JP2000095078A - 車両用電動ブレーキ装置 - Google Patents

車両用電動ブレーキ装置

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JP2000095078A
JP2000095078A JP10265450A JP26545098A JP2000095078A JP 2000095078 A JP2000095078 A JP 2000095078A JP 10265450 A JP10265450 A JP 10265450A JP 26545098 A JP26545098 A JP 26545098A JP 2000095078 A JP2000095078 A JP 2000095078A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用電動ブレーキ装置における電動モータ
の各種電流制御において、精度のよい制御を行えるよう
にする。 【解決手段】 このブレーキユニットには、車輪と一体
的に回転するディスクにパッドが対向して設けられてい
るとともに、同パッドを駆動部材を介してディスクに押
し付けて車輪に制動力を付与する電動モータが設けられ
ている。電動モータが停止している状態で、電動モータ
の駆動電流を徐々に増加させる(ステップ222)。こ
の駆動電流が徐々に増加している状態で、電動モータが
回転動作を開始したときの駆動電流を同モータの最小駆
動電流として決定する(ステップ214〜220,22
4)。ブレーキ装置のおかれる環境が変化しても、同環
境に応じた最小駆動電流が検出され、この最小駆動電流
を用いて電動モータを電流制御するので、同電流制御を
常に精度よく行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータを用い
て車輪を制動する車両用電動ブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば国際出願公開WO97
/12794号公報に示されているように、車輪と一体
的に回転する回転体に対向して設けた摩擦部材と、摩擦
部材を回転体に向けて駆動するための駆動部材を回転動
作に連動して変位させる電動モータとを備え、電動モー
タを回転動作させることにより、摩擦部材を回転体に押
し付けて車輪の回転を制動するようにした車両用電動ブ
レーキ装置は知られている。さらに、前記公報には、一
定の目標駆動電流を電動モータに流すことにより同電動
モータを一定の駆動トルクで回転させ、同回転により駆
動部材を介して摩擦部材を駆動し、摩擦部材が回転体に
当接して摩擦力を付与し始める電動モータの基準回転角
(駆動部材の変位における原点位置に相当)を検出する
ことが紹介されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の電動ブレーキ
装置においては、停止状態にある電動モータを駆動部材
と共に回転動作させるためには少なくともある程度の大
きさの最小駆動電流を電動モータに流す必要があり、ま
たこの最小駆動電流はブレーキ装置のおかれる温度など
の環境に応じて変化するものである。しかし、上記公報
に記載の従来技術は、この最小駆動電流の変化を考慮し
ておらず、電動モータに所望の駆動トルクを精度よく発
生させることができない。
【0004】
【発明の概要】本発明は、上記問題に対処するためにな
されたもので、その目的は、上記従来装置の基準回転角
を検出するための電動モータの電流制御を含み、電動モ
ータの電流制御による制動力付与など、車両用電動ブレ
ーキ装置における電動モータの各種電流制御において、
高精度の制御を行えるようにした車両用電動ブレーキ装
置を提供することにある。
【0005】上記目的を達成するための第1の構成上の
特徴は、車輪と一体的に回転する回転体に対向して設け
た摩擦部材と、摩擦部材を回転体に向けて駆動するため
の駆動部材を回転動作に連動して変位させて同摩擦部材
を回転体に押し付けることにより車輪の回転を制動する
ための電動モータと、電動モータに目標駆動電流を流し
て同目標駆動電流に応じた駆動トルクで電動モータを回
転動作させる駆動制御手段とを備えた車両用電動ブレー
キ装置において、電動モータを回転動作させるために必
要な最小駆動電流を検出する最小駆動電流検出手段と、
前記検出された最小駆動電流を用いて電動モータに対す
る目標駆動電流を決定する目標駆動電流決定手段とを設
けたことにある。
【0006】この第1の構成上の特徴においては、電動
モータを駆動部材と共に回転動作させるために必要な最
小駆動電流を検出する最小駆動電流検出手段を車両用電
動ブレーキ装置に設けたので、ブレーキ装置のおかれる
環境が変化しても、適宜最小駆動電流を検出できる。そ
して、目標駆動電流決定手段が前記検出された最小駆動
電流を用いて電動モータに対する目標駆動電流を決定
し、駆動制御手段がこの決定された目標駆動電流を電動
