JP2000094657A - インクジェット記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、溶剤の消費量を低減できるインクジ
ェット記録装置を提供することにある。 【解決手段】インクジェット記録装置に回転数を可変で
きる回収ポンプ及びインクの回収に伴ってインク容器か
ら押し出される空気の量を計る空気流量計を設け、空気
流量計の検出信号に基づいて回収ポンプの回転数を制御
することにより、正常にインク回収ができ、かつ、溶剤
消費量を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電荷を付与した粒
子状のインクを噴出し、電界中を飛行させることでイン
ク粒子の飛行方向を制御し、被印字物に印字するインク
ジェット記録装置にかかわり、特に、溶剤消費量を低減
することのできるインクジェット記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の技術を以下に説明する。

【０００３】図４は、インクジェット記録装置の制御構
成の一例を示す図である。

【０００４】図５は、インク噴出機構の一例を示す図で
ある。

【０００５】図４および図５において、２は印字データ
の内容や装置への動作指示などを入力する入力部であ
る。３は入力された印字データの内容や装置状態や装置
操作メニューなどを表示する表示部である。７は印字デ
ータを管理する印字データ管理部である。８は印字デー
タを記憶する印字データ記憶部である。４は印字制御部
であり、被印字物検知部５と文字信号発生部６を制御す
る。被印字物検知部５はセンサー１７からの信号を受信
し、印字制御部４に通知する。印字制御部４は、センサ
ー７からの信号をトリガーとし、印字データ記憶部８の
印字データを文字信号発生部６へ送信する。文字信号発
生部６は、印字データを信号に変換し、帯電電極１２を
制御する。一般に、カレンダーやカウント処理を印字内
容に反映させるため、前回の印字内容と異なる印字内容
を繰り返し印字することになる。これらの全体を全体制
御部１が制御し、インクジェット記録装置を構成してい
る。図２において、被印字物１８は、コンベアによって
搬送されているものとする。被印字物検出センサー１７
が被印字物１８を検出すると、被印字物検知部５は、被
印字物検知信号を印字制御部４へ送信する。文字信号発
生部６は、受信した印字内容を文字信号に変換し、帯電
電極１２へ送る。供給ポンプ９は、インク容器１６から
配管チューブ１０を通して、ノズル１１よりインクを噴
出する。噴出されたインクは帯電電極１２内で粒子化し
帯電を受け、偏向電極１３により偏向され、コンベヤに
よって搬送される被印字物１８へインク粒子が飛行，付
着し印字される。印字に使用されなかったインク粒子は
回収ポンプ１５により発生した負圧によって、空気と共
にガター１４より回収され、インク容器１６へ戻され
る。回収ポンプ１５は常に一定の回転数で回転する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】インク粒子をガターか
ら回収する際にはインク粒子とともに空気も回収され
る。また、インク粒子は周囲温度が上昇すると粘度が下
がり、回収しにくくなるという特性を持っている。従来
技術においては、回収ポンプの回転数は常に一定である
ため、周囲温度が上昇した時に備えて、低温の場合でも
高温時に合わせ回収ポンプ回転数を高くして負圧を大き
くし、回収の流量を多くせざるをえなかった。このた
め、高温温度時以外の場合においては、ガターから必要
以上に多くの空気を吸い込むことになり、インク粒子中
の溶剤成分の揮発が増え、溶剤消費量が増加するという
問題点があった。

【０００７】本発明の目的は、インク回収時の溶剤成分
の揮散を抑え、ひいては溶剤消費量を低減できるインク
ジェット記録装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、回収ポンプ
に回転数を可変する機能を設け、かつ、回収ポンプによ
り排気される空気の量を測定して回収状態を推定するこ
とにより高温時以外の時の回収ポンプ回転数を必要最小
限にまで下げ、必要最小限の負圧とすることによって不
必要な回収を行わないことにより達成される。

【０００９】即ち、本発明によれば、不必要な回収を行
わないようにできるので、溶剤消費量を低減できる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。

【００１１】図１は本発明によるインク噴出機構の一実
施例を示す図である。図２は本発明によるインクジェッ
ト記録装置の制御構成の一実施例を示す図である。図３
は全体制御のうち、本発明による回収ポンプの回転数制
御手順の部分の一実施例を示す。図１において、１〜１
４，１６〜１８は従来技術と同等である。１５ａは回転
数を可変できる回収ポンプであり、１９は排気される空
気の流量を計る空気流量計であり、２０はインク容器１
６からの空気漏れを防ぐためのカバーである。また、図
２において、１〜８までは従来技術と同等である。２１
は空気流量計１９で検出された空気流量を示す信号であ
る。回収が最適に行われている場合は空気流量信号２１
は一定値Ｋを示す。この空気流量信号２１は全体制御部
１に入力され、全体制御部１は空気流量信号２１をチェ
ックし、図３に示すように、空気流量信号２１＞Ｋなら
回収に余裕があるとして、回収ポンプ１５ａの回転数を
下げる。空気流量信号２１＝Ｋなら回収が正常として、
回収ポンプ１５ａの回転数はそのままとする。空気流量
信号２１＜Ｋなら回収が不足しているとして回収ポンプ
１５ａの回転数を上げる。

【００１２】以上のように回収状態を示す空気流量信号
２１によって、回収ポンプ１５ａの回転数を必要最小限
にし、負圧を必要最小限にできるので、不要な空気の吸
い込みが抑えられ、従って、溶剤揮散量が抑えられ、よ
って、溶剤消費量を抑えることができる。なお、本実施
例においては回転形の回収ポンプの例で説明したが、も
ちろん、回収経路に負圧を発生する機構であれば、例え
ば、エアーフローによる負圧発生機構等、回転形の回収
ポンプでなくても本発明を実施できる。

【００１３】

【発明の効果】本発明によれば、正常にインク回収がで
き、かつ、溶剤消費量を抑えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明におけるインク噴出機構の一例を示す
図。

【図２】本発明を実施するためのインクジェット記録装
置の制御構成の一例を示す図。

【図３】本発明による回収ポンプの回転数制御手順の部
分の一実施例を示すフロー図。

【図４】従来技術によるインクジェット記録装置の制御
構成の一例を示す図。

【図５】従来技術によるインク噴出機構の一例を示す
図。

【符号の説明】

１…全体制御部、２…入力部、３…表示部、４…印字制
御部、５…印字データ管理部、６…文字信号発生部、７
…被印字物検知部、８…印字データ記憶部。

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C056 EA25 EA27 EC24 EC32 FA05 HA58 JC01 JC06

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】印字データの内容や装置への動作指示など
   入力する入力部と、入力された印字データの内容や装置
   状態などを表示する表示部と、印字データを記憶する印
   字データ記憶部とを備え、電荷を付与した粒子状のイン
   クを噴出し、電界中を飛行させるインク粒子の飛行方向
   を制御し、被印字物に印字するインクジェット記録装置
   であり、印字に使用しなかったインク粒子を回収し、再
   度印字に使用するインクジェット記録装置において、イ
   ンク粒子を回収する負圧を可変できるようにしたことを
   特徴とするインクジェット記録装置。