JP2002067932A - 電動ブレーキシステム - Google Patents

電動ブレーキシステム

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JP2002067932A
JP2002067932A JP2000261940A JP2000261940A JP2002067932A JP 2002067932 A JP2002067932 A JP 2002067932A JP 2000261940 A JP2000261940 A JP 2000261940A JP 2000261940 A JP2000261940 A JP 2000261940A JP 2002067932 A JP2002067932 A JP 2002067932A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムアップされた後すぐに車両を発車さ
せるように操作しても、モータを最適に制御することが
できる電動ブレーキシステムの提供。 【解決手段】 状態検出制御手段が、所定のシステムダ
ウン条件が整うと(SA7)、状態検出手段により状態
検出を行わせ(SA8)、その検出結果を記憶手段に記
憶した後、システムダウンを行うため(SA9)、次
に、例えばイグニッションキーがOFFからONされて
システムアップが行われた後すぐに車両を発車させるよ
うに操作しても、モータ制御手段が、記憶手段の記憶内
容に基づいてモータを制御すると、記憶手段の記憶内容
にはシステムダウン直前の状態検出の検出結果があるた
め、この記憶内容により、モータを最適に制御すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に用いて好適
な電動ブレーキシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】電動ブレーキシステムとしては、モータ
と、該モータの回転運動をピストンの直線運動に変換す
る変換機構部と、ピストンのストローク位置を検出する
位置検出手段と、該位置検出手段の検出結果に基づいて
状態検出を行う状態検出手段と、該状態検出手段の検出
結果を記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶内容に基
づいてモータを制御するモータ制御手段とを有し、ピス
トンによる直線運動でパッドをディスクに押圧させて制
動力を発生させるものがある。
【0003】そして、この種の電動ブレーキシステムの
中で、上記状態検出の一つであるパッドとディスクとの
接触位置(パッド接触位置)を検出しこれに基づいてパ
ッドとディスクとの間のクリアランス(パッドクリアラ
ンス)を調整できるものとして、特開平10−1815
79号公報に開示されたものがある。この電動ブレーキ
システムは、イグニッションキーがOFFからONにさ
れると、自動的にモータを作動させパッドをディスクに
接触させてブレーキトルクを発生させる。そして、この
ときのピストン位置をパッド接触位置とし、このパッド
接触位置から予め設定しておいたパッドクリアランスの
分だけピストンが後退した位置を原点とするように制御
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
動ブレーキシステムでは、イグニッションキーがOFF
からONにされシステムアップが行われた後すぐに車両
を発車させるように操作すると、上記パッド接触位置の
検出ができない場合があり、この場合にモータの制御が
適正に行われないという問題があった。
【0005】したがって、本発明は、システムアップさ
れた後すぐに車両を発車させるように操作しても、モー
タを最適に制御することができる電動ブレーキシステム
の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の電動ブレーキシステムは、
モータと、該モータの回転運動をピストンの直線運動に
変換する変換機構部と、前記ピストンのストローク位置
を検出する位置検出手段と、該位置検出手段の検出結果
に基づいてパッドとディスクとのクリアランスの状態検
出を行う状態検出手段と、該状態検出手段の検出結果を
記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶内容とブレーキ
ペダルの操作状態とに基づいて前記モータを制御するモ
ータ制御手段とを有し、前記ピストンによる直線運動で
パッドをディスクに押圧させて制動力を発生させるもの
であって、所定のシステムダウン条件となったときに、
前記状態検出手段によりクリアランスの状態検出を行わ
せ、その検出結果を前記記憶手段に記憶した後、システ
ムダウンを行う状態検出制御手段を具備することを特徴
としている。
【0007】これにより、状態検出制御手段が、所定の
システムダウン条件が整うと、状態検出手段によりクリ
アランスの状態検出を行わせ、その検出結果を記憶手段
に記憶した後、システムダウンを行うため、次に、例え
ばイグニッションキーがOFFからONされてシステム
アップが行われた後すぐに車両を発車させるように操作
しても、モータ制御手段が、記憶手段の記憶内容に基づ
