JP2000097493A - 冷温水供給装置 - Google Patents

冷温水供給装置

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JP2000097493A JP26619298A JP26619298A JP2000097493A JP 2000097493 A JP2000097493 A JP 2000097493A JP 26619298 A JP26619298 A JP 26619298A JP 26619298 A JP26619298 A JP 26619298A JP 2000097493 A JP2000097493 A JP 2000097493A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートポンプサイクルの切換と燃焼給湯のハ
イブリッド機運転で冷温水供給を可能とし、タンクレス
による設置性向上と小流量から大流量まで高効率給湯を
実現する。 【解決手段】 ヒートポンプユニット22の運転による
冷温水供給と燃焼ユニット38の運転からの温水供給を
混合手段37で接続または分離し、端末へ冷水または温
水を単独または混合して供給できるようにしている。こ
れによって、全給湯エネルギーに対しては大きな省エネ
効果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明に属する技術分野】本発明は温水と冷水を供給で
きる省エネタイプの冷温水供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の給湯装置は、一つの例とし
ては図7に示すように燃焼部1と熱交換器部2と排気部
3が順次密接され、燃焼部1には燃料供給部4と空気供
給部5が接続され、熱交換器部2には、入口を水供給部
6を介した入水管7と出口を出湯管8で接続した燃焼型
給湯機9がある。またもう一つの例としては図8に示す
ように圧縮機10、凝縮器11、減圧器12、蒸発器1
3が順次閉回路に接続された冷媒回路14と、貯湯タン
ク15、循環ポンプ16、凝縮器11、ヒータ17が接
続された水回路18から構成されるヒートポンプ給湯機
19がある。
【0003】上記構成の燃焼型給湯機9は燃焼部1で発
生させた高温の熱を、熱交換器部2で入水管7から供給
される水と熱交換し、出湯管8より湯として端末の複数
の給湯栓20に供給するものである。一方、ヒートポン
プ給湯機19のものは、圧縮機10より吐出された高温
高圧の過熱ガス冷媒は凝縮器11に流入し、ここで循環
ポンプ16から送られてきた水を凝縮熱で加熱し貯湯タ
ンク15に貯えるもので、外気温度が低い場合はヒータ
17を兼用して高温の沸き上げを行っていた。
【0004】また、凝縮器11で凝縮液化した冷媒は減
圧器12で減圧され蒸発器13に流入し、ファン21で
集められた大気熱を吸熱して蒸発ガス化し再び圧縮機1
0に戻るサイクルで運転されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の燃焼型給湯機9は大流量出湯能力と即湯性及びコン
パクト性という点では優れているが、エネルギー効率が
悪くまた調理等で必要な水道水以下の冷水用途にはまっ
たく対応できない。一方、ヒートポンプ給湯機19は、
逆にエネルギー効率という点では優れており、また冷水
供給も可能であるが、電気温水器と同様、風呂給湯やシ
ャワー給湯に対応するため図8に示すように沸き上げた
湯をいったん貯湯する300リットルから460リット
ル程度の大きな貯湯タンク15が必要で、そのため設置
スペースが大きくなり、設置できる場所が限定される。
また湯切れ防止のために高出力のヒータ17を有してお
り、100V電源が使用できず特別に200Vの電源工
事が必要となる。さらに外気温度が低い冬季等は大気か
