JP2002273278A - 合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器 - Google Patents
合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器Info
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- JP2002273278A JP2002273278A JP2001079793A JP2001079793A JP2002273278A JP 2002273278 A JP2002273278 A JP 2002273278A JP 2001079793 A JP2001079793 A JP 2001079793A JP 2001079793 A JP2001079793 A JP 2001079793A JP 2002273278 A JP2002273278 A JP 2002273278A
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Abstract
簡素化された構造になる蓄圧式液体噴出器を提供する。 【解決手段】 吸引口4aを液体の吸引時にのみ開放す
る逆止弁7と、ピストン5の外側にて液密状態を維持し
つつ摺動可能にかぶさるとともにピストンガイド6の端
部と係合する中空ステム8と、これの突端に適合して中
空ステム空間領域Mを通して流出する液体を外界に噴出
させるノズル9aを有する押圧キャップ9と、これとベ
ース部材3との相互間に配置され中空ステムを介してピ
ストンガイドをピストンに押し当ててピストンの通路5
aを閉状態に維持する第1の弾性部材10との組合せに
て構成し、中空ステムとピストンとの相互間に、中空ス
テムと一体的に成形されピストンをピストンガイドに押
し当てるとともに液体の噴出圧力を調整する第2の弾性
部材11を設け、各構成部材を全て合成樹脂とする。
Description
に関し、該噴出器を構成する部材点数を減らして組み込
み工程の簡便化、コスト削減を図るとともに、噴出器の
廃棄に際して材質毎の分別にかかる手間を省略しようと
するものである。
霧する噴出器としては、現在のところ、分散媒を加圧媒
体とともに容器に充てんした、いわゆるエアゾールタイ
プの噴出器が多用されている。ところで、この種の噴出
器は製造コストが嵩むうえ、分散媒を全て使いきった後
においても容器内には加圧媒体が残存していることが多
いため、その廃棄に際しては容器の穿孔にて加圧媒体を
排出しておくことが不可欠になっており、加圧媒体の大
気中への放出が環境破壊につながることも懸念される。
噴出器で使用されているような加圧媒体を必要とせず、
噴出ヘッドを複数回にわたって押圧することによって内
圧を高め、その圧力でもって内容物を噴射するようにし
た蓄圧式の噴出器が見直されてきており、この点に関す
る先行技術としては、特開平9−103718号公報に
開示のようなポンプ型スプレーが参照される。
部材を組み合わせて構成されるものであって部品点数の
増加が避けられず、組み込みにかかる工数が嵩むこと、
また、部材の大半は合成樹脂からなっているが、一部分
(スプリング等の弾性部材や逆止弁等)に金属材料が使
用されており、構造によっては内容物が金属材料に直接
触れることもあって、この場合には金属材料と反応して
内容物の品質低下につながるうれいがあること、さら
に、噴出器は通常、使い捨てされるのが普通であり、そ
の廃棄に際して素材毎の分別回収が望まれるところ、分
解作業が必要になることから素材毎に分別して廃棄する
のに困難がある。
点数の削減を図るとともに、使用後にそのまま廃棄する
ことができる新規な合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器を提
案するところにある。
る吸引口を有し該容器の口部にベース部材を介して固定
保持されるシリンダーと、このシリンダー内に配置され
その軸芯に沿う向きに貫通する通路を有するピストン
と、ピストンの通路を通して配置され該通路の開閉動作
を導くとともにシリンダー及びピストンと協働して液体
の吸引、加圧のための空間領域を形成するピストンガイ
ドと、シリンダーの吸引口を液体の吸引時にのみ開放す
る逆止弁と、ピストンの外側にて液密状態を維持しつつ
摺動可能にかぶさるとともにピストンガイドの端部と係
合する中空ステムと、この中空ステムの突端に適合して
該中空ステムの内部空間を通して流出する液体を外界に
噴出させるノズルを有する押圧キャップと、この押圧キ
ャップとベース部材との相互間に配置され中空ステムを
介してピストンガイドをピストンに押し当てて該ピスト
ンの通路を閉状態に維持する第1の弾性部材とを組合せ
た蓄圧式の液体噴出器であって、前記中空ステムとピス
トンとの相互間に、該中空ステムと一体的に成形され該
ピストンをピストンガイドに押し当てるとともに液体の
噴出圧力を調整する第2の弾性部材を設けたことを特徴
