JP2000094599A - 耐熱油性発泡容器 - Google Patents

耐熱油性発泡容器

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JP2000094599A
JP2000094599A JP26471398A JP26471398A JP2000094599A JP 2000094599 A JP2000094599 A JP 2000094599A JP 26471398 A JP26471398 A JP 26471398A JP 26471398 A JP26471398 A JP 26471398A JP 2000094599 A JP2000094599 A JP 2000094599A
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styrene
layer
container
resin
resistant
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JP26471398A
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English (en)
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Keisuke Funaki
圭介 舟木
Takaaki Uchida
隆明 内田
Yoshihiko Horio
慶彦 堀尾
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の内面は耐熱性及び耐熱油性に優れ、そ
の上、外面は断熱性を有し、さらにはリサイクルが可能
な材料を用いた容器を提供する。 【解決手段】 次の(A)〜(C)を有する耐熱油性発
泡容器。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体又は主としてシンジオタクチック構造を有す
るスチレン系重合体を含む樹脂組成物からなり、厚さが
10〜300μmである内面層、(B)スチレン系樹脂
発泡体からなり、厚さが500〜4000μmである中
間層、(C)スチレン系樹脂からなり、厚さが20〜3
00μmである外面層。前記(A)内面層が、結晶化度
が30%未満であり、かつ縦方向と横方向の破断伸度の
和が15%以上であるスチレン系樹脂インフレーション
フィルムからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱油性発泡容器
に関し、更に詳しくは、主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体(以下、単に「シンジオタ
クチックポリスチレン」又は「SPS」と呼ぶことがあ
る。)又はその樹脂組成物層、スチレン系樹脂発泡体
層、スチレン系樹脂層を有する耐熱油性発泡容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、食生活の変化とともに弁当、惣菜
等のように再加熱調理されて食用に供される加工食品が
多用されるようになってきたが、その包装に用いられる
容器には樹脂が用いられている。これらの加工食品は食
用油を用いて調理されたものが多く、また、加工食品を
入れた容器ごと直接電子レンジ等により加熱されること
もあり、そのため容器として用いられる樹脂には、高い
耐熱性及び耐熱油性が要求されている。その上、加熱調
理した後、素手でその容器を持てることも望まれ、その
ため断熱性及び剛性にも優れていることが求められてい
る。さらには、環境的な配慮より、再使用できるようリ
サイクル性も併せ持っていることも望まれる。
【0003】従来、かかる材料として、ポリプロピレン
系樹脂やPETのシート或いは低発泡体、一般のポリス
チレン系樹脂や耐熱ポリスチレン樹脂のシート或いは発
泡体、一般のポリスチレン系樹脂や耐熱ポリスチレン樹
脂の発泡体とポリプロピレンフィルムとの積層体等が幅
広く用いられている。しかし、ポリプロピレン系シート
やPETシートは耐熱性及び耐熱油性には優れるもの
の、断熱性に劣り、上記要求を満たさない。また、一般
のポリスチレン系シートやポリスチレン系シートは熱ラ
ミネート性、熱成形性、リサイクル性は良好であるが、
耐熱性、耐熱油性が不十分であるという欠点がある。ま
た、ポリスチレン発泡シートとポリプロピレンフィルム
との積層体は耐熱油性は良好であるが、接着剤を必要と
するため、リサイクル性という面で問題がある。
【0004】ところで、近年シンジオタクチックポリス
チレン(SPS)が発明され、SPSと発泡PSとの積
層体が耐熱性、耐油性、リサイクル性に優れたものであ
ることが提案されている(特開平5−269907号公
報)。しかし、この場合、用いているSPS層は結晶化
度が高いものであり、熱ラミネート性及び熱成形性が悪
いため剥離しやすく、さらに加熱時に発泡層の応力緩和
により容器が変形しやすいという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記観点から
なされたものであって、容器の内面は耐熱性及び耐熱油
性に優れ、その上、外面は断熱性を有し、さらにはリサ
イクルが可能な材料を用いた容器を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、主としてシンジオタクチック構造を有す
るスチレン系重合体及び該重合体を含む樹脂組成物を主
材料とする特定の材料を用いた内層、中間層及び外層か
らなる容器が耐熱性,耐熱油性,断熱性及び剛性に優
れ、さらにリサイクル性にも優れることを見いだした。
本発明はかかる知見に基づいて完成したものである。
【0007】即ち、本発明は、以下の耐熱油性発泡容器
を提供するものである。 (1)次の(A)〜(C)を有する耐熱油性発泡容器。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体又は主としてシンジオタクチック構造を有す
るスチレン系重合体を含む樹脂組成物からなり、厚さが
10〜300μmである内面層、(B)スチレン系樹脂
発泡体からなり、厚さが500〜4000μmである中
間層、(C)スチレン系樹脂からなり、厚さが20〜3
00μmである外面層。 (2)前記(A)内面層が、結晶化度が30%未満であ
り、かつ縦方向と横方向の破断伸度の和が15%以上で
あるスチレン系樹脂インフレーションフィルムからなる
ものである上記(1)に記載の耐熱油性発泡容器。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 1.各層の内容 (A)内層 本発明にかかる耐熱油性発泡容器の内層は、SPS又は
SPSを含む樹脂組成物をその材料として用いるもので
あり、その厚さは10〜300μmである。10μm未
満であると耐熱油性が十分でない場合があり、300μ
mを超えると加熱時の応力緩和が大きく、容器が変形す
る場合がある。 (1)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
ン系重合体(SPS) 主としてシンジオタクチック構造を有するスチレン系重
合体におけるシンジオタクチック構造とは、立体化学構
造がシンジオタクチック構造、即ち炭素−炭素結合から
形成される主鎖に対して側鎖であるフェニル基が交互に
反対方向に位置する立体構造を有するものであり、その
タクティシティーは同位体炭素による核磁気共鳴法(13C
-NMR) により定量される。13C−NMR法により測定
されるタクティシティーは、連続する複数個の構成単位
の存在割合、例えば2個の場合はダイアッド、3個の場
合はトリアッド、5個の場合はペンタッドによって示す
ことができるが、本発明にいう主としてシンジオタクチ
ック構造を有するスチレン系重合体とは、通常はラセミ
ダイアッドで75%以上、好ましくは85%以上、若し
くはラセミペンタッドで30%以上、好ましくは50%
以上のシンジオタクティシティーを有するポリスチレ
ン、ポリ(アルキルスチレン)、ポリ( ハロゲン化スチ
レン) 、ポリ( ハロゲン化アルキルスチレン) 、ポリ
(アルコキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸エステ
ル)、これらの水素化重合体およびこれらの混合物、あ
るいはこれらを主成分とする共重合体を指称する。な
お、ここでポリ(アルキルスチレン)としては、ポリ
(メチルスチレン)、ポリ(エチルスチレン)、ポリ
(イソピルスチレン)、ポリ(ターシャリーブチルスチ
レン)、ポリ(フェニルスチレン)、ポリ(ビニルナフ
タレン)、ポリ(ビニルスチレン)などがあり、ポリ
(ハロゲン化スチレン)としては、ポリ(クロロスチレ
ン)、ポリ(ブロモスチレン)、ポリ(フルオロスチレ
ン)などがある。また、ポリ(ハロゲン化アルキルスチ
レン)としては、ポリ(クロロメチルスチレン)など、
またポリ(アルコキシスチレン)としては、ポリ(メチ
キシスチレン)、ポリ(エトキシスチレン)などがあ
る。
【0009】なお、これらのうち好ましいスチレン系重
合体としては、ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレ
ン)、ポリ(m−メチルスチレン)、ポリ(p−ターシ
ャリープチルスチレン)、ポリ(p−クロロスチレ
ン)、ポリ(m−クロロスチレン)、ポリ(p−フルオ
ロスチレン)、水素化ポリスチレン及びこれらの構造単
位を含む共重合体が挙げられる。
【0010】このような主としてシンジオタクチック構
造を有するスチレン系重合体は、例えば不活性炭化水素
溶媒中または溶媒の不存在下に、チタン化合物及び水と
トリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触媒として、
スチレン系単量体( 上記スチレン系重合体に対応する単
量体) を重合することにより製造することができる(特
開昭62―187708号公報) 。また、ポリ(ハロゲ
ン化アルキルスチレン)については特開平1−4691
2号公報、これらの水素化重合体は特開平1−1785
05号公報記載の方法などにより得ることができる。 (2)SPSを含む樹脂組成物 内層材料としては、SPSだけではなく、SPSを含む
樹脂組成物も、その成形用材料として用いることができ
る。この樹脂組成物においては、樹脂成分としてSP
Sが含まれていればよいが、他の樹脂成分として、ゴム
状弾性体及び/又はSPS以外の熱可塑性樹脂が挙げら
れる。さらに無機充填材、及び各種の添加剤、例え
ば、アンチブロッキング剤、酸化防止剤、核剤、帯電防
止剤、プロセスオイル、可塑剤、離型剤、難燃剤、難燃
助剤、顔料等を配合することができる。
【0011】また、上記各成分の混練については、S
PS製造工程のいずれかの段階においてブレンドし溶融
混練する方法や、組成物を構成する各成分をブレンド
し溶融混練する方法や、インフレーションフィルム成
形時にドライブレンドし、インフレーション成形機の押
出機中で混練するなど様々な方法で行なえばよい。 樹脂成分 樹脂成分中における配合割合については、SPSが10
〜98重量%、好ましくは20〜98重量%、さらには
40〜98重量%であり、ゴム状弾性体及びSPS以外
の熱可塑性樹脂の合計量が2〜90重量%、好ましくは
2〜80重量%、さらには2〜60重量%である。
【0012】(a)ゴム状弾性体 ゴム状弾性体の具体例としては、例えば、天然ゴム、ポ
リブタジエン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ネ
オプレン、ポリスルフィドゴム、チオコールゴム、アク
リルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エピクロロ
ヒドリンゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体
(SBR)、水素添加スチレン−ブタジエンブロック共
重合体(SEB)、スチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体(SBS)、水素添加スチレン−ブタジ
エン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレ
ン−イソプレンブロック共重合体(SIR)、水素添加
スチレン−イソプレンブロック共重合体(SEP)、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SI
S)、水素添加スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEPS)、またはエチレンプロピレンゴ
ム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPD
M)、直鎖状低密度ポリエチレン系エラストマー等のオ
レフィン系ゴム、あるいはブタジエン−アクリロニトリ
ル−スチレン−コアシェルゴム(ABS)、メチルメタ
クリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム
(MBS)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレー
ト−スチレン−コアシェルゴム(MAS)、オクチルア
クリレート−ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム
(MABS)、アルキルアクリレート−ブタジエン−ア
クリロニトリル−スチレン−コアシェルゴム(AAB
S)、ブタジエン−スチレン−コアシェルゴム(SB
R)、メチルメタクリレート−ブチルアクリレート−シ
ロキサンをはじめとするシロキサン含有コアシェルゴム
等のコアシェルタイプの粒子状弾性体、またはこれらを
変性したゴム等が挙げられる。
【0013】(b)SPS以外の熱可塑性樹脂 SPS以外の熱可塑性樹脂としては、直鎖状高密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポ
リエチレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジ
オタクチックポリプロピレン、ブロックポリプロピレ
ン、ランダムポリプロピレン、ポリブテン、1,2−ポ
リブタジエン、4−メチルペンテン、環状ポリオレフィ
ン及びこれらの共重合体に代表されるポリオレフィン系
樹脂、アタクチックポリスチレン、アイソタクチックポ
リスチレン、HIPS、ABS、AS、スチレンーメタ
クリル酸共重合体、スチレンーメタクリル酸・アルキル
エステル共重合体、スチレンーメタクリル酸・グリシジ
ルエステル共重合体、スチレンーアクリル酸共重合体、
スチレンーアクリル酸・アルキルエステル共重合体、ス
チレンーマレイン酸共重合体、スチレンーフマル酸共重
合体に代表されるはじめとするポリスチレン系樹脂、ポ
リカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートをはじめとするポリエステル系樹
脂、ポリアミド6、ポリアミド6,6をはじめとするポ
リアミド系樹脂、ポリフェニレンエーテル、PPS等公
知のものから任意に選択して用いることができる。な
お、これらの熱可塑性樹脂は一種のみを単独で、また
は、二種以上を組み合わせて用いることができる。
【0014】なお、本発明において、内層として、上記
材料からなるインフレーションフィルムを用いる場合、
特に、その破断伸度、フィルムインパクトを発現させる
ためには、好ましくは、SBR、SEB、SBS、SE
BS、SIR、SEP、SIS、SEPS、コアシェル
ゴム、EPM、EPDM、直鎖状高密度ポリエチレン、
直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレ
ン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチ
ックポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ランダ
ムポリプロピレン、ポリブテン、1,2−ポリブタジエ
ン、4−メチルペンテン、環状ポリオレフィン及びこれ
らの共重合体に代表されるポリオレフィン系樹脂、アタ
クチックポリスチレン、アイソタクチックポリスチレ
ン、HIPS、ABS、AS、スチレンーメタクリル酸
共重合体、スチレンーメタクリル酸・アルキルエステル
共重合体、スチレンーメタクリル酸・グリシジルエステ
ル共重合体、スチレンーアクリル酸共重合体、スチレン
ーアクリル酸・アルキルエステル共重合体、スチレンー
マレイン酸共重合体、スチレンーフマル酸共重合体に代
表されるポリスチレン系樹脂をシンジオタクチックポリ
スチレンに対し、一種のみを単独で、または、二種以上
を組み合わせて用いることができる。
【0015】またインフレーションフィルムのバブル安
定性を向上するためには、高圧法低密度ポリエチレン等
の分岐鎖タイプのポリマーを用いることが好適である。 その他の成分 (a)各種添加剤 本発明の目的を阻害しない限り、以下に例示する各種の
添加剤を配合することができる。
【0016】(i)アンチブロッキング剤(AB剤) アンチブロッキング剤としては、以下のような無機粒子
又は有機粒子が挙げられる。無機粒子としては、IA
族、IIA族、IVA族、VIA族、VII A族、VIII族、IB
族、IIB族、III B族、IVB族元素の酸化物、水酸化
物、硫化物、窒素化物、ハロゲン化物、炭酸塩、硫酸
塩、酢酸塩、燐酸塩、亜燐酸塩、有機カルボン酸塩、珪
酸塩、チタン酸塩、硼酸塩及びそれらの含水化合物、そ
れらを中心とする複合化合物及び天然鉱物粒子が挙げら
れる。
【0017】具体的には、弗化リチウム、ホウ砂(硼酸
ナトリウム含水塩)等のIA族元素化合物、炭酸マグネ
シウム、燐酸マグネシウム、酸化マグネシウム(マグネ
シア)、塩化マグネシウム、酢酸マグネシウム、弗化マ
グネシウム、チタン酸マグネシウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸マグネシウム含水塩(タルク)、炭酸カルシウ
ム、燐酸カルシウム、亜燐酸カルシウム、硫酸カルシウ
ム(石膏)、酢酸カルシウム、テレフタル酸カルシウ
ム、水酸化カルシウム、珪酸カルシウム、弗化カルシウ
ム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム、炭
酸バリウム、燐酸バリウム、硫酸バリウム、亜硫酸バリ
ウム等のIIA族元素化合物、二酸化チタン(チタニ
ア)、一酸化チタン、窒化チタン、二酸化ジルコニウム
(ジルコニア)、一酸化ジルコニウム等のIVA族元素化
合物、二酸化モリブデン、三酸化モリブデン、硫化モリ
ブデン等のVIA族元素化合物、塩化マンガン、酢酸マン
ガン等のVII 族元素化合物、塩化コバルト、酢酸コバル
ト等のVIII族元素化合物、沃化第一銅等のIB族元素化
合物、酸化亜鉛、酢酸亜鉛等のIIB族元素化合物、酸化
アルミニウム(アルミナ)、水酸化アルミニウム、弗化
アルミニム、アルミナシリケート(珪酸アルミナ、カオ
リン、カオリナイト)等のIII B族元素化合物、酸化珪
素(シリカ、シリカゲル)、石墨、カーボン、グラファ
イト、ガラス等のIVB族元素化合物、カーナル石、カイ
ナイト、雲母(マイカ、キンウンモ)、バイロース鉱等
の天然鉱物の粒子が挙げられる。
【0018】有機粒子としては、テフロン、メラミン系
樹脂、スチレン・ジビニルベンゼン共重合体、アクリル
系レジン及びおよびそれらの架橋体が挙げられる。ここ
で、用いる無機粒子の平均粒径は0.1〜10μm、添
加量は前記樹脂成分100重量部に対し、0.01〜15
重量部が好ましい。なおこれらの無機充填材は一種のみ
を単独または二種以上を組み合わせて用いることができ
る。
【0019】(ii) 酸化防止剤 酸化防止剤としてはリン系、フェノール系、イオウ系等
公知のものから任意に選択して用いることができる。な
お、これらの酸化防止剤は一種のみを単独で、または、
二種以上を組み合わせて用いることができる。 (iii)核剤 核剤としてはアルミニウムジ(p−t−ブチルベンゾエ
ート)をはじめとするカルボン酸の金属塩、メチレンビ
ス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)アシッドホス
フェートナトリウムをはじめとするリン酸の金属塩、タ
ルク、フタロシアニン誘導体等、公知のものから任意に
選択して用いることができる。なお、これらの核剤は一
種のみを単独で、または、二種以上を組み合わせて用い
ることができる (iv) 可塑剤 可塑剤としてはポリエチレングリコール、ポリアミドオ
リゴマー、エチレンビスステアロアマイド、フタル酸エ
ステル、ポリスチレンオリゴマー、ポリエチレンワック
ス、シリコーンオイル等公知のものから任意に選択して
用いることができる。なお、これらの可塑剤は一種のみ
を単独で、または、二種以上を組み合わせて用いること
ができる。
【0020】(v)離型剤 離型剤としてはポリエチレンワックス、シリコーンオイ
ル、長鎖カルボン酸、長鎖カルボン酸金属塩等公知のも
のから任意に選択して用いることができる。なお、これ
らの離型剤は一種のみを単独で、または、二種以上を組
み合わせて用いることができる。
【0021】(vi) プロセスオイル 本発明においては、伸度の向上のために、さらに40℃
での動粘度が15〜600センチストークス(cs)で
あるプロセスオイルを配合することが好ましい。プロセ
スオイルは油種により、パラフィン系オイル、ナフテン
系オイル、アロマ系オイルに大別されるが、この中でも
n−d−M法で算出されるパラフィン(直鎖)に関わる
炭素数の全炭素数に対する百分率が60%Cp以上のパ
ラフィン系オイルが好ましい。
【0022】プロセスオイルの粘度としては、40℃で
の動粘度が15〜600csが好ましく、15〜500
csが更に好ましい。プロセスオイルの動粘度が15c
s未満では伸度向上効果があるものの、沸点が低くSP
Sとの溶融混練、及び成形時に白煙、ガス焼け、ロール
付着等の発生原因になる。また動粘度が600csを超
えると、白煙ガス焼け等は抑制されるものの、伸度向上
効果に乏しい。
【0023】上記プロセスオイルの添加量としては、前
記樹脂組成物中の樹脂成分の総和100重量部に対し
て、0.01〜1.5重量部が好ましく、0.05〜
1.4重量部がより好ましく、0.1〜1.3重量部が
更に好ましい。なおこれらのプロセスオイルは一種のみ
を単独または、二種以上を組み合わせて用いることがで
きる。 (3)内層として予め製造したフィルムを用いる場合 本発明にかかる耐熱油性発泡容器の製造方法については
後述するが、内層には予め製造したフィルムを用いる場
合がある。この場合、フィルムの製造方法については特
に制限はなく、インフレーション法、キャスト法、一軸
延伸法、二軸延伸法等が用いられる。
【0024】以下に、インフレーションフィルムを用い
る場合及びキャストフィルムを用いる場合について述べ
る。 インフレーションフィルムを用いる場合 (i) 予め製造したフィルムを用いる場合には、インフレ
ーションフィルムが好ましく用いられる。インフレーシ
ョンフィルムの製造方法については特に制限はないが、
次のような方法が好適である。即ち、まずSPSおよび
その組成物を270〜320℃で円環ダイより溶融押出
する。ここで押出時のスクリューは単軸、二軸のいずれ
でもよく、円環ダイのリップ開度は0.5〜3.0m
m、好ましくは0.5〜2.0mmである。ここでダイ
スからの押出方向は上方向(上吹き)、下方向(下吹
き)のいずれでもよい。なおダイ出口速度は押出量とダ
イ口径およびダイギャップを選択することにより調整で
き、1m/分以上であることが好ましい。ダイスから押
出された後、引き取りニップロール間に形成されるバブ
ル内に封入する気体圧力によりブローされ、引き取りに
よりドローされてた後、ニップロールにより折りたたま
れることによりインフレーションフィルムを得ることが
できる。なおバブル温度の冷却、バブル安定化のために
一般的にエアリングと称される環状のノズルをダイ出口
付近から巻き取りニップロールの間に1つ以上設けこと
が好ましく、吹き出しエアーの温度は100℃以下が好
ましい。なおバブル安定板に保温材を設けてもよいがフ
ロスト高さ以上で保温材に接触させることが好ましい。
【0025】(ii)さらに、このようにインフレーション
フィルムを用いる場合、そのインフレーションフィルム
の結晶化度(Xc)が30%未満、好ましくは25%未
満、さらに好ましくは20%未満であり、かつ縦方向と
横方向の破断伸度の和が15%以上、好ましくは20%
以上であることが望ましい。結晶化度が30%以上であ
ると、熱ラミネーションにおけるラミ密着性が不十分で
あるばかりでなく、熱成形性時の型再現性が不良となり
やすく、また容器として加熱使用する際にラミ表面にふ
くれを生じ易くなるおそれがある。フィルムの縦方向と
横方向の破断伸度の和が15%未満であると、熱ラミネ
ーション加工適性、熱成形時の型再現性が不良となりや
すく、かつ熱成形品の面衝撃性が低下するおそれがあ
る。
【0026】キャストフィルムを用いる場合 予め製造したフィルムを用いる場合として、キャストフ
ィルムを用いることもできる。キャストフィルムの製造
方法としては、特に制限はないが、通常次の方法が好ま
しく用いられる。即ち、SPSまたはその組成物を24
0〜320℃でT−ダイより溶融押出する。ここで押出
時のスクリューは単軸、二軸のいずれでもよく、円環ダ
イのリップ開度は0.5〜3.0mm、好ましくは0.
5〜2.0mmである。押出した溶融ウェブを冷却ロー
ルで巻き取る。ここでロールへの密着法としては静電印
荷法、エアナイフ法、エアチャンバー法、タッチロール
法等を用いることが出来き、シンジオタクチック構造の
スチレン系重合体およびその組成物のガラス転移温度以
下が好ましい。
【0027】インフレーションフィルムの場合であっ
ても、或いはキャストフィルムの場合であっても、フィ
ルムの結晶化度は30%未満であることが望ましく、好
ましくは25%未満、さらに好ましくは20%未満であ
る。結晶化度が30%以上であると、熱ラミネーション
におけるラミ密着性が不十分であるばかりでなく、熱成
形性時の型再現性が不良となりやすく、また容器として
加熱使用する際にラミ表面にふくれを生じ易くなるおそ
れがある。 (B)中間層 本発明にかかる耐熱油性発泡容器の中間層は、スチレン
系樹脂発泡体からなるものであり、発泡倍率は8〜12
倍程度のものが好ましく、その厚さは500〜4000
μmである。500μm未満では断熱性が不足し、40
00μmを超えると容器の熱成形での型再現性が得られ
にくく実質上外観良好な容器にすることが困難となる。
【0028】ここで、スチレン系樹脂とは、ポリスチレ
ン、スチレンーメタクリル酸共重合体、スチレンーメタ
クリル酸・アルキルエステル共重合体、スチレンーメタ
クリル酸・グリシジルエステル共重合体、スチレンーア
クリル酸共重合体、スチレンーアクリル酸・アルキルエ
ステル共重合体、スチレンーマレイン酸共重合体、スチ
レンーフマル酸共重合体等のポリスチレン系樹脂及びこ
れらとポリフェニレンエーテル,エラストマー等との組
成物をいう。
【0029】発泡体の製造方法としては、特に制限ない
が、例えば、前記ポリスチレン系樹脂と適量のタルクを
混合し、単軸押出機にて約220℃で溶融し、連結して
ある押出機に送り込み、その際ブタンガスを約4重量%
を圧入し、約130℃でダイスより押出す方法が挙げら
れる。この方法によれば、発泡倍率が10倍程度の発泡
シートを得ることができる。あるいは市販のスチレン系
樹脂発泡シートをそのまま用いてもよい。 (C)外層 本発明にかかる耐熱油性発泡容器の外層は、スチレン系
樹脂からなるものであり、厚さが20〜300μmであ
る。20μm未満あるいは300μmを超えると 加熱
時の応力緩和が小さすぎるあるいは大きすぎるため、容
器が変形する場合がある。
【0030】スチレン系樹脂層としては、例えば、アタ
クチックポリスチレン、アイソタクチックポリスチレ
ン、ハイインパクトポリスチレン(HIPS)のような
一般的なポリスチレンや、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン系樹脂(ABS樹脂)、アクリロニトリル
−スチレン系樹脂(AS樹脂)、スチレンーメタクリル
酸共重合体、スチレンーメタクリル酸・アルキルエステ
ル共重合体、スチレンーメタクリル酸・グリシジルエス
テル共重合体、スチレンーアクリル酸共重合体、スチレ
ンーアクリル酸・アルキルエステル共重合体、スチレン
ーマレイン酸共重合体、スチレンーフマル酸共重合体、
シンジオタクチックポリスチレンのような、いわゆる耐
熱性ポリスチレン及びこれらとポリフェニレンエーテ
ル,エラストマー等との組成物が挙げられる。
【0031】この外層は、内層と同じようにインフレー
ションフィルムでも、キャストフィルムでもよい。2.
本発明にかかる耐熱油性発泡容器の製造方法本発明にか
かる耐熱油性発泡容器は、まず、上記各層からなる積層
体を製造し、かかる積層体を熱成形することにより製造
することができる。 (1)各層からなる積層体の製造方法 積層体の製造方法については、特に制限はなく、例え
ば、以下の方法が挙げられる。
【0032】まず、中間層となるスチレン系樹脂発泡
体層((B)層)を前述したような方法により製造す
る。次に、該(B)層と内層となるSPS又はSPS組
成物層((A)層)との二層積層体((A)−(B))
を製造する。しかる後、こうして得た二層積層体
((A)−(B))のうち(B)層側に外層となるスチ
レン系樹脂層((C)層)を積層させる方法である。或
いは逆に、二層積層体((B)−(C))を先に製造
し、しかる後にSPS又はSPS組成物層((A)層)
を積層させてもよい。
【0033】この場合、二層積層体((A)−(B))
の製造においては、(B)層にSPS又はSPS組成物
フィルムを熱ラミネーション又はドライラミネーション
する方法でもよく、或いは(B)層にSPS又はSPS
組成物を押出ラミネーションする方法でもよい。押出ラ
ミネーションする場合はSPS又はSPS組成物のMI
値(300℃、2.16kg)は5〜100であること
が好ましい。また押出時は材料供給部からダイ先端まで
のいずれかの樹脂温度が240℃以上であることが好ま
しい。二層積層体((B)−(C))の製造の場合も同
様であり、この場合においても、スチレン系樹脂のMI
値(300℃、2.16kg)は5〜100であること
が好ましい。
【0034】また、中間層となるスチレン系樹脂発泡
体層((B)層)の両面にSPS又はSPS組成物、及
びスチレン系樹脂を押出ラミネーションすることによ
り、一度に三層積層体を製造してもよい。 (2)前記積層体からの容器の成形 本発明にかかる容器は上記積層体を熱成形して得られる
容器であり、その成形法は公知の方法を用いることがで
きる。基本的には積層シートを構成材料中の最高のガラ
ス転移温度以上に加熱後、気体の圧力、型の圧力等によ
り変形させ型に固定し、冷却する方法である。例えば、
真空成形、圧空成形、真空圧空成形、熱板成形、マッチ
モールド法等があげられ、プラグ等も用いてもよい。
【0035】ここで熱成形の金型は凸型のみ、凹型の
み、凸型と凹型の併用等を用いることができ、積層シー
トの表面を100〜230℃に加熱後、熱成形する。こ
こで型温度は通常20〜220℃の範囲であるが、熱成
形方法、成形品の形状、積層体の厚み・層比、各層の組
成等により適宜選択される。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例により詳し
く説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。 〔フィルムの評価方法〕 (1)結晶化度 フィルムを示差走査熱量計にて20℃/分の速度で昇温
することにより測定して得た融解エンタルピー(ΔH
f)及び冷結晶化のエンタルピー(ΔHTcc )の値よ
り、次式にて算出した。
【0037】結晶化度(%)=100× (ΔHf−ΔH
Tcc )/53(J/g) (2)破断伸度 JIS Z1702に準拠して測定 〔容器の評価方法〕 (1)耐熱性 サラダオイル100ccを容器に入れ、電子レンジでサ
ラダオイルが120℃になる温度まで加熱し、室温雰囲
気下で30分放置し、サラダオイルを捨てた後の容器の
外観変化、内面変化を評価した。
【0038】 ・外観変化 ○:容器変形(反り、ゆがみ)なし △:容器変形小 ×:容器変形 ・内面変化 ○:変化なし △:光沢減少 ×:しわ、膨れ、穴空きのいずれかが発生 (2)耐熱油性 MCTオイル100ccを容器にいれ、オーブン中で1
00℃に加熱し、室温雰囲気下で30分放置し、MCT
オイルを捨てた後の容器の外観変化、内面変化を評価し
た。
【0039】 ・外観変化 ○:容器変形(反り、ゆがみ)なし △:容器変形小 ×:容器変形 ・内面変化 ○:変化なし △:光沢減少 ×:しわ、膨れ、穴空きのいずれかが発生 (3)断熱性 サラダオイル100ccを容器に入れ、電子レンジでサ
ラダオイルが120℃になる温度まで加熱後、サラダオ
イルの入った容器底面を素手で持ち、ハンドリング性を
評価した。
【0040】 ○ :素手で3分間以上持ち続けることができる。 × :素手で10秒以上持ち続けることができない。 〔用いた原料〕 (1)シンジオタクチックポリスチレン 以下、MIは300℃、1.2kgでの値である。
【0041】 ・SPS1: シンジオタクチックスチレン−p−メチ
ルスチレン共重合体MI=3,Tm=241℃,p−メ
チルスチレン含量 12モル% ・SPS2: シンジオタクチックスチレン−p−メチ
ルスチレン共重合体MI=13,Tm=245℃,p−
メチルスチレン含量 7モル% これらのシンジオタクチックポリスチレンは、例えば、
不活性炭化水素溶媒中又は溶媒の存在下に、チタン化合
物及び水とトリアルキルアルミニウムの縮合生成物を触
媒として製造することができる(特開昭62−1877
08号公報,特開昭62−104818号公報参照)。 (2)ゴム状弾性体 ・SEPS : SEPSタイプエラストマー クラレ社製 Septon 2104 ・SEBS : SEBSタイプエラストマー クラレ社製 Septon 8006 (3)熱可塑性樹脂 ・GPPS: 汎用ポリスチレン、出光石油化学製 HH30E ・耐熱PS: 耐熱性ポリスチレン 大日本インキ化学工業製 リューレックスA-15 ・HIPS: ハイインパクトポリスチレン 出光石油化学製 ET52 ・PE1 : 高圧法低密度ポリエチレン 日本ユニカー製 NUC 8042 ・PE2 : 低密度ポリエチレン デュポン・ダウエラストマー製 ENGAGE 8150 ・St−MMA:スチレン−メチルメタクリレート共重合体 (メチルメタクリレート9%) 〔実施例1〕 ・内面層(SPS あるいはSPS組成物層) SPS1を50重量%、HIPSを20重量%、PE1
を24重量%、SEPSを6重量%、酸化防止剤とし
て、チバガイギー社製 Irganox1010、旭デ
ンカ社製 PEP36、住友化学製 スミライザー G
Sをそれぞれ0.1重量部を配合、ドライブレンドし、
65mmφ二軸押出機にて溶融混練して得た材料を用
い、50mmφ単軸(ダルメージタイプスクリュー)押
出機に50mmφ、ギャップ1mmの円環ダイを取り付
け、押出量10kg・hrにて300℃で溶融押出し、
ブロー比 2.5、ドロー比 8.3となるように調整
し20μ厚みのインフレションフィルムを得た。該フィ
ルムの結晶化度は12%であった。また縦方向と横方向
の破断伸度の和は46%であった。 ・中間層(スチレン系樹脂発泡体) 耐熱PSと適量のタルクを混合し、単軸押出機にて約2
20℃で溶融し、連結してある押出機に送り込み、その
際ブタンガスを約4重量%を圧入し、約130℃にてダ
イスより押出し、発泡倍率10倍、2,000μ厚みのポ
リスチレン発泡シートを得た。 ・外面層(スチレン系樹脂層) ポリスチレンフィルム(旭化成製 スタイロフィルム
50μ厚み)を用いた。 ・積層体、容器 上記の内面層用のSPS組成物のインフレションフィル
ムを 基層である発泡シートの片面に170℃で熱密着
(熱ラミネーション)し、さらにその反面に外面層用の
ポリスチレンフィルムを150℃で熱密着(熱ラミネー
ション)した。
【0042】なお熱密着の際はフィルム側からのみ加熱
した。この積層シートを160℃に加熱し、内面層側の
凸型を100℃、外面層側の凹型を80℃にしマッチモ
ールド法により積層容器を得た。結果を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】〔実施例2〕内面層として30μ厚みのフ
ィルムを用い、外面層としてHIPSを用いて基層に対
し100μ厚みで押出ラミネーションを行ったこと以外
は実施例1と同様にした。結果を表1に示す。 〔実施例3〕内面層として60μ厚みのフィルムを用
い、外面層として200μ厚みで押出ラミネーションを
行ったこと以外は実施例2と同様にした。
【0045】結果を表1に示す。 〔比較例1〕内面層を積層しなかったことの他は実施例
2と同様にした。結果を表1に示す。 〔実施例4〕発泡倍率10倍、厚さ2,500μmのJS
P製 発泡PSシートを基層として用い、内面層を30
μ厚み、外面層を50μ厚みとしたことの他は実施例1
と同様にした。結果を表1に示す。 〔実施例5〕内面層として45μ厚みのフィルムを用
い、外面層としてHIPSを用いて基層に対し100μ
厚みで押出ラミネーションを行ったこと以外は実施例4
と同様にした。結果を表1に示す。 〔実施例6〕内面層、外面層ともに実施例1と同様のS
PS組成物インフレーションフィルム、それぞれ30、
60μ厚みを用いて同時に両面から熱ラミネーションし
たこと以外は実施例4と同様にした。結果を表1に示
す。 〔実施例7〕SPS2を70重量%、PE2を18重量
%、SEPSを6重量%、SEBSを6重量%、酸化防
止剤としてチバガイギー社製 Irganox101
0、旭デンカ社製 PEP36、住友化学製 スミライ
ザー GSをそれぞれ0.1重量部を配合、ドライブレ
ンドし、65mmφ二軸押出機にて溶融混練して得た材
料を用い、実施例1と同様の耐熱PS発泡シートに厚さ
50μとなる様に押出ラミネーションし、さらに反面に
HIPSを用いて100μ厚みとなる様に押出ラミネー
ションを行い積層体を得た。この積層シートより実施例
1と同様にして熱成形容器を得た。結果を表1に示す。 〔実施例8〕SPS2を70重量%、PE2を18重量
%、SEPSを6重量%、SEBSを6重量%、酸化防
止剤としてチバガイギー社製 Irganox101
0、旭デンカ社製 PEP36、住友化学製 スミライ
ザー GS をそれぞれ0.1重量部 を配合、ドライ
ブレンドし、65mmφ二軸押出機にて溶融混練して得
た材料を用い、30μ厚み、結晶化度15%のキャスト
フィルムを得た。このフィルムを用い中間層の耐熱PS
発泡シートに170℃で熱密着(熱ラミネーション)し
た。さらに外面層としてHIPSを用いて中間層に対し
100μ厚みで押出ラミネーションを行ったこと以外は
実施例1と同様にした。結果を表1に示す。 〔比較例2〕内面層、外面層ともにHIPSを用いて、
それぞれ50μm、150μmの厚みで押出ラミネーシ
ョンを行ったこと以外は実施例1と同様にした。結果を
表1に示す。 〔実施例9〕内面層にHIPSとSPS1を8対2の比
率のブレンド品を用いたことの他は比較例2と同様にし
た。結果を表1に示す。 〔比較例3〕内面層として耐熱PS、外面層としてHI
PSを用いて、それぞれ50μm、150μmの厚みで
押出ラミネーションを行ったこと以外は実施例1と同様
にした。 〔比較例4〕内面層を積層しなかったことの他は比較例
3と同様にした。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、容器の内面は耐熱性及
び耐熱油性に優れ、その上、外面は断熱性を有し、さら
にはリサイクルが可能な材料を用いた容器を得ることが
できた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E033 BA11 BA22 BB04 BB05 BB08 CA03 CA07 CA08 CA09 4F100 AK06 AK12A AK12B AK12C AK12K AL05A AL09 BA03 BA07 BA10C CA06 CA23 DA01 DJ01B EC03 EH17 GB16 GB23 JA12A JD05 JJ02 JJ03 JK08A YY00A YY00B YY00C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)〜(C)を有する耐熱油性発
    泡容器。 (A)主としてシンジオタクチック構造を有するスチレ
    ン系重合体又は主としてシンジオタクチック構造を有す
    るスチレン系重合体を含む樹脂組成物からなり、厚さが
    10〜300μmである内面層、(B)スチレン系樹脂
    発泡体からなり、厚さが500〜4000μmである中
    間層、(C)スチレン系樹脂からなり、厚さが20〜3
    00μmである外面層。
  2. 【請求項2】 前記(A)内面層が、結晶化度が30%
    未満であり、かつ縦方向と横方向の破断伸度の和が15
    %以上であるスチレン系樹脂インフレーションフィルム
    からなるものである請求項1に記載の耐熱油性発泡容
    器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001087597A1 (fr) * 2000-05-19 2001-11-22 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Film de polystyrene stratifie et son procede de fabrication
JP2003094575A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器
JP2006137044A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Nakamoto Pakkusu Kk 電子レンジ容器成形用ポリスチレン積層材
JP2017535490A (ja) * 2014-10-31 2017-11-30 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 低い製品保持率を有する中空成形多層容器

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JP2003094575A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Toyobo Co Ltd 熱収縮性ポリスチレン系樹脂フィルム、これを用いたラベル、及び容器
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