JP2000093856A - トリガー式液体注出装置 - Google Patents

トリガー式液体注出装置

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JP2000093856A JP10287342A JP28734298A JP2000093856A JP 2000093856 A JP2000093856 A JP 2000093856A JP 10287342 A JP10287342 A JP 10287342A JP 28734298 A JP28734298 A JP 28734298A JP 2000093856 A JP2000093856 A JP 2000093856A
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岸  隆生
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辰男 椿
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1001Piston pumps
    • B05B11/1009Piston pumps actuated by a lever
    • B05B11/1011Piston pumps actuated by a lever without substantial movement of the nozzle in the direction of the pressure stroke

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリガー式の液体注出装置に於いて、射出筒
部の先端に装着する噴射ノズル体を、組立が簡単で、噴
射条件の選択が容易にできて、且つ、トリガーのレバー
操作による射出筒部の変形応力や注出ポンプの高い圧力
に対しても充分に耐えることができる構造にする。 【解決手段】 噴射ヘッド部4の射出筒部4bの先端に
装着するノズル体8を、射出筒に嵌合するノズル部材6
の上面部にラッチ状をした係止突起6aを、側面部に補
強作用を兼ねた係合リブ6bを、先端部に環状嵌合突起
6cを形成したノズル部材6bと、内面に前記ノズル部
材の環状嵌合突起が係合する環状溝7aを形成したノズ
ルキャップ7とで構成して、前記射出筒4bの先端部の
上面に形成した係合孔4cと、側面に形成した係合溝4
dに、前記ノズル部材の係止突起及び係合リブを嵌合固
定すると共に、該ノズル部材6の環状嵌合突起6Cにノ
ズルキャップ7内面の環状溝7aを嵌合せしめて、ノズ
ル体8の脱落を防止したトリガー式の液体注出装置を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、液体を収納し
た容器から内容液を霧状や泡状または流液状に噴出させ
て注出するための手動式の液体注出装置に係わり、中で
も、容器の口頸部に嵌着する垂直な基筒部と該基筒部か
ら水平方向に突設した射出筒部とその先端部にノズル部
材とノズルキャップとを嵌着してトリガー機構を備えた
噴射ヘッド部を、液体収納容器の口頸部に螺着した液体
吸上げ部の嵌合筒部に着脱自在に嵌合してなるトリガー
式の液体注出装置、特に、前記ノズル部材とノズルキャ
ップとで構成される噴射ノズル体が脱落するのを防止す
るために、前記ノズル部材面にラッチ状の係止突起およ
び係合リブを設けておいて、射出筒部の先端に係合せし
めて嵌着したことを特徴とする液体注出装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に知られているシェービン
グクリームやその他の液状化粧料、又は、液体洗剤等を
収納した液体注出容器に於いて、使用に際して内容液を
取出し易くしたものとしては、実公昭41−18864
号や特公昭46−23838号公報等に見るように、容
器のノズルヘッド部を押圧して容器内に内容液と一緒に
封入した加圧ガスの圧力により内容液を噴出せしめて注
出する形式にした、所謂、エアゾール容器と称されてい
るものが広く用いられてきた。
【0003】しかし、このようなエアゾール容器は、一
見便利なようではあるが、加圧ガスとしてフロンガスや
プロパンガス等が用いられており、使用状態によっては
