JP2003225595A - トリガー式液体注出装置 - Google Patents

トリガー式液体注出装置

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JP2003225595A
JP2003225595A JP2002024842A JP2002024842A JP2003225595A JP 2003225595 A JP2003225595 A JP 2003225595A JP 2002024842 A JP2002024842 A JP 2002024842A JP 2002024842 A JP2002024842 A JP 2002024842A JP 2003225595 A JP2003225595 A JP 2003225595A
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Japan
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trigger
piston
piece
type liquid
fitted
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JP2002024842A
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English (en)
Inventor
Suketsugu Kohara
祐嗣 古原
Takao Kishi
岸  隆生
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トリガー式の液体注出装置を備えた液体注出
容器に於いて、トリガー部材の操作レバーに不用意な押
圧力が作用しても、加圧ピストンの作動を制止して溶液
の噴射を防止する。 【解決手段】 略楕円形状をしたトリガー本体4に突設
した操作レバーの上部に噴射ノズルの挿通口5aが開口
されて、前記挿通口に容器本体内に垂設する加圧シリン
ダー9に摺動自在に嵌合されたピストン部材3を挿通し
て一体にしたトリガー装置1を、前記ピストンが摺動可
能に嵌合される嵌合筒部2cとトリガー部材を回動可能
に保持する支持部材2dとを設けた蓋体を兼ねた筒状装
着体2に組付けて、前記操作レバーを揺動可能に形成す
ると共に前記筒状ピストンを加圧シリンダーに摺動自在
に嵌合せしめたトリガー式の液体注出装置本体の側壁中
央部に操作レバー6の揺動を制止する制止部材7を回動
可能で、着脱自在に装着して、前記トリガー部材6の揺
動を制止可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、中空容器の内
部に収容された液体状をした洗剤や化粧料等を、手動に
よる往復動式の注出ポンプにより加圧せしめて噴射ノズ
ルから霧状もしくは水滴状に噴射せしめて注出する液体
注出装置に於いて、不使用時に何らかの原因により内溶
液が不用意に噴射することがないように、注出ポンプの
注出作動を防止することができるようにした液体注出装
置に係わり、特に、中空容器の口頸部に嵌着したトリガ
ー式の注出ポンプを用いた液体注出装置に於いては、何
らかの押圧力がトリガー部分に作用して不用意にトリガ
ーが揺動すると、加圧ピストンが押圧降下されてシリン
ダー内部が加圧状態になって、内容物が噴射ヘッド部か
ら噴射することになるので、このような状態が生ずるこ
とがないように不用意なトリガーの揺動を阻止できるよ
うにしたトリガー式の液体注出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の中空容器に収容されたシャンプー
や液体洗剤、あるいは、化粧料や殺虫剤、薬液等の各種
の液状物を、簡単に注出して使用できるようにした液体
注出容器として、従来から使用されてきているものに
は、実公昭41−18864号や特公昭46−2383
