JP2000091855A - 受信回路 - Google Patents

受信回路

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JP2000091855A
JP2000091855A JP10261420A JP26142098A JP2000091855A JP 2000091855 A JP2000091855 A JP 2000091855A JP 10261420 A JP10261420 A JP 10261420A JP 26142098 A JP26142098 A JP 26142098A JP 2000091855 A JP2000091855 A JP 2000091855A
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signal
circuit
voltage
amplifier
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Kazunori Nishizono
和則 西薗
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流−電圧変換率の設定と、電流制御動作の動
作点の設定を容易に行い得る受信回路を提供する。 【解決手段】電流分配手段1は、受光手段2にて生成さ
れる受信光に基づいた電流信号I0 を第1及び第2の電
流信号I1 ,I2 に分配する。第1の増幅器3は、前記
第1の電流信号I1 を電圧信号に変換し、その電圧信号
を第1の出力電圧Vout1として出力する。第2の増幅器
4は、前記第2の電流信号I2 を電圧信号に変換し、そ
の電圧信号を第2の出力電圧Vout2として出力する。電
流制御回路5は、前記第2の出力電圧Vout2に基づいて
前記受光手段2からの電流信号I0の電流量を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光通信装置の受信回
路に係り、詳しくは、その受信回路において受信光に基
づく電流信号を電圧信号に変換する増幅器に関する。
【0002】近年の電子機器では、例えば赤外線を用い
空間を介してデータの送受信を行う光通信装置が実用化
されている。このような光通信装置では、受信回路にお
いて受信光が電流信号に変換され、その電流信号が増幅
器で電圧信号に変換され、更にその電圧信号が比較器に
て2値信号に変換されて内部回路に出力される。又、こ
の受信回路では、受信精度を向上するために、例えば増
幅器の電流−電圧変換率の設定や、電流信号のクランプ
動作点の設定等が行われる。そして、このような設定を
容易に行うことが要求されている。
【0003】
【従来の技術】図12は、従来の受信回路の一例を示
す。フォトダイオードPDのアノードはグランドGND
に接続され、そのカソードは入力端子Pinを介して増幅
器11の入力端子に接続される。フォトダイオードPD
は受信光のレベルに対応したダイオード電流IPDを生成
する。増幅器11は、そのダイオード電流IPDを電圧に
変換し、出力電圧Vout として出力する。又、増幅器1
1の入出力端子間には、抵抗Rfとクランプ回路12が
それぞれ並列に接続される。増幅器11の出力電圧Vou
t は、出力端子Pout を介して比較器13のプラス側入
力端子に直接、或いはゲインが不足するときには複数段
の増幅器を介して入力されるとともに、前記クランプ回
路12に入力される。
【0004】前記クランプ回路12は、具体的にはnp
n型バイポーラトランジスタTr1で構成され、そのトラ
ンジスタTr1のベースに前記出力電圧Vout が入力され
る。このトランジスタTr1のコレクタには電源Vccが供
給され、そのエミッタは前記入力端子Pinに接続され
る。
【0005】前記比較器13のマイナス側入力端子には
しきい値Vthが入力され、このしきい値Vthは前記出力
電圧Vout に応じて変化する。そして、比較器13は、
前記出力電圧Vout をしきい値Vthに基づいて2値化
し、その2値信号を受信信号RX として図示しない内部
回路に出力する。
【0006】このような受信回路では、受信光の入力に
基づいて、例えば図13に示すようなダイオード電流I
PDがフォトダイオードPDにて生成される。増幅器11
は、そのダイオード電流IPDに基づいた出力電圧Vout
を出力する。このとき、出力電圧Vout は、 Vout =IPD×Rf となる。つまり、出力電圧Vout は、ダイオード電流I
PDと抵抗Rfを掛けた値となる。又、前記増幅器11の
電流−電圧変換率、所謂トランスインピーダンスはほぼ
抵抗Rfの抵抗値に等しい。そして、比較器13は、そ
の出力電圧Voutをしきい値Vthに基づいて2値化し、
その2値信号を受信信号RX として出力する。
【0007】又、前記ダイオード電流IPDが大きくなる
ほど、抵抗Rfの端子間電圧が高くなる。そして、ダイ
オード電流IPDが所定値を超え、抵抗Rfの端子間電圧
がトランジスタTr1のベース・エミッタ間電圧VBEを超
える、即ち、 IPD×Rf>VBE を満たすと、該トランジスタTr1がオンされる。する
と、増幅器11の入力端子にはトランジスタTr1を介し
て電源Vccが供給されるため、抵抗Rfの端子間電圧が
低くされ、増幅器11の出力電圧Vout がほぼベース・
エミッタ間電圧VBEでクランプされる。つまり、出力電
圧Vout は、その電圧値が大きくなる場合、クランプ回
路12によって所定のクランプ電圧VCL(=VBE)でク
ランプされた電圧信号に変換される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した受
信回路では、トランスインピーダンス及びクランプ回路
12の動作点を1つの抵抗Rfで設定している。そのた
め、トランスインピーダンスを稼ぐため、抵抗値が比較
的大きい抵抗Rfが使用される。すると、以下(イ)
(ロ)に示す問題点が生じることがある。
【0009】(イ)高速通信を行う場合の問題点。 前記クランプ回路12の動作遅延時間、即ちトランジス
タTr1の動作遅延時間は抵抗Rfの抵抗値が大きいほど
長くなる。そのため、受信光のレベルが高く、ダイオー
ド電流IPDが大きくなる場合には、クランプ回路12の
クランプ動作が遅れ、図13に示すように出力電圧Vou
t の立ち上がり時にオーバーシュートが生じ、出力電圧
Vout の信号波形が乱れてしまう。又、抵抗Rfの抵抗
