JP2000094505A - 昇降駆動装置及びこれを用いた成型装置 - Google Patents

昇降駆動装置及びこれを用いた成型装置

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JP2000094505A JP10271594A JP27159498A JP2000094505A JP 2000094505 A JP2000094505 A JP 2000094505A JP 10271594 A JP10271594 A JP 10271594A JP 27159498 A JP27159498 A JP 27159498A JP 2000094505 A JP2000094505 A JP 2000094505A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下に対向配置した一対の可動板(1a)(1b)の
間を加工セクションとし加工装置に於ける前記前記可動
板(1a)(1b)を前記ワーク(W) に対する加工動作に合わせ
て対称的に昇降駆動する昇降駆動装置において、加工時
の騒音を緩和できるようにすること。 【解決手段】 上方の可動板(1a)を一定姿勢で昇降する
ように駆動する一対のカム機構と下方の可動板(1b)を前
記一定姿勢に平行な姿勢で昇降するように駆動する一対
のカム機構とからなり、各カム機構は可動板(1a)又は(1
b)の端部に設けたカムフォロア(11)とこれに接触するよ
うに固定部材により支持されたカム(12)とからなり、上
方の可動板(1a)が下死点位置に達した時点と下方の可動
板(1b)が上死点位置に達した時点との間に時間差を設け
たこと

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加工セクション
に対して上下から型を昇降駆動させて加工動作を実行さ
せる昇降駆動装置に関し、さらには、この昇降駆動装置
を用いて、帯状の合成樹脂シートに所定の間隔で凹部を
成形する装置、例えば、ICチップの搬送用具として利
用される所謂エンボスキャリアテープの成形装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】前記エンボスキャリアテープは、図2に
示すように、キャリアテープ(T) に多数の収容凹部(W1)
が所定の間隔で長手方向に連続するように形成されたも
ので、各収容凹部(W1)にICチップ(T1)が収容され、前
記収容凹部(W1)の開放端がカバーテープ(T2)によって被
覆された態様で持ち運びされる。この場合、同図のよう
にロール状に巻き取られて搬送可能であるから取扱や搬
送が容易である。
【0003】このキャリアテープの成型装置の従来のも
のは、図10に示すように、ワーク(W) としての帯状の
合成樹脂シートを一方からその加工域に送り込んで他方
から排出することにより、前記合成樹脂シートに製品を
収容するための収容凹部(W1)を所定の間隔で成形する装
置となっている。前記加工域は、前記合成樹脂シートの
被成形部を局部的に加熱する加熱セクション(H) と、そ
の下流側に続いて設けられた前記収容凹部(W1)を成形す
るための成形セクション(S) と、キャリアテープ(T) と
するための送り穴を穿設するための打抜きセクション
(P) とからなる。
【0004】これらの3つのセクションを通過する間に
所定の構成のキャリアテープ(T) に仕上げられる。従来
のこの種装置は、同図に示すように、前記加熱セクショ
ン(H) では、加熱用の一対の第1金型(2a)と第2金型(2
b)とが上下に対称移動するように設けられ、これら第1
金型(2a)と第2金型(2b)の中間をワーク(W) たる合成樹
脂製シートが水平に移送される。そして、前記第1金型
(2a)と第2金型(2b)が前記ワーク(W) を挟圧した状態
で、局部的に加熱されてワーク(W) の被成型部(W0)のみ
が加熱される。
【0005】この下流側に配置される成形セクション
(S) は、圧空成形工程部となっており、圧力空気供給用
の上型(3a)と下型(3b)とが上下に対向配置された構成で
あり、ここでは、ワーク(W) は固定の上型(3a)の下面に
接触するように走行し、下型(3b)が昇降する。また、こ
の下流側に設けられる打抜きセクション(P) では、固定
のダイス(4b)の上方から対向するように配置されたポン
チ(4a)が所定のタイミングで前記ダイス(4b)に対して昇
降することにより、上記した送り穴等が打抜かれる。
【0006】ワーク(W) が以上の3つのセクションを通
過すると、加熱、成形、打抜きの各工程が各セクション
で個別に実行されるから、ワーク(W) はこれらのセクシ
ョンを通過する間にキャリアテープ(T) に仕上げられる
こととなる。ところが、この従来の装置では、加熱セク
ション(H) では、両方の金型が上下に対称移動するのに
対して、成形セクション(S) では上方の金型が固定で下
方の金型のみが昇降し、これとは逆に打抜きセクション
(P) では、上方の金型のみが昇降移動するから、前記3
つのセクションにおける金型の動作がまちまちである。
また、加熱セクションでも予熱部と再加熱部の夫々にお
いて別個に第1金型(2a)と第2金型(2b)とを対象的に昇
降させている。この結果、前記3つのセクションにおけ
る駆動方式に統一性がなく、装置が大型化する。また、
動作の安定性が得られないという問題がある。
【0007】このような問題を解決するためには、前記
3つのセクションからなる加工セクションを含む範囲に
て一定姿勢を維持した状態で昇降される一対の可動板を
上下に対称に設けて、各可動板に前記各セクションに対
応した金型等を取付け、これら可動板を同じ昇降機構に
より対称的に且同期的に昇降させることが考えられる
が、この場合には、3つのセクションでの加工が、上下
の一対の可動板が同時に下死点、上死点に達して前記金
型等が衝撃的に対接することから、加工時の騒音が大き
な問題となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上下に対向
配置した一対の可動板(1a)(1b)の間を加工セクションと
し、前記加工セクションでは、入口側に設けられた送り
装置から出口側に設けられた送り装置に至るように被加
工素材としてのワーク(W) を間欠的に移送し、前記上方
の可動板(1a)が下死点位置に降下し且下方の可動板(1b)
が上死点位置に上昇することにより前記加工動作が実行
されるものであり、前記可動板(1a)(1b)を前記ワーク
(W) に対する加工動作に合わせて対称的に昇降駆動する
昇降駆動装置において、加工時の騒音を緩和できるよう
にすることを第1の課題とする。
【0009】また、第2の課題は、第1の課題を解決し
た上で、ワーク(W) たる合成樹脂シートの被成形部(W0)
を上下に対向配置された第1金型(2a)と第2金型(2b)か
らなる加熱セクション(H) にて局部的に加熱した後、上
下に対向配置された上型(3a)と下型(3b)からなる成形セ
クション(S) にて前記被成形部を塑性加工により部分的
に凹ませて収容凹部(W1)に成形する工程を具備する成形
装置とした場合に、装置全体を小型化し且動作の安定性
を確保できるようにすることである。 *1項
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した第1の課題を解
決するために講じた本発明の解決手段は、『上方の可動
板(1a)を一定姿勢で昇降するように駆動する一対のカム
機構と下方の可動板(1b)を前記一定姿勢に平行な姿勢で
昇降するように駆動する一対のカム機構とからなり、各
カム機構は可動板(1a)又は(1b)の端部に設けたカムフォ
ロア(11)とこれに接触するように固定部材により支持さ
れたカム(12)とからなり、上方の可動板(1a)が下死点位
置に達した時点と下方の可動板(1b)が上死点位置に達し
た時点との間に時間差を設けた』ことである。
【0011】上下に対向するように配置された前記可動
板(1a)と可動板(1b)とは夫々カムフォロア(11)とカム(1
2)とからなる一対のカム機構によって相互に平行で且一
定姿勢で昇降駆動される。この一定姿勢は例えば水平姿
勢であれば、可動板(1a)と可動板(1b)とは水平姿勢に保
たれた状態で昇降駆動される。そして、カム(12)が1回
転することにより、このカムに接触するカムフォロア(1
1)を介して前記可動板が一定ストローク昇降駆動され
る。なお、前記カム(12)の形状は、前記1回転中に所定
の時間、対応するカムフォロア(11)を上死点位置又は下
死点位置に維持させるように設定されている。
【0012】従って、これらの可動板(1a)(1b)の間に設
けられた加工セクションでの加工は前記カム機構によっ
て可動板(1a)が下死点位置に達し且前記可動板(1b)が上
死点位置に達した状態で加工動作が行われる。このと
き、装置には衝撃荷重が加わるが、前記可動板(1a)が下
死点位置に達する時点と前記可動板(1b)が上死点位置に
達する時点との間には時間差があるから、金型部等の上
下の加工用具の一方が停止状態にあるときに他方の加工
用具が接触又は対接することになるから、前記加工用具
の両方が同時に前記上下の死点位置に到達して接触又は
対接する場合に比べて生ずる衝撃荷重が緩和される。ま
た、停止状態にある一方の金型等に対して他方の金型が
動的に接触又は対接することから、接触位置又は対接位
置の精度が高い。
【0013】以上において、カム機構は、カムフォロア
(11)がカム(12)に対して離反しない機構にした確動カム
であっても、従動側をカム側にバネ等によって付勢する
形式であってもよい。停止状態にある一方の金型等に対
して他方の金型が動的に接触又は対接することにより加
工が実行されるから打抜き等の場合の加工精度が高い。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。前記加工セクションに於ける上下の加
工用具が接触又は対接することにより生ずる前記衝撃荷
重が緩和される(約1/4になる)から、加工時の騒音
が大幅に少なくなる。 *2項 1項において、『前記ワーク(W) は帯状の合成樹脂シー
トであり、前記加工セクションの加工部は前記可動板(1
a)(1b)に取付けられた上下の一対の型により前記ワーク
(W) を挟持した状態で前記加工動作が行われる構成であ
り、上方の可動板(1a)に取付けられた前記型は加圧用ク
ッション部材を介して連結されており、前記カム機構
は、同じ構成のカムフォロア(11)とカム(12)との組み合
わせからなり、上方の可動板(1a)側の一対のカム(12)と
下方の可動板(1b)側の一対のカム(12)の各々の駆動軸へ
の取付け姿勢を調節することにより前記可動板(1a)は下
方の可動板(1b)が上死点に達するよりも遅れて下死点に
達する構成とした』ものでは、合成樹脂製のシートに対
して、下方の可動板(1b)に直接取付けた型に対して、上
方の型は可動板(1a)に対してクッション部材を介して取
付けたものであるから、前記可動板(1a)側の上方の型の
下端の下死点位置は下方の型の上端の上死点位置よりも
更に下方に降下する。この場合に、前記可動板(1b)に取
付けた下方の型が先行して上死点位置に達するから、前
記送り装置間に直線状に張設された合成樹脂シートに対
して上方の型が前記上死点位置よりも下方に降下してこ
れを撓めるような不都合が防止できる。 *3項 上記昇降駆動装置を用いた成型装置に関するもので、
『ワーク(W) たる帯状の合成樹脂シートに対してその被
成型部を上下に対向配置された第1金型(2a)と第2金型
(2b)によって前記ワーク(W) の被成型部(W0)を挟圧する
ことにより前記被成形部を局部的に加熱する加熱セクシ
ョン(H) と、上下に対向配置された成形用の上型(3a)と
下型(3b)により前記被成型部(W0)を部分的に塑性加工し
て収容凹部(W1)に成形する成形セクション(S) とを有す
る加工セクションを具備し、前記加工セクションに対し
て、その入口側に設けられた送り装置から出口側に設け
られた送り装置に至るように前記ワーク(W) を間欠的に
移送すると共に、第1金型(2a)と第2金型(2b)による前
記ワーク(W) の挟圧位置と前記上型(3a)と下型(3b)によ
る前記ワーク(W) の挟圧位置とを同じ高さに設定し、上
下に対向するように配置された一対の可動板(1a)(1b)
は、前記加熱セクション(H) 及び成形セクション(S) を
含む範囲に亙って設けられる共に、上下に往復移動する
ように支持され、前記第1金型(2a)及び上型(3a)をクッ
ション部材を介して可動板(1a)に取付けると共に、前記
第2金型(2b)及び下型(3b)を前記可動板(1b)に取付け、
前記可動板(1a)と可動板(1b)とは、端部に設けたカムフ
ォロア(11)とこれに接触するように固定部材により支持
されたカム(12)とからなる夫々一対のカム機構により対
称的に昇降駆動されると共に、前記可動板(1a)が下死点
位置に達し且前記可動板(1b)が上死点位置に達した状態
で前記加熱動作及び加工動作が行われる構成とし、上方
の可動板(1a)を駆動する一対のカム(12)(12)と下方の可
動板(1b)を駆動する一対のカム(12)(12)の駆動軸への取
付け姿勢を調節することにより前記可動板(1a)は下方の
可動板(1b)が上死点に達するよりも遅れて下死点に達す
る構成とした』ことである。 上記解決手段はつぎのよ
うに作用する。
【0015】加熱セクション(H) ではワーク(W) たる帯
状の合成樹脂シートが、可動板(1a)(1b)に取付けた第1
金型(2a)と第2金型(2b)により上下から挟持されて被成
形部を加熱する。このとき、同時に前記加熱セクション
(H) に隣接する成形セクション(S) の上型(3a)と下型(3
b)が前記ワーク(W) を上下から挟圧して被成形部を成形
する。これによりワーク(W) には収容凹部(W1)が形成さ
れる。
【0016】このとき、これら可動板(1a)(1b)による昇
降タイミングは上記2項において限定された昇降駆動装
置を装備するから、前記加熱工程時に於ける衝撃荷重が
緩和されると共に、クッション部材を介して可動板(1a)
に取付けられた第1金型(2a)及び上型(3a)(3b)が先行し
てワーク(W) に接触することによる不都合も回避され
る。
【0017】この際、前記カム機構による昇降タイミン
グを調節する必要が生じることもあるが、カム(12)の前
記駆動軸への取付け姿勢を調節できるから、カムフォロ
ア(11)の取付位置を調節することなく、前記取付け姿勢
の調節によって前記タイミング調節ができる。また、前
記加熱セクション(H) 及び成型セクション(S) を含む加
工セクションに対して一対の可動板(1a)(1b)に前記金型
等が取付けられると共に、同じカム機構によってこれら
可動板(1a)(1b)が平行に保たれた状態で昇降する。
【0018】また、第1金型(2a)と第2金型(2b)による
ワーク(W) の挟持位置の高さと上型(3a)と下型(3b)によ
ってワーク(W) を挟圧する位置とが同じ高さであるか
ら、ワーク(W) を直線状に走行させながら前記加熱又は
加工が行える。
【0019】
【発明の効果】本発明は、上記構成であるから次の特有
の効果を有する。一対の可動板(1a)(1b)の夫々を一対の
カム機構によって対称的に昇降させて上下に接離し、可
動板(1a)(1b)の夫々に設けた第1金型(2a)と第2金型(2
b)、上型(3a)と下型(3b)によって前記加熱セクション
(H) 及び打抜きセクション(P) における処理又は加工を
実行するものであるから、前記加熱セクション(H) にお
ける第1金型(2a)と第2金型(2b)の動作と前記成形セク
ション(S) に於ける上型(3a)と下型(3b)の動作とを別個
に実行させるものに比べて装置の駆動部の構成が簡素化
できる。
【0020】また、可動板(1a)を駆動する為の一対のカ
ム機構と可動板(1b)を駆動するための一対のカム機構と
によって可動板(1a)(1b)を対向接離するものであるか
ら、昇降駆動の為の機構が小型化できる。従って、装置
全体も小型化できる。ワーク(W) を直線状に走行させた
状態で加熱や加工ができるから動作の円滑さが確保でき
ると共に、加工中にワーク(W) が波打つことによる不都
合が生じにくい。 *4項 3項において『第1金型(2a)と第2金型(2b)の夫々に、
被成形部を最終温度よりも低い温度に加熱する為の余熱
部(21)と、この余熱後に最終温度に加熱するための再加
熱部(22)とを前記ワーク(W) の走行方向に所定の間隔を
開けて設け、前記余熱部(21)と再加熱部(22)とは、ヒー
タを内蔵させた熱板(23)の表面を部分的に突出させた突
出平面部であり、この熱板(23)を硬質断熱材製の取付け
台(24)の表面にワーク(W) の送り方向に位置調節可能に
取付け、前記取付け台(24)を第1金型(2a)と第2金型(2
b)の夫々に於いて取り外し可能に設け、前記成形セクシ
ョン(S) に於ける上型(3a)と下型(3b)は圧空成形によっ
て所定の温度に加熱された被成形部を収容凹部(W1)に成
形する構成とした』ものでは、加熱されにくい合成樹脂
シートが余熱と再加熱とによって圧空成形に適した温度
にまで確実に加熱されることとなり、収容凹部(W1)の圧
空成形による仕上がりが良好になる。また、前記被成形
のサイズに合わせて異なる余熱部(21)と再加熱部(22)を
具備する熱板(23)に取り替える際、第1金型(2a)と第2
金型(2b)の夫々から取付け台(24)を取り外して新たな熱
