JP2004142207A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のインク貯蔵手段の貯蔵能力を十分に利用して、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッドの吐出口から排出する動作を適確に実行することができるインクジェット記録装置を提供すること。
【解決手段】記録ヘッドHの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを吐出させる予備吐出を行う場合に、プラテン吸収体12のインク貯蔵量が規定量以下のときは、そのプラテン吸収体12に向かってインクを吐出させてインクを貯蔵し、そのプラテン吸収体12のインク貯蔵量が規定量を越えているときはキャップ7内に向かってインクを吐出させ、そのキャップ7内のインクをメイン吸収体13に貯蔵する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを吐出口から吐出可能な記録ヘッドを用いて画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する場合のインク処理の関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙や0HP用シート等の記録媒体に対して記録を行う記録装置は、例えば、特許文献1のように、種々の記録方式による記録ヘッドを搭載した形態で実用化されている。この記録ヘッドには、ワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェット方式によるもの等がある。特にインクジェット方式は、記録媒体に直接インクを吐出するため、ランニングコストが安価で、静かな記録方法として注目されている。このようなインクジェット方式の記録ヘッドを用いるインクジェット記録装置としては、インクタンクと一体化した記録ヘッドを交換可能に装着するものが実用化されている。
【0003】
インクジェット記録装置においては、通常、記録ヘッドのインク吐出状態を良好に保つための回復処理として、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する排出動作が行なわれる。このようなインクの排出動作の例としては、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを吐出させる予備吐出動作や、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを吸引排出させる吸引排出動作などがある。前者の予備吐出は、記録ヘッドの吐出口形成面(インクの吐出口が形成される面)に対して当接/離脱可能なキャップを記録ヘッドの吐出口形成面に対向させてから、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーの発生素子を駆動することにより、記録ヘッドの全吐出口からキャップ内に向かって画像の記録に寄与しないインクを吐出する。この予備吐出によって、インクの吐出不良の要因となる気泡や塵挨、あるいは増粘して記録に適さなくなったインクを除去する。一方、後者の吸引排出は、記録ヘッドの吐出口形成面をキャップによって覆ったまま、そのキャップ内に吸引ポンプからの負圧を導入することによって、全吐出口からキャップ内にインクを強制的に吸引排出させる。この吸引排出によって、予備吐出と同様にインクの吐出不良の要因を除く。このような予備吐出や吸引排出によってキャップ内に排出されたインク(以下、「廃インク」ともいう)は、吸引ポンプによりキャップ内から除去され、その吸引ポンプに接続されたインク貯蔵部材に導かれて収容される。
【0004】
また、予備吐出は、必ずしもキャップに向かってインクを吐出する必要はなく、記録ヘッドが走査する範囲内に設けた予備吐出用開口部に向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出してもよい。その場合には、その予備吐出用開口部に吐出されたインクをインク貯蔵部材に直接導くことができる。また、記録装置のサイズなどによっては、吸引ポンプからの廃インクを収容するインク貯蔵部材と、予備吐出用開口部に吐出されたインクを収容するインク貯蔵部材とが独立して複数存在する場合もある。
【0005】
インク貯蔵部材は、記録装置の大きさや、その記録装置が組込まれる情報処理装置等の大きさ等の制約を受けて、そのインク貯蔵量が制限される。また、廃インクを効率よく貯蔵するために、インク貯蔵部材の一部を大気に連通させて、廃インクを乾燥蒸発させながら貯蔵する方式等が採用されている。
【0006】
しかしながら、制限されたインク貯蔵量を越えた廃インクがインク貯蔵部材に流入した場合には、そのインク貯蔵部材から貯蔵すべき廃インクが漏れ出るおそれがある。一般的に、インクは水やその他の導電性物質を含むことが多いため、インク貯蔵部材からのインク漏れは事故につながる危険性を含んでおり、そのようなインク漏れについては十分な防止策が必要となる。
【0007】
そのような防止策の例としては、吸引ポンプの作動回数や予備吐出の回数を計数した結果をインク量に換算して、それを積算するインク排出量カウンタを備え、このカウンタの値とインク貯蔵部材の貯蔵能力とを比較し、インク貯蔵部材のインク貯蔵量が規定量に到達したときに、記録装置の動作を強制的に中止して、操作者に対して警告を報知する方法が考えられる。インク貯蔵部材が独立して複数存在する場合には、当然、インク貯蔵部毎にインク排出量カウンタを独立して設ける必要がある。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−344567号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、インク貯蔵部材が独立して複数存在する場合に、それぞれのインク貯蔵部材のいずれかにおけるインク貯蔵量が規定量に到達したときに、記録装置の動作を強制的に中止するように構成すると次のような不具合が生じる。すなわち、どれか1つのインク貯蔵部材におけるインク貯蔵量が規定量に達したときに、記録装置の記録動作を中止しなくてはならないため、それぞれのインク貯蔵部材の貯蔵能力に十分な余裕をもたせることが必要となり、それが記録装置の大型化を招いてしまう。
【0010】
本発明の目的は、複数のインク貯蔵手段の貯蔵能力を十分に利用して、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッドの吐出口から排出する動作を適確に実行することができるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出口から吐出可能な記録ヘッドを用い、この記録ヘッドの移動を伴って記録媒体に画像を記録可能なインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する排出手段と、前記排出手段によって前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクを貯蔵可能な複数のインク貯蔵手段と、前記複数のインク貯蔵手段のインク貯蔵量を計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果に応じて、前記複数のインク貯蔵手段の中から、前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクの貯蔵先を設定する設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の構成を説明するための斜視図であり、記録装置の外装や本発明に係わらない部分は省略されている。
【0014】
図1において3は、複数枚積載された記録媒体を1枚ずつ記録部に送り出すASF(自動給紙部)である。このASF3から送り出された記録媒体は、LFローラ6と不図示のピンチローラにより記録部に搬送される。LFローラ6は、LFモータ5からの駆動力がLFギア4により伝達され、記録命令に基づいて間欠的に駆動されることによって、記録媒体を矢印Yの副走査方向に搬送する。記録部には、記録媒体を案内するプラテン9が配置されている。プラテン9と対向する部分には、インクジェット記録ヘッドを搭載可能なキャリッジ1が配置され、そのキャリッジ1には、インクジェット記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給されるインクを貯蔵したインクタンクが搭載される。キャリッジ1は、ガイド軸2によって矢印Xの主走査方向に移動可能に案内され、不図示のキャリッジモータの駆動が不図示のタイミングベルトを介して伝達され、記録命令に基づいて主走査方向に移動する。記録ヘッド1は、キャリッジ1と共に主走査方向に移動しつつ、画像データに応じてインクを吐出する。このような記録ヘッドの主走査と、LFローラ6による副走査方向の記録媒体の搬送と、を交互に繰り返すことによって、記録媒体上に画像を記録する。画像の記録が終了した記録媒体は、排紙ローラ11とにより機外に排出される。
【0015】
記録ヘッドは、例えば、インクの吐出に利用されるエネルギーの発生素子として、熱エネルギーを発生する電気熱変換体(ヒータ)を用いるものであってもよい。その場合には、吐出口に連通するインク流路に電気熱変換体を備え、その電気熱変換体が発生する熱エネルギーによってインク流路内のインクを発泡させ、その発泡エネルギーによって、対応する吐出口からインク滴を吐出することができる。また、記録ヘッドにおけるインクの吐出方式は任意であり、ピエゾ素子を用いて吐出する方式などであってもよい。
【0016】
次に、記録ヘッドの回復処理について説明する。
インクジェット記録ヘッドは、良好な記録を行うために回復処理を行う必要がある。回復処理においては、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する排出動作が実行され、その排出動作としては、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出させる予備吐出動作や、記録ヘッドの吐出口からインクを吸引排出させる吸引排出動作などがある。上述したように、前者の予備吐出は、記録ヘッドの吐出口形成面(インクの吐出口が形成される面)に対して当接/離脱可能なキャップを記録ヘッドの吐出口形成面に対向させてから、記録ヘッドの吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーの発生素子を駆動することにより、記録ヘッドの全吐出口からキャップ内に向かって画像の記録に寄与しないインクを吐出する。この予備吐出によって、インクの吐出不良の要因となる気泡や塵挨、あるいは増粘して記録に適さなくなったインクを除去する。一方、後者の吸引排出は、記録ヘッドの吐出口形成面をキャップによって覆ったまま、そのキャップ内に吸引ポンプからの負圧を導入することによって、全吐出口からキャップ内にインクを強制的に吸引排出させる。この吸引排出によって、予備吐出と同様にインクの吐出不良の要因を除く。本例の場合、前者の予備吐出は、以下のように、キャップとは別の予備吐出口に向かってインクを吐出する。
【0017】
図2は、本例における回復処理部における廃インク流路の説明図である。
プラテン9には予備吐出口10が設けられ、その予備吐出口10の直下には、第2のインク貯蔵部としてのプラテン吸収体12が備えられている。通常は、キャリッジ1に搭載されたインクジェット記録ヘッドHを予備吐出口10と対向させるようにキャリッジ1を移動させて、その記録ヘッドHから予備吐出口10に向かってインクを吐出させることにより予備吐出を行う。その予備吐出口10に向かって吐出されたインクは、プラテン吸収体12に吸収される。また、記録ヘッドHの吐出口形成面(吐出口の形成面)をキャップ14によって覆ったまま、吸引ポンプ14を用いて、記録ヘッドHの全吐出口からインクを強制的に吸引排出させることにより吸引排出を行う。ポンプ14の排出口には、第1のインク貯蔵部としてのメイン吸収体13が接続されており、ポンプ14から排出されたインクはメイン吸収体13に吸収される。
【0018】
インク貯蔵手段としてのプラテン吸収体12やメイン吸収体13は、パルプや化学繊維、麻、古紙などを原料とする不職布や高分子吸収体、または発泡ウレタン(いわゆるスポンジ)などなどから成型されている。
【0019】
メインインク吸収体13とプラテン吸収体12は、次のような理由から互いに独立すべく分割されている。
【0020】
すなわち、メインインク吸収体13とプラテン吸収体12とを流路によって接続したり、あるいはメインインク吸収体13とプラテン吸収体12とを一体化した場合には、結果的に吸収体が大きなサイズとなり、その吸収体に吸収されたインクの水頭が発生するからである。さらに詳しく、そのインクの水頭の問題について説明する。近年のパソコンの小型化により鞄などに入れて運搬するいわゆるノートパソコンの普及により、記録装置も小型で持ち運び可能なタイプが普及している。この場合、記録装置を縦にして運ぶ場合も想定され、例えば、横幅300mmの記録装置を立てた場合、それに相当する長さのインク吸収体が立つために、そこに300mmAq(水と仮定した場合)の圧力が発生する。当然、インク吸収体のインク保持能力は、この圧力を上廻る必要がある。このような観点から、インク吸収体のサイズを大きくすることは不利になり、複数に分割した方がトータルのインク吸収能力が大きくなる。このような観点から、インク吸収体をメイン吸収体13とプラテン吸収体12とに分割した。
【0021】
図3は、記録装置の制御系の概略構成を説明するためのブロック図であり、本発明の説明に不必要な部分は省略されている。
【0022】
図3において、16は中央演算装置としてのCPUであり、記録装置の全動作を指令する。17は、パーソナルコンピュータなどのホスト装置からの記録命令を受信する記録信号受信部、18は、エラーや警告などをユーザに表示する表示部である。19は、記録ヘッドHを駆動する記録ヘッド駆動部、20はキャリッジモータの駆動部、21はLFモータ5の駆動部、22は吸引ポンプ14の駆動部である。23は、キャップ7を記録ヘッドHに圧接 離間させるためのキャップ駆動部、24は、プラテン吸収体12のインク貯蔵量をカウントするためのカウンタ値格納部、25は、メイン吸収体13のインク貯蔵量をカウントするためのカウンタ値収納部である。
【0023】
プラテン吸収体12のインク貯蔵量は、例えば、予備吐出の実行回数の計数結果をインクの吐出量に換算して、それを積算することによってカウントされ、積算インク量Aとしてカウンタ値格納部24に格納される。また、メイン吸収体13のインク貯蔵量は、例えば、吸引ポンプ14の作動回数の計数結果をインクの吐出量に換算し、それを積算することによってカウントされ、積算インク量Bとしてカウンタ値格納部25に格納される。また、以下においては、プラテン吸収体12が貯留可能なインク量を許容インク量Amaxとし、メイン吸収体13が貯留可能なインク量を許容インク量Bmaxとする。
【0024】
図4は、回復処理によって排出されるインクの処理を説明するためのフロチャートである。
【0025】
まず、回復処理命令が予備吐出であるか否かを判断する(ステップS1)。回復処理命令が予備吐出ではない場合には、それが吸引排出(以下、「吸引回復」ともいう)であるか否かを判断する(ステップS2)。回復処理命令が吸引回復でもない場合には処理を終了する(ステップS8)。
【0026】
回復処理命令が吸引回復である場合には、ステップS2からステップS30に進み、メイン吸収体13の許容インク量Bmaxとメイン吸収体13の現在の積算インク量Bとを比較し、B<Bmaxではない場合には、廃インクエラー処理により回復処理の動作を禁止する(ステップS9)。B<Bmaxの場合には、記録ヘッドHをキャップ7と対向させるようにキャリッジ1をキャップ位置に移動させ(ステップS5)、キャップ7を記録ヘッドHの吐出口形成面に圧接(キャッピング)させてから(ステップS5)、吸引ポンプ14を吸引動作させる(ステップS6)。吸引ポンプ14の吸引力によって記録ヘッドHの吐出口から排出されたインクは、メイン吸収体13に受け止められて吸収される。そして、そのステップS6にて吸引排出したインク量を積算インク量Bに加えてから(ステップS7)、キャップ1を記録ヘッドHの吐出口形成面から離間して(ステップS18)、処理を終了する(ステップS8)。
【0027】
一方、回復処理命令が予備吐出であった場合には、ステップS1からステップS10に進み、プラテン吸収体12の許容インク量Amaxとプラテン吸収体12の積算インク量Aとを比較し、A<Amaxの場合には、記録ヘッドHを予備吐出口10と対向させるようにキャリッジ1を予備吐出口位置に移動させる(ステップS11)。それから、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行う(ステップS12)。この予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、プラテン吸収体12に受け止められて吸収される。そして、そのステップS12にて予備吐出したインク量を積算インク量Aに加えて(ステップS13)、処理を終了する(ステップS8)。
【0028】
ステップS10の判定においてA<Amaxでない場合にはステップS14に進み、メイン吸収体13の許容インク量Bmaxとメイン吸収体13の現在の積算インク量Bとを比較する。B<Bmaxではない場合は、廃インクエラー処理により回復処理の動作を禁止する(ステップS9)。B<Bmaxの場合には、記録ヘッドHをキャップ7と対向させるようにキャリッジ1をキャップ位置に移動させてから(ステップS15)、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行って(ステップS16)、吸引ポンプ14を吸引動作させる(ステップS19)。この場合、予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、キャップ7内にて受け止められてから、吸引ポンプ14によってメイン吸収体13に排出されて吸収される。そして、そのステップS16にて予備吐出したインク量を積算インク量Bに加えて(ステップS17)、処理を終了する(ステップS8)。
【0029】
ところで、ステップS3、S10、S14における比較処理においては、その後の回復処理によって排出されるインクの量を見越して、積算インク量(A,B)と許容インク量(Amax,Bmax)とを比較して判定するようにしてもよい。例えば、ステップS3、S10、S14の後に実行する回復処理によって排出されるであろうインク量を積算インク量(A,B)に加えた上、その積算インク量(A,B)と許容インク量(Amax,Bmax)とを比較するようにしてもよい。または、許容インク量(Amax,Bmax)に、1回分の回復処理(1回分の吸引回復あるいは予備吐出)にて排出されるインク量を予め加えておいて、その許容インク量(Amax,Bmax)に1回の回復処理によるインクの排出量分の余裕を持たせておいてもよい。
【0030】
また、インクの吸収体(12,13)におけるインクの貯蔵量は、特開平11−300989号公報に記載されているようにインクの蒸発量を考慮して算出してもよい。その場合には、インクの吸収体(12,13)毎に表面積や開口部の面積が異なるため、インク吸収体(12,13)毎に、インクの蒸発量を考慮してインクの貯蔵量を算出する必要がある。また、インクの蒸発量を算出する際には、インクの蒸発時間も考慮する必要がある。
【0031】
また、プラテン吸収体12にインクを吐出するステップS12の予備吐出は、キャップ7内にインクを吐出するステップS16に比して、吸引ポンプ14の駆動(ステップS19)が不必要な分、短時間で終了する。そのため、予備吐出を行う場合には、プラテン吸収体12に対する予備吐出の方を優先する。そして、プラテン吸収体12のインク貯蔵量が許容量を超えたときに、メイン吸収体13のインク貯蔵量に余裕があることを前提として、そのメイン吸収体13に対して予備吐出を行う。仮に、プラテン吸収体12に対してのみ予備吐出を行った場合には、そのプラテン吸収体12のインク貯蔵量が許容量を超えたときに、メイン吸収体13のインク貯蔵量に余裕があっても廃インクエラーになってしまい不経済である。
【0032】
(第2の実施形態)
図5は、本実施形態における回復処理部における廃インク流路の説明図である。
【0033】
本例の場合、プラテン9に複数の予備吐出口10a,10b,10cが設けられ、それらの予備吐出口10a,10b.10cの直下には、それぞれプラテン吸収体12a,12b,12cが設けられている。このようにプラテン吸収体を複数に分割することにより、前述したインク水頭の問題が緩和される。また、インクの成分によっては、他のインクと反応して固形物が生成されるものや顔料を分散させたインクなどがあり、前述の不職布等からなる主に液体を吸収する性能を主眼とした吸収体では、このようなインクの分散性が悪く、同じ部分に予備吐出を行い続けると固形物が堆積してしまうおそれがある。このような場合においても、プラテン吸収体を複数に分割して、予備吐出の位置を順次変更するようにキャリッジ1の移動位置をずらすことにより、インクの吸収効果を向上させることができる。
【0034】
以下においては、プラテン吸収体12a,12B,12cの積算インク量をそれぞれA1,A2,A3とし、またプラテン吸収体12a,12b,12cが貯留可能なインク量を許容インク量A1max,A2max,A3maxとする。
【0035】
図6は、回復処理によって排出されるインクの処理を説明するためのフロチャートであり、前述した第1の実施形態の図4と同様の処理部分については、同一のステップ番号を付して説明の重複を避ける。
【0036】
本例においては、回復処理命令が予備吐出であった場合に、ステップS1からステップS10aに進み、プラテン吸収体12aの許容インク量A1maxと積算インク量A1とを比較し、A1<A1maxの場合には、記録ヘッドHを予備吐出口10aと対向させるようにキャリッジ1を移動させる(ステップS11a)。それから、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行う(ステップS12a)。
この予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、プラテン吸収体12aに受け止められて吸収される。そして、そのステップS12aにて予備吐出したインク量を積算インク量A1に加えて(ステップS13a)、処理を終了する(ステップS8)。
【0037】
ステップS10aの判定においてA1<A1maxでない場合にはステップS10bに進み、プラテン吸収体12bの許容インク量A2maxと積算インク量A2とを比較し、A2<A2maxの場合には、記録ヘッドHを予備吐出口10bと対向させるようにキャリッジ1を移動させる(ステップS11b)。それから、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行う(ステップS12b)。この予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、プラテン吸収体12bに受け止められて吸収される。そして、そのステップS12bにて予備吐出したインク量を積算インク量A2に加えて(ステップS13b)、処理を終了する(ステップS8)。
【0038】
ステップS10bの判定においてA2<A2maxでない場合にはステップS10cに進み、プラテン吸収体12cの許容インク量A3maxと積算インク量A3とを比較し、A3<A3maxの場合には、記録ヘッドHを予備吐出口10cと対向させるようにキャリッジ1を移動させる(ステップS11c)。それから、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行う(ステップS12c)。この予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、プラテン吸収体12cに受け止められて吸収される。そして、そのステップS12cにて予備吐出したインク量を積算インク量A3に加えて(ステップS13c)、処理を終了する(ステップS8)。
【0039】
ステップS10cの判定においてA3<A3maxでない場合にはステップS14に進み、メイン吸収体13の許容インク量Bmaxとメイン吸収体13の現在の積算インク量Bとを比較する。B<Bmaxではない場合は、廃インクエラー処理により回復処理の動作を禁止する(ステップS9)。B<Bmaxの場合には、記録ヘッドHをキャップ7と対向させるようにキャリッジ1をキャップ位置に移動させてから(ステップS15)、記録ヘッドHを駆動して予備吐出を行って(ステップS16)、吸引ポンプ14を吸引動作させる(ステップS19)。この場合、予備吐出により記録ヘッドHの吐出口から吐出されたインクは、キャップ7内にて受け止められてから、吸引ポンプ14によってメイン吸収体13に排出されて吸収される。そして、そのステップS16にて予備吐出したインク量を積算インク量Bに加えて(ステップS17)、処理を終了する(ステップS8)。
【0040】
プラテン吸収体の分割数は、本例のような3つのみに限定されず、2つまたは4つ以上に分割してもよい。
【0041】
また、本発明は、プラテン吸収体12やメイン吸収体13のような複数のインク貯蔵手段におけるインクの貯蔵量を測定し、その測定結果に応じて、それら複数のインク貯蔵手段の中から、記録ヘッドHの吐出口から吐出されるインク(画像の記録に寄与しないインク)の貯蔵先を設定することができればよい。その場合には、所定の優先順位にしたがってインクの貯蔵量が少なくインク貯蔵手段をインクの貯蔵先とすることができる。また、記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出するための排出手段が複数の排出動作(予備吐出動作や吸引排出動作などの複数の排出動作、あるいは異なる位置にインクを予備吐出する複数の排出動作)を実行し、それら複数の排出動作時におけるインクの貯蔵先として、複数のインク貯蔵手段が対応付けられている場合には、インク貯蔵手段のインク貯蔵量に応じて排出動作を異ならせることにより、結果的にインクの貯蔵先を変更することができる。
【0042】
以下に、本発明の実施態様の例を列挙する。
[実施態様1] インクを吐出口から吐出可能な記録ヘッドを用い、この記録ヘッドの移動を伴って記録媒体に画像を記録可能なインクジェット記録装置において、
前記記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する排出手段と、
前記排出手段によって前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクを貯蔵可能な複数のインク貯蔵手段と、
前記複数のインク貯蔵手段のインク貯蔵量を計測する計測手段と、
前記計測手段の計測結果に応じて、前記複数のインク貯蔵手段の中から、前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクの貯蔵先を設定する設定手段と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
【0043】
[実施態様2] 前記設定手段は、前記複数のインク貯蔵手段の中から、所定の優先順位にしたがってインクの貯蔵量が少ないものを選定してインクの貯蔵先とすることを特徴とする実施態様1に記載のインクジェット記録装置。
【0044】
[実施態様3] 前記排出手段は、複数の排出動作によって前記記録ヘッドの吐出口からのインクの排出が可能であり、
前記複数のインク貯蔵手段は、前記排出手段の複数の排出動作時におけるインクの貯蔵先として対応付けられ、
前記設定手段は、前記計測手段の計測結果に応じて前記排出手段の排出動作を異ならせることにより、インクの貯蔵先を変更する
ことを特徴とする実施態様1に記載のインクジェット記録装置。
【0045】
[実施態様4] 前記排出手段は、複数の予備吐出動作によって前記記録ヘッドの吐出口からインクを異なる複数の予備吐出口内に吐出させる予備吐出手段を含み、
前記複数のインク貯蔵手段は、前記複数の予備吐出口に対応付けられて位置し、
前記設定手段は、前記計測手段の計測結果に応じて前記予備吐出手段の予備吐出動作を異ならせることにより、インクの貯蔵先を変更する
ことを特徴とする実施態様1に記載のインクジェット記録装置。
【0046】
[実施態様5] 前記排出手段は、前記記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを吸引排出する吸引排出手段と、前記記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを吐出させる予備吐出手段と、を含むことを特徴とする実施態様1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0047】
[実施態様6] 前記複数のインク貯蔵手段は、前記吸引排出手段によって排出されるインクと前記予備吐出手段によって吐出されるインクを貯蔵可能な第1のインク貯蔵部と、前記予備吐出手段によって吐出されるインクを貯蔵可能な第2のインク貯蔵部と、を含み、
前記計測手段は、前記第1、第2のインク貯蔵部毎にインクの貯蔵量を計測し、
前記設定手段は、前記計測手段の計測結果に応じて、前記予備吐出手段によって吐出されるインクの貯蔵先を前記第1のインク貯蔵部または前記第2のインク貯蔵部とする
ことを特徴とする実施態様5に記載のインクジェット記録装置。
【0048】
[実施態様7] 前記吸引排出手段は、前記記録ヘッドの吐出口のキャッピングが可能なキャップと、前記記録ヘッドの吐出口から前記キャップ内にインクを吸引排出させるための負圧を前記キャップ内に導入可能な負圧発生部と、を備え、
前記第1のインク貯蔵部は前記キャップ内のインクを貯留し、
前記設定部は、前記計測手段の計測結果に応じて、前記予備吐出手段によって前記第2のインク貯蔵部または前記キャップにインクを吐出させる
ことを特徴とする実施態様6に記載のインクジェット記録装置。
【0049】
[実施態様8] 前記計測手段は、前記第1のインク貯蔵部に導入されるインク量を計測しかつインク貯蔵量として積算する第1の計測積算部と、該第1の計測積算部の積算値を記憶する第1の記憶部と、前記第2のインク貯蔵部に導入されるインク量を計測しかつインク貯蔵量として積算する第2の計測積算部と、該第2の計測積算部の積算値を記憶する第2の記憶部と、を含むことを特徴とする実施態様6または7に記載のインクジェット記録装置。
【0050】
[実施態様9] 前記第1のインク貯蔵部のインク貯蔵量が第1の規定量を超えたとき、または前記第2のインク貯蔵部のインク貯蔵量が第2の規定量を超えたときにエラー処理をすることを特徴とする実施態様6から8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0051】
[実施態様10] 前記記録ヘッドは、インク吐出用の熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを特徴とする実施態様1から9のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、複数のインク貯蔵手段のインク貯蔵量に応じてインクの貯蔵先を設定することにより、複数のインク貯蔵手段の貯蔵能力を十分に利用して、画像の記録に寄与しないインクを記録ヘッドの吐出口から排出する動作を適確に実行することができる。また、複数のインク貯蔵手段の貯蔵能力を十分に生かして、記録装置の長寿命化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の要部の構成を説明するための斜視図である。
【図2】図1の記録装置における回復処理部の説明図である。
【図3】図1の記録装置における制御系の要部のブロック構成図である。
【図4】図1の記録装置における回復処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施形態における回復処理部の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における回復処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 キャリッジ
2 ガイド軸
3 ASF
4 LFギア列
5 LFモータ
6 LFローラ
7 キャップ
8 シャーシ
9 プラテン
10 予備吐出口
11 排紙ローラ
12 プラテン吸収体(第2のインク貯蔵部)
13 メイン吸収体(第1のインク貯蔵部)
14 吸引ポンプ
16 CPU
17 記録信号受信部
18 表示部
19 記録ヘッド駆動部
20 キャリッジモータ駆動部
21 LFモータ駆動部
22 吸引ポンプ駆動部
23 キャップ駆動部
24 プラテン吸収体用カウンタ値格納部
25 メイン吸収体用カウンタ値格納部
H インクジェット記録ヘッド

Claims (1)

  1. インクを吐出口から吐出可能な記録ヘッドを用い、この記録ヘッドの移動を伴って記録媒体に画像を記録可能なインクジェット記録装置において、
    前記記録ヘッドの吐出口から画像の記録に寄与しないインクを排出する排出手段と、
    前記排出手段によって前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクを貯蔵可能な複数のインク貯蔵手段と、
    前記複数のインク貯蔵手段のインク貯蔵量を計測する計測手段と、
    前記計測手段の計測結果に応じて、前記複数のインク貯蔵手段の中から、前記記録ヘッドの吐出口から排出されるインクの貯蔵先を設定する設定手段と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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