JP3213535B2 - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

天井埋込型空気調和機

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JP3213535B2 JP03854196A JP3854196A JP3213535B2 JP 3213535 B2 JP3213535 B2 JP 3213535B2 JP 03854196 A JP03854196 A JP 03854196A JP 3854196 A JP3854196 A JP 3854196A JP 3213535 B2 JP3213535 B2 JP 3213535B2
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一秋 境野
久 小暮
和広 日向野
正純 牧野
一雄 阿部
幸人 縄田
和伸 大川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の筐体
の内面に断熱材を設けた天井埋込型空気調和機の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器、送風機等が収容され
た筐体を有する天井埋込型空気調和機は知られている。
この種のものでは、筐体が薄い板金製であるので、強度
的に弱いとともに、断熱性を保持するために断熱材が設
けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
断熱材は、筐体の天面に設ける天面用断熱材と筐体の側
面に設ける側面用断熱材とが一体成形されるので、断熱
材は大型化し、断熱材の搬送が困難になるという問題が
ある。そこで、筐体の天面に設ける天面用断熱材と筐体
の側面に設ける側面用断熱材とを分離することが提案さ
れるが、そうなると、筐体の側面に設ける側面用断熱材
を貼る時に、側面用断熱材を筐体内の隅部(コーナ部)
に密着させることが難しくなり、側面用断熱材と筐体と
の間に隙間が生じ、結露が生じやすくなるという問題が
ある。
【0004】また、空気調和機の筐体には加湿器等の付
属部品を設けることがある。この加湿器を筐体に取り付
ける場合には、この筐体の側面に取付け孔をあけ、この
取付け孔に加湿器を取り付ける。この場合には、側面用
断熱材にも同様の取付け孔が形成されるので、筐体の取
付け孔周辺の強度が弱くなり、筐体の側面が内方へ凹む
ような変形が生じるという問題がある。
【0005】本発明は上記課題を解消し、空気調和機の
筐体に側面用断熱材を簡単に隙間無く装着することがで
き、しかも筐体の強度を高く維持することのできる天井
埋込型空気調和機を提供することを目的とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、空気調和機の筐体の内周面には断熱材を設け、前記
筐体の下部開口にはドレンパンを嵌め合わせた天井埋込
型空気調和機において、前記ドレンパンには、前記断熱
材に当接して前記筐体の側面の内方への凹みを阻止する
突張部材を一体に形成したものである。
【0009】請求項1に記載の発明では、筐体に対して
加湿器等のオプション品を取り付ける場合に、筐体と断
熱材にそれぞれ取付け孔を形成しても、取付け孔の周囲
を突張部材で補強するので、筐体の変形を阻止すること
ができる。
【0010】請求項2に記載に記載の発明は、空気調和
機の筐体の内周面には断熱材を設け、前記筐体の下部開
口にはドレンパンを嵌め合わせた天井埋込型空気調和機
において、前記ドレンパンには吐出通風用の開口を設
け、この開口の中央には仕切部を形成し、この仕切部に
は、前記断熱材に当接して筐体の側面の内方への凹みを
阻止する突張部材を一体に形成したものである。
【0011】請求項2の発明では、突張部材は、吐出通
風用の開口の仕切部に設けられており、開口周囲の強度
を維持することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0013】図1において、1は4方向の天井カセット
型エアコンと呼ばれる空気調和機であり、筐体2と化粧
パネル3から構成される。筐体2は天井裏に取付具14
においてボルトを用いて固定されるものであり、図2に
示すように、送風機9、プレートフィン型の熱交換器1
0等が収容されている。図1を参照して、化粧パネル3
は天井とほぼ面一となるように筐体2の下方に配置され
る。
【0014】4は吸込グリル(吸込口)で、化粧パネル
3のほぼ中央に取り付けられる。5a,5b,5c,5
dは熱交換器10にて冷却された冷風の吹出口であり、
吸込グリル4のまわりに設けられる。そして送風機9等
の運転によって室内空気は吸込グリル4に吸込まれた
後、筐体2内の熱交換器10にて冷却され、夫々の吹出
口5a,5b,5c,5dから室内に吐出される。
【0015】図2は筐体2の分解斜視図であり、筐体2
は4つの隅部(短辺)6と4つの側部(長辺)7から成
る8角柱形状になっており、その下部には開口8が形成
されている。11は熱交換器10につながれた冷媒管、
12はドレンポンプ、13はこのポンプにつながれたド
レンホース、14は短辺に取り付けられた取付具であ
る。50はこの筐体2内に貼付けられた断熱材である。
18は筐体2の開口8に配置される発泡スチロール製の
断熱部材で、ドレンパンとしても作用する(以下、「ド
レンパン」という。)。19はドレンパン18の中心に
設けた吸込口、20は吸込口のまわりに設けた4つの吐
出用の開口で、化粧パネル3の吐出用の開口5a,5
b,5c,5dにつながれる。
【0016】21はドレン受部である。22,23はド
レンパン18の隣り合う短辺同志をつなぐ溝で2つ形成
されている。24,25はこのドレンパン18を筐体2
に固定するための固定具であり、例えば金属で形成され
ている。それぞれの固定具24,25には、弾性を有す
る金属、例えば鉄製の仮止具30,30が着脱可能に装
着される。仮止具30,30は、ほぼU字状を有し、固
定具24,25のスリット(取付け孔)に嵌合可能にな
っている。これによれば、化粧パネル3を仮止具30,
30を用いて筐体2側に仮止め可能である。
【0017】図3乃至図5に示すように、筐体2の内部
に設けられる断熱材50は、多角形の筐体2の内面に密
着配置されるものであり、筐体2の天面用の断熱材52
と、筐体2の側面用の断熱材55,55とで構成され
る。
【0018】天面用の断熱材52と側面用の断熱材5
5,55とは別部材であり、天面用の断熱材52は筐体
2の天面2cに設けられ、側面用の断熱材55,55は
筐体2の側面2sに設けられる。天面用の断熱材52は
発泡スチロール製であり、図3に示すように、四辺の枠
部56と起立部57とを有している。
【0019】四辺の枠部56で形成される大きな孔58
は、送風機9等を通すことができる大きさを有する。図
3及び図6に示すように、起立部57は冷媒管などの配
管類を収容する部分であり、枠部56の一つの隅部に配
置されている。
【0020】側面用の断熱材55は、例えば腰の強いポ
リエチレンT12で成形される。側面用の断熱材55は
二つに分けられており、各断熱材55は二辺の枠部56
に対応したほぼL字型を呈している。側面用の断熱材5
5は、図7(A)に示すように、長手帯状のポリエチレ
ン材料で形成される。この側面用の断熱材55には、こ
の断熱材55が筐体2の内周に装着される時、筐体2の
隅部(コーナー)に相当する位置に、折曲げ用のくさび
型の切込み60が形成される。
【0021】このように側面用の断熱材55にくさび型
の切込み60を形成し、図7(B)に示すように折り曲
げることにより、腰の強い断熱材55は、図2及び図3
に示す筐体の隅部(コーナ部)6の内面にほぼ完全密着
されるので、筐体2の隅部6の内面と断熱材55間には
隙間が無くなり結露が防止される。
【0022】これによれば、筐体2の内面に装着される
断熱材50は、天面用の断熱材52と、別部材の側面用
の断熱材55,55とで形成されるので、製造が容易に
なり、コストが低減され、それぞれの断熱材の搬送が簡
単になる。
【0023】上記のドレンパン18には、図2に示すよ
うに、四つの吐出用の開口20があけられており、それ
ぞれの開口20には仕切部70が設けられる。この仕切
部70は吐出用の開口20を中央で仕切り、第1開口2
0aと第2開口20bに仕切っている。この仕切部70
は、図8に示すように、開口20内を延び、この開口2
0の外に一部70aが突出し、この一部突出する部分7
0aには、図9に示すように、突張り部材80が一体形
成される。
【0024】この突張り部材80は、側面用の断熱材5
5の取付け孔55aの周辺部分55bに当接して、側面
用の断熱材55のはがれを防止するとともに、取付け孔
55aの周辺部分55bの強度を補強する。
【0025】この突張り部材80は、ドレンパン18の
両側に側方に張り出すように一体形成されており、筐体
2の開口8にドレンパン18を装着する時には、両側の
突張り部材80が筐体2の側板7をそれぞれ外側に押し
出すので、これによれば筐体2の側板7の内方への凹み
は防止される。
【0026】側面用の断熱材55の取付け孔55aは、
筐体2の取付け孔2hに対応して形成されており、筐体
2の取付け孔2hに対応して、必要に応じて、例えば図
8に示すように、加湿器88等が取り付けられる。
【0027】尚、このように断熱材55を二分割して構
成することにより、天面用の断熱材52を搬送する時に
は、図6に示すように、起立部57の付近を重ね合わせ
て搬送することができるので、容易に搬送することがで
きる。
【0028】
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、筐体に対して
加湿器等のオプション品を取り付ける場合に、筐体と断
熱材にそれぞれ取付け孔を形成しても、取付け孔の周囲
を突張部材で補強するので、筐体の変形を阻止すること
ができる。
【0030】請求項2に記載の突張部材は、吐出通風用
の開口の仕切部に設けられており、開口周囲の強度を維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の天井埋込型空気調和機を示す正面図で
ある。
【図2】本発明の天井埋込型空気調和機の分解斜視図で
ある。
【図3】筐体と断熱材を示す斜視図である。
【図4】断熱材の天面用の断熱材と側面用の断熱材を示
す斜視図である。
【図5】断熱材の天面用の断熱材と側面用の断熱材を組
み立てた斜視図である。
【図6】天面用の断熱材を積み重ねた様子を示す図であ
る。
【図7】側面用の断熱材を折り曲げる様子を示す図であ
る。
【図8】ドレンパンの吐出開口に設けられた仕切部と突
張り部材を示す断面図である。
【図9】ドレンパンの吐出開口に設けられた仕切部と突
張り部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 筐体(筐体) 2s 側面 2c 天面 6 隅部 18 ドレンパン 20 ドレンパンの吐出開口 52 天面用断熱材 55 側面用断熱材 60 切込み 70 仕切部 80 突張り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日向野 和広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 牧野 正純 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 阿部 一雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 縄田 幸人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (72)発明者 大川 和伸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−120000(JP,A) 特開 平5−133535(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 361

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気調和機の筐体の内周面には断熱材を設
    け、前記筐体の下部開口にはドレンパンを嵌め合わせた
    天井埋込型空気調和機において、前記ドレンパンには、
    前記断熱材に当接して前記筐体の側面の内方への凹みを
    阻止する突張部材を一体に形成したことを特徴とする天
    井埋込型空気調和機。
  2. 【請求項2】空気調和機の筐体の内周面には断熱材を設
    け、前記筐体の下部開口にはドレンパンを嵌め合わせた
    天井埋込型空気調和機において、前記ドレンパンには吐
    出通風用の開口を設け、この開口の中央には仕切部を形
    成し、この仕切部には、前記断熱材に当接して筐体の側
    面の内方への凹みを阻止する突張部材を一体に形成した
    ことを特徴とする天井埋込型空気調和機。
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