JP2000092149A - 入出力装置駆動システム - Google Patents

入出力装置駆動システム

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JP2000092149A
JP2000092149A JP10263457A JP26345798A JP2000092149A JP 2000092149 A JP2000092149 A JP 2000092149A JP 10263457 A JP10263457 A JP 10263457A JP 26345798 A JP26345798 A JP 26345798A JP 2000092149 A JP2000092149 A JP 2000092149A
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JP10263457A
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Ryuichi Sakaguchi
隆一 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信のトラフィックを抑えながら、高い制御
精度を要する入出力装置にも対応できるシリアル通信に
よる入出力装置駆動システムを提供する。 【解決手段】 機器制御用CPU1と入出力装置4a〜
4nを駆動するドライブモジュール3a〜3nとの間の
データの授受を、I/Oアクセスコントローラ2を介し
て通信線DATを用いてポーリングによるシリアル通信
を行う。このとき優先度を設定しておき、優先度別にI
/Oアクセスコントローラ2とドライブモジュール3a
〜3nとの間で通信を行う。高い制御精度を要する入出
力装置に対応するドライブモジュールとの通信の優先度
を高くすることによって、高い制御精度を要する入出力
装置と優先的に通信を行い、制御精度を確保することが
できる。また、低い制御精度の入出力装置について通信
量を減らし、トラフィックを抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器に設けら
れた入力装置や出力装置と制御装置とを結線した配線シ
ステムにおいて、シリアルデータの送受信によって入出
力装置を駆動制御する入出力装置駆動システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】電気機器、例えば画像出力装置において
は、画像出力装置各部の動作状態がセンサやスイッチ等
の多数の入力装置により検出され、また、この検出状態
に応じてモータやソレノイド、クラッチ等の多数の出力
装置が制御される。このような入力装置の状態検出及び
出力装置の制御といった入出力装置の駆動制御は、一般
にCPUが搭載されるメイン基板により行われている。
そしてこのメイン基板から各入出力装置に対し、それぞ
れ独立した配線を施している。この配線の数は近年の高
機能化とともに増大している。それに伴い、作業性、保
守性、安全性等が悪化している。
【0003】この問題を解決するため、例えば特開平4
−262442号公報に記載されているように、メイン
基板上にシリアル通信の機能を設け、また入出力装置側
の駆動基板にもシリアル通信の機能を設けて、メイン基
板と駆動基板の間でシリアルデータの送受信を行う構成
が記載されている。さらに多数の入出力装置に対応する
ため、メイン基板から複数の入出力装置や複数の駆動基
板をシリアル通信線路によってディジーチェーン式に接
続した技術が知られている。これらの技術によれば、シ
リアル通信により各入出力装置のデータをやりとりする
ので、配線数を大幅に削減することができる。
【0004】この場合の通信の方式の一つとして、通信
路上のキャリアを確認した後、各入出力装置のデータの
授受を行う方式がある。しかし一般的に、このキャリア
を確認して通信を行う方式は、複雑な回路を必要とし高
価な構成になりやすい。
【0005】また別の方式として、例えば特開平5−1
35258号公報などに記載されているように、クロッ
ク信号に同期して各入出力装置のデータを順次シフトさ
せてデータの授受を行う方式もある。この方式では、上
述のキャリアを確認して通信を行う方式に比べて比較的
安価に構成できる。しかしこの方式は、入出力装置が通
信線上に配設された順番に順次データをシフトして転送
されていくので、特定の入出力装置とだけ通信したり、
入出力装置によって通信回数が異なるような用途には向
かない。
【0006】さらに別の方式として、ポーリングにより
一定周期で各入出力装置のデータの授受を行う方式もあ
る。この方式も、上述のキャリアを確認して通信を行う
方式に比べて比較的安価に構成できる。この方式では、
ポーリングの際に呼び出す入出力装置の登録または削除
を行うだけで入出力装置の増減に対応できる。
【0007】しかしながら、電気機器、例えば複写機等
においては、高い制御精度を要する入出力装置と低い制
御精度でもかまわない入出力装置とがある。このため、
高い制御精度に対応しようとすると時間当たりのポーリ
ング回数が多く必要となり、通信のトラフィックが増え
ることになる。その分、通信速度を早くすればトラフィ
ック増加にも対応できるが、対応できる通信速度にも限
界がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、通信のトラフィックを抑え
ながら、高い制御精度を要する入出力装置にも対応でき
るシリアル通信による入出力装置駆動システムを提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、入出力装置と
の間でシリアル通信を行って、複数の入出力装置の駆動
制御を行うが、このとき各入出力装置の優先度に関する
情報を制御情報として記憶手段に記憶させておくことが
できる。データ処理手段は、計時手段によって与えられ
るタイミングに従って、シリアル通信手段を介して、例
えばポーリングによってパケット通信を行う。このと
き、記憶手段に記憶されている制御情報中の優先度に関