いてモータを制御すると、記憶手段の記憶内容にはシス
テムダウン直前のクリアランスの状態検出の検出結果が
あるため、この記憶内容により、モータを最適に制御す
ることができる。
【0008】本発明の請求項2記載の電動ブレーキシス
テムは、請求項1記載のものに関して、前記状態検出制
御手段は、車両停車中かつブレーキペダルが操作されて
いない場合に、前記状態検出手段によりクリアランスの
状態検出を行わせ、その検出結果を前記記憶手段に記憶
することを特徴としている。
【0009】このように、状態検出制御手段が、車両停
車中かつブレーキペダルが操作されていない場合に、状
態検出手段によりクリアランスの状態検出を行わせ、そ
の検出結果を記憶手段に記憶するため、イグニッション
キーがONされた後OFFされるまでに、パッドの状態
に変化等が生じた場合でも、車両停車中でブレーキペダ
ルが操作されていないという条件が生じた時点でクリア
ランスの状態検出を行わせることになり、記憶手段にお
ける状態検出の検出結果の記憶内容が正しく修正され
る。
【0010】本発明の請求項3記載の電動ブレーキシス
テムは、請求項1記載のものに関して、前記状態検出制
御手段は、車両停車中かつブレーキペダルが操作されて
いる場合に、4輪に対し1輪毎または2輪毎に、前記状
態検出手段により状態検出を行わせ、その検出結果を前
記記憶手段に記憶することを特徴としている。
【0011】このように、状態検出制御手段は、車両停
車中かつブレーキペダルが操作されている場合に、4輪
に対し1輪毎または2輪毎に、状態検出手段により状態
検出を行わせるため、状態検出を行っている1輪または
2輪に対して残りの車輪で確実な制動力を確保でき車両
を停止状態に維持できる。
【0012】本発明の請求項4記載の電動ブレーキシス
テムは、請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関
して、前記状態検出手段は、制動解除時に、前記パッド
が前記ディスクから離れたことを、前記モータの電流値
が所定の範囲で一定になることから認識し、このときの
前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記クリアラン
スの状態検出の一つであるパッド接触位置検出を行うこ
とを特徴としている。
【0013】このように、状態検出手段は、制動解除時
に、パッドがディスクから離れたことを、モータの電流
値が所定の範囲で一定になることから認識し、このとき
の位置検出手段の検出結果に基づいてクリアランスの状
態検出の一つであるパッド接触位置検出を行うため、制
動によりパッドが大幅に摩耗することがあっても、パッ
ド接触位置が正しく修正される。
【0014】本発明の請求項5記載の電動ブレーキシス
テムは、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関
して、前記パッドの温度を検出するパッド温度検出手段
を有し、該パッド温度検出手段の検出結果に基づいて前
記状態検出手段の検出結果を補正することを特徴として
いる。
【0015】このように、パッド温度検出手段の検出結
果に基づいて状態検出手段の検出結果を補正することに
なるため、パッドの温度上昇による膨張の影響を排除で
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の電動ブレー
キシステムを図面を参照して以下に説明する。本実施形
態の電動ブレーキシステム10は、図1に示す電動ブレ
ーキ11を有しており、該電動ブレーキ11は、車両の
非回転部に固定されるキャリア12と、このキャリア1
2にディスク13の軸線方向両側に配設された状態で摺
動自在に支持される一対のインナパッド14およびアウ
タパッド15と、二カ所の図示せぬ摺動案内部において
キャリア12にディスク13の軸線方向に摺動自在とな
るように支持された、インナパッド14とアウタパッド
15とを両側から挟持可能なキャリパ17とで主に構成
されている。
【0017】キャリア12は、互いにほぼ平行をなして
配置される第1連結部22aおよび第2連結部22b
と、第1連結部22aおよび第2連結部22bの各端部
同士を連結させる二カ所の図示せぬ支持部とを有してい
る。そして、キャリア12は、支持部がディスク13の
周方向における両端位置となるようにディスク13に対
し配置された状態で車体側に固定される。なお、各支持
部に摺動案内部が設けられる。
【0018】キャリア12の各支持部の内側位置には、
相互に対向するように一対の図示せぬパッドガイドが設
けられており、これらパッドガイドにより、インナパッ
ド14およびアウタパッド15は、ディスク13の軸線
方向に沿って摺動自在となるようにそれぞれの両端位置
において支持される。なお、この支持状態でインナパッ
ド14およびアウタパッド15は、ディスク13の軸線
方向に平行な軸線回りの回転が規制されている。
【0019】キャリパ17は、略円筒状の筒状部材25
と、該筒状部材25の一側に固定される先端部材27と
を有するハウジング28を具備している。
【0020】このハウジング28には、モータ33と、
このモータ33の回転運動を直線運動に変換するボール