板(23)に交換すれば良い。このとき、前記熱板(23)が断
熱材製の取付け台(24)に取付けられているから、前記交
換作業が容易である。取付け台(24)が過度に高くなる不
都合が防止できるからである。 *5項 前記3項と同様の動作を実現すると共に、打抜きセクシ
ョン(P) での動作を更に改善するものであり、その為の
手段は『ワーク(W) たる帯状の合成樹脂シートに対して
その被成型部を上下に対向配置された第1金型(2a)と第
2金型(2b)によって前記ワーク(W) の被成型部を挟圧す
ることにより前記被成形部を局部的に加熱する加熱セク
ション(H) と、上下に対向配置された成形用の上型(3a)
と下型(3b)により前記被成型部を部分的に塑性加工して
収容凹部(W1)に成形する成形セクション(S) とを具備す
る加工セクションを具備し、前記加工セクションに対し
て、その入口側の送り装置から出口側の送り装置に至る
ように前記ワーク(W) を間欠的に移送すると共に、第1
金型(2a)と第2金型(2b)による前記ワーク(W) の挟圧
位置と前記上型(3a)と下型(3b)による前記ワーク(W) の
挟圧位置とを同じ高さに設定し、上下に対向するように
配置された一対の可動板(1a)(1b)が前記加熱セクション
(H) 及び成形セクション(S) を含む範囲に亙って設けら
れる共に、上下に往復移動するように支持され、前記第
1金型(2a)及び上型(3a)をクッション部材を介して可動
板(1a)に取付けると共に、前記第2金型(2b)及び下型(3
b)を前記可動板(1b)に取付け、前記可動板(1a)と可動板
(1b)とは、端部に設けたカムフォロア(11)とこれに接触
するように固定部材により支持されたカム(12)とからな
る夫々一対のカム機構により対称的に昇降駆動されると
共に、前記可動板(1a)が下死点位置に達し且前記可動板
(1b)が上死点位置に達した状態で前記加熱動作及び加工
動作が行われる構成とし、上方の可動板(1a)を駆動する
一対のカム(12)のカム曲線と下方の可動板(1b)を駆動す
る一対のカム(12)のカム曲線とを夫々別個に設定するこ
とにより前記可動板(1a)は下方の可動板(1b)が上死点に
達するよりも遅れて下死点に達すると共にその後に可動
板(1a)(1b)が同時に復帰作動する構成とし、前記加工セ
クションには、前記成形セクション(S) に続けて打抜き
セクション(P) を設け、前記打抜きセクション(P) はポ
ンチ(4a)側にストリッパ(40)を具備し、前記ワーク(W)
は下方のダイス(4b)が前記ストリッパ(40)が下死点に達
するまでに上死点に達するように、カム機構による可動
板(1a)(1b)の昇降駆動タイミングを設定した』ことであ
る。
【0021】前記3項のものと同様の作用、効果が得ら
れると共に、ストリッパ(40)によってワーク(W) たる合
成樹脂シートをダイス(4a)側に押し付けた状態でポンチ
(4a)によって打抜く際に、前記ストリッパ(40)の効果を
生かした態様で打抜けると共にストリッパ(40)によって
張設状態にある合成樹脂シートに湾曲力が作用したりす
る不都合が防止できる。
【0022】このものでは、前記カム曲線の設定によっ
て、可動板(1b)が先行して上死点位置に達した後に可動
板(1a)が下死点位置に達し、加工終了時に可動板(1a)(1
b)が同時に復帰作動することが可能となるからである。 *6項 前記3項〜5項において、『前記送り装置は駆動ロール
と前記ワーク(W) を介して前記駆動ロールに対接する従
動ロールからなり、前記出口側の送り装置の前記駆動ロ
ールは収容凹部(W1)が成型されていない平面部に圧接さ
れる構成である』ものでは、成型後のワーク(W) を送る
際に、駆動ロールの送り力が確実にワークに伝達される
と共に、他方の従動ロールが前記ワーク(W) の収容凹部
(W1)の突出に合わせて環状の盗みを設けた構成としてお
けば、種々の収容凹部(W1)が形成される場合に、この送
り装置を変更する必要がない。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図示例と共に説明する。この実施の形態は、図3に示す
ように、加熱セクション(H) 、成形セクション(S) 、及
び、打抜きセクション(P) が水平方向に直線状に連続
し、これらの外側に一対のピンチロールからなる送りロ
ール(R) (R) が設けられ、これらによりワーク(W) が前
記各部を走行するように構成されている。前記加熱セク
ション(H)は、上下に対向する第1金型(2a)と第2金型
(2b)の夫々に余熱部(21)を具備する熱板(23)と再加熱部
(22)を具備する熱板(23)とを取付けた構成である。前記
成形セクション(S) は、上下に対向配置された上型(3a)
と下型(3b)からなる構成である。さらに、打抜きセクシ
ョン(P) は同様に上下にポンチ(4a)とダイス(4b)が対向
配置された構成である。前記各熱板(23)はヒータ(231)
を内蔵する形式で、この熱板(23)の温度を検知してこの
検知温度に基づいて前記ヒータの発熱を制御する温度制
御装置(図示せず)により前記熱板(23)の温度を所定温
度に維持するものである。
【0024】下方の前記可動板(1b)には、前記第2金型
(2b)、下型(3b)、ダイス(4b)が前記送りロール(R) (R)
によるワーク(W) の送りピッチに適合させて所定の間隔
で前記取付けられている。上方の可動板(1a)には前記第
2金型(2b)に対向する位置に第1金型(2a)が、下型(3b)
に対向する位置に上型(3a)が夫々取付けられており、こ
の例では後者の上型(3a)は前記下型(3b)とは複数のガイ
ドポスト(30)(30)によって上下に相対移動自在に支持さ
れバネ(31)によって常時上昇方向に付勢されている。
【0025】また、図3、図5に示すように、上型(3a)
