JP2000094931A - 自動車用空気調和装置 - Google Patents
自動車用空気調和装置Info
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- JP2000094931A JP2000094931A JP10270250A JP27025098A JP2000094931A JP 2000094931 A JP2000094931 A JP 2000094931A JP 10270250 A JP10270250 A JP 10270250A JP 27025098 A JP27025098 A JP 27025098A JP 2000094931 A JP2000094931 A JP 2000094931A
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- Japan
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- air
- guide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来品と同様に、エバポレータを通過する通
過風量の偏りを是正して、エバポレータを通過した冷風
の温度分布の均一性を向上させることができ、しかも、
従来品と比べて、製造コストの削減と騒音の低減を図り
得る自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 ブロア接続口4から熱交換器ユニット2
内に流入するブロアユニットからの送風の流入方向と略
平行にエバポレータ10が配設され、ブロア接続口4が
エバポレータ10の一端側へ偏って配設され、熱交換器
ユニット2の導風通路20におけるブロア接続口4を臨
む位置に送風ガイド30が配設されている自動車用空気
調和装置において、送風ガイド30を平板状とし、送風
ガイド30の送風上流側の案内平面31を前記流入方向
に対してエバポレータ10の他端側へ傾斜させ、送風ガ
イド30の下端32をエバポレータ10の送風上流側の
前面10aから離間させる。
過風量の偏りを是正して、エバポレータを通過した冷風
の温度分布の均一性を向上させることができ、しかも、
従来品と比べて、製造コストの削減と騒音の低減を図り
得る自動車用空気調和装置を提供する。 【解決手段】 ブロア接続口4から熱交換器ユニット2
内に流入するブロアユニットからの送風の流入方向と略
平行にエバポレータ10が配設され、ブロア接続口4が
エバポレータ10の一端側へ偏って配設され、熱交換器
ユニット2の導風通路20におけるブロア接続口4を臨
む位置に送風ガイド30が配設されている自動車用空気
調和装置において、送風ガイド30を平板状とし、送風
ガイド30の送風上流側の案内平面31を前記流入方向
に対してエバポレータ10の他端側へ傾斜させ、送風ガ
イド30の下端32をエバポレータ10の送風上流側の
前面10aから離間させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用空気調和
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用空気調和装置には、特許公報第
2526852号に記載されているもののように、熱交
換器ユニットのブロア接続口から熱交換器ユニット内に
流入するブロアユニットからの送風の流入方向に対して
熱交換器ユニットの送風冷却用のエバポレータが略平行
に配設され、該エバポレータに対してブロア接続口がエ
バポレータの一端側へ偏って配設され、前記送風をブロ
ア接続口からエバポレータへ導く熱交換器ユニットの導
風通路におけるブロア接続口を臨む位置に送風ガイドが
配設されているものがある。
2526852号に記載されているもののように、熱交
換器ユニットのブロア接続口から熱交換器ユニット内に
流入するブロアユニットからの送風の流入方向に対して
熱交換器ユニットの送風冷却用のエバポレータが略平行
に配設され、該エバポレータに対してブロア接続口がエ
バポレータの一端側へ偏って配設され、前記送風をブロ
ア接続口からエバポレータへ導く熱交換器ユニットの導
風通路におけるブロア接続口を臨む位置に送風ガイドが
配設されているものがある。
【0003】同特許公報に記載されている自動車用空気
調和装置では、送風ガイドは、ブロアユニットからの送
風の一部と対面する第1案内部と、この第1案内部と交
わるように配置された第2案内部とを備えたL字状の部
材で、第1案内部が前記送風の一部をエバポレータの一
端側のブロア接続口寄りの部位に案内し、第2案内部が
前記送風の一部をエバポレータの他端側の部位に案内し
ている。
調和装置では、送風ガイドは、ブロアユニットからの送
風の一部と対面する第1案内部と、この第1案内部と交
わるように配置された第2案内部とを備えたL字状の部
材で、第1案内部が前記送風の一部をエバポレータの一
端側のブロア接続口寄りの部位に案内し、第2案内部が
前記送風の一部をエバポレータの他端側の部位に案内し
ている。
【0004】このため、この自動車用空気調和装置で
は、ブロアユニットからの送風を送風ガイドによってエ
バポレータの送風上流側の前面全体に配風することがで
き、その結果、エバポレータを通過する通過風量の偏り
を是正して、エバポレータを通過した冷風の温度分布の
均一性を向上させることができる。
は、ブロアユニットからの送風を送風ガイドによってエ
バポレータの送風上流側の前面全体に配風することがで
き、その結果、エバポレータを通過する通過風量の偏り
を是正して、エバポレータを通過した冷風の温度分布の
均一性を向上させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車用空気調和装置では、送風ガイドが第1及び第2の
両案内部を備えたL字状の部材であるため、送風ガイド
を備えたブロアユニットのユニットケースを成形する該
ユニットケース用の成形型を製造する際に、該成形型の
送風ガイドの形状が複雑になると共に、ブロア接続口に
対する送風ガイドの位置調整が送風ガイドの第1及び第
2の両案内部に対して必要となり、その結果、前記成形
型が割高となり、自動車用空気調和装置がコスト的に不
利となる。
動車用空気調和装置では、送風ガイドが第1及び第2の
両案内部を備えたL字状の部材であるため、送風ガイド
を備えたブロアユニットのユニットケースを成形する該
ユニットケース用の成形型を製造する際に、該成形型の
送風ガイドの形状が複雑になると共に、ブロア接続口に