ランプ機構(変換機構部)34とが設けられている。
【0021】モータ33は、筒状部材25の内周部に取
り付けられたステータ35と、ステータ35の内側に位
置して、ステータ35に電力が供給されることで回動す
るロータ36とを有している。
【0022】前記ボールランプ機構34は、前記ロータ
36の内周部に固定されて回動可能となっている可動ラ
ンプ部材37Aと、該可動ランプ部材37Aに対向して
設けられ筒部51にピンによって固定された固定ランプ
部材37Bと、可動ランプ部材37Aと固定ランプ部材
37Bとの間に介装された複数のボール38とから構成
されている。
【0023】各ボール38は両ランプ部材37A,37
Bの対向面に円周方向に沿って円弧状に形成された複数
のボール溝内に摺動可能に配置されており、両ランプ部
材37A,37Bの相対回転によって複数のボール38
が前記ボール溝内を転動して前記相対回転に応じて両ラ
ンプ部材37A,37Bの軸方向の間隔が変化するよう
になっている。
【0024】前記先端部材27は、筒状部材25に略同
軸をなして固定される略円筒状の筒部51と、該筒部5
1の径方向における一側から筒状部材25に対し反対側
に延出するディスクパス部52と、該ディスクパス部5
2の先端側から筒部51と対向するように延出する爪部
53とを有している。
【0025】キャリパ17の基端側には、モータ33の
回転量を直線位置に変換するレゾルバ(位置検出手段)
57が設けられており、該レゾルバ57の検出結果に基
づきピストン部40のストローク位置を検出する。
【0026】ここで、キャリパ17をキャリア12に支
持させた状態で、モータ33およびボールランプ機構3
4はそれぞれの軸線をディスク13の軸線に平行させる
ことになり、ボールランプ機構34の内周側に配置され
ているピストン部40がインナパッド14のディスク1
3に対し反対側に当接可能に対向配置され、先端部材2
7は、ディスクパス部52がディスク13の外周部を跨
ぐように延出して爪部53がアウタパッド15のディス
ク13に対し反対側に当接可能に対向配置されることに
なる。
【0027】上記のような構成により、ロータ36の回
転運動がボールランプ機構34で直線運動に変換されて
ピストン部40に伝達される。この直線運動によりピス
トン部40および爪部53を介してインナパッド14お
よびアウタパッド15により、ディスク13を押圧して
制動力を発生させるようになっている。
【0028】また、ピストン部40の図1における左端
部と前記ボール38の外側を覆うハウジング28との間
には、ボールランプ機構34の嵌合部分にほこり等が入
るのを防止するダストブーツ59が設けられている。
【0029】そして、上記構成の電動ブレーキシステム
10は、図2に示すように、その電動ブレーキ11が、
車両の前後左右の各車輪に対しそれぞれ設けられてお
り、すべての電動ブレーキ11のモータ33およびレゾ
ルバ57がコントローラ(状態検出手段、モータ制御手
段、状態検出制御手段およびパッド温度検出手段)60
に接続されている。ここで、前輪の左右両輪用の二つの
電動ブレーキ11は、それぞれのモータ33を駆動する
ためのドライバ回路62を介してコントローラ60に接
続されており、後輪の左右両輪用の二つの電動ブレーキ
11は、それぞれのモータ33を駆動するためのドライ
バ回路63を介してコントローラ60に接続されてい
る。そして、両ドライバ回路62,63およびコントロ
ーラ60は、バッテリ64に接続されており、該バッテ
リ64から給電が行われる。なお、コントローラ60
は、バッテリ64から両ドライバ回路62,63への給
電のON/OFFの制御は勿論、自分自身へのバッテリ
64からの給電のON/OFFも制御する。
【0030】コントローラ60には、図示せぬイグニッ
ションキーのONおよびOFFを検出しONの場合にO
N信号を出力するイグニッションキースイッチ66と、
パーキングブレーキ67のONおよびOFFを検出しO
Nの場合にON信号を出力するパーキングブレーキスイ
ッチ68と、ブレーキペダル69のON(踏み込み)お
よびOFFを検出しONの場合にON信号を出力するブ
レーキレバースイッチ70と、ブレーキペダル69の操
作量を検出し操作量に応じた操作量信号を出力する操作
量検出センサ71とが接続されており、これらイグニッ
ションキースイッチ66、パーキングブレーキスイッチ
68、ブレーキレバースイッチ70および操作量検出セ
ンサ71からの信号が導入される。さらに、コントロー
ラ60には、車速を検出し車速に応じた車速信号を出力
する車速センサ72が接続されており、該車速センサ7
2から信号が導入される。加えて、コントローラ60に
は、内部に電源OFF時でも記憶データを保持できる不
揮発性メモリ(記憶手段)73が設けられている。
【0031】次に、上述したこの実施形態の電動ブレー
キシステム10の動作について図3のメインフローチャ
ートに沿って説明する。
【0032】イグニッションキーがONされ、イグニッ
ションキースイッチ66からON信号が出力されると、
コントローラ60は、ステップSA1に進み、状態検出
の検出動作が可能か否かを判定する。ここで、この判定
は、車両停車中かつブレーキペダル69が踏み込まれて
いるか、否かにより行われるもので、車両停車中かつブ
