JP2000089578A - 湿式画像形成装置 - Google Patents

湿式画像形成装置

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JP2000089578A JP27433098A JP27433098A JP2000089578A JP 2000089578 A JP2000089578 A JP 2000089578A JP 27433098 A JP27433098 A JP 27433098A JP 27433098 A JP27433098 A JP 27433098A JP 2000089578 A JP2000089578 A JP 2000089578A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング手段によって回収された液体現
像剤を、コンパクトな分離装置によって、トナーを構成
しているキャリア液成分とピグメントなどの固形分とに
分離し、キャリア液を分離抽出して再利用する。 【解決手段】 クリーニング手段6、7で除去回収した
回収液体現像剤14を、電界が発生している気孔を有す
る液拡散抑制部材としての発泡体41、42に吸収さ
せ、トナー固形分25を電着保持し、キャリア液24の
みを通過させることによって、回収液体現像剤14をト
ナー固形分25とキャリア液24とに分離する分離ユニ
ット本体30を有し、この分離ユニット本体30の、発
泡体41、42の気孔径あるいは気孔率を、電界の電位
または液体現像剤14の通過する方向によって異ならせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンター等の湿式画像形成装置に係り、詳しく
は、液体中にトナーを分散させた現像液を用いて潜像担
持体上の静電潜像を現像する現像手段と、該現像手段に
より該潜像担持体に顕像化された画像を記録媒体に転写
する転写手段と、転写残の残留液を回収しクリーニング
するクリーニング手段とを有する湿式画像形成装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の湿式画像形成装置として
は、中間転写体及び潜像担持体上に少量残存する未転写
液体現像剤を、クリーニング手段により掻き取る。この
様にして集められた未転写液体現像剤は4色のカラート
ナーが混色されているため再利用されず破棄されてい
た。従って、資源の有効活用をはかることができないと
いう不具合があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
上記クリーニング手段によって回収された残留液を、コ
ンパクトな分離抽出装置によって、トナーを構成してい
るキャリア液成分とピグメントなどの固形成分とに分離
する。該固形成分は破棄するが、該キャリア液成分は分
離抽出してリサイクル使用することができる湿式画像形
成装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、液体中にトナーを分散させた現
像液を用いて潜像担持体上の静電潜像を現像する現像手
段と、該現像手段により該潜像担持体に顕像化された画
像を記録媒体に転写する転写手段と、転写残の残留液を
回収しクリーニングするクリーニング手段とを有する湿
式画像形成装置において、該クリーニング手段で除去回
収した残留液を、該残留液の拡散を抑制する液拡散抑制
部材中を通過させ、該液拡散抑制部材を通過中の該残留
液に電界を作用させて、該残留液の固形成分を所定箇所
に移動させるとともに該所定箇所に拘束することによ
り、該液拡散抑制部材中から該残留液の液体成分を分離
抽出する分離抽出手段を有し、該液拡散抑制部材とし
て、気孔が連続した立体網目構造の発泡体を用い、該発
泡体の気孔径あるいは気孔率を、該電界の電位または該
残留液の通過する方向によって、異ならせることを特徴
とするものである。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の湿式画像形
成装置において、上記発泡体の気孔の気孔径が上記固形
成分の粒子径よりも大きいことを特徴とするものであ
る。
【0006】請求項3の発明は、請求項1または2の湿
式画像形成装置において、上記電界を発生させるための
二つの電極を設け、電界の作用により、上記固形成分を
電着する電極側と電着しない電極側とのそれぞれに、上
記気孔径の互いに異なる発泡体を配設し、該固形成分を
電着する電極側に配設した発泡体の気孔径を、電着しな
い電極側に配設した発泡体の気孔径よりも小さくしたこ
とを特徴とするものである。
【0007】請求項4の発明は、請求項1乃至3の湿式
画像形成装置において、上記発泡体の気孔径を、上記残
留液の通過する方向にしたがって小さくしたことを特徴
とするものである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1乃至4の湿式
画像形成装置において、上記二つの電極を、上記除去回
収した残留液の通過する方向にしたがって、該電極間の
ギャップを狭くするように配設したことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1乃至5の湿式
画像形成装置において、上記分離抽出手段を複数配設し
たことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕以下、本発明を湿
式画像形成装置である湿式電子写真複写機(以下単に
「複写機」という)に適用した一実施形態について説明
する。まず、本実施形態に係る複写機の概略について説
明する。図1は、本実施形態に係る複写機の要部概略構
成図である。潜像担持体としての感光体ドラム1の回り
に、帯電ローラ2、光書込ユニット3、中間転写ベルト
5、感光体ドラムクリーニングユニット6等が配設され
ている。現像ユニット4は平行に移動可能な可動台13
に設置されている。そして、上記中間転写ベルト5に対
向し、最終転写材としての図示しない転写紙に現像像を
転写するための転写手段として転写ローラ8、及び、中
間転写ベルトクリーニングユニット7も配設されてい
る。
【0011】感光体ドラム1は、図示しないモータ等の
駆動手段によって複写時には一定速度で矢印方向に回転
駆動される。そして帯電ローラ2により暗中にて一様に
帯電された後に、光書込ユニット3により、画像情報に
基づいて書込光が照射結像されて静電潜像が感光体ドラ
ム1上に形成される。この画像情報は所望のフルカラー
画像をイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒の色情報に
分解した単色の画像情報である。そして、上記静電潜像
は、可動台13上に設置された現像ユニット4が平行に
移動し、所望色の現像ユニットが感光体ドラム1に当接
することによって、各々所定のイエロー、マゼンタ、シ
アン、及び黒トナーで現像され、感光体ドラム1上に各
色画像が形成される。感光体ドラム1上に形成された各
色画像は、感光体ドラム1と等速駆動されている中間転
写ベルト5上に、イエロー、マゼンタ、シアン、及び黒
の単色毎、順次重ねて転写される。中間転写ベルト5上
に重ね合わされたイエロー、マゼンタ、シアン、及び黒
の画像は、給紙カセット9から転写部に搬送された図示
しない転写紙に、転写ローラ8により一括転写される。
そして、転写終了後、この図示しない転写紙は定着ユニ
ット10により定着され、排紙トレイ11に排紙され
る。なお、中間転写ベルト5上に転写されなかった感光
体ドラム1上の液体現像剤は、感光体ドラムクリーニン
グユニット6により感光体ドラム1から除去される。ま
た、中間転写ベルト5上の残存液体現像剤は、中間転写
ベルトクリーニングユニット7により除去される。その
後、感光体ドラム1の表面は図示しない除電ランプによ
り残留電位が除去されて次の複写に備えられる。
【0012】感光体ドラム1及び中間転写ベルト5上に
少量残存する未転写液体現像剤が、それぞれ感光体ドラ
ムクリーニングユニット6及び中間転写ベルトクリーニ
ングユニット7により掻き取られ、キャリア液回収装置
12に送られる。なお、本実施形態においては、液体現
像剤として、絶縁性のキャリア液中にトナーを分散した
100〜10000mPa・sの高粘度の液体現像剤を
用いた。
【0013】次に、本実施形態の特徴部について説明す
る。図2は、各クリーニングユニットから送られてくる
各色トナーが混色している回収液体現像剤14からキャ
リア液24とトナー固形分25とを分離するキャリア液
回収装置12の一例を示す。感光体ドラムクリーニング
ユニット6及び中間転写ベルトクリーニングユニット7
から送られてくる回収液体現像剤14は、回収液体現像
剤導入パイプ15により、液体現像剤回収タンク16に
集められる。その後、流量制御バルブ18によって、適
量ずつキャリア液分離ユニット20に供給される。キャ
リア液分離ユニット20に供給された回収液体現像剤1
4は、キャリア液分離ユニット筺体21内の、キャリア
液分離ユニット本体30により、キャリア液24とトナ
ー固形分25とに分離される。分離抽出されたキャリア
液24は、キャリア液回収タンク23に自重で滴下して
回収される。このキャリア液24は、現像に再利用する
ことができる。一方、トナー固形分25は上記キャリア
液分離ユニット本体30内にトラップされているので、
メンテナンス時にキャリア液分離ユニット本体30を交
換することによって回収する。
【0014】図3は、キャリア液分離ユニット本体30
の構成の一例で、フロントパネル35をはずした状態の
斜視図を示したものである。なお、キャリア液分離ユニ
ット本体30は、キャリア液分離ユニット筺体21の内
部にネジ19で固定されており、簡単に交換できる構成
になっている。また、図4はキャリア液分離ユニット本
体30のキャリア液分離部40を拡大した説明図であ
る。図3に示すようにキャリア液分離ユニット本体30
は、キャリア液分離部40、絶縁板31、32、これら
を左右から挟み込んで保持するサイドパネル33、3
4、フロントパネル35、リヤパネル36、コネクタ3
7等により構成されている。また、図4に示すようにキ
ャリア液分離部40は、連泡発泡体41、42と平面電
極43、44とにより構成されており、さらに電圧を印
加するための電源47に接続されている。
【0015】本実施形態では、トナー固形分25の平均
粒子径が0.1〜10μmで、正極性に帯電した回収液
体現像剤14を用いた。トナー固形分25が電着しない
側(以下単に「非電着側」という)の平面電極43とト
ナー固形分25が電着する側(以下単に「電着側」とい
う)の平面電極44との間のギャップを3mmとした。
また、平面電極43、44は縦100mm、横50mm
の大きさとした。本実施形態においては、回収液体現像
剤14の拡散を抑制する拡散抑制部材として気孔が連続
した立体網目構造の連泡発泡体PVF(ポリビニルホル
マール)を用いた。非電着側の平面電極43に約700
μmの気孔径を持つ立体網目構造の連泡発泡体41を厚
さ2mmで配設し、電着側の平面電極44に約350μ
mの気孔径を持つ立体網目構造を有する連泡発泡体42
を厚さ1mmで配設した。そして、電源47によって、
非電着側の平面電極43には電圧を印加し、電着側の平
面電極44はグランドに接続する構成とした。
【0016】次に、キャリア液分離ユニット本体30に
よって、回収液体現像剤14の分離処理を行う動作につ
いて説明する。まず、現像液回収タンク16に集められ
た回収液体現像剤14を、流量制御バルブ18によっ
て、適量ずつキャリア液分離ユニット本体30の上部に
滴下する。このとき非電着側の平面電極43には3.5
KVの電圧を印加しておく。滴下した回収液体現像剤1
4は、連泡発泡体41、42の気孔に浸透吸収されなが
ら下方に移動するので、一時的にトラップされた状態と
なる。連泡発泡体41、42の気孔は、回収液体現像剤
14中のトナー固形分25を保持し、キャリア液24は
そのまま通過させることができる。
【0017】連泡発泡体41、42が、順次通過する回
収液体現像剤14の拡散を抑制するので、連泡発泡体4
1、42の入り口付近に存在する回収されたばかりのト
ナー固形分25の濃度の高い回収液体現像剤14と、連
泡発泡体41、42の出口付近に存在する電界の作用を
受けてトナー固形分25の濃度の低くなった回収液体現
像剤14とが混ざることがない。これにより、トナー固
形分25を含んだ回収液体現像剤14が、連泡発泡体4
1、42の出口へ移動するのを抑制することができるの
で、確実に回収液体現像剤14からキャリア液24のみ
を抽出し、キャリア液24の再利用ができる
【0018】また、平面電極43には電圧を印加してい
るので、正極性に帯電したトナー固形分25を電界の作
用により電着側の連泡発泡体42の約350μmの気孔
内と連泡発泡体42に接触している平面電極44の電極
面とに移動させて拘束する。いわゆる電着保持すること
ができる。なお、非電着側の連泡発泡体41よりも電着
側の連泡発泡体42のほうが、気孔径が小さいので、ト
ナー固形分25の濃度が高い回収液体現像剤14に対
し、流量を規制し、より電界に対する拘束力を増加させ
ることが可能である。
【0019】非電着側の連泡発泡体41の気孔径は約7
00μmなので、比較的キャリア液24が通過しやすく
なっている。また、連泡発泡体41、42の気孔径をト
ナー固形分25の平均粒子径より大きくしているので、
分離レスポンス良くトナー固形分25とキャリア液24
との分離を行うことができる。そして、連泡発泡体4
1、42を通過し分離抽出されたキャリア液24は自重
で滴下し、キャリア液回収タンク23に貯蔵される。そ
の後、キャリア液24は、図示しないポンプ等の搬送手
段によって現像装置4に送られて再利用される。
【0020】なお、長期間の使用により連泡発泡体4
1、42の気孔にトナー固形分25が溜まって目詰まり
が生じ分離処理能力が低下した場合には、キャリア液分
離ユニット本体30を新しいものに交換する。
【0021】以上のような、構成および動作によって、
回収液体現像剤14のキャリア液24とトナー固形分2
5とを分離する。したがって、効率よくキャリア液24
を分離抽出し、再利用することができる。
【0022】本実施形態においては、電着側の連泡発泡
体42として気孔径約350μmのものを用い、非電着
側の連泡発泡体41として気孔径約700μmのものを
用いた。しかし、これらに限定されるものではなく、気
孔径は、トナー固形分25の粒子径によって決められ
る。例えば、トナー固形分25の平均粒子径が0.1〜
10μmの場合には、連泡発泡体41、42の気孔径と
して、20〜1000μmのものを使用することができ
る。また、平面電極43と44とのギャップは、本実施
形態においては、3mmとしたが、2〜6mmのギャッ
プであれば、連泡発泡体41、42の厚みを変えて電界
強度を最適化することによって、回収液体現像液14の
分離処理を行うことができる。なお、バイアスの極性に
ついては、トナー固形分25の極性に関係なく、十分な
電界が発生するように平面電極43、44にバイアスを
印加すれば良い。したがって、回収液体現像剤14の極
性あるいはバイアスの極性などは実施形態の一例で、こ
れに限定されるものではない。さらに、本実施形態では
中間転写体を用いたフルカラー湿式画像形成装置で説明
しているが、これに限定されるものではなく、記録媒体
に直接転写するフルカラー湿式画像形成装置あるいはモ
ノクロ湿式画像形成装置でも構わない。
【0023】〔実施形態2〕次に、図5(a)を用いて
他の実施形態に係るキャリア液分離部50について説明
する。上記実施形態1においては、連泡発泡体を回収液
体現像剤14の通過する方向に対して左右平行に配設し
た構造について説明した。本実施形態においては、回収
液体現像剤14の通過する方向であって、上流側である
上部約60mmの部分に気孔径約700μmの連泡発泡
体51を配設し、下流側である下部約40mmの部分に
気孔径が約350μmの連泡発泡体52を配設した点が
実施形態1の構成と異なる。このキャリア液分離部50
の、非電着側の平面電極54に4KVの電圧を印加して
回収液体現像剤14の分離処理を行った。
【0024】このように、キャリア液分離部50の、回
収液体現像剤14の通過する方向の下流側に気孔径が小
さい連泡発泡体52を配設することによって、回収液体
現像剤14が連泡発泡体51、52を通過するときの流
速が遅くなり、実施形態1の場合よりも電界の拘束を受
ける時間が長くなるため、電着側の平面電極53全面に
回収混色したトナー固形分25を電着させることができ
る。このことによって、より純粋なキャリア液24を分
離抽出することが出来る。
【0025】〔変形例1〕上記実施形態2においては、
弾性変形しない気孔の連続した立体網目構造を有する連
泡発泡体である連泡発泡体51、52を用いているが、
弾性変形する気孔の連続した立体網目構造を有する連泡
発泡体、例えばポリウレタンを用いることもできる。図
5(b)は、本変形例に係るキャリア液分離部の構成を
示した説明図である。気孔径約700μmの連泡発泡体
58を、平面電極53、54と絶縁板55、56とによ
り挟み込み、さらに保持部材59によって出口部分であ
る下側の平面電極53と54とのギャップを3mmとす
るように、弾性変形させる構成となっている。回収液体
現像剤14の通過方向の下流側にいくにしたがって弾性
変形量が大きくなるため、連泡発泡体58の気孔径を入
口側である上部では約700μmとし、出口側である下
部では約350μmとすることができる。このような構
成によって、上記図5(a)で示したキャリア液分離部
50を用いた場合と、ほぼ同様な分離抽出効果が得られ
た。
【0026】〔実施形態3〕次に、図6(a)を用いて
他の実施形態に係るキャリア液分離部60について説明
する。本実施形態においては、回収液体現像剤14が滴
下される上部の平面電極63と64とのギャップを6m
mに配設し、分離処理が終了する下部の平面電極63と
64とのギャップを3mmに配設した。非電着側の正バ
イアスが印加された平面電極63に約700μmの気孔
径を持つ弾性変形しない立体網目構造を有する連泡発泡
体61を、上部の厚さを5mmとし、下部の厚さを2m
mとして配設した。また、電着側の平面電極64に約3
50μmの気孔径を持つ弾性変形しない立体網目構造を
有する連泡発泡体62を上部、下部ともに厚さ1mmで
配設した。このように、連泡発泡体61の厚みを上部よ
り下部を薄くすることによって、平面電極63と64と
のギャップを上部よりも下部を狭くしている点が上記実
施形態1の構成と異なる。
【0027】このキャリア液分離ユニット60の非電着
側の平面電極63に電源67によって4KVの電圧を印
加し、電着側の平面電極64はグランドに接続して、回
収液体現像剤14の分離処理を行う。平面電極63と6
4とのギャップが上部よりも下部のほうが狭くなってい
るので、回収液体現像剤14が連泡発泡体61、62を
通過するときの流速が遅くなり、実施形態1の場合より
も電界の拘束を受ける時間が長くなる。また、下部に近
づくにつれて平面電極63と64との間の電界が徐々に
強くなり、電着側の連泡発泡体62の気孔内と平面電極
64とに回収混色したトナー固形分25を電着保持させ
ることができるので、処理能力が向上し純粋なキャリア
液24を分離抽出することが出来る。
【0028】〔変形例2〕上記実施形態3においては、
弾性変形しない気孔の連続した立体網目構造を有する連
泡発泡体を用いているが、弾性変形する連泡発泡体を用
いることもできる。図6(b)は、本変形例に係るキャ
リア液分離部の構成を示した説明図である。非電着側の
平面電極63に約700μmの気孔径を持つ弾性体の連
泡発泡体68を厚さ5mmで配設し、電着側の平面電極
64に約350μmの気孔径を持つ立体網目構造を有す
る連泡発泡体69を厚さ1mmで配設した。これらの連
泡発泡体68、69と平面電極63、64とを絶縁板6
5、66により両側から挟み込んだ。さらに、出口側で
ある下部の平面電極63、64のギャップを3mmとす
るように、保持部材59を下部に配設した。このように
連泡発泡体68、69を圧縮して弾性変形させることに
よって、図6(a)に示したキャリア液分離ユニット6
0を用いた場合と、ほぼ同様な分離抽出効果が得られ
た。
【0029】〔実施形態4〕次に図7を用いて、他の実
施形態について説明する。本実施形態においては、上記
実施形態3におけるキャリア液分離部60を、5つ配設
した点が、上記実施形態3の構成と異なる。このキャリ
ア液分離部70の平面電極63、64には、それぞれ4
KV、グランド、4KV、グランド、4KV、グランド
の順でバイアスを印加する。このような構成にすること
により、電着保持面積を広くとれ、同時に多くの回収液
体現像剤14を処理することができるので、効率的にト
ナー固形分25を電着し、キャリア液24を分離抽出す
ることができる。また、連泡発泡体61、62のライフ
サイクルを延ばすこともできる。
【0030】〔実施形態5〕次に他の実施形態にかかる
キャリア液回収装置について説明する。上記実施形態1
乃至4においては、電界と重力との作用によってキャリ
ア液24とトナー固形分25とを分離しているが、本実
施形態に係るキャリア液回収装置においては、電界と重
力との作用に加えて負圧による吸引によってキャリア液
24とトナー固形分25とを分離する点が上記実施形態
1乃至4の構成と異なる。図2の構成によるキャリア液
回収装置において、キャリア液分離ユニット本体30の
下部から、図示しない吸引ポンプ等の吸引手段によっ
て、強制的にキャリア液24を吸引する。このことによ
って、電界と重力との作用による分離処理よりも回収液
体現像剤14を大量かつ迅速に分離処理することが可能
となり、飛躍的にキャリア液24の分離抽出処理能力が
向上した。
【0031】〔実施形態6〕次に他の実施形態に係るキ
ャリア液回収装置について説明する。上記実施形態1乃
至5においては、感光体ドラムクリーニングユニット6
と中間転写ベルトクリーニングユニット7とは別個に、
キャリア液回収装置12を設けた構成について説明し
た。本実施形態においては、感光体ドラムクリーニング
ユニット6と中間転写ベルトクリーニングユニット7と
のそれぞれについて、キャリア液回収装置を設けた点が
上記実施形態1乃至5の構成と異なる。図1に示す湿式
画像形成装置本体の説明図において、図示しない平面電
極と平面電極との間に配設される図示しない連泡発泡体
を、感光体ドラム1あるいは中間転写ベルト5の図示し
ないクリーニングブレードと同幅あるいはそれ以上の幅
として、感光体ドラムクリーニングユニット6および中
間転写ベルトクリーニングユニット7と一体に構成す
る。このことによって、キャリア液回収装置を別個独立
に設けて一個所で回収、分離抽出処理する必要がなく、
しかも分離部の処理面積を広くとることができるので、
高粘性の液体現像剤を効率よく処理することが可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1乃至6の発明においては、残留
液中の固形成分を電界の作用により所定箇所に移動させ
るとともに該所定箇所に拘束するので、該残留液から液
体成分のみを抽出することができる。また、液拡散抑制
部材が、順次通過する該残留液の拡散を抑制するので、
該部材の入り口付近に存在する回収されたばかりの固形
成分濃度の高い残留液と、該部材の出口付近に存在する
電界の作用を受けて固形成分濃度の低くなった残留液と
が混ざることがない。これにより、固形成分を含んだ該
残留液が、該部材の出口へ移動するのを防ぐことができ
るので、確実に該残留液から液体成分のみを抽出し、該
液体成分の再利用ができるという優れた効果がある。
【0033】特に、請求項2の発明においては、上記発
泡体として上記固形成分の粒子径よりも大きい気孔径の
気孔を持ったものを用いる。このことによって、該固形
成分は該発泡体の気孔を通過しながら、電界の作用を十
分受けることができる。したがって、確実に該固形成分
を移動させるとともに拘束させることができるという優
れた効果がある。
【0034】特に、請求項3の発明においては、電着側
の気孔径が小さい気孔に上記固形成分を移動させて拘束
し、非電着側の気孔径が大きい気孔は上記残留液が通過
しやすくなっている。このことによって、該固形成分が
上記発泡体から流れ出しにくく、かつ、効率よく該残留
液から液体成分のみを抽出することができるという優れ
た効果がある。
【0035】特に、請求項4の発明においては、上記残
留液の通過する方向にしたがって上記発泡体の気孔の気
孔径を小さくしているので、該残留液が該発泡体を通過
するときの流速が遅くなるため、電界の作用を受ける時
間が長くなり、確実に上記固形成分を移動させるととも
に拘束させることができるという優れた効果がある。
【0036】特に、請求項5の発明においては、電極間
のギャップが上記残留液の通過する方向にしたがって狭
くなっているので、該残留液が上記発泡体を通過すると
きの流速が遅くなるため、電界の作用を受ける時間が長
くなる。また、該残留液の通過する方向にしたがって電
界が徐々に強くなる。これらのことによって、上記固形
成分を、該残留液が通過する方向に対して、上記電着側
の電極の上流部分に偏って集中的に移動させて拘束する
ことなく、該電着側の電極全面に均等に移動させて拘束
することができるという優れた効果がある。また、該発
泡体の上流側の部分の目詰まりを防ぐことができるとい
う優れた効果もある。
【0037】特に、請求項6の発明においては、上記残
留液の分離処理面積を広くとれるので、該残留液から効
率よく上記液体成分のみ抽出することができるという優
れた効果がある。また、上記発泡体のライフサイクルを
延ばすことができるという優れた効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る湿式画像形成装置の要部の説明
図。
【図2】実施形態に係るキャリア液回収装置の説明図。
【図3】実施形態に係るキャリア液分離ユニット本体の
説明図。
【図4】実施形態に係るキャリア液分離部の説明図。
【図5】(a)は、他の実施形態に係るキャリア液分離
部の説明図。(b)は、変形例に係るキャリア液分離部
の説明図。
【図6】(a)は、他の実施形態に係るキャリア液分離
部の説明図。(b)は、他の変形例に係るキャリア液分
離部の説明図。
【図7】他の実施形態に係るキャリア液分離部の説明
図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 4 現像ユニット 5 中間転写ベルト 6 感光体ドラムクリーニングユニット 7 中間転写ベルトクリーニングユニット 12 キャリア液回収装置 14 回収液体現像剤 15 導入液路 16 液体現像剤回収タンク 18 流量制御バルブ 20 キャリア液分離ユニット 21 キャリア液分離ユニット筺体 23 キャリア液回収タンク 24 回収キャリア液 25 トナー固形分 30 キャリア液分離ユニット本体 31、32、55、56、65、66 絶縁板 40、50、60、70 キャリア液分離部 41、42、51、52、58、61、62、68、6
9 連泡発泡体 43、44、53、54、63、64 平面電極 47、57、67 電源 59 保持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体中にトナーを分散させた現像液を用い
    て潜像担持体上の静電潜像を現像する現像手段と、該現
    像手段により該潜像担持体に顕像化された画像を記録媒
    体に転写する転写手段と、転写残の残留液を回収しクリ
    ーニングするクリーニング手段とを有する湿式画像形成
    装置において、該クリーニング手段で除去回収した残留
    液を、該残留液の拡散を抑制する液拡散抑制部材中を通
    過させ、該液拡散抑制部材を通過中の該残留液に電界を
    作用させて、該残留液の固形成分を所定箇所に移動させ
    るとともに該所定箇所に拘束することにより、該液拡散
    抑制部材中から該残留液の液体成分を分離抽出する分離
    抽出手段を有し、該液拡散抑制部材として、気孔が連続
    した立体網目構造の発泡体を用い、該発泡体の気孔径あ
    るいは気孔率を、該電界の電位または該残留液の通過す
    る方向によって、異ならせることを特徴とする湿式画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の湿式画像形成装置において、上
    記発泡体の気孔の気孔径が上記固形成分の粒子径よりも
    大きいことを特徴とする湿式画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2の湿式画像形成装置にお
    いて、上記電界を発生させるための二つの電極を設け、
    電界の作用により、上記固形成分を電着する電極側と電
    着しない電極側とのそれぞれに、上記気孔径の互いに異
    なる発泡体を配設し、該固形成分を電着する電極側に配
    設した発泡体の気孔径を、電着しない電極側に配設した
    発泡体の気孔径よりも小さくしたことを特徴とする湿式
    画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3の湿式画像形成装置におい
    て、上記発泡体の気孔径を、上記残留液の通過する方向
    にしたがって小さくしたことを特徴とする湿式画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4の湿式画像形成装置におい
    て、上記二つの電極を、上記除去回収した残留液の通過
    する方向にしたがって、該電極間のギャップを狭くする
    ように配設したことを特徴とする湿式画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の湿式画像形成装置におい
    て、上記分離抽出手段を複数配設したことを特徴とする
    湿式画像形成装置。
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