JP2000091551A - 固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

固体撮像装置およびその製造方法

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JP2000091551A
JP2000091551A JP10258713A JP25871398A JP2000091551A JP 2000091551 A JP2000091551 A JP 2000091551A JP 10258713 A JP10258713 A JP 10258713A JP 25871398 A JP25871398 A JP 25871398A JP 2000091551 A JP2000091551 A JP 2000091551A
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photodiode
read gate
read
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English (en)
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Hidemiki Iguma
英幹 猪熊
Eiko Nomachi
映子 野町
Akira Makabe
晃 眞壁
Seigo Abe
征吾 安部
Yoshiyuki Shioyama
善之 塩山
Hiroshi Naruse
宏 成瀬
Hidenori Shibata
英紀 柴田
Nobuo Nakamura
信男 中村
Tetsuya Yamaguchi
鉄也 山口
Hiroshi Yamashita
浩史 山下
Hisanori Ihara
久典 井原
Ikuko Inoue
郁子 井上
Hidetoshi Nozaki
秀俊 野崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、フォトダイオードと読み出しゲート
とを有するCMOSイメージセンサにおいて、表面再結
合を抑制するためのサーフェスシールド層を読み出しゲ
ートに隣接させて設けた場合の、読み出し電圧の高電圧
化を回避できるようにすることを最も主要な特徴とす
る。 【解決手段】たとえば、フォトダイオード層17の一部
を、読み出しゲート15の下部にまで延在させて形成す
る。その際、フォトダイオード層17は、読み出しゲー
ト15の下部に延在する部分の長さが、読み出しゲート
15がオフ状態のときに、フォトダイオード層17とド
レイン領域19との間でパンチスルーが生じない程度の
長さとなるようにする。こうして、フォトダイオード層
17内の電荷を、経路Aに沿って、読み出しゲート15
により直に汲み上げることが可能な構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、固体撮像装置お
よびその製造方法に関するもので、特に、光信号を受光
して光電変換および電荷を蓄積するフォトダイオード
と、そのフォトダイオードの電荷を読み出すための読み
出しゲートとを有する、CCD(Charge Cou
pled Device)やCMOS(Complem
entaryMetal Oxide Semicon
ductor)イメージセンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固体撮像装置においては、白傷・
暗示むらの原因の一つとして、フォトダイオードにおけ
る表面再結合があげられる。図22は、固体撮像装置と
して、光信号を受光して光電変換し、電荷を蓄積するフ
ォトダイオードと、そのフォトダイオードの電荷を読み
出すための読み出しゲートとを有する、CMOSイメー
ジセンサの概略構成を示すものである。
【0003】このCMOSイメージセンサの場合、たと
えば、半導体基板101上にP−well領域102が
設けられている。このP−well領域102の表面部
には素子分離用絶縁膜103が選択的に設けられてい
る。この素子分離用絶縁膜103によって画定される素
子領域内の、上記P−well領域102の表面にはゲ
ート酸化膜104が設けられている。そして、このゲー
ト酸化膜104を介して、上記P−well領域102
の表面上には、上記素子領域内のほぼ中央部分に対応し
て読み出しゲート105が設けられている。
【0004】また、上記素子領域に対応する、上記P−
well領域102の表面部には、読み出しゲート10
5のしきい値を制御するためのしきい値制御用イオン注
入領域106が設けられている。
【0005】上記P−well領域102内で、このし
きい値制御用イオン注入領域106の一部と重なる、上
記素子分離用絶縁膜103および上記読み出しゲート1
05の相互間に対応する部分には、上記P−well領
域102内にN型不純物を導入することによって形成さ
れるフォトダイオード層107が設けられている。この
フォトダイオード層107は、上記読み出しゲート10
5に対して自己整合的に形成されている。
【0006】フォトダイオード層107の形成部に対応
する、上記しきい値制御用イオン注入領域106の表面
部には、上記フォトダイオード層107の表面での空乏
化を避けるための、P型不純物を高濃度にイオン注入し
てなるサーフェスシールド(P+ )層108が設けられ
ている。このサーフェスシールド層108は、上記読み
出しゲート105に対して自己整合的に形成されてい
る。
【0007】一方、上記読み出しゲート105を間にし
て、上記サーフェスシールド層108に対向する、上記