モータに流して同目標駆動電流に応じた駆動トルクで電
動モータを回転動作させるので、ブレーキ装置のおかれ
る環境が変化して最小駆動電流が変化しても、電動モー
タに常に所望の目標駆動トルクを精度よく発生させるこ
とができる。
【0007】また、本発明の第2の構成上の特徴は、車
輪と一体的に回転する回転体に対向して設けた摩擦部材
と、摩擦部材を回転体に向けて駆動するための駆動部材
を回転動作に連動して変位させて摩擦部材を回転体に押
し付けることにより車輪の回転を制動するための電動モ
ータとを備えた車両用電動ブレーキ装置において、電動
モータが停止している状態で同電動モータに対する駆動
電流を徐々に増加させる電流増加手段と、前記駆動電流
が徐々に増加している状態で電動モータが回転動作し始
めたときの駆動電流を同電動モータを回転動作させるた
めに必要な最小駆動電流として決定する決定手段とで構
成した最小駆動電流検出手段を設けたことにある。
【0008】これによれば、ブレーキ装置のおかれる環
境が変化して最小駆動電流が変化しても、前記変化した
環境下で、電流増加手段及び決定手段からなる最小駆動
電流検出手段によって、電動モータを回転動作させるた
めに必要な最小駆動電流が検出される。したがって、ブ
レーキ装置のおかれた環境下で検出された最小駆動電流
を電動モータの各種電流制御に利用することができ、同
電流制御を常に良好に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態を図
面を用いて説明する。図1は、同実施形態に係る車両用
電動ブレーキ装置の全体を概略的に示すブロック図であ
る。この車両は、前後左右の各車輪位置にて、ディスク
式のブレーキユニット10をそれぞれ備えている(一つ
のみを図示)。
【0010】各ブレーキユニット10は、図2にて詳細
に示すように、車輪と一体的に図示左右方向の軸線回り
に回転する回転体としてのディスク11と、ディスク1
1の両側にてそれぞれディスク11に対向して配設され
た一対の摩擦部材としてのパッド12a,12bと、デ
ィスク11及びパッド12a,12bを収容したキャリ
パ13とを備えている。キャリパ13は、図示しない車
両本体に対してディスク11の軸線方向に変位可能に組
み付けられており、ディスク11の外側(図示右側)の
パッド12aを同パッド12aの裏金12a1にて固定
している。パッド12a,12b及びそれらの裏面に固
着した裏金12a1,12b1は、図示しないスプリン
グによりディスク11から離れるように極めて弱い力で
付勢されている。キャリパ13内には、直流モータで構
成した電動モータ20が収容されている。
【0011】電動モータ20は、ステータ21を備えて
いる。ステータ21は、それぞれ電流が供給される複数
個のコイルを周方向に並設して環状に形成されたもので
あり、図示左右方向の軸線回りに配設されて、キャリパ
13の内周面上に回転不能に固定されている。ステータ
21の内周面上には、円筒状に形成されたロータ22が
同ステータ21と同軸的に配設されている。ロータ22
の外周面上には複数個の永久磁石22aが周方向に沿っ
て固定されており、同ロータ22は上記ステータ21の
各コイルへの電流の供給に応じて同ステータ21に対し
軸線回りに回転するようになっている。ロータ22の内
周面上には、円筒状のナット23がその外周面上にて同
軸的に固定されている。
【0012】ナット23はキャリパ13の内周面上に軸
線方向に移動不能かつ軸線回りに回転可能に支持されて
おり、上記ロータ22の回転時に同ロータ22と一体的
にキャリパ13及びステータ21に対し回転する。ナッ
ト23の内周面上には、同ナット23と同軸的に配設さ
れて、軸線回りに回転不能かつ軸線方向に変位可能な円
柱状のシャフト24が組み付けられている。なお、この
シャフト23はパッド12a,12bを押圧駆動するた
めの駆動部材を構成する。ナット23の内周面上及びシ
ャフト24の外周面上にはねじが形成されており、同各
面上のねじには、周方向に等間隔に配設された同ナット
23及びシャフト24と平行な複数本のねじローラ25
が螺合している。各ねじローラ25は、上記ナット23
の回転に応じて、各軸線回りにそれぞれ回転しながらシ
ャフト24を軸線方向に変位させる。
【0013】このように構成した電動モータ20におい
ては、同モータ20(詳しくはステータ21を構成する
コイル)に駆動電流を流しても、ナット23、ねじロー
ラ25などの摩擦力のために、前記駆動電流が小さい場
合にはシャフト24を軸線方向に変位させることはでき
ず、同電流がある程度の大きさ以上にならないとシャフ
ト24は軸線方向に変位されない。本明細書では、この
電動モータ20を回転動作させてシャフト24を変位さ
せるために最低限必要な駆動電流を、最小駆動電流Io
という。そして、この最小駆動電流Ioは、ナット23
及びねじローラ25の間などに詰めたグリスの温度な
ど、すなわちブレーキユニット10がおかれる環境に応