する情報に応じて選択的に入出力装置に対するポーリン
グを実施する。
【0010】例えば高い制御精度を要する入出力装置に
は高い優先度を設定し、低い制御精度でよい入出力装置
には低い優先度を設定しておく。そして優先度の高い、
高精度の制御を必要とする入出力装置については短いポ
ーリングで通信し、優先度の低い、それほど制御精度を
必要としない入出力装置についてはサイクルの長いポー
リングで通信する。このようにして、ポーリング方式の
シリアル通信によって、装置全体の配線量を削減すると
ともに、駆動制御の精度の異なる入出力装置にも対応で
きる。さらに、駆動制御の精度に応じた入出力装置との
通信を行うことによって、通信のトラフィックを抑える
ことができる。
【0011】なお計時手段は、例えば優先度に応じた複
数のタイミングを生成することができる。この複数のタ
イミングに従って、データ処理手段は優先度に関する情
報に従った入出力装置との通信を行えばよい。また、優
先度の異なる入出力装置に対する通信が重なった場合に
は、優先度に応じて、例えば優先度の低い入出力装置と
の通信を遅らせればよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の入出力装置駆動
システムの実施の一形態を示す概略ブロック図である。
図中、1は機器制御用CPU、2はI/Oアクセスコン
トローラ、3a〜3nはドライブモジュール、4a〜4
nは入出力装置である。機器制御用CPU1は、所定の
手続きに従って全体の制御を行う制御手段である。機器
制御用CPU1から、アドレスバス、データバス等を介
してI/Oアクセスコントローラ2が接続されている。
【0013】I/Oアクセスコントローラ2は、機器制
御用CPU1とバス接続されているとともに、機器制御
用CPU1に対する割り込み線も接続されている。ま
た、各ドライブモジュール3a〜3nとの間でシリアル
データを送受信するための通信線DAT、および、シリ
アル転送のためのクロックCLKが接続されており、機
器制御用CPU1と各ドライブモジュール3a〜3nと
の間のデータの送受信を仲介する通信制御手段として機
能する。さらにこの例では、ドライブモジュール3a〜
3nに電源を供給する電源V1ラインおよび入出力装置
4a〜4n(特に出力装置)に電源を供給する電源V2
ラインも接続されており、図示しない電源供給部との間
で電源の制御も行う。もちろん、電源V1,V2、通信
線DAT、クロックCLKのための接地線GNDも接続
されている。電源V1は、モータやクラッチなどの出力
装置を駆動するための電源である。例えば24V程度の
電源ラインとすることができる。また電源V2は、各ド
ライブモジュール3a〜3nを動作させるとともに、セ
ンサなどの入力装置や出力装置の一部の駆動に用る電源
である。例えば5V程度の電源ラインとすることができ
る。なお、電源V1,V2については、ドライブモジュ
ール3a〜3n、入出力装置4a〜4nに電源供給部か
ら直接供給されていてもよい。
【0014】ドライブモジュール3a〜3nは、それぞ
れに接続されている入出力装置4a〜4nを駆動する駆
動手段として機能する。接続されている機器がセンサな
どの入力装置の場合には、その入力装置を駆動するとと
もに、I/Oアクセスコントローラ2からの要求に応じ
て入力装置から得られたデータをI/Oアクセスコント
ローラ2に転送する。また、接続されている機器がモー
タやクラッチなどの出力装置の場合には、I/Oアクセ
スコントローラ2から送られてくるデータに従ってこれ
らの出力装置を駆動制御する。
【0015】各ドライブモジュール3a〜3nはシリア
ルに接続されている。接続されるドライブモジュール3
a〜3nの台数は任意であるが、I/Oアクセスコント
ローラ2によって特定できる台数、例えば16台あるい
は256台など、所定の台数以内に限定される。また、
通信線DATの長さなどによって制約を受ける場合もあ
る。
【0016】また、各ドライブモジュール3a〜3nに
は、それぞれについて1以上の入出力機器を接続するこ
とが可能である。図1に示した例では、ドライブモジュ
ール3aに入力装置であるセンサが入出力装置4aとし
て接続され、ドライブモジュール3bに出力装置である
モータが入出力装置4bとして接続され、ドライブモジ
ュール3nに出力装置であるクラッチが入出力装置4n
として接続されている。もちろん、本発明はこれらの例
に限られるものではなく、各種の入力装置、出力装置を
任意のドライブモジュールに接続することが可能であ
る。この例では図示したように入力装置が接続されるド
ライブモジュール3aと出力装置が接続されるドライブ
モジュール3b,3c,3nを設けている。もちろん、
1つのドライブモジュールに入力装置と出力装置を接続
することも可能である。
【0017】図2は、I/Oアクセスコントローラの構
成の一例を示すブロック図である。図中、11はアドレ
スデコーダ部、12はメモリ部、13はタイマ部、14
はデータ処理部、15はシリアルポート部、16はパラ
レルポート部、17は割り込みポート部である。このI
/Oアクセスコントローラ2は、機器制御用CPU1と
は、アドレスバス及びデータバスを介して接続されてい
る。アドレスデコーダ部11は、アドレスバスで指示さ
れたアドレスに従い、メモリ部12ヘの書込みアドレス
を制御する。
【0018】メモリ部12は、大きく分けて制御レジス
タ部と、I/Oマップ部からなる。制御レジスタ部に
は、I/Oアクセスコントローラ2の各種動作のための
制御情報が格納される。またI/Oマップ部には、シリ
アルポート部15から通信線DATによりシリアル通信
を行うドライブモジュール3a〜3nを介して接続され
る入出力装置4a〜4nと、パラレルポート部16にパ
ラレル通信線によって接続される図示しない入出力装置
の制御情報が格納される。この制御情報の中には、各入
出力装置の優先度に関する情報が含まれている。優先度
は、各ドライブモジュール3a〜3nごと、あるいは後
述する出力用または入力用の通信ターミナルごと、また
は、各入出力機器ごとに設定可能に構成することができ
る。
【0019】タイマ部13は、ポーリングを行うタイミ
ング信号を所定の間隔で生成してデータ処理部14に対
して出力する計時手段として機能する。このタイミング
信号は、複数の時間間隔で生成することもできる。
【0020】データ処理部14は、機器制御用CPU1
等からのメモリ部12へのデータの書込に応じてシリア
ルポート部15またはパラレルポート部16にデータを
出力する。この時、シリアルポート部15ヘの出力にお
いて、データ処理部14は出力するデータをパケット化
してから通信を行う。また、データ処理部14は、シリ
アルポート部15またはパラレルポート部16からデー
タを入力し、入力されたデータをメモリ部12のI/O
マップ部に書き込む。この時、制御レジスタ部の内容、
またはフラグ等の指示に従って、割り込みポート部17
からの出力を行う。シリアルポート部15よりI/Oデ
ータを入力する時、データ処理部14は、タイマ部13
から出力されるタイミング信号に従い、定期的にポーリ
ングを行ってパケットを入手し、パケットを分解する。
パラレルポート部16よりデータが入力されると、デー
タ処理部14はフィルタリング処理を行い、チャタリン
グやバウンディングなどを除去し、また入力されたデー
タの変化などを検知する。
【0021】シリアルポート部15は、通信線DATお
よびクロックCLKに接続されており、図1に示した各
ドライブモジュール3a〜3nとの間でシリアル通信を
行う。なお、シリアルポート部15に接続されるシリア
ル通信線は1本に限らず、複数本とすることができる。
また、パラレルポート部16には、直接、入出力機器が
接続され、これらの入出力機器との間でデータの送受信
を行う。このパラレルポート部16に接続される入出力
機器は、このI/Oアクセスコントローラ2と同じ基板
上、あるいはその近傍といった、配線量が比較的許容さ
れる位置に配置されている。割り込みポート部17は、
機器制御用CPU1の割り込み端子等に接続され、デー
タ処理部14の指示に従って機器制御用CPU1に割り
込みをかける。
【0022】なお、図2に示した構成では、電源V1,
V2を制御する構成を示していないが、例えばシリアル
ポート部15によりこれらの電源V1,V2も制御した
り、あるいは電源制御部を別に設けて制御するように構
成することができる。もちろん、上述のように電源V
1,V2についてはI/Oアクセスコントローラ2で制
御しない構成でもよい。
【0023】図3は、出力装置が接続されたドライブモ
ジュールの構成の一例を示すブロック図である。図中、
21は出力用通信ターミナル、22はラッチ&判定部、
23は自アドレス保持部、24は出力データ保持部、2
5はドライバ部、26はアドレス設定部である。ここで
は、例えばモータやソレノイド、クラッチなどの出力装
置がドライブモジュールに接続されている場合の構成例
を示している。出力装置が接続された例えばドライブモ
ジュール3b、3c、3n等では、出力用通信ターミナ
ル21を内蔵している。出力用通信ターミナル21は、
単体で基板に搭載できる構成とするとよい。
【0024】出力用通信ターミナル21には、ラッチ&
判定部22、自アドレス保持部23、出力データ保持部
24などを有している。ラッチ&判定部22は、クロッ
クCLKに同期して通信線DATにより伝送されてくる
データをラッチし、受信パケットの正常受信の判定や、
自アドレス保持部23に保持されているアドレスと受信
パケットのアドレスとを比較して自装置宛てか否かの判
定を行い、受信パケットのヘッダにより動作を決定す
る。また、ラッチ&判定部22は、パケットを正常受信
すると、I/Oアクセスコントローラ2に対し、返信の
パケットを送信する。受信パケットが出力データを含む
場合、出力データを出力データ保持部24に格納する。
【0025】ドライバ部25は、出力データ保持部24
に格納されたデータに基づいて、ドライブモジュールに
接続されている出力装置を駆動する。アドレス設定部2
6は、ラッチ&判定部22で受信パケットを取り込むた
めのアドレスを設定する。設定したアドレスは自アドレ
ス保持部23に保持される。なお、設定するアドレス
は、シリアル通信線に接続されているすべてのドライブ
モジュールあるいは入出力機器において一意である必要
がある。しかし、設定するアドレスは1つに限らず、例
えば出力機器が複数接続されていれば、各出力機器に対
応した複数のアドレスを設定してもよい。
【0026】図4は、入力装置が接続されたドライブモ
ジュールの構成の一例を示すブロック図である。図中、
31は入力用通信ターミナル、32はラッチ&判定部、
33は自アドレス保持部、34は入力データ保持部、3
5はフィルタ部、36はドライバ部、37はアドレス設
定部である。ここでは、例えばセンサやスイッチなどの
入力装置がドライブモジュールに接続されている場合の
構成例を示している。入力装置が接続された例えばドラ
イブモジュール3a等では、入力用通信ターミナル31
を内蔵している。入力用通信ターミナル31は、単体で
基板に搭載できる構成とするとよい。
【0027】入力用通信ターミナル31には、ラッチ&
判定部32、自アドレス保持部33、入力データ保持部
34、フィルタ部35などを有している。ラッチ&判定
部32は、クロックCLKに同期して通信線DATによ
り伝送されてくるデータをラッチし、受信パケットの正
常受信の判定や、自アドレス保持部33に保持されてい
るアドレスと受信パケットのアドレスとを比較して自装
置宛てか否かの判定を行い、受信パケットのヘッダによ
り動作を決定する。また、ラッチ&判定部32は、パケ
ットを正常受信すると、I/Oアクセスコントローラ2
に対し、入力データ保持部34が保持しているデータを
パケット化して送信する。
【0028】ドライバ部36は、ドライブモジュールに
接続されている入力装置を駆動してデータを取得する。
取得したデータは、入力用通信ターミナル31のフィル
タ部35においてチャタリングやバウンディングを除去
するためのフィルタリング処理が施され、入力データ保
持部34に格納される。なお、フィルタ部35における
フィルタリング処理によって入力されたデータの変化を
検出し、変化が検出された場合に、そのデータを入力デ