対する送風ガイドの位置調整が送風ガイドの第1及び第
2の両案内部に対して必要となり、その結果、前記成形
型が割高となり、自動車用空気調和装置がコスト的に不
利となる。
【0006】また、この自動車用空気調和装置では、送
風ガイドが第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部
材であるため、稼働時に送風ガイドが騒音の発生源とな
って、騒音が発生し易い。
風ガイドが第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部
材であるため、稼働時に送風ガイドが騒音の発生源とな
って、騒音が発生し易い。
【0007】そこで、本発明では、従来品と同様に、エ
バポレータを通過する通過風量の偏りを是正して、エバ
ポレータを通過した冷風の温度分布の均一性を向上させ
ることができ、しかも、従来品と比べて、製造コストを
削減することができ、騒音を低減することもできる自動
車用空気調和装置を提供することを課題としている。
バポレータを通過する通過風量の偏りを是正して、エバ
ポレータを通過した冷風の温度分布の均一性を向上させ
ることができ、しかも、従来品と比べて、製造コストを
削減することができ、騒音を低減することもできる自動
車用空気調和装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、請求項1の発明では、熱交換器ユニット
のブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入するブロ
アユニットからの送風の流入方向に対して熱交換器ユニ
ットの送風冷却用のエバポレータが略平行に配設され、
該エバポレータに対して前記ブロア接続口がエバポレー
タの一端側へ偏って配設され、前記送風をブロア接続口
からエバポレータへ導く熱交換器ユニットの導風通路に
おけるブロア接続口を臨む位置に送風ガイドが配設され
ている自動車用空気調和装置において、前記送風ガイド
は、平板状の部材であって、送風上流側の案内平面が前
記流入方向に対してエバポレータの他端側へ傾斜し、エ
バポレータの送風上流側の前面から該前面側の下端が離
間している、という構成を採用している。
の手段として、請求項1の発明では、熱交換器ユニット
のブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入するブロ
アユニットからの送風の流入方向に対して熱交換器ユニ
ットの送風冷却用のエバポレータが略平行に配設され、
該エバポレータに対して前記ブロア接続口がエバポレー
タの一端側へ偏って配設され、前記送風をブロア接続口
からエバポレータへ導く熱交換器ユニットの導風通路に
おけるブロア接続口を臨む位置に送風ガイドが配設され
ている自動車用空気調和装置において、前記送風ガイド
は、平板状の部材であって、送風上流側の案内平面が前
記流入方向に対してエバポレータの他端側へ傾斜し、エ
バポレータの送風上流側の前面から該前面側の下端が離
間している、という構成を採用している。
【0009】この請求項1の発明では、送風ガイドは、
送風上流側の案内平面が前記流入方向に対してエバポレ
ータの他端側へ傾斜しているので、熱交換器ユニットの
ブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入したブロア
ユニットからの送風は、その一部が送風ガイドの案内平
面に衝突し、その案内平面で送風上流側へ押し戻されて
エバポレータの一端側における送風ガイドより送風上流
側の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平面に
沿って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風され
る。
送風上流側の案内平面が前記流入方向に対してエバポレ
ータの他端側へ傾斜しているので、熱交換器ユニットの
ブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入したブロア
ユニットからの送風は、その一部が送風ガイドの案内平
面に衝突し、その案内平面で送風上流側へ押し戻されて
エバポレータの一端側における送風ガイドより送風上流
側の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平面に
沿って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風され
る。
【0010】また、請求項1の発明では、送風ガイド
は、エバポレータの送風上流側の前面から該前面側の下
端が離間しているので、熱交換器ユニットのブロア接続
口から熱交換器ユニット内に流入したブロアユニットか
らの送風は、その一部がエバポレータの前面と送風ガイ
ドの下端との間を通過して、エバポレータの一端側にお
ける送風ガイドより送風下流側の前面に配風される。
は、エバポレータの送風上流側の前面から該前面側の下
端が離間しているので、熱交換器ユニットのブロア接続
口から熱交換器ユニット内に流入したブロアユニットか
らの送風は、その一部がエバポレータの前面と送風ガイ
ドの下端との間を通過して、エバポレータの一端側にお
ける送風ガイドより送風下流側の前面に配風される。
【0011】従って、請求項1の発明では、送風ガイド
の案内平面に衝突した送風が、その案内平面に押し戻さ
れてエバポレータの一端側における送風ガイドより送風
上流側の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平
面に沿って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風
され、エバポレータの前面と送風ガイドの下端との間を
通過した送風が、エバポレータの一端側における送風ガ
イドより送風下流側の前面に配風される。
の案内平面に衝突した送風が、その案内平面に押し戻さ
れてエバポレータの一端側における送風ガイドより送風
上流側の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平
面に沿って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風
され、エバポレータの前面と送風ガイドの下端との間を
通過した送風が、エバポレータの一端側における送風ガ
イドより送風下流側の前面に配風される。
【0012】しかも、請求項1の発明では、送風ガイド
が平板状の部材であるので、送風ガイドが第1及び第2