じて変化するものであるとともに、電動モータ20を含
む各部品のばらつきによっても異なる。
【0014】シャフト24は、ナット23から突出する
方向(図示右方向)に変位するときに、まず、その先端
にてディスク11の内側のパッド12bの裏金12b1
に当接する。そして、同当接後、パッド12bを同シャ
フト24と一体的に変位させ、ディスク11の内側面上
に当接させて押し付ける。このとき、その反力によりキ
ャリパ13がディスク11に対して上記シャフト24の
変位方向と逆向きに変位し、ディスク11の外側のパッ
ド12aをディスク11の外側面上に押し付ける。これ
により、電動モータ20は、駆動電流の供給に応じて、
各パッド12a,12bを変位させてディスク11の両
面上に押し付けるようになっている。このとき、ディス
ク11と各パッド12a,12bとの間の摩擦により、
ディスク11の回転が制動されて車輪の回転が制動され
る。
【0015】電動モータ20には、ロータリエンコーダ
26も組み付けられている。ロータリエンコーダ26
は、ロータ22に周方向に並設された複数個の磁石26
aと、同磁石26aに対向してキャリパ13に周方向に
並設された複数個のホール素子26bとを備えており、
ロータ22のキャリパ13に対する回転に伴って、各ホ
ール素子26b毎に磁石26aの接近を検出し同各検出
を表す信号を出力する。
【0016】また、この車両は、マイクロコンピュータ
30を備えている。マイクロコンピュータ30は、各ブ
レーキユニット10毎に図3,4のフローチャートに対
応したプログラムをそれぞれ実行することにより、各駆
動回路31に対して各ブレーキユニット10の電動モー
タ20に流れる電流を指示して同各モータ20を回転さ
せる。各駆動回路31は、前記指示電流を表す制御信号
をマイクロコンピュータ30から入力するとともに、各
電流計32により検出された各電動モータ20に流れて
いる駆動電流を表す信号も入力して、各電動モータ20
の駆動電流を前記指示電流にフィードバック制御する。
電流計33は、各駆動回路31から各電動モータ20へ
の電流路に設けられていて、各電動モータ20に実際に
流れている電流を検出し、同検出した電流値を表す信号
を各駆動回路31にそれぞれ入力するとともに、マイク
ロコンピュータ30にも供給する。
【0017】マイクロコンピュータ30は、各変換器3
3を介して各ロータリエンコーダ26にも接続されてい
るとともに、ペダルストロークセンサ34にも接続され
ている。変換器33は、ロータリエンコーダ26と共に
シャフト24の変位量を検出するもので、ロータリエン
コーダ26の各ホール素子26a毎の前記検出信号を、
シャフト24の基準位置からの変位量Sを表す信号に変
換してマイクロコンピュータに出力するものである。な
お、この変位量Sは、電動モータ20の回転量にも対応
している。また、変換器32は駆動回路31にも接続さ
れており、ロータリエンコーダ26からの検出信号は、
同変換器32によってロータ22のステータ21に対す
る相対位置を表す信号に変換された上で駆動回路31に
も入力され、同駆動回路31による電動モータ20の作
動制御にも利用されるようになっている。ペダルストロ
ークセンサ34は運転者により踏み込み操作されるブレ
ーキペダルBPに組み付けられていて、同ブレーキペダ
ルBPの踏み込み操作量をペダルストローク量Spとし
て検出し、同検出したペダルストローク量Spを表す検
出信号をマイクロコンピュータ30に出力する。
【0018】次に、上記のように構成した第1実施形態
の動作を図3,4のフローチャートに沿って説明する。
図示しないイグニッションスイッチがオン操作される
と、マイクロコンピュータ30は、内蔵のタイマによっ
て制御されて、図3のメインプログラムを所定の短時間
毎に繰り返し実行する。このプログラムの実行は、ステ
ップ100にて開始され、ステップ102にて原点検出
ルーチンを実行する。
【0019】原点検出ルーチンは、シャフト23の変位
における原点位置Soを検出するものである。原点位置
Soとは、パッド12a,12bがディスク11に接触
し始める位置である。
【0020】この原点検出ルーチンの詳細は図4に示さ
れており、マイクロコンピュータ30はステップ200
にて同ルーチンの実行を開始し、ステップ202にて原
点位置Soを未検出であるか否かを判定する。そして、
原点位置Soの検出が既に終了していれば、同ステップ
202にて「NO」と判定して、ステップ204にてこ
の原点検出ルーチンの実行を終了する。一方、イグニッ
ションスイッチのオン操作直後であって、原点位置So
の検出が未だ終了していなければ、同ステップ202に
て「YES」と判定して、プログラムをステップ206
以降の原点位置検出処理を実行する。この判定は、イグ
ニッションスイッチのオン操作毎すなわち車両の発進時
毎に、一回だけ原点位置Soの検出を行うもので、イグ
ニッションスイッチのオン操作時にリセットされる図示
