JP2000090795A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
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- JP2000090795A JP2000090795A JP10263357A JP26335798A JP2000090795A JP 2000090795 A JP2000090795 A JP 2000090795A JP 10263357 A JP10263357 A JP 10263357A JP 26335798 A JP26335798 A JP 26335798A JP 2000090795 A JP2000090795 A JP 2000090795A
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- JP
- Japan
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- circuit breaker
- moving
- conductor
- connection
- bus bar
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路遮断に必要な爆発力を減らして構造の小
型化、低廉化を図る。 【解決手段】 回路中に配せられる接続端子である固定
バスバー22,24の間に移動バスバー30を配し、こ
の移動バスバー30が両固定バスバー22,24と接触
する接触位置と離間する離間位置との間で移動できるよ
うにする。係止片40で移動バスバー30を接続位置に
保持しておき、非常時にスクイブ18で火薬を爆発さ
せ、その爆発力で移動バスバー30を強制的に遮断位置
へ移動させるようにする。
型化、低廉化を図る。 【解決手段】 回路中に配せられる接続端子である固定
バスバー22,24の間に移動バスバー30を配し、こ
の移動バスバー30が両固定バスバー22,24と接触
する接触位置と離間する離間位置との間で移動できるよ
うにする。係止片40で移動バスバー30を接続位置に
保持しておき、非常時にスクイブ18で火薬を爆発さ
せ、その爆発力で移動バスバー30を強制的に遮断位置
へ移動させるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に設けら
れる回路遮断器に関するものである。
れる回路遮断器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用電気回路等において、
過負荷電流や短絡電流が生じた場合に回路を直ちに遮断
する手段として、ヒューズやヒュージブルリンクが慣用
されている。これらヒューズ等は、溶断可能な導体部を
容器内に有し、この容器の外部に接続用端子が導出され
た基本構造をなし、その多くは電気接続箱等に接続して
使用されている。
過負荷電流や短絡電流が生じた場合に回路を直ちに遮断
する手段として、ヒューズやヒュージブルリンクが慣用
されている。これらヒューズ等は、溶断可能な導体部を
容器内に有し、この容器の外部に接続用端子が導出され
た基本構造をなし、その多くは電気接続箱等に接続して
使用されている。
【0003】しかし、上記ヒューズ等は、過電流の発生
によりはじめて溶断し、回路を遮断するものであるた
め、自由なタイミングで回路を強制遮断するといったこ
とができない。従って、車両に事故が生じた場合等の緊
急時において、安全上、過電流が流れなくても回路を強
制遮断したい場合には、上記ヒューズ等に代え、もしく
はこれらに加えて、外部からの操作で回路を強制遮断で
きる回路遮断器を設置する必要がある。
によりはじめて溶断し、回路を遮断するものであるた
め、自由なタイミングで回路を強制遮断するといったこ
とができない。従って、車両に事故が生じた場合等の緊
急時において、安全上、過電流が流れなくても回路を強
制遮断したい場合には、上記ヒューズ等に代え、もしく
はこれらに加えて、外部からの操作で回路を強制遮断で
きる回路遮断器を設置する必要がある。
【0004】従来、このような回路遮断器としては、例
えば図21(a)に示すように、電源回路の途中に介設
される回路構成用導体90の下方に火薬及びその加熱手
段であるフィラメントを備えた爆発手段92を配設し、
その爆発力によって同図(b)に示すように回路構成用
導体を破断するようにしたものが知られている(例えば
特開平10−55742号公報)。この遮断器によれ
ば、車両衝突等の非常時に上記フィラメントに電気信号
を出力して起爆させることにより、適当なタイミングで
上記回路構成用導体を迅速に破断させて電源回路を遮断
することができる。
えば図21(a)に示すように、電源回路の途中に介設
される回路構成用導体90の下方に火薬及びその加熱手
段であるフィラメントを備えた爆発手段92を配設し、
その爆発力によって同図(b)に示すように回路構成用
導体を破断するようにしたものが知られている(例えば
特開平10−55742号公報)。この遮断器によれ
ば、車両衝突等の非常時に上記フィラメントに電気信号
を出力して起爆させることにより、適当なタイミングで
上記回路構成用導体を迅速に破断させて電源回路を遮断
することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記図21(a)
(b)に示すような遮断器では、導体90を完全に破断
させることによって回路を遮断するものであるため、そ
の回路遮断を実現するには相当の爆発力が要求される。
しかし、火薬の量を増やす等してその爆発力を強める
と、この爆発個所を覆う安全用ケースに作用する爆発力
も増大するため、これに耐え得るような頑強な構造にす
るためには、上記ケースの肉厚を増やしたり、高価な材
料を用いたり、あるいは特殊な処理を施したりといった
手段が必要があり、遮断器全体の大型化及びコストの増
大は免れ得ない。
(b)に示すような遮断器では、導体90を完全に破断
させることによって回路を遮断するものであるため、そ
の回路遮断を実現するには相当の爆発力が要求される。
しかし、火薬の量を増やす等してその爆発力を強める
と、この爆発個所を覆う安全用ケースに作用する爆発力
も増大するため、これに耐え得るような頑強な構造にす
るためには、上記ケースの肉厚を増やしたり、高価な材
料を用いたり、あるいは特殊な処理を施したりといった
手段が必要があり、遮断器全体の大型化及びコストの増
大は免れ得ない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑み、回路遮
断に必要な爆発力を減らして構造の小型化及び低廉化を
図ることができる回路遮断器を提供することを目的とす
る。
断に必要な爆発力を減らして構造の小型化及び低廉化を
図ることができる回路遮断器を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、ケース内に、互いに離間する
一対の接続端子を固定するとともに、これらの接続端子
同士を電気的に接続する接続位置と当該接続端子同士の
接続を遮断する遮断位置との間で移動可能となるように
移動導体を組み込み、かつ、この移動導体を上記接続位
置に保持する接続保持手段と、火薬を爆発させてその爆
発力により上記移動導体を上記接触保持手段の保持力に
抗して上記接続位置から遮断位置へ移動させる爆発力発
生手段と、上記遮断位置へ到達した移動導体が接続位置
側へ戻るのを阻止する戻り阻止手段とを備えたものであ
る。
の手段として、本発明は、ケース内に、互いに離間する
一対の接続端子を固定するとともに、これらの接続端子
同士を電気的に接続する接続位置と当該接続端子同士の
接続を遮断する遮断位置との間で移動可能となるように
移動導体を組み込み、かつ、この移動導体を上記接続位
置に保持する接続保持手段と、火薬を爆発させてその爆
発力により上記移動導体を上記接触保持手段の保持力に
抗して上記接続位置から遮断位置へ移動させる爆発力発
生手段と、上記遮断位置へ到達した移動導体が接続位置
側へ戻るのを阻止する戻り阻止手段とを備えたものであ
る。
【0008】この構成において、移動導体が接続位置に
保持されている状態では、この移動導体を媒介として接
続端子同士が電気的に接続される。従って、これらの接
続端子が組み込まれている回路は正常に機能する。これ
に対し、非常時に爆発力発生手段を作動させて火薬を爆
発させ、その時の爆発力で移動導体を強制的に遮断位置
へ移動させれば、両接続端子の電気的接続を切って回路
を速やかに遮断することができる。
保持されている状態では、この移動導体を媒介として接
続端子同士が電気的に接続される。従って、これらの接
続端子が組み込まれている回路は正常に機能する。これ
に対し、非常時に爆発力発生手段を作動させて火薬を爆
発させ、その時の爆発力で移動導体を強制的に遮断位置
へ移動させれば、両接続端子の電気的接続を切って回路
を速やかに遮断することができる。
【0009】従って、回路遮断を行うには、接続保持手
段の保持手段に打ち勝って移動導体を遮断位置まで強制
移動させるだけの爆発力があれば足りるので、特にケー
ス等を頑強にする必要はなく、遮断器全体の小型化、低
廉化が可能である。
段の保持手段に打ち勝って移動導体を遮断位置まで強制
移動させるだけの爆発力があれば足りるので、特にケー
ス等を頑強にする必要はなく、遮断器全体の小型化、低
廉化が可能である。
【0010】ここで、両接続端子の間に上記爆発力発生
手段を設けるとともに、この爆発力発生手段の前方に上
記移動導体を配すれば、コンパクトで合理的なレイアウ
トにすることができる。
手段を設けるとともに、この爆発力発生手段の前方に上
記移動導体を配すれば、コンパクトで合理的なレイアウ
トにすることができる。
【0011】例えば、両接続端子を橋渡しする形状に上
記移動導体を形成するとともに、この移動導体の中間部
に爆発力が作用するように爆発力発生手段を配置するこ
とにより、爆発力を有効に作用させて移動導体を確実に
遮断位置へ移動させることができる。
記移動導体を形成するとともに、この移動導体の中間部
に爆発力が作用するように爆発力発生手段を配置するこ
とにより、爆発力を有効に作用させて移動導体を確実に
遮断位置へ移動させることができる。
【0012】具体的には、両接続端子に両端が同時接触
する接続位置と両接続端子から両端が離れる遮断位置と
の間で平行移動可能となるように移動導体をケース内に
組み込むようにしてもよいし、一方の接続端子に移動導
体の一方の端部を回動可能に連結し、他方の端部が他方
の接続端子に接触する接続位置と他方の端部が他方の接
続端子から離れる遮断位置との間で移動導体が移動可能
となるようにしてもよい。後者の場合、上記一方の接続
端子と移動導体の一方の端部とに相対的に回動可能とな
るように相互連結されるヒンジ部を形成すれば、特別な
結合要素を導入することなく、部品点数の少ない構造で
接続端子と移動導体とを相互接触状態で連結することが
できる。
する接続位置と両接続端子から両端が離れる遮断位置と
の間で平行移動可能となるように移動導体をケース内に
組み込むようにしてもよいし、一方の接続端子に移動導
体の一方の端部を回動可能に連結し、他方の端部が他方
の接続端子に接触する接続位置と他方の端部が他方の接
続端子から離れる遮断位置との間で移動導体が移動可能
となるようにしてもよい。後者の場合、上記一方の接続
端子と移動導体の一方の端部とに相対的に回動可能とな
るように相互連結されるヒンジ部を形成すれば、特別な
結合要素を導入することなく、部品点数の少ない構造で
接続端子と移動導体とを相互接触状態で連結することが
できる。
【0013】また、ケース内壁に移動導体を回動可能に
連結することにより、この移動導体の両端が両接続端子
に接触する接続位置と当該両端が両接続端子から離れる
遮断位置との間で移動導体が移動可能となるようにして
もよい。
連結することにより、この移動導体の両端が両接続端子
に接触する接続位置と当該両端が両接続端子から離れる
遮断位置との間で移動導体が移動可能となるようにして
もよい。
【0014】上記接続保持手段は、ケース内に特設する
ようにしてもよいが、上記接続端子に上記移動導体の特
定個所を保持する保持部を設ければ、当該接続端子と移
動導体との接触と、移動導体の保持との双方を簡素な構
造で行うことができる。
ようにしてもよいが、上記接続端子に上記移動導体の特
定個所を保持する保持部を設ければ、当該接続端子と移
動導体との接触と、移動導体の保持との双方を簡素な構
造で行うことができる。
【0015】また、上記戻り防止手段としては、ケース
内壁に撓み可能な係止片を形成し、この係止片の端部に
上記遮断位置へ到達した移動導体を係止する係止部を形
成したものが、好適である。
内壁に撓み可能な係止片を形成し、この係止片の端部に
上記遮断位置へ到達した移動導体を係止する係止部を形
成したものが、好適である。
【0016】本発明では、上記爆発力発生手段の前方
に、絶縁材料からなり、その表面に上記移動導体が配さ
れた移動部材を設けるとともに、この移動部材に爆発力
が作用することにより、当該移動部材と一体に移動導体
が上記接続位置から遮断位置へ移動するように構成して
もよい。
に、絶縁材料からなり、その表面に上記移動導体が配さ
れた移動部材を設けるとともに、この移動部材に爆発力
が作用することにより、当該移動部材と一体に移動導体
が上記接続位置から遮断位置へ移動するように構成して
もよい。
【0017】具体的には、上記移動部材に、ケース側に
回動可能に支持された軸部と、この軸部からその半径方
向に延び、爆発力発生手段による爆発力を受けて上記軸
部を回動させる爆発力受部とを形成するとともに、上記
軸部の外周面の周方向一部に上記移動導体を設け、当該
軸部と一体に移動導体が接続位置から遮断位置へ回動す
るように構成したものが好適である。この構成によれ
ば、軸部の回動中心から離れた爆発力受部に爆発力を作
用させることにより、大きな回転モーメントを発生さ
せ、確実に軸部を回動させて移動導体を遮断位置へ移動
させることができる。
回動可能に支持された軸部と、この軸部からその半径方
向に延び、爆発力発生手段による爆発力を受けて上記軸
部を回動させる爆発力受部とを形成するとともに、上記
軸部の外周面の周方向一部に上記移動導体を設け、当該
軸部と一体に移動導体が接続位置から遮断位置へ回動す
るように構成したものが好適である。この構成によれ
ば、軸部の回動中心から離れた爆発力受部に爆発力を作
用させることにより、大きな回転モーメントを発生さ
せ、確実に軸部を回動させて移動導体を遮断位置へ移動
させることができる。
【0018】この場合、上記戻り防止手段としては、移
動導体を直接係止するものでもよいし、移動部材を係止
するものであってもよい。例えばケース内壁から内方に
係止片を延ばし、この係止片の端部に、上記移動導体が
遮断位置へ到達する角度で上記爆発力受部を係止する係
止部を形成するようにしてもよい。
動導体を直接係止するものでもよいし、移動部材を係止
するものであってもよい。例えばケース内壁から内方に
係止片を延ばし、この係止片の端部に、上記移動導体が
遮断位置へ到達する角度で上記爆発力受部を係止する係
止部を形成するようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、図示の実施の形態は、いず
れも、車両における図略のバッテリー端子と、これに接
続されるバッテリー導線との間に介設される回路遮断器
10を示すが、本発明にかかる回路遮断器を適用する回
路や遮断器の配置個所は適宜設定可能である。例えば、
車両用電力供給回路において、バッテリー電線を介して
バッテリーに接続される電気接続箱内に回路遮断器を配
し、この回路遮断器によってバッテリーと各車載電装品
との間の接続を遮断するといったことも可能である。
に基づいて説明する。なお、図示の実施の形態は、いず
れも、車両における図略のバッテリー端子と、これに接
続されるバッテリー導線との間に介設される回路遮断器
10を示すが、本発明にかかる回路遮断器を適用する回
路や遮断器の配置個所は適宜設定可能である。例えば、
車両用電力供給回路において、バッテリー電線を介して
バッテリーに接続される電気接続箱内に回路遮断器を配
し、この回路遮断器によってバッテリーと各車載電装品
との間の接続を遮断するといったことも可能である。
【0020】1)第1の実施の形態(図1〜図3) 図1に示す回路遮断器10は、絶縁材料からなるケース
12を備え、その前部(図1では左側部分)底壁上に内
壁14が立設されている。この内壁14で囲まれている
部分の中央には、図2にも示すようなスクイブ組付部1
6が形成され、このスクイブ組付部16にスクイブ(爆
発力発生手段)18が組付けられている。
12を備え、その前部(図1では左側部分)底壁上に内
壁14が立設されている。この内壁14で囲まれている
部分の中央には、図2にも示すようなスクイブ組付部1
6が形成され、このスクイブ組付部16にスクイブ(爆
発力発生手段)18が組付けられている。
【0021】このスクイブ18は、火薬を内蔵し、車両
衝突等の非常時に図略のコンピュータからリード線20
を通じて制御信号を受けることにより、上記火薬を爆発
させ、これにより発生する爆発力を前方(図1では左
方)に出力するものである。
衝突等の非常時に図略のコンピュータからリード線20
を通じて制御信号を受けることにより、上記火薬を爆発
させ、これにより発生する爆発力を前方(図1では左
方)に出力するものである。
【0022】上記スクイブ組付部16の左右両側(図1
では上下両側)には、一対の固定バスバー(接続端子)
22,24が配設されている。
では上下両側)には、一対の固定バスバー(接続端子)
22,24が配設されている。
【0023】一方の固定バスバー22の一端は、スクイ
ブ組付部16の前側コーナー部に臨んでおり、他端はケ
ース12の上方に導出され、この導出部分に端子結合部
26が形成されている。この端子結合部26は、図略の
バッテリー端子を挟む一対の略半円弧状導体を備え、こ
の端子結合部26がバッテリー端子に結合されることに
より、固定バスバー22全体がバッテリーに直接接続さ
れるようになっている。
ブ組付部16の前側コーナー部に臨んでおり、他端はケ
ース12の上方に導出され、この導出部分に端子結合部
26が形成されている。この端子結合部26は、図略の
バッテリー端子を挟む一対の略半円弧状導体を備え、こ
の端子結合部26がバッテリー端子に結合されることに
より、固定バスバー22全体がバッテリーに直接接続さ