とする合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器である。
有し該容器の口部にベース部材を介して固定保持される
シリンダーと、このシリンダー内に配置されその軸芯に
沿う向きに貫通する通路を有するピストンと、ピストン
の通路を通して配置され該通路の開閉動作を導くととも
にシリンダー及びピストンと協働して液体の吸引、加圧
のための空間領域を形成するピストンガイドと、液体の
吸引、加圧のための空間領域内に配置されシリンダーの
吸引口を液体の吸引時にのみ開放する逆止弁と、ピスト
ンの外側にて液密状態を維持しつつ摺動可能にかぶさる
とともにピストンガイドの端部と係合する中空ステム
と、この中空ステムの突端に適合して該中空ステムの内
部空間を通して流出する液体を外界に噴出させるノズル
を有する押圧キャップとを組合せた蓄圧式の液体噴出器
であって、液体の吸引、加圧のための空間領域内に、ピ
ストンガイドと一体的に成形されその先端部をシリンダ
ーの底壁部分に係止させて該ピストンガイドをピストン
に押し当てて該ピストンの通路を閉状態に維持する第1
の弾性部材を設け、前記中空ステムとピストンとの相互
間に、該中空ステムと一体になり該ピストンをピストン
ガイドに押し当てるとともに液体の噴出圧力を調整する
第2の弾性部材を設けたことを特徴とする合成樹脂製の
蓄圧式液体噴出器であり、前記各構成部材は全て合成樹
脂にて成形するのが好ましい。
具体的に説明する。図1は本発明に従う蓄圧式の噴出器
の構成を示したものである。図における番号1は内容物
を充てんする容器、2は容器1の口部である。
口部2にねじ止めされる例で示したベース部材、4は容
器1の口部2にベース部材3を介して固定保持されるシ
リンダーである。このシリンダー4の底壁部分には内容
物を吸引管sを通して吸引する吸引口4aが形成されて
いる。
ストンである。ピストン5はその軸芯に沿う向きに貫通
する通路5aを有している。
トンガイド6はピストン5の通路5aを通して配置され
ていて、該通路5aの開閉動作を導くものであり、シリ
ンダー4及びピストン5と協働して液体の吸引、加圧の
ための空間領域(シリンダー室)Mを形成する。
容物の吸引時にのみ開放する逆止弁、8は中空ステムで
ある。中空ステム8はピストン5の外側にて液密状態を
維持しつつ摺動可能に覆いかぶさりピストンガイド6の
端部と係合している。
ャップであって、この押圧キャップ9は中空ステム8の
内部空間8aを通して流出する液体を外界に噴出させる
ノズル9aを備えている。
材3との相互間に配置され中空ステム8を介してピスト
ンガイド6をピストン5に押し当てて通路5aを閉状態
に維持する第1の弾性部材、11はピストン5をピスト
ンガイド6に押し当てるとともに液体の噴出圧力を調整
する第2の弾性部材であり、この第2の弾性部材11は
中空ステム8と一体的に成形されたものからなってい
る。
できるものであり、金属材料との接触による内容物の品
質劣化がないのはもとより、材料毎の分別は全く不要に
なる。
ともに、螺旋状のスプリングが適用できるが、所望の弾
性力を確保できるものであれば、形状はとくに限定され
ることはない。
に荷重Fを付加して中空ステム8とともにピストン5を
押し下げ、これに引き続いて該荷重Fを取り除くと、第
1の弾性部材10による復原力にて中空ステム8はピス
トン5とともに初期状態(図1)に戻ることになり、こ
の時、空間領域M内は減圧され、吸引管s、吸引口4a
を経て該領域M内に容器1内の内容物が流入することに
なる。
に荷重を付加して中空ステム8とともにピストン5を押
し下げると、吸引口4aは逆止弁7にて閉塞されるため
空間領域M内の圧力が上昇するとともに、ピストン5と
中空ステム8との関係につき、中空ステム8の内端8b
が図3に示す如く、ピストン5の端面5bに突き当たる
まで通路5aが開放され、その内圧のもとで内容物は中
空ステム8の内部空間8aを通って押圧キャップ9のノ
ズル9aから外界へと噴射されることになる。
り返し行うことにより、内容物は連続的に噴射されるこ
とになり、エアゾールタイプの噴出器において不可欠な
加圧媒体は必要ない。
性部材11を中空ステム8と一体的に成形した単一の部
材とすることができ、これによって部品点数を減らすこ
とができる。
の構成例を示したものである。この例は、図1に示した
第1の弾性部材10をピストンガイド6と一体的に形成
してその先端部をシリンダー4の底壁部分の段部4bに
係止させた構造のものである。
第1の弾性部材10を単一の部材とすることができるの
で、上掲図1に示した噴出器よりもさらに部品点数を減
らすことが可能であり、第1の弾性部材10は内容物と
直接触れるけれども、合成樹脂による成形が可能なので
弾性部材として金属材料を適用する場合に懸念される内
容物の品質劣化のおそはない。
材10の外径を小さくすることができるので、噴出器全
体のサイズをコンパクトにできる利点がある。
おいて説明した噴出器と何ら変わるところがない。
性部材11の弾性力で支配されており、高い内圧のもと
