JP2000091138A - シート型トランス、その製造方法およびシート型トランスを含むスイッチング電源モジュール - Google Patents
シート型トランス、その製造方法およびシート型トランスを含むスイッチング電源モジュールInfo
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- JP2000091138A JP2000091138A JP10254427A JP25442798A JP2000091138A JP 2000091138 A JP2000091138 A JP 2000091138A JP 10254427 A JP10254427 A JP 10254427A JP 25442798 A JP25442798 A JP 25442798A JP 2000091138 A JP2000091138 A JP 2000091138A
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Abstract
な薄型で、導体抵抗の少なく高効率な、安価なシート型
トランスを提供する。 【解決手段】 コイル部と、コイル部に挿入されたフェ
ライトコアとを備えたシート型トランスであって、コイ
ル部は、1次側回路が形成されたシート型コイル積層体
11と、2次側回路が形成された多層プリント配線板6
とを備えており、シート型コイル積層体11は、第1の
積層体で形成されており、多層プリント配線板6は、第
1の積層体と分離されている。
Description
ランスに関するもので、特にシート型トランス、その製
造方法およびシート型トランスを含むスイッチング電源
モジュールに関する。
化、低価格化の要求は一層強くなってきており、そのた
めにはこれら電子機器に用いられる電子部品の小型化、
高性能化、低価格化が必須である。特にノート型パソコ
ン等の小型携帯機器に用いられる電源モジュールは、そ
の主要部品であるトランスが比較的大型の部品であるこ
とより、電源モジュールの小型化、薄型化のためには、
トランスの薄型化が求められている。
巻いたものをフェライトコアに挿入して成っており、ス
イッチング電源を構成する回路基板上に搭載されてお
り、薄型化が困難であった。
ているように、近年、巻線を使わないシート型のトラン
ス等が開発されてきている。これらは巻線型のトランス
に比べ薄型化に貢献するが、トランスを構成する1次
側、2次側の配線を一体形成した積層板にフェライトコ
アを挿入して成り、スイッチング電源を構成する回路基
板上に搭載されており、フェライトコアの高さに制約さ
れていた。
造に低抵抗導体である銀ペーストを使ったガラス系セラ
ミック基板の応用例が示されているが、従来の銅巻線を
用いたコイルに比べて導通抵抗値は高く、特に2次側回
路の抵抗値の高さは、トランスの効率を悪くする問題が
ある。
源モジュールは、その構成部品であるトランス等の、特
に背の高い部分の制約を受けて、薄型化することができ
なかった。この為、ノート型パソコンをはじめとする小
型携帯機器の電源モジュールを機器に組み込むことは、
機器本来の小型、薄型化を阻害するため、著しく商品価
値をさげることになっていた。従って現在これら機器の
電源モジュールは外付け式のACアダプター2に組み込
まれる事が一般的である(図16(a))。
である携帯性を考えた時、機器本体の小型・簿型化にも
かかわらず、嵩高く厚手のACアダプター2を本体1と
一緒に持ち運びすることは、携帯性を著しく阻害してい
た。
ダプターの両端からそれぞれACコンセントから電流を
取り込む為のコードと、機器本体1へ電流を供給する為
のコードをそれぞれ2本出すのが一般的であり、コード
同士が絡み合うなどの問題が生じていた。この為、図1
6(b)に示すように、機器本体1に充電式バッテリー
8等を組み込めるようにして、外付けのACアダプター
を使わないで済むような工夫がなされてきているが、こ
れら充電式バッテリーの1回の充電で使える時間には制
約があり、一般的にはその短かさ故、ノート型パソコン
等の用途ではデータの保存ができなくなる等の致命的な
不具合が生じる可能性もあり、安全性の配慮から、外付
け電源を一緒に持ち歩かざるを得ない状況にあった。
下特記する。
示す。1次側回路(制御回路含む)、2次側回路(いず
れも渦巻きパターン)を形成した各々複数層のシート3
を積層して積層体(シート型コイル)4を形成し(図1
7(b))、2分割されたフェライトコア5を積層体4
の中心、及び両端部を取り囲む様に挟み込んで(図17
(c))、シート型トランスを形成する(図17
(a))。
ント配線板6上に搭載し、コイルの端子を電気的に接続
させていた。この時の断面構造を図18に模式的に表わ
す。一般にフェライトコア自体は接着剤7等を介して多
層プリント配線板6上に取り付けられる。全体の厚みd
1は、マザーボードである多層プリント配線板6、接着
剤7、フェライトコア5の合計の厚さとなる。
は、トランスを搭載した状態での低背化であるが、1次
側回路(制御回路を含む)及び2次側回路を一体化した
積層体4ではその厚さが増し、また多層プリント配線板
6上にフェライトコア5をそのまま搭載するのでフェラ
イトコア5の厚さ分が加算され、さらなる低背化の障害
となっていた。また、フェライトコア5自体をマザーボ
ードに取り付ける際には一般に接着剤7が用いられ、接
着剤7の厚みもトータル厚さ低減の障害になっていた。
特にマザーボードの片面側にのみ高さが集中することは
両面実装している他の部品とのバランスが取りにくく、
機器によっては全体の薄型化に支障をきたすことがあっ
た。
を形成する為に、まず積層体を2分割されたフェライト
コアで挟み込み、固定する作業をした後、このシート型
トランスをマザーボード上に実装する工程が必要で2度
手間なっていた。また積層体の端子をマザーボード上の
所定の端子に接続するためには、フェライトコアの厚さ
分を考慮して接続させなければならない。このため、リ
ード部を設けるなど、手間がかかっていた。
づく一定の耐電圧が必要(例えばlEC−950規格で
は3.6kV)であるが、一体構造の場合、絶縁間距離
の不足、異物の混入、ボイド(空隙)の発生等、製造上
の問題によって耐電圧が不足するといった不具合が生じ
ることがあった。また逆に絶縁間距離が大きくなりすぎ
ると、1次側回路と2次側回路の結合度の不足からトラ
ンスとしての変換効率が悪くなることがあった。いずれ
のケースでも一度積層体を形成してからでは調整が不可
能であった。
ことはコストアップにつながり、少しでも層数を減らす
ことが望まれる。
シート型基板では、導体のシート抵抗値がせいぜい0.
4mΩ/□であり、特に2次側の回路の抵抗値が問題
で、トランスとしての効率が悪くなることがあった。
発熱に関し、従来は、トランスの周辺に温度センサーを
設けて管理、制御している。コイルの発熱がフェライト
コアを通じてフェライトコアの外部に設けられたセンサ
ーに伝わるのに2時間程度かかることがあり、温度の管
理、制御が不正確であった。従来のトランスの構成では
独立した部品である温度センサーをフェライトコアの内
部に設置することはできなかった。
る。本発明の目的は、小型・低背な薄型スイッチング電
源を創出し、ノート型パソコン等の小型携帯機器に内
蔵、又は脱着自在に装着できる、カード/カセット型の
電源モジュールを提供することである。
源モジュールに採用して好適な薄型で、導体抵抗の少な
く高効率な、安価なシート型トランスを提供することで
ある。
スは、コイル部と、該コイル部に挿入されたフェライト
コアとを備えたシート型トランスであって、該コイル部
は、1次側回路が形成された1次側コイル部と、2次側
回路が形成された2次側コイル部とを備えており、該1
次側コイル部は、第1の積層体で形成されており、該2
次側コイル部は、該第1の積層体と分離されており、こ
のことにより上記目的が達成される。
が搭載される基板内に形成されていてもよい。
たは低温焼成型多層セラミック配線板を含んでいてもよ
い。
芯部が挿入される第1の開口部を有しており、該2次側
コイル部は、該芯部が挿入される第2の開口部を該第1
の開口部に対応する位置に有しており、該2次側コイル
部は、該フェライトコアの外周部が挿入される少なくと
も2個の第3の開口部をさらに有していてもよい。
されており、該2の積層体は、多層プリント配線板を含
んでおり、該2次側回路は、該多層プリント配線板の各
層において第1の渦巻き型回路を形成しており、該第1
の渦巻き型回路のそれぞれは、電流の回転方向が同一方
向となるように形成されていてもよい。
を含んでおり、該1次側回路は、該多層セラミック配線
板の各層において第2の渦巻き型回路を形成しており、
該第2の渦巻き型回路のそれぞれは、電流の回転方向が
該第1の渦巻き型回路の電流の回転方向と同一方向とな
るように形成されていてもよい。
絶縁手段をさらに備えていてもよい。
側コイル部との間に設けられた絶縁シートを含んでいて
もよい。
れた絶縁体シートを含んでいてもよい。
もよい。
形成されたプリプレグ絶縁材を含んでいてもよい。
イル部による発熱を検出する温度センサーをさらに備え
ていてもよい。
コイル部と、該コイル部に挿入されたフェライトコアと
を備えたシート型トランスであり、該コイル部は、1次
側回路が形成された1次側コイル部と、2次側回路が形
成された2次側コイル部とを備えており、該1次側コイ
ル部は、第1の積層体で形成されており、該2次側コイ
ル部は、該第1の積層体と分離されているシート型トラ
ンスの製造方法であって、該1次側コイル部を形成する
1次側コイル部形成工程と、該2次側コイル部を、該シ
ート型トランスが搭載される基板内に形成する2次側コ
イル部形成工程と、該1次側コイル部を該フェライトコ
アにより該基板上に固定する1次側コイル部固定工程と
を包含しておりこれにより上記目的が達成される。
アと第2のフェライトコアとを備えており、該1次側コ
イル部固定工程は、該1次側コイル部を該基板上に搭載
する工程と、該基板上に搭載された該1次側コイル部
を、該第1のフェライトコアと第2のフェライトコアと
で挟み込み、該基板上に固定する工程とを含んでいても
よい。
請求項1に記載のシート型トランスと、該シート型トラ
ンスの動作を制御する制御回路とを含んでおり、これに
より上記目的が達成される。
トランスを使ったとしても、マザー基板上にフェライト
コア一体型のものを搭載しなければならず、フェライト
コア自体の厚さが全体の高さの制約となっていた。
トランスの一部(2次側回路)として使っているので、
シート型トランス単体のものをマザー基板上に載せるよ
りも、全体の厚さを薄くできる。また、トランスを覆う
フェライトコアもマザー基板の開口部を通してマザー基
板自体を覆うように設置するので、総厚さは少なくとも
マザー基板の厚さ分は加味されない。これにより、従来
にない薄型の基板を創出することが可能となり、ノート
型パソコンをはじめとする小型携帯機器の電源モジュー
ルとして機器に組み込むことが可能となり、従来の様に
嵩高く厚手のACアダプターを本体と一緒に持ち運びす
る手間がなくなり、前述の種々の問題点を解決すること
が可能となる。
題については、以下の通り作用する。
ンスの2次側回路部を多層プリント配線板6内に形成す
る事により、多層プリント配線板6上の積層体はシート
型コイル積層体11(1次側回路および制御部を含む)
のみの厚みで済む。これをフェライトコア5で挟みこん
で形成することにより、トータルの厚みd2はフェライ
トコアの厚さだけに押さえることができ、フェライトコ
ア5を多層プリント配線板6上に搭載固定する為の接着
剤等の厚みもなくなる。またフェライトコア5の厚さは
基板の上下に分散されるので、各々の面での最大高さを
さらに下げることができる。
積層体11を多層プリント配線板6上に設置し、両者を
2分割されたフェライトコア5で挟み込み、固定すると
いう作業だけで実装できる。またシート型コイル積層体
11が直接多層プリント配線板6上に接するので、適切
な位置に電極端子を設けておくことにより、容易に電気
接続できる。
成する為、その間の絶縁は1次側、2次側、あるいはそ
の中間に絶縁体を入れる等、適宜設定することができ
る。外観検査も容易で絶縁不良等の問題が生じる事が少
なく、確実な耐電圧を有することができる。また、1次
側回路と2次側回路の結合度に起因する変換効率の調整
の為に、任意に絶縁間距離を変更することが容易にで
き、基板作成後にも変更可能である。
次側回路が不要な分、減らすことができ、コストダウン
につながる。2次側回路は従来のマザーボードの作成と
同時にできるのでコストアップにつながらない。
ることで、回路導体に銅箔を使うことができ、比較的容
易に導体抵抗値を下げることができる(銅箔70μm厚
の場合シート抵抗約0.2mΩ/□)。2次側の導体抵
抗を低減させることにより、トランス効率の向上が見込
める。
用いて説明する。
源モジュールの一例の外観を示す模式図である。スイッ
チング電源モジュールは、マザーボードと呼ばれる多層
プリント配線板6、シート型トランス10、入力コネク
タ12、出力コネクタ13、パワーFET14および電
解コンデンサ15等のその他の部品を含んでいる。
を断面を示す模式図である。シート型トランス10は、
トランスの1次側回路が形成されているシート型コイル
積層体11を備えており、多層プリント配線板6のフェ
ライトコア5で囲まれた部分には2次側回路が形成され
ている。スイッチング電源モジュールは、チョークコイ
ル16,IC17等、その他のスイッチング電源回路を
形成する部品をさらに含んでいる。
スを、特にシート型トランス10を中心に、以下、図3
〜図10を用いて説明する。
シート3上の所定の位置に1次側パターン、及び制御部
パターン及び接続用ビアを印刷形成する(図3)。グリ
ーンシート3を多層積層し、焼成することにより、シー
ト型コイル積層体11を作製する(図4)。この時、グ
リーンシート3の中央にはフェライトコア5を挿入する
穴11Aを穿孔させておく。なお、グリーンシート3を
多層積層し、焼成する前に穴11Aを穿孔してもよい。
温焼成タイプの基材を用い、銀又は銅導体の組合わせが
あるが、さらに多層プリント配線板等も用いることがで
きる。
ターン幅、コイルサイズによって決まる。例えば50W
クラスのスイッチング電源用途としては、1層当たり5
巻きのコイルを12層重ねる(図5)。この時制御用コ
イルとして1層当たり3.5巻きのコイルを2層重ね
る。このパターン形状は一般的なもので、これを限定す
るものではない。
定の位置に2次側パターンを形成した多層プリント配線
板6を別途作製する。この時多層プリント配線板6には
フェアライトコア5を挿入する穴6A、6Bを穿孔させ
ておく。
層当たり3.5巻きのコイルを2層重ねる(図7)。
積層体11を搭載し、シート型コイル積層体11の下部
に設けた端子と多層プリント配線板6上の端子とを半田
等で接続する。その後フェアライトコア5で挟み込み固
定する(図8)。
設けられ、コイル部による発熱を検出する温度センサー
を説明する。温度センサー61は、多層プリント配線板
6上の、フェライトコア5で囲まれる位置に座刳り等を
施すことにより、設けられている。
ルの製造方法のフローチャートを示す。まず、シート型
コイル積層体11を作成する(S901)。次に、多層
プリント配線板6を作成する(S902)。次に、シー
ト型コイル積層体11を多層プリント配線板6上に搭載
する(S903)。次に、シート型コイル積層体11を
フェライトコア5で挟み込み、多層プリント配線板6上
に固定し、シート型コイルが完成する(S904)。
面構造を図10に模式的に表す。シート型トランスを構
成する1次側コイル回路(及び制御回路)はシート型コ
イル積層体11に形成され、2次側コイル回路は多層プ
リント配線板6内に形成されている。この両回路を囲む
ようにフェアライトコア5で挟み込むことで、シート型
トランスを構成する。全体の厚みd2は、フェアライト
コア5の厚さのみとなる。
含む)のトータル厚さd1(図18)は約12mmであ
るのに対し、本実施形態の場合のトータル厚さd1は
9.8mmと薄くなっている。ここで図10と図18と
を比較することにより、本発明のトランス(図10)と
従来トランス(図18)の高さ(薄型)の差異が明らか
である。
ル積層体11(1次側回路)と多層プリント配線板6
(2次側回路)とを絶縁する絶縁手段を説明する。
11と多層プリント配線板6との間に設けられた絶縁シ
ート111を説明する。シート型コイル積層体11と多
層プリント配線板6との間に適切な絶縁シート111を
挟み込むことにより、シート型コイル積層体11に形成
された1次側回路11Cと多層プリント配線板6に形成
された2次側回路6Cとの間の絶縁が確保される。
11に形成された絶縁体シートを説明する。1次側回路
11Cを有するシート型コイル積層体11の内部に回路
導体を形成することにより、積層体材料(セラミックま
たはプリント基板材料)自体を絶縁体として機能させ
る。即ち、シート型コイル積層体11の多層プリント配
線板6側に形成された積層体である絶縁体シート11B
が、シート型コイル積層体11に形成された1次側回路
11Cと多層プリント配線板6に形成された2次側回路
6Cとを絶縁する。1次側回路11Cを有するシート型
コイル積層体11を多層セラミック基板でつくる場合
は、絶縁体シート11Bはグリーンシートから成る。1
次側回路11Cを有するシート型コイル積層体11を多
層プリント基板でつくる場合は、絶縁体シート11Bは
プリプレグから成る。
に形成された絶縁ペーストを説明する。絶縁ペーストと
してはソルダーレジスト6Sが用いられる。多層プリン
ト配線板6に形成された2次側回路6Cをソルダーレジ
スト6Sを用いて覆うことにより、シート型コイル積層
体11に形成された1次側回路11Cと多層プリント配
線板6に形成された2次側回路6Cとの間の絶縁が確保
される。ソルダーレジスト6Sは、これに類する絶縁塗
料であってもよい。ソルダーレジスト6Sと図11で説
明した絶縁シート111を組み合わせて用いてもよい。
の外層に形成されたプリプレグ絶縁材を説明する。多層
プリント配線板6の内部に回路導体を形成することによ
り、基板材料が最外層6PXに位置し、シート型コイル
積層体11に形成された1次側回路11Cと多層プリン
ト配線板6に形成された2次側回路6Cとの間の絶縁が
確保される。多層プリント配線板6は、一般によく知ら
れている多層基板の製造方法により製造される。ここで
使われる多層プリント配線板用の材料をプリプレグ(積
層・硬化前の基板材料)と呼ぶ。プリプレグとは、ガラ
スクロスや紙等の基材に調整された樹脂ワニスを含浸さ
せ、乾燥処理した半硬化状態のシートをいう。多層プリ
ント配線板6の各層6PA、6PB、6PXはプリプレ
グから成っており、加工・硬化させることにより、多層
プリント配線板6が形成される。
ート型トランスと、シート型トランスの動作を制御する
制御回路とを含んでいるスイッチング電源モジュールを
説明する。1次巻線18はシート型コイル積層体11に
形成された1次側回路に対応し、2次巻線19は多層プ
リント配線板6に形成された2次側回路に対応する。
は1次側整流平滑回路152で整流されて直流電圧とな
り、スイッチング素子156に供給される。1次側整流
平滑回路152で整流された直流電圧は同時に補助電源
回路153に供給される。
ンデンサの電位が徐々に上昇し、PWM制御回路154
の動作開始電圧に達した時点でPWM制御回路154は
動作を開始する。PWM制御回路154が動作を開始す
るとスイッチング素子156がオンオフ動作し、トラン
ス157の2次巻線19および3次巻線20に交流電圧
を出力して、2次側整流平滑回路155を介して負荷に
電力を供給するとともに、補助電源回路153に電圧を
供給してPWM制御回路154を動作状態に保つ。
創出することが可能となり、この為ノート型パソコンを
はじめとする小型携帯機器の電源モジュールとして機器
に組み込むことが可能となり、従来の様に嵩高く厚手の
ACアダプタを本体と一緒に持ち運びする手間がなくな
り、前述の種々の問題点を解決することが可能となる。
以下の通りの効果を奏する。
をマザーボード内に形成する事により、マザーボード上
に乗る積層体は1次側コイル部(制御部含む)のみの厚
みで済む。これをフェライトコアで挟み込んで形成する
ことにより、トータル厚みはフェライトコアの厚さだけ
に押さえることができ、フェライトコアをマザーボード
上に搭載固定する為の接着剤等の厚みもなくなる。また
フェライトコアの厚さは基板の上下に分散されるので、
各々の面での最大高さをさらに下げることができ、機器
全体の薄型化が実現できる。
設置し、両者を2分割されたフェライトコアで挟み込
み、固定するという作業だけで実装できる、従来の如
く、一度シート型トランスをフェアライトコアで挟み込
んで固定した後、フェアライトコアごとマザーボードに
取り付けるという手間が省ける。また1次側コイル部が
直接マザーボード上に接するので、適切な位置に電極端
子を設けておくことにより、リード部等を設けることな
く容易に電気接続できる。
形成する為、その間の絶緑は1次側、2次側、あるいは
その中間に絶緑体を入れる等、適宜設定することがで
き、外観検査も容易で絶緑不良等の間題が生じる事が少
なく、確実な耐電圧を有すことができる。また、1次側
回路と2次側回路の給合度に起因する変換効率の調整の
為に、任意に絶縁間距離を変更することが容易にでき、
基板作製後にも変更可能である。
なので、層数も減り、コストダウンにつながる。2次側
回路は従来のマザーボードの作製と同時にできるのでコ
ストアップにはつながらない。ここでマザーボードだけ
で多層コイルを形成する事は、基板の層数が極端に増
え、サイズも大きいことにより極端なコストアップにつ
ながり現実的ではない。
る事で、回路導体に銅箔を使う事ができ、比鞍的容易に
導体抵抗値を下げることができる(銅箔70μm厚の場
合シート抵抗約0.2mΩ/□)。2次側の導体抵抗を
低減させることにより、トランス効率の向上が見込め
る。
線に支障ない領域に切り穴形成等により設置することが
できるので、従来の様にコイルの発熱がフェライトコア
を通じて外部のセンサーに伝わるのに2時間程度かかる
ことがなくなり、正確な管理、制御ができる。
ルの斜視図。
ルの断面図。
説明図。
ン(5巻き)の模式図。
明図。
ン(3.5巻き)の模式図。
のフローチャート。
図。
れる絶縁シート111の説明図。
れる絶縁体シート11Bの説明図。
れる絶縁ペーストの説明図。
れるプリプレグ絶縁体の説明図。
ールの回路図。
ルの使用例を示す模式図。
造を示す模式図。
式図。
す) 4 シート型コイル積層体(1次、2次、制御回路を含
む) 5 フェライトコア 6 多層プリント配線板 7 部品固定用接着剤 11 シート型コイル積層体(1次、制御回路のみ)
Claims (15)
- 【請求項1】 コイル部と、該コイル部に挿入されたフ
ェライトコアとを備えたシート型トランスであって、 該コイル部は、1次側回路が形成された1次側コイル部
と、 2次側回路が形成された2次側コイル部とを備えてお
り、 該1次側コイル部は、第1の積層体で形成されており、 該2次側コイル部は、該第1の積層体と分離されている
シート型トランス。 - 【請求項2】 該2次側コイル部は、該シート型トラン
スが搭載される基板内に形成されている、請求項1に記
載のシート型トランス。 - 【請求項3】 該第1の積層体は、多層プリント配線板
または低温焼成型多層セラミック配線板を含んでいる、
請求項1に記載のシート型トランス。 - 【請求項4】 該1次側コイル部は、該フェライトコア
の芯部が挿入される第1の開口部を有しており、 該2次側コイル部は、該芯部が挿入される第2の開口部
を該第1の開口部に対応する位置に有しており、 該2次側コイル部は、該フェライトコアの外周部が挿入
される少なくとも2個の第3の開口部をさらに有してい
る、請求項1に記載のシート型トランス。 - 【請求項5】 該2次側コイル部は、第2の積層体で形
成されており、 該2の積層体は、多層プリント配線板を含んでおり、 該2次側回路は、該多層プリント配線板の各層において
第1の渦巻き型回路を形成しており、 該第1の渦巻き型回路のそれぞれは、電流の回転方向が
同一方向となるように形成されている、請求項1に記載
のシート型トランス。 - 【請求項6】 該第1の積層体は、多層セラミック配線
板を含んでおり、 該1次側回路は、該多層セラミック配線板の各層におい
て第2の渦巻き型回路を形成しており、 該第2の渦巻き型回路のそれぞれは、電流の回転方向が
該第1の渦巻き型回路の電流の回転方向と同一方向とな
るように形成されている、請求項5に記載のシート型ト
ランス。 - 【請求項7】 該1次側回路と該2次側回路とを絶縁す
る絶縁手段をさらに備えている、請求項1に記載のシー
ト型トランス。 - 【請求項8】 該絶縁手段は、該1次側コイル部と該2
次側コイル部との間に設けられた絶縁シートを含んでい
る、請求項7に記載のシート型トランス。 - 【請求項9】 該絶縁手段は、該1次側コイル部に形成
された絶縁体シートを含んでいる、請求項7に記載のシ
ート型トランス。 - 【請求項10】 該絶縁手段は、絶縁ペーストを含んで
いる、請求項7に記載のシート型トランス。 - 【請求項11】 該絶縁手段は、該2次側コイル部の外
層に形成されたプリプレグ絶縁材を含んでいる、請求項
7に記載のシート型トランス。 - 【請求項12】 該フェライトコアの内部に設けられ、
該コイル部による発熱を検出する温度センサーをさらに
備えている、請求項1に記載のシート型トランス。 - 【請求項13】 コイル部と、該コイル部に挿入された
フェライトコアとを備えたシート型トランスであり、該
コイル部は、1次側回路が形成された1次側コイル部
と、2次側回路が形成された2次側コイル部とを備えて
おり、該1次側コイル部は、第1の積層体で形成されて
おり、該2次側コイル部は、該第1の積層体と分離され
ているシート型トランスの製造方法であって、 該1次側コイル部を形成する1次側コイル部形成工程
と、 該2次側コイル部を、該シート型トランスが搭載される
基板内に形成する2次側コイル部形成工程と、 該1次側コイル部を該フェライトコアにより該基板上に
固定する1次側コイル部固定工程とを包含するシート型
トランスの製造方法。 - 【請求項14】 該フェライトコアは、第1のフェライ
トコアと第2のフェライトコアとを備えており、該1次
側コイル部固定工程は、 該1次側コイル部を該基板上に搭載する工程と、 該基板上に搭載された該1次側コイル部を、該第1のフ
ェライトコアと第2のフェライトコアとで挟み込み、該
基板上に固定する工程とを含んでいる、請求項13に記
載のシート型トランスの製造方法。 - 【請求項15】 請求項1に記載のシート型トランス
と、 該シート型トランスの動作を制御する制御回路とを含ん
でいるスイッチング電源モジュール。
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