しきい値制御用イオン注入領域106の表面部には、上
記読み出しゲート105によって、上記フォトダイオー
ド層107より読み出された電荷が転送されるドレイン
領域109が設けられている。このドレイン領域109
は、上記読み出しゲート105に対して自己整合的に形
成されている。
【0008】このドレイン領域109の上部には、ドレ
イン電極110が選択的に設けられている。このドレイ
ン電極110は、上記ドレイン領域109内に転送され
た電荷を検出部(図示していない)側へ出力させるため
のもので、上記ゲート酸化膜104を介すことなく、上
記ドレイン領域109に接して設けられている。
【0009】このように、フォトダイオード層107と
読み出しゲート105とを有する従来のCMOSイメー
ジセンサにおいては、フォトダイオード層107の表面
にサーフェスシールド層108を形成することによっ
て、フォトダイオード層107における表面再結合を抑
制するという手法が用いられていた。
【0010】しかしながら、このような構成のCMOS
イメージセンサにおいては、フォトダイオード層107
の全面を覆うように、サーフェスシールド層108を読
み出しゲート105に隣接して形成するようにしている
ため、電荷の読み出しの際にポテンシャル障壁となる領
域111が生じ、これがフォトダイオード層107の電
荷を読み出しゲート105のチャネル領域まで到達し難
くくする結果、電荷の読み出しには高い電圧が必要にな
るという問題があった。
【0011】この問題を回避する方法の一つとして、た
とえば図23に示すように、読み出しゲート105から
離してサーフェスシールド層108を形成し、なおか
つ、読み出しゲート105とサーフェスシールド層10
8との間に通常の読み出しゲートのソース領域に相当す
る不純物領域201を形成することによって、そこでの
ポテンシャル障壁の発生を抑えて、フォトダイオード層
107の電荷を読み出しやすくすることが考えられる。
【0012】しかしながら、この方法の場合、不純物領
域201の表面(図中に202で示す領域)での表面再
結合の発生が懸念されるのみならず、この不純物領域2
01とサーフェスシールド層108とが接することによ
る、その部分(図中に203で示す領域)での、欠陥や
不純物濃度の高いP層とN層とが結合することに起因す
るリーク電流の発生が問題となっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
においては、読み出しゲート105とサーフェスシール
ド層108との間に不純物領域201を形成することに
よって、フォトダイオード層107の電荷を読み出しや
すくすることができるものの、不純物領域201を設け
るようにした場合には、不純物領域201の表面での表
面再結合の発生が懸念されるのみならず、不純物領域2
01とサーフェスシールド層108とが接する部分での
欠陥やリーク電流の発生が問題となっていた。
【0014】そこで、この発明は、読み出し電圧の高電
圧化を回避しつつ、しかも、不純物濃度の高いP層とN
層とが結合することに起因する欠陥やリーク電流の発生
を招くことなしに、表面再結合の発生を防止することが
可能な固体撮像装置およびその製造方法を提供すること
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の固体撮像装置にあっては、光信号を受
光して光電変換および電荷を蓄積するフォトダイオード
領域と、そのフォトダイオード領域内の電荷を読み出す
ための読み出しゲート電極と、この読み出しゲート電極
により読み出された電荷が転送されるドレイン領域と、
前記読み出しゲート電極に隣接して、前記フォトダイオ
ード領域の上部に設けられた、前記フォトダイオード領
域での表面再結合を抑制するためのシールド層とを具備
し、前記フォトダイオード領域を、前記読み出しゲート
電極の下部にまで延在させ、前記フォトダイオード領域
内の電荷を、前記読み出しゲート電極により直に汲み上
げるような構成とされている。
【0016】また、この発明の固体撮像装置の製造方法
にあっては、半導体層の主表面上より、ゲート絶縁膜を
介して不純物を注入し、前記半導体層内に読み出しゲー
ト電極のしきい値を制御するための半導体領域を形成す
る工程と、前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶
縁膜を介して不純物を選択的に注入し、前記半導体領域
の一部と重なるように、前記半導体層との界面部分に、
フォトダイオード領域を形成する工程と、前記フォトダ
イオード領域の一部に対応する、前記半導体層の主表面
上に、前記ゲート絶縁膜を介して、読み出しゲート電極
を形成する工程と、前記半導体層の主表面上より、前記
ゲート絶縁膜を介して不純物を選択的に注入し、前記読
み出しゲート電極に対して自己整合的にドレイン領域を
形成する工程と、前記半導体層の主表面上より、前記ゲ
ート絶縁膜を介して不純物を選択的に注入し、前記フォ
トダイオード領域の上部に、前記フォトダイオード領域
での表面再結合を抑制するためのシールド層を、前記読
み出しゲート電極に対して自己整合的に形成する工程と
を有している。
【0017】この発明の固体撮像装置およびその製造方
法によれば、シールド層が読み出しゲート電極に隣接し
て設けられている場合でも、読み出しゲート電極のオン
状態時には、読み出しゲート電極の下部のしきい値制御
用イオン注入領域の表面から空乏層が垂直方向に延伸し
てフォトダイオード領域に到達できるようになる。これ
により、フォトダイオード領域内の電荷を、読み出しゲ
ート電極により直に汲み上げることが可能となるもので