引火する危険性が有り、また、近年に至っては使用済み
となって廃棄された空の容器の処理に伴って、爆発や大
気汚染等の環境問題、更には、資源の無駄遣いや経済コ
ストの面等からも色々と社会問題視されるようになって
きた。
【0004】そこで、上記のエアゾール容器に代わるも
のとして、実開昭52−65923号や実公昭63−1
3810号公報に見るように、加圧ガスを用いずに内容
液が注出可能な構造をした液体注出容器が使用されてい
る。これらの注出容器は、容易に変形が可能で、且つ、
弾性復元性を有する軟質樹脂等を用いて成形した中空容
器に化粧料その他の液体を収納したもので、内容液の注
出に当たっては、手中に容器を把持して、胴壁面を強く
押圧して圧縮変形せしめることにより、容器内の圧力を
高めて内容液を外部に排出せしめるようにしたものであ
る。しかし、容器の胴壁部を圧縮変形せしめるには、一
度で圧縮しなければならないので、ある程度以上の握力
を必要とするので、握力が弱い人達にとっては思うよう
に注出できない場合がある。
【0005】そこで、内容液を注出するために容器内の
雰囲気を高圧にするのに、上記したような社会的及び経
済的に問題となるような加圧ガスを用いる必要もなく、
また、強い握力を必要とせず、小さな押圧力の操作によ
り容器内の空気圧を容易に加圧できるようにした手動式
の注出ポンプを容器の口頸部に螺着して、内容液を簡単
に注出することができるような構造にしたものが、実開
昭63−74482号や実公昭63−2119号公報等
に提案されている。
【0006】これらの手動式の注出ポンプを備えた液体
注出容器は、容器本体の口頸部に螺合して密閉する蓋体
からなる装着部材の下側面に、注出ポンプを形成する内
外シリンダーを垂設して、該シリンダー内に先端部にピ
ストンを有するピストン管をそれぞれ摺動自在に密着せ
しめて嵌入すると共に、外側シリンダー内に外側ピスト
ン管を付勢するように圧縮スプリングを設けると共に、
内側シリンダー内に逆止弁を、内側ピストン管内に吐出
弁をそれぞれ設けて、両シリンダー内でピストンが上下
動するように保持して、ピストンの作動部を上下方向に
往復動させる縦型の注出装置を容器本体の口頸部に装着
したものである。
【0007】しかし、上記のような上下に往復動させる
注出ポンプを備えた注出容器では、ノズルの押圧ヘッド
部を手先の小さな力で押してピストン部分を上下動させ
ることにより、容器内の内容液を容易に注出することが
可能ではあるが、実際に注出するに当たっては、液体が
入った容器を適当な台面上に置くか、または、片手に持
った状態にしておいて、他方の手先でヘッド部を下方へ
押圧する注出操作を行わなければならないので、如何な
る場所でも自由に噴射させて使用することができず、い
ささかの不便さを感ずることは否めない。
【0008】そこで、上記のような不便な点を改良し
て、注出装置に於けるピストン部分を往復動させるの
に、容器を片手で把持したままでピストン部を操作する
ことができるような構造をしたものが色々と提案されて
いる。注出装置の外形を短銃の形に形成した射出筒の水
平部内にピストンないしプランジャー機構を設けておい
て、指先で引き金を引き寄せたり離したりすることによ
り注出装置のピストンを往復動させて、容器内の液体を
吸い上げて噴射筒から注出するようにした、所謂トリガ
ー式の注出装置を備えた液体注出容器が一般に使用され
るようになった。
【0009】その典型的な例として、実公昭60−26
853号や特公昭61−141号公報等に記載されたよ
うな液体注出容器が知られているが、これらに用いられ
ているトリガー式の注出装置は、容器本体の口頸部に小
径シリンダーと大径シリンダーから形成されるプランジ
ャーポンプを装着した保持筒を螺合すると共に、前記保
持筒の上部に射出筒とレバーとを有する噴射ヘッドの基
筒部を嵌着して、前記レバーを指先で操作して梃子の作
用により射出ヘッド内の管状のプランジャーを上下動さ
せて、容器内の溶液を注出するように構成したものであ
る。
【0010】しかし、これらのトリガー式注出装置に於
いては、管状プランジャーを上下動させるために操作す
るレバーは、プランジャーを駆動する作用点から大きく
離れたトリガーの後端部を支点としていて、レバーを引
き寄せた際に噴射ヘッド部は大きく首を振るように下方