の両案内部を備えたL字状の部材である従来品と比べ
て、送風ガイドの形状が単純である。
が平板状の部材であるので、送風ガイドが第1及び第2
の両案内部を備えたL字状の部材である従来品と比べ
て、送風ガイドの形状が単純である。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用空気調和装置であって、前記送風ガイドは、前記案内
平面が前記流入方向に対してエバポレータの前面側へ傾
斜していることを特徴とするものである。
用空気調和装置であって、前記送風ガイドは、前記案内
平面が前記流入方向に対してエバポレータの前面側へ傾
斜していることを特徴とするものである。
【0014】このため、請求項2の発明では、熱交換器
ユニットのブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入
して送風ガイドの案内平面に衝突した送風は、送風ガイ
ドの案内平面に沿って流れて、エバポレータの他端側の
前面に確実に配風されると共に、エバポレータの一端側
における送風ガイドより送風上流側の前面にも確実に配
風される。
ユニットのブロア接続口から熱交換器ユニット内に流入
して送風ガイドの案内平面に衝突した送風は、送風ガイ
ドの案内平面に沿って流れて、エバポレータの他端側の
前面に確実に配風されると共に、エバポレータの一端側
における送風ガイドより送風上流側の前面にも確実に配
風される。
【0015】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
自動車用空気調和装置であって、前記送風ガイドは、前
記下端がエバポレータの前面と平行であることを特徴と
するものである。
自動車用空気調和装置であって、前記送風ガイドは、前
記下端がエバポレータの前面と平行であることを特徴と
するものである。
【0016】このため、請求項3の発明では、エバポレ
ータの前面と送風ガイドの下端との間を通過する通過風
量の通過場所による不均一が是正される。
ータの前面と送風ガイドの下端との間を通過する通過風
量の通過場所による不均一が是正される。
【0017】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
に記載の自動車用空気調和装置であって、前記導風通路
は、エバポレータの前面と対面する天井壁から該前面ま
での距離が、エバポレータの一端側から他端側へ向かっ
て徐々に短くなっていることを特徴とするものである。
に記載の自動車用空気調和装置であって、前記導風通路
は、エバポレータの前面と対面する天井壁から該前面ま
での距離が、エバポレータの一端側から他端側へ向かっ
て徐々に短くなっていることを特徴とするものである。
【0018】このため、請求項4の発明では、送風ガイ
ドの案内平面に案内されて導風通路をエバポレータの一
端側から他端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して
導風通路をエバポレータの一端側から他端側へ流れる送
風とは、エバポレータの前面に対しエバポレータの一端
側から他端側へ向かって万遍なく配風される。
ドの案内平面に案内されて導風通路をエバポレータの一
端側から他端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して
導風通路をエバポレータの一端側から他端側へ流れる送
風とは、エバポレータの前面に対しエバポレータの一端
側から他端側へ向かって万遍なく配風される。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明では、送風ガイドの案内
平面に衝突した送風が、その案内平面に押し戻されてエ
バポレータの一端側における送風ガイドより送風上流側
の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平面に沿
って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風され、
エバポレータの前面と送風ガイドの下端との間を通過し
た送風が、エバポレータの一端側における送風ガイドよ
り送風下流側の前面に配風されるので、ブロアユニット
からの送風を送風ガイドによってエバポレータの前面全
体に配風することができ、その結果、従来品と同様に、
エバポレータを通過する通過風量の偏りを是正して、エ
バポレータを通過した冷風の温度分布の均一性を向上さ
せることができる。
平面に衝突した送風が、その案内平面に押し戻されてエ
バポレータの一端側における送風ガイドより送風上流側
の前面に配風されると共に、送風ガイドの案内平面に沿
って流れてエバポレータの他端側の前面にも配風され、
エバポレータの前面と送風ガイドの下端との間を通過し
た送風が、エバポレータの一端側における送風ガイドよ
り送風下流側の前面に配風されるので、ブロアユニット
からの送風を送風ガイドによってエバポレータの前面全
体に配風することができ、その結果、従来品と同様に、
エバポレータを通過する通過風量の偏りを是正して、エ
バポレータを通過した冷風の温度分布の均一性を向上さ
せることができる。
【0020】しかも、請求項1の発明では、送風ガイド
が第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部材である
従来品と比べて、送風ガイドの形状が単純であるので、
送風ガイドを備えた熱交換器ユニットのユニットケース
を成形する該ユニットケース用の成形型を製造する際
に、該成形型の送風ガイドの形状が単純になると共に、
ブロア接続口に対する送風ガイドの位置調整が送風ガイ
ドの案内平面のみで完了して容易となり、その結果、前
記従来品と比べて、前記成形型が割安となり、自動車用
空気調和装置の製造コストを削減することができる。
が第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部材である
従来品と比べて、送風ガイドの形状が単純であるので、
送風ガイドを備えた熱交換器ユニットのユニットケース
を成形する該ユニットケース用の成形型を製造する際
に、該成形型の送風ガイドの形状が単純になると共に、
ブロア接続口に対する送風ガイドの位置調整が送風ガイ
ドの案内平面のみで完了して容易となり、その結果、前
記従来品と比べて、前記成形型が割安となり、自動車用
空気調和装置の製造コストを削減することができる。
【0021】また、請求項1の発明では、送風ガイドが
第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部材である従
来品と比べて、送風ガイドの形状が単純であるので、自
動車用空気調和装置の稼働時に送風ガイドが風切り音等
の騒音の発生源となりにくく、従って、前記従来品と比
べて騒音を低減することもできる。
第1及び第2の両案内部を備えたL字状の部材である従
来品と比べて、送風ガイドの形状が単純であるので、自
動車用空気調和装置の稼働時に送風ガイドが風切り音等
の騒音の発生源となりにくく、従って、前記従来品と比
べて騒音を低減することもできる。
【0022】請求項2の発明では、送風ガイドの案内平
面に衝突したブロアユニットからの送風は、送風ガイド
の案内平面に沿って流れて、一部エバポレータの他端側
の前面に確実に配風されると共に、エバポレータの一端
側における送風ガイドより送風上流側の前面にも確実に
配風されるので、請求項1の発明において、エバポレー
タを通過する通過風量の偏りを送風ガイドで確実に是正
することができ、エバポレータを通過した冷風の温度分
布の均一性をより向上させることができる。
面に衝突したブロアユニットからの送風は、送風ガイド
の案内平面に沿って流れて、一部エバポレータの他端側
の前面に確実に配風されると共に、エバポレータの一端
側における送風ガイドより送風上流側の前面にも確実に
配風されるので、請求項1の発明において、エバポレー
タを通過する通過風量の偏りを送風ガイドで確実に是正
することができ、エバポレータを通過した冷風の温度分
布の均一性をより向上させることができる。
【0023】請求項3の発明では、エバポレータの前面
と送風ガイドの下端との間を通過する通過風量の通過場
所による不均一が是正されるので、請求項1又は2の発
明において、エバポレータの前面と送風ガイドの下端と
の間を通過してエバポレータの一端側における送風ガイ
ドより送風下流側の前面に配風される配風量の不均一を
是正することができ、その結果、エバポレータを通過し
た冷風の温度分布の均一性をより向上させることができ
る。
と送風ガイドの下端との間を通過する通過風量の通過場
所による不均一が是正されるので、請求項1又は2の発
明において、エバポレータの前面と送風ガイドの下端と
の間を通過してエバポレータの一端側における送風ガイ
ドより送風下流側の前面に配風される配風量の不均一を
是正することができ、その結果、エバポレータを通過し
た冷風の温度分布の均一性をより向上させることができ
る。
【0024】請求項4の発明では、送風ガイドの案内平
面に案内されて導風通路をエバポレータの一端側から他
端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して導風通路を
エバポレータの一端側から他端側へ流れる送風とは、エ
バポレータの前面に対しエバポレータの一端側から他端
側へ向かって万遍なく配風されるので、請求項1〜3の
何れかの発明において、エバポレータの一端側から他端
側へ向かう送風をエバポレータの他端側の前面全体に亘
って略均等に配分することができ、エバポレータを通過
した冷風の温度分布の均一性をより向上させることがで
きる。
面に案内されて導風通路をエバポレータの一端側から他
端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して導風通路を
エバポレータの一端側から他端側へ流れる送風とは、エ
バポレータの前面に対しエバポレータの一端側から他端
側へ向かって万遍なく配風されるので、請求項1〜3の
何れかの発明において、エバポレータの一端側から他端
側へ向かう送風をエバポレータの他端側の前面全体に亘
って略均等に配分することができ、エバポレータを通過
した冷風の温度分布の均一性をより向上させることがで
きる。
【0025】請求項4の発明では、送風ガイドの案内平
面に案内されて導風通路をエバポレータの一端側から他
端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して導風通路を
エバポレータの一端側から他端側へ流れる送風とは、エ
バポレータの前面に対しエバポレータの一端側から他端
側へ向かって万遍なく配風されるので、請求項1〜3の
何れかの発明において、エバポレータの他端側への配風
量をエバポレータの他端側の前面全体に亘って略均等に
配分することができ、エバポレータを通過した冷風の温
度分布の均一性をより向上させることができる。
面に案内されて導風通路をエバポレータの一端側から他
端側へ流れる送風と、送風ガイドを迂回して導風通路を
エバポレータの一端側から他端側へ流れる送風とは、エ
バポレータの前面に対しエバポレータの一端側から他端
側へ向かって万遍なく配風されるので、請求項1〜3の
何れかの発明において、エバポレータの他端側への配風
量をエバポレータの他端側の前面全体に亘って略均等に
配分することができ、エバポレータを通過した冷風の温
度分布の均一性をより向上させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、請求項1〜4の各発明を
併せて実施した実施の形態の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、この自動車用空気調和装置1は、熱
交換器ユニット2とブロアユニット3とを備えている。
ブロアユニット3内には、直流モータに取り付けられた
送風ファンが収納されている。この送風ファンからの送
風は、熱交換器ユニット2のブロア接続口4に接続され
たブロアユニット3の接続ダクト5を通って、ブロア接
続口4から熱交換器ユニット2内に流入する。
併せて実施した実施の形態の一例を示す斜視図である。
図1に示すように、この自動車用空気調和装置1は、熱
交換器ユニット2とブロアユニット3とを備えている。
ブロアユニット3内には、直流モータに取り付けられた
送風ファンが収納されている。この送風ファンからの送
風は、熱交換器ユニット2のブロア接続口4に接続され
たブロアユニット3の接続ダクト5を通って、ブロア接
続口4から熱交換器ユニット2内に流入する。
【0027】なお、図1において、符号12は、熱交換
器ユニット2の後述するユニットケースを示し、符号1
3は、ユニットケース12に組み付けられたフットダク
トを示している。
器ユニット2の後述するユニットケースを示し、符号1
3は、ユニットケース12に組み付けられたフットダク
トを示している。
【0028】図2は、熱交換器ユニットを示す斜視図で
ある。図2に示すように、熱交換器ユニット2は、通風
冷却用の方形のエバポレータ10と、このエバポレータ
10の上方に位置する通風加熱用の方形のヒータコア1
