JP2000095735A - 1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法 - Google Patents
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法Info
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- JP2000095735A JP2000095735A JP10273088A JP27308898A JP2000095735A JP 2000095735 A JP2000095735 A JP 2000095735A JP 10273088 A JP10273088 A JP 10273088A JP 27308898 A JP27308898 A JP 27308898A JP 2000095735 A JP2000095735 A JP 2000095735A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】工業的で、効率のよい1−(2,4−ジクロロ
フェニル)エチルアミンの精製方法を提供する。 【解決手段】粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンと鉱酸を反応させ、得られる1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩を該鉱酸水溶液中
で晶析することを特徴とする1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンの精製方法。
フェニル)エチルアミンの精製方法を提供する。 【解決手段】粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンと鉱酸を反応させ、得られる1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩を該鉱酸水溶液中
で晶析することを特徴とする1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンの精製方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンの精製方法に関する。
クロロフェニル)エチルアミンの精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンは、医農薬中間体、光学分割剤等として有用な
化合物である。1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンは、例えば、m−ジクロロベンゼンとアセチル
ハライドを反応させて、2,4−ジクロロアセトフェノ
ンを得、該2,4−ジクロロアセトフェノンとアンモニ
アを反応させ、次いで水素還元する方法あるいは該2,
4−ジクロロアセトフェノンとアンモニア/ギ酸を反応
させ、次いで酸処理する方法等により製造される。得ら
れる粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン
には、例えば1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル
アミン、1−(2,6−ジクロロフェニル)エチルアミ
ン、1−(4−クロロフェニル)エチルアミン、N−メ
チル−1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン
等の原料に由来する、あるいは製造過程で副生するアミ
ン系不純物が含まれてくるため、さらに精製する必要が
あった。
ルアミンは、医農薬中間体、光学分割剤等として有用な
化合物である。1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンは、例えば、m−ジクロロベンゼンとアセチル
ハライドを反応させて、2,4−ジクロロアセトフェノ
ンを得、該2,4−ジクロロアセトフェノンとアンモニ
アを反応させ、次いで水素還元する方法あるいは該2,
4−ジクロロアセトフェノンとアンモニア/ギ酸を反応
させ、次いで酸処理する方法等により製造される。得ら
れる粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン
には、例えば1−(3,4−ジクロロフェニル)エチル
アミン、1−(2,6−ジクロロフェニル)エチルアミ
ン、1−(4−クロロフェニル)エチルアミン、N−メ
チル−1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン
等の原料に由来する、あるいは製造過程で副生するアミ
ン系不純物が含まれてくるため、さらに精製する必要が
あった。
【0003】しかしながら、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミンとかかるアミン系不純物は、その構造
が極めて類似しているため、それらを分離することは極
めて困難であり、例えば蒸留により分離・精製する方法
は、高い段数の蒸留塔や高温、高真空条件下での操作が
必要であり、工業的、効率的な方法とはいえなかった。
ル)エチルアミンとかかるアミン系不純物は、その構造
が極めて類似しているため、それらを分離することは極
めて困難であり、例えば蒸留により分離・精製する方法
は、高い段数の蒸留塔や高温、高真空条件下での操作が
必要であり、工業的、効率的な方法とはいえなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような状況の下、
本発明者らは、工業的で、効率のよい1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンの精製方法について、鋭
意検討した結果、粗1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチルアミンと鉱酸を反応させ、得られる1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミンの鉱酸塩を該鉱酸水
溶液中で晶析することにより、粗1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチルアミン中に含まれるアミン系不純物
を容易に除去することができることを見出し、本発明に
至った。
本発明者らは、工業的で、効率のよい1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンの精製方法について、鋭
意検討した結果、粗1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチルアミンと鉱酸を反応させ、得られる1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミンの鉱酸塩を該鉱酸水
溶液中で晶析することにより、粗1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチルアミン中に含まれるアミン系不純物
を容易に除去することができることを見出し、本発明に