へ揺動せしめられて管状プランジャーを押し下げるよう
な構造になっているので、噴射筒の先端部は前記支点を
中心として大きく上下動する力を受けることになる。従
って、このような構造をした注出装置は、トリガーの揺
動運動をプランジャーの往復直線運動に変換させるもの
であるから、噴射ヘッド部には機械的にいささか無理な
大きい力が発生することとなり、特に、噴射ヘッドの先
端ノズル部分には大きく揺動する際の繰り返し応力が加
えられ、また、それと同時にポンプ室内の高い噴射圧力
も作用するので、噴射筒の先端部に設けたノズル部分を
構成している部品が、場合によっては脱落を生ずる恐れ
がある。
【0011】そこで、上記のように射出筒部が揺動変形
する点を改良したトリガー式の注出装置としては、特公
昭62−42667号公報や実公平4−15316号公
報に記載するようなものが知られている。これらは図5
に示すように、液体を収容した容器41の口頸部41a
に螺着する蓋体42の頂壁に貫通して突設した第一逆止
弁を有する嵌合筒体からなる液体吸い上げ部43と、前
記嵌合筒体に嵌合した筒状把持部44に直交して水平方
向に射出筒部45を突設すると共に、該把持部44と射
出筒部45とが交差する内角部にトリガー46により作
動するようにピストン部材48aを備えたポンプ室48
を設けて、前記射出筒部45の先端部にはノズル部分4
9を回転自在に嵌着して噴射ヘッド部47を構成したト
リガー式液体注出装置である。
【0012】上記のような構造をしたトリガー式液体注
出装置を装着した液体容器から内容液を注出するには、
ノズル部分49を回転せしめて開口してから把持部を持
ってレバー46aを指先で引寄せると、トリガーの突出
部46bがピストン48aを斜め上方へ押上げてポンプ
室48内に押込んでポンプ室内を高圧となして吐出弁が
開いて、該室内の液体は噴射ヘッド部47先端のノズル
孔49aを通して噴射され、また、レバー46aを指先
から離すと、ピストン48aは圧縮されたスプリング4
8bの反発力により押戻されてポンプ室内が負圧化して
吸込み弁43aが開いて、容器内の液体が吸上げ管43
bからポンプ室内に吸上げられる。
【0013】上記のような構造をした注出装置は、トリ
ガーのレバー46aを揺動支持する支点Bが射出筒45
の下面に、トリガーの揺動作用によるピストン部材の作
動点と同列位置になるように接近して設けられており、
ピストン部材は射出筒部45に対して斜め上方へ押圧さ
れるようにしたものであるから、レバーを引き寄せて溶
液を注出する際に、前記した従来のトリガーの場合のよ
うに射出筒部を下向きに押下げるような無理な力が作用
することがないので、射出筒部の先端が変形してノズル
部分が脱落するのを避けることはできる。
【0014】しかし、このような構造をした注出装置で
あっても、ノズル部分が射出筒先端部に嵌着して設けら
れる構造のものでは、ポンプ室内の圧力が上がり過ぎた
場合には先端のノズル部分が吹き飛ばされる恐れがあ
る。また、上記のような構造にした噴射ヘッド部は、従
来のものに比べてその構造が甚だ複雑な形状をしたもの
となるので、このような構造の噴射ヘッド部を成形する
ためには、射出成形をするための成形金型の製作及び射
出成形操作等に高度な技術を必要とし、また、製品を組
立てるのに細心の注意と手数を必要とするので、生産コ
ストが嵩む要因ともなる。
【0015】そこで、上記のようにトリガーを揺動させ
るのにレバーの支持点を設けることなく、レバー操作に
より注出ポンプのプランジャーを往復動させて内容液を
注出することができるような構造にした注出装置が考案
されている。一例として、実公平1−23562号公報
に見るようなトリガー式の注出装置を出願人は提案して
いるが、その概要は図6に示すように、液体を収容した
容器本体31の口頸部31aに螺着する蓋体32の頂壁
に貫通して突設した第一逆止弁を有する内外二重筒体か
らなる液体吸い上げ部33と、前記内外二重筒体に嵌合
する組付け筒部34とレバー36を有する加圧操作部と
を備えた噴射ヘッド部37とから構成するものである。
【0016】前記噴射ヘッド部37は、前記液体吸い上
げ部33の外筒壁33aに嵌合する外筒34a及び前記
内筒壁33bに嵌合する内筒34bの二重壁構造の組付
け筒部34と、該組付け筒部の上端部に直角に屈曲して