の荷重を支持する為に、前記上型(3a)は可動板(1a)に設
けた取付け基板(14)からフック(F) によって一定範囲昇
降可能に吊り下げられており、基板(14)との間に介装し
た加圧バネ(32)により最降下位置に押し下げられてい
る。前記ポンチ(4a)も、ガイドポストによってダイス(4
b)に対して昇降自在に支持されており、その上死点にお
ける前記ポンチ(4a)の上面が可動板(1a)の下面に取付け
た加圧ブロック(15)の下面と所定の間隔を開けて対向し
ている。このポンチ(4a)とダイス(4b)による打抜きの為
の構成は従来の公知の方式と同様であり、常時、上死点
位置に維持されたポンチ(4a)を前記加圧ブロック(15)に
よって押し下げることによって打抜き動作が実行される
構成である。
【0026】上記構成の装置では、可動板(1a)の両端に
はカムフォロア(11)が取付けられ、これらカムフォロア
(11)が鉛直姿勢に設けられたフレーム基板(100) から水
平方向に延びる駆動軸(16)に取付けたカム(12)と対偶す
る。前記可動板(1a)には一対のガイド軸(13)がその上面
から上方に直立し、このガイド軸が、前記フレーム基板
(100) から水平方向に延びる上下に扁平なブロック状の
腕(10)に摺動自在に貫通する。この貫通部分にガイドブ
ッシュが設けられている。
【0027】なお、前記可動板(1a)は付勢手段(図示せ
ずにより)により常時上昇方向に付勢されているから、
タイミングベルト(図示せず)により同期回転状態に伝
動された前記一対のカム(12)を1回転させることによ
り、前記可動板(1a)は水平姿勢を保った状態で1回昇降
駆動される。下方の可動板(1b)は、前記可動板(1a)と同
様に、フレーム基板(100) から水平方向に突出した上下
に扁平なブロック状のフレーム基板(100) との関係で昇
降自在に保持されている。このため、可動板(1b)から下
方に突出するように設けた一対のガイド軸(13)が前記フ
レーム基板(100) に設けたガイドブッシュに貫通してい
る。そして、可動板(1b)の両端部に装備させたカムフォ
ロア(11)がフレーム基板(100) に軸支し且同期回転状態
に伝動した駆動軸(16)のカム(12)と対偶する。これによ
り、前記一対のカム(12)の1回転により前記可動板(1b)
が1回昇降駆動される。
【0028】この例では、上方の一対のカム(12)に対し
て下方の一対のカム(12)が一定角度先行して回転するよ
うに伝動されているから、図9に示すように、下方の一
対のカム(12)によって上昇される可動板(1b)が上死点位
置に達した時点から、上方の一対のカム(12)によって降
下駆動される可動板(1a)が一定時間遅れて下死点位置に
達する。
【0029】この間、可動板(1a)(1b)が水平姿勢を保っ
たままで対称的に昇降動作する。この例では、可動板(1
b)に取付けた基板(14)は、前記可動板(1b)に対してワー
ク(W) の走行に方向に移動できる関係にあり、可動板(1
b)の一端に設けたブラケット(17)によって回り対偶状態
に支持された調節ネジ(18)が前記基板(14)に螺合してい
る。従って前記調節ネジ(18)のハンドルを操作すること
により、前記基板(14)の取付位置がワーク(W) の走行方
向に調節できる。上方の可動板(1a)に取付けた基板(14)
も、同様に、ブラケット(17)とこれに回り対偶状態に取
付けた調節ネジ(18)との作用により、前記基板(14)の固
定位置の調節が可能である。
【0030】以上の構成の装置では、加熱セクション
(H) 側から送り込まれたワーク(W) の両側縁は、加熱セ
クション(H) の上手側と、成形セクション(S) と打抜き
セクション(P) の間、及び、打抜きセクション(P) の下
流側とに夫々設けた一対のガイド(20)により一定の高さ
に保持されている。このガイド(20)は、図4に示すよう
な、断面略C字状の型材で、内側端縁に開放するスリッ
ト(202) が前記内側端縁に沿って設けられている。この
スリット(202) の幅は前記ワーク(W) の厚さに略一致し
ており、前記ワーク(W) の側縁が前記スリット(202) に
挿入された状態で摺動自在に支持される。
【0031】上記したように両側縁支持状態でワーク
(W) が加熱セクション(H) から打抜きセクション(P) に
所定のタイミングで間欠走行される。そして、この間欠
走行に合わせて前記可動板(1a)(1b)が上記一対のカム(1
2)の同期回転によって対称的に昇降駆動される。そし
て、前記加熱セクション(H) を通過する間には、余熱部
(21)と再加熱部(22)の部分でワーク(W) の被成型部(W0)
が加熱され、この部分で加熱された前記被成型部(W0)が
成形セクション(S) に一致すると、上型(3a)と下型(3b)
により圧空成型される。この圧空成型は、図5に示すよ
うに、下型(3b)に形成した雌型部(34)とワーク(W) を介
してこれに対接する上型(3a)とにより成型されるもの
で、前記上型(3a)の加圧用空所(33)に圧力空気を供給す
ることにより前記雌型部(34)に倣った各収容凹部(W1)(W
1)が形成される。
【0032】この後、前記収容凹部(W1)が長手方向に所
定のピッチで連続的に形成されたワーク(W) が打抜きセ
クション(P) に達すると、可動板(1a)(1b)の対称的昇降
によって可動板(1a)の下面に取付けた加圧ブロック(15)
がポンチ(4a)の上面に対接した後これを押し下げて、ポ
ンチ(4a)とダイス(4b)により送り穴(P1)やノックアウト
用の透孔(P2)が穿設されて、図1に示すような、キャリ
アテープ(T) となる。
【0033】以上の一連の動作において、下方の一対の
カム(12)と上方の一対のカム(12)の取付け姿勢の調節に
よって、可動板(1b)が上死点位置に達した時点から、可