至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、粗
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸
を反応させ、得られる1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン鉱酸塩を該鉱酸水溶液中で晶析処理す
ることを特徴とする1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチルアミンの精製方法を提供するものである。
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸
を反応させ、得られる1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン鉱酸塩を該鉱酸水溶液中で晶析処理す
ることを特徴とする1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチルアミンの精製方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる粗1−(2,
4−ジクロロフェニル)エチルアミンは、1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミン以外に、例えば1−
(3,4−ジクロロフェニル)エチルアミン、1−
(2,6−ジクロロフェニル)エチルアミン、1−(4
−クロロフェニル)エチルアミン、N−メチル−1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン等の構造類
似のアミン系不純物が含まれている。さらに、これらア
ミン系不純物以外の不純物、例えばm−ジクロロベンゼ
ン、2,4−ジクロロアセトフェノン等の中性不純物を
含んでいてもよい。
4−ジクロロフェニル)エチルアミンは、1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミン以外に、例えば1−
(3,4−ジクロロフェニル)エチルアミン、1−
(2,6−ジクロロフェニル)エチルアミン、1−(4
−クロロフェニル)エチルアミン、N−メチル−1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン等の構造類
似のアミン系不純物が含まれている。さらに、これらア
ミン系不純物以外の不純物、例えばm−ジクロロベンゼ
ン、2,4−ジクロロアセトフェノン等の中性不純物を
含んでいてもよい。
【0007】本発明には、粗1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン中の1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミンの含量が、通常90%以上、好ましく
は95%以上のものが用いられる。なお、1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミンは光学活性体、ラセ
ミ体、光学活性体のいずれか一方が過剰の混合物のいず
れであってもよい。
ル)エチルアミン中の1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミンの含量が、通常90%以上、好ましく
は95%以上のものが用いられる。なお、1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミンは光学活性体、ラセ
ミ体、光学活性体のいずれか一方が過剰の混合物のいず
れであってもよい。
【0008】粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルア
ミンと鉱酸との反応は、単に粗1−(2,4−ジクロロ
フェニル)エチルアミンと鉱酸を混合すればよく、その
混合順序は特に制限されないが、通常粗1−(2,4−
ジクロロフェニル)エチルアミンに鉱酸が添加される。
かかる添加は、連続的であってもよい。鉱酸としては、
例えば塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられ、好ましくは塩酸
または硫酸が挙げられる。かかる鉱酸は通常水溶液とし
て用いられ、その濃度は、通常1〜20重量%である。
ミンと鉱酸との反応は、単に粗1−(2,4−ジクロロ
フェニル)エチルアミンと鉱酸を混合すればよく、その
混合順序は特に制限されないが、通常粗1−(2,4−
ジクロロフェニル)エチルアミンに鉱酸が添加される。
かかる添加は、連続的であってもよい。鉱酸としては、
例えば塩酸、硫酸、硝酸等が挙げられ、好ましくは塩酸
または硫酸が挙げられる。かかる鉱酸は通常水溶液とし
て用いられ、その濃度は、通常1〜20重量%である。
【0009】この場合、水に不溶の有機溶媒の存在下に、粗
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸
を反応させてもよい。水に不溶の有機溶媒としては、例
えばトルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶
媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエー
テル等のエーテル系溶媒、メチルイソブチルケトン等の
ケトン系溶媒等が挙げられ、その使用量は、粗1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対して、
通常0.5〜20重量倍、好ましくは1〜10重量倍で
ある。該有機溶媒は、予め粗1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンに加えていてもよい。
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸
を反応させてもよい。水に不溶の有機溶媒としては、例
えばトルエン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水素系溶
媒、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化
水素系溶媒、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエー
テル等のエーテル系溶媒、メチルイソブチルケトン等の
ケトン系溶媒等が挙げられ、その使用量は、粗1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対して、
通常0.5〜20重量倍、好ましくは1〜10重量倍で
ある。該有機溶媒は、予め粗1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンに加えていてもよい。
【0010】鉱酸の使用量は、粗1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン中の1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対して、通常1〜1.5当量倍で
ある。これより鉱酸の使用量が多いと、後述する晶析処
理において、粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンに含まれるアミン系不純物も鉱酸塩として析出
しやすくなるため、好ましくない。
ェニル)エチルアミン中の1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対して、通常1〜1.5当量倍で
ある。これより鉱酸の使用量が多いと、後述する晶析処
理において、粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンに含まれるアミン系不純物も鉱酸塩として析出
しやすくなるため、好ましくない。
【0011】反応温度は、通常30〜100℃、好ましくは
50〜100℃である。
50〜100℃である。
【0012】粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルア
ミンと鉱酸を反応させることにより、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩が生成し、該鉱酸
水溶液中で晶析処理することにより、該鉱酸塩が選択的
に得られる。水に不溶の有機溶媒の存在下に、粗1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸を反
応させた場合には、そのまま晶析処理してもよいが、有
機層を分液除去した後に晶析処理する方が好ましい。
ミンと鉱酸を反応させることにより、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩が生成し、該鉱酸
水溶液中で晶析処理することにより、該鉱酸塩が選択的
に得られる。水に不溶の有機溶媒の存在下に、粗1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンと鉱酸を反
応させた場合には、そのまま晶析処理してもよいが、有
機層を分液除去した後に晶析処理する方が好ましい。
【0013】晶析処理は、通常粗1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンと鉱酸を反応させて得られる1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩を含
む鉱酸水溶液を冷却することにより実施される。冷却温
度は、通常0〜40℃、好ましくは0〜20℃である。
ェニル)エチルアミンと鉱酸を反応させて得られる1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩を含
む鉱酸水溶液を冷却することにより実施される。冷却温
度は、通常0〜40℃、好ましくは0〜20℃である。
【0014】晶析処理により、選択的に1−(2,4−ジク
ロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩が析出され、濾過等
の通常の分離方法により該鉱酸塩を取り出すことができ
る。
ロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩が析出され、濾過等
の通常の分離方法により該鉱酸塩を取り出すことができ
る。
【0015】取り出した1−(2,4−ジクロロフェニル)
エチルアミン鉱酸塩はアルカリ処理することにより、容
易に1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに
導くことができる。アルカリ処理は、通常1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩とアルカリ水
溶液を混合することにより行なわれ、その混合順序は制
限されない。アルカリ水溶液としては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等の水溶液が挙げ
られ、通常水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物の水溶液が用いられる。アルカリ処理
は、通常pH9〜13の範囲、好ましくはpH9.5〜
12.5の範囲で行われ、処理温度は、通常0〜100
℃、好ましくは10〜50℃である。
エチルアミン鉱酸塩はアルカリ処理することにより、容
易に1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに
導くことができる。アルカリ処理は、通常1−(2,4
−ジクロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩とアルカリ水
溶液を混合することにより行なわれ、その混合順序は制
限されない。アルカリ水溶液としては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、
炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩等の水溶液が挙げ
られ、通常水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアル
カリ金属水酸化物の水溶液が用いられる。アルカリ処理
は、通常pH9〜13の範囲、好ましくはpH9.5〜
12.5の範囲で行われ、処理温度は、通常0〜100
℃、好ましくは10〜50℃である。
【0016】かかるアルカリ処理により、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンが生成するが、1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンは、通常ア
ルカリ処理マスから油層として分離しており、該油層を
そのまま分液して取り出してもよいし、アルカリ処理マ
スに水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理し、得られる
有機層から溶媒を留去して取り出してもよい。水に不溶
の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げ
られ、その使用量は、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン鉱酸塩に対して、通常0.5〜20重
量倍である。水に不溶の有機溶媒は、アルカリ処理の際
に予め加えておいてもよい。
クロロフェニル)エチルアミンが生成するが、1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンは、通常ア
ルカリ処理マスから油層として分離しており、該油層を
そのまま分液して取り出してもよいし、アルカリ処理マ
スに水に不溶の有機溶媒を加えて抽出処理し、得られる
有機層から溶媒を留去して取り出してもよい。水に不溶
の有機溶媒としては、前記したものと同様のものが挙げ
られ、その使用量は、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン鉱酸塩に対して、通常0.5〜20重
量倍である。水に不溶の有機溶媒は、アルカリ処理の際
に予め加えておいてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明の方法によれば、1−(2,4−
ジクロロフェニル)エチルアミンを、工業的に、効率よ
く精製することができる。
ジクロロフェニル)エチルアミンを、工業的に、効率よ
く精製することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。なお、実施例中で用いている略号は、下記の
通りである。 3,4−体・・1−(3,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミン 2,6−体・・1−(2,6−ジクロロフェニル)エチ
ルアミン 4−体 ・・1−(4−クロロフェニル)エチルアミ
ン メチル体 ・・N−メチル−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン
明するが、本発明はこれら実施例により限定されるもの
ではない。なお、実施例中で用いている略号は、下記の
通りである。 3,4−体・・1−(3,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミン 2,6−体・・1−(2,6−ジクロロフェニル)エチ
ルアミン 4−体 ・・1−(4−クロロフェニル)エチルアミ
ン メチル体 ・・N−メチル−1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン
【0019】実施例1 粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン/ト
ルエン溶液18重量部(1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン5重量部含有、1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチルアミンに対する不純物比率;4−体
0.1%、3,4−体0.1%、2,6−体0.8%、
メチル体2.1%)に水18重量部を加え、さらに35
%塩酸水溶液3重量部を滴下した。内温80℃でトルエ
ン層を分液、除去した。得られた水層を内温10℃まで
10時間かけて冷却し、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン塩酸塩を析出させた。10℃で保持し
た後、濾過処理し、10℃の水2.5重量部で洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン塩酸塩
5.9重量部を得た。該塩酸塩3重量部を、水10重量
部および27%水酸化ナトリウム水溶液2重量部の混合
水溶液中に加え、内温40℃で、27%水酸化ナトリウ
ム水溶液0.1重量部を加えて、pH11に調整した。
トルエン10重量部を加えて、攪拌・静置後、有機層を
分液した。得られた有機層を水2重量部で2回洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンのトル
エン溶液12重量部を得た。ガスクロマトグラフィー分
析の結果、1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルア
ミンの精製収率は83%、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対する各不純物の比率は、4−体
0.01%以下、3,4−体0.01%以下、メチル体
0.1%、2,6−体未検出であった。
ルエン溶液18重量部(1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン5重量部含有、1−(2,4−ジクロ
ロフェニル)エチルアミンに対する不純物比率;4−体
0.1%、3,4−体0.1%、2,6−体0.8%、
メチル体2.1%)に水18重量部を加え、さらに35
%塩酸水溶液3重量部を滴下した。内温80℃でトルエ
ン層を分液、除去した。得られた水層を内温10℃まで
10時間かけて冷却し、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン塩酸塩を析出させた。10℃で保持し
た後、濾過処理し、10℃の水2.5重量部で洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン塩酸塩
5.9重量部を得た。該塩酸塩3重量部を、水10重量
部および27%水酸化ナトリウム水溶液2重量部の混合
水溶液中に加え、内温40℃で、27%水酸化ナトリウ
ム水溶液0.1重量部を加えて、pH11に調整した。
トルエン10重量部を加えて、攪拌・静置後、有機層を
分液した。得られた有機層を水2重量部で2回洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンのトル
エン溶液12重量部を得た。ガスクロマトグラフィー分
析の結果、1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルア
ミンの精製収率は83%、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対する各不純物の比率は、4−体
0.01%以下、3,4−体0.01%以下、メチル体
0.1%、2,6−体未検出であった。
【0020】実施例2 粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン/ト
ルエン溶液52.9重量部(1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン15.4重量部含有、1−(2,
4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対する不純物比
率;4−体0.07%、3,4−体0.02%、2,6
−体0.7%)に水225.6重量部を加え、さらに9
8%硫酸9.8重量部を滴下した。内温85℃でトルエ
ン層を分液、除去し、得られた水層を内温10℃まで1
0時間かけて冷却し、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン硫酸塩を析出させた。10℃で保持し
た後、濾過処理し、10℃の水7.5重量部で洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン硫酸塩
26.2重量部を得た。該硫酸塩の一部をサンプリング
し、水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ処理し、トルエ
ンを加えて抽出処理して、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンのトルエン溶液を得た。ガスクロマ
トグラフィー分析の結果、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンの精製収率は95.4%、1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対する各
不純物の比率は、4−体0.01%、3,4−体0.0
1%以下、2,6−体0.01%であった。
ルエン溶液52.9重量部(1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミン15.4重量部含有、1−(2,
4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対する不純物比
率;4−体0.07%、3,4−体0.02%、2,6
−体0.7%)に水225.6重量部を加え、さらに9
8%硫酸9.8重量部を滴下した。内温85℃でトルエ
ン層を分液、除去し、得られた水層を内温10℃まで1
0時間かけて冷却し、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミン硫酸塩を析出させた。10℃で保持し
た後、濾過処理し、10℃の水7.5重量部で洗浄し、
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン硫酸塩
26.2重量部を得た。該硫酸塩の一部をサンプリング
し、水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ処理し、トルエ
ンを加えて抽出処理して、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンのトルエン溶液を得た。ガスクロマ
トグラフィー分析の結果、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンの精製収率は95.4%、1−
(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンに対する各
不純物の比率は、4−体0.01%、3,4−体0.0
1%以下、2,6−体0.01%であった。
【0021】比較例1 粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン10
00重量部(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル
アミン971重量部含有、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対する比率;4−体0.1%、
3,4−体0.01%、2,6−体0.3%、メチル体
1.1%)を、理論段数13段の精留塔を用い、温度1
46℃、減圧度27Torrの条件で精留した。初留カ
ット後、本留850重量部を取得した。ガスクロマトグ
ラフィー分析の結果、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミンの取得率は84%、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンに対する各不純物の比率
は、4−体0.02%、3,4−体0.01%以下、
2,6−体0.3%、メチル体1.1%であった。
00重量部(1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル
アミン971重量部含有、1−(2,4−ジクロロフェ
ニル)エチルアミンに対する比率;4−体0.1%、
3,4−体0.01%、2,6−体0.3%、メチル体
1.1%)を、理論段数13段の精留塔を用い、温度1
46℃、減圧度27Torrの条件で精留した。初留カ
ット後、本留850重量部を取得した。ガスクロマトグ
ラフィー分析の結果、1−(2,4−ジクロロフェニ
ル)エチルアミンの取得率は84%、1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミンに対する各不純物の比率
は、4−体0.02%、3,4−体0.01%以下、
2,6−体0.3%、メチル体1.1%であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河本 一郎 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4H006 AA02 AD15 BB11 BB12 BB15 BB16 BE01 BE02 BE03 BE10 BE12 BJ50 BM72 BU40 FE75
Claims (2)
- 【請求項1】粗1−(2,4−ジクロロフェニル)エチ
ルアミンと鉱酸を反応させ、得られる1−(2,4−ジ
クロロフェニル)エチルアミン鉱酸塩を該鉱酸水溶液中
で晶析することを特徴とする1−(2,4−ジクロロフ
ェニル)エチルアミンの精製方法。 - 【請求項2】鉱酸が塩酸または硫酸である請求項1に記
載の1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの
精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10273088A JP2000095735A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10273088A JP2000095735A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000095735A true JP2000095735A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17522984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10273088A Pending JP2000095735A (ja) | 1998-09-28 | 1998-09-28 | 1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミンの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000095735A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018070608A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 三洋化成工業株式会社 | 含フッ素脂肪族アミン塩酸塩の製造方法 |
CN114775062A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-07-22 | 季华实验室 | 一种非线性光学晶体及其制备方法、非线性光学器件 |
-
1998
- 1998-09-28 JP JP10273088A patent/JP2000095735A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018070608A (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-10 | 三洋化成工業株式会社 | 含フッ素脂肪族アミン塩酸塩の製造方法 |
CN114775062A (zh) * | 2022-06-24 | 2022-07-22 | 季华实验室 | 一种非线性光学晶体及其制备方法、非线性光学器件 |
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