連設する内筒35b及び外筒35aの二重壁からなる射
出筒部35と、前記射出筒部の内筒35b面に密接する
組付き内筒38b及び外筒面35aに密接する組付き外
筒38aからなり、且つ、該組付き外筒38aの先端外
面にレバー36を垂設して射出筒35内に進退自在に設
けたトリガー部とからなる。更に、前記組付き内筒38
b及び射出筒部の内筒35b内には圧縮スプリング38
cがトリガーを前方へ付勢するように設けられると共
に、組付き内筒の先端部に第二逆止弁及び噴射孔等を構
成するノズル部39が嵌着されている。
【0017】上記のようにした注出装置は、トリガー部
を揺動支持する支点部分がなくて、レバーを引き寄せる
とトリガーは水平に後退して加圧するので、射出筒部に
下向きの揺動力が作用しないので、前記した従来例のよ
うに射出ヘッド部に機械的に無理な力が加えられること
はないが、しかし、何らかの原因で射出筒部の加圧室内
の圧力が予定以上に急上昇した場合には、射出筒部先端
に嵌着したノズル部は、その構造上からして圧力に抗し
きれずに脱落する恐れがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】一般に使用されている
各種のトリガー式注出装置に於いて、使用中に射出筒部
の先端に嵌着して設けられた噴射ノズル体を構成する部
材が外れて、噴射ノズル体が射出ヘッド部から脱落する
のを防止するための最も簡単な手段としては、射出筒先
端部と噴射ノズル体との係合する面にそれぞれ螺旋ネジ
を形成しておいて、互いに螺合せしめることにより強固
に連結することが考えられるが、螺旋ネジを設けたノズ
ル部材やノズルキャップ等の成形がやや複雑なものとな
り、また、それらをノズル体として組立てるのに少々手
間もかかることから、生産性が低下するのを避けること
はできず、また、使用する注出容器の種類によっては、
ノズル体内の隙間を調節して噴射状態や噴射量を変えた
りしなければならないこともあるので、ノズル体をきつ
く締めつけるネジ結合形式では噴射状態の切り換えが不
便な場合がある。
【0019】本願発明は、上記に述べた種々の欠点をな
くすために、液体収納容器の口頸部に密着固定する蓋体
に装着された液体吸上げ部にトリガーを有する噴射ヘッ
ド部を嵌合して、レバー操作により片手で内容液を噴出
させるトリガー式の液体注出装置に於いて、前記噴射ヘ
ッド部を構成する射出筒部の先端に装着する噴射ノズル
部材を、螺旋ネジにより結合することなしに、嵌合によ
り結合して噴射ノズル体を形成すると共に、該ノズル体
部分がトリガーのレバー操作による射出筒部の変形応力
や注出ポンプの高い圧力に対しても充分に耐えることが
できる構造にして、ノズル体の部材を容易に成形するこ
とができて、且つ、ノズル体に簡単に組立てることがで
きて、また、噴射条件の選択が容易にできるトリガー式
の液体注出装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】液体収納する容器の口頸
部に密着せしめて固定する蓋体に装着した液体吸上げ部
の嵌合筒部に嵌合した把持部となる噴射ヘッド部の基筒
部と該基筒部の上部に水平方向に突出した射出筒部と該
射出筒部の下部に平行に設けた加圧室とからなる噴射ヘ
ッド部の射出筒先端部に、噴射状態を形成するノズル部
材とオリフィス孔を形成したノズルキャップとからなる
ノズル体を嵌合せしめて構成するトリガー式の液体注出
装置に於いて、前記ノズル部材の上面部にはラッチ状を
した係止突起を、側面部には補強作用を兼ねた係合リブ
を、先端部には環状嵌合突起をそれぞれ形成して、ま
た、前記噴射ヘッド部の射出筒の先端部の上面には前記
係止突起が係合する係合孔を、側面には前記係合リブが
係合する係合溝をそれぞれ形成して、前記ノズル部材を
噴射ヘッド部に嵌合すると共に、前記ノズルキャップ内
面には前記環状嵌合突起が係合する環状溝を形成して、
前記ノズル部材の環状嵌合突起に嵌合固定してトリガー
のレバー操作により注出可能な液体注出装置を構成す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】液体収納容器の口頸部にパッキン
3aを介して密着せしめて固定する蓋体2に装着した液
体吸上げ部材の嵌合筒部3にトリガー機能を有する噴射
ヘッド部4の基筒部4aを嵌合固定すると共に、該基筒