ータ保持部34に格納するように構成してもよい。
【0029】アドレス設定部37は、ラッチ&判定部3
2で受信パケットを取り込むためのアドレスを設定す
る。設定したアドレスは自アドレス保持部33に保持さ
れる。なお、設定するアドレスは、シリアル通信線に接
続されているすべてのドライブモジュールあるいは入出
力機器において一意である必要がある。しかし、設定す
るアドレスは1つに限らず、例えば出力機器が複数接続
されていれば、各出力機器に対応した複数のアドレスを
設定してもよい。
【0030】なお、上述の例ではドライブモジュールに
出力用通信ターミナル21または入力用通信ターミナル
31のいずれかを配置した例を示したが、1つのドライ
ブモジュールに出力装置と入力装置が接続されている場
合には、出力用通信ターミナル21と入力用通信ターミ
ナル31の両方を配置してもよい。また、出力用通信タ
ーミナル21および入力用通信ターミナル31は、個々
の出力装置、入力装置に対応づけて設けるほか、いくつ
かの出力装置、入力装置に共用するように構成してもよ
い。
【0031】図5は、I/Oアクセスコントローラと各
通信ターミナルとの間でやりとりされるパケットの一例
の説明図である。図5(A)がI/Oアクセスコントロ
ーラ2から各出力用通信ターミナル21および各入力用
通信ターミナル31に配信されるパケットを、また図5
(C)がI/Oアクセスコントローラ2から各出力用通
信ターミナル21に配信されるパケットを、さらに図5
(E)がI/Oアクセスコントローラ2から各入力用通
信ターミナル31に配信されるパケットを、それぞれ示
している。また、図5(B)が出力用通信ターミナル2
1および入力用通信ターミナル31からI/Oアクセス
コントローラ2に対し送信されるパケットを、また図5
(D)が出力用通信ターミナル21からI/Oアクセス
コントローラ2に対して送信されるパケットを、さらに
図5(F)、(G)が入力用通信ターミナル31からI
/Oアクセスコントローラ2に対して送信されるパケッ
トを、それぞれ示している。
【0032】なお、先頭の「ST」はスタートビット
を、最後の「SP」はストップビットをそれぞれ示して
いる。また、パケットのエラーチェックのために、それ
ぞれヘッダ、アドレス、およびデータがある場合にはデ
ータの反転データを付加している。エラーチェックのた
めの情報は、このような反転データ以外の方式によるデ
ータであってもよい。
【0033】図5(A)に示すアドレス確認要求パケッ
トは、各出力用通信ターミナル21の自アドレス保持部
23および各入力用通信ターミナル31の自アドレス保
持部33に設定されているアドレスの確認を要求するた
めのパケットである。このパケットがアドレス確認要求
パケットであることを示すヘッダとともに、確認するア
ドレスの情報を付加している。このパケットがI/Oア
クセスコントローラから送信されると、パケット内のア
ドレスと一致するアドレスが設定されている出力用通信
ターミナル21または入力用通信ターミナル31におい
て受信され、受信した通信ターミナルから図5(B)に
示すアドレス確認応答パケットがI/Oアクセスコント
ローラに返送される。このパケットも、アドレス確認応
答パケットであることを示すヘッダと、一致したアドレ
スの情報を含んでいる。I/Oアクセスコントローラ2
は、このアドレス確認応答パケットを受信すると、その
アドレスが使用されていることを認識してポーリングを
行う機器として登録することができる。
【0034】図5(C)に示すデータ出力要求パケット
は、指定されたアドレスが設定されている出力用通信タ
ーミナル21に対して、データを送出するためのパケッ
トである。なお、ヘッダにはこのパケットがデータ出力
要求パケットであることを示すコードが含まれている。
このパケットを受け取った出力用通信ターミナルでは、
アドレスが自アドレス保持部23に保持されていれば、
パケットからデータを取り出して出力データ保持部24
に保持させた後、このデータに従ってドライバ部25に
より接続されている出力装置を駆動する。また、図5
(D)に示すデータ出力応答パケットをI/Oアクセス
コントローラ2に対して返送する。このパケットも、デ
ータ出力応答パケットであることを示すヘッダと、一致
したアドレスの情報を含んでいる。I/Oアクセスコン
トローラ2は、このデータ出力応答パケットにより、出
力装置に対するデータが正常に受け取られたことを検知
する。
【0035】図5(E)に示すデータ入力要求パケット
は、指定されたアドレスが設定されている入力用通信タ
ーミナル31に対して、入力装置によって取得されたデ
ータの送出を要求するパケットである。なお、ヘッダに
はこのパケットがデータ入力要求パケットであることを
示すコードが含まれている。このパケットを受け取った
入力用通信ターミナル31では、アドレスが自アドレス
保持部33に保持されていれば、入力データ保持部34
に保持されているデータを、ヘッダおよびアドレスとと
もに図5(F)に示すデータ入力応答パケットとしてI
/Oアクセスコントローラ2に対して返送する。このと
き、入力データ保持部34に保持されているデータに変
化がない場合には、通信データ量を削減するとともに、
I/Oアクセスコントローラの処理を軽減するため、デ
ータを含まない図5(G)に示すデータ入力応答パケッ
トをI/Oアクセスコントローラ2に対して返送する。
なお、図5(F)または(G)のいずれのデータ入力応
答パケットであるかは、ヘッダにより識別される。
【0036】図5(F)に示すデータ入力応答パケット
を受け取ったI/Oアクセスコントローラ2は、パケッ
ト内のデータを取り出し、メモリ部12に格納する。こ
のとき、例えば割り込みポート部17から機器制御用C
PU1に対して割り込みをかけてもよい。機器制御用C
PU1は、メモリ部12から入力装置で取得されたデー
タを読み出せばよい。なお、I/Oアクセスコントロー
ラ2が図5(G)に示すデータ入力応答パケットを受け
取った場合には、データに変更がないのでメモリ部12
への格納などは行わない。いずれのデータ入力応答パケ
ットを受け取った場合も、図5(E)に示すデータ入力
要求パケットが正常に送られ、応答が返送されたことを
確認することができる。
【0037】次に本発明の入出力装置駆動システムの実
施の一形態における動作の一例について説明する。以下
の説明では、制御情報としてI/Oアクセスコントロー
ラ2のメモリ部12に保持される優先度は、簡単のため
3段階であるとする。また、優先度1が最も優先され、
次に優先度2が優先され、優先度3は優先度1,2より
優先されないことを示す。ここでは、優先度1に入力用
通信ターミナル31、優先度2に出力用通信ターミナル
21、優先度3に入力用通信ターミナル31がそれぞれ
設定されているものとする。もちろん、これらは一例で
あって、任意に優先度を設定することができるし、同じ
優先度で入力用通信ターミナル31と出力用通信ターミ
ナル21が設定されていてもよい。
【0038】図6は、本発明の入出力装置駆動システム
の実施の一形態におけるI/Oアクセスコントローラに
よる初期化処理の動作の一例を示すフローチャートであ
る。初期化処理は、I/Oアクセスコントローラ2にア
ドレスバスおよびデータバスを介して接続される機器制
御用CPU1からの指示によって行われる。
【0039】S41で電気機器のパワーオン等により機
器制御用CPU1から初期化が要求されると、I/Oア
クセスコントローラ2の初期化を行うため、S42で各
ドライブモジュール3a〜3nに供給されるクロックC
LK、電源V1、電源V2の供給を停止し、I/Oアク
セスコントローラ2の初期化によって各ドライブモジュ
ールが誤動作しないようにしておく。
【0040】S43でI/Oアクセスコントローラ2の
制御レジスタ部に対し、各種の制御情報の設定を行う。
設定する項目としては、例えば、シリアルポートに対す
る通信クロックの設定、シリアルポートに接続されるド
ライブモジュールに含まれる通信ターミナル数の設定、
シリアルポートに接続されるドライブモジュールに含ま
れる各通信ターミナルが出力用であるか入力用であるか
の設定、シリアルポートに接続されるドライブモジュー
ルに含まれる各通信ターミナルの優先度の指定、優先度
毎のポーリング間隔の設定、入力機器から入力されたデ
ータを割り込みとしてCPUに出力するために割り込み
出力するI/Oの指定等がある。なお、シリアルポート
部15に複数のシリアルポートが設けられている場合に
は、上述の設定を各シリアルポートごとに行うことにな
る。
【0041】S44でクロックCLKと電源V2をドラ
イブモジュールに含まれる通信ターミナルに対し、供給
を開始する。このクロックCLKと電源V2の供給開始
によって、出力用通信ターミナル21および入力用通信
ターミナル31は動作可能状態となり、I/Oアクセス
コントローラ2との通信が可能となる。この時点では電
源V1が供給されていないので、例えば動力系の出力装
置などは動作せず、初期化時におけるこれらの出力装置
の誤動作を防いでいる。
【0042】S45で各シリアルポートに接続されるド
ライブモジュールに含まれる各通信ターミナルに対し、
それぞれポーリングによりアドレスの確認を行う。例え
ば図5(A)に示したアドレス確認要求パケットをI/
Oアクセスコントローラ2から送出し、そのパケット中
のアドレスを有する通信ターミナルでこれを受け取る。
そして受け取った通信ターミナルから図5(B)に示す
アドレス確認応答パケットをI/Oアクセスコントロー
ラ2に返送することによって、アドレスの確認を行うこ
とができる。このアドレスの確認の判定をS46で行
い、通信ターミナルが返すアドレスに誤りがあればS5
0でエラー処理を行う。また、問題がなければ、次のス
テップS47に進む。
【0043】S47で入力装置および出力装置のイニシ
ャライズを行う。例えば入力装置から現在の状態を取得
したり、出力装置に対して初期化のためのデータを転送
する。このイニシャライズに失敗したことをS48で確
認するとS50でエラー処理を行う。また、問題なくイ
ニシャライズが終了すると、S49で電源V1の供給を
開始して、動作準備完了となる。
【0044】図7は、I/Oアクセスコントローラから
優先度に従って出力装置へシリアル出力する際の動作の
一例を示すフローチャートである。上述のように、ここ
では出力用通信ターミナル21は優先度2に設定されて
いるものとする。S51でI/Oアクセスコントローラ
2は、機器制御用CPU1からアドレスバスおよびデー
タバスを介してI/Oアクセスコントローラ2のメモリ
部12内のI/Oマップ部にデータの書込みが発生した
か否かを監視している。I/Oマップ部へのデータの書
き込みが発生し、それがシリアルポートにより駆動され
る出力装置に対するものであれば、S52で優先度2フ
ラグをセットし、優先度2の通信が存在することを同じ
シリアルポートにおける他の優先度に対し知らせる。S
53でI/Oマップ部に書き込まれたデータを転送すべ
き出力用通信ターミナル21のアドレスと、その出力用
通信ターミナル21で駆動されるデータとにより、例え
ば図5(C)に示したようなデータ出力要求パケットを
生成する。
【0045】S54で同じシリアルポートにおける優先
度1フラグがセットされているか確認する。もし、この
優先度1フラグがセットされていれば、この優先度2の
通信よりも優先度の高い通信が存在することを示してい
る。そのため、優先度1の通信が終了して優先度1フラ
グが解除されるまで待つ。
【0046】優先度1フラグがセットされていなけれ
ば、S55に進み、同じシリアルポートにおいて送信が
行われているか否かを確認し、送信中であればS54に
戻り、送信が終了するのを待つ。送信中でなければ、S
56に進み、S53で作成したデータ出力要求パケット
の送信を開始する。S57で送信先からの例えば図5
(D)に示すようなデータ出力応答パケットの返信が来
ない場合や返信に誤りがあった場合など、通信エラーの
判断を行い、再送するか否かを決定する。再送する場合
には、S54からを繰返す。
【0047】問題なく通信が行えた場合には、S58に
進み、他に送信すべきパケットがあるか否かを判定す
る。他に送信すべきパケットがある場合、S54に戻
る。他に送信すべきパケットがない場合は、S59で優
先度2フラグをクリアして、優先度2の通信が完了した
ものとする。その後、S51に戻ってメモリ部12のI
/Oマップ部への書き込みを監視する。
【0048】図8は、I/Oアクセスコントローラから
優先度に従って優先度1の入力装置からデータを入力す
る際の動作の一例を示すフローチャートである。上述の
ように、ここでは入力用通信ターミナル31は優先度1
および優先度3の2種類の設定がなされているが、ここ
では優先度1で通信を行う場合の例を示している。S6
1でメモリ部12の制御レジスタ部に設定されている時
間に基づいてタイマ部13が起動される。設定時間が経
過すると、S62で優先度1フラグをセットし、優先度
1の通信があることを同じシリアルポートにおける他の
優先度に対し知らせる。
【0049】S63でメモリ部12の制御レジスタ部に
設定されている制御情報をもとに優先度1の入力用通信
ターミナルのアドレスを得て、例えば図5(E)に示す
ようなデータ入力要求パケットを生成する。
【0050】S64で同じシリアルポートにおいて送信
が行われているか否かを確認し、送信中であればそのま
ま待機する。送信中でなければ、S63で生成したデー
タ入力要求パケットをS65で送信する。S66で送信
先からの例えば図5(F)または図5(G)に示すよう
なデータ入力応答パケットの返信が来ない場合や返信に
誤りがあった場合など、通信エラーの判断を行い、再送
するか否かを決定する。再送する場合には、S64に戻
って送信を繰返す。
【0051】通信に問題がなければ、S67に進み、受
け取ったデータ入力応答パケットの内容に従って、受け
取ったデータをメモリ部12のI/Oマップ部ヘ書き込
んだり、メモリ部12内の制御レジスタ部に設定された
制御情報に従って割り込みポート部17から機器制御用
CPU1に対して割込み出力の処理などを行う。
【0052】S68で他に送信すべきパケットがあるか
否かを判定し、他に送信すべきパケットがある場合、S
64に戻って他のパケットの送信を行う。他に送信すべ
きパケットがない場合は、S69で優先度1フラグをク
リアし、優先度1のデータ入力処理を終了する。そし
て、次のデータ入力に備え、S61に戻って設定時間の
経過を待つ。
【0053】図9は、I/Oアクセスコントローラから
優先度に従って優先度3の入力装置からデータを入力す
る際の動作の一例を示すフローチャートである。ここで
は優先度3の入力用通信ターミナル31からデータを取
得する場合の例を示している。S71でメモリ部12の
制御レジスタ部に設定されている時間に基づいてタイマ
部13が起動される。設定時間が経過すると、S72で
優先度3フラグをセットし、優先度3の通信があること
を同じシリアルポートにおける他の優先度に対し知らせ
る。
【0054】S73でメモリ部12の制御レジスタ部に
設定されている制御情報をもとに、優先度3の入力用通
信ターミナル31のアドレスを得て、例えば図5(E)
に示すようなデータ入力要求パケットを生成する。
【0055】S74で同じシリアルポートにおける優先
度1フラグまたは優先度2フラグがセットされているか
否かを確認する。もし、これらのフラグがセットされて
いれぱ、この優先度3のデータ入力よりも優先させるべ
き通信が存在していることを示す。そのため、これらの
優先度の高い通信が終了し、優先度1フラグ、優先度2
フラグが解除されるまで待つ。
【0056】優先度1フラグおよび優先度2フラグとも
立っていなければ、S75に進み、同じシリアルポート
において送信が行われているか否かを確認する。送信中
であればS74に戻り、通信が終了するのを待つ。送信
中でなければ、S73で作成したデータ入力要求パケッ
トをS76で送信する。S77で送信先からの例えば図
5(F)や図5(G)に示すようなデータ入力応答パケ
ットの返信が来ない場合や返信に誤りがあった場合な
ど、通信エラーの有無を判断し、再送するか否かを決定
する。再送する場合には、S74に戻って再送処理を行
う。通信に問題がなければ、S78に進み、受け取った
データ入力応答パケットの内容に従って、受け取ったデ
ータをメモリ部12のI/Oマップ部ヘ書き込む。
【0057】S79で他に送信すべきパケットがあるか
否かを判定し、他に送信すべきパケットがある場合、S
74に戻って他のパケットの送信を行う。他に送信すべ
きパケットがない場合は、S80で優先度3フラグをク
リアし、優先度3のデータ入力処理を終了する。そし
て、次のデータ入力に備え、S71に戻って設定時間の
経過を待つ。
【0058】図10は、出力用通信ターミナルにおける
返信処理の一例を示すフローチャートである。I/Oア
クセスコントローラ2によってパケットが送信された場
合、出力用通信ターミナル21では、図10に示すよう
な処理を行う。すなわち、S81でI/Oアクセスコン
トローラ2から送られてきたパケットが正常に受信でき
たか否かを判定し、パケットが正常に受信できなかった
場合には、そのままパケットの受信待ちの状態に戻る。
【0059】正常にパケットが受信できたら、そのパケ
ット中のアドレスを解析し、S82で自アドレス保持部
23に保持されている自アドレスと比較して、自通信タ
ーミナル宛のパケットか否かを判定する。自通信ターミ
ナル宛のパケットでない場合には、何もしない。すなわ
ち、パケット中で指定されているアドレスを有する通信
ターミナルのみがパケットに対する処理を行う。
【0060】自通信ターミナル宛のパケットであった場
合には、パケットのヘッダにより受信したパケットがデ
ータ出力要求パケットであることを確認した後、パケッ
ト中のデータを出力データ保持部24に保持させ、ドラ
イバ部25に受け取ったデータに応じた出力装置の駆動
を行わせる。
【0061】また、データ出力要求パケットを受信した
ことをI/Oアクセスコントローラ2に知らせるため、
S83で自アドレスを用いて例えば図5(D)に示すよ
うなデータ出力応答パケットを生成し、S84でI/O
アクセスコントローラ2に返送する。これによって一連
のパケットの受信処理を終了する。その後、S81へ戻
って次のパケットの到着を待つ。
【0062】図11は、入力用通信ターミナルにおける
返信処理の一例を示すフローチャートである。I/Oア
クセスコントローラ2によってパケットが送信された場
合、入力用通信ターミナル31では、図11に示すよう
な処理を行う。すなわち、S91でI/Oアクセスコン
トローラ2から送られてきたパケットが正常に受信でき
たか否かを判定し、パケットが正常に受信できなかった
場合には、そのままパケットの受信待ちの状態に戻る。
【0063】正常にパケットが受信できたら、そのパケ
ット中のアドレスを解析し、S92で自アドレス保持部
33に保持されている自アドレスと比較して、自通信タ
ーミナル宛のパケットか否かを判定する。自通信ターミ
ナル宛のパケットでない場合には、何もしない。すなわ
ち、パケット中で指定されているアドレスを有する通信
ターミナルのみがパケットに対する処理を行う。
【0064】自通信ターミナル宛のパケットであった場
合には、パケットのヘッダにより受信したパケットがデ
ータ入力要求パケットであることを確認した後、S93
で入力データ保持部34に保持されているデータが変化
したか否かを判定する。データが変化していない場合に
は、S94で自アドレスをもとに例えば図5(G)に示
すようなデータ入力応答パケットを生成する。入力デー
タ保持部34に保持されているデータが変化した場合に
は、S95で自アドレスおよび入力データ保持部34に
保持されているデータをもとに、例えば図5(F)に示
すようなデータ入力応答パケットを生成する。
【0065】そして、S94またはS95で作成したパ
ケットをS96でI/Oアクセスコントローラ2に対し
て返送する。これによって一連のパケットの受信処理を
終了する。その後、S91へ戻って次のパケットの到着
を待つ。
【0066】図12は、本発明の入出力装置駆動システ
ムの実施の一形態における動作の具体例を説明するタイ
ミングチャートである。この具体例では、入力用通信タ
ーミナル31及び出力用通信ターミナル21の1シリア
ルポート当たりの接続可能最大数を16個とし、優先度
1の入力用通信ターミナル31が2個、優先度2の出力
用通信ターミナル21を1個、優先度2の入力用通信タ
ーミナル31を13個、接続されているものとする。ま
た、優先度1はタイマ部13によりlms毎にポーリン
グされ、優先度3は同じくタイマ部13により5ms毎
にポーリングが開始して、5ms以内にポ−リングが終
了するように制御している。
【0067】区間Aではパケットの送受信が失敗せず、
再送がまったく行われていない場合を示している。優先
度1の入力用通信ターミナル31に対しては、1msご
とにポーリングが実施され、ほぼ等間隔でデータの取得
が行われる。
【0068】また、優先度2の出力用通信ターミナル2
1に対する通信は、機器制御用CPU1がデータの送信
を要求したときにパケット通信が発生するため、不定期
的に通信が行われる。例えば区間Aの最初の時点で出力
用通信ターミナル21に対するデータの送信要求が発生
した場合、優先度1の入力用通信ターミナル31からの
データの取得のタイミングと一致してしまう。このよう
な場合には、優先度1の入力用通信ターミナル31から
のデータ取得が優先され、その処理が終了した後に、こ
の優先度2の出力用通信ターミナル21に対するデータ
出力処理が開始される。
【0069】さらに優先度3の入力用通信ターミナル3
1に対しては、5msごとにポーリングを行うが、区間
Aの最初の時点では優先度1の入力用通信ターミナル3
1に対するデータ取得処理、および、優先度2の出力用
通信ターミナル21に対するデータ出力処理とタイミン
グが一致する。この場合、優先度1および優先度2の処
理が優先され、これらの処理が終了した後に、この優先
度3の入力用通信ターミナル31に対するデータ取得処
理が行われる。
【0070】このようにして、例えば高い制御精度を要
する入力装置を優先度1に設定しておけば、短い間隔に
よってポーリングを行い、データを取得することができ
る。また、低い制御精度でよい入力装置については優先
度3を設定していることにより、優先度1の入力装置よ
りも長い間隔によってポーリングを行ってデータを取得
し、通信線のトラフィックを抑えることができる。
【0071】また、図12の区間Bでは、1つの通信タ
ーミナルに対し、再送を含む最悪計3回の通信が行われ
た場合を示している。この場合も区間Bの最初の時点で
優先度1の入力用通信ターミナル31からのデータ取得
処理と、優先度2の出力用通信ターミナル21へのデー
タ出力処理と、優先度3の入力用通信ターミナル31か
らのデータ取得処理が重なる。まず優先度1の入力用通
信ターミナル31からのデータ取得処理が実行され、次
に優先度2の出力用通信ターミナル21へのデータ出力
処理が実行される。
【0072】その後、優先度3の入力用通信ターミナル
31からのデータ取得処理が実行されるが、13台の入
力装置に対応したデータ取得処理を1台ずつ行ってゆく
間に、優先度1の入力用通信ターミナル31からのデー
タ取得処理の時間となる。この場合、優先度1の処理に
ついては図8のS62において優先度1フラグをセット
した後、送信中のためS64で待ち状態となる。また、
優先度3の処理については、ある1つの優先度3の入力
用通信ターミナル31との通信が終了した時点で、図9
のS79からS74へ戻り、優先度1フラグを検出して
待ち状態に移る。優先度1の処理は、送信中の待ち状態
から抜け、図8のS65における送信処理を開始するこ
とができる。このようにして、優先度3の通信中でも、
優先度1の通信を優先して行うことができる。
【0073】この例ではその後、同様に優先度2のデー
タ出力の要求が発生したため、優先度1の通信が終了し
た後、優先度2の通信を実行している。優先度2の通信
では、図7に示すS54で優先度1の通信が終了したこ
とを確認後、S56における通信を実行している。優先
度3の通信は、図9のS74において優先度2フラグが
クリアされるまで待つことになる。優先度2の通信が終
了した後、優先度3の通信が再開する。すなわち、図9
に示すS74における他の優先度の処理が終了したこと
を確認し、S76における通信を実行する。