らの吸熱効率が低下し、ヒートポンプ給湯機の特長であ
る効率面での効果を十分に引き出せないという課題を有
していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、圧縮機と、その吐出側に冷媒サイクルを切
換える四方弁と、水・冷媒熱交換器と、減圧器と、空気
・冷媒熱交換器が順次閉回路に接続された冷媒流路を有
し、空気・冷媒熱交換器に対し放熱と大気集熱を行う送
風機等で構成されたヒートポンプユニットと、給水管と
出湯管が接続された熱交換部と、燃焼ファンを有した燃
焼部と、燃焼後の排気を外部へ導出する排気部等で構成
された燃焼ユニットとを備えたもので、水・冷媒熱交換
器には冷媒流路と熱交換を行う水流路を設け、水流路入
口に給水管と出口に冷温水供給管を接続し、さらに冷温
水供給管と出湯管と接続または分離する混合手段を設
け、温水と冷水が独立または同時に供給できるようにし
たものである。
【0007】上記発明によれば、燃焼ユニットの燃焼時
は風呂給湯やシャワー給湯等の大流量を必要とする給湯
用途の場合、燃焼ユニットによる給湯を中心に行うこと
ができるため貯湯タンクやヒータは不要で、またヒート
ポンプユニットによる給湯も同時に利用できるため30
%程度は燃焼ユニット側からの給湯量が抑えられる。
【0008】一方、使用頻度の高い台所、洗面等の小流
量用途時の場合はヒートポンプユニットによる給湯で主
に対応できるため、上記大流量時の省エネ分を加えて全
給湯エネルギーからみると大きな省エネ効果を得ること
ができる。また混合手段で出湯管と冷温水供給管を分離
すれば風呂と台所で異なる温度用途の要求に対しても同
時に供給でき、特に水道水より低温度の冷水が得られる
ため台所での調理や洗顔等新しい用途が期待できる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、圧縮機と、圧縮機の吐
出側に設けた冷媒サイクルを切換える四方弁と、水流路
を有し水流路の入口に給水管、出口に冷温水供給管を接
続した水・冷媒熱交換器と、減圧器と、空気・冷媒熱交
換器が順次閉回路に接続された冷媒流路を有し、空気・
冷媒熱交換器に対し放熱と大気集熱を行う送風機等で構
成されたヒートポンプユニットと、入口と出口に給水管
と出湯管が接続された熱交換部と、燃焼ファンを有した
燃焼部と、燃焼後の排気を外部へ導出する排気部等で構
成された燃焼ユニットとを備え、冷温水供給管と前記出
湯管を接続または分離する混合手段を設けたものであ
る。
【0010】そして、給湯用途に応じて使用するお湯の
温度や流量が異なるが、特に今まで得られなかった水道
水より低温度の冷水が供給可能となるため、台所での調
理時に氷を使っていた作業が冷水に置きかえられたり、
その他洗顔や入浴時での各種効果も期待できる。また風
呂やシャワー等、大流量の高温のお湯を必要とする場合
は、燃焼ユニット運転だけで従来通りの性能が得られる
が、同時にヒートポンプユニットによる給湯運転で全給
湯量の30%程度を補うことができる。
【0011】一方、用途として使用頻度が高い台所、洗
濯、手洗い、洗顔等の5リットル以下の小流量を使用す
る場合は、ヒートポンプユニットだけの単独運転で満足
するお湯を供給することができる。従って、給湯エネル
ギーを例えばすべての給湯モードを燃焼ユニット単独で
使用した場合と比較すると、ヒートポンプユニットのエ
ネルギー効率が高い分、省エネ効果の向上を図ることが
できる。また貯湯タンクやヒータを必要としないため貯
湯タンクがない分コンパクト化が図れ、設置が簡単とな
り工事性も大幅に向上することができる。さらに最大二
つの供給流路が得られるため温度レベルが異なる給湯が
端末へ供給できる。
【0012】また、圧縮機と、圧縮機の吐出側に設けた
冷媒サイクルを切換える四方弁と、水流路を有し前記水
