JP2000089691A - 自発光表示装置 - Google Patents

自発光表示装置

Info

Publication number
JP2000089691A
JP2000089691A JP10258772A JP25877298A JP2000089691A JP 2000089691 A JP2000089691 A JP 2000089691A JP 10258772 A JP10258772 A JP 10258772A JP 25877298 A JP25877298 A JP 25877298A JP 2000089691 A JP2000089691 A JP 2000089691A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
self
pixel
display device
transistor
luminous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10258772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3711760B2 (ja
Inventor
Masaharu Shiotani
雅治 塩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP25877298A priority Critical patent/JP3711760B2/ja
Publication of JP2000089691A publication Critical patent/JP2000089691A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3711760B2 publication Critical patent/JP3711760B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL表示装置の各画素の発光を制御する
アクティブ素子における損失電力を低減する。 【解決手段】 有機EL素子の一画素には、選択トラン
ジスタ3と駆動トランジスタ5との二つのアクティブ素
子が備えられている。そして、選択トランジスタ3がゲ
ートライン1とドレインライン2とに接続されている。
また、選択トランジスタ3に駆動トランジスタ5が接続
されている。そして、駆動トランジスタ5に、三つの第
一〜第三EL素子11、12、13が直列に接続されて
いる。これにより、各EL素子11、12、13を流れ
る電流を低くしても、所望の輝度を得ることができる。
そして、駆動トランジスタ5を流れる電流を低く抑える
ことができるとともに、駆動トランジスタ5における損
失電位を低くすることができる。従って、駆動トランジ
スタ5における損失電力を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブ素子に
より駆動される自発光素子を備えた自発光表示装置に係
り、特に低消費電力で表示が可能な自発光表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自発光素子を用いた表示装置としては、
エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称する)素子
を用いたもの、特に有機EL素子を用いたEL表示装置
が知られている。上記有機EL素子は、幅広い電流密度
領域に渡り、量子効率がほぼ一定となる特徴を有する。
これは、有機EL素子の経時変化(高抵抗化・ダークス
ポット増加)および環境温度に関わらず、ほぼ安定して
いる。この特徴を生かして、定電流駆動を実施すること
で、均一かつ高精度の輝度制御を行うことができる事が
知られており、画像表示等の高精度表示においては、こ
の方法を採ることが望ましい。
【0003】図13は、アクティブ駆動型の有機EL表
示装置の一つの画素を示す回路の一例である。図13に
示される有機EL表示装置の一画素においては、ゲート
ライン(選択ライン1)にゲート電極が接続され、ドレ
インライン(データライン2)にドレイン電極が接続さ
れた選択トランジスタ3(FET型のTFT)と、該選
択トランジスタ3のソース電極にゲート電極を接続さ
れ、ドレイン電極にEL用電源が接続され、ソース電極
にEL素子4の陽極が接続された駆動トランジスタ5
(FET型のTFT)とが設けられている。そして、上
記一画素には、上述のように陽極が駆動トランジスタ5
に接続され、陰極が接地されたEL素子4が設けられて
いる。
【0004】そして、このような有機EL表示装置にお
いては、選択ライン1に電圧が印加されて、一列の画素
が選択され、この一列の画素のうちの発光させるべき画
素のデータライン2に電圧が印加される。これにより発
光させるべき画素においては、選択トランジスタ3のド
レイン電極にデータライン2から電圧が印加されるとと
もに、選択トランジスタ3のゲート電極に選択ライン1
から電圧が印加されることにより、選択トランジスタ3
のソース電極から駆動トランジスタ5のゲート電極に電
圧が印加されることになる。
【0005】そして、駆動トランジスタ5のドレイン電
極にはEL用電源が常時接続された状態となっているの
で、駆動トランジスタ5のゲート電極に選択トランジス
タ3のソース電極から閾値以上の電圧が印加されること
により、駆動トランジスタ5のソース電極からEL素子
4に電流が流れ、EL素子4が発光することになる。ま
た、選択トランジスタ3と駆動トランジスタ5との間に
は、図示しない付加容量があり、選択ライン1及びデー
タライン2からの電圧の印加が無くなり、選択トランジ
スタ3のソース電極から駆動トランジスタ5のゲート電
極への電圧の印加が終わった後にも、上記付加容量によ
り所定の時間、駆動トランジスタ5のゲート電極に閾値
以上の電圧が印加され、EL素子4に電流が流されるこ
とになる。これにより、各画素が順次スキャンされてE
L素子4が発光した後に、すぐにEL素子4の発光が終
わってしまうことがなく、各画素にEL素子を発光させ
るデータを順次スキャンしながら入力するほぼ1フレー
ム分の間、各画素のEL素子4を発光させておくことが
可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TFT(th
in film transistor)等のアクティブ素子を用いて各画
素毎の有機EL素子を駆動しようとした場合には、例え
ば、トランジスタにより電流制限をかけるため、電力損
失が生じ、消費電力が大きくなる。例えば、上述のよう
な図13に示す回路においては、以下のように多くの電
力がトランジスタで消費されることになる。
【0007】例えば、図13に示すような回路におい
て、EL素子4の所定輝度を発光するための駆動条件を
電圧7[V]と、電流iとし、駆動トランジスタ5が図1
4に示されるような特性を有するものとする。なお、駆
動トランジスタ5は、例えば、図14に示すような特性
を有するものとした場合に、EL素子4を駆動するため
の所望のドレイン電流iを確保して定電流特性を得るた
めには、ゲート電圧Vg=20[V]が必要となり、この
ときの定電流領域は、ソース・ドレイン間の電圧である
ドレイン電圧Vdが10[V]以上の場合となる。すなわ
ち、駆動トランジスタ5となるTFTのドレイン−ソー
ス間において、最低10[V]の電位損失が必要となる。
【0008】以上のことから、駆動トランジスタ5にお
ける損失電力は、電流iが流れるとともに電位損失が1
0[V]以上であることから約10iとなる。また、EL
素子4においては、7iの電力が消費されることにな
る。そして、選択トランジスタ3が駆動トランジスタ5
のゲート電極に電圧を印加するだけで、ほとんど電流が
流れないものとして、選択トランジスタ3における損失
電力を無視すると、全消費電力は、10i+7iとな
る。そして、全消費電力における駆動トランジスタ5の
損失電力の割合は、10i/17i=10/17、すな
わち58.8%にも及ぶことになる。従って、低消費電
力を実現するためにTFT駆動を採用するものとして
も、このままでは、駆動トランジスタによる損失電力が
大きく十分な効果を得ることができない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、アクティブ素子による損失電力を低減することに
より、低消費電力で画像表示が可能な自発光表示装置を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
自発光表示装置は、各画素毎にアクティブ素子を備え、
該アクティブ素子により自発光素子を駆動する自発光表
示装置において、一画素に自発光素子が複数個備えられ
るとともに、これら複数個の自発光素子が電気的に直列
に上記アクティブ素子に接続されていることを特徴とす
る。
【0011】上記構成によれば、自発光素子が電流を流
すことにより発光するものである場合に、一画素に複数
個の自発光素子を備えることにより、各自発光素子に流
れる電流の値を低くしても、一個の自発光素子に高い値
の電流を流した場合と同様の輝度を得ることができる。
これにより、複数個の自発光素子を電気的に直列にアク
ティブ素子に接続するものとした場合には、複数個の自
然発光素子を合わせた輝度レベルと同じ輝度レベルの一
個の自然発光素子をアクティブ素子に接続した場合に比
較して、アクティブ素子を流れる電流の値を低くするこ
とができるので、アクティブ素子における損失電力を低
減することができる。従って、上述のような構成とする
ことにより、アクティブ素子における損失電力を低減し
て自発光表示装置全体の消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0012】なお、上記自発光素子とは、基本的に有機
EL素子であるが、アクティブ素子により流れる電流を
制御することで発光を制御することができる自発光素子
であれば、有機EL素子以外であっても良い。また、上
記アクティブ素子は、例えば、TFTであるが、上記有
機EL素子は、電流が流れている間だけ発光し、アクテ
ィブ素子は基本的に外部からデータとなる信号が入力さ
れた間だけ電流を出力するので、例えば、上記従来例に
おいて選択トランジスタと駆動トランジスタと付加容量
とを用いたように、データ信号が入力され終わった後も
僅かな時間だけ、EL素子に電流が流れるようになった
機構を有する必要がある。また、アクティブ素子とし
て、入力されたデータ信号を記憶するメモリ性を有する
ダブルゲートメモリ薄膜トランジスタ(以後、DGメモ
リTFTと称する)のような素子を用いた場合には、記
憶されたデータに基づいて1フレーム分の時間の間に多
数回、EL素子を光らせるようにして、1フレーム分の
間ほぼ連続した表示を行うものとしても良い。
【0013】本発明の請求項2記載の自発光表示装置
は、請求項1記載の自発光表示装置において、上記自発
光素子のカソードが上記アクティブ素子に接続されてい
ることを特徴とする。上記構成によれば、自発光素子の
カソードがアクティブ素子に接続され、自発光素子のア
ノードが、例えば、自発光素子用の電源に接続されるこ
とになるとともに、アクティブ素子の端子の一つが接地
されることになる。この際には、アクティブ素子をオン
オフする信号の電位が、直接グランドレベルに対して定
まるので、コントロール性、応答速度に優れる利点があ
る。例えば、自発光素子に接続されるアクティブ素子を
トランジスタ(駆動トランジスタ)とした場合に、トラ
ンジスタの例えば、ソース(もしくはドレイン)に、自
発光素子のカソードを接続し、ドレイン(もしくはソー
ス)を接地した場合に、トランジスタのゲート電位が、
直接グランドレベルに対して定まるので、コントロール
性・応答速度に優れる利点がある。
【0014】本発明の請求項3記載の自発光表示装置
は、請求項1または2記載の自発光表示装置において、
上記アクティブ素子が、メモリ性を有するトランジスタ
とされていることを特徴とする。上記構成によれば、メ
モリ性を有するトランジスタを用いることにより、例え
ば、一回、自発光素子を発光させるか否かを示すデータ
の信号が書き込まれたメモリ性を有するトランジスタに
おいて、各画素のアクティブ素子に順次データを出力す
る間に、発光を示すデータを記憶したアクティブ素子に
接続された発光素子を多数回発光させるようにすること
ができる。
【0015】すなわち、二個のトランジスタと付加容量
とを用いた場合には、発光すべき各画素の自発光素子
が、ほぼ1フレーム分の時間の間、発光することによ
り、連続して画像を表示した状態に見せることを可能と
しているが、上述のメモリ性を有するトランジスタを用
いた場合には、各画素にデータを入力していく際に、既
に入力されたデータに基づいて、発光すべき画素の自発
光素子が1フレーム分の間、多数回発光することにな
り、短時間の間に多数回発光させることで、発光すべき
画素が連続して発光した状態に見せることが可能となる
とともに、これにより連続して画像を表示した状態に見
せることができる。そして、このようにすれば、各画素
において、それぞれ一個のアクティブ素子により、自発
光素子を制御することができるので、従来のように各画
素において二つのトランジスタを用いた場合よりも、自
発光表示装置の構成を簡略化することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例の自発光表示装置を図面を参照して説明する。図1
は第一例の自発光表示装置の一画素の構成を説明するた
めの回路図であり、図2は上記一画素のEL素子のカソ
ード及びキャパシタ電極10aを除いた平面構造を示す
ものであり、図3は上記一画素の平面構造を示すもので
あり、図4は従来例と第一例とでの駆動トランジスタに
おける電位損失の違いを示すグラフであり、図5は従来
例と第一例とでのEL素子の電流特性の違いを示すグラ
フである。
【0017】なお、第一例の自発光表示装置は、本発明
を有機EL表示装置に応用したものであり、図1〜3に
示されるような画素がマトリクス状に多数整列された状
態で配設されることにより表示装置の表示部分が構成さ
れるものである。そして、表示装置の表示部分の各画素
のアクティブ素子に信号を出力するためのドライバや電
源等が接続されることにより画像が表示可能なものであ
り、単色発光表示、多色発光カラー表示が可能な画像表
示装置とすることができる。
【0018】図1に示すように、第一例の自発光表示装
置の一画素においては、従来と同様に、選択ライン1に
ゲート電極が接続され、データライン2にドレイン電極
が接続された選択トランジスタ3と、該選択トランジス
タ3のソース電極にゲート電極を接続され、ドレイン電
極にEL用電源が接続された駆動トランジスタ5とを備
えている。選択トランジスタ3のソース電極と駆動トラ
ンジスタ5のゲート電極との間には付加容量10が介在
されている。
【0019】そして、第一例においては、駆動トランジ
スタ5のソース電極に第一EL素子11と、第二EL素
子12と、第三EL素子13とが直列に接続されてい
る。そして、図2及び図3の一画素の平面構造を参照し
て、一画素の構造をより具体的に説明すると、例えば、
画素の横の各行毎に選択ライン1が左右に延在して配置
され、画素の縦の各列毎にデータライン2が前後に延在
して配置されている。また、画素の縦の列毎にEL用の
電源に接続されたEL電源ライン14が前後に延在して
配置され、画素の横の行毎に接地されたGNDライン1
5が左右に延在して配置されている。
【0020】そして、上述のように選択トランジスタ3
のドレイン電極がデータライン2に接続され、選択トラ
ンジスタ3のゲート電極が選択ライン1に接続されてい
る。また、選択トランジスタ3のソース電極は、接続ラ
イン16を介して駆動トランジスタ5に接続されてい
る。また、駆動トランジスタ5は、上述のように、その
ゲート電極が接続ライン16を介して選択トランジスタ
3のソース電極に接続されるとともに、そのドレイン電
極がEL電源ライン14に接続されている。そして、駆
動トランジスタ5のソース電極に、第一EL素子11の
アノード11aが接続され、第二EL素子12のアノー
ド12aが第一EL素子11のカソード11bに接続さ
れ、第三EL素子13のアノード13aが第二EL素子
12のカソード12bに接続され、第三EL素子13の
カソード13bがGNDライン15に接続されている。
【0021】また、上記各部材は、図示しないガラス基
板上に設けられるとともに、ガラス基板上には、第一〜
第三EL素子11、12、13の発光部11c、12
c、13cを除く部分に、例えば、酸化クロム等からな
る反射防止膜としてのブラックマスク21が形成されて
いる。そして、ブラックマスク21には、EL素子の発
光部11c、12c、13cに対応する部分に開口部が
形成されている。
【0022】また、第一〜第三EL素子11、12、1
3のアノード11a、12a、13aと、カソード11
b、12b、13bとの間には、基本的に層間絶縁膜が
形成されるとともに、層間絶縁膜には、第一〜第三EL
素子11、12、13の発光部11c、12c、13c
の部分に開口部が設けられるとともに、第二EL素子1
2のアノード12aと第一EL素子11のカソード11
bとが接続され部分と、第三EL素子13のアノード1
3aと第二EL素子12のカソード12bとが接続され
る部分にコンタクトホールとしての開口部が形成されて
いる。
【0023】また、上記層間絶縁膜が第一〜第三EL素
子11、12、13の発光部11c、12c、13cの
周縁部に重なって発光部11c、12c、13cを囲ん
だ状態となっており、層間絶縁膜により発光部11c、
12c、13cの実際に表示に寄与して発光する発光領
域の範囲が規制された状態となっている。上記選択トラ
ンジスタ3及び駆動トランジスタ5は、周知のFET型
のTFTである。
【0024】また、第一〜第三EL素子11、12、1
3は、周知の有機EL層を有するものであり、例えば、
ITOからなる透明なアノード11a、12a、13a
と、仕事関数の低い金属等の元素からなるカソード11
b、12b、13bと、これらの間にそれぞれ挟まれた
発光部11c、12c、13cとからなり、該発光部1
1c、12c、13cは、周知の有機EL層として、正
孔輸送層、発光層、電子輸送層等からなるものである。
【0025】また、各画素の第一〜第三EL素子11、
12、13の発光部11c、12c、13c(発光領
域)は、基本的に、従来のEL表示装置において、一画
素に一つのEL素子を設けた際のEL素子の発光部(発
光領域)における輝度と同様の輝度を出せるように、従
来のEL表示装置と第一例の自発光表示装置とが略同様
の規格のものであると仮定した場合に、従来の一画素に
一つ設けられたEL素子の発光部の面積と、第一例の第
一〜第三EL素子11、12、13の三つの発光部11
c、12c、13cを合わせた面積とが略同じになるよ
うになっている。すなわち、第一〜第三EL素子の発光
部11c、12c、13cは、一つの画素に必要な輝度
の一つの発光部を三つに分割した状態となっている。な
お、これは本発明の一例としてであり、本発明は、基本
的に一画素に複数のEL素子が配置され、各EL素子が
アクティブ素子に直列に繋がれていれば良く、従来より
各画素の輝度を高くするものとしても良い。
【0026】また、第一〜第三EL素子11、12、1
3の発光部11c、12c、13cは、縦一列に互いに
離間して配置された状態とされるとともに、上下の画素
の列において、各画素間に渡って発光部11c、12
c、13cが互いに等間隔に配置されるようになってい
る。また、自発光表示装置は、ここではカラー表示を行
うものであり、RGBの三原色の表示を行うための三種
類の画素を備え、かつ、同じ色の画素が縦一列又は横一
行に配置されるとともに、各縦の列又は横一行がRGB
の各色を繰り返すように配置されている。また、上述の
ように各発光部11c、12c、13cの周囲は、ブラ
ックマスクが配置された状態となっており、ブラックマ
スクにより黒を表現する(黒レベルを確保する)ように
なっている。
【0027】また、上記選択トランジスタ3のソース電
極と駆動トランジスタ5のゲート電極との間には、図3
に示すように、付加容量10が設けられている。なお、
付加容量10は、EL電源ライン14に沿った接続ライ
ン16とその上に設けられたゲート絶縁膜と、ゲート絶
縁膜上に設けられたキャパシタ電極10aと、から構成
されている。キャパシタ電極10aは、ゲート絶縁膜に
設けられたコンタクトホールを介してGNDライン15
の引き出し線部15aに接続されている。なお、付加容
量10は、上述のものに限られるものではなく、どのよ
うな形でも静電容量を有し、選択ライン1もしくはデー
タライン2の電圧がしきい値未満となった後も所定の
間、駆動トランジスタ5のゲート電極に印加する電圧を
保持できるものならば良い。
【0028】そして、以上のように一つの画素における
一つのEL素子を三つに分割した状態に第一〜第三EL
素子11、12、13を設け、これら第一〜第三EL素
子11、12、13を直列に駆動トランジスタ5に接続
した場合には、以下のような作用効果を得ることができ
る。まず、上述のように第一例の第一〜第三EL素子1
1、12、13が、従来例のEL表示装置のEL素子一
つを三つに分割した状態の構成を有するものとした場合
に、第一〜第三EL素子11、12、13の駆動電圧
は、上述した従来の場合と同じ7[V]となる。そして、
これら第一〜第三EL素子11、12、13を直列に接
続した場合に、合計21[V]の駆動電圧が必要となる。
【0029】一方、有機EL素子は電子と正孔の再結合
に起因して発光するため、一般に有機EL素子の発光輝
度は流れる電流にほぼ比例する。ここで第一〜第三EL
素子11、12、13を駆動するのに必要な電流は、そ
れぞれの素子において、従来例のEL素子が所定輝度で
発光するのに必要な電流をiとした場合に、その三分の
一のi/3で良い事になる。これは、上述のように、従
来のEL素子(発光部)の面積と第一例の第一〜第三E
L素子11、12、13(発光部11c、12c、13
c)を合わせた面積とがほぼ同じ、すなわち、従来のE
L素子(発光部)の面積に対する第一例の第一〜第三E
L素子11、12、13(発光部11c、12c、13
c)の面積をそれぞれ1/3と設定しているため、第一
〜第三EL素子11、12、13の各発光領域の単位面
積あたりに流れる電流が従来のそれと等しいからであ
る。
【0030】さらに、駆動トランジスタ5の電流−電圧
特性を図4に示すようなものと設定した場合に、従来、
駆動トランジスタ5から一つのEL素子に流すための電
流iを確保して定電流特性を得るためには、ゲート電圧
がVg=20[V]必要であり、また、この時の定電流領
域は、Vdが10[V]以上であり、駆動トランジスタ5
において最低10[V]の電位損失が必要であった。それ
に対して、第一例においては、駆動トランジスタ5から
三つのEL素子11、12、13に流すための電流i/
3を確保して定電流特性を得るためには、ゲート電圧が
Vg=11.5[V]必要であり、また、この時の定電流
領域は、Vdが5[V]以上であり、駆動トランジスタ5
において最低5[V]の電位損失が必要となる。すなわ
ち、従来、駆動トランジスタ5における電位損失が10
[V]であったものを第一例においては5[V]に減少させ
ることができる。
【0031】従って、駆動トランジスタ5における損失
電力は、(5/3)i=約1.67iとなり、従来の1
0iに比較して約1/6に軽減できることになる。ま
た、全消費電力中における駆動トランジスタ5の損失電
力の割合は、以下のようになる。選択トランジスタ3が
駆動トランジスタ5のゲート電極に電圧を印加するだけ
で、他の素子と比べ電流があまり流れないので、選択ト
ランジスタ3における損失電力を無視すると、EL素子
の一画素での全消費電力は、三つのEL素子11、1
2、13の消費電力と、駆動トランジスタ5の損失電力
と和となる。
【0032】従って、全消費電力中における駆動トラン
ジスタ5の損失電力の割合は、駆動トランジスタ5にお
ける損失電力(5/3)iを駆動トランジスタの損失電
力(5/3)iと三つのEL素子11、12、13にお
ける消費電力7[V]×(i/3)[A]×3との和で割
った値、すなわち、((5×(i/3))/((5+2
1)/(i/3))=約19%となる。以上により、自
発光表示装置の各画素の三つの第一〜第三EL素子1
1、12、13が合わせて従来の一つの画素に一つだけ
設けられたEL素子と同様の輝度で発光するものとした
場合に、駆動トランジスタ5における損失電力を大幅に
削減し、自発光表示装置における消費電力の低減を図る
ことができる。また、従来に比較して、各画素の輝度を
高めるものとしても、消費電力の増加を防止することが
できる。
【0033】また、第一例の自発光表示装置において
は、ブラックマスクにより黒を表現する(黒レベルを確
保する)ようになっているので、黒を表現するために、
自発光表示装置の自発光素子の前に光を吸収するフィル
タ(偏光フィルタ等を含む)配置した場合のように、フ
ィルタに自発光素子の光の一部が吸収されてしまうよう
なことがなく、自発光素子の発光をフィルタに吸収され
ることなく、表示光として用いることができるので、所
望の輝度を得るために必要な消費電力をフィルタを用い
た場合に比較して低くすることができる。
【0034】また、ブラックマスクを用いた場合には、
画素のピッチが有る程度長く、かつ、画素全体の面積中
におけるブラックマスクを除いた発光する発光領域(E
L素子部分)の面積の割合が小さいと、互いに隣り合う
発光領域間の間のブラックマスクの幅が広くなり、この
幅が人間の目で認知可能なものとなり、例えば、各色の
発光部を発光させて白を表示させた場合に、白黒の縞模
様が見えるような状態になる可能性がある。
【0035】しかし、上述のように一画素中における発
光部となるEL素子を複数にするとともに、互いに離間
して配置するようにすれば、ブラックマスク中に複数の
発光領域が離間して配置されることにより、ブラックマ
スクの幅が狭くなり、人間に認知できない幅とすること
が可能となる。従って、ブラックマスクを用いるものと
しても、ブラックマスクによる縞模様や格子模様の出現
を避けることが可能となり、低消費電力で高品位な表示
を可能とすることができる。
【0036】また、上述のように、画素に一つだけ設け
られた従来のEL素子をほぼ三分割したのとほぼ同様の
EL素子を三つ設け、これを直列に接続した場合には、
EL素子における静電容量成分Celが以下のように大幅
に減少することになる。まず、従来、画素に一つだけE
L素子を設けた場合のEL素子の静電容量をC1とし、
第一例の三つのEL素子の静電容量を合わせた合成容量
をC3とし、第一例の三つのEL素子のうちの一個のE
L素子の静電容量をC2とする。
【0037】そして、EL素子1個当たりの静電容量C
2は、従来のEL素子を三分割したのと同様の構成、す
なわち、EL素子の面積を従来のほぼ1/3としている
ので、C2=C1/3となる。そして、この第一例のEL
素子を直列三段で合成した場合の合成容量C3は、 C3=1/(1/C2+1/C2+1/C2) =C1/9 となり、従来の1/9の静電容量となる。
【0038】そして、三つのEL素子からなるEL部に
おける蓄積電荷Q3は、EL素子一つにかけられる電圧
をV(上述のように従来の一つのEL素子にかけられる
電圧と同じ)とした場合に、 Q3=C3×(3×V) =C1×V/3 となり、従来の1/3となる。
【0039】そして、一般に、静電容量による充電/放
電現象により、EL素子の発光に寄与する実行電流は減
少する。特に、立ち上がり/立ち下がりにおいて、その
減少率が極めて大きくなり、結果として、EL素子の発
光応答性を著しく悪化させる。第一例においては、上述
のように従来に比較して、例えば、静電容量を1/9に
減少させることが可能であり、EL素子の応答特性を大
きく改善できる。
【0040】すなわち、このように静電容量を減少させ
た場合に、図5(A)に示す従来のEL素子において
は、立ち上がり時に電流がすぐにピークに至らずになだ
らかに立ち上がり、立ち下がり時に電流がすぐに低下せ
ずに尾を引いた状態となるのに対して、図5(B)に示
す第一例の三段直列のEL素子においては、立ち上がり
時に、電流がすぐにピークに至り、立ち下がり時もほと
んど尾を引かない状態とすることができる。従って、第
一例の三段直列のEL素子においては、高速応答・正確
な輝度制御が実現でき、高品位表示に有用である。
【0041】次に、本発明の実施の形態の第二例を図面
を参照して説明する。図6は第二例の自発光表示装置の
一画素の構成を説明するための回路図であり、図7は上
記一画素のEL素子のカソードを除いた平面構造を示す
ものであり、図8は上記一画素の平面構造を示すもので
あり、図9は上記一画素の一部の断面構造を示すもので
ある。
【0042】なお、第二例の自発光表示装置は、第一例
の自発光表示装置が、EL素子のアノードをアクティブ
素子に接続していたの対して、EL素子のカーソードを
アクティブ素子に接合したものであり、その他の点につ
いては、第一例の自発光表示装置とほぼ同様の構成を有
するものである。また、第二例の自発光表示装置におい
て、第一例の自発光表示装置と同様の構成要素には、同
一の符号を付すとともに、その説明を一部省略する。
【0043】図6に示すように、第一例の自発光表示装
置においては、第一例と同様に、選択トランジスタ3
と、駆動トランジスタ5とを備えている。そして、第二
例においては、駆動トランジスタ5のソース電極が接地
され、ドレイン電極に第一EL素子11と、第二EL素
子12と、第三EL素子13とが直列に接続され、さら
に、第一EL素子11と、第二EL素子12と、第三E
L素子13とが直列にEL用電源に接続されている。ま
た、図7及び図8の一画素の平面構造を参照して、一画
素の構造をより具体的に説明すると、例えば、第一例と
同様に、選択ライン1と、データライン2と、EL電源
ライン14と、GNDライン15とが配置されている。
なお、第二例においては、EL電源ライン14の位置
と、GNDライン15の位置とが第一例の場合と入れ替
わった状態となっている。
【0044】そして、上述のように選択トランジスタ3
のドレイン電極3g(図9に図示)がデータライン2に
接続され、選択トランジスタ3のゲート電極3a(図9
に図示)が選択ライン1に接続されている。また、選択
トランジスタ3のソース電極3b(図9に図示)は、ゲ
ート絶縁膜23に設けられたコンタクトホールを介して
接続ライン16の一端に接続され、接続ライン16の他
端は駆動トランジスタ5のゲート電極5a(図9に図
示)に接続されている。
【0045】また、駆動トランジスタ5は、上述のよう
に、そのゲート電極5aに接続ライン16が接続される
とともに、ドレイン電極5g(図9に図示)にGNDラ
イン15が接続されている。そして、駆動トランジスタ
5のソース電極5b(図9に図示)に、第一EL素子1
1のカソード11bが接続され、第二EL素子12のカ
ソード12bが第一EL素子11のアノード11aに接
続され、第三EL素子13のカソード13bが第二EL
素子12のアノード12aに接続され、第三EL素子1
3のアノード13aがEL電源ライン14に接続されて
いる。付加容量10は、GNDライン15に沿った接続
ライン16とその上に設けられたゲート絶縁膜23と、
ゲート絶縁膜23上に設けられ、引き回し線14aとコ
ンタクトホールを介し接続されたキャパシタ電極10a
と、から構成されている。
【0046】また、図9の断面構造に示すように、自発
光表示装置の各画素は、ガラス基板20上に形成される
ものであり、ガラス基板20上には、発光部11c、1
2c、13cの発光領域(図9においては11cだけを
図示)を除く部分にブラックマスク21(例えば、反射
防止膜としての酸化クロム)が形成されている。そし
て、このブラックマスク21の層上に、絶縁膜22が形
成されている。そして、絶縁膜22上の選択トランジス
タ3及び駆動トランジスタ5となる部分に表面に陽極酸
化膜を有するゲート電極3a、5aが形成されている。
【0047】そして、上述のようにゲート電極3a、5
aが形成された絶縁膜22上を、ゲート電極3a、5a
も覆ってしまうようにゲート絶縁膜23(例えば、Si
N)が形成されている。また、ゲート絶縁膜23の下に
は、選択トランジスタ3のゲート電極3aに接続される
選択ライン1(図9において図示略)や、選択トランジ
スタ3のソース電極3bと駆動トランジスタ5のゲート
電極5aとを繋ぐ接続ライン16(ゲート配線となる、
例えば、Al合金)やEL電源ライン14等が形成され
ている。なお、図9において、接続ライン16とゲート
電極5aとは離れているが、図8等に示すように接続さ
れている。
【0048】そして、ゲート絶縁膜23上に、選択トラ
ンジスタ3及び駆動トランジスタ5のチャネルが形成さ
れる領域となるi−Si層3c、5c(真性半導体層)
が形成され、その上にブロッキング層3d、5dが形成
され、該ブロッキング層3d、5dの左右にドレイン領
域3e、5e(n+Si)とソース領域3f、5f(n+
Si)とがそれぞれ形成されている。また、ドレイン領
域3e、5e上にドレイン電極3g、5g(例えば、A
l合金)が設けられ、ソース領域3f、5f上にソース
電極3b、5bが設けられている。
【0049】また、上述のように、選択トランジスタ3
のドレイン電極3gは、図9に図示しないデータライン
2に接続され、ソース電極3bは、接続ライン16に接
続されている。また、上述のように、駆動トランジスタ
5のドレイン電極5gは、図9に図示しないGNDライ
ン15に接続され、ソース電極5bは、第一EL素子1
1のカソード11bに接続されている。
【0050】また、上記ゲート絶縁膜23上には、第一
〜第三EL素子11、12、13のアノード11a、1
2a、13a(例えば、ITO、図9においては、一つ
のアノード11aだけを図示)が形成されている。な
お、第三EL素子13のアノート゛13aは、図7等に示
すようにEL電源ライン14に接合される。そして、上
記ゲート絶縁膜23上に形成された選択トランジスタ
3、駆動トランジスタ5及びアノード11a、12a、
13a上には、オーバーコート層24(例えば、Si
N)が形成されている。なお、オーバーコード層24
は、選択トランジスタ3及び駆動トランジスタ5を保護
するとともに、アノード11a、12a、13aとカソ
ード11b、12b、13bとの間の上記層間絶縁膜と
なるものである。
【0051】そして、上記オーバーコート層24には、
上記駆動トランジスタ5のソース電極5bと、第一EL
素子11のカソード11bとを接合する部分、発光部1
1c、12c、13cとなる有機EL層がアノード11
a、12a、13aに接合する部分(発光領域、なお、
図9においては、一つのアノード11aに発光部11c
が接続する部分だけを図示)、アノード11a、12a
にカソード12b、13bが接合する部分(図9におい
て図示略)にそれぞれコンタクトホール等となる開口部
が形成されている。
【0052】また、オーバーコート層24(層間絶縁
膜)の開口部の周縁部は、開口部が上に向かうにつれて
広くなるようにテーパ状に形成されている。そして、上
記アノード11a、12a、13a上のオーバーコート
層24(層間絶縁膜)の開口部の部分に開口部より広い
範囲に渡って発光部11c、12c、13cとなる有機
EL層が形成されている。そして、この有機EL層であ
る発光部11c、12c、13c上にそれぞれ発光部1
1c、12c、13cより広い範囲に渡ってカソード1
1b、12b、13bが形成されている。なお、第一E
L素子11のカソード11bは駆動トランジスタ5のソ
ース電極5bに至るように形成されてソース電極5bに
接続され、第二EL素子12のカソード12bは第一E
L素子11のアノード11aに至るように形成されてア
ノード11aに接合され、第三EL素子13のカソード
13bは第二EL素子12のアノード12aに至るよう
に形成されてアノード12aに接合される。
【0053】また、上述のようにオーバーコート層24
(層間絶縁膜)のアノード11a、12a、13a上の
開口部の周縁部がテーパとなっているので、この周縁部
上に形成された発光部11c、12c、13c及びカソ
ード11b、12b、13bは、上記テーパの角度に沿
ってアノード11a、12a、13aに至り、オーバー
コード層24の開口部で、アノード11a、12a、1
3aに対向するようになっている。そして、上記開口部
の周縁部のテーパの角度、すなわちアノード11a、1
2a、13aが形成された平面と、オーバーコート層2
4の開口部の周縁部の内面とがなす角度θは、20度〜
50度となっている。
【0054】従って、オーバーコート層24が形成され
た後に形成される上記発光部11c、12c、13c及
びカソード11b、12b、13bは、上記20度〜5
0度の角度でアノード11a、12a、13aに至り、
アノード11a、12a、13aに対向する部分でアノ
ード11a、12a、13aと平行となる。そして、カ
ソード11b、12b、13b及びオーバーコート層2
4上には、パッシベーション層25が形成され、該パッ
シベーション層25が、その下の各層を保護するように
なっている。
【0055】このような構成を有する第二例の自発光表
示装置によれば、第一例の自発光表示装置と同様の作用
効果を奏することができるとともに、さらに、直列に繋
がれた複数の第一〜第三EL素子11、12、13のう
ちの一端側の第一EL素子のカソード11bが駆動トラ
ンジスタ5のソース電極5bに接続されることにより、
他端側の第三EL素子13のアノード13aがEL電源
ライン14に接続され、駆動トランジスタ5のドレイン
電極5gがGNDライン15に接続されて接地されてい
るので、駆動トランジスタ5のゲート電位が直接GND
レベルに対して定まるので、コントロール性、応答速度
に優れたものとすることができる。
【0056】なお、第一例においては、その断面構造を
図示しなかったが、第一例の自発光素子の断面構造は、
第二例の断面構造において、駆動トランジスタ5のソー
ス電極5bに第一EL素子11のカソード11bが接続
されていたのに対して、カソード11bがソース電極5
bに接続されず、ソース電極5bに第一EL素子11の
アノード11aが接続された状態となった以外は、ほぼ
同様の断面構造を有するものである。なお、それ以外に
も、図9に図示されない部分においては、上述のよう
に、第一例と第二例とで異なる部分がある。
【0057】次ぎに、本発明の実施の形態の第三例の自
発光表示装置を図面を参照して説明する。図10は第三
例の自発光表示装置の一画素の構成を説明するための回
路図であり、図11及び図11は第三例の自発光表示装
置の駆動方法を説明するための複数画素を含む回路図で
ある。
【0058】なお、第三例の自発光表示装置は、第一例
の自発光表示装置の選択トランジスタ3と駆動トランジ
スタ5と付加容量10とに代えて、一つのDGメモリT
FT35を用いたものであり、その他の点については、
第一例の自発光表示装置とほぼ同様の構成を有するもの
である。また、第三例の自発光表示装置において、第一
例の自発光表示装置と同様の構成要素には、同一の符号
を付すとともに、第三例の自発光表示装置において第一
例と同様の構成については、その説明を一部省略する。
【0059】図10に示すように、第三例の自発光表示
装置においては、選択ライン1(Select)に第一ゲート
電極31が接続され、データライン2(Data)に第二ゲー
ト電極32が接続され、EL電源ライン14にドレイン
電極33が接続され、第一EL素子11にソース電極3
4が接続されたDGメモリTFT35を備えている。そ
して、駆動トランジスタ5とDGメモリTFT35とが
異なる以外は、第一例と同様に、三つの第一〜第三EL
素子11、12、13がソース電極34に直列に接続さ
れている。すなわち、ソース電極34に、第一例の図3
に示される構造と同様に、第一EL素子11のアノード
11aが接続され、第二EL素子12のアノード12a
が第一EL素子11のカソード11bに接続され、第三
EL素子13のアノード13aが第二EL素子12のカ
ソード12bに接続され、第三EL素子13のカソード
13bが接地され、すなわち、GNDライン15に接続
されている。
【0060】上記DGメモリTFT35は、ゲートを二
つ有するとともに、キャリアをトラップすることによ
り、メモリ性を有するものとなっている。そして、DG
メモリTFT35においては、例えば、可視光が入射さ
れると電子−正孔を内部に発生させるチャネル領域(i
−a−Si)と、該チャネル領域上の左右側部にそれぞ
れ形成されたソース領域及びドレイン領域(n+Si)
と、ソース領域、ドレイン領域の接続されたソース電極
34、ドレイン電極33と、上記チャネル領域より基板
側にチャネル領域との間に下部ゲート絶縁膜を介して設
けられた透明な下部ゲート電極(第一ゲート電極31)
と、上記チャネル領域の上方側、すなわち、基板の反対
側に、チャネル領域との間に上部ゲート絶縁膜を介して
設けられた上部ゲート電極(第二ゲート電極32)を備
えたものである。なお、下部ゲート電極と上下ゲート電
極とは、回路図上で上下逆になっている。
【0061】そして、上記下部ゲート絶縁膜は、SiN
からなるとともに、その表層部(チャネル領域に接する
側)に、ストイオキメトリなSiとNとの比が3:4な
のに対して、SiとNとの比をストイオキメトリからず
らして、1:1程度としたSiリッチなトラップ領域が
形成されている。そして、このトラップ領域は、キャリ
ア(正孔、電子)をトラップすることができるようにな
っている。
【0062】このようなnチャネル型DGメモリTFT
35は、例えば、第二ゲート電極32のゲート電圧を0
Vとするとともに、ソース−ドレイン間に電圧を印加し
た状態で、例えば、第一ゲート電極31のゲート電圧を
上げていった場合のドレイン電流の変化と、次いで、第
一ゲート電極31のゲート電圧を下げっていった場合の
ドレイン電流の変化とが異なるヒステリシス特性を有す
るものとなっている。そして、このようなDGメモリT
FT35においては、トラップ領域にトラップされたキ
ャリアの有無やキャリアの極性等により、第一ゲート電
極31のゲート電圧が同じでも、ドレイン電流が流れる
場合と流れない場合が生じるようになっている。
【0063】例えば、DGメモリTFT35をnチャネ
ルとし、トラップ領域に電子が蓄積している場合には、
トラップ領域に蓄積された電子の電界によりチャネル領
域に正孔が誘起され、第一ゲート電極31にゲート電圧
を印加した場合に、このゲート電圧がチャネル形成が可
能なしきい値電圧より僅かに高くても、トラップ領域に
蓄積している電子の電界に相殺されて、チャネル領域に
ドレイン電流を流すことが可能な連続したチャネルが形
成されず、ドレイン電流が流れないことになる。
【0064】一方、トラップ領域に正孔が蓄積している
場合には、トラップ領域に蓄積した正孔の電界によりチ
ャネル領域に電子が誘起され、第一ゲート電極31にゲ
ート電圧を印加した場合に、このゲート電圧がチャネル
形成が可能なしきい値電圧より僅かに低くくても、トラ
ップ領域に蓄積した正孔との相互作用により、チャネル
領域にドレイン電流を流すことが可能な連続したチャネ
ルが形成され、ドレイン電流が流れることになる。従っ
て、トラップ領域における蓄積されたキャリアの有無及
び極性により、第一ゲート電極31に同じレベルのゲー
ト電圧を印加しても、ドレイン電流が流れてEL素子が
発光する場合と、ドレイン電流が流れずにEL素子が発
光しない場合とがある。
【0065】また、トラップ領域へのキャリアの蓄積方
法は、例えば、ソース・ドレイン間に+10Vの電位差
の状態で第一ゲート電極を0Vとして、第二ゲート電極
に正のゲート電圧を印加した場合に、nチャネルが形成
され、ソース領域及びドレイン領域を形成するn+層か
らキャリア領域に電子が移動し、該電子がトラップ領域
にトラップされる。この場合、可視光の入射にかかわら
ず、比較的短時間で電子は蓄積される。また、この状態
でキャリア領域に光を照射するとともに、第二ゲート電
極に負のゲート電圧を印加した場合に、キャリア領域に
光の照射により正孔−電子対が生じるとともに、この正
孔−電子対の電子が上記n+層からなるソース領域及び
ドレイン電極に移動し、正孔がトラップ領域に取り込ま
れて上述の電子と置換され、さらに、正孔が蓄積する。
また、トラップ領域への電子の蓄積に際しては、キャリ
ア領域に光を照射するものとしても良い。
【0066】次ぎに、図10及び図11を参照して、自
発光表示装置におけるEL素子の駆動方法を説明する。
なお、このEL素子の駆動においては、横(行)方向に
一行分選択されたの各画素のDGメモリTFT35にE
L素子の発光、非発光を示すデータを書き込む、すなわ
ち、DGメモリTFT35にトラップ領域に正孔もしく
は電子を蓄積させる書き込み工程と、全画素において、
DGメモリTFT35に記憶された発光、非発光のデー
タに基づいて表示を行う表示工程とを繰り返し行うよう
になっている。また、書き込み工程を行う度に、データ
の書き込みを行う行を一行分ずつずらしていくようにな
っており、最終的に全行の画素のDGメモリTFT35
にデータを書き込むようになっており、このようにして
一フレーム分のデータの書き込みと表示が行われるよう
になっている。
【0067】そして、上記データの書き込み工程におい
ては、選択された横一行の画素に沿って配線された選択
ライン1(ここではアドレスnの選択ライン1)に+3
5Vの電圧を印加し、他の行列に沿って配線された選択
ライン1(ここではアドレスn+1等のアドレスn以外
の選択ライン)には、電圧は0Vとする。そして、選択
された横一行の画素に対応する選択ライン1にアドレス
電圧を印加することにより、横一行の画素の選択ライン
1に接続されたDGメモリTFT35の第一ゲート電極
にアドレス電圧が印加される。
【0068】また、選択された選択ライン1に印加する
アドレス電圧は、トラップ領域にチャネルの形成を阻害
するキャリア(ここでは、電子)が蓄積されていても、
ドレイン電流を流すことが可能な高い電圧(例えば、こ
こでは+35V)とする。また、各画素のDGメモリT
FT35のドレイン電極33が接続されたEL電源ライ
ン14には、常時電圧(ここでは、例えば、+10V)
が印加されているものとする。これにより、選択ライン
1に接続された第一ゲート電極31にドレイン電流を流
すことが可能な電圧が印加されるので、DGメモリTF
T35のソース電極34に接続された第一〜第三EL素
子11、12、13に電流が流れ、選択された横一行の
画素において、第一〜第三EL素子11、12、13が
アドレス発光する。
【0069】そして、第一〜第三EL素子11、12、
13がアドレス発光することにより、DGメモリTFT
35のチャネル領域に光が照射され、上述のようにチャ
ネル領域に正孔−電子対が発生することになる。ここ
で、各画素の縦の各列毎に配線されたデータライン2
に、上記横一行の各画素の発光、非発光のデータに基づ
いて電圧が印加される。すなわち、アドレスがnの選択
ライン1に接続された横一行の画素の一つの画素(例え
ばm番目の画素)を発光を維持させない場合には、その
画素が接続されたデータライン2に正の電圧(ここで
は、例えば、+20V)を印加する。
【0070】また、逆にアドレスがnの選択ライン1に
接続された横一行の画素のうちの一つの画素(例えば、
m+1番目の画素)を発光を維持させる場合には、その
画素が接続されたデータライン2に負の電圧(ここで
は、例えば、−20V)を印加する。すなわち、横一行
の各画素において、その画素を発光させるか否かのデー
タに基づいて、各画素が接続されたデータライン2に正
の電圧もしくは負の電圧を印加する。
【0071】そして、データライン2は、DGメモリT
FT35の第二ゲート電極32に接続されており、上述
のように第一〜第三EL素子11、12、13が発光し
てDGメモリTFT35のチャネル領域に光が照射され
て正孔−電子対が生じた状態で、第二ゲート電極32に
電圧が印加された場合には、その電圧が正の場合に、D
GメモリTFT35のトラップ領域に電子が蓄積し、そ
の電圧が負の場合にDGメモリTFT35のトラップ領
域に正孔が蓄積されることになる。
【0072】そして、上述のように選択された一つの選
択ライン1に接続された一行の画素の各画素において、
それらのDGメモリTFT35のトラップ領域に電子も
しくは正孔が蓄積された段階で書き込み工程を終了し、
表示工程となる。そして、表示工程においては、全ての
選択ライン1に、上述のしきい値電圧より低い電圧、す
なわち、DGメモリTFT35のトラップ領域にトラッ
プされたキャリアの有無やキャリアの極性により、ドレ
イン電流が流れる場合と流れない場合が生じる電圧(こ
こでは、例えば、+15V)が印加される。
【0073】EL電源ライン14には、上述のように常
時+10Vの電圧が印加された状態とされ、また、この
とき各データライン2の電圧は0Vとなる。そして、上
述の選択された横一行の画素においは、それらの画素の
DGメモリTFT35のトラップ領域に蓄積されたキャ
リアの極性に基づいて発光もしは非発光の状態となる。
【0074】例えば、上述のように電子がトラップ領域
に蓄積された選択ライン1のアドレスがnで、データラ
イン2がm番目の画素において、そのDGメモリTFT
35のトラップ領域に電子が蓄積しているので、上述の
ように選択ライン1から第一ゲート電極31に低い電圧
が印加されても、トラップ領域に蓄積された電子の電界
の影響によりチャネル領域に連続したnチャネルが形成
されず、ドレイン電流が流れない状態となり、第一〜第
三EL素子11、12、13は非発光状態となる。
【0075】一方、上述のように正孔がトラップ領域に
蓄積された選択ライン1のアドレスがnで、データライ
ン2がm+1番目の画素において、そのDGメモリTF
T35のトラップ領域に正孔が蓄積しているので、上述
のように選択ライン1から第一ゲート電極31に低い電
圧が印加された場合に、トラップ領域に蓄積された正孔
の電界との相互作用により、チャネル領域に連続したチ
ャネルが形成され、ドレイン電流が流れた状態となり、
第一〜第三EL素子11、12、13は発光を維持する
ことになる。
【0076】また、上述の書き込み工程において、デー
タが書き込まれた横一行の画素以外の他の行の画素にお
いては、最後に書き込まれたデータに基づいて、一列の
各画素が発光もしくは非発光の状態となる。例えば、ア
ドレスがn+1の選択ライン1に接続された横一行の各
画素においては、前のフレームにおいて書き込まれたデ
ータ(トラップするチャージが正孔又は電子)に基づい
て発光もしくは非発光の状態となる。また、アドレスが
n−1の選択ライン1に接続された横一行の各画素にお
いては、上述の書き込み工程の前の回の書き込み工程に
おいては書き込まれたデータに基づいて発光もしくは非
発光の状態となる。
【0077】そして、以上のような書き込み工程と表示
工程とを繰り返すとともに、書き込み工程毎に書き込み
を行う横一行の画素を一行ずつずらした場合には、1フ
レーム分の表示において、画素の横の行の数だけ表示が
行われる。すなわち、点滅した状態で表示が行われるこ
とになるが、点滅速度が有る程度の速度以上となれば、
人間の目には点滅を認識することができす、連続して画
像が表示された状態に見えることになる。また、書き込
み工程の度に、横一行の画素が全ての光ることになる
が、高デューティー駆動で横一行の画素がアドレス時間
が極めて短ければ、やはり人間の目で認識することがで
きず、書き込み工程により表示に大きな影響がでること
がない。
【0078】従って、上述のようにアクティブ素子とし
てDGメモリTFT35を用いても連続した表示が可能
となる。そして、第三例の自発光表示装置においては、
第一例の自発光表示装置と比較してその駆動動作が上述
のように少し異なってはいるが、第一例の場合と同様の
効果、すなわち、アクティブ素子における損失電力の低
減による全消費電力の低減や、EL素子における静電容
量の低下に基づく高速応答・正確な輝度制御の実現等の
効果を奏することができる。
【0079】さらに、第三例の自発光表示装置によれ
ば、従来のようにアクティブ素子として、一画素毎に、
選択トランジスタ3と駆動トランジスタ5との二つを用
いる必要がなく、一つのDGメモリTFT35を用いれ
ば良いので、自発光表示装置の構成の簡略化並びに発光
領域の面積拡大を図ることができる。すなわち、アクテ
ィブ素子の数を1/2にすることが可能となり、自発光
表示装置の製造時における歩留まりの向上等を図ること
ができる。
【0080】なお、FET型のトランジスタにおいて
は、電流の流れる方向とキャリア(チャネル)の種類
(正孔もしくは電子)により、ドレインとソースとが決
まるので、上述の記載において、ドレインとソースとを
入れ替えるものとしても良い。また、一画素当たりのE
L素子の数は、三つに限定されるものではなく、複数な
らば、二つでも、四つ以上でも良いが、アクティブ素子
における損失電力の低下や、EL素子の静電容量の低下
の面では、一画素当たりのEL素子の数が多い方が良
く、製造工程の容易さを考慮した場合には、一画素当た
りのEL素子の数があまり多く無い方が好ましい。
【0081】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の自発光表示装置
によれば、複数個の自発光素子を電気的に直列にアクテ
ィブ素子に接続するものとすることにより、複数個の自
然発光素子を合わせた輝度レベルと同じ輝度レベルの一
個の自然発光素子をアクティブ素子に接続した場合に比
較して、アクティブ素子を流れる電流の値を低くするこ
とができるので、アクティブ素子における損失電力を低
減することができる。従って、上述のような構成とする
ことにより、アクティブ素子における損失電力を低減し
て自発光表示装置全体の消費電力の低減を図ることがで
きる。
【0082】本発明の請求項2記載の自発光表示装置に
よれば、自発光素子のカソードがアクティブ素子に接続
されことにより、自発光素子のアノードが、例えば、自
発光素子用の電源に接続されることになるとともに、ア
クティブ素子の端子の一つが接地されることになる。こ
の際には、アクティブ素子をオンオフする信号の電位
が、直接グランドレベルに対して定まるので、コントロ
ール性、応答速度に優れる利点がある。
【0083】本発明の請求項3記載の自発光表示装置に
よれば、各画素において、それぞれ一個のアクティブ素
子により、自発光素子を制御することができるので、従
来のように各画素において二つのトランジスタを用いた
場合よりも、自発光表示装置の構成を簡略化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第一例の自発光表示装置
の一画素の構成を説明するための回路図である。
【図2】第一例の自発光表示装置の一画素の平面構造を
説明するための図面である。
【図3】第一例の自発光表示装置の一画素の平面構造を
説明するための図面である。
【図4】第一例の自発光表示装置の駆動トランジスタに
おける損失電位と従来例のEL表示装置の駆動トランジ
スタにおける損失電位との違いを説明するためのグラフ
である。
【図5】第一例の自発光表示装置のEL素子における電
流特性と、従来例のEL表示装置のEL素子における電
流特性との違いを説明するためのグラフである。
【図6】本発明の実施の形態の第二例の自発光表示装置
の一画素の構成を説明するための回路図である。
【図7】第二例の自発光表示装置の一画素の平面構造を
説明するための図面である。
【図8】第二例の自発光表示装置の一画素の平面構造を
説明するための図面である。
【図9】第二例の自発光表示装置の一画素の断面構造を
説明するための図面である。
【図10】本発明の実施の形態の第三例の自発光表示装
置の一画素の構成を説明するための回路図である。
【図11】第三例の自発光表示装置における駆動方法を
説明するための回路図である。
【図12】第三例の自発光表示装置における駆動方法を
説明するための回路図である。
【図13】従来例のEL表示装置の一画素の構成を説明
するための回路図である。
【図14】従来例のEL表示装置の駆動トランジスタに
おける損失電位を説明するためのグラフである。
【符号の説明】
3 選択トランジスタ(アクティブ素子) 5 駆動トランジスタ(アクティブ素子) 11 第一EL素子(自発光素子) 11a アノード 11b カソード 12 第二EL素子(自発光素子) 12a アノード 12b カソード 13 第三EL素子(自発光素子) 13a アノード 13b カソード 35 DGメモリTFT(アクティブ素子、メモリ性
を有するトランジスタ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素毎にアクティブ素子を備え、該ア
    クティブ素子により自発光素子を駆動する自発光表示装
    置において、一画素に自発光素子が複数個備えられると
    ともに、これら複数個の自発光素子が電気的に直列に上
    記アクティブ素子に接続されていることを特徴とする自
    発光表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自発光表示装置におい
    て、上記自発光素子のカソードが上記アクティブ素子に
    接続されていることを特徴とする自発光表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自発光表示装置
    において、上記アクティブ素子が、メモリ性を有するト
    ランジスタとされていることを特徴とする自発光表示装
    置。
JP25877298A 1998-09-11 1998-09-11 自発光表示装置 Expired - Lifetime JP3711760B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25877298A JP3711760B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 自発光表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25877298A JP3711760B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 自発光表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000089691A true JP2000089691A (ja) 2000-03-31
JP3711760B2 JP3711760B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=17324878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25877298A Expired - Lifetime JP3711760B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 自発光表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3711760B2 (ja)

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289356A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及びその作製方法
JP2003280555A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置および表示装置の製造方法
WO2003096758A1 (fr) * 2002-05-10 2003-11-20 Seiko Epson Corporation Dispositif electroluminescent et appareil electronique
EP1396676A2 (en) 2002-08-07 2004-03-10 Eastman Kodak Company Serially connecting OLED devices for area illumination
JP2004134359A (ja) * 2002-08-05 2004-04-30 General Electric Co <Ge> 直列接続されたoled構造体及び製造方法
EP1459284A1 (en) * 2001-12-20 2004-09-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. Active matrix electroluminescent display device
JP2005055722A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Nec Corp 表示駆動回路及びそれを用いた表示装置
GB2410600A (en) * 2004-01-30 2005-08-03 Cambridge Display Tech Ltd Organic light emitting diode display device
EP1563541A2 (en) * 2002-11-12 2005-08-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electroluminescent devices and their manufacture
JP2005352148A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Tohoku Pioneer Corp アクティブ駆動型発光表示装置および同表示装置を搭載した電子機器
JP2006010986A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Kyocera Corp 画像表示装置
US7214960B2 (en) 2005-02-25 2007-05-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device and electronic apparatus
JP2007279701A (ja) * 2006-03-13 2007-10-25 Canon Inc 画素回路、及び当該画素回路を有する画像表示装置
US7324079B2 (en) 2002-11-20 2008-01-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image display apparatus
US7372199B2 (en) 2000-08-28 2008-05-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and image playback device having triplet and singlet compounds in electroluminescent layer
US7400087B2 (en) 2000-06-05 2008-07-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device having triplet and singlet compound in light-emitting layers
US7737629B2 (en) 2005-03-31 2010-06-15 Seiko Epson Corporation Light emitting device, method of manufacturing the same, and electronic apparatus
JP2010237262A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Kyocera Corp 画像表示装置
JP2011203726A (ja) * 2010-03-05 2011-10-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置
JP2012182123A (ja) * 2011-02-10 2012-09-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
CN103021334A (zh) * 2012-12-13 2013-04-03 京东方科技集团股份有限公司 一种像素结构、像素单元结构、显示面板及显示装置
JP2018077527A (ja) * 2000-05-12 2018-05-17 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
CN109585500A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 三星显示有限公司 显示装置
US10354589B2 (en) 2000-05-12 2019-07-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
WO2022104752A1 (zh) * 2020-11-20 2022-05-27 京东方科技集团股份有限公司 发光基板及显示装置
WO2023028772A1 (zh) * 2021-08-30 2023-03-09 京东方科技集团股份有限公司 像素电路、像素驱动方法、发光基板及发光装置
WO2023225810A1 (zh) * 2022-05-23 2023-11-30 京东方科技集团股份有限公司 像素单元、显示基板及其驱动方法和显示装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108877644A (zh) * 2018-07-20 2018-11-23 京东方科技集团股份有限公司 阵列基板及修复阵列基板的方法

Cited By (63)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10867557B2 (en) 2000-05-12 2020-12-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2018077527A (ja) * 2000-05-12 2018-05-17 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
US10354589B2 (en) 2000-05-12 2019-07-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device
JP2015109473A (ja) * 2000-06-05 2015-06-11 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置
JP2018121067A (ja) * 2000-06-05 2018-08-02 株式会社半導体エネルギー研究所 アクティブマトリクス型発光装置
US9917141B2 (en) 2000-06-05 2018-03-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device having singlet and triplet compounds
US10777615B2 (en) 2000-06-05 2020-09-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device
JP2017063216A (ja) * 2000-06-05 2017-03-30 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置
US10446615B2 (en) 2000-06-05 2019-10-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device
JP2013225519A (ja) * 2000-06-05 2013-10-31 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
US10192934B2 (en) 2000-06-05 2019-01-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device having light emission by a singlet exciton and a triplet exciton
US8674599B2 (en) 2000-06-05 2014-03-18 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device having fluorescence and phosphoresence compound
US7400087B2 (en) 2000-06-05 2008-07-15 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device having triplet and singlet compound in light-emitting layers
JP2018110243A (ja) * 2000-06-05 2018-07-12 株式会社半導体エネルギー研究所 アクティブマトリクス型発光装置
JP2011091418A (ja) * 2000-06-05 2011-05-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
US7915808B2 (en) 2000-06-05 2011-03-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device including EL elements for emitting lights of different colors
US8907559B2 (en) 2000-06-05 2014-12-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device having display portion with plural pixels
US8304985B2 (en) 2000-06-05 2012-11-06 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device having singlet and triplet compounds with different emission colors
US9564472B2 (en) 2000-06-05 2017-02-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting device
US9362343B2 (en) 2000-06-05 2016-06-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Iridium-containing active-matrix EL display module
US8415876B2 (en) 2000-08-28 2013-04-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and display comprising light emitting device
US8975813B2 (en) 2000-08-28 2015-03-10 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device
US8049418B2 (en) 2000-08-28 2011-11-01 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device comprising triplet compound in electroluminescent layer
JP2018142741A (ja) * 2000-08-28 2018-09-13 株式会社半導体エネルギー研究所 携帯電話、パーソナルコンピュータ、及び表示装置
US7372199B2 (en) 2000-08-28 2008-05-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting device and image playback device having triplet and singlet compounds in electroluminescent layer
JP2002289356A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置及びその作製方法
EP1459284A1 (en) * 2001-12-20 2004-09-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. Active matrix electroluminescent display device
JP2005513554A (ja) * 2001-12-20 2005-05-12 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ アクティブマトリクス型エレクトロルミネッセンス表示装置
JP2003280555A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Sanyo Electric Co Ltd 表示装置および表示装置の製造方法
US7242140B2 (en) 2002-05-10 2007-07-10 Seiko Epson Corporation Light emitting apparatus including resin banks and electronic device having same
WO2003096758A1 (fr) * 2002-05-10 2003-11-20 Seiko Epson Corporation Dispositif electroluminescent et appareil electronique
US7710027B2 (en) 2002-05-10 2010-05-04 Seiko Epson Corporation Light emitting apparatus including resin banks and electronic device having same
JP4559040B2 (ja) * 2002-08-05 2010-10-06 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 直列接続されたoled構造体及び製造方法
JP2004134359A (ja) * 2002-08-05 2004-04-30 General Electric Co <Ge> 直列接続されたoled構造体及び製造方法
EP1396676A3 (en) * 2002-08-07 2006-09-13 Eastman Kodak Company Serially connecting OLED devices for area illumination
EP1396676A2 (en) 2002-08-07 2004-03-10 Eastman Kodak Company Serially connecting OLED devices for area illumination
KR101080110B1 (ko) 2002-11-12 2011-11-04 티피오 디스플레이스 코포레이션 전계 발광 디바이스 및 그 디바이스의 제조 방법
EP1563541A2 (en) * 2002-11-12 2005-08-17 Koninklijke Philips Electronics N.V. Electroluminescent devices and their manufacture
US7888864B2 (en) 2002-11-12 2011-02-15 Tpo Display Corp. Electroluminescent devices and their manufacture
JP2006505908A (ja) * 2002-11-12 2006-02-16 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ エレクトロルミネセント装置及びその製造
US7324079B2 (en) 2002-11-20 2008-01-29 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Image display apparatus
JP2005055722A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Nec Corp 表示駆動回路及びそれを用いた表示装置
GB2410600A (en) * 2004-01-30 2005-08-03 Cambridge Display Tech Ltd Organic light emitting diode display device
WO2005074327A1 (en) * 2004-01-30 2005-08-11 Cambridge Display Technology Limited Display device
JP2007520039A (ja) * 2004-01-30 2007-07-19 ケンブリッジ ディスプレイ テクノロジー リミテッド ディスプレイ装置
US7956531B2 (en) 2004-01-30 2011-06-07 Cambridge Display Technology Limited Display device having a plurality of pixels each comprising sub-pixels
JP2005352148A (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Tohoku Pioneer Corp アクティブ駆動型発光表示装置および同表示装置を搭載した電子機器
JP4539963B2 (ja) * 2004-06-10 2010-09-08 東北パイオニア株式会社 アクティブ駆動型発光表示装置および同表示装置を搭載した電子機器
JP2006010986A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Kyocera Corp 画像表示装置
US7214960B2 (en) 2005-02-25 2007-05-08 Seiko Epson Corporation Electro-optical device and electronic apparatus
US7737629B2 (en) 2005-03-31 2010-06-15 Seiko Epson Corporation Light emitting device, method of manufacturing the same, and electronic apparatus
JP2007279701A (ja) * 2006-03-13 2007-10-25 Canon Inc 画素回路、及び当該画素回路を有する画像表示装置
JP2010237262A (ja) * 2009-03-30 2010-10-21 Kyocera Corp 画像表示装置
JP2011203726A (ja) * 2010-03-05 2011-10-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 表示装置
JP2019174840A (ja) * 2010-03-05 2019-10-10 株式会社半導体エネルギー研究所 表示装置
JP2012182123A (ja) * 2011-02-10 2012-09-20 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
CN103021334A (zh) * 2012-12-13 2013-04-03 京东方科技集团股份有限公司 一种像素结构、像素单元结构、显示面板及显示装置
US9570532B2 (en) 2012-12-13 2017-02-14 Boe Technology Group Co., Ltd. Pixel structure, display panel and display apparatus
CN109585500A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 三星显示有限公司 显示装置
CN109585500B (zh) * 2017-09-29 2024-03-08 三星显示有限公司 显示装置
WO2022104752A1 (zh) * 2020-11-20 2022-05-27 京东方科技集团股份有限公司 发光基板及显示装置
WO2023028772A1 (zh) * 2021-08-30 2023-03-09 京东方科技集团股份有限公司 像素电路、像素驱动方法、发光基板及发光装置
WO2023225810A1 (zh) * 2022-05-23 2023-11-30 京东方科技集团股份有限公司 像素单元、显示基板及其驱动方法和显示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3711760B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3711760B2 (ja) 自発光表示装置
US11568810B2 (en) Display apparatus
KR102047631B1 (ko) 표시 장치
US11355051B2 (en) Display device, display panel, and pixel drive circuit of display panel
US7184006B2 (en) Organic electro luminescent display panel and fabricating method thereof
WO2002075710A1 (fr) Circuit de commande d&#39;un element lumineux a matrice active
JP6228735B2 (ja) 表示装置
JP2004258172A (ja) 表示装置及び表示装置の駆動方法
JP2012118381A (ja) 有機el表示装置及びその駆動方法
JP3952618B2 (ja) 表示装置
JP6116186B2 (ja) 表示装置
US20120127064A1 (en) Organic electroluminescent display apparatus
KR100899158B1 (ko) 액티브 매트릭스형 유기 전계발광 표시패널 및 그의제조방법
JP2009251486A (ja) 画像表示装置及び画像表示装置の製造方法
US20170124946A1 (en) Display device
KR100627358B1 (ko) 유기전계 발광 표시 패널

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080826

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090826

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100826

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120826

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130826

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term