8号公報等に見るように、加圧気体の圧力により内容液
を噴出させるようにしたエアゾール容器、あるいは、実
開昭61−4761号や実公昭63−2119号公報等
に見るように、噴射ヘッド部の押圧操作により内部のピ
ストンを往復動させてシリンダーの内部を加圧せしめる
ことにより、内容液を噴射ノズルから注出するようにし
た注出ポンプを用いた液体注出容器が、一般に広く用い
られている。
【0003】しかし、このようにした液体注出容器は、
噴射ヘッドの押圧部を指先で操作するだけで内溶液を簡
単に注出することができるので便利ではあるが、前者の
エアゾール式の注出容器は、加圧ガスとして用いたフロ
ンガス等が地球環境を破壊するとの問題や廃棄物の処理
に伴う環境汚染等の点で問題があり、また、後者の注出
ポンプを用いた注出容器は、片手で持って注出して使用
することができない点で、いささか不便を感ずることが
ある。そこで、最近では、注出容器を片手に持ったまま
で注出操作を行えるようにして、内容物が簡単に注出す
ることができて、また、使用済みとなった空の容器の処
理で社会的な問題が生じない構造にしたトリガー式の注
出装置を用いた液体注出容器が広く使用されるようにな
ってきた。
【0004】そのような中で、従来から用いられている
トリガー式の液体注出装置としては大きく分けると、実
公昭60−26853号公報や特公昭61−141号公
報等に記載されるように、トリガーの揺動操作により、
注出ピストンが上下に往復動するようにした縦型のもの
と、実公平1−23562号や実開平4−37554号
公報等に記載されるように、注出ピストンをノズルと同
じ水平方向に設けて前後に往復動せしめるようにした水
平式の二つの種類があり、これらの注出装置が各種の注
出容器に用いられている。
【0005】これらのトリガー式の液体注出装置の中
で、最も簡単な構造をした前者の揺動式の注出装置は、
その概略を図9に示すように、大径の加圧シリンダー4
3に摺動自在に嵌合したピストン部材44と噴射ヘッド
47とを逆L字状になるように連結して形成した注出ポ
ンプを設けた蓋部を兼ねた筒状装着部材42を、中空容
器本体41の口頸部41aに螺着すると共に、前記装着
部材の上部に噴射ノズル45とレバー46とを一体に形
成した噴射ヘッド47の基筒部47aを嵌着して液体注
出装置が構成されている。
【0006】このような構成をした液体注出装置は、操
作レバー46を指先で引き寄せることにより、レバーと
一体になっている噴射ヘッド47がトリガーの後端部C
を支点として下向きに揺動して、噴射ヘッド部47の基
筒部47aを下方へ移動せしめてピストン部材44が押
し下げられるように作用する。従って、このようなトリ
ガー式の注出装置を備えた液体注出容器は、溶液が収容
された中空容器を片手で把持して、そのままの状態で指
先をトリガーのレバーに掛けて軽く引くだけで、内溶液
を噴射ノズルから噴射させて使用することができるので
非常に便利である。
【0007】しかし、上記したようなトリガー形式の注
出装置を備えた液体注出容器に於いては、製品を輸送す
る時や不使用の状態の時であっても、注出装置の操作レ
バーが何らかの原因により不用意に押圧されるようなこ
とがあると、それに連動した加圧ピストンが作動してシ
リンダー内が加圧状態になって、内溶液が噴出するとい
う不測の事態を発生することがある。そこで、このよう
な不測の事態を回避するために、操作レバーに対して不
用意に押圧するような力が働いたとしても、操作レバー
が揺動して加圧ピストンが作動しないように阻止する阻
止部材Aを設けておくことが考えられる。
【0008】そこで、上記のような揺動型のトリガー式
の液体注出装置に於いて、不用意な力が操作レバーに作
用しても、加圧ピストンが押圧されることがないように
固定する手段が設けられたものが、実開平60−128
758号公報その他に提案されている。これらは、溶液
を収容した中空容器の口頸部に螺着した蓋部に突設した
内容液の吐出路を有するステムまたはガイド筒と、操作
レバーと噴射ヘッド部とを連結したトリガーと、該トリ
ガーを回動自在に取付けた取付け片との間に形成される
間隙に、制止部材の差込み軸部を挿入して固定して、ト
リガーの揺動を制止したものであるから、このようなト
リガー装置を設けた液体注出容器を使用するに際して
は、前記制止部材を取り外してから内溶液を噴射させる
ことになるが、使用した後で再び規制部材を挿入して噴
射されることがないような状態にして保管したい場合が
あるが、容器本体とは別体である制止部材が紛失して見
当たらないようなことがしばしばある。
【0009】そこで、上記のような構成をしたトリガー
式の注出装置に於いて、取り外された制止部材が保管中
に紛失することがないようにするために、揺動を制止す
る制止部材を容器本体の一部に固定された帯状部材に連
結した構造にしたストッパー部材を用いて、トリガーが
不用意に揺動するのを防止できるようにしたものを、実
公平6−34856号公報に既に出願人は提案してい
る。上記の考案は、図8(b)に示すように、帯状片2
5aの一端に丸棒状の揺動制止部25bが設けられ、他
端には回止め用の支持腕27の下部27aと容器本体2
1の係止部21bとの間に挟持して固定される断面コ字
状の固定部25cを設けられた構造のストッパー部材
(制止部材)25を、図8(a)に示したように、前記
ストッパー部材25の固定部25cを回止め用の支持腕
27と容器本体の係止部21bとの間で固定して、前記
揺動制止部25bが揺動軸から延びるトリガー24と揺
動軸23aを設けた支持部23と弁棒24bとの間にで
きた空間部に差し込まれて、レバー24cにより弁棒2
4bが上下動するのを制止するように構成されている。
【0010】このような構成にしたストッパー部材を設
けたトリガー式の液体注出装置を装着した液体注出容器
は、使用するに当たって揺動制止部25bを引き抜いて
揺動可能にしてから内溶液を注出しても、ストッパー部
材25aが容器本体21に連結されているので、従来の
ように紛失するようなことはない。しかし、前記ストッ
パー部材25aや筒状装着体22がやや複雑な形状にな
るので、金型の製造コストやストッパー部材の成形コス
トが嵩み、また、外観上のトリガーや容器本体の見栄え
の点で難点がある。
【0011】そこで、トリガー式の液体注出装置を備え
た注出容器に於いて、トリガーを押圧するように不用意
な力が作用しても、内溶液が噴出しないようにトリガー
の揺動を阻止するストッパー部材を、できるだけ簡単な
構造に形成すると共にその見栄えも良いものにして、該
ストッパー部材の製造コストを低く抑えることができ
て、ストッパー部材が紛失することがないようにした安
価なトリガー式の注出装置の出現が望まれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来から使用されてい
る一般的なトリガー式の液体注出装置を設けた各種の液
体注出容器は、不使用の状態時、あるいは、製品を搬送
する時や保管、陳列している時に、何らかの原因で注出
装置の操作レバーに対して不用意な押圧力が作用するよ
うなことがあると、トリガーが揺動して加圧ピストンが
作動して容器内の溶液が噴出するという不測の事態を発
生することがある。そこで、このようなトリガー式の液
体注出装置に於いて、内溶液が噴出するという不測の事
態を回避するためには、注出装置の操作レバーに不用意
な押圧力が作用するようなことがあっても、加圧ピスト
ンが作動しないようにトリガーの揺動を阻止する何らか
の手段を設けておくことが必要である。
【0013】本願の発明は、トリガー式の注出装置に於
いて、使用している時以外にトリガー装置の操作レバー
に不用意な力が作用したとしても、トリガーが揺動でき
ないように制止するための制止部材(ストッパー部材)
を設けておいて、加圧ピストンが上下に作動するのを阻
止できるような構造にする。そして、前記制止部材によ
りトリガーの揺動が阻止された状態にあるものを、使用
する際しては、阻止状態を簡単に解除できて、注出可能
な状態になるように構成すると共に、前記制止部材は簡
単な構造にして、注出装置のトリガー部に一体に設けら
れて、離れて紛失することがないような構造にして、前
記ストッパー部材を容易に成形することできるようにし
て、安価に製造できるようにしたトリガー式の液体注出
装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】容器の口頸部に螺着され
る蓋体を兼ねた筒状装着体の頂壁部に筒状のピストンを
摺動可能に挿通する嵌合筒部を突設すると共に、該嵌合
筒部の側壁と前記頂壁部とに連接したトリガー部材を回
動可能に連結する支持部材を突設した筒状装着体を、熱
可塑性合成樹脂の射出成形により中空容器の口頸部に着
脱自在に螺合可能なように成形する。また、略円形ない
し楕円形状をしたトリガー本体の前端部に操作レバーを
突設すると共に、後端部に前記筒状装着体の支持部材に
揺動可能に連結する連結部を設けてトリガー部材を形成
して、更に、前記トリガー本体の操作レバー上部の中程
には前記噴射ヘッド部を挿通して保持する開口部を設け
ると共に、側壁部の中央には操作レバー部を制止する制
止部材を回動自在に設けてトリガー部材を形成する。
【0015】そして、中空容器内に垂設された加圧シリ
ンダー内に摺動自在に嵌合される前記筒状ピストンの上
端部に、噴射ノズルが形成された噴射ヘッド部を嵌合し
て、噴射可能に連結されたピストン部材を形成して、前
記噴射ヘッド部を前記トリガー部材に設けた開口部に挿
通して一体となして、トリガーの上下動によりピストン
部材が往復動するようにしたトリガー装置に形成する。
前記トリガー装置の筒状ピストン部材を、前記筒状装着
体の嵌合筒部内に摺動可能に嵌合すると共に、トリガー
部材の後端部を前記支持部材に回動可能に連結して、前
記ピストン部材の上下動により注出可能に形成したトリ
ガー式の液体注出装置を構成して、トリガー部材の側壁
に設けた制止部材を回動して切り換えることによりトリ
ガーの揺動、不揺動を選択可能して、ピストン部材が不
用意に下降して内容物が噴出するのを防止する。
【0016】
【発明の実施の態様】略楕円形または円形状をしたトリ
ガー本体の前端部に操作レバー6を突設すると共に後端
部に筒状装着体2に揺動可能に連結する連結部5bを設
けたトリガー部材5に、筒状のピストン3bと噴射ノズ
ル3cが形成された噴射ヘッド部3aを嵌合して、噴射
可能な逆L字状に連結したピストン部材3を挿通して一
体化したトリガー装置1を、前記ピストン3bが摺動可
能に嵌合される嵌合筒部2cとトリガー部材5を回動可
能に保持する支持部材2dとを設けた蓋体を兼ねた筒状
装着体2に組付けてトリガー式の注出装置1を形成し
て、該注出装置を液体を収容した中空容器8の口頸部8
aに螺着して固定し、前記トリガー部材5の操作レバー
6を操作することによりピストン部材3を上下動せしめ
て中空容器内の溶液を注出可能にしてトリガー式の液体
注出容器を構成する。
【0017】そして、上記した液体注出容器に於いて、
前記トリガー部材5の本体部の側壁中央部に操作レバー
の揺動を制止する回転切り換え可能な蓋状の制止部材7
を設けると共に、前記制止部材7の内側面には制止状態
を維持する係止片7dと停止片7eと係合筒片7cを突
設して、該係合筒片7cを前記ピストン部材3の係合突
起3dに嵌合して、前記係止片7dをピストン部材3の
係止爪3eに係止せしめて、制止片7bを筒状装着体2
の嵌合筒部2cの上端に当接するように固定して、前記
トリガー部材5が揺動するのを制止するように構成する
ことにより、前記操作レバー6に対して不用意な力が作
用してもピストン部材3が下降できないように形成す
る。
【0018】上記のように構成されたトリガー式の液体
注出容器から注出するには、前記トリガー部材5の制止
状態を解除する方向へ制止部材7を回動せしめると、前
記制止部材7の係止片7dが係止爪3eを乗り越えて制
止片が自由な状態になるので、前記操作レバー6を操作
することによりトリガー部材5は揺動可能となって、上
記した液体注出容器の容器本体8の口頸部8aを片手で
把持してから操作レバー6を指先で引き寄せることによ
り内溶液が注出される。
【0019】
【実施例】以下に、本願発明のトリガー装置を用いた液
体注出装置について、最適な一つの実施例に基づいて、
図面を参照しつつ説明する。本願発明の液体注出装置
は、図4に示すように、容器の蓋体を兼ねる筒状装着体
2の筒状側壁2aの頂壁部2bに、筒状ピストン(ステ
ム)を摺動可能に嵌合する嵌合筒部2cとトリガー部材
5を揺動可能に保持する支持部材2dとが突設されて、
中空容器本体8の口頸部に螺着可能に形成された筒状装
着体2と、中空容器本体8内に垂設する加圧シリンダー
内に摺動自在に嵌合される筒状のピストン3bの上端部
に、噴射ノズルが形成された噴射ヘッド部3aを逆L字
状に嵌合、連結して形成したピストン部材3を、操作レ
バー6の上部に設けた開口部に挿通して、トリガー部材
5の揺動を制止するための円形の蓋状をした制止部材
(ストッパー)7がトリガー本体4の側壁面に回動自在
に設けられて一体にしたトリガー装置とから図1に示す
ような注出装置が構成される。
【0020】図1に示すような本願発明に用いるトリガ
ー式の注出装置は、以下のようにして形成される。先
ず、熱可塑性合成樹脂を射出成形して略楕円形ないし円
形状をしたトリガー本体4の前端部に操作レバー6を突
設すると共に、後端部に前記装着体2の支持部材2dに
揺動可能に連結する連結部5bを設けたトリガー部材5
を形成して、更に、前記トリガー本体の操作レバー6上
部の中程に、前記ピストン部材3の噴射ヘッド部3aを
挿通して上下に揺動せしめる開口部5aを形成すると共
に、前記トリガー本体の側壁の中央部に円形状の開口を
形成する。
【0021】そして、前記円形状開口に嵌着せしめて前
記操作レバー6の揺動を制止する制止部材7を、図5に
示すように、その外側面には制止部材7を切り換え操作
する摘み片7aを突設すると共に、内側面にはトリガー
本体に固定する係合筒片7cと係止片7dと停止片7e
と制止片7bを突設した円形の蓋状体に形成する。上記
のように形成した円形状の制止部材7を、該制止部材の
係合筒片7cに前記ピストン部材3の係合突起3dを嵌
合して回動自在となして、前記係止片7dをピストン部
材3の係止爪3eに係止すると共に制止部材の制止片7
bの先端をピストン部材3の側面または嵌合筒部2cの
端面に当接して係止させて、図4に示すようなトリガー
部材5に形成する。
【0022】次に、中空容器内に垂設される加圧シリン
ダー9内に摺動自在に嵌合せしめて注出ポンプを形成す
る筒状ピストン3bの上端部に、噴射ノズル3cが形成
された噴射ヘッド部3aを嵌合して、噴射可能な逆L字
状に連結したピストン部材3を形成して、該ピストン部
材3の噴射ヘッド部を前記トリガー部材の開口部5aに
挿通して一体となして、トリガーを上下方向に揺動させ
ることによりピストン部材3が往復動するようにしたト
リガー装置を形成する。
【0023】尚、噴射可能なピストン部材3を形成する
のに、噴射ヘッド部3aと筒状ピストン3bとを逆L字
状に連結して噴射可能となしたが、該ピストン部材はト
リガーの上下方向の揺動により往復動するものであれば
よいので、噴射ヘッド部3aと筒状ピストン3bとは、
上下方向に垂直状または斜め状に連結されて噴射可能に
形成されたものであっても、制止部材7により確実にト
リガーの揺動を制止することができる。
【0024】上記した中空容器の口頸部に螺着される蓋
体を兼ねた筒状装着体2は、熱可塑性合成樹脂の射出成
形により成形して、該筒状装着体の頂壁部2bに筒状の
ピストン3bを摺動可能に挿通する嵌合筒部2cを突設
すると共に、該嵌合筒部の側壁と前記頂壁部とに連接し
てトリガー部材5を回動可能に連結する支持部材2dを
突設するように形成する。このように形成された筒状装
着体2に対して、前記したように形成されたトリガー装
置の筒状ピストン3bを前記嵌合筒部2cに摺動自在に
嵌合すると共に、トリガー部材5の連結部5bを前記支
持部材2dに回動可能に連結せしめて、図1に示したよ
うに、トリガーの上下動を作動、不作動にできるように
したトリガー式の液体注出装置1を形成する。
【0025】このようにして形成された液体注出装置1
は、トリガー装置の本体側壁部に設けた制止部材7を回
動させて、摘み片7aの先端部が閉の位置にある点で停
止すると、一対の係止片7dがピストン部材3の壁面に
設けた係止爪に係合すると共に、制止片7bが嵌合筒部
2cの端面に当接して固定された状態となって、操作レ
バー部6によるトリガーの揺動が不作動状態になる。こ
のような状態にした液体注出装置1を、液体を収容した
中空容器8の口頸部8aに螺着して固定すると、図1に
示したようなトリガー式の液体注出容器に形成される
が、このままの状態でトリガー部材5の操作レバー6に
指先を掛けて引き寄せようとしても、係止片7eと制止
片7bにより筒状ピストン3bの動きを制止していて、
トリガーは制止部材7のために下方へ揺動することがで
きないので、従って、ピストン部材3が下方へ押し下げ
られるようなことにはならず、内溶液を注出するのを不
可能にできるように構成されている。
【0026】そこで、上記のような構成にしたトリガー
式の液体注出容器を使用するに際しては、トリガー本体
の側壁部に設けられた制止部材7の摘まみ片7aを掴ん
で、図2に仮想線で示す開の方向に回動させると、係止
片7dは少しばり弾性変形をして係止爪3eを乗り越え
て移動して、前記停止片7eが係止爪3eに当接して停
止するが、その時、前記摘み片7aの先端部は図4に示
す閉の位置から図6に示す開の位置に回動して停止され
る。このようにして、制止部材7が閉の位置から開の位
置に回動されると、制止片7bは嵌合筒部2cの上端面
から離されて横にずれて、ピストン部材3が下動可能と
なるので、トリガー部材5は揺動不可能な状態から揺動
可能な状態になって、トリガー装置は液体注出操作が可
能な状態になる。
【0027】上記のようにして、制止部材7の係止片7
dが係止爪3eとの係合関係が解かれると共に、制止片
7bが嵌合筒部2cの上端部から離れて、嵌合筒部2c
の上方の片側へ移動された図6に示した位置に来て、ト
リガー部材5の揺動が可能になった注出容器は、容器を
片手で握ってトリガー部材5の操作レバー6を引き寄せ
ると、トリガー部材5の揺動につれてピストン部材3が
押圧されるので、筒状ピストン3bが降下して加圧シリ
ンダー内が加圧状態になると、内溶液は噴射ノズル3c
から注出される。
【0028】上記した制止部材7は、図3および図5に
示すように、トリガー本体の側面に開口した部分に蓋状
に嵌合する着脱可能な円板形をしていて、該円板の内側
面には制止片7bおよび係合筒片7cが突設されると共
に、該係合筒片にピストン部材3側面の係止爪3eに係
合する一対の板状の係止片7dと停止片7eが設けられ
て、また、外側面には回動せしめて作動状態を切り換え
るための摘まみ片7aが設けられた構造に形成されてい
る。このような構造をした制止部材7は、図4に示した
ように、係合筒片7cの端部より若干突出した係止片7
dの先端部がピストン部材3の係止爪3eに係合された
状態になると、制止片7bが嵌合筒部2cの先端面に当
接してピストン部材を降下不能に固定した状態になる。
【0029】上記した実施例に於いては、トリガー部材
の操作レバー部が回動するのを防止するのに、図3およ
び図4に示したように、トリガー本体4の側壁部に着脱
可能に設けた円形蓋状の制止部材7の内側面に、ピスト
ン部材3側の係合突起3dに係合する係合筒片7cに一
対の係止片7dを設けて、該係止片7dを係止爪3eに
係合せしめて制止片7bが嵌合筒部2cの上端面から外
れることがないような構造にして、筒状ピストン3bの
降下を阻止するようにした。しかし、本願発明は、制止
部材7をこのように一対の係止片7dを係止爪3eに係
合せしめて制止片7bを移動不能とする構造に限定され
るものではなくて、前記一対の係止片7dに代えて係止
爪3eまたは係合突起3dその他に係止可能な形状にし
た係止片を設け制止部材7を形成して、該制止部材7
を、トリガー本体の開口に着脱可能に装着して制止片7
bを移動不能なようにすることも可能である。
【0030】また、上記実施例に於いては、係止片7d
と停止片7eを制止部材側の係合筒片に、また、係止爪
3eをピストン部材側に設けてピストンを不動にした
が、本願発明は、係止片7dを係合筒片7cから離れて
設けることも可能であり、更には、係止片7dと停止片
7eをピストン部材側に、係止爪3eを制止部材側に設
けておいて、前記実施例の場合と同じように制止片によ
りピストンを不動にすることも可能であり、そして、係
合突起3dを制止部材側に設けて、ピストン部材側に係
合筒片を設けて制止部材7を着脱自在にすることも可能
である。
【0031】以上説明したように、本願発明のトリガー
式の液体注出装置は、トリガー本体の側壁の開口に制止
部材を回動自在に嵌着して一体となし、該制止部材の内
側面に設けた係止片を筒状ピストンの係止爪に係合せし
めて、制止片がピストン部材の嵌合筒部の上端部から離
れないように保持可能にしたものであるから、このよう
な液体注出装置を備えた注出容器は、操作レバーに押圧
力が作用したとしても、前記制止片によりトリガーが揺
動することがないように制止されているので、操作レバ
ーを指先で引き寄せようとしても、筒状体からなるピス
トン部材は下降することがないので、注出容器内の溶液
は注出不可能となる。そして、前記制止部材を回動させ
ると、係止爪から係止片が開放されると共に、制止片が
嵌合筒部の上端部から離れて、トリガーが揺動可能とな
るので、操作レバーを引くことによりピストン部材が降
下されて内溶液が注出される。
【0032】また、本願発明のトリガー式の液体注出装
置は、トリガー本体の側面に設けた円形状の開口部に、
円形の蓋状をした制止部材を回動自在に装着すると共
に、該制止部材の内面に係止片と制止片を設けて、制止
部材の回動によりトリガーの揺動を作動、不作動な状態
に選択可能に形成したものであるから、従来のものとは
基本的に構造上の相違がなくて、簡単な構造をしてい
て、その成形工程および組み立てが容易であるから、製
造コストガ高くなることもなくて、外見もすっきりした
見栄えもよいものとなる。
【0033】
【発明の効果】本願発明のトリガー式の液体注出装置
は、基本的には従来のトリガー本体の側壁部に蓋状をし
た回動自在な制止部材を嵌着して一体に設けたものであ
るから、制止部材の制止片が固定される状態に制止部材
を回動させることにより、トリガーを揺動不能な状態に
保持するように構成されているので、不使用時に不用意
に操作レバーに力が加えられるようなことがあっても、
トリガー部材は制止部材の制止片により回動が阻止され
て、内容物が注出されるようなことはなくなり、また、
使用時には、制止片が自由に開放された位置に制止部材
を回動させることにより、内容物が注出可能な状態にな
るので、制止部材が紛失したりするようなこともなく
て、また、構造も簡単で見栄えもよくて、安価に製造す
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のトリガー式液体注出装置を示す斜視
図である。
【図2】本願発明の制止部材を設けたトリガー式の注出
装置を示す側面図である。
【図3】図2に示すトリガー式の注出装置の正面図の半
断面である。
【図4】図1に示す液体注出容器の注出不可能な状態を
示す側面図である。
【図5】本願発明の制止部材を分解した状態を示す図で
ある。
【図6】図1に示す液体注出容器の注出可能な状態を示
す側面図である。
【図7】図6に示すトリガー式注出装置の正面図の半断
面である。
【図8】本願発明の先行例を示した側面図(a)とスト
ッパー部材(b)である。
【図9】従来の揺動阻止部材を設けたトリガー式の液体
注出容器の断面図である。
【符号の説明】
1. トリガー式注出装置 2. 筒状装着体 2a. 筒状側壁 2b. 頂壁部 2c. 嵌合筒部 2d. 支持部材 3. ピストン部材 3a. 噴射ヘッド部 3b 筒状ピストン 3c. 噴射ノズル 3d. 係合突起 4. トリガー本体 5. トリガー部材 5a. 開口部 6. 操作レバー 7. 制止部材 7a. 摘み片 7b. 制止片 7c. 係合筒片 7d. 係止片 7e. 停止片 8. 容器本体 9. 加圧シリンダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA02 AA12 AB01 AB05 AB09 BA02 CA01 CB02 DA01 DB12 FA09 FB01 GA01 GB01 JA20 LB02 LC01 LC06 LD22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略楕円形状もしくは円形状をしたトリガ
    ー本体の前端部に操作レバーを突設すると共に該レバー
    の上部に噴射ノズル挿通口が開口されて、後端部に連結
    部を設けたトリガー部材に、中空容器本体内に垂設する
    加圧シリンダーに摺動自在に嵌合される筒状のピストン
    と噴射ヘッド部とが噴射可能に連結されたピストン部材
    を前記挿通口に挿通して一体となしたトリガー装置を、
    前記ピストンが摺動可能に嵌合される嵌合筒部とトリガ
    ー部材を回動可能に保持する支持部材とを設けた蓋体を
    兼ねた筒状装着体に組付けて、前記操作レバーを揺動可
    能に形成すると共に前記筒状のピストンを中空容器本体
    内に垂設する加圧シリンダーに摺動自在に嵌合せしめた
    トリガー式の注出装置であって、前記トリガー本体の側
    壁中央部に操作レバーの揺動を不作動にする制止部材を
    装着する開口部を形成して、該開口部にピストンの降下
    を制止する制止片を設けた制止部材を回動可能に嵌着し
    て、前記トリガー部材の揺動を制止可能に構成したこと
    を特徴とするトリガー式液体注出装置。
  2. 【請求項2】 前記制止部材は、前記トリガー本体の側
    壁中央部に円形状に形成された開口部に嵌合可能な円板
    状に形成されると共に、前記円板状の内側面に制止片が
    嵌合筒部の上端部に当接可能に突設された蓋状体が、前
    記開口部に回動可能に嵌着されてなることを特徴とする
    請求項1に記載するトリガー式液体注出装置。
  3. 【請求項3】 前記制止部材は、前記トリガー本体の側
    壁中央部に円形状に形成された開口部に嵌合可能な円板
    状に形成された蓋状体の内側面に、嵌合筒部の上端部に
    当接可能な制止片を突設するとと共に、筒状ピストンの
    係合突起に係合可能な係合筒片を突設して、該係合筒片
    に前記筒状ピストンに設けられた係止爪に係止可能な係
    止片を設けて、前記制止片をトリガーの揺動を不作動に
    する位置に保持可能に形成して、前記開口部に回動可能
    に嵌着されてなることを特徴とする請求項1に記載する
    トリガー式液体注出装置。
  4. 【請求項4】 前記制止部材は、前記筒状ピストンに設
    けられた係止爪に係止可能な一対の係止片と停止片が係
    合筒片に設けられてなるなることを特徴とする請求項1
    に記載するトリガー式液体注出装置。
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