値が大きいため、出力電圧Vout の立ち下がりが緩やか
になり、比較器13からHレベルの時間幅が長くなる受
信信号RXeが出力されるという問題が生じる。
【0010】(ロ)ダイオード電流IPDに直流成分が含
まれる場合の問題点。 前記フォトダイオードPDに入力される受信光に自然光
が含まれる場合、図14に示すように、ダイオード電流
IPDに直流成分IPD-DC が生じる。つまり、受信光に対
応したダイオード電流IPDが直流成分IPD-DC だけオフ
セットされる。そして、このダイオード電流IPDに基づ
いて抵抗Rfの端子間電圧がトランジスタTr1のベース
・エミッタ間電圧VBEを超えると、通常、増幅器11の
出力電圧Vout にクランプがかからない波形でありなが
ら、その出力電圧Vout にクランプがかかってしまう。
このとき、正確な出力電圧Vout が出力されず、比較器
13から出力される受信信号RX が誤った信号となる場
合がある。
【0011】従って、増幅器11のトランスインピーダ
ンス(電流−電圧変換率)の設定と、出力電圧Vout の
クランプ電圧VCLの設定を個々に行い、その設定を容易
に行うことが必要となってきた。
【0012】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、電流−電圧変換率の
設定と、電流制御動作の動作点の設定を容易に行い得る
受信回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1の原理
説明図である。即ち、電流分配手段1は、受光手段2に
て生成される受信光に基づいた電流信号I0 を第1及び
第2の電流信号I1 ,I2 に分配する。第1の増幅器3
は、前記第1の電流信号I1 を電圧信号に変換し、その
電圧信号を第1の出力電圧Vout1として出力する。第2
の増幅器4は、前記第2の電流信号I2 を電圧信号に変
換し、その電圧信号を第2の出力電圧Vout2として出力
する。電流制御回路5は、前記第2の出力電圧Vout2に
基づいて前記受光手段2からの電流信号I0 の電流量を
制御する。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の受信回路において、前記電流制御回路は、前記受光手
段からの電流信号が所定電流値を超えると、所定電流値
一定にクランプするクランプ回路である。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の受信回路において、前記電流分配回路は、トランジス
タよりなるカレントミラー回路を備えるものであり、前
記受光手段からの電流信号を各トランジスタのサイズ比
に基づいて第1及び第2の電流信号に分配するようにし
た。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の受信回路において、前記電流分配回路は、前記第1及
び第2の増幅器に設けられる各入力初段トランジスタで
構成され、前記受光手段からの電流信号を各トランジス
タのサイズ比に基づいて第1及び第2の電流信号に分配
するようにした。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の受信回路において、前記第1及び第2の増幅器には、
その動作電源を定電流源を介して供給するようにした。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の受信回路に
おいて、前記第1及び第2の増幅器には、その動作電源
をハイパスフィルタを介して供給するようにした。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の受信回路において、前記第2の増幅器の後段に、ハイ
パスフィルタを設けた。請求項8に記載の発明は、請求
項1に記載の受信回路において、前記受光手段からの電
流信号の低周波成分を検出する検出回路と、前記検出回
路からの検出信号に基づいて、前記受光手段からの電流
信号の低周波成分を除去するように動作する電流量調整
回路とを備えた。
【0019】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、第1の増幅器3の利得を変更して、該増幅器3
の電流−電圧変換率が設定されるとともに、第2の増幅
器4の利得、及び電流分配手段1の第1及び第2の電流
信号I1 ,I2 の分配比を変更して、電流制御回路5の
電流制御動作の動作点が設定される。従って、これらの
設定をそれぞれ個々に行うことができるため、電流−電
圧変換率の設定と、電流制御動作の動作点の設定が互い
に干渉することなく容易に設定することができる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、第1の増
幅器の利得を変更して、該増幅器の電流−電圧変換率が
設定されるとともに、第2の増幅器の利得、及び電流分
配手段の第1及び第2の電流信号の分配比を変更して、
クランプ回路のクランプ動作点が設定される。従って、
これらの設定をそれぞれ個々に行うことができるため、
電流−電圧変換率の設定と、クランプ動作点の設定が互
いに干渉することなく容易に設定することができる。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、電流分配
回路には、トランジスタよりなるカレントミラー回路が
備えられ、各トランジスタのサイズ比に基づいて受光手
段からの電流信号が第1及び第2の電流信号に分配され
る。従って、その分配回路を簡単に構成することができ
る。
【0022】請求項4に記載の発明によれば、電流分配
回路は第1及び第2の増幅器に設けられる各入力初段ト
ランジスタで構成され、各トランジスタのサイズ比に基
づいて受光手段からの電流信号が第1及び第2の電流信
号に分配される。従って、その分配回路を簡単に構成す
ることができるとともに、少ない素子数で構成できる。
【0023】請求項5に記載の発明によれば、第1及び
第2の増幅器にはその動作電源が定電流源を介して供給
されるので、各増幅器を電源電圧の変動に影響され難く
することができる。
【0024】請求項6に記載の発明によれば、第1及び
第2の増幅器にはその動作電源がハイパスフィルタを介
して供給されるので、各増幅器を安定して動作させるこ
とができる。
【0025】請求項7に記載の発明によれば、第2の増
幅器の後段にハイパスフィルタが設けられるので、第2
