすることで、3つの画像における歯のサイズがおおよそ同じ状態となる。
これらのリアルパノラマ画像のサイズを同じくすることで、3次元座標を備えた仮想補綴物データを使用して仮想合成をすることが好ましい。図9(c)に一例を示す。
即ち、これらリアルパノラマ歯列画像は、2次元平面であるため、3次元座標データ(x,y,z)を持つ補綴物部品データH91をXY平面に投影した形状データH93とXZ平面又はYZ平面に投影した形状データH92(図9(c)ではXZ平面に投影)の部品データに変換する。
歯列側面リアルパノラマ画像の、Y座標を一定にしてXZ平面の投影画像H92をサイズを調整して貼り付け合成した場合、上顎リアルパノラマ歯列画像又は下顎リアルパノラマ歯列画像への合成は、この補綴物のZ座標を一定にして、XY平面に投影された2次元データH93であり、X、Y何れかの値を調整することで、、上顎、下顎方向からの欠損部に合わせた合成ができると共にサイズ調整分のデータによって3次元義歯データのX,YZ座標データを調整でき、実際の義歯に対応する3次元座標を備えた義歯データを特定し選択できる。
又、シミュレーションの際も、一つのリアルパノラマ歯列画像上の義歯の色、サイズ等の補綴物情報を変更すれば、他のリアルパノラマ歯列画像の情報も併せて変更でき、割れや噛み心地等のシミュレーションが容易になると共に実際の補綴物に近い仮想表示が可能となる。即ち、3次元情報を備えた部品を予め記憶し、選択画面(例えば図4で示すメニューウィンドウ401)に表示する際は、平面座標に投影変換して表示し、2次元画面で大きさが調整された場合は、2次元座標の調整分だけ調整して使用される。3次元情報を備えた部品とは、例えば、特徴部分を3次元座標で示し、この座標間を平面又は曲面で保管し、更にこの平面又は曲面を着色したものが示される。
3次元座標、保管手段及び着色情報が記憶手段18に記憶され、仮想表示、及びシミュレーション時に呼び出されて使用されることが例示される。
仮想処理手段13は、記憶手段18から読み出されたリアルパノラマ歯列画像に対し、例えば図4で示すような一覧表示的なメニューウィンドウ401を表示手段14に表示する。401aは、仮想合成する為の部品データリスト及び仮想合成メニュー、401bは、シミュレーションメニューを示す。
メニューウィンドウとは、WINDOWS(登録商標)、LINUX(登録商標)、OSX 等コンピュータOSが項目選択時やメニュー選択時に画面の一部又は全部に表示する画面のことを示すものである。
入力手段17から表示手段14上に表示されたメニューウィンドウ401に対し、例えば、補綴物を指定(コンピュータマウス等によるクリック指定等)する指示が入力手段17から入力された場合、仮想処理手段13は、この補綴物の部品データを画面400上に表示する。
その際、クラウン、義歯等、その他のパノラマ歯列画像にも影響がある補綴物の場合は、それに適した補綴物(例えば上顎パノラマ歯列画像用の補綴データ403)が同じタイミングで表示されても良い。補綴歯モデル部品データ402及び403は、同じ補綴物を側面方向と上面方向から見たときの仮想表示とする。
画面400に表示された部品データ402、403は、例えばドラッグアンドドロップによる手動操作により、該当する部位へ貼り付け合成し、仮想的に補綴が行われた表示をする。
補綴物402が例えば金属材料の場合、入力手段17から、画面400のメニューウィンドウ401のシミュレーションメニュー401bを指定することで、補綴治療後の金属材料の変化をシミュレーションする指定がされると、シミュレーション操作出力手段15は、この指定に基づくシミュレーション信号を出力する。例えば、補綴物が銀歯の場合、
シミュレーションメニュー401bの変色シミュレーション仮想ツマミをコンピュータマウスのポインタで指定し、コンピュータマウスの左ボタンを押したまま左右方向の内の一方へ移動させる。例えば右方向が、時間が経過する方向の場合、右方向へ移動させると、補綴物の色が銀系の色から徐々に黒ずんだ色に変化する。時間の単位は、年、日、時等、シミュレーション対象によって調整される。
例えば、患者がいろいろな材料でクラウン、義歯等の補綴物治療を検討したい場合、図3の画面のメニュー301から、該当する項目を指定すると、
図5で示す様な材料毎の補綴物を示す部品データが、リアルパノラマ歯列データに合成された状態で、リアルパノラマ画像の一部を一覧化した画面500を表示する。
502aは、金銀パラジウムに置き換えた補綴画面、502bは金に置き換えた補綴画面、502cは、オールセラミックス材料に置き換えた補綴画面、502dは、ハイブリッドセラミックス材料に置き換えた補綴画面、502eは、メタルボンド材料に置き換えた補綴画面で、色彩質感が、それぞれの材料の特性に応じたものとなっており、仮想的に補綴した後の画像を形成している。
501は、シミュレーション用のメニュー表示部であり、ウィンドウ形式で表示され、
内部にシミュレーション操作用の仮想スライドスイッチ503、504が配置されている。
仮想スライドスイッチ503は、例えば、図4で示す仮想スライドスイッチと同じもので、金銀パラジウム仮想表示画面502aをコンピュータマウスの左ボタンをクリック指定していた状態で、仮想スライドスイッチ503のツマミをコンピュータマウスのポインタで指定し、左ボタンを押したまま左右に移動させる操作を行う。
シミュレーション操作出力手段15は、手動操作により金銀パラジウム仮想表示画面502aの色を変化させ、時間が経過した状態を仮想表示する。
仮想スライドスイッチ504は、補綴物が金製の場合、純度を変化させるためのもので、金材料補綴物の仮想表示画面502aをコンピュータマウスのポインタによりその部分を指定した後、左ボタンをクリックして指定を確定し、仮想スライドスイッチ504のつまみ上にコンピュータマウスのポインタをおいた状態で、コンピュータマウスの左ボタンを押しながら左右に移動させると、金の純度が変化した時と同じ色の変化をシミュレーション操作出力手段15は仮想的に表示するための出力を行う。
例えば、ブリッジ治療を行おうとする場合、例えば図3のメニュー301から該当する項目を指定する。患者のX線パノラマ画像が撮影され、データとして記録されていた場合は、メニュー301から該当する項目を指定する。
メニュー301から該当する項目を指定すると例えば図6で示すコンピュータ画面600が表示され、X線パノラマ画像入力手段16は、既存のX線パノラマ撮影装置から該当する患者のX線パノラマ画像603を、ネットワーク、USBメモリ等の各種メデイアを介して入手し、仮想処理手段13へ出力する。
602は、リアルパノラマ歯列画像であり、601は、メニューウィンドウである。
メニューウィンドウ601は、図4と同様の構成を有しており、治療部品データリスト601aとシミュレーションリスト601bからなる。
部品データメニュー601aは、記憶手段18から複数歯欠損部補綴用サンプルが表示されている。
欠損部604にブリッジ治療を行う為、例えば、治療用部品データリスト601aから指定するブリッジ部品画像を、例えばコンピュータマウスのポインタで指定し、左ボタンをクリックし、画面600に銀合金とメタルボンドで形成されたブリッジ部品データa605を表示させる。
その際、ブリッジ治療に必要な、欠損部に隣接する両歯を支台歯状に削った後の支台歯形状を示す部品が併せて画面600に表示される。
表示位置は、画面上であればよく、歯科医師等が角度を調整してドラッグアンドドロップ手法で移動合成してもよいが、例えば、患者のリアルパノラマ歯列画像上における支台歯形成用歯604a及び604bに自動的に配置されることが好ましい。
自動配置をする場合は、例えば、予め形成使用とする歯の部位をコンピュータマウスのポインタで範囲を指定しておき、次にメニューの該当する部品を指定すると、先に指定した歯に仮想支台歯データが自動合成されるようにすることが示される。
支台歯データの合成による仮想的な支台歯化は、ブリッジ治療の為に両側の天然歯を削るリスクを患者は知ることができる。
次に、表示されたブリッジデータ605を患者のリアルパノラマ歯列画像の欠損部604へドラッグアンドドロップ手法等を用いて移動合成する。その際、ブリッジデータ605の大きさをコンピュータマウスで調整して嵌め込み合成を手動で行う。
シミュレーション操作出力手段15は、シミュレーションメニュー601bを上述した操作と同様に操作し、材料の経時的変色、材料の配合比率の変化に伴う色の変化等が入力手段17から入力された場合は、仮想スライドスイッチのツマミの仮想移動に併せて色、形状等を変化させて表示する。
又、リアルパノラマ歯列画像に嵌め込み合成されたブリッジ仮想モデル305とブリッジ仮想モデル306は、X線パノラマ画像の該当する部位へ嵌め込み合成されてもよい。
更に、ブリッジ部品データa605、その他の材料で仮想作成されたブリッジ部品b606を交互に合成し、メニューウィンドウ601の支援情報表示部601bを操作して、経時的な色の変化、強度の変化をさせて患者による視覚的評価を行ったり、費用、その他考慮すべきリスク、事項の表示を患者が参照することで、使用するかどうかを検討することができる。