部上端部から水平方向に突出した射出筒部4bの先端部
にノズル部材6とノズルキャップ7からなる噴射ノズル
体8を嵌合せしめ、射出筒部の下部に平行に設けた加圧
室5のピストン5aを往復動させるようにトリガー9を
連結して、該トリガーのレバー9aを操作することによ
り液体を前記ノズル体8から噴出せしめるようにしてト
リガー式液体注出装置を構成する。
【0022】上記のように形成した噴射ヘッド部4の射
出筒部4b先端にノズル部材6を嵌合して固定するため
に、前記射出筒4bの先端部の上面にはノズル部材6の
係止突起6aを係止する係合孔4cを、側面にはノズル
部材の係合リブ6bが係合する係合凹部4dをそれぞれ
一個以上形成しておいて、他方、前記ノズル部材6の上
面にはラッチ状をした係止突起6aを、また、該側面部
には補強作用を兼ねた係合リブ6bをそれぞれ形成する
と共に、先端部にはノズルキャップ7を嵌合固定する環
状の嵌合突起6cを形成する。
【0023】しかして、上記のように形成したノズル部
材6を、前記噴射ヘッド部4の射出筒4bの先端部の係
合孔4cには係止突起6aを、また、係合凹部4dには
係合リブ6bがそれぞれ係合するようにして嵌着すると
共に、該ノズル部材6の先端部の環状突起6cにノズル
キャップ7の内面に形成した環状溝7aが嵌合するよう
に嵌着せしめて噴射ノズル部8を形成し、前記加圧室5
のピストン5aを射出筒部4bに平行に後退させて圧縮
するようにトリガー9の一端部を射出筒4bの側部に回
動可能に支持される。
【0024】このように構成したトリガー式の液体注出
装置を備えた容器は、把持部を片手で持って前記ノズル
キャップ7を回転せしめて希望する噴射状態を選択して
から、トリガー9のレバー9aに指先をかけて引き寄せ
ることにより容器から内容液が注出せしめられる。
【0025】
【実施例】以下に、本願発明のトリガー式液体注出装置
について、最適な一つの実施例に基づいて、図面を参照
しつつ説明する。本願発明は、図1に示すように、容器
本体1の口頸部に嵌着するための垂直な基筒部4aと該
基筒部から水平方向に突出した射出筒部4bとからなる
トリガー機構を備えた噴射ヘッド部4を、液体収納容器
1の口頸部に螺合あるいは嵌合手段などにより密接に固
定される蓋体2に装着された液体吸上げ部の嵌合筒部3
に嵌合せしめてトリガー式液体注出装置を構成したもの
である。
【0026】前記噴射ヘッド部4の基筒部4aの上部か
ら水平方向に突設する射出筒部4bの下部にはレバー9
aを有するトリガー9が設けられると共に、該射出筒部
4bの先端には液体の噴射状態を造り出すノズル部材6
が嵌合して固定され、更に、該ノズル部材6の先端部に
はオリフィス孔7bを形成したノズルキャップ7が嵌着
されて噴射ヘッド部4が形成されている。このようにし
て形成された噴射ヘッド部4の基筒部分4aとこれを嵌
合した蓋体部分2とが、片手で持てるような把持部とし
て形成されたトリガー式の液体注出装置を設けて液体注
出容器が構成される。
【0027】そして、前記噴射ヘッド部4の射出筒4b
の先端部にノズル部材6を嵌合するには、図3に示すよ
うに、ノズル部材6の後部上面に前端部がラッチ状をし
て、後端部が傾斜状をした係止突起6aを少なくとも一
個、好ましくは一対以上で形成すると共に、後部両側面
に突出した係合リブ6bを形成して、更に、該ノズル部
材6の先端部の外周面には環状の突起6cを形成して、
また、前記ノズルキャップ7の内周面にはノズル部材6
の先端部の環状突起6cに嵌合固定するための環状溝7
aを形成する。一方、前記噴射ヘッド部4の射出筒部4
bの先端近傍の上部壁には前記係止突起6aを係止せし
める係合孔4cを、両側壁内面には前記係合リブ6bを
係合せしめる溝その他の形状をした係合凹部4dをそれ
ぞれ形成する。
【0028】上記のように形成された前記ノズル部材6
は、射出筒部4bの先端部に整合せしめて強く押込まれ
ると、図4に示すように、上面の係止突起6aの斜面上
を係合孔4cの開口縁が滑って係止すると同時に側面の
係合リブ6bが係合凹部4dに係合して嵌合固定され
る。続いて、前記ノズルキャップ7をノズル部材6の先
端部の環状突起6cに環状溝7aを嵌合せしめて固定し
て噴射ノズル体を形成して、容器本体の口頸部に装着可
能な噴射ヘッド部が構成される。
【0029】上記のようにして図1に見るように構成さ
れる本願発明の噴射ヘッド部4を装着した液体注出容器
は、把持部を片手で持ってからノズルキャップ7を適当
に回転せしめて泡状あるいは霧状等の希望する噴射状態
を選択してから、トリガー9のレバー9aに指先をかけ
て引き寄せると、ピストン5aが圧力室5内に押し込ま
れて室内が高圧になり吐出弁4eが開いて、室内の液体
または空気が射出筒部4bの通路を通ってノズルキャッ
プ7のオリフィス孔7bから噴射される。次に、指先か
らレバー9aを離すと圧力室5内のスプリング5bの反
発力によりピストン5aが押し戻されて、室内が負圧状
態になって吸い込み弁4fが開いて容器内の液体が室内
に吸い上げられるので、再度レバー9aを指先で引き寄
せると高圧となって吸い込み弁4fが閉じて、吐出弁4
eが開いて射出筒部4bを通って液体が排出される。
【0030】上記のような構造にした本願発明の噴射ヘ
ッド部4を備えたトリガー式の液体注出装置に於いて
は、ノズル体8を構成するノズル部材6の両側面に設け
られた係合リブ6bが、射出筒部4bの内側面の係合凹
部4dに緊密に係合されると共に、ノズル部材6の上面
部に形成した係止突起6a前端のラッチ部分が、射出筒
部4bの上面の係止孔4cの縁に抜けないように係止さ
れているので、射出筒部4b内が非常に高い圧力になっ
たとしてもその圧力に充分に耐えることができて、ノズ
ル部材6及びノズルキャップ7からなるノズル体8が射
出筒4bの先端部から脱落する恐れは全くない。
【0031】尚、上記実施例に於いては、ラッチ状の係
止突起および係合孔がノズル部材と射出筒部の上面にそ
れぞれ設けられているが、これらはこのような構造に限
定されるものではなく、これら部材の下面や横面等の設
計上から見て適当と判断される側面に設けることは自由
である。同じく、前記した係合リブ及び係合凹部につい
ても同様に、係合リブを射出筒部の内面に設けて、これ
と係合する係合凹部をノズル部材の側面に設けることも
自由であり、また、係合凹部として溝状のものに代えて
係合テーパー面あるいは波形その他の係合凹凸面等から
なる係合凹部とすることも可能である。更に、係止突起
は一対ずつで形成すると共に、係合リブも二つの面に形
成した方が、ノズル体にとってガタツキや脱落の恐れが
なくて安全性が高くなる。
【0032】また、上記した実公昭60−26853号
や特公昭62−42667号公報等に見るような構造、
あるいは、その他の色々な構造をしたトリガー形式の液
体注出装置であっても、その噴射ヘッド部先端のノズル
体を本願発明のような構造にしたものにすれば、例え注
出操作中にトリガーの揺動運動により射出筒部に無理な
応力が作用して、射出筒部の先端が上下に変形しようと
しても、ノズル部材の両側面に設けられた係合リブの部
分で充分に耐えることができると同時に、ノズル部材の
上面部に設けられた係止突起により係止されるので、ノ
ズル部材が脱落するのを防ぐことができる。
【0033】以上説明したように、本願発明のトリガー
式の液体注出装置は、噴射ヘッド部の先端に嵌合するノ
ズル部材とノズルカバーとからなるノズル体を、ノズル
部材の上面部に設けた一対のラッチ状をした係止突起
と、両側面に設けた補強作用を兼ねた係合リブとで、射
出筒部の先端に嵌合せしめて緊密状態に固定したもので
あるから、トリガーの揺動運動による上下方向の大きな
変形応力が射出ヘッド部の射出筒部に加えられたとして
も、係合リブの働きにより射出筒部が変形することがな
く、また、ポンプ室内の高い噴出圧力がノズル体に加え
られても、ラッチの働きにより射出ヘッド部本体からノ
ズル部材とノズルキャップからなるノズル体が脱落する
ことはない。従って、上記のような構成にした本願発明
のノズル体を、噴射ヘッド部の先端に設けたトリガー式
の液体注出装置に於いては、ノズル部材とノズルキャッ
プからなるノズル体が脱落することは全くない。
【0034】
【発明の効果】本願発明は、トリガー形式の液体注出装
置を設けた液体容器に於いて、噴射ノズル部分をラッチ
状をした係止突起と補強作用をする係合リブとを有する
ノズル部材を用いて構成したので、内容液を注出しよう
としてトリガーのレバーを操作した際に、注出装置の射
出ヘッド部、中でも射出筒部にトリガーによる強い曲げ
応力が加えられたり、また、射出筒部内の圧力が異常に
高くなった場合にも、ノズル部材に設けた係合リブ及び
係止突起の作用によりこれらの応力には充分に耐えるこ
とができるので、注出操作時に射出筒部の先端からノズ
ル体が脱落するのを防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の噴射ヘッド部を装着した液体注出容
器の斜視図である。
【図2】図1に示す本願発明の噴射ヘッド部のX−X断
面図である。
【図3】本願発明の噴射ヘッド部を分解した斜視図であ
る。
【図4】図1に示す本願発明の噴射ヘッド部のY−Y断
面図である。
【図5】本願発明の先行例に於ける噴射ヘッド部を示す
縦断面図である。
【図6】本願発明の別の先行例に於ける噴射ヘッド部を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1. 容器本体 2. 蓋体 3. 嵌合筒部 4. 噴射ヘッド部 4a.基筒部 4b.射出筒部 4c.係止孔 4d.係合溝 5. 加圧室 5a.ピストン 5b.スプリング 6. ノズル部材 6a.係止突起 6b.係合リブ 6c.環状突起 7. ノズルキャップ 7a.環状溝 8. 噴射ノズル体 9. トリガー 9a.レバー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体の口頸部の嵌合筒部に嵌着する
    垂直な基筒部と該基筒部から水平方向に突設した射出筒
    部とその先端部にノズル部材とノズルキャップからなる
    噴射ノズル体を嵌着したトリガー機構を有する噴射ヘッ
    ド部を、液体収納容器の口頸部に密接に固定する蓋体の
    液体吸上げ部の嵌合筒部に着脱自在に嵌合したトリガー
    式液体注出装置であって、前記噴射ノズル体は、ノズル
    部材の側面に設けたラッチ状の係止突起及び係合リブを
    噴射ヘッド部の射出筒部の先端壁部に形成した係合孔及
    び係合凹部に係合して固定すると共に、該ノズル部材の
    先端にノズルキャップを嵌着して構成されてなることを
    特徴とするトリガー式液体注出装置。
  2. 【請求項2】 前記噴射ノズル体は、ノズル部材の先端
    外周に設けられた環状突起にノズルキャップの内周面に
    設けた環状溝を嵌合せしめて回転可能に嵌着されてなる
    ことを特徴とする請求項1に記載するトリガー式液体注
    出装置。
  3. 【請求項3】 前記ノズル部材は、上側面に少なくとも
    一個のラッチ状をした係止突起が形成されていて、射出
    筒部の先端部の上側壁に形成された係合孔に係合するよ
    うに嵌着されてなることを特徴とする請求項1または2
    に記載するトリガー式液体注出装置。
  4. 【請求項4】 前記ノズル部材は、上側面に一対のラッ
    チ状をした係止突起が形成されていて、射出筒部の先端
    部の上側壁に形成された一対の係合孔に係合するように
    嵌着されてなることを特徴とする請求項1または2に記
    載するトリガー式液体注出装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズル部材は、両側面に係合リブが
    形成されていて、射出筒部の先端の両側壁内面に形成さ
    れた係合凹部に係合するように嵌着されてなることを特
    徴とする請求項1または2に記載するトリガー式液体注
    出装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズル部材は、両側面に係合凹部が
    形成されていて、射出筒部の先端の両側壁内面に形成さ
    れた係合リブ等の係合凸部が係合して嵌着されてなるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載するトリガー式
    液体注出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016159929A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社吉野工業所 トリガー式液体噴出器

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