流路の入口に給水管、出口に冷温水供給管を接続した水
・冷媒熱交換器と、減圧器と、空気・冷媒熱交換器が順
次閉回路に接続された冷媒流路を有したヒートポンプユ
ニットと、入口と出口に給水管と出湯管が接続された熱
交換部と、燃焼ファンを有した燃焼部と、燃焼後の排気
を外部へ導出する排気部等で構成された燃焼ユニットと
を備え、空気・冷媒熱交換器を排気部からの排出流れ内
に臨ませ、冷温水供給管と出湯管と連通したものであ
る。
【0013】そして、空気・冷媒熱交換器を排気部流れ
に臨ませることによって、燃焼ユニットから排出される
高温の廃熱を吸熱できるために大気熱以上の高温環境で
常にヒートポンプユニットの運転が可能となり、季節に
関係なく年間安定してヒートポンプユニットによる給湯
運転を行うことができる。また空気・冷媒熱交換器へ空
気を送る送風機が燃焼ファンで共用化できるため装置自
体がコンパクト化される。
【0014】また燃焼ユニットの熱交換部とヒートポン
プユニットの空気・冷媒熱交換器を共用化したものであ
る。
【0015】そして、燃焼ユニットの熱交換部とヒート
ポンプユニットの空気・冷媒熱交換器を共用化したた
め、空気・冷媒熱交換器をさらに高温雰囲気中に設ける
こととなり、空気・冷媒熱交換器をよりコンパクト化で
き、一方、逆に空気・冷媒熱交換器の大きさを変えない
場合はヒートポンプユニットの能力を大きくすることが
できる。また、冷媒配管以外の空気・冷媒熱交換器を構
成するフィン等の部品が不要となり、例えば燃焼ユニッ
トとヒートポンプユニットを一つのケース内収納するよ
うなことも可能となり、より装置のコンパクト化を実現
できる。さらに廃熱の有効利用による高効率化に加え
て、燃焼ユニット側からみると、高温の排気ガスが空気
・冷媒熱交換器で吸熱されるため、低温化されて放出さ
れ安全面での向上が図れる。
【0016】また、ヒートポンプユニットと燃焼ユニッ
トの運転制御を行う給湯制御部を設け、前記給湯制御部
を端末で動作するリモコンに、四方弁を切換えて給湯運
転と冷水運転とを切換える選択ボタンを設けたものであ
る。
【0017】そして、給湯運転と冷水運転はヒートポン
プユニットの運転サイクルが逆になるため、使用者がリ
モコンにより温度設定と同様にその場で利用時に選択し
てもらうことで制御が簡単で済み、各ユニット間で間違
いのない動作を行うことができる。
【0018】また、給湯制御部は、ヒートポンプユニッ
ト給湯運転時の給湯開始時は燃焼ユニットを優先して運
転し、運転中のユニットを流れる水量値から次の運転選
択を行うようにしたものである。
【0019】そして、給湯用途が給湯開始時に何が要求
されるか分からないため、給湯開始時には大流量出湯に
対応できる燃焼ユニットを優先して運転し、運転中の燃
焼ユニットを流れる水量値で予め設定した流量設定値と
比較して、ユニットを切換えるようにしたものである。
従って、大流量時は燃焼ユニットとヒートポンプユニッ
トが同時に運転し、小流量時はヒートポンプユニットが
単独運転することとなるため、燃焼ユニット側の能力は
広い範囲がいらなくなり、燃焼ユニット自体の制御仕様
が簡単で済み、能力切換や異常音の発生対策等それに伴
う各種課題も減少して信頼性も向上できる。また水量値
の判定から各ユニットを切り換えるだけの制御でよいた
め給湯制御部が簡単化できる。
【0020】また給湯制御部は、ヒートポンプユニット
給湯運転時の給湯開始時は燃焼ユニットを優先して運転
し、空気・冷媒熱交換器出口の冷媒流路の温度条件で燃
焼ユニットの加熱能力を可変するものである。
【0021】そして、ヒートポンプユニット側の冷媒回
路設計は、通常システムに組込む前に予め使用する圧縮
機、凝縮器、蒸発器、減圧器のサイクルが環境条件に対
して支障なく動作するように冷媒封入量等の仕様が決め
られるが、燃焼廃熱環境による空気・冷媒熱交換器の温
度最適化を得るよう空気・冷媒熱交換器出口の温度が常