1とを備えている。このエバポレータ10とヒータコア
11とは、ユニットケース12内で横置きにされて上下
方向へ2段に配設されている。
ある。図2に示すように、熱交換器ユニット2は、通風
冷却用の方形のエバポレータ10と、このエバポレータ
10の上方に位置する通風加熱用の方形のヒータコア1
1とを備えている。このエバポレータ10とヒータコア
11とは、ユニットケース12内で横置きにされて上下
方向へ2段に配設されている。
【0029】なお、この自動車用空気調和装置1では、
ユニットケース12内でのエバポレータ10とヒータコ
ア11との上下方向への多段配置によって、熱交換器ユ
ニット2の車幅方向寸法を短縮し、車両の乗員足許の空
間拡大化による車両の居住性向上を図っている。
ユニットケース12内でのエバポレータ10とヒータコ
ア11との上下方向への多段配置によって、熱交換器ユ
ニット2の車幅方向寸法を短縮し、車両の乗員足許の空
間拡大化による車両の居住性向上を図っている。
【0030】熱交換器ユニット2のユニットケース12
は、略水平なパーティングラインを境にして上側に位置
する合成樹脂製のアッパーケース12aと、下側に位置
する合成樹脂製のロアケース12bとからなっている。
アッパーケース12aとロアケース12bとは着脱自在
に組み付けられている。エバポレータ10は、アッパー
ケース12aとロアケース12bとのパーティングライ
ンを跨ぐように若干前傾した状態でユニットケース12
内に配設されている。
は、略水平なパーティングラインを境にして上側に位置
する合成樹脂製のアッパーケース12aと、下側に位置
する合成樹脂製のロアケース12bとからなっている。
アッパーケース12aとロアケース12bとは着脱自在
に組み付けられている。エバポレータ10は、アッパー
ケース12aとロアケース12bとのパーティングライ
ンを跨ぐように若干前傾した状態でユニットケース12
内に配設されている。
【0031】アッパーケース12aの一方の側壁の下側
前部には、前記ブロア接続口4が設けられている。この
ブロア接続口4からユニットケース12内に流入するブ
ロアユニット3からの送風は、ユニットケース12内に
おけるエバポレータ10とヒータコア11とで挟まれた
部位に形成されている導風通路20によってブロア接続
口4からエバポレータ10へ導かれる。ブロア接続口4
は、エバポレータ10に対してはエバポレータ10の一
端側へ偏っており、ブロア接続口4からは、ブロアユニ
ット3からの送風がエバポレータ10に対して略平行に
流入する。
前部には、前記ブロア接続口4が設けられている。この
ブロア接続口4からユニットケース12内に流入するブ
ロアユニット3からの送風は、ユニットケース12内に
おけるエバポレータ10とヒータコア11とで挟まれた
部位に形成されている導風通路20によってブロア接続
口4からエバポレータ10へ導かれる。ブロア接続口4
は、エバポレータ10に対してはエバポレータ10の一
端側へ偏っており、ブロア接続口4からは、ブロアユニ
ット3からの送風がエバポレータ10に対して略平行に
流入する。
【0032】アッパーケース12aの両側壁の上側前部
には、熱交換器ユニット2で生成された空調風がフット
ダクト13を介して熱交換器ユニット2外へ流出するフ
ット吹出口14が設けられている。なお、図2は、アッ
パーケース12aの一方の側壁側のフットダクト13を
取り外した状態での熱交換器ユニット2を図示してい
る。アッパーケース12aの上壁には、熱交換器ユニッ
ト2で生成された空調風が熱交換器ユニット2外へ流出
するベント吹出口15とデフロスタ吹出口16とが設け
られている。
には、熱交換器ユニット2で生成された空調風がフット
ダクト13を介して熱交換器ユニット2外へ流出するフ
ット吹出口14が設けられている。なお、図2は、アッ
パーケース12aの一方の側壁側のフットダクト13を
取り外した状態での熱交換器ユニット2を図示してい
る。アッパーケース12aの上壁には、熱交換器ユニッ
ト2で生成された空調風が熱交換器ユニット2外へ流出
するベント吹出口15とデフロスタ吹出口16とが設け
られている。
【0033】図3は、図2に示すものの右側面図であ
る。ただし、図3は、アッパーケース12aの一側壁に
フットダクト13を取り付けた状態での熱交換器ユニッ
ト2を図示している。図4は、図3に示すものの要部を
示す断面図である。
る。ただし、図3は、アッパーケース12aの一側壁に
フットダクト13を取り付けた状態での熱交換器ユニッ
ト2を図示している。図4は、図3に示すものの要部を
示す断面図である。
【0034】図3,図4に示すように、熱交換器ユニッ
ト2は、導風通路20のブロア接続口4を臨む位置に、
ブロア接続口4から導風通路20に流入するブロアユニ
ット3からの送風をエバポレータ10の送風上流側の前
面10a全体に分散させる送風ガイド30が設けられて
いる。
ト2は、導風通路20のブロア接続口4を臨む位置に、
ブロア接続口4から導風通路20に流入するブロアユニ
ット3からの送風をエバポレータ10の送風上流側の前
面10a全体に分散させる送風ガイド30が設けられて
いる。
【0035】この送風ガイド30は、エバポレータ10
の前面10aと対面する導風通路20の天井壁21に、
該天井壁21との一体成形により垂設された合成樹脂製
の平板であって、送風上流側の案内平面31が、ブロア
接続口4から熱交換器ユニット2内に流入するブロアユ
ニット3からの送風の流入方向W(図5参照)に対して
エバポレータ10の他端側へ傾斜していると共に、エバ
ポレータ10の前面10a側へも若干傾斜している。
の前面10aと対面する導風通路20の天井壁21に、
該天井壁21との一体成形により垂設された合成樹脂製
の平板であって、送風上流側の案内平面31が、ブロア
接続口4から熱交換器ユニット2内に流入するブロアユ
ニット3からの送風の流入方向W(図5参照)に対して
エバポレータ10の他端側へ傾斜していると共に、エバ
ポレータ10の前面10a側へも若干傾斜している。
【0036】送風ガイド30の下端32は、エバポレー
タ10の前面10aから離間し、その前面10aに対し
て平行となっている。送風ガイド30の送風上流側の側
面33は、導風通路20の側壁22から離間している。
タ10の前面10aから離間し、その前面10aに対し
て平行となっている。送風ガイド30の送風上流側の側
面33は、導風通路20の側壁22から離間している。
【0037】図4に示すように、エバポレータ10は若
干前傾した状態でユニットケース12内に配設されてお
り、導風通路20の天井壁21は、エバポレータ10の