で内容物を噴射する場合にはその値が高く設定される。
ン成形法を適用して作製することができるものであっ
て、成形法はとくに限定されない。
ロピレン、ナイロン、ABSの他、耐薬品性に優れるポ
リエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)、ポリオキシメチレン(PO
M)などを使用することができる。
ので組み込み工程の簡便化、コストの削減を図ることが
できる。また、本発明によれば構成部材を全て合成樹脂
とするので噴出器の廃棄処分に際して材質毎の分別回収
を実施する必要がない。
た図である。
る。
る。
示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 容器内に通じる吸引口を有し該容器の口
部にベース部材を介して固定保持されるシリンダーと、
このシリンダー内に配置されその軸芯に沿う向きに貫通
する通路を有するピストンと、ピストンの通路を通して
配置され該通路の開閉動作を導くとともにシリンダー及
びピストンと協働して液体の吸引、加圧のための空間領
域を形成するピストンガイドと、シリンダーの吸引口を
液体の吸引時にのみ開放する逆止弁と、ピストンの外側
にて液密状態を維持しつつ摺動可能にかぶさるとともに
ピストンガイドの端部と係合する中空ステムと、この中
空ステムの突端に適合して該中空ステムの内部空間を通
して流出する液体を外界に噴出させるノズルを有する押
圧キャップと、この押圧キャップとベース部材との相互
間に配置され中空ステムを介してピストンガイドをピス
トンに押し当てて該ピストンの通路を閉状態に維持する
第1の弾性部材とを組合せた蓄圧式の液体噴出器であっ
て、 前記中空ステムとピストンとの相互間に、該中空ステム
と一体的に成形され該ピストンをピストンガイドに押し
当てるとともに液体の噴出圧力を調整する第2の弾性部
材を設けことを特徴とする合成樹脂製の蓄圧式液体噴出
器。 - 【請求項2】 容器内に通じる吸引口を有し該容器の口
部にベース部材を介して固定保持されるシリンダーと、
このシリンダー内に配置されその軸芯に沿う向きに貫通
する通路を有するピストンと、ピストンの通路を通して
配置され該通路の開閉動作を導くとともにシリンダー及
びピストンと協働して液体の吸引、加圧のための空間領
域を形成するピストンガイドと、液体の吸引、加圧のた
めの空間領域内に配置されシリンダーの吸引口を液体の
吸引時にのみ開放する逆止弁と、ピストンの外側にて液
密状態を維持しつつ摺動可能にかぶさるとともにピスト
ンガイドの端部と係合する中空ステムと、この中空ステ
ムの突端に適合して該中空ステムの内部空間を通して流
出する液体を外界に噴出させるノズルを有する押圧キャ
ップとを組合せた蓄圧式の液体噴出器であって、 液体の吸引、加圧のための空間領域内に、ピストンガイ
ドと一体的に成形されその先端部をシリンダーの底壁部
分に係止させて該ピストンガイドをピストンに押し当て
て該ピストンの通路を閉状態に維持する第1の弾性部材
を設け、 前記中空ステムとピストンとの相互間に、該中空ステム
と一体になり該ピストンをピストンガイドに押し当てる
とともに液体の噴出圧力を調整する第2の弾性部材を設
けたことを特徴とする合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器。 - 【請求項3】 各構成部材が全て合成樹脂よりなる、請
求項1または2記載の蓄圧式液体噴出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001079793A JP2002273278A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001079793A JP2002273278A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002273278A true JP2002273278A (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=18936174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001079793A Pending JP2002273278A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 合成樹脂製の蓄圧式液体噴出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002273278A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-03-21 JP JP2001079793A patent/JP2002273278A/ja active Pending
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