に設定値以下にする加熱能力制御を行うため、ヒートポ
ンプユニットの高効率運転が可能になると共に、空気・
冷媒熱交換器を直接加熱してもヒートポンプユニットの
異常運転が防止できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1にお
ける冷温水供給装置の系統図である。冷温水供給装置は
大きく二つのユニットから構成されるもので、一つはヒ
ートポンプユニット22で、圧縮機23とその吐出側に
冷媒サイクルを切換える四方弁24また圧縮機23の吸
入側と四方弁24の間に逆止弁25が設けられ、水・冷
媒熱交換器26、減圧器27、空気・冷媒熱交換器28
が順次閉回路の冷媒流路29で接続され、その冷媒流路
29にはサイクルで予め所定の性能が得られるように決
められた冷媒量が封入されている。図中実線矢印で示す
回路が給湯運転で、破線矢印で示す回路が冷水運転であ
る。空気・冷媒熱交換器28の前面には大気熱を集熱ま
たは空気・冷媒熱交換器28の熱を放熱する送風機30
が配置され、また水・冷媒熱交換器26には冷媒の流れ
と対向する水流路31が設けられており、入口側に給水
管32、出口側に冷温水供給管33を有し、給水管32
には水量を検出する流量センサー34Aと閉止機能を有
しかつ水量を制御する水制御弁35Aが設けられ、冷温
水供給管33は給湯温度を検出する給湯サーミスタ36
と、下流側で複数の電磁弁等で構成される混合手段37
に接続される。
【0024】一方、もう一つのユニットである燃焼ユニ
ット38は、燃焼ファン39を有した燃焼部40、入口
の給水管32と出口側の出湯管41を有した熱交換部4
2、燃焼後の排気ガスを排出する排気部43で構成さ
れ、出湯管41は混合手段37に接続され内部で冷温水
供給管33とで接続または分離が行われる。燃焼ユニッ
ト38の給水管32にも水量を検出する流量センサー3
4Bと水制御弁35Bが設けられ、その他入水温を検出す
る入水サーミスタ44と、出湯管41に出湯温度を検出
する出湯サーミスタ45が設けられている。また燃焼部
40には燃料供給をオン、オフする元電磁弁や供給量を
比例制御する比例弁等を有したガスブロック46と燃焼
ファン39が接続されている。
【0025】次に動作について説明する。先ず給湯運転
時の場合、電源オフ時に給水管32を閉止している水制
御弁35A、35Bが電源オンと同時に全開開度状態にな
る。
【0026】次に給湯栓47が開栓されると水道水が給
水管32よりそれぞれのユニットへ供給される。それぞ
れ個々の動作について説明すると、先ず燃焼ユニット3
8による運転はガス給湯機の例で示すと、流量センサー
34Bで最低動作流量以上の水量値が検出されると、燃
焼ファン39が始動し、点火状態に入りガスブロック4
6の元電磁弁、比例弁が開かれ燃焼部40で着火し燃焼
を開始する。そして熱交換部42で給水管32から供給
される水を多数のフィンを有したパイプ内に通して熱交
換を行い、流量センサー34B、入水サーミスタ44、
出湯サーミスタ45からの検出値によりガスブロック4
6や水制御弁35B、燃焼ファン39を最適燃焼状態で
設定温度のお湯が得られる給湯制御を行い出湯管41よ
り給湯配管48を通して給湯栓47へ供給する。
【0027】一方、ヒートポンプユニット22による運
転は、流量センサー34Aで予め設定されている最低動
作流量以上の水量値が検出されると、先ず送風機30が
駆動し次に圧縮機23が起動され、設定温度になるよう
給湯サーミスタ36の検出値と比較して水・冷媒熱交換
器26に流す水量を水制御弁35Aで制御し、冷温水供
給管33より給湯配管48を通して給湯栓47へ供給す
る。その際、混合手段37に設けた二つの電磁弁の開閉
状態で、単一給湯配管48で同一温度の給湯を行うか、
平行して異なる温度の給湯を行うかが決定される。単一