ブリッジの場合、隣接歯を支台歯状に加工しなければならないことからその他の補綴治療をウィンドウメニュー601からコンピュータマウスのポインタを操作して指定し、左ボタンをダブルクリックする等して実行命令を出力することで、クラスプ、インプラントブリッジ等のパーツが記憶手段18から読み取られて、ウィンドウメニュー601に表示され、部品として画面に手動で仮想合成表示されることが好ましい。シミュレーション操作出力手段15は、義歯の色彩の変化や劣化の度合いがシミュレーション可能に表示部601bへ表示する。患者は、これらの情報から補綴治療を選択することができる。
患者は、これらの補綴物治療において、利用したい治療を入力手段17で指定入力すると更に具体的治療の方法など、歯科医師が知らない方法を表示し、更に材料の購入先、研修要件等、治療を行うための情報が提示され、歯科医師は、患者が決定した治療情報における支援情報により治療ができる状態となる。
図7は、リアルパノラマ歯列画像と、パノラマX線歯列実画像を併設して表示したものであるが、患者が治療手法を決定し要求する場合、X線画像が難解であるため、歯科医師から説明を受ける必要がある場合や、実際の施術処置を行わなければいけない場所を示す為、コンピュータのモニター画面に直接フリーハンドで線図701、703、及び文字を書き込みを行っても良く、その際、単語リストデータを予め記憶しておき、要時、画面に単語が表示され、それをコンピュータ用マウス等で指定することで、読みやすい文字データ702が画面700に表示されるようにしてもよい。
又、仮想表示手段13は、治療の際に留意する部位など、その留意理由を吹き出し仕様等で表示して、患者の選択決定を支援しても良く、患者の治療選択決定判断の参考となる情報を提供することが可能となる。入力手段17からのフリーハンドでの画面700への文字等の書き込みは、汎用のグラフィックソフトウェアで用いられる手法が好適に使用される。
更に情報として、他の患者が同じ治療を受けた場合のコメントデータ、口コミデータが必要な場合、患者等は、入力手段17を介して調査出力を仮想処理手段13へ出力し、
仮想処理手段13は、送受信手段19を介して、治療に関するキーワードを選択して汎用又は専用の検索エンジンソフトウェア実行させるか又は、既に検索結果がデータとして存在している場合は、これを収集して仮想処理手段13に出力する。
仮想処理手段13は、この検索結果データを記憶手段18へ記憶させると共に表示手段14へ出力し表示させる。
仮想処理手段13は、検索結果情報等の情報を表示すると共に、ヒット率等、関連の度合いに応じた指標値を付記しても良い場合もある。
歯科医師は、その治療が適当か判断すると共に治療用治具、材料が手元にあるかどうか確認し、無い場合、歯科医師は、入力手段17を介して、仮想処理手段13に、不足している材料、治療方法等の関連データの要求を行う。仮想処理手段13は、要求されている情報を送受信手段19を介して業者等のサイトと接続し、業者等の外部サイトから送信された入手関連データを表示手段14へ出力する。
歯科医師等は、要求されている材料、治療情報と併せて、その材料等の実際の価格、入手時期等の情報を入力手段17を介して仮想処理手段13へ出力する。
仮想処理手段13は、歯科医師等からのリクエスト情報に基づいて機器、器具の購入及び関連するサービスの提供を受ける為の情報を記憶手段18の記憶内容を検索し更に送受信手段19を介して外部インターネットなどを調査検査して表示手段14へその情報を出力する。
更に歯科医師は、治療に際しての保険情報請求を入力手段17を介して仮想処理手段13へ出力する。
仮想処理手段13は、入力手段17を介して入力された請求内容を表示手段14へ出力し、関連する治療に対する保険請求情報を記憶手段18から読み取り、表示手段14に出力する。仮想処理手段13は、例えば図8の801のような患者ごとに保険点数表示に適当な表示に変換したデータとしてコンピュータモニタ画面800へ表示する。図8の801で示したデータは、記憶手段18の患者毎の記憶領域へ記憶され、電子カルテ等と共に保存される為に作成されるものであって、保険点数計算等に適当なリアルパノラマ歯列側面画像を3つに分けた状態を示す。リアルパノラマ歯列画像の分割は、口腔内を撮影して得られる100枚程度(70〜200枚)の連写静止画像を上述した手法で合成した後、左、中央、右と、診療目的保険点数計算の要請に応じて適宜分割すればよい。
図3のメニュー301から歯面汚れ除去又はホワイトニング治療の項目を入力手段17を介して指定した場合について説明する。
歯面汚れ除去は、歯の表面に付着したたばこのヤニ、茶渋、歯石、歯垢、バイオフイルム等のステインを除去し洗浄することを示すものであり、歯面汚れ除去後の歯の表面を歯面汚れ除去前の歯の表面と併せて仮想的に表示し、患者が希望する歯面汚れ除去を可能とする。ホワイトニングにも、漂白の他、歯を研磨して白くする手法があり、図23で示すシミュレーション表示は、歯の白さを更に強くした画面色の調整又は、仮想合成用ホワイトニング歯列データの合成により、ホワイトニングシミュレーションを行っても良い。
図1において、撮影手段11で、歯面汚れ除去前の口腔内を例えば図2で示す口腔内カ画像形成手段12でリアルパノラマ歯列画像を形成し、仮想処理手段13を介して表示手段14へ出力し、表示手段14は、例えば図23(a)のモニター画面K001の様式で歯面汚れ除去前のリアルパノラマ歯列画像K01として表示する。
仮想処理手段13は、同じ画像をモニター画面K001の下部に歯面汚れ除去後のリアルパノラマ歯列画像K02として表示する。
最初は、シミュレーション前のため歯面汚れ除去前後で同じ画像が表示されていてもよい。歯面汚れ除去後のリアルパノラマ歯列画像K02の歯の部分は、例えば予め、コンピュータマウスでその輪郭等をポインタで左ボタンを押しながらなぞる様に指定して歯の範囲を記憶させたり、歯の色である白色情報の抽出等の公知手法により、自動的な歯の領域の認識をしておいても良い。
K03は、仮想スライドスイッチであり、シミュレーション操作出力手段15が画面K001上にスライドスイッチ画像として表示する。
シミュレーション操作出力手段15は、この仮想スライドスイッチK03の仮想つまみK031を、コンピュータ用マウス等を用いて左から右方向へ移動させることを可能として表示し、歯面汚れ除去後の画面K02の歯の汚れを示す茶色は、つまみK031を右へ移動させると連動して次第に薄くなり、仮想的な歯面汚れ除去によって、歯が綺麗に洗浄された仮想状態を示すことができる。
このスライドスイッチK03の左から右方向への移動は、例えば歯面汚れ除去の回数を示し、回数を重ねる毎に汚れが取れる状態を示してもよい。
又、例えばスライドスイッチK03の左から右方向への移動を、歯面汚れ除去のコース別とし、4段階のコースがある場合、スライドスイッチK03のステップを4段階に分け、左から軽い洗浄コースで右へ行くほどに入念な洗浄を行うコースと設定し、仮想スライドスイッチK03のつまみK031が右端の時、もっとも入念な洗浄が行われ、歯面汚れ除去後の画像K02の歯K021は、歯面汚れ除去前の歯K011に比べほとんど汚れを示す茶色が消滅した状態をしめしてもよい。
仮想スライドスイッチK03は、歯面汚れ除去の仕方(研磨度の異なる歯磨剤を用いた場合)、歯面汚れ除去の程度(研磨剤による研磨、ブラッシングの時間等)によって、変わる歯色を表示させる場合が例示されるが、より自分の歯が歯面汚れ除去された実感が得られるような仮想着色が好ましい。
歯の汚れを除去する際、元の歯の色に基づいて決定された歯面汚れ除去後の仮想リアルパノラマ歯列画像K02が表示されることが好ましい場合もある。
例えば、ステインが付着していない歯を選びリアルパノラマ歯列画像からその色をコピーしてこれを元の歯の色としてすべての歯をこの色に着色した状態を歯面汚れ除去後の歯K021の色として設定し、記憶手段18はこの画像データを記憶してもよい。
この状態を仮想スライドスイッチK03のツマミK031が右端に来た時に記憶手段18から呼び出して仮想表示することが好ましい場合もある。
又洗浄後の歯K021の色をビタ・シェード(登録商標)等から選択した色、又は日本人の歯の平均的な色と言われている黄色味のあるアイボリー色として、記憶手段18に記憶して、合成又は置き換えて時、記憶手段18から記憶した色情報を読み取り、仮想スライドスイッチK03のツマミK031が一番右に来たとき表示することが例示される。
歯面汚れ除去前のリアルパノラマ歯列画像の歯K011と歯面汚れ除去後のリアルパノラマ歯列画像の歯K021との違いから、患者は歯面汚れ除去の効果を確認でき、またシミュレーション操作により、どの程度の歯面汚れ除去が適当か判断できる。
又、歯面汚れ除去後の歯を漂白操作するホワイトニングに準じた色の置き換え、合成、又は調整によって処理されたリアルパノラマ歯列画像としても良い場合もある。
ホワイトニングも図23と同様の画面を用いて、仮想ホワイトニング歯列を表示すると共に、ホワイトニング治療前のリアルパノラマ歯列を併記表示することで、患者がホワイトニングを容易に理解することができる。
ホワイトニングは、漂白剤の種類を変えたり、研磨材の種類を変えるシミュレーションを付加させても良い。
図2は、図1で示した実施例の具体的構成の一例を示すものであり、その構成及び動作を説明する。
図2において、201は、把持部であって、プラスチック材で生体組織に反応しない材料により形成されている。把持部201は、楕円筒状の筐体の前方先端に撮影ユニット203が接続し、後方他端からは、コンピュータ接続用のUSB接続コード204が接続されている。把持部201の断面は、楕円形をしており短軸が上下方向、長軸方向は左右側面方向となるように設定されている。
202は、操作スイッチであり、例えば2つの押圧接続型でメンブラン仕様のスイッチが配置されている。操作スイッチ202を押した状態で連写撮影が持続し、操作スイッチ202を離すと連写撮影が終了する仕様が例示される。
203は、撮影ユニットであり、具体的構成を図2(b)に示した。
撮影ユニット203は、把持部201と同様に楕円状に形成され、中心にCCD、CMOS型で集光レンズを備えたカメラ等の撮像器203aが、長軸方向(反射鏡206方向)を向いて配置構成されている。撮像器203aの周囲には、略等間隔で、白色、その他、照明に利用可能なLED等の光源203bが複数配置されている。本実施例の場合、反射鏡ユニット200aが装着できるように撮影ユニット203の孔径は、把持部201の孔径より小さく形成されている。
204は、USB接続コードであり、撮影ユニット203で撮影したデータを外部へ送信したり制御用データを受信する為の手段である。本実施例では、有線状で示したが、これを例えばZigbee(登録商標)を用いた無線状としても良い。
205は、反射鏡ユニット200aを形成する支持部材であり、プラスチック材等で形成され、具体的構成の一例を図10に示す。
図10(a)は、反射鏡ユニット200aの側面図、(b)は、平面図、(c)は底面図である。
支持部材205の前方一端に所定の角度(撮像器203aのレンズ面に対し、40°〜50°の範囲で好ましくは45°)に傾斜して配置した半円状で平面状の反射鏡206が接続し、後方他端には、撮影ユニット203の外周に嵌合可能な楕円中空状の接続部209が形成されている。
206は、反射鏡であり、図15で示すように、ドーム状に形成されている。反射鏡206は、事前に公知曇り止め剤の塗布、曇り止めの為の加温などの処理が施されることが好ましい。
207は、観察用窓部であり、支持部材の支持部材の上下方向に貫通するように形成されたものであり、反射鏡206に映し出された撮影範囲が使用者に容易に確認(図2(a)で点線で示した矢印)できるようにするためのものであると共に外部照明を補助光源として利用することができる。
208は、安定部材であり、支持部材205と同様の材料で一体的に、左右側面に所定の幅を持って形成されている。
安定部材208は、歯列側面を所定の距離を保つように手動で移動させながら連写撮影する際、図13で示すように平面的な移動が容易になり安定した撮影ができる。
又、安定部材208は、図15で示すように主に唇等の軟組織が、入り込んでくる(図15の点線部150a)ことを阻止し、図15の150bで示すように唇等の軟組織を避けて、口腔内画像の撮影ができ、特に歯肉の撮影に好適である。
図15は、反射鏡ユニット200aを図10(c)のX1−X1’方向で切断した状態の断面図を示している。
図10において、1001は、ガイド突起であり、支持部材205と同材で形成され、別体として支持部材に固定したり、一体として成形されている。
ガイド突起1001は、例えば、歯列側面をパノラマ画像として、形成する際、図13で示すように、反射鏡ユニット200aを上顎歯列130aと下顎歯列130bが咬合した状態の側面表面に沿って移動させるが、その際、上顎と下顎の歯列の咬合部位を示す咬合線1300に沿って反射鏡ユニット200aを動かす為の案内用として用いるものである。このガイド突起1001により、反射鏡206を安定した状態で移動させることが可能となる。
図10で示す反射鏡ユニット200aの外観を図19乃至図22に示した。
図19において、(a)は、平面図、(b)は、底面図、(c)は、右側面図を示す。
図20において、(a)は、左側面図で、右側面図と同じである。(b)は正面図、(c)は、背面図、を示す。
図21の(a)は、反射鏡ユニット200aの平面方向の斜視図、図21の(b)は、底面方向の斜視図である。
図22は、把持部(口腔内カメラ200本体)を着脱自在状態で装着した使用状態の斜視図である。
図2において、210は、コンピュータの一例であり、本体を内蔵するコンピュータモニター211、キーボード212、コンピュータ用マウス213及びコンピュータモニターの代替えとして利用可能な用紙に画像を印字表示するプリンタ214を備えたディスクトップ型のコンピュータを示す。その他、ノート型、タブレット型等のコンピュータでもよく、その際、コンピュータ用マウスの代わりに、タッチパッド、タッチキー等をGUI(グラフィカル、ユーザ、インターフェース)として用いるものであっても良い。
図2(a)で示す口腔内カメラは、図2(b)で示す撮影ユニット203の光源203bから照射された白色光等の照明光を、反射鏡206で反射させて測定部位2cに照射し(2a)その照明が当てられた測定部位2cの像2bを撮像器203aで撮影する。
撮像器203aは、連写画像である静止画を使用する為、数十万画素〜数百万画素でより高分解能な画像が利用可能である。
撮影した画像は、そのままデータとして使用される場合もあるが、本実施例は、パノラマ歯列画像に変換して表示し、口腔内全体をわかりやすい一つの画像として表示する。
図16及び図17にリアルパノラマ歯列画像の形成過程の一例を示した。
図16において、図2で示す口腔内カメラ200の反射鏡206を左又は右の奥歯と頬の間迄深く挿入して撮影を開始する。
口腔内カメラ200の反射鏡206を奥歯160bから前歯160cへと順次引き出す様に矢印106a方向に移動させながら連写撮影して例えば連写画像1601aから1601gを形成する。これら連写画像1601aから1601gから図17(a)で示す様に片側歯列側面の部分リアルパノラマ歯列画像1701を形成し、更に図16(b)で示す反対側の歯列側面を同様に奥歯160dから前歯160cまで矢印160e方向へ連写撮影をして1602aから1602hまでの連写静止画像を形成して図17(b)で示す様に反対の片側歯列側面の部分リアルパノラマ歯列画像1702を形成する。
図17(a)は、例えば右側面歯列側面リアルパノラマ画像であり、連写撮影した図16(a)で示す静止画1601a、から1601gを共通する部位に基づいて連結合成していく。
図17(b)は、左側歯列側面画像であり、連写撮影した図16(b)静止画1601a、から1602hを共通する部位に基づいて連結合成していく。共通する部位は、例えば、反射鏡の一部や、口腔内から選ばれても良い。
共通する部位は、例えばkの部位が例示されるが、各連写静止画像間の共通部位を個々の静止画から選んでその共通部位に基づいてもよい。その連結合成は、公知手法により行われても良い。
図17(c)は、図17(a)で示す右側リアルパノラマ歯列側面画像と図17(b)で示す左側リアルパノラマ歯列側面画像を共通部kで合成する。
この共通部kは、左右両画像をコンピュータ上で、GUIを用いて目視的に指定することで結合する他、共通部位を画素単位で認識し自動的に結合させる場合がある。
図11(a)〜(c)は、図10で示したガイド用突起を更に長くしてパノラマ撮影の際の指標として認識しやすくし、初心者でも、容易にリアルパノラマ歯列画像が形成できる様にした補助用ガイド部材の一例を示すものである。
図11(a)は、補助用ガイド部材の一実施例であり、1101は、補助用ガイド突起であり、図10のガイド突起よりも長い針状のプラスチック材等によって形成されている。
1102は、反射鏡ユニット200aの外周に装着し、嵌合することができる程度の孔径を有する環状装着部である。
図11(b)は、補助用ガイド部材1100を反射鏡ユニット200aの接続部209へ挿入して嵌合した状態を側面から示した図であり、図11(c)は、図11(b)を上面から見た図である。
補助用ガイド部材1100を、撮影ユニットの支持部材205の接続部209へ接続した際、補助用ガイド突起1101と、ガイド突起1001は、一直線上にあることが好ましく、図14で示す様に使用時、上部歯列13aと下部歯列13bの咬合面で形成される咬合ライン1300に沿った反射鏡ユニット200aの支持部材205を容易に移動させることができ、初心者のトレーニング用としても利用可能である。
尚、図13で示すガイド突起1001及び図14で示す補助用ガイド突起1101は、
必ずしも、咬合ライン1300に沿った移動を行わせるためのものに限らず、歯列の先端部で形成される歯列先端ラインに沿った撮影の際に使用されても良い場合もある。
図11(d)〜(f)は、反射鏡ユニット200aが口腔内に入った時、頬肉等の軟組織が観察用窓部207に入り込んで、撮影に支障が生じることを防止すると共に、パノラマ撮影の際の指標としての補助用ガイド機能を備えたガード部材1103を装着した反射鏡ユニット200aの一例を示す。(d)は、底面図、(e)は、側面図(f)は、平面図を示す。ガード部材1103は、金属、プラスチック製の線材を折り曲げて形成されたものであり、一端には、ガイド突起1001の周辺に嵌合する嵌合部1104が線材を折り曲げて形成され、他端には、接続部209側の観察用窓部207の縁部に係合する係合部1105が線材を曲げて形成されている。ガード部材1103は、復元力がある範囲で、変形させ、両端をそれぞれ嵌合及び係合して観察用窓部207を長軸方向に横切るように装着されるものであり、脱着時は、装着時と同じ方向に力を加えてガード部材1103を変形させて観察用窓部207から取りはずすことができる。
尚、リアルパノラマ歯列画像の形成方法は、例えば、特開2012-157692号公報に記載された手法が好適に用いられてもよい場合もある。
本発明は、より少ない画面で口腔内歯列の全体を表示させるため、リアルパノラマ歯列側面画像の他、上顎及び下顎を撮影した画像も併せて用いることが好ましい。
上顎画像、及び下顎画像を形成する際、撮影範囲を表示し、より安定した合成ができる構成を図12及び図18に示して説明する。
図12は、反射鏡ユニット200aの安定部材208にガイド体1200を装着した状態を示している。図12(a)は、ガイド体1200を反射鏡ユニット200aの支持部材205の2つの安定部材208に装着した状態での側面から見た図、図12(b)は、上面から見た図、図12(c)は底面方向から見た図である。
ガイド体1200は、例えば一本の金属線を折り曲げて、安定部材208に巻き付けて装着する様に形成された環状の装着部1201と、支持部材205の裏面で、反射鏡206を所定の位置で横断するガイド部1202で構成されている。装着部1201は半環状で、突出した安定部材208の両方に外側からはめ込むことで装着され、取り外す場合は、両装着部1201を両外側に引っ張ることで、変形させて取り外すことができ、取り外した後は、金属材料の蘇生力で元に戻る構成が好ましい。
装着部1201が安定部材208に装着されると、反射鏡206に反射した画面の撮影範囲が反射鏡の輪郭と、ガイド部1202に挟まれた範囲に設定できる。
このことから、上顎、下顎の歯列を手動で移動撮影する際の、一枚の画像の撮影範囲(斜線で示す部分)を、観察窓部207から確認できることから、安定した歯列パノラマ画像が形成できる。
図18(a)は、上顎及び下顎に対し、ガイド体1200を用いてパノラマ画像を撮影する際の撮影方法を示す。
180aは下顎を示し、反射鏡ユニット200aの支持部材205を把持部201の撮影ユニットに挿入装着した口腔内カメラ状態で、歯列面からある程度の距離を保ちながら歯列面180bに沿って(例えば1805で示す方向)連写撮影していく。
その際の連写撮影で得られる一回の撮影範囲の一例を1801から1803で示す。
撮影範囲がガイド部1202と反射鏡206の輪郭によって設定される撮影範囲1804aを観察窓部207を介して目視で確認できることから、観察用窓部207から撮影範囲を確認しながら移動させて、正確なパノラマ合成の為の連写画像の撮影可能となる。移動は、歯に沿って反射鏡ユニット200aの方向を変えて移動撮影する場合や、図18(b)で示す様に反射鏡ユニット200aの方向を変えず、平行移動させながら、上顎又は下顎の湾曲面に沿って連写撮影する場合であってもよい。
その際の撮影画像の一例を1804に示す。この画像に、ガイド部1202の像の一部が1202hが移る場合は、これを基準とした合成も可能である。このガイド部1200の形成方法は、特に限定しないが、着脱容易で簡素な構成として図12の構成が好ましい。
上顎及び下顎方向の歯列の連写撮影は、図18で示す様に、湾曲上の歯列を下顎においては上から下方向へ、、上顎においては、下から上方向へそれぞれ歯列に沿って一定間隔を置いて観察用窓部207から、撮影範囲1804aに基づいて口腔内カメラの把持部201を持ちながら、撮影範囲を1804aを移動させて、多数の連写画像を形成し、その共通部位に基づいて公知の手法により合成してリアルパノラマ歯列画像を形成する。
尚、歯の裏面のリアルパノラマ波形についても、図18で示す手法によって、上顎、及び下顎をそれぞれ反射鏡ユニット200aを歯の裏面方向へ向けて連写撮影して上顎リアルパノラマ波形画像及び下顎リアルパノラマ波形画像を形成し、これを合成することで、形成可能となる場合がある。
反射鏡206は、撮像器のレンズ面に対して40°〜50°の範囲で傾斜していることから、反射鏡206に移る歯列面の像は、歯列面に対し垂直方向、即ち正面方向からの撮影となり、側面のリアルパノラマ画像と同様に正確な形状を備えたパノラマ画像が得られる。
図9は、その他の本発明の実施例を示す図である。
図9は、タブレット型コンピュータの画面上に治療前後の画像を表示した状態を示す。
900は、コンピュータ本体であり、液晶表示の画面901と操作関連ボタン902よりなるタブレット型を例示している。操作は、例えば指先で画面を触れることで行われる。
903は、撮影され、加工されて得られたリアルパノラマ歯列画像であり、治療前の表示を示す。
904は、治療後、リアルパノラマ歯列画像であり、例えば治療前のパノラマ画像903をコピーして治療場所を置換合成して得られるものであってもよい。
905は、第1治療メニューであり、歯面汚れ除去、ホワイトニング、補綴(クラウン・インレー・オンレー、マニキュア、矯正等)、ブリッジ等の項目が記載される。
906は、第2治療メニューであり、第1治療メニューの一つを指定した場合、そのメニューの詳細な治療メニューを示す。
例えば、補綴(クラウン)のAタイプは、銀を用いた従来の手法で作成されるタイプ、
Bタイプは、金、Cタイプは、セラミックスで長石系の天然鉱物、NEWTYPEは、例えば、複合セラミックス製とし、OPTIONは、マージンライン等の一部をより精密に作成する場合等を示す。
907は、情報提供メニューであり、第2治療メニューで指定した場合の歯科治療支援情報と患者用支援情報を示す。
908は、仮想スライドスイッチであり、例えばホワイトニングの濃淡を示し、左側に指でタッチすると、濃い状態となり、そのまま右方向へ指を移動させると淡くなっていくアナログ調整を可能とするものであり、情報提供メニュー907の選択メニューによって、その機能は相違することが好ましい。 第1治療メニュー905でクラウンをタッチ(指で、クラウンの部位を接触)指定し、第2治療メニュー906でAタイプを同様に指定し、情報提供メニュー907のリスクをタッチして指定した場合、仮想スライドスイッチは、施術後の期間を示す場合もある。左側が施術時で右へ指を接触させながら右へ移動させると、1ヶ月、→2ヶ月後と移動させることが可能となる。
仮想スライドスイッチ908は、少なくとも患者等が、コンピュータ上で、治療について、例えば、補綴物の表面の色彩が時間と共に変化する際の変化を連続して表示する場合、
例えば、キーボード上に矢印キー↑を押すと時間が進みと矢印キー↓を押すと時間が戻る状態に設定するものや、マウスのローラーの回転方向により時間の進行、後退を調整をしたり、色彩の濃淡が変化したりして調整できるインタフェースであっても良い。
尚、仮想スライドスイッチ908の調整により材料比率等が変化する場合は、その値を表示しデータとして使用する様にすることが好ましい。
909は、インターネット等のネットワークであり、コンピュータ900と無線又は有線で接続する。
910は、支援情報、治療情報等の情報を提供するサーバであり、コンピュータ900へ、最新の治療情報を提供したり、価格情報等を提供する。サーバ910との接続は、データ更新時だけでもよく、常時接続しても良い場合もある。
尚、コンピュータ900は、タブレット型を示したが、デスクトップ型、ノート型等のコンピュータでも良く、その際、メニューの選択は、マウス、タッチパッド、キーボードを用いても良い。
911は、患者用説明ウィンドウであり、治療情報に基づいて汎用又は専用の検索エンジンソフトウェアの検索結果や、サーバ910が蓄積している患者支援データであって、検索した結果を表示する領域である。検索用キーワードは、治療項目に対応して予め記憶されている場合や、患者等が任意に設定しても良いが、好ましくは、専門性が低く、日常使用される歯科用語、例えば、補綴の場合は、詰め物、う蝕は虫歯といった平易なキーワードが予め記憶されており、
この記憶された平易なキーワード蓄積手段をコンピュータ画面に表示し、患者は、この平易なキーワードで、インターネットサイト、又はサーバ910が予め蓄積したインターネット検索結果データベースを検索して得られる結果データをコンピュータ900の画面に表示してもよい。
インターネットサイトでの検索は、目的に合致した結果だけでなく関係のないデータも含まれるため、これを選択して排除したデータが好ましく、サーバ910が歯科治療関連で患者向け及び歯科医師向けの項目を要素としたフィルタを施して選択蓄積するデータベースを作成することが好ましい。
次に図9で示す実施例の動作を説明する。
図1で示す口腔内情報出力手段11により図9(b)で示す側面歯列91と歯肉92パノラマ状に表示されたリアルパノラマ歯列画像90を形成してコンピュータ900に記憶させる。本実施例では、コンピュータ900は、この画像を治療前画像903として画面の上半分に表示する。画面の上半分は、一例であり、治療経過後の画像と比較可能に表示されればよい場合もある。
この時点で、治療後を示す仮想パノラマ歯列画像は、表示されていなくても良い場合もある。
奥歯にクラウンを装着する治療を行いたいという患者に対応する状態を説明する。
第1治療メニュー905の補綴(クラウン)のアイコンを指で接触すると第2治療メニュー906が表示される。
治療部位の歯9aを指で接触する。この接触により、この部位の周辺の輪郭座標が自動的に検出されて、奥歯の輪郭が指定されても良い。
通常の銀材料で、既成の施術を指定する。これをAタイプとすると、情報提供メニュー907が示され、指定した奥歯に、Aタイプに対応するクラウンの横向きの状態の画像が大きさが調整されながら合成表示される。
次に患者は、価格の他、リスクもあると思い、リスクボタンをタッチ指示する。
リスクボタンがタッチ指示されると、治療後の銀材料クラウンの表面の色の変化を仮想的に示す対応する奥歯9bの治療後の画像904が表示される。
仮想スライドスイッチ908を移動させて治療後の経時的変化を観察し、黒く変色していく過程をみることができ、その治療を選択すべきかどうか患者は判断が可能となる。
更にその変化において、同じような患者の意見が口コミに登録又は検索結果に表示されていた場合は、その記述が画面に現れる。
このように患者支援情報を併せて提供することで、患者が積極的に治療内容を選択評価できるようになる。
次に、患者は、第2治療メニューで、newtypeを選択する。このnewtypeは、例えば最新の材料、器具であり、歯科医もその入手、取り扱い方法を知らないものとする。
次に治療前の画面903の前歯9cを指定する。治療後の前歯9dは、仮想複合材が補綴された状態を示す。
患者がこれを指定した場合、仮に歯科医師が、その材料の入手経路、加工方法、等詳細な内容がわからない時、情報提供メニュー907の治療の方法を指定する。
コンピュータ900は、図1で示す記憶手段18を検索し、該当するデータを画面901に表示する。
患者は、その治療を要求した場合、図1で示す記憶手段18の記憶内容から、取り扱う業者のURL、メールアドレス、電話番号を介して入手を依頼することができる。
ネットワーク909を介してサーバ310から治療器具等の購入が可能な業者情報及び購入見積額を入手できるような設定が好ましく、またコンピュータ900から直接業者のURLへ接続して情報を入手可能としてもよい。
更にこの材料を使用した患者の口コミデータ等の患者支援データも併せて表示可能とすることで、患者にとってわかりやすくしかも自らが主体となって治療を選択することが可能となる。
口コミ情報は、一般にその治療を受けた患者が、その後の状態を説明した体験情報であるため、専門用語がわからない患者でも、その治療について理解できるようになることから、患者が希望する治療を受けることを支援する情報として適当である場合がある。口コミデータは、第三者性が高いデータが好ましく、治療手法に応じて、自動的に検索サイトに検索キーワードが出力されて、自動的に検索し、検索結果を表示する手段が付加されることが好ましい場合もある。
サーバ910は、例えばインターネットの検索エンジンプログラムを用いて定期的に歯科関連の患者に関するデータの収集を行った収集データを記憶しても良い。
患者は、歯科治療を受けるに際し、患者支援データ表示部911から、平易検索キーワードリストをサーバ910又はコンピュータ900から呼び出して得られる検索リストデータからキーワードを選び検索する。患者は、検索結果で示される支援データの表示を閲覧参照して、他の患者の経過後の感想、審美的感想等から、治療を行うか、具体的にどう治療してもらいたいか等治療に関する決定を行うことができる。
クラウド化

本発明の他の実施例について図24を参照して説明する。
図24は、本発明で示す歯列パノラマ画像作成ソフトウェア等の関連するソフトウェア
(例えば231aから231e)を、クラウドサーバに記憶、登録して、口腔内カメラを含む各端末から、出力される画像データを、インターネットを介してクラウドサーバに伝達する構成を有する。
例えば連写した静止画像データをインターネットを介してクラウドサーバに送信した後、クラウドサーバは一時的に記憶すると共にクラウドサーバに記憶されたソフトウェアを実行処理し、制御端末はこの実行の結果を表示する構成(SaaS等)を示す。
図24において231は、一般的なクラウドサーバであり、分散コンピューティング手法などを用いて、大量のデータ処理、簡易なサーバ内のシミュレーションプログラムなどのアプリケーション管理、が行える環境を有する。クラウドサーバ231は、パブリッククラウド、及びプライベートクラウドの内、何れにおいても好適に利用 できる。
図24は、本発明の実施例を示す。
クラウドサーバ231には、例えば、歯科用プログラムであって、口腔内カメラ等診断用デバイスからの入力に対してリアルタイム、バッチ処理で操作するプログラムや、電子カルテ用プログラム231a、患者のデータが記憶された記憶装置と、この記憶装置の記憶を検索、蓄積する為の歯科用データベース231b及びデータベース操作用アプリケーション等が記憶され、それぞれ実行部232a〜232eで、実行可能としている。歯科用プログラムには、リアルパノラマ歯列画像形成用プログラム231d、レセプト処理用プログラム231c、その他の歯科用プログラム231eが記憶されている。
232は、クラウドサーバ利用時、例えば利用者毎に割り当てられる実行部であり、一つの実行処理空間を仮想化により形成され、その中で、上記、歯科用のプログラムが実行可能な状態となっている。図24では、個々の歯科用端末233aから233d及び信号処理ユニット233eに対応する実行部として、232aから232eを示す。
歯科用端末233aがクラウドサーバ231に接続した場合は、実行部232aに係る画面が歯科用端末233aのブラウザアプリケーション上に表示され、歯科用端末233bがクラウドサーバ231に接続した場合は、実行部232bに係る画面が歯科用端末233bのブラウザアプリケーション上に表示され、歯科用端末233cがクラウドサーバ231に接続した場合は、実行部232cに係る画面が歯科用端末233cのブラウザアプリケーション上に表示され、歯科用端末233dがクラウドサーバ231に接続した場合は、実行部232dに係る画面がスマホ又はタブレット状の歯科用端末233dのブラウザアプリケーション上に表示される。
信号処理ユニット233eがクラウドサーバ231に接続した場合は、実行部232eに係る画面が別途登録した端末画面上にブラウザアプリケーション上に表示される。この登録は、口腔内カメラユニット234eと対応した関係で、IPアドレス等を登録する場合が例示される。
233は、歯科用端末であり、インターネットINETにより外部接続可能な通信手段を備えたノートパソコン、タブレット、デスクトップパソコン、スマートフォン等で形成され、すくなくともクラウドサーバ231と接続し、使用できるブラウザーアプリケーション、等がインストールされている。
233a〜233cに示す歯科用端末は、画面表示モニター付属のノートパソコン、デスクトップパソコンで、233dは、小型携帯性を有するタブレット状PC、スマートフォン、等で形成されている。
233eは、信号処理ユニットであって、組み込み用信号処理機器として、口腔内カメラ234eに内蔵されると共に、TCP/IP等による無線通信によって、ルータ233e1、インターネットINETを介して、クラウドサーバ231の実行部232eと接続する。
234は、口腔内カメラであり、少なくとも連写機能を有し、口腔内各所を動画又は静止画として撮影する他、各歯科医が所持するものであって、その構成は、図21等で示す実施例に示す構成を備えている。又、口腔内カメラ234は、直接的又は間接的にクラウドサーバに接続可能としている。
直接的とは、口腔内カメラ自体にIPアドレス等が付された無線LAN接続によるデータ送信ができるIoT端末として使用することができるものが例示され、間接的とは、コンピュータ端末に接続し、このコンピュータ端末を介してクラウドサーバに接続することが例示される。
口腔内カメラ234a、234b、234cは、歯科用端末233a、233b、233cとそれぞれ接続し、口腔内カメラ234dは、スマートフォン状の歯科用端末233dに接続している。
234eは、口腔内カメラであり、更に内部に、信号処理ユニット233eが装着され、LAN接続、ブルートゥース等外部と通信可能な手段を備えている。
口腔内カメラ234eは、例えば、WiFiを用いた無線インターネット接続を行う場合、別途コンピュータを要せず、無線用のルーターを介して、クラウドサーバ231と接続可能とし、口腔内カメラ234eのみを利用して、診療等が行え、別途コンピュータをクラウドに接続した状態で、口腔内カメラ234eの撮影操作画像を表示することができる。
口腔内カメラ234e以外のカメラにも、少なくとも、データを記憶するメモリが装着されており、外部から個別に認識できるようにするのが好ましい。
INETは、インターネット、エクストラネット、イントラネット、等のネットワークを示すものである。
歯科用端末233aは、口腔内カメラ234aに、歯科用端末233bは、口腔内カメラ234bと、 歯科用端末233cは、口腔内カメラ234cとそれぞれ、無線又は、有線で接続している。
スマートフォン状の歯科用端末233dと、口腔内カメラ234dも、有線、又は無線で接続する。口腔内カメラ234eには、信号処理ユニット233eが内蔵されていることから、歯科用端末とは接続せず、ルータ233e1と無線又は有線により接続している。
次に、図24で示す実施例の動作について説明する。
クラウドサーバ231は、口腔内カメラ234aと歯科用端末233aの組み合わせを登録している。この登録は、予め登録されている場合や、ゲストとして、接続をする場合は、接続の際登録する場合が例示される。
例えば歯科用端末233aのブラウザアプリケーションを起動させ、クラウドサーバのURL又はIPアドレスを入力する、クラウドサーバ231は、登録されているかどうか確認(例えば、入力されたID、パスワードが予め登録したものと一致するかどうかの作業が行われるが、口腔内カメラが接続している場合であって、口腔カメラの記憶部に識別データが記憶されている場合は、自動的に識別される場合もある。)をする。