の出力電圧から直流成分が除去される。そのため、受光
手段からの電流信号に直流成分が含まれていても、前記
電流制御手段をその直流成分に影響されることなく動作
させることができる。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、検出回路
は受光手段からの電流信号の低周波成分を検出し、電流
量調整回路は検出回路からの検出信号に基づいて、受光
手段からの電流信号の低周波成分を除去するように動作
する。そのため、受光手段からの電流信号に直流成分が
含まれていても、前記電流制御手段をその直流成分に影
響されることなく動作させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図2〜図4に従って
説明する。
【0028】図2は、第1の実施の形態の受信回路を示
す。フォトダイオードPDのカソードは電源Vccに接続
され、そのアノードは入力端子Pinを介して入力分配回
路21に接続される。この入力端子Pinには、フォトダ
イオードPDで生成されたダイオード電流IPDが入力さ
れる。ダイオード電流IPDは、入力分配回路21に入力
される電流IPD1 と、後述するクランプ回路25に流れ
る電流IPD2 に分配される。入力分配回路21は、前記
電流IPD1 を第1及び第2の入力電流I1 ,I2 に分配
する。
【0029】前記入力分配回路21は、具体的には3つ
のnpn型バイポーラトランジスタTr2〜Tr4で構成さ
れる。各トランジスタTr2〜Tr4のベースはそれぞれ接
続され、そのベースはトランジスタTr2のコレクタに接
続される。又、トランジスタTr2〜Tr4のエミッタはグ
ランドGNDに接続される。つまり、トランジスタTr2
と、トランジスタTr3,Tr4によってカレントミラー回
路22が構成されている。本実施の形態のトランジスタ
Tr3,Tr4には、サイズが異なるトランジスタが用いら
れる。ここで、本実施の形態では、トランジスタTr3,
Tr4のサイズ比(ミラー比)をm:nとする。
【0030】そして、前記電流IPD1 はトランジスタT
r2のコレクタに供給され、トランジスタTr3,Tr4は前
記電流IPD1 に対応したコレクタ電流、即ち前記第1及
び第2の入力電流I1 ,I2 をそれぞれ生成する。この
とき、トランジスタTr3,Tr4のサイズ比(ミラー比)
はm:nであるので、第1及び第2の入力電流I1 ,I
2 の電流比はm:nとなる(I1 :I2 =m:n)。
【0031】第1の増幅器23aは、前記第1の入力電
流I1 を電圧に変換し、第1の出力電圧Vout1として出
力する。第1の増幅器23aの入出力端子間には抵抗R
f1が並列に接続される。そして、第1の出力電圧Vout1
は、出力端子Pout を介して比較器24のプラス側入力
端子に直接、或いはゲインが不足するときには複数段の
増幅器を介して入力される。
【0032】第2の増幅器23bは、前記第2の入力電
流I2 を電圧に変換し、第2の出力電圧Vout2として出
力する。第2の増幅器23bの入出力端子間には抵抗R
f2が並列に接続される。そして、第2の増幅器23bの
出力電圧Vout2はクランプ回路25に入力される。
【0033】前記クランプ回路25は、具体的にはnp
n型バイポーラトランジスタTr5で構成され、そのトラ
ンジスタTr5のベースに前記第2の出力電圧Vout2が入
力される。又、トランジスタTr5のコレクタは前記入力
端子Pinに接続され、そのエミッタはグランドGNDに
接続される。トランジスタTr5はオン時に前記電流IPD
2 を生成して、前記入力分配回路21に流れる電流IPD
1 を減少させる。
【0034】そして、前記比較器24のマイナス側入力
端子にはしきい値Vthが入力され、このしきい値Vthは
前記第1の出力電圧Vout1に応じて変化する。比較器2
4は、前記第1の出力電圧Vout1をしきい値Vthに基づ
いて2値化し、その2値信号を受信信号RX として図示
しない内部回路に出力する。
【0035】このような受信回路では、受信光の入力に
基づいて、例えば図3に示すようなダイオード電流IPD
がフォトダイオードPDにて生成される。このダイオー
ド電流IPDは電流IPD1 として入力分配回路21に入力
され、電流IPD1 は入力分配回路21においてカレント
ミラー回路22のミラー比に基づいた第1及び第2の入
力電流I1 ,I2 に分配される(I1 :I2 =m:
n)。
【0036】第1の増幅器23aは、前記第1の入力電
流I1 に基づいた第1の出力電圧Vout1を出力する。こ
のとき、第1の出力電圧Vout1は、 Vout1=I1 ×Rf1 となる。つまり、前記出力電圧Vout1は、第1の入力電
流I1 と抵抗Rf1を掛けた値となる。又、前記第1の増
幅器23aの電流−電圧変換率、所謂トランスインピー
ダンスはほぼ抵抗Rf1の抵抗値に等しい。そして、比較
器24は、その出力電圧Vout1をしきい値Vthに基づい
て2値化し、その2値信号を受信信号RXとして出力す
る。
【0037】又、第2の増幅器23bは、前記第2の入
力電流I2 に基づいた第2の出力電圧Vout2を出力す
る。このとき、第2の出力電圧Vout2は、Vout2=I2
×Rf2となる。つまり、前記出力電圧Vout2は、第2の
入力電流I2 と抵抗Rf2を掛けた値となる。又、前記第
2の増幅器23bの電流−電圧変換率、所謂トランスイ
ンピーダンスはほぼ抵抗Rf2の抵抗値に等しい。
【0038】そして、前記第2の入力電流I2 は前記電
流IPD1 が大きくなるほど大きくなり、抵抗Rf2の端子
間電圧が高くなる。そして、第2の入力電流I2 が所定
値を超え、抵抗Rf2の端子間電圧がトランジスタTr5の
ベース・エミッタ間電圧VBEを超える、即ち、 I2 ×Rf2>VBE を満たすと、該トランジスタTr5がオンされる。する
と、ダイオード電流IPDの一部の電流IPD2 がトランジ
スタTr5を介してグランドGNDに流れ、入力分配回路
21に入力される電流IPD1 が減少する。そのため、第
1及び第2の入力電流I1 ,I2 がともに減少する。
【0039】やがて、第2の増幅器23bの出力電圧V
out2がトランジスタTr5のベース・エミッタ間電圧VBE
以下になると、トランジスタTr5がオフされる。そし
て、このような動作が繰り返されて、前記電流IPD1 の
電流値が一定に維持される。つまり、第2の増幅器23
bの出力電圧Vout2がほぼベース・エミッタ間電圧VBE