給湯配管48の場合は、給湯用途が大流量の場合は両ユ
ニット同時運転が行われ、両ユニットから湯が作られ冷
温水供給管33と出湯管41を通して単一給湯配管48
を通り給湯栓47より供給される。また給湯配管48を
もう一つ設けた場合は、燃焼ユニット38からの給湯と
ヒートポンプユニット22からの給湯を独立して供給で
きるようになるため、例えば風呂と台所で同時に異なる
温度の給湯を行うことができる。
【0028】一方、小流量用途の場合はヒートポンプユ
ニット22による給湯量を優先して利用する。次に、冷
水運転時の場合は、給湯運転と逆サイクルで冷媒が循環
し、水・冷媒熱交換器26で水流路31に供給される水
道水から吸熱し、空気・冷媒熱交換器28で送風機30
により放熱される。また冷水は冷温水供給管33より給
湯配管48を通り給湯栓47より供給される。
【0029】(実施例2)図2は本発明の実施例2の冷
温水供給装置の構成図である。
【0030】実施例1と異なる点は、空気・冷媒熱交換
器28を燃焼ユニット38の排気部43からの排出流れ
内に臨ませ、送風機30に代り燃焼ファン39を利用
し、供給流路として温水供給管33と出湯管41を連通
したことである。これにより空気・冷媒熱交換器28が
燃焼ユニット38から生じる高温の廃熱を得られるた
め、大気熱以上の効率で熱交換される。空気・冷媒熱交
換器28の出口側に蒸発サーミスタ49を設けることに
より廃熱を吸熱する空気・冷媒熱交換器28内の冷媒ガ
スの過熱度を最適化できる。また両ユニットが動作中は
燃焼後の高温の排気ガスは空気・冷媒熱交換器28で吸
熱され排気部43よりユニット外へ放出される。
【0031】一方、冷水運転時は燃焼ユニット38の燃
焼は行われず燃焼ファン39のみ動作し空気・冷媒熱交
換器28の放熱用空気を供給する。
【0032】(実施例3)図3は本発明の実施例3の冷
温水供給装置の構成図である。
【0033】実施例2と異なる点は、空気・冷媒熱交換
器28と燃焼ユニット38の熱交換部42を共用化した
ところである。熱交換部42の伝熱面積を増やしたフィ
ンを共用し、その一部の銅管パイプを冷媒流路29と接
続して空気・冷媒熱交換器28として使用している。
【0034】(実施例4)図4は本発明の実施例4の冷
温水供給装置の構成図である。
【0035】商用電源からの電力供給と各種センサーの
信号を取込みと各種アクチュエータへの操作出力を行い
燃焼ユニット38とヒートポンプユニット22の運転動
作を制御する給湯制御部50を設け、さらに端末側には
冷温水供給装置本体のリモコン51に四方弁24を切換
えて給湯運転と冷水運転とを切換える選択ボタン52を
設けたものである。
【0036】(実施例5)図5は本発明の実施例5の冷
温水供給装置の制御フローチャートである。給湯制御部
50は、先ず選択ボタン52で給湯運転が選択された状
態の場合、そこで開栓されると給湯開始時は燃焼ユニッ
ト38を優先して運転し、燃焼ユニット38の流量セン
サー34Bの水量値を取込んで流量設定値と比較し、設
定値以上の大流量であれば引続き燃焼ユニット38運転
を継続し、その後ヒートポンプユニット22も開始す
る。また設定値以下の小流量時は水制御弁35Bを閉止
し、燃焼ユニット38運転を停止動作に制御し、ヒート
ポンプユニット22運転だけに切替えていくもので、そ
の後も運転中のユニットを流れる水量値から次の運転選
択を行うようにしたものである。
【0037】(実施例6)図6は本発明の実施例6の冷
温水供給装置の制御フローチャートである。
【0038】給湯制御部50は、選択ボタン52で給湯
運転が選択された状態の場合、燃焼ユニット38運転に
引続きヒートポンプユニット22運転も開始されるが、
運転中空気・冷媒熱交換器28の出口温度を蒸発サーミ
スタ49で検出して、その値が設定上限値以下となるよ
うにガスブロック46を構成する比例弁等や燃焼ファン
