JP2008031236A - 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 - Google Patents
熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008031236A JP2008031236A JP2006204228A JP2006204228A JP2008031236A JP 2008031236 A JP2008031236 A JP 2008031236A JP 2006204228 A JP2006204228 A JP 2006204228A JP 2006204228 A JP2006204228 A JP 2006204228A JP 2008031236 A JP2008031236 A JP 2008031236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bubbles
- foam sheet
- thermoplastic resin
- observed
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Wrappers (AREA)
Abstract
【解決手段】第一発明は、ポリスチレン系樹脂(A)50〜95重量%と、ポリオレフィン系樹脂(B)5〜50重量%との二種類の樹脂成分合計量100重量部に対して、相溶化剤(C)3〜30重量部、核剤(D)0.1〜5.0重量部が配合されてなる樹脂混合物を原料とし、発泡剤を存在させて押出成形法によって製造され、気泡の大きさが特定の狭い範囲に分布している熱可塑性樹脂製発泡シートを要旨とし、第二発明は、第一発明に係る熱可塑性樹脂製発泡シートを原料とし、熱成形法によって製造された熱可塑性樹脂発泡シート製容器を要旨とする。
【選択図】なし
Description
1.外観に優れた熱可塑性樹脂製発泡シートを提供すること。
2.機械的強度、耐熱性、および耐油性に優れた熱可塑性樹脂製発泡シートを提供すること。
3.上記熱可塑性樹脂発泡シート製であって、機械的強度、耐熱性、および耐油性などに優れた容器を提供すること。
(1)発泡シートの押出方向(以下、MD方向とする)と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、
(a)気泡の最長部分が15〜150μmの範囲内にある気泡の割合が、観察できる全気泡に対し70%以上を占め、かつ、
(b)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し70%以上を占める。
(2)MD方向の直角方向(以下、TD方向とする)と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、
(c)気泡の最長部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占め、かつ、
(d)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占める。
1.第一発明に係る熱可塑性樹脂製発泡シート(以下、単に「発泡シート」と略記することがある。)は、発泡シートに含まれる気泡の大きさの分布が特定の狭い範囲にされているので、気泡の形状が均一に近く、美麗な外観を呈する。
2.第一発明に係る発泡シートは、未発泡のシートより比重が小さいので、未発泡のシートより少ない原料で製造でき、発泡シートから成形した容器は、軽量で取扱いが容易である。
3.第一発明に係る発泡シートは、原料となる樹脂混合物がポリスチレン系樹脂(A)とポリオレフィン系樹脂(B)とを特定の範囲に組み合わせているので、耐油性、耐熱性に優れている。
4.第二発明に係る熱可塑性樹脂発泡シート製容器(以下、単に「発泡シート製容器」と略記することがある。)は、発泡シート製容器に含まれる気泡の大きさの分布が特定の狭い範囲にされているので、発泡シート製容器の光沢にムラがなく、美麗な外観を呈する。
5.第二発明に係る発泡シート製容器は、外観が美麗で、かつ、耐熱性に優れているので、電子レンジにより加熱調理する加工食品の収納用容器として好適である。
の範囲とするのが好ましい。発泡倍率が1.1倍未満であると、断熱性、耐衝撃性などに劣り、発泡倍率が2.5倍を超えると、機械的強度の低下や、発泡シートに含まれる複数の気泡の大きさを特定の狭い範囲に分布させにくくなり、外観が劣るので、いずれも好ましくない。上記範囲で好ましい発泡倍率は、1.4〜2.0倍である。また、厚さが0.3mm未満であると、機械的強度、耐衝撃性、断熱性などに劣り、1.5mmを超えると、発泡シートに含まれる複数の気泡の大きさを特定の狭い範囲に分布させにくくなるばかりでなく、原料樹脂混合物の使用量が多くなり製造コストが上昇するので、いずれも好ましくない。上記範囲で好ましいのは、0.4〜1.2mmである。
(1)MD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、(a)気泡の最長部分が15〜150μmの範囲内にある気泡の割合が、観察できる全気泡に対し70%以上を占め、かつ、(b)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し70%以上を占める。
(2)TD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、(c)気泡の最長部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占め、かつ、(d)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占める。
(I)前記(1)の場合には、次の手順による。
(i)第一発明に係る発泡シートを、鋭利な刃物を用いて任意の場所からMD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に可能な限り薄く切断する。
(ii)切断によって生じた切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で拡大写真を撮影する。拡大する倍率は、拡大写真から50〜200個の気泡断面を観察できる程度が好ましい。
(iii)この拡大写真から観察できる楕円状の個々の気泡断面の中心を目視によって定め、その中心を通り、かつ、気泡外周の2点を結ぶ線のうちで最長部分および最短部分をノギスで測定し、その測定値に拡大写真の倍率で除して最長部分および最短部分を算出する。
(iv)MD方向に切断する位置を変えて、上記(i)〜(iii)の作業を3回繰返し、それらの平均値を算出する(単位:μm)。
(v)第一発明に係る発泡シートを、鋭利な刃物を用いて任意の場所からTD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に可能な限り薄く切断する。
(vi)切断によって生じた切断面をSEMで拡大写真を撮影する。拡大する倍率は、拡大写真から50〜200個の気泡断面を観察できる程度が好ましい。
(vii)この拡大写真から観察できる楕円状の個々の気泡断面の中心を目視によって定め、その中心を通り、かつ、気泡外周の2点を結ぶ線のうちで最長部分および最短部分をノギスで測定し、その測定値に拡大写真の倍率で除して最長部分および最短部分を算出する。
(viii)TD方向に切断する位置を変えて、上記(v)〜(vii)の作業を3回繰返し、それらの平均値を算出する(単位:μm)。
(3)MD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡のうち、発泡シートの両表層部から、発泡シート中央部側に向かって発泡シートの総厚さに対し、25%以内の部分までに観察される複数の気泡が、(e)気泡の最長部分が15〜150μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し85%以上を占め、かつ、
(4)TD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察できる複数の気泡のうち、発泡シートの両表層部から、発泡シート中央部側に向かって発泡シートの総厚さに対し、25%以内の部分までに観察される複数の気泡が、(f)気泡の最長部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し85%以上を占める。
(1)GPPS:汎用ポリスチレン(PSジャパン社製、銘柄名:HH102、密度1.05g/cm3、MFR2.9g/10分)である。
(2)PP−1:ポリプロピレン(日本ポリプロ社製、銘柄名:FY6C、密度0.90g/cm3、MFR2.4g/10分)である。
(3)相溶化剤:水添スチレン系熱可塑性エラストマー(旭化成社製、商品名:タフテックH1052)である。
(4)核剤:重曹−クエン酸(永和化成社製、銘柄名:EE275)である。
(5)PP−2:ポリプロピレン(日本ポリプロ社製、銘柄名:MA3、密度0.90g/cm3、MFR11g/10分)である。
(6)HIPS:ハイインパクトポリスチレン(東洋スチレン社製、銘柄名:H350、密度1.05g/cm3、MFR8.3g/10分)である。
(a)発泡シートの厚さ:ダイヤルゲージを用いて、JIS K7130に準拠して測定した。なお、実施例4〜実施例7の発泡シートは、表層フィルムを含めた厚さを測定した。
(b)発泡シートの発泡倍率:発泡シートから大きさが50mm×50mmの試験片を、発泡シートの幅方向でほぼ均等になるよう切断刃で打ち抜き、各発泡シートにつき3個作成した。切断した各々の試験片を、電子比重計(ミラージュ貿易社製、型式:ED−120T)を用いて発泡シートの比重を測定し、3個の試験片の平均値を算出した。得られた発泡シートが未発泡とした場合の比重の値から、上記の平均値で除して算出した(単位:倍)。
(c)表層フィルムの厚さ:発泡シートを未使用のカミソリの刃(フェザー安全剃刀社製、商品名:フェザーハイ・ステンレス両刃、以下同じ)を用いて任意の場所からTD方向と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に可能な限り薄く切断し、切断によって生じた切断面をSEM(日本電気社製、型式:JSM−5200、以下同じ)を使用して、100倍に拡大した切断面の拡大写真を撮影し、表層フィルム部分の厚さをノギスで測定した。この作業をMD方向の位置を変えて3回行い、3回の測定値を平均し、拡大写真の倍率に応じて除して算出した(単位:μm)。
※比較例4は、発泡シートの厚さが不均一であったため、引張応力および引張弾性率を測定できなかった
(i)外観:発泡シート製容器を目視観察し、表面が滑らかで光沢があるものは○、表面が粗く光沢が乏しいものは△、表面にザラツキ感があり光沢がないものは×、とそれぞれ判定した。
(j)耐熱性:発泡シート製容器を110℃に加熱したグリセリン中に15秒間保持した後、容器の変形度合いを目視確認し、容器の変形が認められないものは○、変形しているが容器として使用に耐え得るものは△、変形が大きく容器としての機能を果たせないものは×、とそれぞれ判定した。
<実施例1〜実施例3、比較例1〜比較例4>
表1および表2に示した割合で上記GPPS、PP−1、相溶化剤、および核剤を秤量し、リボンブレンダーで均一に混合して熱可塑性樹脂混合物を得た。この樹脂混合物を、シリンダー温度を210℃に設定した40mmφ二軸押出機(プラスチック工学研究所社製、型式:RT−40−S2−36−L、L/D=36、以下同じ)のホッパーに供給し、スクリュー回転数60rpmの条件で溶融混練させた。溶融状態の上記樹脂混合物に発泡剤として二酸化炭素を用い、押出機シリンダー途中から注入・混合し、二軸押出機の先端に装着されたTダイより大気圧下に押出した。連続して押出される薄膜状の熱可塑性樹脂製発泡シートは、25℃に調節した水冷ロール(直径60mm、面長600mm、以下同じ)を通過することにより、発泡シートを急冷させ、速度3.5m/分の条件で引き取り、ロール状に巻き取った発泡シートを得た。なお、巻取り部直前での発泡シートの表面温度は、40℃であった。
表1に示した割合で上記GPPS、PP−1、相溶化剤、および核剤を秤量し、リボンブレンダーで均一に混合して熱可塑性樹脂混合物を得た。次いで、表層用の押出機として、40mmφ単軸押出機(ジー・エム・エンジニアリング社製、型式:VGM40−25、L/D=25)2基と、芯層用の押出機として、40mmφ二軸押出機1基を準備し、これら押出機の先端を2種3層フィードブロック(クローレンジャパン社製、型式:クローレン3層FGIIフィードブロック)に装着し、このフィードブロックにTダイを装着した。次に、PP−2の単独ペレットを一方の表層用の単軸押出機にシリンダー温度230℃の条件で、HIPSの単独ペレットを他方の表層用の単軸押出機にシリンダー温度200℃の条件で、上記樹脂混合物を芯層用の二軸押出機にシリンダー温度210℃の条件で、それぞれのホッパーに供給し溶融させ、さらに、溶融状態の上記樹脂混合物に発泡剤として二酸化炭素を用い、押出機シリンダー途中から注入・混合し、表1に記載の厚さになるように各押出機の押出量を調節し、大気圧下にシート状に押し出した。連続して押出される薄膜状の2種3層の熱可塑性樹脂製発泡シートは、25℃に調節した水冷ロールを通過することにより、発泡シートを急冷させ、速度3.5m/分の条件で引き取り、ロール状に巻き取った発泡シートを得た。なお、巻取り部直前での発泡シートの表面温度は、40℃であった。
表2に示した割合で上記GPPS、PP−1、相溶化剤、および核剤を秤量し、これらをタンデム押出機{第一押出機(プラスチック工学研究所社製、型式:RT−40−S2−36−L、L/D=36)、第二押出機(プラスチック工学研究所社製、型式:PG50−28、L/D=28)、以下同じ}のホッパーに供給し、第一押出機スクリュー回転数96rpm、第二押出機スクリュー回転数47rpmの条件で溶融混練させた。溶融状態の上記ポリスチレン系樹脂組成物に対して発泡剤としてブタンを用い、シリンダー温度を230℃に設定した第一押出機シリンダー途中から注入・混合し、タンデム押出機の先端に装着されたサーキュラーダイ(75mmφ)より大気圧下に押出し、速度3.5m/分の条件でマンドレルに引き取りつつ、マンドレルの内部に0.15m3/分で25℃の空気を吹き付けて延伸・冷却し、円筒型発泡シートを得、これをカッターで切り開くことによって発泡シートを得た。なお、巻取り部直前での発泡シートの表面温度は、40℃であった。
表2で示した割合で上記PP−1と核剤を秤量し、リボンブレンダーで均一に混合して熱可塑性樹脂混合物を得た。この樹脂混合物を、シリンダー温度を230℃に設定した40mmφ二軸押出機のホッパーに供給し、スクリュー回転数60rpmの条件で溶融混練させた。溶融状態の上記樹脂混合物に、発泡剤として二酸化炭素を用い、押出機シリンダー途中から注入・混合し、二軸押出機の先端に装着されたサーキュラーダイ(75mmφ)より大気圧下に押出し、速度3.5m/分の条件でマンドレルに引き取りつつ、マンドレルの内部に0.15m3/分で30℃の空気を吹き付けて延伸・冷却し、円筒型発泡シートを得、これをカッターで切り開くことによって発泡シートを得た。なお、巻取り部直前での発泡シートの表面温度は、40℃であった。
GPPSとタルクマスターバッチ(大日精化社製、銘柄名:0815N)とをタンデム押出機のホッパーに供給し、第一押出機スクリュー回転数96rpm、第二押出機スクリュー回転数47rpmの条件で溶融混練させた。なお、核剤の配合量は、タルクマスターバッチに含まれたGPPSを含めて、GPPS100重量部に対し1重量部とした。溶融状態の上記ポリスチレン系樹脂組成物に対して発泡剤としてブタンを用い、シリンダー温度を230℃に設定した第一押出機シリンダー途中から注入・混合し、タンデム押出機の先端に装着されたサーキュラーダイ(75mmφ)より大気圧下に押出し、速度3.5m/分の条件でマンドレルに引き取りつつ、マンドレルの内部に0.15m3/分で25℃の空気を吹き付けて延伸・冷却し、円筒型発泡シートを得、これをカッターで切り開くことによって発泡シートを得た。なお、巻取り部直前での発泡シートの表面温度は、40℃であった。
上記実施例1〜実施例7、および比較例1〜比較例7で得られた発泡シートを、バッチ式差圧成形機(関西自動成型機社製、型式:PK450V)を使用し、50cm×50cmの寸法のクランプによって固定し、発泡シートの上下から設定温度300℃としたヒータによって15秒間加熱し、20cm×25cm×3cmの弁当箱型の発泡シート製容器を、1個取り試験金型で差圧成形法(雄型側から減圧する方法)によって成形した。
(1)原料樹脂の配合割合、発泡シートに含まれる気泡の最長部分と最短部分が請求項1で規定する要件を満たす場合には、発泡シートの外観は美麗で、適度な機械的強度があり、また、この発泡シートを熱成形して得られた発泡シート製容器は、耐油性、耐熱性に優れている(実施例1〜実施例7参照)。
(2)これに対し、ポリスチレン系樹脂(A)とポリオレフィン系樹脂(B)との配合割合が請求項1で規定する要件を満たさない場合には、気泡の大きさにバラツキが大きく、実施例のものに比べると、機械的強度および外観が劣る(比較例1、比較例6〜比較例7参照)
(3)また、相溶化剤(C)の配合割合が請求項1で規定する要件を満たさない場合には、気泡の大きさにバラツキが大きく、実施例のものに比べると、機械的強度および外観が劣る(比較例2参照)。
(4)また、核剤(D)の配合割合が請求項1で規定する要件を満たさない場合には、気泡の大きさにバラツキが大きく、実施例のものに比べると、機械的強度および外観が劣る(比較例3参照)。
(5)原料樹脂の配合割合が請求項1に規定する要件を満たしているが、発泡シートに含まれる気泡の大きさの分布が、請求項1に規定する要件を満たさない場合には、機械的強度および外観が劣る(比較例5参照)。
Claims (7)
- ポリスチレン系樹脂(A)50〜95重量%と、ポリオレフィン系樹脂(B)5〜50重量%との二種類の樹脂成分合計量100重量部に対して、相溶化剤(C)3〜30重量部、核剤(D)0.1〜5.0重量部が配合されてなる樹脂混合物を原料とし、発泡剤を存在させて押出成形法によって製造される熱可塑性樹脂製発泡シートであって、下記(1)および(2)の要件を満たすことを特徴とする、熱可塑性樹脂製発泡シート。
(1)発泡シートの押出方向(以下、MD方向とする)と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、
(a)気泡の最長部分が15〜150μmの範囲内にある気泡の割合が、観察できる全気泡に対し70%以上を占め、かつ、
(b)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し70%以上を占める。
(2)MD方向の直角方向(以下、TD方向とする)と平行に、かつ、発泡シート表面に対して直角に切断した切断面に観察される複数の気泡が、
(c)気泡の最長部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占め、かつ、
(d)気泡の最短部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し75%以上を占める。 - 下記(3)および(4)の要件を満たす、請求項1に記載の熱可塑性樹脂製発泡シート。
(3)上記(1)の切断面に観察される複数の気泡のうち、発泡シートの両表層部から、発泡シート中央部側に向かって発泡シートの総厚さに対し、25%以内の部分までに観察される複数の気泡が、(e)気泡の最長部分が15〜150μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し85%以上を占める。
(4)上記(2)の切断面に観察できる複数の気泡のうち、発泡シートの両表層部から、発泡シート中央部側に向かって発泡シートの総厚さに対し、25%以内の部分までに観察される複数の気泡が、(f)気泡の最長部分が15〜75μmの範囲内にある気泡の割合が、観察される全気泡に対し85%以上を占める。 - 熱可塑性樹脂製発泡シートの発泡倍率が1.1〜2.5倍、厚さが0.3〜1.5mmである、請求項1または請求項2に記載の熱可塑性樹脂製発泡シート。
- JIS K7113に準拠して測定した引張応力が、MD方向では10〜25MPaであり、かつ、TD方向では7〜15MPaである、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された熱可塑性樹脂製発泡シート。
- ASTM−D790に準拠して測定した引張弾性率が、MD方向では400〜900MPaであり、かつ、TD方向では200〜500MPaである、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載された熱可塑性樹脂製発泡シート。
- 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂製発泡シートの少なくとも片面に、熱可塑性樹脂製非発泡フィルムが積層されてなる熱可塑性樹脂製発泡シート。
- 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の熱可塑性樹脂製発泡シートを原料とし、熱成形法によって製造されたものであることを特徴とする、熱可塑性樹脂製発泡シート製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006204228A JP4979293B2 (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006204228A JP4979293B2 (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008031236A true JP2008031236A (ja) | 2008-02-14 |
JP4979293B2 JP4979293B2 (ja) | 2012-07-18 |
Family
ID=39121019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006204228A Active JP4979293B2 (ja) | 2006-07-27 | 2006-07-27 | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4979293B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012040868A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-03-01 | Fp Corp | ポリスチレン系樹脂組成物、ポリスチレン系樹脂発泡シート、積層シート、及び、包装用容器 |
JP2014051682A (ja) * | 2009-07-29 | 2014-03-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂発泡シート |
US20200027628A1 (en) * | 2017-06-30 | 2020-01-23 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Outer cover body for electrical wires and outer-cover-body-attached wire harness |
JP7356763B1 (ja) | 2022-10-17 | 2023-10-05 | シーピー化成株式会社 | 積層シートおよび熱成形品 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131308A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-05-15 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱可塑性樹脂組成物シート |
-
2006
- 2006-07-27 JP JP2006204228A patent/JP4979293B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001131308A (ja) * | 1999-10-29 | 2001-05-15 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱可塑性樹脂組成物シート |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014051682A (ja) * | 2009-07-29 | 2014-03-20 | Sekisui Plastics Co Ltd | ポリオレフィン系樹脂発泡シート |
JP2012040868A (ja) * | 2010-07-20 | 2012-03-01 | Fp Corp | ポリスチレン系樹脂組成物、ポリスチレン系樹脂発泡シート、積層シート、及び、包装用容器 |
US20200027628A1 (en) * | 2017-06-30 | 2020-01-23 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Outer cover body for electrical wires and outer-cover-body-attached wire harness |
US11189397B2 (en) * | 2017-06-30 | 2021-11-30 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Outer cover body for electrical wires and outer-cover-body-attached wire harness |
JP7356763B1 (ja) | 2022-10-17 | 2023-10-05 | シーピー化成株式会社 | 積層シートおよび熱成形品 |
JP2024058968A (ja) * | 2022-10-17 | 2024-04-30 | シーピー化成株式会社 | 積層シートおよび熱成形品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4979293B2 (ja) | 2012-07-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007154172A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シート、積層発泡シートおよびポリプロピレン系樹脂発泡シートの製造方法ならびにそれらの成形体 | |
JP7315571B2 (ja) | 発泡シート | |
WO2015107847A1 (ja) | プロピレン系樹脂発泡粒子及び発泡粒子成形体 | |
JP4979293B2 (ja) | 熱可塑性樹脂製発泡シート、およびこの発泡シート製容器 | |
JP5934564B2 (ja) | スチレン系樹脂耐熱発泡シートの製造方法 | |
JP5882617B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート、積層シート、及び、包装用容器 | |
JP5824271B2 (ja) | 包装用容器 | |
JP2008069319A (ja) | 着色ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP7495820B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂多層発泡シート | |
JP5958636B1 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物からなる成形体 | |
JP6392157B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート、積層シート及び容器 | |
JP2013199532A (ja) | 樹脂発泡成形体、及び、樹脂発泡成形体の製造方法 | |
JP6212422B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡板およびその製造方法 | |
JP3029615B2 (ja) | 熱可塑性樹脂シ―ト | |
JP2004331722A (ja) | ポリプロピレン系樹脂発泡シートおよび成形体 | |
JP7457619B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 | |
JP2014111339A (ja) | 積層発泡シート、及び、発泡成形品 | |
JP4990585B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート | |
JP2023049240A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 | |
JP2005041209A (ja) | プロピレン系樹脂発泡シートおよび容器 | |
JP2001277442A (ja) | 耐熱ポリスチレン系樹脂発泡積層シートとそれを用いた成形品 | |
JP6007050B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂発泡シート及び発泡容器 | |
JP6103707B2 (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート | |
JP5291441B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂発泡シートおよびその製造方法ならびに発泡成形品 | |
JP2022055588A (ja) | ポリスチレン系樹脂積層発泡シート、およびポリスチレン系樹脂積層発泡容器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090707 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110908 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110913 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120309 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120323 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120417 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120417 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150427 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |