JP2000097489A - 空気調和機の熱交換器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の熱交換器は、両端に取り付けたプレート
によって空気調和機などの本体に固定する構造となって
いる。両端のみで支えるため、特に大型の熱交換器の場
合には、反りや振動による脱落などが発生する可能性が
ある。 【解決手段】熱交換器の両端の他、任意の中間位置に空
気調和機本体への取り付け用固定爪を備える鉄板などを
材料としたプレートを挿入する。この中間に取り付けた
プレートも空気調和機への固定に使用する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は空気調和機に使用す
る熱交換器に係り、特に大型の熱交換器に有効である。

【０００２】

【従来の技術】従来、熱交換器は熱交換用のフィンを並
べて構成され、その両端に鉄板などを材料とするプレー
トを有する。このプレートにはネジや爪などを利用した
空気調和機本体への取り付け部を設け、これによって空
気調和機本体に取り付けられる。特公平6−10595号公報
にはそのプレートの取付け方法の改良案が開示されてい
るが、これら従来の構造においては、プレートは熱交換
器の両端にのみ取り付けられるものであって、その機能
は熱交換器を空気調和機等の本体に取り付けることであ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来、熱交換器は両端
に取り付けたプレートのみによって空気調和機本体へ取
り付けられるため、中央部においては支持構造物がな
く、反りや歪みが生じることがある。その結果、空気調
和機本体と熱交換器の間に隙間ができて性能が低下した
り、取付け寸法精度が確保できないなどの問題が生じ
る。また、大型で重量が大きい熱交換器の場合などには
輸送時など振動が加わった場合、熱交換器が空気調和機
本体から外れてしまうこともありうる。

【０００４】本発明の目的は、上記問題点を課題とし解
決しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題は、熱交換器の
任意の位置にフィンの代わりに鉄板などを使用したプレ
ートを挿入し、かつ上記プレートに空気調和機本体への
固定部を設け、空気調和機本体へ固定することによって
解決する。

【０００６】中間に使用したプレートによって熱交換器
を空気調和機本体に固定することにより、熱交換器と空
気調和機本体の密着度を高める。これにより、熱交換器
の中間部における反りなどが抑制され、取付け寸法精度
が向上する。また、輸送時など振動が加わった場合に熱
交換器が空気調和機本体から外れるのを防止する。

【０００７】

【発明の実施の形態】図１は本発明の一実施例である。

【０００８】熱交換器１は両端と中央部にプレート２，
３，４を有し、フィン５を積み重ねた後にパイプ６を挿
入して製作される。このときパイプ６を拡管することに
よって、パイプ６をフィン５やプレート２，３，４の穴
に密着させ固定する。プレート２，３，４は固定爪２
１，３１，４１を備え、この固定爪と空気調和機のキャ
ビネット７に備えた固定爪７１，７２，７３によって、
空気調和機のキャビネット７に固定される。

【０００９】両端のプレート２，４の他、中央部のプレ
ート３を使用して、空気調和機のキャビネット７に固定
されるため、熱交換器１の自重などによる変形を少なく
抑えることができる。また輸送時の振動などにより熱交
換器１がキャビネット７より外れるのを防止する。

【００１０】

【発明の効果】本発明によれば、熱交換器が確実に取り
付けられた信頼性の高い空気調和機を提供することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である空気調和機の熱交換器
を示す斜視図。

【符号の説明】

１…熱交換器、２，３，４…プレート、５…フィン、６
…パイプ、７…空気調和機のキャビネット、２１，３
１，４１…プレートの固定爪、７１，７２，７３…キャ
ビネットの固定爪。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】熱交換用のフィンを並べて構成されるプレ
   ートフィン型熱交換器において、熱交換器の任意の中間
   位置にフィンの代わりに鉄板などを材料としたプレート
   を１枚以上有し、かつそのプレートに空気調和機本体へ
   の取り付け部を有することを特徴とした空気調和機熱交
   換器。