れるようになっている。
【0024】他方の固定バスバー24の一端も、スクイ
ブ組付部16の前側コーナー部に臨んでおり、他端はケ
ース12の側方(図1では上方)に導出され、この導出
部分に導線接続部28が形成されている。この導線接続
部28には、上側(図1では手前側)に突出するねじ軸
部29が立設され、このねじ軸部29に、図略のバッテ
リー導線の端末に設けられたリング状端子が嵌められ、
ナットで締結されることにより、このバッテリー導線と
固定バスバー24全体とが電気的に接続されるようにな
っている。
ブ組付部16の前側コーナー部に臨んでおり、他端はケ
ース12の側方(図1では上方)に導出され、この導出
部分に導線接続部28が形成されている。この導線接続
部28には、上側(図1では手前側)に突出するねじ軸
部29が立設され、このねじ軸部29に、図略のバッテ
リー導線の端末に設けられたリング状端子が嵌められ、
ナットで締結されることにより、このバッテリー導線と
固定バスバー24全体とが電気的に接続されるようにな
っている。
【0025】上記スクイブ取付部16の前方には、左右
方向に延びる移動バスバー(移動導体)30が設けられ
ている。この移動バスバー30は、図3(a)(b)に
も示すように、短冊状の平板の上下方向中段部を折り曲
げて後方に突出する被挾持部31を形成し、さらに両端
を上下向きに折り曲げて形成したものである。一方、固
定バスバー22,24の前端部には、前方に開口する略
コ字状をなす挾持部(保持部)22a,24aが形成さ
れており、これらの挾持部22a,24aに前記被挾持
部31の左右両端部が前方から圧入状態で差し込まれる
ことにより、移動バスバー30の両端部と固定バスバー
22,24の前端部との接触状態が保持されている。
方向に延びる移動バスバー(移動導体)30が設けられ
ている。この移動バスバー30は、図3(a)(b)に
も示すように、短冊状の平板の上下方向中段部を折り曲
げて後方に突出する被挾持部31を形成し、さらに両端
を上下向きに折り曲げて形成したものである。一方、固
定バスバー22,24の前端部には、前方に開口する略
コ字状をなす挾持部(保持部)22a,24aが形成さ
れており、これらの挾持部22a,24aに前記被挾持
部31の左右両端部が前方から圧入状態で差し込まれる
ことにより、移動バスバー30の両端部と固定バスバー
22,24の前端部との接触状態が保持されている。
【0026】上記移動バスバー30の左右両端部には、
上下に突出する被案内突起32が形成されている。一
方、ケース12の底壁及び天壁には、前後方向(図1で
は左右方向)に延びる一対の案内溝42が形成され、こ
れらの案内溝42に上記各被案内突起32が嵌入されて
いる。この構造により、移動バスバー30は、その被挾
持部31が両挾持部22a,24aに挾持される接触位
置(図1及び図2に実線で示す位置)と、両挾持部22
a,24aから離れる遮断位置(図1に二点鎖線で示す
位置)との間で平行移動可能となるようにケース12に
保持されている。
上下に突出する被案内突起32が形成されている。一
方、ケース12の底壁及び天壁には、前後方向(図1で
は左右方向)に延びる一対の案内溝42が形成され、こ
れらの案内溝42に上記各被案内突起32が嵌入されて
いる。この構造により、移動バスバー30は、その被挾
持部31が両挾持部22a,24aに挾持される接触位
置(図1及び図2に実線で示す位置)と、両挾持部22
a,24aから離れる遮断位置(図1に二点鎖線で示す
位置)との間で平行移動可能となるようにケース12に
保持されている。
【0027】さらに、ケース12の底壁には、係止片4
0が形成されている。この係止片40は、左右両側及び
後側がスリット41で囲まれたものであり、その後端部
が上下方向に撓み可能で、この後端部に上向きの係止突
起40aが形成されている。そして、上記移動バスバー
30が上記遮断位置に到達した時点でこの移動バスバー
30を上記係止突起40aが係止し、接続位置への移動
を阻止するような位置に、係止片40の形成位置が設定
されている。
0が形成されている。この係止片40は、左右両側及び
後側がスリット41で囲まれたものであり、その後端部
が上下方向に撓み可能で、この後端部に上向きの係止突
起40aが形成されている。そして、上記移動バスバー
30が上記遮断位置に到達した時点でこの移動バスバー
30を上記係止突起40aが係止し、接続位置への移動
を阻止するような位置に、係止片40の形成位置が設定
されている。
【0028】次に、この回路の作用を説明する。
【0029】上記回路遮断器10は、図1及び図2に実
線で示すように、移動バスバー30が接続位置に保持さ
れている状態(すなわち被挾持部31が挾持部22a,
24aに挾持されている状態)で図略のバッテリー正端
子とバッテリー導線との間に介設される。従って、車両
衝突等のアクシデントが生じていない通常時には、バッ
テリー電力が固定バスバー22→移動バスバー30→固
定バスバー24→バッテリー導線を順に経由して各車載
電装品に供給される。
線で示すように、移動バスバー30が接続位置に保持さ
れている状態(すなわち被挾持部31が挾持部22a,
24aに挾持されている状態)で図略のバッテリー正端
子とバッテリー導線との間に介設される。従って、車両
衝突等のアクシデントが生じていない通常時には、バッ
テリー電力が固定バスバー22→移動バスバー30→固
定バスバー24→バッテリー導線を順に経由して各車載
電装品に供給される。
【0030】これに対し、図略のコンピュータに車両衝
突検出信号(エアバッグ信号)が入力され、このコンピ
ュータからリード線20を通じてスクイブ18に制御信
号が入力されると、スクイブ18が作動して中の火薬を
爆発させる。この爆発力が移動バスバー30の中間部に
作用し、移動バスバー30は挾持部22a,24aの挾
持力に抗して(すなわち挾持部22a,24aから離脱
して)前方に平行移動する。このとき、移動バスバー3
0は係止片40を下方に撓ませながら前進し、その係止
突起40aを乗り越える。この位置(遮断位置)で移動
バスバー30は係止突起40aに係止され、接続位置側
への逆行が阻止される。
突検出信号(エアバッグ信号)が入力され、このコンピ
ュータからリード線20を通じてスクイブ18に制御信
号が入力されると、スクイブ18が作動して中の火薬を
爆発させる。この爆発力が移動バスバー30の中間部に
作用し、移動バスバー30は挾持部22a,24aの挾
持力に抗して(すなわち挾持部22a,24aから離脱
して)前方に平行移動する。このとき、移動バスバー3
0は係止片40を下方に撓ませながら前進し、その係止
突起40aを乗り越える。この位置(遮断位置)で移動
バスバー30は係止突起40aに係止され、接続位置側
への逆行が阻止される。
【0031】この動作により、移動バスバー30を媒介
とする固定バスバー22,24同士の電気的接続が切ら
れ、バッテリー端子とバッテリー導線とが電気的に遮断
される。すなわち、バッテリーから各車載電装品への電
力供給がカットされ、これにより車両の高い安全性が確
保される。
とする固定バスバー22,24同士の電気的接続が切ら
れ、バッテリー端子とバッテリー導線とが電気的に遮断
される。すなわち、バッテリーから各車載電装品への電
力供給がカットされ、これにより車両の高い安全性が確
保される。
【0032】この時、スクイブ18での火薬の爆発力
は、挾持部22a,24aによる移動バスバー30の挾
持力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを完
全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされる
爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構造
とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果たす
ことができる。
は、挾持部22a,24aによる移動バスバー30の挾
持力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを完
全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされる
爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構造
とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果たす
ことができる。
【0033】さらに、この実施の形態では、両固定バス
バー22,24の端部に移動バスバー30の挾持部22
a,24aを一体に形成しているため、部品点数の少な
い簡素な構造で接触保持が可能となっている。
バー22,24の端部に移動バスバー30の挾持部22
a,24aを一体に形成しているため、部品点数の少な
い簡素な構造で接触保持が可能となっている。
【0034】2)第2の実施の形態(図4) この実施の形態でも、移動バスバー30は、接触位置と
遮断位置との間で平行移動可能となるようにケース12
に保持されている。前記第1の実施の形態と異なる点と
して、前記挾持部22a,24aに代え、図5(a)〜