一致する場合、クラウドサーバ231の仮想実行手段が動作している実行部232aを経由した歯科用端末233aと接続する。
歯科用端末233aは、モニター画面上に表示されブラウザ画面内のプログラムメニューから、歯列パノラマ実画像を作成する為のリアルパノラマ歯列画像形成用プログラム231dを実行部232aで起動させ、撮影準備状態をインターネットINETを介してリアルタイム状態で形成する。
例えば、口腔内カメラ234aで、口腔内の歯列側面を連写により撮影する。口腔内カメラ234aは、連続した連写画像データを、歯科用端末233aへ送信する。
歯科用端末233aは、クラウドサーバ231と接続状態となっていることから、連写画像データは、歯科用端末233a、ネットワークINETを介して実行部232aに伝達される。
実行部232aは、歯列パノラマ実画像を作成するリアルパノラマ歯列画像形成用プログラム231dを実行しており、撮影した画像データは、合成処理される。その際、ピンぼけの有無等、合成用に適した画像であるかが判断されながら合成され、合成用画像として適さない画像があった場合、実行部232aは、ネットワークINETを介して歯科用端末233aに、再度画像の送信を要請する音、振動、等の信号及び、歯科用端末232aのモニター画面にその旨の表示を行う再度画像要請信号を出力する。
歯科用端末233aは、この再度画像要請信号を受信すると、モニター画面に、その旨を表示したり、付属するLEDを点滅させたり、ビープ音を出力して、再度撮影を要請する。再度記録要請動作は、離隔状態のデバイスと処理部を形成する状態であって、特に、リアルタイムで口腔内を撮影する場合、取り直しを即時に知らせることができ、事実上一度の撮影で、画像をえることができる。
歯科従事者は、これらのメッセージから、再度画像を取得するため、口腔内カメラ234aを操作して、患者の口腔内を撮影する。
歯科用端末233aのモニター上で、例えばブラウザによりクラウドサーバ231上で動作しているその状態を表示する。
口腔内カメラ234aで撮影された画像は、歯科用端末233aを介して仮想実行部232a上に伝達される、伝達は、パケット形式で行われ、歯科用端末233のMACアドレス、IPアドレス等、端末又は利用者の個別のIDにより、個々の端末が区別され、TCPIP通信、等が利用されている。各歯科用端末とクラウドサーバ231間は、SSL等の暗号化された状態で送受信が行われることが好ましい。
クラウドサーバ231に取り込まれた画像データは、上述で選択したアプリケーションに基づき、例えば実画像の合成等の加工を行うアプリケーションプログラムにより処理され、歯科用端末233等のブラウザ画面を介して表示される。
又、スマートフォン等の携帯型で処理能力が低い歯科用端末233dでも、クラウドサーバが画像処理を行うため、処理負担が小さく、口腔内カメラ234dで撮影された連写、静止画像データは、歯科用端末233dを介して、実行部232dで実行表示される。
口腔内カメラ234eは、IoT用の処理ユニットを内蔵している為、ルータ233e1と、無線又は有線で接続しており、撮影した画像を表示する歯科用端末は、別途存在する状態とするが、本発明は、これら撮影した口腔内画像を合成等の加工を施して表示するものであり、パノラマ歯列画像、口腔内仮想合成画像等をほぼリアルタイムで作成して、表示する手段を実行部232eは備えている。口腔内カメラを無線で外部と接続する場合は、小型の1次又は2次電池を備える場合もあり、USBバスパワーでの充電仕様を有するものであっても良い。
この場合、口腔内で操作するカメラの操作の仕方で、得られる画像が合成用に適さない状態が、形成される場合、実行部232は、歯科用端末233又は、口腔内カメラ234eに可視用信号又は可聴音用信号を出力する。
可聴音信号は、例えば、ビープ音データであってもよく、そのほか、認識しやすく、耳触りで無い発音がされるデータが好ましい。
警告出力を行う為のブロック図を図25に示し説明する。
241は、撮影部であり、図24で示す口腔内カメラ234のカメラ部等で構成され、静止画、動画、連写画像をデータ化して出力する。
242は、画像データ出力手段であり、図24で示す口腔内カメラ234が、歯科用端末233と接続している場合は、歯科用端末233へ画像データを出力する手段であり、口腔内カメラ234に、信号処理ユニット233eが内蔵されている場合は、信号処理ユニット233eに出力する。
243は、画像データ送信手段であり、画像データ出力手段242から出力された画像データを、インターネット通信用のパケットデータに変換した後、ネットワーク244を介してクラウドサーバ231へ出力する為のものである。
244は、インターネット、イントラネット、エクストラネット等のネットワークであり、クラウドサーバ231と、歯科用端末233、口腔内カメラ234とを接続するためのものであって、有線、無線いずれか一方又は両方を利用して形成されてもよい。
245は、画像データ受信手段であり、クラウドサーバ231が、ネットワーク244を介してパケット化された画像データを受信する部分であり、これをパケットから抜き出して画像データに変換する。
246は、合成用処理手段であり、前記画像データ受信手段245で形成された画像データを例えばパノラマ歯列画像に合成する作業を行う為の手段である。
247は、確認手段であり、前記合成時、必要な情報が画像データから読み取れるかどうか確認し、ピンボケ等で、読取困難な場合は、信号送信手段249へ、再試行信号を出力し、合成に十分な画像データの場合は、画像合成出力手段248へ画像を出力する。
248は、画像合成出力手段であり、合成が完了した例えば歯列パノラマ画像を、歯科用端末233の例えばブラウザの出力領域を示す画面に表示できるような出力を行う為の手段である。
249は、信号送信手段であり、再試行信号又は合成完了信号等を、歯科用端末233、信号処理ユニット233eへ送信するためのものであり、音、表示、震動等、使用している歯科従業者に、警報を認識できる程度の信号をネットワーク244で伝送され、歯科用端末233、又は信号処理ユニット233eで認識可能なパケットに変換して送信する。
250は、信号受信手段であり、信号送信手段249から送信されたパケット化再試行信号、合成準備完了信号を受信し、再試行信号又は合成完了信号を取り出して、信号出力手段251へ送信する為のものである。
251は、信号出力手段であり、受信した再試行信号又は合成完了信号をそれぞれ異なる音として出力する。信号出力手段251は、圧電素子、スピーカ、又は、発光するled、表示する液晶パネル等で構成され、使用している歯科従事者に、合成ができない旨を音、発光、表示、振動等で伝達する為のものである。
歯科用端末233を起動させ、クラウドサーバ231と接続をする。クラウドサーバ231は、対応する仮想実行手段232を形成する。接続の仕方は、予め設定されたidとパスワードを入力すれば足りるものであってもよい。
又、口腔内カメラによるパノラマ歯列画像等、撮影画像を処理して新たな口腔内画像を形成表示するものであるから、口腔内カメラ234内に、パスワード等を記憶させておけば、歯科用端末233に接続すると、自動的にクラウドサーバ231へ送信され、自動的に照合が行われてもよい。
クラウドサーバ231との間で認証が終了すると、例えばインターネットエクスプローラー、グーグル、サファリ等のブラウザアプリケーションを介した操作の場合は、合成用アプリケーション用アイコン等が表示され、これをダブルクリック等すると、起動し、パノラマ歯列画像を合成する準備が整う。
使用者は、口腔内カメラ234を手で持ち、目的とする口腔内を撮影部241で撮影する。得られたデータは、画像データ出力手段242へ供給された後、画像データ送信手段243にプロトコルに従った構成に変換され、クラウドサーバ231へ、ネットワーク244を介して送信される。
クラウドサーバ231は、送信された画像データを受信した後、合成用処理手段246で、合成用画像に変換され、合成処理を行う。例えば、ピンボケ等、合成ができそうもない画像を確認手段247が検出した場合、信号送信手段249にその旨の信号を出力する。
信号送信手段249は、ネットワーク244上を伝送できるパケット形式に再試行信号を形成して、出力する。
ネットワーク244を介して、再試行信号が伝送され、歯科用端末233又は、信号処理ユニット233eの信号受信手段250に受信されると、パケットから、再試行信号が抜き取られて、信号出力手段251へ送信される。
信号出力手段251は、口腔内カメラ234eに予め取りつけられた圧電ブザー、再試行用に点滅するLED、場合によっては、振動体を操作させて、使用者に再試行が必要になったことを通知したり、歯科用端末であれば、モニター画面に再試行を要請するメッセージ信号を出力し表示させる。
以上の様に、インターネット等を介して、リアルタイムで合成処理を行う場合であっても、その成否を歯科従業者が認識可能な信号の出力により、再試行が必要であるかないかを歯科医に通知することで、患者の負担を減らし、確実なパノラマ画像等、歯科診断に用いられる画像を確実に取得することができる。
次に本発明の他の実施例として、加入者以外のアクセスを禁止するプライベートクラウドを用いる実施例を図26を参照して詳細に説明する。
図26で示す実施例は、図24で示す実施例に、制限手段25Aと通過許可データ蓄積手段25Bを新たに追加した以外は図24と同じ構成なので、同一の符号を付して説明を省略する。
制限手段25Aは、登録した歯科医端末又は、信号処理ユニットの許可したIPアドレス、ポート等以外は、通過させない手段であり、ファイヤーウォールプログラムなどを利用して形成されている。制限手段25Aは、通過許可データ蓄積手段25Bに蓄積された識別データ以外のデータでは通過させない状態を形成するものである。
この通過許可データ蓄積手段25Bは、パノラマ歯列画像を形成する為に口腔内カメラを購入した際、クラウドサーバ管理者が口腔内カメラに対応する識別子と、例えば使用するIPアドレス、ポート等を登録することで、通過許可状態を形成する。
クラウドサーバ管理者は、この識別子を口腔内カメラに対応して登録することで、歯科用端末又は信号処理ユニットは、クラウドを利用できるようにしてもよい。
ところで、図26で示す実施例は、特定の口腔内カメラを所有する歯科医のみが使用するサイトとなることから、通過許可データは、口腔内カメラの識別子と対応させて登録することで、例えば、歯科用端末に、口腔内カメラを使用する際のこのポートを指定し、口腔内カメラ固有の識別子を登録しておけば、使用時、特別な手続きをしないで、クラウドサーバの利用が可能となる。
次に本発明の他の実施例を図27を参照して説明する。
本実施例は、同じ口腔内カメラを使用する複数の歯科従業者が、特定の従業者による当該合成画像データ形成可能な口腔内カメラを用いた撮影画像であって、その他の利用者に画像データを閲覧可能にするためのものである。
260は、クラウド上でのデータ閲覧手段であり、プログラムで構成され、クラウドサーバ利用者によって、実行される状態を形成する。このデータ閲覧手段260は、例えばクラウドサーバ利用者毎に利用されるプログラムであり、歯科用携帯端末233aに対しては、データ閲覧手段2601、歯科用携帯端末233bに対しては、データ閲覧手段2602がそれぞれ対応している。
データ閲覧手段260は、各利用者が公開を許可したデータを一時的、又は継続的に格納する状態で、閲覧を請求する者に対して、暗号化データ記憶部267から暗号化データが呼び出され、復号鍵によって復号化された後、復号化データを格納記憶する。
261は符号入力部であり、歯科用端末から入力される記号、数字、符号列などで形成される。符号は、合成画像を形成可能な識別データと対応関係にある識別データに変換されることが好ましい。ここでは、識別データは、秘密に保持されること、即ち、データ記憶部263だけに記憶されることが好ましい。尚、合成画像形成可能な特定の口腔内カメラを所有しないが、当該データを閲覧したい閲覧者に対しては同じ識別データと対応する異なる複数の符号を用意するものであってもよい。歯科医が取り扱う符号データとは、例えば、4桁から6桁程度の数字、記号、文字等の組み合わせとし、更に、ビジター等の一回限りの使用者の符号(予め定めたもの)を付する等して形成され、この符号毎にハッシュ関数を施すことで、一方向性のデータを形成し、これを使用者ごとに記録しておくことが例示される。
これを、歯科医師が所持し、閲覧希望者に配布するなどして、第三者に閲覧を許可するものであっても良い。
口腔内カメラは、有限個であることから、その上限を推定し、これから生産される口腔内カメラに対し、個々に識別できる値を予め設定する仕様が暗号化する場合などに好適であることから、特定の符号列を口腔内カメラに記憶させておいて、これをハッシュ関数で一方向化したデータに変換し、この特定の符号列に関係する符号を同様にハッシュ関数に施して一方向化したデータに変換し、これらの一方向化したデータを予めデータ記憶部263に記憶登録してもよく、この場合は、口腔内カメラを接続することで、自動的に認証が行われ、クラウドサーバ内の暗号化データを自由に復号化可能とする。
又、鍵データを口腔内カメラに記憶させ、接続時、鍵出力部265がこれを読み出して使用してもよい。本実施例は、鍵が共通であり、これを秘密に保持する手法を用いたが、口腔内カメラ毎に暗号鍵を所有し、この暗号鍵を使用可能にする符号を生成して配布することで、口腔内カメラを指定して、その符号を用いることで、暗号化と複合化を行っても良い。
262は、符号変換部であり、データ記憶部263に記憶された識別データと比較照合する為に、入力された符号を口腔内カメラに対応する識別データに変換するためのものである。
変換は、対応関係を示す表データで、導き出される程度でも良く、ハッシュテーブルを利用して、口腔内カメラに対応する識別データを変換したものを利用しても良い。
263は、データ記憶部であり、口腔内カメラ固有の識別データを記憶する。
口腔内カメラ固有の識別データは、一つの口腔内カメラにつき、一つであるが、 異なるハッシュテーブルを用いて複数の符号を形成して用いても良い。ハッシュテーブルの種類を、内容によって区別するか、又は、予め区別する符号を付けるものであってもよい。
尚、口腔内カメラを利用することが本クラウドサーバの利用条件となる場合もあることから、予め口腔内カメラの識別子を準備しておくことで、新規、口腔内カメラ購入者であっても、既に口腔内カメラの識別子が既に登録されていることから、新規購入者のIDを関連づけることでデータを見ることができるようにしてもよい。
264は、照合部であり、データ記憶部263に記憶した口腔内カメラ識別符号と、符号変換部262より入力された符号を比較照合し、一致している場合は、その旨を、復号鍵出力部265へ送信する。
265は、鍵出力部であり、照合部264から一致している旨の信号を受信した場合、暗号鍵又は復号鍵を出力する。
266は、変換部で、復号化アルゴリズムに、鍵出力部265から入力された復号鍵に基づいて、暗号化されたデータを復号化したり、 暗号化アルゴリズムに鍵出力部265から入力された暗号鍵に基づいて、平文を暗号化する。
この場合、復号鍵及び暗号鍵は、一つであり、又同じである場合や異なる場合もあり、照合が適正に行われることを条件で、使用可能となる。
尚、暗号鍵は、一つである必要は、なく、ある程度閉じられたグループで用いる暗号であることから、例えば時間に同期させて変更する手段を用いるものであっても良い。
267は、暗号化データ記憶部であり、各歯科医端末などから、個別的にデータを保存する際、一つの暗号鍵を用いた暗号化アルゴリズムを通過させて得られるものが例示される。この暗号鍵は、復号化鍵と同じものであってもよく、また異なるが、同一の共有鍵が生成できるアルゴリムを備えているものであっても良い。データ記憶部263及び暗号化データ記憶部267は、各利用者がアクセスできるホルダーに設定されていることが好ましい。

尚、暗号アルゴリズムは、例えば、JAVASCRIPT(登録商標)の難読化程度であっても良く、少なくとも高速変換ができるものであればよく、例えばバーナム暗号等のストリームサイファーなど、排他的論理和アルゴリズムを使用する手法が高速性を有する点で好適に例示される。更に二重に暗号化をする等の手法も例示される。
暗号鍵及び復号鍵を用いない場合は、用いる暗号化又は復号化を行うアルゴリズムの選択データを、鍵として用いても良い。
268は、データ閲覧表示部であり、復号化されたデータを、各歯科医端末で閲覧可能な状態の出力を例えばブラウザ画面に対して行うものである。
歯科用携帯端末233cは、通信路26C1、ネットワークINET、通信路26C2を介してデータ閲覧手段260と接続しており、他の歯科用携帯端末233aは、通信路26A1→ネットワークINET→通信路26A2→データ閲覧手段2602と接続し、歯科用携帯端末233aの一例は、通信路26B1→ネットワークINET→通信路26B2→データ閲覧手段2601で接続している。
269は、データ蓄積部であり、撮影した画像データを一時的に又は継続的に記憶する場所であり、機密性を有する画像データの場合は、一時的に記憶され、暗号化された後、自動的に又は任意に消滅させることが好ましい。
次に動作を説明する。
暗号化
口腔内カメラ234cを接続した歯科用端末233cを用いて、口腔内の歯列パノラマ画像や口腔内画像を暗号化データ記憶部へ保存する場合、データ蓄積部269にデータを一時的に蓄積する。口腔内カメラ234cに対応する識別コード等の符号を符号入力部261へ入力する。符号入力部261は、入力された符号を符号変換部262に出力し、符号変換部262は、例えばハッシュ関数、その他の一方向性関数、を通過させて、変換符号を生成する。この変換符号は、符号入力部261に入力された符号と対応関係にあり、異なる符号に対しては、異なる変換符号となる。
この変換符号は、照合部264に入力されると、照合部264は、データ記憶部263からデータを呼び出してきて比較照合し、一致するデータがあった場合は、鍵出力部265へ許可信号を出力する。鍵出力部265は、暗号鍵を変換部265に出力し、データ蓄積部269に一時的に記憶された口腔内画像等を暗号化して暗号化データ記憶部267へ記憶する。暗号化データ記憶部267は、利用者全てがアクセスできることから、それぞれ、個別の記憶部であって、他の利用者がアクセスできない構成にしても良い場合もある。
復号化
口腔内カメラ234cを接続した歯科用端末233cを用いて、口腔内カメラを持つ他の歯科医のデータを閲覧したい場合、閲覧者は、口腔内カメラの識別データに対応する符号データを閲覧したいデータを所持する歯科医に連絡する等して予め所持しておき、符号入力部261へ入力する。
符号入力部261から入力された符号は、符号変換部262で、口腔内カメラの識別データに変換され、照合部264へ出力される。照合部264は、データ記憶部263から、口腔内カメラの識別データを呼び出し、比較照合し、一致したものがあれば、一致した旨の信号を復号鍵出力部265へ出力する。
復号鍵出力部265は、一致信号に対し、復号鍵を出力する。
復号化部266は、この復号鍵に基づいて暗号化データ記憶部267か暗号化データを呼び出して、これを復号化する。
復号化されたデータは、データ閲覧表示部268で、ブラウザ画面上などで表示される。
本実施例は、復号鍵を一つもつものであるが、データの種類、重要度において異なる復号鍵を設定してもよい。
口腔内カメラを持たず、その実績データを閲覧したい者に対し、予備の符号を配布することで、閲覧を可能とするが、この予備の符号は、一回の利用又は、時限利用などの制限を加えたものが好ましい。制限は、時間的制限により使用期間が決定できることが例示される。
本実施例では、口腔内カメラを所持する者が利用できるクラウドサーバについて説明したが、上述のように、口腔内カメラの成果、実績等を示すデータを、口腔内カメラを持たない者に閲覧可能とする場合、少なくともクラウドに参加するためのID、パスワードを入力して、クラウドサーバ内に入り、画像を閲覧する態様が可能なパブリッククラウドと、例えば同時に使用される電子カルテ、レセプト処理データが混在し、歯科用端末、口腔内カメラを所持する者のみが入ることを条件とする方が適当なプライベートクラウドの両方の機能を備えたクラウドシステムが好適である。
又、本発明では、暗号化及び復号化は、クラウドサーバ内であれば、上述した実施例の他、暗号鍵を用いるアルゴリズム、暗号鍵を用いない暗号化アルゴリズムを選択的に使用したり、難読化アルゴリズムを選択的に使用したりすることが例示される。
更に口腔内カメラが記憶する識別データ、歯科用端末又は使用者が予め設定した識別データに基づいて暗号鍵、復号鍵を生成、選択したり、アルゴリズムを選択したりすることで、クラウドサーバ内で歯科用のデータの参照を可能とすることが好ましい場合もある。
又、クラウドサーバ外から、データを閲覧したい場合は、画像閲覧だけを可能とする限定的な、IDとパスワードで、クラウドサーバシステム内に入り、暗号化した利用者から目的の画像を閲覧すべく復号化するために必要な符号を発行してもらい、復号化閲覧する場合もある。
尚、上述した限定的なID、パスワードを入力することで、復号化する仕組みであっても良い。
本発明は、歯科治療について、患者自らのリアルパノラマ歯列画像に基づいたシミュレーション操作を行うことで患者が自分の希望を歯科医師に要求できるようなシステムを形成し、歯科における消費者即ち患者を大事にする消費者主義に基づいた新しい歯科診療システムを提案する。又、本願発明は、口腔内カメラを単に口腔内を撮影する道具でなく、患者の認識度を高めるリアルパノラマ画像化した歯列を表示する為の画像処理機能、シミュレーション機能等を備えたソフトウェアを付加し、これをクラウドコンピューテイング化することで、クラウドサーバに接続可能な口腔内カメラと、コンピュータの既存のブラウザアプリケーションを用いるだけで手軽に機能的なリアルパノラマ歯列画像表示等の口腔内表示を行うことができる。又、クラウドコンピューテイング手法を用いることで、パノラマ画像作成プログラム、シミュレーションプログラム等のアプリケーション管理をクラウドサーバ内だけで行うことができ、しかも、ユーザが既に所持するコンピュータ、スマートフォン等の端末機器をそのまま利用できることから、口腔内カメラのみを提供すれば良く、生産コスト等のコスト面でも有効である。
11 撮影手段
12 リアルパノラマ歯列画像形成手段
13 仮想処理手段
14 表示手段
15 記憶手段
16 X線パノラマ画像入力手段
17 入力手段
18 記憶手段
19 送受信手段

Claims (13)

  1. 口腔内情報を手動により撮影して連写画像データを形成する撮影手段、前記撮影手段で撮影された連写画像データからリアルパノラマ歯列画像データを形成するリアルパノラマ歯列画像形成手段、前記リアルパノラマ歯列画像に対し仮想処理を行い、仮想処理リアルパノラマ歯列画像の表示出力を行う仮想処理手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像の一方又は両方に対してシミュレーション操作を行ったシミュレーション画像出力を行うシミュレーション操作出力手段、前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像及び前記シミュレーション画像の一乃至全部を表示する表示手段よりなる歯科診療システム。
  2. 前記撮影手段が、撮像器及び前記撮像器のレンズ面に対し40°〜50°に傾斜した反射鏡及び光源を備えた手持ち型口腔内カメラで構成され、前記光源から反射鏡を介して口腔内組織に照明光が照射され、前記照明光が照射された口腔内組織を反射鏡を介して前記撮像器により撮影する口腔内ユニットよりなる請求項1に記載の歯科診療システム。
  3. X線パノラマ歯列画像を前記リアルパノラマ歯列画像と併設表示可能に前記表示手段に出力するX線パノラマ画像入力手段、及び前記表示手段に、説明用データを手書き可能に入力する入力手段を有する請求項1に記載の歯科診療システム。
  4. 前記リアルパノラマ歯列画像データを、歯列側面、上顎歯列面及び下顎歯列面で形成し、画像データのサイズを同一とする調整手段を備えた請求項1に記載の歯科診療システム。
  5. 前記仮想処理用合成データが3次元座標を備え、リアルパノラマ歯列画像データの歯列側面、上顎歯列面及び下顎歯列面にそれぞれに対応した平面データに変換して合成する仮想処理及びこの仮想処理に対するシミューレーションが行われる請求項4に記載の歯科診療システム。
  6. 口腔内情報を手動により撮影して連写画像データを形成し出力を行う手持ち型の口腔内カメラユニット、
    前記口腔内カメラユニットが出力する連写画像データ、OSプログラム、アプリケーションプログラムを記憶する1乃至複数の記憶媒体
    前記記憶媒体から読み出したプログラムを一時的に記憶し、記憶したプログラムに基づいて信号処理を行うコンピュータ、
    前記コンピュータの信号処理によって形成される画像を表示するモニターディスプレイ、
    前記コンピュータの信号処理動作に任意の制御操作可能とする為の入力信号を出力するインターフェース、よりなる請求項1に記載の歯科診療システム。
  7. 前記コンピュータは、
    前記口腔内カメラユニットで撮影された連写画像データからリアルパノラマ歯列画像データを、歯列の外側側面、歯列の内側側面、上顎を下面から見た歯列面、下顎歯列を上面から撮影した歯列面の画像データとして形成するリアルパノラマ歯列画像形成するステップ、
    前記リアルパノラマ歯列画像の、歯列の外側側面、歯列の内側側面、上顎を下面から見た歯列面、下顎歯列を上面の何れかのリアルパノラマ歯列画像の歯のサイズを基準として、その他のリアルパノラマ歯列画像の前記歯のサイズに基づいたサイズに調整するステップ、
    前記リアルパノラマ歯列画像に対し仮想処理を行い、仮想処理リアルパノラマ歯列画像を形成するステップ、
    前記リアルパノラマ歯列画像、前記仮想処理リアルパノラマ歯列画像の一方又は両方に対して前記インターフェースが出力する操作信号又は、記憶媒体に予め記憶したプログラムに基づいてシミュレーション操作を行ったシミュレーション画像出力を形成するステップ、

    前記モニターディスプレイに表示するステップ、よりなる処理を行う請求項6に記載の歯科診療システム。
  8. 中心に撮影用カメラを配置しその周囲を環状に配置した複数の光源を配置した撮影ユニット部、前記撮影ユニット部を先端に装着した把持部と、一端に前記撮影ユニット部の外周に挿入可能な中空状の装着部を形成し、他端に所定の角度で配置した反射鏡を形成し、両端を、前記反射鏡の像を観察可能とする観察用窓部を形成してなる支持具で連結した反射鏡ユニットとの組み合わせを有する口腔内カメラ。
  9. 前記観察用窓の反射鏡側に、移動させながら撮影する際の撮影位置を固定する為に撮影する歯側面の咬合ラインと一致する位置決め用ガイド突起が設けてなる口腔内情報出力手段として備えた請求項8に記載の口腔内カメラ。
  10. 前記装着部の外周に挿入装着可能な中空部と、前記中空部に一端が固定された棒状のガイド部を設け、前記位置決め用ガイド突起と直線上に配置されるよう、前記装着部の外周に挿入装着されて使用される初心者用ガイド突起部材を更に有する口腔内情報出力手段を備えた請求項8に記載の口腔内カメラ。
  11. 口腔内に挿入された前記反射鏡から前記支持具の長軸方向の両側面に対し連続して突出した軟組織抑制部を有する請求項8に記載の口腔内カメラ。
  12. 前記反射鏡に反射して撮影される撮影範囲を示すためのガイド部材を有する請求項8に記載の口腔内カメラ。
  13. 前記リアルパノラマ歯列画像形成手段、前記仮想処理手段、前記シミュレーション操作出力手段は、クラウドサーバに記憶され実行される請求項1の歯科診療システム。
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