39を制御して燃焼ユニット38の過熱能力を可変する
ようにしたものである。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、今まで得
られなかった水道水より低温度の冷水が供給可能となる
ため用途の拡大効果が得られる。また温度が違う湯を同
時に給湯できるため利用者の利便性が大きく向上する。
さらに、大流量時は燃焼ユニット運転と同時にヒートポ
ンプユニットによる給湯運転で補助し、用途として使用
頻度が高い小流量の場合は、ヒートポンプユニットだけ
の単独給湯で満足できるため、大幅な省エネ効果を得る
ことができる。また燃焼ユニットの即湯性により貯湯タ
ンクやヒータが不要となり大幅なコンパクト化が図れ、
従来設置できなかった住宅でも利用可能となり、200
V電源工事が必要なヒータ設置も必要としないため、電
源工事やタンク設置における工事性も大幅に簡略化する
ことができる。
【0040】また、燃焼ユニットの廃熱と送風を利用す
る位置に空気・冷媒熱交換器を配したため、燃焼ユニッ
トが大気へ放出しているエネルギーを有効に活用し、し
かも大気熱以上の高温環境で常にヒートポンプユニット
の運転が可能となり、季節に関係なく年間安定した省エ
ネルギー効果を有するヒートポンプ給湯を行うことがで
きる。
【0041】一方、燃焼ユニット側からの利点として排
気部から吹出される高温の排気ガスが低温化されるため
に排気部の設置高さが問題なくなり安全面での有利な効
果を有する。送風機の共用化でコンパクトなユニットの
組合わせが可能となる。
【0042】また、空気・冷媒熱交換器を燃焼ユニット
の熱交換部と共用したため、熱伝達面での効果に加え
て、部品削減効果を有し、また大幅に小型化できるので
両ユニットを一体化し、一つのケースに収納するような
ことが可能となり、さらに設置限定がなくなりパイプシ
ャフト設置も実現できる。
【0043】また、給湯制御部による制御を給湯開始時
は燃焼ユニットを優先して運転し、運転中のユニットを
流れる水量値から次の運転選択を行うようにしたため、
給湯開始時の大流量出湯や即湯性に対応でき、かつ燃焼
ユニット側が広範囲の能力制御までいらなくなり、燃焼
ユニット自体の制御仕様が簡単化できる。その結果、能
力切換や異常音の発生対策等それに伴う各種課題も減少
して信頼性を向上できる。
【0044】また、給湯制御部の制御を給湯開始時は燃
焼ユニットを優先して運転し、蒸発器出口の温度条件で
燃焼ユニットの能力を可変するようにしたため、燃焼排
気ガスで蒸発器を高温度環境に配設していても過熱度の
オーバー等が制御でき、常に高効率でヒートポンプ給湯
運転ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の冷温水供給装置の構成図
【図2】本発明の実施例2の冷温水供給装置の構成図
【図3】本発明の実施例3の冷温水供給装置の構成図
【図4】本発明の実施例4の冷温水供給装置の構成図
【図5】本発明の実施例5の冷温水供給装置のフローチ
ャート
【図6】本発明の実施例6の冷温水供給装置のフローチ
ャート
【図7】従来の燃焼型給湯機の構成図
【図8】従来のヒートポンプ給湯機の構成図
【符号の説明】
22 ヒートポンプユニット 23 圧縮機 24 四方弁 26 水・冷媒熱交換器 27 減圧器 28 空気・冷媒熱交換器 29 冷媒流路 30 送風機 31 水流路 32 給水管 33 冷温水供給管 37 混合手段 38 燃焼ユニット 39 燃焼ファン 40 燃焼部 41 出湯管 42 熱交換部 43 排気部 40 給湯制御部 45 リモコン 50 選択ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 吉継 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 尾浜 昌宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松本 聡 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機と、前記圧縮機の流出側に設けられ