一端側から他端側へ向かって若干後傾している。このた
め、導風通路20は、エバポレータ10の前面10aか
ら天井壁21までの距離が、エバポレータ10の一端側
から他端側へ向かって徐々に短くなっている。
干前傾した状態でユニットケース12内に配設されてお
り、導風通路20の天井壁21は、エバポレータ10の
一端側から他端側へ向かって若干後傾している。このた
め、導風通路20は、エバポレータ10の前面10aか
ら天井壁21までの距離が、エバポレータ10の一端側
から他端側へ向かって徐々に短くなっている。
【0038】ブロア接続口4から導風通路20に流入し
たブロアユニット3からの送風は、導風通路20を通り
エバポレータ10を通過してエバポレータ10で冷却さ
れ、ユニットケース12の底壁から後壁に沿って形成さ
れている冷風通路17を通って上向きに流れる。
たブロアユニット3からの送風は、導風通路20を通り
エバポレータ10を通過してエバポレータ10で冷却さ
れ、ユニットケース12の底壁から後壁に沿って形成さ
れている冷風通路17を通って上向きに流れる。
【0039】この冷風通路17は、その通風下流側で、
通風加熱用のヒータコア11を通過してその上側へ向か
う図外の温風通路と、ヒータコア11を迂回する図外の
バイパス通路とに分岐している。この分岐部には、冷風
通路17を流れる冷風を前記温風通路とバイパス通路と
に振り分ける図外のエアミックスドアが配設されてい
る。
通風加熱用のヒータコア11を通過してその上側へ向か
う図外の温風通路と、ヒータコア11を迂回する図外の
バイパス通路とに分岐している。この分岐部には、冷風
通路17を流れる冷風を前記温風通路とバイパス通路と
に振り分ける図外のエアミックスドアが配設されてい
る。
【0040】冷風通路17を流れる冷風は、その全量が
前記温風通路を通ってヒータコア11を通過した場合に
は温風となり、冷風の全量が前記バイパス通路を通過し
た場合には冷風のままで、温風通路とバイパス通路とに
分配された場合には温風と冷風との混合風となり、温度
調整されてベント,デフロスタ及びフットの各吹出口1
4,15,16から流出する。なお、この各吹出口1
4,15,16からの流出は、各吹出口14,15,1
6を開閉する図外の各種ドアによって制御されている。
前記温風通路を通ってヒータコア11を通過した場合に
は温風となり、冷風の全量が前記バイパス通路を通過し
た場合には冷風のままで、温風通路とバイパス通路とに
分配された場合には温風と冷風との混合風となり、温度
調整されてベント,デフロスタ及びフットの各吹出口1
4,15,16から流出する。なお、この各吹出口1
4,15,16からの流出は、各吹出口14,15,1
6を開閉する図外の各種ドアによって制御されている。
【0041】図5は、導風通路での空気の流れを模式的
に示す斜視図である。既に説明し図5に示すように、こ
の自動車用空気調和装置1では、ブロア接続口4は、エ
バポレータ10の一端側に偏って設けられている。送風
ガイド30は、ブロア接続口4から熱交換器ユニット2
内に流入するブロアユニット3からの送風の流入方向W
に対して、送風上流側の案内平面31がエバポレータ1
0の他端側へ傾斜している。
に示す斜視図である。既に説明し図5に示すように、こ
の自動車用空気調和装置1では、ブロア接続口4は、エ
バポレータ10の一端側に偏って設けられている。送風
ガイド30は、ブロア接続口4から熱交換器ユニット2
内に流入するブロアユニット3からの送風の流入方向W
に対して、送風上流側の案内平面31がエバポレータ1
0の他端側へ傾斜している。
【0042】このため、ブロア接続口4から熱交換器ユ
ニット2内に流入して送風ガイド30の案内平面31に
衝突したブロアユニット3からの送風は、送風ガイド3
0の案内平面31で送風上流側へ押し戻されてエバポレ
ータ10の一端側における送風ガイド30より送風上流
側の前面10aに配風されると共に、送風ガイド30の
案内平面31に沿って流れてエバポレータ10の他端側
の前面10aにも配風される。
ニット2内に流入して送風ガイド30の案内平面31に
衝突したブロアユニット3からの送風は、送風ガイド3
0の案内平面31で送風上流側へ押し戻されてエバポレ
ータ10の一端側における送風ガイド30より送風上流
側の前面10aに配風されると共に、送風ガイド30の
案内平面31に沿って流れてエバポレータ10の他端側
の前面10aにも配風される。
【0043】また、自動車用空気調和装置1では、送風
ガイド30は、その下端32がエバポレータ10の前面
10aから離間している。このため、送風ガイド30の
下端32とエバポレータ10の前面10aとの間を通過
した送風は、導風通路20の奥壁23におけるエバポレ
ータ10の一端側に位置する部位に衝突して、エバポレ
ータ10の一端側における送風ガイド30より送風下流
側の前面10aに配風される。
ガイド30は、その下端32がエバポレータ10の前面
10aから離間している。このため、送風ガイド30の
下端32とエバポレータ10の前面10aとの間を通過
した送風は、導風通路20の奥壁23におけるエバポレ
ータ10の一端側に位置する部位に衝突して、エバポレ
ータ10の一端側における送風ガイド30より送風下流
側の前面10aに配風される。
【0044】更に、自動車用空気調和装置1では、送風
ガイド30は、送風上流側の側面33が導風通路20の
側壁22から離間している。このため、送風ガイド30
の側面33と導風通路20の側壁22との間を通過した
送風は、導風通路20の側壁22と奥壁23とに沿って
流れ、エバポレータ10の他端奥側の前面10aに配風
される。
ガイド30は、送風上流側の側面33が導風通路20の
側壁22から離間している。このため、送風ガイド30
の側面33と導風通路20の側壁22との間を通過した
送風は、導風通路20の側壁22と奥壁23とに沿って
流れ、エバポレータ10の他端奥側の前面10aに配風
される。
【0045】従って、自動車用空気調和装置1では、ブ
ロア接続口4から熱交換器ユニット2内に流入するブロ
アユニット3からの送風は、送風ガイド30によってエ
バポレータ10の前面10a全体に配風される。このた
め、自動車用空気調和装置1では、従来品と同様、エバ
ポレータ10を通過する通過風量の偏りを是正して、エ
バポレータ10を通過した冷風の温度分布の均一性を向
上させることができる。
ロア接続口4から熱交換器ユニット2内に流入するブロ
アユニット3からの送風は、送風ガイド30によってエ
バポレータ10の前面10a全体に配風される。このた
め、自動車用空気調和装置1では、従来品と同様、エバ
ポレータ10を通過する通過風量の偏りを是正して、エ
バポレータ10を通過した冷風の温度分布の均一性を向
上させることができる。
【0046】しかも、自動車用空気調和装置1では、送
風ガイド30が平板であるため、送風ガイドが第1及び
第2の両案内部を備えたL字状の部材である従来品と比
べて、送風ガイド30の形状が単純である。
風ガイド30が平板であるため、送風ガイドが第1及び
第2の両案内部を備えたL字状の部材である従来品と比
べて、送風ガイド30の形状が単純である。
【0047】このため、自動車用空気調和装置1では、
送風ガイド30を備えたアッパーケース12aを成形す
る成形型を製造する際に、前記従来品と比べて、該成形
型の送風ガイド30の形状が単純になると共に、ブロア
接続口4に対する送風ガイド30の位置調整が送風ガイ
ド30の案内平面31のみで完了して容易となる。従っ
て、前記従来品と比べて、前記成形型が割安となり、自
動車用空気調和装置1の製造コストを削減することもで
きる。
送風ガイド30を備えたアッパーケース12aを成形す
る成形型を製造する際に、前記従来品と比べて、該成形
型の送風ガイド30の形状が単純になると共に、ブロア
接続口4に対する送風ガイド30の位置調整が送風ガイ
ド30の案内平面31のみで完了して容易となる。従っ
て、前記従来品と比べて、前記成形型が割安となり、自
動車用空気調和装置1の製造コストを削減することもで
きる。
【0048】また、自動車用空気調和装置1では、前記
従来品と比べて、送風ガイド30の形状が単純であるの
で、自動車用空気調和装置1の稼働時に送風ガイド30
が風切り音等の騒音の発生源となりにくく、従って、前
記従来品と比べて騒音を低減することもできる。
従来品と比べて、送風ガイド30の形状が単純であるの
で、自動車用空気調和装置1の稼働時に送風ガイド30
が風切り音等の騒音の発生源となりにくく、従って、前
記従来品と比べて騒音を低減することもできる。
【0049】ところで、自動車用空気調和装置1では、
送風ガイド30は、ブロア接続口4から熱交換器ユニッ
ト2内に流入するブロアユニット3からの送風の流入方
向Wに対して、案内平面31がエバポレータ10の他端
側へ傾斜しているだけでなく、エバポレータ10の前面
10a側へも若干傾斜している。
送風ガイド30は、ブロア接続口4から熱交換器ユニッ
ト2内に流入するブロアユニット3からの送風の流入方
向Wに対して、案内平面31がエバポレータ10の他端
側へ傾斜しているだけでなく、エバポレータ10の前面
10a側へも若干傾斜している。
【0050】このため、送風ガイド30の案内平面31
に衝突した送風は、その案内平面31に沿って流れて、
エバポレータ10の他端側の前面10aに確実に配風さ
れると共に、エバポレータ10の一端側における送風ガ
イド30より送風上流側の前面10aにも確実に配風さ
れる。
に衝突した送風は、その案内平面31に沿って流れて、
エバポレータ10の他端側の前面10aに確実に配風さ
れると共に、エバポレータ10の一端側における送風ガ
イド30より送風上流側の前面10aにも確実に配風さ
れる。
【0051】従って、自動車用空気調和装置1では、エ
バポレータ10を通過する通過風量の偏りを送風ガイド
30で確実に是正することができ、送風ガイド30の案
内平面31が流入方向Wに対してエバポレータ10の前
面10a側へ非傾斜である場合と比べて、エバポレータ
10を通過した冷風の温度分布の均一性をより向上させ
ることもできる。
バポレータ10を通過する通過風量の偏りを送風ガイド
30で確実に是正することができ、送風ガイド30の案
内平面31が流入方向Wに対してエバポレータ10の前
面10a側へ非傾斜である場合と比べて、エバポレータ
10を通過した冷風の温度分布の均一性をより向上させ
ることもできる。
【0052】また、自動車用空気調和装置1では、送風
ガイド30は、その下端32がエバポレータ10の前面
10aに対して平行とされている。このため、自動車用
空気調和装置1では、送風ガイド30の下端32とエバ
ポレータ10の前面10aとの間を通過する通過風量の
通過場所による不均一が是正される。
ガイド30は、その下端32がエバポレータ10の前面
10aに対して平行とされている。このため、自動車用
空気調和装置1では、送風ガイド30の下端32とエバ
ポレータ10の前面10aとの間を通過する通過風量の
通過場所による不均一が是正される。
【0053】従って、自動車用空気調和装置1では、送
風ガイド30の下端32がエバポレータ10の前面10
aと非平行である場合と比べて、エバポレータ10の一
端側における送風ガイド30より送風下流側の前面10
aに配風される配風量の不均一を是正することができ、
その結果、エバポレータ10を通過した冷風の温度分布
の均一性をより向上させることができる。
風ガイド30の下端32がエバポレータ10の前面10
aと非平行である場合と比べて、エバポレータ10の一
端側における送風ガイド30より送風下流側の前面10
aに配風される配風量の不均一を是正することができ、
その結果、エバポレータ10を通過した冷風の温度分布
の均一性をより向上させることができる。
【0054】また、自動車用空気調和装置1では、導風
通路20は、エバポレータ10の前面10aから天井壁
21までの距離が、エバポレータ10の一端側から他端
側へ向かって徐々に短くなっている。このため、エバポ
レータ10の一端側から他端側へ流れる送風は、エバポ
レータ10の前面10aに対しエバポレータ10の一端
側から他端側へ向かって万遍なく配風される。
通路20は、エバポレータ10の前面10aから天井壁
21までの距離が、エバポレータ10の一端側から他端
側へ向かって徐々に短くなっている。このため、エバポ
レータ10の一端側から他端側へ流れる送風は、エバポ
レータ10の前面10aに対しエバポレータ10の一端
側から他端側へ向かって万遍なく配風される。
【0055】すなわち、送風ガイド30の送風上流側の
側面と導風通路20の側壁との間を通過した送風は、導
風通路20の側壁から奥壁に沿ってエバポレータ10の
一端側から他端側へ流れ、エバポレータ10の他端奥側
の前面10aに万遍なく配風される。送風ガイド30の
案内平面31に衝突した送風の一部は、その案内平面3
1に沿ってエバポレータ10の一端側から他端側へ流
れ、エバポレータ10の他端側の前面10aに万遍なく
配風される。
側面と導風通路20の側壁との間を通過した送風は、導
風通路20の側壁から奥壁に沿ってエバポレータ10の
一端側から他端側へ流れ、エバポレータ10の他端奥側
の前面10aに万遍なく配風される。送風ガイド30の
案内平面31に衝突した送風の一部は、その案内平面3
1に沿ってエバポレータ10の一端側から他端側へ流
れ、エバポレータ10の他端側の前面10aに万遍なく
配風される。
【0056】従って、自動車用空気調和装置1では、エ
バポレータ10の一端側から他端側へ向かう送風をエバ
ポレータ10の他端側の前面10a全体に亘って略均等
に配分することができ、導風通路20の天井壁21とエ
バポレータ10の前面10aとがエバポレータ10の一
端側から他端側へ向かって漸近していない場合と比べ
て、エバポレータ10を通過した冷風の温度分布の均一
性をより向上させることができる。
バポレータ10の一端側から他端側へ向かう送風をエバ
ポレータ10の他端側の前面10a全体に亘って略均等
に配分することができ、導風通路20の天井壁21とエ
バポレータ10の前面10aとがエバポレータ10の一
端側から他端側へ向かって漸近していない場合と比べ
て、エバポレータ10を通過した冷風の温度分布の均一
性をより向上させることができる。
【0057】更に、自動車用空気調和装置1では、アッ
パーケース12aとロアケース12bとが着脱自在に結
合されて熱交換器ユニット2のユニットケース12が形
成され、エバポレータ10がアッパーケース12aとロ
アケース12bとのパーティングラインに跨って横置き
に配設されているので、ユニットケース12へのエバポ
レータ10の装着と、ユニットケース12からのエバポ
レータ10の脱着とを容易に行うこともできる。
パーケース12aとロアケース12bとが着脱自在に結
合されて熱交換器ユニット2のユニットケース12が形
成され、エバポレータ10がアッパーケース12aとロ
アケース12bとのパーティングラインに跨って横置き
に配設されているので、ユニットケース12へのエバポ
レータ10の装着と、ユニットケース12からのエバポ
レータ10の脱着とを容易に行うこともできる。
【図1】請求項1〜4の各発明を併せて実施した実施形
態の一例を示す斜視図である。
態の一例を示す斜視図である。
【図2】図1に示すものの熱交換器ユニットを示す斜視
図である。
図である。
【図3】図2に示すものの右側面図である。
【図4】図3に示すものの要部を示す断面図である。
【図5】図2に示すものの導風通路での空気の流れを模
式的に示す斜視図である。
式的に示す斜視図である。
1 自動車用空気調和装置 2 熱交換器ユニット 3 ブロアユニット 4 ブロア接続口 10 エバポレータ 10a エバポレータの前面 20 導風通路 21 導風通路の天井壁 30 送風ガイド 31 送風ガイドの案内平面 32 送風ガイドの下端 W 流入方向
Claims (4)
- 【請求項1】 熱交換器ユニット(2)のブロア接続口
(4)から熱交換器ユニット(2)内に流入するブロア
ユニット(3)からの送風の流入方向(W)に対して熱
交換器ユニット(2)の送風冷却用のエバポレータ(1
0)が略平行に配設され、該エバポレータ(10)に対
して前記ブロア接続口(4)がエバポレータ(10)の
一端側へ偏って配設され、前記送風をブロア接続口
(4)からエバポレータ(10)へ導く熱交換器ユニッ
ト(2)の導風通路(20)におけるブロア接続口
(4)を臨む位置に送風ガイド(30)が配設されてい
る自動車用空気調和装置において、 前記送風ガイド(30)は、平板状の部材であって、送
風上流側の案内平面(31)が前記流入方向(W)に対
してエバポレータ(10)の他端側へ傾斜し、エバポレ
ータ(10)の送風上流側の前面(10a)から該前面
(10a)側の下端(32)が離間していることを特徴
とする自動車用空気調和装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動車用空気調和装置で
あって、前記送風ガイド(30)は、前記案内平面(3
1)が前記流入方向(W)に対してエバポレータ(1
0)の前面(10a)側へ傾斜していることを特徴とす
る自動車用空気調和装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動車用空気調和
装置であって、前記送風ガイド(30)は、前記下端
(32)がエバポレータ(10)の前面(10a)と平
行であることを特徴とする自動車用空気調和装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の自動車用
空気調和装置であって、前記導風通路(20)は、エバ
ポレータ(10)の前面(10a)と対面する天井壁
(21)から該前面(10a)までの距離が、エバポレ
ータ(10)の一端側から他端側へ向かって徐々に短く
なっていることを特徴とする自動車用空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270250A JP2000094931A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動車用空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10270250A JP2000094931A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動車用空気調和装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000094931A true JP2000094931A (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=17483641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10270250A Pending JP2000094931A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | 自動車用空気調和装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000094931A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014136394A1 (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-12 | 株式会社デンソー | 車両用空調装置 |
-
1998
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