でクランプされる。従って、第2の出力電圧Vout2は、
その電圧値が大きくなる場合、クランプ回路25によっ
て所定電圧(VBE)でクランプされた電圧信号に変換さ
れる。この場合、前記電流IPD1 の電流値が一定に維持
されるので、第1の増幅器23aの出力電圧Vout1も所
定のクランプ電圧でクランプされる。
【0040】このように動作する受信回路では、第1の
出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL1 がカレントミラー
回路22のミラー比及び抵抗Rf1,Rf2にて任意に設定
することが可能である。即ち、第1の出力電圧Vout1
は、第2の出力電圧Vout2のクランプ電圧をVCL2 (=
VBE)とすると、 VCL1 =VCL2 /k (kは定数) となる。この定数kは、ミラー比m,n及び抵抗Rf1,
Rf2で表すと、 k=(n×Rf2)/(m×Rf1) となる。
【0041】つまり、本実施の形態の受信回路は、抵抗
Rf1にて第1の増幅器23aのトランスインピーダンス
が設定され、その後、ミラー比m,n及び抵抗Rf2にて
第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL1 が設定され
る。そのため、トランスインピーダンスの設定と、クラ
ンプ電圧VCL1 の設定を、抵抗Rf1,Rf2やミラー比
m,nを調整することでそれぞれ個々に行うことができ
るため、トランスインピーダンスの設定と、クランプ電
圧VCL1 の設定とが互いに干渉することなく容易に設定
することができる。
【0042】そのため、図3に示すように、第1の増幅
器23aのトランスインピーダンスを確保しながら、出
力電圧Vout の立ち上がり時のオーバーシュートを防止
し、かつ出力電圧Vout の立ち下がりを急峻にすること
ができる。つまり、比較器13からHレベルの時間幅が
正確な受信信号RX の出力することができる。従って、
従来例の問題点(イ)を解消することができる。
【0043】又、従来例の問題点(ロ)で示したよう
に、従来例のクランプ電圧はトランジスタTr1のベース
・エミッタ間電圧VBEであったが、本実施の形態では第
1の出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL1 は、上記した
ように、 VCL1 =VCL2 /k (kは定数) であるので、定数kを「1」より小さくすれば、クラン
プ電圧VCL1 をクランプ電圧VCL2 (=VBE)より大き
く設定することができる。そのため、図4に示すよう
に、前記フォトダイオードPDに入力される受信光に自
然光が含まれて、ダイオード電流IPDに直流成分IPD-D
C が生じても、クランプ電圧VCL1 をクランプ電圧VCL
2 (=VBE)より大きく設定することができるので、通
常、第1の増幅器23aの出力電圧Vout1にクランプが
かからない波形であれば、そのまま出力電圧Vout1とし
て出力することができる。従って、第1の増幅器23a
からは、正確な出力電圧Vout1が出力され、比較器24
から正確な受信信号RX を出力することができる。
【0044】上記したように、本実施の形態では、以下
に示す作用効果を得ることができる。 (1)本実施の形態の受信回路は、抵抗Rf1にて第1の
増幅器23aのトランスインピーダンスを設定し、その
後、カレントミラー回路21のミラー比(サイズ比)
m,n及び抵抗Rf2にて第1の出力電圧Vout1のクラン
プ電圧VCL1 を設定するようにした。そのため、トラン
スインピーダンスの設定と、クランプ電圧VCL1 の設定
を、抵抗Rf1,Rf2やミラー比m,nを調整することで
それぞれ個々に行うことができるため、トランスインピ
ーダンスの設定と、クランプ電圧VCL1 の設定とが互い
に干渉することなく容易に設定することができる。
【0045】(2)入力分配回路21では、フォトダイ
オードPDからのダイオード電流IPDに基づく電流IPD
1 が、カレントミラー回路22を構成するトランジスタ
Tr3,Tr4のサイズ比(ミラー比)m,nに基づいて、
第1及び第2の入力電流I1,I2 に分配される。従っ
て、その分配回路21を簡単に構成することができる。
【0046】(第2の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第2の実施の形態を図5に従って説明する。尚、
説明の便宜上、上記実施の形態と同様の構成については
同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0047】図5は、第2の実施の形態の受信回路を示
す。本実施の形態の受信回路は、前記第2の増幅器23
bが省略されるとともに、前記クランプ回路25が新た
なクランプ回路26に置換されている。
【0048】前記クランプ回路26は、抵抗Rf2、2つ
のダイオードD、及びPMOSトランジスタTr6で構成
される。入力分配回路21を構成するトランジスタTr4
のコレクタは、抵抗Rf2を介して電源Vccに接続され
る。この抵抗Rf2には、直列接続されたダイオードDが
並列に接続される。即ち、ダイオードDのカソードと、
トランジスタTr4のコレクタとのノードN1の電位が、
電源Vccレベルから2つ分のダイオードDの順方向電圧
だけ電圧降下した電位になるように構成されている。
【0049】前記PMOSトランジスタTr6のソースは
ダイオード電流IPDが入力される入力端子Pinに接続さ
れ、そのドレインはグランドGNDに接続される。PM
OSトランジスタTr6のゲートは前記ノードN1に接続
される。
【0050】このような受信回路では、上記実施の形態
と同様に、フォトダイオードPDにて生成されたダイオ
ード電流IPDが電流IPD1 として入力分配回路21に入
力され、電流IPD1 は入力分配回路21においてカレン
トミラー回路22のミラー比に基づいた第1及び第2の
入力電流I1 ,I2 に分配される(I1 :I2 =m:
n)。第1の増幅器23aは、その第1の入力電流I1
に基づいた第1の出力電圧Vout1を出力する。このと
き、前記抵抗Rf2は、ノードN1の電位(Vout2)を決
定する。これは、抵抗Rf2が第1の実施の形態における
第2の増幅器23bと同様に働くことを意味する。
【0051】又、前記電流IPD1 が大きくなり、第2の
入力電流I2 が所定値を超える、即ちノードN1の電位
がソース電位よりPMOSトランジスタTr6のしきい値
Vthp 分低くなると、該トランジスタTr6がオンされ
る。すると、オンしたPMOSトランジスタTr6を介し
て電流IPD2 がグランドGNDに流れ、トランジスタT
r2に流れる電流IPD1 が減少する。そのため、第1及び
第2の入力電流I1 ,I2 がともに減少する。
【0052】やがて、前記ノードN1の電位とソース電
位との差がしきい値Vthp 以下になると、PMOSトラ
ンジスタTr6がオフされる。そして、このような動作が
繰り返されて、前記電流IPD1 の電流値が一定に維持さ
れる。つまり、ノードN1の電位がほぼPMOSトラン
ジスタTr6のしきい値Vthp でクランプされ、第1の増
幅器23aの出力電圧Vout1も所定のクランプ電圧でク
ランプされる。
【0053】このように動作する受信回路では、第1の
増幅器23aのトランスインピーダンスを抵抗Rf1で設
定しながら、第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL
1 をカレントミラー回路22のミラー比m,n、及びク
ランプ回路26の抵抗Rf2にて任意に設定することがで
きる。従って、トランスインピーダンスの設定と、クラ
ンプ電圧VCL1 の設定とが互いに干渉することなく容易
に設定することができる。
【0054】又、上記したように、前記第2の増幅器2
3bを省略するとともに、その第2の増幅器23bに対
応する回路を、電源VccとトランジスタTr4間に接続し
た2つのダイオードDで簡略的に構成したので、受信回
路を構成する素子数を少なくすることができ、受信回路
の回路構成を簡素化することができる。
【0055】(第3の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第3の実施の形態を図6に従って説明する。尚、
説明の便宜上、上記実施の形態と同様の構成については
同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0056】図6は、第3の実施の形態の受信回路を示
す。本実施の形態の受信回路は、前記入力分配回路21
及び第2の増幅器23bの入出力端子間の抵抗Rf2が省
略されるとともに、その入力分配回路21を構成するト
ランジスタTr3,Tr4が、第1及び第2の増幅器23
a,23bの入力初段トランジスタとして設けられてい
る。尚、トランジスタTr3,Tr4は、上記したようにそ
のサイズ比がm:nで形成されている。両トランジスタ
Tr3,Tr4のエミッタには、同電位のエミッタ電位VE
がそれぞれ供給される。そして、ダイオード電流IPDに
基づく電流IPD1が第1及び第2の入力電流I1 ,I2
に分配され、各入力電流I1 ,I2 がトランジスタTr
3,Tr4のベースに入力される。すると、トランジスタ
Tr3,Tr4のコレクタ電流がm:nになり、ベース電流
も同様にm:nになる。つまり、第1及び第2の入力電
流I1 ,I2 の電流比がm:nとなる(I1 :I2 =
m:n)。
【0057】このような受信回路では、上記実施の形態
と同様に、ダイオード電流IPDに基づく電流IPD1 が、
トランジスタTr3,Tr4のサイズ比に基づいた第1及び
第2の入力電流I1 ,I2 に分配される(I1 :I2 =
m:n)。第1の増幅器23aは、その第1の入力電流
I1 に基づいた第1の出力電圧Vout1を出力する。同様
にして、第2の増幅器23bは、その第2の入力電流I
2 に基づいた第2の出力電圧Vout2を出力する。
【0058】又、前記電流IPD1 が大きくなり、第2の
入力電流I2 が所定値を超える、即ち第2の増幅器23
bの出力電圧Vout2がトランジスタTr5のベース・エミ
ッタ間電圧VBEを超えると、該トランジスタTr5がオン
される。すると、ダイオード電流IPDの一部の電流IPD
2 がトランジスタTr5を介してグランドGNDに流れ、
前記電流IPD1 が減少する。そのため、第1及び第2の
入力電流I1 ,I2 がともに減少する。
【0059】やがて、第2の出力電圧Vout2がベース・
エミッタ間電圧VBE以下になると、トランジスタTr5が
オフされる。そして、このような動作が繰り返されて、
前記電流IPD1 の電流値が一定に維持される。つまり、
第2の出力電圧Vout2がほぼベース・エミッタ間電圧V
BEでクランプされ、第1の増幅器23aの出力電圧Vou
t1も所定のクランプ電圧でクランプされる。
【0060】このように動作する受信回路では、第1の
出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL1 を第2の出力電圧
Vout2のクランプ電圧VCL2 (=VBE)で表すと、 VCL1 =VCL2 /k (kは定数) となる。この定数kは、第1及び第2の増幅器23a,
23bのオープンループ利得Av1,Av2及び各増幅器2
3a,23bの入力電圧V1 ,V2 で表すと、 k=(Av2×V2 )/(Av1×V1 ) となる。
【0061】つまり、本実施の形態の受信回路は、第1
の増幅器23aのトランスインピーダンスを抵抗Rf1で
設定しながら、第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧V
CL1をトランジスタTr3,Tr4のサイズ比m,n、及び
各増幅器23a,23bのオープンループ利得Av1,A
v2にて任意に設定することができる。従って、トランス
インピーダンスの設定と、クランプ電圧VCL1 の設定と
が互いに干渉することなく容易に設定することができ
る。
【0062】又、上記したように、前記第2の増幅器2
3bの入出力端子間の抵抗Rf2を省略するとともに、第
1及び第2の増幅器23a,23bの入力初段トランジ
スタTr3,Tr4で前記入力分配回路21を構成したの
で、受信回路を構成する素子数を少なくすることがで
き、受信回路の回路構成を簡素化することができる。
【0063】(第4の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第4の実施の形態を図7に従って説明する。尚、
説明の便宜上、上記実施の形態と同様の構成については
同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0064】図7は、第4の実施の形態の受信回路を示
す。本実施の形態の受信回路は、前記第3の実施の形態
の受信回路を簡略的に構成したものである。即ち、第1
の増幅器23aがトランジスタTr3及びコレクタ抵抗R
c1で構成され、第2の増幅器23bがトランジスタTr4
及びコレクタ抵抗Rc2で構成される。尚、トランジスタ
Tr3,Tr4は、上記したようにそのサイズ比がm:nで
形成されている。
【0065】詳述すると、トランジスタTr3のコレクタ
はコレクタ抵抗Rc1を介して電源Vccに接続され、その
エミッタはエミッタ抵抗Re1を介してグランドGNDに
接続される。同様に、トランジスタTr4のコレクタはコ
レクタ抵抗Rc2を介して電源Vccに接続され、そのエミ
ッタはエミッタ抵抗Re1を介してグランドGNDに接続
される。両トランジスタTr3,Tr4のベースには、ダイ
オード電流IPDに基づく電流IPD1 が入力される。
【0066】第1の増幅器23aの出力段には、npn
型バイポーラトランジスタTr7からなるエミッタフォロ
ワが備えられる。即ち、トランジスタTr7のコレクタは
電源Vccに接続され、そのエミッタはエミッタ抵抗RE2
を介してグランドGNDに接続される。トランジスタT
r7のベースは、前記トランジスタTr3のコレクタとコレ
クタ抵抗Rc1との間にノードN2に接続される。そし
て、トランジスタTr7のエミッタからは、前記第1の出
力電圧Vout1が出力される。尚、第1の増幅器23aの
入出力端子、即ちトランジスタTr3のベースと、トラン
ジスタTr7のエミッタとの間には抵抗Rf1が接続され
る。
【0067】一方、クランプ回路25を構成するトラン
ジスタTr5は、上記実施の形態と同様に、コレクタがダ
イオード電流IPDが入力される入力端子Pinに接続さ
れ、エミッタがグランドGNDに接続される。そして、
トランジスタTr5のベースは、前記トランジスタTr4の
コレクタとコレクタ抵抗Rc2との間のノードN3に接続
され、該ベースにはノードN3の電位、即ち第2の出力
電圧Vout2が入力される。
【0068】このような受信回路では、前記第3の実施
の形態と同様に、ダイオード電流IPDに基づく電流IPD
1 が、トランジスタTr3,Tr4のサイズ比に基づいた第
1及び第2の入力電流I1 ,I2 に分配される(I1 :
I2 =m:n)。第1の増幅器23aでは、その第1の
入力電流I1 に基づいた第1の出力電圧Vout1がノード
N2で生成され、その第1の出力電圧Vout1がエミッタ
フォロワよりなるトランジスタTr7を介して出力され
る。
【0069】又、前記電流IPD1 が大きくなり、第2の
入力電流I2 が所定値を超える、即ちノードN3の電位
(第2の増幅器23bの出力電圧Vout2)がトランジス
タTr5のベース・エミッタ間電圧VBEを超えると、該ト
ランジスタTr5がオンされる。すると、ダイオード電流
IPDの一部の電流IPD2 がトランジスタTr5を介してグ
ランドGNDに流れ、前記電流IPD1 が減少する。その
ため、第1及び第2の入力電流I1 ,I2 がともに減少
する。
【0070】やがて、ノードN3の電位(第2の出力電
圧Vout2)がベース・エミッタ間電圧VBE以下になる
と、トランジスタTr5がオフされる。そして、このよう
な動作が繰り返されて、前記電流IPD1 の電流値が一定
に維持される。つまり、第2の出力電圧Vout2がほぼベ
ース・エミッタ間電圧VBEでクランプされ、第1の増幅
器23aの出力電圧Vout1も所定のクランプ電圧でクラ
ンプされる。
【0071】このように動作する受信回路では、前記第
3の実施の形態でも述べたように、第1の出力電圧Vou
t1のクランプ電圧VCL1 を第2の出力電圧Vout2のクラ
ンプ電圧VCL2 (=VBE)で表すと、 VCL1 =VCL2 /k (kは定数) となる。この定数kは、第1及び第2の増幅器23a,
23bのオープンループ利得Av1,Av2及び各増幅器2
3a,23bの入力電圧V1 ,V2 で表すと、 k=(Av2×V2 )/(Av1×V1 ) となる。ここで、前記オープンループ利得Av1,Av2
は、トランジスタTr3,Tr4及びコレクタ抵抗Rc1,R
c2で表すと、 Av1:Av2=(m×Rc1):(n×Rc2) となる。従って、前記定数kは、 k=(n×Rc2)/(m×Rc1) となる。
【0072】つまり、本実施の形態の受信回路は、第1
の増幅器23aのトランスインピーダンスを抵抗Rf1で
設定しながら、第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧V
CL1をトランジスタTr3,Tr4のサイズ比m,n、及び
各コレクタ抵抗Rc1,Rc2にて任意に設定することがで
きる。従って、トランスインピーダンスの設定と、クラ
ンプ電圧VCL1 の設定とが互いに干渉することなく容易
に設定することができる。
【0073】又、上記したように、第1の増幅器23a
をトランジスタTr3及びコレクタ抵抗Rc1で構成し、第
2の増幅器23bをトランジスタTr4及びコレクタ抵抗
Rc2で構成したので、受信回路を構成する素子数を少な
くすることができ、受信回路の回路構成を簡素化するこ
とができる。
【0074】(第5の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第5の実施の形態を図8に従って説明する。尚、
説明の便宜上、図7に示す前記第4の実施の形態と同様
の構成については同一の符号を付して、その詳細な説明
を省略する。図8は、第5の実施の形態の受信回路を示
す。本実施の形態の受信回路は、前記エミッタ抵抗RE
1,RE2がそれぞれ定電流源27a,27bに置換され
ている。又、トランジスタTr3のコレクタ(トランジス
タTr4のコレクタ)とグランドGNDとの間には容量C
が接続されている。更に、前記ノードN3にはnpn型
バイポーラトランジスタTr8のエミッタが接続され、こ
のトランジスタTr8のコレクタは電源Vccに接続され
る。トランジスタTr8のベースは前記ノードN2に接続
される。
【0075】このような受信回路では、前記第4の実施
の形態と比較して、トランジスタTr3,Tr4,Tr7のエ
ミッタが各定電流源27a,27bを介してグランドG
NDに接続されるので、電源電圧の変動に影響され難く
なる。
【0076】又、容量Cによって、トランジスタTr3,
Tr4のエミッタ電位の高周波成分が除去される。言い換
えれば、容量Cがハイパスフィルタとして動作するの
で、エミッタ電位を確実に一定値とすることができ、第
1及び第2の増幅器23a,23bを安定して動作させ
ることができる。
【0077】更に、トランジスタTr8は、トランジスタ
Tr5のベース電流によりノードN3の電位、即ち第2の
出力電圧Vout2の低下を防止するように動作する。従っ
て、第2の出力電圧Vout2を安定化することができる。
【0078】(第6の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第6の実施の形態を図9に従って説明する。本実
施の形態の受信回路は、図6に示す前記第3の実施の形
態の受信回路を応用して構成したものである。尚、説明
の便宜上、上記実施の形態と同様の構成については同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0079】図9は、第6の実施の形態の受信回路を示
す。本実施の形態の受信回路では、第1の増幅器23a
がpnp型バイポーラトランジスタTr9及び抵抗Rf1で
構成され、第2の増幅器23bがpnp型バイポーラト
ランジスタTr10 及び抵抗Rf2で構成される。尚、トラ
ンジスタTr9,Tr10 は、そのサイズ比がm:nで形成
されている。
【0080】詳述すると、前記トランジスタTr9,Tr1
0 の各エミッタは前記ダイオード電流IPDが入力される
入力端子Pinに接続され、各コレクタは各抵抗Rf1,R
f2を介してグランドGNDに接続される。トランジスタ
Tr9,Tr10 のベースには、基準電圧Vref1が供給され
る。そして、トランジスタTr9のコレクタと抵抗Rf1と
の間のノードN4は出力端子Pout に接続され、ノード
N4の電位が第1の出力電圧Vout1として出力される。
【0081】一方、クランプ回路25を構成するトラン
ジスタTr5は、上記と同様に、コレクタが前記入力端子
Pinに接続され、エミッタがグランドGNDに接続され
る。そして、トランジスタTr5のベースは、前記トラン
ジスタTr10 のコレクタと抵抗Rf2との間のノードN5
に接続され、該ベースにはノードN5の電位、即ち第2
の出力電圧Vout2が入力される。
【0082】このような受信回路では、ダイオード電流
IPDの入力に基づく第1及び第2の出力電圧Vout1,V
out2は、 Vout1:Vout2=(m×Rf1):(n×Rf2) の関係が成り立つ。又、上記実施の形態でも述べたよう
に、第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧VCL1 を第2
の出力電圧Vout2のクランプ電圧VCL2 (=VBE)で表
すと、 VCL1=VCL2 /k (kは定数) となる。この定数kは、前記トランジスタTr9,Tr10
のサイズ比m,n及び抵抗Rf1,Rf2で表すと、 k=(n×Rf2)/(m×Rf1) となる。
【0083】つまり、本実施の形態の受信回路は、第1
の増幅器23aのトランスインピーダンスを抵抗Rf1で
設定しながら、第1の出力電圧Vout1のクランプ電圧V
CL1をトランジスタTr9,Tr10 のサイズ比m,n、及
び抵抗Rf1,Rf2にて任意に設定することができる。従
って、トランスインピーダンスの設定と、クランプ電圧
VCL1 の設定とが互いに干渉することなく容易に設定す
ることができる。
【0084】(第7の実施の形態)以下、本発明を具体
化した第7の実施の形態を図10に従って説明する。
尚、説明の便宜上、上記実施の形態と同様の構成につい
ては同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0085】図10(a)は、第7の実施の形態の受信
回路を示す。本実施の形態の受信回路では、前記第2の
増幅器23bの次段にハイパスフィルタ(以下、HPF
という)28が設けられている。
【0086】そのため、ダイオード電流IPDに直流成分
IPD-DC が生じ、第2の出力電圧Vout2に直流成分が含
まれる場合、前記HPF28にて第2の出力電圧Vout2
から直流成分及びその付近の低周波成分が除去される。
従って、クランプ回路25におけるダイオード電流IPD
のクランプ動作を正常に行うことができる。
【0087】尚、図10(b)に示すように前記クラン
プ回路25の次段にハイパスフィルタ28を設けても同
様の作用効果がある。 (第8の実施の形態)以下、本発明を具体化した第8の
実施の形態を図11に従って説明する。尚、説明の便宜
上、上記実施の形態と同様の構成については同一の符号
を付して、その詳細な説明を省略する。
【0088】図11は、第8の実施の形態の受信回路を
示す。本実施の形態の受信回路では、低周波数成分を検
出する検出回路29及び電流量調整回路30が付加され
ている。
【0089】前記検出回路29は、具体的にはローパス
フィルタ(以下、LPFという)29a及び比較器29
bで構成される。比較器29bのプラス側入力端子に
は、LPF29aを介して前記第1の出力電圧Vout1が
入力され、マイナス側入力端子には基準電圧Vref2が入
力される。そして、第1の出力電圧Vout1に直流成分が
含まれると、LPF29aの出力信号がHレベルとな
り、比較器29bはHレベルの検出信号VDRを前記電流
量調整回路30に出力する。
【0090】前記電流量調整回路30は、具体的にはN
MOSトランジスタTr11 で構成される。NMOSトラ
ンジスタTr11 のソースはグランドGNDに接続され、
ドレインは前記ダイオード電流IPDが入力される入力端
子Pinに接続される。そして、NMOSトランジスタT
r11 のゲートには、前記検出回路29からの検出信号V
DRが入力される。
【0091】このような受信回路では、ダイオード電流
IPDに直流成分IPD-DC が生じ、第1の出力電圧Vout1
に直流成分が含まれる場合、比較器29bはHレベルの
検出信号VDRを出力する。すると、Hレベルの検出信号
VDRに基づいてNMOSトランジスタTr11 がオンさ
れ、ダイオード電流IPDの直流成分IPD-DC がNMOS
トランジスタTr11 を介してグランドGNDに流れる。
そして、このような動作は、ダイオード電流IPDに直流
成分IPD-DC がなくなるまで行われる。
【0092】つまり、本実施の形態では、検出回路29
及び電流量調整回路30によって、ダイオード電流IPD
の直流成分及びその付近の低周波成分が除去される。従
って、クランプ回路25におけるダイオード電流IPDの
クランプ動作を正常に行うことができる。
【0093】尚、本発明の実施の形態は以下のように変
更してもよい。 ○上記実施の形態では、フォトダイオードPDのアノー
ドを入力端子Pinに接続し、該ダイオードPDのカソー
ドを電源Vccに接続して、入力端子Pinから入力される
ダイオード電流IPDを正の向きとしたが、フォトダイオ
ードPDのアノードをグランドGNDに接続し、該ダイ
オードPDのカソードを入力端子Pinに接続して、入力
端子Pinから入力されるダイオード電流IPDを負の向き
としてもよい。
【0094】○上記実施の形態では、トランジスタTr2
〜Tr5,Tr7〜Tr10 をバイポーラトランジスタとし、
トランジスタTr6,Tr11 をMOSトランジスタとした
が、トランジスタTr2〜Tr5,Tr7〜Tr10 をMOSト
ランジスタとし、トランジスタTr6,Tr11 をバイポー
ラトランジスタとしてもよい。又、トランジスタTr2〜
Tr11 をバイポーラトランジスタ又はMOSトランジス
タで統一するようにしてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
電流−電圧変換率の設定と、電流制御動作の動作点の設
定を容易に行い得る受信回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理説明図である。
【図2】 第1の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図3】 第1の実施の形態の受信回路の動作を示す波
形図である。
【図4】 第1の実施の形態の受信回路の動作を示す波
形図である。
【図5】 第2の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図6】 第3の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図7】 第4の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図8】 第5の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図9】 第6の実施の形態の受信回路を示す回路図で
ある。
【図10】 第7の実施の形態の受信回路を示す回路図
である。
【図11】 第8の実施の形態の受信回路を示す回路図
である。
【図12】 従来の受信回路を示す回路図である。
【図13】 従来の受信回路の動作を示す波形図であ
る。
【図14】 従来の受信回路の動作を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 電流分配手段 2 受光手段 3 第1の増幅器 4 第2の増幅器 5 電流制御手段 I0 電流信号 I1 第1の電流信号 I2 第2の電流信号 Vout1 第1の出力電圧 Vout2 第2の出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04B 10/06 Fターム(参考) 5J092 AA01 AA56 CA00 CA81 FA04 HA02 HA10 HA18 HA19 HA25 HA29 HA44 KA00 KA05 KA09 KA17 KA21 KA28 KA46 MA21 SA13 TA01 TA06 UL02 5K002 AA03 CA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受光手段にて生成される受信光に基づい
    た電流信号を第1及び第2の電流信号に分配する電流分
    配手段と、 前記第1の電流信号を電圧信号に変換し、その電圧信号
    を第1の出力電圧として出力する第1の増幅器と、 前記第2の電流信号を電圧信号に変換し、その電圧信号
    を第2の出力電圧として出力する第2の増幅器と、 前記第2の出力電圧に基づいて前記受光手段からの電流
    信号の電流量を制御する電流制御回路とを備えたことを
    特徴とする受信回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の受信回路において、 前記電流制御回路は、前記受光手段からの電流信号が所
    定電流値を超えると、所定電流値一定にクランプするク
    ランプ回路であることを特徴とする受信回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の受信回路において、 前記電流分配回路は、トランジスタよりなるカレントミ
    ラー回路を備えるものであり、 前記受光手段からの電流信号を各トランジスタのサイズ
    比に基づいて第1及び第2の電流信号に分配するように
    したことを特徴とする受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の受信回路において、 前記電流分配回路は、前記第1及び第2の増幅器に設け
    られる各入力初段トランジスタで構成され、 前記受光手段からの電流信号を各トランジスタのサイズ
    比に基づいて第1及び第2の電流信号に分配するように
    したことを特徴とする受信回路。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の受信回路において、 前記第1及び第2の増幅器には、その動作電源を定電流
    源を介して供給するようにしたことを特徴とする受信回
    路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の受信回路において、 前記第1及び第2の増幅器には、その動作電源をハイパ
    スフィルタを介して供給するようにしたことを特徴とす
    る受信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の受信回路において、 前記第2の増幅器の後段に、ハイパスフィルタを設けた
    ことを特徴とする受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の受信回路において、 前記受光手段からの電流信号の低周波成分を検出する検
    出回路と、 前記検出回路からの検出信号に基づいて、前記受光手段
    からの電流信号の低周波成分を除去するように動作する
    電流量調整回路とを備えたことを特徴とする受信回路。
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