    た冷媒サイクルを切換える四方弁と、前記圧縮機により
    供給される冷媒が流れる冷媒流路と、この冷媒流路が接
    続されると共に、水流路を有し前記水流路の入口に給水
    管、出口に冷温水供給管が接続され前記冷媒路の冷媒と
    前記水流路を流れる水との間で熱交換を行う水・冷媒熱
    交換器と、減圧器と、空気・冷媒熱交換器とが順次閉回
    路を形成するように接続し、かつ前記空気・冷媒熱交換
    器に対し放熱と大気集熱を行う送風機を備えたヒートポ
    ンプユニットと、前記給水管に水の入口が接続された熱
    交換部と、この熱交換器の出口に接続した出湯管と、燃
    焼ファンを有した燃焼部と、燃焼後の排気を外部へ導出
    する排気部を備えた燃焼ユニットとから成り、前記冷温
    水供給管と前記出湯管を接続または分離する混合手段を
    設けた冷温水供給装置。
  2. 【請求項2】圧縮機と、前記圧縮機の流出側に設けられ
    た冷媒サイクルを切換える四方弁と、前記圧縮機により
    供給される冷媒が流れる冷媒流路と、この冷媒流路が接
    続されると共に、水流路を有し前記水流路の入口に給水
    管、出口に冷温水供給管が接続され前記冷媒路の冷媒と
    前記水流路と流れる水との間で熱交換を行う水・冷媒熱
    交換器と、減圧器と、空気・冷媒熱交換器とが順次閉回
    路を形成するように接続し、かつ前記空気・冷媒熱交換
    器に対し放熱と大気集熱を行う送風機を備えたヒートポ
    ンプユニットと、前記給水管に水の入口が接続された熱
    交換部と、この熱交換器の出口に接続した出湯管と、燃
    焼ファンを有した燃焼部と、燃焼後の排気を外部へ導出
    する排気部を備えた燃焼ユニットとから成り、前記空気
    ・冷媒熱交換器を前記排気部からの排出流れ内に臨ま
    せ、前記冷温水供給管と前記出湯管と連通した冷温水供
    給装置。
  3. 【請求項3】燃焼ユニットの熱交換部とヒートポンプユ
    ニットの空気・冷媒熱交換器を共用化した請求項2記載
    の冷温水供給装置。
  4. 【請求項4】ヒートポンプユニットと燃焼ユニットの運
    転制御を行う給湯制御部を設け、前記給湯制御部を端末
    で動作するリモコンに、四方弁を切換えて給湯運転と冷
    水運転とを切換える選択ボタンを設けた請求項1〜3の
    いずれか1項記載の冷温水供給装置。
  5. 【請求項5】給湯制御部は、ヒートポンプユニットの給
    湯開始時には燃焼ユニットを優先して運転し、前記燃焼
    ユニットを流れる水量値から次の運転選択を行う請求項
    4記載の冷温水供給装置。
  6. 【請求項6】給湯制御部は、ヒートポンプユニットの給
    湯開始時は燃焼ユニットを優先して運転し、空気・冷媒
    熱交換器出口の冷媒流路の温度条件で前記燃焼ユニット
    の加熱能力を可変する請求項2または3記載の冷温水供
    給装置。
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KR100983325B1 (ko) * 2010-02-02 2010-09-20 주식회사 그린에너텍 일체형 히트펌프 냉난방 시스템
CN113819690A (zh) * 2021-08-10 2021-12-21 北京金茂绿建科技有限公司 一种热泵系统、电子膨胀阀控制方法

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