動板(1a)が一定時間遅れて下死点位置に達するから、上
死点位置に達した可動板(1b)に取付けた第2金型(2b)、
下型(3b)、ダイス(4b)に対して、これらが上死点位置で
停止している間に、上方の可動板(1a)に取付けた第1金
型(2a)、上型(3a)、ポンチ(4a)が夫々接触又は対接して
加工動作状態となるから、衝撃荷重が緩和される。な
お、下方の可動板(1b)が前記上死点位置から降下を開始
する時点で上方の可動板(1a)に取付けた第1金型(2a)、
上型(3a)、ポンチ(4a)が夫々接触又は対接して加工動作
状態となる場合には、前記衝撃荷重緩和効果は一層向上
する。
【0034】また、前記カム(12)が同じであっても、こ
れらの駆動軸(16)への取付け姿勢を調節することにより
前記遅れの時間を調節できる。例えば、9の実線
「イ」のグラフと破線「ロ」の関係がそれである。この
例では、ワーク(W) の幅方向に一対の収容凹部(W1)が形
成され、これをスリット線(L) で縦方向に2分割するこ
とにより、キャリアテープ(T) にするようにしている。
そして、同図に示すように、各キャリアテープ(T) の各
収容凹部(W1)にICチップ(T1)を収容してカバーテープ
(T2)によって被覆して、ICチップ(T1)の搬送用具とし
て使用される。
【0035】上記実施の形態では、加熱セクション(H)
、成形セクション(S) 、打抜きセクション(P) の3つ
の部分に於ける加工作動部が、1組の可動板(1a)(1b)の
動作によって所定の動作を実行する。また、この動作を
確保するためには、同一構成の4つカム機構を上記した
タイミングで駆動する構成であるから、駆動機構が簡単
である。さらに、前記3つの部分の各セクションでは、
熱板又は金型の中間を直線状にワーク(W) が走行するも
のであるから、加工中にワーク(W) が波打ったりするこ
ともない。
【0036】特に、打抜きセクション(P) に於けるポン
チ(4a)側にはストリッパ(40)が設けられているから、前
記ポンチ(4a)のみを独立して降下駆動させると、打抜き
動作の実際から、前記ストリッパ(40)は、ダイス(4b)の
上死点位置よりもさらに下方に降下することとなる。従
って、ダイス(4b)がポンチ(4a)と同期して昇降動作する
場合には、前記したようにストリッパ(40)の下端が先行
して直線状に移送される前記ワーク(W) に接触すること
となり、この部分でワーク(W) の移送経路が屈曲する不
都合が生じるが、前記ストリッパ(40)の下端よりも先行
してダイス(4b)が上死点位置に達する構成とすれば、ワ
ーク(W) を前記ダイス(4b)によって下方から支持できる
から前記不都合が生じにくい。
【0037】また、前記第1金型(2a)と第2金型(2b)は
共に余熱部(21)を形成した熱板(23)と再加熱部(22)を形
成した熱板(23)を硬質断熱材製の取付け台取付け台(24)
の上面にネジ止めした構成であり、この取付け台(24)
は、図7、8に示すように、後方の辺が立上り部(25)と
なり、ワーク(W) の移送方向に長い扁平な直方体として
ある。そして、前記取付け台(24)に形成した前記移送方
向に長い一対の長孔(26)を貫通する取付けボルトによっ
てネジ止めする構成である。従って、前記ネジ止め位置
の調節により、取付け台(24)に対する熱板(23)の取付位
置の調節が可能である。
【0038】このとき、前記立上り部(25)に沿って熱板
(23)を移動させると、この移動は前記移送方向に沿った
ものとなる。加熱セクション(H) に続く成形セクション
(S)の上型(3a)と下型(3b)とのピッチ調節が、この取付
位置の調節によって微調整できるから、成型すべき収容
凹部(W1)の変更に際して、第1金型(2a)と第2金型(2b)
の取付位置と前記上型(3a)と下型(3b)の配置位置の調節
がしやすい。
【0039】また、前記第1金型(2a)と第2金型(2b)は
可動板(1a)(1b)に取付けたヒータホルダ(27)を介して基
板(14)に取り付けられる。前記ヒータホルダ(27)は、ワ
ーク(W) の移送方向に長い扁平な直方体で、その後方の
辺に立上り片が形成されており、これに前記立上り部(2
5)が接触する態様で前記第1金型(2a)と第2金型(2b)が
取付けられる。この取付の為、前記ヒータホルダ(27)の
前方片の端面には押え板(28)が前記ヒータホルダ(27)に
螺合される複数の締付ボルト(29)によって添設固定さ
れ、その一端がヒータホルダ(27)に於ける取付け台(24)
の取付け面から突出している。従って、前記ヒータホル
ダ(27)の前記取付け面(第1金型(2a)側のヒータホルダ
(27)の下面又は第2金型(2b)側のヒータホルダ(27)の上
面)に取付け台(24)を添設して、前記締付ボルト(29)を
締め付けると、第1金型(2a)と第2金型(2b)の取付け台
(24)がヒータホルダ(27)の前記立上り片と前記押え板(2
8)の突出部によって挟持固定される。
【0040】従って、上記ヒータホルダ(27)の取付位置
も、前記締付ボルト(29)による取付け台(24)の取付位置
を調節することによりワーク(W) の走行方向に調節でき
ることとなる。このように、この例では、既述した態様
による基板(14)の固定位置の調節と、前記2つの態様に
よる第1金型(2a)と第2金型(2b)の取付位置の調節とが
可能である。
【0041】加熱セクション(H) に於ける第1金型(2a)
についても、図4に示すように、フック(F) によって基
板(14)から吊り下げられて常時降下方向に付勢されてい
る。従って、可動板(1a)が下死点に降下してワーク(W)
を第1金型(2a)と第2金型(2b)とによって挟持したと
き、基板(14)とヒータホルダ(27)との間に介装したバネ
(271)(271)の付勢力で挟持することになるから、ワーク
(W) の被成形部(W0)が過度に加圧されることにより薄肉