ある。
【0018】また、この発明の固体撮像装置にあって
は、光信号を受光して光電変換および電荷を蓄積するフ
ォトダイオード領域と、そのフォトダイオード領域内の
電荷を読み出すための読み出しゲート電極と、この読み
出しゲート電極により読み出された電荷が転送されるド
レイン領域と、前記読み出しゲート電極に隣接して、前
記フォトダイオード領域の上部に設けられた、前記フォ
トダイオード領域での表面再結合を抑制するためのシー
ルド層とを具備し、前記ドレイン領域を、前記読み出し
ゲート電極の下部にまで延在させ、前記ドレイン領域と
前記フォトダイオード領域との間でのパンチスルーの発
生を、前記読み出しゲート電極により制御できるように
構成されている。
【0019】さらに、この発明の固体撮像装置の製造方
法にあっては、半導体層の主表面上より、ゲート絶縁膜
を介して不純物を注入し、前記半導体層内に読み出しゲ
ート電極のしきい値を制御するための半導体領域を形成
する工程と、前記半導体層の主表面上より、前記ゲート
絶縁膜を介して不純物を選択的に注入し、前記半導体領
域内にドレイン領域を形成する工程と、前記ドレイン領
域の一部に対応する、前記半導体層の主表面上に、前記
ゲート絶縁膜を介して、読み出しゲート電極を形成する
工程と、前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁
膜を介して不純物を選択的に注入し、前記読み出しゲー
ト電極に対して自己整合的にフォトダイオード領域を形
成する工程と、前記半導体層の主表面上より、前記ゲー
ト絶縁膜を介して不純物を選択的に注入し、前記フォト
ダイオード領域の上部に、前記フォトダイオード領域で
の表面再結合を抑制するためのシールド層を、前記読み
出しゲート電極に対して自己整合的に形成する工程とを
有している。
【0020】この発明の固体撮像装置およびその製造方
法によれば、シールド層が読み出しゲート電極に隣接し
て設けられている場合でも、読み出しゲート電極のオン
状態時には、ドレイン領域からの空乏層とフォトダイオ
ード層の空乏層とが接続して、ドレイン領域とフォトダ
イオード領域との間でパンチスルーを発生できるように
なる。これにより、ドレイン領域とフォトダイオード領
域との間でのパンチスルーの発生を、読み出しゲート電
極により制御することが可能となるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。 (実施の第一の形態)図1は、この発明の実施の第一の
形態にかかる固体撮像装置を、CMOSイメージセンサ
に適用した場合を例に示すものである。
【0022】このCMOSイメージセンサの場合、たと
えば、P型半導体基板11上にP−well領域12が
設けられている。このP−well領域12の表面部に
は素子分離用絶縁膜13が選択的に設けられている。
【0023】この素子分離用絶縁膜13によって画定さ
れる素子領域内の、上記P−well領域12の表面に
はゲート酸化膜14が設けられている。そして、このゲ
ート酸化膜14を介して、上記P−well領域12の
表面上には、上記素子領域内のほぼ中央部分に対応して
読み出しゲート15が設けられている。
【0024】また、上記素子領域に対応する、上記P−
well領域12の表面部には、上記読み出しゲート1
5のしきい値を制御するための、しきい値制御用イオン
注入領域(半導体領域)16が設けられている。このし
きい値制御用イオン注入領域16の詳細については、後
述する。
【0025】上記P−well領域12内の、上記しき
い値制御用イオン注入領域16の一部と重なる、上記素
子分離用絶縁膜13および上記読み出しゲート15の相
互間に対応する部分には、上記P−well領域12内
にN型不純物を導入することによって形成されるフォト
ダイオード層17が設けられている。このフォトダイオ
ード層17は、その一端が、上記読み出しゲート15の
下部の略中間にまで延在して設けられている。この場
合、フォトダイオード層17の、上記読み出しゲート1
5の下部に延在する部分の長さは、上記読み出しゲート
15がオフ状態のときに、上記フォトダイオード層17
と後述するドレイン領域との間でパンチスルーが生じな
い程度の長さとされている。
【0026】フォトダイオード層17の形成部にほぼ対
応する、上記しきい値制御用イオン注入領域16の表面
部には、上記フォトダイオード層17の表面での空乏化
を避けるための、P型不純物を高濃度にイオン注入して
なるサーフェスシールド(P+ )層18が設けられてい
る。このサーフェスシールド層18は、上記読み出しゲ
ート15に対して自己整合的に形成されている。
【0027】一方、上記読み出しゲート15を間にし
て、上記サーフェスシールド層18に対向する、上記し
きい値制御用イオン注入領域16の表面部には、上記読
み出しゲート15によって、上記フォトダイオード層1
7内より読み出された電荷が転送されるドレイン領域1
9が設けられている。このドレイン領域19は、上記読
み出しゲート15に対して自己整合的に形成されてい
る。
【0028】このドレイン領域19の上部には、ドレイ
ン電極20が選択的に設けられている。このドレイン電
極20は、上記ドレイン領域19内に転送された電荷を
検出部(図示していない)側へ出力させるためのもの
で、上記ゲート酸化膜14を介すことなく、上記ドレイ
ン領域19に接して設けられている。
【0029】このような、表面再結合を抑制する目的
で、読み出しゲート15に隣接させてサーフェスシール
ド層18が形成されてなる構成のCMOSイメージセン
サにおいては、フォトダイオード層17を読み出しゲー
ト15の下部の略中間にまで延在させて設けることによ
り、読み出しゲート15がオン状態のときに、読み出し
ゲート15の下部のしきい値制御用イオン注入領域16
の表面から空乏層が垂直方向に延伸してフォトダイオー
ド層17に到達できるようになる。
【0030】その結果、たとえ電荷の読み出しに高い電
圧を用いなくとも、図中にAで示す経路に沿って、フォ
トダイオード層17内の電荷を、読み出しゲート15に
より直に汲み上げることが可能となる。
【0031】ここで、上記しきい値制御用イオン注入領
域16を形成するに際して、イオン注入する不純物のド
ーズ量について説明する。しきい値制御用イオン注入領
域16は、たとえば、読み出しゲート15がオン状態の
ときには、読み出しゲート15の下部のしきい値制御用
イオン注入領域16の表面から延びる空乏層がフォトダ
イオード層17に到達するようなドーズ量で、しかも、
読み出しゲート15がオフ状態のときには、図中にBで
示すような経路により、フォトダイオード層17とドレ
イン領域19との間でパンチスルーが生じない程度のド
ーズ量であることが必要である。
【0032】このパンチスルーが生じるか否かは、上記
しきい値制御用イオン注入領域16におけるドーズ量
と、上記フォトダイオード層17を上記読み出しゲート
15の下部にまで延在させた際の、上記フォトダイオー
ド層17から上記ドレイン領域19までの距離とで決定
される。
【0033】次に、図2〜図10を参照して、上記した
構成のCMOSイメージセンサの製造方法について簡単
に説明する。まず、P型半導体基板11の主表面部にP
−well領域12および素子分離用絶縁膜13をそれ
ぞれ形成した後(図2参照)、そのP−well領域1
2の表面にゲート酸化膜14を形成する(図3参照)。
【0034】次いで、上記ゲート酸化膜14を介して、
全面にボロン(B)などのP型不純物をイオン注入し、
読み出しゲート15のしきい値を制御するためのしきい
値制御用イオン注入領域16を形成する(図4参照)。
【0035】次いで、フォトレジスト31をマスクに、
リン(P)などのN型不純物を所定の深さとなるように
イオン注入し、フォトダイオード層17を形成する(図
5参照)。
【0036】次いで、上記フォトレジスト31を除去し
た後、たとえば、CVD法によって全面に多結晶シリコ
ン膜32を堆積させる(図6参照)。そして、この多結
晶シリコン膜32を、フォトレジスト33をマスクにエ
ッチングして、読み出しゲート15を形成する(図7参
照)。
【0037】この際、上記フォトダイオード層17の一
部が、上記読み出しゲート15の下部にまで達するよう
に、上記フォトダイオード層17または上記読み出しゲ
ート15の形成が制御される。
【0038】次いで、上記フォトレジスト33を除去し
た後、たとえば、上記サーフェスシールド層18の形成
部を覆うようにフォトレジスト34を形成する。そし
て、このフォトレジスト34をマスクに、リン(P)な
どのN型不純物をイオン注入して、上記読み出しゲート
15に対して自己整合的にドレイン領域19を形成する
(図8参照)。
【0039】また、このドレイン領域19の形成に前後
して、たとえば、上記ドレイン領域19の形成部を覆う
ようにフォトレジスト35を形成する。そして、このフ
ォトレジスト35をマスクに、ボロン(B)などのP型
不純物を高濃度にイオン注入して、上記読み出しゲート
15に対して自己整合的にサーフェスシールド層18を
形成する(図9参照)。
【0040】次いで、フォトレジスト36をマスクに、
上記ゲート酸化膜14の一部をエッチングして除去した
後(図10参照)、上記ドレイン領域19に接するドレ
イン電極20を形成することにより、上記図1に示した
構成のCMOSイメージセンサが得られる。
【0041】以下に、このような構成のCMOSイメー
ジセンサにおいて、しきい値制御用イオン注入領域16
における加速電圧およびドーズ量と、フォトダイオード
層17における加速電圧およびドーズ量とを固定し、上
記フォトダイオード層17と上記ドレイン領域19との
間の距離を変えてシミュレーションを行った際の結果に
ついて示す。
【0042】このシミュレーションにおいては、たとえ
ば図11に示すように、上記CMOSイメージセンサに
おける、P−well領域12の濃度を5×1016〜1
×1018[/cm3 ]、読み出しゲート15の幅を0.7
[μm]とし、しきい値制御用イオン注入領域16は、
イオン注入法によりボロンを20〜50[kV]の加速
電圧、かつ、1×1012〜5×1012[/cm2 ]のドー
ズ量で形成した。また、フォトダイオード層17は、イ
オン注入法によりリンを約0.4[μm]の深さに導入
して形成した。
【0043】なお、図中に示す21は上記フォトダイオ
ード層17を引き出すための引き出し部、22はこの引
き出し部21を介して、上記フォトダイオード層17の
電位を任意に設定するための電極、23は上記サーフェ
スシールド層18の電位を設定するための電極、24は
上記P型半導体基板11の電位を設定するための電極で
ある。また、この構造における紙面に垂直な方向の幅
は、1.6μmと設定した。
【0044】図12は、上記した構成のCMOSイメー
ジセンサによるシミュレーションの結果をグラフ化して
示すものである。なお、本図において、縦軸はフォトダ
イオード層17に接続された電極22に流れる電流Ipd
[A]、横軸は読み出しゲート15に印加されるゲート
電圧[V]であり、図中の複数のプロットはそれぞれ読
み出しゲート15の下部に延在する部分のフォトダイオ
ード層17の長さ(x[μm])に対応している。
【0045】また、ここでは、ドレイン電極20に3.
5[V]の電圧を印加した状態で、読み出しゲート15
のゲート電圧を0〜3.3[V]まで変化させたとき
の、フォトダイオード層17に接続された電極22に流
れる電流に対する読み出しゲート電圧依存性において、
ゲート電圧が0[V]では電流が流れず、かつ、ゲート
電圧が3.3[V]では電流が十分に流れることで、電
荷の読み出しの可否を判断した。
【0046】この図からも明らかなように、読み出しゲ
ート15の下部に延在する部分のフォトダイオード層1
7の長さxが0.1[μm]以上であれば、フォトダイ
オード層17内の電荷はドレイン領域19に到達する
が、延在する部分の長さxが0.3[μm]を超える
と、ドレイン領域19との間でパンチスルーが生じて読
み出しゲート15では制御できなくなることがわかる。
【0047】すなわち、サーフェスシールド層18が読
み出しゲート15に隣接して設けられているCMOSイ
メージセンサの場合、読み出しゲート15がオフ状態の
ときに、フォトダイオード層17とドレイン領域19と
の間でパンチスルーが生じない程度の長さを有して、フ
ォトダイオード層17の一部を読み出しゲート15の下
部にまで延在させて設けるようにする。
【0048】これにより、読み出しゲート15のオン状
態時には、読み出しゲート15の下部のしきい値制御用
イオン注入領域16の表面から空乏層が垂直方向に延伸
してフォトダイオード層17に到達できるようになる。
【0049】したがって、フォトダイオード層17内の
電荷を、読み出しゲート15により直に汲み上げること
が可能となる結果、サーフェスシールド層18を読み出
しゲート15に隣接して設けたことによるゲート電圧の
高電圧化を回避しつつ、表面再結合の発生を防止できる
ものである。
【0050】しかも、この構成によれば、不純物濃度の
高いP層とN層とが結合することに起因する欠陥やリー
ク電流の発生といった問題も回避できる。なお、上記し
た本発明の実施の第一の形態においては、フォトダイオ
ード層17の一部を読み出しゲート15の下部にまで延
在させて設けるように構成した場合について説明した
が、これに限らず、たとえばドレイン領域19の一部を
読み出しゲート15の下部にまで延在させて設けるよう
に構成することによっても、電荷を読み出すためのゲー
ト電圧の高電圧化を回避することが可能である。 (実施の第二の形態)図13は、この発明の実施の第二
の形態にかかる固体撮像装置を、CMOSイメージセン
サに適用した場合を例に示すものである。
【0051】このCMOSイメージセンサの場合、たと
えば、P型半導体基板11上にP−well領域12が
設けられている。このP−well領域12の表面部に
は素子分離用絶縁膜13が選択的に設けられている。
【0052】この素子分離用絶縁膜13によって画定さ
れる素子領域内の、上記P−well領域12の表面に
はゲート酸化膜14が設けられている。そして、このゲ
ート酸化膜14を介して、上記P−well領域12の
表面上には、上記素子領域内のほぼ中央部分に対応して
読み出しゲート15が設けられている。
【0053】また、上記素子領域に対応する、上記P−
well領域12の表面部には、上記読み出しゲート1
5のしきい値を制御するための、しきい値制御用イオン
注入領域(半導体領域)16が設けられている。
【0054】上記P−well領域12内の、上記しき
い値制御用イオン注入領域16の一部と重なる、上記素
子分離用絶縁膜13および上記読み出しゲート15の相
互間に対応する部分には、P−well領域12内にN
型不純物を導入することによって形成されるフォトダイ
オード層17が設けられている。このフォトダイオード
層17は、上記読み出しゲート15に対して自己整合的
に形成されている。
【0055】フォトダイオード層17の形成部に対応す
る、上記しきい値制御用イオン注入領域16の表面部に
は、上記フォトダイオード層17の表面での空乏化を避
けるための、P型不純物を高濃度にイオン注入してなる
サーフェスシールド(P+ )層18が設けられている。
このサーフェスシールド層18は、上記読み出しゲート
15に対して自己整合的に形成されている。
【0056】一方、上記読み出しゲート15を間にし
て、上記サーフェスシールド層18に対向する、上記し
きい値制御用イオン注入領域16の表面部には、上記読
み出しゲート15によって、上記フォトダイオード層1
7内より読み出された電荷が転送されるドレイン領域1
9が設けられている。このドレイン領域19は、その一
端が、上記読み出しゲート15の下部にまで延在して設
けられている。この場合、ドレイン領域19の、上記読
み出しゲート15の下部に延在する部分の長さは、上記
読み出しゲート15がオフ状態のときに、上記フォトダ
イオード層17とドレイン領域19との間でパンチスル
ーが発生せず、かつ、上記読み出しゲート15がオン状
態のときに、上記フォトダイオード層17とドレイン領
域19との間でパンチスルーが発生する程度の長さとさ
れている。
【0057】このドレイン領域19の上部には、ドレイ
ン電極20が選択的に設けられている。このドレイン電
極20は、上記ドレイン領域19内に転送された電荷を
検出部(図示していない)側へ出力させるためのもの
で、上記ゲート酸化膜14を介すことなく、上記ドレイ
ン領域19に接して設けられている。
【0058】このような、表面再結合を抑制する目的
で、読み出しゲート15に隣接させてサーフェスシール
ド層18が形成されてなる構成のCMOSイメージセン
サにおいては、ドレイン領域19を読み出しゲート15
の下部にまで延在させて設けることにより、読み出しゲ
ート15がオン状態のときに、ドレイン領域19からの
空乏層とフォトダイオード層17からの空乏層とが接続
して、ドレイン領域19とフォトダイオード層17との
間でパンチスルーを発生できるようになる。
【0059】その結果、たとえ電荷の読み出しに高い電
圧を用いなくとも、図中にCで示す経路に沿って、フォ
トダイオード層17内の電荷を読み出すことが可能とな
る。ここで、上記ドレイン領域19を形成するに際し
て、上記読み出しゲート15の下部に延在させる部分の
長さについて説明する。ドレイン領域19は、たとえ
ば、読み出しゲート15がオフ状態のときに、フォトダ
イオード層17とドレイン領域19との間でパンチスル
ーが生じない長さ以下であることが必要である。
【0060】このパンチスルーを読み出しゲート15に
より制御できるか否かは、上記しきい値制御用イオン注
入領域16におけるドーズ量と、上記ドレイン領域19
を上記読み出しゲート15の下部にまで延在させた際
の、上記フォトダイオード層17までの距離とで決定さ
れる。
【0061】次に、図2〜図4および図14〜図19を
参照して、上記した構成のCMOSイメージセンサの製
造方法について簡単に説明する。まず、P−well領
域12および素子分離用絶縁膜13をそれぞれ形成した
P型半導体基板11に対し、ゲート酸化膜14を形成し
た後、そのゲート酸化膜14を介して、全面にボロン
(B)などのP型不純物をイオン注入し、読み出しゲー
ト15のしきい値を制御するためのしきい値制御用イオ
ン注入領域16を形成する。ここまでの工程は、上述し
た実施の第一の形態の場合と同様である(図2〜図4参
照)。
【0062】次いで、フォトレジスト41をマスクに、
リン(P)などのN型不純物をイオン注入し、ドレイン
領域19を形成する(図14参照)。次いで、上記フォ
トレジスト41を除去した後、たとえば、CVD法によ
って全面に多結晶シリコン膜42を堆積させる(図15
参照)。そして、この多結晶シリコン膜42を、フォト
レジスト43をマスクにエッチングして、読み出しゲー
ト15を形成する(図16参照)。
【0063】この際、上記ドレイン領域19の一部が、
上記読み出しゲート15の下部にまで達するように、上
記ドレイン領域19または上記読み出しゲート15の形
成が制御される。
【0064】次いで、上記フォトレジスト43を除去し
た後、たとえば、上記ドレイン領域19の形成部を覆う
ようにフォトレジスト44を形成する。そして、このフ
ォトレジスト44をマスクに、リン(P)などのN型不
純物を所定の深さとなるようにイオン注入して、上記読
み出しゲート15に対して自己整合的にフォトダイオー
ド層17を形成する(図17参照)。
【0065】また、このフォトダイオード層17を形成
した後、続いて、上記フォトレジスト44をマスクに、
ボロン(B)などのP型不純物を高濃度にイオン注入し
て、上記読み出しゲート15に対して自己整合的にサー
フェスシールド層18を形成する(図18参照)。
【0066】次いで、フォトレジスト45をマスクに、
上記ゲート酸化膜14の一部をエッチングして除去した
後(図19参照)、上記ドレイン領域19に接するドレ
イン電極20を形成することにより、上記図13に示し
た構成のCMOSイメージセンサが得られる。
【0067】以下に、このような構成のCMOSイメー
ジセンサにおいて、しきい値制御用イオン注入領域16
における加速電圧およびドーズ量と、フォトダイオード
層17における加速電圧およびドーズ量とを固定し、上
記フォトダイオード層17と上記ドレイン領域19との
間の距離を変えてシミュレーションを行った際の結果に
ついて示す。
【0068】このシミュレーションにおいては、たとえ
ば図20に示すように、上記CMOSイメージセンサに
おける、P−well領域12の濃度を5×1016〜1
×1018[/cm3 ]、読み出しゲート15の幅を0.7
[μm]とし、しきい値制御用イオン注入領域16は、
イオン注入法によりボロンを20〜50[kV]の加速
電圧、かつ、1×1012〜5×1012[/cm2 ]のドー
ズ量で形成した。また、フォトダイオード層17は、イ
オン注入法によりリンを約0.4[μm]の深さに導入
して形成した。
【0069】なお、図中に示す21は上記フォトダイオ
ード層17を引き出すための引き出し部、22はこの引
き出し部21を介して、上記フォトダイオード層17の
電位を任意に設定するための電極、23は上記サーフェ
スシールド層18の電位を設定するための電極、24は
上記P型半導体基板11の電位を設定するための電極で
ある。また、この構造における紙面に垂直な方向の幅
は、1.6μmと設定した。
【0070】図21は、上記した構成のCMOSイメー
ジセンサによるシミュレーションの結果をグラフ化して
示すものである。なお、本図において、縦軸はフォトダ
イオード層17に接続された電極22に流れる電流Ipd
[A]、横軸は読み出しゲート15に印加されるゲート
電圧[V]であり、図中の複数のプロットはそれぞれ読
み出しゲート15の下部に延在する部分のドレイン領域
19の長さ(y[μm])に対応している。
【0071】また、ここでは、ドレイン電極20に3.
5[V]の電圧を印加した状態で、読み出しゲート15
のゲート電圧を0〜3.3[V]まで変化させたとき
の、フォトダイオード層17に接続された電極22に流
れる電流に対する読み出しゲート電圧依存性において、
ゲート電圧が0[V]では電流が流れず、かつ、ゲート
電圧が3.3[V]では電流が十分に流れることで、電
荷の読み出しの可否を判断した。
【0072】この図からも明らかなように、読み出しゲ
ート15の下部に延在する部分のドレイン領域19の長
さyが0.1[μm]以下であれば、読み出し用のゲー
ト電圧が3.3[V]であっても電荷の読み出しは不可
能であり、延在する部分の長さyが0.2[μm]程度
あれば、読み出しゲート15による電荷の読み出しが可
能である。
【0073】また、延在する部分の長さが0.3[μ
m]以上になると、ゲート電圧が0[V]であっても、
フォトダイオード層17との間でパンチスルーが発生
し、読み出しゲート15による電荷の読み出しは不可能
となる。
【0074】すなわち、サーフェスシールド層18が読
み出しゲート15に隣接して設けられているCMOSイ
メージセンサの場合、読み出しゲート15がオフ状態の
ときに、フォトダイオード層17とドレイン領域19と
の間でパンチスルーが発生せず、かつ、読み出しゲート
15がオン状態のときに、フォトダイオード層17とド
レイン領域19との間でパンチスルーが発生する程度の
長さを有して、ドレイン領域19の一部を読み出しゲー
ト15の下部にまで延在させて設けるようにする。
【0075】これにより、読み出しゲート15のオン状
態時には、ドレイン領域19からの空乏層とフォトダイ
オード層17からの空乏層とが接続して、ドレイン領域
19とフォトダイオード層17との間でパンチスルーを
発生できるようになる。
【0076】したがって、ドレイン領域19とフォトダ
イオード層17との間でのパンチスルーの発生を、読み
出しゲート15により制御することが可能となる結果、
サーフェスシールド層18を読み出しゲート15に隣接
して設けたことによるゲート電圧の高電圧化を回避しつ
つ、表面再結合の発生を防止できるものである。
【0077】しかも、この構成によれば、不純物濃度の
高いP層とN層とが結合することに起因する欠陥やリー
ク電流の発生といった問題も回避できる。また、上記し
た第一の形態および第二の形態においては、いずれも、
CMOSイメージセンサに適用した場合を例に説明した
が、これに限らず、たとえばCCDにも同様に適用可能
である。その他、この発明の要旨を変えない範囲におい
て、種々変形実施可能なことは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、読み出し電圧の高電圧化を回避しつつ、しかも、不
純物濃度の高いP層とN層とが結合することに起因する
欠陥やリーク電流の発生を招くことなしに、表面再結合
の発生を防止することが可能な固体撮像装置およびその
製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第一の形態にかかる、CMO
Sイメージセンサの構成を概略的に示す断面図。
【図2】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図3】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図4】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図5】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図6】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図7】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図8】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図9】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製造
方法を説明するために示す概略断面図。
【図10】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図11】同じく、シミュレーションのために形成した
CMOSイメージセンサの一構成例を示す概略断面図。
【図12】同じく、シミュレーションを行った際の結果
を示す特性図。
【図13】この発明の実施の第二の形態にかかる、CM
OSイメージセンサの構成を概略的に示す断面図。
【図14】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図15】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図16】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図17】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図18】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図19】同じく、かかるCMOSイメージセンサの製
造方法を説明するために示す概略断面図。
【図20】同じく、シミュレーションのために形成した
CMOSイメージセンサの一構成例を示す概略断面図。
【図21】同じく、シミュレーションを行った際の結果
を示す特性図。
【図22】従来技術とその問題点を説明するために、C
MOSイメージセンサの構成を示す概略断面図。
【図23】同じく、従来のCMOSイメージセンサの他
の構成を示す概略断面図。
【符号の説明】
11…P型半導体基板 12…P−well領域 13…素子分離用絶縁膜 14…ゲート酸化膜 15…読み出しゲート 16…しきい値制御用イオン注入領域 17…P−well領域内にN型不純物を導入すること
によって形成したフォトダイオード層 18…サーフェスシールド層 19…ドレイン領域 20…ドレイン電極 21…引き出し部 22,23,24…電極 31,33,34,35,36…フォトレジスト 32…多結晶シリコン膜 41,43,44,45…フォトレジスト 42…多結晶シリコン膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 眞壁 晃 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 安部 征吾 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 塩山 善之 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 成瀬 宏 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 柴田 英紀 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝多摩川工場内 (72)発明者 中村 信男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山口 鉄也 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 山下 浩史 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井原 久典 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 井上 郁子 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 野崎 秀俊 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 4M118 AA05 AB01 BA14 CA04 CA19 EA07 EA14 FA33 5F088 AA02 BA20 BB03 GA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光信号を受光して光電変換および電荷を
    蓄積するフォトダイオード領域と、 そのフォトダイオード領域内の電荷を読み出すための読
    み出しゲート電極と、 この読み出しゲート電極により読み出された電荷が転送
    されるドレイン領域と、 前記読み出しゲート電極に隣接して、前記フォトダイオ
    ード領域の上部に設けられた、前記フォトダイオード領
    域での表面再結合を抑制するためのシールド層とを具備
    し、 前記フォトダイオード領域を、前記読み出しゲート電極
    の下部にまで延在させ、前記フォトダイオード領域内の
    電荷を、前記読み出しゲート電極により直に汲み上げる
    ように構成したことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記フォトダイオード領域は、前記読み
    出しゲート電極の下部に延在する部分の長さが、前記読
    み出しゲート電極がオフ状態のときに、前記フォトダイ
    オード領域と前記ドレイン領域との間でパンチスルーが
    生じない程度の長さとされていることを特徴とする請求
    項1に記載の固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記フォトダイオード領域は、前記読み
    出しゲート電極の形成前に、イオン注入法により形成さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 半導体層の主表面上より、ゲート絶縁膜
    を介して不純物を注入し、前記半導体層内に読み出しゲ
    ート電極のしきい値を制御するための半導体領域を形成
    する工程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記半導体領域の一部と重
    なるように、フォトダイオード領域を形成する工程と、 前記フォトダイオード領域の一部に対応する、前記半導
    体層の主表面上に、前記ゲート絶縁膜を介して、読み出
    しゲート電極を形成する工程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記読み出しゲート電極に
    対して自己整合的にドレイン領域を形成する工程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記フォトダイオード領域
    の上部に、前記フォトダイオード領域での表面再結合を
    抑制するためのシールド層を、前記読み出しゲート電極
    に対して自己整合的に形成する工程とを備えてなること
    を特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体領域は、前記読み出しゲート
    電極がオン状態のときに、読み出しゲート電極の下部
    の、表面から延びる空乏層が前記フォトダイオード領域
    に到達するようなドーズ量で、しかも、前記読み出しゲ
    ート電極がオフ状態のときに、前記フォトダイオード領
    域と前記ドレイン領域との間でパンチスルーが生じない
    程度のドーズ量とされていることを特徴とする請求項4
    に記載の固体撮像装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 光信号を受光して光電変換および電荷を
    蓄積するフォトダイオード領域と、 そのフォトダイオード領域内の電荷を読み出すための読
    み出しゲート電極と、 この読み出しゲート電極により読み出された電荷が転送
    されるドレイン領域と、 前記読み出しゲート電極に隣接して、前記フォトダイオ
    ード領域の上部に設けられた、前記フォトダイオード領
    域での表面再結合を抑制するためのシールド層とを具備
    し、 前記ドレイン領域を、前記読み出しゲート電極の下部に
    まで延在させ、前記ドレイン領域と前記フォトダイオー
    ド領域との間でのパンチスルーの発生を、前記読み出し
    ゲート電極により制御できるように構成したことを特徴
    とする固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記ドレイン領域は、前記読み出しゲー
    ト電極の下部に延在する部分の長さが、前記読み出しゲ
    ート電極がオフ状態のときに、前記フォトダイオード領
    域と前記ドレイン領域との間でパンチスルーが発生せ
    ず、かつ、前記読み出しゲート電極がオン状態のとき
    に、前記フォトダイオード領域と前記ドレイン領域との
    間でパンチスルーが発生する程度の長さとされているこ
    とを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記ドレイン領域は、前記読み出しゲー
    ト電極の形成前に、イオン注入法により形成されること
    を特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  9. 【請求項9】 半導体層の主表面上より、ゲート絶縁膜
    を介して不純物を注入し、前記半導体層内に読み出しゲ
    ート電極のしきい値を制御するための半導体領域を形成
    する工程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記半導体領域内にドレイ
    ン領域を形成する工程と、 前記ドレイン領域の一部に対応する、前記半導体層の主
    表面上に、前記ゲート絶縁膜を介して、読み出しゲート
    電極を形成する工程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記読み出しゲート電極に
    対して自己整合的にフォトダイオード領域を形成する工
    程と、 前記半導体層の主表面上より、前記ゲート絶縁膜を介し
    て不純物を選択的に注入し、前記フォトダイオード領域
    の上部に、前記フォトダイオード領域での表面再結合を
    抑制するためのシールド層を、前記読み出しゲート電極
    に対して自己整合的に形成する工程とを備えてなること
    を特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ドレイン領域は、前記読み出しゲ
    ート電極の下部に延在する部分の長さが、前記読み出し
    ゲート電極がオフ状態のときに、前記フォトダイオード
    領域と前記ドレイン領域との間でパンチスルーが発生せ
    ず、かつ、前記読み出しゲート電極がオン状態のとき
    に、前記フォトダイオード領域と前記ドレイン領域との
    間でパンチスルーが発生する程度の長さとされているこ
    とを特徴とする請求項9に記載の固体撮像装置の製造方
    法。
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