(c)に示すような抱込み部24bが固定バスバー2
2,24の前端部に形成されている。この抱込み部22
a,24aは、前後方向に開口し、かつ、その開口面積
が後方(図5(b)(c)では右方)に向かうに従って
減少するテーパー状に形成されている。一方、移動バス
バー30は、短冊状の平板の左右両端部を後方に折り曲
げ、その折り曲げ部分を先端側(図5(b)(c)の右
側)に向かうに従って肉厚が減少するテーパー状の差し
込み片33としたものであり、この差し込み片33を上
記抱込み部22a,24aに圧入状態で差し込むことに
より、接触保持が行われるようになっている。
遮断位置との間で平行移動可能となるようにケース12
に保持されている。前記第1の実施の形態と異なる点と
して、前記挾持部22a,24aに代え、図5(a)〜
(c)に示すような抱込み部24bが固定バスバー2
2,24の前端部に形成されている。この抱込み部22
a,24aは、前後方向に開口し、かつ、その開口面積
が後方(図5(b)(c)では右方)に向かうに従って
減少するテーパー状に形成されている。一方、移動バス
バー30は、短冊状の平板の左右両端部を後方に折り曲
げ、その折り曲げ部分を先端側(図5(b)(c)の右
側)に向かうに従って肉厚が減少するテーパー状の差し
込み片33としたものであり、この差し込み片33を上
記抱込み部22a,24aに圧入状態で差し込むことに
より、接触保持が行われるようになっている。
【0035】この実施の形態においても、図4に示す接
触保持状態で両固定バスバー22,24が移動バスバー
30を媒介として電気的に接続される一方、この状態か
らスクイブ18が作動して中の火薬を爆発させ、その爆
発力で移動バスバー30を図示の接触位置から係止突起
40aに係止される遮断位置まで強制的に平行移動させ
ることにより、両固定バスバー22,24の電気的接続
を切って回路を速やかに遮断することが可能である。
触保持状態で両固定バスバー22,24が移動バスバー
30を媒介として電気的に接続される一方、この状態か
らスクイブ18が作動して中の火薬を爆発させ、その爆
発力で移動バスバー30を図示の接触位置から係止突起
40aに係止される遮断位置まで強制的に平行移動させ
ることにより、両固定バスバー22,24の電気的接続
を切って回路を速やかに遮断することが可能である。
【0036】また、この実施の形態でも、両固定バスバ
ー22,24の端部に移動バスバー30の保持部である
抱込み部22b,24bを一体に形成しているため、部
品点数の少ない簡素な構造で接触保持が可能となってい
る。
ー22,24の端部に移動バスバー30の保持部である
抱込み部22b,24bを一体に形成しているため、部
品点数の少ない簡素な構造で接触保持が可能となってい
る。
【0037】3)第3の実施の形態(図6〜図8) この第3の実施の形態でも、ケース12内の基本配置は
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
【0038】この実施の形態では、スクイブ組付部16
の左右両側において、両固定バスバー22,24が水平
向きに配置されている。移動バスバー30の固定バスバ
ー22よりの端部には、水平向きの連結部34が形成さ
れ、この連結部34が上下方向のピン44を介して固定
バスバー22の前端部に回動可能に連結されている。移
動バスバー30の固定バスバー24よりの端部には、後
方に突出するテーパー状の差し込み片35が形成される
一方、固定バスバー24の前端部には上記差し込み片3
5を左右から抱き込む抱込み部24cが一体に形成され
ている。また、この実施の形態では、遮断位置で移動バ
スバー30を係止するための係止片40が内壁14から
一体に延設されている。
の左右両側において、両固定バスバー22,24が水平
向きに配置されている。移動バスバー30の固定バスバ
ー22よりの端部には、水平向きの連結部34が形成さ
れ、この連結部34が上下方向のピン44を介して固定
バスバー22の前端部に回動可能に連結されている。移
動バスバー30の固定バスバー24よりの端部には、後
方に突出するテーパー状の差し込み片35が形成される
一方、固定バスバー24の前端部には上記差し込み片3
5を左右から抱き込む抱込み部24cが一体に形成され
ている。また、この実施の形態では、遮断位置で移動バ
スバー30を係止するための係止片40が内壁14から
一体に延設されている。
【0039】この実施の形態においても、移動バスバー
30が接続位置に保持されている状態(すなわち差し込
み片35が抱込み部24cに圧入されている状態)で、
バッテリー電力が固定バスバー22→移動バスバー30
→固定バスバー24→バッテリー導線を順に経由して各
車載電装品に供給される。
30が接続位置に保持されている状態(すなわち差し込
み片35が抱込み部24cに圧入されている状態)で、
バッテリー電力が固定バスバー22→移動バスバー30
→固定バスバー24→バッテリー導線を順に経由して各
車載電装品に供給される。
【0040】そして、リード線20を通じてスクイブ1
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用し、移動バスバー30は抱込み部24cの
挾持力に抗して(すなわち差し込み片35が抱込み部2
4cから離脱して)ピン44回りに回動し、図6二点鎖
線に示す遮断位置で係止片40の先端部に係止される。
これにより、移動バスバー30を媒介とする固定バスバ
ー22,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端
子とバッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわ
ち、バッテリーから各車載電装品への電力供給がカット
され、これにより車両の高い安全性が確保される。
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用し、移動バスバー30は抱込み部24cの
挾持力に抗して(すなわち差し込み片35が抱込み部2
4cから離脱して)ピン44回りに回動し、図6二点鎖
線に示す遮断位置で係止片40の先端部に係止される。
これにより、移動バスバー30を媒介とする固定バスバ
ー22,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端
子とバッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわ
ち、バッテリーから各車載電装品への電力供給がカット
され、これにより車両の高い安全性が確保される。
【0041】この実施の形態でも、スクイブ18での火
薬の爆発力は、抱込み部24cによる差し込み片35の
保持力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを
完全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされ
る爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構
造とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果た
すことができる。
薬の爆発力は、抱込み部24cによる差し込み片35の
保持力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを
完全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされ
る爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構
造とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果た
すことができる。
【0042】また、この実施の形態でも、固定バスバー
24の端部に移動バスバー30の保持部である抱込み部
24cを一体に形成しているため、部品点数の少ない簡
素な構造で接触保持が可能となっている。
24の端部に移動バスバー30の保持部である抱込み部
24cを一体に形成しているため、部品点数の少ない簡
素な構造で接触保持が可能となっている。
【0043】4)第4の実施の形態(図9,図10) この第4の実施の形態でも、ケース12内の基本配置は
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
【0044】この実施の形態では、固定バスバー22の
前端部の上下部分を内側に巻き込むことにより、ヒンジ
軸受部22dが一体に形成されている。一方、移動バス
バー30の固定バスバー22よりの端部では、その上下
方向中央部から突出する突出部36aが形成され、この
突出部36aから上下にヒンジ軸36bが突設されてお
り、これらヒンジ軸36bが上記各ヒンジ軸受部22d
内に嵌入されることにより、固定バスバー22と移動バ
スバー30とが垂直軸回りに回動可能に連結されてい
る。すなわち、上記ヒンジ軸36bとヒンジ軸受部22
dとでヒンジ部が構成されている。
前端部の上下部分を内側に巻き込むことにより、ヒンジ
軸受部22dが一体に形成されている。一方、移動バス
バー30の固定バスバー22よりの端部では、その上下
方向中央部から突出する突出部36aが形成され、この
突出部36aから上下にヒンジ軸36bが突設されてお
り、これらヒンジ軸36bが上記各ヒンジ軸受部22d
内に嵌入されることにより、固定バスバー22と移動バ
スバー30とが垂直軸回りに回動可能に連結されてい
る。すなわち、上記ヒンジ軸36bとヒンジ軸受部22
dとでヒンジ部が構成されている。
【0045】移動バスバー30の固定バスバー24より
の端部には、後方に突出し、かつ先端側に向かうに従っ
て肉厚が減少するテーパー状の差し込み片33が形成さ
れている。一方、固定バスバー24よりのスクイブ組付
部16の側面前部には凹部17が形成され、この凹部1
7の側面と固定バスバー24の前端部とのすき間に上記
差し込み片33が圧入状態で差し込まれるようになって
いる。また、この実施の形態では、遮断位置で移動バス
バー30を係止するための係止片40が内壁14から一
体に延設されている。
の端部には、後方に突出し、かつ先端側に向かうに従っ
て肉厚が減少するテーパー状の差し込み片33が形成さ
れている。一方、固定バスバー24よりのスクイブ組付
部16の側面前部には凹部17が形成され、この凹部1
7の側面と固定バスバー24の前端部とのすき間に上記
差し込み片33が圧入状態で差し込まれるようになって
いる。また、この実施の形態では、遮断位置で移動バス
バー30を係止するための係止片40が内壁14から一
体に延設されている。
【0046】この実施の形態においても、移動バスバー
30が接続位置に保持されている状態(すなわち差し込
み片33が固定バスバー24の内側に圧入されている状
態)で、バッテリー電力が固定バスバー22→移動バス
バー30→固定バスバー24→バッテリー導線を順に経
由して各車載電装品に供給される。
30が接続位置に保持されている状態(すなわち差し込
み片33が固定バスバー24の内側に圧入されている状
態)で、バッテリー電力が固定バスバー22→移動バス
バー30→固定バスバー24→バッテリー導線を順に経
由して各車載電装品に供給される。
【0047】そして、リード線20を通じてスクイブ1
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用する。これにより、差し込み片33が固定
バスバー24から離れて移動バスバー30がヒンジ軸3
6bを中心に回動し、図9二点鎖線に示す遮断位置で係
止片40の先端部に差し込み片33が係止される。これ
により、移動バスバー30を媒介とする固定バスバー2
2,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端子と
バッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわち、バ
ッテリーから各車載電装品への電力供給がカットされ、
これにより車両の高い安全性が確保される。
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用する。これにより、差し込み片33が固定
バスバー24から離れて移動バスバー30がヒンジ軸3
6bを中心に回動し、図9二点鎖線に示す遮断位置で係
止片40の先端部に差し込み片33が係止される。これ
により、移動バスバー30を媒介とする固定バスバー2
2,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端子と
バッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわち、バ
ッテリーから各車載電装品への電力供給がカットされ、
これにより車両の高い安全性が確保される。
【0048】この実施の形態でも、スクイブ18での火
薬の爆発力は、固定バスバー24の前端部とスクイブ組
付部16とが差し込み片33を保持する力を上回れば足
りるので、従来のようにバスバーを完全に破断して回路
遮断を行うものに比べ、必要とされる爆発力は格段に減
る。従って、ケース12を頑強な構造とする必要がなく
なり、その小型化及び低廉化を果たすことができる。
薬の爆発力は、固定バスバー24の前端部とスクイブ組
付部16とが差し込み片33を保持する力を上回れば足
りるので、従来のようにバスバーを完全に破断して回路
遮断を行うものに比べ、必要とされる爆発力は格段に減
る。従って、ケース12を頑強な構造とする必要がなく
なり、その小型化及び低廉化を果たすことができる。
【0049】また、この実施の形態では、移動バスバー
30と固定バスバー22とに相互に回動可能に連結され
るヒンジ部を一体に形成しているため、部品点数の少な
い簡素な構造で移動バスバー30を回動可能な状態で固
定バスバー22に接触させることが可能となっている。
30と固定バスバー22とに相互に回動可能に連結され
るヒンジ部を一体に形成しているため、部品点数の少な
い簡素な構造で移動バスバー30を回動可能な状態で固
定バスバー22に接触させることが可能となっている。
【0050】5)第5の実施の形態(図11〜図13) この第5の実施の形態でも、ケース12内の基本配置は
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
【0051】この実施の形態では、移動バスバー30の
両端部が後方に折り曲げられ、固定バスバー22,24
を両外側から抱き込む抱込み片37とされている。ま
た、移動バスバー30の下部には、左右一対の取付片3
8が前方に突設されている。一方、ケース12の底壁に
は上方に突出する回動支持部48が形成され、この回動
支持部48及び上記取付片38に設けられた貫通孔に共
通の回動軸50が左右方向に挿通されることにより、こ
の回動軸50回りに回動可能となるように移動バスバー
30がケース12側に保持されている。そして、この回
動により、上記両抱込み片37が固定バスバー22,2
4の外側面と接触する接触位置と、両抱込み片37が固
定バスバー22,24から離れて移動バスバー30全体
が倒伏する遮断位置(図11二点鎖線)との間を移動バ
スバー30が移動できるようになっている。
両端部が後方に折り曲げられ、固定バスバー22,24
を両外側から抱き込む抱込み片37とされている。ま
た、移動バスバー30の下部には、左右一対の取付片3
8が前方に突設されている。一方、ケース12の底壁に
は上方に突出する回動支持部48が形成され、この回動
支持部48及び上記取付片38に設けられた貫通孔に共
通の回動軸50が左右方向に挿通されることにより、こ
の回動軸50回りに回動可能となるように移動バスバー
30がケース12側に保持されている。そして、この回
動により、上記両抱込み片37が固定バスバー22,2
4の外側面と接触する接触位置と、両抱込み片37が固
定バスバー22,24から離れて移動バスバー30全体
が倒伏する遮断位置(図11二点鎖線)との間を移動バ
スバー30が移動できるようになっている。
【0052】さらに、ケース12の底壁には、上方に突
出して遮断位置で移動バスバー30を係止する係止片4
0が立設されている。また、図略のケース天壁からは下
方に係止片52が突出しており、この係止片52が接触
位置における移動バスバー30の上部に前方から当接す
ることにより、移動バスバー30が接触位置に保持され
るようになっている。
出して遮断位置で移動バスバー30を係止する係止片4
0が立設されている。また、図略のケース天壁からは下
方に係止片52が突出しており、この係止片52が接触
位置における移動バスバー30の上部に前方から当接す
ることにより、移動バスバー30が接触位置に保持され
るようになっている。
【0053】この実施の形態においても、移動バスバー
30が接続位置に保持されている状態(すなわち両抱込
み片37が固定バスバー22,24の外側面に接触して
いる状態)で、バッテリー電力が固定バスバー22→移
動バスバー30→固定バスバー24→バッテリー導線を
順に経由して各車載電装品に供給される。
30が接続位置に保持されている状態(すなわち両抱込
み片37が固定バスバー22,24の外側面に接触して
いる状態)で、バッテリー電力が固定バスバー22→移
動バスバー30→固定バスバー24→バッテリー導線を
順に経由して各車載電装品に供給される。
【0054】そして、リード線20を通じてスクイブ1
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用する。これにより、係止片52を撓ませて
これを乗り越えながら移動バスバー30が倒伏方向に回
動し、完全な遮断位置に到達した時点で係止片40の先
端部に係止され、接続位置への逆行が阻止される。この
動作により、移動バスバー30を媒介とする固定バスバ
ー22,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端
子とバッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわ
ち、バッテリーから各車載電装品への電力供給がカット
され、これにより車両の高い安全性が確保される。
8に制御信号が入力され、スクイブ18が作動して中の
火薬を爆発させると、その爆発力が移動バスバー30の
中間部に作用する。これにより、係止片52を撓ませて
これを乗り越えながら移動バスバー30が倒伏方向に回
動し、完全な遮断位置に到達した時点で係止片40の先
端部に係止され、接続位置への逆行が阻止される。この
動作により、移動バスバー30を媒介とする固定バスバ
ー22,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端
子とバッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわ
ち、バッテリーから各車載電装品への電力供給がカット
され、これにより車両の高い安全性が確保される。
【0055】この実施の形態でも、スクイブ18での火
薬の爆発力は、係止片52による移動バスバー30の係
止力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを完
全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされる
爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構造
とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果たす
ことができる。
薬の爆発力は、係止片52による移動バスバー30の係
止力を上回れば足りるので、従来のようにバスバーを完
全に破断して回路遮断を行うものに比べ、必要とされる
爆発力は格段に減る。従って、ケース12を頑強な構造
とする必要がなくなり、その小型化及び低廉化を果たす
ことができる。
【0056】6)第6の実施の形態(図14〜図17) この第6の実施の形態でも、ケース12内の基本配置は
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
前記第1の実施の形態と同様であり、共通の構成要素に
は同一の参照符を付してその説明を省略する。
【0057】この実施の形態では、スクイブ組付部16
及びスクイブ18の前方に、絶縁材料からなる移動部材
60が設けられている。この移動部材60は、左右方向
に延びる円柱状の軸部62と、この軸部62の中間部か
ら下方に延びる壁状爆発力受部64とを一体に有してい
る。一方、ケース12の底壁には左右一対の軸受柱52
が立設され、これら軸受柱52に形成された下半円状の
軸受部に上記軸部62の左右両端部が載せられている。
これにより、スクイブ18よりも上側の位置に軸部62
が回動可能に支持されるとともに、スクイブ18の直前
方に爆発力受部64が配置された状態となっている。
及びスクイブ18の前方に、絶縁材料からなる移動部材
60が設けられている。この移動部材60は、左右方向
に延びる円柱状の軸部62と、この軸部62の中間部か
ら下方に延びる壁状爆発力受部64とを一体に有してい
る。一方、ケース12の底壁には左右一対の軸受柱52
が立設され、これら軸受柱52に形成された下半円状の
軸受部に上記軸部62の左右両端部が載せられている。
これにより、スクイブ18よりも上側の位置に軸部62
が回動可能に支持されるとともに、スクイブ18の直前
方に爆発力受部64が配置された状態となっている。
【0058】この実施の形態では、両固定バスバー2
2,24が内壁14の上面に埋め込まれ、スクイブ組付
部16の直前方の位置で内側に突出している。この突出
部分は、二股に分岐して互いに離間した接触部22e,
24eとされ(図16(a)では例として固定バスバー
24のみを示す。)、これらの接触部22e,24eは
軸部62と同一の中心軸をもつ円弧状をなしている。
2,24が内壁14の上面に埋め込まれ、スクイブ組付
部16の直前方の位置で内側に突出している。この突出
部分は、二股に分岐して互いに離間した接触部22e,
24eとされ(図16(a)では例として固定バスバー
24のみを示す。)、これらの接触部22e,24eは
軸部62と同一の中心軸をもつ円弧状をなしている。
【0059】一方、図16(b)に示すように、軸部6
2の上部には、薄肉の移動導体70が露出状態で組み込
まれている。この移動導体70は、軸部62の軸方向に
沿って延び、その両端部は軸部62の周方向に二股状に
分岐した接触部72となっている。そして、図14及び
図15実線に示すように爆発力受部64が真下を向く回
動位置に移動部材60がある状態では、接触部22e,
24eに各接触部72が接触する(図17(a)では接
触部24eのみ図示)一方、この位置から爆発力受部6
4が一定角度以上前方へ回動した状態では(図15二点
鎖線)、各接触部22e,24eから接触部72が周方
向に離間するようになっている(図17(b)参照)。
2の上部には、薄肉の移動導体70が露出状態で組み込
まれている。この移動導体70は、軸部62の軸方向に
沿って延び、その両端部は軸部62の周方向に二股状に
分岐した接触部72となっている。そして、図14及び
図15実線に示すように爆発力受部64が真下を向く回
動位置に移動部材60がある状態では、接触部22e,
24eに各接触部72が接触する(図17(a)では接
触部24eのみ図示)一方、この位置から爆発力受部6
4が一定角度以上前方へ回動した状態では(図15二点
鎖線)、各接触部22e,24eから接触部72が周方
向に離間するようになっている(図17(b)参照)。
【0060】ケース12の底壁には、後端部(図15で
は右端部)が上下に撓み可能な係止片40が形成され、
この係止片40の後端部には、上方に突出する係止突起
40aが形成されている。そして、図15の実線に示す
ように爆発力受部52が真下を向く状態では、この爆発
力受部52の下端部が係止突起40aに対して後方(図
15では右方)から当たることにより、爆発力受部52
が前方へ回動することが阻止される一方、この状態から
爆発力受部52が一旦係止突起40aを乗り越えて同図
二点鎖線の回動位置に到達すると、爆発力受部52の下
端部が係止突起40aに対して前方から当たる状態とな
り、爆発力受部52が図15実線位置に戻ることが阻止
されるようになっている。
は右端部)が上下に撓み可能な係止片40が形成され、
この係止片40の後端部には、上方に突出する係止突起
40aが形成されている。そして、図15の実線に示す
ように爆発力受部52が真下を向く状態では、この爆発
力受部52の下端部が係止突起40aに対して後方(図
15では右方)から当たることにより、爆発力受部52
が前方へ回動することが阻止される一方、この状態から
爆発力受部52が一旦係止突起40aを乗り越えて同図
二点鎖線の回動位置に到達すると、爆発力受部52の下
端部が係止突起40aに対して前方から当たる状態とな
り、爆発力受部52が図15実線位置に戻ることが阻止
されるようになっている。
【0061】次に、この装置の作用を説明する。
【0062】まず、移動部材60が図15の実線位置
(爆発力受部64が真下を向く位置)に保持されている
状態では、移動導体70の左右両端の各接触部72が固
定バスバー22の接触部22e及び固定バスバー24の
接触部24eにそれぞれ接触しているため(図17
(a))、固定バスバー22,24同士は移動導体70
を媒介として電気的に接続される。従って、この状態
で、バッテリー電力は固定バスバー22→移動導体70
→固定バスバー24→図略のバッテリー導線を順に経由
して各車載電装品に供給される。
(爆発力受部64が真下を向く位置)に保持されている
状態では、移動導体70の左右両端の各接触部72が固
定バスバー22の接触部22e及び固定バスバー24の
接触部24eにそれぞれ接触しているため(図17
(a))、固定バスバー22,24同士は移動導体70
を媒介として電気的に接続される。従って、この状態
で、バッテリー電力は固定バスバー22→移動導体70
→固定バスバー24→図略のバッテリー導線を順に経由
して各車載電装品に供給される。
【0063】これに対し、車両衝突等の非常時にリード
線20を通じてスクイブ18に制御信号が入力され、ス
クイブ18が作動して中の火薬を爆発させると、その爆
発力が爆発力受部64に直接作用する。これを受けた爆
発力受部64は、係止片40の係止突起40aを乗り越
えながら前方へ回動し、図15の二点鎖線位置へ至り、
その逆行が係止突起40aにより阻止される。このと
き、軸部62に組み込まれている移動導体70も回動
し、その接触部72が接触部22e,24eから離間す
る(図17(b))。このため、移動導体70を媒介と
する固定バスバー22,24同士の電気的接続が切ら
れ、バッテリー端子とバッテリー導線とが電気的に遮断
される。すなわち、バッテリーから各車載電装品への電
力供給がカットされ、これにより車両の高い安全性が確
保される。
線20を通じてスクイブ18に制御信号が入力され、ス
クイブ18が作動して中の火薬を爆発させると、その爆
発力が爆発力受部64に直接作用する。これを受けた爆
発力受部64は、係止片40の係止突起40aを乗り越
えながら前方へ回動し、図15の二点鎖線位置へ至り、
その逆行が係止突起40aにより阻止される。このと
き、軸部62に組み込まれている移動導体70も回動
し、その接触部72が接触部22e,24eから離間す
る(図17(b))。このため、移動導体70を媒介と
する固定バスバー22,24同士の電気的接続が切ら
れ、バッテリー端子とバッテリー導線とが電気的に遮断
される。すなわち、バッテリーから各車載電装品への電
力供給がカットされ、これにより車両の高い安全性が確
保される。
【0064】この実施の形態でも、スクイブ18での火
薬の爆発力は、係止突起40aを乗り越えて移動部材7
0を回動させるだけの力があれば足りるので、従来のよ
うにバスバーを完全に破断して回路遮断を行うものに比
べ、必要とされる爆発力は格段に減る。従って、ケース
12を頑強な構造とする必要がなくなり、その小型化及
び低廉化を果たすことができる。
薬の爆発力は、係止突起40aを乗り越えて移動部材7
0を回動させるだけの力があれば足りるので、従来のよ
うにバスバーを完全に破断して回路遮断を行うものに比
べ、必要とされる爆発力は格段に減る。従って、ケース
12を頑強な構造とする必要がなくなり、その小型化及
び低廉化を果たすことができる。
【0065】7)第7の実施の形態(図18〜図20) この第6の実施の形態でも、ケース12内の基本配置は
前記第1の実施の形態と同様である。また、移動部材6
0及び移動導体70の構造及びその支持構造は前記第5
の実施の形態と同様であり、共通の構成要素には同一の
参照符を付してその説明を省略する。
前記第1の実施の形態と同様である。また、移動部材6
0及び移動導体70の構造及びその支持構造は前記第5
の実施の形態と同様であり、共通の構成要素には同一の
参照符を付してその説明を省略する。
【0066】この実施の形態では、固定バスバー24の
接触部24eの端部が内側に折り曲げられてばね片24
fを構成しており、このばね片24fが移動導体70の
接触部72に接触するように構成されている。同様に、
固定バスバー22の接触部22eの端部も、図示は省略
するが、内側に折り曲げられてばね片を構成し、移動導
体70の接触部72に接触するように構成されている。
接触部24eの端部が内側に折り曲げられてばね片24
fを構成しており、このばね片24fが移動導体70の
接触部72に接触するように構成されている。同様に、
固定バスバー22の接触部22eの端部も、図示は省略
するが、内側に折り曲げられてばね片を構成し、移動導
体70の接触部72に接触するように構成されている。
【0067】一方、ケース12に立設された軸受柱52
には、軸部62よりも大径でこれを取り囲む押えリング
54が一体に形成され、この押えリング54と軸部64
との間に接触部24eが差し込まれることにより、その
ばね片24fが軸部64の周面に圧接する状態が保持さ
れている。
には、軸部62よりも大径でこれを取り囲む押えリング
54が一体に形成され、この押えリング54と軸部64
との間に接触部24eが差し込まれることにより、その
ばね片24fが軸部64の周面に圧接する状態が保持さ
れている。
【0068】この実施の形態でも、移動部材60が前記
図15の実線位置(爆発力受部64が真下を向く位置)
に保持されている状態では、移動導体70の左右両端の
各接触部72が固定バスバー22の接触部22eのばね
片及び固定バスバー24の接触部24eのばね片24f
にそれぞれ接触しているため(図20(a))、固定バ
スバー22,24同士は移動導体70を媒介として電気
的に接続される。従って、この状態で、バッテリー電力
は固定バスバー22→移動導体70→固定バスバー24
→図略のバッテリー導線を順に経由して各車載電装品に
供給される。
図15の実線位置(爆発力受部64が真下を向く位置)
に保持されている状態では、移動導体70の左右両端の
各接触部72が固定バスバー22の接触部22eのばね
片及び固定バスバー24の接触部24eのばね片24f
にそれぞれ接触しているため(図20(a))、固定バ
スバー22,24同士は移動導体70を媒介として電気
的に接続される。従って、この状態で、バッテリー電力
は固定バスバー22→移動導体70→固定バスバー24
→図略のバッテリー導線を順に経由して各車載電装品に
供給される。
【0069】これに対し、車両衝突等の非常時にリード
線20を通じてスクイブ18に制御信号が入力され、ス
クイブ18が作動して中の火薬を爆発させると、その爆
発力が爆発力受部64に直接作用する。これを受けた爆
発力受部64は、係止片40の係止突起40aを乗り越
えながら前方へ回動し、図15の二点鎖線位置へ至り、
その逆行が係止突起40aにより阻止される。このと
き、軸部62に組み込まれている移動導体70も回動
し、その接触部72が接触部22eのばね片及び接触部
24eのばね片24fから離間する(図20(b))。
このため、移動導体70を媒介とする固定バスバー2
2,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端子と
バッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわち、バ
ッテリーから各車載電装品への電力供給がカットされ、
これにより車両の高い安全性が確保される。
線20を通じてスクイブ18に制御信号が入力され、ス
クイブ18が作動して中の火薬を爆発させると、その爆
発力が爆発力受部64に直接作用する。これを受けた爆
発力受部64は、係止片40の係止突起40aを乗り越
えながら前方へ回動し、図15の二点鎖線位置へ至り、
その逆行が係止突起40aにより阻止される。このと
き、軸部62に組み込まれている移動導体70も回動
し、その接触部72が接触部22eのばね片及び接触部
24eのばね片24fから離間する(図20(b))。
このため、移動導体70を媒介とする固定バスバー2
2,24同士の電気的接続が切られ、バッテリー端子と
バッテリー導線とが電気的に遮断される。すなわち、バ
ッテリーから各車載電装品への電力供給がカットされ、
これにより車両の高い安全性が確保される。
【0070】さらに、この実施の形態では、接触部22
e,24eの端部を折り曲げてばね片を形成し、弾性力
を持たせるとともに、これを外側から押えリング54で
軸部64の周面に押付けるようにしているので、固定バ
スバー22,24と移動導体70との接触信頼性、すな
わち、回路遮断前の接続信頼性をさらに高めることが可
能となっている。
e,24eの端部を折り曲げてばね片を形成し、弾性力
を持たせるとともに、これを外側から押えリング54で
軸部64の周面に押付けるようにしているので、固定バ
スバー22,24と移動導体70との接触信頼性、すな
わち、回路遮断前の接続信頼性をさらに高めることが可
能となっている。
【0071】
【発明の効果】以上のように本発明は、接続端子同士を
つなぐ移動導体を両接続端子と接触する位置に保持して
おき、非常時には火薬の爆発力によって上記保持力に抗
して移動導体を接触位置から遮断位置へ強制移動させる
ようにしたものであるので、従来のように導体を破断し
て回路遮断をするものに比べ、必要な爆発力を大幅に削
減することができ、これによって上記ケースをはじめと
する各部の必要強度を低減して、遮断全体の小型化及び
低廉化を果たすことができる効果がある。
つなぐ移動導体を両接続端子と接触する位置に保持して
おき、非常時には火薬の爆発力によって上記保持力に抗
して移動導体を接触位置から遮断位置へ強制移動させる
ようにしたものであるので、従来のように導体を破断し
て回路遮断をするものに比べ、必要な爆発力を大幅に削
減することができ、これによって上記ケースをはじめと
する各部の必要強度を低減して、遮断全体の小型化及び
低廉化を果たすことができる効果がある。
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる回路遮断器
の一部断面平面図である。
の一部断面平面図である。
【図2】上記回路遮断器の要部を示す一部断面斜視図で
ある。
ある。
【図3】(a)は上記回路遮断器の挾持部を示す平面
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態にかかる回路遮断器
の要部を示す一部断面斜視図である。
の要部を示す一部断面斜視図である。
【図5】(a)は(b)のB−B線断面図、(b)は図
4にかかる回路遮断器の抱込み部を示す一部断面側面
図、(c)は(b)のC−C線断面図である。
4にかかる回路遮断器の抱込み部を示す一部断面側面
図、(c)は(b)のC−C線断面図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態にかかる回路遮断器
の一部断面平面図である。
の一部断面平面図である。
【図7】図6にかかる回路遮断器の要部を示す一部断面
斜視図である。
斜視図である。
【図8】(a)は上記回路遮断器の抱込み部を示す平面
図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
図、(b)は(a)のD−D線断面図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態にかかる回路遮断器
の一部断面平面図である。
の一部断面平面図である。
【図10】図9にかかる回路遮断器の要部を示す一部断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態にかかる回路遮断
器の一部断面平面図である。
器の一部断面平面図である。
【図12】図11にかかる回路遮断器の要部を示す一部
断面斜視図である。
断面斜視図である。
【図13】図11にかかる回路遮断器の要部を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態にかかる回路遮断
器の一部断面斜視図である。
器の一部断面斜視図である。
【図15】図14にかかる回路遮断器の要部を示す断面
正面図である。
正面図である。
【図16】(a)は図14にかかる回路遮断器の固定バ
スバーを示す斜視図、(b)は同遮断器の移動部材を示
す斜視図である。
スバーを示す斜視図、(b)は同遮断器の移動部材を示
す斜視図である。
【図17】(a)は図14にかかる回路遮断器の移動導
体が接続位置にある状態を示す断面図、(b)は同移動
導体が遮断位置にある状態を示す断面図である。
体が接続位置にある状態を示す断面図、(b)は同移動
導体が遮断位置にある状態を示す断面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態にかかる回路遮断
器の要部を示す一部断面斜視図である。
器の要部を示す一部断面斜視図である。
【図19】図20(a)のE−E線断面図である。
【図20】(a)は図18にかかる回路遮断器の移動導
体が接続位置にある状態を示す断面図、(b)は同移動
導体が遮断位置にある状態を示す断面図である。
体が接続位置にある状態を示す断面図、(b)は同移動
導体が遮断位置にある状態を示す断面図である。
【図21】(a)は従来の回路遮断器における爆発力の
作用状態を示す説明図、(b)は同回路遮断器における
バスバーの破断後の状態を示す説明図である。
作用状態を示す説明図、(b)は同回路遮断器における
バスバーの破断後の状態を示す説明図である。
10 回路遮断器 12 ケース 18 スクイブ(爆発力発生手段) 22,24 固定バスバー 22a,24a 挾持部(保持部) 22b,24b 抱込み部(保持部) 24c 抱込み部(保持部) 22d ヒンジ軸受部(ヒンジ部を構成) 22e,24e 接触部 24f ばね片 30 移動バスバー(移動導体) 36b ヒンジ軸(ヒンジ部を構成) 40,52 係止片 60 移動部材 62 軸部 64 爆発力受部 70 移動導体 72 接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷川 満 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 宮▲崎▼ 順之 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 宮崎 正 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内
Claims (12)
- 【請求項1】 ケース内に、互いに離間する一対の接続
端子を固定するとともに、これらの接続端子同士を電気
的に接続する接続位置と当該接続端子同士の接続を遮断
する遮断位置との間で移動可能となるように移動導体を
組み込み、かつ、この移動導体を上記接続位置に保持す
る接続保持手段と、火薬を爆発させてその爆発力により
上記移動導体を上記接触保持手段の保持力に抗して上記
接続位置から遮断位置へ移動させる爆発力発生手段と、
上記遮断位置へ到達した移動導体が接続位置側へ戻るの
を阻止する戻り阻止手段とを備えたことを特徴とする回
路遮断器。 - 【請求項2】 請求項1記載の回路遮断器において、両
接続端子の間に上記爆発力発生手段を設けるとともに、
この爆発力発生手段の前方に上記移動導体を配したこと
を特徴とする回路遮断器。 - 【請求項3】 請求項2記載の回路遮断器において、両
接続端子を橋渡しする形状に上記移動導体を形成すると
ともに、この移動導体の中間部に爆発力が作用するよう
に爆発力発生手段を配置したことを特徴とする回路遮断
器。 - 【請求項4】 請求項3記載の回路遮断器において、両
接続端子に両端が同時接触する接続位置と両接続端子か
ら両端が離れる遮断位置との間で平行移動可能となるよ
うに移動導体をケース内に組み込んだことを特徴とする
回路遮断器。 - 【請求項5】 請求項3記載の回路遮断器において、一
方の接続端子に移動導体の一方の端部を回動可能に連結
し、他方の端部が他方の接続端子に接触する接続位置と
他方の端部が他方の接続端子から離れる遮断位置との間
で移動導体が移動可能となるようにしたことを特徴とす
る回路遮断器。 - 【請求項6】 請求項5記載の回路遮断器において、上
記一方の接続端子と移動導体の一方の端部とに相対的に
回動可能となるように相互連結されるヒンジ部を形成し
たことを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項7】 請求項3記載の回路遮断器において、ケ
ース内壁に移動導体を回動可能に連結することにより、
この移動導体の両端が両接続端子に接触する接続位置と
当該両端が両接続端子から離れる遮断位置との間で移動
導体が移動可能となるようにしたことを特徴とする回路
遮断器。 - 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載の回路遮
断器において、上記接続保持手段として、上記接続端子
に上記移動導体の特定個所を保持する保持部を設けたこ
とを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の回路遮
断器において、上記戻り防止手段として、ケース内壁に
撓み可能な係止片を形成し、この係止片の端部に上記遮
断位置へ到達した移動導体を係止する係止部を形成した
ことを特徴とする回路遮断器。 - 【請求項10】 請求項2記載の回路遮断器において、
上記爆発力発生手段の前方に、絶縁材料からなり、その
表面に上記移動導体が配された移動部材を設けるととも
に、この移動部材に爆発力が作用することにより、当該
移動部材と一体に移動導体が上記接続位置から遮断位置
へ移動するように構成したことを特徴とする回路遮断
器。 - 【請求項11】 請求項10記載の回路遮断器におい
て、上記移動部材に、ケース側に回動可能に支持された
軸部と、この軸部からその半径方向に延び、爆発力発生
手段による爆発力を受けて上記軸部を回動させる爆発力
受部とを形成するとともに、上記軸部の外周面の周方向
一部に上記移動導体を設け、当該軸部と一体に移動導体
が接続位置から遮断位置へ回動するように構成したこと
を特徴とする回路遮断器。 - 【請求項12】 請求項10または11記載の回路遮断
器において、上記戻り防止手段として、ケース内壁から
内方に係止片を延ばし、この係止片の端部に、上記移動
導体が遮断位置へ到達する角度で上記爆発力受部を係止
する係止部を形成したことを特徴とする回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263357A JP2000090795A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10263357A JP2000090795A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 回路遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000090795A true JP2000090795A (ja) | 2000-03-31 |
Family
ID=17388370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10263357A Withdrawn JP2000090795A (ja) | 1998-09-17 | 1998-09-17 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000090795A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016001380A1 (fr) * | 2014-07-03 | 2016-01-07 | Autoliv Development Ab | Commutateur pyrotechnique |
WO2023171087A1 (ja) * | 2022-03-08 | 2023-09-14 | 太平洋精工株式会社 | 電気回路遮断装置 |
-
1998
- 1998-09-17 JP JP10263357A patent/JP2000090795A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016001380A1 (fr) * | 2014-07-03 | 2016-01-07 | Autoliv Development Ab | Commutateur pyrotechnique |
FR3023234A1 (fr) * | 2014-07-03 | 2016-01-08 | Autoliv Dev | Commutateur pyrotechnique |
WO2023171087A1 (ja) * | 2022-03-08 | 2023-09-14 | 太平洋精工株式会社 | 電気回路遮断装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |