JP2000090975A - 薄型電池及び薄型電池の封装方法 - Google Patents

薄型電池及び薄型電池の封装方法

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JP2000090975A
JP2000090975A JP10255482A JP25548298A JP2000090975A JP 2000090975 A JP2000090975 A JP 2000090975A JP 10255482 A JP10255482 A JP 10255482A JP 25548298 A JP25548298 A JP 25548298A JP 2000090975 A JP2000090975 A JP 2000090975A
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electrode terminal
thin
negative electrode
thin battery
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Goro Shibamoto
悟郎 柴本
Hiroyuki Akashi
寛之 明石
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Sony Corp
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型・軽量化、薄型化を図りかつ体積エネル
ギー密度の向上を図る。 【解決手段】 電池構体2を少なくとも一層のアルミニ
ウム層13を有する高分子多層フィルムからなる封装材
8によって封装する。封装材8は、筒状とされて電池構
体2を包み込んで重合せ部位20が接合される。封装材
8は、電池構体2の正極材3と負極材4の引出し側面2
a及びその対向側面2cに対応する部位21、22が、
その重合せ部位を接合されるとともに側面に沿って内側
へと折り込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極材と高分子電
解質とを積層して電池構体を構成するとともにこの電池
構体を外装材によって封装してなるリチウムイオン電池
等の薄型電池及びその封装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電池は、携帯電子機器等の電源として汎
用されているが、この携帯電子機器等の多機能化、高性
能化或いは小型化、携帯性の向上等に伴って小型化、軽
量化或いは高容量化とともに薄型化が図られている。例
えば、リチウムイオン二次電池は、繰り返し充電が可能
であるとともに、高作動電圧、高エネルギー密度特性を
有することから携帯電子機器等の電源として好適に用い
られている。
【0003】従来のリチウムイオン二次電池は、導電性
物質として一般に電解液が使用されており、この電解液
の液漏れを防ぐために外装部材として金属缶が用いられ
ている。したがって、一般的なリチウムイオン二次電池
は、機械的強度を保持するために金属缶を4mm以下に
構成することが困難であるために、薄型化について限界
があった。
【0004】最近、超薄型電池として、電解質として全
固体電解質やゲル状電解質を用いたリチウムイオン二次
電池が注目されている。薄型リチウムイオン二次電池1
00は、図11及び図12に示すように、無機或いは有
機の非水固体電解質や高分子ゲル状電解質が用いられて
電池構体101が構成され、金属缶を用いること無く全
体をラミネート材102により封装してなる。薄型リチ
ウムイオン二次電池100は、電解液の漏液問題が無
く、薄型でフレキシビリティを有することから携帯電子
機器等の電源として用いて極めて好適である。
【0005】薄型リチウムイオン二次電池100は、電
池構体101が、上述したように電解質として全固体電
解質やゲル状電解質を用い、帯状の正極材と負極材とを
セバレータを介して積層するとともに例えばこの積層体
を折り畳み或いは巻回等して構成される。電池構体10
1には、正極材と負極材とにそれぞれ正極端子部材10
3と負極端子部材104とがその基端を接続されて設け
られる。薄型リチウムイオン二次電池100は、電池構
体101を層内に少なくとも一層以上のアルミニウム層
を有する高分子多層フィルム材からなるラミネート材1
02によって包み込むとともに、このラミネート材10
2を重ね合わせた部位105(105a乃至105c)
にそれぞれ熱溶着や真空シール等の接合処理を施こすこ
とにより封装してなる。
【0006】薄型リチウムイオン二次電池100は、電
池構体101の正極材と負極材とにそれぞれ基端を接続
された正極端子部材103と負極端子部材104とがそ
の先端をラミネート材102の接合部位105aから露
呈されてなる。正極端子部材103及び負極端子部材1
04は、例えば金属線を網目状に織ったものが用いられ
る。薄型リチウムイオン二次電池100は、上述したよ
うに外装材としてラミネート材102を用いることで、
薄型、軽量に構成されるばかりでなく高い気密性を以っ
て構成され、熱溶着や真空シール等の簡易な接合処理を
施すことによって電池構体101を高精度に密封する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、薄型リチウ
ムイオン二次電池100は、全固体電解質やゲル状電解
質を用いることから電池構体101を密封するラミネー
ト材102について高い防湿性が要求され、充分な接合
幅を以って接合部位105を形成する。接合部位105
は、一般に5mm以上の幅に設定される。したがって、
薄型リチウムイオン二次電池100は、全体が薄型に構
成されるが、図11に示すように外周部位にラミネート
材102の接合部位105が突出して形成される。
【0008】薄型リチウムイオン二次電池100は、例
えば一辺が数センチ以下の小型仕様を以って構成される
場合に、外周部位にラミネート材102の接合部位10
5が突出して形成されることで体積エネルギー密度の効
率が低下するといった問題があった。このため、薄型リ
チウムイオン二次電池100は、金属缶を有するリチウ
ムイオン二次電池と比較して、大幅な軽量化と薄型化が
図られるが体積比の効率化が少なかった。
【0009】また、薄型リチウムイオン二次電池100
は、厚みを有する電池構体101をラミネート材102
で包み込むことで、図12に示すように電池の内部に電
池構体101の外周部とラミネート材102との間に幅
寸法dの間隙106が形成される。したがって、薄型リ
チウムイオン二次電池100は、かかる間隙106によ
ってさらに体積エネルギー密度が低下する原因となって
いた。
【0010】薄型リチウムイオン二次電池100は、電
池構体101の外周部に対してラミネート材102を強
く押し付けて封装することにより間隙106をより小さ
くする対応が図られる。しかしながら、薄型リチウムイ
オン二次電池100は、このような封装を行うことによ
って電池構体101のコーナ部位107に潰れが生じて
しまう。薄型リチウムイオン二次電池100は、この潰
れによって電極材やセバレータが破損したり電極材間に
短絡が生じて電池性能が劣化するといった問題が発生し
てしまう。
【0011】したがって、本発明は、小型・軽量化、薄
型化を図るとともに体積エネルギー密度の向上を図った
薄型電池及びその封装方法を提供することを目的に提案
されたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる薄型電池は、少なくとも正極材と負極材とを
高分子電解質を介して積層構成するとともに正極材及び
負極材にそれぞれ電極端子を接続してなる薄型の電池構
体を、少なくとも一層のアルミニウム層を有する高分子
多層フィルムからなる封装材によって電極端子の先端を
それぞれ外方に露呈させた状態で封装してなる。薄型電
池は、封装材が、電極端子の引出し側面及びその対向側
面とを開放した筒状とされて電池構体を包み込んでその
重合せ部位に溶着等の接合処理が施されるとともに、電
極端子引出し側面の対応部位とその対向側面の対応部位
とにおいて重合せ部位に溶着等の接合処理が施された後
にそれぞれこれらの側面に沿って内側へと折り込まれる
ことにより電池構体を封装してなる。
【0013】以上のように構成された本発明にかかる薄
型電池によれば、接合部位が電池構体の側面に沿って内
側へと折り込まれることから、この封装材の接合部の外
方への突出量が低減されて全体として体積が小さくなっ
て小型軽量であるとともに体積エネルギー密度の向上が
図られる。
【0014】また、上述した目的を達成する本発明にか
かる薄型電池の封装方法は、少なくとも正極材と負極材
とを高分子電解質を介して積層構成するとともに正極材
及び負極材にそれぞれ電極端子を接続してなる薄型の電
池構体を、少なくとも一層のアルミニウム層を有する高
分子多層フィルムからなる封装材によって電極端子の先
端をそれぞれ外方に露呈させた状態で封装する。薄型電
池の封装方法は、電池構体を電極端子引出し側面とその
対向側面とを開放して封装材で筒状に包み込む工程と、
封装材に対してその重合せ部位に溶着等の接合処理を施
す工程と、封装体に対して電極端子導出側面の対応部位
とその対向側面の対応部位との重合せ部位に溶着等の接
合処理を施す工程と、封装体に対して電極端子導出側面
の対応部位とその対向側面とに沿って内側へと折り込む
工程とを施して、電池構体を封装体によって封装する。
【0015】以上の工程を経る本発明にかかる薄型電池
の封装方法によれば、封装体の接合部位を電池構体の側
面に沿って内側へと折り込んで封装体による電池構体を
封装することから、この封装材の接合部の外方への突出
量が低減されて全体の体積が小さくなり、小型軽量であ
るとともに体積エネルギー密度の向上が図られた薄型電
池が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の実施の形態
として図1及び図2に示した薄型電池は、帯状の正極材
3と負極材4とをセバレータ5及び高分子電解質を介し
て積層するとともに正極材3と負極材4とにそれぞれ正
極端子部材6と負極端子部材7とを接続して電池構体2
を構成し、この電池構体2をラミネート材8によって封
装してなり、充電が可能なるリチウムイオン二次電池1
を示す。なお、本発明は、かかるリチウムイオン二次電
池1に限定されるものでは無く、他の薄型電池、例えば
充電が不能なリチウムイオン電池や正極材と負極材との
間にフィルム状のポリマー電解材からなるセバレータを
挟み込んで積層体を構成したポリマー電池等にも適用さ
れることは勿論である。
【0017】リチウムイオン二次電池1は、基本的な構
成を従来のリチウムイオン二次電池と同様としており、
正極材2が例えばアルミニウム箔等のフィルム状の正極
集電体の表面上に陽イオンを挿入脱離可能な正極活物質
を成膜形成してなる。正極活物質には、例えばリチウム
ニッケル酸化物(LiNiO2)、リチウムコバルト酸
化物(LiCoO2)或いはリチウムマンガン酸化物
(LiMn24)等が用いられる。遷移金属元素は、1
種類に限定されず、例えばLiNi0.5CO0.52等の
ように2種類以上のものも使用可能である。
【0018】正極活物質は、上述した材料に対して、導
電材としてカーボン材料、バインダーとしてポリフッ化
ビニリデン(PVdF)を混合し、溶剤としてn−メチ
ルピロリドン(NMP)を加えてスラリー状にし、ドク
タープレード法を用いて正極集電体のアルミニウム箔上
に均一に塗布される。正極活物質は、高温での乾燥処理
が施されることによりNMPが飛ばされてアルミニウム
箔上に均一に成膜形成される。なお、正極活物質は、混
合物が均一に分散したスラリー状とされればよく、その
混合比率について限定されるものではない。正極活物質
は、ロールプレスによる加圧処理が施されることによっ
て正極集電体の表面上に高密度化が図られて成膜形成さ
れる。
【0019】負極材3は、例えば銅箔等のフィルム状の
負極集電体上にリチウムを挿入脱離可能な負極活物質を
成膜形成してなる。なお、リチウムの挿入脱離可能と
は、リチウムを結晶構造内で出し入れする現象に限定さ
れず、電池として構成した際に充放電が可能とされれば
よく、例えばリチウム金属負極やリチウム−アルミニウ
ム合金負極等が挙げられる。
【0020】負極活物質は、例えばグラファイト、難黒
鉛化炭素、易黒鉛化炭素等の炭素材料が用いられる。負
極活物質は、この炭素材料に対して、バインダーとして
PVdFを混合し、溶剤としてNMPを加えてスラリー
状にし、ドクタープレード法を用いて銅箔上に均一に塗
布される。負極活物質は、高温での乾燥処理が施される
ことによりNMPが飛ばされて銅箔上に均一に成膜形成
される。なお、負極活物質についても、混合物が均一に
分散したスラリー状とされればよく、その混合比率につ
いて限定されるものではない。負極活物質は、ロールプ
レスによる加圧処理が施されることによって負極集電体
の表面上に高密度化が図られて成膜形成される。
【0021】セバレータ5は、例えば多孔質のポリプロ
ピレンフィルムが用いられる。セバレータ5について
は、他のポリオレフィン系高分子樹脂製のフィルムを用
いてもよい。
【0022】電解質は、ゲル状電解質や固体電解質が用
いられる。ゲル状電解質は、高分子材料、電解液及び電
解質塩が混合されてゲル状化されてなる。高分子材料に
は、電解液に相溶するものが用いられ、例えばポリアク
リロニトリル(PAN)、ポリエーテル系高分子、PV
dF、スチレンブタジエンゴム(SBR)等が挙げられ
る。なお、ゲル状電解質とは、高分子マトリックス内に
電解液が分散されているものであればよく、分散されて
いる電解液量の制限は無い。
【0023】電解液は、高分子材料を分散可能とし、非
プロトン性溶媒として、例えばエチレンカーボネート
(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレン
カーボネート(BC)、ガンマブチロラクトン(GB
L)、エチルメチルカーボネート(EMC)、ジメチル
カーボネート(DMC)、ジメトキシエタン(DME)
等が挙げられる。なお、溶媒には、1種類ばかりでなく
2種類以上を混合して使用してもよい。
【0024】固体電解質は、電解質中に溶媒成分を含ま
ない電解質若しくは含まれていても漏液が生じない電解
質であり、その材質に特に制限は無い。電解質塩には、
上述した溶媒に対して溶解するものが用いられ、カチオ
ンとアニオンとが組み合わされてなる。カチオンには、
アルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオ
ンには、Cl、Br、I、SCN、ClO4 、BF
4 、PF6 、CF3SO3 、(CF3SO22 等が用い
られる。電解質塩には、六フッ化リン酸リチウム、四フ
ッ化ホウ酸リチウム等が挙げられ、電解液に溶解可能な
濃度であれば特に問題は無い。
【0025】正極端子部材6及び負極端子部材7は、金
属導線を網目状に織ったものが用いられるが、例えば金
属箔やリード線等であってもよく、電気化学的かつ化学
的に安定であるとともに電気的導通が図られる材料であ
れば金属に限定されるものでは無い。正極端子部材6に
は、例えばアルミニウムやニッケルからなる細径の導線
が網目状に織られたものが用いられる。また、負極端子
部材7には、例えば銅やニッケルからなる細径の導線が
網目状に織られたものが用いられる。
【0026】正極端子部材6及び負極端子部材7は、全
体矩形を呈しており、その一端部が正極材3及び負極材
4にそれぞれ超音波溶着或いはスポット溶接等によって
それぞれ接続される。正極端子部材6及び負極端子部材
7は、後述するように電池構体2をラミネート材8によ
って封装する際に、図1に示すように先端部が外方へと
それぞれ露呈される。正極端子部材6及び負極端子部材
7は、この場合、同図に示すように電池構体2の同一側
面2aから突出露呈されるが、互いに短絡等を生じさせ
ずまた電池性能に影響を及ぼさないことを条件にいずれ
の方向から突出露呈させるようにしてもよい。また、正
極端子部材6及び負極端子部材7は、互いに短絡等を生
じさせずかつ確実に電気的接続が保持されることを条件
に、正極材3及び負極材4に対して適宜の接続方法や接
続箇所に接続するようにしてもよい。
【0027】上述した正極材3と負極材4とは、相対す
る主面に例えばゲル状電解質が塗布され、セバレータ5
を挟んで適宜積層される。正極材3と負極材4とは、ゲ
ル状電解質の接着作用によって、セバレータ5を介して
その間隔や圧力が一定に保持されて一体化されて積層体
9を構成する。正極材3と負極材4及びセバレータ5の
積層体9は、例えば図3に示すように多段につづら折り
されて所定の大きさの電池構体2を構成する。電池構体
2は、この場合、積層体9の最外層が正極材3または負
極材4のいずれであってもよい。なお、電池構体2は、
同図においては正極端子部材6及び負極端子部材7が積
層体9の最下層に接続して構成されているが、上述した
ようにいずれの層に接続して構成してもよいことは勿論
である。
【0028】積層体9は、例えば図4に示すように複数
層に渦巻き状に巻回されることによって所定の外径を有
する電池構体2を構成してもよい。電池構体2は、この
場合においても、積層体9の最外周層が正極材3または
負極材4のいずれであってもよい。
【0029】さらに、積層体9は、図5に示すように予
め所定の大きさに裁断された複数の正極材3と負極材4
とをセバレータ5を挟んで積層することによって電池構
体2を構成してなる。セバレータ5は、正極材3及び負
極材4に対してやや大きめの外形形状に裁断されてお
り、積層した状態において正極材3と負極材4との短絡
を防止している。各正極材3及び各負極材4は、接続端
子10、11を介して相互に接続されてなる。電池構体
2は、この場合においても、積層体9の最外周層が正極
材3または負極材4のいずれであってもよい。なお、電
池構体2は、正極材3と負極材4及びセバレータ5の積
層体9を上述した方法以外の方法によって適宜の大き
さ、形状に構成するようにしてもよい。
【0030】ラミネート材8には、少なくとも層内に1
層のアルミニウム層と高分子樹脂層とを含む防湿性多層
フィルム材が用いられる。ラミネート材8は、例えば図
6に示すように、第1層のポリエチレンテレフタレート
層(PET層)12と、第2層のアルミニウム層13
と、第3層のPET層14と、第4層の無延伸ポリプロ
ピレン層(CPP層)15との4層構造によって構成さ
れてなる。第1層のPET層12は、外装部を構成し、
アルミニウム層13を保護するとともに絶縁作用を奏す
る。第2層のアルミニウム層13は、より良好な防水作
用を奏する。第3層のPET層14も、アルミニウム層
13の保護作用を奏する。
【0031】ラミネート材8は、第4層のCPP層15
を内側にして、詳細を後述するように電池構体2を包み
込む。ラミネート材8は、このCPP層15が後述する
接合処理に際して、熱融着高分子膜として作用する。な
お、このCPP層15は、ラミネート材8が相互に熱融
着される際に、引き出された正極端子部材6及び負極端
子部材7のそれぞれの網目内に溶け込むことによってこ
れら正極端子部材6及び負極端子部材7を引出し部位に
おいてしっかりと保持する。
【0032】ラミネート材8は、上述した構成に限定さ
れるものではなく、層内に1層のアルミニウム層13を
有するとともに表裏面いずれか一方に熱融着高分子膜と
して作用する高分子樹脂層が形成されたものであればよ
い。ラミネート材8は、高分子樹脂層を内側にして電池
構体2を包み込む。
【0033】上述したラミネート材8による電池構体2
の封装工程について、図7乃至図10を参照して以下説
明する。電池構体2は、例えば矩形に積層構成され、長
手方向の一方側面2aに正極端子部材6及び負極端子部
材7がそれぞれ突出されている。ラミネート材8は、電
池構体2の展開寸法よりもやや大きな外形寸法を有する
矩形を呈するものが用いられる。ラミネート材8は、図
7に示すように、電池構体2の一方の主面2bにおいて
先端部8a、8bが互いに重ね合わされるとともに、こ
の重合せ部位20に熱溶着処理或いは真空圧着処理が施
される。なお、ラミネート材8は、上述した第1層のP
ET層12を表面側として電池構体2を包み込むように
することが好ましい。
【0034】ラミネート材8は、この場合図8に示すよ
うに主面2bを含む電池構体2の外周面に倣って角筒状
に折り曲げられる。ラミネート材8は、上述した重合せ
部位20、換言すれば第1の接合部位20が同図矢印で
示すように電池構体2の主面2bに沿って折り曲げられ
る。ラミネート材8は、電池構体2の長手方向の両側面
2a、2cからそれぞれ突出する筒状の部位21、22
が形成されている。ラミネート材8は、先端部(8c、
8d)、(8e、8f)をそれぞれ互いに重ね合わせ、
これら重合せ部位23、24に対して熱溶着処理或いは
真空圧着処理が施される。ラミネート材8は、先端部を
接合されたこれら筒状部位21、22がそれぞれ電池構
体2の両側面2a、2cに沿って内側へと折り込まれ
る。
【0035】ラミネート材8の一方側の筒状部位21
は、電池構体2の側面2d、2eと平行な領域21a、
21bが両側縁に沿って図9に1点鎖線で示す山折り線
L1にしたがって長手方向の一方側面2a側へとそれぞ
れ山折りされる。平行領域21a、21bは、さらに同
図2点鎖線で示すように山折り線L1を底辺とする二等
辺三角形を構成する第1及び第2の谷折り線L2、L3
と、これら谷折り線L2、L3から先端側に向かう水平
な第3の谷折り線L4とにしたがって側面2aに沿って
折り込まれる。側面2aから突出された正極端子部材6
及び負極端子部材7は、図10に示すように重合せ部位
23、換言すれば第2の接合部位23から外方へと突出
露呈される。
【0036】同様に、ラミネート材8の他方側の筒状部
位22は、電池構体2の側面2d、2eと平行な領域2
2a、22bが両側縁に沿って図9に1点鎖線で示す山
折り線L5にしたがって長手方向の一方側面2c側へと
それぞれ山折りされる。平行領域22a、22bは、さ
らに同図2点鎖線で示すように山折り線L5を底辺とす
る二等辺三角形を構成する第1及び第2の谷折り線L
6、L7と、これら谷折り線L6、L7から先端側に向
かう水平な第3の谷折り線L8とにしたがって側面2a
に沿って折り込まれる。
【0037】リチウムイオン二次電池1は、上述した工
程を経て電池構体2がラミネート材8によって封装され
てなる。リチウムイオン二次電池1は、ラミネート材8
の、電池構体2の主面2bに対応する第1の接合部位2
0と、正極端子部材6及び負極端子部材7とが露呈され
る側面2aに対応する第2の接合部位23と、側面2a
と対向する側面2cに対応する第3の接合部位24と
が、図2に示すように電池構体2から大きく突出するこ
となく構成される。リチウムイオン二次電池1は、電池
構体2の両側面2d、2eに対応する部位については図
1に示すようにラミネート材8の接合部がほとんど突出
されずに構成されている。
【0038】ところで、リチウムイオン二次電池1にお
いては、正極端子部材6及び負極端子部材7がその厚み
寸法をラミネート材8のCPP層15の厚み寸法よりも
大とされたものが用いられることがある。リチウムイオ
ン二次電池1は、上述したようにラミネート材8に対し
て熱圧着処理等を施して第2の接合部位23において正
極端子部材6及び負極端子部材7の引出し部位を封装す
るが、充分な封装処理を行い得ない状態が生じる。
【0039】したがって、リチウムイオン二次電池1に
おいては、図10に示すように正極端子部材6及び負極
端子部材7とラミネート材8との間に高分子樹脂フィル
ム30、31が介挿される。これら高分子樹脂フィルム
30、31には、ポリエチレン及びその重合体、例えば
アイオノマー樹脂、エチレン・アクリル酸共重合体樹脂
或いはエチレン・メタクリル酸共重合体樹脂等からなる
フィルム材が用いられる。高分子樹脂フィルム30、3
1は、ラミネート材8に対して熱圧着処理等を施すこと
によって、正極端子部材6及び負極端子部材7に溶け込
んで第2の接合部位23における引出し部位を確実に封
装する。
【0040】ところで、リチウムイオン二次電池1にお
いては、電池構体2の長手方向の両側面2a、2cと、
これらに対応するラミネート材8の第2の接合部位23
及び第3の接合部位24との間に、図2に示すようにそ
れぞれ間隙25、26が形成される。これら間隙25、
26は、封装した電池構体2の周縁部を潰すことが無い
ようにして上述した折り込み操作を行うことによって必
然的に生じる。リチウムイオン二次電池1は、これら間
隙25、26の最大幅寸法Δx及びΔyがそれぞれ2m
m以上10mm以下するようにして電池構体2がラミネ
ート材8によって封装される。間隙25、26は、ラミ
ネート材8を折り込み操作した場合に必然的に2mm以
上となる。また、間隙25、26は、10mmを超える
場合には体積エネルギー密度の向上が図れなくなる。
【0041】リチウムイオン二次電池1は、以上のよう
にして構成されることにより、電池構体2を封装するラ
ミネート材8の各接合部位20、23、24の突出量が
低減され、全体の大きさが電池構体2とほぼ同等に構成
される。また、リチウムイオン二次電池1は、電池構体
2とラミネート材8との間に構成される間隙を電池性能
を損なわない範囲で最小とするように構成される。した
がって、リチウムイオン二次電池1は、その小型化が図
られるとともに体積エネルギー密度の向上が図られる。
【0042】上述したリチウムイオン二次電池1の有意
性について、以下に説明する仕様の第1の実施例薄型電
池1A乃至第3の実施例薄型電池1Cと第1の比較例薄
型電池100A乃至第3の比較例薄型電池100Cとを
製作し、それぞれの体積比較を行った。
【0043】すなわち、第1の実施例薄型電池1Aは、
以下の仕様による正極材3、負極材4、セバレータ5及
びゲル状電解質に正極端子部材6及び負極端子部材7を
設けて電池構体2を構成し、この電池構体2を上述した
方法によってラミネート材8により封装して構成した。
正極材3は、LiCoO2を91重量%、黒鉛を6重量
%、PVdFを3重量%の割合で混合するとともに、こ
れに対してNMPを0.6倍の量を加えてスラリー状と
してなる正極活物質を、ドクタープレード法によってア
ルミニウム箔の片面に均一に塗布するとともに高温で乾
燥させてNMPを飛ばすことにより製作した。正極材3
は、ロールプレスを用いて正極活物質に適当な圧力をか
けてプレス処理を行った。
【0044】負極材4は、グラファイトを91重量%、
PVdFを9重量%の割合で混合するとともに、これに
対してNMPを1.1倍の量を加えてスラリー状として
なる負極活物質を、ドクタープレード法によって銅箔の
片面に均一に塗布するとともに高温で乾燥させてNMP
を飛ばすことにより製作した。負極材4は、ロールプレ
スを用いて負極活物質に適当な圧力をかけてプレス処理
を行った。
【0045】上述した正極材3は、390mm×65m
mに切り取り、アルミニウム線を網目状に織って形成し
た正極端子部材6の一端部をスポット溶接して接続し
た。負極材4は、400mm×70mmに切り取り、銅
線を網目状に織って形成した負極端子部材7をスポット
溶接して接続した。
【0046】ゲル状電解質は、PANが12モル%、E
Cが44モル%、PCが22モル%、GBLが15モル
%、LiPF6が7モル%の割合で製作される。ゲル状
電解質は、PAN、PC及びGBLを混合する工程と、
これにPANを加えてホットスターラー上で100°C
で均一溶液となるまで撹拌する工程と、これらが均一に
なったのを確認した後にLiPF6を加えて80°Cで
均一溶液となるまで撹拌する工程とを経て製作される。
ゲル状電解質は、80°C条件下においてゲル状化せず
に液状の状態が保持される。
【0047】ゲル状電解質は、液状に保持された状態で
上述した正極材3及び負極材4のそれぞれの電極材料塗
布面に均一に塗布された後に、セバレータ5が乗せられ
て余剰分が押し出される。正極材3、負極材4及びセバ
レータ5の積層体は、36mm×70mm×5mmの大
きさに折り畳まれて電池構体2を構成する。第1の実施
例薄型電池1Aは、この電池構体2を厚みが150μm
のラミネート材8を用いて、上述した方法によって封装
して構成した。この第1の実施例薄型電池1Aは、体積
が14.8cm2であった。
【0048】第2の実施例薄型電池1Bは、正極活物質
としてLiNiO2を用いるとともに負極活物質として
ハードカーボンを用い、その他を上述した第1の実施例
薄型電池1Aの製作方法と同様の方法によって製作し
た。この第2の実施例薄型電池1Bは、体積が14.9
cm2であった。
【0049】第3の実施例薄型電池1Cは、正極活物質
としてLiMn24を用いるとともに負極活物質として
ハードカーボンを用い、その他を上述した第1の実施例
薄型電池1Aの製作方法と同様の方法によって製作し
た。この第3の実施例薄型電池1Cは、体積が14.9
cm2であった。
【0050】第1の比較例薄型電池100Aは、正極活
物質としてLiCoO2を用いるとともに負極活物質と
してグラファイトを用い、その他を上述した第1の実施
例薄型電池1Aの製作方法と同様の方法によって電池構
体を製作した。第1の比較例薄型電池100Aは、この
電池構体を上述した従来の薄型電池100と同様の方法
によって厚みが150μmのラミネート材8を用いて封
装した。この第1の比較例薄型電池100Aは、体積が
17.0cm2であった。
【0051】第2の比較例薄型電池100Bは、正極活
物質としてLiNiO2を用いるとともに負極活物質と
してハードカーボンを用い、その他を上述した第1の実
施例薄型電池1Aの製作方法と同様の方法によって電池
構体を製作した。第2の比較例薄型電池100Bは、こ
の電池構体を上述した従来の薄型電池100と同様の方
法によって厚みが150μmのラミネート材8を用いて
封装した。この第2の比較例薄型電池100Bは、体積
が16.9cm2であった。
【0052】第3の比較例薄型電池100Cは、正極活
物質としてLiMn24を用いるとともに負極活物質と
してハードカーボンを用い、その他を上述した第1の実
施例薄型電池1Aの製作方法と同様の方法によって電池
構体を製作した。第3の比較例薄型電池100Cは、こ
の電池構体を上述した従来の薄型電池100と同様の方
法によって厚みが150μmのラミネート材8を用いて
封装した。この第3の比較例薄型電池100Cは、体積
が17.2cm2であった。
【0053】上述したように第1の実施例薄型電池1A
は、第1の比較例薄型電池100Aに対してその体積が
約15%程度小さく構成される。また、第2の実施例薄
型電池1Bについては、第2の比較例薄型電池100B
と比較してその体積が約13%程度小さく構成される。
さらに、第3の実施例薄型電池1Cは、第3の比較例薄
型電池100Cと比較してその体積が約15%程度小さ
く構成される。このように、第1の実施例薄型電池1A
乃至第3の実施例薄型電池1Cは、同様に製作された第
1の比較例薄型電池100A乃至第3の比較例薄型電池
100Cに対していずれもその体積が小さく構成される
ことから体積エネルギー密度の向上が図られる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる薄型電池によれば、電池構体を封装する封装体の接
合部を電池構体の側面に沿って折り込んで構成したこと
から、この封装材の接合部の外方への突出量が低減され
て全体の体積を小さく構成することが可能となり、小型
軽量であるとともに体積エネルギー密度の向上が図られ
て携帯電子機器等に好適に用いられる。
【0055】また、本発明にかかる薄型電池の封装方法
によれば、電池構体をその電極端子引出し側面とその対
向側面とを開放して封装材で筒状に包み込む工程と、封
装材に対してその重合せ部位に溶着等の接合処理を施す
工程と、封装体に対して電極端子引出し側面とその対向
側面との対応部位の重ね合わされた端部に溶着等の接合
処理を施す工程と、封装体に対して電極端子引出し側面
の対応部位とその対向側面の対応部位とをそれぞれこれ
らの側面に沿って内側へと折り込む工程とを経て電池構
体を封装体によって封装するようにしたことから、封装
材の接合部の外方への突出量が低減されて全体の体積が
小さく構成されて小型軽量であるとともに体積エネルギ
ー密度の向上が図られ携帯電子機器等に好適に用いられ
る薄型電池が製作される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる薄型電池の実施の形態として示
すリチウムイオン二次電池の斜視図である。
【図2】同リチウムイオン二次電池の概略構成を説明す
る図である。
【図3】同リチウムイオン二次電池に備えられる電池構
体の構成説明図である。
【図4】同リチウムイオン二次電池に備えられる他の電
池構体の構成説明図である。
【図5】同リチウムイオン二次電池に備えられる他の電
池構体の構成説明図である。
【図6】同リチウムイオン二次電池に備えられる電池構
体を封装するラミネート材の構成説明図である。
【図7】ラミネート材による電池構体の封装工程の説明
図であり、ラミネート材の重合せ部位を接合する工程の
説明図である。
【図8】同封装工程の説明図であり、ラミネート材の重
合せ部位を折り畳んで角筒状とする工程の説明図であ
る。
【図9】同封装工程の説明図であり、ラミネート材を電
池構体の側面に沿って折り込む工程の説明図である。
【図10】他の端子部材の引出し部の構成説明図であ
る。
【図11】従来の薄型電池の斜視図である。
【図12】同薄型電池の一部切欠き要部斜視図である。
【符号の説明】
1 リチウムイオン二次電池(薄型電池)、2 電池構
体、3 正極材、4負極材、5 セバレータ、6 正極
端子部材、7 負極端子部材、8 ラミネート材、12
PET層、13 アルミニウム層、14 PET層、
15 CPP層、20 第1の接合部位、21 筒状部
位、22 筒状部位、23 第2の接合部位、24 第
3の接合部位
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA03 BB04 CC02 CC06 CC10 DD06 DD13 KK01 5H029 AJ03 AK03 AL07 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ14 BJ15 CJ03 CJ05 DJ02 EJ01 EJ12 HJ04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも正極材と負極材とを高分子電
    解質を介して積層構成するとともに正極材及び負極材に
    それぞれ電極端子を接続してなる薄型の電池構体を、少
    なくとも一層のアルミニウム層を有する高分子多層フィ
    ルムからなる封装材によって上記電極端子の先端をそれ
    ぞれ外方に露呈させた状態で封装した薄型電池におい
    て、 上記封装材は、上記電極端子の引出し側面及びその対向
    側面とを開放した筒状とされて上記電池構体を包み込ん
    でその重合せ部位に溶着等の接合処理が施され、上記電
    極端子導出側面の対応部位とその対向側面の対応部位と
    においてそれぞれ重合せ部位に溶着等の接合処理が施さ
    れるとともに上記各側面に沿って内側へと折り込まれる
    ことにより上記電池構体を封装したことを特徴とする薄
    型電池。
  2. 【請求項2】 上記封装体は、上記電池構体の電極端子
    引出し側面及び対向側面との対応部位が、これら側面と
    の間に2mm以上10mm以下の間隔の空間部を構成し
    て接合・折込み処理が施されたことを特徴とする請求項
    1に記載の薄型電池。
  3. 【請求項3】 上記封装体は、上記電池構体の電極端子
    引出し側面及び対向側面に対応してそれぞれ接合・折込
    み処理が施される対応部位が、これら側面と直交する両
    側面から外方に突出しないようにして接合・折込み処理
    が施されることを特徴とする請求項1に記載の薄型電
    池。
  4. 【請求項4】 上記電池構体を構成する高分子電解質
    は、ゲル状高分子電解質であることを特徴とする請求項
    1に記載の薄型電池。
  5. 【請求項5】 上記電池構体を構成する高分子電解質
    は、固体化高分子電解質であることを特徴とする請求項
    1に記載の薄型電池。
  6. 【請求項6】 少なくとも正極材と負極材とをゲル状電
    解質或いは固体電解質を介して積層構成するとともに正
    極材及び負極材にそれぞれ電極端子を接続してなる薄型
    の電池構体を、少なくとも一層のアルミニウム層を有す
    る高分子多層フィルムからなる封装材によって上記電極
    端子の先端をそれぞれ外方に露呈させた状態で封装する
    薄型電池の封装方法において、 上記封装材によって、上記電池構体をその電極端子引出
    し側面及びその対向側面とを開放して筒状に包み込む工
    程と、 上記封装材に対して、その重合せ部位に溶着等の接合処
    理を施す工程と、 上記封装体に対して、上記電極端子引出し側面とその対
    向側面との対応部位の重ね合わされた端部に溶着等の接
    合処理を施す工程と、 上記封装体に対して、上記電極端子引出し側面の対応部
    位とその対向側面の対応部位とを、それぞれこれらの側
    面に沿って内側へと折り込む工程と、 とを経て上記電池構体を上記封装体によって封装するこ
    とを特徴とする薄型電池の封装方法。
  7. 【請求項7】 上記封装体には、上記電池構体の電極端
    子引出し側面及び対向側面との対応部位が、これら側面
    との間に2mm以上10mm以下の間隔の空間部を構成
    するようにして接合・折込み処理を施こすことを特徴と
    する請求項6に記載の薄型電池の封装方法。
  8. 【請求項8】 上記封装体には、上記電池構体の電極端
    子引出し側面及び対向側面に対応してそれぞれ接合・折
    込み処理が施される対応部位が、これら側面と直交する
    両側面から外方に突出しないようにして接合・折込み処
    理が施されることを特徴とする請求項6に記載の薄型電
    池の封装方法。
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