レーキペダル69が踏み込まれていない場合は、ステッ
プSA1の判断結果を「YES」としてステップSA2
に進む一方、車両停車中でもブレーキペダル69が踏み
込まれている場合、ステップSA1の判断結果を「N
O」としてステップSA3に進む。
【0033】ここで、車両停車中であるか否かの判定
は、車速センサ72から出力される車速信号が所定値以
下であるか否かで判定し、あるいは、パーキングブレー
キスイッチ68からON信号が出力されているか否かに
より判定し、あるいは、オートマチックトランスミッシ
ョンの場合はPレンジであることを示す信号が出力され
ているか否かにより判定する。またブレーキペダル69
が踏み込まれているか否かは、ブレーキレバースイッチ
70からON信号が出力されているか否かにより判定す
る。
【0034】そして、ステップSA2では、以下の状態
検出の検出動作を行う。ここでは、状態検出として、イ
ンナパッド14およびアウタパッド15がともにディス
ク13に接触を開始するパッド接触位置の検出と、キャ
リパ17の剛性の検出とを行う。
【0035】まず、コントローラ60は、モータ33で
ボールランプ機構34の可動ランプ部材37Aを正方向
に回転させて固定ランプ部材37Bとボール38とで該
可動ランプ部材37Aおよびピストン部40をディスク
13の方向に移動させるとともに、その一方で、該可動
ランプ部材37Aがピストン部40を介してインナパッ
ド14およびアウタパッド15のディスク13への接触
を開始させたか否かを判断する。
【0036】ここで、可動ランプ部材37Aがピストン
部40を介して、インナパッド14およびアウタパッド
15をディスク13への接触を開始させるまで移動させ
る際には、まず図4にA点→B点で示すように、モータ
33への駆動電流値が、ほぼ無負荷電流値のまま可動ラ
ンプ部材37Aが移動する状態が維持される。そして、
インナパッド14およびアウタパッド15がともにディ
スク13への接触を開始すると、図4にB点以降で示す
ように、モータ33への駆動電流値がやや増大する。よ
って、コントローラ60は、モータ33への駆動電流値
がプラスの所定値から上昇した場合、可動ランプ部材3
7Aおよびピストン部40が、インナパッド14および
アウタパッド15をディスク13への接触を開始させる
パッド接触位置に位置したと判断して、このときのピス
トン部40のストローク位置に相当するレゾルバ57で
検出される可動ランプ部材37Aのストローク位置(言
い換えればモータ33の回転位置)をパッド接触位置と
して内部に設けられた不揮発性メモリ73に記憶する。
【0037】また、上記パッド接触位置の検出動作とは
別に、図5(a)に示すように、予め定められた所定の
回転数でモータ33を回転させ、所定のストロークを往
復させたときのモータ33の電流値と、ピストン部40
のストローク位置に相当するレゾルバ57で検出される
可動ランプ部材37Aのストローク位置(言い換えれば
モータ33の回転位置)との関係からキャリパ17の剛
性を推定する。キャリパ17にはフリクションがあるた
め、往復動の行きと帰りとでは、大きなヒステリシスが
確認できる。例えば、測定した結果の、行きと帰りの中
央値を測定結果とし(図5(b)参照)、予め測定して
おいたモータ33の電流値と、レゾルバ57で検出され
る可動ランプ部材37Aのストローク位置との関係(基
本モデル:図5(c)参照)と比較することでキャリパ
17の剛性を検出する。
【0038】そして、上記のパッド接触位置を考慮して
後述するステップSA4において使用する、インナパッ
ド14およびアウタパッド15とディスク13とのクリ
アランスの規定値である規定隙間を決定する。すなわ
ち、規定隙間は、インナパット14およびアウタパッド
15に対してディスク13が引きずり現象を生じさせな
い値に設定される。この値は、種々の実験から得られ
る。そして、パッド接触位置に対しこの規定隙間分だけ
離すに相当する可動ランプ部材37Aのストローク位置
を待機位置として不揮発性メモリ73に更新記憶させる
とともに、この待機位置に可動ランプ部材37Aが位置
することをレゾルバ57が検出するようにモータ33を
制御する。
【0039】また、上記のパッド接触位置とキャリパ1
7の剛性とを考慮して後述するステップSA4において
使用するピストン部40の推力を推定する。
【0040】なお、「0032」では、ブレーキを踏ん
でいないとしたが、踏んでいる場合の状態検出動作は、
運転者に気付かれないように、4輪に対し1輪毎に行う
ようにすればよい。ただし、検出動作を行う車両の制動
力が解除されるタイミングがあるので、1輪を検出動作
中は、他の車輪でこの車輪の制動力を補うようにする。
同様に、4輪に対し2輪毎に行うようにしてもよい。例
えば右前輪および左後輪と、左前輪および右後輪とを交
代で行ったり、前2輪と後2輪とを交代で行ったりして
もよい。
【0041】次に、ステップSA3において、制動が必
要か否か、すなわちブレーキペダル69が踏まれたか否
かを、ブレーキレバースイッチ70の出力信号から判断
する。
【0042】そして、今、運転者によりブレーキペダル
69が踏まれたとすると、ブレーキレバースイッチ70
からはON信号が出力される。これにより、コントロー
ラ60は、ステップSA3の判断結果を「YES」とし
て、ステップSA4へ進む。ステップSA4では、コン
トローラ60は、操作量検出センサ71で検出されたブ
レーキペダル69の操作量に応じた推力をピストン部4
0に発生させ各車輪にブレーキペダル69の操作量に応
じた制動力を発生させるように、各電動ブレーキ11の
それぞれについて、モータ33をその電流値とレゾルバ
57の位置データとに基づいてフィードバック制御した
後、ステップSA5へ移る。
【0043】コントローラ60は、ステップSA4にお
いて、制動力を発生させる際に、モータ33で可動ラン
プ部材37Aを正方向に回転させる。すると、該可動ラ
ンプ部材37Aが、固定ランプ部材37Bとボール38
とにより可動ランプ部材37Aおよびピストン部40を
ディスク13の方向に移動させインナパッド14をディ
スク13に接触させる一方、その反力でキャリパ17が
キャリア12に対し移動して爪部53をディスク13の
方向に移動させることになり、このようにして最終的
に、ピストン部40と爪部53とでインナパッド14お
よびアウタパッド15をディスク13に接触させて押圧
し、これによりディスク13に制動力を発生させる。
【0044】他方、コントローラ60は、この状態から
制動力を緩める際に、モータ33で可動ランプ部材37
Aを上記正方向に対し逆の戻し方向に回転させる。する
と、固定ランプ部材37Bとボール38とにより可動ラ
ンプ部材37Aおよびピストン部40がディスク13か
ら離間する方向に移動し、その結果、インナパッド14
およびアウタパッド15がディスク13から離間して制
動力を解除する。このとき、パッド14、15とディス
ク13とのクリアランスが規定隙間になるように、可動
ランプ部材37Aをこのとき不揮発性メモリ73に記憶
されている待機位置で停止させるようにモータ33を制
御する。
【0045】ここで、制動動作時のモータ電流値と可動
ランプ部材37Aのストローク位置すなわちモータ位置
との関係は、図4に示すようになっており、モータ33
は、最初、インナパッド14およびアウタパッド15を
規定隙間分だけディスク13から離した位置にあり、ブ
レーキペダル69が踏み込まれると(A点)、モータ3
3がインナパッド14およびアウタパッド15をディス
ク13に接触させるように回転し始める。インナパッド
14およびアウタパッド15がともにディスク13に接
触する(B点)までは、電流値はほぼ一定値となり、こ
れらがともにディスク13に接触する(B点)と、徐々
に推力が発生する。
【0046】他方、この状態からブレーキペダル69が
緩められると、モータ33が逆転方向に、そのとき不揮
発性メモリ73に記憶されている待機位置に可動ランプ
部材37Aを位置させるまで回転し(D点)、停止す
る。すなわち、モータ33は、インナパッド14および
アウタパッド15の摩耗がない状態であればインナパッ
ド14およびアウタパッド15とディスク13とを規定
隙間分だけ離間させるのに相当する位置まで可動ランプ
部材37Aを移動させて停止する。
【0047】ただし、これは、制動中(B点−C点間)
に、インナパッド14およびアウタパッド15が摩耗し
なかった場合であり、インナパッド14およびアウタパ
ッド15が摩耗した場合は、図6に示すようになる。す
なわち、モータ33は、最初、インナパッド14および
アウタパッド15を規定隙間分だけディスク13から離
した位置にあり、ブレーキペダル69が踏み込まれると
(A’点)、モータ33がインナパッド14およびアウ
タパッド15をディスク13に接触させるように回転し
始める。インナパッド14およびアウタパッド15がと
もにディスク13に接触する(B’点)までは、電流値
はほぼ一定値となり、ともに接触する(B’点)と、徐
々に推力が発生する。この間にインナパッド14および
アウタパッド15が摩耗する。
【0048】ブレーキペダル69が緩められると、モー
タ33が逆転方向に、インナパッド14およびアウタパ
ッド15の摩耗がない状態でこれらインナパッド14お
よびアウタパッド15とディスク13とを規定隙間分だ
け離間させるのに相当する、このとき不揮発性メモリ7
3に記憶されている待機位置まで可動ランプ部材37A
を移動させるように回転し(D’点)、停止する。する
と、インナパッド14およびアウタパッド15が減って
いることから、インナパッド14およびアウタパッド1
5とディスク13との間の実際のクリアランスは、予め
設定された規定隙間より大きくなり、広がった状態とな
る。
【0049】そこで、図6のC’点−D’点間に注目す
ると、推力がなくなる点(C’点)から、モータ33の
電流値はほぼ一定となるので、この状態が予め定められ
た所定の時間続けば、インナパッド14およびアウタパ
ッド15はすでにディスク13から離れていると判断
し、この所定時間遡ったC’点の可動ランプ部材37A
のストローク位置をパッド接触位置として検出し、この
検出値を不揮発性メモリ73に更新記憶する。
【0050】すなわち、コントローラ60は、制動解除
時に、インナパッド14およびアウタパッド15がディ
スク13から離れたことを、モータ33の電流値が所定
の範囲で一定になることから認識し、このときのレゾル
バ57の可動ランプ部材37Aのストローク位置の検出
結果に基づいてパッド接触位置検出を行うのである。
【0051】そして、上記のパッド接触位置を考慮し
て、インナパッド14およびアウタパッド15とディス
ク13とのクリアランスの規定隙間を決定する。さら
に、パッド接触位置に対しこの規定隙間分だけ離す可動
ランプ部材37Aのストローク位置を待機位置として不
揮発性メモリ73に更新記憶させるとともに、この待機
位置に可動ランプ部材37Aを位置させるようにモータ
33を制御する。
【0052】ステップSA3において、ブレーキペダル
69が踏まれていない場合は、ステップSA3の判断結
果を「NO」としてステップSA5へ進む。また、ステ
ップSA4において、制動動作を行った場合もステップ
SA5に進む。コントローラ60は、ステップSA5に
おいて、以下の温度検出を行う。
【0053】温度検出は、図7のフローチャートに示す
ように、まず、コントローラ60が、車速センサ72の
車速信号に基づき車体の速度を測定する(ステップSD
1)。次いで、今回測定した車体速度と前回の測定した
車体速度の比較、あるいは今回測定した車体速度と前数
回測定した車体速度との比較から、車体が減速状態にあ
るか否か判断する(ステップSD2)。減速状態にない
場合にはステップSD2の判断を「NO」として、ステ
ップSD5へ移る。また、減速状態にある場合には、ス
テップSD2の判断を「YES」として、ステップSD
3へ進む。
【0054】ステップSD3では、コントローラ60
は、温度上昇値T1を減速度に応じて推定する。具体的
には、温度上昇値T1は、減速度に比例すると仮定し、
減速度値に実験等で決定した係数αを乗じることで求め
る(ステップSD3)。すなわち、車体が減速状態にあ
って、電動ブレーキ11が作動しているので、そのとき
の摩擦熱がインナパッド14およびアウタパッド15の
温度上昇をもたらすものと仮定するのである。そして、
この求めた温度上昇値T1をパッド温度に加える(ステ
ップSD4)。
【0055】次いで、ステップSD5に進む。ここで
は、コントローラ60は、温度低下値T2を車体速度に
応じて推定する。具体的には、温度低下値T2は、車体
速度に比例すると仮定し、車体速度に実験等で決定した
放熱係数βを乗じることで求める(ステップSD5)。
すなわち、車体がある速度で走行しているときは、その
車体速度に応じた放熱がインナパッド14およびアウタ
パッド15にあると仮定するのである。そして、この求
めた温度低下値T2をパッド温度から減じる(ステップ
SD6)。
【0056】次いで、ステップSD7に進む。ここで
は、コントローラ60は、パッド温度から前記放熱係数
βを補正し決定する。すなわち、放熱係数は一定ではな
く、温度によっても変化するものとし、例えば、高温に
なると大きな放熱係数βを採用し、低温になると小さな
放熱係数を採用する。このように、インナパッド14お
よびアウタパッド15の温度によって前記放熱係数βを
補正するので、高精度のパッド温度推定が行える。
【0057】以上によって、インナパッド14およびア
ウタパッド15の温度を検出しているが、勿論、これに
限られることなく、温度センサで直接インナパッド14
およびアウタパッド15の温度を検出してもよい。
【0058】そして、パッド温度が上昇している場合、
図3に示すステップSA6において、インナパッド14
およびアウタパッド15の厚みは膨張により厚くなって
いるので、冷間時のインナパッド14およびアウタパッ
ド15の厚みに基づくパッド接触位置の位置データをこ
の温度上昇による膨張分を割り引くように補正して不揮
発性メモリ73に更新記憶する。
【0059】次に、ステップSA7において、電動ブレ
ーキシステム10をシステムダウンさせるか否かを所定
のシステムダウン条件が整っているか否かにより判断す
る。すなわち、例えば、イグニッションキーがOFFさ
れることでイグニッションキースイッチ66からのON
信号の出力が停止され、かつパーキングブレーキ67が
ONされることでパーキングブレーキスイッチ68から
ON信号が出力された場合は、システムダウン条件が整
っていると判断し、あるいは、イグニッションキーがO
FFされることでイグニッションキースイッチ66から
のON信号の出力が停止され、かつオートマチックトラ
ンスミッションの場合はPレンジであることを示す信号
が出力された場合はシステムダウン条件が整っていると
判断する。そして、このようなシステムダウン条件が整
っている場合には、電動ブレーキシステム10をシステ
ムダウンさせると判断し、ステップSA7の判断が「Y
ES」となってステップSA8に進む一方、システムダ
ウン条件が整っていない場合には、電動ブレーキシステ
ム10をシステムダウンさせないと判断し、ステップS
A7の判断が「NO」となってステップSA1に戻る。
【0060】ステップSA8において、ステップSA2
と同様、パッド接触位置等の状態検出を行う。
【0061】そして、この状態検出を行った後にステッ
プSA9において、電動ブレーキシステム10の電源を
OFFしシステムダウンを行う。具体的に、コントロー
ラ60は、バッテリ64から両ドライバ回路62,63
への給電を停止させるとともに、自身への給電も停止さ
せる。すなわち、コントローラ60は、ステップSA7
において所定のシステムダウン条件が整うと、ステップ
SA8において状態検出を行わせ、その検出結果を不揮
発性メモリ73に記憶した後、システムダウンを行うこ
とになる。
【0062】以上に述べた電動ブレーキシステム10に
よれば、コントローラ60が、所定のシステムダウン条
件が整うと、パッド接触位置等の状態検出を行い、その
検出結果を不揮発性メモリ73に記憶した後、システム
ダウンを行うため、次に、例えばイグニッションキーが
OFFからONされてシステムアップが行われた後すぐ
に車両を発車させるように操作しても、コントローラ6
0が不揮発性メモリ73の記憶内容に基づいてモータ3
3を制御すると、不揮発性メモリ73の記憶内容には、
前回のシステムダウン直前のパッド接触位置等の検出結
果があるため、この記憶内容により、モータ33を最適
に制御することができる。
【0063】また、コントローラ60が、車両停車中か
つブレーキペダル69が踏み込まれている場合に、パッ
ド接触位置等の状態検出を行い、その検出結果を不揮発
性メモリ73に記憶するため、イグニッションキーがO
Nされた後OFFされるまでに、インナパッド14およ
びアウタパッド15の状態に変化等が生じた場合でも、
車両停車中でブレーキペダル69が踏み込まれていると
いう条件が生じた時点で状態検出を行うことになり、不
揮発性メモリ73におけるパッド接触位置等の検出結果
の記憶内容が正しく修正される。
【0064】さらに、コントローラ60は、車両停車中
かつブレーキペダル69が踏み込まれている場合、4輪
に対し1輪毎または2輪毎に、パッド接触位置等の状態
検出を行うため、状態検出を行っている1輪または2輪
に対して残りの車輪で確実な制動力を確保でき車両を停
止状態に維持できる。
【0065】加えて、コントローラ60は、制動解除時
に、インナパッド14およびアウタパッド15がディス
ク13から離れたことを、モータ33の電流値が所定の
範囲で一定になることから認識し、このときのレゾルバ
57の検出結果に基づいて状態検出の一つであるパッド
接触位置検出を行うため、急制動等によりインナパッド
14およびアウタパッド15が大幅に摩耗することがあ
っても、パッド接触位置が正しく修正される。
【0066】さらに、コントローラ60のパッド温度検
出の検出結果に基づいてパッド接触位置検出の検出結果
を補正することになるため、インナパッド14およびア
ウタパッド15の温度上昇による膨張の影響を排除でき
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の電動ブレーキシステムによれば、状態検出制御手
段が、所定のシステムダウン条件となったときに、状態
検出手段によりクリアランスの状態検出を行わせ、その
検出結果を記憶手段に記憶した後、システムダウンを行
うため、次に、例えばイグニッションキーがOFFから
ONされてシステムアップが行われた後すぐに車両を発
車させるように操作しても、モータ制御手段が、記憶手
段の記憶内容に基づいてモータを制御すると、記憶手段
の記憶内容にはシステムダウン直前の状態検出の検出結
果があるため、この記憶内容により、モータを最適に制
御することができる。
【0068】本発明の請求項2記載の電動ブレーキシス
テムによれば、状態検出制御手段が、車両停車中かつブ
レーキペダルが操作されていない場合に、状態検出手段
によりクリアランスの状態検出を行わせ、その検出結果
を記憶手段に記憶するため、イグニッションキーがON
された後OFFされるまでに、パッドの状態等の変化が
生じた場合でも、車両停車中でブレーキペダルが踏み込
まれているという条件が生じた時点で状態検出を行わせ
ることになり、記憶手段における状態検出の検出結果の
記憶内容が正しく修正される。
【0069】本発明の請求項3記載の電動ブレーキシス
テムによれば、状態検出制御手段は、車両停車中かつブ
レーキペダルが操作されている場合に、4輪に対し1輪
毎または2輪毎に、状態検出手段により状態検出を行わ
せるため、状態検出を行っている1輪または2輪に対し
て残りの車輪で確実な制動力を確保でき車両を停止状態
に維持できる。
【0070】本発明の請求項4記載の電動ブレーキシス
テムによれば、状態検出手段は、制動解除時に、パッド
がディスクから離れたことを、モータの電流値が所定の
範囲で一定になることから認識し、このときの位置検出
手段の検出結果に基づいてクリアランスの状態検出の一
つであるパッド接触位置検出を行うため、急制動等でパ
ッドが大幅に摩耗することがあっても、パッド接触位置
が正しく修正される。
【0071】本発明の請求項5記載の電動ブレーキシス
テムによれば、パッド温度検出手段の検出結果に基づい
て状態検出手段の検出結果を補正することになるため、
パッドの温度上昇による膨張の影響を排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の構成を示す側断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の制御系を示すブロック図である。
【図3】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の動作を説明するフローチャートである。
【図4】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の動作時の状態を示すタイミングチャートで、(a)は
モータ電流値を、(b)はピストン推力を、(c)はモ
ータ位置をそれぞれ示す。
【図5】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
のキャリパ剛性の検出時の状態を示すもので、(a)は
モータ位置のタイミングチャートを、(b)はモータ位
置に対する電流値の関係を、(c)はモータ位置に対す
る電流値の関係の基本モデルをそれぞれ示す。
【図6】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の動作時の状態を示すタイミングチャートで、(a)は
モータ電流値を、(b)はピストン推力を、(c)はモ
ータ位置をそれぞれ示す。
【図7】 本発明の一実施形態の電動ブレーキシステム
の温度検出の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 電動ブレーキシステム 11 電動ブレーキ 13 ディスク 14 インナパッド 15 アウタパッド 33 モータ 34 ボールランプ機構(変換機構部) 40 ピストン部(ピストン) 57 レゾルバ(位置検出手段) 60 コントローラ(状態検出手段、モータ制御手段、
状態検出制御手段、パッド温度検出手段) 69 ブレーキペダル 73 不揮発性メモリ(記憶手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D048 BB12 BB41 BB43 CC49 HH18 HH42 HH51 HH58 HH66 HH67 QQ01 QQ11 RR01 RR11 RR13 RR29 RR35 3J058 AA43 AA48 AA53 AA63 AA69 AA73 AA78 AA83 AA87 BA02 BA03 BA60 CC15 CC77 CD24 DB18 DB23 DB25 FA01 FA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータと、該モータの回転運動をピスト
    ンの直線運動に変換する変換機構部と、 前記ピストンのストローク位置を検出する位置検出手段
    と、 該位置検出手段の検出結果に基づいてパッドとディスク
    とのクリアランスの状態検出を行う状態検出手段と、 該状態検出手段の検出結果を記憶する記憶手段と、 該記憶手段の記憶内容とブレーキペダルの操作状態とに
    基づいて前記モータを制御するモータ制御手段とを有
    し、 前記ピストンによる直線運動でパッドをディスクに押圧
    させて制動力を発生させる電動ブレーキシステムであっ
    て、 所定のシステムダウン条件となったときに、前記状態検
    出手段によりクリアランスの状態検出を行わせ、その検
    出結果を前記記憶手段に記憶した後、システムダウンを
    行う状態検出制御手段を具備することを特徴とする電動
    ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記状態検出制御手段は、車両停車中か
    つブレーキペダルが操作されていない場合に、前記状態
    検出手段によりクリアランスの状態検出を行わせ、その
    検出結果を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請
    求項1記載の電動ブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記状態検出制御手段は、車両停車中か
    つブレーキペダルが操作されている場合に、4輪に対し
    1輪毎または2輪毎に、前記状態検出手段により状態検
    出を行わせ、その検出結果を前記記憶手段に記憶するこ
    とを特徴とする請求項1記載の電動ブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記状態検出手段は、制動解除時に、前
    記パッドが前記ディスクから離れたことを、前記モータ
    の電流値が所定の範囲で一定になることから認識し、こ
    のときの前記位置検出手段の検出結果に基づいて前記ク
    リアランスの状態検出の一つであるパッド接触位置検出
    を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項
    記載の電動ブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 前記パッドの温度を検出するパッド温度
    検出手段を有し、 該パッド温度検出手段の検出結果に基づいて前記状態検
    出手段の検出結果を補正することを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか一項記載の電動ブレーキシステム。
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