化する不都合が防止できる。
【0042】なお、上記実施の形態では、一対のロール
からなる送り装置によって、ワーク(W) と成型完了後の
キャリアテープ(T) とを入口側から出口側に間欠的に移
送させている。そして、前記送り装置の下方のロールに
は、前記収容凹部(W1)に対応する突出部を通過させる環
状凹部(R1)がある。前記突出部の逃がしである。その
分、この下方のロールによる摩擦移送力は小さいから、
この例では、出口側の前記ロール式の送り装置の上方の
ロールを駆動側とし、この上方のロールをキャリアテー
プ(T) の平面側に圧接させているから、摩擦移送力を十
分に大きくできる。また、前記収容凹部(W1)の長手方向
の寸法の相違するものを成型する場合でも、この送り装
置を変更する必要がない。
【0043】なお、上記実施の形態は、上記各発明をエ
ンボスキャリアテープを成形する成形装置としている
が、上記1項及び2項に記載した昇降駆動装置は、他の
加工装置にも実施できることは言うまでもない。また、
上記実施の形態では、図10の実線「イ」と破線「ロ」
で示すように、上方の可動板(1a)が下方の可動板(1b)に
対して先行して復帰動作するが、上方のカム(12)の形状
と下方のカム(12)の形状とを相違させて、下方の可動板
(1b)が上死点位置に達したあと、可動板(1a)が下死点位
置に降下して、その後、この可動板(1a)が下方の前記可
動板(1b)よりも先行して復帰動作するようにカムによる
カムフォロアの動作タイミングを設定することができる
(同図実線「イ」と一点鎖線「ハ」の関係)。この場合
には、各セクションでの加熱又は加工終了時点で上方の
金型やストリッパ遅れて復帰することによりワーク(W)
が下方に押し下げられる不都合ば防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の装置によって成形されたキャリア
テープ(T) の斜視図
【図2】キャリアテープ(T) の使用例の説明図
【図3】本発明の実施の形態の要部の説明図
【図4】IV−IV線断面図
【図5】V−V線断面図
【図6】VI−VI線断面図
【図7】被成形部(W0)を加熱するための第1金型(2a)又
は第2金型(2b)の説明斜視図
【図8】熱板(23)と取付け第(24)の関係を示す斜視図
【図9】可動板(1a)(1b)の原点位置からのリフト寸法と
カム(12)の回転角度の関係の説明図
【図10】従来例の説明図
【符号の説明】
(H) :加熱セクション (S) :成形セクション (P) :
打抜きセクション (1a)、(1b):可動板 (2a):第1金型 (2b):第2金
型、(3a):上型 (3b):下型 (4a):ポンチ (4b):ダイス (W) :ワー
ク (W0):被成形部 (11):カムフォロア (12):カム (21):余熱部 (2
2):再加熱部 (尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AG05 AH33 AM21 CA17 CB01 CL02 4F208 AG05 AH33 AM21 MA02 MB01 MC03 MH06 MJ15 MW23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下に対向配置した一対の可動板(1a)(1
    b)の間を加工セクションとし、前記加工セクションでは
    入口側に設けられた送り装置から出口側に設けられた送
    り装置に至るように被加工素材としてのワーク(W) が間
    欠的に移送され、前記上方の可動板(1a)が下死点位置に
    降下し且下方の可動板(1b)が上死点位置に上昇すること
    により前記加工動作が実行されるものであり、前記可動
    板(1a)(1b)を前記ワーク(W) に対する加工動作に合わせ
    て対称的に昇降駆動する昇降駆動装置において、 上方の可動板(1a)を一定姿勢で昇降するように駆動する
    一対のカム機構と下方の可動板(1b)を前記一定姿勢に平
    行な姿勢で昇降するように駆動する一対のカム機構とか
    らなり、各カム機構は可動板(1a)又は(1b)の端部に設け
    たカムフォロア(11)とこれに接触するように固定部材に
    より支持されたカム(12)とからなり、上方の可動板(1a)
    が下死点位置に達した時点と下方の可動板(1b)が上死点
    位置に達した時点との間に時間差を設けた昇降駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ワーク(W) は帯状の合成樹脂シート
    であり、前記加工セクションの加工部は前記可動板(1a)
    (1b)に取付けられた上下の一対の型により前記ワーク
    (W) を挟持した状態で前記加工動作が行われる構成であ
    り、上方の可動板(1a)に取付けられた前記型は加圧用ク
    ッション部材を介して連結されており、前記カム機構
    は、同じ構成のカムフォロア(11)とカム(12)との組み合
    わせからなり、上方の可動板(1a)側の一対のカム(12)と
    下方の可動板(1b)側の一対のカム(12)の各々の駆動軸へ
    の取付け姿勢を調節することにより前記可動板(1a)は下
    方の可動板(1b)が上死点に達するよりも遅れて下死点に
    達する構成とした請求項1に記載の昇降駆動装置。
  3. 【請求項3】 ワーク(W) たる帯状の合成樹脂シートに
    対してその被成型部を上下に対向配置された第1金型(2
    a)と第2金型(2b)によって前記ワーク(W) の被成型部を
    挟圧することにより前記被成形部を局部的に加熱する加
    熱セクション(H) と、上下に対向配置された成形用の上
    型(3a)と下型(3b)により前記被成型部を部分的に塑性加