しないフラグを、同ステップ202における「YES」
との判定時に”1”に設定しておくことにより判定す
る。
【0021】前記のようにステップ202にて「YE
S」と判定されると、マイクロコンピュータ30は、最
初に、ステップ206〜212の処理により仮の原点位
置So'を定める。この仮の原点位置So'とは、図5に示
すように、真の原点位置Soよりも確実に小さくて(図
2にてシャフト24の左方向の変位に対応)、すなわち
パッド12a,12bはディスク11から確実に離れて
いて、ブレーキユニット10の少なくとも使用領域に収
まる位置である。なお、ブレーキユニット10の使用領
域とは、シャフト23が通常変位し得る範囲内である。
これに対して、シャフト23をディスク11とは反対方
向にあまり大きく変位させた場合には、同シャフト23
の変位はブレーキユニット10の動作が確保されなくな
る破壊領域に入ることになる。
【0022】この仮の原点位置So'を定める動作につい
て具体的に説明すると、マイクロコンピュータ30は、
ステップ206にて最小駆動電流Ioに予め決められた
所定値α1を加算して、同加算した電流値I*=Io+
α1を表す制御信号を駆動回路31に所定の短時間だけ
出力する。この最小駆動電流Ioは、前述するとともに
図6に示すように、シャフト24を図2の右方向に変位
させるために必要な電動モータ20の最低限の駆動電流
であって、この値よりも大きな駆動電流を電動モータ2
0に流すことにより、車輪に付与する制動力Fが駆動電
流の増加にしたがって増加するものである。なお、この
最小駆動電流Ioは、後述するステップ224の前回の
処理により更新されるとともに、イグニッションスイッ
チのオフ操作後にも不揮発性メモリなどに記憶されてい
る値である。また、前記小さな所定値α1を加算する理
由は、電動モータ20を確実に回転動作させてシャフト
24を図2の右方向に変位させ、シャフト24の押圧に
よりパッド12a,12bをディスク11に確実に押し
付けるためである。なお、この場合、最小駆動電流Io
は仮に定められたものであるので、同最小駆動電流Io
として、電動モータ20の最小駆動電流であると考えら
れる予め決めた所定値を利用してもよい。
【0023】駆動回路31は、前記短時間の制御信号の
入力に応答して、電流計32との協働により電動モータ
20に前記制御信号によって表された駆動電流I*=I
o+α1を前記短時間だけ流して同モータ20を正転さ
せる。この電動モータ20の短時間の正転はねじローラ
25により直線運動に変換されて、シャフト24を図2
の右方向に変位させて、パッド12bの裏金12b1を
同方向に押圧する。そして、パッド12a,12bは前
記駆動電流I*に応じた力でディスク11に押し付けら
れる。このような電動モータ20に対する短時間の駆動
制御の終了時に、マイクロコンピュータ30は、ステッ
プ208にて、ロータリエンコーダ26及び変換器33
によって検出されたシャフト23の変位量Sを同変換器
33から入力し、同入力した変位量Sを第1位置S1と
して一時記憶する(図5参照)。
【0024】次に、ステップ210にて、マイクロコン
ピュータ30は電動モータ30を逆転させて、シャフト
23の変位量Sが仮の原点位置So'=S1−β1になる
ようにシャフト23を変位させる(図5参照)。この場
合、β1は第1位置S1(前記駆動電流I*=Io+α
1)に関係して予め定められた値であり、パッド12
a,12bをディスク11から確実に離れた位置に設定
するとともにシャフト23の変位がブレーキユニット1
0の前記破壊領域に入らないように定められているもの
である。本実施形態においては、シャフト23の先端が
パッド12aの裏金12a1から若干離れた状態(例え
ば、0.5mm程度離れた状態)に制御するが、パッド
12a,12bがディスク11から離れた状態が確保さ
れるならば、シャフト24の先端をパッド12bの裏金
12b1から離さなくてもよい。
【0025】このステップ210の処理は、変換器33
から入力したシャフト23の変位量Sを用いた位置フィ
ードバック制御であり、前記変位量Sが仮の原点位置S
o'=S1−β1に等しくなるまで、駆動回路31には電
動モータ30を逆転させるための一定の駆動電流を同モ
ータ30に流すように指示する。そして、電動モータ2
0の逆転により、シャフト23の変位量Sが仮の原点位
置So'=S1−β1に等しくなると、マイクロコンピュ
ータ30は、ステップ210の処理を終了して、ステッ
プ212にて駆動回路31に電動モータ20の駆動電流
を「0」にすることを指示する。
【0026】次に、マイクロコンピュータ30は、ステ
ップ214〜224の処理により、電動モータ20の駆
動電流I*を徐々に増加させながら、電動モータ20が
回転動作を開始してシャフト24が変位し始めたときの
駆動電流I*を最小駆動電流Ioとして検出する。具体
的には、ステップ214にて変換器33からシャフト2
3の変位量Sを入力して今回変位量Sxとして設定した
後、ステップ216にて前回変位量Syを今回変位量S
xに更新するとともに、ステップ218にて今回変位量
Sxを変換器33から入力した変位量Sに更新し、ステ
ップ220にて今回変位量Sxと前回変位量Syとが等
しいか否かを判定する。両変位量Sx,Syが等しい限
り、ステップ220にて「YES」と判定して、ステッ
プ222にて駆動回路31を制御して電動モータ20の
駆動電流I*を「0」から徐々に増加させ、ステップ2
16〜220の前記処理を繰り返し実行する。
【0027】そして、両変位量Sx,Syが等しくなく
なると、ステップ220にて「NO」と判定し、ステッ
プ224にて電流計32から電動モータ20の駆動電流
Iを入力して、同駆動電流Iを最小駆動電流Ioとして
設定する。これにより、電動モータ20の駆動電流を徐
々に増加させている状態で、変換器33からのシャフト
23の変位量Sに変化が生じたとき、すなわち電動モー
タ20が回転し始めてシャフト23が変位し始めたとき
の駆動電流Iが最小駆動電流Ioとして設定されること
になる(図6参照)。なお、ステップ220にて「N
O」と判定されたとき、ステップ222の演算により徐
々に増加させている演算値であって駆動回路31に指示
するための駆動電流I*を最小駆動電流Ioとして設定
するようにしても、最小駆動電流Ioは前記場合とほぼ
同じ値に設定される。
【0028】次に、ステップ226〜234の処理によ
り、パッド12a,12bをディスク11に向かって変
位させ、同パッド12a,12bがディスク11に当接
し始めたときのシャフト24の変位量Sを原点位置So
として決定する(図5参照)。具体的には、ステップ2
26にて前記設定した最小駆動電流Ioに予め決めた小
さな所定値α2を加算して、同加算値Io+α2である
駆動電流I*を表す制御信号を駆動回路31に出力す
る。駆動回路31は前記駆動電流I*を電動モータ20
に流し、同駆動電流I*は最小駆動電流Ioよりもわず
かに大きな値であるので、電動モータ20はナット23
及びねじローラ25を介してシャフト24及びパッド1
2a,12bをディスク11方向に低速で徐々に近づけ
る。
【0029】前記ステップ226の処理後、ステップ2
28にて前回変位量Syを今回変位量Sxに更新すると
ともに、ステップ230にて今回変位量Sxを変換器3
3から入力した変位量Sに更新し、ステップ232にて
今回変位量Sxと前回変位量Syとが等しいか否かを判
定する。電動モータ20が回転され続けて両変位量S
x,Syが異なる場合には、ステップ232にて「N
O」と判定して、ステップ228〜232からなる循環
処理を繰り返す。この循環処理中、パッド12a,12
bがディスク11に当接すると、電動モータ20への駆
動電流は同モータ20を回転動作させるために必要な最
小駆動電流Ioにほぼ等しいので、同パッド12a,1
2bの変位が不能となり、電動モータ20の回転は停止
する。そして、前記両変位量Sx,Syは等しくなるの
で、ステップ202にて「YES」と判定して、ステッ
プ234にて変換器33からシャフト24の変位量Sを
入力して、同変位量Sを原点位置Soとして設定する。
そして、ステップ236にて、この原点検出ルーチンの
実行を終了する。
【0030】パッド12a,12bを変位させるための
駆動力は前記シャフト23を変位させるための駆動力に
比べて極めて小さなものであり、シャフト23が変位し
始めればパッド12a,12bはほぼ変位される。した
がって、前記最小駆動電流Ioは、電動モータ20を回
転動作させるために必要な最低限の駆動電流であると同
時に、静止状態にあるパッド12a,12bを変位させ
るのに必要な最低限の駆動電流にほぼ等しい。これによ
り、電動モータ20を低速度で回転させてシャフト24
を低速度で変位させることを確保するための前記所定値
α2は、ほとんど「0」に近い値でよい。また、場合に
よっては、前記所定値α2は「0」でもよい。
【0031】この原点検出ルーチンの実行終了後、マイ
クロコンピュータ30は、図3のメインプログラムのス
テップ104以降の処理を実行する。ステップ106に
てペダルストロークセンサ34からブレーキペダルBP
のストローク量Spを入力した後、ステップ106にて
同入力したストローク量Spが「0」よりも大きい否か
を判定する。いま、ブレーキペダルBPが踏み込み操作
されていなくて、ペダルストローク量Spが「0」より
も大きくなければ、ステップ106にて「NO」と判定
して、プログラムをステップ108に進める。
【0032】ステップ108においては、変換器33か
ら入力したシャフト23の変位量Sが原点位置Soより
も予め決めた小さな所定値ΔSだけ小さな値So−ΔS
になるように電動モータ20を駆動回路31を介して逆
転制御する。これにより、パッド12a,12bをディ
スク11から確実に離すことができ、ディスク11にひ
きずり抵抗が付与されることがなくなる。なお、通常オ
フ状態にあってブレーキペダルBPの踏み込み操作時に
のみオンする図示しないブレーキスイッチを設け、前記
ステップ106の処理に代えて、同スイッチのオン・オ
フ状態によってブレーキペダルBPの踏み込み操作及び
同操作の解除を検出するようにしてもよい。前記ステッ
プ108の処理後、ステップ118にてメインプログラ
ムの実行を一旦終了する。
【0033】一方、ブレーキペダルBPが踏み込み操作
されて、ステップ106にて「YES」と判定される
と、マイクロコンピュータ30は、ステップ110にて
同コンピュータ30内に設けたストローク量−変位量テ
ーブルを参照し、前記入力したストローク量Spに対応
した目標変位量S*を決定する。目標変位量S*は、図
7に示すように、ペダルストローク量Spの「0」から
の増加にしたがって「0」から同ストローク量Spにほ
ぼ比例して増加する値である。
【0034】前記ステップ110の処理後、ステップ1
12にて変換器33から検出変位量Sを入力し、ステッ
プ114にて前記検出変位量Sから前記検出した原点位
置Soを減算することにより前記検出変位量Sを補正す
る。そして、ステップ116の処理により、補正変位量
Sa=S−Soが目標変位量S*に一致するように駆動
回路31を介して電動モータ20の回転を制御する。
【0035】具体的には、補正変位量S−Soと目標変
位量S*を比較し、補正変位量S−Soが目標変位量S
*よりも小さければ、駆動回路31を制御して電動モー
タ20に対する駆動電流を増加させる。補正変位量S−
Soが目標変位量S*に等しければ、駆動回路31を制
御して電動モータ20に対する駆動電流を以前の値に維
持させる。補正変位量S−Soが目標変位量S*よりも
大きければ、駆動回路31を制御して電動モータ20に
対する駆動電流を減少させる。このような制御により、
ブレーキペダルBPの踏み込み操作に応じた制動力Fが
車輪に付与されることになる。そして、ステップ118
にてこのメインプログラムの実行を一旦終了する。
【0036】上記のように構成した第1実施形態におい
ては、イグニッションスイッチがオン操作される毎に、
ステップ206〜212の処理により仮の原点位置So'
を検出し、ステップ214〜224の処理により目標駆
動電流I*を徐々に増加させて電動モータ20の最小駆
動電流Ioを検出し、ステップ226〜234の処理に
より、前記最小駆動電流Ioを用いて電動モータ20を
駆動制御して真の原点位置Soを検出するようにした。
したがって、温度などのブレーキユニット10がおかれ
る環境の変化があっても、電動モータ20を含む各部品
にばらつきがあっても、最小駆動電流Ioが常に精度よ
く決定されるとともに、この最小駆動電流Ioを用いた
原点位置Soの検出も常に精度よく行われる。そして、
この原点位置Soを用いたステップ110〜116から
なる制動力Fの付与制御も常に精度よく行われることに
なる。
【0037】次に、上記第1実施形態を変形した第2実
施形態について説明する。この第2実施形態は、電動モ
ータ20を定電流制御により駆動制御して車輪に制動力
を付与するもので、上記図3のメインプログラムを図8
のメインプログラムに変更したものである。他の構成に
ついては、マイクロコンピュータ30内に設けたテーブ
ルが異なる以外には、上記第1実施形態と同じである。
【0038】この第2実施形態においても、上記第1実
施形態と同様に、ステップ102にてイグニッションス
イッチのオン操作直後に原点検出ルーチン(図4)を実
行する。そして、ブレーキペダルBPが踏み込み操作さ
れていなければ、ステップ104〜108の処理によ
り、車輪に制動力が付与されてないように制御する。一
方、ブレーキペダルBPが踏み込み操作されていれば、
ステップ104,106の処理によりプログラムをステ
ップ120以降に進める。
【0039】ステップ120においては、前回目標制動
力Fy*を今回目標制動力Fx*に更新する。次に、ステッ
プ122にて、ペダルストローク量−制動力テーブルを
参照し、前記ステップ104にて入力したペダルストロ
ーク量Spに対応した制動力Fを決定し、同制動力Fを
今回目標制動力Fx*として設定する。目標制動力F*
は、図9に示すように、ペダルストローク量Spの増加
にしたがって徐々に増加するものである。
【0040】そして、ステップ124にて今回目標制動
力Fx*と前回目標制動力Fy*とを比較し、今回目標制動
力Fx*が前回目標制動力Fy*以上であれば、同ステップ
124にて「YES」と判定してプログラムをステップ
126に進める。ステップ126においては、予め定め
た定数a及び前記ステップ102の原点検出ルーチンに
て検出した最小駆動電流Ioを用いた下記数1の実行に
より目標駆動電流I*を計算する。
【0041】
【数1】I*=(Fx*/a)+Io 上記数1は、図6のグラフに示すように、電動モータ2
0の駆動電流Iが最小駆動電流Ioを越えて増加するし
たがって車輪に付与される制動力Fが比例的に増加する
ことを近似したものである。なお、ブレーキユニット1
0の特性により、駆動電流Iにしたがった制動力Fの変
化の仕方が異なるときには、同変化の仕方に対応したテ
ーブル、関数式などを用いて目標駆動電流I*を決定す
るようにすればよい。
【0042】前記ステップ126の処理後、ステップ1
32にて駆動回路31に対して目標駆動電流I*を表す
制御信号を出力する。駆動回路31は、電流計32と協
働した電流フィードバック制御により、電動モータ20
に目標駆動電流I*を流す。これにより、電動モータ2
0は、前記目標駆動電流I*に対応した駆動力でナット
23及びねじローラ25を介してシャフト24を駆動
し、同シャフト24が同駆動力に対応した押圧力でパッ
ド12a,12bをディスク11に押し付けるので、車
輪には前記ステップ122にて決定した今回目標制動力
Fx*が付与される。前記ステップ132の処理後、ステ
ップ118にてこのメインプログラムの実行を一旦終了
する。
【0043】また、運転者がブレーキペダルBPの踏み
込み操作力を弱めた場合(ただし、ブレーキペダルBP
の踏み込み操作は解除されていない)、前記ステップ1
24にて「NO」すなわち今回目標制動力Fx*が前回目
標制動力Fy*未満であると判定し、プログラムをステッ
プ128,130に進める。ステップ128において
は、マイクロコンピュータ30内に設けられたヒステリ
システーブルを参照して、制動力Fに対応した無効電流
分ΔIhを決定する。この無効電流分ΔIhは、図6の
駆動電流−制動力特性に示すように、車輪に制動力を付
与した状態で電動モータ20への駆動電流Iを減少させ
ても前記制動力が変化しない電流量であり、図10に示
すように制動力Fの増加にしたがって増加する。ステッ
プ130においては、この無効電流分ΔIh、前記定数
a及び最小駆動電流Ioを用いて、下記数2にしたがっ
て目標駆動電流I*を計算する。
【0044】
【数2】I*=(Fx*/a)+Io−ΔIh 上記数2は、前述のヒステリシス特性を考慮して目標駆
動電流I*を決定するもので、前記無効電流分ΔIh
と、駆動電流Iの減少に伴う制動力Fの減少比率が前述
した制動力Fの増加時の比率とほぼ同じであること(図
6破線参照)を利用したものである。例えば、図6に示
すように、駆動電流I1を電動モータ20に流して制動
力F1を得ていた状態から同制動力F1を制動力F2に減
少させる場合には、駆動電流−制動力特性を表す実線を
無効電流分ΔIhだけ左方向に平行移動し、同平行移動
した線上であって制動力F2に対応した駆動電流I2が電
動モータ20に流されるべき目標駆動電流I*となる。
なお、上記数2は近似式であるとともに、図6,10の
特性も近似的なものであるので、さらにヒステリシス特
性の制御精度を上げるためには、以前の駆動電流I及び
制動力Fと新たな制動力Fを得るための駆動電流Iとの
関係を表すマップなどを用いることもできる。
【0045】前記ステップ130の処理後、前述したス
テップ132の処理が実行されるので、車輪に付与され
る制動力はヒステリシス特性を考慮した上でブレーキペ
ダルBPの踏み込み操作量に対応して制御されることに
なる。
【0046】このように動作する第2実施形態において
は、ブレーキペダルBPのストローク量Spに応じて目
標駆動電流I*が決定されるとともに、同決定目標駆動
電流I*により車輪の制動力の大きさが制御されるの
で、簡単な構成でブレーキペダルBPの踏み込み操作に
応じた制動力が付与される。この場合、目標駆動電流I
*の決定には、前記ステップ102の原点検出ルーチン
にて検出された最小駆動電流Ioが利用されるので、ブ
レーキユニット10がおかれる環境の変化があっても、
電動モータ20を含む各部品にばらつきがあっても、車
輪に付与される制動力が精度よく制御される。
【0047】なお、上記原点検出ルーチンにおいては、
イグニッションスイッチのオン操作直後に1回だけ最小
駆動電流Io及び原点位置Soの検出を行うようにした
が、車両がパーキング状態にあるなど、運転者がブレー
キペダルBPを操作する必要のないときであって、ディ
スク11に多少の摩擦力が付与されても問題のない場合
には、所定時間毎など上記場合よりも高い頻度で前記最
小駆動電流Io及び原点位置Soの検出を行うようにし
てもよい。また、運転者が前記検出のための特定操作子
の操作により要求した場合に同検出を行うようにしても
よい。また、前記検出のおいては1回の検出動作によ
り、最小駆動電流Io及び原点位置Soを決定するよう
にしたが、複数回の検出結果を平均して最小駆動電流I
o及び原点位置Soを決定するようにしてもよい。
【0048】また、前記原点検出ルーチンにおいては、
最小駆動電流Ioの検出とともに原点位置Soの検出を
行うようにしたが、上記第2実施形態の場合でステップ
108のパッド12a,12bのディスク11からの切
り離し処理が不用な場合、また電動モータ20を短時間
だけ逆転させて前記切り離し処理を行うことにより原点
位置Soを利用しない場合には、図4のステップ226
〜234からなる原点検出処理を行う必要もない。
【0049】また、上記第1及び第2実施形態において
は、電動モータ20の回転量及びシャフト24の変位量
Sをロータリエコンコーダ26及び変換器33により検
出するようにしたが、シャフト24の直線移動量を検出
するリニアセンサをブレーキユニット10内に設けてお
き、前記変位量Sに代えて前記リニアセンサの検出値を
用いるようにしてもよい。
【0050】また、上記第1及び第2実施形態において
は、電動モータ20として直流モータを利用したが、駆
動電流に応じた駆動トルクで回転動作するものであれ
ば、電動モータ20として交流モータ、ステップモー
タ、超音波モータなどの種々のモータを利用することが
できる。
【0051】また、上記第1及び第2実施形態において
は、本発明に係る最小駆動電流値Ioを原点位置Soの
検出及び電流制御による制動力付与のために用いるよう
にしたが、このブレーキユニット10内の電動モータ2
0を定電流制御する場合には、その他の定電流制御にも
利用することができるものである。
【0052】さらに、上記第1及び第2実施形態は、ブ
レーキユニット10としてディスク式のブレーキを採用
したものであるが、同ブレーキユニット10としてドラ
ム式のブレーキを採用した場合であっても、本発明の効
果は十分に期待できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1及び第2実施形態に係る車両用
電動ブレーキ装置の全体ブロック図である。
【図2】 図1のブレーキユニットの縦断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態に係り、図1のマイク
ロコンピュータにより実行されるメインプログラムを示
すフローチャートである。
【図4】 図3の原点検出ルーチンの詳細を示すフロー
チャートである。
【図5】 シャフトの変位量S(電動モータの回転量)
と制動力Fとの関係を示すグラフである。
【図6】 電動モータの駆動電流Iと制動力Fとの関係
を示すグラフである。
【図7】 ブレーキペダルのストローク量Spとシャフ
トの目標変位量S*との関係を示すグラフである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係り、図1のマイク
ロコンピュータにより実行されるメインプログラムを示
すフローチャートである。
【図9】 ブレーキペダルのストローク量Spと制動力
Fとの関係を示すグラフである。
【図10】 制動力Fとヒステリシスに伴う無効電流量
ΔIhとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10…ブレーキユニット、11…ディスク、12a,1
2b…パッド、20…電動モータ、26…ロータリエン
コーダ、30…マイクロコンピュータ、31…駆動回
路、32…電流計、33…変換器、34…ペダルストロ
ークセンサ、BP…ブレーキペダル。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輪と一体的に回転する回転体に対向して
    設けた摩擦部材と、前記摩擦部材を前記回転体に向けて
    駆動するための駆動部材を回転動作に連動して変位させ
    て同摩擦部材を前記回転体に押し付けることにより前記
    車輪の回転を制動するための電動モータと、前記電動モ
    ータに目標駆動電流を流して同目標駆動電流に応じた駆
    動トルクで前記電動モータを回転動作させる駆動制御手
    段とを備えた車両用電動ブレーキ装置において、前記電
    動モータを回転動作させるために必要な最小駆動電流を
    検出する最小駆動電流検出手段と、前記検出された最小
    駆動電流を用いて前記電動モータに対する目標駆動電流
    を決定する目標駆動電流決定手段とを設けたことを特徴
    とする車両用電動ブレーキ装置。
  2. 【請求項2】車輪と一体的に回転する回転体に対向して
    設けた摩擦部材と、前記摩擦部材を前記回転体に向けて
    駆動するための駆動部材を回転動作に連動して変位させ
    て同摩擦部材を前記回転体に押し付けることにより前記
    車輪の回転を制動するための電動モータとを備えた車両
    用電動ブレーキ装置において、前記電動モータが停止し
    ている状態で同電動モータに対する駆動電流を徐々に増
    加させる電流増加手段と、前記駆動電流が徐々に増加し
    ている状態で前記電動モータが回転動作し始めたときの
    駆動電流を同電動モータを回転動作させるために必要な
    最小駆動電流として決定する決定手段とで構成した最小
    駆動電流検出手段を設けたことを特徴とする車両用電動
    ブレーキ装置。
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