【0074】その後も、優先度3の入力用通信ターミナ
ル31のすべてに対する通信が終了する前に、優先度1
および優先度2の通信が発生し、その都度、優先度3の
通信を中断し、優先度1および優先度2の通信を優先し
て行う。優先度3の通信は、5ms間隔で行われるの
で、5ms内にすべての優先度3の入力用通信ターミナ
ル31との通信が行われればよい。
【0075】このようにして、パケットの再送等によっ
て通信時間がのびる場合であっても、優先度の高い通信
を優先して行うことによって、優先度1の通信はほぼ1
ms間隔で行うことができ、高い精度で制御を行うこと
ができる。また、優先度の低い通信を、優先度の高い通
信の間で行うことができるため、効率よく通信路を利用
することができる。
【0076】なお、本発明は上述の具体例に限られるも
のではなく、各優先度に出力用通信ターミナル21に対
するデータ出力処理または入力用通信ターミナル31に
対するデータ取得処理のいずれを割り当ててもよく、ま
た両者が混在してもよい。もちろん、各優先度に割り当
てる台数も任意である。
【0077】また、上述の動作例では、出力用通信ター
ミナル21に対するデータ出力処理は、機器制御用CP
U1からのデータ出力要求に応じて行ったが、例えばタ
イマ部13による所定間隔ごとにデータ出力を行うよう
に構成してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、入出力装置とのデータの授受を優先度付け
し、優先度別に通信を行うので、シリアル通信により配
線量を削減するとともに、通信のトラフィックを抑えな
がら、高い制御精度を要する入出力装置に対応すること
ができる入出力装置駆動システムを提供することができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の入出力装置駆動システムの実施の一
形態を示す概略ブロック図である。
【図2】 I/Oアクセスコントローラの構成の一例を
示すブロック図である。
【図3】 出力装置が接続されたドライブモジュールの
構成の一例を示すブロック図である。
【図4】 入力装置が接続されたドライブモジュールの
構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 I/Oアクセスコントローラと各通信ターミ
ナルとの間でやりとりされるパケットの一例の説明図で
ある。
【図6】 本発明の入出力装置駆動システムの実施の一
形態におけるI/Oアクセスコントローラによる初期化
処理の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】 I/Oアクセスコントローラから優先度に従
って出力装置へシリアル出力する際の動作の一例を示す
フローチャートである。
【図8】 I/Oアクセスコントローラから優先度に従
って優先度1の入力装置からデータを入力する際の動作
の一例を示すフローチャートである。
【図9】 I/Oアクセスコントローラから優先度に従
って優先度3の入力装置からデータを入力する際の動作
の一例を示すフローチャートである。
【図10】 出力用通信ターミナルにおける返信処理の
一例を示すフローチャートである。
【図11】 入力用通信ターミナルにおける返信処理の
一例を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の入出力装置駆動システムの実施の
一形態における動作の具体例を説明するタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
1…機器制御用CPU、2…I/Oアクセスコントロー
ラ、3a〜3n…ドライブモジュール、4a〜4n…入
出力装置、11…アドレスデコーダ部、12…メモリ
部、13…タイマ部、14…データ処理部、15…シリ
アルポート部、16…パラレルポート部、17…割り込
みポート部、21…出力用通信ターミナル、22…ラッ
チ&判定部、23…自アドレス保持部、24…出力デー
タ保持部、25…ドライバ部、26…アドレス設定部、
31…入力用通信ターミナル、32…ラッチ&判定部、
33…自アドレス保持部、34…入力データ保持部、3
5…フィルタ部、36…ドライバ部、37…アドレス設
定部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の手続きに従って全体の制御を行う
    制御手段と、入力装置または出力装置を駆動する複数の
    駆動手段と、該複数の駆動手段を直列接続しシリアル通
    信を可能とする通信線と、前記制御手段と接続されると
    ともに前記通信線と接続され前記制御手段と前記駆動手
    段との間のデータを仲介する通信制御手段を有し、前記
    通信制御手段は、少なくとも優先度に関する情報を含む
    制御情報を記憶する記憶手段と、一定以上の時間間隔で
    の通信を可能とする計時手段と、前記通信線を介して前
    記駆動手段とシリアル通信を行うシリアル通信手段と、
    前記計時手段に従い前記記憶手段に記憶されている前記
    優先度に関する情報に応じて前記シリアル通信手段に前
    記駆動手段との通信を行わせるデータ処理手段を有する
    ことを特徴とする入出力装置駆動システム。
  2. 【請求項2】 前記データ処理手段は、異なる優先度の
    通信がタイミング上重なった場合に該優先度に応じて通
    信を順次遅らせることを特徴とする請求項1に記載の入
    出力装置駆動システム
  3. 【請求項3】 前記計時手段は、2つ以上の通信サイク
    ルが設定可能であることを特徴とする請求項1に記載の
    入出力装置駆動システム。
  4. 【請求項4】 前記データ処理手段は、前記優先度に応
    じたポーリングによって特定の前記駆動手段を特定して
    パケット通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    入出力装置駆動システム。
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