    工して収容凹部(W1)に成形する成形セクション(S) とを
    有する加工セクションを具備し、前記加工セクションに
    対して、その入口側に設けられた送り装置から出口側に
    設けられた送り装置に至るように前記ワーク(W) を間欠
    的に移送すると共に、第1金型(2a)と第2金型(2b)によ
    る前記ワーク(W) の挟圧位置と前記上型(3a)と下型(3b)
    による前記ワーク(W) の挟圧位置とを同じ高さに設定
    し、上下に対向するように配置された一対の可動板(1a)
    (1b)は、前記加熱セクション(H) 及び成形セクション
    (S) を含む範囲に亙って設けられる共に、上下に往復移
    動するように支持され、前記第1金型(2a)及び上型(3a)
    をクッション部材を介して可動板(1a)に取付けると共
    に、前記第2金型(2b)及び下型(3b)を前記可動板(1b)に
    取付け、前記可動板(1a)と可動板(1b)とは、端部に設け
    たカムフォロア(11)とこれに接触するように固定部材に
    より支持されたカム(12)とからなる夫々一対のカム機構
    により対称的に昇降駆動されると共に、前記可動板(1a)
    が下死点位置に達し且前記可動板(1b)が上死点位置に達
    した状態で前記加熱動作及び加工動作が行われる構成と
    し、上方可動板(1a)を駆動する一対のカム(12)と下方の
    可動板(1b)を駆動する一対のカム(12)の駆動軸への取付
    け姿勢を調節することにより前記可動板(1a)は下方の可
    動板(1b)が上死点に達するよりも遅れて下死点に達する
    構成とした成型装置。
  4. 【請求項4】 第1金型(2a)と第2金型(2b)の夫々に、
    被成形部を最終温度よりも低い温度に加熱する為の余熱
    部(21)と、この余熱後に最終温度に加熱するための再加
    熱部(22)とを前記ワーク(W) の走行方向に所定の間隔を
    開けて設け、前記余熱部(21)と再加熱部(22)とは、ヒー
    タを内蔵させた熱板(23)の表面を部分的に突出させた突
    出平面部であり、この熱板(23)を硬質断熱材製の取付け
    台(24)の表面にワーク(W) の送り方向に位置調節可能に
    取付け、前記取付け台(24)を第1金型(2a)と第2金型(2
    b)の夫々に於いて取り外し可能に設け、前記成形セクシ
    ョン(S) に於ける上型(3a)と下型(3b)は圧空成形によっ
    て所定の温度に加熱された被成形部を収容凹部(W1)に成
    形する構成とした請求項3に記載の成型装置。
  5. 【請求項5】 ワーク(W) たる帯状の合成樹脂シートに
    対してその被成型部を上下に対向配置された第1金型(2
    a)と第2金型(2b)によって前記ワーク(W) の被成型部を
    挟圧することにより前記被成形部を局部的に加熱する加
    熱セクション(H) と、上下に対向配置された成形用の上
    型(3a)と下型(3b)により前記被成型部を部分的に塑性加
    工して収容凹部(W1)に成形する成形セクション(S) とを
    具備する加工セクションを具備し、前記加工セクション
    に対して、その入口側の送り装置から出口側の送り装置
    に至るように前記ワーク(W) を間欠的に移送すると共
    に、第1金型(2a)と第2金型(2b)による前記ワーク(W)
    の挟圧位置と前記上型(3a)と下型(3b)による前記ワーク
    (W) の挟圧位置とを同じ高さに設定し、上下に対向する
    ように配置された一対の可動板(1a)(1b)が前記加熱セク
    ション(H) 及び成形セクション(S) を含む範囲に亙って
    設けられる共に、上下に往復移動するように支持され、
    前記第1金型(2a)及び上型(3a)をクッション部材を介し
    て可動板(1a)に取付けると共に、前記第2金型(2b)及び
    下型(3b)を前記可動板(1b)に取付け、前記可動板(1a)と
    可動板(1b)とは、端部に設けたカムフォロア(11)とこれ
    に接触するように固定部材により支持されたカム(12)と
    からなる夫々一対のカム機構により対称的に昇降駆動さ
    れると共に、前記可動板(1a)が下死点位置に達し且前記
    可動板(1b)が上死点位置に達した状態で前記加熱動作及
    び加工動作が行われる構成とし、上方の可動板(1a)を駆
    動する一対のカム(12)のカム曲線と下方の可動板(1b)を
    駆動する一対のカム(12)のカム曲線とを夫々別個に設定
    することにより前記可動板(1a)は下方の可動板(1b)が上
    死点に達するよりも遅れて下死点に達すると共にその後
    に可動板(1a)(1b)が同時に復帰作動する構成とし、前記
    加工セクションには、前記成形セクション(S) に続けて
    打抜きセクション(P) を設け、前記打抜きセクション
    (P) はポンチ(4a)側にストリッパ(40)を具備し、前記ワ
    ーク(W) は下方のダイス(4b)が前記ストリッパ(40)が下
    死点に達するまでに上死点に達するように、カム機構に
    よる可動板(1a)(1b)の昇降駆動タイミングを設定した成
    型装置。
  6. 【請求項6】 前記送り装置は駆動ロールと前記ワーク
    (W) を介して前記駆動ロールに対接する従動ロールから
    なり、前記出口側の送り装置の前記駆動ロールは収容凹
    部(W1)が成型されていない平面部に圧接される構成であ
    る、請求項3から5の何れかに記載の成型装置。
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